(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-27
(45)【発行日】2022-01-19
(54)【発明の名称】成形研磨粒子を含む研磨物品
(51)【国際特許分類】
B24D 3/00 20060101AFI20220112BHJP
C09K 3/14 20060101ALI20220112BHJP
【FI】
B24D3/00 330E
C09K3/14 550D
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020058098
(22)【出願日】2020-03-27
(62)【分割の表示】P 2018072633の分割
【原出願日】2015-04-14
【審査請求日】2020-04-13
(32)【優先日】2014-04-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】593150863
【氏名又は名称】サン-ゴバン セラミックス アンド プラスティクス,インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】SAINT-GOBAIN CERAMICS AND PLASTICS, INC.
【住所又は居所原語表記】One New Bond Street, Worcester, MA 01615, United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】特許業務法人大塚国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100076428
【氏名又は名称】大塚 康徳
(74)【代理人】
【識別番号】100115071
【氏名又は名称】大塚 康弘
(74)【代理人】
【識別番号】100112508
【氏名又は名称】高柳 司郎
(74)【代理人】
【識別番号】100116894
【氏名又は名称】木村 秀二
(74)【代理人】
【識別番号】100130409
【氏名又は名称】下山 治
(74)【代理人】
【識別番号】100134175
【氏名又は名称】永川 行光
(74)【代理人】
【識別番号】100188857
【氏名又は名称】木下 智文
(72)【発明者】
【氏名】クリストファー・アルコナ
(72)【発明者】
【氏名】デイヴィット・ルアプル
(72)【発明者】
【氏名】サミュエル・エス・マーリン
(72)【発明者】
【氏名】ドールク・オメル・エネル
(72)【発明者】
【氏名】ジェニファー・エイチ・チェルビンスキー
(72)【発明者】
【氏名】クリスティン・ブレダー
(72)【発明者】
【氏名】フラヴィエン・フレミー
【審査官】山村 和人
(56)【参考文献】
【文献】特表2014-503367(JP,A)
【文献】特表2013-512788(JP,A)
【文献】特表2012-512044(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0100366(US,A1)
【文献】特表2015-518505(JP,A)
【文献】欧州特許出願公開第2692815(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B24D 3/00
C09K 3/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
成形研磨粒子であって、
第1の主表面と、前記第1の主表面と反対の第2の主表面と、前記第1の主表面と前記第2の主表面との間に延在する第1の側面および第2の側面と、を備える本体を備え、
前記第1の側面は、第1の曲線区間
と、第1の直線区間と、を含む第1の部分を含み、
前記第2の側面は、第2の曲線区間を含む第2の部分を含み、
前記第2の曲線区間は、前記第1の曲線区間の輪郭と異なる輪郭を備え
、前記第1の側面は、前記第1の曲線区間と前記第1の直線区間とを連結する第1の入隅部を含む、成形研磨粒子。
【請求項2】
前記第1の部分は、前記本体の第1の隅部と第2の隅部の間に延在する、請求項1に記載の成形研磨粒子。
【請求項3】
前記第2の部分は、前記本体の第2の隅部と第3の隅部の間に延在する、請求項1に記載の成形研磨粒子。
【請求項4】
前記本体の前記第2の隅部と前記第3の隅部は
前記第2の側面の対向する端部に位置し、出隅部は前記本体の前記第2の隅部と前記第3の隅部の間に配置されていない、請求項3に記載の成形研磨粒子。
【請求項5】
前記
第1の曲線区間は、
前記第1の直線区間と第2の直線区間との間に配置される、請求項1に記載の成形研磨粒子。
【請求項6】
前記第1の曲線区間は部分的に凹んだ形状を有する、
請求項1に記載の成形研磨粒子。
【請求項7】
前記第1の直線区間は、第1の直線区間の長さ(Ll1)を有し、前記第1の曲線区間は、第1の曲線区間の長さ(Lc1)を有し、Ll1は、Lc1と比較して異なっている、請求項
6に記載の成形研磨粒子。
【請求項8】
約1以下で、少なくとも約0.05の長さ係数(Ll1/Lc1)をさらに有する、請求項
7に記載の成形研磨粒子。
【請求項9】
前記第1の入隅部は鈍角を画定する
、請求項
1に記載の成形研磨粒子。
【請求項10】
出隅部の和は実質的に180度である、請求項2に記載の成形研磨粒子。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
下記は、研磨物品、特に、成形研磨粒子を含む研磨物品を対象とする。
【背景技術】
【0002】
研磨粒子及び研磨粒子から作製される研磨物品は、研削、仕上げ、及び磨きを含む、様
々な材料除去作業に有用である。研磨材料の種類に応じて、そのような研磨粒子は、物品
の製造において、広範な種類の材料及び表面を成形または研削するのに有用であり得る。
現在までに、特定の幾何形状を有するある特定の種類の研磨粒子、例えば、三角形の成形
研磨粒子及びそのような物体を組み込んだ研磨物品が、考案されている。例えば、米国特
許第5,201,916号、同第5,366,523号、及び同第5,984,988号
を参照されたい。
【0003】
特定の形状を有する研磨粒子を製造するために利用されてきた3つの基本的な技術は、
(1)融合、(2)焼結、及び(3)化学的製陶である。融合プロセスでは、研磨粒子は
、冷却ロール(表面は彫刻加工されていてもいなくてもよい)、型(溶融材料を注ぎ入れ
る)、または酸化アルミニウム融液中に浸漬されるヒートシンク材料によって、成形され
得る。例えば、米国特許第3,377,660号(溶融した研磨材料を炉から低温の鋳造
用回転シリンダに流し込み、材料を急速に固化させて、薄い半固体の曲面シートを形成し
、半固体材料を加圧ロールにより圧縮し、その後で、半固体材料を急速駆動型冷却コンベ
ヤによってシリンダから引き出して、その曲面部を逆転させることにより、半固体材料の
小片を部分的に破砕することを含む、プロセスを開示している)を参照されたい。
【0004】
焼結プロセスでは、研磨粒子は、粒径が直径最大10マイクロメートルである耐火粉末
から形成され得る。滑沢剤及び好適な溶媒、例えば、水と共に、結合剤が粉末に添加され
得る。得られる混合物(複数可)またはスラリーを、長さ及び直径が様々なプレートレッ
トまたはロッドに成形することができる。例えば、米国特許第3,079,242号(1
)材料を微粉末にまで小さくすること、(2)正の圧力下で圧縮し、該粉末の微粒子を結
晶粒サイズの凝集体に形成すること、ならびに(3)ボーキサイトの融解温度よりも低い
温度で粒子の凝集体を焼結させて、粒子の限定的な再結晶化を誘導し、それによって砥粒
がサイズどおりに製造されることを含む、か焼ボーキサイト材料から研磨粒子を作製する
方法を開示している)を参照されたい。
【0005】
化学的製陶技術は、コロイド分散液またはヒドロゾル(ゾルと称されることもある)を
、場合によっては混合物中で、他の金属酸化物前駆体の溶液を用いて、構成成分の流動性
を制限するゲルまたは任意の他の物理的状態へと変換させ、乾燥させ、焼成して、セラミ
ック材料を得ることを伴う。例えば、米国特許第4,744,802号及び同第4,84
8,041号を参照されたい。成形研磨粒子及び関連する形成方法、ならびにそのような
粒子を組み込む研磨物品に関する他の関連する開示は、以下で入手可能である:http
://www.abel-ip.com/publications/。
【0006】
当該分野において、研磨粒子及び研磨粒子を用いた研磨物品の性能、寿命、及び効力の
改善に関する必要性が依然として残っている。
【発明の概要】
【0007】
一態様によると、成形研磨粒子を作製する方法は、i)少なくとも約350MPa~約
1500MPa以下の範囲内の所定の強度を有する材料を選択し、所定の強度に基づいて
、所定の先端部鋭度及び所定の形状指数を有する成形研磨粒子の本体を形成すること、i
i)成形研磨粒子の本体の所定の形状指数を、少なくとも約0.01~約0.49以下の
範囲内で選択し、所定の形状指数に基づいて、所定の先端部鋭度及び所定の強度を有する
本体を形成すること、ならびにiii)成形研磨粒子の本体の所定の先端部鋭度を、少な
くとも約1ミクロン~約80ミクロン以下の範囲内で選択し、所定の先端部鋭度に基づい
て、所定の形状指数及び所定の強度を有する成形研磨粒子の本体を形成すること、のうち
の少なくとも1つを含む、成形研磨体の本体を形成することを含む。
【0008】
一態様では、成形研磨粒子は、第1の主表面と、第2の主表面と、第1の主表面と第2
の主表面との間に延在する側面と、を備える本体を含み、ここで、本体は、約0.7~約
1.7の範囲内の鋭度-形状-強度係数(3SF)、及び少なくとも約0.01~約0.
49以下の範囲内の形状指数を有する。
【0009】
別の態様では、成形研磨粒子は、第1の主表面と、第2の主表面と、第1の主表面と第
2の主表面との間に延在する側面と、を備える本体を含み、ここで、本体は、少なくとも
約0.01~約0.49以下の範囲内の形状指数、及び少なくとも約350MPa~約1
500MPa以下の範囲内の強度を有する。
【0010】
別の態様によると、成形研磨粒子は、第1の主表面と、第2の主表面と、第1の主表面
と第2の主表面との間に延在する側面と、を備える本体を含み、ここで、本体は、約80
ミクロン以下から少なくとも約1ミクロンの範囲内の平均先端部鋭度、少なくとも約0.
01~約0.49以下の範囲内の形状指数を有し、本体は、少なくとも約350MPa~
約1500MPa以下の強度を有する。
【0011】
別の態様では、成形研磨粒子は、第1の主表面と、第2の主表面と、第1の主表面と第
2の主表面との間に延在する側面と、を備える本体を含み、ここで、側面の第1の部分は
、部分的に凹んだ形状を有する。
【0012】
さらに別の態様では、成形研磨粒子は、第1の主表面と、第2の主表面と、第1の主表
面と第2の主表面との間に延在する側面と、を備える本体を含み、ここで、側面の第1の
部分は、互いに隣り合う本体の第1の隅部と第2の隅部との間に延在し、側面の第1の部
分は、第1の直線区間に連接した第1の曲線区間を含む。
【0013】
さらに別の態様によると、成形研磨粒子は、第1の主表面と、第2の主表面と、第1の
主表面と第2の主表面との間に延在する側面と、を備える本体を含み、ここで、側面の第
1の部分は、第1の直線区間に連接し、かつ鈍角を画定する入隅部を画定する、第1の曲
線区間を含む。
【0014】
別の態様では、成形研磨粒子は、第1の主表面と、第2の主表面と、第1の主表面と第
2の主表面との間に延在する側面と、を備える本体を含み、ここで、本体は、実質的に1
80度の出隅部の和を有し、かつ第1の曲線区間を有する側面の第1の部分をさらに含む
、ハイブリッド多角形である。
【0015】
別の態様では、成形研磨粒子は、第1の主表面と、第2の主表面と、第1の主表面と第
2の主表面との間に延在する側面と、を備える本体を含み、ここで、本体は、本体の第1
のアームの最大幅を画定する第1の最大先端部幅(Wt1)を有し、第1の最大先端部幅
(Wt1)は、第1のアームの第1の末端部から距離を置いて、かつ本体の中点と第1の
末端部との間に配置される。
【図面の簡単な説明】
【0016】
添付の図面を参照することにより、本開示がより深く理解され得、その多くの特徴及び
利点が当業者に明らかとなり得る。
【0017】
【
図1】ある実施形態による、粒子状材料を形成するためのシステムの一部分を含む。
【
図2】ある実施形態による、粒子状材料を形成するための
図1のシステムの一部分を含む。
【
図3】いくつかの実施形態による、ある特定の特徴を示すための成形研磨粒子の断面図を含む。
【
図4】ある実施形態による、成形研磨粒子の側面図及びフラッシングの割合を含む。
【
図5A】ある実施形態による、成形研磨粒子を組み込んだ結合研磨物品の図を含む。
【
図5B】ある実施形態による、研磨布紙物品の一部分の断面図を含む。
【
図6】ある実施形態による、研磨布紙物品の一部分の断面図を含む。
【
図7】ある実施形態による、研磨布紙物品の一部分の上面図を含む。
【
図8A】ある実施形態による、研磨布紙物品の一部分の上面図を含む。
【
図8B】ある実施形態による、研磨布紙物品の一部分の斜視図を含む。
【
図9】ある実施形態による、研磨布紙物品の一部分の斜視図を含む。
【
図10】ある実施形態による、研磨物品の一部分の上面図を含む。
【
図11】ある実施形態による研磨布紙の一部分を表し、かつバッキング上での成形研磨粒子の配向を分析するために使用した画像を含む。
【
図12A】いくつかの実施形態による成形研磨粒子の図を含む。
【
図12B】いくつかの実施形態による成形研磨粒子の図を含む。
【
図13】いくつかの実施形態による成形研磨粒子の図を含む。
【
図14】いくつかの実施形態による成形研磨粒子の図を含む。
【
図15】いくつかの実施形態による成形研磨粒子の図を含む。
【
図16】いくつかの実施形態による成形研磨粒子の図を含む。
【
図17】いくつかの実施形態による成形研磨粒子の図を含む。
【
図18A】いくつかの実施形態による成形研磨粒子の図を含む。
【
図18B】いくつかの実施形態による成形研磨粒子の図を含む。
【
図18C】ある実施形態による、抜き勾配の測定のための分割線を伴う成形研磨粒子の上面画像を含む。
【
図18D】ある実施形態による、抜き勾配の測定のための成形研磨粒子の断面画像を含む。
【
図18E】ある実施形態による、抜き勾配の測定のための成形研磨粒子の断面画像を含む。
【
図19】
図19は、比研削エネルギー対累積除去材料のプロットである。
【
図20】ある実施例による成形研磨粒子の画像を含む。
【
図21】ある実施例による成形研磨粒子の画像を含む。
【
図22】ある実施例による成形研磨粒子の画像を含む。
【
図24】ある実施例による成形研磨粒子の画像を含む。
【
図26】実施例の成形研磨粒子の加工対象物から除去された総面積当たりの力中央値のプロットを含む。
【
図27】従来のサンプル及び代表的なサンプルに関する、累積除去材料当たりの比研削エネルギーのプロットを含む。
【発明を実施するための形態】
【0018】
下記は、成形研磨粒子を含む研磨物品を対象とする。本明細書の方法は、成形研磨粒子
を形成すること、及び成形研磨粒子を組み込んだ研磨物品を使用することに有用であり得
る。成形研磨粒子は、例えば、研磨布紙、結合研磨体、遊離研磨体、及びこれらの組み合
わせを含む、様々な用途に利用することができる。本成形研磨粒子に関して様々な他の使
用法が導出され得る。
【0019】
成形研磨粒子
様々な方法を用いて、成形研磨粒子を得ることができる。粒子は、商業的供給源から入
手してもよく、または作製してもよい。成形研磨粒子を作製するために使用される一部の
好適なプロセスとしては、蒸着、印刷(例えば、スクリーン印刷)、鋳型成形、プレス、
流延、分割、切断、ダイス切断、打抜き、プレス、乾燥、硬化、コーティング、押出、圧
延、及びこれらの組み合わせを挙げることができるがこれらに限定されない。
【0020】
図1は、1つの非限定的な実施形態による、成形研磨粒子を形成するためのシステム1
50の図を含む。成形研磨粒子を形成するプロセスは、セラミック材料及び液体が含まれ
る混合物101を形成することにより開始され得る。具体的には、混合物101は、セラ
ミック粉末材料及び液体から形成されたゲルであり得る。ある実施形態によると、ゲルは
、セラミック粉末材料から別個の粒子が統合された網状構造体として形成され得る。
【0021】
混合物101は、本明細書に詳述されるプロセスに使用するのに好適な流動特性を有す
るように、ある特定の含量の固体材料、液体材料、及び添加剤を含有してもよい。すなわ
ち、ある特定の事例では、混合物は、ある特定の粘度を有し、より具体的には好適な流動
特性を有し、本明細書に記述されるプロセスにより形成され得る、寸法学的に安定した材
料相を形成することができる。寸法学的に安定した材料相は、特定の形状を有し、かつ形
成後の処理の少なくとも一部分の間、形状を実質的に維持するように形成することができ
る、材料である。ある特定の事例では、形成プロセスで最初に得られた形状が最終的に形
成される物体に存在するように、形状が後続の処理を通じて保持され得る。一部の事例で
は、混合物101は形状安定材料でなくてもよく、プロセスは乾燥等のさらなる処理によ
る混合物101の固化及び安定化に依存する場合があることが理解されるであろう。
【0022】
混合物101は、ある特定の含量でセラミック粉末材料等の固体材料を含んで形成され
得る。例えば、一実施形態において、混合物101は、固体含量が混合物101の総重量
の少なくとも約25重量%、例えば、少なくとも約35重量%、またはさらには少なくと
も約38重量%であり得る。さらに、少なくとも1つの非限定的な実施形態では、混合物
101の固体含量は、約75重量%以下、例えば、約70重量%以下、約65重量%以下
、約55重量%以下、約45重量%以下、または約42重量%以下であってもよい。混合
物101中の固体材料含量は、上述の割合の任意の最小値と最大値との間の範囲内であり
得ることが理解されるであろう。
【0023】
一実施形態によると、セラミック粉末材料には、酸化物、窒化物、炭化物、ホウ化物、
オキシ炭化物、オキシ窒化物、及びこれらの組み合わせが含まれ得る。具体的な事例では
、セラミック材料は、アルミナを含み得る。より具体的には、セラミック材料は、ベーマ
イト材料を含み得、これは、αアルミナの前駆体であり得る。「ベーマイト」という用語
は、通常、典型的にはAl2O3・H2Oであり、約15重量%の含水量を有する鉱物ベ
ーマイト、ならびに15重量%を超える、例えば20~38重量%の含水量を有する擬ベ
ーマイトを含むアルミナ水和物を指して使用される。ベーマイト(擬ベーマイトを含む)
が、特定かつ識別可能な結晶構造を有し、したがって固有のX線回折パターンを有するこ
とに留意されたい。このため、ベーマイトは、ベーマイト粒子材料の作製に関して本明細
書に使用される共通の前駆体材料である、ATH(水酸化アルミニウム)等の他のアルミ
ナ水和物を含む他のアルミナ質材料とは区別される。
【0024】
さらに、混合物101は、特定の含量で液体材料を含んで形成され得る。一部の好適な
液体としては、水を挙げることができる。一実施形態によると、混合物101は、液体含
量が混合物101の固体含量よりも少なくなるように形成され得る。より具体的な事例で
は、混合物101は、液体含量が混合物101の総重量の少なくとも約25重量%であり
得る。他の事例では、混合物101中の液体の量は、より多くてもよく、例えば、少なく
とも約35重量%、少なくとも約45重量%、少なくとも約50重量%、またはさらには
少なくとも約58重量%であってもよい。さらに、少なくとも1つの非限定的な実施形態
では、混合物の液体含量は、約75重量%以下、例えば、約70重量%以下、約65重量
%以下、約62重量%以下、またはさらには約60重量%以下であってもよい。混合物1
01中の液体含量は、上述の割合の任意の最小値と最大値との間の範囲内であり得ること
が理解されるであろう。
【0025】
さらに、本明細書の実施形態による成形研磨粒子の処理及び形成を促進するために、混
合物101は、特定の貯蔵弾性率を有し得る。例えば、混合物101は、貯蔵弾性率が少
なくとも約1×104Pa、例えば、少なくとも約4×104Pa、またはさらには少な
くとも約5×104Paであり得る。しかしながら、少なくとも1つの非限定的な実施形
態では、混合物101は、貯蔵弾性率が約1×107Pa以下、例えば約2×106Pa
以下であってもよい。混合物101の貯蔵弾性率は、上述の任意の最小値と最大値との間
の範囲内であり得ることが理解されるであろう。
【0026】
貯蔵弾性率は、ペルチェプレート温度制御システムを備えるARESまたはAR-G2
回転式レオメータを用いて平行プレートシステムにより測定される。試験のために、混合
物101は、互いにおよそ8mm離間して設置された2つのプレートの間の間隙内に押し
出され得る。ゲルを間隙に押し出した後、間隙を画定する2つのプレート間の距離を、混
合物101がプレート間の間隙を完全に満たすまで、2mmに縮める。余剰混合物を拭き
取った後、間隙を0.1mm間隔で減らし、試験を開始する。この試験は振動ひずみ掃引
試験であり、機器の設定をひずみ範囲0.01%~100%、6.28rad/秒(1H
z)とし、25mmの平行プレートを使用し、記録点10/ディケードで行う。試験完了
後1時間以内に、間隙を0.1mm間隔で再度減少させ、試験を繰り返す。試験は、少な
くとも6回繰り返され得る。第1の試験は、第2及び第3の試験とは異なってもよい。各
標本の第2及び第3の試験からの結果のみを報告すべきである。
【0027】
さらに、本明細書の実施形態による成形研磨粒子の処理及び形成を促進するために、混
合物101は、特定の粘度を有し得る。例えば、混合物101は、粘度が少なくとも約2
×103Pa s、例えば、少なくとも約3×103Pa s、少なくとも約4×103
Pa s、少なくとも約5×103Pa s、少なくとも約6×103Pa s、少なく
とも約8×103Pa s、少なくとも約10×103Pa s、少なくとも約20×1
03Pa s、少なくとも約30×103Pa s、少なくとも約40×103Pa s
、少なくとも約50×103Pa s、少なくとも約60×103Pa s、または少な
くとも約65×103Pa sであり得る。少なくとも1つの非限定的な実施形態におい
て、混合物101は、粘度が約100×103Pa s以下、例えば、約95×103P
a s以下、約90×103Pa s以下、またはさらには約85×103Pa s以下
であってもよい。混合物101の粘度は、上述の任意の最小値と最大値との間の範囲内で
あり得ることが理解されるであろう。粘度は、上述の貯蔵弾性率と同じ方式で測定するこ
とができる。
【0028】
さらに、混合物101は、本明細書の実施形態による成形研磨粒子の処理及び形成を促
進するために、例として、液体とは異なり得る有機添加剤を含む、有機材料を特定の含量
で含んで形成され得る。一部の好適な有機添加剤としては、安定化剤、結合剤、例えば、
フルクトース、スクロース、ラクトース、グルコース、UV硬化性樹脂等を挙げることが
できる。
【0029】
注目すべきことに、本明細書の実施形態は、従来の形成操作に使用されるスラリーとは
明確に異なり得る混合物101を利用することができる。例えば、混合物101中の有機
材料、特に、上述の有機添加剤のいずれかの含量は、混合物101中の他の構成成分と比
較して、少量であり得る。少なくとも1つの実施形態において、混合物101は、混合物
101の総重量の約30重量%以下の有機材料を含んで形成され得る。他の事例では、有
機材料の量は、より少なくてもよく、例えば、約15重量%以下、約10重量%以下、ま
たはさらには約5重量%以下であってもよい。さらに、少なくとも1つの非限定的な実施
形態では、混合物101中の有機材料の量は、混合物101の総重量の少なくとも約0.
01重量%、例えば、少なくとも約0.5重量%であってもよい。混合物101中の有機
材料の量は、上述の任意の最小値と最大値との間の範囲内であり得ることが理解されるで
あろう。
【0030】
さらに、混合物101は、本明細書の実施形態による成形研磨粒子の処理及び形成を促
進するために、液体含量とは明確に異なる、特定の含量の酸または塩基を含んで形成され
得る。一部の好適な酸または塩基としては、硝酸、硫酸、クエン酸、塩素酸、酒石酸、リ
ン酸、硝酸アンモニウム、及びクエン酸アンモニウムを挙げることができる。硝酸添加剤
が使用される1つの具体的な実施形態によると、混合物101は、約5未満のpHを有し
得、より具体的には、約2~約4の範囲内のpHを有し得る。
【0031】
図1のシステム150は、ダイ103を含み得る。示されるように、混合物101はダ
イ103の内部に提供され、ダイ103の一端に配置されるダイ開口部105から押し出
されるように構成され得る。さらに示されるように、押し出しには、混合物101をダイ
開口部105から押し出すのを促すために、混合物101に力180を適用することが含
まれ得る。適用ゾーン183内での押し出し中に、ツール151はダイ103の一部分と
直に接触し、ツール穴152への混合物101の押し出しを促進することができる。ツー
ル151は、
図1に示されるようなスクリーンの形態であってもよく、ここで、穴152
が、ツール151の全厚みにわたって延在している。さらに、ツール151は、混合物1
01を保持及び成形するように構成される空間の体積が、底面と側面とによって画定され
るように、穴152が底面を有し、ツール151の全厚みの一部分に延在するように形成
されてもよい。
【0032】
ツール151は、例えば、ステンレス鋼等の金属合金を含む、金属材料から形成され得
る。他の事例では、ツール151は、ポリマー等の有機材料から形成されてもよい。
【0033】
ある実施形態によると、特定の圧力が押し出しの際に用いられ得る。例えば、圧力は、
少なくとも約10kPa、例えば少なくとも約500kPaであり得る。さらに、少なく
とも1つの非限定的な実施形態では、押し出しの際に用いられる圧力は、約4MPa以下
であってもよい。混合物101の押し出しに用いられる圧力が、上述の任意の最小値と最
大値との間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。具体的な事例では、ピストン
199によって送達される圧力に一貫性があるため、成形研磨粒子の処理及び形成の改善
が促進され得る。注目すべきことに、混合物101全体及びダイ103の幅全体に一貫し
た圧力を制御送達することにより、成形研磨粒子の処理制御の改善及び寸法特性の改善が
促進され得る。
【0034】
ツール穴152に混合物101を入れる前に、離型剤を、ツール穴152の表面に適用
してもよく、これにより、さらなる処理の後に、成形研磨粒子前駆体をツール穴152か
ら取り出すのを促進することができる。そのようなプロセスは、任意選択的であってもよ
く、鋳型成形プロセスを行うために必ずしも用いられなくてもよい。好適な例示的な離型
剤としては、有機材料、例えば、1つ以上のポリマー(例えば、PTFE)を挙げること
ができる。他の事例では、油(合成または有機)を離型剤としてツール穴152の表面に
適用してもよい。1つの好適な油は、ピーナツ油である。離型剤は、蒸着、噴霧、印刷、
ブラッシング、コーティング等を含むがこれらに限定されない、任意の好適な方式で適用
することができる。
【0035】
混合物101は、ツール穴152内に入れてもよく、このツール穴152は、ツール穴
152の形状に対応した形状を有する成形研磨粒子を形成するのに好適な任意の方式で成
形され得る。
【0036】
図2を簡単に参照すると、ツール151の一部分が示されている。示されるように、ツ
ール151は、ツール151の体積内に延在する、ツール穴152、より具体的には複数
のツール穴152を含み得る。ある実施形態によると、ツール穴152は、ツール151
の長さ(L)と幅(W)とによって画定される面に見られるような二次元形状を有し得る
。この二次元形状は、例えば、多角形、楕円形、数字、ギリシャ文字、ラテン文字、ロシ
ア語アルファベット、多角形状の組み合わせを含む複雑な形状、及びこれらの組み合わせ
といった、様々な形状を含み得る。具体的な事例では、ツール穴152は、長方形、四辺
形、五角形、六角形、七角形、八角形、九角形、十角形、及びこれらの組み合わせといっ
た二次元多角形状を有し得る。注目すべきことに、本明細書の実施形態の成形研磨粒子へ
のさらなる参照により理解されるように、ツール穴152に、様々な他の形状が用いられ
てもよい。
【0037】
図2のツール151は、互いに対して特定の方式で配向されるツール穴152を有する
として示されているが、様々な他の配向を用いてもよいことは理解されるであろう。一実
施形態によると、ツール穴152のそれぞれは、互いに対して実質的に同じ配向を有し、
スクリーンの表面に対して実質的に同じ配向を有してもよい。例えば、ツール穴152の
それぞれは、ツール151の横方向軸158に沿って横方向に延在するツール穴152の
第1の列156の第1の面155を画定する第1の縁部154を有し得る。第1の面15
5は、ツール151の長手方向軸157に実質的に直交する方向に延在し得る。しかしな
がら、他の事例では、ツール穴152は、必ずしも互いに対して同じ配向を有さなくても
よいことが理解されるであろう。
【0038】
さらに、ツール穴152の第1の列156は、成形研磨粒子の特定の処理及び制御され
た形成を促進するように、移動方向に対して配向されてもよい。例えば、ツール穴152
は、第1の列156の第1の面155によって、移動方向171に対する角度が画定され
るように、ツール151に配設され得る。示されるように、第1の面155により、移動
方向171に対して実質的に直角である角度が画定され得る。さらに、一実施形態におい
て、ツール穴152は、第1の列156の第1の面155により、例えば、鋭角または鈍
角を含め、移動方向に対して別の角度が画定されるように、ツール151に配設されても
よい。さらに、ツール穴152は、必ずしも列を成して配設されなくてもよい。ツール穴
152は、互いに対して様々な特定の秩序分布で、例えば、二次元パターンの形態で、ツ
ール151に配設されてもよい。あるいは、開口部は、無作為な方式でツール151に配
置されてもよい。
【0039】
図1を再度参照すると、システム150の動作中、ツール151は、連続的な鋳型成形
を促進するように、153の方向に移動され得る。理解されるように、ツール151は、
連続的な処理を促進するようにローラ上を移動し得る連続したベルトの形態であってもよ
い。一部の実施形態では、ツール151は、混合物101をダイ開口部105から押し出
しながら、移動され得る。システム150に示されるように、混合物101は、191の
方向に押し出され得る。ツール151の移動方向153は、混合物101の押し出し方向
191に対して角度がついていてもよい。移動方向153と押し出し方向191とが成す
角度は、システム100では実質的に直角として示されているが、例えば、鋭角または鈍
角を含む他の角度が企図される。混合物101がダイ開口部105から押し出された後、
混合物101及びツール151は、ダイ103の表面に設置されたナイフの刃107の下
に移動し得る。ナイフの刃107により、混合物101をツール151のツール穴152
に移動させるのを促進する、ダイ103の前部領域が画定され得る。
【0040】
鋳型成形プロセスでは、混合物101は、ツール穴152に含まれている間に、著しい
乾燥を受け得る。したがって、成形は、主として、混合物101を成形するためのツール
穴152内での混合物101の実質的な乾燥及び固化によるものであり得る。ある特定の
事例では、鋳型成形プロセスにより形成された成形研磨粒子は、他のプロセス、例えばス
クリーン印刷プロセスと比較すると、鋳型穴の特徴をより厳密に複製した形状を呈し得る
。しかしながら、ある特定の有益な形状特性は、スクリーン印刷プロセスによってより容
易に達成できることに留意されたい。
【0041】
離型剤を適用した後、混合物101は、型穴に入れられ、乾燥され得る。乾燥には、水
または有機材料といった揮発性物質を含む、特定の量のある特定の材料を混合物101か
ら除去することが含まれ得る。ある実施形態によると、乾燥プロセスは、約300℃以下
、例えば、約250℃以下、約200℃以下、約150℃以下、約100℃以下、約80
℃以下、約60℃以下、約40℃以下、またはさらには約30℃以下の乾燥温度で行われ
得る。さらに、1つの非限定的な実施形態では、乾燥プロセスは、少なくとも約-20℃
、例えば、少なくとも約-10℃、少なくとも約0℃、少なくとも約5℃、少なくとも約
10℃、またはさらには少なくとも約20℃の乾燥温度で行われてもよい。乾燥温度は、
上述の任意の最低温度及び最高温度の間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。
【0042】
ある特定の事例において、乾燥は、本明細書の実施形態による成形研磨粒子の形成を促
進するために、特定の期間行われ得る。例えば、乾燥は、少なくとも約1分間、例えば、
少なくとも約2分間、少なくとも約4分間、少なくとも約6分間、少なくとも約8分間、
少なくとも約10分間、少なくとも約30分間、少なくとも約1時間、少なくとも約2時
間、少なくとも約4時間、少なくとも約8時間、少なくとも約12時間、少なくとも約1
5時間、少なくとも約18時間、少なくとも約24時間の期間、行われ得る。なおも他の
事例では、乾燥のプロセスは、約30時間以下、例えば、約24時間以下、約20時間以
下、約15時間以下、約12時間以下、約10時間以下、約8時間以下、約6時間以下、
約4時間以下であってもよい。乾燥の期間は、上述の任意の最小値と最大値との間の範囲
内であり得ることが理解されるであろう。
【0043】
さらに、乾燥は、本明細書の実施形態による成形研磨粒子の形成を促進するために、特
定の相対湿度で行われ得る。例えば、乾燥は、少なくとも約20%、少なくとも約30%
、少なくとも約40%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、例えば、少なくとも
約62%、少なくとも約64%、少なくとも約66%、少なくとも約68%、少なくとも
約70%、少なくとも約72%、少なくとも約74%、少なくとも約76%、少なくとも
約78%、またはさらには少なくとも約80%の相対湿度で行われ得る。なおも他の非限
定定期な実施形態では、乾燥は、約90%以下、例えば、約88%以下、約86%以下、
約84%以下、約82%以下、約80%以下、約78%以下、約76%以下、約74%以
下、約72%以下、約70%以下、約65%以下、約60%以下、約55%以下、約50
%以下、約45%以下、約40%以下、約35%以下、約30%以下、またはさらには約
25%以下の相対湿度で行われてもよい。乾燥時に用いられる相対湿度は、上述の割合の
任意の最小値と最大値との間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。
【0044】
乾燥プロセスが完了した後、混合物101を、ツール穴152から取り出して、成形研
磨粒子前駆体を得ることができる。注目すべきことに、混合物101をツール穴152か
ら取り出す前、または混合物101を取り出して成形研磨粒子前駆体が形成された後、1
つ以上の形成後プロセスが完了され得る。そのようなプロセスとしては、表面成形、硬化
、反応、照射、平坦化、か焼、焼結、篩、ドーピング、及びこれらの組み合わせを挙げる
ことができる。例えば、1つの任意選択的プロセスでは、混合物101または成形研磨粒
子の前駆体が任意選択の成形ゾーンを通して移動され得、ここで、混合物または成形研磨
粒子前駆体の少なくとも1つの外表面が、成形され得る。さらに別の実施形態では、型穴
に含まれた状態の混合物101または成形研磨粒子前駆体は、任意選択の追加のゾーンを
通して移動され、ここで、ドーパント材料が適用され得る。具体的な事例では、ドーパン
ト材料を適用するプロセスは、混合物101または成形研磨粒子前駆体の少なくとも1つ
の外表面にドーパント材料を選択的に配置することを含み得る。
【0045】
ドーパント材料は、例えば、噴霧、浸漬、蒸着、含浸、移行、打抜き、切断、プレス、
粉砕、及びこれらの任意の組み合わせを含む、様々な方法を用いて適用することができる
。ある実施形態では、ドーパント材料の適用には、特定の材料、例えば前駆体の適用が含
まれ得る。ある特定の事例では、前駆体は、最終的に形成される成形研磨粒子に組み込ま
れることになるドーパント材料を含む、金属塩等の塩であり得る。例えば、金属塩は、ド
ーパント材料の前駆体である元素または化合物を含み得る。塩材料は、塩と液体担体とを
含む分散液といった、液体形態であり得ることが理解されるであろう。塩には、窒素が含
まれ得、より具体的には、硝酸塩が含まれ得る。他の実施形態では、塩は、塩化物、硫酸
塩、リン酸塩、及びこれらの組み合わせであってもよい。一実施形態では、塩は、金属硝
酸塩であってもよく、より具体的には、金属硝酸塩から本質的になってもよい。一実施形
態において、ドーパント材料は、アルカリ元素、アルカリ土類元素、希土類元素、ハフニ
ウム、ジルコニウム、ニオブ、タンタル、モリブデン、バナジウム、またはこれらの組み
合わせといった、元素または化合物を含み得る。1つの具体的な実施形態では、ドーパン
ト材料には、リチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチ
ウム、バリウム、スカンジウム、イットリウム、ランタン、セシウム、プラセオジム、ニ
オブ、ハフニウム、ジルコニウム、タンタル、モリブデン、バナジウム、クロム、コバル
ト、鉄、ゲルマニウム、マンガン、ニッケル、チタン、亜鉛、及びこれらの組み合わせ等
の元素、またはこれらの元素を含む化合物が含まれる。
【0046】
鋳型成形プロセスは、焼結プロセスをさらに含み得る。本明細書のある特定の実施形態
については、焼結は、混合物をツール穴152から取り出し、成形研磨粒子前駆体を形成
した後に行われてもよい。成形研磨粒子前駆体123の焼結は、粒子(通常グリーン体の
状態にある)の密度を高めるために用いられ得る。具体的な事例では、焼結プロセスは、
高温セラミック材料相の形成を促進し得る。例えば、一実施形態において、成形研磨粒子
前駆体は、高温アルミナ相、例えばαアルミナ相が形成されるように、焼結され得る。一
事例では、成形研磨粒子は、粒子の総重量の少なくとも約90重量%のαアルミナを含み
得る。他の事例では、成形研磨粒子が本質的にαアルミナからなり得るように、αアルミ
ナの含量がより高くてもよい。
【0047】
最終的に形成される成形研磨粒子の本体は、特定の二次元形状を有し得る。例えば、本
体は、本体の長さ及び幅により画定される面に見られるような、二次元形状を有し得、多
角形状、楕円形状、数字、ギリシャ文字、ラテン文字、ロシア語アルファベット、多角形
状の組み合わせを用いた複雑な形状、及びこれらの組み合わせを含む、ある形状を有し得
る。具体的な多角形状としては、長方形、台形、五角形、六角形、七角形、八角形、九角
形、十角形、及びこれらの任意の組み合わせが挙げられる。別の事例では、最終的に形成
される成形研磨粒子は、不規則な四辺形、不規則な長方形、不規則な台形、不規則な五角
形、不規則な六角形、不規則な七角形、不規則な八角形、不規則な九角形、不規則な十角
形、及びこれらの組み合わせといった、二次元形状を有する本体を有してもよい。不規則
な多角形状は、多角形を画定する辺の少なくとも1つの寸法(例えば、長さ)が別の辺と
は異なるものである。本明細書の他の実施形態に示されるように、ある特定の成形研磨粒
子の二次元形状は、特定の数の外点または出隅部を有し得る。例えば、成形研磨粒子の本
体は、長さ及び幅により画定される面に見られるような、二次元多角形状を有し得、ここ
で、本体は、少なくとも4つの外点(例えば、四辺形)、少なくとも5つの外点(例えば
、五角形)、少なくとも6つの外点(例えば、六角形)、少なくとも7つの外点(例えば
、七角形)、少なくとも8つの外点(例えば、八角形)、少なくとも9つの外点(例えば
、九角形)等を有する二次元形状を有する。
【0048】
図3は、本明細書の実施形態の成形研磨粒子のある特定の特徴を示す、成形研磨粒子の
断面図を含む。そのような断面図は、本明細書に記載される1つ以上の形状態様または寸
法特性を決定するために、例示的な成形研磨粒子の実施形態のいずれにも適用され得るこ
とが理解されるであろう。成形研磨粒子の本体には、上部主表面303(すなわち、第1
の主表面)と、上部主表面303の反対側の底部主表面304(すなわち、第2の主表面
)とが含まれ得る。上面303及び底面304は、側面314によって互いから隔てられ
ていてよい。
【0049】
ある特定の事例では、本明細書の実施形態の成形研磨粒子は、平均高低差を有してもよ
く、これは、hcとhmとの差の測定値である。注目すべきことに、Lmiddleの寸
法は、隅部の高さ(hc)と反対側の隅部の中点縁部の高さ(hm)との距離を画定する
長さであり得る。さらに、本体301は、内部高さ(hi)を有してもよく、これは、本
体301の任意の隅部と反対側の中点縁部との間の寸法に沿って測定される、本体301
の最も小さな高さ寸法であり得る。本明細書において便宜上、平均高低差は、通常、hc
-hmとして特定されることになるが、しかしながら、これは、差の絶対値として定義さ
れる。したがって、平均高低差は、側面314における本体301の高さが隅部313に
おける高さよりも高い場合には、hm-hcとして計算されてもよいことが理解されるで
あろう。より具体的には、平均高低差は、好適なサンプルサイズからの複数の成形研磨粒
子に基づいて計算され得る。粒子の高さhc及びhmは、STIL(Sciences
et Techniques Industrielles de la Lumier
e-France)のMicro Measure 3D Surface Profi
lometer(白色光(LED)色収差技法)を用いて測定することができ、平均高低
差は、サンプルのhc及びhmの平均値に基づいて計算され得る。
【0050】
図3に示されるように、1つの具体的な実施形態では、成形研磨粒子300の本体30
1は、本体301の異なる位置で平均高低差が異なり得る。本体301は、第1の隅部高
さ(h
c)と第2の中点高さ(h
m)との[h
c-h
m]の絶対値であり得る平均高低差
が非常に低い場合があり、そのため粒子は比較的平坦となり、約300ミクロン以下、例
えば、約250ミクロン以下、約220ミクロン以下、約180ミクロン以下、約150
ミクロン以下、約100ミクロン以下、約50ミクロン以下、またはさらには約20ミク
ロン以下の平均高低差を有する。
【0051】
本明細書における成形研磨粒子の本体は、本体の最長寸法であり、側面に沿って延在す
る、幅(W)を有し得る。成形研磨粒子は、本体の中点を通り、本体を分断する、長さ(
すなわち、Lmiddle)を有し得る。本体は、高さ(H)をさらに有し得、これは、
本体301の側面により画定される方向の長さ及び幅に対して垂直な方向に延在する、本
体の寸法であり得る。特定の事例では、幅は長さ以上であってもよく、長さは高さ以上で
あってもよく、幅は高さ以上であってもよい。
【0052】
具体的な事例では、本体301は、一次アスペクト比を有して形成されてもよく、これ
は、幅:長さとして表される比であり、少なくとも1:1の値を有する。他の事例では、
本体301は、一次アスペクト比(W:L)が、少なくとも約1.5:1、例えば、少な
くとも約2:1、少なくとも約4:1、またはさらには少なくとも約5:1となるように
形成され得る。さらに、他の事例では、研磨粒子300は、本体301が、約10:1以
下、例えば、9:1以下、約8:1以下、またはさらには約5:1以下の一次アスペクト
比を有するように形成されてもよい。本体301は、上述の任意の比の間の範囲内の一次
アスペクト比を有し得ることが理解されるであろう。さらに、本明細書における高さに関
する言及は、研磨粒子300の測定可能な最大高さへの言及であり得ることが理解される
であろう。
【0053】
一次アスペクト比に加えて、研磨粒子300は、本体301が、二次アスペクト比を有
するように形成されてもよく、この二次アスペクト比は、長さ:高さの比(ここで、この
高さは内部高さ中央値(Mhi)である)として定義され得る。ある特定の事例では、二
次アスペクト比は、少なくとも約1:1、例えば、少なくとも約2:1、少なくとも約4
:1、またはさらには少なくとも約5:1であり得る。さらに、他の事例では、研磨粒子
300は、本体301が、約1:3以下、例えば、1:2以下、またはさらには約1:1
以下の二次アスペクト比を有するように形成されてもよい。本体301は、上述の任意の
比の間の範囲内、例えば、約5:1~約1:1の範囲内の二次アスペクト比を有してもよ
いことが理解されるであろう。
【0054】
別の実施形態によると、研磨粒子300は、本体301が三次アスペクト比を有するよ
うに形成されてもよく、この三次アスペクト比は、幅:高さの比(ここで、この高さは、
内部高さ中央値(Mhi)である)により定義される。本体301の三次アスペクト比は
、少なくとも約1:1、例えば、少なくとも約2:1、少なくとも約4:1、少なくとも
約5:1、またはさらには少なくとも約6:1であり得るであり得る。さらに、他の事例
では、研磨粒子300は、本体301が、約3:1以下、例えば、2:1以下、またはさ
らには約1:1以下の三次アスペクト比を有するように形成されてもよい。本体301は
、上述の任意の比の間の範囲内、例えば、約6:1~約1:1の範囲内の三次アスペクト
比を有してもよいことが理解されるであろう。
【0055】
一実施形態によると、成形研磨粒子300の本体301は、特定の寸法を有し得、これ
により性能の改善が促され得る。例えば、一事例では、本体301は、内部高さ(h
i)
を有し得、これは、本体301の任意の隅部と反対側の中点縁部との間の寸法に沿って測
定される、本体301の最も小さな高さ寸法であり得る。具体的な事例では、内部高さ(
h
i)は、出隅部のそれぞれと、反対側の中点縁部との間で取得された3つの測定値の本
体301の最も小さな高さ寸法(すなわち、底面304と上面305との間の測定値)で
あり得る。成形研磨粒子300の本体301の内部高さ(h
i)は、
図3に示されている
。一実施形態によると、内部高さ(h
i)は、幅(W)の少なくとも約20%であり得る
。この高さ(h
i)は、成形研磨粒子300を分割または載置及び研削し、本体301の
内部の最も小さな高さ(h
i)を判定するのに十分な方式(例えば、光学顕微鏡またはS
EM)で確認することによって、測定することができる。1つの具体的な実施形態では、
この高さ(h
i)は、本体301の幅の少なくとも約22%、例えば、幅の少なくとも約
25%、少なくとも約30%、またはさらには少なくとも約33%であり得る。1つの非
限定的な実施形態については、本体301の高さ(h
i)は、本体301の幅の約80%
以下、例えば、幅の約76%以下、約73%以下、約70%以下、約68%以下、幅の約
56%以下、幅の約48%以下、またはさらには幅の約40%以下であり得る。本体30
1の高さ(h
i)は、上述の任意の最小及び最大の割合の間の範囲内であり得ることが理
解されるであろう。
【0056】
内部高さ中央値(Mhi)を制御することができ、これにより性能の改善が促され得る
、成形研磨粒子がバッチで作製され得る。具体的には、あるバッチの内部高さ(hi)中
央値は、上述のものと同じ方式で、そのバッチの成形研磨粒子の幅中央値と関連付けられ
得る。注目すべきことに、内部高さ中央値(Mhi)は、幅の少なくとも約20%、例え
ば、そのバッチの成形研磨粒子の幅中央値の少なくとも約22%、少なくとも約25%、
少なくとも約30%、またはさらには少なくとも約33%であり得る。1つの非限定的な
実施形態については、本体301の内部高さ中央値(Mhi)は、本体301の幅中央値
の約80%以下、例えば、幅の約76%以下、約73%以下、約70%以下、約68%以
下、幅の約56%以下、幅の約48%以下、またはさらには幅の約40%以下であり得る
。本体301の内部高さ中央値(Mhi)は、上述の任意の最小及び最大の割合の間の範
囲内であり得ることが理解されるであろう。
【0057】
さらに、成形研磨粒子のバッチは、好適なサンプルサイズからの寸法特性の標準偏差に
より測定される、寸法均一性の改善を呈し得る。一実施形態によると、成形研磨粒子は、
内部高さ変動(Vhi)を有してもよく、これは、あるバッチからの粒子の好適なサンプ
ルサイズに関する内部高さ(hi)の標準偏差として計算することができる。一実施形態
によると、内部高さ変動は、約60ミクロン以下、例えば、約58ミクロン以下、約56
ミクロン以下、またはさらには約54ミクロン以下であり得る。1つの非限定的な実施形
態では、内部高さ変動(Vhi)は、少なくとも約2ミクロンであり得る。本体の内部高
さ変動は、上述の任意の最小値及び最大値の間の範囲内であり得ることが理解されるであ
ろう。
【0058】
別の実施形態によると、成形研磨粒子300の本体301は、少なくとも約70ミクロ
ンの高さを有し得、これは、内部高さ(hi)であってもよい。より具体的には、この高
さは、少なくとも約80ミクロン、例えば、少なくとも約90ミクロン、少なくとも約1
00ミクロン、少なくとも約110ミクロン、少なくとも約120ミクロン、少なくとも
約150ミクロン、少なくとも約175ミクロン、少なくとも約200ミクロン、少なく
とも約225ミクロン、少なくとも約250ミクロン、少なくとも約275ミクロン、ま
たはさらには少なくとも約300ミクロンであり得る。さらに1つの非限定的な実施形態
では、本体301の高さは、約3mm以下、例えば、約2mm以下、約1.5mm以下、
約1mm以下、またはさらには約800ミクロン以下、約600ミクロン以下、約500
ミクロン以下、約475ミクロン以下、約450ミクロン以下、約425ミクロン以下、
約400ミクロン以下、約375ミクロン以下、約350ミクロン以下、約325ミクロ
ン以下、約300ミクロン以下、約275ミクロン以下、またはさらには約250ミクロ
ン以下であり得る。本体301の高さは、上述の任意の最小値及び最大値の間の範囲内で
あり得ることが理解されるであろう。さらに、上述の値の範囲は、成形研磨粒子のバッチ
の内部高さ中央値(Mhi)の値を表し得ることが理解されるであろう。
【0059】
本明細書のある特定の実施形態については、成形研磨粒子300の本体301は、例え
ば、幅≧長さ、長さ≧高さ、及び幅≧高さを含む、特定の寸法を有し得る。より具体的に
は、成形研磨粒子300の本体301は、少なくとも約200ミクロン、例えば、少なく
とも約250ミクロン、少なくとも約300ミクロン、少なくとも約350ミクロン、少
なくとも約400ミクロン、少なくとも約450ミクロン、少なくとも約500ミクロン
、少なくとも約550ミクロン、少なくとも約600ミクロン、少なくとも約700ミク
ロン、少なくとも約800ミクロン、またはさらには少なくとも約900ミクロンの幅(
W)を有し得る。1つの非限定的な事例では、本体301は、約4mm以下、例えば、約
3mm以下、約2.5mm以下、またはさらには約2mm以下の幅を有し得る。本体30
1の幅は、上述の任意の最小値及び最大値の間の範囲内であり得ることが理解されるであ
ろう。さらに、上述の値の範囲は、成形研磨粒子のバッチの幅中央値(Mw)を表し得る
ことが理解されるであろう。
【0060】
成形研磨粒子300の本体301は、例えば、少なくとも約0.4mm、例えば、少な
くとも約0.6mm、少なくとも約0.8mm、またはさらには少なくとも約0.9mm
の長さ(LmiddleまたはLP)を含む、特定の寸法を有し得る。さらに、少なくと
も1つの非限定的な実施形態については、本体301は、約4mm以下、例えば、約3m
m以下、約2.5mm以下、またはさらには約2mm以下の長さを有し得る。本体301
の長さは、上述の任意の最小値及び最大値の間の範囲内であり得ることが理解されるであ
ろう。さらに、上述の値の範囲は、成形研磨粒子のバッチの長さ中央値(Ml)を表し得
、これは、より具体的には、中間長さ中央値(MLmiddle)またはプロファイル長
さ中央値(MLp)であり得ることが理解されるであろう。
【0061】
成形研磨粒子300は、特定の量の凹みを有する本体301を有してもよく、ここで、
凹み値(d)は、内部における本体301の最も小さな高さ寸法(hi)と比較した、出
隅部における本体301の平均高さ(Ahc)間の比として定義され得る。隅部における
本体301の平均高さ(Ahc)は、全ての隅部における本体301の高さを測定し、そ
の値の平均を取ることによって計算することができ、これは、1つの隅部における単一の
高さ値(hc)とは明確に異なり得る。隅部または内部における本体301の平均高さは
、STIL(Sciences et Techniques Industriell
es de la Lumiere-France)のMicro Measure 3
D Surface Profilometer(白色光(LED)色収差技法)を用い
て測定することができる。あるいは、凹みは、あるバッチの粒子の好適なサンプリングか
ら計算される、隅部における粒子の高さ中央値(Mhc)に基づいてもよい。同様に、内
部高さ(hi)は、あるバッチからの成形研磨粒子の好適なサンプリングにより導出され
る内部高さ中央値(Mhi)であり得る。一実施形態によると、凹み値(d)は、約2以
下、例えば、約1.9以下、約1.8以下、約1.7以下、約1.6以下、約1.5以下
、またはさらには約1.2以下であり得る。さらに、少なくとも1つの非限定的な実施形
態では、凹み値(d)は、少なくとも約0.9、例えば、少なくとも約1.0であり得る
。凹みの比は、上述の任意の最小値と最大値との間の範囲内であり得ることが理解される
であろう。さらに、上述の凹み値の範囲は、成形研磨粒子のバッチの凹み中央値(Md)
を表し得ることが理解されるであろう。
【0062】
例えば、
図3の粒子の本体301を含め、本明細書の実施形態の成形研磨粒子は、底面
304を有し得、底面積(A
b)を画定する。具体的な事例では、底面304が、本体3
01の最も大きな面であり得る。底部主表面304は、底面積(A
b)として定義される
表面積を有してもよく、これは、上部主表面303の表面積とは異なる。1つの具体的な
実施形態では、底部主表面304は、底面積(A
b)として定義される表面積を有しても
よく、これは、上部主表面303の表面積とは異なる。別の実施形態では、底部主表面3
04は、底面積(A
b)として定義される表面積を有し得、これは、上部主表面303の
表面積よりも小さい。
【0063】
加えて、本体301は、底面積(Ab)に垂直であり、粒子300の中点381を通る
、面の面積を定義する中点断面積(Am)を有し得る。ある特定の事例では、本体301
は、底面積と中点面積(Ab/Am)との面積比が、6以下であり得る。より具体的な事
例では、面積比は、約5.5以下、例えば、約5以下、約4.5以下、約4以下、約3.
5以下、またはさらには約3以下であり得る。さらに、1つの非限定的な実施形態では、
面積比は、少なくとも約1.1、例えば、少なくとも約1.3、またはさらには少なくと
も約1.8であってもよい。面積比は、上述の任意の最小値と最大値との間の範囲内であ
り得ることが理解されるであろう。さらに、上述の面積比は、成形研磨粒子のバッチの面
積比中央値を表し得ることが理解されるであろう。
【0064】
さらに、例えば、
図3の粒子を含め、本明細書の実施形態の成形研磨粒子は、正規化さ
れた高低差が約0.3以下であり得る。正規化された高低差は、式[(h
c-h
m)/(
h
i)]の絶対値により定義することができる。他の実施形態では、正規化された高低差
は、約0.26以下、例えば、約0.22以下、またはさらには約0.19以下であり得
る。さらに、1つの具体的な実施形態では、正規化された高低差は、少なくとも約0.0
4、例えば、少なくとも約0.05、またはさらには少なくとも約0.06であってもよ
い。正規化された高低差は、上述の任意の最小値と最大値との間の範囲内であり得ること
が理解されるであろう。さらに、上述の正規化された高さの値は、成形研磨粒子のバッチ
の正規化された高さの値の中央値を表し得ることが理解されるであろう。
【0065】
成形研磨粒子300は、本体301が、結晶性材料、より具体的には多結晶性材料を含
むように形成され得る。注目すべきことに、多結晶性材料は、砥粒を含み得る。一実施形
態において、本体301は、有機材料、例えば結合剤を本質的に含まなくてもよい。より
具体的には、本体301は、多結晶性材料から本質的になり得る。
【0066】
一態様において、成形研磨粒子300の本体301は、互いに結合して研磨粒子300
の本体301を形成する、複数の研磨粒子、砂粒、及び/または結晶粒を含む凝集体であ
り得る。好適な砥粒には、窒化物、酸化物、炭化物、ホウ化物、オキシ窒化物、オキシホ
ウ化物、ダイヤモンド、及びこれらの組み合わせが含まれ得る。具体的な事例では、砥粒
には、酸化物化合物または複合体、例えば、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化
チタン、酸化イットリウム、酸化クロム、酸化ストロンチウム、酸化ケイ素、及びこれら
の組み合わせが含まれ得る。1つの具体的な事例では、研磨粒子300は、本体301を
構成する砥粒がアルミナを含むように、より具体的にはアルミナから本質的になるように
、形成される。さらに、具体的な事例では、成形研磨粒子300は、シードゾルゲルから
形成され得る。
【0067】
本体301内に含まれる砥粒(すなわち、結晶)は、通常約100ミクロン以下の平均
粒度を有し得る。他の実施形態では、平均粒度は、より小さくてもよく、例えば、約80
ミクロン以下、約50ミクロン以下、約30ミクロン以下、約20ミクロン以下、約10
ミクロン以下、またはさらには約1ミクロン以下、約0.9ミクロン以下、約0.8ミク
ロン以下、約0.7ミクロン以下、またはさらには約0.6ミクロン以下であってもよい
。さらに、本体301に含まれる砥粒の平均粒度は、少なくとも約0.01ミクロン、例
えば、少なくとも約0.05ミクロン、少なくとも約0.06ミクロン、少なくとも約0
.07ミクロン、少なくとも約0.08ミクロン、少なくとも約0.09ミクロン、少な
くとも約0.1ミクロン、少なくとも約0.12ミクロン、少なくとも約0.15ミクロ
ン、少なくとも約0.17ミクロン、少なくとも約0.2ミクロン、またはさらには少な
くとも約0.5ミクロンであってもよい。砥粒は、上述の任意の最小値と最大値との間の
範囲内の平均粒度を有し得ることが理解されるであろう。
【0068】
ある特定の実施形態によると、研磨粒子300は、本体301内に少なくとも2つの異
なる種類の結晶粒を含む複合物品であり得る。異なる種類の結晶粒は、互いに異なる組成
を有する結晶粒であることが理解されるであろう。例えば、本体301は、少なくとも2
つの異なる種類の結晶粒を含むように形成され得、ここで、この2つの異なる種類の結晶
粒は、窒化物、酸化物、炭化物、ホウ化物、オキシ窒化物、オキシホウ化物、ダイヤモン
ド、及びこれらの組み合わせであり得る。
【0069】
ある実施形態によると、研磨粒子300は、本体301で測定することができる最も大
きな寸法により測定した場合に、少なくとも約100ミクロンの平均粒径を有し得る。実
際には、研磨粒子300は、少なくとも約150ミクロン、例えば、少なくとも約200
ミクロン、少なくとも約300ミクロン、少なくとも約400ミクロン、少なくとも約5
00ミクロン、少なくとも約600ミクロン、少なくとも約700ミクロン、少なくとも
約800ミクロン、またはさらには少なくとも約900ミクロンの平均粒径を有し得る。
さらに、研磨粒子300は、約5mm以下、例えば、約3mm以下、約2mm以下、また
はさらには約1.5mm以下の平均粒径を有してもよい。研磨粒子300は、上述の任意
の最小値と最大値との間の範囲内の平均粒径を有し得ることが理解されるであろう。
【0070】
本明細書の実施形態の成形研磨粒子は、性能の改善を促進し得るフラッシングパーセン
トを有し得る。注目すべきことに、フラッシングは、
図4に示されるような、片側から見
たときの粒子の領域を画定するものであり、ここで、フラッシングは、本体301の側面
から枠402及び403内に延在している。フラッシングは、本体301の上面303及
び底面304に近接した先細の領域を表し得る。フラッシングは、本体301の側面の最
も内側の点(例えば、421)と側面の最も外側の点(例えば、422)の間に延在する
枠内に含まれる側面に沿った、本体301の領域の割合として測定することができる。1
つの具体的な事例では、本体301は、特定の量のフラッシングを有し得、これは、枠4
02及び403内に含まれる本体301の領域を、枠402、403、及び404内に含
まれる本体301の全領域と比較した割合であり得る。一実施形態によると、本体301
のフラッシングパーセント(f)は、少なくとも約1%であり得る。別の実施形態では、
フラッシングパーセントは、より高くてもよく、例えば、少なくとも約2%、少なくとも
約3%、少なくとも約5%、少なくとも約8%、少なくとも約10%、少なくとも約12
%、例えば、少なくとも約15%、少なくとも約18%、またはさらには少なくとも約2
0%であってもよい。さらに、非限定的な実施形態では、本体301のフラッシングパー
セントは、制御することができ、これは、約45%以下、例えば、約40%以下、約35
%以下、約30%以下、約25%以下、約20%以下、約18%以下、約15%以下、約
12%以下、約10%以下、約8%以下、約6%以下、またはさらには約4%以下であり
得る。本体301のフラッシングパーセントは、上述の任意の最低及び最大の割合の間の
範囲内であり得ることが理解されるであろう。さらに、上述のフラッシングパーセントは
、成形研磨粒子のバッチの平均フラッシングパーセントまたはフラッシングパーセント中
央値を表し得ることが理解されるであろう。
【0071】
フラッシングパーセントは、成形研磨粒子300を横向きに載置し、本体301を側面
から見て、
図4に示されるような白黒の画像を得ることによって、測定することができる
。そのための好適なプログラムとしては、ImageJソフトウェアが挙げられる。フラ
ッシングパーセントは、枠402及び403内の本体301の領域を判定し、中央部40
4及びその枠内の領域を含む本体301の全領域と比較することによって計算することが
できる。好適な粒子サンプルに対してそのような手順を完了させて、平均、中央値、及び
/または標準偏差の値を生成することができる。
【0072】
図12Aは、ある実施形態による成形研磨粒子の斜視図を含む。
図12Bは、ある実施
形態による成形研磨粒子の上面図を含む。示されるように、成形研磨粒子1200には、
上部主表面1203(すなわち、第1の主表面)と、上部主表面1203の反対側の底部
主表面1204(すなわち、第2の主表面)を有する、本体1201が含まれ得る。上部
表面1203及び底部表面1204は、例えば、側面1205の第1の部分1206、側
面1205の第2の部分1207、及び側面1205の第3の部分1208を含む、1つ
以上の別個の側面部分を含み得る、少なくとも1つの側面1205によって互いから隔て
られていてよい。具体的には、側面1205の第1の部分1206は、第1の隅部120
9と第2の隅部1210との間に延在し得る。注目すべきことに、第1の隅部1209は
、側面1205の2つの部分を連接する出隅部であり得る。第1の隅部1209と、これ
もまた出隅部である第2の隅部1210とは、互いに隣り合い、それらの間に他の出隅部
は配置されない。本体の出隅部は、成形研磨粒子の本体を上から見たとき、2つの直線区
間の連接部によって画定される。
【0073】
側面1205の第2の部分1207は、第2の隅部1210と第3の隅部1211との
間に延在し得る。注目すべきことに、第2の隅部1210は、側面1205の2つの部分
を連接する出隅部である。第2の隅部1210と、これもまた出隅部である第3の隅部1
211とは、互いに隣り合い、それらの間に他の出隅部は配置されない。また、側面12
05の第3の部分1208は、第3の隅部1211と第1の隅部1209との間に延在し
得、これらの隅部は両方とも互いに隣り合う出隅部であり、それらの間に他の出隅部は配
置されない。
【0074】
さらに、
図12Aの斜視図に示されるように、側面1205の第1の部分1206、第
2の部分1207、及び第3の部分1208は、それぞれ、縁部1221、1222、及
び1223によって互いに連接されていてもよい。縁部1221、1222、及び122
3は、上部主表面1203と底部主表面1204との間に延在し得る。
【0075】
縁部1223は、上部主表面1203の出隅部1211と底部主表面1204の出隅部
1212との間に延在し得る。縁部1222は、上部主表面1203の出隅部1210と
底部主表面1204の出隅部1214との間に延在し得る。縁部1221は、上部主表面
1203の出隅部1209と底部主表面1204の出隅部1215との間に延在し得る。
【0076】
本体1201は、
図12Aに示されるように、出隅部(例えば、1210)から反対側
の側面(例えば、側面1205の第3の部分1208)の中点まで延在する最長寸法とし
て測定され得る長さ(LまたはLmiddle)を有し得る。注目すべきことに、
図12
Aに示されるような一部の実施形態では、この長さは本体1201の上部表面1203の
中点1281を通って延在し得るが、これは、必ずしも全ての実施形態に当てはまらなく
てもよい。さらに、本体1201は、幅(W)を有し得、これは、側面1205の別個の
側面部分に沿った本体1201の最も長い寸法の測定値である。本体の高さは、概して、
上部主表面1203と底部主表面1204との間の距離であり得る。本明細書の実施形態
に記載されるように、高さは、本体1201の異なる位置、例えば、本体1201の隅部
と内部とでは、寸法が様々であり得る。
【0077】
示されるように、成形研磨粒子1200の本体1201は、上部表面1203に平行な
面で見られるような略多角形の形状を有し得、より具体的には、本体の幅及び長さの面(
すなわち、
図12Bに示される上面図)に見られる、5つの外点または出隅部を有する、
ハイブリッド多角二次元形状を有し得る。
【0078】
本明細書の他の実施形態に記述されるように、本体1201は、本明細書の実施形態に
記載される値を有する一次アスペクト比(これは、幅:長さとして表される比であり得る
)を有するように形成され得る。他の事例では、本体1201は、一次アスペクト比(W
:L)が、少なくとも約1.5:1、例えば、少なくとも約2:1、少なくとも約4:1
、またはさらには少なくとも約5:1となり得るように形成され得る。さらに、他の事例
では、研磨粒子1200は、本体1201が、約10:1以下、例えば、9:1以下、約
8:1以下、またはさらには約5:1以下の一次アスペクト比を有するように形成されて
もよい。本体1201は、上述の任意の比の間の範囲内の一次アスペクト比を有し得るこ
とが理解されるであろう。
【0079】
一次アスペクト比に加えて、研磨粒子1200は、本体1201が、二次アスペクト比
を有するように形成されてもよく、この二次アスペクト比は、長さ:高さの比(ここで、
この高さは中点1281において測定される内部高さ中央値(Mhi)であり得る)とし
て定義され得る。ある特定の事例では、二次アスペクト比は、少なくとも約1:1、例え
ば、少なくとも約2:1、少なくとも約4:1、またはさらには少なくとも約5:1であ
り得る。さらに、他の事例では、研磨粒子1200は、本体1201が、約1:3以下、
例えば、1:2以下、またはさらには約1:1以下の二次アスペクト比を有するように形
成されてもよい。本体1201は、上述の任意の比の間の範囲内、例えば、約5:1~約
1:1の範囲内の二次アスペクト比を有してもよいことが理解されるであろう。
【0080】
別の実施形態によると、研磨粒子1200は、本体1201が三次アスペクト比を有す
るように形成されてもよく、この三次アスペクト比は、幅:高さの比(ここで、この高さ
は、内部高さ中央値(Mhi)であり得る)により定義される。本体1201の三次アス
ペクト比は、少なくとも約1:1、例えば、少なくとも約2:1、少なくとも約4:1、
少なくとも約5:1、またはさらには少なくとも約6:1であり得る。さらに、他の事例
では、研磨粒子1200は、本体1201が、約3:1以下、例えば、2:1以下、また
はさらには約1:1以下の三次アスペクト比を有するように形成されてもよい。本体12
01は、上述の任意の比の間の範囲内、例えば、約6:1~約1:1の範囲内の三次アス
ペクト比を有してもよいことが理解されるであろう。
【0081】
一態様では、成形研磨粒子1200の本体1201は、部分的に凹んだ形状を有する側
面1205の第1の部分1206を有し得る。
図12Bに示されるように、部分的に凹ん
だ形状は、曲線区間1242を含み、その第1の曲線区間の長さ(Lc1は、側面120
5の第1の部分1206の全長(Lfp1)の小部分にわたって、隣り合う隅部1209
と1210との間に延在する。ある実施形態では、全長(Lfp1)は、本体1201の
幅の同等物であり得る。さらに、
図12A及び12Bの実施形態にさらに示されるように
、第1の曲線区間1242は、第1の直線区間1241と第2の直線区間1243との間
に配置されてもよい。第1の直線区間1241は、本体1201の出隅部1209におけ
る第1の端部で終結し、長さ(Ll1)にわたって側面1205の第1の部分1206に
沿って延在し、第1の直線区間1241と第1の曲線区間1242との連接部における第
2の端部で終結し得る。第1の曲線区間1242及び第1の直線区間1241は、第1の
入隅部1245を画定し得、これは、第1の直線区間1241及び第1の曲線区間124
2と共に、鈍角値を有する第1の内角1247を画定し得る。第2の直線区間1243は
、出隅部1210における第1の端部で終結し、長さ(Ll2)にわたって側面1205
の第1の部分1206に沿って延在し、第2の直線区間1243と第1の曲線区間124
2との連接部における第2の端部で終結し得る。第2の直線区間1243及び第1の曲線
区間1242は、第2の入隅部1246を画定し得る。第2の入隅部1246は、第2の
直線区間1243及び第1の曲線区間1242と共に、鈍角値を有する第2の内角124
8を画定し得る。
【0082】
理解されるように、第1の直線区間1241及び第2の直線区間1243は、
図12B
に示されるように、上から見ると実質的に直線状であり得る。第1の曲線区間1242は
、同様に
図12Bに示されるように、上から見ると著しい弓状の輪郭を有し得る。ある特
定の事例では、本体1201は、ハイブリッド多角形と称される場合があり、ここで、出
隅部の和は、実質的に180度であり、側面の少なくとも一部分(例えば、第1の部分1
206)は、第1の曲線区間1242の輪郭等の弓状の湾曲を有する。
【0083】
図12Bに示されるように、第1の直線区間1241は、第1の直線区間の長さ(Ll
1)を有し得、第1の曲線区間1242は、第1の曲線区間の長さ(Lc1)を有し得る
。ある特定の実施形態では、第1の曲線区間1242の長さは、第1の直線区間1241
の長さ以上(すなわち、Lc1≧Ll1)であり得る。さらに、少なくとも1つの非限定
的な実施形態では、第1の直線区間1241の長さは、第1の曲線区間1242の長さ以
上(すなわち、Ll1≧Lc1)であり得る。少なくとも1つの特定の事例では、第1の
直線区間1241の長さと第1の曲線区間1242との関係は、成形研磨粒子1200の
ある特定の性能を促進し得る長さ係数(Ll1/Lc1)を画定し得る。例えば、長さ係
数(Ll1/Lc1)は、約1以下、例えば、約0.95以下、約0.9以下、約0.8
5以下、約0.8以下、約0.75以下、約0.7以下、約0.65以下、約0.6以下
、約0.55以下、約0.5以下、約0.45以下、約0.4以下、約0.35以下、約
0.3以下、約0.25以下、約0.2以下、約0.15以下、約0.1以下、約0.0
5以下であり得る。さらに別の非限定的な実施形態では、長さ係数(Ll1/Lc1)は
、少なくとも約0.05、例えば、少なくとも約0.1、少なくとも約0.15、または
さらには少なくとも約0.2であり得る。長さ係数(Ll1/Lc1)は、上述の任意の
最小値と最大値との間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。
【0084】
少なくとも1つの代替的な実施形態では、本体1201は、別の長さ係数(Lc1/L
l1)を定義してもよく、これは、成形研磨粒子の性能eの改善を促進するのに好適であ
り得、かつ約1以下、例えば、約0.95以下、約0.9以下、約0.85以下、約0.
8以下、約0.75以下、約0.7以下、約0.65以下、約0.6以下、約0.55以
下、約0.5以下、約0.45以下、約0.4以下、約0.35以下、約0.3以下、約
0.25以下、約0.2以下、約0.15以下、約0.1以下、またはさらには約0.0
5以下の値を有し得る。さらに別の実施形態では、長さ係数(Lc1/Ll1)は、少な
くとも約0.05、例えば、少なくとも約0.1、少なくとも約0.15、またはさらに
は少なくとも約0.2であり得る。長さ係数(Lc1/Ll1)は、上述の任意の最小値
と最大値との間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。
【0085】
さらに示されるように、第2の直線区間1243は、長さ(Ll2)を有し得る。少な
くとも1つの実施形態において、Ll1及びLl2は、互いと実質的に等しくてよい。な
おも他の事例では、Ll1及びLl2は、互いと比較して測定可能に異なってもよい。
【0086】
別の態様では、第2の直線区間1243は、第1の曲線区間1242の長さに対して特
定の長さを有し得、これにより、本体1201の性能の改善が促され得る。例えば、一実
施形態において、Lc1は、Ll2以上(すなわち、Lc1≧Ll2)であり得る。より
具体的な実施形態では、第2の直線区間1243の長さ(Ll2)と第1の曲線区間12
42の長さ(Lc1)との関係は、長さ係数(Ll2/Lc1)を定義し得、これは、約
1以下、例えば、約0.95以下、約0.9以下、約0.85以下、約0.8以下、約0
.75以下、約0.7以下、約0.65以下、約0.6以下、約0.55以下、約0.5
以下、約0.45以下、約0.4以下、約0.35以下、約0.3以下、約0.25以下
、約0.2以下、約0.15以下、約0.1以下、約0.05以下であり得る。さらに、
別の非限定的な実施形態では、長さ係数(Ll2/Lc1)は、少なくとも約0.05、
例えば、少なくとも約0.1、少なくとも約0.15、またはさらには少なくとも約0.
2であり得る。長さ係数(Ll2/Lc1)は、上述の任意の最小値と最大値との間の範
囲内であり得ることが理解されるであろう。
【0087】
さらに別の実施形態では、第2の直線区間1243の長さ(Ll2)と第1の曲線区間
1242の長さ(Lc1)との関係は、別の長さ係数(Lc1/Ll2)を定義してもよ
く、これは、約1以下、例えば、約0.95以下、約0.9以下、約0.85以下、約0
.8以下、約0.75以下、約0.7以下、約0.65以下、約0.6以下、約0.55
以下、約0.5以下、約0.45以下、約0.4以下、約0.35以下、約0.3以下、
約0.25以下、約0.2以下、約0.15以下、約0.1以下、約0.05以下であり
得る。さらに別の非限定的な実施形態では、長さ係数(Lc1/Ll2)は、少なくとも
約0.05、例えば、少なくとも約0.1、少なくとも約0.15、少なくとも約0.2
であり得る。長さ係数(Lc1/Ll2)は、上述の任意の最小値と最大値との間の範囲
内であり得ることが理解されるであろう。
【0088】
本体1201は、側面1205の第1の部分1206が、第1の曲線区間1242の長
さ(Lc1)に対して、第1の直線区間1241の長さ(Ll1)と第2の直線区間12
43の長さ(Ll2)との和と特定の関係を有するように形成され得、その結果、線形和
係数((Ll1+Ll2)/Lc1)が制御され、本体1201の性能の改善が促され得
る。少なくとも1つの実施形態によると、線形和係数は、約1以下、例えば、約0.95
以下、約0.9以下、約0.85以下、約0.8以下、約0.75以下、約0.7以下、
約0.65以下、約0.6以下、約0.55以下、約0.5以下、約0.45以下、約0
.4以下、大きくない約0.35以下、約0.3以下、約0.35以下、約0.3以下、
約0.25以下、約0.2以下、約0.15以下、約0.1以下、またはさらには約0.
05以下であり得る。さらに別の非限定的な実施形態では、線形和係数((Ll1+Ll
2)/Lc1)は、少なくとも約0.05、例えば、少なくとも約0.1、少なくとも約
0.15、またはさらには少なくとも約0.2であり得る。線形和係数((Ll1+Ll
2)/Lc1)は、上述の任意の最小値と最大値との間の範囲内であり得ることが理解さ
れるであろう。
【0089】
さらに別の実施形態では、本体1201は、側面1205の第1の部分1206が、第
1の曲線区間1242の長さ(Lc1)に対して、第1の直線区間1241の長さ(Ll
1)と第2の直線区間1243の長さ(Ll2)との和と特定の関係を有し得るように形
成され得、その結果、逆線形和係数((Lc1/(Ll1+Ll2)が定義される。逆線
形和係数は、本体1201の性能の改善を促進するように制御され得る。少なくとも1つ
の実施形態において、逆線形和係数(Lc1/(Ll1+Ll2))は、約1以下、例え
ば、約0.95以下、約0.9以下、約0.85以下、約0.8以下、約0.75以下、
約0.7以下、約0.65以下、約0.6以下、約0.55以下、約0.5以下、約0.
45以下、約0.4以下、約0.35以下、約0.3以下、約0.25以下、約0.2以
下、約0.15以下、約0.1以下、またはさらには約0.05以下であり得る。さらに
別の実施形態では、逆線形和係数(Lc1/(Ll1+Ll2))は、少なくとも約0.
05、例えば、少なくとも約0.1、少なくとも約0.15、またはさらには少なくとも
約0.2であり得る。逆線形和係数(Lc1/(Ll1+Ll2))は、上述の任意の最
小値と最大値との間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。
【0090】
一実施形態によると、第1の曲線区間1242は、本体1201の性能の改善を促進し
得る、第1の部分1206の全長(Lfp1)に対して特定の第1の曲線区間の長さ(L
c1)を有し得る。第1の部分1206の全長(Lfp1)は、本体1201の幅(W)
と同等であってもよい。ある特定の事例では、第1の曲線区間の長さ(Lc1)は、側面
1205の第1の部分1206の全長(Lfp1)の小部分であり得る。例えば、第1の
曲線区間の長さ(Lc1)と第1の部分1206の全長(Lfp1)との関係は、長さ係
数(Lc1/Lfp1)を定義し得、これは、約1以下、例えば、約0.95以下、約0
.9以下、約0.85以下、約0.8以下、約0.75以下、約0.7以下、約0.65
以下、約0.6以下、約0.55以下、約0.5以下、約0.45以下、約0.4以下、
約0.35以下、約0.3以下、約0.25以下、約0.2以下、約0.15以下、約0
.1以下、約0.05以下であり得る。さらに、別の非限定的な実施形態では、長さ係数
(Lc1/Lfp1)は、少なくとも約0.05、例えば、少なくとも約0.1、少なく
とも約0.15、またはさらには少なくとも約0.2であり得る。長さ係数(Lc1/L
fp1)は、上述の任意の最小値と最大値との間の範囲内であり得ることが理解されるで
あろう。
【0091】
本体1201に加えて、第1の直線区間1241は、本体1201の性能の改善を促進
し得る、第1の部分1206の全長(Lfp1)に対して特定の長さ(Ll1)を有し得
る。ある特定の事例では、第1の直線区間の長さ(Ll1)は、側面1205の第1の部
分1206の全長(Lfp1)の小部分であり得る。例えば、第1の直線区間の長さ(L
l1)と第1の部分1206の全長(Lfp1)との関係は、長さ係数(Ll1/Lfp
1)を定義し得、これは、約1以下、例えば、約0.95以下、約0.9以下、約0.8
5以下、約0.8以下、約0.75以下、約0.7以下、約0.65以下、約0.6以下
、約0.55以下、約0.5以下、約0.45以下、約0.4以下、約0.35以下、約
0.3以下、約0.25以下、約0.2以下、約0.15以下、約0.1以下、約0.0
5以下であり得る。さらに、別の非限定的な実施形態では、長さ係数(Ll1/Lfp1
)は、少なくとも約0.05、例えば、少なくとも約0.1、少なくとも約0.15、ま
たはさらには少なくとも約0.2であり得る。長さ係数(Ll1/Lfp1)は、上述の
任意の最小値と最大値との間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。
【0092】
さらに、第2の直線区間1243は、本体1201の性能の改善を促進し得る、第1の
部分1206の全長(Lfp1)に対して特定の長さ(Ll2)を有し得る。ある特定の
事例では、第2の直線区間の長さ(Ll2)は、側面1205の第1の部分1206の全
長(Lfp1)の小部分であり得る。例えば、第2の直線区間の長さ(Ll2)と第1の
部分1206の全長(Lfp1)との関係は、長さ係数(Ll2/Lfp1)を定義し得
、これは、約1以下、例えば、約0.95以下、約0.9以下、約0.85以下、約0.
8以下、約0.75以下、約0.7以下、約0.65以下、約0.6以下、約0.55以
下、約0.5以下、約0.45以下、約0.4以下、約0.35以下、約0.3以下、約
0.25以下、約0.2以下、約0.15以下、約0.1以下、約0.05以下であり得
る。さらに、別の非限定的な実施形態では、長さ係数(Ll2/Lfp1)は、少なくと
も約0.05、例えば、少なくとも約0.1、少なくとも約0.15、またはさらには少
なくとも約0.2であり得る。長さ係数(Ll2/Lfp1)は、上述の任意の最小値と
最大値との間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。
【0093】
本明細書に記述されるように、また
図12A及び12Bの実施形態に示されるように、
第1の曲線区間1242は、第1の直線区間1241に連接され、入隅部1245を画定
し得る。さらに、第1の曲線区間1242は、第2の直線区間1243に連接され、入隅
部1246を画定し得る。特定の事例では、第1の曲線区間1242は、本体1201の
第1の出隅部1209から離間している入隅部1245の連接部において画定される第1
の端部を有し得る。さらに、第1の曲線区間1242は、本体1201の第2の出隅部1
210から離間していてもよい、入隅部1246の連接部において画定される第2の端部
を有し得る。注目すべきことに、ある特定の実施形態では、側面1205の第1の部分1
206は、第1の入隅部1245及び第2の入隅部1246を含み得、これらは互いから
離間していてもよい。具体的には、第1の入隅部1245及び第2の入隅部1246は、
第1の曲線区間1242によって隔てられてもよく、より具体的には、第1の曲線区間1
242の両端に配置されてもよい。第1の入隅部1245は、第1の直線区間1241と
第1の曲線区間1242との間の縁部に配置されてもよく、第2の入隅部1246は、第
1の曲線区間1242と第2の直線区間1243との間の縁部に配置されてもよい。
【0094】
第1の入隅部1245は、第1の曲線区間1242及び第1の直線区間1241と共に
、鈍角値を有し得る第1の内角1247を画定し得る。第1の内角1247は、第1の直
線区間1241と、第1の入隅部1245から延在する第1の曲線区間1242の接線1
283との間に形成される角度として測定され得る。一実施形態によると、第1の内角1
247は、少なくとも約92度~約178度以下の値を有し得る。より具体的には、少な
くとも1つの実施形態において、第1の内角1247は、少なくとも約94度、例えば、
少なくとも約96度、少なくとも約98度、少なくとも約100度、少なくとも約102
度、少なくとも約104度、少なくとも約106度、少なくとも約108度、少なくとも
約110度、少なくとも約112度、少なくとも約120度、少なくとも約122度、少
なくとも約124度、少なくとも約126度、少なくとも約128度、少なくとも約13
0度、少なくとも約132度、少なくとも約134度、少なくとも約136度、少なくと
も約138度、またはさらには少なくとも約140度の値を有し得る。さらに別の実施形
態では、第1の内角1247は、約176度以下、例えば、約174度以下、約172度
以下、約170度以下、約168度以下、約166度以下、約164度以下、約162度
以下、約160度以下、約158度以下、約156度以下、約154度以下、約152度
以下、約150度以下、約148度以下、約146度以下、約144度以下、約142度
以下、またはさらには約140度以下の値を有し得る。第1の内角1247は、上述の任
意の最小値と最大値との間の範囲内の値を有し得ることが理解されるであろう。
【0095】
第2の入隅部1246は、第1の曲線区間1242及び第2の直線区間1243と共に
、鈍角値を有し得る第2の内角1248を画定し得る。第2の内角1248は、第2の直
線区間1243と、第2の入隅部1246から延在する第1の曲線区間1242の接線1
284との間に形成される角度として測定され得る。一実施形態によると、第2の内角1
248は、少なくとも約92度~約178度以下の値を有し得る。より具体的には、少な
くとも1つの実施形態において、第2の内角1248は、少なくとも約94度、例えば、
少なくとも約96度、少なくとも約98度、少なくとも約100度、少なくとも約102
度、少なくとも約104度、少なくとも約106度、少なくとも約108度、少なくとも
約110度、少なくとも約112度、少なくとも約120度、少なくとも約122度、少
なくとも約124度、少なくとも約126度、少なくとも約128度、少なくとも約13
0度、少なくとも約132度、少なくとも約134度、少なくとも約136度、少なくと
も約138度、またはさらには少なくとも約140度の値を有し得る。さらに別の実施形
態では、第2の内角1248は、約176度以下、例えば、約174度以下、約172度
以下、約170度以下、約168度以下、約166度以下、約164度以下、約162度
以下、約160度以下、約158度以下、約156度以下、約154度以下、約152度
以下、約150度以下、約148度以下、約146度以下、約144度以下、約142度
以下、またはさらには約140度以下の値を有し得る。第2の内角1248は、上述の任
意の最小値と最大値との間の範囲内の値を有し得ることが理解されるであろう。
【0096】
さらに示されるように、側面1205の第1の部分1206の第1の曲線区間1242
は、実質的に凹んだ形状を有し得、中点1281に向かって本体1201の内側に湾曲し
得る。第1の曲線区間1242は、
図12A及び12Bに示されるように、単一の明確な
湾曲を有する弧を画定し得る。
【0097】
さらに、第1の曲線区間1242は、本体の性能の改善を促進し得る、本体1201の
幅(W)(例えば、ある実施形態では全長(Lfp1))に対して特定の曲率半径(Rc
1)を有し得る。曲率半径は、第1の曲線区間1242の湾曲に最も良く適合する円を重
ね、この最も良く適合する円の半径を判定することによって決定され得る。任意の好適な
コンピュータプログラム、例えば、ImageJを、好適な倍率の本体1201の画像(
例えば、SEM画像または光学顕微鏡画像)と併せて用いて、最も良く適合する円を正確
に測定することができる。一実施形態によると、第1の曲線区間1242は、本体120
1の幅(W)の少なくとも半分、例えば、本体1201の幅(W)の少なくとも約0.8
倍、本体1201の幅(W)の少なくとも1.5倍、またはさらには本体1201の幅(
W)の少なくとも2倍である曲率半径(Rc1)を有し得る。別の実施形態では、曲率半
径(Rc1)は、本体1201の幅(W)の約50倍以下、例えば、本体1201の幅(
W)の約20倍以下、本体1201の幅(W)の約15倍以下、本体1201の幅(W)
の約10倍以下、またはさらには本体1201の幅(W)の約5倍以下であり得る。第1
の曲線区間1242は、上述の任意の最小値と最大値との間の範囲内の曲率半径(Rc1
)を有し得る。
【0098】
少なくとも1つの実施形態において、第1の曲線区間1242は、4mm以下、または
3mm以下、または2.5mm以下、または2mm以下、またはさらには1.5mm以下
の曲率半径(Rc1)を有し得る。さらに、別の実施形態では、第1の曲線区間1242
は、少なくとも0.01mm、例えば、少なくとも0.1mm、または少なくとも0.5
mm、または少なくとも0.8mm、またはさらには少なくとも1mmの曲率半径を有し
得る。本明細書の実施形態に記載される曲線区間のうちのいずれの曲率半径も、上述の任
意の最小値及び最大値を含む範囲内であり得ることが理解されるであろう。
【0099】
しかしながら、ある側面の特定の側部が、複数の曲線区間を含み得ることは理解される
であろう。例えば、
図13は、側面1305の第1の部分1306を備える本体1301
を含む、成形研磨粒子1300の一実施形態の図を含む。第1の部分1306は、第1の
直線区間1341と第2の直線区間1343との間に配置される第1の曲線区間1342
を含み得る。さらに、第1の部分1306は、第2の直線区間1343と第3の直線区間
1345との間に配置される第2の曲線区間1344を含み得、この第2の曲線区間13
44は、第1の曲線区間1342から離間していてもよい。直線区間1341、1343
、及び1345は、本明細書の実施形態に記載される任意の直線区間の特徴のうちのいず
れを有してもよい。同様に、曲線区間1342及び1344は、本明細書に記載される曲
線区間の実施形態の特徴のうちのいずれを有してもよい。
【0100】
さらに、少なくとも2つの明確に異なる湾曲を有するように、複数の湾曲をもつ曲線区
間を有する成形研磨粒子の本体を形成することが、本明細書の実施形態の範囲内であるこ
とは理解されるであろう。例えば、
図14は、第1の湾曲を画定する第1の区間1443
と、第2の湾曲を画定する第2の区間1444とを有する、第1の曲線区間1442の図
を含む。注目すべきことに、第1の区間1443の湾曲は、第2の区間1444の湾曲と
は明確に異なり得る。さらに、第1の区間1443は、第2の区間1444に一体的に連
接されてもよい。
【0101】
図15は、ある実施形態による成形研磨粒子1500の上面図を含む。具体的には、成
形研磨体1500は、上部主表面1503と、上部主表面1503の反対側の底部主表面
(図示せず)とを含む、本明細書の実施形態の他の成形研磨粒子の特徴を有する本体15
01を含み得る。上部主表面1503及び底部主表面は、例えば、側面1505の第1の
部分1506、側面1505の第2の部分1507、及び側面1505の第3の部分15
08を含む、1つ以上の別個の側面部分を含み得る、少なくとも1つの側面1505によ
って互いから隔てられていてよい。具体的には、側面1505の第1の部分1506は、
第1の隅部1509と第2の隅部1510との間に延在し得る。側面1505の第2の部
分1507は、第2の隅部1510と第3の隅部1511との間に延在し得る。注目すべ
きことに、第2の隅部1510は、側面1505の2つの部分を連接する出隅部であり得
る。第2の隅部1510と、これもまた出隅部である第3の隅部1511とは、互いに隣
り合い、それらの間に他の出隅部は配置されない。また、側面1505の第3の部分15
08は、第3の隅部1511と第1の隅部1509との間に延在し得、これらの隅部は両
方とも互いに隣り合う出隅部であり、それらの間に他の出隅部は配置されない。
【0102】
示されるように、本体1501は、第1の直線区間1541と第2の直線区間1543
との間に、かつ出隅部1509と1510との間に配置される第1の曲線区間1542を
含む、第1の部分1506を含み得る。本体1501は、出隅部1510によって側面1
505の第1の部分1506から隔てられた第2の部分1507をさらに含み得る。側面
1505の第2の部分1507は、第3の直線区間1551と第4の直線区間1553と
を連接する第2の曲線区間1552を含み得る。
【0103】
本体1501は、一次アスペクト比、二次アスペクト比、三次アスペクト比等を含むが
これらに限定されない、本明細書の他の実施形態の特徴のうちのいずれを有してもよい。
一態様では、成形研磨粒子1500の本体1501は、部分的に凹んだ形状を有する側面
1505の第2の部分1507を有し得る。部分的に凹んだ形状は、側面1505の第2
の部分1507の全長(Lfp2)の小部分にわたって、隣り合う隅部1510と151
1との間に延在する、曲線区間1552を含み得る。ある実施形態では、全長(Lfp2
)は、本体1501の幅(W)と同等であってもよい。さらに、
図15の実施形態にさら
に示されるように、第2の曲線区間1552は、第3の直線区間1551と第4の直線区
間1553との間に配置されてもよい。第3の直線区間1551は、本体1501の第1
の出隅部1510における第1の端部で終結し、長さ(Ll3)にわたって側面1505
の第2の部分1507に沿って延在し、第2の部分1507と第2の曲線区間1552と
の連接部において終結し得る。第2の曲線区間1552及び第3の直線区間1551は、
第3の入隅部1554を画定し得、これは、第2の曲線区間1552及び第3の直線区間
1551と共に、本明細書の実施形態の内角の特徴のうちのいずれかを有する(例えば、
鈍角を画定する)第1の内角1555を画定し得る。第4の直線区間1553は、本体1
501の第3の出隅部1511における第1の端部で終結し、長さ(Ll4)にわたって
側面1505の第2の部分1507に沿って延在し、第2の部分1507と第2の曲線区
間1552との連接部において終結し得る。第4の直線区間1553及び第2の曲線区間
1552は、第4の入隅部1556を画定し得る。第4の入隅部1556は、第2の曲線
区間1552及び第4の直線区間1553と共に、本明細書の実施形態の内角の特徴のう
ちのいずれかを有する(例えば、鈍角を画定する)第4の内角1557を画定し得る。
【0104】
理解されるように、第3の直線区間1551及び第4の直線区間1553は、
図15に
示されるように、上から見ると実質的に直線状であり得る。第2の曲線区間1552は、
同様に
図15に示されるように、上から見ると著しい弓状の輪郭を有し得る。第3の直線
区間1551は、第3の直線区間の長さ(Ll3)を有し得、本明細書の実施形態の成形
研磨粒子の任意の直線区間の特徴のうちのいずれを有してもよい。第2の曲線区間155
2は、長さ(Lc2)を有し得、本明細書の実施形態の成形研磨粒子の曲線区間の特徴の
うちのいずれを有してもよい。第4の直線区間1553は、長さ(Ll4)を有し得、本
明細書の実施形態の成形研磨粒子の任意の直線区間の特徴のうちのいずれを有してもよい
。
【0105】
本体1501は、出隅部1510によって画定される、本体1501の中点1581と
第1のアーム1571の末端部との間に延在する第1のアーム1571を含み得る。第1
のアーム1571は、第1のアーム1571の末端部と中点1581との間に延在し、か
つ第1のアーム1571の全長(Larm1)を画定する、第1のアーム軸1572を有
し得る。
【0106】
1つの具体的な実施形態によると、本体1501は、第1のアーム1571の末端部(
すなわち、出隅部1510)と中点1581との間の位置において、本体1501の第1
のアーム1571の最大幅を画定する、第1の最大先端部幅(Wt1)を有し得る。注目
すべきことに、第1の最大先端部幅(Wt1)は、第1のアーム軸1572に沿って中点
1581から距離を置いて、かつ第1のアーム軸1572に沿って第1のアーム1571
の末端部から距離を置いて配置され得る。さらに、第1の最大先端部幅(Wt1)は、第
1のアーム軸1572に沿った第1の最大先端部幅の位置1573を画定し得る。
【0107】
第1のアーム1571の末端部と第1の最大先端部幅の位置1573との間の距離は、
第1の先端部長さ(Ltip1)を画定し得る。第1の先端部長さ(Ltip1)は、成
形研磨粒子1500の性能の改善を促進し得る、第1のアーム1571の長さ(Larm
1)に対して特定の関係を有し得る。一実施形態において、第1の先端部長さ(Ltip
1)は、第1のアームの全長(Larm1)の小部分であり得る。例えば、一実施形態に
おいて、第1の先端部長さ(Ltip1)は、少なくとも約0.01(Larm1)、例
えば、少なくとも約0.02(Larm1)、少なくとも約0.03(Larm1)、少
なくとも約0.04(Larm1)、少なくとも約0.05(Larm1)、少なくとも
約0.06(Larm1)、少なくとも約0.07(Larm1)、少なくとも約0.0
8(Larm1)、少なくとも約0.09(Larm1)、少なくとも約0.1(Lar
m1)、少なくとも約0.12(Larm1)、少なくとも約0.15(Larm1)、
少なくとも約0.18(Larm1)、少なくとも約0.2(Larm1)、少なくとも
約0.22(Larm1)、少なくとも約0.25(Larm1)、少なくとも約0.2
8(Larm1)、少なくとも約0.3(Larm1)、少なくとも約0.32(Lar
m1)、少なくとも約0.35(Larm1)、少なくとも約0.38(Larm1)、
またはさらには少なくとも約0.4(Larm1)であり得る。別の非限定的な実施形態
では、第1の先端部長さ(Ltip1)は、約0.95(Larm1)以下、例えば、約
0.9(Larm1)以下、約0.85(Larm1)以下、約0.8(Larm1)以
下、約0.75(Larm1)以下、約0.7(Larm1)以下、約0.65(Lar
m1)以下、約0.6(Larm1)以下、約0.55(Larm1)以下、約0.5(
Larm1)以下、約0.45(Larm1)以下であり得る。第1の先端部長さ(Lt
ip1)は、上記の任意の最小値と最大値との間の範囲内であり得ることが理解されるで
あろう。
【0108】
本体1501は、第1のスロート幅(Wth1)をさらに含んでもよく、これは、第1
のアーム1571の第1の最大先端部幅の位置1573と中点1581との間にある第1
のアームの最も狭い部分を画定し得る。さらに、第1のスロート幅(Wth1)は、第1
のアーム1571の軸1572に沿った第1のスロート幅の位置1574を画定し得る。
示されるように、ある特定の実施形態では、第1のスロート位置1574は、第1の最大
先端部幅の位置1573よりも中点1581に近くてよい。
【0109】
少なくとも1つの実施形態において、第1のスロート幅の位置1574と第1の最大先
端部幅の位置1573との間の距離は、第1のスロート長さ(Lth1)を画定し得る。
ある特定の実施形態では、第1のスロート長さ(Lth1)は、成形研磨粒子1500の
性能を改善し得る、第1のアームの長さ(Larm1)に対して特定の長さを有し得る。
例えば、第1のスロート長さ(Lth1)は、第1のアームの全長(Larm1)の小部
分であり得る。一事例では、第1のスロート長さ(Lth1)は、少なくとも約0.01
(Larm1)、例えば、少なくとも約0.02(Larm1)、少なくとも約0.03
(Larm1)、少なくとも約0.04(Larm1)、少なくとも約0.05(Lar
m1)、少なくとも約0.06(Larm1)、少なくとも約0.07(Larm1)、
少なくとも約0.08(Larm1)、少なくとも約0.09(Larm1)、少なくと
も約0.1(Larm1)、少なくとも約0.12(Larm1)、少なくとも約0.1
5(Larm1)、少なくとも約0.18(Larm1)、少なくとも約0.2(Lar
m1)、少なくとも約0.22(Larm1)、少なくとも約0.25(Larm1)、
少なくとも約0.28(Larm1)、少なくとも約0.3(Larm1)、少なくとも
約0.32(Larm1)、少なくとも約0.35(Larm1)、少なくとも約0.3
8(Larm1)、少なくとも約0.4(Larm1)であり得る。別の非限定的な実施
形態では、第1のスロート長さ(Lth1)は、約0.95(Larm1)以下、例えば
、約0.9(Larm1)以下、約0.85(Larm1)以下、約0.8(Larm1
)以下、約0.75(Larm1)以下、約0.7(Larm1)以下、約0.65(L
arm1)以下、約0.6(Larm1)以下、約0.55(Larm1)以下、約0.
5(Larm1)以下、約0.45(Larm1)以下であり得る。第1のスロート長さ
(Lth1)は、上記の任意の最小値と最大値との間の範囲内であり得ることが理解され
るであろう。
【0110】
本体1501は、第1のスロート幅(Wth1)と最大先端部幅(Wt1)とが互いに
対して特定の関係を有するように形成され得、これにより、成形研磨粒子1500の性能
が改善し得る。例えば、第1のスロート幅(Wth1)は、第1の最大先端部幅(Wt1
)未満であり得る。より具体的な事例では、第1のスロート幅(Wth1)は、約0.9
5(Wt1)以下、例えば、約0.9(Wt1)以下、約0.85(Wt1)以下、約0
.8(Wt1)以下、約0.75(Wt1)以下、約0.7(Wt1)以下、約0.65
(Wt1)以下、約0.6(Wt1)以下、約0.55(Wt1)以下、約0.5(Wt
1)以下、またはさらには約0.45(Wt1)以下であり得る。さらに別の実施形態で
は、第1のスロート幅(Wth1)は、少なくとも約0.01(Wt1)、例えば、少な
くとも約0.05(Wt1)、少なくとも約0.08(Wt1)、少なくとも約0.1(
Wt1)、少なくとも約0.12(Wt1)、少なくとも約0.15(Wt1)、少なく
とも約0.18(Wt1)、少なくとも約0.2(Wt1)、少なくとも約0.22(W
t1)、少なくとも約0.25(Wt1)、少なくとも約0.28(Wt1)、少なくと
も約0.3(Wt1)、少なくとも約0.32(Wt1)、少なくとも約0.35(Wt
1)、少なくとも約0.38(Wt1)、少なくとも約0.4(Wt1)、少なくとも約
0.42(Wt1)、少なくとも約0.45(Wt1)、少なくとも約0.48(Wt1
)、またはさらには少なくとも約0.5(Wt1)であり得る。第1のスロート幅(Wt
h1)は、第1の最大先端部幅(Wt1)に対して、上述の任意の最小値と最大値との間
の範囲内の幅を有し得る。
【0111】
図16は、ある実施形態による成形研磨粒子の上面図を含む。具体的には、成形研磨粒
子1600は、上部主表面1603と、上部主表面1603の反対側の底部主表面(図示
せず)とを含む、本明細書の実施形態の他の成形研磨粒子の特徴を有する本体1601を
含み得る。上部主表面1603及び底部主表面は、例えば、側面1605の第1の部分1
606、側面1605の第2の部分1607、及び側面1605の第3の部分1608を
含む、1つ以上の別個の側面部分を含み得る、少なくとも1つの側面1605によって互
いから隔てられていてよい。具体的には、側面1605の第1の部分1606は、第1の
隅部1609と第2の隅部1610との間に延在し得る。側面1605の第2の部分16
07は、第2の隅部1610と第3の隅部1611との間に延在し得る。注目すべきこと
に、第2の隅部1610は、側面1605の2つの部分を連接する出隅部であり得る。第
2の隅部1610と、これもまた出隅部である第3の隅部1611とは、互いに隣り合い
、それらの間に他の出隅部は配置されない。また、側面1605の第3の部分1608は
、第3の隅部1611と第1の隅部1609との間に延在し得、これらの隅部は両方とも
互いに隣り合う出隅部であり、それらの間に他の出隅部は配置されない。
【0112】
示されるように、本体1601は、第1の直線区間1641と第2の直線区間1643
との間に、かつ出隅部1609と1610との間に配置される第1の曲線区間1642を
含む、第1の部分1606を含み得る。第2の部分1607は、出隅部1610によって
側面1605の第1の部分1606から隔てられる。側面1605の第2の部分1607
は、第3の直線区間1651と第4の直線区間1653とを連接する第2の曲線区間16
52を含み得る。さらに、本体1601は、出隅部1609によって側面1605の第1
の部分1606から隔てられ、かつ出隅部1611によって第2の部分1607から隔て
られた第3の部分1608を含み得る。側面1605の第3の部分1608は、第5の直
線区間1661と第6の直線区間1663とを連接する第3の曲線区間1662を含み得
る。
【0113】
本体1601は、一次アスペクト比、二次アスペクト比、三次アスペクト比等を含むが
これらに限定されない、本明細書の他の実施形態の特徴のうちのいずれを有してもよい。
一態様では、成形研磨粒子1600の本体1601は、部分的に凹んだ形状を有する側面
1605の第3の部分1608を有し得る。部分的に凹んだ形状は、側面1605の第3
の部分1608の全長(Lfp3)の小部分にわたって、隣り合う出隅部1609と16
11との間に延在する、第3の曲線区間1662を含み得る。ある実施形態では、全長(
Lfp3)は、本体1601の幅(W)と同等であってもよい。さらに、
図16の実施形
態にさらに示されるように、第3の曲線区間1662は、第5の直線区間1661と第6
の直線区間1663との間に配置されてもよい。第5の直線区間1661は、本体160
1の第1の出隅部1611における第1の端部で終結し、長さ(Ll5)にわたって側面
1605の第3の部分1608に沿って延在し、第3の部分1608と第2の曲線区間1
662との連接部における第2の端部で終結し得る。第3の曲線区間1662及び第5の
直線区間1661は、第6の入隅部1664を画定し得、これは、第3の曲線区間166
2及び第5の直線区間1661と共に、本明細書の実施形態の内角の特徴のうちのいずれ
かを有する(例えば、鈍角を画定する)第5の内角1665を画定し得る。第6の直線区
間1663は、本体1601の出隅部1609における第1の端部で終結し、長さ(Ll
6)にわたって側面1605の第3の部分1608に沿って延在し、第3の部分1608
と第3の曲線区間1662との連接部における第2の端部で終結し得る。第6の直線区間
1663及び第3の曲線区間1662は、第6の入隅部1666を画定し得る。第6の入
隅部1666は、第3の曲線区間1662及び第6の直線区間1663と共に、本明細書
の実施形態の内角の特徴のうちのいずれかを有する(例えば、鈍角を画定する)第6の内
角1667を画定し得る。
【0114】
理解されるように、第5の直線区間1661及び第6の直線区間1663は、
図16に
示されるように、上から見ると実質的に直線状であり得る。第3の曲線区間1662は、
図16に示されるように、同様に上から見ると著しい弓状の輪郭を有し得る。第5の直線
区間1661は、第5の直線区間の長さ(Ll5)を有し得、本明細書の実施形態の成形
研磨粒子の任意の直線区間の特徴のうちのいずれを有してもよい。第3の曲線区間166
2は、長さ(Lc3)を有し得、本明細書の実施形態の成形研磨粒子の曲線区間の特徴の
うちのいずれを有してもよい。第6の直線区間1663は、長さ(Ll6)を有し得、本
明細書の実施形態の成形研磨粒子の任意の直線区間の特徴のうちのいずれを有してもよい
。
【0115】
本体1605は、本体1601の中点1681と第1のアーム1671の末端部(例え
ば、出隅部1610)との間に延在する第1のアーム1671を含み得る。第1のアーム
1671は、例えば、最大先端部幅、スロート幅、第1の先端部長さ、第1のスロート長
さ等を含むがこれらに限定されない、本明細書の実施形態のアームの特徴のうちのいずれ
を有してもよい。本体1605は、本体1601の中点1681と第2のアーム1692
の末端部(例えば、出隅部1611)との間に延在する第2のアーム1692を含み得る
。第2のアーム1692は、例えば、最大先端部幅、スロート幅、第1の先端部長さ、第
1のスロート長さ等を含むがこれらに限定されない、本明細書の実施形態のアームの特徴
のうちのいずれを有してもよい。また
図16に示されるように、本体1601は、本体1
601の中点1681と第3のアーム1693の末端部(例えば、出隅部1609)との
間に延在する第3のアーム1693を含み得る。第3のアーム1693は、例えば、最大
先端部幅、スロート幅、第1の先端部長さ、第1のスロート長さ等を含むがこれらに限定
されない、本明細書の実施形態のアームの特徴のうちのいずれを有してもよい。
【0116】
一態様では、本体1601は、第1のアーム1671の末端部(例えば、出隅部161
0)と中点1681との間の位置において、本体1601の第1のアーム1671の最大
幅を画定する、第1の最大先端部幅(Wt1)を有し得る。注目すべきことに、第1の最
大先端部幅(Wt1)は、第1のアーム軸1672に沿って中点1681から距離を置い
て、かつ第1のアーム軸1672に沿って第1のアーム1671の末端部から距離を置い
て配置され得る。さらに、第1の最大先端部幅(Wt1)は、第1のアーム軸1672に
沿った第1の最大先端部幅の位置1673を画定し得る。第1のアーム1671の末端部
と第1の最大先端部幅の位置1673との間の距離は、第1の先端部長さ(Ltip1)
を画定し得る。第1の先端部長さ(Ltip1)は、第1のアーム1671の長さ(第1
のアームの末端部と中点1681との間の全長として定義される、Larm1と称される
)に対して特定の関係を有し得、これにより、成形研磨粒子の性能の改善が促され得る。
第1のアーム1671は、第1のアームの末端部と中点1681との間に延在し、かつ第
1のアーム1671の全長(Larm1)を画定する、第1のアーム軸1672を有し得
る。一実施形態において、第1の先端部長さ(Ltip1)は、第1のアームの全長(L
arm1)の小部分であり得る。例えば、一実施形態において、第1の先端部長さ(Lt
ip1)は、少なくとも約0.01(Larm1)、例えば、少なくとも約0.02(L
arm1)、少なくとも約0.03(Larm1)、少なくとも約0.04(Larm1
)、少なくとも約0.05(Larm1)、少なくとも約0.06(Larm1)、少な
くとも約0.07(Larm1)、少なくとも約0.08(Larm1)、少なくとも約
0.09(Larm1)、少なくとも約0.1(Larm1)、少なくとも約0.12(
Larm1)、少なくとも約0.15(Larm1)、少なくとも約0.18(Larm
1)、少なくとも約0.2(Larm1)、少なくとも約0.22(Larm1)、少な
くとも約0.25(Larm1)、少なくとも約0.28(Larm1)、少なくとも約
0.3(Larm1)、少なくとも約0.32(Larm1)、少なくとも約0.35(
Larm1)、少なくとも約0.38(Larm1)、またはさらには少なくとも約0.
4(Larm1)であり得る。別の非限定的な実施形態では、第1の先端部長さ(Lti
p1)は、約0.95(Larm1)以下、例えば、約0.9(Larm1)以下、約0
.85(Larm1)以下、約0.8(Larm1)以下、約0.75(Larm1)以
下、約0.7(Larm1)以下、約0.65(Larm1)以下、約0.6(Larm
1)以下、約0.55(Larm1)以下、約0.5(Larm1)以下、約0.45(
Larm1)以下であり得る。第1の先端部長さ(Ltip1)は、上記の任意の最小値
と最大値との間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。
【0117】
本体1601は、第1のスロート幅(Wth1)をさらに含んでもよく、これは、第1
のアーム1671の第1の最大先端部幅の位置1673と中点1681との間にある第1
のアーム1671の最も狭い部分を画定し得る。さらに、第1のスロート幅(Wth1)
は、第1のアーム1671の軸1672に沿った第1のスロート幅の位置1674を画定
し得る。示されるように、ある特定の実施形態では、第1のスロート位置1674は、第
1の最大先端部幅の位置1673よりも中点1681に近くてよい。
【0118】
少なくとも1つの実施形態において、第1のスロート位置1674と第1の最大先端部
幅の位置1673との間の距離は、第1のスロート長さ(Lth1)を画定し得る。ある
特定の実施形態では、第1のスロート長さ(Lth1)は、成形研磨粒子1600の性能
を改善し得る、第1のアームの長さ(Larm1)に対して特定の長さを有し得る。例え
ば、第1のスロート長さ(Lth1)は、第1のアームの全長(Larm1)の小部分で
あり得る。一事例では、第1のスロート長さ(Lth1)は、少なくとも約0.01(L
arm1)、例えば、少なくとも約0.02(Larm1)、少なくとも約0.03(L
arm1)、少なくとも約0.04(Larm1)、少なくとも約0.05(Larm1
)、少なくとも約0.06(Larm1)、少なくとも約0.07(Larm1)、少な
くとも約0.08(Larm1)、少なくとも約0.09(Larm1)、少なくとも約
0.1(Larm1)、少なくとも約0.12(Larm1)、少なくとも約0.15(
Larm1)、少なくとも約0.18(Larm1)、少なくとも約0.2(Larm1
)、少なくとも約0.22(Larm1)、少なくとも約0.25(Larm1)、少な
くとも約0.28(Larm1)、少なくとも約0.3(Larm1)、少なくとも約0
.32(Larm1)、少なくとも約0.35(Larm1)、少なくとも約0.38(
Larm1)、少なくとも約0.4(Larm1)であり得る。別の非限定的な実施形態
では、第1のスロート長さ(Lth1)は、約0.95(Larm1)以下、例えば、約
0.9(Larm1)以下、約0.85(Larm1)以下、約0.8(Larm1)以
下、約0.75(Larm1)以下、約0.7(Larm1)以下、約0.65(Lar
m1)以下、約0.6(Larm1)以下、約0.55(Larm1)以下、約0.5(
Larm1)以下、約0.45(Larm1)以下であり得る。第1のスロート長さ(L
th1)は、上記の任意の最小値と最大値との間の範囲内であり得ることが理解されるで
あろう。
【0119】
本体1601は、第1のスロート幅(Wth1)と第1の最大先端部幅(Wt1)とが
互いに対して特定の関係を有するように形成され得、これにより、成形研磨粒子1600
の性能が改善し得る。例えば、第1のスロート幅(Wth1)は、第1の最大先端部幅(
Wt1)未満であり得る。より具体的な事例では、第1のスロート幅(Wth1)は、約
0.95(Wt1)以下、例えば、約0.9(Wt1)以下、約0.85(Wt1)以下
、約0.8(Wt1)以下、約0.75(Wt1)以下、約0.7(Wt1)以下、約0
.65(Wt1)以下、約0.6(Wt1)以下、約0.55(Wt1)以下、約0.5
(Wt1)以下、またはさらには約0.45(Wt1)以下であり得る。さらに別の実施
形態では、第1のスロート幅(Wth1)は、少なくとも約0.01(Wt1)、例えば
、少なくとも約0.05(Wt1)、少なくとも約0.08(Wt1)、少なくとも約0
.1(Wt1)、少なくとも約0.12(Wt1)、少なくとも約0.15(Wt1)、
少なくとも約0.18(Wt1)、少なくとも約0.2(Wt1)、少なくとも約0.2
2(Wt1)、少なくとも約0.25(Wt1)、少なくとも約0.28(Wt1)、少
なくとも約0.3(Wt1)、少なくとも約0.32(Wt1)、少なくとも約0.35
(Wt1)、少なくとも約0.38(Wt1)、少なくとも約0.4(Wt1)、少なく
とも約0.42(Wt1)、少なくとも約0.45(Wt1)、少なくとも約0.48(
Wt1)、またはさらには少なくとも約0.5(Wt1)であり得る。第1のスロート幅
(Wth1)は、第1の最大先端部幅(Wt1)に対して、上述の任意の最小値と最大値
との間の範囲内の幅を有し得る。
【0120】
一態様では、本体1601は、第2のアーム1692の末端部(例えば、出隅部161
1)と中点1681との間の位置において、本体1601の第2のアーム1692の最大
幅を画定する、第2の最大先端部幅(Wt2)を有し得る。注目すべきことに、第2の最
大先端部幅(Wt2)は、第2のアーム軸1682に沿って中点1681から距離を置い
て、かつ第2のアーム軸1682に沿って第2のアーム1692の末端部から距離を置い
て配置され得る。さらに、第2の最大先端部幅(Wt2)は、第2のアーム軸1682に
沿った第2の最大先端部幅の位置1675を画定し得る。第2のアーム1692の末端部
と第2の最大先端部幅の位置1675との間の距離は、第2の先端部長さ(Ltip2)
を画定し得る。第2の先端部長さ(Ltip2)は、第2のアーム1692の末端部と中
点1681との間の全長として定義される、第2のアーム1692の長さ(概してLar
m2と称される)に対して特定の関係を有し得、これにより、成形研磨粒子1600の性
能の改善が促され得る。一実施形態において、第2の先端部長さ(Ltip2)は、第2
のアームの全長(Larm2)の小部分であり得る。例えば、一実施形態において、第2
の先端部長さ(Ltip2)は、少なくとも約0.01(Larm2)、例えば、少なく
とも約0.02(Larm2)、少なくとも約0.03(Larm2)、少なくとも約0
.04(Larm2)、少なくとも約0.05(Larm2)、少なくとも約0.06(
Larm2)、少なくとも約0.07(Larm2)、少なくとも約0.08(Larm
2)、少なくとも約0.09(Larm2)、少なくとも約0.1(Larm2)、少な
くとも約0.12(Larm2)、少なくとも約0.15(Larm2)、少なくとも約
0.18(Larm2)、少なくとも約0.2(Larm2)、少なくとも約0.22(
Larm2)、少なくとも約0.25(Larm2)、少なくとも約0.28(Larm
2)、少なくとも約0.3(Larm2)、少なくとも約0.32(Larm2)、少な
くとも約0.35(Larm2)、少なくとも約0.38(Larm2)、またはさらに
は少なくとも約0.4(Larm2)であり得る。別の非限定的な実施形態では、第2の
先端部長さ(Ltip2)は、約0.95(Larm2)以下、例えば、約0.9(La
rm2)以下、約0.85(Larm2)以下、約0.8(Larm2)以下、約0.7
5(Larm2)以下、約0.7(Larm2)以下、約0.65(Larm2)以下、
約0.6(Larm2)以下、約0.55(Larm2)以下、約0.5(Larm2)
以下、約0.45(Larm2)以下であり得る。第2の先端部長さ(Ltip2)は、
上記の任意の最小値と最大値との間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。
【0121】
本体1601は、第2のスロート幅(Wth2)をさらに含んでもよく、これは、第2
のアーム1692の第2の最大先端部幅の位置1675と中点1681との間にある第2
のアーム1692の最も狭い部分を画定し得る。さらに、第2のスロート幅(Wth2)
は、第2のアーム1692の軸1682に沿った第2のスロート幅の位置1676を画定
し得る。示されるように、ある特定の実施形態では、第2のスロート幅の位置1676は
、第2の最大先端部幅の位置1675よりも中点1681に近くてよい。
【0122】
少なくとも1つの実施形態において、第2のスロート位置1676と第2の最大先端部
幅の位置1675との間の距離は、第2のスロート長さ(Lth2)を画定し得る。ある
特定の実施形態では、第2のスロート長さ(Lth2)は、成形研磨粒子1600の性能
を改善し得る、第2のアームの長さ(Larm2)に対して特定の長さを有し得る。例え
ば、第2のスロート長さ(Lth2)は、第2のアームの全長(Larm2)の小部分で
あり得る。一事例では、第2のスロート長さ(Lth2)は、少なくとも約0.01(L
arm2)、例えば、少なくとも約0.02(Larm2)、少なくとも約0.03(L
arm2)、少なくとも約0.04(Larm2)、少なくとも約0.05(Larm2
)、少なくとも約0.06(Larm2)、少なくとも約0.07(Larm2)、少な
くとも約0.08(Larm2)、少なくとも約0.09(Larm2)、少なくとも約
0.1(Larm2)、少なくとも約0.12(Larm2)、少なくとも約0.15(
Larm2)、少なくとも約0.18(Larm2)、少なくとも約0.2(Larm2
)、少なくとも約0.22(Larm2)、少なくとも約0.25(Larm2)、少な
くとも約0.28(Larm2)、少なくとも約0.3(Larm2)、少なくとも約0
.32(Larm2)、少なくとも約0.35(Larm2)、少なくとも約0.38(
Larm2)、少なくとも約0.4(Larm2)であり得る。別の非限定的な実施形態
では、第2のスロート長さ(Lth2)は、約0.95(Larm2)以下、例えば、約
0.9(Larm2)以下、約0.85(Larm2)以下、約0.8(Larm2)以
下、約0.75(Larm2)以下、約0.7(Larm2)以下、約0.65(Lar
m2)以下、約0.6(Larm2)以下、約0.55(Larm2)以下、約0.5(
Larm2)以下、約0.45(Larm2)以下であり得る。第2のスロート長さ(L
th2)は、上記の任意の最小値と最大値との間の範囲内であり得ることが理解されるで
あろう。
【0123】
本体1601は、第2のスロート幅(Wth2)と第2の最大先端部幅(Wt2)とが
互いに対して特定の関係を有するように形成され得、これにより、成形研磨粒子1600
の性能が改善し得る。例えば、第2のスロート幅(Wth2)は、第2の最大先端部幅(
Wt2)未満であり得る。より具体的な事例では、第2のスロート幅(Wth2)は、約
0.95(Wt2)以下、例えば、約0.9(Wt2)以下、約0.85(Wt2)以下
、約0.8(Wt2)以下、約0.75(Wt2)以下、約0.7(Wt2)以下、約0
.65(Wt2)以下、約0.6(Wt2)以下、約0.55(Wt2)以下、約0.5
(Wt2)以下、またはさらには約0.45(Wt2)以下であり得る。さらに別の実施
形態では、第2のスロート幅(Wth2)は、少なくとも約0.01(Wt2)、例えば
、少なくとも約0.05(Wt2)、少なくとも約0.08(Wt2)、少なくとも約0
.1(Wt2)、少なくとも約0.12(Wt2)、少なくとも約0.15(Wt2)、
少なくとも約0.18(Wt2)、少なくとも約0.2(Wt2)、少なくとも約0.2
2(Wt2)、少なくとも約0.25(Wt2)、少なくとも約0.28(Wt2)、少
なくとも約0.3(Wt2)、少なくとも約0.32(Wt2)、少なくとも約0.35
(Wt2)、少なくとも約0.38(Wt2)、少なくとも約0.4(Wt2)、少なく
とも約0.42(Wt2)、少なくとも約0.45(Wt2)、少なくとも約0.48(
Wt2)、またはさらには少なくとも約0.5(Wt2)であり得る。第2のスロート幅
(Wth2)は、第2の最大先端部幅(Wt2)に対して、上述の任意の最小値と最大値
との間の範囲内の幅を有し得る。
【0124】
さらに別の態様では、本体1601は、第3のアーム1693の末端部(例えば、出隅
部1609)と中点1681との間の位置において、本体1601の第3のアーム169
3の最大幅を画定する、第3の最大先端部幅(Wt3)を有し得る。注目すべきことに、
第3の最大先端部幅(Wt3)は、第3のアーム軸1683に沿って中点1681から距
離を置いて、かつ第3のアーム軸1683に沿って第3のアーム1693の末端部から距
離を置いて配置され得る。さらに、第3の最大先端部幅(Wt3)は、第3のアーム軸1
683に沿った第3の最大先端部幅の位置1677を画定し得る。第3のアーム1693
の末端部と第3の最大先端部幅の位置1677との間の距離は、第3の先端部長さ(Lt
ip3)を画定し得る。第3の先端部長さ(Ltip3)は、第3のアーム1693の末
端部と中点1681との間の全長として定義される、第3のアーム1693の長さ(概し
てLarm3と称される)に対して特定の関係を有し得、これにより、成形研磨粒子16
00の性能の改善が促され得る。一実施形態において、第3の先端部長さ(Ltip3)
は、第3のアームの全長(Larm3)の小部分であり得る。例えば、一実施形態におい
て、第3の先端部長さ(Ltip3)は、少なくとも約0.01(Larm3)、例えば
、少なくとも約0.02(Larm3)、少なくとも約0.03(Larm3)、少なく
とも約0.04(Larm3)、少なくとも約0.05(Larm3)、少なくとも約0
.06(Larm3)、少なくとも約0.07(Larm3)、少なくとも約0.08(
Larm3)、少なくとも約0.09(Larm3)、少なくとも約0.1(Larm3
)、少なくとも約0.12(Larm3)、少なくとも約0.15(Larm3)、少な
くとも約0.18(Larm3)、少なくとも約0.2(Larm3)、少なくとも約0
.22(Larm3)、少なくとも約0.25(Larm3)、少なくとも約0.28(
Larm3)、少なくとも約0.3(Larm3)、少なくとも約0.32(Larm3
)、少なくとも約0.35(Larm3)、少なくとも約0.38(Larm3)、また
はさらには少なくとも約0.4(Larm3)であり得る。別の非限定的な実施形態では
、第3の先端部長さ(Ltip3)は、約0.95(Larm3)以下、例えば、約0.
9(Larm3)以下、約0.85(Larm3)以下、約0.8(Larm3)以下、
約0.75(Larm3)以下、約0.7(Larm3)以下、約0.65(Larm3
)以下、約0.6(Larm3)以下、約0.55(Larm3)以下、約0.5(La
rm3)以下、約0.45(Larm3)以下であり得る。第3の先端部長さ(Ltip
3)は、上記の任意の最小値と最大値との間の範囲内であり得ることが理解されるであろ
う。
【0125】
本体1601は、第3のスロート幅(Wth3)をさらに含んでもよく、これは、第3
のアーム1693の第3の最大先端部幅の位置1677と中点1681との間にある第3
のアーム1693の最も狭い部分を画定し得る。さらに、第3のスロート幅(Wth3)
は、第3のアーム1693の軸1683に沿った第3のスロート幅の位置1678を画定
し得る。示されるように、ある特定の実施形態では、第3のスロート位置1678は、第
3の最大先端部幅の位置1677よりも中点1681に近くてよい。
【0126】
少なくとも1つの実施形態において、第3のスロート位置1678と第3の最大先端部
幅の位置1677との間の距離は、第3のスロート長さ(Lth3)を画定し得る。ある
特定の実施形態では、第3のスロート長さ(Lth3)は、成形研磨粒子1600の性能
を改善し得る、第3のアームの長さ(Larm3)に対して特定の長さを有し得る。例え
ば、第3のスロート長さ(Lth3)は、第3のアームの全長(Larm3)の小部分で
あり得る。一事例では、第3のスロート長さ(Lth3)は、少なくとも約0.01(L
arm3)、例えば、少なくとも約0.02(Larm3)、少なくとも約0.03(L
arm3)、少なくとも約0.04(Larm3)、少なくとも約0.05(Larm3
)、少なくとも約0.06(Larm3)、少なくとも約0.07(Larm3)、少な
くとも約0.08(Larm3)、少なくとも約0.09(Larm3)、少なくとも約
0.1(Larm3)、少なくとも約0.12(Larm3)、少なくとも約0.15(
Larm3)、少なくとも約0.18(Larm3)、少なくとも約0.2(Larm3
)、少なくとも約0.22(Larm3)、少なくとも約0.25(Larm3)、少な
くとも約0.28(Larm3)、少なくとも約0.3(Larm3)、少なくとも約0
.32(Larm3)、少なくとも約0.35(Larm3)、少なくとも約0.38(
Larm3)、少なくとも約0.4(Larm3)であり得る。別の非限定的な実施形態
では、第3のスロート長さ(Lth3)は、約0.95(Larm3)以下、例えば、約
0.9(Larm3)以下、約0.85(Larm3)以下、約0.8(Larm3)以
下、約0.75(Larm3)以下、約0.7(Larm3)以下、約0.65(Lar
m3)以下、約0.6(Larm3)以下、約0.55(Larm3)以下、約0.5(
Larm3)以下、約0.45(Larm3)以下であり得る。第2のスロート長さ(L
th3)は、上記の任意の最小値と最大値との間の範囲内であり得ることが理解されるで
あろう。
【0127】
本体1601は、第3のスロート幅(Wth3)と第3の最大先端部幅(Wt3)とが
互いに対して特定の関係を有するように形成され得、これにより、成形研磨粒子1600
の性能が改善し得る。例えば、第3のスロート幅(Wth3)は、第3の最大先端部幅(
Wt3)未満であり得る。より具体的な事例では、第3のスロート幅(Wth3)は、約
0.95(Wt3)以下、例えば、約0.9(Wt3)以下、約0.85(Wt3)以下
、約0.8(Wt3)以下、約0.75(Wt3)以下、約0.7(Wt3)以下、約0
.65(Wt3)以下、約0.6(Wt3)以下、約0.55(Wt3)以下、約0.5
(Wt3)以下、またはさらには約0.45(Wt3)以下であり得る。さらに別の実施
形態では、第3のスロート幅(Wth3)は、少なくとも約0.01(Wt3)、例えば
、少なくとも約0.05(Wt3)、少なくとも約0.08(Wt3)、少なくとも約0
.1(Wt3)、少なくとも約0.12(Wt3)、少なくとも約0.15(Wt3)、
少なくとも約0.18(Wt3)、少なくとも約0.2(Wt3)、少なくとも約0.2
2(Wt3)、少なくとも約0.25(Wt3)、少なくとも約0.28(Wt3)、少
なくとも約0.3(Wt3)、少なくとも約0.32(Wt3)、少なくとも約0.35
(Wt3)、少なくとも約0.38(Wt3)、少なくとも約0.4(Wt3)、少なく
とも約0.42(Wt3)、少なくとも約0.45(Wt3)、少なくとも約0.48(
Wt3)、またはさらには少なくとも約0.5(Wt3)であり得る。第3のスロート幅
(Wth3)は、第3の最大先端部幅(Wt3)に対して、上述の任意の最小値と最大値
との間の範囲内の幅を有し得る。
【0128】
図17は、代替的な実施形態による成形研磨粒子の上面図を含む。具体的には、成形研
磨粒子1700は、上部主表面1703と、上部主表面1703の反対側の底部主表面(
図示せず)とを含む、本明細書の実施形態の他の成形研磨粒子の特徴を有する本体170
1を含み得る。上部主表面1703及び底部主表面は、例えば、側面1705の第1の部
分1706、側面1705の第2の部分1707、及び側面1705の第3の部分170
8を含む、1つ以上の別個の側面部分を含み得る、少なくとも1つの側面1705によっ
て互いから隔てられていてよい。具体的には、側面1705の第1の部分1706は、第
1の隅部1709と第2の隅部1710との間に延在し得る。側面1705の第2の部分
1707は、第2の隅部1710と第3の隅部1711との間に延在し得る。注目すべき
ことに、第2の隅部1710は、側面1705の2つの部分を連接する出隅部であり得る
。第2の隅部1710と、これもまた出隅部である第3の隅部1711とは、互いに隣り
合い、それらの間に他の出隅部は配置されない。また、側面1705の第3の部分170
8は、第3の隅部1711と第1の隅部1709との間に延在し得、これらの隅部は両方
とも互いに隣り合う出隅部であり、それらの間に他の出隅部は配置されない。
【0129】
示されるように、本体1701は、第1の直線区間1741と第2の直線区間1743
との間に、かつ出隅部1709と1710との間に配置される第1の曲線区間1742を
含む、第1の部分1706を含み得る。本体1701の第2の部分1707は、第3の直
線区間1751と第4の直線区間1753との間に、かつ出隅部1710と1711との
間に配置される第2の曲線区間1752をさらに含み得る。さらに、第3の部分1708
は、第5の直線区間1761と第6の直線区間1763との間に、かつ出隅部1709と
1711との間に配置される第3の曲線区間1762を含み得る。注目すべきことに、第
2の曲線区間1752及び第3の曲線区間1762は、第1の曲線区間1742と比較し
て、異なる輪郭を有する。したがって、本体1701の中点1781と第1のアーム17
71の末端部(すなわち、出隅部1710)との間に延在する、本体1701の第1のア
ーム1771は、本明細書の実施形態の任意の同じ特徴を有する、第1の最大先端部幅(
Wt1)、第1の最大先端部幅の位置1773、第1の先端部長さ(Ltip1)、第1
のスロート幅(Wth1)、第1のスロート位置1774、及び第1のスロート長さ(L
th1)を有し得る。注目すべきことに、第1のアーム1771は、第1の最大先端部幅
(Wt1)以下の第1のスロート幅(Wth1)を有し得る。対照的に、第2の曲線区間
1752及び第3の曲線区間1762の湾曲を所与として、本体1701の中点1781
と第2のアーム1792の末端部(すなわち、出隅部1711)との間に延在する、第2
のアーム1792は、スロート幅領域を有せず、この領域は、第2の最大先端部幅の位置
1766と中点1781との間に配置される第2の最大先端部幅(Wt2)以下であり得
る幅を有する領域である。しかしながら、示されるように、第2のアーム1792は、入
隅部1784と1785との間に延在する最大先端部幅(Wt2)を依然として有し得、
この幅は、第2の先端部長さ(Ltip2)をさらに画定し、これは、本明細書の実施形
態の特徴のうちのいずれを有してもよい。さらに、理解されるように、入隅部1784は
、入隅部1779により画定される角度1780とは明確に異なる値を有する角度178
2を画定し得る。
【0130】
第1のアーム1771は、例えば、最大先端部幅、スロート幅、第1の先端部長さ、第
1のスロート長さ等を含むがこれらに限定されない、本明細書の実施形態のアームの特徴
のうちのいずれを有してもよい。本体1705は、本体1701の中点1781と第2の
アーム1792の末端部(例えば、出隅部1711)との間に延在する第2のアーム17
92を含み得る。第2のアーム1792は、例えば、最大先端部幅、スロート幅、第1の
先端部長さ、第1のスロート長さ等を含むがこれらに限定されない、本明細書の実施形態
のアームの特徴のうちのいずれを有してもよい。また
図17に示されるように、本体17
01は、本体1701の中点1781と第3のアーム1793の末端部(例えば、出隅部
1709)との間に延在する第3のアーム1793を含み得る。第3のアーム1793は
、例えば、最大先端部幅、スロート幅、第1の先端部長さ、第1のスロート長さ等を含む
がこれらに限定されない、本明細書の実施形態のアームの特徴のうちのいずれを有しても
よい。
【0131】
本明細書の実施形態の成形研磨粒子は、本明細書に記載されるプロセスのうちいずれを
使用して形成されてもよい。
図18Aは、ある実施形態による成形研磨粒子1800の上
面図を含む。注目すべきことに、本体1801は、所定の強度、所定の先端部鋭度、及び
所定の形状指数を含む、特定の相互関係の少なくとも3つの結晶粒特性を有するように形
成され得る。
図18Aが参照されるが、結晶粒特性は、本明細書の実施形態の成形研磨粒
子全てに当てはまることが理解されるであろう。成形研磨粒子の先端部鋭度(平均先端部
鋭度であり得る)は、本体1801の出隅部に最も良く適合する円の最大半径を判定する
ことによって決定することができる。例えば、ここで
図18Aを参照すると、本体180
1の上部主表面1803の上面図が提供されている。出隅部1831に関して、最も良く
適合する円が、成形研磨粒子1800の本体1801の画像の上に重ねられており、出隅
部1831の湾曲に対して最も良く適合する円の半径により、出隅部1831の先端部鋭
度の値が決まる。本体1801の各出隅部に対して測定値を再度作成して、単一の成形研
磨粒子1800の平均の個々の先端部鋭度を決定してもよい。さらに、測定値を、あるバ
ッチの成形研磨粒子の好適なサンプルサイズの成形研磨粒子に対して再度作成して、平均
のバッチ先端部鋭度を得てもよい。任意の好適なコンピュータプログラム、例えば、Im
ageJを、好適な倍率の画像(例えば、SEM画像または光学顕微鏡画像)と併せて用
いて、最も良く適合する円及び先端部鋭度を正確に測定することができる。
【0132】
本明細書の実施形態の成形研磨粒子は、特定の鋭度、強度、及び形状指数係数(すなわ
ち、3SF)を有する成形研磨粒子の形成を促進する、特定の先端部鋭度を有し得る。例
えば、ある実施形態によると、成形研磨粒子の本体は、約80ミクロン以下から少なくと
も約1ミクロンの範囲内の先端部鋭度を有し得る。さらに、ある特定の事例では、本体は
、約78ミクロン以下、例えば、76ミクロン以下、約74ミクロン以下、約72ミクロ
ン以下、約70ミクロン以下、約68ミクロン以下、約66ミクロン以下、約64ミクロ
ン以下、約62ミクロン以下、約60ミクロン以下、約58ミクロン以下、約56ミクロ
ン以下、約54ミクロン以下、約52ミクロン以下、約50ミクロン以下、約48ミクロ
ン以下、約46ミクロン以下、約44ミクロン以下、約42ミクロン以下、約40ミクロ
ン以下、約38ミクロン以下、約36ミクロン以下、約34ミクロン以下、約32ミクロ
ン以下、約30ミクロン以下、約28ミクロン以下、約26ミクロン以下、約24ミクロ
ン以下、約22ミクロン以下、約20ミクロン以下、約18ミクロン以下、約16ミクロ
ン以下、約14ミクロン以下、約12ミクロン以下、約10ミクロン以下の先端部鋭度を
有し得る。さらに別の非限定的な実施形態では、先端部鋭度は、少なくとも約2ミクロン
、例えば、少なくとも約4ミクロン、少なくとも約6ミクロン、少なくとも約8ミクロン
、少なくとも約10ミクロン、少なくとも約12ミクロン、少なくとも約14ミクロン、
少なくとも約16ミクロン、少なくとも約18ミクロン、少なくとも約20ミクロン、少
なくとも約22ミクロン、少なくとも約24ミクロン、少なくとも約26ミクロン、少な
くとも約28ミクロン、少なくとも約30ミクロン、少なくとも約32ミクロン、少なく
とも約34ミクロン、少なくとも約36ミクロン、少なくとも約38ミクロン、少なくと
も約40ミクロン、少なくとも約42ミクロン、少なくとも約44ミクロン、少なくとも
約46ミクロン、少なくとも約48ミクロン、少なくとも約50ミクロン、少なくとも約
52ミクロン、少なくとも約54ミクロン、少なくとも約56ミクロン、少なくとも約5
8ミクロン、少なくとも約60ミクロン、少なくとも約62ミクロン、少なくとも約64
ミクロン、少なくとも約66ミクロン、少なくとも約68ミクロン、少なくとも約70ミ
クロンであり得る。本体は、上述の任意の最小値と最大値との間の範囲内の先端部鋭度を
有し得ることが理解されるであろう。
【0133】
上述のように、別の結晶粒特性は、形状指数である。本体1801の形状指数は、本体
1801の長さ及び幅の二次元の面(例えば、上部主表面または底部主表面)で見られる
ような、本体に重ねられた最も良く適合する外円の外半径を、長さ及び幅の同じ面で見ら
れるような、本体1801内に完全に適合する最も大きな適合内円の内半径と比較した値
として説明することができる。例えば、
図18Bに移ると、成形研磨粒子1800は、形
状指数の計算を示すために、図に重ねられた2つの円と共に提供されている。第1の円が
本体1801に重ねられており、これは、本体1801の全外周をその境界内に適合させ
るために用いられ得る最も小さな円を表す、最も良く適合する外円である。外円は、半径
(Ro)を有する。
図18Bに示されるような形状については、外円は、3つの出隅部の
それぞれにおいて本体の外周と交差し得る。しかしながら、ある特定の不規則または複雑
な形状については、本体は、隅部のそれぞれが等間隔で円と交差するように円の中に均一
に適合しない場合があるが、最も良く適合する外円は、依然として形成され得ることが理
解されるであろう。任意の好適なコンピュータプログラム、例えば、ImageJを、好
適な倍率の画像(例えば、SEM画像または光学顕微鏡画像)と併せて用いて、外円を作
成し、半径(Ro)を測定することができる。
【0134】
図18Bに示されるように、第2の円(内円)は、本体1801上に重ねることができ
、この円は、本体1801の長さ及び幅の面で見たときに、完全に本体1801の外周内
に配置することができる最も大きな円を表す、最も良く適合する円である。内円は、半径
(Ri)を有し得る。
図18Bの形状について示されるように、ある特定の不規則または
複雑な形状については、内円は、円の外周が等間隔で本体の部分に接触するように本体内
に均一に適合しない場合があることが理解されるであろう。しかしながら、最も良く適合
する内円は、依然として形成され得る。任意の好適なコンピュータプログラム、例えば、
ImageJを、好適な倍率の画像(例えば、SEM画像または光学顕微鏡画像)と併せ
て用いて、内円を作成し、半径(Ri)を測定することができる。
【0135】
形状指数は、外半径を内半径で除すことによって計算することができる(すなわち、形
状指数=Ri/Ro)。例えば、成形研磨粒子1800の本体1801は、およそ0.3
5の形状指数を有する。
【0136】
本明細書の実施形態の成形研磨粒子は、特定の3SFを有する成形研磨粒子の形成を促
進する特定の形状指数を有し得る。例えば、本体1801は、少なくとも約0.01~約
0.49以下の範囲内の形状指数を有し得る。より具体的には、1つの非限定的な実施形
態では、成形研磨粒子の本体1801は、少なくとも約0.02、例えば、少なくとも約
0.03、少なくとも約0.04、少なくとも約0.05、少なくとも約0.06、少な
くとも約0.07、少なくとも約0.08、少なくとも約0.09、少なくとも約0.1
0、少なくとも約0.11、少なくとも約0.12、少なくとも約0.13、少なくとも
約0.14、少なくとも約0.15、少なくとも約0.16、少なくとも約0.17、少
なくとも約0.18、少なくとも約0.19、少なくとも約0.20、少なくとも約0.
21、少なくとも約0.22、少なくとも約0.23、少なくとも約0.24、少なくと
も約0.25、少なくとも約0.26、少なくとも約0.27、少なくとも約0.28、
少なくとも約0.29、少なくとも約0.30、少なくとも約0.31、少なくとも約0
.32、少なくとも約0.33、少なくとも約0.34、少なくとも約0.35、少なく
とも約0.36、少なくとも約0.37、少なくとも約0.38、少なくとも約0.39
、少なくとも約0.40、少なくとも約0.41、少なくとも約0.42、少なくとも約
0.43、少なくとも約0.44、少なくとも約0.45、少なくとも約0.46、また
はさらには少なくとも約0.47の形状指数を有し得る。さらに別の非限定的な実施形態
では、本体1801は、約0.48以下、例えば、約0.47以下、約0.46以下、約
0.45以下、約0.44以下、約0.43以下、約0.42以下、約0.41以下、約
0.40以下、約0.39以下、約0.38以下、約0.37以下、約0.36以下、約
0.35以下、約0.34以下、約0.33以下、約0.32以下、約0.31以下、約
0.30以下、約0.29以下、約0.28以下、約0.27以下、約0.26以下、約
0.25以下、約0.24以下、約0.23以下、約0.22以下、約0.21以下、約
0.20以下、約0.19以下、約0.18以下、約0.17以下、約0.16以下、約
0.15以下、約0.14以下、約0.13以下、約0.12以下、約0.11以下、約
0.10以下、約0.09以下、約0.08以下、約0.07以下、約0.06以下、約
0.05以下、またはさらには約0.04以下の形状指数を有し得る。本体1801は、
上述の任意の最小値と最大値との間の範囲内の形状指数を有し得ることが理解されるであ
ろう。
【0137】
さらに、本明細書に示されるように、本体1801は、特定の強度を有して形成され得
る。本体の強度は、ヘルツ押し込みにより測定することができる。この方法では、砥粒は
、溝がついたアルミニウム製のSEMサンプル載置台に接着される。溝は、深さがおよそ
250μmであり、結晶粒を一列に収めるのに十分な幅である。結晶粒は、1μmが最も
微細なペーストである一連のダイヤモンドペーストを用いて自動研磨器で磨かれ、最終的
な鏡面仕上げが達成される。最終ステップにおいて、磨かれた結晶粒は、平坦かつアルミ
ニウム表面と揃っている。磨かれた結晶粒の高さは、したがって、およそ250μmであ
る。金属製の台は、金属製の支持ホルダに固定され、MTSユニバーサル試験フレームを
用いて、鋼製の球形圧子を用いて押し込まれる。試験中のクロスヘッド速度は、2μm/
秒である。圧子として用いられる鋼球は、直径が3.2mmである。最大押し込み荷重は
、全ての結晶粒に対して同じであり、第1の破壊部における荷重は、荷重変位から荷重降
下として判定される。押し込みの後、結晶粒を、光学的に撮像して、亀裂の存在及び亀裂
パターンを記録する。
【0138】
第1の荷重降下を第1のリングクラックの発生荷重として使用して、ヘルツ強度を計算
することができる。ヘルツ応力場が十分に画定され、これは、軸対称である。応力は、圧
子のすぐ下では圧縮であり、接触域の半径により画定される領域の外側では引張である。
低荷重では、場は完全に弾性である。半径がRの球及び適用垂直荷重Pでは、応力場の解
決策は、接触に摩擦がないという元々のヘルツ仮説に従って容易に見出される。
【0139】
接触域の半径は、以下により得られる:
【0140】
【0141】
式中、
【0142】
【0143】
であり、E*は、それぞれ、圧子及びサンプル材料の弾性係数Eとポアソン比νとの組
み合わせである。
【0144】
最大接触圧力は、以下により得られる:
【0145】
【0146】
最大剪断応力は、(ν=0.3であるとして)以下により得られる:τ1=0.31、
p0(R=0かつz=0.48aにおいて)
【0147】
ヘルツ強度は、破断の発生時における最大引張応力であり、以下に従って計算される:
σr=1/3(1-2ν)p0(R=aかつz=0において)。
【0148】
第1の荷重降下を式(3)において荷重Pとして使用して、最大引張応力を上述の式に
従って計算し、これは、標本のヘルツ強度の値である。合計すると、各砂粒種について2
0~30個の個々の成形研磨粒子サンプルを試験し、ある範囲のヘルツ破壊応力が得られ
る。ワイブル分析手順(ASTM C1239に概説される)に従って、ワイブル確率プ
ロットを生成し、ワイブル特徴強度(尺度値)及びワイブル係数(形状パラメータ)を、
最大尤度の手順を用いて分布に関して計算する。
【0149】
本明細書の実施形態の成形研磨粒子は、特定の3SFを有する成形研磨粒子の形成を促
進する、特定の強度を有し得る。これは、単一のセラミック組成物、ドーピングされたセ
ラミック組成物、または複合組成物を含むがこれらに限定されない、本明細書の実施形態
に記載される組成物のいずれかを用いて達成することができる。例えば、本明細書の実施
形態の成形研磨粒子の本体1801は、少なくとも約350MPa~約1500MPa以
下の範囲内の強度を有し得る。例えば、一実施形態において、本体1801は、約149
0MPa以下、例えば、約1480MPa以下、約1470MPa以下、約1460MP
a以下、約1450MPa以下、約1440MPa以下、約1430MPa以下、約14
20MPa以下、約1410MPa以下、約1400MPa以下、約1390MPa以下
、約1380MPa以下、約1370MPa以下、約1360MPa以下、約1350M
Pa以下、約1340MPa以下、約1330MPa以下、約1320MPa以下、約1
310MPa以下、約1300MPa以下、約1290MPa以下、約1280MPa以
下、約1270MPa以下、約1260MPa以下、約1250MPa以下、約1240
MPa以下、約1230MPa以下、約1220MPa以下、約1210MPa以下、約
1200MPa以下、約1190MPa以下、約1180MPa以下、約1170MPa
以下、約1160MPa以下、約1150MPa以下、約1140MPa以下、約113
0MPa以下、約1120MPa以下、約1110MPa以下、約1100MPa以下、
約1090MPa以下、約1080MPa以下、約1070MPa以下、約1060MP
a以下、約1050MPa以下、約1040MPa以下、約1030MPa以下、約10
20MPa以下、約1010MPa以下、約1000MPa以下、約990MPa以下、
約980MPa以下、約970MPa以下、約960MPa以下、約950MPa以下、
約940MPa以下、約930MPa以下、約920MPa以下、約910MPa以下、
約900MPa以下、約890MPa以下、約880MPa以下、約870MPa以下、
約860MPa以下、約850MPa以下、約840MPa以下、約830MPa以下、
約820MPa以下、約810MPa以下、約800MPa以下、約790MPa以下、
約780MPa以下、約770MPa以下、約760MPa以下、約750MPa以下、
約740MPa以下、約730MPa以下、約720MPa以下、約710MPa以下、
約700MPa以下、約690MPa以下、約680MPa以下、約670MPa以下、
約660MPa以下、約650MPa以下、約640MPa以下、約630MPa以下、
約620MPa以下、約610MPa以下、約600MPa以下、約590MPa以下、
約580MPa以下、約570MPa以下、約560MPa以下、約550MPa以下、
約540MPa以下、約530MPa以下、約520MPa以下、約510MPa以下、
約500MPa以下、約490MPa以下、約480MPa以下、約470MPa以下、
約460MPa以下、約450MPa以下、約440MPa以下、約430MPa以下、
約420MPa以下、約410MPa以下、またはさらには約400MPa以下の強度を
有し得る。さらに、別の非限定的な実施形態では、本体1801は、少なくとも約360
MPa、例えば、少なくとも約370MPa、少なくとも約380MPa、少なくとも約
390MPa、少なくとも約400MPa、少なくとも約410MPa、少なくとも約4
20MPa、少なくとも約430MPa、少なくとも約440MPa、少なくとも約45
0MPa、少なくとも約460MPa、少なくとも約470MPa、少なくとも約480
MPa、少なくとも約490MPa、少なくとも約500MPa、少なくとも約510M
Pa、例えば、少なくとも約520MPa、少なくとも約530MPa、少なくとも約5
40MPa、少なくとも約550MPa、少なくとも約560MPa、少なくとも約57
0MPa、少なくとも約580MPa、少なくとも約590MPa、少なくとも約600
MPa、少なくとも約610MPa、少なくとも約620MPa、少なくとも約630M
Pa、少なくとも約640MPa、少なくとも約650MPa、少なくとも約660MP
a、少なくとも約670MPa、少なくとも約680MPa、少なくとも約690MPa
、少なくとも約700MPa、少なくとも約710MPa、少なくとも約720MPa、
少なくとも約730MPa、少なくとも約740MPa、少なくとも約750MPa、少
なくとも約760MPa、少なくとも約770MPa、少なくとも約780MPa、少な
くとも約790MPa、少なくとも約800MPa、少なくとも約810MPa、少なく
とも約820MPa、少なくとも約830MPa、少なくとも約840MPa、少なくと
も約850MPa、少なくとも約860MPa、少なくとも約870MPa、少なくとも
約880MPa、少なくとも約890MPa、少なくとも約900MPa、少なくとも約
910MPa、少なくとも約920MPa、少なくとも約930MPa、少なくとも約9
40MPa、少なくとも約950MPa、少なくとも約960MPa、少なくとも約97
0MPa、少なくとも約980MPa、少なくとも約990MPa、少なくとも約100
0MPa、少なくとも約1010MPa、少なくとも約1020MPa、少なくとも約1
030MPa、少なくとも約1040MPa、少なくとも約1050MPa、少なくとも
約1060MPa、少なくとも約1070MPa、少なくとも約1080MPa、少なく
とも約1090MPa、少なくとも約1100MPa、少なくとも約1110MPa、少
なくとも約1120MPa、少なくとも約1130MPa、少なくとも約1140MPa
、少なくとも約1150MPa、少なくとも約1160MPa、少なくとも約1170M
Pa、少なくとも約1180MPa、少なくとも約1190MPa、少なくとも約120
0MPa、少なくとも約1210MPa、少なくとも約1220MPa、少なくとも約1
230MPa、少なくとも約1240MPa、少なくとも約1250MPa、少なくとも
約1260MPa、少なくとも約1270MPa、少なくとも約1280MPa、少なく
とも約1290MPa、またはさらには少なくとも約1300MPaの強度を有し得る。
本体1801の強度は、上述の任意の最小値と最大値との間の範囲内であり得ることが理
解されるであろう。
【0150】
一態様によると、成形研磨粒子の実証研究は、互いに関して先端部鋭度、強度、及び形
状指数の特定の結晶粒特性を制御することによって、成形研磨粒子の研削挙動(例えば、
自生発刃挙動)を改変することができることを示している。注目すべきことに、形成プロ
セスは、本体の先端部鋭度、形状指数、及び強度という結晶粒特性の相互関係が、成形研
磨粒子の研削性能(例えば、自生発刃挙動)に影響を及ぼす所定の方式で選択され、制御
されるような方式で、行われ得る。例えば、一実施形態において、成形研磨粒子の形成方
法には、所定の強度を有する材料を選択すること、ならびに所定の強度に基づいて所定の
先端部鋭度及び所定の形状指数を有する成形研磨粒子の本体を形成することが含まれ得る
。すなわち、成形研磨粒子を形成するための材料が、まず、本体が所定の強度を有するよ
うに選択され得、その後で、成形研磨粒子が従来の成形研磨粒子よりも改善された性能を
有し得るように、所定の強度に基づいて、所定の先端部鋭度及び所定の形状指数に関する
結晶粒特性が、選択され、制御され得る。
【0151】
さらに別の実施形態では、成形研磨粒子を形成する方法には、所定の形状指数を有する
材料を選択すること、ならびに所定の形状指数に基づいて所定の先端部鋭度及び所定の強
度を有する成形研磨粒子の本体を形成することが含まれ得る。すなわち、成形研磨粒子の
本体の形状が、まず選択され得、その後で、成形研磨粒子が従来の成形研磨粒子よりも改
善された性能を有し得るように、所定の形状指数に基づいて、本体の所定の先端部鋭度及
び所定の強度に関する結晶粒特性が、選択され、制御され得る。
【0152】
さらに別のアプローチでは、成形研磨粒子を形成する方法には、成形研磨粒子の本体の
所定の先端部鋭度を選択することが含まれ得る。本体の先端部鋭度を事前選択した後、本
体の形状指数及び強度が、所定の先端部鋭度に基づいて選択され、制御され得る。そのよ
うなプロセスは、従来の成形研磨粒子よりも改善された性能を有する成形研磨粒子の形成
を促進し得る。
【0153】
さらに別の実施形態では、成形研磨粒子を形成する方法には、所定の高さを有する材料
を選択すること(高さは、本体の平均高さ、内部高さ、または縁部もしくは先端部の高さ
であり得る)、ならびに所定の高さに基づいて所定の先端部鋭度、所定の強度、及び所定
の形状指数を有する成形研磨粒子の本体を形成することが含まれ得る。すなわち、成形研
磨粒子の本体の高さが、まず選択され得、その後で、成形研磨粒子が従来の成形研磨粒子
よりも改善された性能を有し得るように、所定の高さに基づいて、本体の所定の先端部鋭
度、強度、及び形状指数に関する結晶粒特性が、選択され、制御され得る。
【0154】
さらに、実証研究を通じて、成形研磨粒子の性能を先端部鋭度、強度、及び形状指数の
相互関係によってまず予想することができることがわかっており、これを、鋭度-形状-
強度の係数(3SF)に基づいて式:3SF=[(S*R*B2)/2500]により評
価することができる(式中、「S」は、本体の強度(MPa単位)を表し、Rは本体の先
端部鋭度(ミクロン単位)を表し、「B」は本体の形状指数を表す)。3SFの式は、結
晶粒特性の相互関係に基づいて粒子の研削挙動の有効性の初回予想を提供することを意図
している。成形研磨粒子が組み込まれる研磨物品の態様等、その他の要因も粒子の挙動に
影響を及ぼし得ることに留意されたい。
【0155】
一実施形態によると、成形研磨粒子の本体は、少なくとも約0.7~約1.7以下の範
囲内の特定の3SF値を有し得る。少なくとも1つの実施形態では、本体は、少なくとも
約0.72、例えば、少なくとも約0.75、少なくとも約0.78、少なくとも約0.
8、少なくとも約0.82、少なくとも約0.85、少なくとも約0.88、少なくとも
約0.90、少なくとも約0.92、少なくとも約0.95、またはさらには少なくとも
約0.98の3SFを有し得る。さらに別の事例では、本体は、約1.68以下、例えば
、約1.65以下、約1.62以下、約1.6以下、約1.58以下、約1.55以下、
約1.52以下、約1.5以下、約1.48以下、約1.45以下、約1.42以下、約
1.4以下、約1.38以下、約1.35以下、約1.32以下、約1.3以下、約1.
28以下、約1.25以下、約1.22以下、約1.2以下、約1.18以下、約1.1
5以下、約1.12以下、約1.1以下の3SFを有し得る。本体は、上述の任意の最小
値と最大値との間の範囲内の3SF値を有し得ることが理解されるであろう。
【0156】
本明細書の実施形態の前述の結晶粒特性及び3SF値に加えて、ある特定の事例では、
結晶粒の高さが、本明細書に記載されるある特定の結晶粒特性と相互関係を有し得る追加
または代替の結晶粒特性であってもよい。具体的には、結晶粒の高さは、成形研磨粒子及
びそのような成形研磨粒子を用いた研磨物品の研削性能の改善を促進するように、結晶粒
特性のうちの任意のもの(例えば、強度及び先端部鋭度)に関連して制御され得る。注目
すべきことに、本明細書の実施形態の成形研磨粒子は、特定の高さを有し得、この高さは
ある特定の結晶粒特性と相互関係を有し得、その結果、研削中に受ける応力が、自生発刃
挙動を促進する方式で本体全体に分配され得るようになる。一実施形態によると、成形研
磨粒子の本体は、約70ミクロン~約500ミクロンの範囲内、例えば、約175ミクロ
ン~約350ミクロンの範囲内、例えば、約175ミクロン~約300ミクロン、または
さらには約200ミクロン~約300ミクロンの範囲内の高さ(H)を有し得る。
【0157】
特定の結晶粒特性及び3SFを有する本明細書の実施形態の成形研磨粒子は、本明細書
に記載される実施形態の他の特性のいずれかを有してもよい。一態様において、成形研磨
粒子の本体1701は、特定の組成を有し得る。例えば、本体1701は、セラミック材
料、例えば多結晶性セラミック材料、より具体的には酸化物を含み得る。酸化物としては
、例えば、アルミナを挙げることができる。ある特定の事例では、本体は、高含量のアル
ミナ、例えば、本体の総重量の少なくとも約95重量%のアルミナ、または例えば本体の
総重量の少なくとも約95.1重量%、少なくとも約95.2重量%、少なくとも約95
.3重量%、少なくとも約95.4重量%、少なくとも約95.5重量%、少なくとも約
95.6重量%、少なくとも約95.7重量%、少なくとも約95.8重量%、少なくと
も約95.9重量%、少なくとも約96重量%、少なくとも約96.1重量%、少なくと
も約96.2重量%、少なくとも約96.3重量%、少なくとも約96.4重量%、少な
くとも約96.5重量%、少なくとも約96.6重量%、少なくとも約96.7重量%、
少なくとも約96.8重量%、少なくとも約96.9重量%、少なくとも約97重量%、
少なくとも約97.1重量%、少なくとも約97.2重量%、少なくとも約97.3重量
%、少なくとも約97.4重量%、またはさらには少なくとも約97.5重量%のアルミ
ナを含み得る。さらに、別の非限定的な実施形態では、本体1701は、99.5重量%
以下の含量のアルミナ、例えば、本体1201の総重量の約99.4重量%以下、約99
.3重量%以下、約99.2重量%以下、約99.1重量%以下、約99重量%以下、約
98.9重量%以下、約98.8重量%以下、約98.7重量%以下、約98.6重量%
以下、約98.5重量%以下、約98.4重量%以下、約98.3重量%以下、約98.
2重量%以下、約98.1重量%以下、約98重量%以下、約97.9重量%以下、約9
7.8重量%以下、約97.7重量%以下、約97.6重量%以下、またはさらには約9
7.5重量%以下のアルミナを含み得る。本体1701は、上述の任意の最小値と最大値
との間の範囲内の含量のアルミナを含み得ることが理解されるであろう。さらに、少なく
とも1つの実施形態において、本体1701は、アルミナから本質的になり得る。
【0158】
具体的な事例では、本明細書の実施形態の成形研磨粒子は、最小主表面と側面との交差
部分に特定の抜き勾配を有し得、これにより、研磨粒子を形成する具体的な態様が示され
得る、かつ/または研磨粒子の性能の改善を促進し得る。1つの具体的な事例では、本明
細書の成形研磨粒子は、平均抜き勾配を有し得、これは、統計的に関連するサンプルサイ
ズまたは無作為なサンプルサイズの成形研磨粒子(例えば、少なくとも20個の粒子)の
平均した抜き勾配測定値であり得る。具体的な事例では、平均抜き勾配は、95°以下、
例えば、94°以下、または93°以下、または92°以下、または91°以下、または
さらには90°以下であり得る。少なくとも1つの非限定的な実施形態では、本明細書の
実施形態の成形研磨粒子は、少なくとも80°、例えば、少なくとも82°、または少な
くとも84°、または少なくとも85°、または少なくとも86°、または少なくとも8
7°の平均抜き勾配を有し得る。本明細書の実施形態の成形研磨粒子は、少なくとも80
°~95°以下の範囲内、または少なくとも80°~94°以下を含む範囲内、または少
なくとも82°~93°以下を含む範囲内、または少なくとも84°~93°以下を含む
範囲内を含むがこれらに限定されない、上述の任意の最小値及び最大値を含む範囲内の平
均抜き勾配を有し得ることが理解されるであろう。
【0159】
抜き勾配は、
図18Cの破線によって示されるような、成形研磨粒子を、主表面に対し
ておよそ90°の角度かつ側面のうちの1つに対して垂直な角度で、半分に切断すること
によって測定することができる。可能な限り、分割線は、側面に対して垂直かつ粒子の主
表面の中点を通って延在するべきである。成形研磨粒子のこの部分を、次いで、
図18D
に提供されるものに類似の方式で、載置し、SEMにより確認する。そのための好適なプ
ログラムとしては、ImageJソフトウェアが挙げられる。本体の画像を使用して、最
も大きな主表面を特定し、その反対側の表面を選択することによって、最も小さな主表面
が決定される。ある特定の成形研磨粒子は、略正方形の断面図を有し得る。最も小さな主
表面を特定するには、最も大きな主表面をまず判定する必要がある。最も小さな主表面は
、最も大きな主表面の反対の表面である。ImageJ等の画像化ソフトウェアを用いて
、最も小さな主表面の決定を補助してもよい。
図18Dの下線によって示されるように、
好適な画像処理ソフトウェア(例えば、ImageJ)を使用して、主表面と側壁とが境
を接する隅部間の主表面の両方に沿ってまっすぐな線を引く。画像分析ソフトウェアを使
用して、長い方の線を測定する。2つの線のうちの短い方が、2つの主表面のうちの小さ
い方であると推測される。
図18Dに示される事例では、画像の右側の線が短く、抜き勾
配は、右上方の隅部に特定される隅部で測定されるべきであり、これは
図18Eにも示さ
れている。
【0160】
抜き勾配を測定するために、
図18Eに示されるように、交角が形成されるように最も
小さい主表面に沿って線を引くことができる。全体としての面の形状を考慮し、粒子の隅
部における不完全さまたは非代表的な表面の凹凸(例えば、載置手順による亀裂または欠
け等)を無視して、線が引かれる。さらに、小さい方の主表面を表す線は、抜き勾配で側
壁と接合する主表面の部分を表すように引かれる。抜き勾配(すなわち、交差部分で測定
された本体の角度)は、線の交点に形成される内角によって決定される。
【0161】
本明細書の実施形態に記載されるように、成形研磨粒子の本体は、ある特定の添加剤を
含んで形成されてもよい。添加剤は、酸化物、金属元素、希土類元素、及びこれらの組み
合わせを含むがこれらに限定されない、非有機種であってもよい。1つの具体的な事例で
は、添加剤は、ドーパント材料であってもよく、これは、材料の微細構造に影響を及ぼす
のに十分な特定の少しの量で存在し得るが、必ずしも微量以下で存在しなくてもよい。ド
ーパント材料は、アルカリ元素、アルカリ土類元素、希土類元素、遷移金属元素、及びこ
れらの組み合わせからなる群から選択される元素を含み得る。より具体的には、ドーパン
ト材料は、ハフニウム、ジルコニウム、ニオブ、タンタル、モリブデン、バナジウム、リ
チウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム
、スカンジウム、イットリウム、ランタン、セシウム、プラセオジウム、クロム、コバル
ト、鉄、ゲルマニウム、マンガン、ニッケル、チタン、亜鉛、及びこれらの組み合わせか
らなる群から選択される元素であり得る。なおもさらなる具体的な実施形態では、ドーパ
ント材料は、酸化マグネシウム(MgO)が挙げられるがこれに限定されないマグネシウ
ム含有種を含んでもよい。
【0162】
本明細書の実施形態の成形研磨粒子のある特定の組成は、特定の含量の酸化マグネシウ
ムを含み得る。例えば、本体1701は、本体1701の総重量の少なくとも約0.5重
量%、例えば、少なくとも約0.6重量%、少なくとも約0.7重量%、少なくとも約0
.8重量%、少なくとも約0.9重量%、少なくとも約1重量%、少なくとも約1.1重
量%、少なくとも約1.2重量%、少なくとも約1.3重量%、少なくとも約1.4重量
%、少なくとも約1.5重量%、少なくとも約1.6重量%、少なくとも約1.7重量%
、少なくとも約1.8重量%、少なくとも約1.9重量%、少なくとも約2重量%、少な
くとも約2.1重量%、少なくとも約2.2重量%、少なくとも約2.3重量%、少なく
とも約2.4重量%、またはさらには少なくとも約2.5重量%の含量のマグネシウム含
有種を含み得る。さらに別の非限定的な実施形態では、本体1701は、約8重量%以下
、約7重量%以下、約6重量%以下、約5重量%以下、約4.9重量%以下、約4.8重
量%以下、約4.7重量%以下、約4.6重量%以下、約4.5重量%以下、約4.4重
量%以下、約4.3重量%以下、約4.2重量%以下、約4.1重量%以下、約4重量%
以下、約3.9重量%以下、約3.8重量%以下、約3.7重量%以下、約3.6重量%
以下、約3.5重量%以下、約3.4重量%以下、約3.3重量%以下、約3.2重量%
以下、約3.1重量%以下、約3重量%以下、約2.9重量%以下、約2.8重量%以下
、約2.7重量%以下、約2.6重量%以下、約2.5重量%以下の含量のマグネシウム
含有種を含み得る。本体内のマグネシウム含有種の含量は、上述の任意の最小値と最大値
との間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。さらに、少なくとも1つの実施形
態において、本体1701は、アルミナ(Al2O3)及びマグネシウム含有種(例えば
、MgO及び/またはアルミニウムマグネシウム)から本質的になり得る。
【0163】
さらに、本明細書に記載のように、本明細書の実施形態のいずれかの成形研磨粒子の本
体は、結晶粒を含む多結晶性材料から形成されてもよく、この結晶粒は、窒化物、酸化物
、炭化物、ホウ化物、オキシ窒化物、ダイヤモンド、及びこれらの組み合わせといった材
料から作製され得る。さらに、本体1701は、有機材料を本質的に含まなくてもよく、
希土類元素を本質的に含まなくてもよく、また鉄を本質的に含まなくてもよい。本質的に
含まないとは、本体がそのような材料を排除する方式で形成されることを意味すると理解
されるが、本体は、そのような材料が微量以下で存在し得ることに起因して必ずしもそれ
らを完全に含まないわけではない場合がある。
【0164】
固定研磨物品
成形研磨粒子を形成または供給した後、粒子を他の材料と併せて、固定研磨物品を形成
することができる。固定研磨体では、成形研磨粒子を、マトリクスまたは基質に連結させ
て、材料除去操作に使用することができる。一部の好適な例示的な固定研磨物品としては
、結合研磨物品を挙げることができ、ここで、成形研磨粒子は、結合材料の三次元マトリ
クスに収容されている。他の事例では、固定研磨物品は、研磨布紙物品であってもよく、
ここで、成形研磨粒子は、バッキング(例えば、基材)を覆う単一の層に分散され、1つ
以上の接着層を用いてバッキングに結合され得る。
【0165】
図5Aは、ある実施形態による研磨粒子状材料を組み込んだ、結合研磨物品の図を含む
。示されるように、結合研磨体590は、結合材料591、結合材料に収容された研磨粒
子状材料592、及び結合材料591内の気孔598を含み得る。具体的な事例では、結
合材料591は、有機材料、無機材料、及びこれらの組み合わせを含み得る。好適な有機
材料には、ポリマー、例えば、エポキシ、樹脂、熱硬化性物質、熱可塑性物質、ポリイミ
ド、ポリアミド、及びこれらの組み合わせを挙げることができる。ある特定の好適な無機
材料としては、金属、金属合金、ガラス質相材料、結晶性相材料、セラミック、及びこれ
らの組み合わせを挙げることができる。
【0166】
一部の事例では、結合研磨体590の研磨粒子状材料592は、成形研磨粒子593、
594、595、及び596を含み得る。具体的な事例では、成形研磨粒子593、59
4、595、及び596は、異なる種類の粒子であってもよく、これらは、本明細書の実
施形態に記載される組成、二次元形状、三次元形状、サイズ、及びこれらの組み合わせが
互いに異なり得る。あるいは、結合研磨物品は、単一の種類の成形研磨粒子を含んでもよ
い。
【0167】
結合研磨体590は、希釈研磨粒子を表すある種類の研磨粒子状材料597を含み得、
これらは、成形研磨粒子593、594、595、及び596とは組成、二次元形状、三
次元形状、サイズ、及びこれらの組み合わせが異なり得る。
【0168】
結合研磨体590の気孔598は、オープン気孔、クローズド気孔、及びこれらの組み
合わせであり得る。気孔598は、結合研磨体590の本体の総体積に基づいて多量(体
積%)で存在し得る。あるいは、気孔598は、結合研磨体590の本体の総体積に基づ
いて少量(体積%)で存在してもよい。結合材料591は、結合研磨体590の本体の総
体積に基づいて多量(体積%)で存在し得る。あるいは、結合材料591は、結合研磨体
590の本体の総体積に基づいて少量(体積%)で存在してもよい。追加として、研磨粒
子状材料592は、結合研磨体590の本体の総体積に基づいて多量(体積%)で存在し
得る。あるいは、研磨粒子状材料592は、結合研磨体590の本体の総体積に基づいて
少量(体積%)で存在してもよい。
【0169】
図5Bは、ある実施形態による研磨布紙物品の断面図を含む。具体的には、研磨布紙物
品500は、基材501(例えば、バッキング)と、基材501の表面を覆う少なくとも
1つの接着層とを含み得る。接着層は、メイクコート503及び/またはサイズコート5
04を含み得る。研磨布紙物品500は、本明細書の実施形態のいずれかの成形研磨粒子
505を含み得る研磨粒子状材料510と、必ずしも成形研磨粒子でなくてもよい、無作
為な形状を有する希釈研磨粒子の形態の第2の種類の研磨粒子状材料507とを含み得る
。
図5Bの成形研磨粒子505は、概して、目的または考察のために示されており、研磨
布紙物品が本明細書の実施形態の任意の成形研磨粒子を含み得ることが理解されるであろ
う。メイクコート503は、基材501の表面を覆い、成形研磨粒子505及び第2の種
類の研磨粒子状材料507の少なくとも一部分を包囲し得る。サイズコート504は、成
形研磨粒子505及び第2の種類の研磨粒子状材料507ならびにメイクコート503を
覆い、それに結合され得る。
【0170】
一実施形態によると、基材501は、有機材料、無機材料、及びこれらの組み合わせを
含み得る。ある特定の事例では、基材501は、織布材料を含んでもよい。しかしながら
、基材501は、不織布材料から作製されてもよい。特に好適な基材材料としては、ポリ
エステル、ポリウレタン、ポリプロピレン、及び/またはポリイミド、例えばDuPon
t製のKAPTONといったポリマーを含む有機材料、ならびに紙を挙げることができる
。一部の好適な無機材料としては、金属、金属合金、特に銅、アルミニウム、鋼の箔、な
らびにこれらの組み合わせを挙げることができる。バッキングは、触媒、結合剤、硬化剤
(curant)、静電防止剤、懸濁化剤、目詰まり防止剤(anti-loading
agent)、滑沢剤、湿潤剤、色素、増量剤、粘度調整剤、分散剤、消泡剤、及び研
削剤の群から選択される1つ以上の添加剤を含み得る。
【0171】
ポリマー配合物を使用して、研磨布紙物品500の様々な層のいずれか、例えば、フロ
ント充填(frontfill)、プレサイズ、メイクコート、サイズコート、及び/ま
たはスーパーサイズコート等を形成することができる。フロント充填を形成するために使
用する場合、ポリマー配合物は、通常、ポリマー樹脂、フィブリル化繊維(好ましくは、
パルプの形態)、増量材料、及び他の任意選択の添加剤を含む。一部のフロント充填の実
施形態に好適な配合物は、フェノール樹脂、ウォラストナイト増量剤、消泡剤、界面活性
剤、フィブリル化繊維、及び釣り合う量の水といった材料を含み得る。好適なポリマー樹
脂材料としては、フェノール樹脂、尿素/ホルムアルデヒド樹脂、フェノール/ラテック
ス樹脂、ならびにそのような樹脂の組み合わせを含む、熱硬化性樹脂から選択される、硬
化性樹脂を含む。他の好適なポリマー樹脂材料は、放射線硬化性樹脂、例えば、電子ビー
ム、UV放射、または可視光を用いて硬化できる樹脂、例えば、エポキシ樹脂、アクリル
化エポキシ樹脂のアクリル化オリゴマー、ポリエステル樹脂、アクリル化ウレタン、及び
ポリエステルアクリレート、ならびにモノアクリル化、マルチアクリル化モノマーを含む
アクリル化モノマーも含み得る。配合物はまた、侵食性を強化することによって蒸着され
た研磨粒子の自生発刃特性を強化することができる、非反応性熱可塑性樹脂結合剤を含み
得る。そのような熱可塑性樹脂の例としては、ポリプロピレングリコール、ポリエチレン
グリコール、及びポリオキシプロピレン-ポリオキシエテンブロックコポリマー等が挙げ
られる。基材501にフロント充填を使用することにより、メイクコート503の好適な
適用、ならびに所定の配向での成形研磨粒子505の改善された適用及び配向のために、
表面の均一性を改善することができる。
【0172】
メイクコート503は、単回プロセスで基材501の表面に適用されてもよく、あるい
は、研磨粒子状材料510が、メイクコート503材料と合わされて、混合物として基材
501の表面に適用されてもよい。メイクコート503の好適な材料としては、有機材料
、特に、例えば、ポリエステル、エポキシ樹脂、ポリウレタン、ポリアミド、ポリアクリ
レート、ポリメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリシロキサン、シリコ
ーン、酢酸セルロース、ニトロセルロース、天然ゴム、デンプン、シェラック、及びこれ
らの混合物を含むポリマー材料を挙げることができる。一実施形態において、メイクコー
ト503は、ポリエステル樹脂を含み得る。コーティングされた基材は、次いで、樹脂及
び研磨粒子状材料を基材に硬化させるために加熱され得る。一般に、コーティングされた
基材501は、この硬化プロセス中に、約100℃~約250℃未満の温度に加熱され得
る。
【0173】
研磨粒子状材料510には、本明細書の実施形態による成形研磨粒子505が含まれ得
る。具体的な事例において、研磨粒子状材料510には、異なる種類の成形研磨粒子50
5が含まれ得る。これらの異なる種類の成形研磨粒子は、本明細書の実施形態に記載され
るように、組成、二次元形状、三次元形状、サイズ、及びこれらの組み合わせが、互いに
異なり得る。示されるように、研磨布紙500は、本明細書の実施形態の成形研磨粒子の
形状のうちの任意のものを有し得る、成形研磨粒子505を含み得る。
【0174】
他の種類の研磨粒子507は、成形研磨粒子505とは異なる希釈粒子であり得る。例
えば、希釈粒子は、組成、二次元形状、三次元形状、サイズ、及びこれらの組み合わせが
、成形研磨粒子505とは異なり得る。例えば、研磨粒子507は、無作為な形状を有す
る従来的な粉砕型研磨砂粒を表し得る。研磨粒子507は、成形研磨粒子505の粒径中
央値よりも小さな粒径中央値を有し得る。
【0175】
研磨粒子状材料510によりメイクコート503を十分に形成した後、サイズコート5
04を、適所で研磨粒子状材料510を覆い、それに結合するように形成することができ
る。サイズコート504には、有機材料が含まれ得、ポリマー材料から本質的に作製され
てもよく、また注目すべきことには、ポリエステル、エポキシ樹脂、ポリウレタン、ポリ
アミド、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリ
シロキサン、シリコーン、酢酸セルロース、ニトロセルロース、天然ゴム、デンプン、シ
ェラック、及びこれらの混合物が用いられてもよい。
【0176】
一実施形態によると、成形研磨粒子505は、互い及び/または基材501に対して、
所定の配向で配向され得る。完全にはわかっていないが、寸法特性のうちの1つまたは組
み合わせが、成形研磨粒子505の配向の改善を担い得ると考えられる。一実施形態によ
ると、成形研磨粒子505は、
図5Bに示されるもの等、基材501に対して平坦な配向
で配向されてもよい。平坦な配向では、成形研磨粒子の底面304が基材501の表面に
最も近接し得、成形研磨粒子505の上面303は、基材501から離れ、また加工対象
物との最初の接触を行うように構成され得る。
【0177】
別の実施形態によると、成形研磨粒子505は、
図6に示されるもの等、所定の側面配
向で基材501に設置され得る。具体的な事例では、研磨物品500において成形研磨粒
子505の全含量のうち、成形研磨粒子505の大半は、所定の側面配向を有し得る。こ
の側面配向では、成形研磨粒子505の底面304は、互いに離間し、基材501の表面
に対して角度がついていてもよい。具体的な事例では、底面304は、基材501の表面
に対して鈍角(B)を形成し得る。さらに、上面303は、基材501の表面から離間し
、かつそれに対して角度がついており、特定の事例では、この表面により略鋭角(A)が
画定され得る。側面配向では、側面305は、基材501の表面に最も近接し得、より具
体的には、基材501の表面と直接接触していてもよい。
【0178】
本明細書におけるある特定の他の研磨物品については、研磨物品500上の複数の成形
研磨粒子505のうち少なくとも約55%が、所定の側面配向でバッキングに連結されて
もよい。さらに、この割合は、より高くてもよく、例えば、少なくとも約60%、少なく
とも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約77%、少なく
とも約80%、少なくとも約81%、またはさらには少なくとも約82%であり得る。1
つの非限定的な実施形態については、研磨物品500は、本明細書の成形研磨粒子505
を使用して形成され得、ここで、成形研磨粒子の全含量の約99%以下が、所定の側面配
向を有する。
【0179】
所定の配向にある粒子の割合を判定するために、以下の表1の条件で動作するCTスキ
ャン機を用いて、研磨物品500の2D微小焦点X線画像を取得する。X線2D画像化は
、Quality Assuranceソフトウェアを用いて、バッキング上の成形研磨
粒子に対して行う。標本載置台は、4インチ×4インチの窓を有するプラスチック製の枠
及び直径0.5インチの固体金属ロッド(上部は枠を固定するために2つのネジで半平坦
化されている)を用いる。画像化の前に、標本を、ネジの頭部がX線の入射方向に向くよ
うにして枠の片側にクリップで留める。次いで、4インチ×4インチの窓の範囲内の5つ
の領域を、120kV/80μAでの画像化に選択する。各2D投影を、X線オフセット
/ゲイン補正し、15倍の倍率で記録する。
【0180】
【0181】
次いで、ImageJプログラムを使用して画像を取り込んで分析し、ここで、異なる
配向に、以下の表2に従って値を割り当てる。
図11には、ある実施形態による研磨布紙
物品の一部分を表す画像が含まれており、これらの画像を用いてバッキング上の成形研磨
粒子の配向を分析することができる。
【0182】
【0183】
次いで、3回の計算を、以下の表3に示されるように行う。計算を行った後、特定の配
向(例えば、側面配向)にある結晶粒の1平方センチメートル当たりの割合を導くことが
できる。
【0184】
【0185】
-これらは全て、画像の代表域に関して正規化されている。
それらが画像に完全に存在していないという事実を考慮して、倍率±0.5を適用した
。
【0186】
さらに、成形研磨粒子を用いて作製された研磨物品は、成形研磨粒子を様々な含量で用
いることができる。例えば、研磨物品は、複数の成形研磨粒子をオープンコート構成また
はクローズドコート構成で単一の層に含む、研磨布紙物品であり得る。例えば、複数の成
形研磨粒子は、成形研磨粒子のコーティング密度が約70粒子/cm2以下である、オー
プンコート研磨物品を定義し得る。他の事例では、研磨物品1平方センチメートル当たり
の成形研磨粒子のオープンコート密度は、約65粒子/cm2以下、例えば、約60粒子
/cm2以下、約55粒子/cm2以下、またはさらには約50粒子/cm2以下であり
得る。さらに、1つの非限定的な実施形態では、本明細書の成形研磨粒子を用いたオープ
ンコート研磨物品の密度は、少なくとも約5粒子/cm2、またはさらには少なくとも約
10粒子/cm2であり得る。研磨布紙物品のオープンコート密度は、上述の任意の最小
値及び最大値の間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。
【0187】
代替的な実施形態では、複数の成形研磨粒子は、成形研磨粒子のコーティング密度が少
なくとも約75粒子/cm2、例えば、少なくとも約80粒子/cm2、少なくとも約8
5粒子/cm2、少なくとも約90粒子/cm2、少なくとも約100粒子/cm2であ
る、クローズドコート研磨物品を定義し得る。さらに、1つの非限定的な実施形態では、
本発明の成形研磨粒子を用いた研磨布紙物品のクローズドコート密度は、約500粒子/
cm2以下であり得る。研磨布紙物品のクローズドコート密度は、上述の任意の最小値及
び最大値の間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。
【0188】
ある特定の事例では、研磨物品は、コーティングのオープンコート密度が物品の外側研
磨表面を覆う研磨粒子状材料の約50%以下であり得る。他の実施形態では、研磨表面の
総面積に対する研磨粒子状材料のコーティング率は、約40%以下、約30%以下、約2
5%以下、またはさらには約20%以下であり得る。さらに、1つの非限定的な実施形態
では、研磨表面の総面積に対する研磨粒子状材料のコーティング率は、少なくとも約5%
、例えば、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも
約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、またはさらには少なくとも約40
%であり得る。研磨表面の総面積に対する成形研磨粒子の被覆パーセントは、上述の任意
の最小値及び最大値の間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。
【0189】
一部の研磨物品は、バッキングまたは基材501の長さ(例えば、連)に対して特定の
研磨粒子含量を有し得る。例えば、一実施形態において、研磨物品は、正規化された重量
が少なくとも約20lbs/連、例えば、少なくとも約25lbs/連、またはさらには
少なくとも約30lbs/連である成形研磨粒子を用いることができる。さらに、1つの
非限定的な実施形態では、研磨物品は、正規化された重量が約60lbs/連以下、例え
ば、約50lbs/連以下、またはさらには約45lbs/連以下である成形研磨粒子を
含み得る。本明細書の実施形態の研磨物品が、正規化された重量が上述の任意の最小値及
び最大値の間の範囲内の成形研磨粒子を利用し得ることが理解されるであろう。
【0190】
本明細書に記載される研磨物品における複数の成形研磨粒子により、研磨粒子のバッチ
の第1の部分が画定され得、本明細書の実施形態に記載される特徴部は、成形研磨粒子の
バッチの少なくとも第1の部分に存在する特徴部を表し得る。さらに、ある実施形態によ
ると、本明細書において既述の1つ以上のプロセスパラメータの制御によって、本明細書
の実施形態の成形研磨粒子の1つ以上の特徴部の存在率を制御することもできる。あるバ
ッチの任意の成形研磨粒子の1つ以上の特徴部を提供することにより、研磨物品における
粒子の代替的または改善された展開を促進することができ、さらに研磨物品の性能または
用途の改善を促進することができる。バッチはまた、研磨粒子の第2の部分も含み得る。
研磨粒子の第2の部分には、希釈粒子が含まれてもよい。
【0191】
本明細書の実施形態の一態様によると、固定研磨物品には、研磨粒子のブレンドが含ま
れてもよい。研磨粒子のブレンドには、第1の種類の成形研磨粒子及び第2の種類の成形
研磨粒子が含まれてもよい。第1の種類の成形研磨粒子は、本明細書の実施形態の成形研
磨粒子の任意の特徴部を含み得る。第2の種類の成形研磨粒子は、本明細書の実施形態の
成形研磨粒子の任意の特徴部を含み得る。さらに、本開示を踏まえれば、本明細書の実施
形態の研磨粒子及び/または従来の研磨粒子を含む、1つ以上の異なる種類の研磨粒子を
固定研磨体内で組み合わせると、研磨物品の総合的な性能が改善され得ることが理解され
るであろう。これは、異なる種類の研磨粒子のブレンドを使用することを含み得、ここで
、異なる種類の研磨粒子は、サイズ、形状、硬度、破壊靱性、強度、先端部鋭度、形状指
数、組成、種類、及び/またはドーパントの含量、ならびにこれらの組み合わせが異なり
得る。
【0192】
成形研磨粒子のブレンドには、第1の含量(C1)で存在する第1の種類の成形研磨粒
子が含まれ得、この第1の含量は、ブレンド中の粒子の総含量と比較した第1の種類の成
形研磨粒子の割合(例えば、重量パーセント)で表され得る。さらに、研磨粒子のブレン
ドには、第2の含量(C2)の第2の種類の成形研磨粒子が含まれ得、これは、ブレンド
の総重量に対する第2の種類の成形研磨粒子の割合(例えば、重量パーセント)として表
される。第1の含量は、第2の含量と同じであってもよく、異なってもよい。例えば、あ
る特定の事例において、ブレンドは、第1の含量(C1)がブレンドの総含量の約90%
以下となり得るように形成され得る。別の実施形態では、第1の含量は、より少なくても
よく、例えば、約85%以下、約80%以下、約75%以下、約70%以下、約65%以
下、約60%以下、約55%以下、約50%以下、約45%以下、約40%以下、約35
%以下、約30%以下、約25%以下、約20%以下、約15%以下、約10%以下、ま
たはさらには約5%以下であってもよい。さらに、1つの非限定的な実施形態では、第1
の含量の第1の種類の成形研磨粒子は、ブレンドの研磨粒子の総含量の少なくとも約1%
で存在し得る。さらに他の事例では、第1の含量(C1)は、少なくとも約5%、例えば
、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%
、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%
、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%
、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%
、少なくとも約90%、またはさらには少なくとも約95%であり得る。第1の含量(C
1)は、上述の任意の最小値と最大値との間の範囲内の割合で存在し得ることが理解され
るであろう。
【0193】
研磨粒子のブレンドは、特定の含量の第2の種類の成形研磨粒子を含み得る。例えば、
第2の含量(C2)は、ブレンドの総含量の約98%以下であり得る。他の実施形態では
、第2の含量は、約95%以下、例えば、約90%以下、約85%以下、約80%以下、
約75%以下、約70%以下、約65%以下、約60%以下、約55%以下、約50%以
下、約45%以下、約40%以下、約35%以下、約30%以下、約25%以下、約20
%以下、約15%以下、約10%以下、またはさらには約5%以下であってもよい。さら
に、1つの非限定的な実施形態では、第2の含量(C2)は、ブレンドの総含量の少なく
とも約1%の量で存在し得る。例えば、第2の含量は、少なくとも約5%、例えば、少な
くとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少な
くとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少な
くとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少な
くとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少な
くとも約90%、またはさらには少なくとも約95%であり得る。第2の含量(C2)は
、上述の最小割合と最大割合との間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。
【0194】
別の実施形態によると、研磨粒子のブレンドは、第1の含量(C1)と第2の含量(C
2)との比を定義し得るブレンド比(C1/C2)を有し得る。例えば、一実施形態にお
いて、ブレンド比(C1/C2)は、約10以下であり得る。さらに別の実施形態では、
ブレンド比(C1/C2)は、約8以下、例えば、約6以下、約5以下、約4以下、約3
以下、約2以下、約1.8以下、約1.5以下、約1.2以下、約1以下、約0.9以下
、約0.8以下、約0.7以下、約0.6以下、約0.5以下、約0.4以下、約0.3
以下、またはさらには約0.2以下であり得る。さらに、別の非限定的な実施形態では、
ブレンド比(C1/C2)は、少なくとも約0.1、例えば、少なくとも約0.15、少
なくとも約0.2、少なくとも約0.22、少なくとも約0.25、少なくとも約0.2
8、少なくとも約0.3、少なくとも約0.32、少なくとも約0.4、少なくとも約0
.45、少なくとも約0.5、少なくとも約0.55、少なくとも約0.6、少なくとも
約0.65、少なくとも約0.7、少なくとも約0.75、少なくとも約0.8、少なく
とも約0.9、少なくとも約0.95、少なくとも約1、少なくとも約1.5、少なくと
も約2、少なくとも約3、少なくとも約4、またはさらには少なくとも約5であり得る。
ブレンド比(C1/C2)は、上述の任意の最小値と最大値との間の範囲内であり得るこ
とが理解されるであろう。
【0195】
少なくとも1つの実施形態では、研磨粒子のブレンドは、多量の成形研磨粒子を含み得
る。すなわち、ブレンドは、第1の種類の成形研磨粒子及び第2の種類の成形研磨粒子を
含むがこれらに限定されない、成形研磨粒子から主に形成され得る。少なくとも1つの具
体的な実施形態では、研磨粒子のブレンドは、第1の種類の成形研磨粒子及び第2の種類
の成形研磨粒子から本質的になり得る。しかしながら、他の非限定的な実施形態では、ブ
レンドには、他の種類の研磨粒子が含まれてもよい。例えば、ブレンドには、従来的な研
磨粒子または成形研磨粒子を含み得る第3の種類の研磨粒子が含まれてもよい。第3の種
類の研磨粒子には、従来的な破砕及び粉砕技法によって達成され得る不規則な形状を有す
る希釈種の研磨粒子が含まれてもよい。
【0196】
別の実施形態によると、研磨粒子のブレンドには、複数の成形研磨粒子が含まれてもよ
く、この複数の粒子のそれぞれの成形研磨粒子は、研磨布紙物品の基材等、バッキングに
対して制御された配向で配置され得る。好適な例示的な制御配向としては、所定の回転配
向、所定の横方向配向、及び所定の長手方向配向のうちの少なくとも1つが含まれ得る。
少なくとも1つの実施形態では、制御配向を有する複数の成形研磨粒子には、ブレンド中
の第1の種類の成形研磨粒子の少なくとも一部分、ブレンド中の第2の種類の成形研磨粒
子の少なくとも一部分、及びこれらの組み合わせが含まれ得る。より具体的には、制御配
向を有する複数の成形研磨粒子には、第1の種類の成形研磨粒子の全てが含まれ得る。さ
らに別の実施形態では、バッキングに対して制御配向で配置される複数の成形研磨粒子に
は、研磨粒子のブレンドに含まれる第2の種類の成形研磨粒子の全てが含まれてもよい。
【0197】
図7は、制御配向を有する成形研磨粒子を含む研磨布紙物品の一部分の上面図を含む。
示されるように、研磨布紙物品700には、バッキング701の長さに沿って延在し、そ
れを画定する長手方向軸780と、バッキング701の幅に沿って延在し、それを画定す
る横方向軸781とによって画定され得る、バッキング701が含まれる。ある実施形態
によると、成形研磨粒子702は、バッキング701の横方向軸781に対する特定の第
1の横方向位置と、バッキング701の長手方向軸780に対する第1の長手方向位置と
によって画定される、第1の所定の位置712に位置付けられ得る。さらに、成形研磨粒
子703は、バッキング701の横方向軸781に対する第2の横方向位置と、バッキン
グ701の長手方向軸780に対する第1の長手方向位置(成形研磨粒子702の第1の
長手方向位置と実質的に同じである)とによって画定される、第2の所定の位置713を
有し得る。注目すべきことに、成形研磨粒子702及び703は、バッキング701の横
方向軸781に平行な横方向面784に沿って測定したときに2つの隣接する成形研磨粒
子702及び703間の最小距離として定義される横方向間隙721で、互いに離間して
いてもよい。ある実施形態によると、横方向間隙721は、成形研磨粒子702及び70
3間に何らかの距離が存在するように、ゼロよりも大きければよい。しかしながら、示さ
れてはいないが、横方向間隙721は、隣接する成形研磨粒子の部分間の接触、及びさら
には重なりを可能にするように、ゼロであってもよいことが理解されるであろう。
【0198】
さらに示されるように、研磨布紙物品700は、バッキング701の長手方向軸780
に対する第2の長手方向位置によって画定され、さらにバッキング701の横方向軸78
1に平行であり、横方向軸784から離間した、横方向面785に対する第3の横方向位
置によって画定される、第3の所定の位置714に位置付けられた成形研磨粒子704を
含み得る。さらに、示されるように、成形研磨粒子702と704との間に長手方向間隙
723が存在してもよく、この間隙は、長手方向軸780に平行な方向で測定したときに
、2つの隣接する成形研磨粒子702及び704間の最小距離として画定され得る。ある
実施形態によると、長手方向間隙723はゼロよりも大きければよい。さらに、示されて
はいないが、隣接する成形研磨粒子が互いに接触するか、またはさらには重なるように、
長手方向間隙723はゼロであってもよいことが理解されるであろう。
【0199】
図8Aは、ある実施形態による成形研磨粒子を含む研磨物品の一部分の上面図を含む。
示されるように、研磨物品800には、バッキング801の幅を画定する横方向軸781
に対して第1の回転配向を有する第1の位置で、バッキング801を覆っている成形研磨
粒子802が含まれ得る。具体的には、成形研磨粒子802は、横方向軸781に平行な
横方向面884と成形研磨粒子802の寸法との間の第1の回転角度により画定される、
所定の回転配向を有し得る。注目すべきことに、成形研磨粒子802の寸法に対する本明
細書における言及には、成形研磨粒子802を分断する軸831への言及が含まれ、その
ような分断軸831は、バッキング801に(直接的または間接的に)接続された表面(
例えば、側面または縁部)に沿って成形研磨粒子802の中心点821を通って延在する
。したがって、側面配向で配置された成形研磨粒子の文脈では(
図6を参照されたい)、
分断軸831は、中心点821を通り、かつバッキング801の表面に最も近い側面83
3の幅(w)の方向に延在し得る。
【0200】
ある特定の実施形態では、成形研磨粒子802の所定の回転配向は、分断軸831と横
方向面884(いずれも
図8Aの上から見た場合に中心点821を通って延在している)
との間の最小角度を決める所定の回転角度841によって決定され得る。ある実施形態に
よると、所定の回転角度841、したがって所定の回転配向は、0°であってもよい。他
の実施形態では、所定の回転配向を決定する所定の回転角度は、より大きくてもよく、例
えば、少なくとも約2°、少なくとも約5°、少なくとも約10°、少なくとも約15°
、少なくとも約20°、少なくとも約25°、少なくとも約30°、少なくとも約35°
、少なくとも約40°、少なくとも約45°、少なくとも約50°、少なくとも約55°
、少なくとも約60°、少なくとも約70°、少なくとも約80°、またはさらには少な
くとも約85°であり得る。さらに、回転角度841によって決定される所定の回転配向
は、約90°以下、例えば、約85°以下、約80°以下、約75°以下、約70°以下
、約65°以下、約60°以下、例えば、約55°以下、約50°以下、約45°以下、
約40°以下、約35°以下、約30°以下、約25°以下、約20°以下、例えば、約
15°以下、約10°以下、またはさらには約5°以下であり得る。所定の回転配向は、
上述の任意の最小角度と最大角度との間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。
【0201】
図8Bは、三角形の二次元形状を有する成形研磨粒子802を含む研磨物品800の一
部分の斜視図を含む。言及した三角形の二次元形状を有する成形研磨粒子は例示にすぎず
、本明細書の実施形態の形状のいずれを有する任意の成形研磨粒子を、
図8Bの三角形の
成形研磨粒子の代わりに用いてもよいことは理解されるであろう。示されるように、研磨
物品800は、成形研磨粒子802がバッキング801の幅を決める横方向軸781に対
する第1の回転配向を含むように、第1の位置812においてバッキング801に重なっ
ている成形研磨粒子802を含み得る。成形研磨粒子の所定の配向のある特定の態様は、
示されるように、x、y、zの三次元軸を参照して説明することができる。例えば、成形
研磨粒子802の所定の長手方向配向は、バッキング801の長手方向軸780に平行に
延在しているy軸に対する成形研磨粒子802の位置を参照して説明することができる。
さらに、成形研磨粒子802の所定の横方向配向は、バッキング801の横方向軸781
に平行に延在しているx軸上の成形研磨粒子の位置を参照して説明することができる。さ
らに、成形研磨粒子802の所定の回転方向は、成形研磨粒子802の側面833の中心
点821を通って延在する分断軸831に関して画定され得る。注目すべきことに、成形
研磨粒子802の側面833は、バッキング801に直接的または間接的に接続され得る
。具体的な実施形態では、分断軸831は、例えば、横方向軸781に平行に延在するx
軸を含む、任意の好適な参照軸と角度を成し得る。成形研磨粒子802の所定の回転配向
は、x軸と分断軸831との間に形成される回転角として説明することができ、この回転
角は
図8Bにおいて角度841として示されている。注目すべきことに、複数の成形研磨
粒子を研磨物品のバッキングに制御して配置することにより、研磨物品の性能の改善を促
進することができる。
【0202】
図9は、ある実施形態による、研削方向に対して所定の配向特徴を有する成形研磨粒子
を含む研磨物品の一部分の斜視図を含む。注目すべきことに、
図8Bと同じく、この成形
研磨粒子は三角形の二次元形状を有するが、これは、研磨物品のある特定の特徴の例示及
び考察のために成されるものにすぎない。本明細書の実施形態の成形研磨粒子のうちのい
ずれも、
図9に示される成形研磨粒子の代わりに用いられ得ることが理解されるであろう
。一実施形態において、研磨物品900は、別の成形研磨粒子903に対して及び/また
は研削方向985に対して所定の配向を有する、成形研磨粒子902を含んでもよい。研
削方向985は、材料除去操作時に研磨物品を加工対象物に対して動かすことが意図され
る方向であり得る。具体的な事例では、研削方向985は、バッキング901の寸法に対
して画定され得る。例えば、一実施形態において、研削方向985は、バッキングの横方
向軸981に実質的に垂直であり、バッキング901の長手方向軸980に実質的に平行
であり得る。成形研磨粒子902の所定の配向特徴により、成形研磨粒子902と加工対
象物との最初の接触表面が画定され得る。例えば、成形研磨粒子902は、主表面963
及び964と、それぞれ主表面963と964との間に延在し得る側面965及び966
とを含み得る。成形研磨粒子902の所定の配向特徴により、主表面963が材料除去操
作時に成形研磨粒子902の他の表面よりも前に加工対象物と最初に接触するように構成
されるように、粒子902が配置され得る。そのような配向が、研削方向985に対する
主表面の配向と見なされ得る。より具体的には、成形研磨粒子902は、研削方向985
に対して特定の配向を有する分断軸931を有し得る。例えば、示されるように、研削方
向985のベクトルと分断軸931とは、互いに実質的に垂直である。成形研磨粒子には
バッキングに対するあらゆる範囲で所定の回転方向が企図されるため、研削方向985に
対する成形研磨粒子の配向にもあらゆる範囲が企図され、また利用され得る。
【0203】
成形研磨粒子903は、成形研磨粒子902と比較して1つ以上の異なる所定の配向特
徴及び研削方向985を有し得る。示されるように、成形研磨粒子903は、それぞれが
側面971及び972により連接され得る、主表面991及び992を含み得る。さらに
、示されるように、成形研磨粒子903は、研削方向985のベクトルに対して特定の角
度を成す分断軸973を有し得る。示されるように、成形研磨粒子903の分断軸973
は、研削軸973と研削方向985との間の角度が事実上0度になるように、研削方向9
85と実質的に平行な配向を有し得る。したがって、成形研磨粒子903の所定の配向特
徴は、成形研磨粒子903の他の表面のいずれよりも前に、側面972が加工対象物と最
初に接触することを促進する。成形研磨粒子903のそのような配向が、研削方向985
に対する側面の配向と見なされ得る。
【0204】
さらに、1つの非限定的な実施形態では、研磨物品は、バッキング、研削方向、及び/
または互いに対して、1つ以上の所定の分布で配置され得る、1つ以上の成形研磨粒子群
を含み得ることが理解されるであろう。さらに、1つ以上の成形研磨粒子群は、本明細書
に記載のように、研削方向に対して所定の配向を有し得る。さらに、本明細書の研磨物品
は、1つ以上の成形研磨粒子群を有し得、これらの群のそれぞれが、研削方向に対して異
なる所定の配向を有する。研削方向に対して異なる所定の配向を有する成形研磨粒子の群
を用いることで、研磨物品の性能の改善を促進することができる。
【0205】
図10は、ある実施形態による研磨物品の一部分の上面図を含む。具体的には、研磨物
品1000は、複数の成形研磨粒子を含む第1の群1001を含み得る。示されるように
、成形研磨粒子は、所定の分布を画定するように、バッキング101上で互いに対して配
置され得る。より具体的には、所定の分布は、上から見られるような、パターン1023
の形態であってもよく、より具体的には、三角形の二次元アレイを画定していてもよい。
さらに示されるように、第1の群1001は、バッキング101を覆う所定のマクロ形状
1031を画定して研磨物品1000に配置され得る。ある実施形態によると、マクロ形
状1031は、上から見た場合に特定の二次元形状を有し得る。一部の例示的な二次元形
状としては、多角形、楕円形、数字、ギリシャ文字、ラテン文字、ロシア語アルファベッ
ト、アラビア文字、漢字、複雑な形状、不規則な形状、デザイン、これらの任意の組み合
わせを挙げることができる。具体的な事例では、特定のマクロ形状を有する群を形成する
ことにより、研磨物品の性能の改善を促進することができる。
【0206】
さらに示されるように、研磨物品1000は、互いに対してバッキング101の表面に
配置され、所定の分布を画定し得る、複数の成形研磨粒子を含む群1004を含み得る。
注目すべきことに、所定の分布には、パターン422を画定する、より具体的には略四辺
形のパターンを画定する、複数の成形研磨粒子の配置が含まれ得る。示されるように、群
1004により、研磨物品1000の表面上にマクロ形状1034が画定され得る。一実
施形態において、群1004のマクロ形状1034は、例えば、研磨物品1000の表面
を上から見て多角形、より具体的には略四辺形(ダイヤモンド形)を含む、上から見て二
次元形状を有し得る。
図10の示される実施形態では、群1001は、群1004のマク
ロ形状1034と実質的に同じであるマクロ形状1031を有し得る。しかしながら、他
の実施形態では、様々な異なる群が、研磨物品の表面に使用され得ること、かつより具体
的には、異なる群のそれぞれが互いに異なるマクロ形状を有することが理解されるであろ
う。
【0207】
さらに示されるように、研磨物品は、群1001、1002、1003、及び1004
を含み得、これらは、群1001~1004間に延在するチャネル領域1021及び10
24によって隔てられていてよい。具体的な事例では、チャネル領域1021及び102
4は、成形研磨粒子を実質的に含まなくてもよい。さらに、チャネル領域1021及び1
024は、群1001~1004の間で液体を移動させるように構成され、研磨物品の削
り屑除去及び研削性能をさらに改善し得る。さらに、ある特定の実施形態では、研磨物品
1000には、群1001~1004の間に延在するチャネル領域1021及び1024
が含まれ得、ここで、チャネル領域1021及び1024は、研磨物品1000の表面に
パターン形成されてもよい。具体的な事例では、チャネル領域1021及び1024は、
研磨物品の表面に沿って延在する規則的かつ反復する特徴部アレイを表し得る。
【0208】
本明細書の実施形態の固定研磨物品は、様々な材料除去操作に用いることができる。例
えば、本明細書の固定研磨物品は、加工対象物に対して固定研磨物品を動かすことによっ
て、加工対象物から材料を除去する方法において用いることができる。固定研磨体と加工
対象物との間の相対移動により、加工対象物の表面からの材料の除去を促すことができる
。無機材料、有機材料、及びこれらの組み合わせを含む加工対象物を含むがこれらに限定
されない様々な加工対象物を、本明細書の実施形態の固定研磨物品を用いて改変させるこ
とができる。具体的な実施形態では、加工対象物には、金属合金等の金属が含まれ得る。
1つの具体的な事例では、加工対象物は、金属または金属合金、例えばステンレス鋼から
本質的になってもよい。
【0209】
別の実施形態によると、本明細書の実施形態の成形研磨粒子は、固定研磨物品内に組み
込まれてもよく、これにより、固定研磨物品の性能の改善が促され得る。少なくとも1つ
の実施形態において、研磨布紙物品は、本明細書の実施形態の成形研磨粒子を含み得、特
に改善された性能を有し得る。
図19は、3つの研磨布紙物品に関する、比研削エネルギ
ー対累積除去材料の一般化されたプロットを含む。具体的には、
図19は、Y軸(すなわ
ち、比研削エネルギー)とのプロット1901の交点において初期比研削エネルギーを定
義する、プロット1901を含む。プロット1901は、累積除去材料のプロット190
1上で最も大きい値(すなわち、プロット1901の終わりにおける除去材料累積値)に
よって定義される、満寿命値(full life value)をさらに有する。プロ
ット1901は、満寿命値の半分である曲線上の点を定義する、半寿命点1902をさら
に画定する。半寿命点1902は、Y軸における破線の交点によって与えられる、対応す
る比研削エネルギー値を有し得る。
【0210】
図19は、Y軸(すなわち、比研削エネルギー)とのプロット1920の交点における
初期比研削エネルギーを有する、プロット1920をさらに含む。プロット1920は、
累積除去材料のプロット1920上で最も大きい値(すなわち、プロット1920の終わ
りにおける除去材料累積値)によって定義される、満寿命値をさらに有する。プロット1
920は、満寿命値の半分である曲線上の点を定義する、半寿命点1921をさらに画定
する。半寿命点1921は、Y軸における破線の交点によって与えられる、対応する比研
削エネルギー値を有し得る。さらに、プロット1920は、プロット1920上の比研削
エネルギーの最低値によって定義される最小点1922を有し得る。プロット1901等
、ある特定のプロットでは、最小点は、Y軸とのプロット1901の交点における初期研
削エネルギーと同じである。
【0211】
図19は、Y軸(すなわち、比研削エネルギー)とのプロット1930の交点における
初期比研削エネルギーを有する、プロット1930をさらに含む。プロット1930は、
累積除去材料のプロット1930上で最も大きい値(すなわち、プロット1930の終わ
りにおける除去材料累積値)によって定義される、満寿命値をさらに有する。プロット1
930は、満寿命値の半分である曲線上の点を定義する、半寿命点1931をさらに画定
する。半寿命点1931は、Y軸における破線の交点によって与えられる、対応する比研
削エネルギー値を有し得る。さらに、プロット1930は、プロット1930上の比研削
エネルギーの最低値によって定義される最小点1932を有し得る。プロット1901及
び1920とは異なり、プロット1930は、研削の初期段階において比研削エネルギー
の著しい減少を示す。これは、プロット1901及び1920の最小点及び半寿命点と比
較してより低い最小点1932及び半寿命点1931によって画定される初期段階におい
て、より効率的な研削を促進し得る。
【0212】
一実施形態によると、固定研磨物品は、本明細書の実施形態の成形研磨粒子等の研磨粒
子を含み得、ここで、固定研磨物品は、1以下の半寿命/初期エネルギー係数を有する。
半寿命/初期エネルギー係数は、プロットの半寿命点における比研削エネルギーを、固定
研磨体の初期比研削エネルギー(すなわち、プロットがY軸に交わる点)で除すことによ
って計算される。例えば、
図19のプロット1901では、半寿命点1902における比
研削エネルギーが初期比研削エネルギーより大きいため、半寿命/初期エネルギー係数は
、1超となる。さらに、プロット1920では、半寿命点1921における比研削エネル
ギーがプロット1920の初期比研削エネルギーより大きいため、半寿命/初期エネルギ
ー係数は、1超となる。しかしながら、半寿命点1931における比研削エネルギーがプ
ロット1930の初期比研削エネルギーよりも著しく小さいため、プロット1930の半
寿命/初期エネルギー係数は、1未満となる。
【0213】
より具体的に言えば、本明細書の実施形態は、半寿命/初期エネルギー係数が1.2以
下、例えば、1.18以下、または1.16以下、または1.14以下、または1.12
以下、または1.10以下、または1.08以下、または1.06以下、または1.05
以下、または1.04以下、または1.03以下、または1.02以下、または1.01
以下、または1.00以下、または0.99以下、または0.98以下、または0.97
以下、または0.96以下、または0.95以下、または0.94以下、または0.93
以下、または0.92以下、または0.91以下、または0.9以下、または0.89以
下、または0.88以下、または0.87以下、または0.86以下、または0.85以
下、または0.84以下、または0.83以下、または0.82以下、または0.81以
下、または0.8以下、または0.79以下、または0.78以下、または0.77以下
、または0.76以下、または0.75以下、または0.74以下、または0.73以下
、または0.72以下、または0.71以下、または0.7以下、または0.69以下、
または0.68以下、または0.67以下、または0.66以下、または0.65以下、
または0.64以下、または0.63以下、または0.62以下、または0.61以下、
または0.6以下、または0.55以下、またはさらには0.5以下である固定研磨物品
を含み得る。さらに、別の実施形態では、本明細書の固定研磨物品(例えば、研磨布紙物
品)は、少なくとも0.01、または少なくとも0.1、または少なくとも0.15、ま
たは少なくとも0.2、または少なくとも0.25、または少なくとも0.3、または少
なくとも0.35、または少なくとも0.4、または少なくとも0.45、または少なく
とも0.5、または少なくとも0.55、または少なくとも0.6、または少なくとも0
.65、または少なくとも0.7、または少なくとも0.75、または少なくとも0.8
、または少なくとも0.85、または少なくとも0.9の半寿命/初期エネルギー係数を
有し得る。半寿命/初期エネルギー係数は、上述の任意の最小値及び最大値を含む範囲内
であり得ることが理解されるであろう。さらに、半寿命/初期エネルギー係数を分析する
方法は、本明細書の実施例に提供される標準的な材料除去試験によって行われ得る。
【0214】
さらに別の実施形態では、固定研磨物品は、本明細書の実施形態の1つ以上の成形研磨
粒子を含み、標準的な材料除去試験によって特定の最小比研削エネルギーを有し得る。例
えば、固定研磨体は、少なくとも5%の最小比研削エネルギー係数を有し得、最小比研削
エネルギー係数は、式[(Ei-Em)/Ei]×100%によって計算され、式中、E
iは、Y軸と交差する際の固定研磨体の初期比研削エネルギーを表し、Emは、プロット
上の最小点における比研削エネルギーを表す。一実施形態によると、固定研磨体は、少な
くとも5.5%、または少なくとも6%、または少なくとも6.5%、または少なくとも
7%、または少なくとも7.5%、または少なくとも8%、または少なくとも8.5%、
または少なくとも9%、または少なくとも9.5%、または少なくとも10%、または少
なくとも10.5%、または少なくとも11%、または少なくとも11.5%、または少
なくとも12%、または少なくとも12.5%、または少なくとも13%、または少なく
とも13.5%、または少なくとも14%、または少なくとも14.5%の最小比研削エ
ネルギー係数を有し得る。さらに、別の実施形態では、最小比研削エネルギー係数は、6
0%以下、または50%以下、または40%以下、または30%以下、または25%以下
、または20%以下、または18%以下、または15%以下であり得る。最小比研削エネ
ルギー係数は、上述の割合の任意の最小値と最大値との間の範囲内であり得ることが理解
されるであろう。初期研削エネルギーと同じ比研削エネルギーを最小点において有するよ
うなサンプル(例えば、プロット1901)は、最小比研削エネルギー係数の値は0%で
あることが理解されるであろう。
【0215】
最小比研削エネルギー係数及び半寿命/初期エネルギー係数の特定の特徴を有する本明
細書の実施形態の固定研磨物品は、本明細書の他の実施形態に記載される特徴のうちのい
ずれかまたはそれらの組み合わせを含み得る。
【実施例】
【0216】
実施例1
6つの成形研磨粒子サンプルを作製し、性能の比較のために試験した。第1のサンプル
であるサンプルS1を、まず、およそ45~50重量%のベーマイトを含む混合物から形
成した。ベーマイトは、Sasol CorpからCatapal Bとして入手し、C
atapal Bと脱イオン水及び硝酸との30重量%混合物をオートクレーブすること
によって改変させた。硝酸とベーマイトの比は、オートクレーブ内において、ならびに5
分間~24時間の範囲の時間で100℃~250℃において処理すると、およそ0.02
5であった。オートクレーブしたCatapal Bのゾルを、従来的な手段により乾燥
させた。Sasol CorpからDisperalとして市販されている代替的なベー
マイトを用いてもよい。ベーマイトを、混合物の総アルミナ含量に対して1%のαアルミ
ナシードと混合し、撒いた。αアルミナシードは、例えば、米国特許第4,623,36
4号に記載されている従来技術を用いてコランダムをミリングすることによって作製した
。混合物には、混合物の所望される粘度に応じて、45~50重量%の水及び2.5~7
重量%の追加の硝酸が含まれており、これらはゲル混合物を形成するために使用された。
成分を、従来的な設計の遊星型ミキサで混合し、混合物からガス要素(例えば、気泡)を
除去するために減圧下で混合した。
【0217】
ゲル化させた後、混合物を、ステンレス鋼製の生産用治具の開口部に手作業で入れた。
生産用治具の開口部は、生産用治具の全厚みを通して開口路が延在するように、生産用治
具の両側が開放されていた。生産用治具の穴または開口部は、本明細書に提供される粒子
の形状とほぼ同じ形状を有していた。全てのサンプルは、ステンレス鋼製の生産用治具で
作製された。生産用治具の開口部の表面を、オリーブ油の滑沢剤でコーティングして、生
産用治具から成形研磨粒子前駆体を容易に除去できるようにした。ゲルを、生産用治具の
開口部に入れ、少なくとも12時間室温で乾燥させた。乾燥させた後、成形研磨粒子の前
駆体をスクリーンから除去し、1250~1400℃でおよそ10分間焼結させた。
【0218】
サンプルS1の成形研磨粒子は、二次元形状が
図20の画像に示されるような等辺三角
形であり、平均で幅が1400ミクロンであり、高さがおよそ300ミクロンであった。
本体は、1ミクロン未満の平均粒度のシードゾルゲルアルミナ材料から本質的に形成され
ていた。サンプルS1の成形研磨粒子は、平均強度がおよそ847MPaであり、平均先
端部鋭度がおよそ20ミクロンであり、形状指数がおよそ0.5であり、3SFがおよそ
1.7であった。
【0219】
第2のサンプルであるサンプルS2を、サンプルS1の成形研磨粒子を形成するのに使
用したものと同じプロセスを用いて形成した。サンプルS2には、本明細書の実施形態に
よる部分的に凹んだ形状を有する本体を含む、
図21の画像に示される二次元形状を有す
る成形研磨粒子が含まれていた。本体は、平均の幅が1500ミクロンであり、高さがお
よそ300ミクロンであった。本体は、1ミクロン未満の平均粒度のシードゾルゲルアル
ミナ材料から本質的に形成されていた。サンプルS2の成形研磨粒子は、平均強度がおよ
そ847MPaであり、平均先端部鋭度がおよそ20ミクロンであり、形状指数がおよそ
0.35であり、3SFがおよそ0.8であった。
【0220】
第3のサンプルであるサンプルS3(これは従来の成形研磨粒子を表し得る)を、サン
プルS1の成形研磨粒子を形成するのに使用したものと同じプロセスを用いて形成した。
サンプルS3には、
図22の画像に示されるような、全体的に凹んだ三角形である二次元
形状を有する成形研磨粒子が含まれる。本体は、1ミクロン未満の平均粒度のシードゾル
ゲルアルミナ材料から本質的に形成されていた。本体は、平均の幅が1500ミクロンで
あり、高さがおよそ300ミクロンであった。サンプルS3の成形研磨粒子は、平均強度
がおよそ847MPaであり、平均先端部鋭度が20ミクロンであり、形状指数がおよそ
0.38であり、3SFがおよそ1.0であった。
【0221】
第4のサンプルであるサンプルCS4は、3M Corporationから3M98
4Fとして市販されている従来の成形研磨粒子であった。本体は、平均の幅が1400ミ
クロンであり、高さがおよそ300ミクロンであった。サンプルCS4の成形研磨粒子は
、希土類元素でドーピングしたαアルミナ組成物を有し、平均先端部鋭度がおよそ20ミ
クロンであり、平均強度がおよそ606MPaであり、形状指数が0.5であり、3SF
がおよそ1.2であった。
図23は、サンプルCS4の成形研磨粒子の画像を含む。
【0222】
第5のサンプルであるサンプルS5を、サンプルS1の成形研磨粒子を形成するのに使
用したものと同じプロセスを用いて形成した。サンプルS5には、本明細書の実施形態に
よる部分的に凹んだ形状を有する本体を含む、
図24の画像に示される二次元形状を有す
る成形研磨粒子が含まれていた。本体は、平均の幅が1500ミクロンであり、高さがお
よそ330ミクロンであった。本体は、1ミクロン未満の平均粒度のシードゾルゲルアル
ミナ材料から本質的に形成されていた。サンプルS5の成形研磨粒子は、平均強度がおよ
そ847MPaであり、平均先端部鋭度がおよそ20ミクロンであり、形状指数がおよそ
0.43であり、3SFがおよそ1.25であった。
【0223】
第6のサンプルであるサンプルS6には、
図25に示される略矢じり形状を有する成形
研磨粒子が含まれていた。サンプルS6の成形研磨粒子は、略三角形を有する成形研磨粒
子の群から供給されたものであり、生産用治具の開口部が完全に満たされなかったために
示される成形研磨粒子が製造された場合の結晶粒を表す。この粒子は、サンプルS1に提
供されるゲルから概して形成されたが、手作業で形成されたものではない。本体は、平均
の幅が1500ミクロンであり、高さがおよそ330ミクロンであった。本体は、1ミク
ロン未満の平均粒度のシードゾルゲルアルミナ材料から本質的に形成されていた。サンプ
ルS6の成形研磨粒子は、微細構造から概算して平均強度がおよそ847MPaであり、
平均先端部鋭度がおよそ20ミクロンであり、形状指数がおよそ0.42であり、3SF
がおよそ1.2であった。サンプルS6を2つの異なる側面配向で試験したことに留意さ
れたい。第1の側面配向(「側面C」)では、側面の湾曲し傾斜した側の区間が、研削試
験中の隅部の前縁部を画定した。第2の側面配向(「側面S」)では、側面の線形表面区
間が、研削試験中の出隅部の前縁部であった。
【0224】
全てのサンプルを、主表面配向及び側面配向で単粒研削試験(SGGT)により試験し
た。SGGTを行う際、単一の成形研磨粒子を、エポキシ結合材料によって砂粒ホルダに
保持する。成形研磨粒子を所望の配向(すなわち、主表面配向または側面配向)で固定し
、22m/秒のホイール速度及び30ミクロンの初期スクラッチ深度を用いて、8インチ
のスクラッチ長さで304ステンレス鋼の加工対象物の上を移動させる。成形研磨粒子に
より、加工対象物に断面積(AR)を有する溝ができる。各サンプルセットについて、そ
れぞれの成形研磨粒子を8インチの長さに15回通し、各配向について10個の個別の粒
子を試験し、結果を分析する。試験により、加工対象物の表面に平行な方向及び溝の方向
で砂粒が加工対象物に与える接線力を測定し、スクラッチ長さの始めから終わりまでの溝
の断面積の正味の変化を測定して、成形研磨粒子の摩耗を判定する。各通過毎の溝の断面
積の正味の変化を測定してもよい。SGGTについては、溝の正味の断面積は、表面の下
の溝の断面積と、表面の上に変位した材料の断面積との間の差により定義される。性能(
Ft/A)は、接線力と溝の正味の断面積との比として定義される。
【0225】
SGGTは、加工対象物に対して2つの異なる配向の成形研磨粒子を用いて行う。SG
GTを、主表面配向(すなわち、
図9の「前面」)の第1の成形研磨粒子サンプルセット
で行い、ここで、各成形研磨粒子の主表面は、主表面が加工対象物への研削を開始するよ
うに、研削方向に対して垂直に配向される。主表面配向にある成形研磨粒子サンプルセッ
トを用いたSGGTの結果により、主表面配向の成形研磨粒子の研削効率の測定が可能と
なる。
【0226】
SGGTを、側面配向(すなわち、
図9の「側面」)の第2の成形研磨粒子サンプルセ
ットでも行い、ここで、各成形研磨粒子の側面は、側面が加工対象物への研削を開始する
ように、研削方向に対して垂直に配向される。側面配向にある成形研磨粒子サンプルセッ
トを用いたSGGTの結果により、側面配向の成形研磨粒子の研削効率の測定が可能とな
る。
【0227】
図26には、加工対象物から除去された総面積当たりの力中央値のプロットが含まれて
おり、これは、サンプルの全てに関してSGGTにより導出されたデータを表す。総面積
当たりの力中央値は、前面(すなわち、主表面配向)及び側面(すなわち、側面配向)の
配向に関して平均されている。除去された総面積当たりの力は、成形研磨粒子の研削効率
の尺度であり、除去された総面積当たりの力が小さいほど、研削能力がより効率的である
ことを示す。示されるように、サンプルS2が、試験した全てのサンプルの中で最も良い
性能を示した。特定の理論に拘束されることを望むものではないが、サンプルS2の成形
研磨粒子の強度、先端部鋭度、及び形状指数の組み合わせは、他の全てのサンプルよりも
優れていることに留意されたい。予想外なことに、また非常に驚くべきことには、サンプ
ルS2は、サンプルCS4の成形研磨粒子と比べて研削効率が15%改善し、サンプルS
3の成形研磨粒子と比較して研削効率が40%改善し、またサンプルS1の成形研磨粒子
と比較して60%近くの改善を示した。
【0228】
実施例2
サンプルS1及びS2で概説した形状及び微細構造を有する研磨粒子を、ゲル混合物を
ダイの下を移動する生産用治具の開口部に押し出すためのダイを含む機械を使用して形成
した。これらの結晶粒を使用して、以下に概説され、それぞれCAS1及びCAS2と示
される構成を有する、研磨布紙サンプルを形成した。3MからCII 984Fとして市
販され、CACS4と示される、比較用のベルト。サンプルCAS1及びCAS2は、以
下に示す同じ構成を有していた。1連当たり47ポンドの仕上げ布紙のバッキングを入手
し、表4に提供されるフェノールホルムアルデヒド樹脂を含むメイク配合物でコーティン
グした。静電沈着プロセスを使用して、サンプルS1またはS2に関して概説したものと
実質的に同じ形状及び微細構造を有する1連当たり41ポンドの研磨粒子を、メイクコー
トを有するバッキングに適用した。構造体を80℃で2時間、炉内で乾燥させた。メイク
コートは、表4に示される構成成分の合計が100%となるように作製したことが理解さ
れるであろう。
【0229】
【0230】
研磨布紙構造体を、次いで、表5に示される配合を有するサイズコートでコーティング
した。構築物は、最終浸漬温度100~120℃に設定した炉内で熱処理し、その中でサ
ンプルをおよそ20~30分間保持した。サイズコートは、表5に示される構成成分の合
計が100%となるように作製したことが理解されるであろう。
【0231】
【0232】
研磨布紙サンプルを、次いで、炉内に入れて、熱処理を受けさせた。炉の温度は、およ
そ110~120℃の最終浸漬温度に設定し、サンプルをそこでおよそ10~12時間保
持した。
【0233】
以下の表6に示される配合を有するスーパーサイズコートを、次いで、サンプルCAS
1及びCAS2に適用し、サイズコートと同じ方式で処理した。スーパーサイズコートは
、表6に示される構成成分の合計が100%となるように作製したことが理解されるであ
ろう。
【0234】
【0235】
3つの異なる研磨布紙サンプルCACS4、CAS1、及びCAS2のそれぞれを、表
7に概説される条件を用いて標準的な研削試験により試験した。注目すべきことに、各場
合で2つのサンプル研磨布紙を試験して、結果を得た。
【0236】
【0237】
図27は、サンプルのそれぞれに関する、比研削エネルギー対(4インチ
3/分インチ
の材料除去速度における)累積除去材料のプロットを含む。サンプルS2の研磨粒子を用
いる研磨布紙が、研削試験の初期段階で著しく低い比研削エネルギーを有したことは、注
目すべきことであり、また非常に驚くべきことである。CAS2は、研磨物品の寿命のか
なりの部分に対して、CACS4及びCAS1と比較して著しく低い比研削エネルギーを
示した。具体的には、CAS2は、およそ6%の最小比研削エネルギー係数、及びおよそ
1.05の半寿命初期エネルギー係数を示した。サンプルCACS4は、0%の最小比研
削エネルギー係数、及びおよそ1.1の半寿命初期エネルギー係数を示した。サンプルC
AS1は、0%の最小比研削エネルギー係数、及びおよそ1.2の半寿命初期エネルギー
係数を示した。
【0238】
本出願は、先端技術からの脱却を示す。従来的な成形研磨粒子は、以前、可能な限り鋭
利な隅部及び縁部を有する三角形状の結晶粒を作製することに焦点を当てていた。しかし
ながら、様々な形状及び微細構造を有する成形研磨粒子の実証研究を通じて、ある特定の
結晶粒特性(例えば、先端部鋭度、強度、及び形状指数)には相互関係があると見られ、
これらを互いに関して制御することによって成形研磨粒子の性能の改善をもたらすことが
できることが発見された。さらに、本明細書に示されるように、高さもまた関連し得る。
注目すべきことに、本出願では、必ずしも最も鋭利な特性を有する成形研磨粒子を作製し
なくてもよいが、代わりに、先端部鋭度、強度、形状指数、及び高さを含む結晶粒特性の
組み合わせの1つ以上を互いに対して制御することにより、従来の成形研磨粒子を上回っ
て、成形研磨粒子の研削性能を改善することができることに留意されたい。具体的には、
形状指数により、本体の全体的な形状及び研削時に応力が本体全体にどのように分布する
かを定義することができ、好適な先端部鋭度及び強度と組み合わせると、鋭利な先端部を
有する従来の三角形状の成形研磨粒子よりも改善された結果をもたらし得ることに留意さ
れたい。さらに、完全にはわかっておらず、また特定の理論に束縛されるものではないと
は言え、本明細書に記載される実施形態のこれらの特性のうちの1つまたは組み合わせが
、研磨布紙及び結合研磨体といった固定研磨体におけるこれらの粒子の注目すべき予想外
の性能を促進すると考えられる。
【0239】
明確さのために、別個の実施形態の文脈において本明細書に記載されるある特定の特徴
はまた、単一の実施形態において組み合わせて提供されてもよい。逆に、簡潔さのために
、単一の実施形態の文脈において記載される様々な特徴は、別個に提供されてもよく、ま
た任意の部分的組み合わせで提供されてもよい。さらに、範囲で既述される値についての
言及は、その範囲内のあらゆる値を含む。
【0240】
利益、他の利点、及び問題に対する解決策が、特定の実施形態に関連して上記に説明さ
れている。しかしながら、利益、利点、問題に対する解決策、ならびに任意の利益、利点
、及び解決策をもたらし得るか、もしくはそれらがより顕著となり得る任意の特徴(複数
可)は、いずれかまたは全ての特許請求にとって、極めて重要な特徴、必要な特徴、また
は必須の特徴と見なされるものではない。
【0241】
本明細書に記載される実施形態の詳述及び図示は、様々な実施形態の構造の一般的な理
解を提供することを意図する。詳述及び図示は、本明細書に記載される構造または方法を
用いた装置及びシステムの要素及び特徴部の全ての徹底的かつ包括的な説明の役割を果た
すことを意図するものではない。別個の実施形態が、単一の実施形態において組み合わさ
れて提供されてもよく、また逆に、簡潔さのために、単一の実施形態の文脈において記載
されている様々な特徴が、別個または任意の部分的組み合わせで提供されてもよい。さら
に、範囲で既述される値についての言及は、その範囲内のあらゆる値を含む。多数の他の
実施形態は、本明細書を読みさえすれば当業者には明らかとなり得る。他の実施形態を使
用すること、また本開示から導出することが可能であり、結果として、構造的置換、論理
的置換、または別の変更が、本開示の範囲から逸脱することなく成されてもよい。したが
って、本開示は、制限的というよりは例示的であると見なされるものである。
【0242】
図面と組み合わせた説明が、本明細書に開示される教示の理解を助けるために提供され
る。以下の考察は、本教示の具体的な実装及び実施形態に焦点を当てる。この焦点は本教
示の説明を補助するために提供されるものであり、本教示の範囲または適用性に対する制
限として解釈されるものではない。しかしながら、他の教示が本明細書に用いられ得るこ
とも確実である。
【0243】
本明細書において、「含む(comprise)」、「含んでいる(comprisi
ng)」、「含む(include)」、「含んでいる(including)」、「有
する」、またはこれらの任意の他の変化形は、排他的でない包含範囲に適用されることが
意図される。例えば、特徴の一覧を含む方法、物品、または装置は、必ずしもそれらの特
徴に限定されず、明示的に列挙されていないか、またはそのような方法、物品、もしくは
装置に固有でない、他の特徴も含み得る。さらに、別途明示的に示されない限り、「また
は」は、包含的なまたはを指し、排他的なまたはを指すものではない。例えば、条件Aま
たはBは、以下のうちの任意のもので満たされる:Aが真であり(すなわち存在し)かつ
Bが偽である(すなわち存在しない)、Aが偽であり(すなわち存在しない)かつBが真
である(すなわち存在する)、ならびにA及びBの両方が真である(すなわち存在する)
。
【0244】
さらに、「1つの(a)」または「1つの(an)」の使用は、本明細書に記載される
要素及び構成要素を説明して用いられる。これは、単に便宜上行われるにすぎず、本発明
の範囲の一般的な感覚を提供するものである。この記述は、1つまたは少なくとも1つを
含むことが読み取られるものであり、それが明らかにそうでないことを意味しない限り、
単数形は複数形も含み、逆もまた同様である。例えば、単一の項目が本明細書に記載され
る場合、1つを上回る項目が、単一の項目の代わりに用いられてもよい。同様に、1つを
上回る項目が本明細書に記載される場合、単一の項目が1つを上回る項目の代わりに用い
られてもよい。
【0245】
別途定義されない限り、本明細書に使用される全ての技術用語及び科学用語は、本発明
が属する分野の当業者によって広く理解されているものと同じ意味を有する。材料、方法
、及び実施例は、例示にすぎず、制限することを意図するものではない。本明細書に記載
されていない範囲については、特定の材料及び処理動作に関して多くの詳細は、従来的で
あり、参考文書において、また構造の分野及び対応する製造分野内の他の情報源において
見出すことができる。
【0246】
上述の主題は、例示的であると見なされ、制限的と見なされるものではなく、添付の特
許請求の範囲は、全ての該当する修正形態、強化形態、及び他の実施形態を含むことが意
図され、これらは、本発明の真の範囲内に含まれる。したがって、法律が許す最大の範囲
で、本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲及びそれらの同等物に関する許容される最も
広い解釈により決定され、前述の詳細な説明によって制限または限定されるものではない
。
【0247】
本開示の要約は、特許法に準拠して提供され、特許請求の範囲を解釈するため、または
その範囲または意味を制限するために使用されるものではないと理解して提出される。加
えて、前述の図面の詳細な説明において、様々な特徴部は、本開示を簡素化する目的で、
一緒にまとめられてもよく、または単一の実施形態で記載されてもよい。本開示は、特許
請求の実施形態が、各請求項に明示的に記載されたものよりも多くの特徴を要するという
意図を反映すると解釈されるものではない。むしろ、以下の特許請求の範囲が示すように
、発明の主題は、開示される実施形態のうちの任意のものの全ての特徴よりも少ないもの
を対象としてもよい。したがって、以下の特許請求の範囲は、図面の詳細な説明に組み込
まれ、各請求項は別個に特許請求される主題を定めるものとして独立している。
【0248】
項目:
項目1.成形研磨粒子であって、第1の主表面と、第2の主表面と、第1の主表面と第
2の主表面との間に延在する側面と、を備える本体を備え、本体は、約0.7~約1.7
の範囲内の鋭度-形状-強度係数(3SF)、及び少なくとも約0.01~約~0.47
以下の範囲内の形状指数を有する、成形研磨粒子。
【0249】
項目2.成形研磨粒子であって、第1の主表面と、第2の主表面と、第1の主表面と第
2の主表面との間に延在する側面と、を備える本体を備え、本体は、少なくとも約0.0
1~約0.47以下の範囲内の形状指数、及び少なくとも約350MPa~約1500M
Pa以下の範囲内の強度を有する、成形研磨粒子。
【0250】
項目3.成形研磨粒子であって、第1の主表面と、第2の主表面と、第1の主表面と第
2の主表面との間に延在する側面と、を備える本体を備え、本体は、約80ミクロン以下
から少なくとも約1ミクロンの範囲内の平均先端部鋭度、少なくとも約0.01~約0.
47以下の範囲内の形状指数を有し、本体は、少なくとも約350MPa~約1500M
Pa以下の強度を有する、成形研磨粒子。
【0251】
項目4.成形研磨粒子であって、第1の主表面と、第2の主表面と、第1の主表面と第
2の主表面との間に延在する側面と、を備える本体を備え、側面の第1の部分は、部分的
に凹んだ形状を有する、成形研磨粒子。
【0252】
項目5.成形研磨粒子であって、第1の主表面と、第2の主表面と、第1の主表面と第
2の主表面との間に延在する側面と、を備える本体を備え、側面の第1の部分は、互いに
隣り合う本体の第1の隅部と第2の隅部との間に延在し、側面の第1の部分は、第1の直
線区間に連接した第1の曲線区間を含む、成形研磨粒子。
【0253】
項目6.成形研磨粒子であって、第1の主表面と、第2の主表面と、第1の主表面と第
2の主表面との間に延在する側面と、を備える本体を備え、側面の第1の部分は、第1の
直線区間に連接し、かつ鈍角を画定する入隅部を画定する、第1の曲線区間を含む、成形
研磨粒子。
【0254】
項目7.成形研磨粒子であって、第1の主表面と、第2の主表面と、第1の主表面と第
2の主表面との間に延在する側面と、を備える本体を備え、本体は、実質的に180度の
出隅部の和を有し、かつ第1の曲線区間を有する側面の第1の部分をさらに含む、ハイブ
リッド多角形である、成形研磨粒子。
【0255】
項目8.成形研磨粒子であって、第1の主表面と、第2の主表面と、第1の主表面と第
2の主表面との間に延在する側面と、を備える本体を備え、本体は、本体の第1のアーム
の最大幅を画定する第1の最大先端部幅(Wt1)を有し、第1の最大先端部幅(Wt1
)は、第1のアームの第1の末端部から距離を置いて、かつ本体の中点と第1の末端部と
の間に配置される、成形研磨粒子。
【0256】
項目9.本体は、少なくとも約0.01~約0.47以下の範囲内の形状指数を有する
、項目4、5、6、7、8のいずれか1項目に記載の成形研磨粒子。
【0257】
項目10.本体は、少なくとも約0.02、少なくとも約0.03、少なくとも約0.
04、少なくとも約0.05、少なくとも約0.06、少なくとも約0.07、少なくと
も約0.08、少なくとも約0.09、少なくとも約0.10、少なくとも約0.11、
少なくとも約0.12、少なくとも約0.13、少なくとも約0.14、少なくとも約0
.15、少なくとも約0.16、少なくとも約0.17、少なくとも約0.18、少なく
とも約0.19、少なくとも約0.20、少なくとも約0.21、少なくとも約0.22
、少なくとも約0.23、少なくとも約0.24、少なくとも約0.25、少なくとも約
0.26、少なくとも約0.27、少なくとも約0.28、少なくとも約0.29、少な
くとも約0.30、少なくとも約0.31、少なくとも約0.32、少なくとも約0.3
3、少なくとも約0.34、少なくとも約0.35、少なくとも約0.36、少なくとも
約0.37、少なくとも約0.38、少なくとも約0.39、少なくとも約0.40、少
なくとも約0.41、少なくとも約0.42、少なくとも約0.43、少なくとも約0.
44、少なくとも約0.45、少なくとも約0.46の形状指数を有する、項目1、2、
3、及び9のいずれか1項目に記載の成形研磨粒子。
【0258】
項目11.本体は、約0.46以下、約0.45以下、約0.44以下、約0.43以
下、約0.42以下、約0.41以下、約0.40以下、約0.39以下、約0.38以
下、約0.37以下、約0.36以下、約0.35以下、約0.34以下、約0.33以
下、約0.32以下、約0.31以下、約0.30以下、約0.29以下、約0.28以
下、約0.27以下、約0.26以下、約0.25以下、約0.24以下、約0.23以
下、約0.22以下、約0.21以下、約0.20以下、約0.19以下、約0.18以
下、約0.17以下、約0.16以下、約0.15以下、約0.14以下、約0.13以
下、約0.12以下、約0.11以下、約0.10以下、約0.09以下、約0.08以
下、約0.07以下、約0.06以下、約0.05以下、約0.04以下の形状指数を有
する、項目1、2、3、及び9のいずれか1項目に記載の成形研磨粒子。
【0259】
項目12.本体は、約0.7~約1.7の範囲内の鋭度-形状-強度係数(3SF)を
有する、項目2、3、4、5、6、7、及び8のいずれか1項目に記載の成形研磨粒子。
【0260】
項目13.本体は、少なくとも約0.72、少なくとも約0.75、少なくとも約0.
78、少なくとも約0.8、少なくとも約0.82、少なくとも約0.85、少なくとも
約0.88、少なくとも約0.90、少なくとも約0.92、少なくとも約0.95、少
なくとも約0.98の3SFを有する、項目1及び12のいずれか1項目に記載の成形研
磨粒子。
【0261】
項目14.本体は、約1.68以下、約1.65以下、約1.62以下、約1.6以下
、約1.58以下、約1.55以下、約1.52以下、約1.5以下、約1.48以下、
約1.45以下、約1.42以下、約1.4以下、約1.38以下、約1.35以下、約
1.32以下、約1.3以下、約1.28以下、約1.25以下、約1.22以下、約1
.2以下、約1.18以下、約1.15以下、約1.12以下、約1.1以下の3SFを
有する、項目1及び12のいずれか1項目に記載の成形研磨粒子。
【0262】
項目15.本体は、少なくとも約350MPa~約1500MPa以下の範囲内の強度
を有する、項目1、4、5、6、7、及び8のいずれか1項目に記載の成形研磨粒子。
【0263】
項目16.本体は、約1490MPa以下、約1480MPa以下、約1470MPa
以下、約1460MPa以下、約1450MPa以下、約1440MPa以下、約143
0MPa以下、約1420MPa以下、約1410MPa以下、約1400MPa以下、
約1390MPa以下、約1380MPa以下、約1370MPa以下、約1360MP
a以下、約1350MPa以下、約1340MPa以下、約1330MPa以下、約13
20MPa以下、約1310MPa以下、約1300MPa以下、約1290MPa以下
、約1280MPa以下、約1270MPa以下、約1260MPa以下、約1250M
Pa以下、約1240MPa以下、約1230MPa以下、約1220MPa以下、約1
210MPa以下、約1200MPa以下、約1190MPa以下、約1180MPa以
下、約1170MPa以下、約1160MPa以下、約1150MPa以下、約1140
MPa以下、約1130MPa以下、約1120MPa以下、約1110MPa以下、約
1100MPa以下、約1090MPa以下、約1080MPa以下、約1070MPa
以下、約1060MPa以下、約1050MPa以下、約1040MPa以下、約103
0MPa以下、約1020MPa以下、約1010MPa以下、約1000MPa以下、
約990MPa以下、約980MPa以下、約970MPa以下、約960MPa以下、
約950MPa以下、約940MPa以下、約930MPa以下、約920MPa以下、
約910MPa以下、約900MPa以下、約890MPa以下、約880MPa以下、
約870MPa以下、約860MPa以下、約850MPa以下、約840MPa以下、
約830MPa以下、約820MPa以下、約810MPa以下、約800MPa以下、
約790MPa以下、約780MPa以下、約770MPa以下、約760MPa以下、
約750MPa以下、約740MPa以下、約730MPa以下、約720MPa以下、
約710MPa以下、約700MPa以下、約690MPa以下、約680MPa以下、
約670MPa以下、約660MPa以下、約650MPa以下、約640MPa以下、
約630MPa以下、約620MPa以下、約610MPa以下、約600MPa以下、
約590MPa以下、約580MPa以下、約570MPa以下、約560MPa以下、
約550MPa以下、約540MPa以下、約530MPa以下、約520MPa以下、
約510MPa以下、約500MPa以下、約490MPa以下、約480MPa以下、
約470MPa以下、約460MPa以下、約450MPa以下、約440MPa以下、
約430MPa以下、約420MPa以下、約410MPa以下、約400MPa以下の
強度を有する、項目3、4、及び15のいずれか1項目に記載の成形研磨粒子。
【0264】
項目17.本体は、少なくとも約360MPa、少なくとも約370MPa、少なくと
も約380MPa、少なくとも約390MPa、少なくとも約400MPa、少なくとも
約410MPa、少なくとも約420MPa、少なくとも約430MPa、少なくとも約
440MPa、少なくとも約450MPa、少なくとも約460MPa、少なくとも約4
70MPa、少なくとも約480MPa、少なくとも約490MPa、少なくとも約50
0MPa、少なくとも約510MPa、少なくとも約520MPa、少なくとも約530
MPa、少なくとも約540MPa、少なくとも約550MPa、少なくとも約560M
Pa、少なくとも約570MPa、少なくとも約580MPa、少なくとも約590MP
a、少なくとも約600MPa、少なくとも約610MPa、少なくとも約620MPa
、少なくとも約630MPa、少なくとも約640MPa、少なくとも約650MPa、
少なくとも約660MPa、少なくとも約670MPa、少なくとも約680MPa、少
なくとも約690MPa、少なくとも約700MPa、少なくとも約710MPa、少な
くとも約720MPa、少なくとも約730MPa、少なくとも約740MPa、少なく
とも約750MPa、少なくとも約760MPa、少なくとも約770MPa、少なくと
も約780MPa、少なくとも約790MPa、少なくとも約800MPa、少なくとも
約810MPa、少なくとも約820MPa、少なくとも約830MPa、少なくとも約
840MPa、少なくとも約850MPa、少なくとも約860MPa、少なくとも約8
70MPa、少なくとも約880MPa、少なくとも約890MPa、少なくとも約90
0MPa、少なくとも約910MPa、少なくとも約920MPa、少なくとも約930
MPa、少なくとも約940MPa、少なくとも約950MPa、少なくとも約960M
Pa、少なくとも約970MPa、少なくとも約980MPa、少なくとも約990MP
a、少なくとも約1000MPa、少なくとも約1010MPa、少なくとも約1020
MPa、少なくとも約1030MPa、少なくとも約1040MPa、少なくとも約10
50MPa、少なくとも約1060MPa、少なくとも約1070MPa、少なくとも約
1080MPa、少なくとも約1090MPa、少なくとも約1100MPa、少なくと
も約1110MPa、少なくとも約1120MPa、少なくとも約1130MPa、少な
くとも約1140MPa、少なくとも約1150MPa、少なくとも約1160MPa、
少なくとも約1170MPa、少なくとも約1180MPa、少なくとも約1190MP
a、少なくとも約1200MPa、少なくとも約1210MPa、少なくとも約1220
MPa、少なくとも約1230MPa、少なくとも約1240MPa、少なくとも約12
50MPa、少なくとも約1260MPa、少なくとも約1270MPa、少なくとも約
1280MPa、少なくとも約1290MPa、少なくとも約1300MPaの強度を有
する、項目3、4、及び15のいずれか1項目に記載の成形研磨粒子。
【0265】
項目18.本体は、約80ミクロン以下から少なくとも約1ミクロンの範囲内の先端部
鋭度を有する、項目1、2、4、5、6、7、及び8のいずれか1項目に記載の成形研磨
粒子。
【0266】
項目19.本体は、約78ミクロン以下、約76ミクロン以下、約74ミクロン以下、
約72ミクロン以下、約70ミクロン以下、約68ミクロン以下、約66ミクロン以下、
約64ミクロン以下、約62ミクロン以下、約60ミクロン以下、約58ミクロン以下、
約56ミクロン以下、約54ミクロン以下、約52ミクロン以下、約50ミクロン以下、
約48ミクロン以下、約46ミクロン以下、約44ミクロン以下、約42ミクロン以下、
約40ミクロン以下、約38ミクロン以下、約36ミクロン以下、約34ミクロン以下、
約32ミクロン以下、約30ミクロン以下、約28ミクロン以下、約26ミクロン以下、
約24ミクロン以下、約22ミクロン以下、約20ミクロン以下、約18ミクロン以下、
約16ミクロン以下、約14ミクロン以下、約12ミクロン以下、約10ミクロン以下の
先端部鋭度を有する、項目3及び18のいずれか1項目に記載の成形研磨粒子。
【0267】
項目20.本体は、少なくとも約2ミクロン、少なくとも約4ミクロン、少なくとも約
6ミクロン、少なくとも約8ミクロン、少なくとも約10ミクロン、少なくとも約12ミ
クロン、少なくとも約14ミクロン、少なくとも約16ミクロン、少なくとも約18ミク
ロン、少なくとも約20ミクロン、少なくとも約22ミクロン、少なくとも約24ミクロ
ン、少なくとも約26ミクロン、少なくとも約28ミクロン、少なくとも約30ミクロン
、少なくとも約32ミクロン、少なくとも約34ミクロン、少なくとも約36ミクロン、
少なくとも約38ミクロン、少なくとも約40ミクロン、少なくとも約42ミクロン、少
なくとも約44ミクロン、少なくとも約46ミクロン、少なくとも約48ミクロン、少な
くとも約50ミクロン、少なくとも約52ミクロン、少なくとも約54ミクロン、少なく
とも約56ミクロン、少なくとも約58ミクロン、少なくとも約60ミクロン、少なくと
も約62ミクロン、少なくとも約64ミクロン、少なくとも約66ミクロン、少なくとも
約68ミクロン、少なくとも約70ミクロンの先端部鋭度を有する、項目3及び18のい
ずれか1項目に記載の成形研磨粒子。
【0268】
項目21.本体は添加剤を含み、添加剤は酸化物を含み、添加剤は金属元素を含み、添
加剤は希土類元素を含む、項目1、2、3、4、5、6、7、及び8のいずれか1項目に
記載の成形研磨粒子。
【0269】
項目22.添加剤は、ドーパント材料を含み、ドーパント材料は、アルカリ元素、アル
カリ土類元素、希土類元素、遷移金属元素、及びこれらの組み合わせからなる群から選択
される元素を含み、ドーパント材料は、ハフニウム、ジルコニウム、ニオブ、タンタル、
モリブデン、バナジウム、リチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム
、ストロンチウム、バリウム、スカンジウム、イットリウム、ランタン、セシウム、プラ
セオジウム、クロム、コバルト、鉄、ゲルマニウム、マンガン、ニッケル、チタン、亜鉛
、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される元素を含む、項目21に記載の成形
研磨物品。
【0270】
項目23.本体は、本体の総重量の少なくとも約95重量%、少なくとも約95.1重
量%、少なくとも約95.2重量%、少なくとも約95.3重量%、少なくとも約95.
4重量%、少なくとも約95.5重量%、少なくとも約95.6重量%、少なくとも約9
5.7重量%、少なくとも約95.8重量%、少なくとも約95.9重量%、少なくとも
約96重量%、少なくとも約96.1重量%、少なくとも約96.2重量%、少なくとも
約96.3重量%、少なくとも約96.4重量%、少なくとも約96.5重量%、少なく
とも約96.6重量%、少なくとも約96.7重量%、少なくとも約96.8重量%、少
なくとも約96.9重量%、少なくとも約97重量%、少なくとも約97.1重量%、少
なくとも約97.2重量%、少なくとも約97.3重量%、少なくとも約97.4重量%
、少なくとも約97.5重量%のアルミナを含む、項目1、2、3、4、5、6、7、及
び8のいずれか1項目に記載の成形研磨粒子。
【0271】
項目24.本体は、本体の総重量の約99.5重量%以下、約99.4重量%以下、約
99.3重量%以下、約99.2重量%以下、約99.1重量%以下、約99重量%以下
、約98.9重量%以下、約98.8重量%以下、約98.7重量%以下、約98.6重
量%以下、約98.5重量%以下、約98.4重量%以下、約98.3重量%以下、約9
8.2重量%以下、約98.1重量%以下、約98重量%以下、約97.9重量%以下、
約97.8重量%以下、約97.7重量%以下、約97.6重量%以下、約97.5重量
%以下のアルミナを含む、項目1、2、3、4、5、6、7、及び8のいずれか1項目に
記載の成形研磨粒子。
【0272】
項目25.本体は、アルミナから本質的になる、項目1、2、3、4、5、6、7、及
び8のいずれか1項目に記載の成形研磨粒子。
【0273】
項目26.本体は、結晶粒を含む多結晶性材料を含み、平均粒度は、約1ミクロン以下
、約0.9ミクロン以下、約0.8ミクロン以下、約0.7ミクロン以下、約0.6ミク
ロン以下である、項目1、2、3、4、5、6、7、及び8のいずれか1項目に記載の成
形研磨粒子。
【0274】
項目27.平均粒度は、少なくとも約0.01ミクロン、少なくとも約0.05ミクロ
ン、少なくとも約0.06ミクロン、少なくとも約0.07ミクロン、少なくとも約0.
08ミクロン、少なくとも約0.09ミクロン、少なくとも約0.1ミクロン、少なくと
も約0.12ミクロン、少なくとも約0.15ミクロン、少なくとも約0.17ミクロン
、少なくとも約0.2ミクロンである、項目26に記載の成形研磨粒子。
【0275】
項目28.本体は、結合剤を本質的に含まず、本体は、有機材料を本質的に含まず、本
体は、希土類元素を本質的に含まず、本体は、鉄を本質的に含まない、項目1、2、3、
4、5、6、7、及び8のいずれか1項目に記載の成形研磨粒子。
【0276】
項目29.本体は、シードゾルゲルから形成される、項目1、2、3、4、5、6、7
、及び8のいずれか1項目に記載の成形研磨粒子。
【0277】
項目30.本体は、幅:長さが少なくとも約1:1~約10:1以下の一次アスペクト
比を有する、項目1、2、3、4、5、6、7、及び8のいずれか1項目に記載の成形研
磨粒子。
【0278】
項目31.本体は、幅:高さの比により定義される、約5:1~約1:1の範囲内の二
次アスペクト比を有する、項目1、2、3、4、5、6、7、及び8のいずれか1項目に
記載の成形研磨粒子。
【0279】
項目32.本体は、長さ:高さの比により定義される、約6:1~約1:1の範囲内の
三次アスペクト比を有する、項目1、2、3、4、5、6、7、及び8のいずれか1項目
に記載の成形研磨粒子。
【0280】
項目33.本体は、多結晶性材料を含み、多結晶性材料は、結晶粒を含み、結晶粒は、
窒化物、酸化物、炭化物、ホウ化物、オキシ窒化物、ダイヤモンド、及びこれらの組み合
わせからなる材料の群から選択され、結晶粒は、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、
酸化チタン、酸化イットリウム、酸化クロム、酸化ストロンチウム、酸化ケイ素、及びこ
れらの組み合わせからなる酸化物の群から選択される酸化物を含み、結晶粒は、アルミナ
を含み、結晶粒は、アルミナから本質的になる、項目1、2、3、4、5、6、7、及び
8のいずれか1項目に記載の成形研磨粒子。
【0281】
項目34.本体は、長さ及び幅により画定される面で見たときに、二次元多角形状を有
し、本体は、少なくとも3つの外点、少なくとも4つの外点、少なくとも5つの外点、少
なくとも6つの外点、少なくとも7つの外点、少なくとも8つの外点、少なくとも9つの
外点を有する二次元形状を有する、項目1、2、3、4、5、6、7、及び8のいずれか
1項目に記載の成形研磨粒子。
【0282】
項目35.本体は、固定研磨体の一部として基材に連結されており、固定研磨物品は、
結合研磨物品、研磨布紙物品、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、項目
1、2、3、4、5、6、7、及び8のいずれか1項目に記載の成形研磨粒子。
【0283】
項目36.基材はバッキングであり、バッキングは織布材料を含み、バッキングは不織
布材料を含み、バッキングは有機材料を含み、バッキングはポリマーを含み、バッキング
は、布地、紙、フィルム、生地、フリース生地、バルカンファイバ、織布材料、不織布材
料、ウェブ、ポリマー、樹脂、フェノール樹脂、フェノール-ラテックス樹脂、エポキシ
樹脂、ポリエステル樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂、ポリエステル、ポリウレタン、ポ
リプロピレン、ポリイミド、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される材料を含
む、項目35に記載の成形研磨粒子。
【0284】
項目37.バッキングは、触媒、結合剤、硬化剤、静電防止剤、懸濁化剤、目詰まり防
止剤、滑沢剤、湿潤剤、色素、増量剤、粘度調整剤、分散剤、消泡剤、及び研削剤からな
る群から選択される添加剤を含む、項目36に記載の成形研磨粒子。
【0285】
項目38.バッキングを覆う接着層をさらに含み、接着層はメイクコートを含み、メイ
クコートはバッキングを覆い、メイクコートはバッキングの一部分に直接結合され、メイ
クコートは有機材料を含み、メイクコートはポリマー材料を含み、メイクコートは、ポリ
エステル、エポキシ樹脂、ポリウレタン、ポリアミド、ポリアクリレート、ポリメタクリ
レート、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリシロキサン、シリコーン、酢酸セルロース
、ニトロセルロース、天然ゴム、デンプン、シェラック、及びこれらの組み合わせからな
る群から選択される材料を含む、項目36に記載の成形研磨粒子。
【0286】
項目39.接着層はサイズコートを含み、サイズコートは複数の成形研磨粒子の一部分
を覆い、サイズコートはメイクコートを覆い、サイズコートは複数の成形研磨粒子の一部
分に直接結合され、サイズコートは有機材料を含み、サイズコートはポリマー材料を含み
、サイズコートは、ポリエステル、エポキシ樹脂、ポリウレタン、ポリアミド、ポリアク
リレート、ポリメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリシロキサン、シリ
コーン、酢酸セルロース、ニトロセルロース、天然ゴム、デンプン、シェラック、及びこ
れらの組み合わせからなる群から選択される材料を含む、項目38に記載の成形研磨粒子
。
【0287】
項目40.成形研磨粒子は、複数の第1の種類の成形研磨粒子の一部であり、第1の種
類の成形研磨粒子の大半は、オープンコートでバッキングに連結され、オープンコートは
、約70粒子/cm2以下、約65粒子/cm2以下、約60粒子/cm2以下、約55
粒子/cm2以下、約50粒子/cm2以下、少なくとも約5粒子/cm2、少なくとも
約10粒子/cm2のコーティング密度を有する、項目36に記載の成形研磨粒子。
【0288】
項目41.成形研磨粒子は、複数の第1の種類の成形研磨粒子の一部であり、第1の種
類の成形研磨粒子の大半は、クローズドコートでバッキングに連結され、バッキング上に
成形研磨粒子のブレンドのクローズドコートを有し、クローズドコートは、少なくとも約
75粒子/cm2、少なくとも約80粒子/cm2、少なくとも約85粒子/cm2、少
なくとも約90粒子/cm2、少なくとも約100粒子/cm2のコーティング密度を有
する、項目36に記載の成形研磨粒子。
【0289】
項目42.成形研磨粒子は、複数の第1の種類の成形研磨粒子と第3の種類の研磨粒子
とを含むブレンドの一部であり、第3の種類の研磨粒子は、成形研磨粒子を含み、第3の
種類の研磨粒子は、希釈種の研磨粒子を含み、希釈種の研磨粒子は、不規則形状を有する
、項目36に記載の成形研磨粒子。
【0290】
項目43.研磨粒子のブレンドは、複数の成形研磨粒子を含み、複数の成形研磨粒子の
各成形研磨粒子は、バッキングに対して制御配向で配置され、制御配向は、所定の回転配
向、所定の横方向配向、及び所定の長手方向配向のうちの少なくとも1つを含む、項目4
2に記載の成形研磨粒子。
【0291】
項目44.本体は、長さ(L)、幅(W)、及び高さ(hi)を有し、長さ>幅であり
、長さ>高さであり、幅>高さである、項目1、2、3、4、5、6、7、及び8のいず
れか1項目に記載の成形研磨粒子。
【0292】
項目45.高さ(H)は、少なくとも約70ミクロン、少なくとも約80ミクロン、例
えば、少なくとも約90ミクロン、少なくとも約100ミクロン、少なくとも約120ミ
クロン、少なくとも約150ミクロン、少なくとも約175ミクロン、少なくとも約20
0ミクロン、少なくとも約225ミクロン、少なくとも約250ミクロン、少なくとも約
275ミクロン少なくとも約300ミクロン、かつ約3mm以下、約2mm以下、約1.
5mm以下、約1mm以下、約800ミクロン以下、約600ミクロン以下、約500ミ
クロン以下、約475ミクロン以下、約450ミクロン以下、約425ミクロン以下、約
400ミクロン以下、約375ミクロン以下、約350ミクロン以下、約325ミクロン
以下、約300ミクロン以下、約275ミクロン以下、約250ミクロン以下である、項
目44に記載の成形研磨粒子。
【0293】
項目46.幅は、少なくとも約200ミクロン、少なくとも約250ミクロン、少なく
とも約300ミクロン、少なくとも約350ミクロン、少なくとも約400ミクロン、少
なくとも約450ミクロン、少なくとも約500ミクロン、少なくとも約550ミクロン
、少なくとも約600ミクロン、少なくとも約700ミクロン、少なくとも約800ミク
ロン、少なくとも約900ミクロン、かつ約4mm以下、約3mm以下、約2.5mm以
下、約2mm以下である、項目44に記載の成形研磨粒子。
【0294】
項目47.本体は、約40%以下、約35%以下、約30%以下、約25%以下、約2
0%以下、約18%以下、約15%以下、約12%以下、約10%以下、約8%以下、約
6%以下、約4%以下のフラッシングパーセントを有する、項目1、2、3、4、5、6
、7、及び8のいずれか1項目に記載の成形研磨粒子。
【0295】
項目48.本体は、約2以下、約1.9以下、約1.8以下、約1.7以下、約1.6
以下、約1.5以下、約1.2以下、かつ少なくとも約0.9、少なくとも約1.0の凹
み値(d)を有する、項目1、2、3、4、5、6、7、及び8のいずれか1項目に記載
の成形研磨粒子。
【0296】
項目49.成形研磨粒子は、複数の第1の種類の成形研磨粒子の一部であり、第1の種
類の成形研磨粒子の大半は、側面配向でバッキングに連結され、複数の成形研磨粒子の成
形研磨粒子のうち少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少な
くとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約77%、少なくとも約80%、かつ
約99%以下、約95%以下、約90%以下、約85%以下は、側面配向でバッキングに
連結される、項目1、2、3、4、5、6、7、及び8のいずれか1項目に記載の成形研
磨粒子。
【0297】
項目50.本体の少なくとも1つの側面は、部分的に凹んだ形状を有する、項目1、2
、3、5、6、7、及び8のいずれか1項目に記載の成形研磨粒子。
【0298】
項目51.側面の第1の部分は、互いに隣り合う本体の第1の隅部と第2の隅部との間
に延在し、側面の第1の部分は、第1の直線区間に連接した第1の曲線区間を含む、項目
1、2、3、4、7、及び8のいずれか1項目に記載の成形研磨粒子。
【0299】
項目52.第1の直線区間は、第1の直線区間の長さ(Ll1)を有し、第1の曲線区
間は、第1の曲線区間の長さ(Lc1)を有する、項目4、5、及び51のいずれか1項
目に記載の成形研磨粒子。
【0300】
項目53.Lc1≧Ll1である、項目52に記載の成形研磨粒子。
【0301】
項目54.Ll1≧Lc1である、項目52に記載の成形研磨粒子。
【0302】
項目55.約1以下、約0.95以下、約0.9以下、約0.85以下、約0.8以下
、約0.75以下、約0.7以下、約0.65以下、約0.6以下、約0.55以下、約
0.5以下、約0.45以下、約0.4以下、約0.35以下、約0.3以下、約0.2
5以下、約0.2以下、約0.15以下、約0.1以下、約0.05以下の長さ係数(L
l1/Lc1)をさらに有する、項目52に記載の成形研磨粒子。
【0303】
項目56.長さ係数(Ll1/Lc1)は、少なくとも約0.05、少なくとも約0.
1、少なくとも約0.15、少なくとも約0.2である、項目55に記載の成形研磨粒子
。
【0304】
項目57.約1以下、約0.95以下、約0.9以下、約0.85以下、約0.8以下
、約0.75以下、約0.7以下、約0.65以下、約0.6以下、約0.55以下、約
0.5以下、約0.45以下、約0.4以下、約0.35以下、約0.3以下、約0.2
5以下、約0.2以下、約0.15以下、約0.1以下、約0.05以下の長さ係数(L
c1/Ll1)をさらに有する、項目52に記載の成形研磨粒子。
【0305】
項目58.長さ係数(Lc1/Ll1)は、少なくとも約0.05、少なくとも約0.
1、少なくとも約0.15、少なくとも約0.2である、項目57に記載の成形研磨粒子
。
【0306】
項目59.側面の第1の部分は、第1の曲線区間に連接した第2の直線区間をさらに含
む、項目4、5、及び51のいずれか1項目に記載の成形研磨粒子。
【0307】
項目60.第2の直線区間は、長さ(Ll2)を有し、Ll1は、Ll2と実質的に等
しい、項目59に記載の成形研磨粒子。
【0308】
項目61.Lc1≧Ll2である、項目59に記載の成形研磨粒子。
【0309】
項目62.約1以下、約0.95以下、約0.9以下、約0.85以下、約0.8以下
、約0.75以下、約0.7以下、約0.65以下、約0.6以下、約0.55以下、約
0.5以下、約0.45以下、約0.4以下、約0.35以下、約0.3以下、約0.2
5以下、約0.2以下、約0.15以下、約0.1以下、約0.05以下の長さ係数(L
l2/Lc1)をさらに有する、項目59に記載の成形研磨粒子。
【0310】
項目63.長さ係数(Ll2/Lc1)は、少なくとも約0.05、少なくとも約0.
1、少なくとも約0.15、少なくとも約0.2である、項目62に記載の成形研磨粒子
。
【0311】
項目64.約1以下、約0.95以下、約0.9以下、約0.85以下、約0.8以下
、約0.75以下、約0.7以下、約0.65以下、約0.6以下、約0.55以下、約
0.5以下、約0.45以下、約0.4以下、約0.35以下、約0.3以下、約0.2
5以下、約0.2以下、約0.15以下、約0.1以下、約0.05以下の長さ係数(L
c1/Ll2)をさらに有する、項目59に記載の成形研磨粒子。
【0312】
項目65.長さ係数(Lc1/Ll2)は、少なくとも約0.05、少なくとも約0.
1、少なくとも約0.15、少なくとも約0.2である、項目59に記載の成形研磨粒子
。
【0313】
項目66.約1以下、約0.95以下、約0.9以下、約0.85以下、約0.8以下
、約0.75以下、約0.7以下、約0.65以下、約0.6以下、約0.55以下、約
0.5以下、約0.45以下、約0.4以下、約0.35以下、約0.3以下、約0.2
5以下、約0.2以下、約0.15以下、約0.1以下、約0.05以下の線形和係数(
(Ll1+Ll2)/Lc1)をさらに有する、項目59に記載の成形研磨粒子。
【0314】
項目67.線形和係数((Ll1+Ll2)/Lc1)は、少なくとも約0.05、少
なくとも約0.1、少なくとも約0.15、少なくとも約0.2である、項目66に記載
の成形研磨粒子。
【0315】
項目68.約1以下、約0.95以下、約0.9以下、約0.85以下、約0.8以下
、約0.75以下、約0.7以下、約0.65以下、約0.6以下、約0.55以下、約
0.5以下、約0.45以下、約0.4以下、約0.35以下、約0.3以下、約0.2
5以下、約0.2以下、約0.15以下、約0.1以下、約0.05以下の逆線形和係数
(Lc1/(Ll1+Ll2))をさらに有する、項目59に記載の成形研磨粒子。
【0316】
項目69.逆線形和係数(Lc1/(Ll1+Ll2))は、少なくとも約0.05、
少なくとも約0.1、少なくとも約0.15、少なくとも約0.2である、項目68に記
載の成形研磨粒子。
【0317】
項目70.側面の第1の部分は、第1の直線区間に連接し、かつ鈍角を画定する入隅部
を画定する、第1の曲線区間を含む、項目1、2、3、4、5、7、及び8のいずれか1
項目に記載の成形研磨粒子。
【0318】
項目71.鈍角は、少なくとも約92度~約178度以下の範囲内の値を有し、鈍角は
、少なくとも約94度、少なくとも約96度、少なくとも約98度、少なくとも約100
度、少なくとも約102度、少なくとも約104度、少なくとも約106度、少なくとも
約108度、少なくとも約110度、少なくとも約112度、少なくとも約124度、少
なくとも約126度、少なくとも約128度、少なくとも約120度、少なくとも約12
2度、少なくとも約130度、少なくとも約132度、少なくとも約134度、少なくと
も約136度、少なくとも約138度、少なくとも約140度である、項目6及び70の
いずれか1項目に記載の成形研磨粒子。
【0319】
項目72.鈍角は、約176度以下、約174度以下、約172度以下、約170度以
下、約168度以下、約166度以下、約164度以下、約162度以下、約160度以
下、約158度以下、約156度以下、約154度以下、約152度以下、約150度以
下、約148度以下、約146度以下、約144度以下、約142度以下、約140度以
下である、項目71に記載の成形研磨粒子。
【0320】
項目73.側面の第1の部分は、第1の入隅部及び第2の入隅部を備え、第1の入隅部
及び第2の入隅部は、第1の曲線区間の両端で互いから離間しており、第1の入隅部は、
第1の直線区間と第1の曲線区間との間の縁部に配置され、第2の入隅部は、第1の曲線
区間と第2の直線区間との間の縁部に配置される、項目6及び70のいずれか1項目に記
載の成形研磨粒子。
【0321】
項目74.本体は、部分的に凹んだ形状を有する側面の第1の部分を備える、項目1、
2、3、5、6、7、及び8のいずれか1項目に記載の成形研磨粒子。
【0322】
項目75.部分的に凹んだ形状は、側面の第1の部分の全長(Lfp1)の小部分であ
る第1の曲線区間の長さ(Lc1)を有する、第1の曲線区間を含む、項目4及び74の
いずれか1項目に記載の成形研磨粒子。
【0323】
項目76.約1以下、約0.95以下、約0.9以下、約0.85以下、約0.8以下
、約0.75以下、約0.7以下、約0.65以下、約0.6以下、約0.55以下、約
0.5以下、約0.45以下、約0.4以下、約0.35以下、約0.3以下、約0.2
5以下、約0.2以下、約0.15以下、約0.1以下、約0.05以下の長さ係数(L
c1/Lfp)をさらに有する、項目75に記載の成形研磨粒子。
【0324】
項目77.第1の曲線区間は、少なくとも2つの明確に異なる湾曲を有する、項目4及
び74のいずれか1項目に記載の成形研磨粒子。
【0325】
項目78.第1の曲線区間は、単一の明確な湾曲を有する弧を画定する、項目4及び7
4のいずれか1項目に記載の成形研磨粒子。
【0326】
項目79.第1の曲線区間は、凹んだ形状を画定する、項目4及び74のいずれか1項
目に記載の成形研磨粒子。
【0327】
項目80.第1の曲線区間は、第1の直線区間と第2の直線区間との間に配置され、第
1の直線区間は、本体の第1の出隅部における第1の端部で終結し、長さ(Ll1)にわ
たって側面の第1の部分に沿って延在し、第1の曲線区間における第2の端部で終結し、
第1の入隅部を画定し、第2の直線区間は、本体の第2の出隅部における第1の端部で終
結し、長さ(Ll2)にわたって側面の第1の部分に沿って延在し、第1の曲線区間にお
ける第2の端部で終結し、第2の入隅部を画定する、項目4及び74のいずれか1項目に
記載の成形研磨粒子。
【0328】
項目81.第1の直線区間の長さ(Ll1)は、側面の第1の部分の全長(Lfp)の
小部分であり、さらに、長さ係数(Ll1/Lfp)が約1以下、約0.95以下、約0
.9以下、約0.85以下、約0.8以下、約0.75以下、約0.7以下、約0.65
以下、約0.6以下、約0.55以下、約0.5以下、約0.45以下、約0.4以下、
約0.35以下、約0.3以下、約0.25以下、約0.2以下、約0.15以下、約0
.1以下、約0.05以下である、項目4及び74のいずれか1項目に記載の成形研磨粒
子。
【0329】
項目82.第2の直線区間の長さ(Ll2)は、側面の第1の部分の全長(Lfp)の
小部分であり、さらに、長さ係数(Ll2/Lfp)が約1以下、約0.95以下、約0
.9以下、約0.85以下、約0.8以下、約0.75以下、約0.7以下、約0.65
以下、約0.6以下、約0.55以下、約0.5以下、約0.45以下、約0.4以下、
約0.35以下、約0.3以下、約0.25以下、約0.2以下、約0.15以下、約0
.1以下、約0.05以下である、項目4及び74のいずれか1項目に記載の成形研磨粒
子。
【0330】
項目83.第1の曲線区間は、曲率半径(Rc1)を有し、本体は、幅(W)を有し、
曲率半径(Rc1)は、本体の幅の少なくとも半分、本体の幅の少なくとも約0.8倍、
本体の幅の少なくとも1.5倍、本体の幅の少なくとも2倍であり、曲率半径(Rc1)
は、幅の約50倍以下である、項目4及び74のいずれか1項目に記載の成形研磨粒子。
【0331】
項目84.第1の曲線区間は、本体の第1の出隅部から離間した第1の端部を有する、
項目4及び74のいずれか1項目に記載の成形研磨粒子。
【0332】
項目85.第1の曲線区間は、本体の第2の出隅部から離間した第2の端部を有する、
項目4及び74のいずれか1項目に記載の成形研磨粒子。
【0333】
項目86.本体は、第2の曲線区間をさらに備える、項目4及び74のいずれか1項目
に記載の成形研磨粒子。
【0334】
項目87.本体は、
互いに隣り合う本体の第2の隅部と第3の隅部との間に延在する側面の第2の部分を備
え、側面の第2の部分は、第3の直線区間に連接した第2の曲線区間を含む、項目1、2
、3、4、5、6、7、及び8のいずれか1項目に記載の成形研磨粒子。
【0335】
項目88.
側面の第3の部分は、互いに隣り合う本体の第1の隅部と第3の隅部との間に延在し、
側面の第3の部分は、第5の直線区間に連接した第3の曲線区間を含む、項目1、2、3
、4、5、6、7、及び8のいずれか1項目に記載の成形研磨粒子。
【0336】
項目89.本体は、少なくとも第1の曲線区間を有する側面の第1の部分を少なくとも
備え、側面の第2の部分は、少なくとも1つの出隅部によって側面の第1の部分から隔て
られ、第2の部分は、少なくとも第2の曲線区間を含み、側面の第3の部分は、少なくと
も1つの出隅部によって側面の第1の部分から隔てられ、さらに、少なくとも1つの出隅
部によって側面の第2の部分から隔てられ、第3の部分は、少なくとも第3の曲線区間を
含む、項目1、2、3、4、5、6、7、及び8のいずれか1項目に記載の成形研磨粒子
。
【0337】
項目90.本体は、実質的に180度の出隅部の和を有し、かつ第1の曲線区間を有す
る側面の第1の部分をさらに含む、ハイブリッド多角形である、項目1、2、3、4、5
、6、及び8のいずれか1項目に記載の成形研磨粒子。
【0338】
項目91.本体は、本体の第1のアームの最大幅を画定する第1の最大先端部幅(Wt
1)を有し、第1の最大先端部幅(Wt1)は、第1のアームの第1の末端部から距離を
置いて、かつ本体の中点と第1の末端部との間に配置される、項目1、2、3、4、5、
6、及び7のいずれか1項目に記載の成形研磨粒子。
【0339】
項目92.第1の最大先端部幅(Wt1)は、第1のアームの軸に沿った最大先端部幅
の位置を画定し、第1のアームは、アームの末端部と最大先端部幅の位置との間に延在す
る第1の先端部長さ(Ltip1)を有し、第1の先端部長さ(Ltip1)は、アーム
の末端部と本体の中点との間の距離として定義される第1のアームの全長(Larm1)
の小部分であり、第1の先端部長さ(Ltip1)は、少なくとも約0.01(Larm
1)、少なくとも約0.02(Larm1)、少なくとも約0.03(Larm1)、少
なくとも約0.04(Larm1)、少なくとも約0.05(Larm1)、少なくとも
約0.06(Larm1)、少なくとも約0.07(Larm1)、少なくとも約0.0
8(Larm1)、少なくとも約0.09(Larm1)、少なくとも約0.1(Lar
m1)、少なくとも約0.12(Larm1)、少なくとも約0.15(Larm1)、
少なくとも約0.18(Larm1)、少なくとも約0.2(Larm1)、少なくとも
約0.22(Larm1)、少なくとも約0.25(Larm1)、少なくとも約0.2
8(Larm1)、少なくとも約0.3(Larm1)、少なくとも約0.32(Lar
m1)、少なくとも約0.35(Larm1)、少なくとも約0.38(Larm1)、
少なくとも約0.4(Larm1)である、項目8及び91のいずれか1項目に記載の成
形研磨粒子。
【0340】
項目93.第1の先端部長さ(Ltip1)は、約0.95(Larm1)以下、約0
.9(Larm1)以下、約0.85(Larm1)以下、約0.8(Larm1)以下
、約0.75(Larm1)以下、約0.7(Larm1)以下、約0.65(Larm
1)以下、約0.6(Larm1)以下、約0.55(Larm1)以下、約0.5(L
arm1)以下、約0.45(Larm1)以下である、項目92に記載の成形研磨粒子
。
【0341】
項目94.本体は、第1のアームの第1の最大先端部幅の位置と中点との間にある第1
のアームの最も狭い部分を画定する第1のスロート幅(Wth1)をさらに有し、第1の
スロート幅(Wth1)は、第1のアームの軸に沿った第1のスロート幅の位置を画定し
、第1のスロート位置は、第1の最大先端部幅の位置よりも中点に近い、項目8及び91
のいずれか1項目に記載の成形研磨粒子。
【0342】
項目95.第1のスロート位置は、第1のスロート位置と第1の最大先端部幅の位置と
の間に延在する第1のスロート長さ(Lth1)を画定し、第1のスロート長さ(Lth
1)は、第1のアームの全長(Larm1)の小部分であり、第1のスロート長さ(Lt
h1)は、少なくとも約0.01(Larm1)、少なくとも約0.02(Larm1)
、少なくとも約0.03(Larm1)、少なくとも約0.04(Larm1)、少なく
とも約0.05(Larm1)、少なくとも約0.06(Larm1)、少なくとも約0
.07(Larm1)、少なくとも約0.08(Larm1)、少なくとも約0.09(
Larm1)、少なくとも約0.1(Larm1)、少なくとも約0.12(Larm1
)、少なくとも約0.15(Larm1)、少なくとも約0.18(Larm1)、少な
くとも約0.2(Larm1)、少なくとも約0.22(Larm1)、少なくとも約0
.25(Larm1)、少なくとも約0.28(Larm1)、少なくとも約0.3(L
arm1)、少なくとも約0.32(Larm1)、少なくとも約0.35(Larm1
)、少なくとも約0.38(Larm1)、少なくとも約0.4(Larm1)である、
項目94に記載の成形研磨粒子。
【0343】
項目96.第1のスロート長さ(Lth1)は、約0.95(Larm1)以下、約0
.9(Larm1)以下、約0.85(Larm1)以下、約0.8(Larm1)以下
、約0.75(Larm1)以下、約0.7(Larm1)以下、約0.65(Larm
1)以下、約0.6(Larm1)以下、約0.55(Larm1)以下、約0.5(L
arm1)以下、約0.45(Larm1)以下である、項目95に記載の成形研磨粒子
。
【0344】
項目97.第1のスロート幅(Wth1)は、第1の最大先端部幅(Wt1)未満であ
る、項目94に記載の成形研磨粒子。
【0345】
項目98.第1のスロート幅(Wth1)は、約0.95(Wt1)以下、約0.9(
Wt1)以下、約0.85(Wt1)以下、約0.8(Wt1)以下、約0.75(Wt
1)以下、約0.7(Wt1)以下、約0.65(Wt1)以下、約0.6(Wt1)以
下、約0.55(Wt1)以下、約0.5(Wt1)以下、約0.45(Wt1)以下で
ある、項目97に記載の成形研磨粒子。
【0346】
項目99.第1のスロート幅(Wth1)は、少なくとも約0.01(Wt1)、少な
くとも約0.05(Wt1)、少なくとも約0.08(Wt1)、少なくとも約0.1(
Wt1)、少なくとも約0.12(Wt1)、少なくとも約0.15(Wt1)、少なく
とも約0.18(Wt1)、少なくとも約0.2(Wt1)、少なくとも約0.22(W
t1)、少なくとも約0.25(Wt1)、少なくとも約0.28(Wt1)、少なくと
も約0.3(Wt1)、少なくとも約0.32(Wt1)、少なくとも約0.35(Wt
1)、少なくとも約0.38(Wt1)、少なくとも約0.4(Wt1)、少なくとも約
0.42(Wt1)、少なくとも約0.45(Wt1)、少なくとも約0.48(Wt1
)、少なくとも約0.5(Wt1)である、項目98に記載の成形研磨粒子。
【0347】
項目100.
本体の第2のアームの最大幅を画定する第2の最大先端部幅(Wt2)であって、第2
のアームの第2の末端部と本体の中点との間に配置される、第2の最大先端部幅(Wt2
)と、
本体の第3のアームの最大幅を画定する第3の最大先端部幅(Wt3)であって、第3
のアームの第3の末端部と本体の中点との間に配置される、第3の最大先端部幅(Wt3
)と、をさらに有する、項目8及び91のいずれか1項目に記載の成形研磨粒子。
【0348】
項目101.
本体は、第2のアームの第2の最大先端部幅の位置と中点との間にある第2のアームの
最も狭い部分を画定する第2のスロート幅(Wth2)をさらに有し、第2のスロート幅
(Wth2)は、第2のアームの軸に沿った第2のスロート幅の位置を画定し、第2のス
ロート位置は、第2の最大先端部幅の位置よりも中点に近く、
本体は、第3のアームの第3の最大幅の位置と中点との間にある第3のアームの最も狭
い部分を画定する第3のスロート幅(Wth3)をさらに有し、第3のスロート幅(Wt
h3)は、第3のアームの軸に沿った第3のスロート幅の位置を画定し、第3のスロート
位置は、第3の最大先端部幅の位置よりも中点に近い、項目100に記載の成形研磨粒子
。
【0349】
項目102.成形研磨粒子を作製する方法であって、
i)少なくとも約350MPa~約1500MPa以下の範囲内の所定の強度を有する
材料を選択し、所定の強度に基づいて、所定の先端部鋭度及び所定の形状指数を有する成
形研磨粒子の本体を形成すること、
ii)成形研磨粒子の本体の所定の形状指数を、少なくとも約0.01~約0.49以
下の範囲内で選択し、所定の形状指数に基づいて、所定の先端部鋭度及び所定の強度を有
する本体を形成すること、ならびに
iii)成形研磨粒子の本体の所定の先端部鋭度を、少なくとも約1ミクロン~約80
ミクロン以下の範囲内で選択し、所定の先端部鋭度に基づいて、所定の形状指数及び所定
の強度を有する成形研磨粒子の本体を形成すること、のうちの少なくとも1つを含む、成
形研磨体の本体を形成することを含む、方法。
【0350】
項目103.形成することは、成形研磨粒子の本体の所定の先端部鋭度、所定の形状指
数、及び所定の強度の群から選択される結晶粒特性の相互関係を制御して、成形研磨粒子
の自生発刃挙動に影響を及ぼすことを含む、項目102に記載の方法。
【0351】
項目104.結晶粒特性の相互関係を制御することは、約0.7~約1.7の範囲内の
鋭度-形状-強度係数(3SF)を有する本体を形成することを含む、項目102に記載
の方法。
【0352】
項目105.形成することは、蒸着、印刷、押出、鋳型成形、流延、プレス、打抜き、
分割、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される方法を含む、項目102に記載
の方法。
【0353】
項目106.本体は、第1の主表面と、第2の主表面と、第1の主表面と第2の主表面
との間に延在する側面と、を備え、本体は、
部分的に凹んだ形状を有する側面の第1の部分、
互いに隣り合う本体の第1の隅部と第2の隅部との間に延在する側面の第1の部分であ
って、第1の直線区間に連接した第1の曲線区間を含む、側面の第1の部分、
第1の直線区間に連接し、かつ鈍角を画定する入隅部を画定する、第1の曲線区間を含
む、側面の第1の部分、
実質的に180度の出隅部の和を有し、かつ第1の曲線区間を有する側面の第1の部分
をさらに含む、ハイブリッド多角形、
本体の第1のアームの最大幅を画定する第1の最大先端部幅(Wt1)であって、第1
のアームの第1の末端部と本体の中点との間に配置される、第1の最大先端部幅(Wt1
)、及びこれらの組み合わせ、のうちの少なくとも1つを含む、項目102に記載の方法
。
【0354】
項目107.基材を覆う研磨粒子を含む固定研磨体であって、1以下の半寿命/初期エ
ネルギー係数を有する、固定研磨体。
【0355】
項目108.基材を覆う研磨粒子を含む固定研磨体であって、少なくとも5%の最小比
研削エネルギー係数を有する、固定研磨体。
【0356】
項目109.固定研磨体は、1以下の半寿命/初期エネルギー係数を有する、項目10
8に記載の固定研磨物品。
【0357】
項目110.固定研磨体は、1.20以下、または1.16以下、または1.10以下
、または1.06以下、または1.00以下、または0.99以下、または0.98以下
、または0.97以下、または0.96以下、または0.95以下、または0.94以下
、または0.93以下、または0.92以下、または0.91以下、または0.9以下、
または0.89以下、または0.88以下、または0.87以下、または0.86以下、
または0.85以下、または0.84以下、または0.83以下、または0.82以下、
または0.81以下、または0.8以下、または0.79以下、または0.78以下、ま
たは0.77以下、または0.76以下、または0.75以下、または0.74以下、ま
たは0.73以下、または0.72以下、または0.71以下、または0.7以下、また
は0.69以下、または0.68以下、または0.67以下、または0.66以下、また
は0.65以下、または0.64以下、または0.63以下、または0.62以下、また
は0.61以下、または0.6以下、または0.55以下、または0.5以下の半寿命/
初期エネルギー係数を有する、項目107及び109のいずれか1項目に記載の固定研磨
物品。
【0358】
項目111.固定研磨体は、少なくとも0.01、または少なくとも0.1、または少
なくとも0.15、または少なくとも0.2、または少なくとも0.25、または少なく
とも0.3、または少なくとも0.35、または少なくとも0.4、または少なくとも0
.45、または少なくとも0.5、または少なくとも0.55、または少なくとも0.6
、または少なくとも0.65、または少なくとも0.7、または少なくとも0.75、ま
たは少なくとも0.8、または少なくとも0.85、または少なくとも0.9、または少
なくとも0.95、または少なくとも0.99、または少なくとも1、または少なくとも
1.01の半寿命/初期エネルギー係数を有する、項目110に記載の固定研磨物品。
【0359】
項目112.固定研磨体は、少なくとも5%の最小比研削エネルギー係数を有する、項
目107に記載の固定研磨物品。
【0360】
項目113.固定研磨体は、少なくとも5.5%、または少なくとも6%、または少な
くとも6.5%、または少なくとも7%、または少なくとも7.5%、または少なくとも
8%、または少なくとも8.5%、または少なくとも9%、または少なくとも9.5%、
または少なくとも10%、または少なくとも10.5%、または少なくとも11%、また
は少なくとも11.5%、または少なくとも12%、または少なくとも12.5%、また
は少なくとも13%、または少なくとも13.5%、または少なくとも14%、または少
なくとも14.5%の最小比研削エネルギー係数を有する、項目108及び112のいず
れか1項目に記載の固定研磨物品。
【0361】
項目114.固定研磨体は、60%以下、または50%以下、または40%以下、また
は30%以下、または25%以下、または20%以下、または18%以下、または15%
以下の最小比研削エネルギー係数を有する、項目113に記載の固定研磨物品。
【0362】
項目115.基材の主表面に連結された研磨粒子の単一の層を画定する研磨布紙物品を
さらに含む、項目107及び108のいずれか1項目に記載の固定研磨物品。
【0363】
項目116.基材はバッキングであり、バッキングは織布材料を含み、バッキングは不
織布材料を含み、バッキングは有機材料を含み、バッキングはポリマーを含み、バッキン
グは、布地、紙、フィルム、生地、フリース生地、バルカンファイバ、織布材料、不織布
材料、ウェブ、ポリマー、樹脂、フェノール樹脂、フェノール-ラテックス樹脂、エポキ
シ樹脂、ポリエステル樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂、ポリエステル、ポリウレタン、
ポリプロピレン、ポリイミド、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される材料を
含む、項目107及び108のいずれか1項目に記載の固定研磨物品。
【0364】
項目117.バッキングは、触媒、結合剤、硬化剤、静電防止剤、懸濁化剤、目詰まり
防止剤、滑沢剤、湿潤剤、色素、増量剤、粘度調整剤、分散剤、消泡剤、及び研削剤から
なる群から選択される添加剤を含む、項目116に記載の固定研磨物品。
【0365】
項目118.バッキングを覆う接着層をさらに含み、接着層はメイクコートを含み、メ
イクコートはバッキングを覆い、メイクコートはバッキングの一部分に直接結合され、メ
イクコートは有機材料を含み、メイクコートはポリマー材料を含み、メイクコートは、ポ
リエステル、エポキシ樹脂、ポリウレタン、ポリアミド、ポリアクリレート、ポリメタク
リレート、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリシロキサン、シリコーン、酢酸セルロー
ス、ニトロセルロース、天然ゴム、デンプン、シェラック、及びこれらの組み合わせから
なる群から選択される材料を含む、項目116に記載の固定研磨物品。
【0366】
項目119.接着層はサイズコートを含み、サイズコートは複数の成形研磨粒子の一部
分を覆い、サイズコートはメイクコートを覆い、サイズコートは複数の成形研磨粒子の一
部分に直接結合され、サイズコートは有機材料を含み、サイズコートはポリマー材料を含
み、サイズコートは、ポリエステル、エポキシ樹脂、ポリウレタン、ポリアミド、ポリア
クリレート、ポリメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリシロキサン、シ
リコーン、酢酸セルロース、ニトロセルロース、天然ゴム、デンプン、シェラック、及び
これらの組み合わせからなる群から選択される材料を含む、項目118に記載の固定研磨
物品。
【0367】
項目120.研磨粒子は、成形研磨粒子を含む、項目107及び108のいずれか1項
目に記載の固定研磨物品。
【0368】
項目121.研磨粒子は、複数の第1の種類の成形研磨粒子を含み、第1の種類の成形
研磨粒子の大半は、オープンコートでバッキングに連結され、オープンコートは、約70
粒子/cm2以下のコーティング密度を有する、項目107及び108のいずれか1項目
に記載の固定研磨物品。
【0369】
項目122.研磨粒子は、複数の第1の種類の成形研磨粒子を含み、第1の種類の成形
研磨粒子の大半は、クローズドコートでバッキングに連結され、バッキング上に成形研磨
粒子のブレンドのクローズドコートを有し、クローズドコートは、少なくとも約75粒子
/cm2のコーティング密度を有する、項目107及び108のいずれか1項目に記載の
固定研磨物品。
【0370】
項目123.研磨粒子は、複数の第1の種類の成形研磨粒子と第2の種類の研磨粒子と
を含むブレンドを含み、第2の種類の研磨粒子は、成形研磨粒子を含み、第2の種類の研
磨粒子は、希釈種の研磨粒子を含み、希釈種の研磨粒子は、不規則形状を有する、項目1
07及び108のいずれか1項目に記載の固定研磨物品。
【0371】
項目124.研磨粒子のブレンドは、複数の成形研磨粒子を含み、複数の成形研磨粒子
の各成形研磨粒子は、バッキングに対して制御配向で配置され、制御配向は、所定の回転
配向、所定の横方向配向、及び所定の長手方向配向のうちの少なくとも1つを含む、項目
123に記載の固定研磨物品。
【0372】
項目125.研磨粒子は、成形研磨粒子であって、第1の主表面と、第2の主表面と、
第1の主表面と第2の主表面との間に延在する側面と、を備える本体を有する、成形研磨
粒子を含み、本体は、約80ミクロン以下から少なくとも約1ミクロンの範囲内の平均先
端部鋭度、少なくとも約0.01~約0.47以下の範囲内の形状指数を有し、本体は、
少なくとも約350MPa~約1500MPa以下の強度を有する、項目107及び10
8のいずれか1項目に記載の固定研磨物品。
【0373】
項目126.研磨粒子は、成形研磨粒子であって、第1の主表面と、第2の主表面と、
第1の主表面と第2の主表面との間に延在する側面と、を備える本体を有する、成形研磨
粒子を含み、側面の第1の部分は、部分的に凹んだ形状を有する、項目107及び108
のいずれか1項目に記載の固定研磨物品。
【0374】
項目127.研磨粒子は、成形研磨粒子であって、第1の主表面と、第2の主表面と、
第1の主表面と第2の主表面との間に延在する側面と、を備える本体を有する、成形研磨
粒子を含み、側面の第1の部分は、互いに隣り合う第1の隅部と第2の隅部との間に延在
し、側面の第1の部分は、第1の直線区間に連接した第1の曲線区間を含む、項目107
及び108のいずれか1項目に記載の固定研磨物品。
【0375】
項目128.研磨粒子は、成形研磨粒子であって、第1の主表面と、第2の主表面と、
第1の主表面と第2の主表面との間に延在する側面と、を備える本体を有する、成形研磨
粒子を含み、側面の第1の部分は、第1の直線区間に連接し、かつ鈍角を画定する入隅部
を画定する、第1の曲線区間を含む、項目107及び108のいずれか1項目に記載の固
定研磨物品。
【0376】
項目129.研磨粒子は、成形研磨粒子であって、第1の主表面と、第2の主表面と、
第1の主表面と第2の主表面との間に延在する側面と、を備える本体を有する、成形研磨
粒子を含み、本体は、実質的に180度の出隅部の和を有し、かつ第1の曲線区間を有す
る側面の第1の部分をさらに含む、ハイブリッド多角形である、項目107及び108の
いずれか1項目に記載の固定研磨物品。
【0377】
項目130.研磨粒子は、成形研磨粒子であって、第1の主表面と、第2の主表面と、
第1の主表面と第2の主表面との間に延在する側面と、を備える本体を有する、成形研磨
粒子を含み、本体は、本体の第1のアームの最大幅を画定する第1の最大先端部幅(Wt
1)を有し、第1の最大先端部幅(Wt1)は、第1のアームの第1の末端部から距離を
置いて、かつ本体の中点と第1の末端部との間に配置される、項目107及び108のい
ずれか1項目に記載の固定研磨物品。
【0378】
項目131.研磨粒子の少なくとも大半は、成形研磨粒子を含む、項目107及び10
8のいずれか1項目に記載の固定研磨物品。
【0379】
項目132.研磨粒子は、部分的に凹んだ形状を有する側面の第1の部分を含む本体を
有する、成形研磨粒子を含む、項目107及び108のいずれか1項目に記載の固定研磨
物品。
【0380】
項目133.部分的に凹んだ形状は、側面の第1の部分の全長(Lfp1)の小部分で
ある第1の曲線区間の長さ(Lc1)を有する、第1の曲線区間を含む、項目132に記
載の固定研磨物品。
【0381】
項目134.約1以下、または約0.95以下、または約0.9以下、または約0.8
5以下、または約0.8以下、または約0.75以下、または約0.7以下、または約0
.65以下、または約0.6以下、または約0.55以下、または約0.5以下、または
約0.45以下、または約0.4以下、または約0.35以下、または約0.3以下、ま
たは約0.25以下、または約0.2以下、または約0.15以下、または約0.1以下
、または約0.05以下の長さ係数(Lc1/Lfp)をさらに有する、項目133に記
載の固定研磨物品。
【0382】
項目135.第1の曲線区間は、少なくとも2つの明確に異なる湾曲を有する、項目1
33に記載の固定研磨物品。
【0383】
項目136.第1の曲線区間は、単一の明確な湾曲を有する弧を画定する、項目133
に記載の固定研磨物品。
【0384】
項目137.第1の曲線区間は、凹んだ形状を画定する、項目133に記載の固定研磨
物品。
【0385】
項目138.第1の曲線区間は、第1の直線区間と第2の直線区間との間に配置され、
第1の直線区間は、本体の第1の出隅部における第1の端部で終結し、長さ(Ll1)に
わたって側面の第1の部分に沿って延在し、第1の曲線区間における第2の端部で終結し
、第1の入隅部を画定し、第2の直線区間は、本体の第2の出隅部における第1の端部で
終結し、長さ(Ll2)にわたって側面の第1の部分に沿って延在し、第1の曲線区間に
おける第2の端部で終結し、第2の入隅部を画定する、項目133に記載の固定研磨物品
。
【0386】
項目139.第1の曲線区間は、曲率半径(Rc1)を有し、本体は、幅(W)を有し
、曲率半径(Rc1)は、本体の幅の少なくとも半分、または本体の幅の少なくとも約0
.8倍、または本体の幅の少なくとも1.5倍、または本体の幅の少なくとも2倍であり
、曲率半径(Rc1)は、幅の約50倍以下である、項目133に記載の固定研磨物品。
【0387】
項目140.第1の曲線区間は、4mm以下、または3mm以下、または2.5mm以
下、または少なくとも0.01mm、または少なくとも0.1mm、または少なくとも0
.5mm、または少なくとも0.8mm、または少なくとも1mm、または少なくとも1
.1mm、または少なくとも1.5mmの曲率半径(Rc1)を有する、項目133に記
載の固定研磨物品。
【0388】
項目141.研磨粒子は、成形研磨粒子であって、本体の第1のアームの最大幅を画定
する第1の最大先端部幅(Wt1)を有する本体を有する、成形研磨粒子を含み、第1の
最大先端部幅(Wt1)は、第1のアームの第1の末端部から距離を置いて、かつ本体の
中点と第1の末端部との間に配置される、項目107及び108のいずれか1項目に記載
の固定研磨物品。
【0389】
項目142.第1の最大先端部幅(Wt1)は、第1のアームの軸に沿った最大先端部
幅の位置を画定し、第1のアームは、アームの末端部と最大先端部幅の位置との間に延在
する第1の先端部長さ(Ltip1)を有する、項目141に記載の固定研磨物品。
【0390】
項目143.第1の先端部長さ(Ltip1)は、アームの末端部と本体の中点との間
の距離として定義される第1のアームの全長(Larm1)の小部分であり、第1の先端
部長さ(Ltip1)は、少なくとも約0.01(Larm1)である、項目141に記
載の固定研磨物品。
【0391】
項目144.第1の先端部長さ(Ltip1)は、約0.95(Larm1)以下であ
る、項目141に記載の固定研磨物品。
【0392】
項目145.本体は、第1のアームの第1の最大先端部幅の位置と中点との間にある第
1のアームの最も狭い部分を画定する第1のスロート幅(Wth1)をさらに有し、第1
のスロート幅(Wth1)は、第1のアームの軸に沿った第1のスロート幅の位置を画定
し、第1のスロート位置は、第1の最大先端部幅の位置よりも中点に近い、項目107及
び108のいずれか1項目に記載の固定研磨物品。
【0393】
項目146.第1のスロート位置は、第1のスロート位置と第1の最大先端部幅の位置
との間に延在する第1のスロート長さ(Lth1)を画定し、第1のスロート長さ(Lt
h1)は、第1のアームの全長(Larm1)の小部分であり、第1のスロート長さ(L
th1)は、少なくとも約0.01(Larm1)である、項目145に記載の固定研磨
物品。
【0394】
項目147.第1のスロート長さ(Lth1)は、約0.95(Larm1)以下であ
る、項目145に記載の固定研磨物品。
【0395】
項目148.第1のスロート幅(Wth1)は、第1の最大先端部幅(Wt1)未満で
あり、第1のスロート幅(Wth1)は、約0.95(Wt1)以下である、項目145
に記載の固定研磨物品。
【0396】
項目149.第1のスロート幅(Wth1)は、少なくとも約0.01(Wt1)であ
る、項目148に記載の固定研磨物品。