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特許7002067マイナンバー登録票及びこれを用いたチェック票、およびこれらを用いたマイナンバー登録・確認方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-04
(45)【発行日】2022-01-20
(54)【発明の名称】マイナンバー登録票及びこれを用いたチェック票、およびこれらを用いたマイナンバー登録・確認方法
(51)【国際特許分類】
   B42D 15/00 20060101AFI20220113BHJP
   G06Q 10/10 20120101ALI20220113BHJP
   G06Q 50/26 20120101ALI20220113BHJP
   B42D 15/04 20060101ALI20220113BHJP
【FI】
B42D15/00 331Z
G06Q10/10 320
G06Q50/26 300
B42D15/04 A
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2016097518
(22)【出願日】2016-05-14
(65)【公開番号】P2017121799
(43)【公開日】2017-07-13
【審査請求日】2019-04-15
(31)【優先権主張番号】P 2015100593
(32)【優先日】2015-05-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2016000468
(32)【優先日】2016-01-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】507219996
【氏名又は名称】株式会社シ-・シ-・ユ-
(74)【代理人】
【識別番号】100124718
【弁理士】
【氏名又は名称】増田 建
(74)【代理人】
【識別番号】100136216
【弁理士】
【氏名又は名称】増田 恵美
(72)【発明者】
【氏名】青山 博喜
【審査官】金田 理香
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-211260(JP,A)
【文献】特開2011-161733(JP,A)
【文献】登録実用新案第3131164(JP,U)
【文献】特開平08-025845(JP,A)
【文献】登録実用新案第3111621(JP,U)
【文献】米国特許第07658332(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B42D 1/00-15/00
15/04-19/00
G06Q 10/00-10/10
30/00-30/08
50/00-50/20
50/26-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
秘匿番号を組織Xのデータベースに登録しようとする構成員等(該組織Xに関連して、該データベースに、自己及び/又はその関係者の該秘匿番号と個人情報を登録しようとする者)の氏名が表面のカード氏名記載位置に、秘匿番号が表面の秘匿番号記載位置に、それぞれ記載された秘匿番号記載カードを用いて、
秘匿番号管理者を有する該組織Xが、該組織Xの構成員等の氏名を含む個人情報を管理するデータベースに、該構成員等の秘匿番号を該構成員等の該個人情報と紐づけて確実に登録し、該秘匿番号に関する機密を保持しながら第三者に該登録の確実性をチェックさせ得る冊子型の秘匿番号登録票であって、
前記秘匿番号登録票は、複数の窓が配置された第1確認欄と個人情報欄と秘匿番号記載カードセット欄(以下、「カードセット欄」ともいう。)と複数の窓が配置された第2確認欄と、を順に有する1又は複数の用紙からなり、
前記カードセット欄の左端又は右端で折り返すことにより、前記第1確認欄が該カードセット欄と重なり合う第1重ね状態、および、前記第2確認欄が前記個人情報欄及び/又は該カードセット欄と重なり合う第2重ね状態を得るように構成され、
前記個人情報欄には、
少なくとも、前記データベースに登録された前記構成員等の氏名(以下、「データ氏名」という。)を含む個人情報が予め表記されており、
前記個人情報欄に隣接する前記カードセット欄には、
少なくとも、該個人情報欄に表記された前記構成員等の前記個人情報に左右対応して、該構成員等の秘匿番号記載カードをセットするためのセット手段が設けられており、
前記組織Xの構成員に対応する固有の第1仮登録番号および該第1仮登録番号と紐づけられた第2仮登録番号が、前記カードセット欄又は前記個人情報欄に予め表記されており、
前記カードセット欄に前記秘匿番号記載カードを、その表面が露出するようにセットして、該カードセット欄の左端又は右端で折り返し、
前記第1重ね状態及び前記第2重ね状態において、前記第1確認欄及び前記第2確認欄に予め設けたそれぞれの前記複数の窓から、
A.(前記第2仮登録番号又は前記第1仮登録番号、前記秘匿番号記載カードに記載された秘匿番号)
B.(前記第1仮登録番号又は前記第2仮登録番号、前記秘匿番号記載カードに記載されたカード氏名、前記カードセット欄又は前記個人情報欄に予め表記されたデータ氏名)
の何れか一方ずつのみの情報を、前記各構成員等について確認し得るように、前記第1確認欄及び前記第2確認欄に予め設けたそれぞれの前記複数の窓が配置された、秘匿番号と氏名が共に表面に記載された秘匿番号記載カード用の冊子型の秘匿番号登録票。
【請求項2】
秘匿番号を組織Xのデータベースに登録しようとする構成員等の氏名が表面のカード氏名記載位置に、秘匿番号が表面の秘匿番号記載位置に、それぞれ記載された秘匿番号記載カードを用いて、
秘匿番号管理者を有する組織Xが、該組織Xの構成員等の氏名を含む個人情報を管理するデータベースに、該構成員等の秘匿番号を該構成員等の個人情報と紐づけて確実に登録し、該秘匿番号に関する機密を保持しながら第三者に該登録の確実性をチェックさせ得る用紙対型の秘匿番号登録票であって、
前記用紙対型の秘匿番号登録票は、
個人情報欄とカードセット欄とが表面の左右に表示されるセット用紙と、
複数の窓を共有する第1確認欄と第2確認欄とが表裏面又は表面のみに表示される確認用紙と、
の2枚1組の用紙対であり、
前記セット用紙の表面に、前記確認用紙の前記第1確認欄が表面となるように重ね合わせて第1重ね状態を得、
前記セット用紙の表面に、前記確認用紙の前記第2確認欄が表面となるように重ね合わせて第2重ね状態を得るように構成され、
前記セット用紙の前記個人情報欄には、
少なくとも、前記データベースに登録された前記構成員等のデータ氏名を含む個人情報が予め表記されており、
前記セット用紙の前記カードセット欄には、
少なくとも、該個人情報欄の構成員等の個人情報に左右対応して、該構成員等の秘匿番号記載カードをセットするためのセット手段が設けられており、
また、前記組織Xの構成員に対応する固有の第1仮登録番号および該第1仮登録番号と紐づけられた第2仮登録番号が、前記セット用紙の前記カードセット欄又は前記個人情報欄に予め表記されており、
前記カードセット欄に前記秘匿番号記載カードを、その表面が露出するようにセットして、
前記第1重ね状態及び前記第2重ね状態において、前記第1確認欄及び前記第2確認欄に予め設けたそれぞれの前記複数の窓から、
A.(前記第2仮登録番号又は前記第1仮登録番号、前記秘匿番号記載カードに記載された秘匿番号)
B.(前記第1仮登録番号又は前記第2仮登録番号、前記秘匿番号記載カードに記載されたカード氏名、前記カードセット欄又は前記個人情報欄に予め表記されたデータ氏名)
の何れか一方ずつのみの情報を、前記各構成員等について確認し得るように前記第1確認欄及び前記第2確認欄に予め設けたそれぞれの前記複数の窓が配置された、秘匿番号と氏名が共に表面に記載された秘匿番号記載カード用の用紙対型の秘匿番号登録票。
【請求項3】
秘匿番号を組織Xのデータベースに登録しようとする構成員等の氏名が表面のカード氏名記載位置に、秘匿番号が裏面の秘匿番号記載位置に、それぞれ記載された秘匿番号記載カードを用いて、
秘匿番号管理者を有する組織Xが、該組織Xの構成員等の氏名を含む個人情報を管理するデータベースに、該構成員等の秘匿番号を該構成員等の個人情報と紐づけて確実に登録し、該秘匿番号に関する機密を保持しながら第三者に該登録の確実性をチェックさせ得る単独型の秘匿番号登録票であって、
前記単独型の秘匿番号登録票は、1枚のセット用紙により単独で構成され、
該セット用紙の表面が、左右に延びる上部折返し線により上端帯部とその下方部とに画されると共に、該下方部には、個人情報欄と1又は複数の秘匿番号確認窓が設けられたカードセット欄とが表面の左右に表示され、該セット用紙の表面を第1確認欄と、該セット用紙の裏面を第2確認欄とする構成であり、
前記セット用紙の表面に表示された上部折返し線を境界にして前記上端帯部を裏面側に折り返し、該セット用紙を表面にして第1重ね状態を得、
前記上部折返し線を境界にして前記上端帯部を裏面側に折り返し、該セット用紙を裏面にして第2重ね状態を得ることができ、
前記セット用紙の前記カードセット欄の前記上端帯部には、
前記組織Xの構成員に対応する固有の第1仮登録番号が上下逆にして表記されており、
前記セット用紙の前記下方部には、
前記第1仮登録番号と紐づけられた第2仮登録番号が表記されていると共に、
該下方部における前記個人情報欄には、
前記データベースに登録された前記構成員等のデータ氏名を含む個人情報が予め表記されており、
該下方部における前記カードセット欄には、
該個人情報欄の構成員等の個人情報に左右対応して、該構成員等の秘匿番号記載カードの表面を露出させてセットするためのセット手段が設けられており、
前記カードセット欄に前記秘匿番号記載カードを、その表面が露出するようにセットして、
前記第1重ね状態において、前記セット用紙の表面(前記第1確認欄)の表記から、
B.(前記第2仮登録番号、前記秘匿番号記載カードの表面に記載されたカード氏名、前記個人情報欄に予め表記されたデータ氏名)を、
前記第2重ね状態において、折り返した前記上端帯部の表記及び前記セット用紙に予め設けた1又は複数の秘匿番号確認窓から、
A.(前記第1仮登録番号、前記秘匿番号記載カードの裏面に記載された秘匿番号)
の情報を、前記各構成員等について確認し得るように前記セット用紙に前記1又は複数の秘匿番号確認窓が配置された、氏名が表面に、秘匿番号が裏面に記載された秘匿番号記載カード用の単独型の秘匿番号登録票。
【請求項4】
秘匿番号を組織Xのデータベースに登録しようとする構成員等の氏名が裏面のカード氏名記載位置に、秘匿番号が裏面の秘匿番号記載位置に、それぞれ記載された秘匿番号記載カードを用いて、
秘匿番号管理者を有する組織Xが、該組織Xの構成員等の氏名を含む個人情報を管理するデータベースに、該構成員等の秘匿番号を該構成員等の個人情報と紐づけて確実に登録し、該秘匿番号に関する機密を保持しながら第三者に該登録の確実性をチェックさせ得る用紙対型の秘匿番号登録票であって、
前記用紙対型の秘匿番号登録票は、
表面が左右に延びる上部折返し線により上端帯部とその下方部とに画されると共に、該下方部には、個人情報欄と1又は複数の秘匿番号確認窓が設けられたカードセット欄とが表面の左右に表示され、裏面を第2確認欄とするセット用紙と、
複数の窓が設けられ、表面を第1確認欄とする確認用紙と、
の2枚1組の用紙対であり、
前記セット用紙の表面に表示された前記上部折返し線を境界にして前記上端帯部を裏面側に折ったセット用紙を表面にして、前記確認用紙の前記第1確認欄が表面となるように重ね合わせて第1重ね状態を得、
前記上部折返し線を境界にして前記上端帯部を裏面側に折ったセット用紙を裏面にして第2重ね状態を得ることができ、
前記セット用紙の前記カードセット欄の前記上端帯部には、
前記組織Xの構成員に対応する固有の第1仮登録番号が上下逆にして表記されており、
前記セット用紙の前記下方部には、
前記第1仮登録番号と紐づけられた第2仮登録番号が表記されていると共に、
該下方部における前記個人情報欄には、
前記データベースに登録された前記構成員等のデータ氏名を含む個人情報が予め表記されており、
該下方部における前記カードセット欄には、
該個人情報欄の構成員等の個人情報に左右対応して、該構成員等の秘匿番号記載カードの表面を露出させてセットするためのセット手段が設けられており、
前記カードセット欄に前記秘匿番号記載カードを、その表面が露出するようにセットして、
前記第1重ね状態において、前記確認用紙の表面の第1確認欄に設けた複数の窓から、
B.(前記第2仮登録番号、前記秘匿番号記載カードの表面に記載されたカード氏名、前記個人情報欄に予め表記されたデータ氏名)の情報を、
前記第2重ね状態において、折り返した前記上端帯部の表記及び前記セット用紙に予め設けた1又は複数の秘匿番号確認窓から、
A.(前記第1仮登録番号、前記秘匿番号記載カードの裏面に記載された秘匿番号)
の情報を、前記各構成員等について確認し得るように、前記セット用紙の前記1又は複数の秘匿番号確認窓及び前記確認用紙の前記複数の窓が配置された、氏名が表面に、秘匿番号が裏面に記載された秘匿番号記載カード用の用紙対型の秘匿番号登録票。
【請求項5】
秘匿番号を組織Xのデータベースに登録しようとする構成員等の氏名が裏面のカード氏名記載位置に、秘匿番号が裏面の秘匿番号記載位置に、それぞれ記載された秘匿番号記載カードを用いて、
秘匿番号管理者を有する組織Xが、該組織Xの構成員等の氏名を含む個人情報を管理するデータベースに、該構成員等の秘匿番号を該構成員等の個人情報と紐づけて確実に登録し、該秘匿番号に関する機密を保持しながら第三者に該登録の確実性をチェックさせ得る用紙対型の秘匿番号登録票であって、
前記用紙対型の秘匿番号登録票は、
個人情報欄とカードセット欄とが表面の左右に表示されたセット用紙と、
確認欄が表面に表示される、複数の窓が配置された確認用紙と、
の2枚1組の用紙対であり、
前記カードセット欄に前記秘匿番号記載カードの裏面が前記セット用紙の表面に露出するようにセットして、
(1)前記セット用紙の表面に前記確認用紙の確認欄が表面となるように重ね合わせて第1重ね状態を得、
(2)前記セット用紙の表面に前記確認用紙の確認欄を、前記第1重ね状態から該セット用紙に対して上方又は下方にずらせて第2重ね状態を得るように構成され、
前記セット用紙の前記個人情報欄には、
前記組織Xの構成員に対応する固有の第1仮登録番号が表記されていると共に、前記データベースに登録された前記構成員等のデータ氏名を含む個人情報が予め表記されており、
前記セット用紙の前記カードセット欄には、
前記第1仮登録番号と紐づけられた第2仮登録番号が表記されていると共に、前記個人情報欄の構成員等の個人情報に左右対応して、該構成員等の秘匿番号記載カードの裏面をセットするためのセット手段が設けられており、
前記第1重ね状態及び前記第2重ね状態において、前記確認欄に予め設けた前記複数の窓から、
B.(前記第1仮登録番号又は前記第2仮登録番号、前記秘匿番号記載カードの裏面に記載されたカード氏名、前記個人情報欄に予め表記されたデータ氏名)
A.(前記第2仮登録番号又は前記第1仮登録番号、前記秘匿番号記載カードの裏面に記載された秘匿番号)
の何れか一方ずつのみの情報を、前記各構成員等について確認し得るように前記確認欄に予め設けたそれぞれの前記複数の窓が配置された、秘匿番号と氏名が共に裏面に記載された秘匿番号記載カード用の用紙対ずらし型の秘匿番号登録票。
【請求項6】
少なくとも、氏名を含む個人情報が記載されている身分証明書を利用する請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の秘匿番号登録票であって、
前記個人情報欄に、前記構成員等の身分証明書をセットするためのセット手段が設けられており、
該セット手段を用いて、該構成員等の身分証明書を該個人情報欄にセットし、該身分証明書に記載された該構成員等の氏名をデータ氏名として使用する秘匿番号登録票。
【請求項7】
請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の第1確認欄又は請求項5に記載の確認欄に予め設けた複数の窓から、
前記
A.(前記第2仮登録番号又は前記第1仮登録番号、前記秘匿番号記載カードに記載された秘匿番号)
B.(前記第1仮登録番号又は前記第2仮登録番号、前記秘匿番号記載カードに記載されたカード氏名、前記カードセット欄又は前記個人情報欄に予め表記されたデータ氏名)
の何れか一方の情報の組を確認できる、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の第1重ね状態で、
該第1確認欄又は該確認欄を複写して作成した第1チェック票。
【請求項8】
請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の第2確認欄又は請求項5に記載の確認欄に予め設けた複数の窓から、
前記
A.(前記第2仮登録番号又は前記第1仮登録番号、前記秘匿番号記載カードに記載された秘匿番号)
B.(前記第1仮登録番号又は前記第2仮登録番号、前記秘匿番号記載カードに記載されたカード氏名、前記カードセット欄又は前記個人情報欄に予め表記されたデータ氏名)
の何れか一方の情報の組を確認できる、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の第2重ね状態で、
該第2確認欄又は該確認欄を複写して作成した第2チェック票。
【請求項9】
前記秘匿番号は、重複しないユニークな12桁の個人番号である、日本政府が国民各個人に付与するマイナンバーであり、
前記秘匿番号記載カードは、マイナンバー通知カード(以下、「通知カード」ともいう。)である、請求項1又は2に記載の秘匿番号登録票。
【請求項10】
前記秘匿番号は、重複しないユニークな12桁の個人番号である、日本政府が国民各個人に付与するマイナンバーであり、
前記秘匿番号記載カードは、個人番号カード(以下、「マイナンバーカード」ともいう。)である、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の秘匿番号登録票。
【請求項11】
国民の氏名が表面のカード氏名記載位置に、マイナンバーが裏面のマイナンバー記載位置に、それぞれ記載された個人番号カード(マイナンバーカード)を用いて、
マイナンバー管理者を有する組織Xが、構成員等の個人情報を管理するデータベースに、該構成員等のマイナンバーを該構成員等の個人情報と紐づけて確実に登録し、該マイナンバーに関する機密を保持しながら第三者に該登録の確実性をチェックさせ得る個人番号カード用の冊子型のマイナンバー登録票(以下、「冊子型の第2マイナンバー登録票」ともいう。)であって、
前記冊子型の第2マイナンバー登録票は、同一形状の第1確認欄と個人情報欄とマイナンバーカードセット欄(以下、「カードセット欄」ともいう。)と第2確認欄と、を順に有する1又は複数の用紙からなり、
左右に隣接した前記個人情報欄と前記カードセット欄との境界線で前記冊子型の第2マイナンバー登録票の該個人情報欄を折返すと、前記第1確認欄が該カードセット欄に重なり合うと同時に、前記第2確認欄が該個人情報欄に重なり合う(以下、「重ね状態」という。)ように構成され、
前記個人情報欄には、前記組織Xの構成員に対応する固有の第1仮登録番号又はこれと紐づけられた第2仮登録番号、及び、前記データベースに登録された前記構成員等のデータ氏名を含む個人情報が予め表記されており、
前記個人情報欄に隣接する前記カードセット欄には、
前記第2仮登録番号又は前記第1仮登録番号及びデータ氏名が予め表記されていると共に、構成員等のマイナンバーカードをセットするためのセット手段が、該個人情報欄の個人情報に左右対応して設けられており、
前記第1確認欄には、前記重ね状態で、
前記マイナンバーカードセット欄に表記された前記第2仮登録番号又は前記第1仮登録番号及びデータ氏名の位置に、第2仮登録番号確認窓又は第1仮登録番号確認窓及びデータ氏名確認窓が、
前記セット手段により該マイナンバーカードセット欄にセットされたマイナンバーカードの表面のカード氏名記載位置に対応する位置に、カード氏名確認窓が、
それぞれ一致するように設けられ、
前記第2確認欄には、
前記セット手段により該マイナンバーカードセット欄にセットされたマイナンバーカード裏側のマイナンバー記載位置に対応する位置に、マイナンバー確認窓が、
および、
前記重ね状態で、前記個人情報欄に表記された前記第1仮登録番号又は前記第2仮登録番号の位置に、前記第1仮登録番号確認窓又は前記第2仮登録番号確認窓が、
それぞれ一致するように配置されている、個人番号カード用の冊子型のマイナンバー登録票。
【請求項12】
前記第2確認欄に、第2仮登録番号が予め表記された、請求項11に記載の個人番号カード用の冊子型のマイナンバー登録票。
【請求項13】
国民の氏名が表面のカード氏名記載位置に、マイナンバーが裏面のマイナンバー記載位置に、それぞれ記載された個人番号カード(マイナンバーカード)を用いて、
マイナンバー管理者を有する組織Xが、構成員等の個人情報を管理するデータベースに、該構成員等のマイナンバーを該構成員等の個人情報と紐づけて確実に登録し、該マイナンバーに関する機密を保持しながら第三者に該登録の確実性をチェックさせ得る個人番号カード用の単独型のマイナンバー登録票(以下、「単独型の第2マイナンバー登録票」ともいう。)であって、
前記単独型の第2マイナンバー登録票は、1枚のセット用紙により単独で構成され、
該セット用紙の表面が、左右に延びる上部折返し線により上端帯部とその下方部とに画されると共に、該下方部には、個人情報欄と1又は複数のマイナンバー確認窓が設けられたカードセット欄とが表面の左右に表示され、該セット用紙の表面を第1確認欄と、該セット用紙の裏面を第2確認欄とする構成であり、
前記セット用紙の表面に表示された上部折返し線を境界にして前記上端帯部を裏面側に折り返し、該セット用紙を表面にして第1重ね状態を得、
前記上部折返し線を境界にして前記上端帯部を裏面側に折り返し、該セット用紙を裏面にして第2重ね状態を得ることができ、
前記セット用紙の前記カードセット欄の前記上端帯部には、
前記組織Xの構成員に対応する固有の第1仮登録番号が上下逆にして表記されており、
前記セット用紙の前記下方部には、
前記第1仮登録番号と紐づけられた第2仮登録番号が表記されていると共に、
該下方部における前記個人情報欄には、
前記データベースに登録された前記構成員等のデータ氏名を含む個人情報が予め表記されており、
該下方部における前記カードセット欄には、
該個人情報欄の構成員等の個人情報に左右対応して、該構成員等の個人番号カードの表面を露出させてセットするためのセット手段が設けられており、
前記カードセット欄に前記個人番号カードの表面が露出するようにセットして、
前記第1重ね状態において、前記セット用紙の表面(前記第1確認欄)の表記及び前記個人番号カードの表面の記載から、
B.(前記第2仮登録番号、前記個人番号カードの表面に記載されたカード氏名、前記個人情報欄に予め表記されたデータ氏名)の情報を、
前記第2重ね状態において、折り返した前記上端帯部の表記及び前記セット用紙に予め設けた1又は複数のマイナンバー確認窓から、
A.(前記第1仮登録番号、前記個人番号カードの裏面に記載されたマイナンバー)
の情報を、前記各構成員等について確認し得るように前記セット用紙に前記1又は複数のマイナンバー確認窓が配置された、個人番号カード用の単独型のマイナンバー登録票。
【請求項14】
国民の氏名が表面のカード氏名記載位置に、マイナンバーが裏面のマイナンバー記載位置に、それぞれ記載された個人番号カード(マイナンバーカード)を用いて、
マイナンバー管理者を有する組織Xが、構成員等の個人情報を管理するデータベースに、該構成員等のマイナンバーを該構成員等の個人情報と紐づけて確実に登録し、該マイナンバーに関する機密を保持しながら第三者に該登録の確実性をチェックさせ得る個人番号カード用の用紙対型のマイナンバー登録票(以下、「用紙対型の第2マイナンバー登録票」ともいう。)であって、
前記用紙対型の第2マイナンバー登録票は、
表面が、左右に延びる上部折返し線により上端帯部とその下方部とに画されると共に、該下方部には、個人情報欄と1又は複数のマイナンバー確認窓が設けられたカードセット欄とが表面の左右に表示され、裏面を第2確認欄とするセット用紙と、
複数の窓が設けられ、表面を第1確認欄とする確認用紙と、
の2枚1組の用紙対であり、
前記セット用紙の表面に表示された上部折返し線を境界にして前記上端帯部を裏面側に折ったセット用紙を表面にして、前記確認用紙の前記第1確認欄が表面となるように重ね合わせて第1重ね状態を得、
前記上部折返し線を境界にして前記上端帯部を裏面側に折ったセット用紙を裏面にして第2重ね状態を得ることができ、
前記セット用紙の前記カードセット欄の前記上端帯部には、
前記組織Xの構成員に対応する固有の第1仮登録番号が上下逆にして表記されており、
前記セット用紙の前記下方部には、
前記第1仮登録番号と紐づけられた第2仮登録番号が表記されていると共に、
該下方部における前記個人情報欄には、
前記データベースに登録された前記構成員等のデータ氏名を含む個人情報が予め表記されており、
該下方部における前記カードセット欄には、
該個人情報欄の構成員等の個人情報に左右対応して、該構成員等の個人番号カードの表面を露出させてセットするためのセット手段が設けられており、
前記カードセット欄に前記個人番号カードの表面が露出するようにセットして、
前記第1重ね状態において、前記確認用紙の表面の第1確認欄に設けた複数の窓から、
B.(前記第2仮登録番号、前記個人番号カードの表面に記載されたカード氏名、前記個人情報欄に予め表記されたデータ氏名)の情報を、
前記第2重ね状態において、折り返した前記上端帯部の表記及び前記セット用紙に予め設けた1又は複数のマイナンバー確認窓から、
A.(前記第1仮登録番号、前記個人番号カードの裏面に記載されたマイナンバー)
の情報を、前記各構成員等について確認し得るように前記セット用紙の前記1又は複数のマイナンバー確認窓及び前記確認用紙の前記複数の窓が配置された、個人番号カード用の用紙対型のマイナンバー登録票。
【請求項15】
国民の氏名及びマイナンバーが、裏面のカード氏名記載位置及びマイナンバー記載位置に、それぞれ記載された個人番号カード(マイナンバーカード)を用いて、
マイナンバー管理者を有する組織Xが、構成員等の個人情報を管理するデータベースに、該構成員等のマイナンバーを該構成員等の個人情報と紐づけて確実に登録し、該マイナンバーに関する機密を保持しながら第三者に該登録の確実性をチェックさせ得る個人番号カード用の用紙対型のマイナンバー登録票(以下、「用紙対ずらし型の第2マイナンバー登録票」ともいう。)であって、
前記用紙対ずらし型の第2マイナンバー登録票は、
個人情報欄とカードセット欄とが表面の左右に表示されたセット用紙と、
確認欄が表面に表示される、複数の窓が配置された確認用紙と、
の2枚1組の用紙対であり、
前記カードセット欄に前記個人番号カードの裏面が前記セット用紙の表面に露出するようにセットして、
(1)前記セット用紙の表面に前記確認用紙の確認欄が表面となるように重ね合わせて第1重ね状態を得、
(2)前記セット用紙の表面に前記確認用紙の確認欄を、前記第1重ね状態から該セット用紙に対して上方又は下方にずらせて第2重ね状態を得るように構成され、
前記セット用紙の前記個人情報欄には、
前記組織Xの構成員に対応する固有の第1仮登録番号が表記されていると共に、前記データベースに登録された前記構成員等のデータ氏名を含む個人情報が予め表記されており、
前記セット用紙の前記カードセット欄には、
前記第1仮登録番号と紐づけられた第2仮登録番号が表記されていると共に、前記個人情報欄の構成員等の個人情報に左右対応して、該構成員等のマイナンバーカードの裏面をセットするためのセット手段が設けられており、
前記第1重ね状態及び前記第2重ね状態において、前記確認欄に予め設けた前記複数の窓から、
B.(前記第1仮登録番号、前記個人番号カードの裏面に記載されたカード氏名、前記個人情報欄に予め表記されたデータ氏名)
A.(前記第2仮登録番号、前記個人番号カードの裏面に記載されたマイナンバー)
の何れか一方ずつのみの情報を、前記各構成員等について確認し得るように前記確認欄に予め設けたそれぞれの前記複数の窓が配置された、個人番号カードの裏面をセットする用紙対ずらし型のマイナンバー登録票。
【請求項16】
少なくとも、氏名を含む個人情報が記載されている身分証明書を利用する請求項11、請求項13、請求項14のいずれか1項に記載のマイナンバー登録票であって、
前記個人情報欄に、前記構成員等の身分証明書をセットするためのセット手段が設けられており、
該セット手段を用いて、該構成員等の身分証明書を該個人情報欄にセットし、該身分証明書に記載された該構成員等の氏名をデータ氏名として使用する、マイナンバー登録票。



【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、組織Xが、その構成員およびその扶養家族のマイナンバーをデータベースに登録・管理するためのマイナンバー登録票、及び、マイナンバー登録票を作成するための通知カードセット用紙とプレ登録票、及びマイナンバー登録票を用いたチェック票、および、これらの登録票や用紙、チェック票を用いたマイナンバー登録・確認方法に関する。
【背景技術】
【0002】
通称「マイナンバー」とは、日本政府が国民各個人に付与する、重複しないユニークな12桁の個人番号である。マイナンバーは、各個人の氏名・住所・生年月日・性別・所属市町村などの個人情報と紐づけられており、例えば、年金や保険料、所得税などの行政サービスを担当する行政機関が、それぞれのサーバーやデータベースで管理する。
【0003】
このような行政事務の効率化を図る通称マイナンバー制度は、日本国において、2013年5月に関連法が国会で成立し、2016年1月からマイナンバー制度の利用が開始される。
【0004】
構成員を有する各種法人、商店等の組織は、各組織に所属する構成員及びその扶養者(以下、「構成員等」ともいう。)の年金・健康保険・労働保険を管理し、各担当の行政機関に対して必要な手続きを行うが、マイナンバーを利用することで手続きが簡素化され、労力も軽減される。
【0005】
しかし、上述のように、マイナンバーには個人情報が紐づけられて管理されるため、法律によりマイナンバーの利用には厳格な制限が課せられており、マイナンバーに係る個人情報漏洩などの管理ミスや違反に対しては、重い罰則規定が設けられている。したがって、構成員等のマイナンバーを管理する組織は、個人情報の秘匿を含めたマイナンバー管理の大きな負担を負わなければならない。
【0006】
このような課題を解決するために、特許文献1は、マイナンバーに紐づけた仮番号を利用した個人番号管理装置および個人番号管理方法を開示し、組織に対してマイナンバー管理の負担を軽減化する提案を提供している。
【0007】
【文献】特開2015-79406号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述のような個人情報の秘匿を含めたマイナンバー管理負担に加えて、構成員等のマイナンバーを管理する組織は、マイナンバー制度の導入に当たって、当該組織が管理するデータベースに、構成員等のマイナンバーを正確に入力・登録しなければならないという負担を負う。一度登録すれば、上述のように、以後の年金・健康保険・労働保険などの行政機関に対しする手続きは、非常に負担が軽減されるが、大量の構成員等を有する組織は、構成員等の個人情報漏洩を防止しつつ、大量のマイナンバーを正確にデータベースに入力・登録しなければならない。
【0009】
そこで本発明は、組織Xが、その構成員およびその扶養家族のマイナンバーをデータベースに登録・管理するためのマイナンバー登録票、チェック票、および、これらの登録票やチェック票を用いたマイナンバー登録・確認方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る秘匿番号と氏名が共に表面に記載された秘匿番号記載カード用の冊子型の秘匿番号登録票は、秘匿番号を組織Xのデータベースに登録しようとする構成員等(該組織Xに関連して、該データベースに、自己及び/又はその関係者の該秘匿番号と個人情報を登録しようとする者)の氏名が表面のカード氏名記載位置に、秘匿番号が表面の秘匿番号記載位置に、それぞれ記載された秘匿番号記載カードを用いて、
秘匿番号管理者を有する該組織Xが、該組織Xの構成員等の氏名を含む個人情報を管理するデータベースに、該構成員等の秘匿番号を該構成員等の該個人情報と紐づけて確実に登録し、該秘匿番号に関する機密を保持しながら第三者に該登録の確実性をチェックさせ得る冊子型の秘匿番号登録票であって、
前記秘匿番号登録票は、複数の窓が配置された第1確認欄と個人情報欄と秘匿番号記載カードセット欄(以下、「カードセット欄」ともいう。)と複数の窓が配置された第2確認欄と、を順に有する1又は複数の用紙からなり、
前記カードセット欄の左端又は右端で折り返すことにより、前記第1確認欄が該カードセット欄と重なり合う第1重ね状態、および、前記第2確認欄が前記個人情報欄及び/又は該カードセット欄と重なり合う第2重ね状態を得るように構成され、
前記個人情報欄には、少なくとも、前記データベースに登録された前記構成員等の氏名(以下、「データ氏名」という。)を含む個人情報が予め表記されており、
前記個人情報欄に隣接する前記カードセット欄には、少なくとも、該個人情報欄に表記された前記構成員等の前記個人情報に左右対応して、該構成員等の秘匿番号記載カードをセットするためのセット手段が設けられており、
前記組織Xの構成員に対応する固有の第1仮登録番号および該第1仮登録番号と紐づけられた第2仮登録番号が、前記カードセット欄又は前記個人情報欄に予め表記されており、
前記カードセット欄に前記秘匿番号記載カードを、その表面が露出するようにセットして、該カードセット欄の左端又は右端で折り返し、前記第1重ね状態及び前記第2重ね状態において、前記第1確認欄及び前記第2確認欄に予め設けたそれぞれの前記複数の窓から、
A.(前記第2仮登録番号又は前記第1仮登録番号、前記秘匿番号記載カードに記載された秘匿番号)
B.(前記第1仮登録番号又は前記第2仮登録番号、前記秘匿番号記載カードに記載されたカード氏名、前記カードセット欄又は前記個人情報欄に予め表記されたデータ氏名)
の何れか一方ずつのみの情報を、前記各構成員等について確認し得るように、前記第1確認欄及び前記第2確認欄に予め設けたそれぞれの前記複数の窓が配置される。
【0011】
本発明に係る秘匿番号と氏名が共に表面に記載された秘匿番号記載カード用の冊子型の秘匿番号登録票は、秘匿番号を組織Xのデータベースに登録しようとする構成員等の氏名が表面のカード氏名記載位置に、秘匿番号が表面の秘匿番号記載位置に、それぞれ記載された秘匿番号記載カードを用いて、
秘匿番号管理者を有する組織Xが、該組織Xの構成員等の氏名を含む個人情報を管理するデータベースに、該構成員等の秘匿番号を該構成員等の個人情報と紐づけて確実に登録し、該秘匿番号に関する機密を保持しながら第三者に該登録の確実性をチェックさせ得る用紙対型の秘匿番号登録票であって、
前記用紙対型の秘匿番号登録票は、個人情報欄とカードセット欄とが表面の左右に表示されるセット用紙と、複数の窓を共有する第1確認欄と第2確認欄とが表裏面又は表面のみに表示される確認用紙と、の2枚1組の用紙対であり、
前記セット用紙の表面に、前記確認用紙の前記第1確認欄が表面となるように重ね合わせて第1重ね状態を得、前記セット用紙の表面に、前記確認用紙の前記第2確認欄が表面となるように重ね合わせて第2重ね状態を得るように構成され、
前記セット用紙の前記個人情報欄には、少なくとも、前記データベースに登録された前記構成員等のデータ氏名を含む個人情報が予め表記されており、
前記セット用紙の前記カードセット欄には、少なくとも、該個人情報欄の構成員等の個人情報に左右対応して、該構成員等の秘匿番号記載カードをセットするためのセット手段が設けられており、また、前記組織Xの構成員に対応する固有の第1仮登録番号および該第1仮登録番号と紐づけられた第2仮登録番号が、前記セット用紙の前記カードセット欄又は前記個人情報欄に予め表記されており、
前記カードセット欄に前記秘匿番号記載カードを、その表面が露出するようにセットして、
前記第1重ね状態及び前記第2重ね状態において、前記第1確認欄及び前記第2確認欄に予め設けたそれぞれの前記複数の窓から、
A.(前記第2仮登録番号又は前記第1仮登録番号、前記秘匿番号記載カードに記載された秘匿番号)
B.(前記第1仮登録番号又は前記第2仮登録番号、前記秘匿番号記載カードに記載されたカード氏名、前記カードセット欄又は前記個人情報欄に予め表記されたデータ氏名)
の何れか一方ずつのみの情報を、前記各構成員等について確認し得るように前記第1確認欄及び前記第2確認欄に予め設けたそれぞれの前記複数の窓が配置される。
【0012】
本発明に係る、氏名が表面に、秘匿番号が裏面に記載された秘匿番号記載カード用の単独型の秘匿番号登録票は、秘匿番号を組織Xのデータベースに登録しようとする構成員等の氏名が表面のカード氏名記載位置に、秘匿番号が裏面の秘匿番号記載位置に、それぞれ記載された秘匿番号記載カードを用いて、
秘匿番号管理者を有する組織Xが、該組織Xの構成員等の氏名を含む個人情報を管理するデータベースに、該構成員等の秘匿番号を該構成員等の個人情報と紐づけて確実に登録し、該秘匿番号に関する機密を保持しながら第三者に該登録の確実性をチェックさせ得る単独型の秘匿番号登録票であって、
前記単独型の秘匿番号登録票は、1枚のセット用紙により単独で構成され、
該セット用紙の表面が、左右に延びる上部折返し線により上端帯部とその下方部とに画されると共に、該下方部には、個人情報欄と1又は複数の秘匿番号確認窓が設けられたカードセット欄とが表面の左右に表示され、該セット用紙の表面を第1確認欄と、該セット用紙の裏面を第2確認欄とする構成であり、
前記セット用紙の表面に表示された上部折返し線を境界にして前記上端帯部を裏面側に折り返し、該セット用紙を表面にして第1重ね状態を得、
前記上部折返し線を境界にして前記上端帯部を裏面側に折り返し、該セット用紙を裏面にして第2重ね状態を得ることができ、
前記セット用紙の前記カードセット欄の前記上端帯部には、
前記組織Xの構成員に対応する固有の第1仮登録番号が上下逆にして表記されており、
前記セット用紙の前記下方部には、
前記第1仮登録番号と紐づけられた第2仮登録番号が表記されていると共に、
該下方部における前記個人情報欄には、
前記データベースに登録された前記構成員等のデータ氏名を含む個人情報が予め表記されており、
該下方部における前記カードセット欄には、
該個人情報欄の構成員等の個人情報に左右対応して、該構成員等の秘匿番号記載カードの表面を露出させてセットするためのセット手段が設けられており、
前記カードセット欄に前記秘匿番号記載カードを、その表面が露出するようにセットして、
前記第1重ね状態において、前記セット用紙の表面(前記第1確認欄)の表記から、
B.(前記第2仮登録番号、前記秘匿番号記載カードの表面に記載されたカード氏名、前記個人情報欄に予め表記されたデータ氏名)を、
前記第2重ね状態において、折り返した前記上端帯部の表記及び前記セット用紙に予め設けた1又は複数の秘匿番号確認窓から、
A.(前記第1仮登録番号、前記秘匿番号記載カードの裏面に記載された秘匿番号)
の情報を、前記各構成員等について確認し得るように前記セット用紙に前記1又は複数の秘匿番号確認窓が配置される。
【0013】
本発明に係る、氏名が表面に、秘匿番号が裏面に記載された秘匿番号記載カード用の用紙対型の秘匿番号登録票は、秘匿番号を組織Xのデータベースに登録しようとする構成員等の氏名が裏面のカード氏名記載位置に、秘匿番号が裏面の秘匿番号記載位置に、それぞれ記載された秘匿番号記載カードを用いて、
秘匿番号管理者を有する組織Xが、該組織Xの構成員等の氏名を含む個人情報を管理するデータベースに、該構成員等の秘匿番号を該構成員等の個人情報と紐づけて確実に登録し、該秘匿番号に関する機密を保持しながら第三者に該登録の確実性をチェックさせ得る用紙対型の秘匿番号登録票であって、
前記用紙対型の秘匿番号登録票は、
表面が左右に延びる上部折返し線により上端帯部とその下方部とに画されると共に、該下方部には、個人情報欄と1又は複数の秘匿番号確認窓が設けられたカードセット欄とが表面の左右に表示され、裏面を第2確認欄とするセット用紙と、
複数の窓が設けられ、表面を第1確認欄とする確認用紙と、
の2枚1組の用紙対であり、
前記セット用紙の表面に表示された前記上部折返し線を境界にして前記上端帯部を裏面側に折ったセット用紙を表面にして、前記確認用紙の前記第1確認欄が表面となるように重ね合わせて第1重ね状態を得、
前記上部折返し線を境界にして前記上端帯部を裏面側に折ったセット用紙を裏面にして第2重ね状態を得ることができ、
前記セット用紙の前記カードセット欄の前記上端帯部には、
前記組織Xの構成員に対応する固有の第1仮登録番号が上下逆にして表記されており、
前記セット用紙の前記下方部には、
前記第1仮登録番号と紐づけられた第2仮登録番号が表記されていると共に、
該下方部における前記個人情報欄には、
前記データベースに登録された前記構成員等のデータ氏名を含む個人情報が予め表記されており、
該下方部における前記カードセット欄には、
該個人情報欄の構成員等の個人情報に左右対応して、該構成員等の秘匿番号記載カードの表面を露出させてセットするためのセット手段が設けられており、
前記カードセット欄に前記秘匿番号記載カードを、その表面が露出するようにセットして、
前記第1重ね状態において、前記確認用紙の表面の第1確認欄に設けた複数の窓から、
B.(前記第2仮登録番号、前記秘匿番号記載カードの表面に記載されたカード氏名、前記個人情報欄に予め表記されたデータ氏名)の情報を、
前記第2重ね状態において、折り返した前記上端帯部の表記及び前記セット用紙に予め設けた1又は複数の秘匿番号確認窓から、
A.(前記第1仮登録番号、前記秘匿番号記載カードの裏面に記載された秘匿番号)
の情報を、前記各構成員等について確認し得るように、前記セット用紙の前記1又は複数の秘匿番号確認窓及び前記確認用紙の前記複数の窓が配置される。
【0014】
本発明に係る秘匿番号と氏名が共に裏面に記載された秘匿番号記載カード用の用紙対ずらし型の秘匿番号登録票(用紙対ずらし型の秘匿番号登録票)は、秘匿番号を組織Xのデータベースに登録しようとする構成員等の氏名が裏面のカード氏名記載位置に、秘匿番号が裏面の秘匿番号記載位置に、それぞれ記載された秘匿番号記載カードを用いて、
秘匿番号管理者を有する組織Xが、該組織Xの構成員等の氏名を含む個人情報を管理するデータベースに、該構成員等の秘匿番号を該構成員等の個人情報と紐づけて確実に登録し、該秘匿番号に関する機密を保持しながら第三者に該登録の確実性をチェックさせ得る用紙対型の秘匿番号登録票であって、
前記用紙対型の秘匿番号登録票は、個人情報欄とカードセット欄とが表面の左右に表示されたセット用紙と、確認欄が表面に表示される、複数の窓が配置された確認用紙と、
の2枚1組の用紙対であり、
前記カードセット欄に前記秘匿番号記載カードの裏面が前記セット用紙の表面に露出するようにセットして、
(1)前記セット用紙の表面に前記確認用紙の確認欄が表面となるように重ね合わせて第1重ね状態を得、
(2)前記セット用紙の表面に前記確認用紙の確認欄を、前記第1重ね状態から該セット用紙に対して上方又は下方にずらせて第2重ね状態を得るように構成され、
前記セット用紙の前記個人情報欄には、前記組織Xの構成員に対応する固有の第1仮登録番号が表記されていると共に、前記データベースに登録された前記構成員等のデータ氏名を含む個人情報が予め表記されており、前記セット用紙の前記カードセット欄には、前記第1仮登録番号と紐づけられた第2仮登録番号が表記されていると共に、前記個人情報欄の構成員等の個人情報に左右対応して、該構成員等の秘匿番号記載カードの裏面をセットするためのセット手段が設けられており、
前記第1重ね状態及び前記第2重ね状態において、前記確認欄に予め設けた前記複数の窓から、
B.(前記第1仮登録番号又は前記第2仮登録番号、前記秘匿番号記載カードの裏面に記載されたカード氏名、前記個人情報欄に予め表記されたデータ氏名)
A.(前記第2仮登録番号又は前記第1仮登録番号、前記秘匿番号記載カードの裏面に記載された秘匿番号)
の何れか一方ずつのみの情報を、前記各構成員等について確認し得るように前記確認欄に予め設けたそれぞれの前記複数の窓が配置される。
【0015】
本発明に係る秘匿番号登録票は、少なくとも、氏名を含む個人情報が記載されている身分証明書を利用する上記秘匿番号登録票であって、
前記個人情報欄に、前記構成員等の身分証明書をセットするためのセット手段が設けられており、該セット手段を用いて、該構成員等の身分証明書を該個人情報欄にセットし、該身分証明書に記載された該構成員の氏名をデータ氏名として使用する。
【0016】
本発明に係る第1チェック票は、前記第1確認欄又は前記確認欄に予め設けた複数の窓から、前記
A.(前記第2仮登録番号又は前記第1仮登録番号、前記秘匿番号記載カードに記載された秘匿番号)
B.(前記第1仮登録番号又は前記第2仮登録番号、前記秘匿番号記載カードに記載されたカード氏名、前記カードセット欄又は前記個人情報欄に予め表記されたデータ氏名)
の何れか一方の情報の組を確認できる上記第1重ね状態で、該第1確認欄又は該確認欄を複写して作成する。
【0017】
本発明に係る第2チェック票は、前記第2確認欄又は前記確認欄に予め設けた複数の窓から、
前記
A.(前記第2仮登録番号又は前記第1仮登録番号、前記秘匿番号記載カードに記載された秘匿番号)
B.(前記第1仮登録番号又は前記第2仮登録番号、前記秘匿番号記載カードに記載されたカード氏名、前記カードセット欄又は前記個人情報欄に予め表記されたデータ氏名)
の何れか一方の情報の組を確認できる、上記第2重ね状態で、
該第2確認欄又は該確認欄を複写して作成する。
【0018】
本発明に係る秘匿番号登録票において、前記秘匿番号は、重複しないユニークな12桁の個人番号である、日本政府が国民各個人に付与するマイナンバーであり、前記秘匿番号記載カードは、マイナンバー通知カード(以下、「通知カード」ともいう。)であってよい。
【0019】
本発明に係る秘匿番号登録票において、前記秘匿番号は、重複しないユニークな12桁の個人番号である、日本政府が国民各個人に付与するマイナンバーであり、前記秘匿番号記載カードは、個人番号カード(以下、「マイナンバーカード」ともいう。)であってもよい。
【0020】
本発明に係る通知カード用の冊子型のマイナンバー登録票は、国民の氏名とマイナンバーが、共に表面のカード氏名記載位置とマイナンバー記載位置とに記載された通知カードを用いて、マイナンバー管理者を有する組織Xが、該組織Xの構成員等の個人情報を管理するデータベースに、該構成員等のマイナンバーを該構成員等の個人情報と紐づけて確実に登録し、該マイナンバーに関する機密を保持しながら第三者に該登録の確実性をチェックさせ得る通知カード用の冊子型のマイナンバー登録票(以下、「冊子型の第1マイナンバー登録票」ともいう。)であって、
前記通知カード用のマイナンバー登録票は、同一形状の第1確認欄と個人情報欄と通知カードセット欄(以下、「カードセット欄」ともいう。)と第2確認欄と、を有する1又は複数の用紙からなり、
同一用紙の左右に隣接した前記個人情報欄と前記カードセット欄との境界線(以下、「第1境界線」という。)で前記通知カード用のマイナンバー登録票の該個人情報欄を折返すと、前記第1確認欄が該カードセット欄に重なり合い(以下、「第1重ね状態」という。)、
該カードセット欄の右端の境界線(以下、「第2境界線」という。)で該通知カード用のマイナンバー登録票を折返すと、前記第2確認欄が該カードセット欄に重なり合う(以下、「第2重ね状態」という。)ように構成され、
前記個人情報欄には、前記データベースに登録された前記構成員等の氏名(以下、「データ氏名」ともいう。)を含む個人情報が予め表記されており、前記個人情報欄に隣接する前記カードセット欄には、前記組織Xの構成員に対応する固有の第1仮登録番号及び/又は前記データ氏名と、該第1仮登録番号と紐づけられた第2仮登録番号と、が予め表記されていると共に、構成員等の通知カードをセットするためのセット手段が、該個人情報欄の個人情報に左右対応して設けられており、
前記第1確認欄には、前記第1重ね状態で、前記カードセット欄に表記された第2仮登録番号の位置に、第2仮登録番号確認窓が、
前記セット手段により該カードセット欄にセットされた通知カードのマイナンバー記載位置に対応する位置に、マイナンバー確認窓が、それぞれ設けられ、
前記第2確認欄には、前記第2重ね状態で、前記カードセット欄に表記された第1仮登録番号及びデータ氏名の位置に、第1仮登録番号確認窓及びデータ氏名確認窓が、
前記セット手段により該カードセット欄にセットされた通知カードのカード氏名記載位置に対応する位置に、カード氏名確認窓が、
それぞれ設けられている。
【0021】
本発明に係る通知カード用の用紙対型のマイナンバー登録票は、国民の氏名とマイナンバーが、共に表面のカード氏名記載位置とマイナンバー記載位置とに記載された通知カードを用いて、マイナンバー管理者を有する組織Xが、該組織Xの構成員等の氏名を含む個人情報を管理するデータベースに、該構成員等のマイナンバーを該構成員等の個人情報と紐づけて確実に登録し、該マイナンバーに関する機密を保持しながら第三者に該登録の確実性をチェックさせ得る通知カード用の用紙対型のマイナンバー登録票(以下、「用紙対型の第1マイナンバー登録票」ともいう。)であって、
前記用紙対型の第1マイナンバー登録票は、個人情報欄とカードセット欄とが表面の左右に表示されるセット用紙と、第1確認欄と第2確認欄とが表裏面又は表面のみに表示される、複数の窓が配置された確認用紙と、の2枚1組の用紙対であり、
前記セット用紙の表面に、前記確認用紙の前記第1確認欄が表面となるように重ね合わせて第1重ね状態を得、前記セット用紙の表面に、前記確認用紙の前記第2確認欄が表面となるように重ね合わせて第2重ね状態を得るように構成され、
前記セット用紙の前記個人情報欄には、前記組織Xの構成員に対応する固有の第1仮登録番号と紐づけられた第2仮登録番号が表記されていると共に、前記データベースに登録された前記構成員等のデータ氏名を含む個人情報が予め表記されており、
前記セット用紙の前記カードセット欄には、前記第1仮登録番号が表記されていると共に、前記個人情報欄の構成員等の個人情報に左右対応して、該構成員等の通知カードをセットするためのセット手段が設けられており、
前記カードセット欄に前記通知カードを、その表面が露出するようにセットして、前記第1重ね状態において、前記第1確認欄に予め設けた前記複数の窓から、
A.(前記第1仮登録番号又は前記第2仮登録番号、前記通知カード表面に記載されたマイナンバー)
前記第2重ね状態において、前記第2確認欄に予め設けた前記複数の窓から、
B.(前記第2仮登録番号又は前記第1仮登録番号、前記通知カード表面に記載されたカード氏名、前記個人情報欄に予め表記されたデータ氏名)
の何れか一方ずつのみの情報を、各前記各構成員等について確認し得るように、前記第1確認欄及び前記第2確認欄に予め設けたそれぞれの前記複数の窓が配置される。
【0022】
本発明に係る個人番号カード用の冊子型のマイナンバー登録票は、国民の氏名が表面のカード氏名記載位置に、マイナンバーが裏面のマイナンバー記載位置に、それぞれ記載された個人番号カード(マイナンバーカード)を用いて、マイナンバー管理者を有する組織Xが、構成員等の個人情報を管理するデータベースに、該構成員等のマイナンバーを該構成員等の個人情報と紐づけて確実に登録し、該マイナンバーに関する機密を保持しながら第三者に該登録の確実性をチェックさせ得る個人番号カード用の冊子型のマイナンバー登録票(以下、「冊子型の第2マイナンバー登録票」ともいう。)であって、
前記冊子型の第2マイナンバー登録票は、同一形状の第1確認欄と個人情報欄とマイナンバーカードセット欄(以下、「カードセット欄」ともいう。)と第2確認欄と、を順に有する1又は複数の用紙からなり、
左右に隣接した前記個人情報欄と前記カードセット欄との境界線で前記冊子型の第2マイナンバー登録票の該個人情報欄を折返すと、前記第1確認欄が該カードセット欄に重なり合うと同時に、前記第2確認欄が該個人情報欄に重なり合う(以下、「重ね状態」という。)ように構成され、
前記個人情報欄には、前記組織Xの構成員に対応する固有の第1仮登録番号又はこれと紐づけられた第2仮登録番号、及び、前記データベースに登録された前記構成員等のデータ氏名を含む個人情報が予め表記されており、前記個人情報欄に隣接する前記カードセット欄には、前記第2仮登録番号又は前記第1仮登録番号及びデータ氏名が予め表記されていると共に、構成員等のマイナンバーカードをセットするためのセット手段が、該個人情報欄の個人情報に左右対応して設けられており、
前記第1確認欄には、前記重ね状態で、前記マイナンバーカードセット欄に表記された前記第2仮登録番号又は前記第1仮登録番号及びデータ氏名の位置に、第2仮登録番号確認窓又は第1仮登録番号確認窓及びデータ氏名確認窓が、
前記セット手段により該マイナンバーカードセット欄にセットされたマイナンバーカードの表面のカード氏名記載位置に対応する位置に、カード氏名確認窓が、それぞれ一致するように設けられ、
前記第2確認欄には、前記セット手段により該マイナンバーカードセット欄にセットされたマイナンバーカード裏側のマイナンバー記載位置に対応する位置に、マイナンバー確認窓が、および、前記重ね状態で、前記個人情報欄に表記された前記第1仮登録番号又は前記第2仮登録番号の位置に、前記第1仮登録番号確認窓又は前記第2仮登録番号確認窓が、それぞれ一致するように配置されている。
【0023】
上記個人番号カード用の冊子型のマイナンバー登録票において、前記第2確認欄に、第2仮登録番号が予め表記されてもよい。
【0024】
本発明に係る個人番号カード用の単独型のマイナンバー登録票は、国民の氏名が表面のカード氏名記載位置に、マイナンバーが裏面のマイナンバー記載位置に、それぞれ記載された個人番号カード(マイナンバーカード)を用いて、
マイナンバー管理者を有する組織Xが、構成員等の個人情報を管理するデータベースに、該構成員等のマイナンバーを該構成員等の個人情報と紐づけて確実に登録し、該マイナンバーに関する機密を保持しながら第三者に該登録の確実性をチェックさせ得る個人番号カード用の単独型のマイナンバー登録票(以下、「単独型の第2マイナンバー登録票」ともいう。)であって、
前記単独型の第2マイナンバー登録票は、1枚のセット用紙により単独で構成され、
該セット用紙の表面が、左右に延びる上部折返し線により上端帯部とその下方部とに画されると共に、該下方部には、個人情報欄と1又は複数のマイナンバー確認窓が設けられたカードセット欄とが表面の左右に表示され、該セット用紙の表面を第1確認欄と、該セット用紙の裏面を第2確認欄とする構成であり、
前記セット用紙の表面に表示された上部折返し線を境界にして前記上端帯部を裏面側に折り返し、該セット用紙を表面にして第1重ね状態を得、
前記上部折返し線を境界にして前記上端帯部を裏面側に折り返し、該セット用紙を裏面にして第2重ね状態を得ることができ、
前記セット用紙の前記カードセット欄の前記上端帯部には、
前記組織Xの構成員に対応する固有の第1仮登録番号が上下逆にして表記されており、
前記セット用紙の前記下方部には、
前記第1仮登録番号と紐づけられた第2仮登録番号が表記されていると共に、
該下方部における前記個人情報欄には、
前記データベースに登録された前記構成員等のデータ氏名を含む個人情報が予め表記されており、
該下方部における前記カードセット欄には、
該個人情報欄の構成員等の個人情報に左右対応して、該構成員等の個人番号カードの表面を露出させてセットするためのセット手段が設けられており、
前記カードセット欄に前記個人番号カードの表面が露出するようにセットして、
前記第1重ね状態において、前記セット用紙の表面(前記第1確認欄)の表記及び前記個人番号カードの表面の記載から、
B.(前記第2仮登録番号、前記個人番号カードの表面に記載されたカード氏名、前記個人情報欄に予め表記されたデータ氏名)の情報を、
前記第2重ね状態において、折り返した前記上端帯部の表記及び前記セット用紙に予め設けた1又は複数のマイナンバー確認窓から、
A.(前記第1仮登録番号、前記個人番号カードの裏面に記載されたマイナンバー)
の情報を、前記各構成員等について確認し得るように前記セット用紙に前記1又は複数のマイナンバー確認窓が配置されている。
【0025】
本発明に係る個人番号カード用の用紙対型のマイナンバー登録票は、国民の氏名が表面のカード氏名記載位置に、マイナンバーが裏面のマイナンバー記載位置に、それぞれ記載された個人番号カード(マイナンバーカード)を用いて、
マイナンバー管理者を有する組織Xが、構成員等の個人情報を管理するデータベースに、該構成員等のマイナンバーを該構成員等の個人情報と紐づけて確実に登録し、該マイナンバーに関する機密を保持しながら第三者に該登録の確実性をチェックさせ得る個人番号カード用の用紙対型のマイナンバー登録票(以下、「用紙対型の第2マイナンバー登録票」ともいう。)であって、
前記用紙対型の第2マイナンバー登録票は、
表面が、左右に延びる上部折返し線により上端帯部とその下方部とに画されると共に、該下方部には、個人情報欄と1又は複数のマイナンバー確認窓が設けられたカードセット欄とが表面の左右に表示され、裏面を第2確認欄とするセット用紙と、
複数の窓が設けられ、表面を第1確認欄とする確認用紙と、
の2枚1組の用紙対であり、
前記セット用紙の表面に表示された上部折返し線を境界にして前記上端帯部を裏面側に折ったセット用紙を表面にして、前記確認用紙の前記第1確認欄が表面となるように重ね合わせて第1重ね状態を得、
前記上部折返し線を境界にして前記上端帯部を裏面側に折ったセット用紙を裏面にして第2重ね状態を得ることができ、
前記セット用紙の前記カードセット欄の前記上端帯部には、
前記組織Xの構成員に対応する固有の第1仮登録番号が上下逆にして表記されており、
前記セット用紙の前記下方部には、
前記第1仮登録番号と紐づけられた第2仮登録番号が表記されていると共に、
該下方部における前記個人情報欄には、
前記データベースに登録された前記構成員等のデータ氏名を含む個人情報が予め表記されており、
該下方部における前記カードセット欄には、
該個人情報欄の構成員等の個人情報に左右対応して、該構成員等の個人番号カードの表面を露出させてセットするためのセット手段が設けられており、
前記カードセット欄に前記個人番号カードの表面が露出するようにセットして、
前記第1重ね状態において、前記確認用紙の表面の第1確認欄に設けた複数の窓から、
B.(前記第2仮登録番号、前記個人番号カードの表面に記載されたカード氏名、前記個人情報欄に予め表記されたデータ氏名)の情報を、
前記第2重ね状態において、折り返した前記上端帯部の表記及び前記セット用紙に予め設けた1又は複数のマイナンバー確認窓から、
A.(前記第1仮登録番号、前記個人番号カードの裏面に記載されたマイナンバー)
の情報を、前記各構成員等について確認し得るように前記セット用紙の前記1又は複数のマイナンバー確認窓及び前記確認用紙の前記複数の窓が配置される。
【0026】
本発明に係る個人番号カードの裏面をセットする用紙対ずらし型のマイナンバー登録票(用紙対型の第2マイナンバー登録票は、国民の氏名及びマイナンバーが、裏面のカード氏名記載位置及びマイナンバー記載位置に、それぞれ記載された個人番号カード(マイナンバーカード)を用いて、マイナンバー管理者を有する組織Xが、構成員等の個人情報を管理するデータベースに、該構成員等のマイナンバーを該構成員等の個人情報と紐づけて確実に登録し、該マイナンバーに関する機密を保持しながら第三者に該登録の確実性をチェックさせ得る個人番号カード用の用紙対型のマイナンバー登録票(以下、「用紙対ずらし型の第2マイナンバー登録票」ともいう。)であって、
前記用紙対ずらし型の第2マイナンバー登録票は、個人情報欄とカードセット欄とが表面の左右に表示されたセット用紙と、確認欄が表面に表示される、複数の窓が配置された確認用紙と、の2枚1組の用紙対であり、
前記カードセット欄に前記個人番号カードの裏面が前記セット用紙の表面に露出するようにセットして、(1)前記セット用紙の表面に前記確認用紙の確認欄が表面となるように重ね合わせて第1重ね状態を得、(2)前記セット用紙の表面に前記確認用紙の確認欄を、前記第1重ね状態から該セット用紙に対して上方又は下方にずらせて第2重ね状態を得るように構成され、
前記セット用紙の前記個人情報欄には、前記組織Xの構成員に対応する固有の第1仮登録番号が表記されていると共に、前記データベースに登録された前記構成員等のデータ氏名を含む個人情報が予め表記されており、
前記セット用紙の前記カードセット欄には、前記第1仮登録番号と紐づけられた第2仮登録番号第が表記されていると共に、前記個人情報欄の構成員等の個人情報に左右対応して、該構成員等のマイナンバーカードの裏面をセットするためのセット手段が設けられており、
前記第1重ね状態及び前記第2重ね状態において、前記確認欄に予め設けた前記複数の窓から、
B.(前記第1仮登録番号、前記個人番号カードの裏面に記載されたカード氏名、前記個人情報欄に予め表記されたデータ氏名)
A.(前記第2仮登録番号、前記個人番号カードの裏面に記載されたマイナンバー)
の何れか一方ずつのみの情報を、前記各構成員等について確認し得るように前記確認欄に予め設けたそれぞれの前記複数の窓が配置される。
【0027】
本発明に係るマイナンバー登録票は、少なくとも、氏名を含む個人情報が記載されている身分証明書を利用する上記マイナンバー登録票であって、
前記個人情報欄に、前記構成員等の身分証明書をセットするためのセット手段が設けられており、
該セット手段を用いて、該構成員等の身分証明書を該個人情報欄にセットし、該身分証明書に記載された該構成員の氏名をデータ氏名として使用し得る。
【0028】
本発明に係る秘匿番号登録・確認方法は、秘匿番号を組織Xのデータベースに登録しようとする構成員等の氏名が表面のカード氏名記載位置に、秘匿番号が表面の秘匿番号記載位置に、それぞれ記載された上記秘匿番号記載カードを用いて、秘匿番号管理者を有する組織Xが、該組織Xの構成員等の氏名を含む個人情報を管理するデータベースに、該構成員等の秘匿番号を該構成員等の個人情報と紐づけて確実に登録し、該秘匿番号に関する機密を保持しながら第三者に該登録の確実性をチェックさせ得る秘匿番号登録・確認方法であって、
(ステップ1)前記秘匿番号管理者が、
少なくとも、前記データベースに登録された前記構成員等のデータ氏名を含む個人情報が予め表記された個人情報欄、
少なくとも、該個人情報欄の構成員等の個人情報に左右対応して、該構成員等の秘匿番号記載カードをセットするためのセット手段が設けられたカードセット欄、
および、それぞれ1又は複数の窓を設けた第1確認欄と第2確認欄、
を有する冊子型、用紙対型又は単独型の秘匿番号登録票を準備するステップと、
(ステップ2)前記組織Xの構成員等が、該組織Xから受け取った前記秘匿番号登録票の前記個人情報欄に表記された個人情報に対応させて、前記カードセット欄に、該構成員等それぞれの前記秘匿番号記載カードを、前記セット手段を用いてセットするステップと、
(ステップ3)前記第1確認欄及び前記第2確認欄に設けた前記1又は複数の窓を用いて、
A.(前記第2仮登録番号又は前記第1仮登録番号、前記秘匿番号記載カードに記載された秘匿番号)
B.(前記第1仮登録番号又は前記第2仮登録番号、前記秘匿番号記載カードに記載されたカード氏名、前記カードセット欄又は前記個人情報欄に予め表記されたデータ氏名)
の2つの情報の組を、それぞれ前記各構成員等について確認し得るように、該第1確認欄を前記カードセット欄及び/又は前記個人情報欄と重なり合わせる第1重ね状態と、該第2確認欄を前記個人情報欄及び/又は該カードセット欄と重なり合わせる第2重ね状態とを形成するステップと、
(ステップ4)前記第1重ね状態及び前記第2重ね状態で、前記第1確認欄及び前記第2確認欄を複写して、それぞれ第1チェック票及び第2チェック票を作成するステップと、
(ステップ5)前記組織Xの構成員等が、前記第1チェック票と前記第2チェック票とを、
該組織Xに提出するステップと、を含む。
【0029】
本発明に係る秘匿番号登録・確認方法は、さらに、
(ステップ6)前記第1チェック票を前記構成員等から回収した前記組織Xの管理者が、該第1チェック票を第三者に引き渡すステップと、
(ステップ7)前記第三者に、前記1又は複数の窓を介して前記第1チェック票に複写された秘匿番号を、同じく該第1チェック票に複写された前記第2仮登録番号又は前記第1仮登録番号に対応させて、前記データベースに入力・登録させるステップと、
を含んでもよい。
【0030】
本発明に係る秘匿番号登録・確認方法は、さらに、
(ステップ8)前記第2チェック票を前記構成員等から回収した前記組織Xの管理者が、該第2チェック票を第三者に引き渡すステップと、
(ステップ9)前記第三者に、前記1又は複数の窓を介して、前記第1仮登録番号又は前記第2仮登録番号と共に前記第2チェック票に複写された、前記データベースに記憶された前記データ氏名が、同じく該第2チェック票に前記秘匿番号記載カードから複写されたカード氏名に一致するかを確認させるステップと、を含んでもよい。
【0031】
本発明に係る秘匿番号登録・確認方法は、前記秘匿番号は、重複しないユニークな12桁の個人番号である、日本政府が国民各個人に付与するマイナンバーであり、前記秘匿番号記載カードは、マイナンバー通知カード(通知カード)、又は、個人番号カード(マイナンバーカード)であってもよい。
【発明の効果】
【0032】
本発明に係るマイナンバー登録票、秘匿番号登録票は、マイナンバー管理者を有する任意の組織が、その構成員等(構成員およびその扶養家族)に、当該組織が管理するデータベースに記憶させた当該構成員等の個人情報に基づいて作成して、これを対応する構成員等に配布する。当該構成員等に通知カード、マイナンバーカード、秘匿番号記載カード等を自らセットさせて「セット済みマイナンバー登録票」、「セット済み秘匿番号登録票」を完成させるので、当該組織(マイナンバー管理者等)は少ない労力で構成員等全員の通知カード、秘匿番号記載カード等がセットされたマイナンバー登録票、秘匿番号登録票等の複写を得る
【0033】
このように、通知カード、マイナンバーカード、秘匿番号記載カード等をセットし、「セット済みマイナンバー登録票」、「セット済み秘匿番号登録票」等の情報を複写して第1チェック票及び第2チェック票を作成するのは各構成員等自身であり、これを組織(マイナンバー管理者)に提出する前に、各構成員等自身が完成した通知カード、マイナンバーカード、秘匿番号記載カード等の個人情報欄と、これらのカードをセットするカードセット欄とを対照することにより、正しい位置に通知カードがセットされて複写されているかを確認することができる。
【0034】
さらに、「セット済みマイナンバー登録票」、「セット済み秘匿番号登録票」等を作成した各構成員等は、これを複写して第1チェック票及び第2チェック票を作成する前にも、マイナンバー登録票の第1確認欄と第2確認欄を折り返し、又は重ねて第1重ね状態と第2重ね状態とを作り、
A.(第2仮登録番号、秘匿番号記載カード等に記載された秘匿番号等)
B.(第1仮登録番号、秘匿番号記載カード等に記載されたカード氏名、個人情報欄に予め表記されたデータ氏名)
等の情報を、上記各構成員等について確認し得るように前記確認欄に、それぞれ確認することができる。
【0035】
また、マイナンバー登録票、秘匿番号登録票等を構成員等から回収した組織Xの管理者はマイナンバー登録票や秘匿番号登録票等の個人情報欄とカードセット欄とを対照させて、カードセット欄に通知カード、マイナンバーカード、秘匿番号記載カード等から複写されたp人分の構成員等の個人情報が、個人情報欄に予め表記されたp人分の個人情報と一致するか確認することができる。
【0036】
組織Xの構成員等は、マイナンバー登録票、秘匿番号登録票等の第1確認欄をカードセット欄等に折り返し、あるいはこれに重ね(第1重ね状態)、この第1重ね状態の第1確認欄を複写して第1チェック票を作成する。また、組織Xの管理者は、データベースから各構成員に対応した第1仮登録番号又はこれと紐づけられた第2仮登録番号の一方のみを表示した入力画面ページを作成する。組織Xの管理者は、第1仮登録番号又は第2仮登録番号が一致する第1チェック票と入力画面ページとを対にして、例えば組織Xの外部の第三者に提供することにより、個人情報漏洩を防止しつつデータベースにマイナンバーを入力・登録させることができる。
【0037】
さらに、組織Xの構成員等は、マイナンバー登録票、秘匿番号登録票等の第2確認欄をカードセット欄に折り返し、又は重ねて(第2重ね状態)、この第2重ね状態の第2確認欄を複写して第2チェック票を作成する。同時に、組織Xの管理者は、データベースに記憶された構成員に対応する固有の第2仮登録番号又は第1仮登録番号の一方のみと、これと紐づいた構成員およびその扶養家族について記憶された氏名とを、当該データベースから対にして出力し、確認画面ページを作成する。組織Xの管理者は、第2仮登録番号又は第1仮登録番号が一致する第2チェック票と確認画面ページとを対にして、例えば組織Xの外部の第三者に提供することにより、個人情報漏洩を防止しつつデータベースとマイナンバー登録票、秘匿番号登録票等間の個人情報一致を第三者に確認させることができる。
【0038】
上述のようなマイナンバー登録票、秘匿番号登録票等は、冊子型、単独型、用紙対型のような様々な形態に変形して実用化することができる。秘匿番号登録票等は、マイナンバーを含む様々な秘匿番号(クレジットカード番号やキャッシュカードなど)に応用して秘匿番号登録票を作成し、一般的な秘匿番号が記載された秘匿番号記載カードから、個人情報漏洩を防止しつつ、秘匿番号と個人情報とを紐づけてデータベースにマイナンバーを入力・登録し、あるいはこれらを登録したデータベースから秘匿番号と個人情報とを紐づけて本人確認を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
図1】本発明に係る冊子型の第1マイナンバー登録票の(a)第1頁、(b)第2頁及び第3頁、(c)第4頁の概略図。
図2】本発明に係る冊子型の第1マイナンバー登録票の第1チェック票の概略図。
図3】本発明に係る冊子型の第1マイナンバー登録票の第2チェック票の概略図。
図4】本発明の実施例1に係る冊子型の第1マイナンバー登録票の第1頁の概略図。
図5】本発明の実施例1に係る冊子型の第1マイナンバー登録票の第2頁の概略図。
図6】本発明の実施例1に係る冊子型の第1マイナンバー登録票の第3頁の概略図。
図7】本発明の実施例1に係る冊子型の第1マイナンバー登録票の第4頁の概略図。
図8】(a)本発明の実施例1に係る冊子型の第1マイナンバー登録票冊子の概略図、(b)本発明の実施例1に係る冊子型の第2マイナンバー登録票冊子の概略図。
図9】通知カードをセット前の、本発明の実施例1に係る冊子型の第1マイナンバー登録票の第2頁の概略図。
図10】本発明の実施例2に係る第1チェック票の概略図。
図11】本発明の実施例3に係る第2チェック票の概略図。
図12】通知カードの概略図。
図13】本発明に係る冊子型の第2マイナンバー登録票の(a)第1頁、(b)第2頁及び第3頁、(c)第4頁の概略図。
図14】本発明に係る冊子型の第2マイナンバー登録票の第1チェック票の概略図。
図15】本発明に係る冊子型の第2マイナンバー登録票の第2チェック票の概略図。
図16】本発明の実施例に係る冊子型の第2マイナンバー登録票の裏面(第1、4頁)の概略図。
図17】本発明の実施例に係る冊子型の第2マイナンバー登録票の表面(第2、3頁)の概略図。
図18】本発明の実施例4に係る第1チェック票の概略図。
図19】本発明の実施例4に係る第2チェック票の概略図。
図20】マイナンバーカードの表面及び裏面概略図。
図21】本発明に係る(a)カード氏名と秘匿番号が共に表面に記載された秘匿番号記載カード、(b)カード氏名が表面に、秘匿番号が裏面に記載された秘匿番号記載カード、(c)カード氏名と秘匿番号が共に裏面に記載された秘匿番号記載カード、の表面及び裏面概略図。
図22】本発明に係る秘匿番号登録票の(a)第1頁、(b)第2頁及び第3頁、(c)第4頁の概略図。
図23】本発明に係る用紙対型の第1マイナンバー登録票の(a)セット用紙、(b)確認用紙の表面である第1確認欄、(c)確認用紙の裏面である第2確認欄。
図24】本発明の実施例に係る窓口用の第2マイナンバー登録票の(a)確認用紙の表面である第1確認欄、(b)個人情報欄とこれに隣接するカードセット欄、(c)確認用紙の裏面である第2確認欄。
図25(a)】本発明の実施例に係る単独型の第2マイナンバー登録票であって、マイナンバーカードをセットしたセット用紙の表面(第1確認欄)。
図25(b)】本発明の実施例に係る単独型の第2マイナンバー登録票であって、マイナンバーカードをセットしたセット用紙の裏面(第2確認欄)。
図26(a)】本発明の実施例に係る用紙対ずらし型の第2マイナンバー登録票のマイナンバーカードの裏面をセット用紙の表面にセットしたセット用紙の表面。
図26(b)】本発明の実施例に係る用紙対ずらし型の第2マイナンバー登録票のセット用紙の表面に確認用紙の表面をセットした第1重ね状態(第1確認欄)。
図26(c)】本発明の実施例に係る用紙対ずらし型の第2マイナンバー登録票のセット用紙の表面に、確認用紙の表面を第1重ね状態から上方にずらせてセットした第2重ね状態(第2確認欄)。
【発明を実施するための形態】
【0040】
以下、図面を参照しながら本発明に係るマイナンバー登録票及びこれを用いたチェック票、およびこれらを用いたマイナンバー登録・確認方法の実施形態について説明する。
なお、以下各図面を通して同一の構成要素には同一の符号を使用するものとする。
【0041】
以下に説明する本発明に係るマイナンバー登録票には、大きく分類して2種類の実施形態がある。1つは、国が国民に配布する所謂マイナンバー通知カード(以下、「通知カード」ともいう。)に対応した通知カード用のマイナンバー登録票(以下、「第1マイナンバー登録票」ともいう。)であり、この第1マイナンバー登録票から以下に説明する第1チェック票と第2チェック票とを作成して、マイナンバー登録を行う。2つ目は、上記通知カードと交換に国から得られる所謂マイナンバーカード(個人番号カード)に対応する個人番号カード用のマイナンバー登録票(以下、「第2マイナンバー登録票」ともいう。)であり、この第2マイナンバー登録票から同様に第1チェック票と第2チェック票とを作成して、マイナンバー登録を行う。
【0042】
この第1マイナンバー登録票と第2マイナンバー登録票は、従業員およびその扶養家族や講師、アルバイトなどの構成員及び/又はその構成員の扶養家族、あるいは単に登録を希望する者(以下、「構成員等」ともいい、構成員を含めて合計p人構成とする。)のマイナンバー(個人番号)を登録する必要がある任意の組織(以下、「組織X」ともいう。)又はその管理者が、それぞれ通知カードと個人番号カード(マイナンバーカード)を基にして、その管理するデータベースにマイナンバーを入力・登録させるのに用いることができる。例えば、組織X(又はその管理者)が、その組織Xの構成員等の氏名を含む、生年月日、続柄等の個人情報を管理するデータベースに、その個人情報に対応させて、例えば委託した第三者にマイナンバーを入力・登録させ、登録の正確性を別の第三者に委託して確認ことができる。
【0043】
以下、第1章で第1マイナンバー登録票(通知カード用のマイナンバー登録票)について、第2章で第2マイナンバー登録票(個人番号カード用のマイナンバー登録票)について、それぞれいくつかの実施形態、実施例を用いて説明する。

1.第1マイナンバー登録票(通知カード用のマイナンバー登録票)
(1-1)通知カード用の冊子型のマイナンバー登録票(冊子型の第1マイナンバー登録票)
【0044】
図1(a)、(b)、(c)に示す、本発明に係る冊子型の第1マイナンバー登録票1(1(p1)~1(p4))は、図1(b)が例えばA5版の第2頁にA5版の半分の大きさの第3頁を加えた大きさの用紙であり、図1(a)は第2頁裏面の第1頁を、図1(c)は第3頁裏面の第4頁を表している。
【0045】
図1の本発明に係る冊子型の第1マイナンバー登録票1は、図12のような、国民の氏名(カード氏名26(name))とマイナンバー28(Myno.)が、それぞれ共に表面のカード氏名記載位置106とマイナンバー記載位置108とに記載された通知カード100(以下、「通知カード100」ともいう。)を用いて、マイナンバー管理者を有する任意の上記組織Xが、当該組織Xの上記構成員等の氏名(データ氏名22Pn)を含む生年月日、続柄等の個人情報(以下、単に「個人情報」ともいう。)を管理するデータベースに、当該構成員等のマイナンバー(Myno.1~Myno.p)を、当該構成員等の個人情報と紐づけて確実に登録し、当該マイナンバー28(Myno.)に関する機密を保持しながら第三者に当該登録の確実性をチェックさせ得る登録票1である。ここでpは正の整数であり、図1(a)、(b)、(c)では簡単のため、p=1としている。すなわち構成員等は組織Xに直接所属する構成員のみで、その扶養家族はいない場合である。
【0046】
冊子型の第1マイナンバー登録票1は、同一形状の第1確認欄(図1(a)、第1頁右欄10R)と個人情報欄(図1(b)、第2頁左欄20L)と通知カードセット欄(図1(b)、第2頁右欄20R)と第2確認欄(図1(c)、第4頁40L)と、を有する1又は複数の用紙からなる。上述のように、図1の例では、冊子型の第1マイナンバー登録票1は、A5版の一枚と半分の大きさの1枚の用紙である。また、図1(b)は、図9に示すような通知カードセット欄に、通知カード100をセットした状態(即ち、上記「セット済み第1マイナンバー登録票」)を表している。
【0047】
また、図1(b)で、同一用紙(第2頁)の左右に隣接した個人情報欄20Lと通知カードセット欄20Rとの境界線20M(以下、「第1境界線20M」という。)で冊子型の第1マイナンバー登録票1の個人情報欄20Lを折返すと(図8(a)参照)、第1確認欄10Rが通知カードセット欄20Rに重なり合い、以下、この重なり合い状態を「第1重ね状態」という。同様に図1(b)において、通知カードセット欄20Rの右端の境界線23M(以下、「第2境界線23M」という。)で冊子型の第1マイナンバー登録票1を折返すと、第2確認欄40Lが通知カードセット欄20Rに重なり合い、以下、この重なり合い状態を「第2重ね状態」という。
【0048】
このように構成された冊子型の第1マイナンバー登録票1の上記個人情報欄20Lには、図1(b)に示すように、組織Xのデータベースに登録された構成員等のデータ氏名22Pnを含む個人情報24PDが予め表記されている。なお、本明細書において「表記」とは、何らかの形で文字、図形等が表されていることをいい、印刷やフリー・ハンドなど、その方法は限定されない。
【0049】
また、個人情報欄20Lに隣接する上記通知カードセット欄20Rには、組織Xの構成員に対応する固有の第1仮登録番号3及びデータ氏名22Pnと、第1仮登録番号3とユニークに紐づけられた第2仮登録番号5と、が予め表記されていると共に、構成員等の通知カード100をセットするためのセット手段52が、左欄の個人情報欄20Lの個人情報24PDに対応して設けられている。
【0050】
なお、第1仮登録番号3は、必ずしも秘匿されるべき番号とは限らず、第2仮登録番号5と共に、その番号自体は外部に知られても、対応する個人情報の秘匿に影響しない非秘匿番号ないしは第2仮登録番号であってよい。すなわち、組織Xの構成員のデータ氏名22Pnと、第1仮登録番号3と、第2仮登録番号5とはユニークに関連付けられて組織Xのデータベースに登録されているが、第1仮登録番号3と第2仮登録番号5の呼称は便宜的なものであり、組織Xは、この両者に対応するシリアルナンバー(数字やアルファベット等の組み合わせ)を適宜入れ替えることができる。
【0051】
次に、図1(a)に示す第1確認欄10Rには、上記第1重ね状態で、通知カードセット欄20Rに表記された第2仮登録番号5の位置に、第2仮登録番号確認窓15Wが、セット手段52により通知カードセット欄20Rにセットされた通知カード100のマイナンバー記載位置108に対応する位置に、マイナンバー確認窓18Wが、それぞれ設けられている。
【0052】
また、図1(c)に示す第2確認欄40Lには、上記第2重ね状態で、通知カードセット欄20Rに表記された第1仮登録番号3及びデータ氏名22Pnの位置に、第1仮登録番号確認窓43W及びデータ氏名確認窓42Wnが、それぞれ設けられている。さらに、第2確認欄40Lには、セット手段52により通知カードセット欄20Rにセットされた通知カード100の表面のカード氏名記載位置106に対応する位置に、カード氏名確認窓46Wnが設けられている。
【0053】
[第1チェック票]
本発明に係る第1チェック票70(図2参照)は、上記第1境界線20M(10M)で冊子型の第1マイナンバー登録票1の個人情報欄20Lを折返し(図8(a)参照)、第1確認欄10Rを通知カードセット欄20Rに重ねて第1重ね状態を得、当該第1確認欄10Rを複写して作成する。第1チェック票70は、第1確認欄10Rに設けた上記第2仮登録番号確認窓15Wから、通知カードセット欄20Rに表記された第1仮登録番号3と紐づけられた上記第2仮登録番号5を、また、第1確認欄10Rに設けた上記マイナンバー確認窓18Wから、通知カードセット欄20Rにセットされた通知カード100のマイナンバー記載位置108に記載された上記マイナンバーを、それぞれ確認することができる。
【0054】
すなわち、冊子型の第1マイナンバー登録票1の第1重ね状態の第1確認欄10R(第1頁)を複写して作成した第1チェック票70からは、組織Xのデータベース上で構成員にユニークに対応付けられた第1仮登録番号3と紐づけられた第2仮登録番号5と、構成員等に国家によって対応付けられたマイナンバー28のみを確認することができる。第2仮登録番号5は、組織Xの管理者がデータベースに、構成員等の秘密個人情報として、構成員等の固有の第1仮登録番号3と紐づけて登録している適当な第2仮登録番号5であり、一方、マイナンバー28は国家が秘密個人情報として構成員等に付与するものであるため、組織Xの管理者と構成員等以外の第三者が第1チェック票70を見ても、マイナンバー28からその構成員等を特定することはできない。
【0055】
したがって、組織Xの管理者は、例えば組織Xの外部の第三者に第1チェック票70のみを引き渡して、構成員等の個人情報を守りつつ、第2仮登録番号5と対にしてマイナンバー28の組織Xのデータベースへの入力を、第三者に依頼することができる。
【0056】
[第2チェック票]
また、本発明に係る第2チェック票80(図3参照)は、上記通知カードセット欄20Rの右端の第2境界線23Mで冊子型の第1マイナンバー登録票1を折返し、第2確認欄40Lを通知カードセット欄20Rに重ねて第2重ね状態を得、この第2重ね状態で、当該第2確認欄40Lを複写して作成することができる。
【0057】
第2チェック票80においては、第2確認欄40Lに設けた上記第1仮登録番号確認窓43W及びデータ氏名確認窓42Wnから、通知カードセット欄20Rに表記された第1仮登録番号3及びデータ氏名22Pnを確認することができる。さらに、第2確認欄40Lに設けたカード氏名確認窓46Wnから、通知カードセット欄20Rにセットされた通知カード100の表面のカード氏名記載位置106に記載されたカード氏名26(name)を確認することができる。
【0058】
すなわち、第2チェック票80(図3参照)からは、組織Xのデータベース上で構成員にユニークに対応付けられた第1仮登録番号3及び構成員等のデータ氏名22Pnと、構成員等に国家によってマイナンバー28(Myno.)に対応付けられたカード氏名26(name)との一致を確認することができる。
【0059】
したがって、組織Xの管理者は、例えば組織Xの外部の第三者に第2チェック票80を引き渡し、個人情報漏洩を防止しつつ、組織Xが構成員等を特定して配布した冊子型の第1マイナンバー登録票1に、間違いなく当該構成員等が自身の通知カード100をセットしたか否かを上記第三者に確認させることができる。
【0060】
以上、本実施形態においては、第1チェック票70から、
A.(第2仮登録番号5、マイナンバー28)
の組を、第2チェック票80から
B.(第1仮登録番号3、データ氏名22Pn、カード氏名26(name))
の組を、それぞれ確認できるようにしたが、上述のように、第2仮登録番号5と第1仮登録番号3を入れ替えてもよい。本実施形態の冊子型の第1マイナンバー登録票1の構成では、第三者は構成員の氏名(データ氏名22Pn又はカード氏名26)から構成員の第1仮登録番号3を特定できる一方で、第2仮登録番号5は構成員の氏名からは特定できず、第2仮登録番号5を外部から秘匿することができる。しかし、構成員の第1仮登録番号3を秘匿したいのであれば、冊子型の第1マイナンバー登録票1において、第2仮登録番号5と第1仮登録番号3の配置を入れ替えればよい。あるいは第2仮登録番号5(ABCDE(1/1))と第1仮登録番号3(12345(1/1))の呼称をそのままにして、秘匿したいシリアルナンバー(12345(1/1))を他方のシリアルナンバー(ABCDE(1/1))と入れ替えてもよい。
【0061】
また、上記1及び2のような情報の組を得られる第1チェック票70及び第2チェック票80を作成できるのであれば、冊子型の第1マイナンバー登録票1の構成は特に限定されない。例えば、冊子型の第1マイナンバー登録票1は、第1境界線20M(10M)及び第2境界線23Mで、それぞれ切り離された3枚の用紙のセットとして使用してもよい。このように用いても、第1確認欄10R及び第2確認欄40Lを通知カードセット欄20Rに重ね合わせて第1重ね状態及び第2重ね状態を得ることができ、第1チェック票70及び第2チェック票80を作成することができる。
【0062】
以上及び以下の実施形態において、マイナンバー登録票、第1チェック票、第2チェック票は、例えば次のように使用することができる。すなわち、マイナンバー管理者を有する組織Xは、当該組織Xの構成員等に、通知カード(又はマイナンバーカード)をセットするためのマイナンバー登録票(第1又は第2マイナンバー登録票)を配布し、構成員等は配布されたマイナンバー登録票に通知カード(又はマイナンバーカード)をセットしたセット済みマイナンバー登録票を複写することにより、第1チェック票70と第2チェック票80を作成し、組織Xの管理者に提出する。マイナンバー登録票を構成員等から回収した当該管理者は、第1チェック票70と第2チェック票80とを、それぞれ異なる第三者に引き渡して、データベースに入力させ、登録の正確性をチェックさせる。このように異なる第三者にそれぞれ第1チェック票70と第2チェック票80を引き渡せば、それぞれの第三者は、構成員等の氏名(カード氏名及びデータ氏名)とマイナンバー28(Myno.)を一致させることができないので、構成員等の個人情報漏洩を防止しつつ、正確に構成員等のマイナンバーをデータベースに入力・登録することができる。なお、以下の実施形態においても、第1チェック票70と第2チェック票80とは共通に用いられる。

(1-2)マイナンバー登録・確認方法
【0063】
そこで、次に、上記(1-1)節の実施形態を用いて、冊子型の第1マイナンバー登録票1等の書類(冊子型の第1マイナンバー登録票1、第1チェック票70、第2チェック票80)の作成方法、および、組織Xの管理するデータベースへのマイナンバー入力・登録方法、当該入力・登録したマイナンバー登録の正確性を確認する方法(マイナンバー登録・確認方法)について説明する。なお、本(1-2)節で説明するマイナンバー登録票、第1、第2チェック票等の書類作成方法、及び、マイナンバー登録・確認方法等は、以下の実施形態においても共通に用いられる。
【0064】
本発明に係るマイナンバー登録・確認方法は、国民のカード氏名26(name)とマイナンバー28(Myno.)が、それぞれカード氏名記載位置106とマイナンバー記載位置108とに記載された通知カード100を用いて、マイナンバー管理者を有する組織X(又は組織X以外の第三者)が、構成員等の個人情報24PDを管理するデータベースに、構成員等のマイナンバー28(Myno.)を当該構成員等の個人情報24PDと紐づけて確実に登録し、マイナンバー28(Myno.)に関する機密を保持しながら組織X以外の第三者に当該登録の確実性をチェックさせ得るマイナンバー登録・確認方法である。
【0065】
(ステップ1)マイナンバー管理者が、上記冊子型の第1マイナンバー登録票1を準備するステップと、
(ステップ2)組織Xの構成員等が、マイナンバー管理者から受け取った冊子型の第1マイナンバー登録票1の、上記個人情報欄20Lに表記された個人情報24PDに対応させて、上記通知カードセット欄20Rに、セット手段52を用いて当該構成員等それぞれの通知カード100を各々所定の位置にセットするステップと、
(ステップ3)組織Xの構成員等が、通知カード100をセットした冊子型の第1マイナンバー登録票1(セット済み第1マイナンバー登録票1)の上記第1境界線20Mで、冊子型の第1マイナンバー登録票1の個人情報欄20Lを折返し、第1確認欄10Rを通知カードセット欄20Rに重ねた第1重ね状態で第1確認欄10Rを複写して、上記第1チェック票70を作成するステップと、
(ステップ4)組織Xの構成員等が、上記通知カード100をセットした冊子型の第1マイナンバー登録票1(セット済み第1マイナンバー登録票1)の上記第2境界線23Mで冊子型の第1マイナンバー登録票1を折返し、第2確認欄40Lを通知カードセット欄20Rに重ねた第2重ね状態で、第2確認欄40Lを複写して上記第2チェック票80を作成するステップと、
(ステップ5)組織Xの構成員等が、第1チェック票70と第2チェック票80とを、組織Xの管理者に提出するステップと、
を含む。
【0066】
そして、本発明に係るマイナンバー登録・確認方法は、
(ステップ6)第1チェック票70を上記構成員等から回収した組織Xの管理者が、当該第1チェック票70を第三者に引き渡すステップと、
(ステップ7)上記第三者に、上記第1チェック票70に複写されたマイナンバー28(Myno.)を、所定の第2仮登録番号5に対応させて、上記データベースに入力・登録させるステップと、
を含む。
【0067】
さらに、本発明に係るマイナンバー登録・確認方法は、
(ステップ8)上記第2チェック票80を上記構成員等から回収した組織Xの管理者が、当該第2チェック票80を第三者に引き渡すステップと、
(ステップ9)上記第三者に、第2チェック票80の上記第1仮登録番号確認窓43W及び上記データ氏名確認窓42Wnに複写された、上記データベースに予め記憶されている上記第1仮登録番号3及びデータ氏名22Pnが、上記カード氏名確認窓46Wnに上記通知カード100から複写されたカード氏名26(name)に一致するかを確認させるステップと、
を含む。
【0068】
なお、構成員等の氏名(カード氏名26(name)、データ氏名22Pn)とマイナンバー28(Myno.)を一致させることができないように、ステップ6、7に記載の第三者と、ステップ8、9に記載の第三者とを違えるのが原則である。例えば、ステップ6、7をA社に依頼し、ステップ8、9をA社と無関係のB社に依頼することにより、構成員等のマイナンバーが特定されることを防止する。
【0069】
以下に、本発明に係る冊子型の第1マイナンバー登録票1、第1チェック票70、第2チェック票80、およびこれらを用いたマイナンバー登録・確認方法について、実施例を用いて更に詳細に説明する。
【実施例1】
【0070】
[冊子型の第1マイナンバー登録票]
本実施例1に係る冊子型の第1マイナンバー登録票1は、上記組織Xが上記構成員等のマイナンバー28(Myno.)を管理する台帳を構成し得る、上記第1仮登録番号3がそれぞれ付与された、例えば1枚のA3用紙であり、図8(a)のように、この用紙を上記第2境界線23Mで半分に折り返して左綴じにして、表紙から裏表紙に第1頁乃至第4頁を連続して付与した計4頁からなる冊子型の第1マイナンバー登録票冊子7(以下、単に「冊子7」という。)を構成することができる。
【0071】
冊子7において、図9に示す第2頁の左右欄20L、20Rは、左右に対を成す、それぞれ個人情報欄20L(左欄)と通知カードセット欄20R(右欄)であり、通知カード100と略同寸の方形スペースが各々n個ずつ予め表記されている(20PL(1)~20PL(n)、20PR(1)~20PR(n);以下、本実施例1及び図において、n=4)。
【0072】
図5に示す第2頁の左右欄20L、20Rは、図9に示す第2頁の右欄20Rの方形スペース20PR(1)~20PR(n=4)に、方形スペースと同形の3枚の通知カード100を、上からp番目までの方形スペース20PR(1)~20PR(p)にセットした後の状態を表している(セット済み第1マイナンバー登録票1)。ここで、pは1以上の整数であり、上記組織Xの構成員の扶養家族は(p-1)人であるが、本実施例1においてはp=3としている。
【0073】
また、組織Xにはマイナンバー28(Myno.)及び冊子型の第1マイナンバー登録票1等を、その個人情報の秘密を保持しながら管理する管理者が必要であるが、管理について責任を持つ責任者がいればよく、また、データベースは特に限定されず、例えば管理者が組織X内で使用するパーソナル・コンピュータであってもよい。
【0074】
まず、冊子7の第2頁(冊子型の第1マイナンバー登録票1(p2))について、図5(セット済み第1マイナンバー登録票1)、図9(冊子型の第1マイナンバー登録票1)を参照して説明する。
【0075】
第2頁の左欄20L(個人情報欄)には、各方形スペース20PL(1)~20PL(n)内に、上記のように合計p人分(1≦p≦n;pは整数)の構成員等のデータ氏名22Pn(1)~22Pn(p)、生年月日、続柄を含む個人情報24PD(1)~24PD(p)(以下、単に「個人情報24PD」ともいう。)が、当該左欄20L(個人情報欄)の上から所定の順番で予め表記されている。上記のように、本実施例1では、p=3、n=4であるが、pはn以下のいずれの正の整数であってもよく、p>nの場合については後述する。
【0076】
図9に示す、第2頁の左欄20L(個人情報欄)および右欄20R(通知カードセット欄)の作成は、組織X(又はその管理者)が、その管理するデータベースに登録した構成員等の個人情報24PDに基づいて行う。まず、組織Xの管理者は、組織Xの構成員各々に固有の第1仮登録番号3を付与し、構成員の個人情報24PD(1)と対応させ、さらに第1仮登録番号3を当該構成員各々の扶養家族の個人情報24PD(2)~24PD(p)と紐づける。冊子型の第1マイナンバー登録票1の第2頁右欄20R(通知カードセット欄)上方の第1の位置に第1仮登録番号3を表記し、対応する構成員等のデータ氏名22Pn(1)~22Pn(p)を含む個人情報24PD(1)~24PD(p)をデータベース上で特定する。そして、個人情報24PD(1)~24PD(p)を第2頁の左欄20L(個人情報欄)の方形スペース20PL(1)~20PL(p)内に、構成員等のデータ氏名22Pn(1)~22Pn(p)を右欄20R(通知カードセット欄)の方形スペース20PR(1)~20PR(p)の上方(第3の位置(1)~(p))に表記する。
【0077】
例えば、図5のセット済み第1マイナンバー登録票1では、第1仮登録番号3はNo.12345(1/1)であり、データベース上でこの第1仮登録番号3に紐づけられた構成員のデータ氏名22Pn(1)ないし個人情報24PD(1)を検索する。構成員の扶養家族の個人情報24PD(2)~24PD(p)は、上記のようにデータベース上で構成員の個人情報24PD(1)に紐づけられているので、第1仮登録番号3から構成員等全員の個人情報24PD(1)~24PD(p)をデータベース上で特定することができる。
【0078】
なお、上述のように、本実施例1では、p=3、n=4であるが、p>nの場合は、第1仮登録番号3をNo.12345(1/2)、No.12345(2/2)のように適宜設定して、構成員等に対応する台帳7のページ数を調整すればよい。
【0079】
このようにして第2頁左右欄20L、20Rは、組織X(又はその管理者)により予め作成されるが、図5に示す第2頁の右欄20R(通知カードセット欄)には、第2頁の左欄20L(個人情報欄)の上からm番目(1≦m≦p;mは整数)の方形スペース20PL(m)に予め表記された上記構成員等の個人情報24PD(m)に対応した通知カード100が、当該右欄20R(通知カードセット欄)の上からm番目の方形スペース20PR(m)に、セット手段52により当該構成員等によりセットされている。
【0080】
また、第2頁の右欄20R(通知カードセット欄)は、n個の方形スペース20PR(1)~20PR(n)の外部に、上記第1の位置及び第2の位置と、上からk番目(1≦k≦n;kは整数)の方形スペース20PL(k)にそれぞれ対応したn個の上記第3の位置(k)とを有し、
第1の位置に、上記第1仮登録番号3が、
第2の位置に、上記データベース内で第1仮登録番号3と紐づけられた第2仮登録番号5が、
第3の位置(k)に、第2頁の左欄20L(個人情報欄)の上からk番目の方形スペース20PL(k)内に表記された個人情報24PD(k)の中のデータ氏名22Pn(k)が、
それぞれ予め表記されている。
【0081】
次に、冊子7の第1頁(冊子型の第1マイナンバー登録票1(p1))について、図4を参照して説明する。
【0082】
第1頁の右欄10R(第1確認欄)には、第1頁を左欄10Lと右欄10Rの境界線(第1境界線10M)で折り返すと、第2頁右欄20R(通知カードセット欄)の方形スペース20PR(1)~20PR(n)に対応する位置に、方形スペース10PR(1)~10PR(n)が表記されている。
【0083】
また、第1頁の右欄10R(第1確認欄)には、第1頁を第1境界線10Mで折り返して、第1頁の右欄10R(第1確認欄)を上記第2頁の右欄20R(通知カードセット欄)に重ねた第1重ね状態で、当該第2頁の右欄20R(通知カードセット欄)の上記第2の位置に対応する位置に、第2仮登録番号確認窓15Wが設けられている。
【0084】
同様に、第1重ね状態で、第1頁の右欄10R(第1確認欄)には、第2頁の右欄20R(通知カードセット欄)のn個の方形スペース20PL(1)~20PL(n)にセットされるべき通知カード100のマイナンバー記載位置108に対応する位置に、n個のマイナンバー確認窓18W(1)~18W(n)が設けられている。
【0085】
冊子7の第3頁(冊子型の第1マイナンバー登録票1(p3))は、図6のように、頁番号「3」が表記されている以外は余白であるが、この第3頁の裏ページに当たる第4頁に設けた窓43W、42Wn、46Wn等に対応する窓が開口されている。そこで、以下に、冊子7の第4頁(冊子型の第1マイナンバー登録票1(p4))について、図7を参照して説明する。
【0086】
図7に示すように、第4頁の右欄40R(第2確認欄)には、冊子型の第1マイナンバー登録票1を第2頁と第3頁の境界線(第2境界線23M)で折り返すと、第2頁右欄20R(通知カードセット欄)の方形スペース20PR(1)~20PR(n)に対応する位置に、方形スペース40PR(1)~40PR(n)が予め表記されている。
【0087】
以下、第4頁の機能の説明をするため、上述したような、第4頁を第2境界線23Mで折り返して、当該第4頁の右欄40R(第2確認欄)を第2頁の右欄20R(通知カードセット欄)に重ねた第2重ね状態を作る。
【0088】
この第2重ね状態を表す図11を参照すると、第4頁の右欄40R(第2確認欄)には、第2頁の右欄20R(通知カードセット欄)の上記第1の位置に対応する位置に、第1仮登録番号確認窓43Wが設けられている。また、同様に第2重ね状態で、第2頁右欄20R(通知カードセット欄)の上記第3の位置(k)(n個の方形スペース20PR(1)~20PR(n)の右上部に表記されたデータ氏名22Pn(1)~22Pn(n)の位置(図5参照)に対応する位置に、n個のデータ氏名確認窓42Wn(k)(42Wn(1)~42Wn(n))が設けられている。
【0089】
さらに第2重ね状態で、第4頁の右欄40R(第2確認欄)には、第2頁右欄20R(通知カードセット欄)の上記n個の方形スペース20PR(1)~20PR(n)にセットされるべき通知カード100の表面のカード氏名記載位置106に対応する位置に、n個のカード氏名確認窓46Wn(1)~46Wn(n)が設けられている。
【0090】
なお、本実施例では、便宜上冊子型の第1マイナンバー登録票1を冊子7として扱ったが、境界線23Mで切り離して、2枚の用紙のセットとして用いてもよい。2枚の用紙のセットとしても、冊子7と同様に上述した第1重ね状態と第2重ね状態を作ることができ、それぞれ、
A.(第2仮登録番号5、通知カード100表面に記載されたマイナンバー28)
B.(第1仮登録番号3、通知カード100表面に記載されたカード氏名26、カードセット欄20Rに予め表記されたデータ氏名22Pn)
を、確認することができる。
【0091】
以上、本実施例1に係る冊子型の第1マイナンバー登録票1の構成について説明したが、次に、冊子型の第1マイナンバー登録票1(図9参照)へ通知カード100をセットする方法について説明する。
【0092】
第2頁の右欄20Rに予め表記されたn個の方形スペース20PR(1)~20PR(n)は、それぞれ通知カード100をセットするためのセット手段52を有する。図9では、セット手段52の例として、通知カード100の下の左右2隅を嵌合するための支持片を、通知カード100と同一大きさの方形スペース20PR(1)~20PR(n)のそれぞれ下の左右2隅に設けている。
【0093】
この支持片は、通知カード100の上の左右2隅に設けてもよく、上下左右の4隅に設けてもよく、通知カード100を嵌合して固定できれば、特に限定されない。あるいは、セット手段52は、支持片の代わりに、上下左右の何れか2隅以上に設けた切込みであってもよく、この切込みに通知カード100を嵌合してセットしてもよい。以下の実施形態のおいても、セット手段は共通に用いられる。
【0094】
このような構成のセット用紙50の第2頁右欄20Rに、構成員等は、通知カード100を、セット手段52によりセットする。本実施例1では、方形スペース20PR(1)~20PR(n)のそれぞれ下の左右2隅に設けた支持片52、52に、通知カード100の下の左右2隅を嵌合させてセットするが、上記のように、セット手段52は方形スペース20PRに、通知カード100をセットできれば特に限定されない。
【0095】
続いて、冊子型の第1マイナンバー登録票1を配布された構成員等が、自己とその扶養家族の通知カード100を、冊子型の第1マイナンバー登録票1(図9参照)の第2頁右欄20R(通知カードセット欄)へセットする手順について説明する。
【0096】
上記第2頁左欄20L(個人情報欄)の上からm番目(1≦m≦p;mは整数)の方形スペース20PL(m)には、上述のように、上記データベースの登録に基づいた構成員等の個人情報24PD(m)が予め表記されている。そこで構成員等は、この個人情報24PD(m)(例えばデータ氏名22Pn(m))に対応した通知カード100を、第2頁右欄20R(通知カードセット欄)の上からm番目の方形スペース20PR(m)に、セット手段52によりセットすればよい。すなわち、本冊子型の第1マイナンバー登録票1を組織X(又はその管理者)から配布された構成員等は、当該構成員等の人数分であるp個の通知カード100を、左欄20Lの方形スペース20PL(m)に表記された個人情報24PD(m)に対応させて、それぞれ第2頁右欄20Rの方形スペース20PR(m)にセットする。
【0097】
このようにしてp個のセットが完了した構成員等は、次の2つの確認(1)、(2)を行うのが好ましい。
【0098】
(1)図5の第2頁左右欄20L、20Rを対照させて、第2頁右欄20Rの方形スペース20PR(m)にセットした通知カード100に記載の個人情報(例えばカード氏名記載位置106に記載されたカード氏名26(name m))が、対応する第2頁左欄20L(個人情報欄)の方形スペース20PL(m)に表記された構成員等の個人情報24PD(m)(例えばデータ氏名22Pn(m))と一致するか確認する。
【0099】
(2)この確認(1)を終えた構成員等は、次に冊子型の第1マイナンバー登録票1の第1頁を、左欄10Lと右欄10Rの境界線10Mで折り返して、当該第1頁の右欄10R(第1確認欄)を上記第2頁の右欄20R(通知カードセット欄)に重ね、図10の第1重ね状態を得る。そして、通知カード100のセットが正確かを確認する。すなわち、第1重ね状態で、第1頁の右欄10R上方に設けた第2仮登録番号確認窓15Wから、第2頁の右欄20Rの第2の位置に表記された第1仮登録番号3と紐づけられた上記第2仮登録番号5が正確に見えるか確認する。また、第1頁の右欄10Rに設けた上からm番目のマイナンバー確認窓18W(m)から、第2頁の右欄20Rの上からm番目の方形スペース20PR(m)にセットした通知カード100の、マイナンバー記載位置108に記載されたマイナンバー28(Myno.m)が正確に見えるか確認する。
【0100】
以上の確認(1)、(2)を終えた構成員等は、p枚の通知カード100をセットしたセット済み第1マイナンバー登録票1を複写して、以下に説明する第1チェック票70、第2チェック票80を作成し、これを組織X(又はその管理者)に提出する。
【0101】
上述のように、大量の構成員等を有する場合、組織Xは、構成員等の個人情報漏洩を防止しつつ、大量のマイナンバーを正確にデータベースに入力・登録しなければならない。また、回収した構成員等の第1チェック票70、第2チェック票80に正しく通知カード100がセットされ、データベースに入力・登録した構成員等のマイナンバー28(Myno.)が、確かに構成員等が国から付与されたマイナンバー28(Myno.)と全て一致しているかを確認する必要がある。
【0102】
組織Xが管理する構成員等が大量である場合、組織Xの管理者が個人情報漏洩を防止しつつ、上記の確認作業を正確に短期間で行うには大変な労力と負担を要することになる。
【0103】
そこで、本発明においては、上述のように通知カード100をセットしたセット済み第1マイナンバー登録票1を基にして、以下に説明する第1チェック票70、第2チェック票80を作成し、これらと対応してデータベースに管理する構成員等の個人情報から作成する入力登録画面、確認画面のページと共に、組織Xの外部の第三者(入力業者、確認業者)に引き渡し、個人情報漏洩を防止しつつデータベースにマイナンバー28(Myno.)を入力・登録させ、その登録の正確さを確認させることとする。
【実施例2】
【0104】
[第1チェック票]
本実施例2では、上記実施例1で通知カード100をセットしたセット済み第1マイナンバー登録票1を用いた第1チェック票70について説明する。
【0105】
本発明に係る第1チェック票70は、図4の冊子型の第1マイナンバー登録票1の第1頁を左欄10Lと右欄10Rの境界線10Mで折り返して、第1頁の右欄10R(第1確認欄)を第2頁の右欄20R(通知カードセット欄)に重ねた第1重ね状態を得、この第1重ね状態の第1頁右欄10R(第1確認欄)を複写して作成する(図10右参照)。言い換えれば、図5の冊子型の第1マイナンバー登録票1の第2頁を、左欄20L(個人情報欄)と右欄20R(通知カードセット欄)の境界線20Mで折り返して第1重ね状態を得、第1重ね状態の第1頁右欄10R(第1確認欄)を複写して作成する。
【0106】
冊子型の第1マイナンバー登録票1の上記第1重ね状態では、図10のように、第1頁の右欄10R(第1確認欄)に設けた第2仮登録番号確認窓15Wから、第2頁の右欄20R(通知カードセット欄)の上記第2の位置に表記された、第1仮登録番号3と紐づけられた第2仮登録番号5を確認することができる。また、この第1重ね状態で、冊子型の第1マイナンバー登録票1の第1頁の右欄10R(第1確認欄)に設けたマイナンバー確認窓18W(1)~18W(n)から、第2頁の右欄20R(通知カードセット欄)の上からp個の方形スペース20PR(1)~20PR(p)に複写された通知カード100のマイナンバー28(Myno.1~Myno.p)を確認することができる。なお、本実施例2において、p=3である(図10)。
【0107】
従って、冊子型の第1マイナンバー登録票1の第1重ね状態の第1頁を複写して作成した図10の第1チェック票70からは、組織Xのデータベース上で構成員等に付与された固有の第1仮登録番号3とユニークに紐づけられた第2仮登録番号5と、構成員とその扶養家族に国家によって対応付けられたマイナンバー28(Myno.1~Myno.p)を確認することができる。
【0108】
組織Xの管理者から構成員等のマイナンバー28をデータベースへ入力するように依頼を受けた第三者は、例えば、データベースに予め登録済みの(第1仮登録番号3と紐づけられた)第2仮登録番号5(=ABCDE(1/1))のみが表示された、図10左に示すような表示画面に、第1チェック票70に複写されたマイナンバー28を入力する。すなわち、冊子型の第1マイナンバー登録票1を複写して得た、第2仮登録番号5がABCDE(1/1)である第1チェック票70のマイナンバー28(Myno.1~Myno.p)を、第2仮登録番号5がABCDE(1/1)である入力画面に、上から順番に入力すればよい。
【0109】
このようにして、組織X(またはその管理者)は、例えば組織Xの外部の第三者に依託して、個人情報漏洩を防止しつつ、組織Xが管理するデータベースに、構成員等のマイナンバー28を入力・登録させることができる。
【実施例3】
【0110】
[第2チェック票]
本実施例3では、上記実施例1で通知カード100をセットした冊子型の第1マイナンバー登録票1を用いた第2チェック票80について説明する。
【0111】
本発明に係る第2チェック票80は、図8(a)のように冊子型の第1マイナンバー登録票1を第2頁と第3頁の境界線23Mで折り返して、第4頁の右欄40Rを第2頁の右欄20Rに重ね(第2重ね状態)、このセット手段52の第4頁を複写して作成する(図11右参照)。
【0112】
冊子型の第1マイナンバー登録票1の上記第2重ね状態では、図11右に図示するように、第4頁の右欄40R(第2確認欄)に設けた第1仮登録番号確認窓43から、第2頁の右欄20R(通知カードセット欄)の上記第1の位置に表記された第1仮登録番号3を確認できる。また、第4頁の右欄40R(第2確認欄)に設けたカード氏名確認窓46Wn(1)~46Wn(n)から、第2頁の右欄20R(通知カードセット欄)の方形スペース20PR(1)~20PR(n)に複写された、上からp個の通知カード100の表面のカード氏名記載位置106に記載されたカード氏名26(name1~namep)を、それぞれ確認できる。さらに、第4頁右欄40R(第2確認欄)に表記した方形スペース40PR(1)~40PR(n)に対応するデータ氏名確認窓42Wn(1)~42Wn(n)からは、第2頁の右欄20R(通知カードセット欄)の方形スペース20PR(1)~20PR(n)上方に予め表記された、上からp個のデータ氏名22Pn(1)~22Pn(p)をそれぞれ確認することができる。
【0113】
従って、セット済み第1マイナンバー登録票1の上記折り重ね状態の第4頁を複写して作成した第2チェック票80(図11右参照)からは、組織Xのデータベース上で構成員に付与された固有の第1仮登録番号3及び構成員等のデータ氏名22Pn(1)~22Pn(p)と、構成員とその扶養家族に国家によってマイナンバー28(Myno.1~Myno.p)に対応付けられたカード氏名26(name1~namep)を対照させることができる。これより、通知カード100が正しく構成員等により冊子型の第1マイナンバー登録票1にセットされ、複写されて第2チェック票80が作成されたかどうかを確認することができる。
【0114】
組織Xの管理者は、データベースから第1仮登録番号3及びこれに対応する構成員等のデータ氏名22Pn(1)~22Pn(p)のみを表示した、図11左に示すような確認画面(第1仮登録番号3=12345(1/1))を提供してもよい。この確認画面データを、第1仮登録番号3が12345(1/1)である第2チェック票80と対にして、例えば組織Xの外部の第三者に引き渡し、個人情報漏洩を防止しつつ、データベースにおいて第1仮登録番号3と対応するデータ氏名22Pn(1)~22Pn(p)の登録の正確さを当該第三者に確認させることができる。
【0115】
以上、本実施形態においては、第1チェック票70から、
A.(第2仮登録番号5、マイナンバー28)
の組を、第2チェック票80から
B.(第1仮登録番号3、データ氏名22Pn、カード氏名26(name))
の組を、それぞれ確認できるようにしたが、上述のように、第2仮登録番号5と第1仮登録番号3を入れ替えてもよい。あるいは第2仮登録番号5(ABCDE(1/1))と第1仮登録番号3(12345(1/1))の呼称をそのままにして、秘匿したいシリアルナンバー(12345(1/1))を他方のシリアルナンバー(ABCDE(1/1))と入れ替えてもよい。
【0116】
以下の実施形態についても同様である。

(1-3)通知カード用の用紙対型のマイナンバー登録票(用紙対型の第1マイナンバー登録票)
【0117】
上述の冊子型の第1マイナンバー登録票は、図1(a)、(b)、(c)に示すように、1枚の用紙(A5版の第2頁にA5版の半分の大きさの第3頁を加えた大きさの用紙)を適宜折り返すことによって重ね状態を得、この重ね状態を、第1確認欄側から見た第1重ね状態とし、第2確認欄側から見た第2重ね状態として、それぞれ複写することにより、第1チェック票と第2チェック票とを得た。すなわち、上述した実施形態の冊子型の第1マイナンバー登録票1は、1枚の用紙を適宜折り返すことによって第1、第2重ね状態を得る冊子型のマイナンバー登録票である(図1参照。)。以下、便宜のため、このような折返しにより第1、第2重ね状態を得、1枚の用紙で構成されたマイナンバー登録票を総称して「冊子型のマイナンバー登録票」ということとする。
【0118】
図23(a)、(b)、(c)に示す本実施形態に係る通知カード用の用紙対型のマイナンバー登録票1’(以下、「用紙対型の第1マイナンバー登録票1’」ともいう。)は、上述した冊子型の第1マイナンバー登録票1(図1参照。)の第2頁(個人情報欄及び通知カードセット欄)をセット用紙200(図23(a))とし、これと独立した窓付きの確認用紙210(図23(b)、(c))との2枚1組のセットを用いて第1重ね状態と第2重ね状態を形成し、これらを複写して第1チェック票と第2チェック票とを得る。なお、図23(b)と図23(c)とは、1枚の用紙である確認用紙210の表面(211)と裏面(212)の関係にある。
【0119】
図23(a)のセット用紙200(図23(a))は、図1(b)に示す冊子型の第1マイナンバー登録票1の第2頁(個人情報欄20L及び通知カードセット欄20R)とほぼ同様の構成であるが、第2仮登録番号5を第1境界線20Mに関して第1仮登録番号3と対称の位置となるように、個人情報欄20Lに表記した。ただし、セット用紙200は、第1境界線20Mに沿って折り返さずに用いるので、上述の冊子型の第1マイナンバー登録票1のように、第1境界線20Mで折り曲がる必要はない。また、通知カードセット欄20Rの方形スペース20PR直上のデータ氏名22Pnは、本実施形態においては必須ではなく、表記されなくてもよい。
【0120】
確認用紙210は、図23(b)に示す表面を第1確認欄211とし、図23(c)に示す裏面を第2確認欄212として用いる。
【0121】
第1確認欄211を上にしてセット用紙200(図23(a))に重ねると第1重ね状態を得、第1仮登録番号確認窓13Wから第1仮登録番号3を、マイナンバー確認窓18Wからマイナンバー(My No.)28を確認することができる。この第1重ね状態では、その他の窓の42Wn(データ氏名確認窓)と46Wn(カード氏名確認窓)は、これらの窓からセット用紙200(図23(a))に記載された他の情報は確認できないように配置されている。
【0122】
第2確認欄212を上にしてセット用紙200(図23(a))に重ねると第2重ね状態を得、第2仮登録番号確認窓45Wから第2仮登録番号5を、データ氏名確認窓42Wnとカード氏名確認窓46Wnとからは各々データ氏名22Pnとカード氏名26を確認することができる。この第2重ね状態では、他の窓18Wn(マイナンバー確認窓)からはセット用紙200に記載された他の情報は確認できない。なお、45W(第2仮登録番号確認窓)と13W(第1仮登録番号確認窓)とは表裏関係にあり、物理的に同一の窓である。
【0123】
このように、セット用紙200と確認用紙210のセットを用いて第1重ね状態と第2重ね状態を形成し、それぞれ複写することにより、本発明に係る用紙対型の第1マイナンバー登録票1’を用いても、上記冊子型の第1マイナンバー登録票1と同様に第1チェック票と第2チェック票とを得ることができる。そして、上記実施形態の冊子型の第1マイナンバー登録票1と同様に、第1チェック票70から、
A.(第1仮登録番号3、マイナンバー28)
の組を、第2チェック票80から
B.(第2仮登録番号5、データ氏名22Pn、カード氏名26(name))
の組を、それぞれ確認することができる。本実施形態の用紙対型の第1マイナンバー登録票1’においても、第2仮登録番号5と第1仮登録番号3を入れ替え等してもよい。
【0124】
また、実施例1の冊子型の第1マイナンバー登録票1と同様に、構成員等の数pを複数とすることも容易であり、用紙対型の第1マイナンバー登録票1’の各頁における方形スペース10PL、10PR、20PL、20PR、40PL、40PRを、それぞれp個に拡張すればよい。
【0125】
以上のようにして完成した第1チェック票70、第2チェック票80を回収した組織X(又はその管理者)は、組織Xがその構成員等の氏名(冊子型の第1マイナンバー登録票1の22Pn(1)~22Pn(p))、生年月日、続柄を含む個人情報(冊子型の第1マイナンバー登録票1の24PD(1)~24PD(p))を管理するデータベースに、個人情報24PD(1)~24PD(p)に対応させて、委託した第三者にマイナンバー28(Myno.1~Myno.p)を入力・登録させ、登録の正確性を別の第三者に委託して確認させることができる。

2.個人番号カード用のマイナンバー登録票(第2マイナンバー登録票)
【0126】
本発明に係る個人番号カード(マイナンバーカード)用のマイナンバー登録票(以下、「第2マイナンバー登録票」ともいう。)は、図20に示す個人番号カード(マイナンバーカード)101を用いて、マイナンバー管理者を有する組織Xが、構成員等の個人情報を管理するデータベースに、当該構成員等のマイナンバーを当該構成員等の個人情報と紐づけて確実に登録し、当該マイナンバーに関する機密を保持しながら第三者に当該登録の確実性をチェックさせ得る第2マイナンバー登録票である。以下、冊子型、単独型、用紙対型、用紙対ずらし型の4タイプの個人番号カード用のマイナンバー登録票(第2マイナンバー登録票)について説明する。
【0127】
なお、図20に示すように、個人番号カード(マイナンバーカード)101の表面には、カード氏名記載位置107に国民の氏名(カード氏名36(name))が記載されている。一方、個人番号カード(マイナンバーカード)101の裏面には、マイナンバー記載位置109にマイナンバー28(Myno.)が、カード氏名記載位置107’に国民の氏名(カード氏名36’(name))がそれぞれ記載されている。
【0128】
また、上述したように、以下説明する冊子型、単独型、用紙対型、用紙対ずらし型のいずれのタイプの個人番号カード用のマイナンバー登録票(第2マイナンバー登録票)についても、第1チェック票、第2チェック票の作成方法、これらの使用方法は、上記実施形態、実施例と同様である。すなわち、典型的な第2マイナンバー登録票の利用法としては、マイナンバー管理者を有する組織Xは、当該組織Xの構成員等に、マイナンバーカードをセットするための第2マイナンバー登録票を配布し、構成員等は配布されたマイナンバー登録票に個人番号カード(マイナンバーカード)をセットしたセット済みマイナンバー登録票を複写することにより、第1チェック票70と第2チェック票80を作成し、組織Xの管理者に提出する。そして、例えば、マイナンバー登録票を構成員等から回収した当該管理者は、第1チェック票70と第2チェック票80とを、それぞれ異なる第三者に引き渡して、データベースに入力させ、登録の正確性をチェックさせる。このように異なる第三者にそれぞれ第1チェック票70と第2チェック票80を引き渡せば、それぞれの第三者は、構成員等の氏名(カード氏名及びデータ氏名)とマイナンバー28(Myno.)を一致させることができないので、構成員等の個人情報漏洩を防止しつつ、正確に構成員等のマイナンバーをデータベースに入力・登録することができる。

(2-1)[個人番号カード用の冊子型のマイナンバー登録票(冊子型の第2マイナンバー登録票)]
【0129】
図13に示すように、個人番号カード(マイナンバーカード)用の冊子型のマイナンバー登録票(以下、「冊子型の第2マイナンバー登録票」ともいう。)2は、同一形状(例えばA5サイズ)の第1確認欄10と個人情報欄20とマイナンバーカードセット欄(以下、単に「カードセット欄」ともいう。)30と第2確認欄40と、を順に有する、A4サイズの用紙からなる。左右に隣接した個人情報欄20とマイナンバーカードセット欄(カードセット欄)30との境界線23Mで冊子型の第2マイナンバー登録票2を折返すと、第1確認欄10がマイナンバーカードセット欄30に重なり合うと同時に、第2確認欄40が個人情報欄20に重なり合うように構成されている。このような重なり合い状態を、上述の実施形態及び実施例と同様に、以下、「重ね状態」といい、前者のように第1確認欄10側から見た「重ね状態」を「第1重ね状態」と、後者のように第2確認欄40側から見た「重ね状態」を「第2重ね状態」という。
【0130】
個人情報欄20(p2)には、上記組織Xの構成員に対応する固有の第1仮登録番号3と紐づけられた第2仮登録番号5及び上記データベースに登録された構成員等の個人情報24PDが予め表記されている。図13(b)のように、個人情報24PDはデータ氏名22Pnを含み、方形スペース20P内に表記されており、第2仮登録番号5は方形スペース20Pの欄外の上方に表記されている。
【0131】
また、個人情報欄20(p2)に隣接するマイナンバーカードセット欄30(p3)には、第1仮登録番号3及びデータ氏名22Pnが予め表記されていると共に、構成員等のマイナンバーカード101をセットするためのセット手段52が、個人情報欄20の個人情報に左右対応して設けられている。すなわち、図13(b)のように、個人情報欄20の方形スペース20Pと左右に対となる方形スペース30Pにセット手段52が設けられ、セット手段52を用いてマイナンバーカード101をセットすることができ、方形スペース30Pの欄外直上にデータ氏名22Pnが表記され、第1仮登録番号3がマイナンバーカードセット欄30(p3)の上方に表記されている。
【0132】
第1確認欄10には、上記第1重ね状態で、第1仮登録番号確認窓13W及びデータ氏名確認窓12Wnが、カードセット欄30に表記された第1仮登録番号3及びデータ氏名22Pnの位置にそれぞれ一致するように設けられている。さらに第1確認欄10には、カード氏名確認窓16Wnが、第1重ね状態で、カードセット欄30にセットされたマイナンバーカード101の表面のカード氏名記載位置107に対応する位置に一致するように設けられている。なお、図13(a)で、方形スペース10Pは、第1重ね状態で方形スペース30Pに重なり合うように表記されているが、必ずしも必要ではない。
【0133】
第2確認欄40には、セット手段52によりカードセット欄30にセットされたマイナンバーカード101の裏側のマイナンバー記載位置109に対応する位置に、マイナンバー確認窓48Wが、および、個人情報欄20に表記された第2仮登録番号5の位置に、第2仮登録番号確認窓45Wが、第2重ね状態でそれぞれ一致するように設けられている。なお、図13(c)で、方形スペース40Pは、第2重ね状態で方形スペース20Pに重なり合うように表記されているが、これも上記方形スペース10Pと同様、必ずしも必要ではない。
【0134】
本発明に係るマイナンバーカード用の第1チェック票70(図14)は、上記第1重ね状態で、第1確認欄10を複写して作成する。このため、第1チェック票70は、以下のことをそれぞれ確認することができる。
【0135】
すなわち、冊子型の第2マイナンバー登録票2を上記境界線23Mで折返し、第1確認欄10をカードセット欄30に重ねるので、図14に示すように、第1確認欄10に設けた第1仮登録番号確認窓13Wから、マイナンバーカードセット欄30に表記された第1仮登録番号3を確認することができる。また、データ氏名確認窓12Wnから、マイナンバーカードセット欄30に表記されたデータ氏名22Pnを、さらに、カード氏名確認窓16Wnから、マイナンバーカードセット欄30にセットされたマイナンバーカード101の表面のカード氏名記載位置107に記載されたカード氏名36(name)を、それぞれ確認することができる。
【0136】
上記第1チェック票70と同様に、本発明に係るマイナンバーカード用の第2チェック票80(図15)は、上記第2重ね状態で、第2確認欄40を複写して作成する。このため、第2チェック票80は、以下のことをそれぞれ確認することができる。
【0137】
すなわち、冊子型の第2マイナンバー登録票2を境界線23Mで折返し、第2確認欄40を個人情報欄20に重ねるので、図15に示すように、第2確認欄40に設けた第2仮登録番号確認窓45Wから、個人情報欄20に表記された第2仮登録番号5を確認することができる。また、マイナンバー確認窓48Wから、カードセット欄30にセットされたマイナンバーカード101の裏側のマイナンバー記載位置109に記載されたマイナンバー28(Myno.)を確認することができる。
【0138】
以上、本実施形態においては、第1チェック票70から、
B.(第1仮登録番号3、データ氏名22Pn、カード氏名36(name))
の組を、第2チェック票80から
A.(第2仮登録番号5、マイナンバー28)
の組を、それぞれ確認することができる。
【0139】
本実施形態においては、第2確認欄40に予め第2仮登録番号5を表記しておいてもよい。この場合、第2仮登録番号確認窓45Wは不要である。また、上述のように、個人情報欄20の第2仮登録番号5とカードセット欄30の第1仮登録番号3とを入れ替え、これに対応させて第2仮登録番号確認窓45Wと第1仮登録番号確認窓13Wを配置させてもよい。あるいは第2仮登録番号5(ABCDE(1/1))と第1仮登録番号3(12345(1/1))の呼称をそのままにして、秘匿したいシリアルナンバー(12345(1/1))を他方のシリアルナンバー(ABCDE(1/1))と入れ替えてもよい。
【0140】
以上のように、冊子型の第2マイナンバー登録票2の第1確認欄10、第2確認欄40を複写して作成したマイナンバーカード用の第1チェック票70、第2チェック票80を、上記実施例2、3で詳述したように、異なる第三者に引き渡すのが好適である。そして、組織X(またはその管理者)は、マイナンバーカード101を基にして、個人情報漏洩を防止しつつ、組織Xが管理するデータベースに、構成員等のマイナンバー28を入力・登録させることができる。すなわち、上記それぞれの第三者は、構成員等の氏名(カード氏名36(name)、データ氏名22Pn)とマイナンバー28(Myno.)を一致させることができないので、構成員等の個人情報漏洩を防止しつつ、正確に構成員等のマイナンバーをデータベースに入力・登録することができる。以下に説明する他の実施形態、実施例における個人番号カード用のマイナンバー登録票についても、同様に第1チェック票70、第2チェック票80を作成し、同様の効果を奏することができる。
【0141】
なお、構成員等がマイナンバーカード101を冊子型の第2マイナンバー登録票2にセットする方法や、セットが完了後の重ね状態の確認、更にマイナンバー登録・確認方法等は、上述した通り、通知カード100を冊子型の第1マイナンバー登録票1にセットする場合と略同様であるので、割愛する。
【実施例4】
【0142】
[個人番号カード用の冊子型のマイナンバー登録票(冊子型の第2マイナンバー登録票)]
上述の冊子型の第2マイナンバー登録票(個人番号カード用の冊子型のマイナンバー登録票)2は、図13に示したように、第1~第4頁に表記した方形スペース10P~40Pは各1個であり、構成員等が構成員1人の場合である。冊子型の第1マイナンバー登録票1について実施例1~3で説明したように、構成員等が2以上のp(pは整数)人の場合についても冊子型の第2マイナンバー登録票2を用いてマイナンバー登録・確認を行うことができる。
【0143】
上記実施例1で説明した冊子型の第1マイナンバー登録票1と同様に、冊子型の第2マイナンバー登録票2も、組織Xが上記構成員等のマイナンバー28(Myno.)を管理するマイナンバーカード用冊子(冊子型の第2マイナンバー登録票冊子)8を構成することができる。冊子型の第2マイナンバー登録票冊子(以下、「冊子」ともいう。)8は、図8(b)に示すように、第1仮登録番号3がそれぞれ付与された、例えば1枚のA3用紙であり、この用紙を上記第2境界線23Mで半分に折り返して左綴じにして、表紙から裏表紙に第1頁乃至第4頁を連続して付与した計4頁からなる。すなわち、上記のように、第1確認欄10と個人情報欄20とマイナンバーカードセット欄30と第2確認欄40とが、それぞれ第1頁~第4頁を順に構成する。
【0144】
図13に示す上記冊子型の第2マイナンバー登録票2と同様に、本実施例4の冊子型の第2マイナンバー登録票2(冊子8)も、左右に隣接した個人情報欄20とマイナンバーカードセット欄30との境界線23Mで冊子型の第2マイナンバー登録票2を折返すと、第1確認欄10がマイナンバーカードセット欄30に重なり合う(第1重ね状態)と同時に、第2確認欄40が個人情報欄20に重なり合う(第2重ね状態)。
【0145】
以下、便宜のため、冊子8を1枚のA4用紙として説明し、その裏面の第4頁(左欄)と第1頁(右欄)を図16に、表面の第2頁(左欄)と第3頁(右欄)を図17に示す。本実施例4に係る冊子型の第2マイナンバー登録票2の構成は、図13に示した上記冊子型の第2マイナンバー登録票2の第1~第4頁に表記した方形スペース10P~40Pを、それぞれ1個から4個にした以外は全く同様であるので、詳細の説明は省略する。
【0146】
図17の第3頁には、構成員等をp=3人として、表記された4つの方形スペース30P(1)~30P(4)の内、上から3つの方形スペース30P(1)~30P(3)に、セット手段52を用いてマイナンバーカード101をセットしている。
【0147】
境界線23Mで冊子8(冊子型の第2マイナンバー登録票2)を折り返すと、図18の第1チェック票70(第1重ね状態)と、図19の第2チェック票80(第2重ね状態)を得る。
【0148】
なお、本実施例では、便宜上冊子型の第2マイナンバー登録票2を冊子8として扱ったが、境界線23Mで切り離して、2枚の用紙のセットとして用いてもよい。
【0149】
このように、マイナンバーカード101をセットした冊子型の第2マイナンバー登録票2(冊子8)を用いても、構成員等は第1チェック票70、第2チェック票80を作成することができる。この第1チェック票70と第2チェック票80を構成員等から回収した組織X(又はその管理者)は、組織Xがその構成員等の氏名(冊子型の第2マイナンバー登録票2の22Pn(1)~22Pn(p))、生年月日、続柄を含む個人情報(冊子型の第2マイナンバー登録票2の24PD(1)~24PD(p))を管理するデータベースに、個人情報24PD(1)~24PD(p)に対応させて、委託した第三者にマイナンバー28(Myno.1~Myno.p)を入力・登録させ、登録の正確性を別の第三者に委託して確認させることができる。

(2-2)[個人番号カード用の単独型のマイナンバー登録票(単独型の第2マイナンバー登録票)]
【0150】
上述の(2-1)節及び実施例4に係る冊子型の第2マイナンバー登録票(個人番号カード用の冊子型のマイナンバー登録票)2は、上記第2境界線23M等で折り返して用いる冊子型であった、本節では、単独型のマイナンバー登録票(以下、「単独型の第2マイナンバー登録票」ともいう。)2について説明する。
【0151】
本実施形態に係る個人番号カード用の単独型のマイナンバー登録票(単独型の第2マイナンバー登録票)2も、上記(2-1)節と同様、国民の氏名が表面のカード氏名記載位置107に、マイナンバー28が裏面のマイナンバー記載位置109に、それぞれ記載された個人番号カード(マイナンバーカード)101を用いて、マイナンバー管理者を有する組織Xが、構成員等の個人情報を管理するデータベースに、当該構成員等のマイナンバー28を当該構成員等の個人情報と紐づけて確実に登録し、マイナンバー28に関する機密を保持しながら第三者に該登録の確実性をチェックさせ得る個人番号カード用のマイナンバー登録票2である。
【0152】
図25(a)に示す単独型の第2マイナンバー登録票2は、左右に延びる上部折返し線10Uにより上端帯部20Uとその下方部20Dとに画されると共に、下方部20Dには、個人情報欄20Lと、1又は複数のマイナンバー確認窓48W(図25(b)参照)が設けられたカードセット欄20Rとが表面の左右に表示された、1枚のセット用紙300により構成される。セット用紙300の表面を第1確認欄311として、裏面を第2確認欄312として用いる。
【0153】
すなわち、本実施形態の単独型の第2マイナンバー登録票2は、セット用紙300の表面に表示された上部折返し線10Uを境界にして、上端帯部20Uを裏面側に折り返し、折り返したセット用紙300を表面にして第1重ね状態を得る(第1確認欄311)。同様に、上部折返し線10Uを境界にして上端帯部20Uを裏面側に折り、そのセット用紙300を裏面にして第2重ね状態を得ることができる(第2確認欄312)。
【0154】
セット用紙300のカードセット欄20R上方の上端帯部20Uには、組織Xの構成員に対応する固有の第1仮登録番号3が上下逆にして表記されている。また、セット用紙300の折返し線10Uの下方部20D(カードセット欄20R)には、第1仮登録番号3と紐づけられた第2仮登録番号5が表記されている。
【0155】
さらに、セット用紙300において、下方部20Dにおける個人情報欄20Lには、データベースに登録された構成員等のデータ氏名22Pnを含む個人情報が予め表記されており、下方部20Dのカードセット欄20Rには、個人情報欄20Lの構成員等の個人情報に左右対応して、当該構成員等の個人番号カード101の表面を露出させてセットするためのセット手段52が設けられている。
【0156】
このような本実施形態の単独型の第2マイナンバー登録票2において、カードセット欄20Rに個人番号カード101の表面が露出するようにセットすると、上記第1重ね状態及び上記第2重ね状態を得ることができる。セット用紙300のカードセット欄20Rに設けられたマイナンバー確認窓48W(図25(b)参照)は、第2確認欄312から以下のA中の(個人番号カード101の裏面に記載されたマイナンバー28)が確認できるように配置される。
【0157】
すなわち、本実施形態の単独型の第2マイナンバー登録票2は、上記第1重ね状態において、第1確認欄311の表記及び個人番号カード101の表面の記載から、
B.(第2仮登録番号5、個人番号カードの表面に記載されたカード氏名36(name)、個人情報欄に予め表記されたデータ氏名22Pn)の情報を、
上記第2重ね状態において、第2確認欄312の表記(第1仮登録番号3)及びセット用紙300に予め設けた上記1又は複数のマイナンバー確認窓48Wから、
A.(第1仮登録番号3、個人番号カード101の裏面に記載されたマイナンバー28)
の情報を、各構成員等について確認し得るように、セット用紙300に上記1又は複数のマイナンバー確認窓48Wが配置されている。

(2-3)[個人番号カード用の用紙対型のマイナンバー登録票(用紙対型の第2マイナンバー登録票)]
【0158】
本実施形態に係る個人番号カード用の用紙対型の第2マイナンバー登録票2’は、上記のセット用紙300において、個人情報欄20Lに表記された構成員等のデータ氏名22Pn以外の個人情報を秘匿化し得る、セット用紙300を用いた個人番号カード101用の用紙対型のマイナンバー登録票(以下、「用紙対型の第2マイナンバー登録票」ともいう。)2’である。
【0159】
この用紙対型の第2マイナンバー登録票2’は、カードセット欄20Rに1又は複数のマイナンバー確認窓48Wが設けられ、裏面を第2確認欄312とする(2-2)節と同様のセット用紙300と、複数の窓が設けられ、表面を第1確認欄311とする確認用紙310(図示せず)との2枚1組の用紙対で構成される。
【0160】
用紙対型の第2マイナンバー登録票2’は、このような用紙対を重ね合わせて2つの重ね状態を得る。すなわち、セット用紙300の表面に表示された上部折返し線10Uを境界にして上端帯部20Uを裏面側に折ったセット用紙300を表面にして、確認用紙310の第1確認欄311が表面となるように重ね合わせて第1重ね状態を得ることができる。また、上部折返し線10Uを境界にして上端帯部20Uを裏面側に折ったセット用紙300を裏面にして第2重ね状態を得ることができる。
【0161】
そして、セット用紙300に予め設けた上記1又は複数のマイナンバー確認窓48W及び確認用紙310に予め設けた上記複数の窓は、カードセット欄20Rに個人番号カード101を、その表面が露出するようにセットした状態で、それぞれ以下のように配置されている。
【0162】
すなわち、上記第1重ね状態において、第1確認欄311(確認用紙310)に設けた複数の窓から、
B.(第2仮登録番号5、個人番号カードの表面に記載されたカード氏名36(name)、個人情報欄に予め表記されたデータ氏名22Pn)の情報を、
上記第2重ね状態において、第2確認欄312(セット用紙300)の表記及びセット用紙300に予め設けた上記1又は複数のマイナンバー確認窓48Wから、
A.(第1仮登録番号3、個人番号カード101の裏面に記載されたマイナンバー28)
の情報を、各構成員等について確認し得るように、マイナンバー確認窓48W及び確認用紙310に予め設けた上記複数の窓が配置されている。

(2-4)[個人番号カードの裏面をセットする用紙対ずらし型のマイナンバー登録票(用紙対ずらし型の第2マイナンバー登録票)]
【0163】
(2-3)節で説明した用紙対型の第2マイナンバー登録票2’は、セット用紙300の上端帯部20Uを裏面側に折り返すタイプの、(2-2)節の単独型の第2マイナンバー登録票2を用いるものであったが、本(2-4)節では、これとは異なるタイプの個人番号カード用101の用紙対型のマイナンバー登録票(用紙対ずらし型の第2マイナンバー登録票)2’について説明する。本実施形態の用紙対ずらし型の第2マイナンバー登録票2’は、図26(a)のように、個人番号カード(マイナンバーカード)101の裏面が露出するようにセットすることを特徴とする。
【0164】
この用紙対ずらし型の第2マイナンバー登録票2’は、(2-3)節の用紙対型の第2マイナンバー登録票2’と同様、国民の氏名(カード氏名36’(name))及びマイナンバー28が、裏面のカード氏名記載位置107’及びマイナンバー記載位置109に、それぞれ記載された個人番号カード(マイナンバーカード)101(図20参照)を用いて、マイナンバー管理者を有する組織Xが、構成員等の個人情報を管理するデータベースに、当該構成員等のマイナンバー28を当該構成員等の個人情報と紐づけて確実に登録し、マイナンバー28に関する機密を保持しながら第三者に該登録の確実性をチェックさせ得る登録票である。
【0165】
本実施形態の用紙対ずらし型の第2マイナンバー登録票2’は、個人情報欄20Lとカードセット欄20Rとが表面の左右に表示されたセット用紙300と(図26(a)参照)、確認欄313が表面に表示される、複数の窓が配置された確認用紙310と(図26(b)参照)の2枚1組の用紙対で構成される。
【0166】
カードセット欄20Rに個人番号カード101の裏面がセット用紙300の表面に露出するようにセットして、
(1)セット用紙300の表面に確認用紙310の確認欄313が表面となるように重ね合わせて第1重ね状態(図26(b))を得、
(2)セット用紙300の表面に確認用紙310の確認欄313を、第1重ね状態からセット用紙300に対して上方又は下方にずらせて第2重ね状態(図26(c))を得るように構成される。なお、図26(c)の第2重ね状態は、図26(b)の第1重ね状態から、確認欄313をセット用紙300に対して上方にずらせた例であり、確認用紙310の確認欄313の縦サイズをセット用紙300より短く描いている。
【0167】
このような本実施形態の用紙対ずらし型の第2マイナンバー登録票2’において、セット用紙300の個人情報欄20Lには、組織Xの構成員に対応する固有の第1仮登録番号3が表記されていると共に、データベースに登録された構成員等のデータ氏名22Pnを含む個人情報が予め表記されている。また、セット用紙300のカードセット欄20Rには、第1仮登録番号3と紐づけられた第2仮登録番号5が表記されていると共に、個人情報欄20Lの構成員等の個人情報に左右対応して、当該構成員等の個人番号カード(マイナンバーカード)101の裏面をセットするためのセット手段52が設けられている。なお、上述のように、第1仮登録番号3と第2仮登録番号5とは入れ替えても本発明の効果に影響を与えない。
【0168】
そして、上記第1重ね状態及び上記第2重ね状態において、確認用紙310の確認欄313に予め設けた複数の窓から、
B.(第1仮登録番号3、個人番号カード101の裏面に記載されたカード氏名36’(name)、個人情報欄20Lに予め表記されたデータ氏名22Pn)
A.(第2仮登録番号5、個人番号カード101の裏面に記載されたマイナンバー28)
の何れか一方ずつのみの情報を、各構成員等について確認し得るように、確認欄313に予め設けたそれぞれの上記複数の窓(12Wn、13W、15W、16W(18W)、18W(16W))が配置されている。
【0169】
(2-5)[身分証明書を利用のマイナンバー登録票]
なお、(2-2)~(2-4)節において、個人番号カード用の単独型、用紙対型のマイナンバー登録票2、2’を図25(a)、図26(a)に示したが、これらの図においては、氏名を含む個人情報が記載されている身分証明書(免許証)120を利用したセット用紙300等を表示した。このような、少なくとも氏名を含む個人情報が記載されている身分証明書120は、その他の上述した各種のマイナンバー登録票1、2等でも利用することができる。各種のマイナンバー登録票1、2等の個人情報欄20Lに、構成員等の身分証明書120をセットするためのセット手段52を設け、これを用いて、当該構成員等の身分証明書120を個人情報欄20Lにセットし、身分証明書120に記載された当該構成員の氏名をデータ氏名22Pnとして、第1確認欄311に予め設けた複数の窓からデータ氏名22Pnを確認し得るようにこれらの複数の窓を配置し、マイナンバー登録票を構成すればよい。

3.秘匿番号登録票(冊子型、単独型、および用紙対型の秘匿番号登録票)
【0170】
上記1章、2章では、本発明に係るマイナンバー登録票(冊子型、用紙対型の第1、第2マイナンバー登録票、単独型の第2マイナンバー登録票)およびその使用方法等について説明したが、本発明は上述の実施形態、実施例に限定されるものではない。例えば、上記のように、構成員等の氏名と第1仮登録番号を一の組とし、マイナンバーと第2仮登録番号を他の組としてもよいが、氏名と第2仮登録番号を一の組とし、マイナンバーと第1仮登録番号を他の組として、マイナンバー登録票を構成してもよい。また、マイナンバー登録票は、冊子として用いて、これを境界線で折り返して重ね状態(第1重ね状態、第2重ね状態)を作成してもよいし、境界線で切り離した用紙対として用いて、当該重ね状態を作成してもよい。
【0171】
また、上記した本発明に係るマイナンバー登録票は、個人情報と切り離して秘匿するべき番号を、国が国民に付与する所謂マイナンバーとしたが、本発明は秘匿するべき番号はマイナンバーに限定される必要はない。本発明においては、ある組織Xが、何らかの個人情報をその関連データベースに登録している関係者を構成員等として、その構成員等のデータベースへの登録番号(以下、「秘匿番号」という。)とその個人情報が第三者に関連付けられないように、組織Xが当該秘匿番号をそのデータベースに登録・確認することも可能である。
【0172】
ここで、「秘匿番号」とは、数字やアルファベット等の文字・記号等の組み合わせのシリアルナンバーであり、上記組織Xに登録する構成員等が、その個人情報(氏名、住所、電話番号、生年月日等)を特定される恐れがあるため、他人に知られたくない番号である。例えば、クレジットカード番号やキャッシュカードなどに記載されたシリアルナンバー等であり得るが、単なる上記データベースへの登録番号や電話番号でもあり得る。
【0173】
また、上述のマイナンバー登録票においては、「構成員等」とは、上記1章、2章では、マイナンバーを登録する必要がある組織Xの従業員およびその扶養家族や講師、アルバイトなどの構成員及び/又はその構成員の扶養家族、あるいは単に登録を希望する者、としたが、本3章で「秘匿番号」を登録する「構成員等」はこれらに限定されず、以下、秘匿番号に関して「構成員等」とは、組織Xに関連して、そのデータベースに、自己及び/又はその関係者の上記秘匿番号と個人情報を登録しようとする者、をいうものとする。
【0174】
組織Xは、上記マイナンバー登録票と同様の構成の冊子型、用紙対型、単独型の秘匿番号登録票(以下、総称して「秘匿番号登録票」ともいう。)、チェック票(第1及び/又は第2チェック票)を作成して、予めデータベースに登録してある個人情報と秘匿番号とが第三者に関連付けられないように、当該組織X関連データベースに秘匿番号を登録・確認することができる。秘匿番号を記載した秘匿番号記載カードは、上記クレジットカード番号やキャッシュカードなどの他、詐欺にあう可能性が高い老人の電話番号などを表記したカードなどであってもよい。
【0175】
このような秘匿番号を保護するための秘匿番号登録票は、秘匿番号を組織Xのデータベースに登録しようとする構成員等の氏名が表面又は裏面のカード氏名記載位置に、秘匿番号が表面又は裏面の秘匿番号記載位置に、それぞれ記載された上記秘匿番号記載カードを用いて、秘匿番号管理者を有する組織Xが、当該組織Xの構成員等の氏名を含む個人情報を管理するデータベースに、当該構成員等の秘匿番号を当該構成員等の個人情報と紐づけて確実に登録し、秘匿番号に関する機密を保持しながら第三者に当該登録の確実性をチェックさせ得る秘匿番号登録票である。
【0176】
したがって、上記1章、2章の実施形態や実施例1~4で説明したマイナンバー登録票(冊子型、用紙対型、単独型の第1、第2マイナンバー登録票等)やチェック票(第1チェック票、第2チェック票)の構成や使用方法等が、「マイナンバー」の語を「秘匿番号」に置き換えることにより、そのまま本発明の秘匿番号登録票、第1チェック票、第2チェック票に用いることができる。そのため、以下の説明においては、秘匿番号登録票の使用方法、及び、第1チェック票、第2チェック票の構成や使用方法等については基本的に省略する。なお、以下の説明で参照する図において、符号は基本的に500を加えて参照され、本実施形態における秘匿番号登録票501、秘匿番号記載カード102、セット用紙500及び第1確認欄511、第2確認欄512等については、夫々、上記1章、2章のマイナンバー登録票、マイナンバーカード(又は通知カード)、セット用紙及び第1確認欄、第2確認欄等に付される符号により参照される。


(3-1)カード氏名と秘匿番号が共に表面に記載された秘匿番号記載カード用の用紙対型の秘匿番号登録票
【0177】
本(3-1)節において、図21(a)に示すように、秘匿番号記載カード102にはカード氏名526と秘匿番号528が共に表面に記載されている。

(3-1-1)冊子型の秘匿番号登録票
【0178】
まず、本実施形態に係る冊子型の秘匿番号登録票501について以下に説明する。図は省略するが、カード氏名526、秘匿番号528等、上記マイナンバー登録票1、2等に用いる同一又は同類の名称の符号に対して、500を足した符号を用いて、以下、図1を参照して説明する。
【0179】
[秘匿番号と氏名が共に表面に記載された冊子型の秘匿番号登録票]
本発明の秘匿番号登録票501は、複数の窓が配置された第1確認欄510Rと個人情報欄520Lと秘匿番号記載カードセット欄(以下、「カードセット欄」ともいう。)520Rと複数の窓が配置された第2確認欄540Lと、を順に有する1又は複数の用紙からなる。カードセット欄520Rの左端520M又は右端523Mで折り返すことにより、第1確認欄510Rがカードセット欄520Rと重なり合う第1重ね状態、および、第2確認欄540Lが個人情報欄520L及び/又はカードセット欄520Rと重なり合う第2重ね状態を得るように構成される。
【0180】
個人情報欄520Lには、少なくとも、上記データベースに登録された上記構成員等のデータ氏名522Pnを含む個人情報524PDが予め表記されており、個人情報欄520Lに隣接するカードセット欄520Rには、少なくとも、個人情報欄520Lに表記された構成員等の個人情報524PDに対応して、当該構成員等の秘匿番号記載カード102をセットするためのセット手段552が設けられている。このカードセット欄520Rには、図1(b)のように、構成員等のデータ氏名522Pnが、秘匿番号記載カード102をセットする欄外に予め表記されていてもよい。
【0181】
また、カードセット欄520R又は個人情報欄520Lには、上記組織Xの構成員に対応する固有の第1仮登録番号3および当該第1仮登録番号3と紐づけられた第2仮登録番号5が、予め表記されている。
【0182】
カードセット欄520Rに秘匿番号記載カード102をセットして、カードセット欄520Rの左端520M又は右端523Mで折り返し、上記第1重ね状態及び上記第2重ね状態を形成することができる。
【0183】
本発明に係る秘匿番号登録票501は、この第1重ね状態及び第2重ね状態において、第1確認欄510R及び第2確認欄540Lに予め設けたそれぞれの上記複数の窓から、
A.(第2仮登録番号5又は第1仮登録番号3、秘匿番号記載カード102に記載された秘匿番号528)
B.(第1仮登録番号3又は第2仮登録番号5、秘匿番号記載カード102に記載されたカード氏名526、カードセット欄520R又は個人情報欄520Lに予め表記されたデータ氏名522Pn)
の何れか一方ずつのみの情報を、上記各構成員等について確認し得るように、第1確認欄510R及び第2確認欄540Lに予め設けたそれぞれの前記複数の窓が配置される。

(3-1-2)用紙対型の秘匿番号登録票
【0184】
次に、本実施形態に係る用紙対型の秘匿番号登録票501について、以下説明する。
【0185】
[秘匿番号と氏名が共に表面に記載された用紙対型の秘匿番号登録票]
本発明の用紙対型の秘匿番号登録票501は、個人情報欄520Lとカードセット欄520Rとが並んで表示されるセット用紙500と、第1確認欄511と第2確認欄512とが表裏に表示される確認用紙510と、の2枚1組の用紙対である(各符号に500を加えて図23参照)。セット用紙500は、個人情報欄520Lとカードセット欄520Rとが表面に左右に並んで表示されるのが好ましく、また、確認用紙510の第1確認欄511と第2確認欄512とは、表面のみに表示される構成でもよい。
【0186】
本発明の用紙対型の秘匿番号登録票501は、セット用紙500の表面に、確認用紙510の第1確認欄511が表面となるように重ね合わせて第1重ね状態を得ることができる。また、セット用紙500の表面に、確認用紙510の第2確認欄512が表面となるように重ね合わせて第2重ね状態を得るように構成される。
【0187】
上記セット用紙500の個人情報欄520Lには、少なくとも、上記データベースに登録された上記構成員等のデータ氏名522Pnを含む個人情報が予め表記されている。また、セット用紙500のカードセット欄520Rには、少なくとも、個人情報欄520Lの構成員等の個人情報に左右対応して、当該構成員等の秘匿番号記載カード102をセットするためのセット手段552が設けられている。このカードセット欄520Rには、秘匿番号記載カード102をセットする欄外に、各構成員等のデータ氏名522Pnが予め表記されていてもよい。
【0188】
また、上記組織Xの構成員に対応する固有の第1仮登録番号3および当該第1仮登録番号3と紐づけられた第2仮登録番号5が、セット用紙500のカードセット欄520R又は個人情報欄520Lに予め表記されている。
【0189】
本発明に係る用紙対型の秘匿番号登録票501は、カードセット欄520Rに秘匿番号記載カード102をセットして、上記第1重ね状態及び上記第2重ね状態において、第1確認欄511及び第2確認欄512に予め設けたそれぞれの複数の窓から、
A.(第2仮登録番号5又は第1仮登録番号3、秘匿番号記載カード102に記載された秘匿番号528)
B.(第1仮登録番号3又は第2仮登録番号5、秘匿番号記載カード102に記載されたカード氏名526、カードセット欄520R又は個人情報欄520Lに予め表記されたデータ氏名522Pn)
の何れか一方ずつのみの情報の組を、それぞれ上記各構成員等について確認することができるように第1確認欄511及び第2確認欄512に予め設けたそれぞれの前記複数の窓が配置される。
【0190】
なお、上述の実施形態においては、個人情報欄には、少なくとも、データベースに登録された構成員等のデータ氏名を含む個人情報が予め表記されていたが、そのように表記する代わりに、氏名を含む個人情報が記載されている身分証明書を利用してもよい。すなわち、予めデータベースに登録された構成員等の氏名を含む個人情報が記載されている身分証明書を、個人情報欄にセットするためのセット手段552を、当該個人情報欄に設ければよい。ここで、身分証明書としては、自動車等の免許証やパスポートなどが挙げられる。
【0191】
このセット手段を用いて、構成員等の身分証明書を個人情報欄にセットし、当該身分証明書に記載された構成員の氏名をデータ氏名522Pnとして、第1確認欄511又は第2確認欄512に予め設けたそれぞれの上記複数の窓から当該データ氏名522Pnを確認し得るようにして、秘匿番号登録票501を構成すれば、1章、2章等、上述の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0192】
[第1チェック票]
上記実施形態で説明した第1チェック票70は、第1確認欄511に予め設けた複数の窓から、上記の
A.(第2仮登録番号5又は第1仮登録番号3、秘匿番号記載カード102に記載された秘匿番号528)
B.(第1仮登録番号3又は第2仮登録番号5、秘匿番号記載カード102に記載されたカード氏名526、カードセット欄520R又は個人情報欄520Lに予め表記されたデータ氏名522Pn)
の何れか一方の情報の組を確認できる上記第1重ね状態で、第1確認欄511を複写して作成することができる。
【0193】
[第2チェック票]
また、第2チェック票80は、同様に、上記第1確認欄511の複数の窓から確認できる上記A又は上記Bの何れか一方の情報の組とは他方の情報の組を確認できる上記の第2重ね状態で、第2確認欄512を複写して作成することができる。
【0194】
[秘匿番号記載カード102→マイナンバー通知カード、マイナンバーカード]
上述のように、秘匿番号記載カード102は、秘匿番号528が重複しないユニークな12桁の個人番号のマイナンバー28である、マイナンバー通知カード(通知カード)100であってもよい。

(3-2)カード氏名が表面に、秘匿番号が裏面に記載された秘匿番号記載カード用の秘匿番号登録票
【0195】
本(3-2)節においては、図21(b)に示すように、秘匿番号記載カード102には、カード氏名526が表面に、秘匿番号528が裏面に記載されている。

(3-2-1)単独型の秘匿番号登録票
【0196】
[氏名が表面に、秘匿番号が裏面に記載された秘匿番号記載カード用の単独型の秘匿番号登録票]
【0197】
本実施形態に係る単独型の秘匿番号登録票501は、上述のような記載の秘匿番号記載カード102を用いて、秘匿番号管理者を有する組織Xが、当該組織Xの構成員等の氏名を含む個人情報を管理するデータベースに、当該構成員等の秘匿番号528を当該構成員等の個人情報と紐づけて確実に登録し、秘匿番号528に関する機密を保持しながら第三者に該登録の確実性をチェックさせ得る、裏面に秘匿番号528が記載された秘匿番号記載カード102用の単独型の秘匿番号登録票501である。本実施形態における秘匿番号登録票501、秘匿番号記載カード102、セット用紙500及び第1確認欄511、第2確認欄512は、以下に参照する図25(a)、図25(b)において、夫々符号2、101、300及び311、312により参照される。
【0198】
本実施形態の単独型の秘匿番号登録票501は、1枚のセット用紙500により単独で構成され、図25(a)を参考に参照して(各符号に500を加えて)、セット用紙500の表面は、左右に延びる上部折返し線510Uにより上端帯部520Uとその下方部520Dとに画される。その下方部520Dには、個人情報欄520Lと1又は複数の秘匿番号確認窓548W(図25(b)参照)が設けられたカードセット欄520Rとが表面の左右に表示され、セット用紙500は、その表面をそのまま直に第1確認欄511と、裏面をそのまま直に第2確認欄512とする構成である。
【0199】
このような構成の単独型の秘匿番号登録票501は、セット用紙500の表面に表示された上部折返し線510Uを境界にして上端帯部520Uを裏面側に折り返し、セット用紙500を表面(第1確認欄511)にして第1重ね状態を得、上部折返し線510Uを境界にして上端帯部520Uを裏面側に折り返し、セット用紙500を裏面(第2確認欄512)にして第2重ね状態を得ることができる。
【0200】
セット用紙500において、カードセット欄20Rの上端帯部520Uには、組織Xの構成員に対応する固有の第1仮登録番号3が上下逆にして表記されており、下方部520Dには、第1仮登録番号3と紐づけられた第2仮登録番号5が表記されている。また、下方部520Dにおける個人情報欄520Lには、データベースに登録された上記構成員等のデータ氏名522Pnを含む個人情報が予め表記されており、下方部520Dにおけるカードセット欄520Rには、個人情報欄520Lの構成員等の個人情報に左右対応して、当該構成員等の秘匿番号記載カード102の表面を露出させてセットするためのセット手段552が設けられている。
【0201】
カードセット欄520Rの表面に秘匿番号記載カード102の表面が露出するようにセットすると、上記第1重ね状態において、セット用紙500の表面(第1確認欄511)の表記から、
B.(第2仮登録番号5、秘匿番号記載カード102の表面に記載されたカード氏名526、個人情報欄520Lに予め表記されたデータ氏名522Pn)の情報を、
上記第2重ね状態において、折り返した上端帯部520Uの表記及びセット用紙500に予め設けた上記1又は複数の秘匿番号確認窓548Wから、
A.(第1仮登録番号3、秘匿番号記載カード102の裏面に記載された秘匿番号528)
の情報を、各構成員等について確認し得るように、セット用紙500に上記1又は複数の秘匿番号確認窓548Wが配置されている。

(3-2-2)用紙対型の秘匿番号登録票
【0202】
[氏名が表面に、秘匿番号が裏面に記載された秘匿番号記載カード用の用紙対型の秘匿番号登録票]
本実施形態に係る裏面に秘匿番号528が記載された秘匿番号記載カード102用の用紙対型の秘匿番号登録票501は、上記(3-2-1)節に記載のセット用紙500における個人情報欄520Lに表記された上記構成員等のデータ氏名以外の個人情報を秘匿化し得る、セット用紙500を用いた用紙対型の秘匿番号登録票501である。上述のように、個人情報欄520Lに免許証をセットする場合などに、顔写真や住所等を氏名と分離して秘匿化することができる。
【0203】
本実施形態の用紙対型の秘匿番号登録票501は、図25(a)を参考に参照して(各符号に500を加えて)、カードセット欄520Rに1又は複数の秘匿番号確認窓548Wが設けられ、例えば裏面を第2確認欄512とするセット用紙500と、複数の窓が設けられ、表面を第1確認欄511とする確認用紙510との2枚1組の用紙対である。
【0204】
そして、セット用紙500の表面に表示された上部折返し線510Uを境界にして上端帯部520Uを裏面側に折ったセット用紙500を表面にして、確認用紙510表面の第1確認欄511が表面となるように重ね合わせて第1重ね状態を得ることができる。また、上部折返し線510Uを境界にして上端帯部520Uを裏面側に折ると、セット用紙500を裏面にして第2重ね状態を得ることができる。
【0205】
このような構成の本実施形態の用紙対型の秘匿番号登録票501において、セット用紙500の上記1又は複数の秘匿番号確認窓548W及び確認用紙510の上記複数の窓は、カードセット欄20Rに秘匿番号記載カード102の表面が露出するようにセットして、以下のように配置される。すなわち、
上記第1重ね状態において、確認用紙510の表面の第1確認欄511に設けた上記1又は複数のカード氏名確認窓516W、データ氏名確認窓512Wn(例えば図26(b)を参照)から、
B.(第2仮登録番号5、秘匿番号記載カード102の表面に記載されたカード氏名526、個人情報欄に予め表記されたデータ氏名522Pn)の情報を、
上記第2重ね状態において、折り返した上端帯部520Uの表記及びセット用紙500に予め設けた上記1又は複数の秘匿番号確認窓548W(例えば図25(b)を参照)から、
A.(第1仮登録番号3、秘匿番号記載カード102の裏面に記載された秘匿番号528)
の情報を、各構成員等について確認し得るように配置される。

(3-3)カード氏名と秘匿番号が共に裏面に記載された秘匿番号記載カード用の秘匿番秘匿番号登録票
【0206】
本(3-3)節において、秘匿番号記載カード102には、図21(c)に示すように、表面にカード氏名526が、裏面に秘匿番号528とカード氏名526’が記載されている。
【0207】
[秘匿番号と氏名が共に裏面に記載された秘匿番号記載カード用の用紙対型の秘匿番号登録票(用紙対型の秘匿番号登録票)]
本実施形態に係る秘匿番号528とカード氏名526’が共に裏面に記載された秘匿番号記載カード102用の用紙対型の秘匿番号登録票501は、秘匿番号528を組織Xのデータベースに登録しようとする構成員等の氏名(カード氏名526’)が裏面のカード氏名記載位置に、秘匿番号528が裏面の秘匿番号記載位置に、それぞれ記載された秘匿番号記載カード102を用いて、秘匿番号管理者を有する組織Xが、当該組織Xの構成員等の氏名を含む個人情報を管理するデータベースに、当該構成員等の秘匿番号528を当該構成員等の個人情報と紐づけて確実に登録し、秘匿番号528に関する機密を保持しながら第三者に該登録の確実性をチェックさせ得る、用紙対型の秘匿番号登録票501である。
【0208】
本実施形態の用紙対型の秘匿番号登録票501は、図26(a)~(c)を参考に参照して(各符号に500を加えて)、個人情報欄520Lとカードセット欄520Rとが表面の左右に表示されたセット用紙500と、確認欄513が表面に表示される、複数の窓が配置された確認用紙510との2枚1組の用紙対で構成される。
【0209】
そして、カードセット欄520Rに秘匿番号記載カード102の裏面がセット用紙500の表面に露出するようにセットして、
(1)セット用紙500の表面に確認用紙510の確認欄513が表面となるように重ね合わせて第1重ね状態を得、
(2)セット用紙500の表面に、確認用紙510の確認欄513を、上記第1重ね状態から該セット用紙500に対して上方又は下方にずらせて第2重ね状態を得ることができる。
【0210】
本実施形態の用紙対型の秘匿番号登録票501において、セット用紙500の個人情報欄520Lには、組織Xの構成員に対応する固有の第1仮登録番号3が表記されていると共に、データベースに登録された構成員等のデータ氏名522Pnを含む個人情報が予め表記されている。また、セット用紙500のカードセット欄520Rには、第1仮登録番号3と紐づけられた第2仮登録番号5が表記されていると共に、個人情報欄520Lの構成員等の個人情報に左右対応して、当該構成員等の秘匿番号記載カード102の裏面をセットするためのセット手段552が設けられている。
【0211】
このような構成の本実施形態の用紙対型の秘匿番号登録票501において、確認欄513に予め設けたそれぞれの上記複数の窓は、以下のように配置される。すなわち、上記第1重ね状態及び上記第2重ね状態において、確認欄513に予め設けた上記複数の窓から、
B.(第1仮登録番号3又は第2仮登録番号5、秘匿番号記載カード102の裏面に記載されたカード氏名526’、個人情報欄520Lに予め表記されたデータ氏名522Pn)
A.(第2仮登録番号5又は第1仮登録番号3、秘匿番号記載カード102の裏面に記載された秘匿番号528)
の何れか一方ずつのみの情報を、各前記各構成員等について確認し得るように配置される。
【0212】
本実施形態の用紙対型の秘匿番号登録票501は、秘匿番号記載カード102を個人番号カード(マイナンバーカード)101として用いることができる。この場合、秘匿番号528は、日本政府が国民各個人に付与する、重複しないユニークな12桁の個人番号(マイナンバー)である。
【0213】
[身分証明書を利用の秘匿番号登録票]
以上、(3-1)節~(3-3)節に説明した秘匿番号登録票501では、氏名を含む個人情報が記載されている身分証明書を利用することができる。個人情報欄に、構成員等の身分証明書をセットするためのセット手段552を設け、これを用いて、当該構成員等の身分証明書を個人情報欄にセットし、身分証明書に記載された構成員の氏名をデータ氏名として、上記第1確認欄511、上記第2確認欄512又は確認欄513に予め設けたそれぞれの前記複数の窓から、当該データ氏名を確認することができる。
【0214】
[秘匿番号記載カード102→マイナンバー通知カード、マイナンバーカード]
また、上述のように、秘匿番号記載カード102は、秘匿番号528が、重複しないユニークな12桁の個人番号のマイナンバー28である、個人情報カード(マイナンバーカード)101であってもよい。

(3-4)冊子型の秘匿番号登録票の実施例
【実施例5】
【0215】
以下、本実施例5では、実施例1で説明した通知カード100(図12)と同様、カード氏名526と秘匿番号528が同一面(表面)に記載された秘匿番号記載カード102(図21(a)参照)を用いる場合の秘匿番号登録票501について、さらに詳細に説明する。従って、秘匿番号登録票501は図1に記載の冊子型の第1マイナンバー登録票1で「マイナンバー」の語を「秘匿番号」に置き換えて秘匿番号登録票501としてもよいが、本実施例5では、異なる構成の図22(a)~(c)に示す秘匿番号登録票501を用いる。
【0216】
なお、カード氏名526と秘匿番号528が、表面と裏面に別々に記載された秘匿番号記載カード102(図21(b)参照)を用いる場合は、実施例4で説明したマイナンバーカード101(図20)用の冊子型の第2マイナンバー登録票2と同様の構成を採用すればよい。また、用紙対型の秘匿番号登録票501の実施例についても、図23(a)、(b)、(c)に示す上記用紙対型の第1マイナンバー登録票1’と同様の構成を採用すればよいので、説明は省略する。
【0217】
図1に記載の冊子型の第1マイナンバー登録票1と、図22に示す本実施例5に係る秘匿番号登録票501との相違は、表裏関係にある冊子型の第1マイナンバー登録票1の第3頁、第4頁の用紙の大きさを、第1、第2頁と同じ大きさとしたことである。また、冊子型の第1マイナンバー登録票1(図1)の第1仮登録番号3を第2頁左欄に移して第1仮登録番号3とし、これに対応して冊子型の第1マイナンバー登録票1(図1)の30L(第3頁)に設けた第1仮登録番号確認窓43Wを第3頁右欄530Rに移している。その他、符号を500加えた以外は、窓や欄や表記等の形状、機能、使用方法等は略同一である。
【0218】
図22に記載の秘匿番号登録票501は、第1確認欄510Rと個人情報欄520Lと秘匿番号記載カードセット欄(以下、「カードセット欄」ともいう。)520Rと第2確認欄540L及び540R(以下、「540LR」などと記載する。)と、を順に有する1又は複数の用紙からなる。
【0219】
秘匿番号登録票501は、カードセット欄520Rの左端520M又は右端523Mで折り返すことにより、第1確認欄510Rがカードセット欄520Rと重なり合う第1重ね状態、および、第2確認欄540LRが個人情報欄520L及び/又はカードセット欄520Rと重なり合う第2重ね状態を得るように構成される。図22に示す秘匿番号登録票501の構成では、第2重ね状態は、第2確認欄540LRが個人情報欄520L及びカードセット欄520Rと重なり合う。
【0220】
個人情報欄520Lには、冊子型の第1マイナンバー登録票1(図1)と同様に、少なくとも、上記データベースに登録された上記構成員等のデータ氏名522Pnを含む個人情報524PDが予め表記されている。また、個人情報欄520Lに隣接するカードセット欄520Rには、個人情報欄520Lの構成員等の個人情報に左右対応して、当該構成員等の秘匿番号記載カード102をセットするためのセット手段552が設けられると共に、セット手段552の外側部に当該個人情報に対応するデータ氏名522Pnが予め表記されている。さらに、個人情報欄520Lには、上記組織Xの構成員に対応する固有の第1仮登録番号3が予め表記されており、当該第1仮登録番号3と紐づけられた第2仮登録番号5がカードセット欄520R又は上記個人情報欄520Lに予め表記されている。
【0221】
このような秘匿番号登録票501のカードセット欄520Rに秘匿番号記載カード102をセットして、カードセット欄520Rの左端520M又は右端523Mで折り返すと、上述の第1重ね状態および第2重ね状態を形成することができる。
【0222】
そして、第1重ね状態において、第1確認欄510Rに予め設けた複数の窓、第2仮登録番号確認窓515W,秘匿番号確認窓518Wから、
A.(カードセット欄520Rに予め表記された第2仮登録番号5、秘匿番号記載カード102に記載された秘匿番号528)を、
また、第2重ね状態において、第2確認欄540LRに予め設けた複数の窓、第1仮登録番号確認窓543W、データ氏名確認窓542Wn、カード氏名確認窓546Wnから、
B.(個人情報欄520Lに予め表記された構成員等の第1仮登録番号3、個人情報欄520Lに予め表記されたデータ氏名522Pn、秘匿番号記載カード102に記載されたカード氏名526)を、それぞれ確認することができる。
【0223】
このように、秘匿番号登録票501を基にして第1重ね状態及び第2重ね状態を形成し、上述の第1チェック票及び第2チェック票を複写することができる。したがって、本発明の秘匿番号登録票501から、上記1及び2の情報の組を、それぞれ上記各構成員等について確認することができる。

(3-5)秘匿番号登録・確認方法
【0224】
以上説明したような冊子型又は用紙対型の秘匿番号登録票501を用いた、本発明に係る秘匿番号登録・確認方法を、以下に説明する。
【0225】
本発明に係る秘匿番号登録・確認方法は、秘匿番号528を組織Xのデータベースに登録しようとする構成員等の氏名が表面のカード氏名記載位置に、秘匿番号528が表面の秘匿番号記載位置に、それぞれ記載された上記秘匿番号記載カード102を用いて、秘匿番号管理者を有する組織Xが、当該組織Xの構成員等の氏名を含む個人情報を管理するデータベースに、当該構成員等の秘匿番号528を該構成員等の個人情報と紐づけて確実に登録し、当該秘匿番号528に関する機密を保持しながら第三者に該登録の確実性をチェックさせ得る秘匿番号登録・確認方法であり、以下のようなステップを含む。
【0226】
(ステップ1)上記組織X(又は秘匿番号管理者)が、
(a)少なくとも、前記データベースに登録された前記構成員等のデータ氏名を含む個人情報が予め表記された個人情報欄、
(b)少なくとも、該個人情報欄の構成員等の個人情報に左右対応して、該構成員等の秘匿番号記載カード102をセットするためのセット手段552が設けられたカードセット欄、
(c)1又は複数の窓を設けた第1確認欄510R
(d)1又は複数の窓を設けた第2確認欄540L(又は540LR)、
を有する秘匿番号登録票501又は用紙対型の秘匿番号登録票501を準備するステップ
(ステップ2)組織Xの構成員等が、当該組織X(又は秘匿番号管理者)から受け取った前記秘匿番号登録票501の、上記(a)個人情報欄に表記された個人情報に対応させて、上記(b)カードセット欄に、当該構成員等それぞれの上記秘匿番号記載カード102を、上記セット手段552を用いて、各々所定の位置にセットするステップ
(ステップ3)上記(c)第1確認欄510R及び上記(d)第2確認欄540L(又は540LR)に予め設けた上記1又は複数の窓を用いて、
A.(第2仮登録番号5又は第1仮登録番号3、秘匿番号記載カード102に記載された秘匿番号528)
B.(第1仮登録番号3又は第2仮登録番号5、秘匿番号記載カード102に記載されたカード氏名526、(b)カードセット欄又は(a)個人情報欄に予め表記されたデータ氏名522Pn)
の2つの情報の組を、それぞれ前記各構成員等について確認し得るように、(c)第1確認欄510Rを、(b)カードセット欄及び/又は(a)個人情報欄と重なり合わせる第1重ね状態と、(d)第2確認欄540L(又は540LR)を(a)個人情報欄及び/又は(b)カードセット欄と重なり合わせる第2重ね状態とを形成するステップ
(ステップ4)上記第1重ね状態及び第2重ね状態で、(c)第1確認欄510R及び(d)第2確認欄540L(又は540LR)を複写して、それぞれ第1チェック票及び第2チェック票を作成するステップ
(ステップ5)組織Xの構成員等が、上記第1チェック票と上記第2チェック票とを、
当該組織X(管理者)に提出するステップ。
【0227】
本発明に係る秘匿番号登録・確認方法は、さらに、
(ステップ6)上記第1チェック票を上記構成員等から回収した上記組織X(管理者)が、当該第1チェック票を第三者に引き渡すステップと、
(ステップ7)前記第三者に、前記1又は複数の窓を介して前記第1チェック票に複写された秘匿番号528を、同じく該第1チェック票に複写された前記第2仮登録番号5又は前記第1仮登録番号3に対応させて、前記データベースに入力・登録させるステップと、
を含み得る。
【0228】
本発明に係る秘匿番号登録・確認方法は、さらに、
(ステップ8)上記第2チェック票を上記構成員等から回収した上記組織Xの管理者が、該第2チェック票を第三者に引き渡すステップと、
(ステップ9)前記第三者に、前記1又は複数の窓を介して、前記第1仮登録番号3又は前記第2仮登録番号5と共に前記第2チェック票に複写された、前記データベースに記憶された前記データ氏名が、同じく該第2チェック票に前記秘匿番号記載カード102から複写されたカード氏名526に一致するかを確認させるステップと、
を含み得る。
【0229】
以上、本発明に係る秘匿番号登録票501、用紙対型の秘匿番号登録票501、秘匿番号登録・確認方法について説明したが、本発明は上述の実施形態、実施例に限定されるものではない。用途に応じて種々の秘匿番号記載カード102を作成することができ、作成した秘匿番号記載カード102に対応させて、様々な構成の秘匿番号登録票501、用紙対型の秘匿番号登録票501を形成することができる。これらの秘匿番号登録票501、用紙対型の秘匿番号登録票501は、
A.(上記第2仮登録番号5又は上記第1仮登録番号3、上記秘匿番号記載カード102に記載された秘匿番号528)
B.(上記第1仮登録番号3又は上記第2仮登録番号5、上記秘匿番号記載カード102に記載されたカード氏名526、上記カードセット欄又は上記個人情報欄に予め表記されたデータ氏名522Pn)
の2つの情報の組を、それぞれ上記各構成員等について確認することができれば、その構成は限定されない。このような構成とすれば、組織の管理者以外の者が秘匿番号登録票501、用紙対型の秘匿番号登録票501から個人の秘匿番号528を特定することができない。したがって、明細書中では、組織Xの管理するデータベースに、構成員等の個人情報に対応させて、例えば委託した第三者にマイナンバー(秘匿番号528)を入力・登録させ、登録の正確性を別の第三者に委託して確認させたが、本発明はこのような実施形態に限定されず、任意の第三者が同時に秘匿番号528を登録・確認しても、個人の秘匿番号528が漏洩する危険はない。
【0230】
また、上述のように、秘匿番号528をマイナンバーとすれば、種々の構成のマイナンバー登録票、用紙対型マイナンバー登録票(冊子型の第1マイナンバー登録票、用紙対型の第1マイナンバー登録票、冊子型の第2マイナンバー登録票など)を容易に作成することができる。

(3-6)窓口用秘匿番号登録票・真正確認方法
【0231】
ここまで、主として一度に大量の構成員等の秘匿番号を、個人情報と秘匿番号間の特定がなされないように、組織のデータベースに簡易に登録するという観点から秘匿番号登録票・確認方法を提案し、説明してきた。
【0232】
しかし、例えば金融機関などの組織の窓口などを個人が訪れた際、その個人が自己の秘匿番号の登録を希望する状況があり得る。例えば、マイナンバーやクレジットカード番号などの秘匿番号を、その秘匿番号記載カード保持者が、個々にその金融機関などの組織のデータベースに登録する場合である。
【0233】
このように、個々の秘匿番号記載カード保持者が、金融機関などの組織の窓口でその秘匿番号記載カード102を提示し、当該秘匿番号の登録を行う場合、通常、対応するのは窓口係である。窓口係は当該組織の構成員であっても秘匿番号の管理者ではない場合が通常であり、管理者以外の構成員が秘匿番号をフルに見得る機会が生じるのは、当該組織の秘密管理上好ましくなく、その秘匿番号記載カード保持者に不安を与えることにもなる。
【0234】
本実施例6では、マイナンバーカード101(図20)を例にとって、上述のような場面における不適切な状況を回避し得る窓口用秘匿番号登録票を提案する。
【実施例6】
【0235】
図20のマイナンバーカードの概略図に示すように、マイナンバーやクレジットカード番号などの秘匿番号528は、ハイホンやスペースなどで、3桁や4桁などの数字毎にグループ分けされている場合が多い。例えば12桁のマイナンバーは、図20のように、4桁ずつの数字を3グループに分けて表示されている。
【0236】
本実施例6に係る窓口用秘匿番号登録票501は、このような秘匿番号528のグループ分けを利用した秘匿番号登録票501であり、その一例を、窓口用第2マイナンバー登録票2’として図24に示す。
【0237】
図24(a)~(c)に示す窓口用第2マイナンバー登録票2’は、同一形状(例えばA5サイズ)の第1確認欄10と個人情報欄20とマイナンバーカードセット欄(以下、単に「カードセット欄」ともいう。)30と第2確認欄40と、を順に有する、A4サイズの用紙からなる。
【0238】
上記第2マイナンバー登録票2(図13(b))と異なり、個人情報欄20(p2)の方形スペース20Pには、セット手段52が設けられ、マイナンバーカード101をセットすることができる。マイナンバーだけでなく個人情報も未登録なので、図13(b)のように個人情報24PDは表記されておらず、方形スペース20P内には、マイナンバー確認窓18W(上)、18W(下)が図24(b)、(a)のように設けられている。第2仮登録番号5は、図13(b)と同様に、方形スペース20Pの欄外の上方に表記されている。
【0239】
また、個人情報欄20(p2)に隣接するカードセット欄30(p3)には、第1仮登録番号3が予め表記されていると共に、マイナンバーカード101をセットするためのセット手段52が設けられており、図24(b)のように、個人情報欄20の方形スペース20Pと左右に対となる方形スペース30Pにマイナンバーカード101をセットすることができる。そして、方形スペース30P内には、マイナンバー確認窓18W(中)が図24(c)のように設けられている。
【0240】
窓口用第2マイナンバー登録票2’に表記された上記第2仮登録番号5と第1仮登録番号3とは、組織のデータベースに予め紐づけられて記憶されている。
【0241】
左右に隣接した個人情報欄20とカードセット欄30との境界線23Mで、窓口用第2マイナンバー登録票2’をp2とp3とが重なり合うように折返すと、上記冊子型の第2マイナンバー登録票2(図13)と同様、「重ね状態」を得ることができる。本実施例6では、個人情報欄20にマイナンバーカード101をセットし、第1確認欄10側から見た重ね状態を「第1重ね状態」といい、カードセット欄30にマイナンバーカード101をセットして第2確認欄40側から見た重ね状態を、「第2重ね状態」という。
【0242】
第1確認欄10では、上記第1重ね状態で、第1仮登録番号確認窓13Wとマイナンバー確認窓18W(上)、18W(下)から、第1仮登録番号3とマイナンバーの上下4桁を各々確認することができる。また、第2確認欄40では、上記第2重ね状態で、第2仮登録番号確認窓45Wとマイナンバー確認窓18W(中)から、第2仮登録番号5とマイナンバーの中4桁を各々確認することができる。
【0243】
さらに、境界線23Mで、窓口用第2マイナンバー登録票2’をp2とp3とが重なり合わないように反対方向に折返し、これを個人情報欄20側から見た「第3重ね状態」を作ると、マイナンバー以外の個人情報と第2仮登録番号5を確認することができる。一方裏側のカードセット欄30側からは、マイナンバーは1桁も確認することができない。
【0244】
すなわち、上記第1重ね状態、第2重ね状態、第3重ね状態から、それぞれ次の61~A3の情報を別々に得ることができる。
A1.(第1仮登録番号3、マイナンバーの上下4桁)
A2.(第2仮登録番号5、マイナンバーの中4桁)
A3.(個人情報、第2仮登録番号5)
【0245】
上述のようにマイナンバーカード101には、表面に本人の氏名と写真が、裏面にマイナンバーが表示されているので、本人からマイナンバーカード101を受け取った窓口係は、マイナンバーを見ることなく個人情報欄20にマイナンバーカード101をセットし、マイナンバーカード101の表面のみの情報(顔写真等)から本人確認を行うことができる。
【0246】
個人情報欄20の方形スペース20Pにセットしたマイナンバー(秘匿番号)登録票の裏面(第1確認欄10)をスキャンして送信(又はFAXなど)した後、マイナンバーカード101をカードセット欄30の方形スペース30Pにセットし直し、その裏面(第2確認欄40)も管理者にスキャンして送信する。さらに第3重ね状態の個人情報欄20をスキャンして管理者に送信する。
【0247】
このような一連の動作により、窓口係は、マイナンバーを見ることなく、上記A1~A3の情報を管理者に送信することができる。
【0248】
一方、上記A1~A3の情報を得た管理者は、予め紐づいた第1仮登録番号3と第2仮登録番号5からマイナンバーを再現し、更に第2仮登録番号5を介して個人情報を得て、データベースに個人情報とマイナンバーを登録することができる。
【0249】
これらの一連の動作を本人の面前で行うことにより、窓口係がマイナンバーを見ることなく、マイナンバーと個人情報を管理者にFAXしたことを本人が確認でき、安全を確認することができる。マイナンバーの送信は2度に分けて、それぞれマイナンバーの一部ずつを異なる番号(第1仮登録番号3、第2仮登録番号5)に紐づけて送信したに過ぎないので、フルのマイナンバーが個人情報に結びついて記録に残ることはなく、マイナンバーの秘密性を高度に保持することができる。マイナンバーカード101の個人情報欄20及びカードセット欄30へのセットや送信などの一連の動作を、本人が行えるようにすれば、更に本人は安心である。
【0250】
あるいは、他の例として、次のような手順で個人情報とマイナンバーをデータベースに登録してもよい。
(1)窓口係は、第3重ね状態の個人情報欄20に表記されたA3.(個人情報、第2仮登録番号5)を、直接窓口で組織のコンピュータに入力する。または個人情報欄20をスキャン後、上記3の情報をデータベースに登録する。
(2)窓口係又は本人は、第1重ね状態の第1確認欄10をスキャンしてオペレーター1に送信後、オペレーター1が第1確認欄10に表記されたA1.(第1仮登録番号3、マイナンバーの上下4桁)を、コンピュータに入力する。
(3)窓口係又は本人は、第2重ね状態の第2確認欄40をスキャンしてオペレーター1とは別のオペレーター2に送信後、オペレーター2が第2確認欄40に表記されたA2.(第2仮登録番号5、マイナンバーの中4桁)を、コンピュータに入力する。
(4)組織のコンピュータは、上記A1、A2の情報からマイナンバーを再現し、データベースに(個人情報、マイナンバー、第1仮登録番号3、第2仮登録番号5)を登録する。
【0251】
以上のような手順により、窓口係、オペレーター1、オペレーター2はもとより、当該組織の秘密保持責任者である管理人にも個人情報とマイナンバーを結び付けられることなく、窓口で個人情報とマイナンバーの登録を行うことができる。
【実施例7】
【0252】
上記実施例6のような秘匿番号528が、例えば金融機関などの組織のデータベースに既に登録されている場合でも、その秘匿番号記載カード保持者がその窓口などを訪れた際、窓口係等に秘匿番号記載カード102の提示を求められる場合がある。例えば、その窓口係が、当該秘匿番号記載カード保持者の本人確認をする際に、当人からその秘匿番号記載カード102を窓口で受け取り、FAXや社内回線などを用いて、上記データベース又はその管理者等に当該秘匿番号528の真正を確認するような場面である。このような場面でも、その窓口係は当該組織の構成員であっても秘匿番号528の管理者ではない場合もあり、管理者以外の構成員である窓口係が秘匿番号528をフルに見得る機会が生じ、秘密管理上好ましくない。
【0253】
このような場面でも、上記実施例6の窓口用第2マイナンバー登録票2’を用いて、窓口係にマイナンバーを見られることなく、窓口で秘匿番号記載カード102の真正確認を行うことができる。ただし、本実施例7の窓口用第2マイナンバー登録票2’においては、予め同登録票2’に表記されている第1仮登録番号3と第2仮登録番号5は、既登録のマイナンバー(秘匿番号)とデータベース中で紐づいた第1仮登録番号3と第2仮登録番号5ではなく、互いに紐づいてはいるが双方でたらめなランダムナンバー3’、 5’を用いればよい。
【0254】
すなわち、窓口で秘匿番号記載カード102の真正確認を行うには、窓口係は上記実施例6の窓口用第2マイナンバー登録票2’を用いて、上記A1~A3の情報(第1重ね状態、第2重ね状態、第3重ね状態)と同様の情報をそれぞれ持つ第1確認欄10、第2確認欄40、個人情報欄20をスキャンして、管理者あるいはオペレータ等に送信するだけでよい。本実施例7で、上記A1~A3の情報(第1重ね状態、第2重ね状態、第3重ね状態)に対応する情報は、次のA1’~A3’の情報である。なお、本実施例7においても、第1重ね状態、第2重ね状態、第3重ね状態の定義は実施例6と同様である。
A1’.(ランダムナンバー3’、マイナンバーの上下4桁)
A2’.(ランダムナンバー5’、マイナンバーの中4桁)
A3’.(個人情報、ランダムナンバー5’)
【0255】
まず、窓口係は、本人(秘匿番号記載カード保持者)に窓口用第2マイナンバー登録票2’を渡し、本人が個人情報欄20にマイナンバーカード101をセットした同登録票2’を受け取り、マイナンバーを見ることなく、個人情報欄20にセットしたマイナンバーカード101の表面のみの情報(顔写真等)から(あるいは第3重ね状態から)本人確認を行うことができる。
【0256】
次に窓口係は、同登録票2’の境界線23Mでこれをp2とp3とが重なり合わないように折返して第3重ね状態を作り、個人情報欄20をスキャンして管理者に送信する。さらに窓口係は、今度は同登録票2’の境界線23Mでこれをp2とp3とが重なり合うように折返して第1重ね状態を作り、個人情報欄20を表にした裏面の第1確認欄10をスキャンして管理者に送信する。
【0257】
最後にマイナンバーカード101をカードセット欄30の方形スペース30Pにセットし直して第2重ね状態を作り、その裏面である第2確認欄40をスキャンして管理者に送信する。なお、個人情報欄20とカードセット欄30へのマイナンバーカード101のセットは、秘匿番号記載カード102(マイナンバーカード)保持者である本人が行うのが好ましい。
【0258】
このような一連の動作により、窓口係は、マイナンバーを見ることなく、上記A1’~A3 ’の情報を管理者に送信することができ、A1’~A3 ’の情報を得た管理者は、予め紐づいたランダムナンバー3’、ランダムナンバー5’からマイナンバーを再現し、更にランダムナンバー5’を介して個人情報を得て、データベースから個人情報とマイナンバー(秘匿番号)の一致又は不一致から、秘匿番号記載カード102(マイナンバーカード)の真正を確認することができる。
【0259】
あるいは、他の例として、窓口係は窓口において、次のような手順で秘匿番号記載カード102(マイナンバーカード)の真正確認を行ってもよい。
(1)窓口係は、第3重ね状態の個人情報欄20に表記されたA3’.(個人情報、ランダムナンバー5’)を、窓口で、参照用にコピーする。
(2)窓口係又は本人は、第1重ね状態の第1確認欄10をスキャンしてオペレーター1に送信後、オペレーター1が第1確認欄10に表記されたA1’.(ランダムナンバー3’、マイナンバーの上下4桁)を、コンピュータに入力する。
(3)窓口係又は本人は、第2重ね状態の第2確認欄40をスキャンしてオペレーター1とは別のオペレーター2に送信後、オペレーター2が第2確認欄40に表記されたA2’.(ランダムナンバー5’、マイナンバーの中4桁)を、コンピュータに入力する。
(4)組織のコンピュータは、上記A1’、A2’の情報からマイナンバーを再現し、データベースに照合して、当該マイナンバーに対応する個人情報を抽出して、(当該個人情報、ランダムナンバー5’)を窓口係に送信する。
(5)窓口係は、コンピュータから受信した(個人情報、ランダムナンバー5’)から、秘匿番号記載カード102(マイナンバーカード)の真正確認を行う。
【0260】
上記手順によれば、窓口係、オペレーター1、オペレーター2はもとより、当該組織の秘密保持責任者である管理人にも個人情報とマイナンバーを結び付けられることなく、窓口で秘匿番号記載カード102(マイナンバーカード)の真正確認を行うことができる。
【0261】
その他、本発明は、その主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々の改良、修正、変更を加えた態様で実施できるものである。
【産業上の利用可能性】
【0262】
本発明に係るマイナンバー登録票およびその使用方法は、構成員等を有する組織が、その構成員等のマイナンバーなどの個人情報をデータベースに入力・登録し、その入力・登録の確認を、個人情報漏洩を防止しつつ、第三者に依頼する際に利用することができる。
【符号の説明】
【0263】
1:(冊子型の)第1マイナンバー登録票(通知カード用の冊子型のマイナンバー登録票)
1’:用紙対型の第1マイナンバー登録票(通知カード用の用紙対型のマイナンバー登録票)
1(p1)~1(p4):マイナンバー登録票冊子の第1頁~第4頁
2:(冊子型の)第2マイナンバー登録票(個人番号カード用の冊子型のマイナンバー登録票)
2’:用紙対型の第2マイナンバー登録票(個人番号カード用の用紙対型のマイナンバー登録票)
3:第1仮登録番号
5:第2仮登録番号
3’、5’:ランダムナンバー
7:(通知カード用)冊子(マイナンバー登録票冊子)
8:(マイナンバーカード用)冊子(マイナンバー登録票冊子)
10:第1確認欄
20:個人情報欄
40:第2確認欄
10M、20M:第1境界線(通知カード用冊子)
10U:上部折返し線
12Wn、42Wn、542Wn:データ氏名確認窓
13W、43W、543W:第1仮登録番号確認窓
15W、45W、515W:第2仮登録番号確認窓
16Wn、46Wn、546Wn:カード氏名確認窓
18W、48W:マイナンバー確認窓
518W、548W:秘匿番号確認窓
10L、510L:冊子の第1頁の左欄
10R、510R:冊子の第1頁の右欄
20L、520L:冊子の第2頁の左欄(個人情報欄)
20R、520R:冊子の第2頁の右欄(通知カードセット欄)
20U,520U:上端帯部
20D,520D:下方部
40L、540L:冊子の第4頁の左欄(第2確認欄)
40R、540R:冊子の第4頁の右欄(第2確認欄)
10PR(k)、20PR(k)、40PR(k):通知カード用冊子の第1頁、第2頁、第4頁の右欄に表記された上からk番目の方形スペース
10P、20P、30P、40P、510P、520P、530P、540P:冊子等に表記された方形スペース
20PL(k):通知カード用冊子の第2頁の左欄に表記された上からk番目の方形スペース
22Pn:データ氏名(予めデータベースに登録され、マイナンバー登録票に表記された構成員等の氏名)
23M:冊子の第2頁と第3頁との境界線(第2境界線)
24PD:個人情報(マイナンバー登録票に表記された構成員等の氏名、生年月日、続柄を含む)
26:カード氏名(name;マイナンバー通知カード等の表面のカード氏名記載位置に記載された氏名)
36:カード氏名(name;マイナンバーカード表面のカード氏名記載位置に記載された氏名)
36’:カード氏名(name;マイナンバーカード裏面のカード氏名記載位置に記載された氏名)
526、526’:カード氏名(name;秘匿番号記載カード等の表面のカード氏名記載位置に記載された氏名)
28:マイナンバー(My No.)
528:秘匿番号
30:マイナンバーカードセット欄(マイナンバーカード用冊子のp3)
52、552:セット手段
70:第1チェック票
80:第2チェック票
100: 通知カード
101: 個人番号カード(マイナンバーカード)
102:秘匿番号記載カード
106:カード氏名記載位置(通知カード表面)
107:カード氏名記載位置(マイナンバーカード表面)
107’:カード氏名記載位置(マイナンバーカード裏面)
507:カード氏名記載位置(秘匿番号カード表面)
507’:カード氏名記載位置(秘匿番号カード裏面)
108:マイナンバー記載位置(通知カード表面)
109:マイナンバー記載位置(マイナンバーカード裏面)
509:秘匿番号記載位置(秘匿番号カード表面)
509’:秘匿番号記載位置(秘匿番号カード裏面)
200、300、500:セット用紙
210、310、510:確認用紙
211、311、511:第1確認欄
212、312、512:第2確認欄
313、513:確認欄
501:秘匿番号登録票
図1
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図25(a)】
図25(b)】
図26(a)】
図26(b)】
図26(c)】