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特許7001260便槽検出装置、これを備える仮設トイレ、便槽警告報知システム、便槽警告報知方法及び便槽警告報知プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-28
(45)【発行日】2022-01-19
(54)【発明の名称】便槽検出装置、これを備える仮設トイレ、便槽警告報知システム、便槽警告報知方法及び便槽警告報知プログラム
(51)【国際特許分類】
   A47K 11/04 20060101AFI20220112BHJP
   A47K 11/00 20060101ALI20220112BHJP
【FI】
A47K11/04
A47K11/00
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2017217835
(22)【出願日】2017-11-10
(65)【公開番号】P2019088367
(43)【公開日】2019-06-13
【審査請求日】2020-10-06
(73)【特許権者】
【識別番号】513049480
【氏名又は名称】株式会社ハマネツ
(74)【代理人】
【識別番号】100123526
【弁理士】
【氏名又は名称】宮川 壮輔
(74)【代理人】
【識別番号】100125036
【弁理士】
【氏名又は名称】深川 英里
(72)【発明者】
【氏名】町田 佳史
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 晴行
(72)【発明者】
【氏名】小野田 貴光
【審査官】神尾 寧
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-260039(JP,A)
【文献】特開2005-143958(JP,A)
【文献】特開2008-093561(JP,A)
【文献】特開2016-125247(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47K 11/04
A47K 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
仮設トイレの便槽に設けられて、警告を報知する報知装置に接続される便槽検出装置であって、
前記便槽内における汚物の高さ及び汚水の高さを検出し、これらの検出結果を前記報知装置に出力して前記汚物及び前記汚水の高さに応じて前記報知装置に警告を報知させる出力部を備え、
前記出力部は、
前記汚物の高さが所定の汚物用閾値を超え、かつ前記汚水の高さが所定の汚水用閾値を超えない場合に、前記汚物が均し状況にあることを知らせる均し警告を前記報知装置に報知させる便槽検出装置。
【請求項2】
仮設トイレの便槽に設けられて、警告を報知する報知装置に接続される便槽検出装置であって、
前記便槽内における汚物の高さ及び汚水の高さを検出し、これらの検出結果を前記報知装置に出力して前記汚物及び前記汚水の高さに応じて前記報知装置に警告を報知させる出力部を備え、
前記出力部は、
前記汚物の高さが所定の汚物用閾値を超えず、かつ前記汚水の高さが所定の汚水用閾値を超えた場合に、前記汚物又は前記汚水の検出異常状況を知らせる検出異常警告を前記報知装置に報知させる便槽検出装置。
【請求項3】
仮設トイレの便槽に設けられて、警告を報知する報知装置に接続される便槽検出装置であって、
前記便槽内における汚物の高さ及び汚水の高さを検出し、これらの検出結果を前記報知装置に出力して前記汚物及び前記汚水の高さに応じて前記報知装置に警告を報知させる出力部を備え、
前記出力部は、
前記汚物の高さが所定の汚物用閾値を超えず、かつ前記汚水の高さが所定の汚水用閾値を超えない場合に、前記便槽内における汚物の高さ及び汚水の高さの継続検出状況を知らせる継続検出警告を前記報知装置に報知させる便槽検出装置。
【請求項4】
仮設トイレの便槽に設けられて、警告を報知する報知装置に接続される便槽検出装置であって、
前記便槽内における汚物の高さ及び汚水の高さを検出し、これらの検出結果を前記報知装置に出力して前記汚物及び前記汚水の高さに応じて前記報知装置に警告を報知させる出力部を備え、
前記出力部は、
前記汚物の高さが所定の汚物用閾値を超え、かつ前記汚水の高さが所定の汚水用閾値を超えた場合に、前記汚物又は前記汚水が汲み取り状況にあることを知らせる汲み取り警告を前記報知装置に報知させ、
前記所定の汚水用閾値が、高く設定された第1の汚水用閾値と低く設定された第2の汚水用閾値との少なくとも2段階に設定されており、
前記出力部は、
前記汚物の高さが前記所定の汚物用閾値を超え、かつ前記汚水の高さが前記第1の汚水用閾値と前記第2の汚水用閾値との間にある場合に、前記汚物が均し状況にあることを知らせる均し警告と、前記汚物及び前記汚水が汲み取り前状況にあることを知らせる汲み取り前警告とを前記報知装置に報知させる便槽検出装置。
【請求項5】
仮設トイレの便槽に設けられて、警告を報知する報知装置に接続される便槽検出装置であって、
前記便槽内における汚物の高さ及び汚水の高さを検出し、これらの検出結果を前記報知装置に出力して前記汚物及び前記汚水の高さに応じて前記報知装置に警告を報知させる出力部を備え、
前記出力部は、
前記汚物の高さが所定の汚物用閾値を超え、かつ前記汚水の高さが所定の汚水用閾値を超えた場合に、前記汚物又は前記汚水が汲み取り状況にあることを知らせる汲み取り警告を前記報知装置に報知させ、
前記所定の汚物用閾値が、高く設定された第1の汚物用閾値と低く設定された第2の汚物用閾値との少なくとも2段階に設定されており、
前記所定の汚水用閾値が、高く設定された第1の汚水用閾値と低く設定された第2の汚水用閾値との少なくとも2段階に設定されており、
前記出力部は、
前記汚物の高さが前記第1の汚物用閾値と前記第2の汚物用閾値との間にあり、かつ前記汚水の高さが前記第1の汚水用閾値と前記第2の汚水用閾値との間にある場合に、前記汚物及び前記汚水が汲み取り前状況にあることを知らせる汲み取り前警告を前記報知装置に報知させる便槽検出装置。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の便槽検出装置と、
前記便槽検出装置が設けられる便槽とを備える仮設トイレ。
【請求項7】
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の便槽検出装置と、
前記警告を報知する前記報知装置と
を備える便槽警告報知システム。
【請求項8】
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の便槽検出装置の検出結果に応じて前記報知装置によって警告を報知する便槽警告報知方法であって、
前記報知装置の警告信号出力部が、前記便槽検出装置の出力部から出力される検出結果に応じて、前記報知装置の報知部に前記警告を報知させる警告信号を出力する警告信号出力ステップを含む便槽警告報知方法。
【請求項9】
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の便槽検出装置の検出結果に応じて警告を報知する前記報知装置における便槽警告報知プログラムであって、
前記報知装置の警告信号出力部が、前記便槽検出装置の出力部から出力される検出結果に応じて、前記報知装置の報知部に前記警告を報知させる警告信号を出力する警告信号出力ステップを含む便槽警告報知プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、便槽検出装置、これを備える仮設トイレ、便槽警告報知システム、便槽警告報知方法及び便槽警告報知プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、工事現場や野外イベント会場、災害発生時の避難所等において種々の仮設トイレが利用されている(例えば、特許文献1)。
このような仮設トイレとしては、汚物や汚水を収容する便槽を備えるのが一般的である。そして、便槽内における汚物や汚水の状況によって、汲み取り作業などのメンテナンスを管理者が行うようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2016-125247号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような仮設トイレでは、便槽内における汚物や汚水の状況を現場に行って目視確認する必要があるため、状況確認に手間がかかってしまうという問題がある。
【0005】
以上に鑑みて、本発明は、便槽内の汚物や汚水の状況を容易かつ迅速に把握することができる便槽検出装置、これを備える仮設トイレ、便槽警告報知システム、便槽警告報知方法及び便槽警告報知プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に記載する便槽検出装置は、仮設トイレの便槽に設けられて、警告を報知する報知装置に接続される便槽検出装置であって、前記便槽内における汚物の高さ及び汚水の高さを検出し、これらの検出結果を前記報知装置に出力して前記汚物及び前記汚水の高さに応じて前記報知装置に警告を報知させる出力部を備える。
【発明の効果】
【0007】
本願の一観点によれば、便槽内の汚物や汚水の状況を容易かつ迅速に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の第1の実施形態に係る便槽警告報知システムの全体構成図である。
図2図1の仮設トイレを示す説明図である。
図3】報知サーバが記憶する警告信号テーブルを示す説明図である。
図4】報知サーバの制御部の処理動作を示すフローチャートである。
図5】便槽内における汚物及び汚水の状況を示す説明図である。
図6】便槽内における汚物及び汚水の他の状況を示す説明図である。
図7】本発明の第2の実施形態に係る警告信号テーブルを示す説明図である。
図8】本発明の第2の実施形態に係る制御部の処理動作を示すフローチャートである。
図9図8の第1の警告報知処理の処理動作を示すフローチャートである。
図10図8の第2の警告報知処理の処理動作を示すフローチャートである。
図11図8の第3の警告報知処理の処理動作を示すフローチャートである。
図12図11の符号A以降の処理動作を示すフローチャートである。
図13】本発明に係る警告信号テーブルの第1の変形例を示す説明図である。
図14】本発明に係る警告信号テーブルの第2の変形例を示す説明図である。
図15】本発明に係る警告信号テーブルの第3の変形例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[第1の実施形態]
以下、本発明の第1の実施形態における便槽検出装置、これを備える仮設トイレ、便槽警告報知システム、便槽警告報知方法及び便槽警告報知プログラムについて、図面を参照して説明する。
図1は、便槽警告報知システム50を示す全体構成図である。
便槽警告報知システム50は、便槽検出装置1と、この便槽検出装置1を備える仮設トイレ10と、報知サーバ(報知装置)100と、管理端末(報知装置)200とを備えている。
便槽検出装置1は、制御部(出力部)2と、通信部3と、記憶部4と、汚物検出部5と、汚水検出部6とを備えている。
制御部2は、例えばCPU等からなり、装置全体の制御を行う。また、制御部2は、汚物検出部5及び汚水検出部6の検出結果を、通信部3を介して報知サーバ100に出力する。
【0010】
通信部3は、例えば、各種通信デバイスなどからなり、制御部2が出力した検出結果を制御部2の制御のもと報知サーバ100に出力する。
記憶部4は、例えば、ハードディスクやメモリなどからなり、汚物検出部5及び汚水検出部6の検出結果の他、各種プログラムや作業データなどを記憶する。
汚物検出部5は、例えば超音波センサ等の各種検出装置からなり、後述する便槽11の汲み取り口15の近傍に設けられて、便槽11内の開口部11aの近傍における汚物の高さを検出する。そして、汚物検出部5は、汚物が所定の高さに達すると検出結果を制御部2に出力する。
汚水検出部6は、例えば水圧センサ等の各種検出装置からなり、後述する便槽11の汲み取り口15の近傍に設けられて、便槽11内の周縁部における汚水の高さを検出する。そして、汚水検出部6は、汚水が所定の高さに達すると検出結果を制御部2に出力する。
【0011】
仮設トイレ10は、図2に示すように、上述した便槽検出装置1と、便槽11と、壁面部12と、便座部13とを備えている。
便槽11の上面には、貫通孔である開口部11aが設けられている。そして便槽11は、この開口部11aを介して便座部13から落下する汚物及び汚水を収容するようになっている。便槽11の背面側には、汚物及び汚水の汲み取り作業を行うための汲み取り口15と、この汲み取り口15を開閉させる汲み取りキャップ14とが設けられている。この汲み取り口15を介して、管理者が汲み取り作業または汚物を均すための均し作業を行うようになっている。
キャップ14には、支持棒16が垂直方向に設けられており、この支持棒16に、L字形状のL字板7が設けられている。L字板7の水平基盤部には、上述の汚水検出部6が設けられている。また、L字板7の垂直壁部には、上述の汚物検出部5が設けられている。
このような構成のもと、便槽11内における汚物が所定の高さ(本実施形態においては80%の高さ)に達すると、汚物検出部5が検出結果を制御部2に出力し、便槽11内における汚水が所定の高さ(本実施形態においては80%の高さ)に達すると、汚水検出部6が検出結果を制御部2に出力する。なお、図2においては、便槽検出装置1の制御部2、通信部3及び記憶部4等が省略されていることは言うまでもない。
【0012】
壁面部12は、便槽11の上面に設けられている。この壁面部12は、便座部13を囲うようにして矩形状に配された4つの側面部12aと、これら側面部12aの上端部に設けられた天井部12bとを備えている。
壁面部12のうち正面に配された側面部12aには、開閉ドア12cが設けられている。
便座部13は、便槽11の上面のうち開口部11aの上方に設けられている。また、便座部13は、開口部11aを開閉させるフラッパー13aを備えている。
このような構成のもと、使用者が、開閉ドア12cを介して、壁面部12内に入って便座部13を使用するようになっている。
【0013】
また、図1に示すように、報知サーバ100は、便槽11内における汚物及び汚水の状況に応じた警告を、管理端末200を介して管理者に報知させるものである。
この報知サーバ100は、制御部(警告信号出力部)101と、通信部102と、記憶部103とを備えている。
制御部101は、例えばCPU等からなり、装置全体の制御を行う。また、制御部101は、便槽検出装置1が出力した汚物検出部5及び汚水検出部6の検出結果を、通信部102を介して入力する。そして、制御部101は、記憶部103に記憶された警告信号テーブルに基づいて各種警告信号を生成し、通信部102を介して、管理端末200に各種警告信号を出力する。
通信部102は、例えば、各種通信デバイスなどからなり、便槽検出装置1が出力した検出結果を入力し、または、制御部101が出力した各種警告信号を制御部2の制御のもと管理端末200に出力する。
【0014】
記憶部4は、例えば、ハードディスクやメモリなどからなり、制御部101が入力した汚物検出部5及び汚水検出部6の検出結果の他、各種プログラムや作業データなどを記憶する。また、記憶部4は、図3に示す警告信号テーブルを記憶する。
警告信号テーブルは、汚物検出部5及び汚水検出部6の検出結果に基づいて、制御部101が各種警告信号を生成するためのテーブルである。本実施形態では、汚物の高さに対する汚物用閾値が80%の高さに設定されており、汚物の高さが80%以上になるとONになるように設定され、80%未満ではOFFになるように設定されている。一方、汚水の高さに対する汚水用閾値も80%の高さに設定されており、汚水の高さが80%以上になるとONになるように設定され、80%未満ではOFFになるように設定されている。なお、汚物及び汚水の高さを示す%は、全容量に対する割合であってもよいし、MAXの高さに対する割合であってもよい。また、汚物及び汚水の高さを示す%は、それぞれ異なる高さに設定されていてもよいし、同じ高さに設定されていてもよい。
このような構成のもと、制御部101は、警告信号テーブルに示すように、汚物検出部5及び汚水検出部6の検出結果に基づいて、汲み取り警告信号、均し警告信号、センサ異常警告信号及び継続検出信号のいずれかの警告信号を生成する。
【0015】
また、図1に示すように、管理装置200は、制御部201と、通信部202と、記憶部203と、報知部204とを備えている。
制御部201は、例えばCPU等からなり、装置全体の制御を行う。また、制御部201は、報知サーバ100が出力した各種警告信号を通信部202を介して入力する。そして、制御部201は、各種警告信号に基づいて、警告報知指示を報知部204に出力して各種警告を報知させる。
通信部202は、例えば、各種通信デバイスなどからなり、報知サーバ100が出力した各種警告信号を入力する。
【0016】
記憶部203は、例えば、ハードディスクやメモリなどからなり、制御部201が入力した各種警告信号の他、各種プログラムや作業データなどを記憶する。
報知部204は、例えば、スピーカやモニタなどからなり、制御部201が出力した警告報知指示に応じて、管理者に警告を報知する。具体的には、報知部204は、音、振動、光、文字又は画像などにより、管理者に警告を報知する。
【0017】
次に、便槽検出装置1、これを備える仮設トイレ10、便槽警告報知システム50、便槽警告報知方法及び便槽警告報知プログラムの処理動作について、図4を参照して説明する。
図4は、制御部101の処理動作を示すフローチャートである。
制御部101は、通信部102の出力を読み出し(ステップS1)、汚物検出部5から出力された検出結果がON又はOFFであるかを判定する(ステップS2)。そして、制御部101は、汚物検出部5から出力された検出結果がONであると判定すると(ステップS2:ON)、汚水検出部6から出力された検出結果がON又はOFFであるかを判定する(ステップS3)。制御部101は、汚水検出部6から出力された検出結果がONであると判定すると(ステップS3:ON)、記憶部103が記憶する警告信号テーブルを読み出し、この警告信号テーブルに基づいて汲み取り警告信号を生成し、通信部102を介して管理端末200に出力する(ステップS4、警告信号出力ステップ)。なお、図3における警告信号テーブル内の丸数字と、図4における各処理動作内の丸数字とは対応していることは言うまでもない。
制御部201は、通信部202を介して当該汲み取り警告信号を入力し、汚物及び汚水が汲み取り状況にあることを知らせる汲み取り警告を報知部204に報知させる。すなわち、報知部204は、便槽11内における汚物及び汚水が所定の高さに到達し、汲み取りが必要な状況にあることを音の発音や文字の表示などの警告により管理者に報知する。これにより、管理者は、便槽11内の汚物及び汚水が多く収容された状況であり、汲み取りタイミングが到来したことを認識することができ、便槽11内の汲み取り作業を行う。
【0018】
図5は、制御部101が汲み取り警告信号を生成したときの便槽11内の汚物及び汚水の状況を示す説明図である。
汚水検出部6による汚水用閾値が80%に設定されていることから、便槽11内において汚水の高さW1が80%に到達すると、汚水検出部6が検出結果を制御部2に出力する。また、汚物検出部5による汚物用閾値も80%に設定されていることから、便槽11内において汚物の高さT1が80%に到達すると、汚物検出部5が検出結果を制御部2に出力する。これら汚水検出部6及び汚物検出部5の検出結果が、通信部3を介して出力され、報知サーバ100の制御部101に入力される。
このとき、汚水の高さW1及び汚物の高さT1はともに80%を越えており、汚物及び汚水は、便槽11内の全体にわたって多く収容されて汲み取りが必要な汲み取り状況になっている。
このような汲み取り状況にあることを管理者に知らせる汲み取り警告を報知部204が管理者に報知することにより、汚物及び汚水が汲み取り状況にあることを管理者が認識し、便槽11内の汲み取り作業が行われる。
【0019】
また、制御部101は、ステップS3において、汚水検出部6からの検出結果がOFFであると判定すると(ステップS3:OFF)、記憶部103が記憶する警告信号テーブルに基づいて均し警告信号を生成し、通信部102を介して管理端末200に出力する(ステップS5、警告信号出力ステップ)。制御部201は、通信部202を介して当該均し警告信号を入力し、汚物が均し状況にあることを知らせる均し警告を報知部204に報知させる。これにより、管理者は、便槽11内の汚物に対して均しが必要な状況であることを認識することができ、便槽11内の均し作業を行う。
【0020】
図6は、制御部101が均し警告信号を生成したときの便槽11内の汚物及び汚水の状況を示す説明図である。
汚水検出部6による汚水用閾値は80%に設定されていることから、便槽11内において汚水の高さW1は80%に到達しておらず、汚水検出部6は検出結果を制御部2に出力しない。一方、汚物検出部5による汚物用閾値も80%に設定されていることから、便槽11内において汚物の高さT1が80%に到達すると、汚物検出部5が検出結果を制御部2に出力する。この汚物検出部5の検出結果が、通信部3を介して出力され、報知サーバ100の制御部101に入力される。
このとき、汚水の高さW1は80%に到達しておらず、汚物の高さT1のみが80%を越えていることから、汚物が便槽11内の一部分において局所的に堆積しており、まだ多くの汚物及び汚水が収容されていない状況になっている。すなわち、便槽11内において、汚物が均されるべき均し状況になっている。
このような均し状況にあることを管理者に知らせる均し警告を報知部204が管理者に報知することにより、汚物が均し状況にあることを管理者が認識し、便槽11内の均し作業が行われる。
【0021】
また、制御部101は、ステップS2において、汚物検出部5からの検出結果がOFFであると判定すると(ステップS2:OFF)、汚水検出部6からからの検出結果がON又はOFFであるかを判定する(ステップS6)。制御部101は、汚水検出部6からからの検出結果がONであると判定すると(ステップS6:ON)、記憶部103が記憶する警告信号テーブルに基づいてセンサ異常警告信号を生成し、通信部102を介して管理端末200に出力する(ステップS7、警告信号出力ステップ)。制御部201は、通信部202を介して当該センサ異常警告信号を入力し、センサ異常状況を知らせるセンサ異常警告を報知部204に報知させる。これにより、管理者は、汚物検出部5又は汚水検出部6が異常状況であることを認識することができ、これら汚物検出部5又は汚水検出部6に対してメンテナンス作業を行う。
なお、汚物検出部5の検出結果がOFFであり、汚水検出部6の検出結果がONということは、便槽11内において汚物は80%に到達しておらず、汚水のみが80%に到達していることを意味している。一般的に、汚水の高さに対して汚物の高さは高くなるため、このように、汚水のみが80%に到達することは通常はあり得ない。そのため、汚物検出部5の検出結果がOFFであり、汚水検出部6の検出結果がONの場合には、汚物又は汚水が検出異常状況にあるものとして、すなわち、汚物検出部5又は汚水検出部6のセンサが異常であるものとして、報知部204に検出異常警告を報知させる。
【0022】
また、制御部101は、ステップS6において、汚水検出部6からからの検出結果がOFFであると判定すると(ステップS6:OFF)、記憶部103が記憶する警告信号テーブルに基づいて継続検出信号を生成し、通信部102を介して管理端末200に出力する(ステップS8、警告信号出力ステップ)。制御部201は、通信部202を介して当該継続検出信号を入力し、汚物及び汚水が継続検出状況にあることを知らせる継続検出警告を報知部204に報知させる。
なお、汚物検出部5の検出結果がOFFであり、汚水検出部6の検出結果がOFFということは、便槽11内において汚物は80%に到達しておらず、汚水も80%に到達していないことを意味している。すなわち、便槽11内における汚物及び汚水の収容量が汲み取りが必要なほどには至っていないことを意味している。そのため、汚物検出部5の検出結果がOFFであり、汚水検出部6の検出結果もOFFの場合には、汚物又は汚水が引き続き検出を継続すべき継続検出状況にあるものとして、報知部204に継続検出警告を報知させる。
これにより、管理者は、便槽11内において汚物又は汚水が、汲み取りが必要な量よりもまだ少ない状況(継続検出状況)にあることを認識することができ、管理を継続することができる。
【0023】
以上より、本実施形態における便槽検出装置1、これを備える仮設トイレ10、便槽警告報知システム50、便槽警告報知方法及び便槽警告報知プログラムによれば、制御部2が、汚物の高さ及び汚水の高さの両方を検出し、これらの検出結果に基づいて、報知サーバ100に報知部204を介して警告させることから、便槽11内の汚物や汚水の状況を容易かつ迅速に把握することができる。
また、制御部2が、汚物の高さT1が所定の汚物用閾値を越え、かつ汚水の高さが所定の汚水用閾値を越えた場合に、報知サーバ100に報知部204を介して汲み取り警告を報知させることから、便槽11内の汲み取り状況を容易かつ迅速に把握することができる。
また、制御部2が、汚物の高さT1が所定の汚物用閾値を越え、かつ汚水の高さが所定の汚水用閾値を越えない場合に、報知サーバ100に報知部204を介して均し警告を報知させることから、便槽11内の均し状況を容易かつ迅速に把握することができる。
【0024】
また、制御部2が、汚物の高さT1が所定の汚物用閾値を越えず、かつ汚水の高さが所定の汚水用閾値を越えた場合に、報知サーバ100に報知部204を介してセンサ異常警告を報知させることから、汚物検出部5又は汚水検出部6による検出異常を容易かつ迅速に把握することができる。
また、制御部2が、汚物の高さT1が所定の汚物用閾値を越えず、かつ汚水の高さが所定の汚水用閾値を越えない場合に、報知サーバ100に報知部204を介して継続検出警告を報知させることから、便槽11内の汚物及び汚水が継続検出状況にあることを容易かつ迅速に把握することができる。
【0025】
(実施形態2)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
この実施形態と上記第1の実施形態とは基本的構成は同一であり、ここでは主として異なる点について説明する。
本実施形態においては、汚水の高さに対する閾値と、汚物の高さに対する閾値がそれぞれ3つ設定されている。すなわち、図7に示すように、汚水の高さの高い方から順に、高さ80%が第1の汚水用閾値、高さ60%が第2の汚水用閾値、高さ20%が第3の汚水用閾値として設定されている。
また、汚物の高さの高い方から順に、高さ80%が第1の汚物用閾値、高さ60%が第2の汚物用閾値、高さ20%が第3の汚物用閾値として設定されている。
これら第1から第3の汚水用閾値と、第1から第3の汚物用閾値とによって、記憶部103が記憶する警告信号テーブルとして各種警告信号が対応付けられている。
【0026】
また、汚物検出部5及び汚水検出部6は、便槽11内における汚物又は汚水の高さをそれぞれ所定のタイミングで定期的に検出して、検出結果を制御部2に定期的に出力する。制御部2は、検出結果を報知サーバ100に定期的に出力する。
報知サーバ100の制御部101は、制御部2が出力した検出結果に基づいて、第1から第3の汚水用閾値と、第1から第3の汚物用閾値とによって対応付けられた各種警告信号を定期的に生成し、報知部204に各種警告を定期的に報知させる。
【0027】
次に、便槽検出装置1、これを備える仮設トイレ10、便槽警告報知システム50、便槽警告報知方法及び便槽警告報知プログラムの処理動作について、図8から図12を参照して説明する。
図8は、制御部101の処理動作を示すフローチャートである。
制御部101は、通信部102の出力を読み出し(ステップS1)、汚物検出部5から出力された検出結果が第1の汚物用閾値(80%)以上であるか、第2の汚物用閾値(60%)以上であってかつ第1の汚物用閾値(80%)未満であるか、又は第2の汚物用閾値(60%)未満であるかを判定する(ステップS10)。
制御部101は、検出結果が第1の汚物用閾値(80%)以上であると判定すると(ステップS10:80以上)、第1の警告報知処理を行う(ステップS11)。また、制御部101は、検出結果が第2の汚物用閾値(60%)以上であってかつ第1の汚物用閾値(80%)未満であると判定すると(ステップS10:60以上80未満)、第2の警告報知処理を行い(ステップS12)、また第2の汚物用閾値(60%)未満であると判定すると(ステップS10:60未満)、第3の警告報知処理を行う(ステップS13)。
【0028】
図9は、制御部101の第1の警告報知処理の処理動作を示すフローチャートである。
なお、図9における各処理動作内の丸数字と、図7における警告信号テーブル内の丸数字とが対応していることは前述の通りである。
制御部101は、汚水検出部6から出力された検出結果が第1の汚水用閾値(80%)以上であるか、第2の汚水用閾値(60%)以上であってかつ第1の汚水用閾値(80%)未満であるか、又は第2の汚水用閾値(60%)未満であるかを判定する(ステップS100)。
制御部101は、検出結果が第1の汚水用閾値(80%)以上であると判定すると(ステップS100:80以上)、記憶部103が記憶する警告信号テーブルに基づいて汲み取り警告信号を生成し、通信部102を介して管理端末200に出力する(ステップS101、警告信号出力ステップ)。
ここで、汚物の高さの検出結果が第1の汚物用閾値(80%)以上であって、かつ汚水の高さの検出結果が第1の汚水用閾値(80%)以上であるということは、便槽11内における汚物及び汚水のそれぞれの高さがともに80%以上になっているため、汚物及び汚水が汲み取り状況にあることを意味している。
上記と同様にして、制御部201は、通信部202を介して汲み取り警告信号を入力し、汚物及び汚水が汲み取り状況にあることを知らせる汲み取り警告を報知部204に報知させる。
【0029】
また、ステップS100において、制御部101は、検出結果が第2の汚水用閾値(60%)以上であってかつ第1の汚水用閾値(80%)未満であると判定すると(ステップS100:60以上80未満)、記憶部103が記憶する警告信号テーブルに基づいて均し警告信号及び汲み取り前警告信号を生成し、通信部102を介して管理端末200に出力する(ステップS102、警告信号出力ステップ)。
ここで、汚物の高さの検出結果が第1の汚物用閾値(80%)以上であって、かつ汚水の高さの検出結果が第2の汚水用閾値(60%)と第1の汚水用閾値(80%)との間にあるということは、便槽11内における汚物の高さが80%以上であってかつ汚水の高さが60%以上80%未満になっているため、汚物が均し状況にあり、さらに汚物及び汚水が汲み取り状況に近づいており汚物及び汚水が加わるとすぐに汲み取り状況に到達する汲み取り前状況にあることを意味している。
制御部201は、通信部202を介して均し警告信号及び汲み取り前警告信号を入力し、汚物が均し状況にあることを知らせる均し警告と、汚物及び汚水が汲み取り前状況にあることを知らせる汲み取り前警告とを報知部204に報知させる。
【0030】
また、ステップS100において、制御部101は、検出結果が第3の汚水用閾値(60%)未満であると判定すると(ステップS100:60未満)、当該検出結果が第3の汚水用閾値(20%)以上であるか否かを判定する(ステップS103)。制御部101は、検出結果が第3の汚水用閾値(20%)以上であると判定すると(ステップS103:Yes)、記憶部103が記憶する警告信号テーブルに基づいて均し警告信号を生成し、通信部102を介して管理端末200に出力する(ステップS104、警告信号出力ステップ)。
ここで、汚物の高さの検出結果が第1の汚物用閾値(80%)以上であって、かつ汚水の高さの検出結果が第3の汚水用閾値(20%)と第2の汚水用閾値(60%)との間にあるということは、便槽11内における汚物の高さが80%以上であってかつ汚水の高さが20%以上60%未満になっているため、汚物が均し状況にあることを意味している。
上記と同様にして、制御部201は、通信部202を介して均し警告信号を入力し、汚物が均し状況にあることを知らせる均し警告を報知部204に報知させる。
【0031】
また、ステップS103において、制御部101は、検出結果が第3の汚水用閾値(20%)以上でないと判定すると(ステップS103:No)、記憶部103が記憶する警告信号テーブルに基づいて汚水漏れ異常警告信号を生成し、通信部102を介して管理端末200に出力する(ステップS105、警告信号出力ステップ)。
ここで、汚物の高さの検出結果が第1の汚物用閾値(80%)以上であって、かつ汚水の高さの検出結果が第3の汚水用閾値(20%)未満であるということは、便槽11内における汚物の高さが80%以上であってかつ汚水の高さが20%未満になっているため、汚物の高さに対して汚水の高さが異常に低いことを意味している。汚物の高さが高くなれば、それに応じて汚水の高さも高くなっていくのが通常であるため、汚物の高さ80%以上かつ汚水の高さが20%未満ということは、汚水が便槽11内から漏れている可能性が高いことになる。
制御部201は、通信部202を介して汚水漏れ異常警告信号を入力し、汚水が便槽11内から漏れている状況にあることを知らせる汚水漏れ警告を報知部204に報知させる。
これにより、汚水が漏れている可能性が高いことを管理者が認識することができ、便槽11のメンテナンスが行われる。
【0032】
図10は、制御部101の第2の警告報知処理の処理動作を示すフローチャートである。
制御部101は、汚水検出部6から出力された検出結果が第1の汚水用閾値(80%)以上であるか、第2の汚水用閾値(60%)以上であってかつ第1の汚水用閾値(80%)未満であるか、又は第2の汚水用閾値(60%)未満であるかを判定する(ステップS200)。
制御部101は、検出結果が第1の汚水用閾値(80%)以上であると判定すると(ステップS200:80以上)、記憶部103が記憶する警告信号テーブルに基づいてセンサ異常警告信号を生成し、通信部102を介して管理端末200に出力する(ステップS201、警告信号出力ステップ)。
ここで、汚物の高さの検出結果が第2の汚物用閾値(60%)と第1の汚物用閾値(80%)との間にあって、かつ汚水の高さの検出結果が第1の汚水用閾値(80%)以上であるということは、便槽11内における汚物の高さが60%以上80%未満であって、かつ汚水の高さが80%以上になっているため、汚物の高さに対して汚水の高さが異常に高いことを意味している。
上記と同様にして、制御部201は、通信部202を介してセンサ異常警告信号を入力し、汚物又は汚水が検出異常状況にあることを知らせる検出異常警告を報知部204に報知させる。
【0033】
また、ステップS200において、制御部101は、検出結果が第2の汚水用閾値(60%)以上であってかつ第1の汚水用閾値(80%)未満であると判定すると(ステップS200:60以上80未満)、記憶部103が記憶する警告信号テーブルに基づいて汲み取り前警告信号を生成し、通信部102を介して管理端末200に出力する(ステップS202、警告信号出力ステップ)。
ここで、汚物の高さの検出結果が第2の汚物用閾値(60%)と第1の汚物用閾値(80%)との間にあって、かつ汚水の高さの検出結果が第2の汚水用閾値(60%)と第1の汚水用閾値(80%)との間にあるということは、便槽11内における汚物及び汚水の高さがともに60%以上80%未満になっているため、汚物及び汚水が汲み取り前状況にあることを意味している。
上記と同様にして、制御部201は、通信部202を介して汲み取り前警告信号を入力し、汚物及び汚水が汲み取り前状況にあることを知らせる汲み取り前警告とを報知部204に報知させる。
【0034】
また、ステップS200において、制御部101は、検出結果が第3の汚水用閾値(60%)未満であると判定すると(ステップS200:60未満)、当該検出結果が第3の汚水用閾値(20%)以上であるか否かを判定する(ステップS203)。制御部101は、検出結果が第3の汚水用閾値(20%)以上であると判定すると(ステップS203:Yes)、記憶部103が記憶する警告信号テーブルに基づいて継続検出信号を生成し、通信部102を介して管理端末200に出力する(ステップS204、警告信号出力ステップ)。
ここで、汚物の高さの検出結果が第2の汚物用閾値(60%)と第1の汚物用閾値(80%)との間にあって、かつ汚水の高さの検出結果が第2の汚水用閾値(60%)と第3の汚水用閾値(20%)との間にあるということは、便槽11内における汚物の高さが60%以上80%未満であって、かつ汚水の高さが20%以上60%未満になっているため、便槽11内における汚物及び汚水の収容量が汲み取り作業を行うにはまだ少ないことを意味している。
上記と同様にして、制御部201は、通信部202を介して継続検出信号を入力し、汚物又は汚水が継続検出状況にあることを知らせる継続検出警告を報知部204に報知させる。
【0035】
また、ステップS203において、制御部101は、検出結果が第3の汚水用閾値(20%)以上でないと判定すると(ステップS203:No)、記憶部103が記憶する警告信号テーブルに基づいて汚水漏れ異常警告信号を生成し、通信部102を介して管理端末200に出力する(ステップS205、警告信号出力ステップ)。
ここで、汚物の高さの検出結果が第2の汚物用閾値(60%)と第1の汚物用閾値(80%)との間にあって、かつ汚水の高さの検出結果が第3の汚水用閾値(20%)未満であるということは、便槽11内における汚物の高さが60%以上80%未満であって、かつ汚水の高さが20%未満になっているため、汚物の高さに対して汚水の高さが異常に低いことを意味している。
上記と同様にして、制御部201は、通信部202を介して汚水漏れ異常警告信号を入力し、汚水が便槽11内から漏れている状況にあることを知らせる汚水漏れ警告を報知部204に報知させる。
【0036】
図11及び図12は、制御部101の第3の警告報知処理の処理動作を示すフローチャートである。
制御部101は、汚物検出部5から出力された検出結果が第3の汚物用閾値(20%)以上であるか否かを判定する(ステップS300)。
制御部101は、検出結果が第3の汚物用閾値(20%)以上であると判定すると(ステップS300:Yes)、汚水検出部6から出力された検出結果が第1の汚水用閾値(80%)以上であるか、第2の汚水用閾値(60%)以上であってかつ第1の汚水用閾値(80%)未満であるか、又は第2の汚水用閾値(60%)未満であるかを判定する(ステップS301)。
制御部101は、検出結果が第1の汚水用閾値(80%)以上であると判定すると(ステップS301:80以上)、記憶部103が記憶する警告信号テーブルに基づいてセンサ異常警告信号を生成し、通信部102を介して管理端末200に出力する(ステップS302、警告信号出力ステップ)。
ここで、汚物の高さの検出結果が第3の汚物用閾値(20%)と第2の汚物用閾値(60%)との間にあって、かつ汚水の高さの検出結果が第1の汚水用閾値(80%)以上であるということは、便槽11内における汚物の高さが20%以上60%未満であって、かつ汚水の高さが80%以上になっているため、汚物の高さに対して汚水の高さが異常に高いことを意味している。
上記と同様にして、制御部201は、通信部202を介してセンサ異常警告信号を入力し、汚物又は汚水が検出異常状況にあることを知らせる検出異常警告を報知部204に報知させる。
【0037】
ステップS301において、制御部101は、検出結果が第2の汚水用閾値(60%)以上であってかつ第1の汚水用閾値(80%)未満であると判定すると(ステップS301:60以上80未満)、記憶部103が記憶する警告信号テーブルに基づいてセンサ異常警告信号を生成し、通信部102を介して管理端末200に出力する(ステップS303、警告信号出力ステップ)。
ここで、汚物の高さの検出結果が第3の汚物用閾値(20%)と第2の汚物用閾値(60%)との間にあって、かつ汚水の高さの検出結果が第2の汚水用閾値(60%)と第1の汚水用閾値(80%)との間にあるということは、便槽11内における汚物の高さが20%以上60%未満であって、かつ汚水の高さが60%以上80%未満になっているため、汚物の高さに対して汚水の高さが異常に高いことを意味している。
上記と同様にして、制御部201は、通信部202を介してセンサ異常警告信号を入力し、汚物又は汚水が検出異常状況にあることを知らせる検出異常警告を報知部204に報知させる。
【0038】
また、ステップS301において、制御部101は、検出結果が第3の汚水用閾値(60%)未満であると判定すると(ステップS301:60未満)、当該検出結果が第3の汚水用閾値(20%)以上であるか否かを判定する(ステップS304)。制御部101は、検出結果が第3の汚水用閾値(20%)以上であると判定すると(ステップS304:Yes)、記憶部103が記憶する警告信号テーブルに基づいて継続検出信号を生成し、通信部102を介して管理端末200に出力する(ステップS305、警告信号出力ステップ)。
ここで、汚物の高さの検出結果が第2の汚物用閾値(60%)と第3の汚物用閾値(20%)との間にあって、かつ汚水の高さの検出結果が第2の汚水用閾値(60%)と第3の汚水用閾値(20%)との間にあるということは、便槽11内における汚物の高さが20%以上60%未満であって、かつ汚水の高さが20%以上60%未満になっているため、便槽11内における汚物及び汚水の収容量が汲み取り作業を行うにはまだ少ないことを意味している。
上記と同様にして、制御部201は、通信部202を介して継続検出信号を入力し、汚物又は汚水が継続検出状況にあることを知らせる継続検出警告を報知部204に報知させる。
【0039】
また、ステップS304において、制御部101は、検出結果が第3の汚水用閾値(20%)以上でないと判定すると(ステップS304:No)、記憶部103が記憶する警告信号テーブルに基づいて汚水漏れ異常警告信号を生成し、通信部102を介して管理端末200に出力する(ステップS306、警告信号出力ステップ)。
ここで、汚物の高さの検出結果が第2の汚物用閾値(60%)と第3の汚物用閾値(20%)との間にあって、かつ汚水の高さの検出結果が第3の汚水用閾値(20%)未満であるということは、便槽11内における汚物の高さが20%以上60%未満であって、かつ汚水の高さが20%未満になっているため、汚物の高さに対して汚水の高さが異常に低いことを意味している。
上記と同様にして、制御部201は、通信部202を介して汚水漏れ異常警告信号を入力し、汚水が便槽11内から漏れている状況にあることを知らせる汚水漏れ警告を報知部204に報知させる。
【0040】
また、ステップS300において、制御部101は、検出結果が第3の汚物用閾値(20%)以上でないと判定すると(ステップS300:No)、図12に示すように、汚水検出部6から出力された検出結果が第1の汚水用閾値(80%)以上であるか、第2の汚水用閾値(60%)以上であってかつ第1の汚水用閾値(80%)未満であるか、又は第2の汚水用閾値(60%)未満であるかを判定する(ステップS310)。
制御部101は、検出結果が第1の汚水用閾値(80%)以上であると判定すると(ステップS310:80以上)、記憶部103が記憶する警告信号テーブルに基づいてセンサ異常警告信号を生成し、通信部102を介して管理端末200に出力する(ステップS311、警告信号出力ステップ)。
ここで、汚物の高さの検出結果が第3の汚物用閾値(20%)未満であって、かつ汚水の高さの検出結果が第1の汚水用閾値(80%)以上であるということは、便槽11内における汚物の高さが20%未満であって、かつ汚水の高さが80%以上になっているため、汚物の高さに対して汚水の高さが異常に高いことを意味している。
上記と同様にして、制御部201は、通信部202を介してセンサ異常警告信号を入力し、汚物又は汚水が検出異常状況にあることを知らせる検出異常警告を報知部204に報知させる。
【0041】
ステップS310において、制御部101は、検出結果が第2の汚水用閾値(60%)以上であってかつ第1の汚水用閾値(80%)未満であると判定すると(ステップS310:60以上80未満)、記憶部103が記憶する警告信号テーブルに基づいてセンサ異常警告信号を生成し、通信部102を介して管理端末200に出力する(ステップS312、警告信号出力ステップ)。
ここで、汚物の高さの検出結果が第3の汚物用閾値(20%)未満であって、かつ汚水の高さの検出結果が第2の汚水用閾値(60%)と第1の汚水用閾値(80%)との間にあるということは、便槽11内における汚物の高さが20%未満であって、かつ汚水の高さが60%以上80%未満になっているため、汚物の高さに対して汚水の高さが異常に高いことを意味している。
上記と同様にして、制御部201は、通信部202を介してセンサ異常警告信号を入力し、汚物又は汚水が検出異常状況にあることを知らせる検出異常警告を報知部204に報知させる。
【0042】
また、ステップS310において、制御部101は、検出結果が第3の汚水用閾値(60%)未満であると判定すると(ステップS310:60未満)、当該検出結果が第3の汚水用閾値(20%)以上であるか否かを判定する(ステップS313)。制御部101は、検出結果が第3の汚水用閾値(20%)以上であると判定すると(ステップS313:Yes)、記憶部103が記憶する警告信号テーブルに基づいてセンサ異常警告信号を生成し、通信部102を介して管理端末200に出力する(ステップS314、警告信号出力ステップ)。
ここで、汚物の高さの検出結果が第3の汚物用閾値(20%)未満であって、かつ汚水の高さの検出結果が第2の汚水用閾値(60%)と第3の汚水用閾値(20%)との間にあるということは、便槽11内における汚物の高さが20%未満であって、かつ汚水の高さが20%以上60%未満になっているため、汚物の高さに対して汚水の高さが異常に高いことを意味している。
上記と同様にして、制御部201は、通信部202を介してセンサ異常警告信号を入力し、汚物又は汚水が検出異常状況にあることを知らせる検出異常警告を報知部204に報知させる。
【0043】
また、ステップS313において、制御部101は、検出結果が第3の汚水用閾値(20%)以上でないと判定すると(ステップS313:No)、記憶部103が記憶する警告信号テーブルに基づいて継続検出信号を生成し、通信部102を介して管理端末200に出力する(ステップS315、警告信号出力ステップ)。
ここで、汚物の高さの検出結果が第3の汚物用閾値(20%)未満であって、かつ汚水の高さの検出結果が第3の汚水用閾値(20%)未満であるということは、便槽11内における汚物の高さが20%未満であって、かつ汚水の高さも20%未満になっているため、便槽11内における汚物及び汚水の収容量が汲み取り作業を行うにはまだ少ないことを意味している。
上記と同様にして、制御部201は、通信部202を介して継続検出信号を入力し、汚物又は汚水が継続検出状況にあることを知らせる継続検出警告を報知部204に報知させる。
【0044】
以上より、本実施形態における便槽検出装置1、これを備える仮設トイレ10、便槽警告報知システム50、便槽警告報知方法及び便槽警告報知プログラムによれば、制御部2が、汚物の高さが所定の汚物用閾値を越え、かつ汚水の高さが第1の汚水用閾値と第2の汚水用閾値との間にある場合に、報知サーバ100に報知部204を介して均し警告及び汲み取り前警告を報知させることから、汚物又は汚水が均し状況及び汲み取り前状況にあることを容易かつ迅速に把握することができる。
また、制御部2が、汚物の高さが第1の汚物用閾値と第2の汚物用閾値との間にあり、かつ汚水の高さが第1の汚水用閾値と第2の汚水用閾値との間にある場合に、報知サーバ100に報知部204を介して汲み取り前警告を報知させることから、汚物及び汚水が汲み取り前状況にあることを容易かつ迅速に把握することができる。
また、制御部2が、第1から第3の汚物用閾値と、第1から第3の汚水用閾値とに基づいて、報知サーバ100に報知部204を介して各種警告を報知させることから、汚物及び汚水のより細かな高さに応じたより適切な状況を容易かつ迅速に把握することができる。
【0045】
以上、本発明の実施形態について述べたが、本発明は既述の実施形態に限定されるものではなく、各種の変形及び変更が可能である。
例えば、汚水用閾値の設定数又は汚物用閾値の設定数や組み合わせは、適宜変更可能である。具体的には、図13に示すように、汚水に関して、第1の汚水用閾値(80%)と、第2の汚水用閾値(60%)の2つが設定され、汚物に関して、第1の汚物用閾値(80%)と、第2の汚物用閾値(60%)の2つが設定されていてもよい。この場合、制御部101が、汚物検出部5及び汚水検出部6からの検出結果に応じて、各種警告信号を管理端末200に出力し、報知部204に警告を報知させることは言うまでもない。
また、図14に示すように、汚水に関して、第1の汚水用閾値(80%)の1つが設定され、汚物に関して、第1の汚物用閾値(80%)と、第2の汚物用閾値(60%)と、第3の汚物用閾値(20%)の3つが設定されていてもよい。
また、図15に示すように、汚水に関して、第1の汚物用閾値(80%)と、第2の汚物用閾値(60%)と、第3の汚物用閾値(20%)の3つが設定され、汚物に関して、第1の汚水用閾値(80%)の1つが設定されていてもよい。
もちろん、閾値の設定数は、4つ以上であってもよい。
【0046】
また、各閾値の値が、80%、60%及び20%とされているが、これに限ることはなく、適宜変更可能である。70%、50%及び10%にしたり、その他の数値であってもよい。また、汚物又は汚水の高さが閾値に到達しない場合、汚物検出部5又は汚水検出部6は、検出結果を出力しないとしているが、これに限ることはなく、OFF信号を出力してもよい。
また、汚水検出部6が便槽11内の周縁部における汚水の高さを検出するとしているが、これに限ることはなく、検出場所は適宜変更可能である。
また、汚物検出部5が便槽11内の開口部の近傍における汚物の高さを検出するとしているが、これに限ることはなく、検出場所は適宜変更可能である。
また、汚物検出部5及び汚水検出部6の検出タイミングは適宜変更可能である。例えば、汚物検出部5及び汚水検出部6が、常時検出していてもよいし、所定のタイミングで検出してもよいし、管理端末100からの指示に応じて検出してもよい。
また、警告信号テーブルにおいて、汚物用閾値と汚水用閾値とに応じた各種警告信号は適宜変更可能である。
【0047】
また、汚物検出部5及び汚水検出部6のセンサは適宜変更可能である。例えば、センサとして、超音波(超音波の反射による時間差)、赤外線(反射光を一次元の受光センサで受け三角法等で測定)、赤外線レーザ(レーザ反射の時間差(TOF))、マイクロ波(戻ってくる信号の周波数変化)、画像(カメラで撮影しソフトウェアで検出)、色(白色光の反射光からRGB値を検出)、電極(電極間の抵抗値の変化を検出)、静電容量(電極及び対象物質間の静電容量の変化を検出)、圧力(圧電性フィルム等により、圧力(水圧)が加わると抵抗値が変化)、重さ(便槽の質量を測定)、フロート(浮沈によりON-OFFするスイッチ)、接触(対象物との接触によりスイッチがON-OFF)等を利用することができる。
【0048】
また、汚物検出部5及び汚水検出部6がそれぞれ汲み取り口15の近傍に設けられるとしているが、これに限ることはなく、それらの設置位置は適宜変更可能である。例えば、汚物検出部5及び汚水検出部6が、便座部13を開閉するフラッパー13aに取り付けられていてもよいし、又は汲み取りキャップ14や、便槽11内の中央部や、便槽11の外側などに取り付けられていてもよい。
また、汚物検出部5及び汚水検出部6がそれぞれ1つずつ設けられているとしているが、これに限ることはなく、これらの設置数は適宜変更可能であり、複数であってもよいし設置数の組み合わせも適宜変更可能である。
また、汚物検出部5及び汚水検出部6がそれぞれ別個に設けられているとしているが、これに限ることはなく、汚物検出部5及び汚水検出部6が兼用された一つの検出部によって、汚物の高さ及び汚水の高さを検出するようにしてもよい。その場合、一つの検出部の検出結果から汚物の高さ及び汚水の高さをそれぞれ検出してもよいし、一つの検出部の設置場所や検出場所等をモータや電磁石によって変更可能にして、検出部を可動させて汚物の高さ及び汚水の高さをそれぞれ検出してもよい。
【0049】
また、便槽検出装置1と報知サーバ100と管理端末200とがネットワークを介して接続されているとしたが、これに限ることはなく、これらの構成は適宜変更可能である。例えば、便槽検出装置1が、制御部101、記憶部103及び報知部204等の機能を備えていて各種警告を報知してもよいし、便槽検出装置1が、制御部101及び記憶部103等の機能を備えていて、報知サーバ100が、報知部204に各種警告を報知させてもよい。また、報知サーバ100が、報知部204等の機能を備えていて各種警告を報知してもよい。すなわち、便槽検出装置1、報知サーバ100、管理端末200及び便槽警告報知システム50を構成する前述の各機能部は、単体のコンピュータに備えられていてもよいし、通信ネットワークを介して通信可能な複数のコンピュータに分散して備えられていてもよい。
【0050】
また、便槽検出装置1、報知サーバ100、管理端末200及び便槽警告報知システム50の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各種処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
【0051】
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM、DVD等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
また、以上の実施形態や変形例を種々組み合わせることができることは言うまでもない。
【0052】
既述の実施形態に関し、さらに以下の付記を示す。
(付記1)
仮設トイレの便槽に設けられて、警告を報知する報知装置に接続される便槽検出装置であって、
前記便槽内における汚物の高さ及び汚水の高さを検出し、これらの検出結果を前記報知装置に出力して前記汚物及び前記汚水の高さに応じて前記報知装置に警告を報知させる出力部を備える便槽検出装置。
【0053】
(付記2)
前記出力部は、
前記汚物の高さが所定の汚物用閾値を超え、かつ前記汚水の高さが所定の汚水用閾値を超えた場合に、前記汚物又は前記汚水が汲み取り状況にあることを知らせる汲み取り警告を前記報知装置に報知させる付記1に記載の便槽検出装置。
【0054】
(付記3)
前記出力部は、
前記汚物の高さが所定の汚物用閾値を超え、かつ前記汚水の高さが所定の汚水用閾値を超えない場合に、前記汚物が均し状況にあることを知らせる均し警告を前記報知装置に報知させる付記1又は付記2に記載の便槽検出装置。
【0055】
(付記4)
前記出力部は、
前記汚物の高さが所定の汚物用閾値を超えず、かつ前記汚水の高さが所定の汚水用閾値を超えた場合に、前記汚物又は前記汚水の検出異常状況を知らせる検出異常警告を前記報知装置に報知させる付記1から付記3のいずれか一項に記載の便槽検出装置。
【0056】
(付記5)
前記出力部は、
前記汚物の高さが所定の汚物用閾値を超えず、かつ前記汚水の高さが所定の汚水用閾値を超えない場合に、前記便槽内における汚物の高さ及び汚水の高さの継続検出状況を知らせる継続検出警告を前記報知装置に報知させる付記1から付記4のいずれか一項に記載の便槽検出装置。
【0057】
(付記6)
前記所定の汚水用閾値が、高く設定された第1の汚水用閾値と低く設定された第2の汚水用閾値との少なくとも2段階に設定されており、
前記出力部は、
前記汚物の高さが前記所定の汚物用閾値を超え、かつ前記汚水の高さが前記第1の汚水用閾値と前記第2の汚水用閾値との間にある場合に、前記汚物が均し状況にあることを知らせる均し警告と、前記汚物及び前記汚水が汲み取り前状況にあることを知らせる汲み取り前警告とを前記報知装置に報知させる付記2から付記5のいずれか一項に記載の便槽検出装置。
【0058】
(付記7)
前記所定の汚物用閾値が、高く設定された第1の汚物用閾値と低く設定された第2の汚物用閾値との少なくとも2段階に設定されており、
前記所定の汚水用閾値が、高く設定された第1の汚水用閾値と低く設定された第2の汚水用閾値との少なくとも2段階に設定されており、
前記出力部は、
前記汚物の高さが前記第1の汚物用閾値と前記第2の汚物用閾値との間にあり、かつ前記汚水の高さが前記第1の汚水用閾値と前記第2の汚水用閾値との間にある場合に、前記汚物及び前記汚水が汲み取り前状況にあることを知らせる汲み取り前警告を前記報知装置に報知させる付記2から付記6のいずれか一項に記載の便槽検出装置。
【0059】
(付記8)
付記1から付記7のいずれか一項に記載の便槽検出装置と、
前記便槽検出装置が設けられる便槽とを備える仮設トイレ。
【0060】
(付記9)
付記1から付記7のいずれか一項に記載の便槽検出装置と、
前記警告を報知する前記報知装置と
を備える便槽警告報知システム。
【0061】
(付記10)
付記1から付記7のいずれか一項に記載の便槽検出装置の検出結果に応じて前記報知装置によって警告を報知する警告報知方法であって、
前記報知装置の警告信号出力部が、前記便槽検出装置の出力部から出力される検出結果に応じて、前記報知装置の報知部に前記警告を報知させる警告信号を出力する警告信号出力ステップを含む警告報知方法。
【0062】
(付記11)
付記1から付記7のいずれか一項に記載の便槽検出装置の検出結果に応じて警告を報知する前記報知装置における警告報知プログラムであって、
前記報知装置の警告信号出力部が、前記便槽検出装置の出力部から出力される検出結果に応じて、前記報知装置の報知部に前記警告を報知させる警告信号を出力する警告信号出力ステップを含む警告報知プログラム。
【符号の説明】
【0063】
1 便槽検出装置
2 制御部(出力部)
10 仮設トイレ
11 便槽
50 警告報知システム
100 報知サーバ(報知装置)
101 制御部(警告信号出力部)
200 管理端末(報知装置)
204 報知部

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