(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-28
(45)【発行日】2022-01-19
(54)【発明の名称】浄水器
(51)【国際特許分類】
C02F 1/28 20060101AFI20220112BHJP
B01D 69/08 20060101ALI20220112BHJP
C02F 1/44 20060101ALI20220112BHJP
【FI】
C02F1/28 G
B01D69/08
C02F1/44 B
(21)【出願番号】P 2017147194
(22)【出願日】2017-07-28
【審査請求日】2020-07-21
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 開催日 平成29年6月1日~平成29年6月2日 展示会名 第4回「震災対策技術展」大阪―自然災害対策技術展― 主催者名 「震災対策技術展」大阪 実行委員会 公開者 株式会社ミヤサカ工業
(73)【特許権者】
【識別番号】519274998
【氏名又は名称】株式会社ミヤサカ工業
(74)【代理人】
【識別番号】110002697
【氏名又は名称】めぶき国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】宮坂 義政
【審査官】佐々木 典子
(56)【参考文献】
【文献】実開昭60-049987(JP,U)
【文献】特開平09-057248(JP,A)
【文献】特開平10-314726(JP,A)
【文献】登録実用新案第3143177(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C02F 1/28、 1/44
B01D 53/22、61/00-71/82
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
除去対象物を含んだ原水を濾過することにより飲用水又は生活用水を生成する浄水器であって、
少なくとも2か所の開口部を有し、前記原水を貯留する可搬型タンクと、
前記原水を透過するプレフィルターユニットと当該プレフィルターユニットに直列に接続されるポストフィルターユニットとを有するフィルターユニットと、
当該フィルターユニットを接続した状態で2か所の前記開口部のうちの一方に着脱可能に装着され、前記フィルターユニットを透過し生成された前記飲用水又は前記生活用水を排出する排出用コックを有する濾過器ユニットと、
他方の前記開口部に着脱可能に接続される手動ポンプと、
を有し、
前記プレフィルターユニットは、前記ポストフィルターユニットに対して着脱可能に接続され、
前記プレフィルターユニットは、前記原水を前記フィルターユニットに導入する原水導入開口部と前記ポストフィルターユニットに着脱可能に装着する装着用開口部とを備えるフィルター収容キャップを有し、
当該フィルター収容キャップ内に、前記原水導入開口部側から前記ポストフィルターユニットに向かって順に前処理用不織布フィルター、カーボンフィルター、後処理用不織布フィルターが層状に配置されることを特徴とする浄水器。
【請求項2】
請求項1に記載の浄水器において、
前記フィルターユニットは、前記後処理用不織布フィルターと前記ポストフィルターユニットとの間に金網を有していることを特徴とする浄水器。
【請求項3】
請求項1
又は2に記載の浄水器において、
前記フィルターユニットは、前記排出用コックに対して着脱可能に接続されることを特徴とする浄水器。
【請求項4】
請求項
1から請求項3のいずれか1項に記載の浄水器において、
前記前処理用不織布フィルターは、前記除去対象物の吸着状態を視覚的に確認しやすい色調を有することを特徴とする浄水器。
【請求項5】
請求項
1から請求項4のいずれか1項に記載の浄水器において、
前記前処理用不織布フィルター、前記カーボンフィルター及び前記後処理用不織布フィルターは、前記フィルター収容キャップ内に装着したり、取り外したりすることができることを特徴とする浄水器。
【請求項6】
請求項1から請求項
5のいずれか1項に記載の浄水器において、
前記ポストフィルターユニットは、前記フィルター収容キャップを装着する筒状部材と、当該筒状部材内に配置されるMF中空糸フィルターと、を有していることを特徴とする浄水器。
【請求項7】
請求項1
から請求項6のいずれか1項に記載の浄水器において、
前記可搬型タンクは、ポリタンクであることを特徴とする浄水器。
【請求項8】
除去対象物を含んだ原水を濾過することにより飲用水又は生活用水を生成する浄水器であって、
少なくとも2か所の開口部を有し、前記原水を貯留する可搬型タンクと、
前記原水を透過するプレフィルターユニットと当該プレフィルターユニットに直列に接続されるポストフィルターユニットとを有するフィルターユニットと、
当該フィルターユニットを接続した状態で2か所の前記開口部のうちの一方に着脱可能に装着され、前記フィルターユニットを透過し生成された前記飲用水又は前記生活用水を排出する排出用コックを有する濾過器ユニットと、
を有し、
前記プレフィルターユニットは、前記ポストフィルターユニットに対して着脱可能に接続され、
前記プレフィルターユニットは、前記原水を前記フィルターユニットに導入する原水導入開口部と前記ポストフィルターユニットに着脱可能に装着する装着用開口部とを備えるフィルター収容キャップを有し、
当該フィルター収容キャップ内に、前記原水導入開口部側から前記ポストフィルターユニットに向かって順に前処理用不織布フィルター、カーボンフィルター、後処理用不織布フィルターが層状に配置されることを特徴とする浄水器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、除去対象物を含んだ原水から飲用水又は生活用水を生成する浄水器に関する。
【背景技術】
【0002】
台風や地震などの災害時においては、水道、電力、ガスなどのライフラインの寸断によって被害者の生活に大きな影響を与えることがある。特に、生活に必要な飲用水や生活用水の確保は重要な課題である。災害時においては、例えば、水道水以外の河川、貯水池又は貯水槽などに溜めた雨水などから生活に必要な水を生成するための浄水器を日頃から準備しておくことが重要となる。
【0003】
特許文献1に記載の浄水器は、河川、貯水池又は水貯留槽などから手動式のポンプによって除去対象物を含む原水をカーボンフィルター装置、逆浸透膜フィルター装置、カーボンフィルター装置の3つで構成される濾過装置に送り込み、各フィルターによって原水を順次濾過し飲用水を生成するものである。カーボンフィルター装置、逆浸透膜フィルター装置、カーボンフィルター装置は、それぞれパイプによって直列に接続されている。
【0004】
特許文献2に記載の浄水器は、原水を溜める箱状の容器と、容器から原水を加圧送水する手動ポンプとを有し、手動ポンプによって前処理カーボンフィルター装置、逆浸透フィルター装置、後処理カーボンフィルター装置の順に原水を送水し、飲用水を生成するものである。この浄水器においても、手動ポンプ、前処理カーボンフィルター装置、逆浸透フィルター装置、後処理カーボンフィルター装置はそれぞれチューブによって直列に接続されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】実用新案登録第3098878号公報
【文献】特開2007-175607号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の浄水器は、河川、貯水池又は水貯留槽などの原水供給源が近辺にない場合には原水を浄水器まで手動式ポンプによってポンプアップしなければならず、あるいは、浄水器を原水供給源まで運ばなければならない、というように、災害現場においては使用しにくい浄水器である。
【0007】
また、特許文献2に記載の浄水器は原水を溜める容器を有しているが、この容器は持ち運びが困難な形態であり、容器まで原水を運搬しなければならない。あるいは、容器、手動ポンプ、前処理カーボンフィルター装置、逆浸透フィルター装置、後処理カーボンフィルター装置をセットで水源まで運搬しなければならないという問題がある。
【0008】
また、特許文献1及び特許文献2に記載の浄水器は共に、逆浸透膜フィルターによって原水を濾過している。逆浸透膜フィルターを使用する際には、原水を手動ポンプで加圧送水し続けなければならないことから必要量の飲用水を得ることは重労働になってしまう。また、逆浸透膜フィルターによって原水を濾過する場合には、飲用水と共に濃縮水が生成される。濃縮水は、除去対象物を含む原水が濃縮されたものであるから、飲用水とは別ルートで排出しなければならず、タンク(容器)や流水経路の洗浄などのメンテナンスも面倒であり、災害などの非常時においては使用しにくい浄水器である。さらに、特許文献1及び特許文献2に記載の浄水器は、構成が複雑で大型化し、高価なものになってしまうという問題もある。
【0009】
そこで、本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、持ち運びが容易で使用場所に制約がなく、操作が簡単であり、さらに、メンテナンスが容易な浄水器を安価で提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
[1]本発明の浄水器は、除去対象物を含んだ原水を濾過することにより飲用水又は生活用水を生成する浄水器であって、少なくとも2か所の開口部を有し、前記原水を貯留する可搬型タンクと、前記原水を透過するプレフィルターユニットと当該プレフィルターユニットに直列に接続されるポストフィルターユニットとを有するフィルターユニットと、当該フィルターユニットを接続した状態で2か所の前記開口部のうちの一方に着脱可能に装着され、前記フィルターユニットを透過し生成された前記飲用水又は前記生活用水を排出する排出用コックを有する濾過器ユニットと、他方の前記開口部に着脱可能に接続される手動ポンプと、を有することを特徴とする。
【0011】
本発明の浄水器は、可搬型タンクに濾過器ユニット及び手動ポンプを装着すれば使用可能となることから小型化が可能となり、持ち運びが容易で使用場所が制約されない。また、濾過器ユニット及び手動ポンプを可搬型タンクに装着し手動ポンプで軽く可搬型タンク内を加圧するだけで原水をフィルターユニットに透過させることができるので組立や操作が簡単である。さらに、この浄水器は、フィルターユニットの交換をすれば繰り返し継続して使用が可能であり、メンテナンスが容易な浄水器を安価で提供することができる。
【0012】
また、プレフィルターユニットでは、原水に含まれる比較的大きなごみを除去し、ポストフィルタ―ユニットでは、プレフィルターユニットを透過した透過水の濾過を行うようにすればポストフィルターユニットの目詰まりを抑制し、飲用水を効率的に生成することが可能となり、飲用水に適さない除去対象物を含む原水においては生活用水の生成が可能となる。
【0013】
[2]本発明の浄水器においては、前記フィルターユニットは、前記排出用コックに対して着脱可能に接続されることが好ましい。
【0014】
排出用コックをポリタンクから取り外せば、フィルターユニットを排出用コックに取付けたり、取り外したりすることが可能であり、必要なときにフィルターユニットを取付けて使用したり、フィルターユニットを交換したりすることを短時間で簡単に行うことができる。従って、必要なときに、この浄水器を使用して簡単に飲用水や生活用水を生成することが可能となる。
【0015】
[3]本発明の浄水器においては、前記プレフィルターユニットは、前記ポストフィルターユニットに対して着脱可能に接続されることが好ましい。
【0016】
プレフィルターユニットは、主として原水に含まれる比較的大きなごみを除去するので目詰まりしやすい。そこで、プレフィルターユニットをポストフィルターユニットから取り外して交換すれば、フィルターユニット全体を交換しなくてもよいのでランニングコストの低減が可能となる。
【0017】
[4]本発明の浄水器においては、前記プレフィルターユニットは、前記原水を前記フィルターユニットに導入する原水導入開口部と前記ポストフィルターユニットに着脱可能に装着する装着用開口部とを備えるフィルター収容キャップを有し、当該フィルター収容キャップ内に、前記原水導入開口部側から前記ポストフィルターユニットに向かって順に前処理用不織布フィルター、カーボンフィルター、後処理用不織布フィルターが層状に配置されることが好ましい。
【0018】
前処理用不織布フィルターでは、主として原水に含まれる比較的大きなごみを除去し、カーボンフィルターでは原水に含まれる臭気、前処理用不織布フィルターを透過したごみなどを除去する。後処理用不織布フィルターでは、カーボンフィルター自身が発生するカーボン粉末及びカーボンフィルターを透過した微細なゴミなどを除去する。このように、プレフィルターユニットに原水を透過させ、ポストフィルターユニットに送水すれば、ポストフィルターユニットの目詰まりを抑制でき、飲用水又は生活用水を効率的に生成することが可能となる。
【0019】
[5]本発明の浄水器においては、前記前処理用不織布フィルターは、前記除去対象物の吸着状態を視覚的に確認しやすい色調を有することが好ましい。
【0020】
前処理用不織布フィルターは、濾過器ユニットの状態でフィルター収容キャップの原水開口部から見ることができるので、各フィルターを分解しなくても汚れ具合を確認でき、交換時期を判断できる。
【0021】
[6]本発明の浄水器においては、前記前処理用不織布フィルター、前記カーボンフィルター及び前記後処理用不織布フィルターは、前記フィルター収容キャップ内に装着したり、取り外したりすることができることが好ましい。
【0022】
このようにすれば、除去対象物が吸着しやすい前処理用不織布フィルター、後処理用不織布フィルター及びカーボンフィルターの各々を単独又はセットで保管しておけば、それぞれ単独又はプレフィルターユニットのセットで交換できることから、使用したいときにすぐに使用することが可能となり、ランニングコストの低減も可能となる。
【0023】
[7]本発明の浄水器においては、前記フィルターユニットは、前記後処理用不織布フィルターと前記ポストフィルターユニットとの間に金網を有していることが好ましい。
【0024】
金網は、前処理用不織布フィルター、カーボンフィルター及び後処理用不織布フィルターよりも剛性が高い。従って、金網で後処理用不織布フィルターを介してカーボンフィルターおよび前処理用不織布フィルターを支えることによって原水の圧力による前処理用不織布フィルター、カーボンフィルター及び後処理用不織布フィルターの変形を抑制し、フィルター機能を持続させることが可能となる。
【0025】
[8]本発明の浄水器においては、前記ポストフィルターユニットは、前記フィルター収容キャップを装着する筒状部材と、当該筒状部材内に配置されるMF中空糸フィルターと、を有していることが好ましい。
【0026】
MF(Micro Filtration Membrane)中空糸フィルターは、プレフィルターユニットを透過した透過水から懸濁質、コロイド粒子及び細菌などを分離することが可能であり、詰まり易い逆浸透膜フィルターよりも飲用水又は生活用水を効率的に生成することが可能である。また、逆浸透膜フィルターを使用する場合には濃縮水が生成されるが、MF中空糸フィルターを使用する場合には濃縮水の生成はほとんどなく、濃縮水排出部を設けることや濃縮水の洗浄などを必要とせずメンテナンスが容易である。
【0027】
[9]本発明の浄水器においては、前記可搬型タンクは、ポリタンクであることが好ましい。
【0028】
ポリタンクは、液体貯留用タンクとして広く流通しており、軽量で持ち運び易く、入手しやすい安価な容器である。このようなポリタンクにフィルターユニットが装着された濾過器ユニットと手動ポンプを取り付ければ、持ち運びが容易で使用場所に制約がなく、簡単に操作でき、メンテナンスが容易な浄水器を安価で提供することが可能となる。
【0029】
[10]本発明の浄水器は、除去対象物を含んだ原水を濾過することにより飲用水又は生活用水を生成する浄水器であって、少なくとも2か所の開口部を有し、前記原水を貯留する可搬型タンクと、前記原水を透過するプレフィルターユニットと当該プレフィルターユニットに直列に接続されるポストフィルターユニットとを有するフィルターユニットと、当該フィルターユニットを接続した状態で2か所の前記開口部のうちの一方に着脱可能に装着され、前記フィルターユニットを透過し生成された前記飲用水又は前記生活用水を排出する排出用コックを有する濾過器ユニットと、を有することを特徴とする。
【0030】
本発明の浄水器は、可搬型タンクに濾過器ユニットを装着すれば使用可能となることから組立や操作が簡単である。さらに、この浄水器は、フィルターユニットの交換をすれば繰り返し継続して使用が可能であり、メンテナンスが容易な浄水器を安価で提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【
図1】実施形態に係る浄水器1の全体構成を説明する図である。
【
図2】実施形態に係る浄水器1に使用する濾過器ユニット17の構成を示す斜視図である。
【
図3】実施形態に係る浄水器1に使用する排出用コック25の構成を示す組立分解図である。
【
図4】実施形態に係る浄水器1に使用するフィルターユニット26の構成を説明する断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、本発明の実施の形態に係る浄水器1について、
図1~
図4を参照しながら説明する。
【0033】
[浄水器1の構成]
図1は、実施形態に係る浄水器1の全体構成を説明する図である。
図1(a)は、浄水器1に使用する原水貯留用の可搬型タンクの1例を示しており、以降の説明においては、可搬型タンクを、一般的に広く使用されており一人でも液体を運搬できるポリタンク10として説明する。浄水器1は、ポリタンク10に限らずもっと大型のタンクや固定式の貯留槽にも適合可能であるが、災害などの非常時においては、家庭や施設などが一般的に保有しているポリタンクを使用できることが望ましい。なお、以降説明する原水とは、そのままでは飲用できない水や生活用水として使用できないような除去対象物を含んだ水である。また、生活用水は、飲用水としては適さないが、手や顔を洗ったり、洗濯をしたりすることが可能な水全般を表す。
【0034】
図1(a)に示すように、一般的なポリタンク10は、2か所の開口部11,12を有し、開口部11,12は、それぞれキャップ13,14によって解放したり、閉鎖したりできるようになっている。開口部11と開口部12の間には、使用者が手に持ってポリタンク10を運搬するための把持部15が設けられている。このポリタンク10のキャップ13,14に替えてポンプ接続用キャップ16及び濾過器ユニット17を装着すれば、浄水器1として組み立てることが可能となる。
【0035】
図1(b)は、原水を貯留したポリタンク10の一方の開口部11にポンプ接続用キャップ16を装着し、他方の開口部12に濾過器ユニット17を装着した浄水器1を示す図である。ポンプ接続用キャップ16には、ポリタンク10の内部と外部とを連通するポンプ接続用パイプ18が設けられており、このポンプ接続用パイプ18に手動ポンプ20(
図1(c)参照)が接続される。濾過器ユニット17は、濾過した水(飲用水又は生活用水)を排出する排出用コック25と、排出用コック25に接続されるフィルターユニット26とを有し、濾過器接続用キャップ部27によってポリタンク10に取付けられる。
【0036】
図1(c)は、浄水器1を使用するときの状態の1例を示す図である。浄水器1を使用する際には、濾過器ユニット17が下方側になるようにポリタンク10を傾けて台28などの上に載置する。手動ポンプ20は、上方側のポンプ接続用パイプ18に手動ポンプ20の加圧用チューブ21の先端部22を差し込むことで接続される。この際、ポリタンク10内に貯留している原水は、加圧チューブ21に流出しない程度の量を貯留することが好ましい。
【0037】
濾過器ユニット17は、ポリタンク10に接続するための濾過器接続用キャップ部27と、ポリタンク10内の原水を濾過して生成した飲用水又は生活用水を外部に排出する排出用コック25と、排出用コック25に接続され、ポリタンク10内に突設されるフィルターユニット26と、を有している。排出用コック25の操作部29(いわゆるツマミ)を回転し、フィルターユニット26を透過した水(飲用水又は生活用水)を排出用パイプ30から排出することができる。手動ポンプ20は、例えば、浮き袋やエアマットなどに空気を圧入するような小型で手軽なものでよく、手や足などで2、3度ポンピングする程度の加圧で十分に原水をフィルターユニット26に透過させることが可能である。なお、手動ポンプ20は、ポンプ接続用パイプ18に装着可能であればよく、一般に使用されているものが使用可能である。水の排出が始まれば、しばらくはポンピングを休むことが可能である。浄水器1は、ポリタンク10に手動ポンプ20及び濾過器ユニット17を装着した状態において1種の蓄圧ポンプとなる。
【0038】
[濾過器ユニット17の構成]
図2は、浄水器1に使用する濾過器ユニット17の構成を示す斜視図である。濾過器ユニット17は、排出用コック25と、フィルターユニット26とから構成される。排出用コック25は、フィルターユニット26を接続する接続パイプ部31を有する濾過器接続用キャップ部27と、接続パイプ部31に交差するように接続される排出用パイプ30と、操作部29と、を有している。濾過器接続用キャップ部27は、排出用パイプ30に対して回転自在であり、内周部にポリタンク10の開口部12に接続するための雌ねじ部32が形成されている。排出用コック25の構成については、
図3を参照して説明する。
【0039】
フィルターユニット26は、プレフィルターユニット55と、ポストフィルターユニット59とから構成される。フィルターユニット26は、ポストフィルターユニット59の図示右側の端部が濾過器接続用キャップ部27を貫通して濾過器接続用キャップ部27の一部である接続パイプ部31に圧入される。ポストフィルターユニット59の図示左側の端部には、プレフィルターユニット55が装着される。プレフィルターユニット55は、プレフィルター収容キャップ56と、プレフィルター収容キャップ56内に収容されているプレフィルター57(
図4参照)で構成される。プレフィルター収容キャップ56には原水をフィルターユニット26に導入する原水導入開口部35が設けられており、原水導入開口部35には前処理用不織布フィルター61の一部が露出されている。フィルターユニット26は、排出用コック25に対して着脱可能であり、プレフィルターユニット55は、ポストフィルターユニット59に対して着脱可能である。フィルターユニット26は、ポリタンク10の内部に突設される。フィルターユニット26の詳しい構成は、
図4を参照して説明する。
【0040】
図3は、浄水器1に使用する濾過器ユニット17の構成を示す組立分解図である。濾過器ユニット17は、排出用コック25とフィルターユニット26とから構成される。排出用コック25は、接続用キャップ部27と、操作部29と、排出用パイプ30と、操作部29の回転に連動して回転しつつ排出用パイプ30の開閉を行う開閉部材37と、を有している。排出用パイプ30の軸方向の中央部から直交する方向にはキャップ接続用パイプ部38が突出されており、キャップ接続用パイプ部38は、濾過器接続用キャップ部27の接続パイプ部31にOリング39を介して接続されている。濾過器接続用キャップ部27は、キャップ接続用パイプ部38に対して回転自在である。
【0041】
次に、排出用コック25へのフィルターユニット26の装着について説明する。
図3に示すように、フィルターユニット26の排出用コック25側の端部には、パッキン装着用溝45が形成され、このパッキン装着用溝45に断面が円形のパッキン46が装着されている。パッキン46の外周部はポストフィルターユニット59の外筒である筒状部材33の外周(パッキン装着用溝45の軸方向の前後位置の外周)より突出している。フィルターユニット26は、濾過器接続用キャップ部27に向かって押し込むことで排出用コック25に接続される。具体的には、筒状部材33の先端部33a(
図4(a)も参照する)を濾過器接続用キャップ部27の装着部47内の突き当て部48に突き当たるまで押し込むことで一体化できる。この動きを、図中二点鎖線で表している。この際、パッキン46は濾過器接続用キャップ部27の装着部47の内周面との間で水漏れが発生しないような締め代を有し、かつ、浄水器1の使用中において簡単に外れないような締め代を有している。但し、フィルターユニット26は、排出用コック25から手で掴んで抜き出すことが可能となっている。
【0042】
図示は省略するが、ポリタンク10に濾過器ユニット17を装着するときには、ポリタンク10の開口部12に突設されている接続部の雄ねじ部に濾過器接続用キャップ部27の雌ねじ部32を螺合させる。この際、筒状部材33の外周部と濾過器接続用キャップ部27の雌ネジ部32の間にポリタンク10の接続部が挿入される。この接続部が濾過器接続用キャップ部27内に配置される板状のパッキン49に強く当接するまで濾過器接続用キャップ27を締め付けることによって、排出用コック25はフィルターユニット26を装着した状態でポリタンク10に漏水がないように取付けることが可能となる。
【0043】
濾過器接続用キャップ部27の接続パイプ部31と、キャップ接続用パイプ部38との間にはOリング39が装着されており、濾過器接続用キャップ部27に対し排出パイプ30は、Oリング39を介して回転可能となっている。
【0044】
排出用コック25において、操作部29を左回転すると、開閉部材37が回転しながら引上げられ排出パイプ30と開閉部材37の間の止水部50が解放され、排出パイプ30からフィルターユニット26を透過した飲用水又は生活用水が排出される。操作部29を右回転すると、開閉部材37が回転しながら押し下げられ、止水部50を閉鎖し飲用水又は生活用水の排出が停止される。
【0045】
[フィルターユニット26の構成]
続いて、フィルターユニット26の構成について
図4を参照して説明する。
【0046】
図4は、本実施形態に係る浄水器1に使用するフィルターユニット26の構成を説明する断面図であり、
図4(a)はフィルターユニット26の全体構成を示す断面図、
図4(b)は装着前のプレフィルターユニット55を示す断面図、
図4(c)は、フィルターユニット26を透過水の排出側(図示右方側)から見た正面図である。装着前のプレフィルターユニット55においては、プレフィルター収容キャップ56内にプレフィルター57が配置されている。プレフィルター収容キャップ56は、原水導入開口部35と、ポストフィルターユニット59に嵌め込むための装着用開口部60と、を有する筒状部材である。プレフィルター収容キャップ56は内周部を2段構成とし、原水導入開口部35側の内径は、装着用開口部60の内径よりも小さく、原水導入開口部35側の径小部にプレフィルター57が配置される。
【0047】
プレフィルター57は、原水導入開口部35側からポストフィルターユニット59側に向かって前処理用不織布フィルター61、カーボンフィルター62、後処理用不織布フィルター63を順に層状に配置し構成される。なお、不織布フィルターは、不織紙フィルターと記載されることがあり、カーボンフィルターは活性炭素フィルターと記載されることがある。カーボンフィルター62は、1枚構成としてもよく、2枚又は3枚又は4枚というように複数枚で構成するようにしてもよい。
【0048】
前処理用不織布フィルター61は、主として原水に含まれる比較的大きなごみを除去する機能を有し、カーボンフィルター62は、原水に含まれる臭気、前処理用不織布フィルター62を透過したごみなどを除去するために設けられる。また、後処理用不織布フィルター63は、カーボンフィルター62自身が発生するカーボン粉末及びカーボンフィルター62を透過した微細なゴミなどを除去する機能を有する。なお、前処理用不織布フィルター61と後処理用不織布フィルター63とは、同じ仕様のものを使用してもよく、後処理用不織布フィルター63のメッシュ(孔)を前処理用不織布フィルター61よりも細かくしてもよく、その逆でもよい。前処理用不織布フィルター61、カーボンフィルター62及び後処理用不織布フィルター63それぞれの外周部は、プレフィルター収容キャップ56の径小部の内周に密接させることが好ましい。但し、上記各フィルターは、プレフィルター収容キャップ56に装着したり、取り外したりすることが可能となっている。
【0049】
ポストフィルターユニット59は、筒状部材33と、筒状部材33の内部に配置されるMF中空糸フィルター65とで構成される。
図4(a)において、MF中空糸フィルター65の図は簡略化して表している。MF中空糸フィルター65は、微小な孔を多数有する膜を中空糸状に形成し、膜の連続した組織の間にある微細な孔に原水を透過させることによって原水の濾過を行うものであり、原水から懸濁質、コロイド粒子及び細菌などを分離することが可能である。MF中空糸フィルター65の膜に設けられる孔の大きさは、20nm~100nmのものが飲用水の生成に対応可能である。なお、浄水器1で飲用水に生成できる原水は、例えば、風呂水、期限切れのペットボトルの水、プールの水、貯水タンクの水や谷川の湧水などである。
図4(a)に示すMF中空糸フィルター65は、多数の中空糸を束にしたものを使用しており、プレフィルターユニット55側、つまり、原水が導入される側が緩やかな折り返し部66である。
【0050】
MF中空糸フィルター65の透過水の流出側は、
図4(a),(c)に示すように、透過水流出開口部67側にMF中空糸フィルター65の端面が束ねられて配置され、MF中空糸フィルター65の1本1本の開口部68が露出し、膜の微小な孔を透過した透過水が開口部68から排出用コック25(
図3参照)に流出する。
【0051】
筒状部材33の内周部は、MF中空糸フィルター65の大部分が収容される孔部69と、束ねられたMF中空糸の先端部部分を保持する孔部70とから構成されている。孔部69の範囲において、MF中空糸フィルター65は、孔部69の内周面に接触せずにフリーの状態であり、孔部70においてMF中空糸フィルター65の外周側面は樹脂などを充填して固められている。孔部70の長さ範囲が樹脂充填領域Aである。
【0052】
フィルターユニット26内に原水を透過させるためには、手動ポンプ20でポリタンク10内を300kPa以上加圧することが好ましい。従って、ポンプ接続用パイプ18と加圧チューブ21との接続力は、ポリタンク10内の圧力が300kPa以上で、ポリタンク10の耐圧未満でポンプ接続用パイプ18から加圧チューブ21が抜けることがないように設定される。接続力をこのようにすれば、浄水器1の通常使用時においてはポンプ接続用パイプ18と加圧チューブ21が抜けることがない。又、ポリタンク10内の圧力がポリタンク10の耐圧を超える前に、加圧チューブ21がポンプ接続用パイプ18から抜けるためにベントなどの安全弁を設けなくてもよい。
【0053】
図4(a)に示すように、プレフィルターユニット55は、ポストフィルターユニット59に嵌め込むようにして取り付けられる。この際に、プレフィルター57とポストフィルターユニット59の間に細かいメッシュの金網71が配置される。金網71は、プレフィルター収容キャップ56の内周部に設けられた段部72とポストフィルターユニット59の筒状部材33の先端部73との間で挟み込まれて固定される。金網71は、プレフィルター57を圧縮しない。金網71は、原水の圧力で、プレフィルター57が変形したり、位置がずれたりしないように保持するために設けられる。但し、原水を加圧送水してもプレフィルター57が変形しなければ金網71を省略できる。
【0054】
プレフィルターユニット55は、ポストフィルターユニット59に対して着脱可能であり、プレフィルター57にごみなどの除去対象物が付着してフィルター機能が損なわれる恐れがあると判断した際には、プレフィルターユニット55を交換したり、プレフィルター57をセットで交換したりすることが可能である。なお、前処理用不織布フィルター61は、前処理用不織布フィルター61が除去する原水に含まれる除去対象物を視覚的に確認しやすい色調にすることが好ましい。このようにすることによって、排出用コック25をポリタンク10から取り外してごみの付着具合を判定することが可能となる。
【0055】
以上説明した浄水器1は、除去対象物を含んだ原水を濾過することにより飲用水又は生活用水を生成する浄水器であって、少なくとも2か所の開口部11,12を有し、原水を貯留する可搬型タンクであるポリタンク10と、原水を透過するプレフィルターユニット55とプレフィルターユニット55に直列に接続されるポストフィルターユニット59とを有するフィルターユニット26と、フィルターユニット26を接続した状態で2か所の開口部11,12のうちの一方の開口部12に着脱可能に装着され、フィルターユニット26を透過し生成された飲用水又は生活用水を排出する排出用コック25を有する濾過器ユニット17と、他方の開口部11に着脱可能に接続される手動ポンプ20と、を有している。
【0056】
このように構成される浄水器1は、可搬型タンクであるポリタンク10に濾過器ユニット17及び手動ポンプ20を装着すれば使用可能となることから小型化が可能となり、持ち運びが容易で使用場所に制約されない。また、濾過器ユニット17及び手動ポンプ10をポリタンク10に装着し手動ポンプで軽くポリタンク10内を加圧するだけで原水をフィルターユニット26に送水できるので操作が簡単である。さらに、フィルターユニット26の交換をすれば繰り返し継続して使用可能であり、メンテナンスが容易な浄水器1を安価で提供することができる。
【0057】
また、プレフィルターユニット55では、原水に含まれる比較的大きなごみを除去し、ポストフィルタ―ユニット59において、プレフィルターユニット55を透過した透過水の濾過を行うようにすればポストフィルターユニット59の目詰まりを抑制し、飲用水を効率的に生成することが可能となり、飲用水に適さない除去対象物を含む原水においては生活用水の生成が可能となる。
【0058】
また、フィルターユニット26は、排出用コック25に対して着脱可能に接続されている。このようにすれば、排出用コック25をポリタンク10から取り外せば、フィルターユニット26を排出用コック25に取付けたり、取り外したりすることが可能であり、必要なときにフィルターユニット26を取付けて使用したり、フィルターユニット26を交換したりすることを短時間で簡単に行うことができる。従って、必要なときに手軽に浄水器1を使用して飲用水や生活用水を生成することが可能となる。
【0059】
また、プレフィルターユニット55は、ポストフィルターユニット59に対して着脱可能に接続されている。プレフィルターユニット26は、主として原水に含まれる比較的大きなごみを除去するので目詰まりしやすい。そこで、プレフィルターユニット55をポストフィルターユニット59から取り外して交換すれば、フィルターユニット26全体を交換しなくてもよいのでランニングコストの低減が可能となる。
【0060】
また、プレフィルターユニット55は、原水をフィルターユニット26に導入する原水導入開口部58とポストフィルターユニット59にポストフィルターユニット26に着脱可能に装着する装着用開口部60を備えるフィルター収容キャップ56を有し、フィルター収容キャップ56内に、原水導入開口部35側からポストフィルターユニット26に向かって順に前処理用不織布フィルター61、カーボンフィルター62、後処理用不織布フィルター63が層状に配置される。
【0061】
前処理用不織布フィルター61では、主として原水に含まれる比較的大きなごみを除去し、カーボンフィルター62では原水に含まれる臭気、前処理用不織布フィルター61を透過したごみなどを除去する。後処理用不織布フィルター63では、カーボンフィルター62自身が発生するカーボン粉末及びカーボンフィルター62を透過した微細なゴミなどを除去する。このように、プレフィルターユニット55に原水を透過させ、ポストフィルターユニット59に送水すれば、ポストフィルターユニット59の目詰まりを抑制でき、飲用水又は生活用水を効率的に生成することが可能となる。
【0062】
また、前処理用不織布フィルター61は、除去対象物の吸着状態を視覚的に確認しやすい色調にしている。前処理用不織布フィルター61は、濾過器ユニット17の状態でフィルター収容キャップ56の原水導入開口部58から見ることができるので分解しなくても汚れ具合を確認でき、交換時期を判断できる。
【0063】
また、前処理用不織布フィルター61、カーボンフィルター62及び後処理用不織布フィルター63は、フィルター収容キャップ56内に装着したり、取り外したりすることができる。このようにすれば、除去対象物が吸着しやすい前処理用不織布フィルター61、後処理用不織布フィルター62及びカーボンフィルター63の各々を単独で、又はプレフィルター57としてセットで保管しておけば、使用したいときにすぐに使用することが可能となり、ランニングコストの低減も可能となる。
【0064】
また、フィルターユニット26は、後処理用不織布フィルター63とポストフィルターユニット26との間に金網71を有している。金網71は、前処理用不織布フィルター61、カーボンフィルター62及び後処理用不織布フィルター63よりも剛性が高い。従って、金網71で後処理用不織布フィルター63を介してカーボンフィルター62および前処理用不織布フィルター61を支えることによって原水の圧力による前処理用不織布フィルター、カーボンフィルター及び後処理用不織布フィルターの変形を抑制し、フィルター機能を持続させることが可能となる。
【0065】
また、ポストフィルターユニット59は、フィルター収容キャップ56を装着する筒状部材33と、筒状部材33内に配置されるMF中空糸フィルター65を有している。MF中空糸フィルター65は、プレフィルターユニット55を透過した透過水から懸濁質、コロイド粒子及び細菌などを分離することが可能であり、詰まり易い逆浸透膜フィルターよりも飲用水又は生活用水を効率的に生成することが可能である。また、逆浸透膜フィルターを使用する場合には濃縮水が生成されるが、MF中空糸フィルター65を使用する場合には濃縮水の生成はほとんどなく、濃縮水排出部を設けることや濃縮水の洗浄などを必要としないのでメンテナンスが容易である。なお、本実施形態の浄水器1によるフィルターユニット26の1セット当たりの浄水能力は、原水によって異なるが1000リットル~3000リットルであった。
【0066】
また、可搬型タンクとしては、ポリタンク10を使用することが好ましい。ポリタンク10は、液体貯留用タンクとして広く流通しており、軽量で持ち運び易く、丈夫で入手しやすい安価な容器である。このようなポリタンク10にフィルターユニット26が装着された濾過器ユニット17と手動ポンプ20を取り付ければ、持ち運びが容易であり、使用場所に制約がなく、操作が簡単で、しかも、洗浄などメンテナンスが容易な浄水器1を安価で提供することが可能となる。
【0067】
なお、本発明は前述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。例えば、前述した実施形態では、ポストフィルターユニット26にMF中空糸フィルター65を使用しているが、MF中空糸フィルターに替えてUF(Ultra Filtration Membrane)中空糸フィルターを使用することが可能である。あるいは、逆浸透膜(RO膜)を使用することも可能である。
【0068】
また、前述した実施形態による浄水器1では、
図1(c)に示すように、ポリタンク10を横に倒して使用しているが、ポリタンク10を
図1(b)に示す姿勢のまま使用することが可能である。この際には、フィルターユニット26をポリタンク10の底部付近まで延長すればよい。
【符号の説明】
【0069】
1…浄水器、10…ポリタンク(可搬型タンク)、11,12…ポリタンクの開口部、17…濾過器ユニット、20…手動ポンプ、25…排出用コック、26…フィルターユニット、35…原水導入開口部、55…プレフィルターユニット、56…プレフィルター収容キャップ、57…プレフィルター、58…原水導入開口部、59…ポストフィルターユニット、60…装着用開口部、61…前処理用不織布フィルター、62…カーボンフィルター、63…後処理用不織布フィルター、65…MF中空糸フィルター、71…金網