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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-28
(45)【発行日】2022-01-19
(54)【発明の名称】育児器具の座席マット
(51)【国際特許分類】
   A47D 11/00 20060101AFI20220112BHJP
   A47C 31/11 20060101ALI20220112BHJP
   B62B 9/10 20060101ALI20220112BHJP
【FI】
A47D11/00
A47C31/11 F
B62B9/10 A
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2016215448
(22)【出願日】2016-11-02
(65)【公開番号】P2018068893
(43)【公開日】2018-05-10
【審査請求日】2019-09-02
【審判番号】
【審判請求日】2021-04-20
(73)【特許権者】
【識別番号】508189474
【氏名又は名称】ニューウェルブランズ・ジャパン合同会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001586
【氏名又は名称】特許業務法人アイミー国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼階 文子
【合議体】
【審判長】芦原 康裕
【審判官】藤井 昇
【審判官】畔津 圭介
(56)【参考文献】
【文献】特開平11-91587(JP,A)
【文献】実開昭49-58606(JP,U)
【文献】特開2005-193789(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47C27/00-27/22
B62B 9/10- 9/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
座面部と、前記座面部に連なって設けられる背もたれ部とを備え、
前記座面部は、尻を支える座面支え部と、前記座面支え部に連なって設けられ、脚を支える足支え部とを有し、
前記座面部の裏面には、前記座面支え部と前記足支え部との境界部分に位置する前記座面部から分岐し、一方端部が前記境界部分に位置し、他方端部が前記境界部分から離れた位置に位置するパッド部をさらに備え、
前記パッド部の一方端部は、前記座面支え部と前記足支え部の前記境界部分に取り付けられ、
前記パッド部の他方端部を移動させることにより、前記座面支え部の前方領域の裏面に重なる位置と、前記足支え部の裏面と重なる位置に位置変更可能である、育児器具の座席マット。
【請求項2】
前記足支え部は、足当て部と、前記足当て部の先端部から立ち上がる立壁部とを含み、
前記立壁部は、前記足支え部の裏面側に折り返し可能である、請求項1に記載の育児器具の座席マット。
【請求項3】
前記足支え部は、前記立壁部の右端から右方に突出するように設けられる右突出部と、前記立壁部の左端から左方に突出するように設けられる左突出部とをさらに含み、
前記右突出部および前記左突出部は、前記足支え部の裏面側に折り返し可能である、請求項2に記載の育児器具の座席マット。
【請求項4】
前記右突出部および前記左突出部には、第1留め具がそれぞれ設けられ、
前記第1留め具は、育児器具の端部および端部に設けられる第2留め具とそれぞれ着脱可能に連結する、請求項3に記載の育児器具の座席マット。
【請求項5】
前記足支え部と前記パッド部との境界部分には、一対の第3留め具が設けられており、
前記第1留め具は、前記第3留め具とそれぞれ着脱可能に連結する、請求項4に記載の育児器具の座席マット。
【請求項6】
前記座面支え部と前記パッド部との境界部分には、一対の第4留め具が設けられており、
前記第1留め具は、前記第4留め具とそれぞれ着脱可能に連結する、請求項4または5に記載の育児器具の座席マット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、育児器具の座席マットに関し、特に、育児器具に取り付けられる育児器具の座席マットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、背部の傾斜角度を調節可能にしたリクライニング構造を備えた育児器具が知られている。このような育児器具は、背部を倒したベッドの状態や、背部を起こした椅子の状態など、乳幼児の成長に合わせて変位可能である。
【0003】
背部を起こして椅子の状態で使用する場合、育児器具の座部が前後方向に対して略水平であると、乳幼児は、その下半身が次第に前方へ滑ってしまい、尻で座っている状態から腰または背中で座る状態になり、背中が曲がって非常に好ましくない姿勢になってしまうという問題があった。
【0004】
育児器具が乳母車の場合、このような問題を解決したものとして、たとえば、特開平3-182870公報(特許文献1)がある。特許文献1には、乳母車の背もたれ部のリクライニング動作に連動して、乳母車のフレームの座面角度を後傾させ、乳幼児の前滑りを防止することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開平3-182870公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1に開示された乳母車は、椅子の状態で使用する場合、ベッドの状態で使用する場合のどちらにおいても、最適な座部と背もたれ部との角度を選択することができる。しかし、特許文献1の乳母車は、座面角度の変更を乳母車のフレームで行うため、構造が複雑である。
【0007】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、簡易な構造で乳幼児の姿勢を適切な状態に保つことのできる育児器具の座席マットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この目的のため、本発明の一態様に係る育児器具の座席マットは、座面部と、座面部に連なって設けられる背もたれ部とを備え、座面部は、尻を支える座面支え部と、座面支え部に連なって設けられ、脚を支える足支え部とを有し、座面部の裏面には、座面支え部の前方領域の裏面に重なる位置と、座面支え部の前方領域の裏面に重ならない位置とに位置変更可能に設けられるパッド部が取り付けられる。
【0009】
好ましくは、パッド部の一方端部は、座面支え部と足支え部の境界部分に取り付けられ、パッド部の他方端部を移動させることにより、座面支え部の裏面または足支え部の裏面と重なる位置に位置変更可能である。
【0010】
好ましくは、足支え部は、足当て部と、足当て部の先端部から立ち上がる立壁部とを含み、立壁部は、足支え部の裏面側に折り返し可能である。
【0011】
好ましくは、足支え部は、立壁部の右端から右方に突出するように設けられる右突出部と、立壁部の左端から左方に突出するように設けられる左突出部とをさらに含み、右突出部および左突出部は、足支え部の裏面側に折り返し可能である。
【0012】
好ましくは、右突出部および左突出部には、第1留め具がそれぞれ設けられ、第1留め具は、育児器具の端部および端部に設けられる第2留め具とそれぞれ着脱可能に連結する。
【0013】
好ましくは、足支え部とパッド部との境界部分には、一対の第3留め具が設けられており、第1留め具は、第3留め具とそれぞれ着脱可能に連結する。
【0014】
好ましくは、背もたれ部とパッド部との境界部分には、一対の第4留め具が設けられており、第1留め具は、第4留め具とそれぞれ着脱可能に連結する。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、簡易な構造で乳幼児の姿勢を適切な状態に保つことのできる育児器具の座席マットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の実施形態に係る育児器具の座席マットを前面側から見た外観図である。
図2図1に示す状態の育児器具の座席マットを、図1中のII-IIで切断した断面図である。
図3】本発明の実施形態に係る育児器具の座席マットを後面側から見た外観図である。
図4図3に示す状態の育児器具の座席マットにおいて、パッド部を座面支え部側に位置変更した状態を示す外観図である。
図5】背もたれ部を倒した状態の育児器具の座席マットを示す図であって、図5(A)は、斜視図であり、図5(B)は、図5(A)中のV-Vで切断した断面図であり、図5(C)は、図5(A)の側面図である。
図6】背もたれ部を少し起こした状態の育児器具の座席マットを示す図であって、図6(A)は、斜視図であり、図6(B)は、図6(A)中のVI-VIで切断した断面図であり、図6(C)は、図6(B)の矢印から見て拡大した図である。
図7】背もたれ部を起こした状態の育児器具の座席マットを示す図であって、図7(A)は、斜視図であり、図7(B)は、図7(A)中のVII-VIIで切断した断面図であり、図7(C)は、図7(B)の矢印から見て拡大した図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
【0018】
<本実施の形態>
図1図4を参照して、育児器具の座席マット1の説明をする。なお、以下の説明において、左右方向および上下方向は、それぞれ、図1の紙面上の左右方向および上下方向を基準とする。また、座面支え部4と足支え部5との境界部分を一点鎖線で示している。
【0019】
図1図4を参照して、育児器具の座席マット1は、座面部3と、座面部3に連なって設けられる背もたれ部2とを備える。座面部3は、尻を支える座面支え部4と、座面支え部4に連なって設けられ、脚を支える足支え部5とを有する。座面部3の裏面には、パッド部6が取り付けられる。背もたれ部2と、座面部3を構成する座面支え部4および足支え部5と、パッド部6とは、クッション性を有する部材から構成されている。なお、背もたれ部2には、育児器具の肩ベルト(図示せず)を通す一対のベルト穴21が設けられている。また、座面支え部4にも育児器具の股ベルト(図示せず)を通すベルト穴31が設けられている。
【0020】
パッド部6は、座面部3の裏面に取り付けられ、座面支え部4の前方領域の裏面に重なる位置と、座面支え部4の前方領域41の裏面に重ならない位置とに位置変更可能に設けられる。座面支え部4の前方領域41とは、足支え部5側の領域であり、たとえば、乳母車100(図5図7)に取り付けた場合に、乳母車100の座部102の前方に位置し、主に乳幼児の尻が載置されない領域である。座面支え部4の前方領域41は、股ベルトのベルト穴31の前方に位置してもよい。
【0021】
パッド部6は、その一方端部が座面支え部4と足支え部5の境界部分に取り付けられている。パッド部6の他方端部である先端61を移動させることにより、座面支え部4の裏面側または足支え部5の裏面側に配置することができる。図2および図3に示すように、パッド部6を足支え部5の裏面側に配置した状態においては、座面支え部4の高さを平らにすることができる。図4に示すように、パッド部6を座面支え部4の裏面側に配置した状態においては、座面支え部4の前方領域41の高さをその後方よりも高くすることができる。
【0022】
足支え部5は、足当て部51と、足当て部51の先端部から立ち上がる立壁部52を含む。具体的には、立壁部52は、足当て部51から斜めに立ち上がるように足当て部51の先端に縫い付けられている。さらに、足支え部5は、立壁部52の右端から右方に突出するように設けられる右突出部53と、立壁部52の左端から左方に突出するように設けられる左突出部54とを含んでもよい。右突出部53は、立壁部52の左端に縫い付けられ、左突出部54は、立壁部52の右端に縫い付けられる。また、立壁部52は、足支え部5の裏面側に折り返し可能である。これにより、右突出部53および左突出部54も、足支え部5の裏面側に折り返し可能である。
【0023】
右突出部53には、第1留め具55が設けられており、左突出部54には、第1留め具56が設けられている。この第1留め具55,56は、第2留め具35,36、第3留め具45,46または第4留め具65,66に着脱可能に連結する。また、第1留め具55,56は、その連結部が前面側に突出するように左右突出部53,54にそれぞれ取り付けられる。
【0024】
第2留め具35,36は、図5に示すように、下述する育児器具としての乳母車100の端部および端部に設けられている。第3留め具45,46は、図4に示すように、足当て部51とパッド部6との境界部分から延出する第3帯部43,44にそれぞれ取り付けられる。具体的には、第3留め具45,46は、その連結部がパッド部6側に突出するように第3帯部43,44に取り付けられる。第4留め具65,66は、図3,4に示すように、座面支え部4とパッド部6との境界部分から延出する第4帯部63,64にそれぞれ取り付けられている。具体的には、第4留め具65,66は、その連結部がパッド部6ではなく、外方側に突出するように第4帯部63,64に取り付けられる。
【0025】
このような育児器具の座席マット1は、たとえば、図5図7に示すように、乳母車100のような座席付き育児器具の背部101および座部102上に置かれ、取り付けられる。座席付き育児器具としての乳母車100は、背部101と座部102とを備える。乳母車100の背部101を倒すことにより、ベッド状の形態にすることができる。また、乳母車100の背部101を起こすことにより、椅子状の形態にすることができる。なお、乳母車100の座部102は、常に水平に保たれている。
【0026】
育児器具の座席マット1は、取り付けられる乳母車100の背部101および座部102の形態に沿って配置され、背もたれ部2を倒したり、起こしたりすることができる。乳母車100の背部101を倒し、これに合わせて背もたれ部2を倒すと、図5に示すように座席マット1はベッド状の形態となり、座席マット1上で乳幼児を寝かせることができる。また、乳母車100の背部101を起こし、これに合わせて背もたれ部2を起こすと、図6,7に示すように座席マット1は椅子状の形態となり、座席マット1上で乳児を着座させることができる。
【0027】
<ベッド状の形態について>
図5は、背もたれ部2を倒した状態の育児器具の座席マット1を示す図であって、図5(A)は、斜視図であり、図5(B)は、図5(A)中のV-Vで切断した断面図であり、図5(C)は、図5(A)の側面図である。図5を参照して、乳母車100の背部101を倒し、これに合わせて育児器具の座席マット1の背もたれ部2を倒してベッド状の形態にした場合について説明する。なお、ベッド状の形態で使用するのは、たとえば、生後から首すわり前の時期までである。
【0028】
この場合、パッド部6を足支え部5の裏面に配置させる。さらに、足支え部5の右突出部53に設けられる第1留め具55を、乳母車100の座部102の左端部に設けられる第2留め具35に連結する。同様に、足支え部5の左突出部54に設けられる第1留め具56を、乳母車100の座部102の左端部に設けられる第2留め具36に連結する。立壁部52は、足当て部51から立ち上がるように縫い付けられているが、第1留め具55,56と第2留め具35,36とを連結することにより、さらに確実に上方に立ち上がる。これにより、座席マット1上は、平らなベット状態となり、乳幼児を平らな状態で寝かせることができる。また、乳幼児の前方が確実にガードされているという安心感を与えるとともに、座席マット1の意匠性も向上させることができる。
【0029】
<背もたれ部を少し起こした椅子状の形態について>
図6は、背もたれ部2を少し起こした状態の育児器具の座席マット1を示す図であって、図6(A)は、斜視図であり、図6(B)は、図6(A)中のVI-VIで切断した断面図であり、図6(C)は、図6(B)の矢印から見て拡大した図である。図6を参照して、乳母車100の背部101を少し起こし、これに合わせて背もたれ部2を少し起こして椅子状の形態にした場合について説明する。なお、背もたれ部2を少し起こした状態で使用するのは、たとえば、首すわり後から頭すわり前までである。
【0030】
この場合、パッド部6の先端61を移動させることにより、パッド部6を座面支え部4の前方領域41の裏面に重ならせる。さらに、足支え部5の右突出部53を足当て部51の裏面に折り返し、右突出部53の第1留め具55を、足当て部51とパッド部6との境界部分に設けられる第3留め具45に連結する。同様に、足支え部5の左突出部54を足当て部51の裏面に折り返し、左突出部54の第1留め具56を、足当て部51とパッド部6との境界部分に設けられる第3留め具46に連結する。
【0031】
このように、乳母車100の座部102が水平のままであるにも関わらず、パッド部6を座面支え部4の裏面に配置させるだけで、座面支え部4の前方領域41の高さ位置を座面支え部4の後方よりも高くすることができる。これにより、乳幼児の前滑りを防止することができ、簡易な構造で乳幼児の姿勢を適切な状態に保つことのできる。
【0032】
<背もたれ部を起こした椅子状の形態について>
図7は、背もたれ部2を起こした状態の育児器具の座席マット1を示す図であって、図7(A)は、斜視図であり、図7(B)は、図7(A)中のVII-VIIで切断した断面図であり、図7(C)は、図7(B)の矢印から見て拡大した図である。図7を参照して、乳母車100の背部101を起こし、これに合わせて背もたれ部2を起こして椅子状の形態にした場合について説明する。なお、椅子状の形態で使用するのは、乳幼児の首が座った後である。
【0033】
この場合、パッド部6の先端61を移動させることにより、パッド部6を座面支え部4の裏面に重ならないように、足支え部5の裏面と重なる位置に位置変更させる。さらに、立壁部52を足支え部5の裏面に当接するように折り返し、右突出部53および左突出部54も足支え部5の裏面側に折り返す。これにより、折り返した立壁部52、右突出部53および左突出部54により空間が形成される。この空間内にパッド部6を配置する。さらに、足支え部5の右突出部53をパッド部6の裏面に折り返し、右突出部53の第1留め具55を、背もたれ部2とパッド部6とのとの境界部分に設けられる第4留め具65に連結する。同様に、足支え部5の左突出部54をパッド部6の裏面に折り返し、左突出部54の第1留め具56を、背もたれ部2とパッド部6との境界部分に設けられる第4留め具66に連結する。
【0034】
このように、パッド部6を座面支え部4から足支え部5の裏面に配置させるだけで、座面支え部4を水平にすることができる。したがって、乳母車のフレームなど複雑な構造によることなく、簡易な構造で乳幼児の姿勢を適切な状態に保つことができる。また、パッド部6を足支え部5の裏面に配置させることで、足支え部5のクッション性を向上させることができるため、乳幼児は、より快適に過ごすことができる。
【0035】
なお、上記の実施の形態において、座席付き育児器具として、乳母車100を例に説明した。しかし、育児器具としては、これに限定されず、ベビーラック、育児椅子、チャイルドシートなどであってもよい。本実施の形態に係る育児器具の座席マット1は、乳母車100に限らず、付属品として、様々な育児器具に取り付けることができる。
【0036】
また、上記の実施の形態において、パッド部6は、座面支え部4と足支え部5の境界部分に取り付けられるとして説明したが限定されない。パッド部6は、たとえば、座面支え部4の左右いずれかの一方端に取り付けられていてもよい。また、パッド部6は、座面支え部4の両端に取り付けられていてもよい。この場合、パッド部6は、半分に分割されていてもよく、座面支え部4の裏面に配置されない場合には、座席の左右に配置されるように折り返されていてもよい。
【0037】
また、パッド部6の先端縁は、お尻の形状を受け入れるように、湾曲していてもよい。これにより、パッド部6を座面支え部4の裏面に重なる位置に配置した場合に、乳幼児のお尻の位置を低くすることができ、より確実に乳幼児の前滑りを防止することができる。
【0038】
以上、図面を参照してこの発明の実施の形態を説明したが、この発明は、図示した実施の形態のものに限定されない。図示した実施の形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
【符号の説明】
【0039】
1 座席マット、2 背もたれ部、3 座面部、4 座面支え部、5 足支え部、6 パッド部、21,31 ベルト穴、35,36 第2留め具、41 前方領域、43,44 第3帯部、45,46 第3留め具、51 足当て部、52 立壁部、53 右突出部、54 左突出部、55,56 第1留め具、61 先端、63,64 第4帯部、65,66 第4留め具、100 乳母車、101 背部、102 座部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7