(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-04
(45)【発行日】2022-01-20
(54)【発明の名称】端末を利用したセットトップボックスの入出力システムおよび入出力方法。
(51)【国際特許分類】
H04N 21/436 20110101AFI20220113BHJP
【FI】
H04N21/436
(21)【出願番号】P 2017005146
(22)【出願日】2017-01-16
【審査請求日】2019-12-12
(31)【優先権主張番号】10-2016-0007762
(32)【優先日】2016-01-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】313011434
【氏名又は名称】エヌエイチエヌ コーポレーション
【住所又は居所原語表記】(Sampyeong-dong),16,Daewangpangyo-ro 645 beon-gil,Bundang-gu,Seongnam-si,Gyeonggi-do Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】特許業務法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】オク ギョンファン
(72)【発明者】
【氏名】キム ヒェヨン
【審査官】岩井 健二
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2013/0185761(US,A1)
【文献】特開2011-188333(JP,A)
【文献】特開2011-166441(JP,A)
【文献】特開2012-080503(JP,A)
【文献】特開2014-146921(JP,A)
【文献】特開2015-180072(JP,A)
【文献】特開2012-244459(JP,A)
【文献】特開2012-256365(JP,A)
【文献】特開2016-001787(JP,A)
【文献】特開2014-002465(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00-21/858
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末を利用したセットトップボックスの
入出力方法であって、
ディスプレイ部またはスピーカが備えられた前記端末とセットトップボックスとを有線または無線通信によって連結し、
前記セットトップボックスの送信モードおよび受信モードを判断し、
前記セットトップボックスが送信モードであるときに前記端末が映像データまたは音声データを受信可能な状態であるかを判断し、
前記端末が前記映像データまたは前記音声データを受信可能な場合、前記端末の前記ディスプレイ部を通じて映像を出力する、または前記スピーカを通じて音声を出力するために、前記端末に前記映像データまたは前記音声データを送信して前記端末とデータを共有
することを特徴とする、
端末を利用したセットトップボックスの
入出力方法。
【請求項2】
前記セットトップボックスは、
点検が求められる
浄水器またはボイラーの少なくとも一部で構成され、
前記端末とデータを共有することは、
前記端末に予めインストールされたアプリケーションを通じて前記点検が求められる
浄水器またはボイラーの管理メニューを前記ディスプレイ部に表示し、ユーザから入力された点検メニューの選択座標の送信を受け、
前記送信された前記選択座標のメニューに対して前記点検が求められる
浄水器またはボイラーで点検を施行し、および
前記点検を施行後、結果を前記端末の前記ディスプレイ部を通じて表示するように前記結果を前記端末に送信することを含むことを特徴とする、
請求項1に記載の端末を利用したセットトップボックスの
入出力方法。
【請求項3】
前記端末からユーザ入力データを受信可能な状態であるかを判断し、および
前記端末から前記ユーザ入力データを受信可能な場合、前記端末の前記ディスプレイ部を通じてユーザが入力したタッチ座標またはキーパッド入力値の送信を受けて制御されること
をさらに含む、
請求項1
または2に記載の端末を利用したセットトップボックスの
入出力方法。
【請求項4】
前記端末の前記ディスプレイ部を通じてディスプレイ部が備えられていない前記セットトップボックスで送信された前記映像がリアルタイムで出力され、または前記端末の前記スピーカを通じてスピーカが備えられていない前記セットトップボックスで送信された前記音声がリアルタイムで出力され、
前記端末の前記ディスプレイ部を通じて前記ユーザが入力したタッチ座標またはキーパッド入力値の送信を前記セットトップボックスで受けることを特徴とする、
請求項
3に記載の端末を利用したセットトップボックスの
入出力方法。
【請求項5】
前記端末と有線または無線通信によって連結することは、
前記端末でメディア転送プロトコル(Media Transfer Protocol:MTP)または画像転送プロトコル(Picture Transfer Protocol:PTP)モードを支援するように前記端末のUSBポートと前記セットトップボックスのUSBポートがUSBケーブルによって連結され、USB標準プロトコルを利用して前記端末と有線通信することを特徴とする、
請求項1
または2に記載の端末を利用したセットトップボックスの
入出力方法。
【請求項6】
前記端末と有線または無線通信によって連結することは、
前記端末の無線通信モジュールと前記セットトップボックスの無線通信モジュールが、近距離無線通信、NFC、無線LANのうちの少なくとも1つによって連結して前記端末と無線通信することを特徴とする、
請求項1
または2に記載の端末を利用したセットトップボックスの
入出力方法。
【請求項7】
前記端末が前記映像データまたは前記音声データを受信可能な状態であるかを判断することは、
前記端末に前記映像データまたは前記音声データを受信して出力するアプリケーションがインストールされているかを判断し、
前記端末に前記映像データまたは前記音声データを受信して出力する予めインストールされたアプリケーションがない場合、前記アプリケーションのインストールファイルまたはインストール案内ファイルを提供して前記アプリケーションのインストールを誘導し、および
前記端末にインストールされた前記アプリケーションを実行することを含む、
請求項1
または2に記載の端末を利用したセットトップボックスの
入出力方法。
【請求項8】
前記端末で命令語送信および結果を受けることができる通信プロトコル連結を利用することができる場合、データ変化を感知することができるコールバックシステム(call back system)が適用され、共有データの変更時、変更となった前記映像データまたは前記音声データを前記端末の前記ディスプレイ部に表示し、または変更となった前記ユーザ入力データを前記セットトップボックスに入力処理することをさらに含む、
請求項
3に記載の端末を利用したセットトップボックスの
入出力方法。
【請求項9】
端末を利用したセットトップボックスの
入出力システムであって、
ディスプレイ部またはスピーカが備えられた前記端末と有線または無線通信で連結する通信部、および
前記セットトップボックスの送信モードおよび受信モードを判断し、前記セットトップボックスが送信モードであるときに前記端末が映像データまたは音声データを受信可能な状態であるかを判断し、前記端末が前記映像データまたは前記音声データを受信可能な場合、前記端末の前記ディスプレイ部を通じて映像を出力したり前記スピーカを通じて音声を出力したりするために、前記映像データまたは前記音声データを送信して前記端末とデータを共有する制御部を含
むことを特徴とする、
端末を利用したセットトップボックスの
入出力システム。
【請求項10】
前記セットトップボックスは、
点検が求められる浄水器またはボイラーの少なくとも一部で構成され、
前記端末とデータを共有することは、
前記端末に予めインストールされたアプリケーションを通じて前記点検が求められる
浄水器またはボイラーの管理メニューを前記ディスプレイ部に表示し、ユーザから入力された点検メニューの選択座標の送信を受け、
前記送信された前記選択座標のメニューに対して前記点検が求められる
浄水器またはボイラーで点検を施行し、および
前記点検を施行後、結果を前記端末の前記ディスプレイ部を通じて表示するように前記結果を前記端末に送信することを含むことを特徴とする、
請求項9に記載の端末を利用したセットトップボックスの
入出力システム。
【請求項11】
前記制御部は、
前記端末が映像データまたは前記音声データを受信可能な状態であるかを判断し、前記端末からユーザ入力データを受信可能な状態であるかを判断する判断部、
前記端末が前記映像データまたは前記音声データを受信可能な場合、前記端末の前記ディスプレイ部を通じて映像を出力したり前記スピーカを通じて音声を出力したりするために、前記映像データまたは前記音声データを送信して前記端末とデータを共有するデータ出力部、および
前記端末から前記ユーザ入力データを受信可能な場合、前記端末の前記ディスプレイ部を通じてユーザが入力したタッチ座標またはキーパッド入力値の送信を受ける入力処理部を含む、
請求項
9または10に記載の端末を利用したセットトップボックスの
入出力システム。
【請求項12】
前記通信部は、
サービス提供サーバと前記通信部を利用して無線通信で連結されてコンテンツ信号を受信し、
前記制御部は、
前記サービス提供サーバから提供を受けた前記コンテンツ信号を表示または出力可能になるように前記映像データまたは前記音声データに変換する信号処理部をさらに含む、
請求項
11に記載の端末を利用したセットトップボックスの
入出力システム。
【請求項13】
前記データ出力部は、
前記端末の前記ディスプレイ部を通じてディスプレイ部が備えられていない前記セットトップボックスで送信された前記映像をリアルタイムで出力したり、前記端末の前記スピーカを通じてスピーカが備えられていない前記セットトップボックスで送信された前記音声をリアルタイムで出力したりし、
前記入力処理部は、
前記端末の前記ディスプレイ部を通じて前記ユーザが入力したタッチ座標またはキーパッド入力値の送信を前記セットトップボックスで受けること
を特徴とする、
請求項
11に記載の端末を利用したセットトップボックスの
入出力システム。
【請求項14】
前記通信部は、
USB標準プロトコルを支援するUSBポートが形成され、前記端末でメディア転送プロトコル(Media Transfer Protocol:MTP)または画像転送プロトコル(Picture Transfer Protocol:PTP)モードを支援するように、前記端末のUSBポートと前記セットトップボックスのUSBポートがUSBケーブルによって連結されることによって前記端末と有線通信することを特徴とする、
請求項
9または10に記載の端末を利用したセットトップボックスの
入出力システム。
【請求項15】
前記通信部は、
無線通信モジュールからなり、前記端末の無線通信モジュールと前記セットトップボックスの無線通信モジュールが、近距離無線通信、NFC、無線LANのうちの少なくとも1つを連結して前記端末と無線通信すること
を特徴とする、
請求項
9または10に記載の端末を利用したセットトップボックスの
入出力システム。
【請求項16】
前記制御部は、
前記端末で命令語送信および結果を受けることができる通信プロトコル連結を利用することができる場合、データ変化を感知することができるコールバックシステム(call back system)を適用し、共有データの変更時、変更となった前記映像データまたは前記音声データを前記端末の前記ディスプレイ部またはスピーカに表示するように情報を送信したり、変更となった前記ユーザ入力データを前記入力処理部に入力処理したりする変化感知部をさらに含む、
請求項
11に記載の端末を利用したセットトップボックスの
入出力システム。
【請求項17】
端末を利用したセットトップボックスの
入出力システムであって、
前記端末と有線または無線通信する通信部と、
前記セットトップボックスの送信モードおよび受信モードを判断し、前記セットトップボックスが送信モードであるときに前記端末が映像データまたは音声データを受信可能な状態であるかを判断し、
前記セットトップボックスが受信モードであるときに前記端末からユーザ入力データを受信可能な状態であるかを判断し、前記端末が前記映像データまたは前記音声データを受信可能な場合、前記端末に前記映像データまたは前記音声データを送信して前記端末とデータを共有し、前記端末からユーザが入力したデータを受信可能な場合、前記ユーザが入力したタッチ座標またはキーパッド入力値の送信を受ける制御部とで構成されるセットトップボックス、および
前記セットトップボックスの前記通信部と連結して有線または無線通信する通信部と、前記ユーザが入力したタッチ座標またはキーパッド入力値の入力を受け、前記セットトップボックスの前記映像データを受信して出力するディスプレイ部と、前記セットトップボックスの前記音声データを受信して出力するスピーカと、前記セットトップボックスから受信した前記映像データおよび前記音声データを、アプリケーションを通じてリアルタイムで出力し、前記端末に前記映像データまたは前記音声データを受信する予めインストールされたアプリケーションがない場合、前記セットトップボックスからアプリケーションのインストールファイルまたはインストール案内ファイルの提供を受けてインストールを誘導する制御部とで構成される端末を含
むことを特徴とする、
端末を利用したセットトップボックスの
入出力システム。
【請求項18】
前記セットトップボックスは、
点検が求められる
浄水器またはボイラーの少なくとも一部で構成され、
前記端末とデータを共有することは、
前記端末に予めインストールされたアプリケーションを通じて前記点検が求められる
浄水器またはボイラーの管理メニューを前記ディスプレイ部に表示し、ユーザから入力された点検メニューの選択座標の送信を受け、
前記送信された前記選択座標のメニューに対して前記点検が求められる
浄水器またはボイラーで点検を施行し、および
前記点検を施行後、結果を前記端末の前記ディスプレイ部を通じて表示するように前記結果を前記端末に送信することを含むことを特徴とする、
請求項17に記載の端末を利用したセットトップボックスの
入出力システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
下記の実施形態は、端末を利用したセットトップボックスの入力/出力システムおよび方法に関し、より詳細には、端末をセットトップボックスとを連結して入力または出力装置として利用可能にする、セットトップボックスの入力/出力システムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
セットトップボックス(set-top box)とは、テレビなどの外部ディスプレイ装置と連結させ、外部から入ってくる信号を適切に変換し、連結するディスプレイ装置に表示する装置である。
【0003】
既存のセットトップボックスは、リモコンなどの操作装置を利用することによってユーザがセットトップボックスを制御していた。しかし、リモコンの場合には、特定のセットトップボックスにしか使用することができない専用リモコンの形態による実現が一般的であることから、他製品との互換性が低下する。これだけでなく、リモコンからセットトップボックスに制御信号を伝達する単方向通信という点において限界がある。
【0004】
一方、ディスプレイ装置が備えられていないセットトップボックスを使用するためには、別途のテレビなどの外部ディスプレイ装置が必要となる。しかし、テレビなどの外部ディスプレイ装置は、移動および機能に制限が多い。
【0005】
特許文献1には、このようなセットトップボックスおよびセットトップボックスのディスプレイ方法に関するものであって、ディスプレイ部を備えたセットトップボックスおよびセットトップボックスのディスプレイする技術について記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】韓国公開特許10-2014-0100273号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の一実施形態は、端末を利用したセットトップボックスの入力/出力システムおよび方法に関して記述しており、より具体的には、端末をセットトップボックスと連結し、入力または出力装置として利用可能な双方向通信が提供される、端末を利用したセットトップボックスの入力/出力システムおよび方法に関する技術を提供することを目的の一つとする。
【0008】
また、本発明の一実施形態は、アプリケーション開発支援ツール、MTP、PTPを通じて出力装置がないセットトップボックスと端末を連結して端末を出力装置として利用可能にし、入力装置がないセットトップボックスと端末を連結して端末を入力装置として利用可能にする、端末を利用したセットトップボックスの入力/出力システムおよび方法を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一実施形態に係る端末を利用したセットトップボックスの入力/出力方法は、ディスプレイ部またはスピーカが備えられた前記端末と有線または無線通信によって連結し、前記端末が映像データまたは音声データを受信可能な状態であるかを判断し、および前記端末が前記映像データまたは音声データを受信可能な場合、前記端末の前記ディスプレイ部を通じて映像を出力したり前記スピーカを通じて音声を出力したりするために、前記端末に前記映像データまたは音声データを送信して前記端末とデータを共有することを特徴とする。
【0010】
上記方法において、前記端末からユーザ入力データを受信可能な状態であるかを判断し、および前記端末から前記ユーザ入力データを受信可能な場合、前記端末の前記ディスプレイ部を通じてユーザが入力したタッチ座標またはキーパッド入力値の送信を受けて制御されてもよい。
【0011】
前記端末の前記ディスプレイ部を通じてディスプレイ部が備えられていない前記セットトップボックスで送信された前記映像がリアルタイムで出力されたり前記端末の前記スピーカを通じてスピーカが備えられていない前記セットトップボックスで送信された前記音声がリアルタイムで出力されたりし、前記端末の前記ディスプレイ部を通じて前記ユーザが入力したタッチ座標またはキーパッド入力値の送信を前記セットトップボックスで受けてもよい。
【0012】
前記端末と有線または無線通信によって連結することは、前記端末でMTPまたはPTPモードを支援するように前記端末のUSBポートと前記セットトップボックスのUSBポートがUSBケーブルによって連結され、USB標準プロトコルを利用して前記端末と有線通信してもよい。
【0013】
前記端末と有線または無線通信によって連結することは、前記端末の無線通信モジュールと前記セットトップボックスの無線通信モジュールが、近距離無線通信、NFC、無線LANのうちの少なくとも1つによって連結されて前記端末と無線通信してもよい。
【0014】
前記端末が映像データまたは音声データを受信可能な状態であるかを判断することは、前記端末に前記映像データまたは音声データを受信して出力するアプリケーションがインストールされているかを判断し、前記端末に前記映像データまたは音声データを受信して出力する予めインストールされたアプリケーションがない場合、前記アプリケーションのインストールファイルまたはインストール案内ファイルを提供してインストールを誘導し、および前記端末にインストールされた前記アプリケーションを実行してもよい。
【0015】
前記端末で命令語送信および結果を受けることができる通信プロトコル連結を利用することができる場合、データ変化を感知することができるコールバックシステム(call back system)が適用され、前記共有データの変更時、変更となった前記映像データまたは音声データを前記端末の前記ディスプレイ部に表示したり、変更となった前記ユーザ入力データを前記セットトップボックスに入力処理してもよい。
【0016】
前記セットトップボックスは、点検が求められる電子機器の少なくとも一部で構成され、前記端末とデータを共有することは、前記端末に予めインストールされたアプリケーションを通じて前記点検が求められる電子機器の管理メニューを前記ディスプレイ部に表示し、ユーザから入力を受けた点検メニューの選択座標の送信を受け、前記送信された前記選択座標のメニューに対して前記点検が求められる電子機器で点検を施行し、および前記点検施行後、結果を前記端末の前記ディスプレイ部に表示するように前記結果を前記端末に送信してもよい。
【0017】
前記セットトップボックスは、交通信号制御システムの少なくとも一部で構成され、前記端末とデータを共有することは、前記端末に予めインストールされたアプリケーションを通じて前記交通信号制御システムの制御メニューを前記ディスプレイ部に表示し、ユーザから入力を受けた制御メニューの選択座標の送信を前記セットトップボックスで受け、および前記送信された前記選択座標にしたがって前記交通信号システムを制御してもよい。
【0018】
本発明の他の実施形態に係る端末を利用したセットトップボックスの入力/出力システムは、ディスプレイ部またはスピーカが備えられた前記端末と有線または無線通信で連結する通信部、および前記端末が映像データまたは音声データを受信可能な状態であるかを判断し、前記端末が前記映像データまたは音声データを受信可能な場合、前記端末の前記ディスプレイ部を通じて映像を出力したり前記スピーカを通じて音声を出力するために、前記映像データまたは音声データを送信して前記端末とデータを共有する制御部を含む。
【0019】
ここで、前記制御部は、前記端末が映像データまたは音声データを受信可能な状態であるかを判断し、前記端末からユーザ入力データを受信可能な状態であるかを判断する判断部、前記端末が前記映像データまたは音声データを受信可能な場合、前記端末の前記ディスプレイ部を通じて映像を出力したり前記スピーカを通じて音声を出力したりするために、前記映像データまたは音声データを送信して前記端末とデータを共有するデータ出力部、および前記端末から前記ユーザ入力データを受信可能な場合、前記端末の前記ディスプレイ部を通じてユーザが入力したタッチ座標またはキーパッド入力値の送信を受ける入力処理部を含んでもよい。
【0020】
前記通信部は、サービス提供サーバと前記通信部を利用して無線通信で連結してコンテンツ信号を受信し、前記制御部は、前記サービス提供サーバから提供を受けた前記コンテンツ信号をディスプレイまたは出力可能になるように前記映像データまたは音声データに変換する信号処理部をさらに含んでもよい。前記データ出力部は、前記端末の前記ディスプレイ部を通じてディスプレイ部が備えられていない前記セットトップボックスで送信された前記映像をリアルタイムで出力したり、前記端末の前記スピーカを通じてスピーカが備えられていない前記セットトップボックスで送信された前記音声をリアルタイムで出力したりし、前記入力処理部は、前記端末の前記ディスプレイ部を通じて前記ユーザが入力したタッチ座標またはキーパッド入力値の送信を前記セットトップボックスで受けてもよい。
【0021】
前記通信部は、USB標準プロトコルを支援するUSBポートが形成され、前記端末でMTPまたはPTPモードを支援するように前記端末のUSBポートと前記セットトップボックスのUSBポートがUSBケーブルによって連結されることによって前記端末と有線通信してもよい。前記通信部は、無線通信モジュールからなり、前記端末の無線通信モジュールと前記セットトップボックスの無線通信モジュールが、近距離無線通信、NFC、無線LANのうちの少なくとも1つを連結して前記端末と無線通信してもよい。
【0022】
前記制御部は、前記端末で命令語送信および結果を受けることができる通信プロトコル連結を利用することができる場合、データ変化を感知することができるコールバックシステム(call back system)を適用し、前記共有データの変更時、変更となった前記映像データまたは音声データを前記端末の前記ディスプレイ部またはスピーカに表示するように情報を送信したり、変更となった前記ユーザ入力データを前記入力処理部に入力処理したりする変化感知部をさらに含んでもよい。
【0023】
さらに、本発明の他の実施形態に係る端末を利用したセットトップボックスの入力/出力システムは、前記端末と有線または無線通信する通信部と、前記端末が映像データまたは音声データを受信可能な状態であるかを判断し、前記端末からユーザ入力データを受信可能な状態であるかを判断し、前記端末が前記映像または音声データを受信可能な場合、前記端末に前記映像データまたは音声データを送信して前記端末とデータを共有し、前記端末からユーザ入力データを受信可能な場合、前記ユーザが入力したタッチ座標またはキーパッド入力値の送信を受ける制御部とで構成されるセットトップボックス、および前記セットトップボックスの前記通信部と連結して有線または無線通信する通信部と、ユーザが入力したタッチ座標またはキーパッド入力値の入力を受け、前記セットトップボックスの前記映像を受信して出力するディスプレイ部と、前記セットトップボックスの前記音声を受信して出力するスピーカと、前記セットトップボックスから受信した映像および音声を、アプリケーションを通じてリアルタイムで出力し、前記端末に前記映像データまたは音声データを受信する予めインストールされたアプリケーションがない場合、前記セットトップボックスからアプリケーションのインストールファイルまたはインストール案内ファイルの提供を受けてインストールを誘導する制御部とで構成される端末を含む。
【発明の効果】
【0024】
本発明の一実施形態によると、端末をセットトップボックスと連結し、入力または出力装置として利用可能にする、セットトップボックスの入力/出力システムおよび方法を提供することができる。
【0025】
本発明の一実施形態によると、アプリケーション開発支援ツール、MTP、PTPを通じて出力装置がないセットトップボックスと端末を連結して端末を出力装置として利用可能にし、入力装置がないセットトップボックスと端末を連結して端末を入力装置として利用可能にする、端末を利用したセットトップボックスの入力/出力システムおよび方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】本発明の一実施形態における、端末を利用したセットトップボックスの入力/出力システムを概略的に示した図である。
【
図2】本発明の一実施形態における、端末を利用したセットトップボックスの入力/出力システムのサービス提供システムを説明するための図である。
【
図3】本発明の一実施形態における、端末を利用したセットトップボックスの入力/出力システムの構成を示した図である。
【
図4】本発明の一実施形態における、セットトップボックスの構成を説明するためのブロック図である。
【
図5】本発明の一実施形態における、セットトップボックスの制御部の構成を説明するためのブロック図である。
【
図6】本発明の一実施形態における、端末を利用したセットトップボックスの入力/出力方法を説明するためのフローチャートである。
【
図7】本発明の一実施形態における、端末のUSB連結モード設定画面の例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、添付の図面を参照しながら、実施形態について説明する。しかし、記述される実施形態は多様な形態に変形されてもよく、本発明の範囲が以下で説明される実施形態によって限定されることはない。また、多様な実施形態は、当該の技術分野において平均的な知識を有する者に本発明をさらに完全に説明するために提供されるものである。図面において要素の形状および大きさなどは、より明確な説明のために誇張されることがある。
【0028】
本発明の一実施形態は、端末を利用したセットトップボックスの入力/出力システムおよび方法に関する技術を提供するものであって、より具体的には、ADB(Android(登録商標) Debug Bridge)、メディア転送プロトコル(Media Transfer Protocol:MTP)、画像転送プロトコル(Picture Transfer Protocol:PTP)を通じて双方向通信が可能であり、出力装置がないセットトップボックスと端末を連結して端末を出力装置として利用可能にし、入力装置がないセットトップボックスと端末を連結して端末を入力装置として利用可能にする、端末を利用したセットトップボックスの入力/出力システムおよび方法を提供する。
【0029】
ここで、ADB(Android Debug Bridge)とは、アンドロイド端末に命令語送信および結果を受けることができる通信プロトコルであって、アンドロイドオペレーティングシステムデバイスに命令を下すことができるプログラムを意味する。したがって、ADBは、アプリケーション開発を支援するためのツールの一つである。
【0030】
また、メディア転送プロトコル(Media Transfer Protocol:MTP)と画像転送プロトコル(Picture Transfer Protocol:PTP)は、端末とコンピュータなどの機器を連結してファイルを移動させる作業をサポートする連結方式である。
【0031】
ADB、MTP、PTPを通じて端末とセットトップボックスをUSB連結することで、端末を出力装置および/または入力装置として利用することができる。ここで、ADB、MTP、PTPを実行することができるアプリケーション(またはアプリ)がない場合には、端末の任意の位置にインストールファイルまたはインストール案内ファイルを格納した後、端末で最小限の確認によって容易にサービスの提供を受けてもよい。
【0032】
端末は、USB標準プロトコルを利用して通信することができるため、ディスプレイ部と入力装置が備えられていないセットトップボックスにUSB標準連結プロトコルだけを支援するようにシステムを構成することにより、端末とセットトップボックスを簡単な構成および方法によって連結することができ、端末をセットトップボックスの入力および/または出力装置として利用することができる。
【0033】
図1は、本発明の一実施形態における、端末を利用したセットトップボックスの入力/出力システムを概略的に示した図である。
【0034】
図1を参照すると、一実施形態に係る端末を利用したセットトップボックスの入力/出力システムは、セットトップボックス100およびセットトップボックス100と連結して入力/出力を提供する端末110を含んでもよい。
【0035】
セットトップボックス100は、端末と有線または無線通信する通信部、および端末が映像または音声データを受信可能な状態であるかを判断し、端末からユーザ入力データを受信可能な状態であるかを判断し、端末が映像または音声データを受信可能な場合、端末に映像または音声データを送信して端末とデータを共有し、端末からユーザ入力データを受信可能な場合、ユーザが入力したタッチ座標またはキーパッド入力値の送信を受ける制御部で構成されてもよい。
【0036】
端末110は、セットトップボックスの通信部と連結して有線または無線通信する通信部、ユーザが入力したタッチ座標またはキーパッド入力値の入力を受け、セットトップボックスの映像を受信して出力するディスプレイ部、セットトップボックスの音声を受信して出力するスピーカ、およびセットトップボックスから受信した映像および音声を、アプリケーションを通じてリアルタイムで出力し、端末に映像または音声データを受信する予めインストールされたアプリケーションがない場合、セットトップボックスからアプリケーションのインストールファイルまたはインストール案内ファイルの提供を受けてインストールを誘導する制御部で構成されてもよい。
【0037】
本発明の一実施形態に係る端末を利用したセットトップボックスの入力/出力システムの各構成については、以下でさらに具体的に説明する。
【0038】
セットトップボックス100は、外部のディスプレイ装置と連結し、外部から入力される信号を適切に変換して外部のディスプレイ装置に表示してもよい。ここで、セットトップボックス100は、映像および/または音声を出力しないディスプレイまたはスピーカが提供されていない機器であってもよいし、タッチスクリーン、仮想キーパッド、キーパッドなどの入力部が提供されていない電気/電子機器であってもよい。
【0039】
一般的に、セットトップボックス100とは、デジタル衛星放送用受信装備を意味するものであって、ディスプレイ装置の1つであるテレビと連結してデジタル放送を受信してもよい。ここで、セットトップボックス100は、このようなデジタル衛星放送用受信装備だけではなく、ディスプレイ部が備えられていないか制限的に備えられている電気/電子機器を含んでもよい。
【0040】
例えば、セットトップボックス100は、デジタル衛星放送用受信装備、OTT(Over The Top)装置、ルータ、点検が求められる浄水器およびボイラー、家電機器、自動車マルチメディアシステム、交通信号制御システムなどの多様な電気/電子機器を含んでもよい。
【0041】
一方、ディスプレイ装置としては、入力および/または出力が可能であり、セットトップボックス100で提供する多様な機能を実行するためのスマートフォンなどの端末110が利用されてもよい。
【0042】
端末110は、セットトップボックス100から信号を受信し、映像(画面)や音声(オーディオ)などをディスプレイ部およびスピーカを通じて表示してもよく、ディスプレイ部などの入力装置を通じてユーザの入力をセットトップボックス100に伝達してもよい。ここで、端末110を利用した入力装置は、ディスプレイ部だけではなく、キーパッド(keypad)、タッチパッド、マウス、ジャイロセンサ、カメラなどであってもよい。
【0043】
端末110は、電子機器であって、コンピュータ装置によって実現される固定型端末や移動型端末であってもよい。例えば、端末110は、スマートフォン(smart phone)、携帯電話、ナビゲーション、ノート型パソコン、タブレット装置(tablet device)、デジタル放送用端末機、PDA(Personal Digital Assistants)、PMP(Portable Multimedia Player)、電子ブックリーダ(e‐book reader)などが含まれてもよい。
【0044】
また、セットトップボックス100と端末110を有線または無線で連結させる装置または通信システムが使用されてもよい。
【0045】
一例として、セットトップボックス100および端末110にはUSBポートがそれぞれ形成され、USBケーブル120によって有線連結してもよい。USBケーブル120を通じてセットトップボックス100と端末110とを有線で連結する場合、端末と機器とを連結する統合データ領域を支援する通信プロトコルを利用した簡単な構成および方法によって必要なサービスの提供を受けてもよい。
【0046】
例えば、ADB、MTP、PTPなどを通じてセットトップボックス100と端末110をUSB連結することにより、端末110を入力および/または出力装置として利用してもよい。ここで、端末110のディスプレイ部を通じてMTPモードまたはPTPモードなどの連結モードを選択してもよく、セットトップボックス100から提供される映像(画面)と音声(オーディオ)データをリアルタイムで端末にミラーリングしてもよい。
【0047】
このようなADB、MTP、PTPを使用することにより、互換ファイルシステムやソフトウェアを使用しなくても、独自のファイルシステムを使用する機器を認識することができる。
【0048】
このように、端末110は、USB標準プロトコルを利用して通信することができるため、ディスプレイ部および入力装置が備えられていないセットトップボックス100にUSB標準連結プロトコルだけを支援するようにシステムを構成する場合、端末110を入力および/または出力装置として利用することができる。
【0049】
他の例として、セットトップボックス100および端末110には無線通信モジュールがそれぞれ形成され、無線通信によって連結することも可能である。
【0050】
このように通信方式が制限されることはなく、無線通信の場合、ネットワークが含むことのできる通信網(一例として、移動通信網、有線インターネット、無線インターネット、放送網)を活用する通信方式だけではなく、機器間の近距離無線通信が含まれてもよい。例えば、ネットワークは、PAN(personal area network)、LAN(local area network)、CAN(campus area network)、MAN(metropolitan area network)、WAN(wide area network)、BBN(broadband network)、インターネットなどのネットワークのうちの1つ以上の任意のネットワークを含んでもよい。また、ネットワークは、バスネットワーク、スターネットワーク、リングネットワーク、メッシュネットワーク、スター-バスネットワーク、ツリーまたは階層的(hierarchical)ネットワークなどを含むネットワークトポロジのうちの任意の1つ以上を含んでもよいが、これに制限されることはない。
【0051】
これにより、セットトップボックス100と端末110は互いに連動することができるようになる。ここで、互いに連動するとは、セットトップボックス100と端末110とが互いに通信し、セットトップボックス100に受信されたコンテンツを、ディスプレイ部を備える端末110でディスプレイすることができ、端末110でユーザから入力を受けた制御、選択などの指示をセットトップボックス100に伝達することができるということを意味する。
【0052】
図2は、本発明の一実施形態における、端末を利用したセットトップボックスの入力/出力システムのサービス提供システムを説明するための図である。
【0053】
図2を参照すると、端末を利用したセットトップボックスの入力/出力システムは、セットトップボックス200およびセットトップボックス200と連結して入力/出力をする端末210を含んでもよい。実施形態によっては、セットトップボックス200にコンテンツを提供するサービス提供サーバ212がさらに含まれてもよい。
【0054】
セットトップボックス200は、外部のディスプレイ装置と連結し、外部から入力される信号を適切に変換して外部のディスプレイ装置に表示してもよい。
【0055】
ここで、ディスプレイ装置は、入力および/または出力が可能であり、セットトップボックス200で提供する多様な機能を実行するためのスマートフォンなどの端末210が利用されてもよい。
【0056】
端末210は、セットトップボックス200から信号を受信して映像、音声などを、ディスプレイ部を通じて表示してもよく、ディスプレイ部などの入力装置を通じて入力を受けたユーザの入力をセットトップボックス200に伝達してもよい。
【0057】
ここで、端末210は、映像または音声データを受信して出力するアプリケーション211を通じてセットトップボックス200から信号を受信し、映像、音声などを、ディスプレイ部を通じて表示してもよい。また、端末210は、このようなアプリケーション211を利用して、ディスプレイ部などの入力装置を通じて入力を受けたユーザの入力をセットトップボックス200に伝達してもよい。
【0058】
端末210に映像または音声データを受信して出力するアプリケーション211がない場合、セットトップボックス200からアプリケーション211のインストールファイルまたはインストール案内ファイルの提供を受けてもよい。ここで、セットトップボックス200は、アプリケーション211のインストールファイルまたはインストール案内ファイルを提供してもよいし、別の外部サーバを通じてアプリケーション211をインストールするように誘導することも可能である。
【0059】
ここで、サーバは、端末210とネットワークを介して通信して命令、コード、ファイル、コンテンツ、サービスなどを提供するコンピュータ装置または複数のコンピュータ装置によって実現されてもよい。一例として、サーバは、ネットワークを介して接続した端末210にアプリケーション211のインストールのためのファイルを提供してもよい。この場合、端末210は、サーバから提供されたファイルを利用してアプリケーション211をインストールしてもよい。また、端末210が含むオペレーティングシステム(Operating System:OS)および少なくとも1つのプログラム(一例として、ブラウザやインストールされたアプリケーション)の制御にしたがってサーバに接続し、サーバが提供するサービスやコンテンツの提供を受けることも可能である。
【0060】
一方、端末を利用したセットトップボックスの入力/出力システムは、実施形態によっては、サービス提供サーバ212がさらに含まれてもよい。このようなサービス提供サーバ212は、ネットワークを介して接続したセットトップボックス200に再生されるコンテンツを提供してもよい。ここで、サービス提供サーバ212が提供するコンテンツは放送コンテンツであってもよいが、これに限定されることはなく、端末210のディスプレイ部を通じて表示されることのできるすべてのコンテンツを含んでもよい。
【0061】
セットトップボックス200がスマート機能を備える場合、ウェブページ、VOD(Video On-Demand)、ゲーム、その他の多様なスマート機能のために提供されるサービスと関連するコンテンツなどであってもよい。
【0062】
図3は、本発明の一実施形態における、端末を利用したセットトップボックスの入力/出力システムの構成を示した図である。
【0063】
図3を参照すると、本発明の一実施形態に係る端末を利用したセットトップボックスの入力/出力システムは、上述したように、セットトップボックスと端末を含んでもよい。
【0064】
ここで、セットトップボックスは、ディスプレイ部およびスピーカが提供されないか制限的に提供され、ディスプレイ部およびスピーカが形成された端末を通じて映像、音声などの多様な機能を表示してもよい。また、セットトップボックスは、ユーザの入力を受ける入力部が提供されないか制限的に提供され、端末を通じてユーザの入力を受けてもよい。
【0065】
さらに、入力/出力装置として端末を使用することにより、アプリケーションを通じた多様な機能を提供することも可能となる。このような機能については、以下でさらに具体的に説明する。
【0066】
図3では、1つのセットトップボックスに対する例としてセットトップボックス300の内部構成を、1つの端末に対する例として端末310の内部構成を説明する。
【0067】
端末310は、例えば、プロセッサ311、入力/出力インタフェース313、通信モジュール314、メモリ315、およびディスプレイ316を含んでもよい。端末310は、プロセッサ311、端末310上で作動する少なくとも1つ以上のアプリケーションを含んでもよい。プロセッサ311および/またはアプリケーションのうちの少なくとも1つ以上は、入力/出力処理モジュール311を含んでもよい。
【0068】
端末310とセットトップボックス300は、メモリ303、315、プロセッサ301、311、通信モジュール302、314、さらに入力/出力インタフェース313を含んでもよい。
【0069】
メモリ303、315は、コンピュータで読み取り可能な記録媒体であって、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)、およびディスクドライブのような永久大容量記憶装置(permanent mass storage device)を含んでよい。また、メモリ303、315には、オペレーティングシステムと、少なくとも1つのプログラムコード(一例として、端末310にインストールされ駆動するブラウザや上述したアプリケーションなどのためのコード)が格納されてよい。このようなソフトウェア構成要素は、ドライブメカニズム(drive mechanism)を利用してメモリ303、315とは別のコンピュータで読み取り可能な記録媒体からロードされてもよい。このような別のコンピュータで読み取り可能な記録媒体は、フロッピードライブ、ディスク、テープ、DVD/CD-ROMドライブ、メモリカードなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体を含んでよい。他の実施形態において、ソフトウェア構成要素は、コンピュータで読み取り可能な記録媒体ではない通信モジュール302、314を利用してメモリ303、315にロードされてもよい。例えば、少なくとも1つのプログラムは、開発者またはアプリケーションのインストールファイルを配布する配布システム(一例として、上述したサーバまたはセットトップボックス200)がネットワークを介して提供するファイルによってインストールされるプログラム(一例として、上述したアプリケーション)に基づいてメモリ303、315にロードされてもよい。
【0070】
プロセッサ301、311は、基本的な算術、ロジック、および入出力演算を実行することにより、コンピュータプログラムの命令を処理するように構成されてよい。命令は、メモリ303、315または通信モジュール302、314によって、プロセッサ301、311に提供されてよい。例えば、プロセッサ301、311は、メモリ303、315のような記録装置に格納されたプログラムコードにしたがって受信される命令を実行するように構成されてもよい。
【0071】
通信モジュール302、314は、ネットワーク320を介して端末310とセットトップボックス300とが互いに通信するための機能を提供してもよいし、他の端末または他のセットトップボックスと通信するための機能を提供してもよい。一例として、端末310のプロセッサ311がメモリ315のような記録装置に格納されたプログラムコードにしたがって生成した要請が、通信モジュール314の制御にしたがってネットワーク320を介してセットトップボックス300に伝達されてもよい。これとは逆に、セットトップボックス300のプロセッサ301の制御にしたがって提供される制御信号や命令、コンテンツ、ファイルなどが、通信モジュール304とネットワーク320を経て端末310の通信モジュール314を通じて端末310に受信されてもよい。例えば、通信モジュール314を通じて受信されたセットトップボックス300の制御信号や命令などは、プロセッサ311やメモリ315に伝達されてもよく、コンテンツやファイルなどは、端末310がさらに含むことのできる格納媒体に格納されてもよい。
【0072】
入力/出力インタフェース313は、入力/出力装置とのインタフェースのための手段であってもよい。例えば、入力装置は、キーボードまたはマウスなどの装置を、また出力装置は、アプリケーションの通信セッションを表示するためのディスプレイのような装置を含んでもよい。他の例として、入力/出力インタフェース313は、タッチスクリーンのように入力と出力のための機能が1つに統合された装置とのインタフェースのための手段であってもよい。より具体的な例として、端末310のプロセッサ311は、メモリ315にロードされたコンピュータプログラムの命令を処理するにあたり、セットトップボックス300や他の端末が提供するデータを利用して構成されるサービス画面やコンテンツが、入力/出力インタフェース313を通じてディスプレイ316に表示され、スピーカ317を通じて出力されてもよい。
【0073】
また、他の実施形態において、端末310およびセットトップボックス300は、
図3の構成要素よりもさらに多くの構成要素を含んでもよい。しかし、大部分の従来技術構成要素を明確に図に示す必要はない。例えば、端末310は、入力/出力装置のうちの少なくとも一部を含むように実現されてもよいし、トランシーバ(transceiver)、GPS(Global Positioning System)モジュール、カメラ、各種センサ、データベースなどのような他の構成要素をさらに含んでもよい。
【0074】
図4は、本発明の一実施形態における、セットトップボックスの構成を説明するためのブロック図である。
【0075】
図4を参照すると、本発明の一実施形態に係る端末を利用したセットトップボックスの入力/出力システムにおいて、セットトップボックス400は、通信部410および制御部420を含んでもよい。なお、実施形態によっては、格納部をさらに含んでもよい。
【0076】
通信部410は、ディスプレイ部またはスピーカが備えられた端末と有線または無線通信で連結してもよい。
【0077】
通信部410は、USB標準プロトコルを支援するUSBポートが形成され、端末でMTPまたはPTPモードを支援するように端末のUSBポートとセットトップボックス400のUSBポートがUSBケーブルによって連結することによって端末と有線通信してもよい。
【0078】
通信部410は、無線通信モジュールからなり、端末でMTPまたはPTPモードを支援するように端末の無線通信モジュールとセットトップボックス400の無線通信モジュールが、Bluetooth(登録商標)、NFC、Wi‐Fi(登録商標)のうちの少なくとも1つを連結して端末と無線通信してもよい。なお、Bluetoothは、近距離無線通信の一つであり、Wi‐Fiは、無線LANの一つである。
【0079】
制御部420は、端末が映像または音声データを受信可能な状態であるかを判断し、端末が映像または音声データを受信可能な場合、端末のディスプレイ部を通じて映像を出力したりスピーカを通じて音声を出力したりするために、映像または音声データを送信して端末とデータを共有してもよい。
【0080】
このような制御部420は、構成要素として、判断部、データ出力部、入力処理部、信号処理部、および変化感知部を含んでもよい。
【0081】
ここで、判断部、データ出力部、入力処理部、信号処理部、および変化感知部は、セットトップボックス400のプロセッサの構成要素であってもよく、制御部420は、上述した少なくとも1つ以上のプロセッサを制御する制御部420であってもよい。
【0082】
図5は、本発明の一実施形態における、セットトップボックスの制御部の構成を説明するためのブロック図である。
【0083】
図5を参照すると、一実施形態に係る端末を利用したセットトップボックスの入力/出力システムにおいて、セットトップボックス500の制御部は、構成要素として、判断部510、データ出力部520、および入力処理部530を含んでもよい。実施形態によって、セットトップボックス500の制御部は、信号処理部540および変化感知部550をさらに含んでもよい。
【0084】
ここで、判断部510、データ出力部520、入力処理部530、信号処理部540、および変化感知部550は、セットトップボックス500のプロセッサの構成要素であってもよいが、このとき、プロセッサおよびプロセッサの構成要素は、メモリが含むオペレーティングシステムのコードと少なくとも1つのプログラムのコードによる命令(instruction)を実行するように実現されてもよい。ここで、プロセッサの構成要素は、プロセッサによって実行される互いに異なる機能(different functions)の表現であってもよい。プロセッサは、入力/出力処理方法のためのプログラムのファイルに格納されたプログラムコードをメモリにロードしてもよい。
【0085】
判断部510は、端末が映像または音声データを受信可能な状態であるかを判断してもよい。また、端末からユーザ入力データを受信可能な状態であるかを判断してもよい。
【0086】
データ出力部520は、端末が映像または音声データを受信可能な場合、端末のディスプレイ部を通じて映像を出力したりスピーカを通じて音声を出力したりするために、映像または音声データを送信して端末とデータを共有してもよい。
【0087】
データ出力部520は、端末のディスプレイ部を通じてディスプレイ部が備えられていないセットトップボックス500で送信された映像をリアルタイムで出力してもよいし、端末のスピーカを通じてスピーカが備えられていないセットトップボックス500で送信された音声をリアルタイムで出力してもよい。
【0088】
入力処理部530は、端末からユーザ入力データを受信可能な場合、端末のディスプレイ部を通じてユーザが入力したタッチ座標またはキーパッド入力値の送信を受ける入力処理部530を含んでもよい。
【0089】
入力処理部530は、端末のディスプレイ部を通じてユーザが入力したタッチ座標またはキーパッド入力値の送信をセットトップボックス500で受けてもよい。
【0090】
信号処理部540は、サービス提供サーバから提供を受けたコンテンツ信号をディスプレイまたは出力可能になるように映像または音声データに変換してもよい。このとき、通信部は、サービス提供サーバと通信部を利用して無線通信で連結してコンテンツ信号を受信してもよい。
【0091】
変化感知部550は、端末で命令語送信および結果を受けることができる通信プロトコル連結を利用することができる場合、データ変化を感知することができるコールバックシステム(call back system)を適用し、共有データの変更時、変更となった映像または音声データを端末のディスプレイ部またはスピーカに表示するように情報を送信したり、変更となったユーザ入力データを入力処理部530に入力処理したりしてもよい。
【0092】
したがって、ADB、MTP、PTP、および無線通信などを通じて出力装置がないセットトップボックスと端末を連結して端末を出力装置として利用可能にし、入力装置がないセットトップボックスと端末を連結して端末を入力装置として利用可能にすることができる。
【0093】
図6は、本発明の一実施形態における、端末を利用したセットトップボックスの入力/出力方法を説明するためのフローチャートである。
【0094】
図6を参照すると、本発明の一実施形態に係る端末を利用したセットトップボックスの入力/出力方法は、ディスプレイ部またはスピーカが備えられた端末と有線または無線通信によって連結するステップ610、端末が映像または音声データを受信可能な状態であるかを判断するステップ630、および端末が映像または音声データを受信可能な場合、端末のディスプレイ部を通じて映像を出力したりスピーカを通じて音声を出力したりするために、端末に映像または音声データを送信して端末とデータを共有するステップ640を含んでもよい。
【0095】
また、実施形態によって、端末を利用したセットトップボックスの入力/出力方法は、端末からユーザ入力データを受信可能な状態であるかを判断するステップ650、および端末からユーザ入力データを受信可能な場合、端末のディスプレイ部を通じてユーザが入力したタッチ座標またはキーパッド入力値の送信を受けて制御されるステップ660をさらに含んでもよい。
【0096】
例えば、アンドロイド(Android)端末でMTPモードを利用してUSB連結をした場合の例について説明する。
【0097】
MTP、PTP、ADBを利用して、ドキュメント、アプリインストール(app install)、および入力(Input)と出力(output)ファイルなどをセットトップボックス(またはトーストボックス(toast box)、以下ではセットトップボックスに統合して説明する)と端末が共有するようになる。すなわち、前記セットトップボックスと端末は、同じファイルを共有することができるようになる。
【0098】
例えば、端末でADB連結を利用することができる場合、セットトップボックスと端末には、ファイル変化を感知することができるコールバックシステム(call back system)が適用されてもよい。共有ファイルの変更が発生した場合、関連情報を利用することにより、セットトップボックスまたは端末は、画面表示、入力処理、アプリインストール、ドキュメント表示(view)を実行させてもよい。
【0099】
また、端末でADB連結を利用することができない場合、アプリインストールを案内してもよい。例えば、セットトップボックスは、音声または文書などを通じて端末にクライアントシステム(Client system)のインストールを案内してもよい。
【0100】
そして、アプリインストール以後、MTPファイル共有によって機器間で映像、音声、入力装置、出力装置として通信および動作を開始してもよい。
【0101】
したがって、一実施形態に係る端末を利用したセットトップボックスの入力/出力方法によれば、端末のUSB標準プロトコルを利用して通信することができ、ディスプレイ部と入力装置が備えられていないセットトップボックスにUSB標準連結プロトコルを支援することにより、端末を入力/出力装置として利用することができる。
【0102】
本発明の一実施形態に係る端末を利用したセットトップボックスの入力/出力方法は、
図4および
図5で説明した、一実施形態に係る端末を利用したセットトップボックスの入力/出力システムを利用しながらさらに具体的に説明することができる。
図4に示すように、一実施形態に係る端末を利用したセットトップボックスの入力/出力システムにおいて、セットトップボックス400は、通信部410および制御部420を含んでもよい。そして、
図5に示すように、セットトップボックス500の制御部は、判断部510、データ出力部520、入力処理部530、信号処理部540、および変化感知部550を含んでもよい。
【0103】
ステップ610で、通信部は、ディスプレイ部またはスピーカが備えられた端末と有線または無線通信によって連結してもよい。
【0104】
一例として、通信部は、端末でMTPまたはPTPモードを支援するように端末のUSBポートとセットトップボックスのUSBポートがUSBケーブルによって連結され、USB標準プロトコルを利用して端末と有線通信してもよい。
【0105】
より具体的に、セットトップボックスおよび端末にはUSBポートがそれぞれ形成され、USBケーブルによって有線連結してもよい。USBケーブルを通じてセットトップボックスと端末を有線で連結する場合、端末とセットトップボックスを連結する統合データ領域を支援する通信プロトコルを利用して簡単な構成および方法によって必要なサービスの提供を受けることができる。
【0106】
例えば、ADB、MTP、PTPなどを通じてセットトップボックスと端末をUSB連結することにより、端末を入力および/または出力装置として利用してもよい。このとき、端末のディスプレイ部を通じてMTPモードまたはPTPモードなどの連結モードを選択してもよいし、セットトップボックスで提供される映像(画面)と音声(オーディオ)データをリアルタイムで端末に送信してもよい。
【0107】
他の例として、通信部は、端末の無線通信モジュールとセットトップボックスの無線通信モジュールが、Bluetooth、NFC、Wi‐Fiのうちの少なくとも1つによって連結されて端末と無線通信してもよい。
【0108】
ここで、通信部の無線通信方式が制限されることはなく、ネットワークが含むことのできる通信網(一例として、移動通信網、有線インターネット、無線インターネット、放送網)を活用する通信方式だけではなく、機器間の近距離無線通信が含まれてもよい。例えば、ネットワークは、PAN(personal area network)、LAN(local area network)、CAN(campus area network)、MAN(metropolitan area network)、WAN(wide area network)、BBN(broadband network)、インターネットなどのネットワークのうちの1つ以上の任意のネットワークを含んでもよい。また、ネットワークは、バスネットワーク、スターネットワーク、リングネットワーク、メッシュネットワーク、スター-バスネットワーク、ツリーまたは階層的(hierarchical)ネットワークなどを含むネットワークトポロジのうちの任意の1つ以上を含んでもよいが、これに制限されることはない。
【0109】
これにより、セットトップボックスと端末とは有線または無線で互いに通信し、セットトップボックスに受信されたコンテンツを、ディスプレイ部を備える端末でディスプレイすることができるし、端末でユーザから入力を受けた制御、選択などの指示をセットトップボックスに伝達することができる。
【0110】
ステップ630で、判断部は、端末が映像または音声データを受信可能な状態であるかを判断してもよい。ここで、映像または音声データとは、セットトップボックスで端末を通じて出力しようとするコンテンツであって、イメージ、映像(画面)、音声(オーディオ)、アプリケーションを構成する画面などを含んでもよい。
【0111】
例えば、判断部は、端末に映像または音声データを受信して出力することができるアプリケーションがインストールされているかを判断してもよい。このとき、端末に映像または音声データを受信して出力する予めインストールされたアプリケーションがない場合、判断部は、セットトップボックスからアプリケーションのインストールファイルまたはインストール案内ファイルの提供を受けてアプリケーションをインストールするように誘導してもよい。例えば、端末でADB連結を利用することができない場合、セットトップボックスは、音声または文書などを通じて端末にクライアントシステム(Client system)などのアプリケーションのインストールを案内してもよい。この後、判断部は、端末にインストールされたアプリケーションを実行することにより、端末が映像または音声データを受信可能な状態であるかを判断してもよい。
【0112】
ステップ640で、データ出力部は、端末が映像または音声データを受信可能な場合、端末のディスプレイ部を通じて映像を出力したりスピーカを通じて音声を出力したりするために、端末に映像または音声データを送信して端末とデータを共有してもよい。
【0113】
また、実施形態によって、端末を利用したセットトップボックスの入力/出力方法は、端末からユーザ入力データを受信可能な状態であるかを判断する段階650、および端末のディスプレイ部を通じてユーザが入力したタッチ座標またはキーパッド入力値の送信を受けて制御されるステップ660をさらに含んでもよい。
【0114】
一方、通信部によってディスプレイ部またはスピーカが備えられた端末と有線または無線通信によって連結(ステップ610)した後、セットトップボックスの送信モードおよび受信モードを判断(ステップ620)する。すなわち、ステップ620において、判断部は、セットトップボックスの送信モードおよび受信モードを判断するのである。ここで、送信モードとして判断された場合、判断部は、端末が映像または音声データを受信可能な状態であるかを判断してもよい(ステップ630)。また、受信モードとして判断された場合、判断部は、端末からユーザ入力データを受信可能な状態であるかを判断してもよい(ステップ650)。
【0115】
ステップ650で、判断部は、端末からユーザ入力データを受信可能な状態であるかを判断してもよい。
【0116】
例えば、判断部は、端末でユーザ入力データを入力することができるアプリケーションがインストールされているかを判断してもよい。このとき、端末にユーザ入力データを入力することができる予めインストールされたアプリケーションがない場合、判断部は、セットトップボックスからアプリケーションのインストールファイルまたはインストール案内ファイルを提供してアプリケーションのインストールを誘導してもよい。このとき、アプリケーションのインストールファイルは、セットトップボックスだけではなく、外部サーバを通じて提供を受けることも可能である。この後、判断部は、端末にインストールされたアプリケーションを実行することにより、ユーザ入力データを入力することができる状態であるかを判断してもよい。
【0117】
ステップ660で、入力処理部は、端末からユーザ入力データを受信可能な場合、端末のディスプレイ部を通じてユーザが入力したタッチ座標またはキーパッド入力値の送信を受けて制御されてもよい。ここで、ユーザが入力したタッチ座標またはキーパッド入力値は、タッチスクリーン、仮想キーパッド、キーパッドなどを通じて取得した座標値または入力値であってもよい。また、端末を利用した入力装置は、ディスプレイ部だけではなく、キーパッド(key pad)、タッチパッド、マウス、ジャイロセンサ、カメラなどであってもよい。
【0118】
一方、端末で命令語送信および結果を受けることができる通信プロトコル連結を利用することができる場合、データ変化を感知することができるコールバックシステム(call back system)が適用され、共有データの変更時、変更となった映像または音声データを端末のディスプレイ部に表示してもよいし、変更となったユーザ入力データをセットトップボックスに入力処理してもよい。
【0119】
これにより、端末のディスプレイ部を通じてディスプレイ部が備えられていないセットトップボックスで送信された映像がリアルタイムで出力されたり、端末のスピーカを通じてスピーカが備えられていないセットトップボックスで送信された音声がリアルタイムで出力されたりすることが可能となる。また、端末のディスプレイ部を通じてユーザが入力したタッチ座標またはキーパッド入力値の送信をセットトップボックスで受けることができるようになる。
【0120】
以下は、本発明の一実施形態における、端末を利用したセットトップボックスの入力/出力システムおよび方法を説明するための例である。
【0121】
端末を利用したセットトップボックスの入力/出力システムおよび方法は、多様な分野に適用されてもよく、以下の端末を利用したセットトップボックスの入力/出力システムおよび方法の数種類の例に限定されることはない。
【0122】
例えば、端末を利用したセットトップボックスの入力/出力方法は、ディスプレイ部またはスピーカが備えられた端末と有線または無線通信によって連結し、端末が映像または音声データを受信可能な状態であるかを判断し、端末が映像または音声データを受信可能な場合、端末のディスプレイ部を通じて映像を出力したりスピーカを通じて音声を出力したりするために、端末に映像または音声データを送信して端末とデータを共有してもよい。
【0123】
ここで、セットトップボックスは、点検が求められる電子機器の少なくとも一部で構成されてもよい。端末とデータを共有するために、端末に予めインストールされたアプリケーションを通じて点検が求められる電子機器の管理メニューをディスプレイ部に表示し、ユーザから入力を受けた点検メニューの選択座標の送信を受けてもよい。
【0124】
この後、送信された選択座標のメニューに対して点検が求められる電子機器で点検を施行してもよい。このとき、ディスプレイがない電子機器の点検を施行することは、専門家しか行うことができないが、端末を通じて点検をする場合には、専門家はもちろん、非専門家でも容易に点検を行うことができる。
【0125】
点検施行後、結果を端末のディスプレイ部を通じて表示するように結果を端末に送信してもよい。
【0126】
より具体的に説明すれば、浄水器またはボイラー管理のために、ユーザは、ディスプレイ出力部がない浄水器またはボイラーと端末をUSBケーブルによって連結してもよい。浄水器またはボイラーと端末が連結された場合、浄水器またはボイラーから浄水器またはボイラー管理メニュー画面を端末に送信してもよい。
【0127】
ユーザが端末で浄水器またはボイラー管理メニュー画面の点検メニューを選択すれば、端末はメニュー選択座標を浄水器またはボイラーに送信してもよい。これにより、浄水器またはボイラーは、送信された座標のメニューを点検施行した後、結果を端末画面に送信することができる。
【0128】
他の例として、セットトップボックスは、交通信号制御システムの少なくとも一部で構成されてもよい。
【0129】
端末とデータを共有するために、端末に予めインストールされたアプリケーションを通じて交通信号制御システムの制御メニューをディスプレイ部に表示し、ユーザから入力を受けた制御メニューの選択座標の送信をセットトップボックスで受けてもよい。この後、送信を受けた選択座標にしたがって交通信号システムを制御してもよい。
【0130】
より具体的に説明すれば、交通信号システムの手動管理のために、交通が混雑する時間に警察が端末を利用して信号制御システムとUSB連結をしてもよい。これにより、交通信号システムは、交通信号制御画面を端末に送信してもよく、端末の入力を交通信号制御システムに送信してもよい。
【0131】
この場合、交通信号機の横にある交通制御システムに別途の入力/出力装置を装着するよりも、費用および電源を節約することができる。
【0132】
また他の例として、セットトップボックスは、カフェのテーブルに提供されるトーストボックス(Toast(登録商標) box)の少なくとも一部で構成されてもよい。
【0133】
ユーザは、カフェのテーブルに設置されている、ディスプレイが提供されていないトーストボックス(Toast box)とユーザの端末をUSBケーブルによって連結した後、通信チャンネルを設定してもよい。ここで、トーストボックス(Toast box)は、映像および/または音声を出力しないディスプレイまたはスピーカが提供されていない機器であってもよいし、タッチスクリーン、仮想キーパッド、キーパッドなどの入力部が提供されていない電気/電子機器であってもよい。
【0134】
トーストボックス(Toast box)と端末とが連結された場合、トーストボックス(Toast box)から、端末の充電、ドリンクの注文と支払い、音楽または映像鑑賞などに関する画面を端末に送信してもよい。
【0135】
ユーザは、端末に提供された画面のタッチスクリーンなどを通じてサービスを選択してもよく、端末は、入力を受けたタッチスクリーンイベント、座標などをトーストボックス(Toast box)に送信してもよい。
【0136】
トーストボックス(Toast box)は、送信された座標のメニューの実行後、結果を端末に送信することができる。待機時には、端末の充電機能と共に、端末に別途のアプリをインストールしなくても、端末画面を利用して便宜機能を提供することもできるようになる。
【0137】
さらに他の例として、セットトップボックスは、自動車のマルチメディアシステムの少なくとも一部で構成されてもよい。
【0138】
自動車のマルチメディアシステムのアップデートのために、ユーザは、自動車のマルチメディアシステムと端末をUSBケーブルによって連結してもよい。
【0139】
自動車のマルチメディアシステムは、端末にマルチメディアソフトウェア(SW)ダウンロード命令語を送信してもよい。
【0140】
そうすると、端末は、データ通信を利用してソフトウェア(SW)アップデートパッケージをダウンロードすることができる。ダウンロードが完了すると、端末にダウンロードされたソフトウェア(SW)アップデートパッケージを自動車のマルチメディアシステムに伝達することにより、自動車のマルチメディアシステムのアップグレードが可能となる。
【0141】
図7は、一実施形態における、端末のUSB連結モード設定画面の例を示した図である。
【0142】
図7を参照すると、セットトップボックスおよび端末は、USBを通じて有線連結している。USBケーブルなどを通じてセットトップボックスと端末が有線で連結された場合、端末と機器を連結する統合データ領域を支援する通信プロトコルを利用して簡単な構成および方法によって必要なサービスの提供を受けることができる。
【0143】
例えば、ADB、MTP、PTPなどを通じてセットトップボックスと端末をUSB連結することにより、端末のディスプレイ部などを入力および/または出力装置として利用することができる。このとき、端末のディスプレイ部を通じてMTPモードまたはPTPモードなどの連結モードを選択することができ、セットトップボックスで提供される映像(画面)と音声(オーディオ)データをリアルタイムで端末に送信することができる。
【0144】
このように、端末は、USB標準プロトコルを利用して通信することができるため、ディスプレイ部および入力装置が備えられていないセットトップボックスにUSB標準連結プロトコルだけを支援するようにシステムを構成する場合、端末を入力および/または出力装置として利用することができる。
【0145】
上述した装置は、ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、および/またはハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との組み合わせによって実現されてもよい。例えば、実施形態で説明された装置および構成要素は、例えば、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor)、マイクロコンピュータ、FPA(field programmable array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサ、または命令を実行して応答することができる様々な装置のように、1つ以上の汎用コンピュータまたは特殊目的コンピュータを利用して実現されてもよい。処理装置は、オペレーティングシステム(OS)および前記OS上で実行される1つ以上のソフトウェアアプリケーションを実行してよい。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答し、データにアクセスし、データを格納、操作、処理、および生成してもよい。理解の便宜のために、1つの処理装置が使用されるとして説明される場合もあるが、当業者は、処理装置が複数個の処理要素(processing element)および/または複数種類の処理要素を含んでもよいことが理解できるであろう。例えば、処理装置は、複数個のプロセッサまたは1つのプロセッサおよび1つのコントローラを含んでもよい。また、並列プロセッサ(parallel processor)のような、他の処理構成(processing configuration)も可能である。
【0146】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、またはこれらのうちの1つ以上の組み合わせを含んでもよく、思うままに動作するように処理装置を構成したり、独立的または集合的に(collectively)処理装置に命令したりしてよい。ソフトウェアおよび/またはデータは、処理装置に基づいて解釈されたり、処理装置に命令またはデータを提供するために、いかなる種類の機械、コンポーネント、物理装置、仮想装置(virtual equipment)、コンピュータ格納媒体または装置、または送信される信号波(signal wave)に永久的または一時的に具現化(embody)されてもよい。ソフトウェアは、ネットワークによって接続されたコンピュータシステム上に分散され、分散された方法で格納されても実行されてもよい。ソフトウェアおよびデータは、1つ以上のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に格納されてもよい。
【0147】
本発明の一実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段によって実行可能なプログラム命令の形態で実現されてコンピュータで読み取り可能な媒体に記録されてもよい。前記コンピュータで読み取り可能な媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独でまたは組み合わせて含んでもよい。前記媒体に記録されるプログラム命令は、実施形態のために特別に設計されて構成されたものであってもよいし、コンピュータソフトウェア当業者に公知な使用可能なものであってもよい。コンピュータで読み取り可能な記録媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、および磁気テープのような磁気媒体、CD-ROM、DVDのような光媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)のような光磁気媒体、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を格納して実行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。プログラム命令の例は、コンパイラによって生成されるもののような機械語コードだけではなく、インタプリタなどを使用してコンピュータによって実行される高級言語コードを含む。上述したハードウェア装置は、実施形態の動作を実行するために1つ以上のソフトウェアモジュールとして動作するように構成されてもよく、その逆も同じである。
【0148】
以上のように、限定された実施形態と図面に基づいて説明したが、当業者であれば、上述した記載から多様な修正および変形が可能である。例えば、説明された技術が、説明された方法とは異なる順序で実行されたり、および/あるいは、説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が、説明された方法とは異なる形態で結合されたりまたは組み合わされたり、他の構成要素または均等物によって対置されたり置換されたとしても、適切な結果を達成することができる。
【0149】
したがって、異なる実施形態であっても、特許請求の範囲と均等なものであれば、添付される特許請求の範囲に属する。
【符号の説明】
【0150】
100:セットトップボックス
110:端末
120:USBケーブル