(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-28
(45)【発行日】2022-02-04
(54)【発明の名称】ホイールハブ回転画像形成の広告相互接続システム
(51)【国際特許分類】
G09F 21/04 20060101AFI20220128BHJP
H04W 84/10 20090101ALI20220128BHJP
H04W 4/23 20180101ALI20220128BHJP
H04W 4/40 20180101ALI20220128BHJP
H04W 4/021 20180101ALI20220128BHJP
H04W 4/00 20180101ALI20220128BHJP
B60B 7/00 20060101ALN20220128BHJP
【FI】
G09F21/04 J
H04W84/10 110
H04W4/23
H04W4/40
H04W4/021
H04W4/00 110
B60B7/00 Z
(21)【出願番号】P 2021030286
(22)【出願日】2021-02-26
【審査請求日】2021-02-26
(31)【優先権主張番号】2020103483786
(32)【優先日】2020-04-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520228142
【氏名又は名称】中信戴▲か▼股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】CITIC Dicastal Co.,Ltd
【住所又は居所原語表記】185 Longhai Ave., Qinhuangdao Economic & Technological Development Zone, Qinhuangdao, Hebei 066011, China
(74)【代理人】
【識別番号】100169904
【氏名又は名称】村井 康司
(74)【代理人】
【識別番号】100139549
【氏名又は名称】原田 泉
(72)【発明者】
【氏名】李明磊
(72)【発明者】
【氏名】徐世文
(72)【発明者】
【氏名】代▲尭▼
(72)【発明者】
【氏名】王少乾
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼▲偉▼▲東▼
(72)【発明者】
【氏名】李希
【審査官】稲荷 宗良
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-164858(JP,A)
【文献】国際公開第2008/114437(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2013/0182228(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 21/04
H04W 84/10
H04W 4/23
H04W 4/40
H04W 4/021
H04W 4/00
B60B 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホイールハブ回転画像形成の広告相互接続システムであって、
ホイールハブに取り付けられたホイールハブ回転画像形成装置と、ホイールハブに取り付けられ、前記ホイールハブ回転画像形成装置に接続される通信モジュールとを含み、
前記通信モジュールは、隣接するホイールハブ間で通信を行うことができる低消費電力短距離通信モジュールと、少なくとも1つのホイールハブに取り付けられ、前記低消費電力短距離通信モジュールと通信可能であり、基地局を介してサーバと通信接続を確立することができる長距離無線通信モジュールとを含むことを特徴とするホイールハブ回転画像形成の広告相互接続システム。
【請求項2】
前記通信モジュールは、前記長距離無線通信モジュールと前記低消費電力短距離通信モジュールとを駆動して通信することができるプロセッサユニットを含むことを特徴とする請求項1に記載のホイールハブ回転画像形成の広告相互接続システム。
【請求項3】
前記長距離無線通信モジュールは、基地局を介してサーバからの命令を受信することができることを特徴とする請求項1記載のホイールハブ回転画像形成の広告相互接続システム。
【請求項4】
前記長距離無線通信モジュールは、基地局を介してサーバとデータをやり取りすることができることを特徴とする請求項1記載のホイールハブ回転画像形成の広告相互接続システム。
【請求項5】
前記通信モジュールは、ホイールハブ回転画像形成装置が監視したデータをサーバに伝送することができることを特徴とする請求項1に記載のホイールハブ回転画像形成の広告相互接続システム。
【請求項6】
前記サーバは、車両の走行情報と位置情報を判断し、前記通信モジュールに命令の配信および/またはファイルの伝送を行うことができることを特徴とする請求項5に記載のホイールハブ回転画像形成の広告相互接続システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は車両分野に関し、具体的にはホイールハブ回転画像形成の広告相互接続システムである。
【背景技術】
【0002】
ホイールハブ回転画像形成による知能広告相互接続システムにおいて、ホイールハブに取り付けたホイールハブ回転画像形成装置は広告システムコントロールプラットフォームからのデータと制御命令を受け取って、そして相応の表示を行う必要がある。そのため、どのようにしてホイールハブ画像形成の広告相互接続を実現するかということは至急解決すべき問題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
これに鑑み、本発明は、ホイールハブ画像形成の広告相互接続を効率的かつ実用的に実現し、多様で現実的なニーズを満たすことができるホイールハブ回転画像形成の広告相互接続を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
ホイールハブ回転画像形成の広告相互接続システムであって、ホイールハブに取り付けられたホイールハブ回転画像形成装置と、ホイールハブに取り付けられ、前記ホイールハブ回転画像形成装置に接続される通信モジュールとを含み、通信モジュールは、隣接するホイールハブ間で通信を行うことができる低消費電力短距離通信モジュールと、少なくとも1つのホイールハブに取り付けられ、低消費電力短距離通信モジュールと通信可能であり、基地局を介してサーバと通信接続を確立することができる長距離無線通信モジュールとを含む。
【0005】
いくつかの実施例において、通信モジュールは、長距離無線通信モジュールと低消費電力短距離通信モジュールとを駆動して通信することができるプロセッサユニットを含む。
いくつかの実施例において、長距離無線通信モジュールは、基地局を介してサーバからの命令を受信することができる。
【0006】
いくつかの実施例において、長距離無線通信モジュールは、基地局を介してサーバとデータをやり取りすることができる
いくつかの実施例において、通信モジュールは、ホイールハブ回転画像形成装置が監視したデータをサーバに伝送することができる。
【0007】
いくつかの実施例において、サーバは、車両の走行情報と位置情報を判断し、通信モジュールに命令の配信および/またはファイルの伝送を行うことができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明の車輪のホイールハブ回転画像形成の広告相互接続システムにおいて、ホイールハブ上に低消費電力短距離通信モジュールと長距離無線通信モジュールとを組み合わせた通信モジュールを設置することによって、エネルギー消費を低減し、かつ隣接するホイールハブの間、ホイールハブとサーバの間に通信接続を確立することによって、効率的で実用的なホイールハブ画像の広告相互接続を実現し、多種の現実的な需要を満たすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の一部を構成する図面は、本発明のより深い理解を提供するために用いられ、本発明の概略的な実施例およびその説明は、本発明を解釈するために用いられ、本発明の不当な限定を構成するものではない。
【
図1】本発明の車輪回転画像形成の広告相互接続システムの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
なお、本発明における実施例および実施例における特徴は、矛盾しない状況で、相互に組み合わせてもよい。
以下、図面および実施例によって、本発明の技術的解決手段を明確かつ完全に説明するが、記載する実施例は本発明の実施例の一部にすぎず、実施例のすべてではないことは明らかである。創造的な労力を伴わず本発明の実施例に基づいて当業者によって得られる他のすべての実施例は、本発明の保護範囲内に属するものである。
【0011】
以下、本発明の実施例に係る車輪回転画像形成の広告相互接続システムについて、
図1および実施例を参照しながら説明する。
車輪回転画像形成の広告相互接続システムであって、主にサーバと、基地局と、車両のホイールハブに取り付けられた通信モジュールとを含む。
【0012】
その中、通信モジュールは長距離無線通信モジュールと低消費電力短距離通信モジュールを含む。具体的には、車両を単位とし、各車両の少なくとも一つのホイールハブに長距離無線通信モジュールを取り付け、各車両の各ホイールハブすべてに低消費電力短距離通信モジュールを取り付ける。各通信モジュールはプロセッサユニットによって駆動される。各車両の長距離無線通信モジュールは基地局を介してサーバとの接続を確立し、命令を受信し、データをやり取りする。各車両の長距離無線通信モジュールが存在するホイールハブ上の低消費電力短距離通信モジュールは、当該車両の残りの各ホイールハブ上の低消費電力短距離通信モジュールと接続を確立し、相互にデータをやり取りする。
【0013】
その中、サーバは、各車両の通信モジュールが伝送した各種のセンサデータを受信することができ、車両の走行情報と位置情報などのデータを推測することができる。また、単独で、あるいは一括して各車両の通信モジュールに単一または複数の命令の配信/ファイルの伝送を行うことができる。また、サーバは複数の車両の通信モジュールに同時に同じ命令やファイルを配信することもできる。
【0014】
いくつかの実施例では、ホイールハブ回転画像形成の広告相互接続システムは、
図1に示すように、ネットワークサーバ、基地局、及び少なくとも1つの長距離無線通信モジュールを取り付けた車両を含む。
【0015】
各車両のいくつかのホイールハブは一つのノードセットを構成し、一つのホイールハブに長距離無線通信モジュールと低消費電力短距離通信モジュールとを取り付け、残りのホイールハブに低消費電力短距離通信モジュールだけを取り付ける。自動車に4つのホイールハブを取り付けることを例として、この4つのホイールハブを1つのノードセットとし、その中の3つのホイールハブはスレーブとして設置され、例えばBluetooth通信モジュール、zigbee(紫蜂とも呼ばれ、低速短距離伝送の無線ネットプロトコルである)などの低消費電力の短距離通信モジュールを組み立てる。もう1つのホイールハブはホストとして、それに短距離通信モジュール(Bluetooth、 zigbeeなど)と長距離無線通信モジュール、例えば、一般的な地上移動通信モジュール3G/4G/5G/NB-IoT通信モジュールなどを同時に組み立てる。各低消費電力短距離通信モジュールと長距離無線通信モジュールをプロセッサユニットで駆動する。例えばARM(Advanced RISC Machines,32ビット・縮小命令セット・プロセッサ・アーキテクチャ)カーネルマイコンなどは、低消費電力短距離通信モジュールと長距離無線通信モジュールを駆動するプロセッサユニットを備えている。この車両のノードセット内において、ホストは他の3つのスレーブとそれぞれの低消費電力短距離通信モジュールを通じて通信相互作用を行い、ホストは各スレーブがサーバに報告する必要がある各種のデータや需要情報、例えばホイールハブの各センサデータなどを収集し、サーバから得たデータや命令などの情報を各スレーブに配信する。ノードセット内のホストは長距離無線通信モジュールを通じて基地局と通信し、サーバとの接続を確立し、ホスト自身と収集した各スレーブの情報をサーバに報告し、サーバが配信したデータ情報や命令情報を取得する。
【0016】
ネットワーク側のサーバは、基地局を介して各車両ホストの長距離無線通信モジュールと接続を確立し、データ情報や命令情報を収集する。サーバはホイールハブのセンサ情報を取得し、車輪の運転状態や地理位置などの情報を推定することができる。実際の需要に応じて、サーバは一括して命令の配信とファイルの伝送を行うことができ、命令とファイルは単一または複数であってもよい。また、サーバは同時に複数のノードに同じ命令/ファイルを配信することもできる。
【0017】
サーバは、指定された領域内の各車両ホイールハブが同じビデオコンテンツを同時に再生するように設定されていることや、高速道路セグメントにある車両ホイールハブのすべてが同じ通知コンテンツを同時に表示するように設定されていることなど、システムの設定に応じて複数のノードセットを自動的に制御することができる。
【0018】
いくつかの実施例では、1台の車両のうちの1つまたは複数のスレーブをバックアップホストとして設定することも可能であり、特にトラックなどの車両シーンにおいて、適量のバックアップは、自動車連系システムの確実性を保証することができる。バックアップホストはホストと同様に、低消費電力短距離通信モジュールと長距離無線通信モジュールを同時に取り付ける。ホストが正常である場合、バックアップホストはスレーブモードで動作し、他のスレーブと同様に、その低消費電力短距離通信モジュールを通じてセンサデータをホストに報告し、ホストから配信されたデータと命令などを受信する。
【0019】
車両ノードが集中しているホストに故障が発生しホスト機能を発揮できない場合、当該バックアップホストはホストモードに切り替えて、新しいホストになり、その長距離無線通信モジュールを通じて、ネットワーク側と通信接続を確立し、データを報告し、データや命令などを受信し、その低消費電力短距離通信モジュールを通じて各スレーブのデータを収集し、各スレーブにデータや命令を配信する。
【0020】
ホスト故障は大きく二つの等級に分けられ、そのうち、二級故障、即ち長距離無線通信モジュール故障は、通信できない。このとき、元ホストはスレーブモードに切り替えて動作し、その短距離通信モジュールを介して新ホストと通信する。一級故障、即ち長距離無線通信モジュールと低消費電力短距離通信モジュールがすべて故障して、正常な通信ができない場合、元ホスト通信機能はダウンして、新ホストは元ホストの一級故障の状況を長距離無線通信モジュールを通じてサーバに報告する。
【0021】
元ホストが故障から回復した後、新ホストと元ホストは協議メカニズムを採用して、現在の動作状態に維持するか、それとも元の動作状態に回復するか、或いは一定の時間後に元の動作状態に回復するかを確定することができる。
【0022】
元ホストが故障から回復した後に、その長距離無線通信モジュールを使用してサーバに故障回復を報告することもでき、続いて、サーバによって、当該ノードセットは次に、どのノードがホストとして機能するか(元ホストと現在ホストのどちらか)を決定する。
【0023】
いくつかの実施例において、1台の車両のうちの1つまたは複数のスレーブをバックアップホストとして設定し、バックアップホストはホストと同様に、低消費電力短距離通信モジュールと長距離無線通信モジュールとを同時に取り付ける。ホストとバックアップホストの切り替えは現在のサブホストに故障するかどうかに依存せず、サーバ側からメイン/バックアップホストの具体的な動作メカニズムを設定して、命令の配信を通じて現在のホストと予備ホストの動作モードの切り替えを指揮する。
【0024】
この例は自動車ネットワークのシステム確実性を向上させることができる。
以上の各例の構成は、実応用の重点に応じて柔軟に組み合わせることで、異なる現実的なニーズを満たすことができる。
【0025】
従来技術と比較して、本発明のホイールハブ回転画像形成の広告相互接続システムは以下の利点を有する。
本発明の車輪の回転画像形成の広告相互接続システムにおいて、ホイールハブ上に低消費電力短距離通信モジュールと長距離無線通信モジュールを組み合わせた通信モジュールを設置することによって、エネルギー消費を低減し、かつ隣接するホイールハブの間、ホイールハブとサーバの間に通信接続を確立することによって、効率的で実用的なホイールハブ画像の広告相互接続を実現し、多種の現実的な需要を満たすことができる。
【0026】
同時にホイールハブノードは簡略化され、各車両上の各ノードはダイバーシティ制御となる。ネットワークサーバは単一ノード情報を取得し、単一ノードデータを制御し、複数のノードを一括制御し、内部ロジックによってノードセットを自動的に制御する。
【0027】
本発明の説明では、用語「中心」、「縦方向」、「横方向」、「前」、「後」、「左」、 「右」、「垂直」、「水平」、「最上」、「最下」、「内」、「外」などで示す向きまたは位置関係は図面に示す向きまたは位置関係に基づいており、それは本発明の説明を容易にし説明を簡略化するためのものに過ぎず、示す装置または構成要素が特定の向きを有し、特定の向きで構成されたり操作されたりしなければならないことを示すまたは暗示するものではなく、したがって本発明の保護内容を限定すると解釈されるべきではない。
【0028】
また、「第1」および「第2」という用語は、目的を説明するためのものにすぎず、相対的な重要性を示すかまたは暗示する、または示される技術的特徴の数を暗黙的に示すと解釈されるべきではない。ここで、「第1」、「第2」で限定された特徴は、一つ以上の当該特徴を明示的または暗示的に含むことができる。本発明の説明において、「複数」とは、特に断りのない限り、二つ以上、例えば二つ、三つを意味する。
【0029】
本発明において、他に明示的に規定および限定されない限り、「取り付け」、「連結」、および「接続」という用語は広く理解されるべきであり、例えば固定接続であっても取り外し可能な接続であっても、または一体的な接続であってもよく、機械的接続であっても、電気的接続であってもよく、直接接続であっても、中間メディアを介した間接的接続であってもよく、2つの要素の内部連通または2つの要素の相互作用であってもよい。当業者であれば、本発明における上記用語の具体的な意味は、具体的な状況に応じて理解することができる。
【0030】
以上の記載は、本発明の好適な実施例にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨および原則から逸脱することなく加えたいかなる修正、均等物による置換および改良は、いずれも本発明の保護範囲に含まれるべきである。