(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-04
(45)【発行日】2022-01-20
(54)【発明の名称】スライド情報管理装置、スライド情報管理システム、スライド情報管理装置の制御方法及びスライド情報管理装置の制御プログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 40/117 20200101AFI20220113BHJP
G06F 16/383 20190101ALI20220113BHJP
G06F 40/123 20200101ALI20220113BHJP
【FI】
G06F40/117
G06F16/383
G06F40/123
(21)【出願番号】P 2016205146
(22)【出願日】2016-10-19
【審査請求日】2019-10-17
(73)【特許権者】
【識別番号】511113970
【氏名又は名称】株式会社インタラクティブソリューションズ
(74)【代理人】
【識別番号】100098796
【氏名又は名称】新井 全
(72)【発明者】
【氏名】関根 潔
【審査官】成瀬 博之
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-070921(JP,A)
【文献】特開2013-167996(JP,A)
【文献】特開2016-057973(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 40/00-40/197
G06F 16/00-16/958
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
説明用情報が記載され、表示部に示すことができる単一の単一スライド情報と、
前記単一スライド情報の全体的情報が指向する全体指向情報と、
前記単一スライド情報の部分的情報が指向する部分指向情報と、
前記単一スライドに記載されている個々のキーワード情報と、を有し、
前記キーワード情報は、関連する前記部分指向情報と関連付けられ、
前記全体指向情報と前記部分指向情報の組み合わせ情報が関連付けられており、
新たな前記単一スライド情報が入力されると
、新たな
前記単一スライド情報に記載されている前記キーワード情報に
関連する前記部分指向情報を前記新たな単一スライド情報の前記部分指向情報
とすることができ、
この定めた前記部分指向情報に基づき、
対応する前記全体指向情報を前記新たな単一スライド情報の
前記全体指向情報
とする構成となって
おり、
前記新たな単一スライド
と既登録単一スライドの前記部分指向情報と前記全体指向情報の組み合わせ情報に基づいて、同一性を判断し、同一の前記単一スライド情報を削除する構成となっていることを特徴とするスライド情報管理装置。
【請求項2】
前記キーワード情報は、前記キーワード情報の前記単一スライドの前記全体指向情報に寄与する重み付け情報を有し、この重み付け情報は、新たな前記単一スライド情報が有する前記キーワード情報に基づいて変化する構成となっており、
前記キーワード情報の前記変化した重み付け情報に基づき、
前記重み付け情報が比較的重い前記キーワード情報に対応する前記部分指向情報を前記新たな前記単一スライド情報の前記部分指向情報
と定
める構成となっていることを特徴とする請求項1に記載のスライド情報管理装置。
【請求項3】
比較対象スライド抽出処理部が、新たな前記単一スライド情報の前記全体指向情報と既登録の前記単一スライド情報の前記全体指向情報を比較し、同
一の前記全体指向情報を有する既登録の前記単一スライド情報を抽出し、
前記新たな前記単一スライド情報が有する前記キーワード情報の出現率と、前記既登録の前記単一スライド情報が有する前記キーワード情報の出現率が同
一の範囲内であるときは、前記新たな前記単一スライド情報を重複スライド情報として重複スライド記憶部に記憶し、
前記重複スライド情報を前記表示部に表示し、削除指示情報が入力されたときは、当該既登録の前記単一スライド情報を削除することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスライド情報管理装置。
【請求項4】
既登録の前記単一スライド情報について外部から利用処理入力があったとき、利用処理入力があった前記単一スライド情報の種類情報を判断し、前記種類情報毎に、これらを動作させる複数の駆動部を動作し、利用履歴情報を生成し、この利用履歴情報に基づいて、利用頻度情報を生成することを特徴とする請求項1乃至請求項
3のいずれか1項に記載のスライド情報管理装置。
【請求項5】
前記単一スライドの利用者が使用する端末装置を備え、
前記端末装置と通信可能に接続されている請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の前記スライド情報管理装置を有することを特徴するスライド情報管理システム。
【請求項6】
説明用情報が記載され、表示部に示すことができる単一の単一スライド情報と、
前記単一スライド情報の全体的情報が指向する全体指向情報と、
前記単一スライド情報の部分的情報が指向する部分指向情報と、
前記単一スライドに記載されている個々のキーワード情報と、を有するスライド情報管理装置の制御方法であって、
前記キーワード情報は、関連する前記部分指向情報と関連付けられ、
前記全体指向情報と前記部分指向情報の組み合わせ情報が関連付けられ、
新たな前記単一スライド情報が入力されると
、新たな
前記単一スライド情報に記載されている前記キーワード情報に
関連する前記部分指向情報を前記新たな単一スライド情報の前記部分指向情報
とすることができ、
この定めた前記部分指向情報に基づき、
対応する前記全体指向情報を前記新たな単一スライド情報の全体指向情報
とする構成となって
おり、
前記新たな単一スライド情報と既登録単一スライドの前記部分指向情報と前記全体指向情報の組み合わせ情報に基づいて、同一性を判断し、同一の前記単一スライド情報を削除する構成となっていることを特徴とするスライド情報管理装置の制御方法。
【請求項7】
説明用情報が記載され、表示部に示すことができる単一の単一スライド情報と、
前記単一スライド情報の全体的情報が指向する全体指向情報と、
前記単一スライド情報の部分的情報が指向する部分指向情報と、
前記単一スライドに記載されている個々のキーワード情報と、を有し、
前記キーワード情報が、関連する前記部分指向情報と関連付けられ、
前記全体指向情報と前記部分指向情報の組み合わせ情報が関連付けられているスライド情報管理装置に、
新たな前記単一スライド情報が入力されると
、新たな
前記単一スライド情報に記載されている前記キーワード情報に
関連する前記部分指向情報を前記新たな単一スライド情報の前記部分指向情報
とする機能と、
この定めた前記部分指向情報に基づき、
対応する前記全体指向情報を前記新たな単一スライド情報の
前記全体指向情報
とする機能と、
前記新たな単一スライドと既登録単一スライドの前記部分指向情報と前記全体指向情報の組み合わせ情報に基づいて、同一性を判断し、同一の前記単一スライド情報を削除する機能、を実現させるためのスライド情報管理装置の制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、営業担当者等が顧客等に対して示すスライドを管理するスライド情報管理装置、スライド情報管理システム、スライド情報管理装置の制御方法及びスライド情報管理装置の制御プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、営業担当者等の営業活動を支援するスライド情報をスライド毎に容易に利用できる装置等が提案されている(例えば、特許文献1)。
このような装置では、全体が数十頁にも及ぶPDF(「Portable Document Format」(ポータブル・ドキュメント・フォーマット))等のスライド情報であっても、1頁毎のスライドに容易に分割し、利用できるので、営業担当者等は、自己の説明用スライドを作成する際に、スライドを引用し、使用しやすい構成となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、このように営業担当者等に利用されるスライド等の資料は、全体としては膨大な量となり、これらのスライド内容を正しく更新する維持・管理コストがスライドの頁数に比例して指数的に増加するという問題があった。
一方、管理するスライドは、企業等の商品部、営業企画部及びマーケティング部等の担当者等が、それぞれ別個に作成するため、スライド内容が重複するという問題もあった。
【0005】
そこで、本発明は、重複するスライド等の情報を自動的に抽出、削除することで、スライド全体の管理コスト等を激減させることができるスライド情報管理装置、スライド情報管理システム、スライド情報管理装置の制御方法及びスライド情報管理装置の制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題は、本発明によれば、説明用情報が記載され、表示部に示すことができる単一の単一スライド情報と、前記単一スライド情報の全体的情報が指向する全体指向情報と、前記単一スライド情報の部分的情報が指向する部分指向情報と、前記単一スライドに記載されている個々のキーワード情報と、を有し、前記キーワード情報は、関連する前記部分指向情報と関連付けられ、前記全体指向情報と前記部分指向情報の組み合わせ情報が関連付けられており、新たな前記単一スライド情報が入力されると、新たな前記単一スライド情報に記載されている前記キーワード情報に関連する前記部分指向情報を前記新たな単一スライド情報の前記部分指向情報とすることができ、この定めた前記部分指向情報に基づき、対応する前記全体指向情報を前記新たな単一スライド情報の前記全体指向情報とする構成となっており、前記新たな単一スライドと既登録単一スライドの前記部分指向情報と前記全体指向情報の組み合わせ情報に基づいて、同一性を判断し、同一の前記単一スライド情報を削除する構成となっていることを特徴とするスライド情報管理装置により達成される。
【0007】
前記構成によれば、複数のスライドから成る例えば、プレゼンテーション用スライド群であっても、それを構成する個々の単一スライド情報毎のメッセージ(例えば、α抗がん剤の臨床試験等)の全体指向情報を有している。
また、この全体指向情報はトピックス等の部分指向情報(例えば、「有効性」「副作用」「治験実施計画書」等)の組み合わせで成っており、キーワード情報(例えば、貧血等)は、部分指向情報と関連付けられている。
このため、新たな単一スライド情報が入力されたときでも、この単一スライド情報が有するキーワード情報を取得することで、部分指向情報を定めることができ、さらに部分指向情報の組み合わせ情報を得ることで、当該新たな単一スライド情報のメッセージを特定することができる。
したがって、個々の単一スライド毎のメッセージの共通性に基づいて、スライドの共通性、すなわち、同一性を判断できる。
そして、これにより、重複した単一スライドの存在を削除等することができ、スライド全体の管理コスト等を激減させることができる。
【0008】
好ましくは、前記スライド情報管理装置の前記キーワード情報は、前記キーワード情報の前記単一スライドの前記全体指向情報に寄与する重み付け情報を有し、この重み付け情報は、新たな前記単一スライド情報が有する前記キーワード情報に基づいて変化する構成となっており、前記キーワード情報の前記変化した重み付け情報に基づき、前記重み付け情報が比較的重い前記キーワード情報に対応する前記部分指向情報を前記新たな前記単一スライド情報の前記部分指向情報と定める構成となっていることを特徴とする。
【0009】
前記構成によれば、キーワード情報は、キーワード情報の単一スライドのメッセージ等の全体指向情報に寄与する重み付け情報(例えば、係数値等)を有するので、より精度良く当該単一スライドのメッセージを特定することができる。
また、この重み付け情報は、新たに加わる単一スライド情報が有するキーワード情報に基づいて変化する構成となっているので、メッセージ等の特定が時代遅れにならず、常に最新の情報に基づいてメッセージ等を特定することができる。
【0010】
好ましくは、前記スライド情報管理装置の比較対象スライド抽出処理部が、新たな前記単一スライド情報の前記全体指向情報と既登録の前記単一スライド情報の前記全体指向情報を比較し、同一の前記全体指向情報を有する既登録の前記単一スライド情報を抽出し、
前記新たな前記単一スライド情報が有する前記キーワード情報の出現率と、前記既登録の前記単一スライド情報が有する前記キーワード情報の出現率が同一の範囲内であるときは、前記新たな前記単一スライド情報を重複スライド情報として重複スライド記憶部に記憶し、前記重複スライド情報を前記表示部に表示し、削除指示情報が入力されたときは、当該既登録の前記単一スライド情報を削除することを特徴とする。
【0011】
前記構成によれば、同じメッセージ等の全体指向情報で、かつ、キーワード情報の出現率が同様の場合に、同一の単一スライド情報として、当該単一スライド情報を削除するので、より精度良く、スライド内容の同一性を判断することができる。
【0012】
好ましくは、既登録の前記単一スライド情報について外部から利用処理入力があったとき、利用処理入力があった前記単一スライド情報の種類情報を判断し、前記種類情報毎に、これらを動作させる複数の駆動部を動作し、利用履歴情報を生成し、この利用履歴情報に基づいて、利用頻度情報を生成することを特徴とする。
【0013】
前記構成によれば、利用されたスライドの種類情報(例えば、PDF、HTML、PDFにムービーが組み込まれている等)を判断し、これら種類情報に適した駆動部(例えば、PDFスライド駆動部、HTMLスライド駆動部、ムービースライド駆動部)を動作させる。
そして、利用履歴情報を生成し、この利用履歴情報に基づいて、利用頻度情報を生成するので、利用された単一スライド情報の利用頻度情報を精度良く、且つ容易に把握することができる。
【0014】
好ましくは、前記単一スライドの利用者が使用する端末装置を備え、前記端末装置と通信可能に接続されている前記スライド情報管理装置を有することを特徴する。
【0015】
前記目的は、本発明によれば、説明用情報が記載され、表示部に示すことができる単一の単一スライド情報と、前記単一スライド情報の全体的情報が指向する全体指向情報と、前記単一スライド情報の部分的情報が指向する部分指向情報と、前記単一スライドに記載されている個々のキーワード情報と、を有するスライド情報管理装置の制御方法であって、前記キーワード情報は、関連する前記部分指向情報と関連付けられ、前記全体指向情報と前記部分指向情報の組み合わせ情報が関連付けられ、新たな前記単一スライド情報が入力されると、新たな前記単一スライド情報に記載されている前記キーワード情報に関連する前記部分指向情報を前記新たな単一スライド情報の前記部分指向情報とすることができ、この定めた前記部分指向情報に基づき、対応する前記全体指向情報を前記新たな単一スライド情報の全体指向情報とする構成となっており、前記新たな単一スライド情報と既登録単一スライドの前記部分指向情報と前記全体指向情報の組み合わせ情報に基づいて、同一性を判断し、同一の前記単一スライド情報を削除する構成となっていることを特徴とするスライド情報管理装置の制御方法により達成される。
【0016】
前記目的は、本発明によれば、説明用情報が記載され、表示部に示すことができる単一の単一スライド情報と、前記単一スライド情報の全体的情報が指向する全体指向情報と、前記単一スライド情報の部分的情報が指向する部分指向情報と、前記単一スライドに記載されている個々のキーワード情報と、を有し、前記キーワード情報が、関連する前記部分指向情報と関連付けられ、前記全体指向情報と前記部分指向情報の組み合わせ情報が関連付けられているスライド情報管理装置に、新たな前記単一スライド情報が入力されると、新たな前記単一スライド情報に記載されている前記キーワード情報に関連する前記部分指向情報を前記新たな単一スライド情報の前記部分指向情報とする機能と、この定めた前記部分指向情報に基づき、対応する前記全体指向情報を前記新たな単一スライド情報の前記全体指向情報とする機能と、前記新たな単一スライドと既登録単一スライドの前記部分指向情報と前記全体指向情報の組み合わせ情報に基づいて、同一性を判断し、同一の前記単一スライド情報を削除する機能、を実現させるためのスライド情報管理装置の制御プログラムにより達成される。
【発明の効果】
【0017】
本発明は、重複するスライド等の情報を自動的に抽出、削除することで、スライド全体の管理コスト等を激減させることができるスライド情報管理装置、スライド情報管理システム、スライド情報管理装置の制御方法及びスライド情報管理装置の制御プログラムを提供できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明のスライド情報管理システムである例えば、企業コンテンツ管理システムを示す概略図である。
【
図2】
図1のMR用端末の主な構成を示す概略ブロック図である。
【
図3】
図1のスライド管理サーバの主な構成を示す概略ブロック図である。
【
図4】
図3の第1のサーバ側各種情報記憶部の主な構成を示す概略ブロック図である。
【
図5】
図3の第2のサーバ側各種情報記憶部の主な構成を示す概略ブロック図である。
【
図6】
図3の第3のサーバ側各種情報記憶部の主な構成を示す概略ブロック図である。
【
図7】
図3の第4のサーバ側各種情報記憶部の主な構成を示す概略ブロック図である。
【
図8】
図3の第5のサーバ側各種情報記憶部の主な構成を示す概略ブロック図である。
【
図9】新しいスライドをスライド管理サーバ40に登録する際に、キーワード情報の重み付け情報である例えば、係数値を変化させる工程を示す概略フローチャートである。
【
図10】
図4の「スライド記憶部」に記憶されたスライドを分類し、重複スライド等を特定する工程を示す概略フローチャートである。
【
図11】
図4の「スライド記憶部」に記憶されたスライドを分類し、重複スライド等を特定する工程を示す他の概略フローチャートである。
【
図12】段落部分(W、X、Y、Z)に分けた状態を示す概略説明図である。
【
図13】スライド利用状況把握工程を示す概略フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、この発明の好適な実施の形態を添付図面等を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0020】
図1は、本発明のスライド情報管理システムである例えば、企業コンテンツ管理システム1を示す概略図である。
図1に示すように、企業コンテンツ管理システム1は、例えば、H製薬会社内に配置されているスライド情報管理装置である例えば、スライド管理サーバ30を有している。
また、同システム1は、H製薬会社の営業担当者であり利用者である例えば、医薬情報提供者(MR(Medical Representive))が営業活動で持参する端末装置であるMR用携帯端末10aとMR用携帯端末10b等を有している。
【0021】
これらMR用携帯端末10a、10b等は、
図1に示すように、基地局3a、3b等とインターネット網2等を介して、スライド管理サーバ30と通信可能に接続されている。
【0022】
このスライド管理サーバ30には、H製薬会社の商品部、営業企画部及びマーケティング部等に配置されている端末(図示せず)からMRが営業活動で使用するための各種の説明用情報が記載されているスライド情報が送信され、蓄積されている。
【0023】
この蓄積されているスライドは、単一種類のスライドではなく、例えば、PDFスライド、HTML(HyperText Markup Language「ハイパーテキスト マークアップ ランゲージ」)スライド、ムービースライド及びPDFスライドにムービースライドが組み込まれているスライド等の複数種類のスライドを含む構成となっている。
【0024】
また、これら蓄積されているスライドは、通し頁で関連付けられていても、表示部である例えば、ディスプレイに表示できる単一スライド毎(1頁毎のスライド等)に分割して記憶されている。
したがって、MRは、自己が営業用に新規に作成するスライド群に、蓄積されている或るスライド群の例えば、3頁だけを分割して使用することも容易に行うことができる構成となっている。
【0025】
一方、MR用端末10a、10bは、携帯情報端末・タブレット型端末等で、H製薬会社の各MRが病院等の医師等に面会し、医療情報を提供する際に用いられる端末となっている。
MR用端末10a、10bは、
図1に示すように、その中央部に縦長の長方形を成す「タッチパネル型ディスプレイ12a、12b」を有している。タッチパネルは、表示部である例えば、ディスプレイと、位置入力装置を組み合わせた電子部品であり、ディスプレイ上の表示に利用者が触れることで各種情報を入力できる入力装置である。
【0026】
また、MR用端末10a、10bは、タッチパネル型ディスプレイ12a、12b以外に、入力ボタン14a、14bを有している。
なお、タブレット型端末20は、
図1に示すように、H製薬会社が管理するスライド管理サーバ30と通信可能な構成となっている。
【0027】
上述のMR用端末10a、10b及びスライド管理サーバ30は、コンピュータを有し、図示しないCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を有し、これらは、バス等を介して接続されている。
【0028】
図2は、
図1のMR用端末10a、10bの主な構成を示す概略ブロック図である。
図2に示すように、MR用端末10a、10bは、「端末側制御部11a、11b」を有し、MR用端末10a、10bが、
図1のスライド管理サーバ30等と通信するための「端末側通信装置13a、13b」、上述した「タッチパネル型ディスプレイ12a、12b」及び「入力ボタン14a、14b」等を制御する他、「端末側各種情報記憶部15a、15b」も制御する構成となっている。
【0029】
図3は、
図1のスライド管理サーバ40の主な構成を示す概略ブロック図である。
図3に示すように、スライド管理サーバ30は、サーバ側制御部31を有し、スライド管理サーバ30が、MR用端末10a等と通信するための「サーバ側通信装置32」、各種情報を表示する表示部である例えば、「サーバ側ディスプレイ33」及び各種情報を入力する「サーバ側入力装置34」を制御している。
【0030】
また、サーバ側制御部31は、複数種類の各種スライドを操作させるための駆動部である例えば、「PDFスライド駆動部35」、「HTMLスライド駆動部36」及び「ムービースライド駆動部37」も制御している。
さらに、サーバ側制御部31は、
図3に示す「第1のサーバ側各種情報記憶部40」、「第2のサーバ側各種情報記憶部50」、「第3のサーバ側各種情報記憶部60」、「第4のサーバ側各種情報記憶部70」及び「第5のサーバ側各種情報記憶部80」も制御する。
【0031】
図4乃至
図8は、
図3の第1のサーバ側各種情報記憶部30乃至第5のサーバ側各種情報記憶部80の主な構成を示す概略ブロック図である。これらの内容については、後述する。
【0032】
本実施の形態では、
図1のH製薬会社の商品部の担当者がMR向けのスライドを作成し、このスライドをスライド管理サーバ40に送信し、登録する例に基づいて、以下説明する。
図9は、新しいスライドをスライド管理サーバ40に登録する際に、キーワード情報の重み付け情報である例えば、係数値を変化させる工程を示す概略フローチャートである。
【0033】
先ず、
図9のステップ(以下「ST」という。)1では、スライド作成者である商品部の担当者が、自己が作成した「新規スライド」毎に「関連薬剤情報」、例えば、H製薬会社が販売している「α抗がん剤関連情報」と関連付けて、
図4の「スライド記憶部41」に記憶させる。
具体的には、
図4に示すように、新規スライドは、例えば、「α抗がん剤関連(A-001)」と関連付けて「スライド記憶部41」に記憶される。
【0034】
次いで、ST2へ進む。ST2では、
図5の「キーワード検出処理部(プログラム)51」が動作し、
図4の「キーワード関連情報記憶部42」のキーワードを参照する。
ここには、
図4に示すように、上記の「α抗がん剤関連情報」に関し、重要なキーワード情報、例えば、「貧血」、「増殖を防ぐ」、「転移を防ぐ」、「寛解」、「赤血球異常」、「出血」、「治験薬名」、「対象薬名」等が記憶されている。
【0035】
また、「キーワード関連情報記憶部42」には、「類語、同義語辞書」等(図示せず)も記憶されている。そして、「類語、同義語辞書」等を用いて、同一ではないが同一性の範囲内とみなされるキーワードも同一と判断する。
この「類語、同義語辞書」等には、過去使用され、同一とみなされる用語も記憶されており、例えば、「増殖を抑制」と「増殖を防ぐ」は、同一とみなされる旨、記憶されている。
【0036】
そして、
図4の「スライド記憶部41」の「新規スライド」から同一キーワードがあるか否かを判断する。
次いで、ST3で、同一キーワード、例えば、貧血というキーワードがあると判断されたときは、ST4へ進み、
図4の「キーワード関連情報記憶部42」の当該キーワードの「累積値」に「時刻情報」と共に「+1」を加算し、累積値を変更して記憶する。
【0037】
次いで、ST5へ進む。ST5では、
図5の「係数値加算処理部(プログラム)52」が動作し、当該キーワードの累積値が所定の閾値を超えたか否か、例えば、100点等を判断する。
次いで、ST6で、この閾値を超えたと判断されたときは、
図4の「キーワード関連情報記憶42」の係数(値)を「+1」加算し係数値を変更し登録する(重み付け情報の変化の一例)。
【0038】
この係数値はキーワードが「α抗がん剤関連」に関して寄与する程度である「重み付け」を示すものである。また、この係数値は、後述する全体指向情報である例えば、メッセージに寄与する程度である重み付けも示すものである。
したがって、この係数値の上昇は、キーワードのメッセージに対する重みが増加することを示し、後述するキーワードに基づいて、メッセージを特定するための重要な指標となる。
【0039】
一方、ST3で、同一キーワードがないときは、ST8へ進む。ST8では、
図5の「係数値減算処理部(プログラム)53」が動作し、
図4の「キーワード関連情報記憶部42」の当該キーワードの累積値の時刻情報を参照し、当該キーワードが最新の時刻情報が付加されることなく、所定期間経過したか否かを判断する。
【0040】
そして、所定時間経過したときは、当該キーワードの係数値から「-1」減算し、係数値を変更し記憶する。
【0041】
このように、本実施の形態では、実際に新規スライドが追加されるときに、キーワードの係数値を増減(変化)させるため、キーワードの重み付けを実情に沿った状態に維持させることができ、また、この係数値を変化させることで、時代遅れとならない指標とすることができる。
【0042】
図10及び
図11は、
図4の「スライド記憶部41」に記憶されたスライドを分類し、重複スライド等を特定する工程を示す概略フローチャートである。
先ず、
図10のST21では、
図6の「スライド段落判断処理部(プログラム)61」が動作し、
図4の「スライド記憶部41」の当該スライド(例えば、新規スライド)の文字列の連続又は非連続状態に基づき、他の部分と区別される塊を段落部分とし、識別情報と関連付けて当該スライドの段落部分(例えば、W、X、Y、Z)として「スライド記憶部41」に記憶する。
【0043】
図12は、段落部分(W、X、Y、Z)に分けた状態を示す概略説明図である。
図12に示すように、単一スライド(S)は、W、X、Y及びZの4つの段落部分に分けて、識別情報(例えば、識別番号等)と共に「スライド記憶部41」に記憶される。
【0044】
次いで、ST22へ進む。ST22では、
図6の「対象キーワード抽出処理部(プログラム)62」が動作し、「スライド記憶部41」を参照し、当該スライド(新規スライド)と関連付けられている「関連薬剤情報(例えば、「α抗がん剤関連(A-001)」)
に基づいて、
図4の「キーワード関連情報記憶部42」のキーワードを参照する。
【0045】
そして、対象キーワードを抽出し、
図6の「対象キーワード記憶部63」に記憶する。例えば、
図4の「キーワード関連情報記憶部41」の例では、「貧血」、「増殖を防ぐ」、「転移を防ぐ」、「寛解」、「赤血球異常」、「出血」、「治験薬名」、「対照薬名」等が「対象キーワード記憶部63」に記憶される。
【0046】
次いで、ST23へ進む。ST23では、
図6の「段落部分キーワード抽出処理部(プログラム)64」が動作し、段落部分毎(
図12のW,X、Y及びZ毎)に、対象キーワードが存在するか否かを判断する。
そして、対象キーワードが存在するときは、当該対象キーワードの係数情報(係数値)と共に
図6の「段落部分キーワード記憶部65」に記憶する。
例えば、キーワードの「貧血」と係数値10点、キーワード「増殖を防ぐ」と係数値10等である。
【0047】
次いで、ST24へ進む。ST24では、
図6の「段落部分トピックス判断処理部(プログラム)66」が動作し、「段落部分キーワード記憶部65」を参照する。
そして、各段落部分(W,X、Y及びZ)に記憶されている対象キーワードの係数値の合計が最多及びその次の対象キーワードを抽出し、
図4の「キーワード関連情報記憶部42」を参照し、対応する「トピックス(部分指向情報の一例)を
図6の「段落部分抽出トピックス記憶部67」に記憶する。
【0048】
例えば、キーワード「貧血」と「増殖を防ぐ」の係数値が高く、最多及びその次であった場合、
図4の「キーワード関連情報記憶部42」では、対応するトピックスが「有効性/副作用」と「有効性」であるので、これらのトピックスを段落部分(例えば、W)のトピックスとして「段落部分抽出トピックス記憶部67」に記憶する。
【0049】
このように、本実施の形態では、キーワードは係数値で重み付けがなされており、後述するスライド(S)全体が指向する全体指向情報であるスライドのメッセージ情報やスライドの部分が指向する部分指向情報である例えば、トピックスと関連性が深い程、係数値が高い構成となっている。
【0050】
同様に例えば、
図12のスライド(S)の他の段落部分(X、Y、Z)についても、最多及びその次の係数値のキーワードに対応するトピックスを、当該段落番号と関連付けて、「段落部分抽出トピックス記憶部67」に記憶する。
本実施の形態では、最多及びその次の係数値のキーワードを選択したが、本発明はこれに限らず、より多くのキーワードを選択しても構わない。
【0051】
次いで、ST25へ進む。ST25では、
図7の「段落部分トピックス判断処理部(プログラム)71」が動作し、
図6の「段落部分抽出トピックス記憶部67」を参照する。
そして、段落部分(W,X、Y、Z)毎に、最も多いトピックスを、当該段落部分のトピックスとして、
図7の「段落部分トピックス記憶部71」に記憶する。
【0052】
例えば、
図12のスライド(S)の段落部分(W)のトピックスは「有効性」が「2」に対し「副作用」が「1」のとき、確率的に判断し、「有効性」を当該段落部分(W)のトピックスとして「段落部分トピックス記憶部71」に記憶する。
【0053】
同様に
図12のスライド(S)の他の段落部分(X、Y、Z)についても「トピックス」を定め「段落部分トピックス記憶部71」に記憶する。
ST26では、すべての段落部分のトピックスを定めたか否かを判断する。例えば、
図12の段落部分W,X、Y、Zについて、トピックス「有効性」「有効性」「副作用」及び「治験実施計画書」が定まると次に進む。
【0054】
次いで、ST27へ進む。ST27では、
図7の「スライドメッセージ判断処理部(プログラム)73」が動作し、
図7の「段落部分トピックス記憶部72」を参照し、すべての段落部分(W、X、Y、Z)のトピックス(「有効性」「有効性」「副作用」及び「治験実施計画書」)を取得する。
【0055】
また、
図7の「スライドメッセージ判断用情報記憶部74」を参照する。この「スライドメッセージ判断用情報記憶部74」には、全体指向情報である例えば、メッセージ情報と部分指向情報である例えば、トピックスの組み合わせ情報が記憶されている。
すなわち、スライドの段落部分(W、X、Y、Z)のトピックスの組み合わせとメッセージとの対応情報が記憶されている。
【0056】
例えば、1)トピックス「治験実施計画書」と「有効性」及び/又は「副作用」のときのメッセージは「α抗がん剤の臨床試験」、2)トピックス「治験実施計画書」がなく、「有効性」のみ、若しくはトピックス「有効性」及び「副作用」で「有効性」の段落部分が副作用より多いときのメッセージは「α抗がん剤の有効性の説明書」、3)トピックス「治験実施計画書」がなく、「副作用」のみ、若しくは「有効性」及び「副作用」で「副作用」の段落部分が副作用より多いときのメッセージは「α抗がん剤の安全性の説明書」等であることが記憶されている。
【0057】
したがって、本工程では、スライドの段落部分(W、X、Y、Z)のトピックスの組み合わせと、「スライドメッセージ判断用情報記憶部74」のトピックスとメッセージとの組み合わせを比較し、対応する「メッセージ」を確定し、
図7の「スライドメッセージ記憶部75」に記憶する。
このように判断することで、例えば、新規スライドの「メッセージ」が特定される。
同様に、
図4の「スライド記憶部41」内の他のスライドについても「メッセージ」を特定し、
図7の「スライドメッセージ記憶部75」に記憶する。
【0058】
次いで、ST28へ進む。ST28では、「比較対象スライド抽出処理部(プログラム)76」が動作し、「スライドメッセージ記憶部75」を参照し、同じメッセージのスライドがあるか否かを判断し、同じメッセージのスライドがあるとき、比較対象スライドとして
図7の「比較対象スライド記憶部77」に記憶する。
【0059】
次いで、ST29へ進む。ST29では、
図8の「同一性スライド判断処理部(プログラム)81」が動作し、「比較対象スライド記憶部77」に記憶されているスライドについて「スライド記憶部41」を参照する。
そして、当該スライド(新規スライド)と既登録スライドに含まれるキーワードの出現回数を抽出し、両者が同一性の範囲内にあるか否かを判断する。そして、同一性の範囲内にあるときは、
図8の重複スライド記憶部である例えば、「同一性スライド記憶部82」に記憶する。
【0060】
具体的には、キーワードの種類と、各出現回数を抽出し、係数化することで、「99%信頼区間」としての「同一性」を係数で指定する。このように処理することで、キーワードが厳密には相違する場合(例えば、キーワードを置き換えて使用している場合)でも同一と判断すべきスライドをカバーすることができる。
【0061】
このように、本実施の形態では、単一スライド毎について、メッセージが共通で、且つ、含まれているキーワードの出現率が同一性の範囲内にある場合に、内容が同一のスライドと判断するので、極めて精度良くスライド内容の同一性を判断することができる。
【0062】
また、本実施の形態では、スライドの内容の同一性を判断するときに、スライドのキーワードと、スライドの段落部分毎のトピックスと、これら段落部分毎のトピックスの組み合わせから単一スライド全体のメッセージを特定するので、スライドの内容を示すメッセージの同一性の精度を極めて高くすることができる。
【0063】
さらに、上述したように、キーワードに関連付けられている係数値の値は、当該キーワードが、メッセージに寄与する程度が高くなるにつれて大となるので、この係数値を用いることで、キーワードに基づくメッセージの特定の精度を高くすることができる。
また、この係数値は、上述のように、新規スライド等によって変化する構成となっているので、常に高い精度を維持させることができる。
なお、本実施の形態では、主に文字から成るキーワードについて説明したが、本発明は文字に限らずグラフ等の文字にならない図形等もキーワードに含まれる。このようなグラフ等の文字にならない図形の場合は、画像を比較することと組み合わせることで、更に高い精度を持たせることが可能となる。
【0064】
ところで、次いで、ST30へ進む。ST30では、
図8の「同一性スライド記憶部82」のスライドを削除候補として、スライド管理サーバ30のサーバ側ディスプレイ33に表示する。
次いで、ST31に進む。ST31では、担当者がサーバ側ディスプレイ33に表示されたスライドを参照し、内容が重複していると判断したときは、「サーバ側入力装置34」を操作し、「削除指示」を入力する。
ST31で、かかる「削除指示」が入力されたときは、ST32へ進む。ST32では、当該スライドを「スライド記憶部41」が削除する。
【0065】
これにより、内容が重複するスライドは単一スライド(頁単位)毎に、削除することができるので、スライド管理サーバ40が管理するスライドの総量を抑制することができ、更にMR用端末10a等の端末装置に配信するデータ容量を大幅に削減することができ、結果管理コストを削減することができる。
また、この際、スライド内容の同一性を極めて精度良く判断することができると共に、削除する際は、担当者等の判断を仰ぐので、間違って異なる内容のスライドを削除すること等の事態の発生を未然に防ぐこともできる。
【0066】
一方、削除候補のスライドは、本実施の形態で示すように、精度良く絞り込むことができるので、担当者の判断するスライドの総量も極めて少なくすることができ、担当者の労力を少なくすることができる。
また、「削除指示」が入力され、削除された例えば、「スライド(例えば、既登録スライド)」と、比較対象となる「スライド(例えば、新規スライド)」とは、その内容が実質的に重複していることが確定するので、両者のスライドに含まれるキーワードを参照し、近似するキーワードは、新たに同一とみなすキーワード群として、
図4の「キーワード関連情報記憶部42」の「類語、同義語辞書」に登録する処理を行ってもよい。
この場合、「「類語、同義語辞書」の内容が使用により変化し、その精度が高くなるので、その後の同一判断の精度がより高くなる。
【0067】
次いで、
図4に「スライド記憶部41」に記憶されているスライドの利用頻度を単一スライド(スライドの頁)毎に把握する工程について説明する。
図13は、スライド利用状況把握工程を示す概略フローチャートである。
先ず、ST41で、MRが、自己の営業用スライドを作成するために、
図1のMR用端末10a等を介して、スライド管理サーバ40にアクセスし、
図4の「スライド記憶部41」内の単一スライドを個々に利用する(「外部からの利用処理入力」の一例)。
【0068】
このとき、スライド管理サーバ30は、
図3に示すように「PDFスライド駆動部35」、「HTMLスライド駆動部36」及び「ムービースライド駆動部37」を備えるので、MRが利用したスライドの種類に応じて、これらの駆動部を動作させる。
また、スライドがムービースライドを組み込んだPDF等の場合は、それぞれ対応する駆動部を動作させる。
【0069】
これにより、本実施の形態では種類の異なるスライドが混在して記憶されていても、単一スライド毎(頁毎)にスライドを動作させることができる。
【0070】
次いで、ST42へ進む。ST42では、
図5の「スライド利用判断処理部(プログラム)54」が動作し、「スライド記憶部41」のスライドが利用されたか否かを判断し、利用されたスライドを「利用スライド記憶部55」に記憶する。
【0071】
次いで、ST43へ進む。ST43では、
図5の「利用頻度情報生成処理部(プログラム)56」が動作し、「利用スライド記憶部55」のスライドについて利用履歴情報を生成し、この情報に基づき、利用頻度情報を生成し、「利用頻度情報記憶部57」に記憶する。
【0072】
これにより、MRが利用したスライドの個々の頁毎(単一スライド)に利用頻度情報を生成でき、スライドの管理者等が利用状況を精度良く且つ容易に把握することができる。
【0073】
なお、本発明は上述の実施の形態に限らない。
【符号の説明】
【0074】
1・・・企業コンテンツ管理システム、2・・・インターネット網、3a、3b・・・基地局、10a、10b・・・MR用端末、11a、11b・・・端末側制御部、12a、12b・・・タッチパネル型ディスプレイ、13a、13b・・・端末側通信装置、14a、14b・・・入力ボタン、15a、15b・・・端末側各種情報記憶部、30・・・スライド管理サーバ、31・・・サーバ側制御部、32・・・サーバ側通信装置、33・・・サーバ側ディスプレイ、34・・・サーバ側入力装置、35・・・PDFスライド駆動部、36・・・HTMLスライド駆動部、37・・・ムービースライド駆動部、40・・・第1のサーバ側各種情報記憶部、41・・・スライド記憶部、42・・・キーワード関連情報記憶部、50・・・第2のサーバ側各種情報記憶部、51・・・キーワード検出処理部(プログラム)、52・・・係数値加算処理部(プログラム)、53・・・係数値減算処理部(プログラム)、54・・・スライド利用判断処理部(プログラム)、55・・・利用スライド記憶部、56・・・利用頻度情報生成処理部(プログラム)、57・・・利用頻度情報記憶部、60・・・第3のサーバ側各種情報記憶部、61・・・スライド段落判断処理部(プログラム)、62・・・対象キーワード抽出処理部(プログラム)、63・・・対象キーワード記憶部、64・・・段落部分キーワード抽出処理部(プログラム)、65・・・段落部分キーワード記憶部、66・・・段落部分トピックス判断処理部(プログラム)、67・・・段落部分抽出トピックス記憶部、70・・・第4のサーバ側各種情報記憶部、71・・・段落部分トピックス判断処理部(プログラム)、72・・・段落部分トピックス記憶部、73・・・スライドメッセージ判断処理部(プログラム)、74・・・スライドメッセージ判断用情報記憶部、75・・・スライドメッセージ記憶部、76・・・比較対象スライド抽出処理部(プログラム)、77・・・比較対象スライド記憶部、80・・・第5のサーバ側各種情報記憶部、81・・・同一性スライド判断処理部(プログラム)、82・・・同一性スライド記憶部