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特許7000418コンベヤ用のインフィードアセンブリおよびアウトフィードアセンブリ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-27
(45)【発行日】2022-01-19
(54)【発明の名称】コンベヤ用のインフィードアセンブリおよびアウトフィードアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   B65G 21/06 20060101AFI20220112BHJP
【FI】
B65G21/06
【請求項の数】 26
(21)【出願番号】P 2019513307
(86)(22)【出願日】2017-09-21
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2019-10-17
(86)【国際出願番号】 US2017052631
(87)【国際公開番号】W WO2018057688
(87)【国際公開日】2018-03-29
【審査請求日】2020-07-31
(31)【優先権主張番号】62/397,416
(32)【優先日】2016-09-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/404,946
(32)【優先日】2016-10-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】508181663
【氏名又は名称】レイトラム,エル.エル.シー.
(74)【代理人】
【識別番号】110001302
【氏名又は名称】特許業務法人北青山インターナショナル
(72)【発明者】
【氏名】デグルート,マイケル ヘンドリック
(72)【発明者】
【氏名】ハルショフ,ゲルコ
(72)【発明者】
【氏名】ダウナー,ドリュー
(72)【発明者】
【氏名】ハニーカット,ジュニア,ジェイムズ アール.
【審査官】中田 誠二郎
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2013/0062167(US,A1)
【文献】国際公開第2015/112674(WO,A1)
【文献】特開平07-267324(JP,A)
【文献】実開平05-037732(JP,U)
【文献】特表2018-517636(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 21/00-23/44
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンベヤ用のアセンブリであって、
第1のサイドプレートと、
前記第1のサイドプレートと対向する第2のサイドプレートと、
前記第1のサイドプレートと前記第2のサイドプレートとの間に延在し、コンベヤベルトの駆動面と係合する第1のローラと、
前記第1のサイドプレートに取り付けられた連結プレートであって、前記第1のローラの軸端部を受け入れるための第1のシート部と、開放された第2のシート部とを有する連結プレートと、
前記コンベヤベルトの駆動面と前記第1のローラとの間の適切な係合を確保するための位置リミッタであって、開放されたシート部に受け入れられるように構成された第1の端部を有する位置リミッタと、
前記位置リミッタに連結されたハンドルであって、前記位置リミッタの端部が開放されたシート部に配置される作動位置と、前記位置リミッタの端部が開放されたシート部から外れる非作動位置との間で移動可能なハンドルとを備えることを特徴とするアセンブリ。
【請求項2】
請求項1に記載のアセンブリにおいて、
前記開放されたシート部が、前記第1のローラの軸および前記位置リミッタの軸に対して垂直な方向を向いていることを特徴とするアセンブリ。
【請求項3】
請求項2に記載のアセンブリにおいて、
前記開放されたシート部が、前記第1のローラの軸と前記位置リミッタの軸との間の基準線に対して垂直な方向を向いていることを特徴とするアセンブリ。
【請求項4】
請求項1に記載のアセンブリにおいて、
前記位置リミッタが補助構成要素に連結されて、前記位置リミッタの動きが前記補助構成要素の動きを生じさせることを特徴とするアセンブリ。
【請求項5】
請求項4に記載のアセンブリにおいて、
前記補助構成要素がスクレーパアセンブリであり、前記スクレーパアセンブリが、ベースに取り付けられたスクレーパブレードと、前記ベースに連結された取付アームであって、前記スクレーパアセンブリを前記位置リミッタに取り付けるための取付アームとを備えることを特徴とするアセンブリ。
【請求項6】
請求項5に記載のアセンブリにおいて、
前記取付アームが、前記連結プレートの開口部内に受け入れられる外向きに延びる突出部を備えることを特徴とするアセンブリ。
【請求項7】
請求項1に記載のアセンブリにおいて、
前記位置リミッタが、ローラ軸に沿って延びる位置リミッタローラと、円筒形状を有する前記第1の端部と、前記ローラ軸と平行な軸に沿って延びる取付バーと、前記取付バーを前記第1の端部に連結する取付プレートと、前記取付プレートの外向きに前記連結プレートの開口部内へと延びる突出部とを備えることを特徴とするアセンブリ。
【請求項8】
請求項7に記載のアセンブリにおいて、
前記ハンドルが前記取付プレート上の突出部に連結され、前記突出部が前記ハンドルの回動点を形成することを特徴とするアセンブリ。
【請求項9】
請求項4に記載のアセンブリにおいて、
前記補助構成要素が巻取りローラを含み、前記連結プレートが前記巻取りローラの軸端部を受け入れるためのスロットを含むことを特徴とするアセンブリ。
【請求項10】
請求項1に記載のアセンブリにおいて、
前記第1のローラの軸端部を受けるために前記連結プレートに接続されたベアリングのためのベアリングをさらに備えることを特徴とするアセンブリ。
【請求項11】
請求項1に記載のアセンブリにおいて、
前記第1のローラが、前記コンベヤベルトの一部分に選択的に張力をかけるためのブレーキであることを特徴とするアセンブリ。
【請求項12】
請求項1に記載のアセンブリにおいて、
前記第1のローラが、前記コンベヤベルトを駆動するためのスプロケットであることを特徴とするアセンブリ。
【請求項13】
請求項1に記載のアセンブリにおいて、
第1および第2のプレートに取り付けられたノーズローラアセンブリをさらに備え、前記ノーズローラアセンブリが、
支持体から延びる複数のアームであって、各アームが他のアームの開口部と整列した開口部を有する、複数のアームと、
前記開口部を通る軸であって、屈曲した端部を有する軸と、
複数の回転可能なノーズバーセグメントであって、前記アーム間の空間に挿入されて前記軸に取り付けられるノーズバーセグメントとを備えることを特徴とするアセンブリ。
【請求項14】
請求項13に記載のアセンブリにおいて、
各アームが、ねじ付きベースおよび拡大中間部を含み、前記支持体が、前記ねじ付きベースおよび前記拡大中間部を受け入れるための上側面取り部を有する開口部を含むことを特徴とするアセンブリ。
【請求項15】
請求項14に記載のアセンブリにおいて、
アームを前記支持体に固定するために、前記アームの前記ねじ付きベースと螺合するねじ付き開口部を有する留め具をさらに備え、前記拡大中間部が、前記上側面取り部を有する開口部の形状と一致しない下面を有し、前記留め具の締め付けによって、前記拡大中間部が前記上側面取り部を有する開口部と一致するように変形し、それにより第1の構成要素が第2の構成要素に圧縮シールされることを特徴とするアセンブリ。
【請求項16】
請求項1に記載のコンベヤ用のアセンブリであって、
面取りされた開口部を有する第1のコンベヤ構成要素と、
ねじ部分と、前記ねじ部分の上の拡大部分とを有する第2のコンベヤ構成要素であって、前記拡大部分が先端に向かってテーパ状となっている、第2のコンベヤ構成要素と、
前記第2のコンベヤ構成要素を前記第1のコンベヤ構成要素に固定するために前記ねじ部分と螺合するねじ付き開口部を有する留め具とを備えることを特徴とするコンベヤ用のアセンブリ
【請求項17】
請求項16に記載のコンベヤ用のアセンブリにおいて、
前記拡大部分が、前記面取りされた開口部の形状と一致しない下面を有し、前記留め具の締め付けによって、前記拡大部分が前記面取りされた開口部と一致するように変形し、それにより第1の構成要素が第2の構成要素に圧縮シールされることを特徴とするコンベヤ用のアセンブリ
【請求項18】
請求項16に記載のコンベヤ用のアセンブリにおいて、
前記第1のコンベヤ構成要素が、第1のサイドプレートと前記第1のサイドプレートに対向する第2のサイドプレートとの間に延びる支持プレートを備えることを特徴とするコンベヤ用のアセンブリ
【請求項19】
請求項18に記載のコンベヤ用のアセンブリにおいて、
ノーズローラを当該アセンブリに取り付けるために軸を受け入れる前記第2のコンベヤ構成要素の開口部をさらに備えることを特徴とするコンベヤ用のアセンブリ
【請求項20】
請求項1に記載のコンベヤ用のアセンブリにおいてローラリミッタをコンベヤベルトに対して位置決めするための連結プレートであって、
ベルト案内ローラの軸を受け入れるための第1の開口部と、
前記ローラリミッタの連結部を配置するための開放されたシート部と、
前記連結プレートをコンベヤフレームのサイドプレートに取り付けるための第2の開口部とを備えることを特徴とする連結プレート。
【請求項21】
請求項20に記載の連結プレートにおいて、
前記開放されたシート部が、前記ベルト案内ローラの軸および前記位置リミッタの軸に対して垂直な方向に開いていることを特徴とする連結プレート。
【請求項22】
請求項21に記載の連結プレートにおいて、
前記開放されたシート部が、前記ベルト案内ローラの軸と前記位置リミッタの軸との間の基準線に対して垂直な方向を向いていることを特徴とする連結プレート。
【請求項23】
請求項21に記載の連結プレートにおいて、
巻取りローラの軸端部を移動可能に配置するためのスロットをさらに備えることを特徴とする連結プレート。
【請求項24】
請求項21に記載の連結プレートにおいて、
前記ローラリミッタに連結された取付けバーにハンドルを連結するための第3の開口部をさらに備え、前記第3の開口部が、前記ハンドルが回転する回動点を形成することを特徴とする連結プレート。
【請求項25】
請求項21に記載の連結プレートにおいて、
前記コンベヤアセンブリに取り付けられたスクレーパアセンブリの突出部を受け入れるための、前記開放されたシート部に隣接する第4の開口部をさらに備えることを特徴とする連結プレート。
【請求項26】
請求項21に記載の連結プレートにおいて、
前記ベルト案内ローラの回転を容易にするために前記第1の開口部と関連するベアリングをさらに備えることを特徴とする連結プレート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は動力駆動コンベヤに関する。より具体的には、本発明は、搬送される物品をコンベヤ上におよびコンベヤから移動させるためのコンベヤ用のインフィードアセンブリおよびアウトフィードアセンブリに関する。
【0002】
関連出願
本出願は、その内容が引用により本明細書に援用される、2016年9月21日に出願された「Infeed and Outfeed Assemblies for a Conveyor」という名称の米国仮特許出願第62/397,416号の優先権を主張する。また、本出願は、その内容が引用により本明細書に援用される、2016年10月6日に出願された「Infeed and Outfeed Assemblies for a Conveyor」という名称の米国仮特許出願第62/404,946号の優先権も主張する。
【背景技術】
【0003】
動力駆動コンベヤは、物品を運ぶために使用される。インフィードアセンブリは、コンベヤベルトが戻り路から戻り路上の搬送路に移動するときに、物品をコンベヤ上に移動させるために使用される。アウトフィードアセンブリは、ベルトが搬送路から戻り路に移動するときに、物品をコンベヤから移動させるために使用される。駆動部は、搬送回路を介してコンベヤベルトを移動させる。例えば、回転可能なシャフトに取り付けられた駆動スプロケットは、コンベヤベルトと係合して搬送回路に沿ってコンベヤベルトを駆動することができる。駆動スプロケットは、コンベヤのアウトフィードに、または回路の戻り路内に配置させることができる。インフィードには、ベルトの動きに対する抵抗を生み出すためのドラッグスプロケットが含まれる場合がある。このような抵抗は、ベルト回路全体にわたってプレテンションがかけられていないポジティブドライブされるコンベヤベルトに有用であり、コンベヤベルトを緩めて、駆動スプロケットとドラッグスプロケットとの間に引っ張りが無い状態とすることができる。ローラリミッタまたは他のデバイスを使用して、コンベヤベルトと駆動スプロケットまたはドラッグスプロケットとの間の適切な係合を確保することができる。
【0004】
現在のところ、コンベヤ内をきれいにすること又は保つこと、および/または清掃、交換または保守のために特定の構成要素を分解することは困難である。加えて、ドラグスプロケットおよび駆動スプロケットを囲むスペースは限られており、スクレーパおよびベルト巻付けローラなどの他のコンベヤ構成要素の追加が困難である場合がある。
【0005】
さらに、物品の小さな移動は一般に、プレテンションを用いて作動するフラットベルトに限定されている。このプレテンションは、インフィードローラおよび/またはアウトフィードローラの速度との組合せにより、ベルトを案内するローラまたは固定されたノーズバーの寿命を短くする。摩耗した部品を交換すると、コンベヤの停止時間が発生することから、そのような交換が難しい場合がある。
【発明の概要】
【0006】
コンベヤは、フレームと、インフィード部分およびアウトフィード部分の周囲に設けられたポジティブドライブ低張力コンベヤベルトとを備える。インフィードアセンブリは、フレームに取り付けられ、取り外し可能なベルト案内アセンブリを含み、このベルト案内アセンブリが、軸と、軸に取り付けられた回転可能なノーズバーとを備える。ベルト案内ローラは、ベルト案内アセンブリの下のインフィードに取り付けられ、ベルトに抵抗を与える。位置リミッタアセンブリは、係合位置と、位置リミッタアセンブリが依然としてフレームに連結されている解放位置との間で移動可能であり、この位置リミッタアセンブリが、コンベヤベルトとベルト案内ローラとの間の適切な係合を確保する。アウトフィードアセンブリは、駆動部と、駆動部とコンベヤベルトとの間の適切な係合を確実にするための解放可能な位置リミッタアセンブリと、同様に解放可能なスクレーパアセンブリとを含む。
【0007】
一態様によれば、コンベヤ用のアセンブリは、第1のサイドプレートと、第1のサイドプレートに対向する第2のサイドプレートと、第1のサイドプレートと第2のサイドプレートとの間に延在し、コンベヤベルトの駆動面と係合する第1のローラと、サイドプレートに取り付けられた連結プレートであって、第1のローラの軸端部を受け入れるための第1のシート部および開放された第2のシート部とを有する連結プレートと、コンベヤベルトの駆動面と第1のローラとの間の適切な係合を確保するための位置リミッタであって、開放されたシート部に受け入れられるように構成された第1の端部を有する位置リミッタと、位置リミッタに連結されたハンドルとを備える。ハンドルは、位置リミッタの端部が開放されたシート部に位置する作動位置と、位置リミッタの端部が開放されたシート部から外れるが、コンベヤフレームに依然として接続されている非作動位置との間で移動することができる。
【0008】
別の態様によれば、コンベヤアセンブリは、面取りされた開口部を有する第1のコンベヤ構成要素と、ねじ部分およびその上の拡大部分を有する第2のコンベヤ構成要素であって、拡大部分が先端に向かってテーパ状となっている、第2のコンベヤ構成要素と、第2のコンベヤ構成要素を第1のコンベヤ構成要素に固定するためにねじ部分と螺合するねじ付き開口部を有する留め具とを備える。
【0009】
別の態様によれば、コンベヤアセンブリにおいてローラリミッタをコンベヤベルトに対して位置決めするための連結プレートが提供される。この連結プレートは、ベルト案内ローラの軸を受け入れるための第1の開口部と、ローラリミッタの連結部分を配置するための開放されたシート部と、連結プレートをコンベヤフレームのサイドプレートに取り付けるための第2の開口部とを備える。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本発明の一実施形態に係るコンベヤベルトシステムのインフィード部分の等角図である。
図2図2は、図1のインフィード部分の分解図である。
図3図3は、コンベヤベルト、位置リミッタおよびガイドローラを取り外した状態の図1のインフィード部分のサブセットを示している。
図4図4は、図1のインフィード部分の側面図である。
図5図5は、図1のインフィード部分の側断面図である。
図6図6は、図1のインフィード部分に使用されるノーズローラアセンブリの等角図である。
図7図7は、組立中の図6のノーズローラアセンブリの正面図である。
図8図8は、図7の領域8の詳細図である。
図9図9は、図6のノーズローラアセンブリの側面図である。
図10図10は、ノーズローラセグメントおよび軸を取り外した状態の図6のアセンブリを示している。
図11図11は、コンベヤフレーム内に挿入されている図6のノーズローラアセンブリの詳細図である。
図12図12は、図1のインフィード部分に使用されているリミッタ連結プレートの等角図である。
図13図13は、図1のインフィード部分の位置リミッタアセンブリの等角図である。
図14図14は、図13の位置リミッタアセンブリの連結部分の詳細図である。
図15図15は、本発明の一実施形態に係る、リミッタ連結プレートに対して解放位置にある位置リミッタを示している。
図16図16は、コンベヤのインフィード部分またはアウトフィード部分での使用に適したノーズローラアセンブリの別の実施形態を示している。
図17図17は、本発明の別の実施形態に係るコンベヤベルトシステムのインフィード部分の側部の分解拡大図である。
図18図18は、図17の実施形態における内部制動式ガイドローラおよびリミッタ連結プレートを示している。
図19図19は、図17のリミッタ連結プレートの等角図である。
図20図20は、図17の内部制動式ガイドローラの断面図である。
図21図21は、コンベヤベルトシステムの例示的なアウトフィード部分の等角図である。
図22図22は、図21のアウトフィード部分の分解図である。
図23図23は、図22の構成要素の詳細図である。
図24図24は、図21のアウトフィード部分のリミッタ連結プレートの等角図である。
図25図25は、図21の領域25の詳細図である。
図26図26は、図21のアウトフィード部分の位置リミッタアセンブリを示している。
図27図27は、図21のアウトフィード部分のスクレーパアセンブリを示している。
図28図28は、係合位置にあるときの図21のアウトフィード部分のスクレーパアセンブリおよび位置リミッタアセンブリの詳細図である。
図29図29は、位置リミッタアセンブリとスクレーパアセンブリの係合解除中における図21のアウトフィード部分の側面図である。
図30図30は、位置リミッタアセンブリとスクレーパアセンブリの係合が完全に解除された位置にあるときの図21のアウトフィード部分の側面図である。
図31図31は、組立中の図21のアウトフィード部分の等角図である。
図32図32は、図31に示すアセンブリに使用されるツールの等角図である。
図33図33は、コンベヤのインフィード部分の別の実施形態の等角図である。
図34図34は、コンベヤベルトが取り外された図33のインフィード部分の等角図である。
図35図35は、アセンブリを回転させることによって位置リミッタを解放するステップ中の図33の実施形態の等角図である。
図36図36は、解放モードにある図33のインフィード部分を示している。
図37図37は、図33のインフィード部分のサイドプレートおよび支持構造体の等角図である。
図38図38は、図33のインフィード部分の位置リミッタアセンブリを示している。
図39図39は、図33のインフィード部分の分解図である。
図40図40は、別の実施形態に係るコンベヤのインフィード部分の等角図である。
図41図41は、図40のインフィード部分の分解図である。
図42図42は、図40のインフィード部分のサイドプレートおよび支持構造体の等角図である。
図43図43は、図40のインフィード部分のリミッタ連結プレートの等角図である。
図44図44は、図40のインフィード部分の位置リミッタアセンブリを示している。
図45図45は、図44の位置リミッタアセンブリの連結部分の分解図である。
図46図46は、係合モードにある図40のインフィード部分の側面図である。
図47図47は、係合モードにある図40のインフィード部分の側断面図である。
図48図48は、解放モードにある図40のインフィード部分の詳細な等角図である。
図49図49は、本発明の別の実施形態に係る係合モードにあるコンベヤのアウトフィード部分の等角図である。
図50図50は、解放モードにある図49のアウトフィード部分を示している。
図51図51は、図49のアウトフィード部分の分解図である。
図52図52は、図49のインフィード部分のサイドプレートおよび支持構造体の等角図である。
図53図53は、コンベヤアセンブリのアウトフィード部分の別の実施形態の等角図である。
図54図54は、図53のアウトフィード部分の分解図である。
図55図55は、図54の領域55の詳細図である。
図56図56は、コンベヤベルトが無く、構成要素が係合位置にある図53のアウトフィード部分の拡大図である。
図57図57は、図53のアウトフィード部分のリミッタ連結プレートの等角図である。
図58図58は、図53のアウトフィード部分のスクレーパアセンブリの分解図である。
図59図59は、解放モードにある図53のアウトフィード部分の側面図である。
図60図60は、スクレーパブレードが取付アームから解放されたときの図53のアウトフィード部分の側面図である。
図61図61は、コンベヤのノーズローラアセンブリでの使用に適したアームとベースの分解正面図である。
図62図62は、図61の領域Bの詳細図である。
図63図63は、組立位置にあるアームを示している。
図64図64は、図61のアームの側面図である。
図65図65は、図61のアームおよびベースの等角図である。
図66図66は、A-A線に沿った図63のアセンブリの断面図である。
図67図67は、A-A線に沿った図64のアセンブリの断面図である。
図68図68は、本発明の一実施形態に係る、高衛生環境と低衛生環境との間に圧縮シールを使用して形成されたコンベヤ内のノーズローラアセンブリの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明は、コンベヤの移行端部、すなわちインフィード端部またはアウトフィード端部に、ツール無しで容易に取り付けおよび取り外しができる衛生システムを提供する。このシステムは、ポジティブドライブされる低張力エンドレスコンベヤベルトへの製品の移送およびそこからの製品の移送を容易にするとともに、小径トランスファを可能にする。本発明を、例示的な実施形態に関して以下に説明する。本発明が数多くの様々な用途および実施形態において実施され得るものであり、その用途において本明細書に記載の特定の実施形態に具体的に限定されないことを当業者は理解するであろう。
【0012】
図1図5は、本発明の一実施形態に係るコンベヤベルトシステムのインフィード部分10を示している。コンベヤベルトシステムは、フレームと、例えば、Intralox,LLCから入手可能なThermoDrive(登録商標)ベルト、Habasit AGから入手可能なCleandriveポジティブドライブベルト、Gates Mectrolから入手可能なGates Mectrol PosiClean(登録商標)ポジティブドライブベルト、Volta Beltingから入手可能なVolta SuperDrive(商標)および他のポジティブドライブベルト、当技術分野で知られている他のポジティブドライブ低張力コンベヤベルトのような、ポジティブドライブされる低張力コンベヤベルト20とを含む。本発明はこれらのベルトに限定されるものではなく、任意の適切なポジティブドライブ低張力コンベヤベルトを用いて実施することができる。例示的なコンベヤベルト20は、実質的に不連続部分のない滑らかな外面と、所定のベルトピッチで複数の歯または他の適切な駆動要素を有する内面とを備える。コンベヤベルト20は、インフィードからアウトフィードまでの搬送路に沿って製品を搬送し、搬送路下方の戻り路に沿って戻る。コンベヤベルトは、後述するように、インフィード部分10およびアウトフィード部分12のベルト案内部材の周りに、従来のように巻き付けられるものであってもよい。
【0013】
インフィード端部10においては、コンベヤベルト20が戻り路から上がって搬送路に入り、搬送される物品がコンベヤベルト20上に移る。特定の用途では、「タイトトランスファ」、すなわち、小さな製品についても、コンベヤベルト上への円滑な移行およびコンベヤベルトからの円滑な移行を有することが望ましい場合がある。
【0014】
例示的なインフィード端部は、コンベヤベルト用のフレームを含み、このフレームが、対向するサイドプレート30,31および搬送路支持体32を含む。各サイドプレートは、インフィード移行ポイントでコンベヤベルトを案内するためのノーズローラアセンブリ70を取り付けるための凹部33を上部前側角部に含む。上部突出部35,36,37は、ハンドル40を使用してノーズローラアセンブリをフレームに固定するために使用される。インフィード端部10はさらに、インフィード移行ポイントより下にベルトを案内するためのガイドローラ80を含む。例示的なガイドローラ80は、コンベヤベルトの駆動面の駆動要素と係合するための複数の歯を含む。ガイドローラは、コンベヤベルトをノーズローラアセンブリに合わせるのを補助するために局所的な張力を与えるブレーキとすることができる。ローラリミッタ90として示す位置リミッタは、コンベヤベルトの駆動要素とガイドローラ80の歯とを適切に係合させるようにする。
【0015】
例示的なノーズローラアセンブリ70は、フレームから容易に取り外すことができ、かつフレーム内に容易に挿入することができるカートリッジを含む。代替的には、ノーズローラアセンブリ70は、フレームに恒久的に取り付けられるものであってもよい。ノーズバーアセンブリ70は、コンベヤベルトを案内するための1または複数の受動回転ノーズバー75を備える。例示的な実施形態では、ノーズバーアセンブリが、軸または他の構造に取り付けられた一連の歯付きノーズバー75を備える。図6図10に示すように、例示的なノーズローラアセンブリ70は、コンベヤベルト20の幅に対応する、第1端部から第2端部まで延びる支持梁71を備える。クリップ72はビーム71に沿って周期的な間隔で配置され、それにより、コンベヤフレーム内にノーズローラアセンブリ70を取り付けることが可能となっている。支持梁71は、支持梁71の上面から上方に延びる複数のアーム73を含む。各アーム73は、図10に示すように、軸74を受け入れるための少なくとも1の開口部79を含む。
【0016】
ノーズローラアセンブリを組み立てるために、ノーズバーセグメント75の開口部がアームの開口部79と整列するように、ノーズバーセグメント75が2つのアーム73間に配置され、その後、整列した開口部を通るように軸74が押し込まれて、ノーズバーセグメントが支持梁71に固定される。ノーズバー軸74は、直線状の本体部分および1または複数の端部屈曲部分86を含み、ノーズバー軸74を定位置に固定することを可能にするか、または回転してノーズバー75の容易な分解および交換を可能にする。軸74によって、すべてのノーズバー75が同軸となり、コンベヤベルト20による駆動により、ノーズバー75が軸を中心に自由に回転できるようになる。
【0017】
軸74と端部アセンブリ10が連結されたときに、軸74が固定される。コンベヤから取り外されると、軸75を回転させて取り外すことができる。この軸が取り外されると、個々の各ノーズバー75を取り出すことができる。
【0018】
ノーズバー75は、インフィード端部の周りでコンベヤベルトを案内するためのガイド構造を形成する。このノーズバーの一実施形態は、「Positively-Driven,Low Tension Transfer Conveyor」という名称の米国特許出願公開第2014/00116856号に記載されている。この文献の内容は引用により本明細書中に援用されるものとする。ノーズバー75は、ノーズバー軸75に取り付けられて、このノーズバー軸を中心に自由に回転することができる。ローラベアリングまたは他のデバイスは、ノーズバー軸74を中心とするノーズバー75の回転を容易にする。ノーズバー75は比較的小さな直径を有し、それがベルト20の自然湾曲の円弧よりも小さくてもよい。ノーズバーの半径が小さいことにより、2つのコンベヤベルト間またはコンベヤベルトと別のデバイスとの間の隙間を小さくして、滑らかな移行を確保することができる。ノーズバー75は、歯として示される溝付きの外形を有し、それらがコンベヤベルト20の駆動構造と係合して、コンベヤベルト20がノーズバー75を駆動することを可能にする。ノーズバーはスライドベアリングとして機能し、軸74の幅全体にわたる一連のセグメントの使用によって、軸74およびコンベヤベルト20の撓みが制限される。
【0019】
ノーズローラアセンブリ用の支持梁71は、ノーズローラアセンブリをコンベヤフレームに固定するために端面から延びる突出部76,77をさらに含む。各突出部76,77は、固定ハンドル40を受け入れるための溝を形成するネック部と、ネック部の端部にある拡大ヘッドとを備える。
【0020】
図11に示すように、ハンドル40は、ノーズローラカートリッジ70の両側をフレームに対して固定することができる。ハンドル40は、サイドプレート30または31上の第1の突出部35の開口部を通って延びる。ハンドル40は曲がって、突出部76または77のネック部によって形成された溝、第2の突出部36の溝を通り抜ける。ハンドル40の端部は、ハンドルを取り付けるためのスロット38および凹部39を含む第3の突出部37の定位置に固定することができる。ユーザはハンドル40を押し下げて端部をスロットの外へ移動させてハンドル40を解放することにより、ノーズローラカートリッジをフレームから解放することができる。ハンドル40は、ロック解除位置にあるときでも、関連するサイドプレート30または31に連結されたままの状態とすることができる。
【0021】
ノーズローラアセンブリをフレームに固定するための任意の適切な手段を使用することができ、本発明は例示的な手段に限定されるものではない。好ましくは、ノーズローラアセンブリは、外部のツールまたは留め具を使用せずに、軸が軸方向および回転方向にロックされる作動位置に固定することができる。
【0022】
インフィードにおける各サイドプレート30,31は、ガイドローラ80を取り付けるためのスロット34(図3を参照)または他の特徴部をさらに含む。例示的なガイドローラ80は、外部ドラッグユニット82に連結される軸81に取り付けられ、コンベヤベルトに局所的な張力を生じさせてコンベヤベルトを小径のノーズローラに合わせるために使用される。ドラッグユニットは、駆動部を制動するための永久磁石ブレーキ、または任意の適切なデバイスを含むことができる。別の実施形態では、ドラッグユニットが省略されるか、サイドプレート30,31の内部に設けられる。インフィード10は、ドラッグユニット82をサイドプレート30,31に取り付けるためのコネクタ83および他の適切な手段を含む。
【0023】
インフィードの端部は位置リミッタをさらに含み、例示的な実施形態では、ガイドローラ80との適切な係合を確保するためにガイドローラに対して選択された位置に取り付けられたローラリミッタ90を含む。位置リミッタ連結プレート92は、ローラリミッタ90をフレームのサイドプレート30,31に連結する。位置リミッタ連結プレートは、位置リミッタ90が係合位置と解放位置との間で動くことを可能にし、係合位置では、ガイドローラ80とコンベヤベルト20との間の適切な係合を確保するように位置リミッタ90が配置され、解放位置では、位置リミッタ90が回動または他の方法で係合位置から移動するが、紛失を防止しかつ迅速な再係合を容易にするために、依然としてサイドプレート30,31に接続されたままである。
【0024】
図12を参照すると、位置リミッタ連結プレート92は、ローラリミッタ90の端部の第1連結部分を配置するための開放シート部93と、ガイドローラ80の軸81を取り付けるための開口部94として示す別のシート部または他の特徴部とを備える。一実施形態では、ガイドローラ80の軸が、開口部94を通って突出し、外側でドラッグユニット82に連結される。突出部95は、シート部93の下方で連結プレート92の内面から延びて、ローラリミッタの第2の連結部分への回動可能な連結を可能にする。位置リミッタ連結プレート92はさらに、連結プレート92をサイドプレート30または31に取り付けるための留め具97を受け入れる開口部96を含む。連結プレート92をインフィードに取り付けるための任意の適切な手段を使用することができる。
【0025】
連結プレート92の開放シート部93は、2つの直線状の側壁、湾曲した閉鎖端壁および開放端壁を含み、ローラリミッタの連結部分がシート部から外に回動することを可能にする。一実施形態では、開放シート部93が、ローラリミッタの連結部分190を、ローラリミッタ90が延びる軸方向と垂直な方向Dに回動させることを可能にするように構成されている。また、方向Dは、開口部94と開放シート部93との間に延びる基準線に対して垂直であってもよい。
【0026】
ローラリミッタ90は、フレームからリミッタを完全に取り外すことを必要とせずにローラリミッタ90が係合状態に入り、かつ係合状態から離脱することを可能にする取付要素を含む。図13および図14に示すように、ローラリミッタは、各端部に連結プレート92のシート部93内にそれぞれ受け入れられるハンドル190を含む。各ハンドル190は、連結部を形成する中央円筒部191を含み、それを通してローラリミッタの端部軸が突出する。外側端面192は中央円筒部を覆い、突出部194から延びる中心外れハンドル193と、中央軸195とを有する。内側端面196は中央円筒部191の内側を覆い、スロット付き延長部197を含み、このスロット付き延長部が、図15に示すように、連結プレート92の内側突出部95と係合する第2の連結部を形成するスロット198を有する。図1および図5に示す通常動作時には、中央円筒部191がシート部93内に保持され、シート部が、ガイドローラ80に対してローラリミッタ90を適正に位置決めし、その間にコンベヤベルト20を挟み、コンベヤベルト20の歯とガイドローラ80との間の適切な係合を確保する。ハンドル190をシート部93から引き上げ、図15に示すように、突出部95を中心にローラリミッタ90をシート部から外に回動させて落とすことにより、円筒形部分191をシート部93から外してローラリミッタ90を解放することができ、その一方で、内側突出部95とスロット付き延長部197との間の係合がローラリミッタ90をフレームに取り付けた状態に保持することにより、ローラリミッタ90を迅速に再係合させることが可能となる。位置リミッタをフレームから外すことなく、位置リミッタを係合位置から外すことを可能にする他の適切な手段を使用することができる。
【0027】
安全目的のために、ガード120,121をフレームに取り付けることもできる(図2を参照されたい)。
【0028】
図16は、コンベヤベルトを搬送路と戻り路との間で案内するためにコンベヤフレームのインフィード部分またはアウトフィード部分に挿入するのに適したノーズローラアセンブリ170の別の実施形態を示している。例示的なノーズローラアセンブリ170は、六角形の断面を有する支持梁171と、端部突出部176,177と、支持アーム173と、ノーズローラセグメント175と、屈曲端部186を有する軸174とを有する。ノーズローラアセンブリ170は、容易に、関連するフレームに挿入したり、関連するフレームから取り外したりすることができる。別の実施形態では、支持梁170が、梁ではなく搬送路の端部で湾曲するシートを含む。
【0029】
図17図20は、図16のノーズローラアセンブリ170を含む、コンベヤのインフィード部分110用のガイドローラおよび位置リミッタ連結プレートの代替的な実施形態を示している。図17図20の実施形態では、ガイドローラ180が内部制動機構を含み、位置リミッタ連結プレート172が、内部制動ガイドローラ180をフレームサイドプレート30’に連結するとともに、ローラリミッタ90をフレームサイドプレート30’に連結するように構成されている。ローラリミッタ90および関連する取付要素190は、図1図5および図13図15に示されるものと同じかまたは実質的に同様である。例示的なガイドローラ180は、端部取付軸181と、抵抗を伴って端部取付軸を中心に回転することができる歯付き外側シェル182とを含む。歯付き外側シェル182は、コンベヤベルト20の駆動面と係合して、コンベヤベルト20’をノーズローラ175に合わせるようにする限られた大きさの張力を与える。
【0030】
位置リミッタ連結プレート192は、その一実施形態が図19に示されている。この位置リミッタ連結プレートは、フレームプレート30’の外側に取り付けられており、シェル部分182の回転を可能にしながら端部取付軸181が固定された状態で維持されるように、対応する端部取付軸181を保持するための内側凹部194を含む。例示的な内側凹部194は、端部取付軸181に固定的に係合するための複数の平坦な側面を有する。位置リミッタ連結プレート192はさらに、ローラリミッタの端部にハンドル190を配置するための開放シート部193と、ローラリミッタのスロット付き延長部197のスロット198と係合して、コンベヤベルトからの解放を可能にしながらもフレームからのローラリミッタの除去を防止する内側突出部195とを含む。開放シート部193は、ガイドローラ180およびローラリミッタ90の軸に対して垂直な方向を向いており、それによりローラリミッタ90が非作動モードにおいてシート部から外に回動することを可能にしている。
【0031】
図20は、ガイドローラを通る断面図である。歯付き外側シェル182は、静的な端部取付軸181を中心に回転する。ベアリング183は、軸181に対するドラム182の位置を制御する。コンベヤベルトがシェル182に係合してシェルを回転させると、局所的な張力が生じ、それが、コンベヤベルトの速度との組合せにより、電力を生じる。遊星ギアボックス185は、シェル182に接続されており、遊星ギアボックス185の出力が相対的に高速のシャフトとなるように、相対的に低いドラム速度を増加させる。毎分シェル回転数×ギアボックスの比に等しい速度で回転する高速シャフトは、永久磁石電気モータ186に接続され、このモータが発電機として動作して、シェル182が回転するときに電圧を生成する。モータによって生成される電圧は、モータが駆動される速度に依存する。例示的な内部制動型ガイドローラ180はさらに、モータのコイル間に抵抗器187を含み、それがモータの電力を熱に変換した後、シェル182を介してコンベヤベルト内に放散される。このようにして、ガイドローラ180は、ガイドローラとコンベヤベルトの駆動部との間の張力を増大させることなく、インフィードとガイドローラ180との間の局所的領域に動的な張力を挿入することができる。
【0032】
図21は、本発明の一実施形態に係るコンベヤのフレームに接続されたままで作動位置から解放することができる構成要素を含むコンベヤのアウトフィード端部210の等角図である。図22は、図21のアウトフィード端部の分解図であり、図23は、図22のP2部分の詳細図である。アウトフィード端部210は、サイドプレート230,231および搬送路支持体232を有するフレームを含む。先に実施形態を示したノーズローラアセンブリ270は、コンベヤベルト20を搬送路の端部から戻り路に案内する。ノーズローラアセンブリ270は、フレームに挿入することができ、かつフレームから取り外すことができるカートリッジユニットとすることができる。駆動部280は、コンベヤベルト20を駆動するためのドラムモータ、スプロケットまたは他の適切な駆動部であってよく、この駆動部は、モータ281によって駆動され、コンベヤベルト20の駆動面の駆動要素と係合して回路を介してコンベヤベルトを作動させる。留め具または他の適切な手段を使用してサイドプレート230または231に接続された外部ベアリングとして示される駆動マウント282は、駆動部280をフレームに取り付ける。アウトフィードアセンブリは、駆動部280とコンベヤベルト20との間の適切な係合を確保するための位置リミッタアセンブリ290も含む。一対の位置リミッタ連結プレート320は、位置リミッタ290の各端部をフレームに接続して、駆動部に対して位置リミッタを適切に位置決めする。スクレーパアセンブリ330もフレームに取り付けられている。作動中、位置リミッタおよびスクレーパアセンブリは作動位置にあり、スクレーパアセンブリ330はコンベヤベルト20からゴミを取り除く位置にあり、位置リミッタ290は駆動部280とコンベヤベルト20との係合を確保するように位置している。両アセンブリは、それらをフレームから完全に取り外すことなく、清掃または保守を可能にするために、作動位置から移動させることができる。
【0033】
図24は、駆動部に対して位置リミッタを位置決めするための位置リミッタ連結プレート320の一実施形態を示している。図25は、組み立てられたアウトフィードにおけるリミッタ連結プレート領域の詳細図である。リミッタ連結プレートは、駆動部280の駆動シャフト283を受け入れるための上側開口部321を含む。図25に示すように、駆動マウント282は、組み立てられたとき、リミッタ連結プレート320の外側に配置され、駆動マウント282と関連するサイドプレート230との間にリミッタ連結プレート320を挟む。位置リミッタ連結プレートはシート部を含み、このシート部は、後側縁部の中間に、円筒端部291として示される位置リミッタアセンブリの第1の連結部を配置するための凹部322として示される開放シート部を含む。開放シート部322は、連結プレートに接続された駆動部280および位置リミッタローラ90の軸に対して垂直な方向Dに開いており、位置リミッタローラ90を係合する作動位置から回動させることができる。留め具開口部323は、各リミッタ連結プレート320を関連するフレームプレート230,231に固定するために留め具326を受け入れる。中間開口部324は、スクレーパアセンブリをリミッタ連結プレート320に接続するために、スクレーパアセンブリ上の突出部343を受け入れる。下側開口部325は、位置リミッタ290の第2の連結部と回動可能に接続するために使用される。位置リミッタは、下側開口部325を通って延びる連結突出部298を含む。ハンドル295は、連結突出部298に連結された位置リミッタの液滴形状のベース296から延びている。位置リミッタアセンブリ290は、この下側開口部325を中心に回動して位置リミッタ290を係合位置から移動させることができる。
【0034】
図26は、図21のアウトフィードにおける位置リミッタアセンブリ290を示している。位置リミッタアセンブリ290はローラリミッタ292を含み、このローラリミッタは、第1の側から第2の側へ延び、連結部を有し、ローラリミッタの両側面の軸方向突出部から延びる円筒端部291を含む。円筒端部291は、取付プレート293を形成する突出部を含み、取付プレートが、ネック部と、ローラリミッタ292の下方に延在する下側取付バー294に接続するための拡大端部とを含む。ネック部は、凹部299を形成する。取付プレート293は、連結突出部298を介してリミッタハンドルに連結されている。アウトフィードが組み立てられたときにリミッタ連結プレート320の外側に延びるリミッタハンドルは、液滴形状のベース296、ハンドル297および突出部295を含む。ベース296を取付プレート293に連結する連結突出部298は、アウトフィードが組み立てられたときにリミッタ連結プレート320の開口部325内に収容され、位置リミッタアセンブリ290は、この連結突出部298を中心に回動して位置リミッタを係合位置から移動させることができる。
【0035】
図27は、スクレーパアセンブリ330の一実施形態を示している。スクレーパアセンブリ330は、取付プレート332の間に延びるベース支持体331を備える。ベース支持体331は、回転方向に剛性を有することができる。ベース支持体331は、スクレーパブレード334を受け入れるために、協働するフィンガとして示される複数のブレードレセプタクル333を形成する。ブレードレセプタクル333は可撓性であり、スクレーパブレードの厚さよりも細い溝をそのベースに形成して、スクレーパブレード334を圧縮保持する。図21に示すように、組み立てられると、スクレーパブレード334は、ノーズローラアセンブリ270と位置リミッタローラ290との間でコンベヤベルト20の外面と接触するように付勢されて、その外面からゴミを除去する。各取付プレートは、ベース支持体331およびスクレーパブレード334を取り付けるための外側突出部335,336を含む。スクレーパアセンブリは、各取付プレート332の頂部から延びるハンドル338も含む。カウンタウェイト341の両側に取り付けられた取付アーム340は、定位置でスクレーパアセンブリを取り付けて付勢するために使用される。各取付アーム340は、上側縁部の上側凹部342、中央外側突出部343および下側スロット344を含む。取付アーム340は、スロット344から内向きに突出するテーパ付きテール部345をさらに含む。隅部348は、下側縁部において、テール部345とスロット344の間に形成されている。取付アームの本体は湾曲して、湾曲した凹部346を形成している。その後、アームは、端部347でカウンタウェイト341に連結されている。
【0036】
スクレーパアセンブリベース331は、レセプタクル333の下に多数の切欠き337を含む。切欠きは、コラム339によって分離されている。コラム339は、可撓性であり、スクレーパ先端334がコンベヤベルトの外面と常に接触したままになるように撓むことができる。スクレーパベース331の中央部分のコラム339cは、スクレーパベース331の外側部分のコラム339oよりも厚くてもよく、それにより、外側へのより大きな撓みを可能にしながらも、スクレーパアセンブリ全体として十分な強度を確保することができる。
【0037】
図28は、位置リミッタアセンブリ290へのスクレーパアセンブリ330の取り付けを示しており、ここでは、スクレーパアセンブリ330と位置リミッタアセンブリ290との間の接続を示すために、リミッタ連結プレート320が取り外されている。組み立てられたとき、位置リミッタの円筒端部291は、スクレーパアセンブリの凹部346内に位置し、連結プレート320の凹部322内に配置されている。スクレーパアセンブリのテール部345は、位置リミッタアセンブリの凹部299内に挿入され、位置リミッタアセンブリの取付プレート293は、テール部345の下に位置する。取付プレート332の上側突出部336は取付アーム340の凹部342内に受け入れられる。取付プレート332の下側突出部335は取付アーム340のスロット344内に挿入される。中央外側突出部343は、リミッタ連結プレートの中間開口部324を通り抜ける。
【0038】
清掃などのためのアクセスが必要とされるとき、ユーザは、余分なツールを必要とせずに構成要素を容易に定位置から解放することができ、同時に構成要素をフレームに接続したままにすることができる。例えば、ユーザは、位置リミッタハンドル297を後方に押して、接続された円筒端部291を連結プレート320の開放シート部322およびスクレーパ取付アーム340の凹部346から押し出すことができる。この動作は取付プレート293を回転させ、取付プレート293が隅部348に位置するまで、取付プレートをアーム340のテール部345に押し付ける。ハンドルの動きは、位置リミッタローラ292を解放し、図29に示すように、コンベヤベルトから離れるように、位置リミッタローラをスクレーパの下方に回動させる。テール部345と取付プレート293との間のカム作用はアーム340を前方に調節し、スクレーパブレード334をコンベヤベルトとの接触から離れるように押す。その後、ユーザは、ハンドル338を引き上げて突出部336を上側凹部342から外し、突出部335をスロット344内で上方にスライドさせることによって、スクレーパアセンブリを定位置から引き出すことができる。ユーザは、スクレーパアセンブリをコンベヤベルトから離れるように回動させることができる。図30に示すように、スクレーパアセンブリは、突出部335を中心に回動し、ブレード334が吊り下げ位置のリミッタローラの前方でフレームの下方に吊り下げられる状態で、静止する。すなわち、位置リミッタは、係合位置にあるとき、スクレーパに対して力を及ぼしてスクレーパをベルトに対して押し付ける。位置リミッタがその解放位置に移動すると、スクレーパに対する力が取り除かれ、位置リミッタが解放されたときにスクレーパを離脱させることができる。このようにして、ユーザは完全な分解を必要とせずにアウトフィードアセンブリの構成要素にアクセスすることができる。
【0039】
図31および図32を参照すると、フレーム内の駆動シャフト283の適切な位置決めを確保するために、アウトフィードアセンブリの組立中にツール370を使用することができる。ツール370は、駆動マウント282を締め付ける前に駆動シャフト283をセンタリングするために、プレート230または231の外側において、リミッタ連結プレート320とフレームプレート230または231との間で、駆動シャフト283の周りを固定する。ツール370は、互いに回動可能に連結された脚部371,372を備える。丸みを帯びたアーム373,374は、回動点375から延在する。丸みを帯びたアーム373,374は、脚部371,372を締めるときに互いに近付き、脚部371,372を開いたときに開く。丸みを帯びたアーム373,374は、駆動マウントにおける留め具を締め付ける前にフレームプレートの開口部内で駆動シャフト283をセンタリングするための突出部376,377,378を周縁付近に備える。
【0040】
図33図39は、本発明の一実施形態に係るコンベヤのフレームに接続されたままで作動位置から解放することができる構成要素を含むコンベヤのインフィード部分400の別の実施形態を示している。インフィード部分は、サイドプレート430,431間にベルト案内要素を取り付ける。タブ472を使用してサイドプレート430,431およびその間に取り付けられたノーズローラアセンブリ470は、前述したように、搬送路の端部で、コンベヤベルト420を下方から搬送路内に案内する。ドラッグローラ480は、コンベヤベルト420をノーズローラアセンブリ470に合わせるためにようにするために局所的な張力を与え、サイドプレート430,431のシート部433(図37を参照)に保持される。また、サイドプレート430,431は、後述するように、位置リミッタ連結プレートを取り付けるためのレセプタクル436と、ベルト案内ローラ460(図38および図39に示す)の取付軸を配置するための縦方向スロット432とを含む。ノーズローラアセンブリ470は、別個のインサートではなく、サイドプレート間に延びるベース構造から延びるアームと、アームの開口部を通って延びる軸であって、アーム間の空間に複数のノーズローラセグメントを回転可能に取り付ける軸と、軸の屈曲部分を受け入れてアセンブリに固定するためのサイドプレート430上の突出部または他の特徴部とを含む。
【0041】
インフィードアセンブリ400は、ドラッグローラ480とコンベヤベルト420の駆動面との間の適切な係合を確保するためにドラッグローラ480に対して位置決めされたローラリミッタ490をさらに含む。図38に示すように、ローラリミッタ490は取付プレート491間に延びるローラを含み、各端部に円筒形の取付端部492を含む。取付バー493は、主ローラ部分の下で取付プレート491間に延び、取付プレート491の一方の外側でハンドル495に連結されている。取付バー493の少なくとも一端は、関連する取付プレート491を通って延びるとともに、ハンドル495に連結され、ハンドルは、取付バー493を中心に回転させることができ、それにより、ローラリミッタ490を定位置に移動させ、かつその位置から移動させることができる。
【0042】
ローラリミッタ490は、連結アーム462を使用してベルト巻付けローラ460に連結され、連結アームは、図38に示すように、ベルト巻付けローラ460の端部から取付プレート491まで延び、ローラリミッタ490の端部によって取付プレート491に連結されている。
【0043】
インフィードアセンブリは、ローラリミッタ490およびベルト巻付けローラ460を位置決めし、それらの構成要素をフレームに連結するために使用される位置リミッタ連結プレート410をさらに含む。連結プレート410は、サイドプレート430のレセプタクル436に挿入された留め具411を用いてサイドプレート430,431に取り付けられている。各連結プレート410は、取付プレート430を通って突出するドラッグローラ480の端部を受け入れるための水平前部スロット412と、ローラリミッタ490の端部492を取り付けるための、コンベヤフレームの内側を向く開放シート部413と、ベルト巻付けローラ460の取付軸463を取り付けるための後側縦方向スロット415とを含む。開放シート部413は開いており、コンベヤベルトとの係合から外れるようにローラリミッタ490を回動させることができる。ローラリミッタのハンドル495は、連結プレート410の開口部416を通って延びる取付バー493に取り付けられているため、組み立てられたとき、ハンドル495は連結プレート410の外側に回転可能に取り付けられる。
【0044】
ハンドル495を使用して、ベルト案内ローラ460とローラリミッタ490とを容易に外すことができる。図35および図36に示すように、取付バー493によって規定される回転軸を中心とするハンドル495の回転は、連結されたローラリミッタ490をシート部413から引き離して、取付バー493を中心として回転させる。この動作はまた、取付軸463を連結プレート410のスロット415内で下方にスライドさせながら、連結されたベルト案内ローラ460を引き下げる。スロット415はベルト案内ローラ460を含む。構成要素は、ハンドル495を矢印と反対方向に回転させることによって容易に元の位置に戻すことができる。連結プレートの幾何学的形状は、ドラッグローラ480に対するローラリミッタの正確な位置合わせおよび位置決めを可能にする。開放シート部413の開放側は、取付位置におけるローラリミッタ490の中心軸およびドラッグローラ480の中心軸から延びる基準線に対してほぼ垂直であり、さらにローラリミッタ490の軸に対してもほぼ垂直であることが好ましい。開放シート部413の幾何学形状は、ローラリミッタ490の係合作動位置(図33および図34)への移動を制御し、それが解放された非作動位置(図35図36)から作動位置に移動するに連れて、ローラリミッタの軸とドラッグローラ480の軸との間の距離が、コンベヤベルト420について許容可能な最小の隙間まで接近し、その後、コンベヤベルトがその間を通ることを可能にする所望の最終最適距離まで再び開くようにしている。本発明は、ローラリミッタ490を係合させ、かつ係合を解除するときに、ベルト巻付けローラ460などの補助構成要素を移動させることに限定されるものではない。
【0045】
図33図39に示す構成要素は、コンベヤに恒久的に取り付けることができるが、特定の構成要素は、コンベヤから構成要素を取り外すことなく、清掃、修理または他の必要性のために解放されて非作動位置に移動されるものであってもよい。構成要素は、外部ツールを使用して過度に調整することを必要とせずに、正確な作動位置に容易に戻すことができる。
【0046】
図40図48は、図33図39に示す実施形態と同様のインフィードアセンブリ600の別の実施形態を示しているが、異なるハンドル695、ベルト巻付けローラ660の取付軸663を配置する湾曲したスロット615、および他の小さな変更点を有する。
【0047】
インフィードアセンブリ600は、対向するサイドプレート630,631と、サイドプレート630,631に取り付けられてコンベヤベルト620をコンベヤのインフィードで案内するためのノーズローラアセンブリ670とを含む。ノーズローラアセンブリ670は、搬送路の端部で第1のサイドプレートから第2のサイドプレートまで延在する支持プレートと、支持プレートから延在するアームと、屈曲した端部を有しアームによって支持される軸と、コンベヤベルト620をコンベヤの搬送路上に案内するために軸に取り付けられた1または複数の回転自在なノーズバーとを備える。取り外し可能なベルト案内アセンブリ670は、第1のサイドプレート630上の外向きの突出部635を使用してフレームに取り付けられている。
【0048】
アセンブリは、コンベヤベルト620に限られた引っ張り動作を誘導してコンベヤベルトをコンベヤのインフィード端部でノーズローラアセンブリ670に合わせることを可能にするために、サイドプレート630,631間に取り付けられたドラッグローラ680をさらに含む。ドラッグローラ680とコンベヤベルト620の駆動面との間の適切な係合を確保するために、ローラリミッタ690がドラッグローラ680に対して位置決めされている。ドラッグローラ680の軸端部は、サイドプレート630,631のシート部に配置されている。例えば、図42に示す例示的なシート部633は、プレートの前方に開いているが、本発明はそれに限定されるものではない。また、サイドプレート630,631は、巻取式のベルト巻付けローラ660のためのトップシート部632も含む。トップシート部632は底部に向かって開いている。サイドプレート630,631は、連結プレート610をサイドプレートに取り付けるための開口部636または他の特徴部を含む。
【0049】
例示的なアセンブリ600は、ローラリミッタ690、ベルト巻付けローラ660および他の付属品を取り付けおよび位置決めするために各サイドプレート630、631に連結された位置リミッタ連結プレート610をさらに含む。図43に示すように、例示的な連結プレート610は、関連するサイドプレート630または631の開口部636と整列するように構成された上側開口部616を含む。留め具611は、連結プレート610をサイドプレート630または631に取り付けるために、整列した開口部を通して挿入されているが、連結プレート610を取り付けるための任意の適切な手段を使用することが可能である。スロット付きシート部612は、サイドプレート630を通って突出するドラッグローラ680の端部を受け入れる。例示的なシート部612は閉じているが、上述したように開くこともできる。各連結プレート610は、ローラリミッタ690のための開放シート部613をさらに含む。シート部613は、湾曲スロットを含み、このスロットは、連結プレート610の下端縁部に開口し、コンベヤが作動モードにあるときにローラリミッタ690の取付端部692を配置する丸みを帯びた端部で終端となる。丸みを帯びた端部の下の連結プレートの開口部618は、ハンドル695を取付バー693に連結するために使用され、この取付バーは2つの取付プレート691の間に延び、それら取付プレートが取付バー693を位置ローラ690に接続する。開放シート部613は、位置リミッタアセンブリのローラ部分を外すために、円筒状の取付端部692が、丸みを帯びた端部から、湾曲スロットを通って、開口部618周囲で連結プレート610から外れるように、回動するのを可能にするように構成されている。一実施形態において、開放シート部613は、ローラリミッタが解放位置から係合位置に移動するに連れて、ローラリミッタの軸とガイドローラ680の軸との間の距離が、ベルトを収容する最小許容隙間に近付き、その後、所望の最終最適距離まで再び開くように、サイズおよび形状が設定されている。
【0050】
図44および図45は、連結プレート610を用いてエンドプレート630,631に取り付けるのに適したローラリミッタアセンブリの一実施形態を示している。ローラリミッタアセンブリは、取付プレート691間に延び、両端に円筒形の取付端部492を含むローラ690を備える。作動中、ローラリミッタ690は、ドラッグローラ680とコンベヤベルト620との間の適切な係合を確保するために、ドラッグローラ680に対して位置決めされる。取付バー693は、主ローラ部分の下で取付プレート691間に延びる。取付バー693の少なくとも一端は、組み立てられたときに、関連する取付プレート691を通り、さらに連結プレート610の開口部618を通って延びる。取付バーの端部はハンドル695に連結され、このハンドルは、取付バー693を中心に回転してローラリミッタ690を定位置に移動させ、かつその位置から移動させることができる。
【0051】
ローラリミッタ690は、連結アーム662を使用してベルト巻付けローラ660に連結され、連結アームは、ベルト巻付けローラ660の端部からローラリミッタの取付端部492まで延びる。
【0052】
図45に示すように、ピン697を使用して取付バー493を取付プレート691に固定することができる。取付バー693の一端は、取付プレート691の軸方向開口部608に収容されている。ピン697は、取付バーを取付プレート691に固定するために、取付プレート691を貫通する垂直開口部609を取付バー691の開口部と整列させることによって形成される通路を介して、挿入されている。
【0053】
位置ローラ690の軸端部を保持するために、ベアリング696および保持キャップ698は、取付プレート691の上部から延びる円筒形の取付端部492内に組み立てられている。
【0054】
ベルト巻付けローラ660は、連結アーム662を使用して位置ローラ690に接続されているため、位置ローラ690がシート部613から外れると、ベルト巻付けローラも移動する。連結プレート610はさらに、ベルト巻付けローラ660の取付軸663を配置するための上側セクションおよび下側セクションを含む湾曲スロット615を含む。位置ローラが作動位置から外れると、取付軸663は、湾曲スロット615によって形成されるトラックを通って下方に移動する。
【0055】
作動モードでは、図40図46および図47に示すように、ハンドル695が直立しており、連結された円筒状の取付キャップ692がシート部613に配置され、ベルト巻付けローラ660の軸端部663が連結プレート610のスロット615の頂部にある。図48に示すように、ハンドル695は、連結された取付バー693を中心に回転されて、アセンブリを非作動位置に移動させる。連結プレート610は、ハンドル495を作動位置に配置するための突出部617(図43を参照)を含む。
【0056】
図40図46および図47に示す作動モードでは、ノーズローラアセンブリ670が、コンベヤベルト620をドラッグローラ680へと下方に案内し、ドラッグローラが、局所的な張力を与えてコンベヤベルト620を小径のノーズローラに合わせるようにする。位置ローラ690は、コンベヤベルト620とドラッグローラ680との適切な係合を確保し、巻取りローラ660は、適切な係合を容易にするためにベルトを巻き付けるように位置決めされる。連結プレート610は、作動中に、様々な構成要素を最適な位置および係合状態に維持する。
【0057】
清掃または別の目的のためのアクセスを可能にすべくアセンブリ600を非作動モードに移行するために、ユーザはハンドル695を回転させるか、または他の方法で移動させて、取付キャップ692をシート部613から押し出す。ローラリミッタ690は、吊り下げ位置まで取付バー693を中心に回動し、ベルト620へのアクセスを可能にする。ローラリミッタ690は、スロット613で軸端部663をスライドさせながら、連結されたベルト巻付けローラ660を下方に引っ張る。ローラ660,690の相対位置は、連結部662によって維持される。構成要素は、コンベヤベルトへのアクセスを可能にしながらも、取付バー693およびベルト巻付けローラの軸端部663によってコンベヤのフレームに接続されたままである。
【0058】
図49図53は、コンベヤ用のアウトフィードアセンブリ500の別の実施形態を示しており、このアセンブリは、上述した多くの同様の構成要素を含み、それには、サイドプレート530と、ノーズローラアセンブリ570と、モータ581によって駆動される駆動部580と、作動位置へと、あるいは作動位置から回転可能であるローラリミッタ590として示される位置リミッタと、スクレーパアセンブリ560と、駆動部580に対する適切な位置に位置リミッタ590を位置決めするための1または複数の位置リミッタ連結プレート520とが含まれる。連結プレート520のシート部513は、インフィード400のシート部413と同様であり、位置リミッタの円筒状の取付端部592を、湾曲したシート部に位置する作動位置から解放位置へと回動させることができるように開放されており、それにより、円筒状の取付端部592が開放シート部513から外に回動されて位置リミッタが解放されるようになっている。組み立てられると、図49に示すように、ノーズローラアセンブリは、コンベヤベルト420を搬送路から駆動部580まで下方に案内し、駆動部がコンベヤベルトの駆動面と係合する。スクレーパアセンブリ560に取り付けられたスクレーパブレード564は、コンベヤベルトの外側からゴミを取り除き、連結プレート520に連結された取付アーム540の上側凹部542によって適切に位置決めされる。ハンドル595は連結プレート520の外側に連結され、取付プレートの内側で取付けバー594に連結され、取付けバーが、取付プレート593および円筒端部592を介して位置リミッタローラ590に連結されている。ハンドル595は、図50に示すように、下方に回動して位置リミッタローラ590を外すことができ、それにより、スクレーパブレード564を押してコンベヤベルト520との係合を解除することもできる。スクレーパブレード564、アームおよび支持体は、アセンブリから引き出すことができる。
【0059】
連結プレート520は、留め具522を用いてサイドプレート530に取り付けることができる。連結プレート520は、駆動部580の軸を回転可能に取り付けるためのベアリング523を収容するための上側開口部521を含む。ローラリミッタエンドキャップ592用の開放シート部513は、中間セクションに形成され、シート部513の下の開口部526は、ハンドル595をローラリミッタ590の取付バー594に連結する。
【0060】
図53図56は、コンベヤ用のアウトフィードアセンブリ700の別の実施形態を示しており、このアセンブリは、上述した多くの同様の構成要素を含み、それには、サイドプレート730と、搬送路のアウトフィードでコンベヤベルト720を案内するためのノーズローラアセンブリ770と、コンベヤベルトの駆動面と係合することによりコンベヤベルト720をポジティブドライブする駆動部780と、作動位置へと、あるいは作動位置から回転可能であるローラリミッタ790として示される位置リミッタであって、作動位置においてコンベヤベルト720と駆動部780の最適な係合を確保する位置リミッタと、スクレーパアセンブリ760と、作動中に駆動部780に対する適切な位置にローラリミッタ790を位置決めし、ローラリミッタおよびスクレーパアセンブリが非作動モードで駆動部780から離れるように移動することを可能にするための1または複数の位置リミッタ連結プレート710とが含まれる。
【0061】
アウトフィードアセンブリ700は、上述した実施形態からの変形例を示している。例えば、ハンドル795は異なる構成であってもよい。さらに、駆動軸781用のベアリング723は、連結プレート710の外側に取り付けられた外部ベアリングであってもよい。図56に示すように、外部ベアリング723は、開口部729を介して挿入された留め具725を使用して連結プレート710の外面に取り付けられている。連結プレート710の上側開口部721(図57に示す)は、ベアリング723の中央開口部と整列して駆動軸781を収容する。連結プレート710は、サイドプレート730の駆動シャフト開口部と整列され、連結プレートの開口部728を通ってサイドプレート730内に入る留め具726を使用してサイドプレートに固定されている。
【0062】
ハンドル795は、図56および図57に示すように、連結プレート710の下側開口部727を介して位置リミッタアセンブリ790に連結されている。例示的なハンドルは、位置リミッタアセンブリ790の取付バー794から下側開口部727を通って延びる突出部793を受け入れるベース796を含む。ハンドルバーは、ベース796から延びて、ハンドルバーの端部に内向きの突出部798を有するハンドル795を形成する。内向き突出部は、作動中にハンドルバー795を定位置に選択的にロックするために、ベアリング723の開口部726内に受け入れられる。
【0063】
また、連結プレートは、駆動軸用の上側開口部721と、ハンドルを位置リミッタアセンブリ790に連結するための下側開口部727とに加えて、作動中に位置リミッタアセンブリのエンドキャップ791を受け入れるための開放された中間シート部713を含み、それにより、位置リミッタアセンブリのローラ部分を駆動部780に対して最適に位置決めする。開放シート部によって形成される連結プレートのネック部の別の中間開口部724は、図59に詳細に示されるスクレーパアセンブリ760の外側突出部743を受け入れて、コンベヤベルト720に対するスクレーパアセンブリの取り付けおよび位置決めを容易にする。ベース761は、開口部748を介して取付アーム740のテール部に回動可能に連結されるようにしてもよい。開放された中間シート部713は、開口部727を中心にエンドキャップ791を回動させて、位置リミッタアセンブリのローラ部分を外すことを可能にする。中間シート部713は、上側開口部721内の駆動軸の中心軸とローラリミッタ790の軸との間の基準線に垂直な方向に向かって開いており、それにより、ローラリミッタ790の係合位置から解放位置への移動を可能にする。一実施形態では、開放シート部が、ローラリミッタが解放位置から係合位置に移動するに連れて、ローラリミッタの軸と駆動部780の軸との間の距離が、ベルトを受け入れる最小許容隙間に近付き、その後、所望の最終最適距離まで再び開くように寸法および形状が設定されている。
【0064】
図58を参照すると、スクレーパアセンブリ760は、連結プレート710に取り付けるための外側突出部743および少なくとも1の上側凹部742を有する取付アーム740を含む。カウンタウェイト741は、取付アーム740の端部間に延びる。スクレーパブレード部分は、ベース761と、可撓性アーム769と、当該可撓性アームに挿入されたブレード764とを備える。ハンドル768は、ベース761の端部から延びており、スクレーパアセンブリを組み立てるために、取付アーム740の上側凹部742内に受け入れられる。
【0065】
図54および図56に示す作動モードでは、ガイドアセンブリ770が、コンベヤベルトを搬送路から駆動部780に案内する。位置リミッタアセンブリ790は、連結プレート710によって定位置に保持され、コンベヤベルトと駆動部との係合を確保する。スクレーパアセンブリ760は、ゴミを除去するためにブレード764をコンベヤベルト720に対して適切な位置に保持し、同様に連結プレート710およびカウンタウェイト741によって定位置に保持される。
【0066】
非作動モードでは、清掃、修理または別の目的のためのアクセスを可能にするために、位置リミッタ790およびスクレーパ764が係合を解除することができる。図59を参照すると、ハンドル795は、そのベース796を中心に回動させることができ、それにより位置リミッタアセンブリの円筒形のエンドキャップ791を開放シート部713から外して、連結されたローラ部分を係合位置から押し出すことができる。この動きは、スクレーパアセンブリ740の取付アーム740をベルトから離れる方向に傾けて、取り付けられた突出部743を中心に回動させ、ブレード部分764をコンベヤベルトとの接触から離れるように押圧する。
【0067】
図60に示すように、ハンドル768を凹部742から持ち上げ、アームおよび取り付けられたブレード764をベース761の周りでコンベヤベルトから離れるように回転させることによって、ブレード764およびアーム769をコンベヤベルトからさらに遠くに押すことができる。図示のように、解放モードでは、位置リミッタアセンブリ790およびスクレーパアセンブリ760などの構成要素は、コンベヤフレームに取り付けられたままであり、作動位置に容易に押し戻すことができる。
【0068】
上述したアセンブリにおいて、ノーズローラアセンブリ70,170,270,470,570,670,770は、第1の側から第2の側へ延びる支持梁またはプレートと、支持梁またはプレートの上面から延びるアームであって、整列した複数の開口部を有するアームと、整列した開口部を通って延びる軸と、軸に取り付けられた少なくとも1の回転可能なノーズバーとを備える。支持梁は、フレームのサイドプレートの凹部に取り付けることができ、あるいは支持プレートは、サイドプレートに恒久的に連結することができる。軸は任意の適当な手段を介してサイドプレートに固定されている。図61図67は、コンベヤベルトを案内するノーズローラを保持する軸を支持するためにノーズローラアセンブリで使用するのに適したアーム673の一実施形態を示している。
【0069】
各アーム673は、軸を受け入れるための上側開口部679を有する成形バーと、アームを支持プレート671、梁または他の構造体に固定するためのねじ付き下端部681とを含む。アームはステンレス鋼であってもよく、または任意の適切な材料もしくは材料の組み合わせを含むようにしていもよい。
【0070】
例示的な支持プレート671、梁または他の接合されるコンベヤ構成要素は、アームの下端部を受け入れるための開口部672を含む。ねじ付きナット690または他の適切な構成要素は、ねじ付き下端部681と螺合して、アーム673をプレート671に対して固定する。
【0071】
例示的な実施形態では、開口部672が上側面取り部673を有し、開口部のより大きい直径部分が、衛生状態がより重要となり得るコンベヤの部分を向いている。
【0072】
アーム673は、上側面取り部673内に受け入れられるように構成された拡大中央部675を有する。拡大中央部675は、先端674に向かってテーパが付けられた面取りされた上面677および下面676を含む。下面676は、開口部の面取り部673と一致しない形状を有するものであってもよい。このようにして、アーム676を支持プレート671に対して圧縮シールすることができる。ナット690がネジ付き下端部681にねじ込まれると、下面676が変形して開口部の形状と一致し、それによってアーム676および支持プレート671を圧縮シールする。このアプローチ接合は、任意の2つのコンベヤ構成要素を接合するために使用することができる。
【0073】
図68は、高衛生環境(プレート871の屈曲部の外側)と低衛生環境(プレート871の屈曲部内)との間に圧縮シールを使用して形成されるインフィードまたはアウトフィードノーズローラアセンブリ870の一例である。図示のように、ベースプレート871は、搬送路から戻り路への移行部を形成するように屈曲する。この屈曲部では、上側面取り部を有する一連の開口部872が形成される。整列した開口部を有する複数のアーム873は、開口部672に挿入される。アーム873は、上側面取り部に受け入れられるように構成された拡大中央部675を有する。拡大中央部675は面取りされた上面および下面を含み、下面が開口部の上側面取り部の形状とは異なり、それによりアーム676を支持プレート871に対して圧縮シールすることができる。アームは、対応するナット890または他の適切なデバイスを受け入れるように構成されたネジ付き下端部881を含む。シールを容易にするために、ワッシャ891をナット890とプレート871の内面との間に挿入することができる。ナット890がねじ付き下端部に締め付けられると、拡大中央部875の下面は開口部872の形状と一致するように変形し、それによってアーム876と支持プレート871とを圧縮シールする。アームの整列した開口部を介して挿入される軸874は、上述したように、1または複数の回転可能なノーズローラセグメント875を収容することができる。
【0074】
特許請求の範囲は、記載した例示的な実施形態の詳細に限定されることを意図していない。
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