(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-28
(45)【発行日】2022-01-19
(54)【発明の名称】携帯電話の標準規格に準拠した伝送信号の屋内受信についての改善
(51)【国際特許分類】
H04B 7/15 20060101AFI20220112BHJP
H04W 16/26 20090101ALI20220112BHJP
H04W 84/12 20090101ALI20220112BHJP
【FI】
H04B7/15
H04W16/26
H04W84/12
(21)【出願番号】P 2019500263
(86)(22)【出願日】2017-07-07
(86)【国際出願番号】 IB2017054108
(87)【国際公開番号】W WO2018007993
(87)【国際公開日】2018-01-11
【審査請求日】2020-05-15
(31)【優先権主張番号】102016000070964
(32)【優先日】2016-07-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】511109386
【氏名又は名称】インスティテュート フューア ランドファンクテクニック ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】リッペルト、ハーマン
(72)【発明者】
【氏名】クーネルト、クレメンス
(72)【発明者】
【氏名】ペターセン、スウェン
(72)【発明者】
【氏名】レムブケ、ベンジャミン
【審査官】前田 典之
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-258596(JP,A)
【文献】特開2011-024143(JP,A)
【文献】特開2008-072218(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0241296(US,A1)
【文献】特表2015-536086(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2004/0105434(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/15
H04W 16/26
H04W 84/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
HF伝送信号を受信する第1のアンテナ装置
と、
前記HF伝送信号の受信品質を検出する検出器ユニットと、
前記HF伝送信号を前記HF伝送信号に含まれるIQデータに変換する第1の信号処理ステージ
と、
前記IQデータ
を出力情報信号に変換する第2の信号処理ステー
ジと、
前記HF伝送信号を受信して、受信した前記HF伝送信号をベースバンド情報信号に変換し、前記ベースバンド情報信号から抽出したIQデータを更なる伝送信号に変換するように構成された受信機装置によって伝送される前記更なる伝送信号を受信する第2のアンテナ装置
と、
前記更なる伝送信号を前記IQデータに変換する第3の信号処理ステージと、
スイッチングユニットと
、
を備え、
前記スイッチングユニットは、前記第1の信号処理ステージの出力部に連結された第1の入力部、前記第3の信号処理ステージの出力部に連結された第2の入力部、及び前記第2の信号処理ステージの入力部に連結された出力部を有
し、
前記検出器ユニットは、前記受信品質が所定の閾値より低い場合、第1の制御信号を生成するように構成され、前記スイッチングユニットは、前記第1の制御信号に応じて、前記第2の入力部を各々の前記出力部に接続するように構成され、
前記検出器ユニットは、前記受信品質が所定の閾値を超えた場合、第2の制御信号を生成するように構成され、前記スイッチングユニットは、前記第2の制御信号に応じて、前記第1の入力部を各々の前記出力部に接続するように構成される、
民生電子機器用受信機ユニット。
【請求項2】
前記更なる伝送信号から前記IQデータを抽出する信号処理ステージ
と、
前記IQデータを前記受信機装置の出力情報信号に変換する第2の信号処理ステージ
と、を
更に備える、
請求項1に記載の民生電子機器用受信機ユニット。
【請求項3】
前記HF伝送信号は
、2G、3G、4G、5G又はそれ以降のバージョ
ンを含む、移動体通信用標準規格に準拠した伝送信号である、請求項1または2に記載の民生電子機器用受信機ユニット。
【請求項4】
前記第1のアンテナ装置及び前記第2のアンテナ装置は、1つの共通アンテナ装置として実装される、請求項
1から3のいずれか一項に記載の民生電子機器用受信機ユニット。
【請求項5】
前記更なる伝送信号は
、IEEE802.11
を含むWLAN標準規格に準拠した伝送信号である、請求項
1から
4のいずれか一項に記載の民生電子機器用受信機ユニット。
【請求項6】
前記民生電子機器用受信機ユニットは、スマートフォンの一種である、請求項
1から5のいずれか一項に記載の民生電子機器用受信機ユニット。
【請求項7】
請求項
1に記載の民生電子機器用受信機ユニットに読み込まれると、前記第3の信号処理ステージの機能と前記スイッチングユニットの機能とを作動させる、アクチュエーションソフトウェア又はアプリケーション。
【請求項8】
請求項
2に記載の民生電子機器用受信機ユニットに読み込まれると、前記IQデータを抽出する前記信号処理ステージの機能と前記第2の信号処理ステージの機能とを作動させる、アクチュエーションソフトウェア又はアプリケーション。
【請求項9】
請求項1から6のいずれか一項に記載の民生電子機器用受信機ユニットと、前記受信機装置とを備えるシステムであって、
前記受信機装置は、
前記HF伝送信号をベースバンド情報信号に変換する第1の変換ユニットと、
前記ベースバンド情報信号からIQデータを抽出する抽出ユニットと、
前記IQデータを更なる伝送信号に変換する第2の変換ユニットと、
前記更なる伝送信号を前記民生電子機器用受信機ユニットに無線伝送する送信機と、
を備える、システム。
【請求項10】
前記受信機装置は、建物の外部に位置し且つ前記HF伝送信号を受信するように構成されたアンテナを備える、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記送信機は、前記建物の内部に位置するアンテナを含む、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
請求項
9から
11のいずれか一項に記載の
システムに記載の前記受信機装置に読み込まれると、前記第1の変換ユニット、前記抽出ユニット、及び前記第2の変換ユニットの機能を作動させる、アクチュエーションソフトウェア又はアプリケーション。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
本発明は、請求項1のプリアンブルに記載の受信機装置に関する。本発明はまた、請求項6又は9のプリアンブルに記載の民生電子機器用受信機ユニットに関する。
【0002】
請求項6に記載の民生電子機器用受信機ユニットは、例えば、移動体通信用受信機ユニット(スマートフォン)として知られている。状況によっては、そのような受信機ユニットの屋内環境での受信品質は満足のいくものではない。
【発明の概要】
【0003】
本発明は、具体的には、移動体通信用受信機ユニットの屋内環境での受信品質を改善することを目的としている。
【0004】
このために、請求項1のプリアンブルに記載の受信機装置は、同じ請求項の特徴部分に述べられた特徴を有する。同様に、請求項6及び9のプリアンブルに記載の民生電子機器用受信機ユニットは、請求項6及び9の特徴部分に述べられた特徴を有する。
【0005】
本発明は、以下の発明概念に基づいている。
【0006】
受信品質が建物の内部で低下するという事実に起因して、本発明は、無線モードで送信され且つ好ましくは受信アンテナが建物の外部に位置している受信機装置により受信される、例えば、2G、3G、4G又はそれ以降のバージョンに準拠したHF伝送信号を更なる伝送信号に変換することを提供する。受信機装置は、元々のHF伝送信号からIQデータを抽出して、当該IQデータを建物の内部で既に利用可能な伝送装置、例えばWLANを介して送るので、そのようなデータは、建物の内部に位置する民生電子機器用受信機ユニットによって受信され得る。
【0007】
本発明によると、民生電子機器用受信機ユニットは、更なる伝送信号の形で伝送されるIQデータを受信して、さらに処理できることが適切である。
【0008】
受信機装置及び民生電子機器用受信機ユニットのいくつかの有益な改善点が、請求項2から5並びに請求項7、8、及び10から13に定められている。
【0009】
本明細書に不可欠な部分である特許請求の範囲に詳細に述べられているように、受信機装置、民生電子機器用受信機ユニット、及びアクチュエーションソフトウェアプログラム又はアプリケーションを提供することが、本発明の特定の目的である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
ここで本発明は、添付図面を参照してより詳細に説明される。
【
図1】本発明による受信機装置の1つの実施形態を示す。
【
図2】本発明による民生電子機器用受信機ユニットの1つの実施形態を示す。
【
図3】
図2の受信機ユニットをより詳細に例示する。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1は、建物116を示す。この建物の外部、例えば建物116の屋上には、無線伝送されるHF伝送信号120を受信するために受信機アンテナ114が配置されている。当該アンテナ114は、受信機装置100の一部であり、第1の変換ユニット102の入力部に連結されている。第1の変換ユニット102は、HF伝送信号をベースバンド情報信号に変換し、ベースバンド情報信号は出力部に送られる。この出力部は、抽出ユニット104の入力部に連結されている。この抽出ユニット104では、IQデータがベースバンド情報信号から取り出され、出力部に送られる。この出力部は、第2の変換ユニット106の入力部に連結されている。この第2の変換ユニット106では、IQデータは更なる伝送信号に変換され、更なる伝送信号は、送信機アンテナ108で、建物の内部に位置する受信機ユニット200に無線伝送される。この目的のために、送信機アンテナ108は建物の内部に位置している。民生電子機器用受信機ユニット200は、例えば、携帯電話(スマートフォン)であってよい。受信機ユニット200は建物の内部に位置しているので、建物内のHF伝送信号120の受信品質は不十分な場合がある。このため、HF伝送信号120を受信して更なる伝送信号110に変換する受信機装置100が設けられる。更なる伝送信号110は次に、受信機ユニット200によって、十分な受信品質で受信され得る。
【0012】
HF伝送信号は、例えば、2G、3G、4G又はそれ以降のバージョンなどの移動体通信用標準規格に準拠した伝送信号である。例えば、更なる伝送信号110は、例えば、IEEE802.11などのWLAN標準規格に準拠した伝送信号である。IQデータは、例えば、WLANプロトコルのMACレイヤに直接入力され得る。
【0013】
IQデータは、例えば、「Digitale Fernseh- und Horfunktechnik in Theorie und Praxis」と題する、W.Fischer及びSpringer Verlagによるハンドブックに詳細に説明されているような先行技術(例えば、239~254ページを参照のこと)に従って、抽出ユニット104において、HF伝送信号120から取得される。
【0014】
IQデータは、HF伝送信号120と同じコンテンツ、すなわち、例えば、IQデータに含まれる電話番号や実際の会話データなどの、通話中のスマートフォンの情報を有する。上記のことは、WLAN伝送回線を介してアンテナ108から民生電子機器用受信機ユニット200のアンテナ208に受信機装置100により伝送されるIQデータストリームにだけ適用されるのではなく、当該WLAN伝送回線の戻りチャネルを介してアンテナ208からアンテナ108にデータ民生電子機器用受信機ユニット200により伝送されるIQデータストリームにも適用される。このIQデータストリームは、データの中でも特に、話者に伝送されなければならない、受信機ユニット200のユーザが会話した会話データを含む。2つのデバイス100及び200の間のWLAN伝送回線を介した両方向のデータ伝送は、時分割多重化方式で行われる。
【0015】
受信機ユニット200から受信機装置100へと反対方向に伝送される(会話)情報信号の様々なステージにおける処理は、上述した信号処理の逆になる。ステージ206では、特に、音声情報がIQデータに変換され、ステージ210では、そのようなIQデータがWLAN伝送信号に変換される。WLAN伝送信号は、WLANの戻りチャネルを介して受信機装置100に伝送される。受信機装置100のステージ106では、受信したWLAN伝送信号からIQデータが取り出され、ステージ104では、IQデータがベースバンド情報信号に変換され、ステージ102では、ベースバンド情報信号が、例えば、2G、3G、4G又はそれ以降のバージョンに準拠したHF伝送信号に変換されて、アンテナ114を通じて放射される。
【0016】
もちろん、民生電子機器用受信機ユニット200は、更なる伝送信号を正しく受信して処理できるものと考えられるべきである。
図2は、民生電子機器用装置、例えばスマートフォンの形で実現される、そのような受信機ユニット200の1つの実行可能な実施形態を示している。
【0017】
受信機ユニット200には、HF伝送信号120を受信する第1のアンテナ装置202が設けられており、さらに、HF伝送信号120をHF伝送信号120に含まれるIQデータに変換する第1の信号処理ステージ204が備わっている。IQデータを、出力部220で利用可能な受信機装置200の出力情報信号に変換する第2の信号処理ステージ206もある。これは、スマートフォンの標準的な実施例及び動作である。
【0018】
本発明によれば、更なる伝送信号110を受信するために、民生電子機器用受信機ユニット200には第2のアンテナ装置208も設けられている。前述したように、更なる伝送信号はHF伝送信号120から取り出されるIQデータを含む。受信機ユニット200はさらに、IQデータを更なる伝送信号から抽出する第3の信号処理ステージ210を備える。スイッチングユニット212もあり、スイッチングユニット212は、第1の信号処理ステージ204の出力部に連結された第1の入力部214と、第3の信号処理ステージ210の出力部に連結された第2の入力部216と、第2の信号処理ステージ206の入力部に連結された出力部218を有する。
【0019】
さらに詳細には、
図2の民生電子機器用受信機ユニットには、送信機ユニット116の伝送信号を受信するために、信号処理ステージ210が設けられている。この伝送信号は、情報のIPパケットを有するWLAN伝送信号であり、これらのパケットは、ユニット104により抽出されてそのようなパケットに格納されたIQデータを含む。送信機ユニット116からの伝送信号を受信して処理するために、ユニット210はまず、IQデータを伝送信号110から得て、このように取得されたIQデータを一連のIPパケットに復号するように構成され、これらのIPパケットはユニット104により生成されたIQデータを含む。その後、ユニット210は、IPパケットに格納されたIQデータをそのようなIPパケットから取り出し、このように取得されたIQデータをスイッチングユニット212の端子216に供給するように構成される。受信機ユニット200には、検出器ユニット230も設けられている。
【0020】
この検出器ユニット230は、HF伝送信号120が十分な受信品質を有するかどうかを検出するように構成される。これは、例えば、アンテナ202により受信された信号の受信レベルを測定することで検出することができる。このために、当該受信レベルは所定の閾値と比較される。受信レベルが当該閾値より低い場合、検出器ユニットは、スイッチングユニット212が入力部216と出力部218とを接続する位置になるような方式でスイッチングユニット212を作動させる第1の制御信号を生成する。受信レベルが当該閾値を超えた場合、検出器ユニットは、スイッチングユニット212が入力部214と出力部218とを接続する位置になるような方式でスイッチングユニット212を作動させる第2の制御信号を生成する。
【0021】
スイッチングユニット212の制御は、異なる方法で、例えば、送信機ユニット116により伝送される伝送信号110を検出することで実現され得る。これは例えば、伝送信号110の受信レベルを検出することで行われ得ることを理解されたい。
【0022】
民生電子機器用受信機ユニット200の動作原理は以下の通りである。
【0023】
標準的な動作条件では、受信機ユニット200はHF伝送信号120を受信し、HF伝送信号120は、受信品質が十分に高い場合は正しく受信され、ステージ204及び206で復号されて、出力部220に出力信号がもたらされる。スイッチングユニット212は、入力部214と出力部216とを接続する位置にある。民生電子機器用受信機ユニット200は、この時点で、HF伝送信号120を受信し処理することができる。
【0024】
HF伝送信号120の受信品質が非常に低く、HF伝送信号の受信及び処理を民生電子機器用受信機ユニット200で適切に行うことができない場合、検出器ユニットが第1の制御信号を生成して、スイッチングユニット212を入力部216と出力部218とを接続する位置にする。
【0025】
ここで受信機ユニット200は、更なる伝送信号110を受信して処理することができるようになる。これは、民生電子機器用受信機ユニット200が、着信があったときに、IQデータに含まれるそれ自体の電話番号を認識し、当技術分野において知られている方式で、WLAN回線110を介して電話接続をセットアップするので、電話での会話を行うことができることを意味する。
【0026】
この実施形態の例において、民生電子機器用受信機ユニット200には2つの異なるアンテナ装置202及び208が設けられている。しかしながら、これは必須条件ではない。別の例示的な実施形態では、受信機ユニット200の両方のアンテナ装置が、単一のアンテナ装置として実装される。
【0027】
民生電子機器用受信機ユニット200がスマートフォンである場合、第3の信号処理ステージでの信号処理と、スイッチングデバイス212のスイッチング機能とが、別個のソフトウェアプログラム又はアプリケーションとして受信機ユニット200に実装され得るので、本発明の機能は、その後、スマートフォンで作動することができる。民生電子機器用受信機ユニット200の実施形態の別の例が、例えば、
図2の信号処理ブロック210及び206がさらに設けられたラップトップで構成される。この実施形態によって、WLAN回線110を介してラップトップとの電話での会話をセットアップすることが可能になる。
【0028】
既存のラップトップが本発明に従って機能するために、ラップトップは、内部にインストールされたソフトウェアプログラム又はアプリケーションを搭載することができるので、要素210及び206の機能がラップトップで実行され得る。
【0029】
プロセッサユニットに読み込まれると、
図1に示すように、受信機装置の信号処理ブロック102、104、及び106の機能を作動させるソフトウェアプログラム又はアプリケーションを用いることも考えられる。
【0030】
図3は、本発明による
図2の受信機装置のより詳細な説明を示す。この説明は、階層モデルの形になっている。標準的な携帯電話モード(GSM(登録商標)/LTE)において、
図2のスイッチ212と同じスイッチであるスイッチ312が図示する位置にある。
図2の信号処理ユニット204は、ブロック304として
図3に示されており、IQデータを伝送信号120から抽出するために、信号抽出機能を実行する。これは、GSM(登録商標)/LTE受信モードの場合、実際には携帯電話の受信機-復調チェーン内のレイヤL1にある。
図2の信号処理ユニット206は、ブロック306として
図3に示されており、後続のレイヤL2及びそれ以降のレイヤの信号処理ステップを実行する。これが、MAC(Media Access Control:媒体アクセス制御)信号処理、IP(Internet Protocol:インターネットプロトコル)信号処理、UDP(Universal Datagram Protocol:ユニバーサルデータグラムプロトコル)信号処理、及びRTP(Real-time Transport Protocol:リアルタイムトランスポートプロトコル)信号処理である。受信機装置がWiFi/WLAN伝送信号110を受信する受信機モードである場合、スイッチ312は、破線で示される他の位置にある。
図2の信号処理ブロック210は、ブロック310として
図3に示されている。まず、レイヤ1の処理が実行され、IQデータが伝送信号110から抽出される。これらのIQデータは、
図1の装置116によって抽出されたIQデータではない。実際には、ブロック310のL1レイヤで得られたIQデータはさらに、MAC信号処理ステップ及びIP信号処理ステップを受ける。IP信号処理ステップで得られたデータから、
図1の装置116によって伝送されるIQデータが抽出され得る。
【0031】
そのようにして取得されたIQデータは、スイッチ312を介して信号処理ブロック306に供給されるので、信号ブロック304で得られたIQデータと同じ信号処理ステップを受ける。
【0032】
様々な好ましい実施形態に例示される複数の要素及び特徴は、一緒に、しかしながら本発明の保護範囲から逸脱することなく、組み合わされてよい。
【0033】
上記説明を踏まえると、当業者であれば、これ以上の構造詳細を加えることなく、本発明の目的を実現することができるであろう。