(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-28
(45)【発行日】2022-01-20
(54)【発明の名称】媒体消費に基づいた、コンピューティングデバイスのユーザによって実行される身体活動の識別
(51)【国際特許分類】
G06F 3/01 20060101AFI20220113BHJP
G16H 20/00 20180101ALI20220113BHJP
【FI】
G06F3/01 510
G16H20/00
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020095307
(22)【出願日】2020-06-01
【審査請求日】2020-09-03
(32)【優先日】2019-12-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】502208397
【氏名又は名称】グーグル エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】Google LLC
【住所又は居所原語表記】1600 Amphitheatre Parkway 94043 Mountain View, CA U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】特許業務法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】アント・オズタスケント
(72)【発明者】
【氏名】フラビオ・レルダ
【審査官】田川 泰宏
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-161239(JP,A)
【文献】特開2016-157196(JP,A)
【文献】特表2016-513999(JP,A)
【文献】特表2013-513439(JP,A)
【文献】特開平04-224776(JP,A)
【文献】特開2006-239398(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0257534(US,A1)
【文献】特開2018-098769(JP,A)
【文献】国際公開第2018/194523(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01
G16H 20/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピューティングシステムによって、期間中に前記コンピューティングシステムのユーザによって実行される身体活動を判断するステップと、
前記コンピューティングシステムによって、前記ユーザが前記身体活動を実行した前記期間中に前記ユーザが媒体を消費したかどうかを判断するステップと、
前記ユーザが前記身体活動を実行した前記期間中に前記ユーザが前記媒体を消費したとの判断に応じて、前記コンピューティングシステムによって、前記ユーザによって消費された前記媒体を示すデータに基づいて、前記期間中に前記ユーザによって実行される更新済みの身体活動を判断するステップと、
前記コンピューティングシステムによって、前記更新済みの身体活動を示すデータを出力するステップとを含む、方法。
【請求項2】
前記ユーザによって消費される前記媒体は、前記ユーザによって閲覧されるビデオを含み、前記更新済みの身体活動を判断するステップは、
前記コンピューティングシステムによって、前記期間中に前記ユーザによって閲覧される前記ビデオに関連付けられた身体活動を判断するステップと、
前記コンピューティングシステムによって、前記期間中に前記ユーザによって実行される前記更新済みの身体活動が、前記期間中に前記ユーザによって閲覧された前記ビデオに関連付けられた前記身体活動を含むと判断するステップとを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記更新済みの身体活動を判断するステップは、
前記媒体を示す前記データに基づいて、前記媒体のうち複数の部分について、前記媒体のうち前記複数の部分のそれぞれの部分の間中に前記ユーザによって実行される下位活動を判断するステップを含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記ユーザによって実行される前記身体活動を判断するステップは、前記コンピューティングシステムによって、モーションセンサから受取ったセンサデータを用いて身体活動を分類するマシントレーニング型モデルに基づいて、前記ユーザによって実行される前記身体活動を判断するステップを含み、
前記ユーザによって実行される前記更新済みの身体活動を判断したことに応じて、前記コンピューティングシステムによって、受取られた前記センサデータおよび前記更新済みの身体活動に基づいて、前記マシントレーニング型モデルを更新するステップをさらに含む、請求項1から3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記期間は第1の期間であり、前記媒体は第1の媒体であり、前記身体活動は第1の身体活動であり、前記方法はさらに、
前記コンピューティングシステムによって、第2の身体活動に関連付けられた第2の媒体を第2の期間中に前記ユーザが消費したと判断するステップと、
前記コンピューティングシステムによって、前記第2の期間中に前記ユーザが前記第2の身体活動を実行したことを示すデータを前記コンピューティングシステムが含んでいるかどうかを判断するステップと、
前記第2の期間中に前記ユーザが前記第2の身体活動を実行したことを示すデータを前記コンピューティングシステムが含まないとの判断に応じて、前記ユーザが前記第2の身体活動を実行したかどうかを確認するように前記ユーザに促すグラフィカルユーザインターフェイスを表示のために出力するステップと、
前記ユーザが前記第2の身体活動を実行したことを示すユーザ入力を示すデータを受取ったことに応じて、前記コンピューティングシステムによって、前記第2の期間中に前記ユーザが前記第2の身体活動を実行したことを示すために前記ユーザに関連付けられたユーザプロファイルを更新するステップとを含む、請求項1から4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記ユーザが前記第2の身体活動を実行したかどうかを確認するように前記ユーザに促す前記グラフィカルユーザインターフェイスを出力するステップは、前記ユーザがモーションセンサを含む着用可能なコンピューティングデバイスを着用していなかったと判断することにさらに応じている、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記更新済みの身体活動を示す前記データを出力するステップは、前記ユーザが前記更新済みの身体活動を実行した前記期間中に前記ユーザによって消費される前記媒体を示すデータを出力するステップを含む、請求項1から6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記コンピューティングシステムは、前記ユーザによって消費される複数の媒体の各媒体ごとに、前記ユーザがそれぞれの前記媒体を消費した期間を示すユーザプロファイルを含み、前記ユーザが前記身体活動を実行した前記期間中に前記ユーザが媒体を消費したかどうかを判断するステップは、
前記コンピューティングシステムによって、前記ユーザプロファイルに照会して、前記ユーザが前記身体活動を実行した前記期間中に前記ユーザによって消費された媒体を示すデータを前記ユーザプロファイルが含むかどうかを判断するステップを含む、請求項1から7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記ユーザが前記身体活動を実行した前記期間中に前記ユーザが媒体を消費したかどうかを判断するステップは、
前記コンピューティングシステムによって、マイクロフォンによって取込まれた音声入力データと、それぞれの媒体に関連付けられた指紋のセットとに基づいて、前記ユーザが前記身体活動を実行した前記期間中に前記ユーザが媒体を消費したかどうかを判断するステップを含む、請求項1から8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記コンピューティングシステムによって、前記媒体または前記媒体についてのメタデータのうち少なくとも1つにマシントレーニング型モデルを適用することによって前記媒体に関連付けられた1つ以上の身体活動を識別するステップをさらに含む、請求項1から9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
前記ユーザが前記身体活動を実行した前記期間中に前記ユーザが前記媒体を消費したとの判断に応じて、前記コンピューティングシステムにより、前記ユーザが前記身体活動を実行した前記期間中に前記ユーザによって消費された前記媒体に基づいて、フィットネス媒体を識別するマシントレーニング型モデルを更新するステップをさらに含む、請求項1から
10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
前記ユーザによって消費される前記媒体は、前記ユーザによって閲覧されるビデオを含み、フィットネス媒体を識別する前記マシントレーニング型モデルはさらに、前記ビデオに関連付けられた活動を識別する、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
少なくとも1つのプロセッサと、
命令を含むメモリとを備え、前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記少なくとも1つのプロセッサに、請求項1から12のいずれか1項に記載の方法を実行させる、コンピューティングデバイス。
【請求項14】
請求項1から12のいずれか1項に記載の方法を実行するための手段を含むコンピューティングシステム。
【請求項15】
命令を含
むコンピュータ
プログラムであって、前記命令は、コンピューティングデバイスの少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記少なくとも1つのプロセッサに、請求項1から12のいずれか1項に記載の方法を実行させる
、コンピュータ
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
背景
コンピューティングデバイスの中には、加速度計または他のセンサを利用して、ユーザがいつ身体的に活動しているかを判断するとともに、ユーザがどのような身体活動を実行しているかを識別するものがある。典型的には、コンピューティングデバイスは、たとえば、ランニング、サイクリングまたはエアロビクスなどの広範囲のタイプの身体活動を、加速度計からのデータを用いて判断することしかできない。さらに、コンピューティングデバイスは、ユーザによって実行される身体活動を不正確に識別することが多い。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0002】
概要
概して、開示された主題は、コンピューティングシステムが、当該コンピューティングシステムのユーザによって実行される身体活動を識別することを可能にするための技術に関する。コンピューティングシステムは、ユーザによって着用されてユーザの動きおよび/またはユーザの生理的状態を検出する1つ以上のセンサを含む。コンピューティングシステムは、ユーザによって実行される身体活動と、ユーザが身体活動を実行した期間とについて最初の判断を下す。コンピューティングシステムはまた、ユーザが(たとえば、インターネットベースのメディアプラットフォームを介して)どのような媒体を消費したかと、媒体が消費された期間とを示すデータを含む。コンピューティングシステムが身体活動の実行中にもユーザが媒体を消費したと判断する場合、コンピューティングシステムは、媒体に関連付けられた身体活動に基づいて身体活動を更新し得る。たとえば、媒体についてのメタデータは、媒体が特定の身体活動(たとえば、ヨガ)についてのフィットネス媒体(たとえば、練習用ビデオ)であることを示す可能性もある。このような例においては、コンピューティングシステムは、媒体に関連付けられた特定の身体活動をユーザが実行したことを示すためにユーザについてのユーザプロファイルを更新してもよい。
【0003】
ユーザによって消費された媒体を示すデータに加えてセンサデータを利用することで、コンピューティングシステムがユーザによって実行される身体活動をより正確に識別することが可能になり得る。いくつかの事例においては、ユーザによって消費された媒体を示すデータを利用することで、コンピューティングシステムがより詳細なまたは特定的なタイプの身体活動を識別することが可能になり得る。ユーザによって実行される身体活動をより正確に判断するか、またはより特定的な身体活動を識別することにより、コンピューティングシステムが、身体活動中に燃焼されたカロリーをより正確に評価するとともに、場合によっては、ユーザの健康を向上させることが可能になり得る。さらに、ユーザによって実行される身体活動をより正確におよび/またはより特定的に識別することにより、たとえば、身体活動を追跡するユーザプロファイルをユーザが手動で追加または編集する頻度を減らすことによって、ユーザ経験を向上させ得る。
【0004】
一例においては、方法は、コンピューティングシステムによって、期間中に当該コンピューティングシステムのユーザによって実行される身体活動を判断するステップと、当該コンピューティングシステムによって、当該ユーザが当該身体活動を実行した当該期間中に当該ユーザが媒体を消費したかどうかを判断するステップと、当該ユーザが当該身体活動を実行した当該期間中に当該ユーザが当該媒体を消費したとの判断に応じて、当該コンピューティングシステムによって、当該ユーザによって消費された当該媒体を示すデータに基づいて、当該期間中に当該ユーザによって実行される更新済みの身体活動を判断するステップと、当該コンピューティングシステムによって、当該更新済みの身体活動を示すデータを出力するステップとを含む。
【0005】
別の例においては、命令を含む非一時的なコンピュータ読取可能記憶媒体が記載される。当該命令は、実行されると、コンピューティングデバイスの少なくとも1つのプロセッサに、期間中に当該コンピューティングシステムのユーザによって実行される身体活動を判断することと、当該ユーザが当該身体活動を実行した当該期間中に当該ユーザが媒体を消費したかどうかを判断することと、当該ユーザが当該身体活動を実行した当該期間中に当該ユーザが当該媒体を消費したとの判断に応じて、当該ユーザによって消費された当該媒体を示すデータに基づいて、当該期間中に当該ユーザによって実行される更新済みの身体活動を判断することと、当該更新済みの身体活動を示すデータを出力することとを実行させる。
【0006】
別の例においては、コンピューティングシステムが記載される。当該コンピューティングシステムは、少なくとも1つのプロセッサと命令を含むメモリとを含む。当該命令は、当該少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、当該少なくとも1つのプロセッサに、期間中に当該コンピューティングシステムのユーザによって実行される身体活動を判断することと、当該ユーザが当該身体活動を実行した当該期間中に当該ユーザが媒体を消費したかどうかを判断することと、当該ユーザが当該身体活動を実行した当該期間中に当該ユーザが当該媒体を消費したとの判断に応じて、当該ユーザによって消費された当該媒体を示すデータに基づいて、当該期間中に当該ユーザによって実行される更新済みの身体活動を判断することと、当該更新済みの身体活動を示すデータを出力することとを実行させる。
【0007】
別の例においては、システムが記載される。当該システムは、期間中にコンピューティングシステムのユーザによって実行される身体活動を判断するための手段と、当該ユーザが当該身体活動を実行した当該期間中に当該ユーザが媒体を消費したかどうかを判断するための手段と、当該ユーザが当該身体活動を実行した当該期間中に当該ユーザが当該媒体を消費したとの判断に応じて、当該ユーザによって消費された当該媒体を示すデータに基づいて、当該期間中に当該ユーザによって実行される更新済みの身体活動を判断するための手段と、当該更新済みの身体活動を示すデータを出力するための手段とを含む。
【0008】
1つ以上の例の詳細は添付の図面および以下の記載において説明される。開示の他の特徴、目的および利点は以下の記載、添付の図面および添付の特許請求の範囲から明らかになるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本開示の1つ以上の局面に従った、ユーザによって実行される身体活動を識別するコンピューティングシステムの例を示す概念図である。
【
図2】本開示の1つ以上の局面に従った、ユーザによって実行される身体活動を識別するコンピューティングシステムの例を示すブロック図である。
【
図3】本開示の1つ以上の局面に従った、ユーザによって実行される身体活動を識別するコンピューティングシステムの例によって実行される動作の例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
詳細な説明
図1は、本開示の1つ以上の局面に従った、ユーザによって実行される身体活動を識別するコンピューティングシステム100の例を示す概念図である。
図1の例においては、システム100は、互いに通信可能に連結されているコンピューティングデバイス110およびコンピューティングシステム117を含む。
【0011】
コンピューティングデバイス110はネットワーク116を介してコンピューティングシステム117と通信し得る。ネットワーク116は、コンピューティングシステムとサーバとコンピューティングデバイスとの間でデータを送信するための任意のパブリックまたはプライベートの通信ネットワークを表わす。ネットワーク116は、無線ネットワーク(たとえば、セルラー式、WiFi(登録商標)および/もしくは他の無線ネットワーク)、有線ネットワーク(たとえば、ローカルエリアネットワーク(local area network:LAN)、ワイドエリアネットワーク(wide area network:WAN)、インターネットなど)、または他の如何なるタイプの通信ネットワークであってもよい。ネットワーク116は、1つ以上のネットワークハブ、ネットワークスイッチ、ネットワークルータまたは他のネットワーク設備を含んでいてもよく、これらは、動作可能に相互結合されることにより、コンピューティングデバイス110とコンピューティングシステム117との間で情報を交換できるようにする。コンピューティングデバイス110およびコンピューティングシステム117は、任意の好適な通信技術を用いてネットワーク116を介してデータを送受信し得る。コンピューティングデバイス110およびコンピューティングシステム117は、それぞれのネットワークリンクを用いてネットワーク116に動作可能に結合されてもよい。コンピューティングデバイス110およびコンピューティングシステム117をネットワーク116に結合するリンクは、イーサネット(登録商標)、ATM、または他のタイプのネットワーク接続であってもよく、このような接続は無線接続および/または有線接続であってもよい。
【0012】
コンピューティングシステム117は、1つ以上のデスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、メインフレーム、サーバ、クラウドコンピューティングシステムなどの任意のコンピューティングシステムを表わす。コンピューティングデバイス110は、ラップトップコンピュータ、スマートフォン、タブレット、スマートウォッチ(smartwatch)、(活動トラッカーもしくは活動モニタとも称される)フィットネストラッカー、ヘッドホン、または任意のタイプの携帯型コンピューティングデバイスなどの、任意のタイプのコンピューティングデバイスであり得る。コンピューティングデバイス110および/またはコンピューティングシステム117の付加的な例は、他のモバイルデバイスおよび非モバイルデバイス、たとえば、デスクトップコンピュータ、テレビ、携帯情報端末(personal digital assistant:PDA)、携帯型および非携帯型ゲーミングシステム、デジタルメディアプレイヤもしくはマイクロコンソール、電子ブックリーダ、モバイル用テレビプラットフォーム、自動車ナビゲーションおよび娯楽システム、または、他の任意のタイプの着用可能および着用不可能なモバイル型もしくは非モバイル型のコンピューティングデバイスを含む。
【0013】
コンピューティングデバイス110は存在感知ディスプレイ(presence-sensitive display:PSD)112を含み得る。コンピューティングデバイス110のPSD112は、コンピューティングデバイス110のためのそれぞれの入力デバイスおよび/または出力デバイスとして機能し得る。PSD112はさまざまな技術を用いて実現され得る。たとえば、PSD112は、存在感知入力スクリーン、たとえば、抵抗タッチスクリーン、表面弾性波タッチスクリーン、静電容量タッチスクリーン、投影型静電容量タッチスクリーン、圧力感知スクリーン、音響パルス認識タッチスクリーンなど、または別の存在感知ディスプレイ技術を用いる入力デバイスとして機能し得る。PSD112は、コンピューティングデバイス110のユーザからの入力を検出し得る。たとえば、PSD112は、(たとえば、ユーザが、指またはスタイラスでPSD112に触れるかまたはPSD112の表面のしきい値距離内で指またはスタイラスを動かすことで)PSD112のしきい値距離でまたは当該しきい値距離内で実行される1つ以上のジェスチャを検出し得る。
【0014】
PSD112は、1つ以上の任意のディスプレイデバイスを使用して出力(たとえば、ディスプレイ)デバイスとしても機能し得る。1つ以上の任意の出力デバイスの例として、コンピューティングデバイス110のユーザに可視情報を出力することができる液晶ディスプレイ(liquid crystal display:LCD)、ドットマトリックスディスプレイ、発光ダイオード(light emitting diode:LED)ディスプレイ、有機発光ダイオード(organic light-emitting diode:OLED)ディスプレイ、e-インク、または、同様のモノクロディスプレイもしくはカラーディスプレイが挙げられる。PSD112は、コンピューティングデバイス110によって提供される機能に関連付けられ得るユーザインターフェイス(たとえば、グラフィカルユーザインターフェイス115)として情報を(たとえば、ユーザに対して)出力し得る。たとえば、PSD112は、コンピューティングデバイス110において実行されるかまたはコンピューティングデバイス110からアクセス可能であるコンピューティングプラットフォーム、オペレーティングシステム、アプリケーションおよび/またはサービスのアプリケーションモジュールまたは他の特徴に関連するさまざまなユーザインターフェイスを表示してもよい。
【0015】
いくつかの例においては、コンピューティングデバイス110は1つ以上のセンサ114を含む。センサ114は、コンピューティングデバイス110が経験する動きを示すモーションデータを生成するように構成された1つ以上のモーションセンサを含み得る。モーションセンサの例は、中でも、加速度計、ジャイロスコープおよび磁力計を含む。付加的には、または代替的には、センサ114は、ユーザの生理的状態を示す生理的データを生成するように構成された生理学的センサを含んでいてもよい。生理学的センサの例は、特に、心拍数センサ、温度センサ、呼吸センサ、汗センサを含む。付加的には、または代替的には、センサ114は、モーションセンサおよび生理学的センサ以外のセンサを含み得る。たとえば、センサ114は、ユーザの身体上に装着する必要なしに活動を捕捉することのできるカメラ、マイクロフォンまたは他の任意のタイプのセンサを含んでいてもよい。センサ114は、それぞれのセンサ114によって生成されるセンサデータ(たとえば、モーションデータおよび/または生理的データ)を出力し得る。
【0016】
コンピューティングデバイス110は、活動識別モジュール(activity identification module:AIM)122Aおよび媒体消費認識モジュール(media consumption recognition module:MCRM)124Aを含み得る。コンピューティングシステム117はAIM122B、MCRM124Bおよび媒体分類モジュール(media classification module:MCM)126を含み得る。AIM122AおよびAIM122Bを活動識別モジュール122またはAIM122と総称することもある。同様に、MCRM124AおよびMCRM124BをMCRM124と総称することもある。モジュール122、124および126は、コンピューティングデバイス110およびコンピューティングシステム117において常駐しているおよび/または実行されるソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはハードウェアとソフトウェアとファームウェアとの組合せ用いて、記載された動作を実行し得る。コンピューティングデバイス110およびコンピューティングシステム117は、複数のプロセッサまたは複数のデバイスでモジュール122、124および126を実行してもよい。コンピューティングデバイス110およびコンピューティングシステム117は、基礎となるハードウェア上で実行される仮想マシンとしてモジュール122、124および126を実行してもよい。モジュール122、124および126は、オペレーティングシステムまたはコンピューティングプラットフォームの1つ以上のサービスを実行してもよい。モジュール122、124および126は、コンピューティングプラットフォームのアプリケーション層において1つ以上の実行可能プログラムとして実行されてもよい。
【0017】
AIM122は、センサデータに少なくとも部分的に基づいてコンピューティングデバイス110のユーザによって実行される身体活動を判断し得る。身体活動の例は、中でも特に、ランニング、ウォーキング、ヨガ、キックボクシング、ウェイトリフティング、水泳を含む。いくつかの例においては、ユーザによって実行される身体活動を判断するために、AIM122は、身体活動(たとえば、ランニング、ウォーキング、ヨガ、キックボクシング、ウェイトリフティング、水泳など)のタイプを判断し得る。いくつかの例においては、AIM122はさらに、身体活動を、身体活動のタイプおよび身体活動のタイプの1つ以上の属性(たとえば、45秒間のヨガストレッチ、ジョギングペース、10回の腕立て伏せなど)として判断してもよい。本開示の全体を通じて記載される例においては、コンピューティングデバイス110および/またはコンピューティングシステム117は、データを分析するための明確な許可をコンピューティングデバイス110のユーザから受取った場合にのみ、コンピューティングデバイス110および/またはコンピューティングデバイス110のユーザに関連付けられたデータを分析する。たとえば、以下に記載される状況においては、コンピューティングデバイス110および/またはコンピューティングシステム117がユーザに関連付けられたデータを収集できるようになるかまたは利用し得る前に、コンピューティングデバイス110および/もしくはコンピューティングシステム117のプログラムまたは特徴がユーザデータ(たとえば、ユーザの現在の位置、運動、生理的状態などについての情報)を収集して利用することができるかどうかを制御するよう入力するための機会、または、コンピューティングデバイス110および/もしくはコンピューティングシステム117がユーザに関連し得る内容を受取り得るか否かおよび/もしくは当該内容をどのように受取り得るかを規定する機会がユーザに与えられ得る。
【0018】
加えて、特定の情報は、個人を識別できる情報が削除されるように、コンピューティングデバイス110および/またはコンピューティングシステム117によって格納または使用される前に、1つ以上の方法で処理され得る。たとえば、ユーザの身元は、当該ユーザの個人を識別できる情報が判断できなくなるように処理されてもよく、または、ユーザの地理的位置は、ユーザの特定の位置が判断できなくなるように位置情報が(都市、ZIPコードまたは州レベルなどに)一般化されてもよい。したがって、ユーザは、ユーザについての情報がどのようにコンピューティングデバイス110および/またはコンピューティングシステム117によって収集されて利用されるかを制御し得る。
【0019】
AIM122は、1つ以上のモデル138Aまたは138B(総称してモデル138)をセンサデータに適用することによってユーザによって実行される身体活動を識別し得る。モデル138は機械学習アルゴリズムによってトレーニングされ得る。機械学習アルゴリズムの例は、中でも、ニューラルネットワーク、k-近傍法、サポートベクトルマシンを含む。一例においては、AIM122は、複数の期間の各期間中に生成されたモーションデータおよび/または生理的データにモデル138のうち1つ以上を適用して、それぞれの期間中にユーザによって実行される身体活動を識別してもよい。AIM122は、各期間中に実行される身体活動を示すとともに身体活動が実行された期間を示す身体活動データを、ユーザプロファイル134Aおよび/または134B(総称してユーザプロファイル134)内に格納してもよい。一例においては、AIM122Aは、モデル138Aをセンサデータに適用することによって身体活動を識別するとともに、ユーザが身体活動を実行したことを示すデータをユーザプロファイル134Aまたは134B内に格納する。このような一例においては、AIM122Bは、身体活動を示すデータをコンピューティングデバイス110から受取ることによって、および/または、ユーザプロファイル134Aもしくは134Bに照会することによって、身体活動を判断してもよい。別の例においては、AIM122Bは、コンピューティングデバイス110からモーションデータを受取り、1つ以上のモデル138Bをモーションデータに適用することによって身体活動を判断する。
【0020】
いくつかの例においては、AIM122は、コンピューティングデバイス110のユーザによって実行される身体活動を識別するためにさまざまな活動認識アルゴリズムを利用し得る。たとえば、AIM122は、消費された媒体に基づいてアルゴリズムを選択してもよい。一例として、ヨガのビデオが鑑賞されているとの判断に応じて、AIM122は、ヨガ特有の活動検出アルゴリズム(たとえば、モデル138のヨガ特有のモデル)を選択してもよい。
【0021】
本開示の技術に従うと、コンピューティングデバイス110および/またはコンピューティングシステム117は、所与の期間中にユーザによって消費された媒体に基づいて、当該所与の期間中にユーザによって実行される更新済みの活動を判断してもよい。MCRM124は、ユーザが或る期間中に媒体を消費したかどうかを判断し得る。いくつかのシナリオにおいては、MCRM124は、当該期間中にコンピューティングデバイス110が媒体を出力したとの判断に応じて、ユーザが媒体を消費したと判断する。たとえば、コンピューティングデバイス110は、コンピューティングデバイス110のPSD112および/またはスピーカを介して媒体(たとえば、映像または音楽)を出力し得る。一例においては、コンピューティングデバイス110は、媒体データストア136A内にローカルに媒体を格納してもよい。別の例においては、コンピューティングデバイス110は別のコンピューティングデバイスから受取った媒体を出力する。たとえば、所与の期間中、コンピューティングデバイス110は、他のアプリケーションのウェブブラウザを実行し、媒体ホスティングサービスまたは媒体コンテンツディストリビュータ(たとえば、コンピューティングシステム117の媒体データストア136B)からインターネット上で配信されるフィットネス媒体(たとえば、練習用ビデオ)を出力してもよい。
【0022】
付加的には、または代替的には、MCRM124は、コンピューティングデバイス110以外のデバイス、たとえば、媒体を出力するように構成された別のコンピューティングデバイス、テレビ、サウンドシステム、または他の任意のシステムなど、によって出力された媒体をユーザが消費したかどうかを判断してもよい。たとえば、ユーザは(たとえば、彼/彼女の自宅、ジムなどで)テレビで練習用ビデオを鑑賞するかまたは無線で音楽を聞く可能性もある。一例においては、MCRM124は、入力構成要素(たとえば、コンピューティングデバイス110のPSD112および/またはマイクロフォン)から入力データを受取って、入力データを媒体ファイルの指紋と比較してもよい。たとえば、入力データは、コンピューティングデバイス110のマイクロフォンから受取った音声入力データを含み得る。このような例においては、MCRM124は、音声入力データの指紋が媒体データストア136に格納されている媒体の指紋(または、媒体データストア136に格納されている1セットの指紋)と一致するとの判断に応じて、或る期間中にユーザが媒体(たとえば歌または映像)を消費したと判断してもよい。
【0023】
ユーザが媒体を消費したとの判断に応じて、MCRM124は、媒体に関連付けられた媒体消費データを含めるようにユーザプロファイル134を更新し得る。いくつかの事例においては、媒体消費データは、媒体(たとえば、タイトル、アーティストなど)と、媒体が消費された期間(たとえば、コンピューティングデバイス110が媒体の出力を開始した開始時間とコンピューティングデバイス110が媒体の出力を停止した終了時間とを示すデータ)とを識別するデータを含む。
【0024】
AIM122は、ユーザが身体活動を実行した期間中にコンピューティングデバイス110のユーザが媒体を消費したかどうかを判断し得る。一例においては、AIM122は、ユーザプロファイル134に照会することで、ユーザが身体活動を実行した同じ期間中にユーザが媒体を消費したことを示すデータがユーザについての媒体消費データに含まれているかどうかを判断してもよい。たとえば、AIM122は、ユーザが媒体を消費した開始時間および/または終了時間をユーザが身体活動を実行した開始時間および/または終了時間と比較して、当該時間の少なくとも一部が部分的に重複しているかどうかを判断してもよい。このような例においては、AIM122は、ユーザが媒体を消費した期間の少なくとも一部が、ユーザが身体活動を実行した期間と部分的に重複しているとの判断に応じて、ユーザが身体活動を実行した期間中に当該ユーザが媒体を消費したと判断してもよい。
【0025】
ユーザが身体活動を実行した期間中にユーザが媒体を消費したとの判断に応じて、AIM122は、同じ期間中に消費された媒体に基づいて、ユーザによって実行される更新済みの身体活動を判断し得る。コンピューティングシステム117および/またはコンピューティングデバイス110は、さまざまな身体活動をさまざまな媒体に関連付けるデータを媒体データストア136内に格納し得る。いくつかの例においては、コンピューティングシステム117および/またはコンピューティングデバイス110は、特定の媒体に関連付けられた身体活動を示すデータを媒体の出版者または製作者から受取る。一例として、ビデオ出版者は、コンピューティングシステム117にビデオをアップロードし得るとともに、アップロード時にビデオに関連付けられている1つ以上の身体活動を識別するメタデータを含め得る。
【0026】
MCM126は、媒体を受取ったことに応じて、媒体に関連付けられた身体活動を自動的に判断し得る。たとえば、MCM126は、モデル138(たとえば、マシントレーニング型モデル)のうち1つ以上を媒体および/または当該媒体に関連付けられたメタデータに適用して、媒体に関連付けられた身体活動を判断してもよい。メタデータの例は、中でも、媒体のタイトルおよび解説、媒体の作者、出版者または製作者を含む。媒体に関連付けられた身体活動を判断したことに応じて、MCM126は媒体を1つ以上の身体活動に自動的に関連付け得る。すなわち、MCM126は、媒体をさまざまな身体活動に関連付けるデータを媒体データストア136内に格納し得る。
【0027】
いくつかの事例においては、AIM122は、媒体データストア136に照会することによって更新済みの身体活動を判断する。一事例においては、媒体はビデオを含み、AIM122は、媒体データストア136に照会することで、期間中にユーザによって閲覧されたビデオに関連付けられている1つ以上の身体活動を判断する。
【0028】
AIM122は、ユーザによって消費された媒体に基づいて、ユーザによって実行される1つ以上の下位活動を判断し得る。たとえば、媒体データストア136は、広範囲の活動(たとえば、エアロビクス、ランニングなど)および少なくとも1つのより詳細な下位活動に媒体を関連付けるデータを含み得る。一例においては、媒体は、エアロビクスといった広範囲の活動と、中でも、腕立て伏せ、腹筋および挙手跳躍運動などの複数の下位活動に関連付けられてもよい。別の例においては、媒体は、ランニングといった広範囲の活動と、軽いジョギング、過酷なジョブおよび短距離走(たとえば、ファルトレクと称されるこれらの組合せ)などの複数の下位活動とに関連付けられてもよい。いくつかの事例においては、AIM122は、(たとえば、ユーザが全媒体を消費したとの判断に応じて)媒体に関連付けられた下位活動の各々をユーザが実行したと判断する。いくつかの事例においては、下位活動は媒体のそれぞれの部分に関連付けられている。このような実例においては、AIM122は、媒体のうちどの部分をユーザが消費したのかを判断することによって、下位活動のうちどれをユーザが実行したかを判断してもよい。AIM122は、いくつかの例においては、媒体の指紋に基づいて、および/または、媒体のうちユーザによって消費された部分のタイムスタンプに基づいて、媒体のどの部分をユーザが消費したかを判断し得る。たとえば、AIM122は、ユーザがビデオのうち最初の30分(0:00:00から0:30:00)を見たことを示すタイムスタンプを受取って、媒体データストア136に照会することによってビデオのその部分に関連付けられる下位活動を判断してもよい。
【0029】
或る期間中にユーザによって消費された媒体に関連付けられた1つ以上の更新済みの身体活動を判断したことに応じて、AIM122は、更新済みの身体活動を示すデータを出力し得る。たとえば、AIM122は、ユーザが更新済みの身体活動を実行したことを示すために、ユーザプロファイル134内の身体活動データを更新することによって、更新済みの身体活動を示すデータを出力してもよい。
【0030】
いくつかの例においては、AIM122は、出力デバイスを介して、更新済みの身体活動を示すデータを出力する。
図1の例においては、コンピューティングデバイス110のAIM122Aは、身体活動(たとえばキックボクシング)と、ユーザが身体活動を実行した期間と、同じ期間中に消費された媒体とを識別するデータを含むグラフィカルユーザインターフェイス(graphical user interface:GUI)115を、PSD112を介して出力する。
【0031】
いくつかの例においては、AIM122は、更新済みの身体活動に基づいて1つ以上のユーザ健康指標を判断する。健康指標の例は、特に、推定燃焼カロリー、推定重量を含む。たとえば、AIM122は、ユーザが更新済みの身体活動を実行した期間中に燃焼したカロリーの推定数値を判断してもよい。更新済みの身体活動を判断することで、AIM122が、ユーザによって消費されたカロリーの数値をより正確に推定することが可能になり得る。
【0032】
AIM122は、センサデータおよび/または媒体消費データに基づいて1つ以上のモデル138を更新し得る。いくつかの例においては、モデル138は、センサデータを用いて身体活動を分類するマシントレーニング型モデルを含む。このような例においては、AIM122は、ユーザによって実行される更新済みの身体活動を判断したことに応じて、ユーザの身体活動実行中に生成されたセンサデータに基づいて、身体活動を分類するモデルを更新するかまたは再度トレーニングしてもよい。
【0033】
いくつかのシナリオに従うと、モデル138は、媒体をフィットネス媒体として識別するマシントレーニング型モデルを含む。AIM122は、ユーザが身体活動を実行している期間中にユーザが媒体を消費したとの判断に応じて、フィットネス媒体を識別するマシントレーニング型モデルを更新し得る。たとえば、AIM122は、期間中にユーザによって消費された媒体がフィットネス媒体であることを示すために媒体データストア136を更新し、媒体データストア136内の更新済みのデータに基づいて複数のモデル138のうちモデルを更新するかまたは再度トレーニングすることにより、モデル138によって、身体活動に関連付けられた媒体の識別を向上させ得る。このようにして、AIM122は、コンピューティングシステム117および/またはコンピューティングデバイス110が、個々の媒体にラベル付けするかまたは個々の媒体を分類してモデル138を更新することで、付加的な媒体内容を分類することを可能にし得る。これらの技術は、媒体の内容に関わらず(たとえば、媒体が、ビデオ、歌、教育用フィットネスビデオ、毎分ビート数(beats per minute:BPM)の高いサウンドトラック付きの抽象的なビデオなどであるかどうかに関わらず)、トレーニング中に用いられている媒体を識別することを可能にし得る。大きなユーザ集合からのデータに基づいてフィットネス媒体を識別するマシントレーニング型モデルを更新することで、分類に対する信頼度を高め得るとともに、AIM122が身体活動のタイプまたは活動の強度を分類することが可能となり得る。
【0034】
いくつかのシナリオにおいては、フィットネス媒体を識別するモデルはさらに、上述のように、フィットネス媒体に関連付けられた1つ以上の活動を識別する。このようなシナリオにおいては、AIM122は、所与の期間中に媒体を消費している間にユーザによって実行された活動に基づいて、フィットネス媒体とこのような媒体に関連付けられた活動とを識別するモデルを再度トレーニングしてもよい。いくつかの事例においては、フィットネス媒体を識別するモデルはさらに、フィットネス媒体における身体活動またはフィットネス運動の開始点および/または終了点を識別する。
【0035】
このようにして、開示の技術は、コンピューティングシステムが、ユーザによって実行される身体活動をより正確に識別すること、および/または、より多くの下位身体活動を識別することを可能にし得る。ユーザによって実行される身体活動をより正確に判断することによって、および/または、ユーザによって実行されるより特定的な下位活動を判断することによって、コンピューティングシステムは、身体活動中に燃焼したカロリーをより正確に評価し得るとともに、場合によっては、ユーザの健康を向上させ得る。さらに、身体活動をより正確におよび/またはより特定的に判断することによって、コンピューティングシステムは、ユーザが、身体活動を追跡するユーザプロファイルを手動で追加するかまたは編集する頻度を減らしてもよく、これにより、ユーザ経験を向上させ得る。
【0036】
コンピューティングデバイス110またはコンピューティングシステム117のうちの1つによって上述のように実行されている間、本開示の技術のいずれかが、コンピューティングデバイス110またはコンピューティングシステム117において実行され得る。同様に、いくつかの例においては、本開示の技術はすべて、コンピューティングデバイス110またはコンピューティングシステム117のうちの1つによって実行されてもよい。
【0037】
図2は、本開示の1つ以上の局面に従った、ユーザによって実行される身体活動のタイプを判断するコンピューティングデバイスの例を示すブロック図である。コンピューティングシステム217は
図1のコンピューティングシステム117のより詳細な例である。
図2は、コンピューティングシステム217の唯一の特定の例を示しており、コンピューティングシステム217の他の多くの例は他の事例において用いられ得るとともにコンピューティングシステム217の例に含まれるコンポーネントのサブセットを含み得るか、または、
図2に示されない付加的なコンポーネントを含み得る。
【0038】
図2の例に示されるように、コンピューティングシステム217は、1つ以上のプロセッサ230、1つ以上の通信ユニット246および1つ以上のストレージコンポーネント248を含む。コンピューティングシステム217のストレージコンポーネント248は、AIM222、MCRM224、MCM226、ユーザプロファイル234、媒体データストア236、およびモデル238を含む。
【0039】
通信チャネル249は、コンポーネント間通信のために(物理的に、通信可能に、および/または、動作可能に)コンポーネント230、246および/または248の各々を相互に接続し得る。いくつかの例においては、通信チャネル249は、システムバス、ネットワーク接続、1つ以上のプロセス間通信データ構造、または、データ(情報とも称される)を伝達するための他の任意のコンポーネントを含み得る。
【0040】
コンピューティングシステム217の1つ以上の通信ユニット246は、データの送信および/または受信によって外部のデバイスと通信し得る。たとえば、コンピューティングシステム217は、通信ユニット246のうち1つ以上を用いて、セルラー式無線ネットワークなどの無線ネットワーク上で無線信号を送信および/または受信してもよい。いくつかの例においては、通信ユニット246は、全地球測位システム(Global Positioning System:GPS)ネットワークなどの衛星ネットワーク上で衛星信号を送信および/または受信してもよい。通信ユニット246の例は、ネットワークインターフェイスカード(たとえばイーサネットカードなど)、光トランシーバ、無線周波数トランシーバ、GPSレシーバ、または、情報を送信および/または受信することのできる任意の他のタイプのデバイスを含む。通信ユニット246の他の例は、短波無線通信(たとえば、NFC、(BLEを含む)Bluetooth(登録商標))、GPS、3G、4G、5G、および、モバイルデバイスにおいて見出されるWiFi無線、さらには、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus:USB)コントローラなどを含み得る。
【0041】
コンピューティングシステム217内の1つ以上のストレージコンポーネント248は、コンピューティングシステム217の動作中の処理についての情報を格納し得る(たとえば、コンピューティングシステム217は、コンピューティングシステム217での実行中にモジュール222、224および226によってアクセスされるデータを格納し得る)。いくつかの例においては、ストレージコンポーネント248は一時的メモリーであって、これは、ストレージコンポーネント248の主目的が長期的な格納ではないことを意味している。コンピューティングシステム217上のストレージコンポーネント248は、揮発性メモリとして情報を短期的に格納するように構成されている可能性もあり、このため、電源がオフにされた場合、格納された内容を保存しない可能性もある。揮発性メモリの例は、ランダムアクセスメモリ(random access memory:RAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(dynamic random access memory:DRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(static random access memory:SRAM)、および当該技術において公知の他の形態の揮発性メモリを含む。
【0042】
ストレージコンポーネント248はまた、いくつかの例においては、1つ以上のコンピュータ読取可能記憶媒体を含む。ストレージコンポーネント248は、いくつかの例においては、1つ以上の非一時的なコンピュータ読取可能記憶媒体を含む。ストレージコンポーネント248は、揮発性メモリによって一般的に格納されるよりも多くの情報を格納するように構成されてもよい。ストレージコンポーネント248はさらに、不揮発性メモリ空間として情報を長期的に格納するために構成されてもよく、電源オン/オフのサイクル後に情報を保存し得る。不揮発性メモリの例は、磁気ハードディスク、光ディスク、フラッシュメモリ、または、電気的にプログラム可能なメモリ(electrically programmable memory:EPROM)もしくは電気的に消去可能でプログラム可能なメモリ(electrically erasable and programmable memory:EEPROM)の形態を含む。ストレージコンポーネント248は、モジュール222、224および226に関連付けられたプログラム命令および/または情報(たとえば、データ)を格納し得る。ストレージコンポーネント248は、モジュール222、224および226、ユーザプロファイル234、媒体データストア236ならびにモデル238に関連付けられたデータまたは他の情報を格納するように構成されたメモリを含み得る。
【0043】
1つ以上のプロセッサ230は、コンピューティングシステム217に関連付けられた機能を実現してもよく、および/またはコンピューティングシステム217に関連付けられた命令を実行してもよい。プロセッサ230の例は、アプリケーションプロセッサ、ディスプレイコントローラ、補助プロセッサ、1つ以上のセンサハブ、および、プロセッサ、処理ユニットまたは処理デバイスとして機能するように構成された任意の他のハードウェアを含む。モジュール222、224および226は、コンピューティングシステム217のさまざまな作用、動作または機能を実行するようにプロセッサ230によって動作可能であり得る。たとえば、コンピューティングシステム217のプロセッサ230は、ストレージコンポーネント248によって格納された命令を検索して実行してもよい。これら命令は、この明細書中に記載されておりモジュール222、224および226に起因する動作をプロセッサ230に実行させるものである。これら命令は、プロセッサ230によって実行されると、コンピューティングシステム217に情報をストレージコンポーネント248内に格納させ得る。
【0044】
AIM222、MCRM224およびMCM226はそれぞれ、
図1のAIM122、MCRM124およびMCM126の機能をすべて含んでいてもよく、同様の動作を実行してもよい。ユーザプロファイル234は、
図1のユーザプロファイル134と同様のデータを含み得る。同様に、モデル238は、
図1のモデル138と同様のデータを含み得る。
【0045】
いくつかの例においては、コンピューティングシステム217は媒体データストア236に媒体を格納し得る。たとえば、コンピューティングシステム217は、媒体の媒体出版者または製作者から媒体を受取って、媒体データストア236において媒体をホストし得る。一例として、コンピューティングシステム217は、媒体ホスティングサービスを含んでいてもよく、媒体データストア236から他のコンピューティングデバイス(たとえば、
図1のコンピューティングデバイス110)に媒体を出力して、コンピューティングデバイスのユーザらが媒体を消費することを可能にし得る。
【0046】
いくつかの例においては、MCM226は、媒体に関連付けられた1つ以上の身体活動を判断する。たとえば、MCM226は、媒体出版者または製作者から、媒体に関連付けられた身体活動を示すデータを受取ってもよい。別の例においては、モデル238の1つ以上が、(たとえば、媒体がフィットネス媒体を含むかどうかを判断するようにトレーニングされることに加えて)媒体に関連付けられた活動を識別するようにトレーニングされてもよい。このような例においては、MCM226は、媒体および/または当該媒体に関連付けられたメタデータにモデル238のうちの1つを適用して、媒体に関連付けられた1つ以上の身体活動を識別してもよい。媒体が身体活動を実演するかまたはユーザに身体活動を実行するように命じる場合、身体活動は媒体に関連付けられている可能性がある。媒体に関連付けられた身体活動を判断したことに応じて、MCM226は、媒体データストア236内の1つ以上の身体活動に媒体を自動的に関連付けてもよい。
【0047】
MCRM224は、ユーザが媒体を消費したかどうかを判断し得る。データを分析するための明確なユーザ許可をMCRM224が受取った場合にのみ、MCRM224は、ユーザおよび/または当該ユーザに関連付けられたコンピューティングデバイス(たとえば、
図1のコンピューティングシステム217および/またはコンピューティングデバイス117)に関連付けられたデータを分析して、ユーザが媒体を消費したかどうかを判断し得る。一例においては、MCRM224は、
図1のコンピューティングデバイス110などの、ユーザに関連付けられたコンピューティングデバイスに媒体を出力したことに応じて、ユーザが媒体を消費したと判断する。たとえば、コンピューティングデバイス110のユーザがコンピューティングシステム217にログインしてもよく、コンピューティングシステム217は、コンピューティングデバイス110への媒体の出力に応じて、ユーザが媒体を消費したことを示すために、ユーザに関連付けられたユーザプロファイル234を更新してもよい。いくつかの例においては、MCRM224は、ユーザによって消費された媒体と、ユーザが媒体を消費した期間(たとえば、コンピューティングデバイス110が媒体の出力を開始した時刻およびコンピューティングデバイス110が媒体の出力を停止した時刻)とを識別するデータについてユーザプロファイル234を更新する。いくつかの事例においては、MCRM224は、媒体のうちどの部分がコンピューティングデバイス110に出力されたかを判断することにより、媒体のどの部分がユーザによって消費されたかを判断する。このような事例においては、MCRM224は、媒体のうちユーザによって消費された部分を示すデータをユーザプロファイル234内に格納してもよい。
【0048】
コンピューティングシステム217は、ユーザによって消費された媒体に少なくとも部分的に基づいて、ユーザによって実行される身体活動を判断し得る。データを分析するための明確なユーザ許可をコンピューティングシステム217が受取った場合にのみ、コンピューティングシステム217は、ユーザおよび/または当該ユーザに関連付けられたコンピューティングデバイス(たとえば
図1のコンピューティングシステム217および/またはコンピューティングデバイス110)に関連付けられたデータを分析して、ユーザによって実行される身体活動を判断し得る。いくつかの例においては、コンピューティングシステム217は、別のコンピューティングデバイス(たとえば、コンピューティングデバイス110)から受取ったデータに基づいて、ユーザによって実行される身体活動について最初の判断を下し、ユーザによって消費された媒体に基づいて、身体活動について更新した判断を下す。一例においては、コンピューティングシステム217は、コンピューティングデバイス110の1つ以上のセンサによって生成されたセンサデータを受取って、当該センサデータに基づいて身体活動を初めに判断する。たとえば、モデル238は、センサデータを用いて身体活動を識別するようにトレーニングされた1つ以上のモデルを含み得るとともに、コンピューティングシステム217は、身体活動を識別するようにトレーニングされたモデルをセンサデータに適用し得る。このような例においては、コンピューティングシステム217は、ユーザによって実行される身体活動と、ユーザが活動を実行した期間(たとえば、開始時間および終了時間)とを示す身体活動データをユーザプロファイル234内に格納してもよい。
【0049】
別の例においては、コンピューティングデバイス110は、ユーザによって実行される身体活動を識別し得るとともに、身体活動とユーザが当該身体活動を実行した期間とについての表示をコンピューティングシステム217に出力し得る。コンピューティングシステム217は、ユーザによって実行される身体活動とユーザが身体活動を実行した期間とを示す身体活動データをユーザプロファイル234内に格納し得る。このような例においては、コンピューティングシステム217は、ユーザプロファイル234に照会することにより、ユーザによって実行される身体活動を判断してもよい。
【0050】
いくつかのシナリオに従うと、AIM222は、ユーザが身体活動を実行した期間中にユーザが媒体を消費したかどうかを判断する。いくつかの例においては、媒体消費データおよび身体活動データをともに分析するための明確なユーザ許可をAIM222が受取った場合にのみ、AIM222は、ユーザに関連付けられた媒体消費データおよび身体活動データを分析してもよい。AIM222は、ユーザが身体活動を実行した期間中に当該ユーザが媒体を消費したかどうかを定期的または継続的に判断してもよい。一例においては、AIM222は、ユーザプロファイル234に照会して、ユーザが身体活動を実行した期間をユーザが媒体を消費した期間と比較してもよい。たとえば、AIM222は、ユーザが媒体を消費した開始時間および/または終了時間を、ユーザが身体活動を実行した開始時間および/または終了時間と比較して、時間のうち少なくとも一部が部分的に重複しているかどうかを判断してもよい。ユーザが媒体を消費した期間のうち少なくとも一部がユーザが身体活動を実行した期間と部分的に重複しているとの判断に応じて、AIM222は、ユーザが身体活動を実行した期間中にユーザが媒体を消費したと判断してもよい。
【0051】
いくつかの例においては、AIM222は、媒体がフィットネス媒体であるかどうかを判断する。AIM222は、媒体データストア236に照会することにより、媒体がフィットネス媒体であるどうかを判断してもよい。媒体データストア236は、媒体データストア236内の各々の媒体がフィットネス媒体を含むかどうかを示すデータを含み得る。フィットネス媒体は、1つ以上の身体活動を実演する媒体および/または身体活動を実行するようにユーザに指示する媒体を含んでいてもよい。一例においては、コンピューティングシステム217は、媒体がフィットネス媒体を含むかどうかを示すデータを媒体出版者または製作者から受取る。別の例においては、MCM226は、1つ以上のモデル238に基づいて、媒体がフィットネス媒体を含むかどうかを判断する。たとえば、モデル238は、フィットネス媒体を識別するようにトレーニングされたマシントレーニング型モデルを含み得る。一例として、MCM226は、媒体および/または当該媒体に関連付けられたメタデータに1つ以上のマシントレーニング型モデル238を適用することで、所与の媒体がフィットネス媒体を含むかどうかを判断してもよい。所与の媒体がフィットネス媒体を含むかどうかを示すデータを受取ったことに応じて、または、モデル238に基づいて媒体がフィットネス媒体を含むと判断したことに応じて、MCM226は、所与の媒体がフィットネス媒体を含むことを示すデータを媒体データストア236内に格納し得る。
【0052】
ユーザが身体活動を実行した期間中にユーザがフィットネス媒体を消費したとの判断に応じて、AIM222は、同じ期間中に消費された媒体に基づいて、ユーザによって実行される更新済みの身体活動を判断してもよい。いくつかの事例においては、AIM222は、ユーザによって消費されたフィットネス媒体に関連付けられた身体活動を判断するために、媒体データストア236に照会することによって更新済みの身体活動を判断する。一事例においては、媒体はビデオを含んでおり、AIM222は媒体データストア236に照会して、期間中にユーザによって閲覧されたビデオに関連付けられた1つ以上の身体活動を判断する。
【0053】
いくつかの事例においては、AIM222は、ユーザによって実行された1つ以上の下位活動を判断することによって、更新済みの身体活動を判断する。たとえば、媒体データストア236は、広範囲の活動(たとえば、エアロビクス、ランニングなど)および少なくとも1つのより詳細な下位活動にフィットネス媒体を関連付けるデータを含み得る。一事例においては、AIM222は、フィットネス媒体のうちどの部分をユーザが消費したかを判断するとともに媒体データストア236に照会してフィットネス媒体の当該部分に関連付けられた下位活動を判断することによって、ユーザが実行した1つ以上の下位活動を判断する。
【0054】
いくつかの例においては、AIM222は、ユーザによって消費された媒体(たとえばフィットネス媒体)に基づいてユーザによって実行される身体活動について最初の判断を下す。すなわち、いくつかの例においては、コンピューティングデバイスがセンサデータに基づいて身体活動を初めに判断して、ユーザによって消費された媒体に基づいて身体活動を更新するのではなく、コンピューティングデバイスが所与の期間中に身体活動を示す動きを検出しなかった場合であっても、AIM222がユーザの媒体消費に基づいて所与の期間中にユーザによって実行される身体活動を初めに判断してもよい。
【0055】
AIM222は、ユーザが媒体を消費した期間中にユーザが身体活動を実行したことを示す身体活動データを含むかどうかを判断し得る。いくつかの例においては、ユーザの動きを検出するように構成されたモーションセンサを含むコンピューティングデバイス(たとえば、トラッカーもしくはスマートウォッチなどの
図1のコンピューティングデバイス110)をユーザが着用していなかった場合、または、コンピューティングデバイスが身体活動を示す動きを検出しなかった場合、ユーザプロファイル234は、ユーザが身体活動を実行したことを示すデータを含まない可能性がある。一例においては、コンピューティングシステム217は、ユーザの動きを検出するように構成されたコンピューティングデバイスをユーザが着用していなかったことを示すデータをユーザプロファイル234内に格納する。たとえば、
図1のコンピューティングデバイス110は、パルスを検出できないかまたは皮膚電位(たとえば電気皮膚反応)を検出できないとの判断に応じて、ユーザがコンピューティングデバイス110を着用していなかったと判断してもよく、ユーザがコンピューティングデバイス110を着用していなかったことを示すデータをコンピューティングシステム217に送信してもよい。
【0056】
いくつかのシナリオにおいては、ユーザが所与の期間中に媒体を消費したとの判断に応じて、AIM222はユーザプロファイル234に照会して、ユーザプロファイル234内のユーザについての身体活動データが同じ期間中にユーザが身体活動を実行したことを示すデータを含むかどうかを判断する。たとえば、AIM222は、ユーザが媒体を消費した開始時間および/または終了時間を、ユーザが身体活動を実行した開始時間および/または終了時間と比較して、時間の少なくとも一部が部分的に重複しているかどうかを判断してもよい。AIM222は、ユーザによって実行された活動に関連付けられる期間が、ユーザが媒体を消費した期間と部分的に重複していないとの判断に応じて、ユーザが媒体を消費した期間中にユーザが身体活動を実行したことを示すデータをユーザプロファイル234が含んでいないと判断してもよい。
【0057】
いくつかの例においては、AIM222は、ユーザが媒体を消費していた期間中にユーザが身体活動(但し、この身体活動に関し、身体活動データはユーザが身体活動を実行したことを示すデータを含んでいない)を実行したかどうかを確認するようにユーザに促すデータ(たとえば、GUI)を別のコンピューティングデバイス(たとえば、コンピューティングデバイス110)に出力してもよい。一例においては、AIM222は、期間中にユーザによって消費された媒体がフィットネス媒体であるとの判断に応じてGUIを出力する。いくつかの事例においては、AIM222は、ユーザの動きを検出するように構成されたモーションセンサを含むコンピューティングデバイスをユーザが着用していなかったとの判断に応じて、GUIを出力する。たとえば、AIM222は、ユーザプロファイル234に照会して、ユーザが期間中にコンピューティングデバイス110を着用していなかったと判断してもよい。このような事例においては、AIM222は、たとえば、ユーザがフィットネストラッカーまたはスマートウォッチを着用し忘れた場合に、身体活動データの精度を向上させ得る。
【0058】
AIM222は、ユーザが媒体を消費した期間中にユーザが身体活動を実行したことを示すユーザ入力を示すデータを受取り得る。たとえば、
図1のコンピューティングデバイス110は、ユーザがその期間中に身体活動を実行したことを示すユーザ入力を受取ってもよく、ユーザが身体活動を実行したことを示すデータをコンピューティングシステム217に出力してもよい。このような例においては、AIM222は、ユーザが媒体を消費した期間中にユーザが身体活動を実行したことを示すために、ユーザプロファイル234内の身体活動データを更新してもよい。
【0059】
ユーザによって実行される1つ以上の身体活動を初めに判断したことに応じて、および/または、ユーザによって実行される1つ以上の身体活動についての判断を更新したことに応じて、AIM222は、身体活動を示すデータを出力し得る。一例においては、AIM222は、身体活動を示すデータを出力デバイスを介して出力する。たとえば、AIM222は、身体活動、ユーザが身体活動を実行した期間、および/または、同じ期間中に消費された媒体、を識別するデータを含むGUIを出力してもよい。
【0060】
AIM222は、ユーザがフィットネス媒体を消費しているとの判断に応じて、別のコンピューティングデバイス(たとえば、コンピューティングデバイス110)に通知を出力し得る。たとえば、AIM222は、ユーザによって実行される身体活動を検出するために
図1のAIM122Aに1つ以上のモデル138Aを適用させる通知をコンピューティングデバイス110に出力してもよい。別のデバイスに通知を出力することにより、当該通知は、コンピューティングデバイス110が身体活動を検出するのを支援するために身体活動を識別するマシントレーニング型モデルに対する追加の信号として用いられてもよい。
【0061】
図3は、本開示の1つ以上の局面に従った、ユーザによって実行される身体活動を識別するコンピューティングシステムの例によって実行される動作例を示すフローチャートである。
図3は
図1に関連付けて説明される。
【0062】
コンピューティングシステム117は別のコンピューティングデバイスから媒体を受取り得る(300)。他のコンピューティングデバイスは、媒体製作者または出版者に関連付けられてもよい。たとえば、コンピューティングシステム117は、媒体データストア136Bにおける媒体をホストしてもよく、他のコンピューティングデバイスに媒体を送信(たとえば、ストリーミング)してもよい。
【0063】
いくつかの例においては、コンピューティングシステム117は、媒体に関連付けられた1つ以上の身体活動を識別する(302)。たとえば、コンピューティングシステム117は、身体活動を識別するようにトレーニングされたマシントレーニング型モデルをモデル138B内に含み得る。一例においては、コンピューティングシステム117は、媒体に関連付けたメタデータおよび/または媒体自体にモデル138Bのうちの1つを適用して、モデルに関連付けられた身体活動を識別する。
【0064】
コンピューティングシステム117は、期間中にユーザによって実行される身体活動を判断する(304)。いくつかの例においては、データを分析するための明確なユーザ許可をコンピューティングシステム117が受取った場合にのみ、コンピューティングシステム117は、ユーザおよび/または当該ユーザに関連付けられたコンピューティングデバイス(たとえば、
図1のコンピューティングシステム117および/またはコンピューティングデバイス110)に関連付けられたデータを分析して、ユーザによって実行される身体活動を判断し得る。いくつかの例においては、コンピューティングシステム117は、ユーザによって実行される身体活動を示す身体活動データを別のコンピューティングデバイス(たとえば、コンピューティングデバイス110)から受取って、当該身体活動データをユーザプロファイル134Bに格納する。たとえば、コンピューティングデバイス110は、コンピューティングデバイス110の1つ以上のセンサによって生成されたセンサデータに基づいて、ユーザによって実行される活動を初めに識別してもよい。一例においては、コンピューティングシステム117は、ユーザプロファイル134Bに照会することによって、ユーザによって実行される身体活動を判断する。別の例においては、コンピューティングデバイス110は、コンピューティングシステム117がセンサデータに基づいて身体活動を判断するように、身体活動を示すセンサデータをコンピューティングシステム117に出力する。いくつかの例においては、コンピューティングシステム117は、身体活動を判断するためにリアルタイムでまたはほぼリアルタイムで、センサデータを分析してもよい。たとえば、コンピューティングシステム117は身体活動を実行中に判断してもよい。いくつかの例においては、コンピューティングシステム117は、身体活動を判断するためにセンサデータを後で分析してもよい。たとえば、コンピューティングシステム117は身体活動を事後に判断してもよい。
【0065】
いくつかのシナリオに従うと、コンピューティングシステム117は、ユーザが身体活動を実行した期間中にユーザが媒体を消費したかどうかを判断する(306)。いくつかの例においては、コンピューティングシステム117は、ユーザおよび/または当該ユーザに関連付けられたコンピューティングデバイス(たとえば、
図1のコンピューティングシステム117および/またはコンピューティングデバイス110)に関連付けられた身体活動データおよび媒体消費データを、コンピューティングシステム117がこのようなデータを分析するための明確なユーザ許可を受取った場合にのみ、分析してもよい。一例においては、コンピューティングシステム117は、媒体をコンピューティングデバイス110に、またはコンピューティングデバイス110のユーザに関連付けられた別のデバイスに出力する。このような例においては、コンピューティングシステム117は、ユーザによって消費された媒体とユーザが媒体を消費した期間(たとえば、コンピューティングシステム117がユーザに関連付けられたコンピューティングデバイスへの媒体の送信を開始した時、および、コンピューティングシステム117が媒体の送信を停止した時)とを識別する媒体消費データを格納してもよい。別の例においては、コンピューティングシステム117は、ユーザに関連付けられたコンピューティングデバイスから媒体消費データを受取って、当該媒体消費データをユーザプロファイル134B内に格納してもよい。
【0066】
コンピューティングシステム117は、ユーザが身体活動を実行した期間を、ユーザが媒体を消費した期間と比較し得る。たとえば、コンピューティングシステム117は、ユーザが媒体を消費した開始時間および/または終了時間を、ユーザが身体活動を実行した開始時間および/または終了時間と比較して、時間のうち少なくとも一部が部分的に重複しているかどうかを判断してもよい。コンピューティングシステム117は、ユーザが媒体を消費した期間の少なくとも一部がユーザが身体活動を実行した期間に部分的に重複しているとの判断に応じて、ユーザが身体活動を実行した期間中にユーザが媒体を消費したと判断してもよい。
【0067】
いくつかの例においては、コンピューティングシステム117は、ユーザは期間中に媒体を消費しなかったとの判断(306の「NO」経路)に応じて、ユーザによって実行される身体活動を示すデータを出力する(308)。たとえば、コンピューティングシステム117は、ユーザによって実行された活動、ユーザが活動を実行した期間、当該期間中に消費されたカロリーの推定数値、またはこれらの組合せ、を示すGUIを出力してもよい。
【0068】
コンピューティングシステム117は、ユーザが期間中に媒体を消費したとの判断(306の「YES」経路)に応じて、期間中にユーザによって実行される更新済みの身体活動を判断し得る(310)。たとえば、コンピューティングシステム117は、媒体データストア136Bに照会して、媒体に関連付けられた1つ以上の身体活動を判断してもよい。いくつかの事例においては、コンピューティングシステム117は、ユーザによって実行された1つ以上の下位活動を判断することによって更新済みの身体活動を判断する。たとえば、コンピューティングシステム117は、媒体のうちどの部分をユーザが消費したかを判断して媒体データストア136Bに照会して、媒体の当該部分に関連付けられた下位活動を判断することによって、ユーザがどの下位活動を実行したかを判断してもよい。
【0069】
期間中にユーザによって実行される更新済みの身体活動を判断したことに応じて、コンピューティングシステム117は、ユーザによって実行される更新済みの身体活動を示すデータを出力し得る(312)。たとえば、コンピューティングシステム117は、ユーザによって実行される更新済みの活動、ユーザが活動を実行した期間、期間中に消費されたカロリーの推定数値、または、それらの組合せ、を示すGUIを出力してもよい。いくつかの事例においては、コンピューティングシステム117は、更新済みの活動のタイプを示すデータを出力して、別のコンピューティングデバイスに当該更新済みの活動のタイプを示すデータをユーザプロファイル内に格納させてもよい。たとえば、コンピューティングシステム117は、更新済みの活動のタイプを示すデータをコンピューティングデバイス110に出力して、コンピューティングデバイス110に当該データをユーザプロファイル134A内に格納させてもよい。
【0070】
いくつかの例においては、ユーザによって実行される更新済みの身体活動を示すデータを出力することに加えて、または、当該データを出力するのとは反対に、コンピューティングシステム117は、活動データの編集を提案するデータを出力し得る。たとえば、コンピューティングシステム117は、更新済みの身体活動を反映するために、ユーザがそれらのユーザプロファイル(たとえば、活動ログ)へのエントリを変更することを示唆するGUIを出力してもよい。たとえば、ユーザが期間A中に身体活動を実行したことをユーザプロファイルのエントリが示している場合、かつ、ユーザが期間A中にランニングしていたとコンピューティングシステム117が判断する場合、コンピューティングシステム117は、期間A中に実際にランニングしていたことを確認するようユーザに依頼するプロンプトとともにGUIを出力してもよい。
【0071】
番号付きの以下の例は開示の1つ以上の局面を示し得る。
例1:方法であって、コンピューティングシステムによって、期間中に当該コンピューティングシステムのユーザによって実行される身体活動を判断するステップと、当該コンピューティングシステムによって、当該ユーザが当該身体活動を実行した当該期間中に当該ユーザが媒体を消費したかどうかを判断するステップと、当該ユーザが当該身体活動を実行した当該期間中に当該ユーザが当該媒体を消費したとの判断に応じて、当該コンピューティングシステムによって、当該ユーザによって消費される当該媒体を示すデータに基づいて、当該期間中に当該ユーザによって実行される更新済みの身体活動を判断するステップと、当該コンピューティングシステムによって、当該更新済みの身体活動を示すデータを出力するステップとを含む。
【0072】
例2:当該ユーザによって消費される当該媒体は、当該ユーザによって閲覧されるビデオを含み、当該更新済みの身体活動を判断するステップは、当該コンピューティングシステムによって、当該期間中に当該ユーザによって閲覧される当該ビデオに関連付けられた身体活動を判断するステップと、当該コンピューティングシステムによって、当該期間中に当該ユーザによって実行される当該更新済みの身体活動が、当該期間中に当該ユーザによって閲覧された当該ビデオに関連付けられた当該身体活動を含むと判断するステップとを含む、例1に記載の方法。
【0073】
例3:当該更新済みの身体活動を判断するステップは、当該媒体を示す当該データに基づいて、当該媒体のうち複数の部分について、当該媒体のうち当該複数の部分のそれぞれの部分の間中に当該ユーザによって実行される下位活動を判断するステップを含む、例1または2に記載の方法。
【0074】
例4:当該ユーザによって実行される当該身体活動を判断するステップは、当該コンピューティングシステムによって、モーションセンサから受取ったセンサデータを用いて身体活動を分類するマシントレーニング型モデルに基づいて、当該ユーザによって実行される当該身体活動を判断するステップを含み、当該方法はさらに、当該ユーザによって実行される当該更新済みの身体活動を判断したことに応じて、当該コンピューティングシステムによって、受取られた当該センサデータおよび当該更新済みの身体活動に基づいて、当該マシントレーニング型モデルを更新するステップを含む、例1から3のいずれか1つに記載の方法。
【0075】
例5:当該期間は第1の期間であり、当該媒体は第1の媒体であり、当該身体活動は第1の身体活動であり、当該方法はさらに、当該コンピューティングシステムによって、第2の身体活動に関連付けられた第2の媒体を第2の期間中に当該ユーザが消費したと判断するステップと、当該コンピューティングシステムによって、当該第2の期間中に当該ユーザが当該第2の身体活動を実行したことを示すデータを当該コンピューティングシステムが含んでいるかどうかを判断するステップと、当該第2の期間中に当該ユーザが当該第2の身体活動を実行したことを示すデータを当該コンピューティングシステムが含まないとの判断に応じて、当該ユーザが当該第2の身体活動を実行したかどうかを確認するように当該ユーザに促すグラフィカルユーザインターフェイスを表示のために出力するステップと、当該ユーザが当該第2の身体活動を実行したことを示すユーザ入力を示すデータを受取ったことに応じて、当該コンピューティングシステムによって、当該第2の期間中に当該ユーザが当該第2の身体活動を実行したことを示すために当該ユーザに関連付けられたユーザプロファイルを更新するステップとを含む、例1から4のいずれか1つに記載の方法。
【0076】
例6:当該ユーザが当該第2の身体活動を実行したかどうかを確認するように当該ユーザに促す当該グラフィカルユーザインターフェイスを出力するステップは、当該ユーザがモーションセンサを含む着用可能なコンピューティングデバイスを着用していなかったと判断することにさらに応じている、例5に記載の方法。
【0077】
例7:当該更新済みの身体活動を示す当該データを出力するステップは、当該ユーザが当該更新済みの身体活動を実行した当該期間中に当該ユーザによって消費される当該媒体を示すデータを出力するステップを含む、例1から6のいずれか1つに記載の方法。
【0078】
例8:当該コンピューティングシステムは、当該ユーザによって消費される複数の媒体の各媒体ごとに、当該ユーザがそれぞれの当該媒体を消費した期間を示すユーザプロファイルを含み、当該ユーザが当該身体活動を実行した当該期間中に当該ユーザが媒体を消費したかどうかを判断するステップは、当該コンピューティングシステムにより、当該ユーザプロファイルに照会して、当該ユーザが当該身体活動を実行した当該期間中に当該ユーザによって消費された媒体を示すデータを当該ユーザプロファイルが含むかどうかを判断するステップを含む、例1から7のいずれか1つに記載の方法。
【0079】
例9:当該ユーザが当該身体活動を実行した当該期間中に当該ユーザが媒体を消費したかどうかを判断するステップは、当該コンピューティングシステムによって、マイクロフォンによって取込まれた音声入力データと、それぞれの媒体に関連付けられた指紋のセットとに基づいて、当該ユーザが当該身体活動を実行した当該期間中に当該ユーザが媒体を消費したかどうかを判断するステップを含む、例1から8のいずれか1つに記載の方法。
【0080】
例10:当該コンピューティングシステムによって、当該媒体または当該媒体についてのメタデータのうち少なくとも1つにマシントレーニング型モデルを適用することによって当該媒体に関連付けられた1つ以上の身体活動を識別するステップをさらに含む、例1から9のいずれか1つに記載の方法。
【0081】
例11:当該ユーザが当該身体活動を実行した当該期間中に当該ユーザが当該媒体を消費したとの判断に応じて、当該コンピューティングシステムにより、当該ユーザが当該身体活動を実行した当該期間中に当該ユーザによって消費された当該媒体に基づいて、フィットネス媒体を識別するマシントレーニング型モデルを更新するステップをさらに含む、例1から11のいずれか1つに記載の方法。
【0082】
例12:当該ユーザによって消費される当該媒体は、当該ユーザによって閲覧されるビデオを含み、フィットネス媒体を識別する当該マシントレーニング型モデルはさらに、当該ビデオに関連付けられた活動を識別する、例11に記載の方法。
【0083】
例13:コンピューティングデバイスであって、少なくとも1つのプロセッサと、命令を含むメモリとを備え、当該命令は、当該少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、当該少なくとも1つのプロセッサに、例1から12のいずれか1つに記載の方法を実行させる、コンピューティングデバイス。
【0084】
例14:例1から12のいずれか1つに記載の方法を実行するための手段を含むコンピューティングシステム。
【0085】
例15:命令を含む非一時的なコンピュータ読取可能記憶媒体であって、当該命令は、コンピューティングデバイスの少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、当該少なくとも1つのプロセッサに、例1から12のいずれか1つに記載の方法を実行させる、非一時的なコンピュータ読取可能記憶媒体。
【0086】
1つ以上の例において、記載された機能は、ハードウェア、ハードウェアとソフトウェア、ハードウェアとファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実現され得る。ソフトウェアで実現される場合、当該機能は、1つ以上の命令またはコードとして、コンピュータ読取可能媒体上に格納またはコンピュータ読取可能媒体を介して送信され得るとともに、ハードウェアベースの処理ユニットによって実行され得る。コンピュータ読取可能媒体は、データ記憶媒体などの有形の媒体、または、たとえば通信プロトコルに従って或る位置から別の位置へのコンピュータプログラムの転送を促進する任意の媒体を含む通信媒体、に対応するコンピュータ読取可能記憶媒体を含み得る。この態様において、コンピュータ読取可能媒体は概して、(1)非一時的である有形のコンピュータ読取可能記憶媒体、または、(2)信号もしくは搬送波などの通信媒体に対応し得る。データ記憶媒体は、本開示において記載される技術の実現のために命令、コードおよび/またはデータ構造を抽出するよう、1つ以上のコンピュータまたは1つ以上のプロセッサによってアクセス可能である任意の利用可能な媒体であり得る。コンピュータプログラムプロダクトはコンピュータ読取可能媒体を含み得る。
【0087】
限定ではなく例示を目的として、そのようなコンピュータ読取可能記憶媒体は、所望のプログラムコードを命令またはデータ構造の形態で格納するために使用され得るとともにコンピュータによってアクセスされ得るRAM、ROM、EEPROM、CD-ROMもしくは他の光学ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気ストレージデバイス、フラッシュメモリ、または他の任意の記憶媒体を含み得る。また、いずれの接続も正確にはコンピュータ読取可能媒体と称される。たとえば、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、撚り対線、デジタル加入者線(digital subscriber line:DSL)、または、赤外線、無線およびマイクロ波などの無線技術を使用して、命令がウェブサイト、サーバまたは他のリモートソースから送信される場合、当該同軸ケーブル、光ファイバケーブル、撚り対線、DSL、または、赤外線、無線およびマイクロ波などの無線技術は媒体の定義に含まれる。しかしながら、コンピュータ読取可能記憶媒体およびデータ記憶媒体は、接続、搬送波、信号または他の一時的な媒体を含んでいないが、代りに、非一時的な有形の記憶媒体に関するということが理解されるべきである。本願明細書において使用されるようなディスク(diskおよびdisc)は、コンパクトディスク(compact disc:CD)、レーザーディスク(登録商標)、光ディスク、デジタルバーサタイルディスク(digital versatile disc:DVD)、フロッピー(登録商標)ディスクおよびブルーレイディスクを含んでおり、ディスク(disk)は通常磁気的にデータを再生するものである一方、ディスク(disc)はデータをレーザによって光学的に再生するものである。上記のものの組合せも、コンピュータ読取可能媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0088】
命令は、1つ以上のプロセッサ、たとえば、1つ以上のデジタル信号プロセッサ(digital signal processor:DSP)、汎用マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit:ASIC)、フィールドプログラマブルロジックアレイ(field programmable logic array:FPGA)、または、他の同等な集積論理回路または離散論理回路などによって実行され得る。したがって、本願明細書において使用される「プロセッサ」という語は、前述の構造、または、本明細書において記載される技術の実現に好適な任意の他の構造のいずれかを指す。さらに、いくつかの局面においては、本明細書に記載される機能は専用のハードウェアおよび/またはソフトウェアモジュール内に提供され得る。また、1つ以上の回路または論理素子において当該技術が完全に実現され得る。
【0089】
本開示の技術は、無線ハンドセット、集積回路(integrated circuit:IC)またはICのセット(たとえばチップセット)を含むさまざまなデバイスまたは装置において実現され得る。さまざまなコンポーネント、モジュールまたはユニットは、開示された技術を実行するように構成されるデバイスの機能的局面を強調するように本開示において記載されているが、必ずしも異なるハードウェアユニットによる実現を必要とするものではない。むしろ、上述したように、さまざまなユニットがハードウェアユニットにおいて組み合わされてもよく、または、好適なソフトウェアおよび/もしくはファームウェアと組合わせて、上述したような1つ以上のプロセッサを含む共同で動作するハードウェアユニットの集合によって提供されてもよい。
【0090】
さまざまな実施形態を記載してきた。これらおよび他の実施形態は添付の特許請求の範囲内である。多くの変更例および変形例が当業者にとって明らかになるだろう。これらの変更例および変形例は、開示された特徴の任意の関連する組合せを含んでいる。
【符号の説明】
【0091】
100 コンピューティングシステム、110 コンピューティングデバイス、117 コンピューティングシステム、112 存在感知ディスプレイ、114 センサ、116 ネットワーク。