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特許7000563無線LANシステムにおけるACK情報を送受信する方法、及びこのための装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-27
(45)【発行日】2022-02-10
(54)【発明の名称】無線LANシステムにおけるACK情報を送受信する方法、及びこのための装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/12 20090101AFI20220203BHJP
   H04W 84/12 20090101ALI20220203BHJP
   H04W 28/04 20090101ALI20220203BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20220203BHJP
【FI】
H04W72/12 150
H04W84/12
H04W28/04 110
H04W72/04 131
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2020517816
(86)(22)【出願日】2018-10-01
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-12-03
(86)【国際出願番号】 KR2018011630
(87)【国際公開番号】W WO2019066612
(87)【国際公開日】2019-04-04
【審査請求日】2020-03-27
(31)【優先権主張番号】62/565,118
(32)【優先日】2017-09-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/575,533
(32)【優先日】2017-10-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/581,048
(32)【優先日】2017-11-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【弁理士】
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】パク ソンチン
(72)【発明者】
【氏名】キム チンミン
(72)【発明者】
【氏名】ユン ソンウン
(72)【発明者】
【氏名】チェ チンス
【審査官】米倉 明日香
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/105128(WO,A1)
【文献】Carlos Cordeiro,Scheduling for mmWave Distribution Networks,IEEE 802.11-17/1323r2,2017年09月13日
【文献】Djordje Tujkovic,Features for mmW distribution network use case,IEEE 802.11-17/1321r0,2017年09月13日
【文献】George Cherian,Ack/BA for mmWave Distribution Networks,IEEE 802.11-17/1647r0,2017年11月06日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線LAN(WLAN)システムにおけるステーション(STA)がACK(Acknowledgement)情報を送信する方法において、
アクセスポイント(AP)から1つのサービス区間(service period;SP)に対するTDD(Time Division Duplex)割り当て情報を受信し、
前記1つのSPは少なくとも1つのTDDスロットを含み、1つのTDDスロットは少なくとも1つのTDD SPを含み、前記TDD割り当て情報は、前記少なくとも1つのTDD SPについての割当て情報を含み、
前記少なくとも1つのTDD SPにおいて前記ACK情報を前記APに送信することを含み、
前記少なくとも1つのTDD SPにおいて、前記ACK情報に対するTDD SPは、下りリンク(DL)データと上りリンク(UL)データに対するTDD SPの後の最も早いTDD SPに割り当てられる、ステーションのACK情報送信方法。
【請求項2】
前記TDD割り当て情報は、前記少なくとも1つのTDD SPが前記ACK情報の送信のために割り当てられることについての情報を含む、請求項1に記載のステーションのACK情報送信方法。
【請求項3】
前記TDD割り当て情報は2ビット情報を含み、
前記2ビット情報は、前記少なくとも1つのTDD SPの中の1つのTDD SPが前記ACK情報の送信のために割り当てられるか否かについての情報を含む、請求項2に記載のステーションのACK情報送信方法。
【請求項4】
前記1つのSPに含まれるTDDスロットの個数がQであり、前記1つのTDDスロットに含まれるTDD SPの個数がMである場合、前記TDD割り当て情報は、下記の数式を満たすオクテット(octets)のサイズを有し、
[数式]
ここで、
は、Aよりも大きいか等しい整数のうち、最も小さい整数値を示す、請求項3に記載のステーションのACK情報送信方法。
【請求項5】
記ACK情報を送信するための前記STAに対する特定のTDD SPは、前記1つのTDDスロットの最後の区間に割り当てられる、請求項1に記載のステーションのACK情報送信方法。
【請求項6】
前記STAは、前記ACK情報の送信に先だって、前記APから前記ACK情報の送信を要請する信号を受信する、請求項1に記載のステーションのACK情報送信方法。
【請求項7】
前記1つのSPは、データ伝送区間(data transfer interval;DTI)に含まれる、請求項1に記載のステーションのACK情報送信方法。
【請求項8】
無線LAN(WLAN)システムにおけるアクセスポイント(AP)がステーション(STA)からACK(Acknowledgement)情報を受信する方法において、
1つのサービス区間(service period;SP)に対するTDD(Time Division Duplex)割り当て情報を前記STAに送信し、
前記1つのSPは少なくとも1つのTDDスロットを含み、
1つのTDDスロットは少なくとも1つのTDD SPを含み、前記TDD割り当て情報は、前記少なくとも1つのTDD SPについての割当て情報を含み、
前記少なくとも1つのTDD SPにおいて前記STAから前記ACK情報を受信することを含み、
前記少なくとも1つのTDD SPにおいて、前記ACK情報に対するTDD SPは、下りリンク(DL)データと上りリンク(UL)データに対するTDD SPの後の最も早いTDD SPに割り当てられる、アクセスポイントのACK情報受信方法。
【請求項9】
前記TDD割り当て情報は、前記少なくとも1つのTDD SPが前記ACK情報の送信のために割り当てられることについての情報を含む、請求項8に記載のアクセスポイントのACK情報受信方法。
【請求項10】
前記TDD割り当て情報は、2ビット情報を含み、
前記2ビット情報は、前記少なくとも1つのTDD SPの中の1つのTDD SPが前記ACK情報の送信のために割り当てられるか否かについての情報を含む、請求項9に記載のアクセスポイントのACK情報受信方法。
【請求項11】
前記1つのSPに含まれるTDD SPの個数がQであり、前記1つのTDD スロットに含まれるTDD SPの個数がMである場合、前記TDD割り当て情報は、下記の数式を満たすオクテット(octets)のサイズを有し、
[数式]
ここで、
は、Aよりも大きいか等しい整数のうち、最も小さい整数値を示す、請求項10に記載のアクセスポイントのACK情報受信方法。
【請求項12】
記STAから前記ACK情報を受信するための前記APに対する特定のTDD SPは、前記1つのTDDスロットの最後の区間に割り当てられる、請求項8に記載のアクセスポイントのACK情報受信方法。
【請求項13】
前記APは、前記ACK情報の受信に先だって、前記STAに前記ACK情報の送信を要請する信号を送信する、請求項8に記載のアクセスポイントのACK情報受信方法。
【請求項14】
前記1つのSPは、データ伝送区間(data transfer interval;DTI)に含まれる、請求項8に記載のアクセスポイントのACK情報受信方法。
【請求項15】
無線LAN(WLAN)システムにおけるACK(Acknowledgement)情報を送信するステーション装置において、
少なくとも1つのRF(Radio Frequency)チェーンを有し、他のステーション装置と信号を送受信するように構成される送受信部と、
前記送受信部と連結され、前記他のステーション装置と送受信した信号を処理するプロセッサを含み、
前記プロセッサは、
前記他のステーション装置から1つのサービス区間(service period;SP)に対してTDD(Time Division Duplex)割り当て情報を受信し、
前記1つのSPは少なくとも1つのTDDスロットを含、1つのTDDスロットは少なくとも1つのTDD SPを含み、前記TDD割り当て情報は、前記少なくとも1つのTDD SPについての割当て情報を含み、
前記少なくとも1つのTDD SPにおいて前記ACK情報を前記他のステーション装置に送信するように構成され、
前記少なくとも1つのTDD SPにおいて、前記ACK情報に対するTDD SPは、下りリンク(DL)データと上りリンク(UL)データに対するTDD SPの後の最も早いTDD SPに割り当てられる、ステーション装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の説明は、無線LAN(WLAN)システムにおけるACK(Acknowledgement)情報を送受信する方法、及びこのための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
無線LAN技術に対する標準は、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers) 802.11標準として開発されている。IEEE 802.11a及びbは、2.4.GHz又は5GHzで非免許帯域(unlicensed band)を利用して、IEEE 802.11bは、11Mbpsの伝送速度を提供し、IEEE 802.11aは、54Mbpsの伝送速度を提供する。IEEE 802.11gは、2.4GHzで直交周波数分割多重化(Orthogonal frequency-division multiplexing、OFDM)を適用し、54Mbpsの伝送速度を提供する。IEEE 802.11nは、多重入出力OFDM(multiple input multiple output-OFDM、MIMO-OFDM)を適用し、4個の空間的なストリーム(spatial stream)に対して300Mbpsの伝送速度を提供する。IEEE 802.11nでは、チャネル帯域幅(channel bandwidth)を40MHzまで支援し、この場合には、600Mbpsの伝送速度を提供する。
【0003】
前述した無線RANの標準は、最大160MHzの帯域幅を使用し、8個の空間ストリームを支援して、最大1Gbit/sの速度を支援するIEEE 802.11ac標準を経て、IEEE 802.11ax標準化に対する議論が行われている。
【0004】
一方、IEEE 802.11adでは、60GHz帯域での超高速処理率のための性能向上を規定しており、このようなIEEE 802.11adシステムに初めてチャネルボンディング及びMIMO技術を導入するためのIEEE 802.11ayに対する議論が行われている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明では、TDDスケジューリングの方式によって、TDDスケジューリングされたステーション装置がACK情報を送受信する方法、及びこのための装置を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述したような課題を解決するための本発明の一側面では、無線LAN(WLAN)システムにおけるステーション(STA)がACK(Acknowledgement)情報を送信する方法において、アクセスポイント(AP)から1つのサービス区間(service period;SP)内のTDD(Time Division Duplex)割り当て情報を受信し、前記1つのSPが1つ以上の第1の単位時間(time unit)を含み、前記1つの第1の単位時間が1つ以上の第2の単位時間を含む場合、前記TDD割り当て情報は、前記1つのSPに含まれた全ての第2の単位時間に対する情報を含み;及び前記1つのSP以内に前記TDD割り当て情報に基づいて決定される1つ以上の第2の単位時間(time unit)で前記ACK情報を前記APに送信;することを含む、ステーションのACK情報送信方法を提案する。
【0007】
ここで、前記TDD割り当て情報は、前記1つ以上の第2の単位時間が前記ACK情報の送信のために割り当てられることを知らせることができる。
【0008】
より具体的に、前記TDD割り当て情報は1つ以上の連続する2ビット情報で構成され、各々の2ビット情報は、関連する第2の単位時間が前記ACK情報の送信のために割り当てられるか否かを知らせることができる。
【0009】
この際、前記1つのSPに含まれた第1の単位時間の個数がQであり、前記1つの第1の単位時間に含まれた第2の単位時間の個数がMである場合、前記TDD割り当て情報は、下記の数式を満たすオクテット(octets)のサイズを有することができる。
【0010】
[数式]
【0011】
ここで、
は、Aよりも大きいか等しい整数のうち、最も小さい整数値を示すことができる。
【0012】
また、前記STAが前記ACK情報を送信する特定の第2の単位時間は、前記特定の第2の単位時間を含む特定の第1の単位時間の最後の区間に割り当てられる。
【0013】
また、前記STAは、前記ACKの送信に先だって、前記APから前記ACKの送信を要請する信号を受信することができる。
【0014】
また、前記1つのSPは、データ伝送区間(data transfer interval;DTI)に含まれ得る。
【0015】
前述したような課題を解決するための本発明の別の側面では、無線LAN(WLAN)システムにおけるアクセスポイント(AP)がステーション(STA)からACK(Acknowledgement)情報を受信する方法において、1つのサービス区間(service period;SP)内のTDD(Time Division Duplex)割り当て情報を前記STAに送信し、前記1つのSPが1つ以上の第1の単位時間(time unit)を含み、前記1つの第1の単位時間が1つ以上の第2の単位時間を含む場合、前記TDD割り当て情報は、前記1つのSPに含まれた全ての第2の単位時間に対する情報を含み、前記1つのSP以内に前記TDD割り当て情報に基づいて決定される1つ以上の第2の単位時間(time unit)で前記STAから前記ACK情報を受信することを含む、アクセスポイントのACK情報受信方法を提案する。
【0016】
ここで、前記TDD割り当て情報は、前記1つ以上の第2の単位時間が前記ACK情報の送信のために割り当てられることを知らせることができる。
【0017】
より具体的に、前記TDD割り当て情報は、1つ以上の連続する2ビット情報で構成され、各々の2ビット情報は、関連する第2の単位時間が前記ACK情報の送信のために割り当てられるか否かを知らせることができる。
【0018】
この際、前記1つのSPに含まれた第1の単位時間の個数がQであり、前記1つの第1の単位時間に含まれた第2の単位時間の個数がMである場合、前記TDD割り当て情報は、下記の数式を満たすオクテット(octets)のサイズを有することができる。
【0019】
[数式]
【0020】
ここで、
は、Aよりも大きいか等しい整数のうち、最も小さい整数値を示すことができる。
【0021】
また、前記STAが前記ACK情報を送信する特定の第2の単位時間は、前記特定の第2の単位時間を含む特定の第1の単位時間の最後の区間に割り当てられる。
【0022】
また、前記STAは、前記ACKの送信に先だって、前記APから前記ACKの送信を要請する信号を受信することができる。
【0023】
また、前記1つのSPは、データ伝送区間(data transfer interval;DTI)に含まれ得る。
【0024】
前述したような課題を解決するための本発明のまた別の側面では、無線LAN(WLAN)システムにおけるACK(Acknowledgement)情報を送信するステーション装置において、1つ以上のRF(Radio Frequency)チェーンを有し、他のステーション装置と信号を送受信するように構成される送受信部;及び前記送受信部と連結され、前記他のステーション装置と送受信した信号を処理するプロセッサを含み、前記プロセッサは、前記他のステーション装置から1つのサービス区間(service period;SP)内のTDD(Time Division Duplex)割り当て情報を受信し、前記1つのSPが1つ以上の第1の単位時間(time unit)を含み、前記1つの第1の単位時間が1つ以上の第2の単位時間を含む場合、前記TDD割り当て情報は、前記1つのSPに含まれた全ての第2の単位時間に対する情報を含み、前記1つのSP以内に前記TDD割り当て情報に基づいて決定される1つ以上の第2の単位時間(time unit)で前記ACK情報を前記他のステーション装置に送信するように構成される、ステーション装置を提案する。
【0025】
前述したような課題を解決するための本発明のまた別の側面では、無線LAN(WLAN)システムにおけるACK(Acknowledgement)情報を受信するステーション装置において、1つ以上のRF(Radio Frequency)チェーンを有し、他のステーション装置と信号を送受信するように構成される送受信部と、前記送受信部と連結され、前記他のステーション装置と送受信した信号を処理するプロセッサとを含み、前記プロセッサは、1つのサービス区間(service period;SP)内のTDD(Time Division Duplex)割り当て情報を前記他のステーション装置に送信し、前記1つのSPが1つ以上の第1の単位時間(time unit)を含み、前記1つの第1の単位時間が1つ以上の第2の単位時間を含む場合、前記TDD割り当て情報は、前記1つのSPに含まれた全ての第2の単位時間に対する情報を含み、前記1つのSP以内に前記TDD割り当て情報に基づいて決定される1つ以上の第2の単位時間(time unit)で前記他のステーション装置から前記ACK情報を受信するように構成される、ステーション装置を提案する。
【0026】
本発明で得られる効果は、以上で言及した効果に制限されず、言及しないまた別の効果は、下記の記載から本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解されるはずだ。
【発明の効果】
【0027】
前記のような構成を通じて、本発明に適用可能な802.11ayシステムを支援するステーション装置は、割り当てられた時間区間を介してACK情報を送受信することができる。
【0028】
特に、前記のような構成によると、従来のWi-Fiシステムと異なり、AP(又はDN)はACK情報を送受信する区間を動的に設定(又は割り当て)することができ、これに従属するSTA(又はCN)は、前記AP(又はDN)の設定(又は割り当て)に基づいて、動的に設定(又は割り当て)された時間区間を介して、前記ACK情報を送受信することができる。
【0029】
本発明で得られる効果は、以上で言及した効果に制限されず、言及しないまた別の効果は、下記の記載から本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解されるはずだ。
【図面の簡単な説明】
【0030】
本明細書に添付される図は、本発明に対する理解を提供するためのものであって、本発明の様々な実施形態を示し、明細書の記載と共に本発明の原理を説明するためのものである。
【0031】
図1】無線LANシステムの構成の一例を示す図である。
図2】無線LANシステムの構成の別の例を示す図である。
図3】本発明の一実施形態にかかるチャネルボンディング動作の説明のための60GHz帯域でのチャネルを説明するための図である。
図4】無線LANシステムにおけるチャネルボンディングを行う基本的な方法を説明するための図である。
図5】ビーコン間隔の構成を説明するための図である。
図6】既存の無線フレームの物理構成を説明するための図である。
図7図6の無線フレームのヘッダフィールドの構成を説明するための図である。
図8図6の無線フレームのヘッダフィールドの構成を説明するための図である。
図9】本発明に適用可能なPPDU構造を示す図である。
図10】本発明に適用可能なPPDU構造を簡単に示す図である。
図11】本発明の一実施例にかかるTDDスケジューリングの方法を簡単に示す図である。
図12】本発明の別の実施例にかかるTDDスケジューリングの方法を簡単に示す図である。
図13】本発明に適用可能な一実施例にかかり、ACK TDD SP区間がDL TDD SP及びUL TDD SPの次の区間に割り当てられる例示を簡単に示す図である。
図14】本発明に適用可能な一実施例にかかり、ACK TDD SP区間(UL)及びACK TDD SP区間(DL)がDL TDD SP及びUL TDD SPの次の区間に割り当てられる例示を簡単に示す図である。
図15】本発明の第3のシグナリング方法による動作を簡単に示す図である。
図16】本発明の一例によるAPとSTA間のACKの送受信動作を簡単に示す図である。
図17】本発明の別の例によるAPとSTA間のACKの送受信動作を簡単に示す図である。
図18】本発明の一実施例にかかるSTAとAP間のACK情報の送受信動作を簡単に示す図である。
図19】本発明の一実施例にかかるSTAのACK情報送信動作を簡単に示すフローチャートである。
図20】本発明の一実施例にかかるAPのACK情報受信動作を簡単に示すフローチャートである。
図21】前述したような方法を実現するための装置を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、本発明にかかる好ましい実施形態を添付図を参照として詳細に説明する。添付図と共に以下に開示される詳細な説明は、本発明の例示的な実施形態を説明しようとするものであり、本発明が実施できる唯一の実施形態を示そうとするわけではない。
【0033】
以下の詳細な説明は、本発明の完全な理解を提供するために具体的な細部事項を含む。しかし、当業者は、本発明がこのような具体的な細部事項がなくても実施可能であることが分かる。幾つかの場合、本発明の概念が曖昧になることを避けるために、公知の構造及び装置は省略されるか、各構造及び装置の核心機能を中心にしたブロック図の形式で示す。
【0034】
本発明が適用される移動通信システムは、様々に存在し得るが、以下では、移動通信システムの一例として、無線LANシステムについて具体的に説明する。
【0035】
1.無線LAN(Wireless LAN、WLAN)システム
【0036】
1-1.無線LANシステムの一般
【0037】
図1は、無線LANシステムの構成の一例を示す図である。
【0038】
図1に示すように、無線LANシステムは1つ以上の基本サービスセット(Basic Service Set、BSS)を含む。BSSは、成功裏に同期化をなして互いに通信することができるステーション(Station、STA)の集合である。
【0039】
STAは、媒体アクセス制御(Medium Access Control、MAC)と無線媒体に対する物理層(Physical Layer)のインターフェースを含む論理個体であって、アクセスポイント(access point、AP)と非AP STA(Non-AP Station)とを含む。STAのうち、ユーザが操作する携帯用端末は、Non-AP STAであって、単純にSTAというときは、Non-AP STAを指すこともある。Non-AP STAは、端末(terminal)、無線送受信ユニット(Wireless Transmit/Receive Unit、WTRU)、ユーザ装備(User Equipment、UE)、移動局(Mobile Station、MS)、携帯用端末(Mobile Terminal)、又は移動加入者ユニット(Mobile Subscriber Unit)等の他の名称でも呼ばれる。
【0040】
また、APは、自身に結合されたSTA(Associated Station)に無線媒体を介して分配システム(Distribution System、DS)へのアクセスを提供する個体である。APは、集中制御器、基地局(Base Station、BS)、Node-B、BTS(Base Transceiver System)、PCP/AP(personal basic service set central point/access point)又はサイト制御器等でも呼ばれる。
【0041】
BSSは、インフラストラクチャー(infrastructure)BSSと、独立した(Independent)BSS(IBSS)とに区分できる。
【0042】
図1に示すBBSはIBSSである。IBSSはAPを含んでいないBSSを意味し、APを含んでないので、DSへのアクセスが許容されず、自己完結型ネットワーク(self-contained network)をなす。
【0043】
図2は、無線LANシステムの構成の別の例を示す図である。
【0044】
図2に示すBSSは、インフラストラクチャーBSSである。インフラストラクチャーBSSは、1つ以上のSTA及びAPを含む。インフラストラクチャーBSSで非AP STA間の通信は、APを経由して行われるのが原則であるが、非AP STA間に直接リンク(link)が設定された場合には、非AP STA間で直接通信も可能である。
【0045】
図2に示すように、複数のインフラストラクチャーBSSは、DSを介して相互連結できる。DSを介して連結された複数のBSSを拡張サービスセット(Extended Service Set、ESS)という。ESSに含まれるSTAは互いに通信することができ、同一のESS内で非AP STAは途切れることなく通信しつつ、1つのBSSから他のBSSに移動することができる。
【0046】
DSは複数のAPを連結するメカニズム(mechanism)であって、必ずしもネットワークである必要はなく、所定の分配サービスを提供することができるならば、その形態については何ら制限がない。例えば、DSはメッシュ(mesh)ネットワークのような無線ネットワークであってもよく、APを互いに連結させてくれる物理的な構造物であってもよい。
【0047】
以上に基づき、無線LANシステムにおけるチャネルボンディング方式について説明する。
【0048】
1-2.無線LANシステムにおけるチャネルボンディング
【0049】
図3は、本発明の一実施形態にかかるチャネルボンディング動作の説明のための60GHz帯域でのチャネルを説明するための図である。
【0050】
図3に示すように、60GHz帯域では4個のチャネルが構成でき、一般チャネルの帯域幅は2.16GHzであってもよい。60GHzで使用可能なISM帯域(57GHz~66GHz)は、各国の状況によって異なって規定され得る。一般に、図3に示すチャネルのうちのチャネル2は、全ての地域で使用可能であり、デフォルト(default)チャネルとして使用されることができる。オーストラリアを除いた大半の地域でチャネル2及びチャネル3を使用することができ、これをチャネルボンディングに活用することができる。但し、チャネルボンディングに活用されるチャネルは多様であり得、本発明は特定のチャネルに限定されない。
【0051】
図4は、無線LANシステムにおけるチャネルボンディングを行う基本的な方法を説明するための図である。
【0052】
図4の例は、IEEE 802.11nシステムで2個の20MHzチャネルを結合して40MHzチャネルボンディングで動作することを例に挙げて説明する。IEEE 802.11acシステムの場合、40/80/160MHzチャネルボンディングが可能である。
【0053】
図4の例示的な2個のチャネルは、主なチャネル(Primary Channel)及び補助チャネル(Secondary Channel)を含み、STAは前記2個のチャネルのうち、主なチャネルに対してCSMA/CA方式でチャネルの状態を検討することができる。万が一、主なチャネルが一定のバックオフ間隔(backoff interval)の間に遊休(idle)し、バックオフカウントが0となる時点で、補助チャネルが所定時間(例えば、PIFS)の間に遊休である場合、STAは主なチャネル及び補助チャネルを結合してデータを伝送することができる。
【0054】
但し、図4のように競合ベースでチャネルボンディングを行う場合、前述したように、主なチャネルに対するバックオフカウントが満了となる時点で、補助チャネルが一定時間の間に遊休状態を維持した場合に限ってチャネルボンディングが可能であるため、チャネルボンディングの活用が非常に制限的であり、媒体の状況に柔軟に対応することが難しい側面がある。
【0055】
これによって、本発明の一側面では、APがSTAにスケジューリング情報を送信し、スケジューリングに基づいてアクセスを行う案を提案する。一方、本発明の別の一側面では、前述したスケジューリングに基づいて、又は前述したスケジューリングと独立して競合ベースでチャネルアクセスを行う案を提案する。また、本発明の別の一側面では、ビームフォーミング(beamforming)に基づいて空間共有(Spatial Sharing)技法を通じて通信を行う方法について提案する。
【0056】
1-3.ビーコン間隔の構成
【0057】
図5は、ビーコン間隔の構成を説明するための図である。
【0058】
11adベースDMG BSSシステムで、媒体の時間はビーコン間隔に分けられる。ビーコン間隔内の下位区間は、アクセス区間(Access Period)と称される。1つのビーコン間隔内の互いに異なるアクセス区間は、異なるアクセス規則を有することができる。このようなアクセス区間に対する情報は、AP又はPCP(Personal basic service set Control Point)によってnon-AP STA又はnon-PCPに送信されることができる。
【0059】
図5に示す例のように、1つのビーコン間隔は、1つのBHI(Beacon Header Interval)と1つのDTI(Data Transfer Interval)を含むことができる。BHIは、図4に示すように、BTI(Beacon Transmission Interval)、A-BFT(Association Beamforming Training)、及びATI(Announcement Transmission Interval)を含むことができる。
【0060】
BTIは1つ以上のDMGビーコンフレームが送信できる区間を意味する。A-BFTは、先行するBTIの間にDMGビーコンフレームを送信したSTAによるビームフォーミングトレーニングが行われる区間を意味する。ATIはPCP/APとnon-PCP/non-AP STAとの間に要請-応答ベースの管理アクセス区間を意味する。
【0061】
一方、DTI(Data Transfer Interval)はSTA間のフレームの交換が行われる区間であって、図5に示すように、1つ以上のCBAP(Contention Based Access Period)及び一つ以上のSP(Service Period)が割り当てられる。図5では、2個のCBAPと2個のSPが割り当てられる例を示しているが、これは例示的なものであって、これに限定される必要はない。
【0062】
以下では、本発明が適用される無線LANシステムにおける物理層の構成について具体的に見る。
【0063】
1-4.物理層の構成
【0064】
本発明の一実施形態にかかる無線LANシステムでは、次のような3つの異なる変調モードを提供することができることを仮定する。
【0065】
【表1】
【0066】
このような変調モードは、互いに異なる要求条件(例えば、高い処理率又は安定性)を満たすために用いられる。システムに応じて、これらのうち一部のモードのみ支援することもある。
【0067】
図6は、既存の無線フレームの物理構成を説明するための図である。
【0068】
全てのDMG(Directional Multi-Gigabit)物理層は、図6に示すようなフィールドを共通して含むことを仮定する。但し、各々のモードに応じて、個別的なフィールドの規定方式及び使用される変調/コーディング方式において差を有し得る。
【0069】
図6に示すように、無線フレームのプリアンブルは、STF(Short Training Field)及びCE(Channel Estimation)を含むことができる。また、無線フレームは、ヘッダ、及びペイロードとしてデータフィールドと選択的にビームフォーミングのためのTRN(Training)フィールドを含むことができる。
【0070】
図7及び図8は、図6の無線フレームのヘッダフィールドの構成を説明するための図である。
【0071】
具体的に、図7は、SC(Single Carrier)モードが用いられる場合を示している。SCモードで、ヘッダはスクランブリングの初期値を示す情報、MCS(Modulation and Coding Scheme)、データの長さを示す情報、更なるPPDU(Physical Protocol Data Unit)の存在可否を示す情報、パケットタイプ、トレーニングの長さ、アグリゲーション(Aggregation)可否、ビームトレーニング要請可否、最後のRSSI(Received Signal Strength Indicator)、切断(truncation)可否、HCS(Header Check Sequence)等の情報を含むことができる。また、図7に示すように、ヘッダは4ビットの留保ビット(reserved bits)を有しており、以下の説明では、このような留保ビットを活用することもできる。
【0072】
また、図8は、OFDMモードが適用される場合のヘッダの具体的な構成を示している。OFDMヘッダは、スクランブリングの初期値を示す情報、MCS、データの長さを示す情報、更なるPPDUの存在可否を示す情報、パケットタイプ、トレーニングの長さ、アグリゲーション(Aggregation)可否、ビームトレーニング要請可否、最後のRSSI、切断可否、HCS(Header Check Sequence)等の情報を含むことができる。また、図8に示すように、ヘッダは2ビットの留保ビットを有しており、以下の説明では、図7の場合と同様にこのような留保ビットを活用することもできる。
【0073】
前述したように、IEEE 802.11ayシステムは、既存の11adシステムに初めてチャネルボンディング及びMIMO技術の導入を考慮している。11ayでチャネルボンディング及びMIMOを具現するためには、新しいPPDU構造が必要である。即ち、既存の11ad PPDU構造では、レガシー端末を支援すると同時に、チャネルボンディングとMIMOを実現するには限界がある。
【0074】
このため、レガシー端末を支援するためのレガシープリアンブル、レガシーヘッダフィールドの後に11ay端末のための新しいフィールドを定義することができ、ここで新たに定義されたフィールドを介して、チャネルボンディングとMIMOを支援することができる。
【0075】
図9は、本発明の好ましい一実施形態にかかるPPDU構造を示す図である。図9で、横軸は時間領域に、縦軸は周波数領域に対応し得る。
【0076】
2個以上のチャネルをボンディングした際に、各チャネルで使用される周波数帯域(例:1.83GHz)の間には、一定サイズの周波数帯域(例:400MHz帯域)が存在し得る。混合モード(Mixed mode)の場合、各チャネルを介してレガシープリアンブル(レガシーSTF、レガシー:CE)がduplicateに送信されるが、本発明の一実施形態では、各チャネル間の400MHz帯域を介して、レガシープリアンブルと共に、同時に新しいSTFとCEフィールドの送信(gap filling)が考慮できる。
【0077】
この場合、図9に示すように、本発明にかかるPPDU構造は、ay STF、ay CE、ayヘッダB、ペイロード(payload)をレガシープリアンブル、レガシーヘッダ、及びayヘッダA以降に広帯域で送信する形態を有する。従って、ヘッダフィールドの後に送信されるayヘッダ、ay Payloadフィールド等は、ボンディングに使用されるチャネルを介して送信することができる。以下、ayヘッダをレガシーヘッダと区分するために、EDMG(enhanced directional multi-gigabit)ヘッダと名付けてもよく、該当名称は、混用して使用されてもよい。
【0078】
一例として、11ayには計6個又は8個のチャネル(各2.16GHz)が存在し得、単一STAでは最大4個のチャネルをボンディングして送信することができる。よって、ayヘッダとay Payloadは、2.16GHz、4.32GHz、6.48GHz、8.64GHzの帯域幅を介して送信することができる。
【0079】
或いは、前述したようなGap-Fillingを行わずにレガシープリアンブルを繰り返して送信する際のPPDUフォーマットもやはり考慮することができる。
【0080】
この場合、Gap-Fillingを行っておらず、図8で点線で表されるGF-STF及びGF-CEフィールドなく、ay STF、ay CE、及びayヘッダBをレガシープリアンブル、レガシーヘッダ及びayヘッダA以降に広帯域で送信する形態を有する。
【0081】
図10は、本発明に適用可能なPPDU構造を簡単に示す図である。前述したPPDUフォーマットを簡単に整理すると、図10のように示すことができる。
【0082】
図10に示すように、11ayシステムに適用可能なPPDUフォーマットは、L-STF、L-CE、L-Header、EDMG-Header-A、EDMG-STF、EDMG-CEF、EDMG-Header-B、Data、TRNフィールドを含むことができ、前記フィールドはPPDUの形態(例:SU PPDU、MU PPDU等)によって選択的に含まれ得る。
【0083】
ここで、L-STF、L-CE、L-headerフィールドを含む部分は、非EDMG領域(Non-EDMG portion)と名付けられ、残りの部分は、EDMG領域と名付けられる。また、L-STF、L-CE、L-Header、EDMG-Header-Aフィールドは、プレEDMG変調されたフィールド(pre-EDMG modulated fields)と名付けられ、残りの部分は、EDMG変調されたフィールド(EDMG modulated fields)と名付けられる。
【0084】
前記のようなPPDUの(レガシー)プリアンブル部分は、パケット検出(packet detection)、AGC(Automatic Gain Control)、周波数オフセットの測定(frequency offset estimation)、同期化(synchronization)、変調(SC又はOFDM)の指示、及びチャネル測定(channel estimation)に使用されることができる。プリアンブルのフォーマットは、OFDMパケット及びSCパケットに対して共通し得る。この際、前記プリアンブルは、STF(Short Training Field)及び前記STFフィールドの以降に位置したCE(Channel Estimation)フィールドで構成されることができる。(The preamble is the part of the PPDU that is used for packet detection,AGC,frequency offset estimation,synchronization,indication of modulation(SC or OFDM) and channel estimation.The format of the preamble is common to both OFDM packets and SC packets.The preamble is composed of two parts:the Short Training field and the Channel Estimation field.)
【0085】
2.本発明が適用可能な実施例
【0086】
以下では、前記のような技術的思想に基づいて、本発明で提案する技術的特徴について詳細に説明する。
【0087】
より具体的に、本発明が適用可能な802.11ayシステムでは、DTIのうちSP(Service Period)区間を用いて、1つ以上のSTAに対してTDD(Time Division Duplex)スケジューリングを支援することができる。これに関する具体的な説明は次の通りである。
【0088】
図11は、本発明の一実施例にかかるTDDスケジューリングの方法を簡単に示す図である。
【0089】
図11に示すように、DTI内SPは、1つ以上の連続するTDD Slotを含み、各TDD Slotは、隣接したTDD Slotと(x)IFS(InterFrame Space)だけ離隔するように構成されることができる。
【0090】
また、各TDD Slotは1つ以上のDL TDD-SP及び1つ以上のUL TDD-SPを含み、隣接するDL TDD-SP間又はUL TDD-SP間には(y)IFSだけの時間間隔が、最後のDL TDD-SPと最初のUL TDD-SP間には(z)IFSだけの時間間隔が設定できる。
【0091】
ここで、(x)IFS、(y)IFS、(z)IFSというのは、x、y、zに沿って、多様なIFSが適用できるということを意味し、前記値は、下記の多様なIFSの何れかであってもよい。
【0092】
- RIFS(reduced interframe space)
【0093】
- SIFS(short interframe space)
【0094】
- PIFS(PCF(point coordination function) interframe space)
【0095】
- DIFS(DCF(distributed coordination function)interframe space)
【0096】
- AIFS(arbitration interframe space)
【0097】
- EIFS(extended interframe space)
【0098】
- SBIFS(short beamforming interframe space)
【0099】
- BRPIFS(beam refinement protocol interframe space)
【0100】
- MBIFS(medium beamforming interframe space)
【0101】
- LBIFS(long beamforming interframe space)
【0102】
ここで、DL TDD-SP区間では、ただDL送信のみ許容され、UL TDD-SP区間では、ただDL送信のみ許容されることができる。
【0103】
前述したTDDスケジューリングの方法は、次のように一般化できる。
【0104】
図12は、本発明の別の実施例にかかるTDDスケジューリングの方法を簡単に示す図である。
【0105】
図12において、「TDD interval」は、図11の「TDD Slot」に対応し、「TDD slot(s) for Simplex TX TDD slots」は、図11の「DL TDD-SP」に対応し、「TDD slot(s) for Simplex RX TDD slots」は、図11の「UL TDD-SP」に対応し得る。
【0106】
図12において、GT(Guard Time)1、GT2、及びGT3は、別のシグナリングを介して設定されることができる。
【0107】
以下では、図11及び図12に示す各時間単位間の混同を防止するために、図11の「TDD Slot」及び図12の「TDD interval」に対応する時間単位を第1の時間単位と名付け、図11の「DL TDD-SP」、「UL TDD-SP」、及び図12の「TDD slot(s) for Simplex TX/RX TDD slots」に対応する時間単位を第2の時間単位と名付ける。
【0108】
このように構成されたTDDスケジューリングの方法は、システム全体の早いデータ伝送を可能にすることで、システムの性能を高めることができる。
【0109】
さらに、実質的なシステム性能の向上のために、TDDスケジューリングされたDL又はUL送信に対する有効性の確認のためのACKの送信手続が更に定義できる。
【0110】
よって、本発明では、前記のようなTDDスケジューリングの方法でSTAとAP間のACKの送受信方法について詳細に説明する。
【0111】
まず、TDDスケジューリングにおいて、ACKの送受信を支援するためのAPのシグナリング方法について詳細に説明すると、次の通りである。
【0112】
APは、DTI区間内のTDDスケジューリング方式のSPの割り当てのために拡張されたスケジュールエレメント(Extended Schedule element)(例:表2又は表3参照)の特定のサブフィールド(例:SP with TDD Channel Access、又はTDD Applicable SP)を用いて、特定SPの割り当てがTDDスケジューリング方式(又はTDDチャネルアクセス)を用いることをシグナリングすることができる。
【0113】
【表2】
【0114】
【表3】
【0115】
また、APは、TDD Slot Structure elementを介して、TDDスケジューリング方式のSP区間内で、一つの第1の単位時間(例:図11の「TDD Slot」又は図12の「TDD interval」)がどのように構成されているかをSTAに知らせることができる。
【0116】
以下、APの具体的なシグナリング方法については、実施例別に区分して説明するが、拡張例として両立可能な各実施例の構成は、互いに結合して実現されることもできる。
【0117】
第1のシグナリング方法
【0118】
APは、表4のように構成されたTDD Slot Structure IE formatをSTAに送信することによって、TDDスロットの構造をSTAに知らせることができる。
【0119】
【表4】
【0120】
ここで、Mは、図11の「DL TDD-SP」又は図12の「TDD slot(s) for Simplex TX TDD slots」の個数を示し、Nは、図11の「UL TDD-SP」又は図12の「TDD slot(s) for Simplex RX TDD slots」の個数を示す。
【0121】
この際、前記表4のTDD Slot Schedule Controlフィールドは、表5のように構成され、TDD Slot Scheduleフィールドは、表6のように構成されることができる。ここで、表5及び表6の各フィールドは、図11のTDDスケジューリング方式に基づいて設定されたフィールドであって、各フィールドの定義(definition)は、図12のTDDスケジューリング方式に合わせて適応的に解釈されることができる。
【0122】
【表5】
【0123】
【表6】
【0124】
APは、前述したExtended Schedule element及びTDD slot Structure elementを含むビーコンメッセージをSTAに送信することによって、DTI内のSP区間をTDDスケジューリング方式で割り当てることができる。
【0125】
第2のシグナリング方法
【0126】
APは、DTI区間をTDDスケジューリング方式のSP区間に割り当て、SP区間内のTDDスロットの構造が決定されると、該当STAにどんな時間区間(例:図11の「DL TDD-SP」又は図12の「TDD slot(s) for Simplex TX TDD slots」、図11の「UL TDD-SP」又は図12の「TDD slot(s) for Simplex RX TDD slots」)を割り当てるかに対する情報をビットマップ(Bitmap)方式を用いてSTAにシグナリングできる。
【0127】
この際、前記シグナリングに使用されるエレメント(element)は下記の通りである。
【0128】
より具体的に、下記のようなエレメントを介して、特定のSP区間(図11の場合)又は特定のスロット区間(図12の場合)は、TX区間(即ち、UL区間)、RX区間(即ち、DL区間)又はACKの送信区間に割り当てられる。
【0129】
これによる一例として、ACK TDD SP区間(図11の場合)又はACK slot(図12の場合)は、SP区間のうち種々の位置に位置し得る。一例として、ACK TDD SP区間は、DL TDD SPとUL TDD SP区間の次である最後の区間に割り当てられる。
【0130】
下記表において、Qは、図11の「TDD Slot」又は図12の「TDD Interval」の個数を示し、ここで、Mは、図11の「DL TDD-SP」又は図12の「TDD slot(s) for Simplex TX TDD slots」の個数を示し、Nは、図11の「UL TDD-SP」又は図12の「TDD slot(s) for Simplex RX TDD slots」の個数を示す。
【0131】
【表7】
【0132】
さらに、前述した第2のシグナリング方法をより一般化して説明すると、該当シグナリング方法によるelementは、下記表のように構成されることができる。この際、「Bitmap and Access Type Schedule」フィールドのサイズは、TX区間(即ち、UL区間)、RX区間(即ち、DL区間)、ACKの送信区間をいずれも含んでいる送信区間の個数であるXに基づいて決定されることができる。この際、Qは、前述したように、図11の「TDD Slot」又は図12の「TDD Interval」の個数を示すことができる。
【0133】
【表8】
【0134】
これによって、ACK TDD SP区間(図11の場合)又はACK slot(図12の場合)は、SP区間のうち種々の位置に位置し得る。一例として、ACK TDD SP区間は、DL TDD SPとUL TDD SP区間の次である最後の区間に割り当てられる。
【0135】
図13は、本発明に適用可能な一実施例にかかり、ACK TDD SP区間がDL TDD SP及びUL TDD SPの次の区間に割り当てられる例示を簡単に示す図である。
【0136】
この際、図13は、図11のスロット構造に基づいた構成であって、図12のスロット構造に基づく場合、DL TDD-SP、UL TDD-SP、ACK TDD-SPは、各々「TX TDD slot」、「RX TDD slot」、「ACK TDD slot」に変更適用されることができる。
【0137】
第3のシグナリング方法
【0138】
図14は、本発明に適用可能な一実施例にかかり、ACK TDD SP区間(UL)及びACK TDD SP区間(DL)がDL TDD SP及びUL TDD SPの次の区間に割り当てられる例示を簡単に示す図である。
【0139】
前述したシグナリング方法と異なり、ACKの送信のためのTDD slotは、UL送信のためのACK TDD slotとDL送信のためのACK TDD slotとに区分されてシグナリングされることができる。
【0140】
この際、APは下記表のように構成されたelementをSTAに送信することによって、STAがACKを送信するためのスロット区間を割り当てることができる。
【0141】
【表9】
【0142】
このように、ACKの送信区間を全て含んでいる送信区間の個数であるXに基づいて決定されることができる。この際、Qは前述したように、図11の「TDD Slot」又は図12の「TDD Interval」の個数を示すことができる。
【0143】
これによって、ACK TDD SP区間(UL)及びACK TDD SP区間(DL)は、SP区間のうち種々の位置に位置し得る。一例として、図14のように、ACK TDD SP区間は、DL TDD SPとUL TDD SP区間の次である最後の区間に割り当てられる。
【0144】
このような構成を通じて、同一のTDD interval内DL及びUL送信のためのACKの送信区間を割り当てることができ、これによって、長期間遅延されるACK(long-delayed acknowledgement)による問題点を解決することができる。
【0145】
即ち、TDD-slots for ACK区間の間、DN(Distribution Node、例:AP)及びCP(Client Node、例:STA)は、同一のTDD interval内の先だってのDL/UL TDD-Slotに対するACKを送信することができる。もし、前記DN又はCNがACKを先だったTX/RX TDD-SPで送信した場合、前記DN又はCNはACK TDD slotの間にACKの送信に参与する必要はない。
【0146】
図15は、本発明の第3のシグナリング方法による動作を簡単に示す図である。
【0147】
図15において、DN(Distribution Node)はTDDスケジューリングを割り当てるノードとしてPCP/AP、AP等が適用でき、CN(Client Node)は前記DNによってTDDスケジューリングの割り当てを受けるノードとしてSTA等が適用できる。
【0148】
図15において、DNは、3個のCN(例:CN0、CN1、CN2)に各々TDD-SP(TX)、TDD-SP(RX)、TDD-SP(TX for ACK)、及びTDD-SP(RX for ACK)を割り当てると仮定する。より具体的に、DNはCN0にTDD-SP1(TX)、TDD-SP4(RX)、及びTDD-SP6(RX)を割り当て、CN1にTDD-SP2(TX)を割り当て、CN2にTDD-SP3(TX)、及びTDD-SP 6(RX)を割り当てる。次いで、前記DNはCN0乃至CN2にTDD-SP7(TX for ACK)及びTDD-SP8(RX for ACK)を割り当てる。
【0149】
このため、前記DNはCN0に{10、00、00、01、01、00、11、10}で構成されたTDD bitmap schedule IEを送信し、CN1に{00、10、00、00、00、00、11、10}で構成されたTDD bitmap schedule IEを送信し、CN2に{00、00、10、00、00、01、11、10}のTDD bitmap schedule IEを送信することができる。
【0150】
この場合、CN0、CN1、CN2は各々対応するスロット区間の間にUL信号を送信(及び/又は対応するスロット区間の間にDL信号を受信)し、前記CN0乃至CN2は、TDD-SP7の間にACK情報をDNに送信することができる。
【0151】
また、前記DNはTDD-SP8の間に前記CN0乃至CN2にACK情報を送信することができる。言い換えると、前記CN0乃至CN2はTDD-SP8の間にACK情報をDNから受信することができる。
【0152】
以下では、前記のような多様なシグナリングに基づくTDD割り当てに基づき、APとSTA間のACKを送受信する具体的な方法について詳細に説明する。
【0153】
第1のACK送信方法
【0154】
本発明によると、ACK TDD-SP区間でAPとSTAは下記のようにACKを送受信することができる。
【0155】
- DL/UL TDD SPの順序によって対応する信号が受信されたSTAは、同じ順で送信STA(例:AP)にACK(又はBlock-ACK)を送信する。
【0156】
- 各STAがACK frameを送信する場合、ACK frame間のIFSは、(y)IFS又は(z)IFS又はSIBIFS又はSIFSに設定されることができる。
【0157】
この際、DL TDD SP区間又はUL TDD SP区間で対応する信号が受信されたSTAは、自身が該当信号が受信された順序をTDD Bitmap Schedule IEを介して認知することができる。また、ACK TDD SP区間でのACKの送信は、先だって割り当てられたDL/UL TDD SP区間の順序に従うので、ACK frame間のIFSが決められていれば、該当STAは、ACK TDD SP区間のうち、自身がACKを送信するACK TDD SPの位置を認知することができる。
【0158】
第2のACK送信方法
【0159】
図16は、本発明の一例によるAPとSTA間のACKの送受信動作を簡単に示す図である。
【0160】
本発明によると、ACK TDD-SP区間でAPとSTAは、下記のようにACKを送受信することができる。
【0161】
まず、DL TDD-SP(AP->STA)に対するACK(STA->AP)送信動作は、次のようなポーリング(polling)方式に基づいて行える。
【0162】
- ACK TDD SP区間で、APはSTAにポーリング方式でBAR(Block ACK Request)を送信する。
【0163】
- 次いで、BARを受信したSTAは、UL TDD-SPで受信した該当MAC(Medium Access Control)フレームに対する受信可否を知らせるために、APにBAを送信する。
【0164】
- TDDベースのSP区間の間にDL TDD-SPとUL TDD-SPが特定のSTAに割り当てられる場合、該当STAは、DL TDD-SP区間のとき、UL TDD-SP区間の間に受信したデータに対するBAを送信することができる。或いは、該当STAは、UL TDD-SP区間のとき、DL TTDD-SP区間の間に受信したデータに対するBAを送信することができる。
【0165】
- これと異なり、TDDベースのSP区間の間にDL TDD-SPとUL TDD-SPが全て割り当てられないSTAは、ACK TDD SP区間を用いてBAを送信することができる。
【0166】
- また、ACK TDD SP区間で、APはUL TDD-SPで受信した該当MACフレームに対して端末にBAを送信することができる。
【0167】
第3のACK送信方法
【0168】
前述した第3のシグナリング方法及び図14のように、ACKの送信のためのTDD slotはUL送信のためのACK TDD slotとDL送信のためのTDD slotとに区分されて設定(又は定義)されることができる。この場合、APとSTAは、次のようにACKを送受信することができる。
【0169】
図17は、本発明の別の例によるAPとSTA間のACKの送受信動作を簡単に示す図である。
【0170】
ACK TDD-Slot(UL)の間、STAはDL送信のための以前のTDD-Slotの順序によって、ACKの送信を行うことができる。言い換えると、ACKの送信の順序は、以前のDL送信のためのTDD-Slotの順序によって設定されることができる。
【0171】
この際、ACKの送信のためのTDD-Slotの長さ(durable)はBSSにわたった干渉制御を考慮する(considering interference management with across BSSs)スケジューラによって調整されることができる。
【0172】
小結
【0173】
図18は、本発明の一実施例にかかるSTAとAP間のACK情報の送受信動作を簡単に示す図であり、図19は、本発明の一実施例にかかるSTAのACK情報送信動作を簡単に示すフローチャートであり、図20は、本発明の一実施例にかかるAPのACK情報受信動作を簡単に示すフローチャートである。
【0174】
まず、STAは、PCP/APからTDD割り当て情報を受信する(S1810、S1910)。これに対応し、PCP/APは、前記STAにTDD割り当て情報を送信する(S2010)。
【0175】
本発明において、前記STAとPCP/APはACK情報の送受信に先だって、信号を送受信することができる(S1820)。この際、図18では、説明の便宜上、信号の送受信動作とTDD割り当て情報の送受信動作の前後を区分して示しているが、前記信号の送受信動作は多様に行われ得る。一例として、前記信号の送受信動作は同時に行われることもあり、又はTDD割り当て情報の送受信動作に先だって、前記信号の送受信動作が行われることもある。
【0176】
この際、前記1つのSPが1つ以上の第1の単位時間(time unit)を含み、前記1つの第1の単位時間が1つ以上の第2の単位時間を含む場合、前記TDD割り当て情報は、前記1つのSPに含まれた全ての第2の単位時間に対する情報を含む。一例として、図11に示すように、第1の単位時間がTDD Slotに対応し、第2の単位時間がTDD-SPに対応する場合、前記TDD割り当て情報は、前記1つのSPに含まれた全てのTDD-SPに対する情報を含むことができる。別の例として、図12に示すように、第1の単位時間がTDD intervalに対応し、第2の単位時間がTDD slotに対応する場合、前記TDD割り当て情報は、前記1つのSPに含まれた全てのTDD Slotに対する情報を含むことができる。
【0177】
次いで、STAは以降送信するACK情報を生成することができる(S1830、S1920)。
【0178】
次いで、STAは前記1つのSP以内に前記TDD割り当て情報に基づいて決定される1つ以上の第2の単位時間(time unit)で前記ACK情報を前記PCP/APに送信する(S1840、S1930)。これに対応し、PCP/APは前記STAから前記1つのSP以内に前記TDD割り当て情報に基づいて決定される1つ以上の第2の単位時間(time unit)で前記ACK情報を受信することができる(S2020)。
【0179】
ここで、前記TDD割り当て情報は、前記1つ以上の第2の単位時間が前記ACK情報の送信のために割り当てられることを知らせることができる。
【0180】
より具体的に、前記TDD割り当て情報は、1つ以上の連続する2ビット情報で構成されることができる。この際、各々の2ビット情報は、関連する第2の単位時間が前記ACK情報の送信のために割り当てられるか否かを知らせることができる。
【0181】
もし、前記1つのSPに含まれた第1の単位時間の個数がQであり、前記1つの第1の単位時間に含まれた第2の単位時間の個数がMである場合、前記TDD割り当て情報は、下記数式1を満たすオクテット(octets)サイズを有することができる。
【0182】
【数1】
【0183】
ここで、
は、Aよりも大きいか等しい整数のうち、最も小さい整数値を示す演算記号を意味する。
【0184】
また、前記STAが前記ACK情報を送信する特定の第2の単位時間は、前記特定の第2の単位時間を含む特定の第1の単位時間の最後の区間に割り当てられる。言い換えると、PCP/APは、前記STAから前記ACK情報を受信する特定の第2の単位時間を前記特定の第2の単位時間を含む特定の第1の単位時間の最後の区間に割り当てることができる。
【0185】
次いで、前記STAは、前記ACKの送信に先だって、前記PCP/APから前記ACKの送信を要請する信号を受信することができる。これに対応し、前記STAは対応する時間区間を介して前記PCP/APにACK情報を送信することができる。
【0186】
この際、前記1つのSPは、データ伝送区間(data transfer interval;DTI)に含まれ得る。
【0187】
3.装置構成
【0188】
図21は、前述したような方法を実現するための装置を説明するための図である。
【0189】
図21の無線装置100は、前述した説明で説明したTDDのスケジューリングを管理するTDDスケジューラ(例:PCP/AP、AP、DN等)に対応し、無線装置150は、前記TDDスケジューラによってスケジューリングされるTDDスケジューリング装置(例:STA、CN等)に対応し得る。
【0190】
送信装置100は、プロセッサ110、メモリ120、送受信部130を含むことができ、受信装置150は、プロセッサ160、メモリ170、及び送受信部180を含むことができる。送受信部130、180は無線信号を送信/受信し、IEEE 802.11/3GPP等の物理的層で実行されることができる。プロセッサ110、160は、物理層及び/又はMAC層で実行され、送受信部130、180と連結されている。
【0191】
プロセッサ110、160及び/又は送受信部130、180は、特定集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、他のチップセット、論理回路及び/又はデータプロセッサを含むことができる。メモリ120、170は、ROM(read-only memory)、RAM(random access memory)、フラッシュメモリ、メモリカード、格納媒体及び/又は他の格納ユニットを含むことができる。一実施例がソフトウェアによって実行される際、前記記述した技法は、前記記述された機能を行うモジュール(例えば、プロセス、機能)として実行されることができる。前記モジュールはメモリ120、170に格納されることができ、プロセッサ110、160によって実行されることができる。前記メモリ120、170は、前記プロセス110、160の内部又は外部に配置されてもよく、よく知られている手段で前記プロセス110、160と連結されてもよい。
【0192】
より具体的に、ACK情報を送信する送信装置は、送受信部130を制御するプロセッサ110を介して、前記他のステーション装置から1つのサービス区間(service period;SP)内のTDD(Time Division Duplex)割り当て情報を受信し、前記1つのSP以内に前記TDD割り当て情報に基づいて決定される1つ以上の第2の単位時間(time unit)で前記ACK情報を前記他のステーション装置に送信することができる。この際、前記1つのSPが1つ以上の第1の単位時間(time unit)を含み、前記1つの第1の単位時間が1つ以上の第2の単位時間を含む場合、前記TDD割り当て情報は、前記1つのSPに含まれた全ての第2の単位時間に対する情報を含むことができる。
【0193】
これに対応し、ACK情報を受信する受信装置は、送受信部180を制御するプロセッサ160を介して一つのサービス区間(service period;SP)内のTDD(Time Division Duplex)割り当て情報を前記他のステーション装置に送信し、前記1つのSP以内に前記TDD割り当て情報に基づいて決定される1つ以上の第2の単位時間(time unit)で前記他のステーション装置から前記ACK情報を受信することができる。この際、前記1つのSPが1つ以上の第1の単位時間(time unit)を含み、前記1つの第1の単位時間が1つ以上の第2の単位時間を含む場合、前記TDD割り当て情報は、前記1つのSPに含まれた全ての第2の単位時間に対する情報を含むことができる。
【0194】
前述したように開示された本発明の好ましい実施形態に対する詳細な説明は、当業者が本発明を実現して実施できるように提供された。前記では、本発明の好ましい実施形態を参照として説明したが、該当技術分野の熟練した当業者は、前述した説明から本発明を多様に修正及び変更させることができることが理解できるはずだ。従って、本発明は、ここに示す実施形態に制限しようとするのではなく、ここで開示された原理及び新規な特徴と一致する最良の範囲を付与しようとするものである。
【産業上の利用可能性】
【0195】
前述したような本発明は、IEEE 802.11ベースの無線LANシステムに適用されることを仮定して説明したが、これに限定される必要はない。本発明は、チャネルボンディングに基づいてデータ伝送が可能な多様な無線システムに同じ方式で適用されることができる。
図1
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図21