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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-28
(45)【発行日】2022-01-19
(54)【発明の名称】サーバ装置および管理システム
(51)【国際特許分類】
   G07D 11/245 20190101AFI20220112BHJP
   G07D 11/28 20190101ALI20220112BHJP
   G07G 1/00 20060101ALI20220112BHJP
【FI】
G07D11/245
G07D11/28
G07G1/00 331A
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2017211509
(22)【出願日】2017-11-01
(65)【公開番号】P2018181299
(43)【公開日】2018-11-15
【審査請求日】2020-10-14
(31)【優先権主張番号】P 2017081208
(32)【優先日】2017-04-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】平松 顕也
(72)【発明者】
【氏名】杉田 延裕
(72)【発明者】
【氏名】五反田 剛
(72)【発明者】
【氏名】須崎 晃子
【審査官】中村 泰二郎
(56)【参考文献】
【文献】特開平08-106576(JP,A)
【文献】特開平05-298528(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2011/0054671(US,A1)
【文献】特開2011-54037(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07D 1/00- 3/16,
9/00-13/00
G07F 19/00
G07G 1/00- 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
貨幣の入金と出金とを実行する複数の入出金装置に収納されている貨幣の金種ごとの在高を示す在高情報を受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した前記在高情報に基づいて在高を調整する対象機を、前記入出金装置の中から抽出する抽出手段と、
前記受信手段が受信した前記在高情報に基づき、前記抽出手段が抽出した前記対象機の其々に対して実施する調整内容が、貨幣の回収と、貨幣の回収及び補充と、貨幣の補充との何れに該当するのかを決定する第1の決定手段と、
貨幣の回収を含む前記調整内容の場合に加算され、貨幣の補充を含む前記調整内容の場合に減算される金種ごとの累積金額と、貨幣を所持して移動する移動距離とに基づいて、貨幣の補充を含む前記調整内容を実施する前記対象機に補充可能であり且つ前記移動距離が短くなるように、前記対象機の其々に対して前記調整内容が示す調整を実施する順番を決定する第2の決定手段と、
前記第1の決定手段が決定した前記調整内容を、前記第2の決定手段が決定した順番で前記対象機に対して実施することを示した保守要求を送信する第1の送信手段と、
を備えるサーバ装置。
【請求項2】
前記第1の決定手段は、前記調整内容として補充又は回収を行う金種ごとの合計値を決定する、
請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項3】
前記対象機に補充する金種ごとの合計値を算出する第1の算出手段を更に備え、
前記第1の送信手段は、前記第1の算出手段が算出した金種ごとの前記合計値を含む前記保守要求を送信する、
請求項1又は2に記載のサーバ装置。
【請求項4】
前記第2の決定手段が決定した順番に基づき、前記対象機から回収した貨幣を他の前記対象機に補充した場合に不足する金種ごとの合計値を算出する第2の算出手段を更に備え、
前記第1の送信手段は、前記第2の算出手段が算出した金種ごとの前記合計値を含む前記保守要求を送信する、
請求項1又は2に記載のサーバ装置。
【請求項5】
前記対象機に対して保守の実施を要求する保守条件が満たされたかを判定する判定手段を更に備え、
前記第1の送信手段は、前記判定手段が前記保守条件を満たしたと判定したことを条件に、前記保守要求を送信する、
請求項1乃至4の何れか一項に記載のサーバ装置。
【請求項6】
貨幣の入金と出金とを実行する入出金装置と、複数の当該入出金装置を管理するサーバ装置と、サーバ装置と通信可能な携帯端末とを含む管理システムであって、
前記サーバ装置は、
前記入出金装置に収納されている貨幣の金種ごとの在高を示す在高情報を受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した前記在高情報に基づいて在高を調整する対象機を、前記入出金装置の中から抽出する抽出手段と、
前記受信手段が受信した前記在高情報に基づき、前記抽出手段が抽出した前記対象機の其々に対して実施する調整内容が、貨幣の回収と、貨幣の回収及び補充と、貨幣の補充との何れに該当するのかを決定する第1の決定手段と、
貨幣の回収を含む前記調整内容の場合に加算され、貨幣の補充を含む前記調整内容の場合に減算される金種ごとの累積金額と、貨幣を所持して移動する移動距離とに基づいて、貨幣の補充を含む前記調整内容を実施する前記対象機に補充可能であり且つ前記移動距離が短くなるように、前記対象機の其々に対して前記調整内容が示す調整を実施する順番を決定する第2の決定手段と、
前記第1の決定手段が決定した前記調整内容を、前記第2の決定手段が決定した順番で前記対象機に対して実施することを示した保守要求を送信する第1の送信手段と、
を備え、
前記携帯端末は、
前記第1の送信手段から送信された保守を実施する順番の変更を要求する変更要求を送信する第2の送信手段を備える、
管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、サーバ装置および管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、スーパーマーケット等の小売店では、POS(Point Of Sales)端末等の販売データ処理装置が使用されている。POS端末は、顧客から受領した貨幣の入金と、釣銭の出金とを自動的に行う釣銭機を備えている。
【0003】
ところで、POS端末では、販売データ処理に伴い金銭の入出金が発生するため、店員は、釣銭機の貨幣の補充及び回収を行う必要がある。従来、貨幣の補充及び回収に係る技術が提案されている。例えば、特許文献1には、一つの釣銭機から回収された貨幣を他の釣銭機に補充する技術が提案されている。
【0004】
しかしながら、上記した従来の技術では、回収する釣銭機と、補充する釣銭機とが一対一で対応付けられているため、複数の釣銭機から回収した貨幣を一つの釣銭機に補充することや、一つの釣銭機から回収した貨幣を複数の釣銭機に補充することは出来なかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、貨幣の在高管理を効率的に行うことができるサーバ装置および管理システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態のサーバ装置は、受信手段と、抽出手段と、第1の決定手段と、第2の決定手段と、第1の送信手段と、を備える。前記受信手段は、貨幣の入金と出金とを実行する複数の入出金装置に収納されている貨幣の金種ごとの在高を示す在高情報を受信する。前記抽出手段は、前記受信手段が受信した前記在高情報に基づいて在高を調整する対象機を、前記入出金装置の中から抽出する。前記第1の決定手段は、前記受信手段が受信した前記在高情報に基づき、前記抽出手段が抽出した前記対象機の其々に対して実施する調整内容が、貨幣の回収と、貨幣の回収及び補充と、貨幣の補充との何れに該当するのかを決定する。前記第2の決定手段は、貨幣の回収を含む前記調整内容の場合に加算され、貨幣の補充を含む前記調整内容の場合に減算される金種ごとの累積金額と、貨幣を所持して移動する移動距離とに基づいて、貨幣の補充を含む前記調整内容を実施する前記対象機に補充可能であり且つ前記移動距離が短くなるように、前記対象機の其々に対して前記調整内容が示す調整を実施する順番を決定する。前記第1の送信手段は、前記第1の決定手段が決定した前記調整内容を、前記第2の決定手段が決定した順番で前記対象機に対して実施することを示した保守要求を送信する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、本実施形態に係る管理システムの一例を示す説明図である。
図2図2は、POS端末のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3図3は、店舗サーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図4図4は、在高情報テーブルのデータ構成の一例を示す説明図である。
図5図5は、携帯端末のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図6図6は、管理システムの各装置が有する特徴的な機能の機能構成の一例を示すブロック図である。
図7図7は、一覧画面の一例を示す説明図である。
図8図8は、詳細画面の一例を示す説明図である。
図9図9は、保守通知処理の一例を示すフローチャートである。
図10図10は、通常設定での生成処理の一例を示すフローチャートである。
図11図11は、相殺設定での生成処理の一例を示すフローチャートである。
図12図12は、並び替え設定での生成処理の一例を示すフローチャートである。
図13図13は、保守処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して、サーバ装置および管理システムの実施形態を詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、サーバ装置および管理システムの一実施形態であって、その構成や仕様を限定するものではない。本実施形態のサーバ装置は、店舗に設置されたPOS(Point Of Sales)端末が備える入出金装置を管理する管理システムのサーバ装置への適用例である。
【0009】
図1は、本実施形態に係る管理システム1の一例を示す説明図である。管理システム1は、POS端末10と、店舗サーバ20と、携帯端末30とを備える。そして、POS端末10と、店舗サーバ20とは、例えば有線又は無線の店舗内LAN(Local Area Network)等のネットワークを介して通信可能に接続されている。また、店舗サーバ20と、携帯端末30とは、無線LANやモバイル通信回線等のネットワークを介して通信可能に接続されている。図1に示す管理システム1には、店舗サーバ20と、携帯端末30とを一台ずつ記載しているが、各装置の台数を限定するものではない。
【0010】
POS端末10は、販売対象の商品を登録する販売登録処理と、登録した商品の会計処理とを実行する販売データ処理装置である。また、POS端末10は、会計処理等の処理において、貨幣の入金と出金とを実行する入出金部104(図2参照)を備える。そして、POS端末10は、入出金部104が収納している貨幣の金種ごとの在高を示す在高情報を店舗サーバ20に送信する。
【0011】
店舗サーバ20は、POS端末10を管理するサーバ装置である。店舗サーバ20は、各POS端末10から送信される在高情報に基づいて、各POS端末10の入出金部104が収納している貨幣の枚数を金種ごとに管理する。また、店舗サーバ20は、POS端末10の入出金部104の在高を調整する保守処理において、入出金部104から回収する貨幣の金種ごとの金額と、補充する貨幣の金種ごとの金額とを算出する。
【0012】
携帯端末30は、スマートフォンやタブレット端末等の携帯可能な端末である。携帯端末30は、店舗サーバ20が算出した各POS端末10の入出金部104から回収する金種ごとの金額と、補充する金種ごとの金額とを表示する。店員は、携帯端末30に表示された回収指示と、補充指示とに従って各POS端末10の入出金部104に対して回収及び補充を実行する。
【0013】
次に、管理システム1が備える各種装置のハードウェア構成について説明する。
【0014】
図2は、POS端末10のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。POS端末10は、制御部101と、記憶部102と、通信インタフェース103と、入出金部104と、表示部105と、操作部106と、スキャナ107と、印字部108とを備える。これら各部は、データバスやアドレスバス等のシステムバス109を介して相互に接続している。
【0015】
制御部101は、POS端末10の全体の動作を制御し、POS端末10が有する各種の機能を実現するコンピュータである。制御部101は、CPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)とを備える。CPUは、POS端末10の動作を統括的に制御する。ROMは、各種プログラムや各種データを記憶する記憶媒体である。RAMは、各種プログラムや各種データを一時的に記憶する記憶媒体である。そして、CPUは、RAMをワークエリア(作業領域)としてROM又は記憶部102等の記憶媒体に格納されたプログラムを実行する。
【0016】
記憶部102は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などの記憶装置である。記憶部102は、制御プログラム110を記憶する。制御プログラム110は、オペレーティングシステムや、POS端末10が備えている機能を発揮させるためのプログラムである。制御プログラム110には、本実施形態に係る特徴的な機能を発揮させるプログラムが含まれる。
【0017】
通信インタフェース103は、ネットワークを介して店舗サーバ20と通信するためのインタフェースである。
【0018】
入出金部104は、入金口から入金された硬貨や紙幣等の貨幣を収納部に収納する入出金装置である。また、入出金部104は、例えば釣銭として硬貨や紙幣等の貨幣を収納部から出金口に出金する。さらに、入出金部104は、入金又は出金された貨幣の枚数を数えることにより、収納部に収納されている貨幣の枚数を金種ごとの在高に記憶する。
【0019】
表示部105は、例えば液晶ディスプレイ等の表示装置である。また、表示部105は、タッチパネルが積層されたタッチパネルディスプレイであってもよい。操作部106は、例えばキーボード等の入力装置である。また、操作部106は、表示部105に積層されたタッチパネルであってもよい。
【0020】
スキャナ107は、商品を識別可能な識別情報である商品コードを示すコードシンボル等を読み取る。印字部108は、取引単位のレシートやジャーナル等の情報を用紙に印字するプリンタである。
【0021】
なお、POS端末10は、棒金ドロワを備えていてもよい。棒金ドロワとは、内部に棒金を収納し、棒金の排出、及び投入を記録する装置である。また、棒金とは、金種ごとに、所定の枚数の硬貨をまとめたものである。
【0022】
図3は、店舗サーバ20のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。店舗サーバ20は、制御部201と、記憶部202と、通信インタフェース203と、表示部204と、操作部205とを備える。これら各部は、データバスやアドレスバス等のシステムバス206を介して相互に接続している。
【0023】
制御部201は、店舗サーバ20の全体の動作を制御し、店舗サーバ20が有する各種の機能を実現するコンピュータである。制御部201は、CPUと、ROMと、RAMとを備える。CPUは、店舗サーバ20の動作を統括的に制御する。ROMは、各種プログラムや各種データを記憶する記憶媒体である。RAMは、各種プログラムや各種データを一時的に記憶する記憶媒体である。そして、CPUは、RAMをワークエリア(作業領域)としてROM又は記憶部202等の記憶媒体に格納されたプログラムを実行する。
【0024】
記憶部202は、HDDやSSDなどの記憶装置である。記憶部202は、制御プログラム207と、在高情報テーブル208と、回収閾値209と、即回収閾値210と、補充閾値211と、即補充閾値212とを記憶する。
【0025】
制御プログラム207は、オペレーティングシステムや、店舗サーバ20が備えている機能を発揮させるためのプログラムである。制御プログラム207には、本実施形態に係る特徴的な機能を発揮させるプログラムが含まれる。
【0026】
図4は、在高情報テーブル208のデータ構成の一例を示す説明図である。在高情報テーブル208は、各POS端末10から受信した在高情報を記憶する。すなわち、在高情報テーブル208は、各POS端末10の入出金部104が収納している貨幣の枚数を金種ごとに記憶する。また、在高情報テーブル208は、各POS端末10が棒金ドロワを備えている場合には、棒金ドロワが収納している貨幣の枚数を金種ごとに記憶する。
【0027】
回収閾値209は、入出金部104に収納されている貨幣の回収を要求する閾値である。即回収閾値210は、回収閾値209よりも高い値であって、入出金部104に収納されている貨幣の回収を即時に要求する上限の値である。また、回収閾値209は、例えば即回収閾値210よりも一割少ない値である。一例を挙げて説明すると、100円硬貨の場合、即回収閾値210は150枚であり、回収閾値209は135枚である。補充閾値211は、入出金部104に収納されている貨幣の補充を要求する閾値である。即補充閾値212は、補充閾値211よりも低い値であって、入出金部104に収納されている貨幣の補充を即時に要求する下限の値である。また、回収閾値209、即回収閾値210、補充閾値211、及び即補充閾値212には、金種ごとの閾値が設定されている。また、補充閾値211は、例えば即補充閾値212よりも一割多い値である。一例を挙げて説明すると、100円硬貨の場合、即補充閾値212は20枚であり、補充閾値211は22枚である。なお、回収閾値209と、即回収閾値210と、補充閾値211と、即補充閾値212とは、日時や時間帯ごとに設定されていてもよい。すなわち、日時や時間帯に応じて、来店する顧客数は異なっている。そこで、繁忙期には、即回収閾値210、及び回収閾値209に対して、閑散期よりも低い値を設定してもよい。さらに、補充閾値211、及び即補充閾値212に対して、閑散期よりも高い値を設定してもよい。
【0028】
通信インタフェース203は、ネットワークを介して、POS端末10や携帯端末30と通信するためのインタフェースである。
【0029】
表示部204は、例えば液晶ディスプレイ等の表示装置である。操作部205は、例えばキーボードやマウス等の入力装置である。
【0030】
図5は、携帯端末30のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。携帯端末30は、制御部301と、記憶部302と、通信インタフェース303と、表示部304と、操作部305とを備える。これら各部は、データバスやアドレスバス等のシステムバス306を介して相互に接続している。
【0031】
制御部301は、携帯端末30の全体の動作を制御し、携帯端末30が有する各種の機能を実現するコンピュータである。制御部301は、CPUと、ROMと、RAMとを備える。CPUは、携帯端末30の動作を統括的に制御する。ROMは、各種プログラムや各種データを記憶する記憶媒体である。RAMは、各種プログラムや各種データを一時的に記憶する記憶媒体である。そして、CPUは、RAMをワークエリア(作業領域)としてROM又は記憶部302等の記憶媒体に格納されたプログラムを実行する。
【0032】
記憶部302は、フラッシュメモリなどの記憶装置である。記憶部302は、制御プログラム307を記憶する。制御プログラム307は、オペレーティングシステムや、携帯端末30が備えている機能を発揮させるためのプログラムである。制御プログラム307には、本実施形態に係る特徴的な機能を発揮させるプログラムが含まれる。
【0033】
通信インタフェース303は、無線LANやモバイル通信回線等のネットワークを介して、店舗サーバ20と通信するためのインタフェースである。
【0034】
表示部304は、例えば液晶ディスプレイ等の表示装置である。操作部305は、例えば表示部304に積層されたタッチパネルである。操作部305は、表示部304上のタッチ操作された箇所を検知して、表示部304が表示している表示要素に応じた操作が入力されたと判断する。これにより、操作部305は、表示部304が表示したキーが操作されたとしてキーの操作を受け付ける。なお、操作部305は、タッチパネルに限らず、ハードウェアキーを備えていてもよい。
【0035】
次に、管理システム1の各装置が有する特徴的な機能について説明する。図6は、管理システム1の各装置が有する特徴的な機能の機能構成の一例を示すブロック図である。
【0036】
POS端末10の制御部101は、記憶部102の制御プログラム110をRAMに展開し、制御プログラム110に従って動作することで、図6に示す各機能部をRAM上に生成する。具体的には、POS端末10の制御部101は、機能部として、通信制御部1001と、読取制御部1002と、販売登録部1003と、会計処理部1004と、在高情報生成部1005と、保守制御部1006とを備える。
【0037】
通信制御部1001は、通信インタフェース103を制御して、店舗サーバ20との通信を実行する。
【0038】
読取制御部1002は、スキャナ107を制御して、バーコードや、2次元コード等のコードシンボルを読み取る。例えば、読取制御部1002は、商品や値札に付されている商品を識別可能な商品コードを示すコードシンボルを読み取る。また、読取制御部1002は、POS端末10に各種処理の実行を要求する実行要求が示されたコードシンボルを読み取る。
【0039】
販売登録部1003は、顧客に販売する商品を登録する販売登録を制御する。例えば、販売登録部1003は、読取制御部1002が読み取った商品コードの商品を販売登録する。
【0040】
会計処理部1004は、販売登録部1003が販売登録した商品の会計処理を制御する。例えば、会計処理部1004は、顧客から受領した金額から合計金額を減算してお釣りを算出する。
【0041】
在高情報生成部1005は、入出金部104が収納している貨幣の金種ごとの在高を示す在高情報を生成する。例えば、在高情報生成部1005は、入出金部104に入金された貨幣の金種ごとの枚数と、入出金部104から出金された貨幣の金種ごとの枚数とを数えることにより在高情報を生成する。そして、在高情報生成部1005は、生成した在高情報を店舗サーバ20に対して、通信制御部1001に送信させる。そして、在高情報生成部1005は、例えば、入金又は出金がある度に在高情報を生成して、通信制御部1001に送信させる。
【0042】
保守制御部1006は、入出金部104に収納された貨幣の在高を調整する保守処理を実行する。すなわち、保守制御部1006は、入出金部104に収納された貨幣の回収及び補充を制御する。例えば、保守制御部1006は、読取制御部1002が貨幣の回収を指示するコードシンボルを読み取った場合に、コードシンボルの指示に基づいて、指示された金種を、指示されている金額出金する。また、保守制御部1006は、読取制御部1002が貨幣の補充を指示するコードシンボルを読み取った場合に、コードシンボルの指示に基づいて、指示された金種について、指示されている金額の入金を受け付ける。また、保守制御部1006は、読取制御部1002が貨幣の回収と補充との両方を指示するコードシンボルを読み取った場合に、コードシンボルの指示に基づいて、出金と入金とを実行する。なお、保守制御部1006は、読取制御部1002の読み取りに限らず、他の方法により貨幣の回収及び補充の指示を受け付けてもよい。
【0043】
店舗サーバ20の制御部201は、記憶部202の制御プログラム207をRAMに展開し、制御プログラム207に従って動作することで、図6に示す各機能部をRAM上に生成する。具体的には、店舗サーバ20の制御部201は、機能部として、通信制御部2001と、在高情報管理部2002と、保守条件判定部2003と、保守対象抽出部2004と、保守金額決定部2005と、保守情報生成部2006とを備える。
【0044】
通信制御部2001は、受信手段、及び第1の送信手段の一例である。通信制御部2001は、通信インタフェース203を制御して、POS端末10及び携帯端末30との通信を実行する。
【0045】
在高情報管理部2002は、通信制御部2001が在高情報を受信した場合に、在高情報テーブル208に記憶させる。
【0046】
保守条件判定部2003は、判定手段の一例である。保守条件判定部2003は、貨幣の在高を調整する保守の実施を要求する保守条件が満たされたか否かを判定する。すなわち、保守条件判定部2003は、貨幣の回収又は補充を要求する保守条件が満たされたか否かを判定する。ここで、保守条件には、任意の条件を設定することができる。さらに、保守条件には、複数の条件を設定してもよい。例えば、保守条件は、事前に定められた時刻であってもよい。また、保守条件は、即回収閾値210に設定された枚数以上の貨幣を収納しているPOS端末10があることや、即補充閾値212に設定された枚数以下の貨幣を収納しているPOS端末10があることであってもよい。さらに、保守条件は、回収閾値209に設定された枚数以上の貨幣を収納しているPOS端末10の割合が設定値以上であることや、補充閾値211に設定された枚数以下の貨幣を収納しているPOS端末10の割合が設定値以上であることであってもよい。
【0047】
保守対象抽出部2004は、抽出手段の一例である。保守対象抽出部2004は、在高情報テーブル208に基づいて、POS端末10の入出金部104の在高を調整する保守対象機を抽出する。すなわち、保守対象抽出部2004は、保守条件が満たされたと保守条件判定部2003が判定したことを条件に、貨幣の回収又は貨幣を補充するPOS端末10を抽出する。例えば、保守対象抽出部2004は、即回収閾値210又は回収閾値209以上の在高のPOS端末10を保守対象機として抽出する。また、保守対象抽出部2004は、即補充閾値212又は補充閾値211以下の在高のPOS端末10を保守対象機として抽出する。
【0048】
保守金額決定部2005は、保守対象機の其々に対して回収又は補充する金種ごとの合計値を決定する。すなわち、保守金額決定部2005は、回収又は補充する金種ごとの貨幣の金額や枚数を決定する。ここで、回収金額及び補充金額は、金種ごとの在高が、回収閾値209未満であって、補充閾値211よりも大きい金額となる任意の金額にすることができる。例えば、回収金額及び補充金額は、金種ごとに指定された任意の金額であってもよい。また、回収金額は、即回収閾値210以上であるか回収閾値209以上であるかに関わらず一律の金額であってもよい。また、回収金額は、即回収閾値210以上であるか回収閾値209以上であるかによって異なる金額であってもよい。また、回収金額は、在高から予め設定された設定金額を減算して得られた金額であってもよい。補充金額も、回収金額と同様に、即補充閾値212以下であるか補充閾値211以下であるかに関わらず一律の金額であってもよい。また、補充金額は、即補充閾値212以下であるか補充閾値211以下であるかによって異なる金額であってもよい。また、補充金額は、予め設定された設定金額から在高を減算して得られた金額であってもよい。
【0049】
保守情報生成部2006は、第1の決定手段、第2の決定手段、第1の算出手段及び第2の算出手段の一例である。保守情報生成部2006は、在高を調整する保守の内容を示す保守情報を生成する。ここで、保守情報とは、保守順番と、保守内容と、準備金額と、回収想定金額とを含む情報である。保守順番は、保守対象機の其々に対して保守を実施する順番を示す情報である。保守内容は、入出金部104の貨幣を調整する調整内容等である。例えば、保守内容は、貨幣の回収、回収及び補充、又は補充の何れかを示す情報である。さらに、保守内容には、補充又は回収を行う金種ごとの貨幣の合計値が含まれる。そして、合計値は、金種ごとの合計金額であってもよいし、金種ごとの貨幣の枚数であってもよい。準備金額は、保守順番に従って在高を調整した場合に補充する貨幣の不足が発生しない金種ごとの金額を示す情報である。回収想定金額は、保守順番に従って在高を調整した場合に回収する金種ごとの金額を示す情報である。そして、保守情報生成部2006は、保守条件判定部2003が保守条件を満たしたと判定した場合に、携帯端末30を送信先に指定して、通信制御部2001に生成した保守情報を含む保守要求を送信させる。
【0050】
ここで、保守情報生成部2006は、保守情報を生成する生成設定に基づいて、保守情報を生成する。例えば、生成設定には、通常設定と、相殺設定と、並び替え設定とがある。そして、生成設定には、通常設定と、相殺設定と、並び替え設定とから選択された設定情報が設定されている。ここで、生成設定の選択方法は問わないものとする。例えば、生成設定には、操作部205が受け付けた操作により選択された設定情報が設定されてもよいし、通信インタフェース203が受信した情報により選択された設定情報が設定されてもよい。
【0051】
通常設定は、予め定められた保守を実施する優先順位の順番を保守順番にする設定である。そして、通常設定は、回収した貨幣を補充に使用しない設定である。すなわち、通常設定は、各保守対象機に補充する貨幣の合計を準備金額とする設定である。優先順位は、例えば補充する貨幣が保管されているバックヤードからの距離が近い順等の順番である。
【0052】
相殺設定は、予め定められた保守を実施する優先順位の順番を保守順番にする設定である。そして、相殺設定は、一又は複数の保守対象機から回収した貨幣を、一又は複数の保守対象機の補充に使用する設定である。すなわち、相殺設定は、各保守対象機から回収した貨幣を補充に使用した場合に、保守金額決定部2005が決定した補充金額に対して不足が発生しない金種ごとの金額を準備金額とする設定である。
【0053】
並び替え設定は、準備金額が少なくなるように保守順番を並び替える設定である。そして、並び替え設定は、回収した貨幣を補充に使用する設定である。さらに詳しくは、保守情報生成部2006は、並び替え設定の場合、回収、回収及び補充、又は補充との保守内容に応じて保守対象機を分類分けする。そして、保守情報生成部2006は、回収に分類した保守対象機、回収及び補充に分類した保守対象機、補充に分類した保守対象機の順番に並べる。
【0054】
次に保守情報生成部2006は、回収に分類した保守対象機(第1保守対象機)の其々を予め定められた優先順位の順に並べる。保守情報生成部2006は、回収及び補充に分類した保守対象機(第2保守対象機)の其々に対して、第1保守対象機、及び第2保守対象機から回収した貨幣を補充に使用した場合に、保守金額決定部2005が決定した補充金額を補充可能であるか否かを判定する。そして、保守情報生成部2006は、補充可能な第2保守対象機を優先順位の順番に並べる。また、保守情報生成部2006は、補充可能な第2保守対象機の後に、補充不可の第2保守対象機を優先順位の順に並べる。
【0055】
次に保守情報生成部2006は、補充不可の第2保守対象機の後に、補充に分類した保守対象機(第3保守対象機)の其々を優先順位の順に並べる。そして、保守情報生成部2006は、第1保守対象機及び第2保守対象機から回収した貨幣を補充に使用した場合に、保守金額決定部2005が決定した補充金額に対して不足が発生しない金種ごとの金額を準備金額にする。
【0056】
また、保守対象機が使用中等により、貨幣の回収又は補充を実施することができない場合がある。このような場合、通信制御部2001は、保守対象機の保守順番の変更を要求する変更要求を受信する。保守情報生成部2006は、通信制御部2001が保守情報の変更要求を受信した場合に、保守対象機の保守順番を変更した保守情報を再度生成する。例えば、保守情報生成部2006は、保守を実施することができない保守対象機の保守順番を下げた保守情報を生成する。ここで、保守順番の下げ幅は任意である。例えば、保守情報生成部2006は、保守を実施することができない保守対象機の保守順番を最後にしてもよいし、従来と比べて一又は複数下げるものであってもよい。
【0057】
携帯端末30の制御部301は、記憶部302の制御プログラム307をRAMに展開し、制御プログラム307に従って動作することで、図6に示す各機能部をRAM上に生成する。具体的には、携帯端末30の制御部301は、機能部として、通信制御部3001と、操作制御部3002と、表示制御部3003とを備える。
【0058】
通信制御部3001は、第2の送信手段の一例である。通信制御部3001は、通信インタフェース303を制御して、店舗サーバ20との通信を実行する。
【0059】
操作制御部3002は、操作部305を制御して、各種画面に応じた操作を受け付ける。
【0060】
表示制御部3003は、表示部304を制御して、各種画面を表示させる。例えば、表示制御部3003は、通信制御部3001が受信した保守情報に基づいて、一覧画面3100(図7参照)及び詳細画面3200(図8参照)を表示させる。
【0061】
図7は、一覧画面3100の一例を示す説明図である。一覧画面3100は、在高を調整する保守対象機の一覧が示された画面である。一覧画面3100は、表題領域3110と、一覧領域3120と、スキップボタン3130と、概略領域3140と、所持領域3150とを含む。表題領域3110は、表題を表示する領域である。一覧領域3120は、在高を調整する保守対象機と、保守対象機に対して実施する保守内容とを、保守順番で上から順番に並べた一覧を表示する領域である。また、一覧領域3120には、四角形で示された実施マークが含まれている。実施マークは、実施内容が完了しているか否かを示すマークである。塗りつぶされた実施マークは、実施内容が完了していることを示している。一方、塗りつぶされていない実施マークは、実施内容が完了していないことを示している。図7に示す一覧画面3100は、「スタート」と「POS端末 No1 補充・回収」が完了していることを示している。そして、表示制御部3003は、一覧領域3120の文字列部分に対してタッチ操作があった場合に、後述する詳細画面3200を表示させる。表示制御部3003は、「スタート」に対してタッチ操作があった場合に、準備金額を表示する。すなわち、表示制御部3003は、金種ごとの金額と、合計金額とを表示させる。表示制御部3003は、「エンド」に対してタッチ操作があった場合に、回収想定金額を表示する。すなわち、表示制御部3003は、金種ごとの金額と、合計金額とを表示させる。
【0062】
スキップボタン3130は、保守情報の変更を要求するボタンである。例えば、スキップボタン3130は、保守順番で指示された保守対象機が使用中の場合等、貨幣の回収又は補充を実施することができない場合に押下される。そして、通信制御部3001は、スキップボタン3130に対してタッチ操作があった場合に、保守を実施することができない保守対象機を指定して、保守情報の変更要求を店舗サーバ20に送信する。ここで、保守を実施することができない保守対象機には、未だ保守が実施されていない保守対象機のうち、保守順番の最も早い保守対象機が指定される。なお、保守不可の保守対象機の指定方法はこれに限らない。例えば、操作制御部3002が受け付けた操作により指定された一又は複数の保守対象機を、保守不可の保守対象機に指定してもよい。
【0063】
そして、表示制御部3003は、通信制御部3001が変更要求の応答として保守情報を受信した場合に、受信した保守情報に基づいて、一覧画面3100を表示させる。なお、図7に示す一覧画面3100の場合には、通信制御部3001は、「POS端末 No6 補充・回収」を、保守を実施することができない保守対象機に指定して、保守情報の変更要求を店舗サーバ20に送信する。概略領域3140は、準備金額の合計金額と、回収想定金額の合計金額とを表示した領域である。所持領域3150は、一連の保守において現在所持している合計金額を表示した領域である。
【0064】
図8は、詳細画面3200の一例を示す説明図である。詳細画面3200は、保守対象機に対して実施する保守の内容の詳細を表示した画面である。詳細画面3200は、表題領域3210と、対象領域3220と、詳細領域3230と、完了ボタン3240と、詳細コードシンボル3250とを含む。表題領域3210は、表題を表示する領域である。対象領域3220は、保守を実施する保守対象機を表示する領域である。詳細領域3230は、補充と回収との其々について、金種ごとの金額と、貨幣の枚数と、合計金額とを表示する領域である。完了ボタン3240は、保守が完了した場合に押下するボタンである。詳細コードシンボル3250は、保守内容を示すコードシンボルである。すなわち、詳細コードシンボル3250は、補充する金種ごとの金額と、回収する金種ごとの金額とを示すコードシンボルである。POS端末10は、詳細コードシンボル3250を読み取った場合に、指示された金種ごとの金額の出金と入金とを実行する。なお、詳細コードシンボル3250は、表示制御部3003が保守情報に基づいて生成してもよいし、保守情報に含まれていてもよい。
【0065】
また、保守が完了したことの入力は、完了ボタン3240の押下に限定しない。例えば、POS端末10の入出金部104は、入金又は出金された貨幣の枚数を数えることにより、収納部に収納されている貨幣の枚数を金種ごとの在高に記憶している。そこで、POS端末10は、詳細コードシンボル3250が示している保守内容を実施したことを条件に、保守が完了したことを店舗サーバ20に通知する。そして、店舗サーバ20は、通知を送信したPOS端末10について、保守が完了したことを示す通知を携帯端末30に通知する。このようにして、携帯端末30は、保守が完了したことの入力を受け付けてもよい。
【0066】
次に、店舗サーバ20が実行する保守通知処理について説明する。図9は、本実施形態の店舗サーバ20が実行する保守通知処理の一例を示すフローチャートである。
【0067】
通信制御部2001は、各POS端末10から在高情報を受信する(ステップS1)。また、在高情報管理部2002は、通信制御部2001が受信した在高情報を在高情報テーブル208に記憶させる(ステップS2)。
【0068】
保守条件判定部2003は、現在日時や在高情報テーブル208の状態等の条件内容に基づいて、保守条件を満たすか否かを判定する(ステップS3)。保守条件を満たさない場合(ステップS3;No)、店舗サーバ20は、ステップS1に移行する。
【0069】
一方、保守条件を満たしたことを条件に(ステップS3;Yes)、保守対象抽出部2004は、保守の対象となるPOS端末10である保守対象機を抽出する(ステップS4)。
【0070】
保守金額決定部2005は、補充又は回収を実施する金種ごとの金額を、保守対象機ごとに算出する(ステップS5)。
【0071】
保守情報生成部2006は、保守情報を生成する生成設定が通常設定であるか否かを判定する(ステップS6)。生成設定が通常設定であることを条件に(ステップS6;Yes)、店舗サーバ20は、通常設定で保守情報を生成する生成処理を実行する(ステップS7)。
【0072】
生成設定が通常設定でないことを条件に(ステップS6;No)、保守情報生成部2006は、生成設定が相殺設定であるか否かを判定する(ステップS8)。
【0073】
生成設定が相殺設定であることを条件に(ステップS8;Yes)、店舗サーバ20は、相殺設定で保守情報を生成する生成処理を実行する(ステップS9)。
【0074】
生成設定が相殺設定でないことを条件に(ステップS8;No)、店舗サーバ20は、並び替え設定で保守情報を生成する生成処理を実行する(ステップS10)。
【0075】
そして、通信制御部2001は、ステップS7、S9及びS10の何れかで一つで生成された保守情報を携帯端末30に送信する(ステップS11)。
【0076】
以上により、店舗サーバ20は、保守通知処理を終了する。
【0077】
次に、店舗サーバ20が実行する通常設定での生成処理について説明する。図10は、本実施形態の店舗サーバ20が実行する通常設定での生成処理(図9のステップS7)の一例を示すフローチャートである。
【0078】
保守情報生成部2006は、保守順番が未設定の保守対象機があるか否かを判定する(ステップS21)。未設定の保守対象機があることを条件に(ステップS21;Yes)、保守情報生成部2006は、一又は複数の未設定の保守対象機から優先順位の最も高い保守対象機を処理対象として抽出する(ステップS22)。
【0079】
保守情報生成部2006は、処理対象の保守対象機の優先順位を、保守順番として設定する(ステップS23)。
【0080】
保守情報生成部2006は、今まで補充した金種ごとの金額を示す補充金額に、処理対象の保守対象機に補充する金種ごとの金額を加算する(ステップS24)。また、店舗サーバ20は、ステップS21に移行する。
【0081】
そして、保守順番が未設定の保守対象機がないことを条件に(ステップS21;No)、保守情報生成部2006は、補充金額を準備金額に設定する(ステップS25)。
【0082】
以上により、店舗サーバ20は、通常設定での生成処理を終了する。
【0083】
次に、店舗サーバ20が実行する相殺設定での生成処理について説明する。図11は、本実施形態の店舗サーバ20が実行する相殺設定での生成処理(図9のステップS9)の一例を示すフローチャートである。
【0084】
保守情報生成部2006は、保守順番が未設定の保守対象機があるか否かを判定する(ステップS31)。未設定の保守対象機があることを条件に(ステップS31;Yes)、保守情報生成部2006は、一又は複数の未設定の保守対象機から優先順位の最も高い保守対象機を処理対象として抽出する(ステップS32)。
【0085】
保守情報生成部2006は、処理対象の保守対象機の優先順位を、保守順番として設定する(ステップS33)。
【0086】
保守情報生成部2006は、回収の場合に加算され、補充の場合に減算される金種ごとの累積金額に、処理対象の保守対象機から回収する金種ごとの金額を加算する(ステップS34)。
【0087】
保守情報生成部2006は、累積金額から、処理対象の保守対象機に補充する金種ごとの金額を減算する(ステップS35)。なお、保守情報生成部2006は、累積金額よりも補充する金額が多い場合であっても減算結果は0とする。
【0088】
保守情報生成部2006は、今までの補充で不足した金種ごとの金額を示す不足金額に、ステップS35において補充することができなかった金種ごとの金額を加算する(ステップS36)。すなわち、保守情報生成部2006は、累積金額よりも補充する金額が多い場合に、補充する金額から累積金額を減算した金額を、不足金額に加算する。また、店舗サーバ20は、ステップS31に移行する。
【0089】
そして、保守順番が未設定の保守対象機がないことを条件に(ステップS31;No)、保守情報生成部2006は、不足金額を準備金額に設定する(ステップS37)。
【0090】
以上により、店舗サーバ20は、相殺設定での生成処理を終了する。
【0091】
次に、店舗サーバ20が実行する並び替え設定での生成処理について説明する。図12は、本実施形態の店舗サーバ20が実行する並び替え設定での生成処理(図9のステップS10)の一例を示すフローチャートである。
【0092】
保守情報生成部2006は、回収、回収及び補充、又は補充との保守内容で保守対象機を分類分けする(ステップS41)。
【0093】
保守情報生成部2006は、回収に分類されており、且つ保守順番が未設定の保守対象機があるか否かを判定する(ステップS42)。回収に分類されており、且つ保守順番が未設定の保守対象機があることを条件に(ステップS42;Yes)、保守情報生成部2006は、該当する保守対象機から優先順位の最も高い保守対象機を処理対象として抽出する(ステップS43)。
【0094】
保守情報生成部2006は、変数をインクリメントした値を、処理対象の保守対象機の保守順番として設定する(ステップS44)。すなわち、保守情報生成部2006は、初回の場合には保守順番の1を設定し、2回目以降は前回設定した次の保守順番を設定する。
【0095】
保守情報生成部2006は、回収の場合に加算され、補充の場合に減算される金種ごとの累積金額に、処理対象の保守対象機から回収する金種ごとの金額を加算する(ステップS45)。また、店舗サーバ20は、ステップS42に移行する。
【0096】
回収に分類されており、且つ保守順番が未設定の保守対象機がないことを条件に(ステップS42;No)、保守情報生成部2006は、回収及び補充に分類される保守対象機についての処理回数が規定値未満であるか否かを判定する(ステップS46)。
【0097】
処理回数が規定値未満であることを条件に(ステップS46;Yes)、保守情報生成部2006は、処理回数をインクリメントする(ステップS47)。
【0098】
保守情報生成部2006は、回収及び補充に分類されており、且つ保守順番が未設定の保守対象機があるか否かを判定する(ステップS48)。回収及び補充に分類されており、且つ保守順番が未設定の保守対象機がないことを条件に(ステップS48;No)、店舗サーバ20は、ステップS46に移行する。
【0099】
回収及び補充に分類されており、且つ保守順番が未設定の保守対象機があることを条件に(ステップS48;Yes)、保守情報生成部2006は、該当する保守対象機から優先順位の最も高い保守対象機を処理対象として抽出する(ステップS49)。
【0100】
保守情報生成部2006は、抽出した保守対象機に対し累積金額で補充可能であるか否かを判定する(ステップS50)。補充不可であることを条件に(ステップS50;No)、保守情報生成部2006は、ステップS47で処理回数がインクリメントされるまで、処理対象の保守対象機を設定対象外に指定する(ステップS51)。そして、店舗サーバ20は、ステップS48に移行する。
【0101】
補充可能であることを条件に(ステップS50;Yes)、保守情報生成部2006は、変数をインクリメントした値を、処理対象の保守対象機の保守順番として設定する(ステップS52)。
【0102】
保守情報生成部2006は、累積金額に、処理対象の保守対象機から回収する金種ごとの金額を加算する(ステップS53)。保守情報生成部2006は、累積金額から、処理対象の保守対象機に補充する金種ごとの金額を減算する(ステップS54)。そして、店舗サーバ20は、ステップS48に移行する。
【0103】
処理回数が規定値であることを条件に(ステップS46;No)、店舗サーバ20は、ステップS55からステップS60において、図11に示す相殺設定での生成処理のステップS31からステップS36と同様の処理を実行する。その際、店舗サーバ20は、回収及び補充に分類されており、且つ保守順番が未設定の保守対象機に対して優先順位の順番で処理を実行した後に、補充に分類される保守対象機に対して優先順位の順番で処理を実行する。
【0104】
保守情報生成部2006は、不足金額を準備金額に設定する(ステップS61)。
【0105】
以上により、店舗サーバ20は、並び替え設定での生成処理を終了する。
【0106】
次に、携帯端末30が実行する保守処理について説明する。図13は、本実施形態の携帯端末30が実行する保守処理の一例を示すフローチャートである。
【0107】
通信制御部3001は、店舗サーバ20から保守要求を受信する(ステップS71)。
【0108】
表示制御部3003は、保守要求に含まれる保守情報に基づいて、一覧画面3100を表示させる(ステップS72)。
【0109】
操作制御部3002は、一覧画面3100において、詳細画面3200を表示させる操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS73)。詳細画面3200を表示させる操作を受け付けたことを条件に(ステップS73;Yes)、表示制御部3003は、詳細画面3200を表示させる(ステップS74)。
【0110】
操作制御部3002は、詳細画面3200において、完了ボタン3240を押下する操作を受け付ける(ステップS75)。表示制御部3003は、ステップS72に戻り、一覧画面3100を表示させる。その際、表示制御部3003は、一覧画面3100の実施マークを実施内容が完了に変更して表示させる。
【0111】
詳細画面3200を表示させる操作を受け付けていないことを条件に(ステップS73;No)、操作制御部3002は、スキップボタン3130を押下する入力を受け付けたか否かを判定する(ステップS76)。スキップボタン3130を押下する入力を受け付けたことを条件に(ステップS76;Yes)、通信制御部3001は、保守対象機をスキップした場合の保守情報に含まれる保守順番の変更要求を店舗サーバ20に送信する(ステップS77)。通信制御部3001は、保守対象機をスキップした場合の保守情報を受信する(ステップS78)。
【0112】
スキップボタン3130を押下する入力を受け付けていないことを条件に(ステップS76;No)、一覧画面3100の保守対象機に対しての保守が終了したか否かを判定する(ステップS79)。保守が終了していないことを条件に(ステップS79;No)、携帯端末30は、ステップS72に戻る。
【0113】
保守が終了したことを条件に(ステップS79;Yes)、携帯端末30は、保守処理を終了する。
【0114】
以上のように、本実施形態に係る管理システム1によれば、店舗サーバ20は、POS端末10が備えている入出金部104が収納している貨幣の在高を在高情報テーブル208で記憶している。そして、店舗サーバ20は、貨幣の在高を調整する保守を実施する場合に、在高情報テーブル208に記憶している在高に基づいて、保守対象を抽出する。そして、店舗サーバ20は、抽出した保守対象に対して保守を実施する順番である保守順番を有する保守情報を携帯端末30に送信する。店員は、携帯端末30に表示された保守順番に基づいて、保守を実施すればよい。従って、本実施形態に係る店舗サーバ20は、貨幣の在高管理を効率的に行うことができる。
【0115】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0116】
また、上記実施形態では、保守情報を生成する生成設定には、通常設定と、相殺設定と、並び替え設定とがある。そして、保守情報生成部2006は、生成設定に基づいて、保守を実施する順番を決定し、準備金額を決定すると説明した。しかしながら、設定情報は、上述した3つに限らない。例えば、設定情報には、往復設定や、防犯設定や、短距離設定等が含まれていてもよい。
【0117】
往復設定は、貨幣の回収及び補充を実施する店員の移動距離を少なくする設定である。すなわち、往復設定は、バックヤードからの距離が近い順でPOS端末10から貨幣を回収し、バックヤードからの距離が遠い順でPOS端末10に貨幣を補充する設定である。そして、往復設定は、回収した貨幣を補充に使用した場合での不足分を、準備金額とする設定である。
【0118】
さらに詳しくは、保守情報生成部2006は、保守対象抽出部2004が抽出したPOS端末10のうち、貨幣を回収するPOS端末10を優先順位の順番で並べる。また、保守情報生成部2006は、保守対象抽出部2004が抽出したPOS端末10のうち、貨幣を補充するPOS端末10を優先順位とは逆の順番で並べる。そして、保守情報生成部2006は、貨幣を回収するPOS端末10の其々の後に、貨幣を補充するPOS端末10の其々を並べることで保守順番を生成する。また、保守情報生成部2006は、金種ごとに回収金額から補充金額を減算して、金種ごとの不足金額を算出する。そして、保守情報生成部2006は、算出した不足金額を準備金額に設定する。
【0119】
防犯設定は、補充する貨幣を店員が所持して移動する距離を短くすることにより犯罪を防止する設定である。すなわち、防犯設定では、バックヤードから持ち出した貨幣を一又は複数のPOS端末10に補充する。さらに、防犯設定では、POS端末10から回収した貨幣を、近くにある一又は複数のPOS端末10に補充する設定である。
【0120】
さらに詳しくは、保守情報生成部2006は、各POS端末10に補充する貨幣の合計金額を金種ごとに算出する。また、保守情報生成部2006は、各POS端末10から回収する貨幣の合計金額を金種ごとに算出する。保守情報生成部2006は、補充する貨幣の合計金額から回収する貨幣の合計金額を金種ごとに減算する。これにより、保守情報生成部2006は、補充する貨幣の不足金額を金種ごとに算出する。そして、保守情報生成部2006は、金種ごとの不足金額を準備金額に設定する。
【0121】
保守情報生成部2006は、準備金額の貨幣を補充するPOS端末10を優先順位の順番で並べる。また、保守情報生成部2006は、保守対象抽出部2004が抽出した貨幣を回収するPOS端末10のうち、準備金額の貨幣を最後に補充したPOS端末10の近くにあるPOS端末10を抽出する。すなわち、保守情報生成部2006は、貨幣を回収するPOS端末10であって、準備金額の貨幣を最後に補充したPOS端末10の優先順位に最も近い優先順位のPOS端末10を抽出する。
【0122】
また、保守情報生成部2006は、POS端末10から回収した貨幣を補充するPOS端末10を抽出する。すなわち、保守情報生成部2006は、貨幣を補充するPOS端末10であって、貨幣を回収したPOS端末10の優先順位に最も近い優先順位のPOS端末10を抽出する。保守情報生成部2006は、POS端末10に回収した貨幣を補充した場合であっても回収した貨幣に余りがある場合に、余った貨幣の補充対象であって優先順位が次に近いPOS端末10を抽出する。回収した貨幣が無くなるまで、保守情報生成部2006は、貨幣を補充するPOS端末10を抽出する。
【0123】
また、保守情報生成部2006は、保守対象抽出部2004が抽出した貨幣を回収するPOS端末10のうち、回収した貨幣を最後に補充したPOS端末10の近くにあるPOS端末10を抽出する。そして、保守情報生成部2006は、抽出したPOS端末10から回収した貨幣を補充するPOS端末10を抽出する。保守情報生成部2006は、貨幣を回収するPOS端末10が無くなるまで、この処理を繰り返し実行する。保守情報生成部2006は、準備金額の貨幣を補充するPOS端末10の後に、このようにして抽出したPOS端末10を抽出した順番で並べることにより保守順番を設定する。
【0124】
短距離設定は、貨幣の回収及び補充を実施する店員の移動距離を少なくする設定である。ここで、百貨店等の大型の店舗の場合、POS端末10が密集しておらず、離れた位置に設置されている場合がある。例えば、短距離設定は、このような大型の店舗において、ダイクストラ法等の最短経路を抽出するアルゴリズムにより店員の移動距離を少なくする設定である。
【0125】
さらに詳しくは、保守情報生成部2006は、各POS端末10が設置された設置位置が示された地図情報を用いて、保守対象抽出部2004が抽出した各POS端末10を、店員が最短経路で移動する移動経路を例えばダイクストラ法により抽出する。そして、保守情報生成部2006は、抽出された移動経路の順番を保守順番に設定する。さらに、保守情報生成部2006は、金種ごとに回収金額から補充金額を減算して、金種ごとの不足金額を算出する。そして、保守情報生成部2006は、算出した不足金額を準備金額に設定する。
【0126】
また、上記実施形態では、POS端末10が入出金部104を備えている場合を例に説明した。POS端末10以外の装置が、例えば、セルフPOS端末やセミセルフPOS端末が入出金部104を備えていてもよい。セルフPOS端末とは、販売対象の商品を登録する販売登録と、登録した商品の会計処理とに係る操作を顧客自身が行う装置である。セミセルフPOS端末とは、販売対象の商品を登録する販売登録と、登録した商品の会計処理とに係る操作を顧客自身が行う装置である。また、管理システム1には、POS端末10と、入出金部104を備えるセルフPOS端末と、入出金部104を備えるセミセルフPOS端末とが混在していてもよい。
【0127】
また、上記実施形態では、POS端末10が制御プログラム110に従って動作することで、通信制御部1001と、読取制御部1002と、販売登録部1003と、会計処理部1004と、在高情報生成部1005と、保守制御部1006とを備えると説明した。しかしながら、これら機能部の一部は、入出金装置である入出金部104が備えていてもよい。
【0128】
また、上記実施形態において、POS端末10又は携帯端末30は、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)等の近距離無線通信によりビーコンを送信するビーコン発信器を備えていてもよい。店舗サーバ20は、POS端末10又は携帯端末30からビーコンを受信したことを示す受信通知を受信することで携帯端末30がある位置を特定することができる。店舗サーバ20は、例えば保守情報の変更要求を受信した場合に、携帯端末30がある位置に基づいて保守順番を設定することにより、より効率的に順番を提供することができる。
【0129】
また、上記実施形態では、入出金部104が収納している貨幣の在高を調整する保守として回収と補充との場合を例に説明した。貨幣の在高を調整する保守は、両替であってもよい。貨幣を回収するための両替の場合、入出金部104は、回収対象の金種の貨幣を出金した額と同額の貨幣を、回収対象の金種とは異なる金種での入金を受け付ける。また、貨幣を補充するための両替の場合、入出金部104は、補充対象の金種の貨幣を入金した額と同額の貨幣を、補充対象の金種とは異なる金種で出金する。また、両替の場合、店舗サーバ20は、両替であることを示す保守情報を送信する。そして、携帯端末30は、両替による補充又は両替による回収であることを、一覧画面3100及び詳細画面3200に表示させる。
【0130】
また、上記実施形態では、店舗サーバ20は、保守情報を携帯端末30に送信すると説明した。しかしながら、店舗サーバ20は、保守情報を携帯端末30以外の装置に送信してもよい。例えば、店舗サーバ20は、保守情報をプリンタ等の印刷装置に送信してもよい。この場合、プリンタは、保守情報に基づいて、一覧画面3100及び詳細画面3200に相当する画像データを印刷出力する。そして、店員は、印刷出力された印刷物に従って、入出金部104が収納している貨幣の在高を調整する保守を実施することができる。
【0131】
また、上記実施形態において、POS端末10、店舗サーバ20、又は携帯端末30は、貨幣について、金種ごとの金額を算出や表示すると説明している。しかしながら、POS端末10、店舗サーバ20、又は携帯端末30は、貨幣について、金種ごとの貨幣の枚数を算出や表示してもよい。また、POS端末10、店舗サーバ20、又は携帯端末30は、貨幣について、金額と枚数との両方を算出や表示してもよい。
【0132】
上記実施形態や変形例の各装置で実行されるプログラムは、各装置が備える記憶媒体(ROM又は記憶部)に予め組み込んで提供するものとするが、これに限らないものとする。例えば、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。さらに、記憶媒体は、コンピュータ或いは組み込みシステムと独立した媒体に限らず、LANやインターネット等により伝達されたプログラムをダウンロードして記憶又は一時記憶した記憶媒体も含まれる。
【0133】
また、上記実施形態や変形例の各装置で実行されるプログラムをインターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよいし、インターネット等のネットワーク経由で提供又は配布するように構成してもよい。
【符号の説明】
【0134】
1 管理システム
10 POS端末
20 店舗サーバ
30 携帯端末
104 入出金部
208 在高情報テーブル
1001 通信制御部
1002 読取制御部
1003 販売登録部
1004 会計処理部
1005 在高情報生成部
1006 保守制御部
2001 通信制御部
2002 在高情報管理部
2003 保守条件判定部
2004 保守対象抽出部
2005 保守金額決定部
2006 保守情報生成部
3001 通信制御部
3002 操作制御部
3003 表示制御部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0135】
【文献】特開2015-82173号公報
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