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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-28
(45)【発行日】2022-01-19
(54)【発明の名称】有機発光表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20220112BHJP
   H01L 51/50 20060101ALI20220112BHJP
   H01L 27/32 20060101ALI20220112BHJP
   G09F 9/30 20060101ALI20220112BHJP
【FI】
G09F9/00 346D
H05B33/14 A
H01L27/32
G09F9/30 365
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2019204583
(22)【出願日】2019-11-12
(65)【公開番号】P2020079940
(43)【公開日】2020-05-28
【審査請求日】2019-11-12
(31)【優先権主張番号】10-2018-0138402
(32)【優先日】2018-11-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(74)【代理人】
【識別番号】100114915
【弁理士】
【氏名又は名称】三村 治彦
(74)【代理人】
【識別番号】100125139
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100209808
【弁理士】
【氏名又は名称】三宅 高志
(72)【発明者】
【氏名】崔 ▲ジン▼ ▲ソル▼
(72)【発明者】
【氏名】宋 秉 贊
(72)【発明者】
【氏名】金 昌 仁
(72)【発明者】
【氏名】朴 勇 奎
【審査官】新井 重雄
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2017-0118509(KR,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0182278(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2010/0309236(US,A1)
【文献】特開2013-197455(JP,A)
【文献】特開2012-168358(JP,A)
【文献】特開2011-186363(JP,A)
【文献】特開2009-020228(JP,A)
【文献】特開2007-043213(JP,A)
【文献】特開2002-196314(JP,A)
【文献】特開2002-091367(JP,A)
【文献】国際公開第2017/203580(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 9/00
H01L 51/50
H01L 27/32
G09F 9/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示パネルと、
前記表示パネルと第1方向に連結され、一領域に第1メモリが配置される第1ソース印刷回路基板と、
前記表示パネルと前記第1方向に連結される第2ソース印刷回路基板と、
前記第1ソース印刷回路基板と前記第2ソース印刷回路基板との間に配置され、前記第1ソース印刷回路基板及び前記第2ソース印刷回路基板と各々連結されるコントロール印刷回路基板と
を含み、かつ
前記コントロール印刷回路基板と前記第1ソース印刷回路基板が連結された方向及び前記コントロール印刷回路基板と前記第2ソース印刷回路基板が連結された方向は、前記第1方向と相異する第2方向である、有機発光表示装置。
【請求項2】
前記コントロール印刷回路基板は、前記第1ソース印刷回路基板及び前記第2ソース印刷回路基板と各々対向する両側面に配置される第1コネクタ及び第2コネクタを含み、
前記第1コネクタ及び前記第2コネクタは、各々前記第1ソース印刷回路基板及び前記第2ソース印刷回路基板と軟性ケーブルを介して前記第2方向に連結される、
請求項1に記載の有機発光表示装置。
【請求項3】
前記第1ソース印刷回路基板は前記コントロール印刷回路基板と対向する面に配置される第3コネクタを含み、
前記第1コネクタは前記第3コネクタと連結される、
請求項2に記載の有機発光表示装置。
【請求項4】
前記第2ソース印刷回路基板は前記コントロール印刷回路基板と対向する面に配置される第4コネクタを含み、
前記第2コネクタは前記第4コネクタと連結される、
請求項2に記載の有機発光表示装置。
【請求項5】
前記第1方向及び前記第2方向は互いに垂直な方向である、請求項1に記載の有機発光表示装置。
【請求項6】
前記第1ソース印刷回路基板は、
前記第1メモリと第1信号線が配置される第1領域と、
データドライバと連結され、第2信号線が配置される第2領域と
を含む、請求項に記載の有機発光表示装置。
【請求項7】
前記第1ソース印刷回路基板は、前記第1領域と前記第2領域との間に接地パターンを有する、請求項6に記載の有機発光表示装置。
【請求項8】
前記第1領域と前記第2領域との間に隙間が形成されることを特徴とする
請求項6に記載の有機発光表示装置。
【請求項9】
前記第1ソース印刷回路基板及び前記第2ソース印刷回路基板は複数のレイヤを含み、かつ
前記接地パターンは前記複数のレイヤのうち、少なくとも第1レイヤ及び第2レイヤに一体形成される、
請求項7に記載の有機発光表示装置。
【請求項10】
前記第1領域は、前記第2領域に対応する第1面と前記コントロール印刷回路基板に対応する第2面を含み、かつ
前記第1面は前記第2領域に接する、
請求項6に記載の有機発光表示装置。
【請求項11】
前記第1メモリは、
前記第1面と対応する面に制御信号の供給を受ける制御信号入力端が配置され、かつ
前記第2面と対応する面にデータ信号が入出力されるデータ入出力端が配置される、
請求項10に記載の有機発光表示装置。
【請求項12】
前記第1メモリは、
前記第1面と対応する面の反対面に、制御信号の供給を受ける制御信号入力端が配置され、かつ
前記第2面に対応する面に、データ信号が入出力されるデータ入出力端が配置される、
請求項10に記載の有機発光表示装置。
【請求項13】
前記コントロール印刷回路基板は、前記第1ソース印刷回路基板及び前記第2ソース印刷回路基板と各々連結される、請求項1に記載の有機発光表示装置。
【請求項14】
前記軟性ケーブルは第1軟性ケーブルと第2軟性ケーブルを含み、
前記第1軟性ケーブルは前記第1メモリとタイミングコントローラの間に信号を転送し、
前記第2軟性ケーブルは前記データドライバと前記タイミングコントローラの間に信号を転送する、
請求項6に記載の有機発光表示装置。
【請求項15】
前記表示パネルは第1方向に進行する複数のデータライン及び第2方向に進行する複数のゲートラインを備え、
前記第2方向に隣接した2つの画素は同一なデータ線に連結され、かつ互いに異なるゲートラインに連結される、
請求項1に記載の有機発光表示装置。
【請求項16】
前記隣接する2つの画素は、異なる時間にデータ信号を受信することを特徴とする
請求項14に記載の有機発光表示装置。
【請求項17】
前記データドライバは第1ドライブICと第2ドライブICを含み、
前記第1ドライブICは前記第1ソース印刷回路基板に連結された第1フィルム上に配置され、
前記第2ドライブICは前記第2ソース印刷回路基板に連結された第2フィルム上に配置される、
請求項6に記載の有機発光表示装置。
【請求項18】
前記タイミングコントローラは、前記コントロール印刷回路基板上で前記第1ソース印刷回路基板までの距離と前記第2ソース印刷回路基板までの距離とが同一な位置に配置される、請求項14に記載の有機発光表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、有機発光表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
情報化社会が発展するにつれて、画像を表示するための多様な形態を有する表示装置に対する要求が増加しており、液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display Device)、プラズマ表示装置(Plasma Display Device)、有機発光表示装置(OLED:Organic Light Emitting Display Device)などのいろいろなタイプの平板表示装置が開発されている。
【0003】
有機発光表示装置は、自発光素子である有機発光ダイオードを用いて映像を表示するので、薄型化が容易であり、視野角、明暗比などが優れる長所がある。また、有機発光表示装置は非常に薄く具現できる。
【0004】
有機発光表示装置は駆動信号及び駆動電圧を供給する回路部を備え、当該回路部は有機発光表示装置の下部に配置される。回路部は、コントロール印刷回路基板、複数のソース印刷回路基板を含むことができるが、コントロール印刷回路基板とソース印刷回路基板の間、ソース印刷回路基板同士の間は軟性ケーブルを介して連結されるが、軟性ケーブルの長さが長ければ、伝達される信号が歪曲される虞がある。
【0005】
また、回路部は有機発光表示装置の後面に位置することができる。また、有機発光表示装置の後面に回路部をカバーするカバーシールドが配置される。
【0006】
有機発光表示装置の回路部とカバーシールドなどにより後面部分が厚くなることがあるので、薄く具現できるはずの有機発光表示装置の長所を減じてしまう問題が発生することがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の実施形態の目的は、信号歪曲を減らすことができる有機発光表示装置を提供することにある。
【0008】
また、本発明の実施形態の他の目的は、後面部分が薄型化された有機発光表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
一態様において、本発明の実施形態は、表示パネル、表示パネルと第1方向に連結され、一領域に第1メモリが配置される第1ソース印刷回路基板、表示パネルと第1方向に連結される第2ソース印刷回路基板、及び第1ソース印刷回路基板と第2ソース印刷回路基板との間に配置され、第1ソース印刷回路基板及び前記第2ソース印刷回路基板と各々連結されるコントロール印刷回路基板を含み、かつコントロール印刷回路基板と第1ソース印刷回路基板が連結された方向と、コントロール印刷回路基板と第2ソース印刷回路基板が連結された方向は、第1方向と相異する第2方向である有機発光表示装置を提供することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明の実施形態によれば、信号歪曲を減らすことができる有機発光表示装置を提供することができる。
【0011】
本発明の実施形態によれば、後面部分が薄型化された有機発光表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施形態による有機発光表示装置を示す構造図である。
図2図1に図示された表示パネルで隣接した4個の画素の配置を示す回路図である。
図3図1に図示された画素の一実施形態を示す回路図である。
図4図1に図示された有機発光表示装置の後面の一実施形態を示す平面図である。
図5図4に図示された有機発光表示装置の側面図である。
図6図1に図示された有機発光表示装置の後面の他の一実施形態を示す平面図である。
図7図6に図示された有機発光表示装置の側面図である。
図8図6に図示された第1ソース印刷回路基板、第2ソース印刷回路基板、及びコントロール印刷回路基板の配置関係の第1実施形態を示す平面図である。
図9図8に図示された第1ソース印刷回路基板と軟性ケーブルを拡大した平面図である。
図10図6に図示された第1ソース印刷回路基板、第2ソース印刷回路基板、及びコントロール印刷回路基板の配置関係の第2実施形態を示す平面図である。
図11図8に図示された第1ソース印刷回路基板と軟性ケーブルを拡大した平面図である。
図12図6に図示された第1ソース印刷回路基板、第2ソース印刷回路基板、及びコントロール印刷回路基板の配置関係の第3実施形態を示す平面図である。
図13図12に図示された第1ソース印刷回路基板と軟性ケーブルを拡大した平面図である。
図14図6に図示された第1ソース印刷回路基板、第2ソース印刷回路基板、及びコントロール印刷回路基板の配置関係の第4実施形態を示す平面図である。
図15図14に図示された第1ソース印刷回路基板と軟性ケーブルを拡大した平面図である。
図16図9に図示された第1印刷回路基板のA-A’の断面の一実施形態を示す断面図である。
図17図6に図示された第1ソース印刷回路基板とコントロール印刷回路基板がスロット形態に連結されたことを示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の一部の実施形態を例示的な図面を参照して詳細に説明する。各図面の構成要素に参照符号を付加するに当たって、同一な構成要素に対しては、たとえ他の図面上に表示されてもできる限り同一な符号を有することができる。また、本発明を説明するに当たって、関連した公知構成または機能に対する具体的な説明が本発明の要旨を曖昧にすることがあると判断される場合には、その詳細な説明は省略することができる。
【0014】
また、本発明の構成要素を説明するに当たって、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用することができる。このような用語はその構成要素を他の構成要素と区別するためのものであり、その用語により当該構成要素の本質や回順序、順序、または個数などが限定されない。ある構成要素が他の構成要素に“連結”、“結合”、または“接続”されると記載された場合、その構成要素はその他の構成要素に直接的に連結または接続できるが、各構成要素の間に更に他の構成要素が“介在”されるか、または各構成要素が他の構成要素を通じて“連結”、“結合”、または“接続”されることもできると理解されるべきである。
【0015】
図1は、本発明の実施形態による有機発光表示装置を示す構造図である。
【0016】
図1を参照すると、有機発光表示装置100は、表示パネル110、データドライバ120、ゲートドライバ130、タイミングコントローラ140を含む。
【0017】
表示パネル110は第1方向に配置された複数のデータライン(DL1,...,DLm)と第2方向に配置された複数のゲートライン(GL1,...,GLn)を含むことができる。複数のデータライン(DL1,...,DLm)と複数のゲートライン(GL1,...,GLn)は直交するものとして図示されているが、これに限定されるのではない。表示パネル110は、複数のゲートライン(GL1,...,GLn)と複数のデータライン(DL1,...,DLm)が交差する領域に対応して形成される複数の画素101を含むことができる。複数の画素101は、有機発光ダイオード(図示せず)と、有機発光ダイオードに駆動電流を供給する画素回路(図示せず)を含むことができる。画素回路は、ゲートライン(GL1,...,GLn)とデータライン(DL1,...,DLm)に連結されて有機発光ダイオードに駆動電流を供給することができる。有機発光ダイオードは、駆動電流のサイズに対応して放出する光の輝度が決定できる。ここで、表示パネル110に配置される配線は、複数のデータライン(DL1,...,DLm)と複数のゲートライン(GL1,...,GLn)に限定されるのではない。
【0018】
データドライバ120は、データ信号を複数のデータライン(DL1,...,DLm)に印加することができる。データ信号は階調に対応することができ、対応する階調によってデータ信号の電圧レベルが決定できる。データ信号の電圧をデータ電圧と称することができる。また、データドライバ120は画素101から劣化情報をセンシングすることができる。データドライバ120が画素101からセンシングする情報はこれに限定されるのではない。
【0019】
ここで、データドライバ120の数は1つのものとして図示されているが、これに限定されるのではなく、表示パネル110のサイズ、解像度に対応して2つ以上でありうる。また、データドライバ120は集積回路(Integrated circuit)で具現できる。データドライバ120が集積回路形態に具現されたものをドライブICと称することができる。
【0020】
ゲートドライバ130は、ゲート信号を複数のゲートライン(GL1,...,GLn)に印加することができる。ゲート信号が印加された複数のゲートライン(GL1,...,GLn)に対応する画素101は、データ信号の伝達を受けることができる。また、ゲートドライバ130はセンシング信号を画素101に伝達することができる。ゲートドライバ130から出力されたセンシング信号の伝達を受けた画素101は、データドライバ120から出力されたセンシング電圧の伝達を受けることができる。ここで、ゲートドライバ130の数は1つのものとして図示されているが、これに限定されるのではなく、少なくとも2つでありうる。また、ゲートドライバ130は表示パネル110の両側に配置され、1つのゲートドライバ130は複数のゲートライン(GL1,...,GLn)のうち、奇数番目のゲートラインに連結され、他の1つのゲートドライバ130は複数のゲートライン(GL1,...,GLn)のうち、偶数番目のゲートラインに連結される。しかしながら、これに限定されるのではない。ゲートドライバ130は集積回路で具現できる。
【0021】
タイミングコントローラ140は、データドライバ120とゲートドライバ130を制御することができる。また、タイミングコントローラ140はデータ信号に対応する映像データをデータドライバ120に伝達することができる。映像データはデジタル信号でありうる。タイミングコントローラ140は、映像データを補正してデータドライバ120に伝達することができる。タイミングコントローラ140の動作はこれに限定されるのではない。タイミングコントローラ140は集積回路で具現できる。
【0022】
図2は、図1に図示された表示パネルで隣接した4個の画素の配置を示す回路図である。
【0023】
図2を参照すると、表示パネル100は並んで配置された2つの第1データラインDL1及び第2データラインDL2が第1方向に延長され、第1ゲートラインGL1乃至第4ゲートラインGL4は並んで配置され、第2方向に延長される。また、第1ゲートラインGL1乃至第4ゲートラインGL4のうち、第2ゲートラインGL2と第3ゲートラインGL3は互いに隣接するように配置される。第2ゲートラインGL2と第3ゲートラインGL3が隣接するということは、第2ゲートラインGL2と第3ゲートラインGL3との間に画素が配置されないようになっていることを意味することができる。しかしながら、これに限定されるのではない。
【0024】
第1画素101aのスイチントランジスタSta1は、第1データラインDL1と第1ゲートラインGL1に連結される。第2画素101bのスイッチングトランジスタSTb1は、第1データラインDL1と第2ゲートラインGL2に連結される。第3画素101cのスイッチングトランジスタSTc1は、第2データラインDL2と第1ゲートラインGL1に連結される。第4画素101dのスイッチングトランジスタSTd1は、第2データラインDL2と第2ゲートラインGL2に連結される。
【0025】
第5画素102aのスイッチングトランジスタSta2は、第1データラインDL1と第3ゲートラインGL3に連結される。第6画素102bのスイッチングトランジスタSTb2は、第1データラインDL1と第4ゲートラインGL4に連結される。第7画素102cのスイッチングトランジスタSTc2は、第2データラインDL2と第3ゲートラインGL3に連結される。第8画素102dのスイッチングトランジスタSTd2は、第2データラインDL2と第4ゲートラインGL4に連結される。
【0026】
ここでは表示パネル110に4*2で配列されている複数の画素を含んでいるものとして図示されているが、これは説明のための例示的なものであって、これに限定されるのではない。
【0027】
前記のように画素が配置されている表示パネル110は、例えば、第1画素101aと第2画素101bが互いに異なる時間にデータ信号の供給を受け、かつ1水平期間(Hsync)の間、データラインD1、D2にデータ信号を2回転送し、第1ゲートラインGL1と第2ゲートラインGL2に順次に第1ゲート信号と第2ゲート信号を印加することによって、画素にデータ信号が供給されるようにすることができる。このような方式により表示パネル110を駆動することをダブルレートドライビング(Double rate driving:以下、DRD)方式と称することができる。
【0028】
有機発光表示装置100の駆動でDRD方式を利用するようになれば、データライン(DL1,...,DLm)の数を減らすことができるので、データ信号を出力するチャンネルの数の小さいデータドライバ120を採用することができる。これによって、表示パネル110に採用されたデータドライバ120は解像度に比べてデータ信号を出力するチャンネルの数が小さいことがある。また、データドライバ120が複数のドライブICを採用した場合、ドライブICの数を低減することができる。ここでは1つのデータラインに2つの画素がデータ信号の供給を受けることを図示しているが、これに限定されるのではなく、1つのデータラインを介して4個の画素がデータ信号の供給を受けることも可能である。
【0029】
図3は、図1に図示された画素の一実施形態を示す回路図である。
【0030】
図3を参照すると、画素101は有機発光ダイオードOLEDと有機発光ダイオードOLEDを駆動する画素回路を含む。画素回路は、第1トランジスタM1、第2トランジスタM2、第3トランジスタM3、及びキャパシタCstを含むことができる。
【0031】
第1トランジスタM1は高電位電圧EVDDが伝達される第1電源ラインVL1に第1電極が連結され、第1ノードN1にゲート電極が連結され、第2ノードN2に第2電極が連結される。第1トランジスタM1は第1ノードN1に伝達される電圧に対応して第2ノードN2に電流が流れるようにすることができる。第1トランジスタM1の第1電極はドレイン電極であり、第2電極はソース電極でありうる。しかしながら、これに限定されるのではない。
【0032】
第2ノードN2に流れる電流は、以下の数式1に対応することができる。
【0033】
【数1】
【0034】
ここで、Idは第2ノードN2に流れる電流の量を意味し、kはトランジスタの電子移動度を意味し、Vgsは第1トランジスタM1のゲート電極とソース電極の電圧差を意味し、Vthは第1トランジスタM1のしきい電圧を意味する。
【0035】
したがって、電子移動度としきい電圧との偏差によって電流の量が変わるようになるので、電子移動度としきい電圧との偏差に対応してデータ信号を補正することによって、画質の低下を防止することができる。また、電子移動度は温度により変わることができる。第1トランジスタM1を駆動トランジスタと称することができる。
【0036】
第2トランジスタM2はデータラインDLに第1電極が連結され、ゲートラインGLにゲート電極が連結され、第1ノードN1に第2電極が連結される。したがって、第2トランジスタM2はゲートラインGLを介して伝達されるゲート信号に対応して第1ノードN1にデータ信号に対応するデータ電圧(Vdata)が伝達されるようにすることができる。第2トランジスタM2の第1電極はドレイン電極であり、第2電極はソース電極でありうる。しかしながら、これに限定されるのではない。ここで、第2トランジスタM2は図2のスイッチングトランジスタSta1~Stb2に対応することができる。
【0037】
第3トランジスタM3は第2ノードN2に第1電極が連結され、センシング制御ラインSenseにゲート電極が連結され、第2電源ラインVL2に第2電極が連結される。第3トランジスタM3は、センシング制御ラインSenseを介して伝達されるセンシング制御信号に対応して第2ノードN2の電圧を第2電源ラインVL2に伝達することができる。第3トランジスタM3の第1電極はドレイン電極であり、第2電極はソース電極でありうる。しかしながら、これに限定されるのではない。
【0038】
キャパシタCstは第1電極が第1ノードN1に連結され、第2電極が第2ノードN2に連結される。キャパシタCstは、第1トランジスタM1のゲート電極の電圧とソース電極の電圧を一定に維持することができる。
【0039】
有機発光ダイオードOLEDはアノード電極が第2ノードN2に連結され、カソード電極が低電位電圧EVSSに連結される。ここで、低電位電圧EVSSは接地でありうる。しかしながら、これに限定されるのではない。低電位電圧EVSSは低電源ラインを介して供給を受けることができる。有機発光ダイオードOLEDは、アノード電極からカソード電極に電流が流れるようになれば、電流の量に対応して光を発光することができる。有機発光ダイオードOLEDは、赤色、緑色、青色、白色のうち、いずれか1つの色を発光することができる。しかしながら、これに限定されるのではない。
【0040】
有機発光表示装置100に採用された画素101の回路は、これに限定されるのではない。
【0041】
図4図1に図示された有機発光表示装置の後面の一実施形態を示す平面図であり、図5図4に図示された有機発光表示装置の側面図である。
【0042】
図4及び図5を参照すると、有機発光表示装置100は、表示パネル110の後面にコントロール印刷回路基板141と第1乃至第4ソース印刷回路基板121~124を備える。ここで、ソース印刷回路基板121~124の数は4個のものとして図示されているが、これに限定されるのではない。
【0043】
コントロール印刷回路基板141は、軟性ケーブル161、162を用いて第1及び第2ソース印刷回路基板121、122と連結される。軟性ケーブル161、162はコントロール印刷回路基板141に配置されている第1コネクタ171及び第2コネクタ172と第1及び第2ソース印刷回路基板121、122に各々配置されている第3コネクタ173及び第4コネクタ174を介して連結される。また、第1ソース印刷回路基板121と第2ソース印刷回路基板122は、各々軟性ケーブル163、164を用いて第3ソース印刷回路基板123と第4ソース印刷回路基板124に連結される。軟性ケーブル161~164はFFC(Flexible flat cable)またはFPC(Flexible printed circuit)でありうる。しかしながら、これに限定されるのではない。
【0044】
そして、有機発光表示装置100はドライブIC(図示せず)が配置されている複数のフィルム180を含むことができる。各複数のフィルム180は、一端が第1ソース印刷回路基板121乃至第4ソース印刷回路基板124のうち、いずれか1つに連結され、他端は表示パネル110に連結される。フィルム180には配線が配置されて、配線を介してドライブIC281が表示パネル110に信号を送受信し、ドライブIC281が第1乃至第4印刷回路基板121~124に配置されている配線と信号を送受信することができる。
【0045】
前記のように構成された有機発光表示装置100は、コントロール印刷回路基板141の自体サイズと軟性ケーブル161、162の長さによりコントロール印刷回路基板141が表示パネル110の後面の中心ラインCLに近接するように位置するようになる。したがって、図5に図示されているように、有機発光表示装置100の後面を保護するケース110aが、中心ラインCLまで間隔(d1)に対応して突出する。
【0046】
図6図1に図示された有機発光表示装置の後面の他の一実施形態を示す平面図であり、図7図6に図示された有機発光表示装置の側面図である。
【0047】
図6及び図7を参照すると、有機発光表示装置100は、表示パネル110、表示パネル110の後面に配置されるコントロール印刷回路基板241、第1ソース印刷回路基板221、及び第2ソース印刷回路基板222を含む。コントロール印刷回路基板241は、第1及び第2ソース印刷回路基板221、222の間に配置される。また、コントロール印刷回路基板241は第1及び第2ソース印刷回路基板221、222と各々連結される。第1及び第2ソース印刷回路基板221、222は、表示パネル110と各々第1方向に連結される。そして、コントロール印刷回路基板241は第1及び第2ソース印刷回路基板221、222と各々第2方向に連結される。第1方向と第2方向は互いに相異する方向でありうる。第1方向は表示パネル110に垂直な方向であり、第2方向は表示パネル110に水平な方向でありうる。ここで、ソース印刷回路基板221、222の数は2つのものとして図示されているが、これに限定されるのではない。また、コントロール印刷回路基板241は第1ソース印刷回路基板221または第2ソース印刷回路基板222は互いに対向する面に対応して連結される。
【0048】
コントロール印刷回路基板241は、軟性ケーブル261、262を用いて第1及び第2ソース印刷回路基板221、222と各々連結される。軟性ケーブル261、262は、コントロール印刷回路基板241に配置されている第1コネクタ271と、第1ソース印刷回路基板221に配置されている第3コネクタ273及びコントロール印刷回路基板241に配置されている第2コネクタ272と、第2ソース印刷回路基板222に配置されている第4コネクタ274とを介して連結される。第1コネクタ271と第3コネクタ273は互いに対向する面に配置され、第2コネクタ272と第4コネクタ274は互いに対向する面に配置される。これによって、軟性ケーブル261、262の長さを最短化させることができる。コントロール印刷回路基板241と第1ソース印刷回路基板221またはコントロール印刷回路基板241と第2ソース印刷回路基板222を連結する方法は、これに限定されるのではない。軟性ケーブル261、262は、FFC(Flexible flat cable)またはFPC(Flexible printed circuit)でありうる。しかしながら、これに限定されるのではない。
【0049】
そして、有機発光表示装置100は各々ドライブICが配置されている複数のフィルム280を含むことができる。複数のフィルム280の各々は一端が第1ソース印刷回路基板221または第2ソース印刷回路基板222に連結され、他端は表示パネル110に連結される。各々のフィルム280には配線が配置されて、配線を介してドライブIC281が表示パネル110に信号を送受信し、ドライブIC281が第1または第2印刷回路基板221、222に配置されている配線と信号を送受信することができる。また、フィルム280に電源ラインが配置される。
【0050】
コントロール印刷回路基板241と第1ソース印刷回路基板221またはコントロール印刷回路基板241と第2ソース印刷回路基板222を連結する軟性ケーブル261、262は、コントロール印刷回路基板241と第1ソース印刷回路基板221の間と、コントロール印刷回路基板241と第2ソース印刷回路基板222の間に配置される。これによって、軟性ケーブル261、262はコントロール印刷回路基板241が第1ソース印刷回路基板221または第2ソース印刷回路基板222と互いに対向する面を連結されるようにすることによって、軟性ケーブル261、262の長さを短く具現することができる。軟性ケーブル261、262の長さが短く具現されれば、軟性ケーブル261、262が伝達する信号が歪曲されることを最小化させることができる。
【0051】
コントロール印刷回路基板241が第1ソース印刷回路基板221と第2ソース印刷回路基板222の間に配置されることによって、コントロール印刷回路基板241は表示パネル110の中心ラインCLに近接しないようになる。したがって、図7に図示されているように、有機発光表示装置100の後面のケース110bと中心ラインCLまでの間隔(d2)は図5の長さ(d1)より長く具現できる。これによって、有機発光表示装置100は図5に図示された有機発光表示装置より後面の厚い部分の上下幅が小さくなるので、後面に突出した部分のサイズを縮めることができる。したがって、有機発光表示装置の後面部分を薄く具現することができる。
【0052】
図8図6に図示された第1ソース印刷回路基板、第2ソース印刷回路基板、及びコントロール印刷回路基板の配置関係の第1実施形態を示す平面図である。図9図8に図示された第1ソース印刷回路基板と軟性ケーブルを拡大した平面図である。また、図10図6に図示された第1ソース印刷回路基板、第2ソース印刷回路基板、及びコントロール印刷回路基板の配置関係の第2実施形態を示す平面図である。図11図8に図示された第1ソース印刷回路基板と軟性ケーブルを拡大した平面図である。
【0053】
図8から図11を参照すると、第1ソース印刷回路基板221は、第1メモリ250と第1信号線230が配置される第1領域221aと、ドライブIC281が配置されているフィルム121と連結される第2信号線270が配置される第2領域221bを含む。そして、第2ソース印刷回路基板222は第1ソース印刷回路基板221と同一な形態に配置される。しかしながら、これに限定されるのではない。また、第1メモリ250は第1ソース印刷回路基板221に配置されているものとして図示されているが、これに限定されるのではなく、第2ソース印刷回路基板222に配置されていることができる。
【0054】
第1ソース印刷回路基板221と第2ソース印刷回路基板222は第1領域221aにより第2方向の幅が一定でないようになることができる。ここで、第1領域221aと第2領域221bの幅の和はコントロール印刷回路基板241の幅と同一でありうる。しかしながら、これに限定されるのではない。ここで、第1領域221aと第2領域221bは各々四角形態のものとして図示されているが、これに限定されるのではない。また、第1領域221aは第2領域221bに対応する第1面301aとコントロール印刷回路基板241に対応する第2面302aを含むことができる。第1面301aは仮想のラインで、第1面301aの全体は第2領域221bに接することができる。
【0055】
第1領域221aには第1メモリ250と、第1メモリ250に信号を転送するか、または第1メモリ250から信号を転送する第1信号線230が配置される。第1メモリ250は電源がオフされても格納されているデータがリセットされないようにすることができる。第1メモリ250はNANDフラッシュメモリでありうる。NANDフラッシュメモリは電源がオフされてもデータを格納することができる不揮発性メモリである。第1メモリ250は、表示パネル110の駆動トランジスタのしきい電圧、電子移動度、カメラ補償データ、基準値などに対する情報を格納し、有機発光表示装置100がターンオンされれば、第2メモリ150に格納されたデータを提供することができる。駆動トランジスタは図3の第1トランジスタM1でありうる。
【0056】
第1メモリ250は表示パネル110の特性値を格納しているが、第1メモリ250を交換するようになれば、表示パネル110の正確な特性値を利用できなくなり、第1メモリ250に格納されたデータのバックアップを受けなければならないという問題が発生することがある。第1メモリ250が第1ソース印刷回路基板221または第2ソース印刷回路基板222に配置されていれば、故障によってコントロール印刷回路基板241を交換しても第1メモリ250を交換する必要がないので、前記の問題点が発生しなくなる。
【0057】
第1メモリ250は第1領域221aの第1面301aと対応する面に制御信号の供給を受ける制御信号入力端251が配置され、第2面302aと対応する面にデータ信号が入出力されるデータ入出力端252が配置される。第1面301aと対応する面は第1メモリ250の面のうち、第1面301aと平行しながら最も隣接した面でありえ、第2面302aと対応する面は第2面302aと平行しながら最も隣接した面でありうる。制御信号入力端251には、第1信号線230のうち、制御信号線230aが連結される。
【0058】
制御信号線230aはタイミングコントローラ140から第1メモリ読取(Nand_read_en)命令語を含む信号、第1メモリ_書込(Nand_write_en)命令語を含む信号を伝達する信号線を含むことができる。制御信号線230aにより伝達される命令語を含む信号は、これに限定されるのではない。第1メモリ250は制御信号線230aから伝達を受けた信号に含まれた命令語に対応して動作することができる。制御信号線230aを介して伝達される信号はタイミングコントローラ140から第1メモリ250の方向に伝達される単方向信号である。
【0059】
データ入出力端252には、第1信号線230のうち、データ信号線230bが連結される。データ入出力端252は、制御信号線230aを介して伝達される命令により第1メモリ250に格納されたデータが出力されてデータ信号線230bを介して第2メモリ150に伝達されるようにするか、または第2メモリ150に格納されたデータの伝達を受けてデータ信号線230bを介して第1メモリ250に格納されるようにすることができる。
【0060】
第2領域221bには、ドライブIC281が実装されたフィルム280と、ドライブIC281に信号を供給し、ドライブIC281から出力された信号を伝達する第2信号線270が配置される。しかしながら、これに限定されるのではなく、電源を供給する電源線が配置され得る。第2信号線270は、第2方向に延長された第1配線270aを含むことができる。また、第2信号線270はドライブIC281が実装されたフィルム280に配置されている配線と連結されるために第1方向に延長され、第1配線と連結された第2配線270bを含むことができる。
【0061】
コントロール印刷回路基板241上には、タイミングコントローラ140と、第2メモリ150と、パワーブロック160が配置される。タイミングコントローラ140はプロトコルに対応して高速で信号を転送することができ、動作中に第2メモリ150からデータの供給を受けることができる。第2メモリ150は高速でデータを処理するタイミングコントローラ140にデータを供給するので、タイミングコントローラ140に隣接するように配置される。
【0062】
タイミングコントローラ140は、コントロール印刷回路基板241上で第1ソース印刷回路基板221までの距離と第2ソース印刷回路基板222までの距離が同一な位置に配置され得る。また、タイミングコントローラ140は、コントロール印刷回路基板241の中央に配置され得る。タイミングコントローラ140は第1ソース印刷回路基板221と第2ソース印刷回路基板222に転送される信号が転送される時間が異なれば、表示パネル110で表示される映像に歪曲が発生する虞がある。しかしながら、タイミングコントローラ140がコントロール印刷回路基板241に配置される位置を調節することによって、転送される時間差が発生しないようにすることができる。
【0063】
第2メモリ150は、4個のDDR(Double data rate synchronous dynamic random-access of memory)を含むことができる。DDRはタイミングコントローラ140に格納されたデータを供給し、タイミングコントローラ140で演算されたデータを格納し、NANDフラッシュメモリに供給することができる。
【0064】
パワーブロック160は、PMIC(Power management integrated circuit)、ガンマ回路、バックブースタコンバータ(Buck booster converter)を含むことができる。しかしながら、これに限定されるのではない。第2メモリ150はタイミングコントローラ140と隣接して配置される。第2メモリ150は4個のDDR(Double data rate synchronous dynamic random-access of memory)を含むことができる。しかしながら、これに限定されるのではない。
【0065】
そして、第1領域221aと第2領域221bの間に接地パターンGNDが配置される。接地パターンGNDは第1領域221aと第2領域221bを電気的に遮蔽して第1領域221aに配置された第1信号線230と第2領域221bに配置された第2信号線270に伝達される信号の間の干渉を最小化することができる。接地パターンGNDの長さは第1面301aの長さに対応することができる。
【0066】
第1ソース印刷回路基板221と第2ソース印刷回路基板222は各々1つの軟性ケーブル261、262を介してコントロール印刷回路基板241と連結される。しかしながら、これに限定されるのではない。コントロール印刷回路基板241、第1ソース印刷回路基板221、及び第2ソース印刷回路基板222には各々コネクタ271、272、273、274が配置され得る。
【0067】
軟性ケーブル261、262は、図8及び図9に図示されているように、一端はコントロール印刷回路基板241に配置されている第1コネクタ271または第2コネクタ272に連結され、他端は第1ソース印刷回路基板221または第2ソース印刷回路基板222に各々配置されている第3コネクタ273または第4コネクタ274に連結される。また、軟性ケーブル261、262は、図10及び図11に図示されているように、第1軟性ケーブル261a、262aと第2軟性ケーブル262b、262bを含むことができる。第1軟性ケーブル261a、262aは、第1メモリ250とタイミングコントローラ140の間に転送される信号を伝達し、第2軟性ケーブル262b、262bは、第1ドライブIC281とタイミングコントローラ140の間に転送される信号を伝達する。しかしながら、これに限定されるのではない。第1メモリ250が第1ソース印刷回路基板221のみに配置されている場合、コントロール印刷回路基板241と第2ソース印刷回路基板222を連結する第1軟性ケーブル262aは信号を伝達しないことがある。
【0068】
また、第1軟性ケーブル262aが配置されないことがある。軟性ケーブル261、262が第1軟性ケーブル261a、262aと第2軟性ケーブル262b、262bを含むようになれば、第1メモリ250とタイミングコントローラ140の間に伝達される信号と第1及び第2ソース印刷回路基板222のドライブIC281とタイミングコントローラ140の間に伝達される信号が分離されることによって、信号干渉を減少させることができる。
【0069】
図12図6に図示された第1ソース印刷回路基板、第2ソース印刷回路基板、及びコントロール印刷回路基板の配置関係の第3実施形態を示す平面図である。図13図12に図示された第1ソース印刷回路基板と軟性ケーブルを拡大した平面図である。また、図14図6に図示された第1ソース印刷回路基板、第2ソース印刷回路基板、及びコントロール印刷回路基板の配置関係の第4実施形態を示す平面図である。図15図14に図示された第1ソース印刷回路基板と軟性ケーブルを拡大した平面図である。
【0070】
図12から図15を参照すると、第1ソース印刷回路基板221は第1メモリ250と第1信号線230が配置される第1領域221aと、ドライブIC281と連結され、第2信号線270が配置される第2領域221bを含むことができる。そして、第2ソース印刷回路基板222は第1ソース印刷回路基板221と同一な形態に配置される。しかしながら、これに限定されるのではない。また、第1メモリ250は第1ソース印刷回路基板221に配置されているものとして図示されているが、これに限定されるのではなく、第2ソース印刷回路基板222に配置されていることができる。
【0071】
第1ソース印刷回路基板221と第2ソース印刷回路基板222は、第1領域221aにより、第2方向の幅が一定でない。ここで、第1領域221aと第2領域221bの幅の和はコントロール印刷回路基板241の幅より厚いものとして図示されているが、これに限定されるのではない。第1領域221aは第2領域221bに対応する第1面301aとコントロール印刷回路基板241に対応する第2面302aを含むことができる。また、第1領域221aは、一部が第2領域221bに接し、他の一部は第2領域221bと接しないようにして、第2領域221bと一定のギャップGAPが維持されるようにすることができる。第1面301aはギャップGAPにより段差を有して形成される。
【0072】
第1領域221aには第1メモリ250と、第1メモリ250に信号を転送するか、または第1メモリ250から信号を転送する第1信号線230が配置される。第1メモリ250は、電源がオフされても格納されているデータがリセットされないようにすることができる。第1メモリ250は、NANDフラッシュメモリでありうる。しかしながら、これに限定されるのではない。第1メモリ250には、第1領域221aの第1面301aの反対面に制御信号の供給を受ける制御信号入力端251が配置され、第2面302aと対応する面にデータ信号が入出力されるデータ入出力端252が配置される。制御信号入力端251は、第1信号線230のうち、制御信号線230aが連結される。制御信号線230aは、タイミングコントローラ140から第1メモリ読取(Nand_read_en)命令語を含む信号、第1メモリ_書込(Nand_write_en)命令語を含む信号を伝達する複数の信号線を含むことができる。ここで、制御信号線230aにより伝達される命令語を含む信号は、これに限定されるのではない。第1メモリ250は制御信号線230aから伝達を受けた信号に含まれた命令語に対応して動作することができる。制御信号線230aを介して伝達される信号はタイミングコントローラ140から第1メモリ250の方向に伝達される単方向信号である。
【0073】
データ入出力端252には、第1信号線230のうち、データ信号線230bが連結される。データ入出力端252は、制御信号線230aを介して伝達される命令により第1メモリ250に格納されたデータが出力されてデータ信号線230bを介して第2メモリ150に伝達されるようにするか、または第2メモリ150に格納されたデータの伝達を受けてデータ信号線230bを介して第1メモリ250に格納されるようにすることができる。
【0074】
第2領域221bは、ドライブIC281が実装されたフィルム280と、ドライブIC281に信号を供給し、ドライブIC281から出力された信号を伝達する第2信号線270が配置される。第2信号線270は、第2方向に延長された第1配線270aを含むことができる。また、第2信号線270はドライブIC281が実装されたフィルム280に配置されている配線と連結されるために第1方向に延長され、第1配線270aと連結された第2配線270bを含むことができる。第1配線270aと第2配線270bはドライブICを制御する制御信号を伝達する信号線、映像信号を伝達する信号線、電源を伝達する電源線を含むことができる。しかしながら、これに限定されるのではない。
【0075】
第1領域221aと第2領域221bの間には一定の間隔を有するギャップGAPが形成されており、ギャップGAPにより一定の間隔が維持されて第1領域221aに伝達される信号と第2領域221bに伝達される信号は互いに干渉が発生しないようになることができる。また、第1領域221aと第2領域221bの間に接地パターンGNDが配置されることによって、信号干渉を防止することができる。
【0076】
コントロール印刷回路基板241は、タイミングコントローラ140と、第2メモリ150と、パワーブロック160が配置される。タイミングコントローラ140は、プロトコルに対応して高速で信号を転送することができ、動作中に第2メモリ150からデータの供給を受けることができる。第2メモリ150は高速でデータを処理するタイミングコントローラ140にデータを供給するので、タイミングコントローラ140に隣接するように配置される。
【0077】
タイミングコントローラ140は、第1ソース印刷回路基板221までの距離と第2ソース印刷回路基板222までの距離が同一の位置に配置され得る。また、タイミングコントローラ140はコントロール印刷回路基板241の中央に配置される。タイミングコントローラ140は、第1ソース印刷回路基板221と第2ソース印刷回路基板222に転送される信号が転送される時間が異なれば、表示パネル110で表示される映像に歪曲が発生する虞がある。しかしながら、タイミングコントローラ140がコントロール印刷回路基板241上に配置される位置を調節することによって、タイミングコントローラ140で転送する信号の間に転送される時間差が発生しないようにすることができる。
【0078】
第2メモリ150は、4個のDDR(Double data rate synchronous dynamic random-access of memory)を含むことができる。しかしながら、第2メモリ150に含まれたメモリの数と種類はこれに限定されるのではない。第2メモリ150は、タイミングコントローラ140に格納されたデータを供給し、タイミングコントローラ140で演算されたデータを格納し、第2メモリ150に供給することができる。
【0079】
パワーブロック160は、PMIC(Power management integrated circuit)、ガンマ回路、バックブースタコンバータ(Buck booster converter)を含むことができる。しかしながら、これに限定されるのではない。第2メモリ150は、タイミングコントローラ140と隣接して配置されている。パワーブロック160は、タイミングコントローラ140の上部に配置され、第1ソース印刷回路基板221または第2ソース印刷回路基板222との距離が同一であるように配置され得る。しかしながら、これに限定されるのではない。
【0080】
そして、第1領域221aと第2領域221bの間に接地パターンGNDが配置される。接地パターンGNDは、第1領域221aと第2領域221bを電気的に遮蔽して、第1領域221aに配置された第1信号線230と第2領域221bに配置された第2信号線270に伝達される信号の間の干渉を最小化することができる。接地パターンGNDの長さは第1面301aの長さに対応することができる。
【0081】
第1ソース印刷回路基板221と第2ソース印刷回路基板222は、各々1つの軟性ケーブル261、262を介してコントロール印刷回路基板241と連結される。コントロール印刷回路基板241、第1ソース印刷回路基板221、第2ソース印刷回路基板222には各々コネクタ271、272、273、274が配置される。
【0082】
軟性ケーブル261、262は、図12及び図13に図示されているように、一端はコントロール印刷回路基板241に配置されている第1コネクタ271または第2コネクタ272と連結され、他端は第1ソース印刷回路基板221または第2ソース印刷回路基板222に配置されている第3コネクタ273または第4コネクタ274と連結される。また、軟性ケーブル261、262は図14及び図15に図示されているように、第1軟性ケーブル261a、262aと第2軟性ケーブル261b、262bを含むことができる。第1軟性ケーブル261a、262aは第1メモリ250とタイミングコントローラ140を連結し、第2軟性ケーブル261b、262bは第1ドライブIC281とタイミングコントローラ140を連結することができる。軟性ケーブル261、262が第1軟性ケーブル261a、262aと第2軟性ケーブル261b、262bを含むようになれば、第1メモリ250とタイミングコントローラ140の間に伝達される信号と第1及び第2ソース印刷回路基板222のドライブIC281とタイミングコントローラ140の間に伝達される信号が分離されて伝達されることによって、信号の間の干渉を軽減できる。
【0083】
図16は、図9に図示された第1印刷回路基板のA-A’の断面の一実施形態を示す断面図である。
【0084】
図16を参照すると、第1ソース印刷回路基板221は第1レイヤ乃至第4レイヤ(1L乃至4L)を含む複数のレイヤを含むことができる。第1レイヤ1Lに信号配線が配置され、第2レイヤ2Lに電源を供給する配線が配置される。また、第3レイヤ3Lには第1レイヤ1Lに配置されない信号配線が配置され、第4レイヤ4Lには接地配線が配置される。しかしながら、これに限定されるのではない。
【0085】
そして、第1ソース印刷回路基板221の第1領域221aと第2領域221bの間に配置されている接地パターンGNDは、第1レイヤ乃至第4レイヤ1L~4Lに一体形成される。しかしながら、これに限定されるのではなく、複数のレイヤのうち、少なくとも第1レイヤ1L及び第2レイヤ2Lに一体形成される。接地パターンGNDにより、第1領域221aで転送される信号と第2領域221bで転送される信号の間の干渉を軽減できる。
【0086】
図17は、図6に図示された第1ソース印刷回路基板とコントロール印刷回路基板がスロット形態に連結されたことを示す断面図である。
【0087】
図17を参照すると、第1ソース印刷回路基板221の側面には突起201aが形成されており、コントロール印刷回路基板241には突起に対応する溝201bが形成される。突起201aと溝201bは各々第1ソース印刷回路基板221の側面とコントロール印刷回路基板241の側面に所定の長さを有して形成される。そして、第1ソース印刷回路基板221とコントロール印刷回路基板241は、スライディング方式により溝201bが突起201aに締結される方式により結合することができる。これによって、コントロール印刷回路基板241は、第1ソース印刷回路基板221と直接締結される。ここで、第1ソース印刷回路基板221の側面には突起201aが形成され、コントロール印刷回路基板241に溝201bが形成されるものとして図示されているが、これに限定されるのではない。
【0088】
軟性ケーブル261を使用しなくても突起201aと溝201bにより第1ソース印刷回路基板221がコントロール印刷回路基板241と締結される。第1ソース印刷回路基板221とコントロール印刷回路基板241が締結されれば、互いに密着するようになり、各々に配置されている配線が連結される。第2ソース印刷回路基板222も軟性ケーブル262を使用しないでコントロール印刷回路基板241と直接締結される。ここで、突起201aと溝201bの形状は図示されたものに限定されるのではない。
【0089】
以上の説明及び添付の図面は本発明の技術思想を例示的に示すことに過ぎないものであって、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で構成の結合、分離、置換、及び変更などの多様な修正及び変形が可能である。したがって、本発明に開示された実施形態は本発明の技術思想を限定するためのものでなく、説明するためのものであり、このような実施形態によって本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。本発明の保護範囲は請求範囲によって解釈されなければならず、それと同等な範囲内にある全ての技術思想は本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0090】
100 有機発光表示装置
101 画素
110 表示パネル
120 データドライバ
130 ゲートドライバ
140 タイミングコントローラ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17