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特許7002226広告商品提供方法、サーバのコンピュータプログラム、および広告商品提供システム
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  • 特許-広告商品提供方法、サーバのコンピュータプログラム、および広告商品提供システム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-04
(45)【発行日】2022-01-20
(54)【発明の名称】広告商品提供方法、サーバのコンピュータプログラム、および広告商品提供システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20220113BHJP
   G06F 16/00 20190101ALI20220113BHJP
【FI】
G06Q30/02 398
G06F16/00
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2017113259
(22)【出願日】2017-06-08
(65)【公開番号】P2018005900
(43)【公開日】2018-01-11
【審査請求日】2020-03-18
(31)【優先権主張番号】10-2016-0081053
(32)【優先日】2016-06-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】517224609
【氏名又は名称】エヌエイチエヌ ペイコ コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】特許業務法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】ウィ ウシク
【審査官】石川 正二
(56)【参考文献】
【文献】特表2016-536675(JP,A)
【文献】特開2012-048727(JP,A)
【文献】特表2013-503391(JP,A)
【文献】特開2008-107965(JP,A)
【文献】特表2007-528030(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
G06F 16/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータによって実現される広告商品提供方法であって、
前記コンピュータはプロセッサ及びメモリを有し、
前記プロセッサは、前記メモリからコンピュータプログラムを読み出し、前記コンピュータプログラムを実行し、セグメント生成部、表示制御部、およびフィードバック制御部を構成し、
前記セグメント生成部が広告主のターゲティング条件に基づいて複数のユーザのうちの類似ユーザをグルーピングして複数のセグメント(segment)を生成する段階、
前記表示制御部が前記複数のセグメント別に広告主のターゲット広告商品を表示する段階、
前記フィードバック制御部がターゲット広告商品の表示によるフィードバック情報を前記複数のセグメント別に受信する段階、および
前記表示制御部が前記フィードバック情報に応じて前記ターゲット広告商品の表示を前記複数のセグメント別に調整する段階
を含み、
前記フィードバック情報は、前記ターゲット広告商品が表示されることによって発生する広告効率を示す指標であり、
前記ターゲット広告商品の表示を前記複数のセグメント別に調整する段階において、前記表示制御部が、前記複数のセグメントのうち、前記ターゲット広告商品を表示するセグメントを再決定し、再決定されたセグメントに前記ターゲット広告商品を表示するように制御することを含む、
広告商品提供方法。
【請求項2】
前記ターゲット広告商品の表示を前記複数のセグメント別に調整する段階は、
前記広告効率が予め定義された基準効率以上に該当するセグメントを対象に、前記ターゲット広告商品の表示を増加させる
請求項1に記載の広告商品提供方法。
【請求項3】
前記ターゲット広告商品の表示を前記複数のセグメント別に調整する段階は、
前記広告効率が予め定義された基準効率未満に該当するセグメントを対象に、前記ターゲット広告商品の表示を中止する
請求項1に記載の広告商品提供方法。
【請求項4】
前記ターゲット広告商品の表示を前記複数のセグメント別に調整する段階は、
前記表示が中止されたセグメントに該当する前記ターゲット広告商品の関連予算を、前記複数のセグメントのうちで効率が最も良いセグメントに引き継ぐ
請求項3に記載の広告商品提供方法。
【請求項5】
前記セグメントを生成する段階は、
前記フィードバック情報に基づき、複数のセグメントそれぞれの表示数とインストール数との対比が予め定義された基準値未満である場合、新規セグメントを生成する
請求項1に記載の広告商品提供方法。
【請求項6】
前記フィードバック情報を複数のセグメント別に受信する段階は、
ターゲット広告商品の表示数とクリック数を前記複数のセグメント別に受信し、前記ターゲット広告商品のインストール数と売上情報をユーザ別に受信する
請求項1に記載の広告商品提供方法。
【請求項7】
前記ターゲット広告商品の表示を前記複数のセグメント別に調整する段階は、
前記広告効率に応じてセグメント別に入札価格(bidding)を調整する
請求項1に記載の広告商品提供方法。
【請求項8】
前記セグメントを生成する段階は、
複数のユーザに該当するデータからユーザそれぞれの識別子情報に該当する広告IDを抽出する段階、
前記複数のユーザのうち、前記広告IDに基づいて広告主のターゲット広告商品がインストールされたユーザを決定する段階、
前記複数のユーザのうち、前記決定されたユーザを除いた残りのユーザを対象にロジスティック回帰分析(logistic regression)に基づいて前記ターゲット広告商品をインストールする確率を計算する段階、および
計算された前記確率に基づいて前記複数のセグメントを生成する段階
を含む、請求項1に記載の広告商品提供方法。
【請求項9】
前記ターゲット広告商品を表示する段階は、
前記複数のセグメントのうち、前記ターゲット広告商品が表示された回数と前記広告主が設定した最適化オプションが発生した割合である転換率との対比に基づいて選別されたセグメントに前記ターゲット広告商品を表示するように制御する
請求項1に記載の広告商品提供方法。
【請求項10】
広告商品提供方法を実行させるためにコンピュータで読み取り可能な媒体に格納されたサーバのコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータはプロセッサ及びメモリを有し、
前記プロセッサは、前記メモリから前記コンピュータプログラムを読み出し、前記コンピュータプログラムを実行し、セグメント生成部、表示制御部、およびフィードバック制御部を構成し、
前記セグメント生成部が広告主のターゲティング条件に基づいて複数のユーザのうちの類似ユーザをグルーピングして複数のセグメント(segment)を生成する段階、
前記表示制御部が前記複数のセグメント別に広告主のターゲット広告商品を表示する段階、
前記フィードバック制御部がターゲット広告商品の表示によるフィードバック情報を前記複数のセグメント別に受信する段階、および
前記表示制御部が前記フィードバック情報に応じて前記ターゲット広告商品の表示を前記複数のセグメント別に調整する段階
を含み、
前記フィードバック情報は、前記ターゲット広告商品が表示されることによって発生する広告効率を示す指標であり、
前記ターゲット広告商品の表示を前記複数のセグメント別に調整する段階において、前記表示制御部が、前記複数のセグメントのうち、前記ターゲット広告商品を表示するセグメントを再決定し、再決定されたセグメントに前記ターゲット広告商品を表示するように制御することを含む、
コンピュータで読み取り可能な媒体に格納されたサーバのコンピュータプログラム。
【請求項11】
コンピュータによって実現される広告商品提供システムであって、
前記コンピュータは、プロセッサ及びメモリを有し、
前記プロセッサは、前記メモリからコンピュータプログラムを読み出し、前記コンピュータプログラムを実行し、
前記プロセッサは、
広告主のターゲティング条件に基づいて複数のユーザのうちの類似ユーザをグルーピングして複数のセグメント(segment)を生成するセグメント生成部、
前記複数のセグメント別に広告主のターゲット広告商品を表示する表示制御部、および
ターゲット広告商品の表示によるフィードバック情報を前記複数のセグメント別に受信するフィードバック制御部
構成し、
前記フィードバック情報は、前記ターゲット広告商品が表示されることによって発生する広告効率を示す指標であり、
前記表示制御部は、
前記フィードバック情報に応じて前記ターゲット広告商品の表示を前記複数のセグメント別に調整し、前記複数のセグメントのうち、前記ターゲット広告商品を表示するセグメントを再決定し、再決定されたセグメントに前記ターゲット広告商品を表示するように制御する、
広告商品提供システム。
【請求項12】
前記表示制御部は、
前記広告効率が予め定義された基準効率以上に該当するセグメントを対象に、前記ターゲット広告商品の表示を増加させる
請求項11に記載の広告商品提供システム。
【請求項13】
前記表示制御部は、
前記広告効率が予め定義された基準効率未満に該当するセグメントを対象に、前記ターゲット広告商品の表示を中止する
請求項11に記載の広告商品提供システム。
【請求項14】
前記表示制御部は、
前記表示が中止されたセグメントに該当する前記ターゲット広告商品の関連予算を、前記複数のセグメントのうちで効率が最も良いセグメントに引き継ぐ
請求項13に記載の広告商品提供システム。
【請求項15】
前記セグメント生成部は、
前記フィードバック情報に基づき、複数のセグメントそれぞれの表示数とインストール数との対比が予め定義された基準値未満である場合、新規セグメントを生成する
請求項11に記載の広告商品提供システム。
【請求項16】
前記フィードバック制御部は、
ターゲット広告商品の表示数とクリック数を前記複数のセグメント別に受信し、前記ターゲット広告商品のインストール数と売上情報をユーザ別に受信する
請求項11に記載の広告商品提供システム。
【請求項17】
前記表示制御部は、
前記広告効率に応じてセグメント別に入札価格(bidding)を調整する
請求項11に記載の広告商品提供システム。
【請求項18】
前記セグメント生成部は、
複数のユーザに該当するデータからユーザそれぞれの識別子情報に該当する広告IDを抽出し、前記複数のユーザのうち、前記広告IDに基づいて広告主のターゲット広告商品がインストールされたユーザを決定し、前記複数のユーザのうち、前記決定されたユーザを除いた残りのユーザを対象にロジスティック回帰分析(logistic regression)に基づいて前記ターゲット広告商品をインストールする確率を計算し、計算された前記確率に基づいて前記複数のセグメントを生成する
請求項11に記載の広告商品提供システム。
【請求項19】
前記表示制御部は、
前記複数のセグメントのうち、前記ターゲット広告商品が表示された回数と前記広告主が設定した最適化オプションが発生した割合である転換率との対比に基づいて選別されたセグメントに前記ターゲット広告商品を表示するように制御する
請求項11に記載の広告商品提供システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の説明は、広告主の広告を効率的にターゲティングして提供する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネット使用の大衆化と共に、インターネットショッピングモールを利用した商品および財貨サービスの流通販売が活発に行われるようになる中、最近ではスマートフォンなどを利用したモバイルビジネスの機会が拡大しており、モバイルショッピングのマーケットも急激に増加している。
【0003】
広告主は、自身の商品を効率的に広告するためにターゲティング広告を利用している。例えば、特許文献1(登録日2014年08月08日)には、広告提供サーバがCPC(Cost Per Click)方式によってターゲティング広告を表示する方法および装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】韓国登録特許第10-1430648号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
広告主の広告商品を効率的に広告するために広告中心にターゲティングを設定して媒体に広告を表示する方法およびシステムを提供する。
【0006】
媒体に表示された広告と関連する指標がフィードバック情報として提供され、これをターゲティング広告に反映させてターゲティングを最適化する方法およびシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
コンピュータによって実現される広告商品提供方法であって、広告主のターゲティング条件に基づいて複数のユーザのうちの類似ユーザをグルーピングして複数のセグメント(segment)を生成する段階、前記複数のセグメント別に広告主のターゲット広告商品を表示する段階、ターゲット広告商品の表示によるフィードバック情報を前記複数のセグメント別に受信する段階、および前記フィードバック情報に基づく効率に応じて前記ターゲット広告商品の表示を前記複数のセグメント別に調整する段階を含んでよい。
【0008】
一側面によると、前記ターゲット広告商品の表示を前記複数のセグメント別に調整する段階は、前記フィードバック情報に基づく効率が予め定義された基準効率以上に該当するセグメントを対象に、前記ターゲット広告商品の表示を増加させてよい。
【0009】
他の側面によると、前記ターゲット広告商品の表示を前記複数のセグメント別に調整する段階は、前記効率が前記基準効率未満に該当するセグメントを対象に、前記ターゲット広告商品の表示を中止してよい。
【0010】
また他の側面によると、前記ターゲット広告商品の表示を前記複数のセグメント別に調整する段階は、前記表示が中止されたセグメントに該当する前記ターゲット広告商品の関連予算を、前記複数のセグメントのうちで効率が最も良いセグメントに引き継いでよい。
【0011】
また他の側面によると、前記セグメントを生成する段階は、前記フィードバック情報に基づき、複数のセグメントそれぞれの表示数とインストール数との対比が予め定義された基準値未満である場合、新規セグメントを生成してよい。
【0012】
また他の側面によると、前記ターゲット広告商品の表示を前記複数のセグメント別に調整する段階は、前記フィードバック情報に基づく効率に応じてセグメント別に入札価格(bidding)を調整してよい。
【0013】
また他の側面によると、前記セグメントを生成する段階は、複数のユーザに該当するデータからユーザそれぞれの識別子情報に該当する広告IDを抽出する段階、前記複数のユーザのうち、前記広告IDに基づいて広告主のターゲット広告商品がインストールされたユーザを決定する段階、前記複数のユーザのうち、前記決定されたユーザを除いた残りのユーザを対象にロジスティック回帰分析(logistic regression)に基づいて前記ターゲット広告商品をインストールする確率を計算する段階、および計算された前記確率に基づいて前記複数のセグメントを生成する段階を含んでよい。
【0014】
また他の側面によると、前記ターゲット広告商品を表示する段階は、前記複数のセグメントのうち、前記ターゲット広告商品が表示された回数と前記広告主がインストールした最適化オプションが発生した割合である転換率との対比に基づいて選別されたセグメントに前記ターゲット広告商品を表示するように制御してよい。
【0015】
広告商品提供方法を実行させるためにコンピュータで読み取り可能な媒体に格納されたコンピュータプログラムであって、前記広告商品提供方法は、広告主のターゲティング条件に基づいて複数のユーザのうちの類似ユーザをグルーピングして複数のセグメント(segment)を生成する段階、前記複数のセグメント別に広告主のターゲット広告商品を表示する段階、ターゲット広告商品の表示によるフィードバック情報を前記複数のセグメント別に受信する段階、および前記フィードバック情報に基づく効率に応じて前記ターゲット広告商品の表示を前記複数のセグメント別に調整する段階を含んでよい。
【0016】
コンピュータによって実現される広告商品提供システムであって、広告主のターゲティング条件に基づいて複数のユーザのうちの類似ユーザをグルーピングして複数のセグメント(segment)を生成するセグメント生成部、前記複数のセグメント別に広告主のターゲット広告商品を表示する表示制御部、およびターゲット広告商品の表示によるフィードバック情報を前記複数のセグメント別に受信するフィードバック制御部を含み、前記表示制御部は、前記フィードバック情報に基づく効率に応じて前記ターゲット広告商品の表示を前記複数のセグメント別に調整してよい。
【0017】
一側面によると、前記表示制御部は、前記フィードバック情報に基づく効率が予め定義された基準効率以上に該当するセグメントを対象に、前記ターゲット広告商品の表示を増加させてもよい。
【0018】
他の側面によると、前記表示制御部は、前記効率が前記基準効率未満に該当するセグメントを対象に、前記ターゲット広告商品の表示を中止してよい。
【0019】
また他の側面によると、前記表示制御部は、前記表示が中止されたセグメントに該当する前記ターゲット広告商品の関連予算を、前記複数のセグメントのうちで効率が最も良いセグメントに引き継いでよい。
【0020】
また他の側面によると、前記セグメント生成部は、前記フィードバック情報に基づき、複数のセグメントそれぞれの表示数とインストール数との対比が予め定義された基準値未満である場合、新規セグメントを生成してよい。
【0021】
また他の側面によると、前記フィードバック制御部は、ターゲット広告商品の表示数とクリック数を前記複数のセグメント別に受信し、前記ターゲット広告商品のインストール数と売上情報をユーザ別に受信してよい。
【0022】
また他の側面によると、前記表示制御部は、前記フィードバック情報に基づく効率に応じてセグメント別に入札価格(bidding)を調整してよい。
【0023】
また他の側面によると、前記セグメント生成部は、複数のユーザに該当するデータからユーザそれぞれの識別子情報に該当する広告IDを抽出し、前記複数のユーザのうち、前記広告IDに基づいて広告主のターゲット広告商品がインストールされたユーザを決定し、前記複数のユーザのうち、前記決定されたユーザを除いた残りのユーザを対象にロジスティック回帰分析(logistic regression)に基づいて前記ターゲット広告商品をインストールする確率を計算し、計算された前記確率に基づいて前記複数のセグメントを生成してよい。
【0024】
また他の側面によると、前記表示制御部は、前記複数のセグメントのうち、前記ターゲット広告商品が表示された回数と前記広告主が設定した最適化オプションが発生した割合である転換率との対比に基づいて選別されたセグメントに前記ターゲット広告商品を表示するように制御してよい。
【発明の効果】
【0025】
本発明の実施形態によると、広告主の広告商品を広告するために広告中心にユーザをグルーピングして多数のセグメント(segment)に分類し、ターゲティングを設定した後、媒体に広告を表示することにより、ターゲット範囲を細分化することができる。
【0026】
媒体に表示された広告と関連する指標がフィードバックされ、これをターゲティングに反映することにより、広告主が望む最適化オプションに最も合ったターゲティング広告を提供することができる。すなわち、広告効率を増加させることができる。
【0027】
マーケター(marketer)の代わりに広告商品提供システムがフィードバック情報を反映することでターゲティング広告の最適時点を見つけ出し、マーケターが24時間体制で行うことが困難な業務を継続して処理することにより、ターゲティング広告を効率的に実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。
図2】本発明の一実施形態における、電子機器およびサーバの内部構成を説明するためのブロック図である。
図3】本発明の一実施形態における、サーバのプロセッサが含むことのできる構成要素の例を示した図である。
図4】本発明の一実施形態における、サーバが実行することのできる方法の例を示したフローチャートである。
図5】本発明の一実施形態における、セグメントを生成する動作を説明するための図である。
図6】本発明の一実施形態における、ロジスティック回帰分析(logistic regression)に基づいてユーザ別スコアを計算する動作を説明するためのフローチャートである。
図7】本発明の一実施形態における、広告主がキャンペーンしようとするターゲット広告商品を登録する画面の例を示した図である。
図8】本発明の一実施形態における、ターゲティング条件を設定する画面構成を示した図である。
図9】本発明の一実施形態における、媒体別に広告商品の広告費と入札値を修正するための画面を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
【0030】
図1は、本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。図1のネットワーク環境は、複数の電子機器110、120、130、140、複数のサーバ150、160、およびネットワーク170を含む例を示している。このような図1は、発明の説明のための一例であって、電子機器の数やサーバの数は図1の例に限定されない。
【0031】
複数の電子機器110、120、130、140は、コンピュータ装置によって実現される固定端末や移動端末であってよい。複数の電子機器110、120、130、140の例としては、スマートフォン、携帯電話、ナビゲーション、コンピュータ、ノート型パソコン、デジタル放送用端末、PDA(Personal Digital Assistant)、PMP(Portable Multimedia Player)、タブレットPCなどがある。一例として、電子機器1(110)は、無線または有線通信方式を利用し、ネットワーク170を介して他の電子機器120、130、140および/またはサーバ150、160と通信してよい。
【0032】
通信方式が限定されることはなく、ネットワーク170が含むことのできる通信網(一例として、移動通信網、有線インターネット、無線インターネット、放送網)を活用する通信方式だけではなく、機器間の近距離無線通信が含まれてもよい。例えば、ネットワーク170は、PAN(personal area network)、LAN(local area network)、CAN(campus area network)、MAN(metropolitan area network)、WAN(wide area network)、BBN(broadband network)、インターネットなどのネットワークのうちの1つ以上の任意のネットワークを含んでもよい。さらに、ネットワーク170は、バスネットワーク、スターネットワーク、リングネットワーク、メッシュネットワーク、スター-バスネットワーク、ツリーまたは階層的(hierarchical)ネットワークなどを含むネットワークトポロジのうちの任意の1つ以上を含んでもよいが、これらに限定されない。
【0033】
サーバ150、160それぞれは、電子機器110、120、130、140とネットワーク170を介して通信し、命令、コード、ファイル、コンテンツ、サービスなどを提供するコンピュータ装置または複数のコンピュータ装置によって実現されてよい。
【0034】
一例として、サーバ160は、ネットワーク170を介して接続した電子機器1(110)にアプリケーションのインストールのためのファイルを提供してよい。この場合、電子機器1(110)は、サーバ160から提供されたファイルを利用してアプリケーションをインストールしてよい。また、電子機器1(110)は、電子機器1(110)が含むオペレーティングシステム(Operating System:OS)および少なくとも1つのプログラム(一例として、ブラウザや前記インストールされたアプリケーション)の制御にしたがって、サーバ150に接続し、サーバ150が提供するサービスやコンテンツの提供を受けてもよい。例えば、電子機器1(110)がアプリケーションの制御にしたがってネットワーク170を介してサービス要請メッセージをサーバ150に送信すると、サーバ150は、サービス要請メッセージに対応するコードを電子機器1(110)に送信してよく、電子機器1(110)は、アプリケーションの制御にしたがってコードに基づく画面を構成して表示することにより、ユーザにコンテンツを提供してよい。
【0035】
サーバ150は、広告プラットフォームの役割を担ってよい。広告プラットフォームとは、広告主の情報データとして提供される広告商品(すなわち、コンテンツ)に対する入札、広告商品を提供するユーザに対するターゲティング要素間のマッチング、広告商品の整列、パブリッシャ(publisher)への広告商品の提供、および広告商品の表示による広告主への課金などを実行するシステムを意味してよい。ここで、パブリッシャとは、コンテンツを表示する媒体を意味するものであって、ユーザがコンテンツの提供を受ける直接経路を提供してよく、一般的なオンライン環境において、コンテンツは、ウェブ/モバイルサイトに表示されてよい。
【0036】
本発明の実施形態において、サーバ150は、広告を表示する媒体であるパブリッシャを利用して広告主の広告をターゲティングされたセグメント(segment)別に提供する広告プラットフォームの役割を担ってよい。一般的なオンライン環境においては、インターネットウェブサイトやモバイルウェブサイトを利用して提供可能であることから、パブリッシャという用語は、本発明に関する説明においては、サイトという用語に置き換えて使用されることもある。
【0037】
図2は、本発明の一実施形態における、電子機器およびサーバの内部構成を説明するためのブロック図である。図2では、1つの電子機器に対する例として電子機器1(110)の内部構成を、1つのサーバに対する例としてサーバ150の内部構成を説明する。他の電子機器120、130、140やサーバ160も、同一または類似の内部構成を有してもよい。
【0038】
電子機器1(110)とサーバ150は、メモリ211、221、プロセッサ212、222、通信モジュール213、223、および入力/出力インタフェース214、224を含んでよい。メモリ211、221は、コンピュータで読み取り可能な記録媒体であって、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)、およびディスクドライブのような永久大容量記憶装置(permanent mass storage device)を含んでよい。また、メモリ211、221には、オペレーティングシステムと、少なくとも1つのプログラムコード(一例として、電気機器1(110)にインストールされ駆動するブラウザや映像通話のためのアプリケーションなどのためのコード)が格納されてよい。このようなソフトウェア構成要素は、メモリ211、221とは別のコンピュータで読み取り可能な記録媒体からロードされてよい。このような別のコンピュータで読み取り可能な記録媒体は、フロッピー(登録商標)ドライブ、ディスク、テープ、DVD/CD-ROMドライブ、メモリカードなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体を含んでよい。他の実施形態において、ソフトウェア構成要素は、コンピュータで読み取り可能な記録媒体ではない通信モジュール213、223を通じてメモリ211、221にロードされてもよい。例えば、少なくとも1つのプログラムは、開発者またはアプリケーションのインストールファイルを配布するファイル配布システム(一例として、上述したサーバ160)がネットワーク170を介して提供するファイルによってインストールされるプログラム(一例として、上述したアプリケーション)に基づいてメモリ211、221にロードされてよい。
【0039】
プロセッサ212、222は、基本的な算術、ロジック、および入出力演算を実行することにより、コンピュータプログラムの命令を処理するように構成されてよい。命令は、メモリ211、221または通信モジュール213、223によって、プロセッサ212、222に提供されてよい。例えば、プロセッサ212、222は、メモリ211、221のような記録装置に格納されたプログラムコードにしたがって受信される命令を実行するように構成されてよい。
【0040】
通信モジュール213、223は、ネットワーク170を介して電子機器1(110)とサーバ150とが互いに通信するための機能を提供してもよいし、他の電子機器(一例として、電子機器2(120))または他のサーバ(一例として、サーバ160)と通信するための機能を提供してもよい。一例として、電子機器1(110)のプロセッサ212がメモリ211のような記録装置に格納されたプログラムコードにしたがって生成した要求(一例として、映像通話サービスのための要求)が、通信モジュール213の制御にしたがいネットワーク170を介してサーバ150に伝達されてよい。これとは逆に、サーバ150のプロセッサ222の制御にしたがって提供される制御信号や命令、コンテンツ、ファイルなどが、通信モジュール223とネットワーク170を経て電子機器1(110)の通信モジュール213を通じて電子機器1(110)に受信されてもよい。例えば、通信モジュール213を通じて受信したサーバ150の制御信号や命令などは、プロセッサ212やメモリ211に伝達されてもよく、コンテンツやファイルなどは、電子機器1(110)がさらに含むことのできる格納媒体に格納されてもよい。
【0041】
入力/出力インタフェース214、224は、入力/出力装置215とのインタフェースのための手段であってよい。例えば、入力装置は、キーボードまたはマウスなどの装置を、出力装置は、アプリケーションの通信セッションを表示するためのディスプレイのような装置を含んでよい。他の例として、入力/出力インタフェース214は、タッチスクリーンのように入力と出力のための機能が1つに統合された装置とのインタフェースのための手段であってよい。より具体的な例として、電子機器1(110)のプロセッサ212は、メモリ211にロードされたコンピュータプログラムの命令を処理するにあたり、サーバ150や電子機器2(120)が提供するデータを利用して構成されるサービス画面やコンテンツが、入力/出力インタフェース214を通じてディスプレイに表示されてよい。
【0042】
また、他の実施形態において、電子機器1(110)およびサーバ150は、図2の構成要素よりも多くの構成要素を含んでもよい。しかし、ここでは、本発明の理解の促進のため、従来の技術的な構成要素を省略している。例えば、電子機器1(110)は、上述した入力/出力装置215のうちの少なくとも一部を含むように実現されてもよいし、トランシーバ、GPS(Global Positioning System)(登録商標)モジュール、カメラ、各種センサ、データベースなどのような他の構成要素をさらに含んでもよい。より具体的な例として、電子機器1(110)がスマートフォンである場合、一般的にスマートフォンが含んでいる加速度センサやジャイロセンサ、カメラ、物理的な各種ボタン、タッチパネルを利用したボタン、入力/出力ポート、振動のための振動器などの多様な構成要素が電子機器1(110)にさらに含まれるように実現されてもよいことが理解できるであろう。
【0043】
本発明の一実施形態は、ネットワーク170、ゲームなどのアプリ(APP)から収集したデータを格納および維持しているDMP(Data Management Platform)を基盤とし、ユーザではなく広告中心(すなわち、広告主中心)としてターゲティング範囲をセグメント単位に細分化して設定し、パブリッシャのような媒体で一次的にターゲティング広告を表示し、広告表示による指標がフィードバックされて二次的にターゲティングに適用し、広告主が望む最適化オプションに合うように最適化されたターゲティング広告を提供する技術に関する。
【0044】
本発明の一実施形態において、指標とは、モバイルウェブまたはウェブサイトに表示された広告商品に対する広告効率を示す、すべての指標を包括したものであって、例えば、クリック率、クリック費用、転換率、転換費用、ROAS(Return On Ads Spending)、執行数、表示数、クリック数、転換数、CPC(Cost Per Click)、CPI(Cost Per Install)、CPA(Cost Per Action)、CPE(Cost Per Engagement)、CPV(Cost Per View)、流入数比重、転換数比重、直接転換数比重、間接転換数比重などを含んでよい。
【0045】
本実施形態において、ユーザとは、実質的には、ユーザが所持しているスマートフォン、タブレットPC、ノート型パンコン、デスクトップなどのユーザ端末を意味してよく、広告主とは、スマートフォン、タブレットPC、ノート型パンコン、デスクトップなどの広告主端末を意味してよい。
【0046】
図3は、本発明の一実施形態における、サーバのプロセッサが含むことのできる構成要素の例を示した図であり、図4は、本発明の一実施形態における、サーバが実行することのできる方法の例を示したフローチャートである。
【0047】
図3に示すように、サーバ150のプロセッサ222は、構成要素として、ターゲティング条件設定部310、セグメント生成部320、表示制御部330、およびフィードバック制御部340を含んでよい。このようなプロセッサ222およびプロセッサ222の構成要素は、図4の方法が含む段階410~450を実行するようにサーバ150を制御してよい。このとき、プロセッサ222およびプロセッサ222の構成要素は、メモリ221が含むオペレーティングシステムのコードと少なくとも1つのプログラムのコードによる命令(instruction)を実行するように実現されてよい。また、プロセッサ222の構成要素は、オペレーティングシステムや少なくとも1つのプログラムが提供する制御命令にしたがってプロセッサ222によって実行される互いに異なる機能(different functions)の表現であってよい。例えば、プロセッサ222が上述した制御命令にしたがってセグメントを生成するものの機能的表現としてセグメント生成部320が使用されてよい。
【0048】
410段階で、ターゲティング条件設定部310は、広告主にターゲティング条件を設定する画面を提供し、ターゲティング広告商品と関連するターゲティング条件の設定を受けてよい。
【0049】
例えば、広告主が、新規アプリまたは既存アプリのうち、自身が広告しようとするアプリを指定したとする。これにより、ターゲティング条件設定部310は、キャンペーンアプリ指定を示す指示子と指定されたアプリを識別する識別情報とをマッチングして格納してよい。この他にも、広告主は、指定したアプリを広告するために掛かる予算、ターゲットオプション、最適化オプションを設定してよく、ターゲティング条件設定部310は、各オプションを示す指示子と設定された情報とをマッチングして格納してよい。ここで、予算は、広告期間全体の予算や1日の予算のように細分化されて設定されてよく、ターゲットオプションは、性別、年代、時間帯、関心事、キーワードなどを含んでよい。また、最適化オプションは、広告商品に該当する広告アプリのインストールを示すインストール最適化、広告商品をクリックして広告の製品を購入する売上げ最大化、クリック最適化などを含んでよい。
【0050】
420段階で、指定された広告アプリに対するターゲティング条件が設定および登録されると、セグメント生成部320は、設定された広告主のターゲティング条件に基づいてユーザを対象に類似ユーザをグルーピングして複数のセグメント(segment)を生成してよい。
【0051】
DMP(Data Management Platform)には、ネットワーク170、ゲームなどのアプリ(APP)から収集したユーザ関連データとユーザ識別情報とがマッチングされて格納および維持されてよい。例えば、ユーザ識別情報として、ユーザ別に予め割り当てられた広告ID(ADID)が利用されてよく、ユーザが広告商品をクリックして特定のアプリ(APP)をインストールしたり、広告商品を通じて製品を購入したり、広告商品をクリックするなどのヒストリー(history)を含むデータを該当となるユーザの広告IDにマッチングさせてDMPで格納および維持してよい。すなわち、モバイルウェブまたはインターネットウェブサイトを通じてユーザに表示された広告商品と関連し、クリック、製品購入、アプリインストールなどのようなユーザの一体の行為を含むユーザログ(log)が広告IDとマッチングされて格納および維持されるようになる。
【0052】
これにより、セグメント生成部320は、収集したユーザデータからユーザ識別情報である広告IDを抽出し(段階421)、ユーザデータと広告主が設定したターゲティング条件に基づいてユーザ別にスコア(score)を計算してよい(段階422)。すなわち、スコアは、広告主が設定した、広告主が望むターゲティング条件に符合する確率が高いユーザであるほど高い値を有し、ターゲティング条件に符合する確率が低いほど低い値で計算されようになる。ここで、セグメント生成部320は、ロジスティック回帰分析(logistic regression)に基づいてユーザ別スコア(すなわち、スコアリング)を計算してよい。スコアリングを実行する動作については、図6を参照しながら後述する。
【0053】
423段階で、セグメント生成部320は、計算されたスコアに基づいてセグメント別に類似ユーザをグルーピングしてよい。ここで、セグメント生成部320は、性別、年齢、時間などのターゲットオプションのうちの少なくとも1つをさらに考慮した上で類似ユーザをグルーピングしてセグメントを生成してよい。
【0054】
一例として、性別と年齢を適用する場合、収集された全体ユーザのうち、セグメント生成部320は、20代女性を選別したとする。この後、セグメント生成部320は、20代女性のうち、スコアが所定の値以上であるユーザをグルーピングしてセグメント1として生成してよい。例えば、広告主が設定したターゲットオプションが20代女性であり、最適化オプションがインストール最適化である場合、ユーザのうちの20代女性を対象に、インストール最適化に基づいて広告商品をクリックしてインストールにまで至ったユーザであるほど高いスコアを有してよく、スコアが所定の値以上であるユーザがセグメント1にグルーピングされてよい。
【0055】
他の例として、年齢と時間帯を適用する場合、セグメント生成部320は、全体ユーザのうち、20代~40代までのユーザを選別し、各ユーザの広告IDに基づき、所定の時間帯(例えば、昼の時間帯)に広告商品を選択して購入するなどの動作を実行したユーザを選別したとする。これにより、セグメント生成部320は、20代~40代までのユーザのうちでも昼の時間帯である11:30~13:30の間に、広告を通じて製品購入やアプリインストールなどの転換を予め定義された基準回数以上に発生させたユーザをグルーピングしてセグメント2を生成してよい。ここで、セグメント生成部320は、スコアを追加適用させ、グルーピングされたユーザのうちでもスコアが所定の値以上であるユーザを再グルーピングしてセグメント2を生成することも可能である。
【0056】
430段階で、表示制御部330は、生成されたセグメント別にパブリッシャ(すなわち、ウェブサイト、モバイルウェブ)を通じて広告主のターゲット広告商品が表示されるように制御してよい。すなわち、一次的に広告主が設定したターゲティング条件に基づいてグルーピングされ細分化されたセグメント別に、広告主のターゲット広告商品が表示されるようになるのである。
【0057】
例えば、広告主が設定したターゲットオプションが20代女性であり、最適化オプションがインストール最適化である場合、表示制御部330は、セグメント1に広告主のターゲット広告商品が表示されるように制御してよい。すなわち、セグメント1にグルーピングされたユーザに、パブリッシャを通じてターゲット広告商品が表示されるように制御することができる。
【0058】
440段階で、フィードバック制御部340は、ターゲット広告商品が表示されることによって発生する広告効率を示す指標をフィードバック情報として各ユーザから受信してよい。
【0059】
ここで、フィードバック制御部340は、ターゲット広告商品がセグメント単位で表示された表示回数に関する情報のフィードバックを受けてよい。また、フィードバック制御部340は、表示されたターゲット広告商品に対するクリック数をセグメント単位でフィードバックされてもよいし、ターゲット広告商品に該当する広告アプリのインストール数や売上情報を広告ID別に(すなわち、ユーザ別に)フィードバックされてもよく。
【0060】
450段階で、表示制御部330は、フィードバックされた情報に基づいてターゲット広告商品の表示を調整してよい。すなわち、複数のセグメントのうち、フィードバックされた情報に基づいてターゲット広告商品を表示しようとするセグメントを再決定し、再決定されたセグメントにターゲット広告商品が表示されるように制御してよい。
【0061】
例えば、セグメント1にターゲット広告商品を表示したが、フィードバックされた情報に基づき、表示数と広告アプリのインストール数との対比や売上数が低い場合、すなわち、転換率が基準転換率よりも低い場合、表示制御部330は、セグメント1以外の他のセグメント(例えば、セグメント2)にターゲット広告商品が表示されるように制御してよい。この他にも、表示制御部330は、新たなセグメントを追加で生成してターゲット広告アプリを表示することも可能である。
【0062】
ここで、ターゲット広告商品は、いずれか1つのセグメントに表示されてもよいが、複数のセグメントに表示されてもよい。このように、複数のセグメントに表示される場合、表示制御部330は、フィードバックされる情報に基づき、多数のセグメントのうち、広告効率(すなわち、性能)が基準効率未満に低いセグメントには広告の表示を中止し、広告効率が基準効率(または基準性能)以上であるセグメントには広告の表示を継続して維持させたり表示回数を増加させたりするように調整することも可能である。
【0063】
例えば、セグメント1、セグメント2、セグメント3にターゲット広告商品が表示され、各セグメント別にターゲット広告商品が表示された回数が1000回とフィードバックされたとする。さらに、クリック数は、セグメント1が10000回、セグメント2が5000回、セグメント3が1000回とフィードバックされ、インストール数は、セグメント1に属するユーザを対象に6000回の広告IDに対してインストールされ(すなわち、8000人のユーザに広告アプリがインストールされた)、セグメント2は4000回、セグメント3は100回とフィードバックされたとする。これにより、表示数とインストール数との対比が最も低いセグメント3は広告効率が最も低く、表示数とインストール数との対比が最も高いセグメント1は広告効率が最も高いことになる。これにより、表示制御部330は、フィードバックされた情報に基づき、二次的にこれよりも効果的なターゲティングを二次的に実行するようにターゲット広告商品を表示するセグメントを調整してよい。すなわち、表示制御部330は、セグメント3で残った広告予算をすべてセグメント1に引き継ぎ、セグメント1にターゲット広告商品が表示される表示回数を増加させることができる。これにより、セグメント3でのターゲット広告商品の表示は中止されるようになる。
【0064】
他の例として、表示制御部330は、セグメント別にフィードバックされる情報に基づき、表示数とインストール数との対比(インストール数/表示数)が予め定義された基準値の1/2未満に該当するセグメントに対してはターゲット広告商品の表示を中止し、前記表示数とインストール数との対比が1/2以上に該当するセグメントに対しては、ターゲット広告商品が継続して表示されるように制御してよい。また、表示が中止されたセグメントの予算を、広告効率(すなわちインストール数/表示数)が最も高いセグメントに引き継いで表示回数を増加させてもよいし、表示を維持させるセグメントのうち広告効率が高い順に予算を分けて表示回数を増加させてもよい。
【0065】
このように、表示制御部330は、表示による指標である広告効率のフィードバックをリアルタイムで受けてターゲット広告商品に反映させることにより、次のターゲティング時点には、広告主の広告にさらに最適化したセグメントを見つけ出し、ターゲット広告商品が表示されるように制御することができる。
【0066】
この他にも、表示制御部330は、ターゲット広告商品の表示による広告効率(すなわち、性能)に応じてセグメント別に入札価格(bidding)を調整することも可能である。
【0067】
例えば、表示制御部330は、広告効率が高いほど、該当となるセグメントの最低入札価を予め定義されたレベルに基づいて順に一段階ずつ増加するように調整してよく、広告効率が低いほど、該当となるセグメントの最低入札価が一段階ずつ減少するように調整してもよい。
【0068】
一方、ターゲット広告商品が表示された複数のセグメントすべての広告効率が低い場合もある。例えば、セグメント1、セグメント2、セグメント3すべてにおいて、表示数とインストール数との対比が1/2未満である場合もあり得る。このような場合、図5のように、セグメント生成部320は、既に生成されているセグメント1~3はそのまま置いておき、新たに収集されたユーザを対象に新規セグメント501を生成してよい。ここで、新規セグメントを生成するにあたり、スコアを計算し、スコアに基づいて類似ユーザをグルーピングしてセグメントを生成する動作は、既存のセグメントを生成する動作と同じである。例えば、収集された新たなユーザに対して計算されたスコアに基づいて類似ユーザをグルーピングすることによって新規セグメント4が生成されてよい。この後、表示制御部330は、ターゲット広告商品がパブリッシャを通じて新規セグメント4のユーザに表示されるように制御してよい。
【0069】
図6は、本発明の一実施形態における、ロジスティック回帰分析(logistic regression)に基づいてユーザ別スコアを計算する動作を説明するためのフローチャートである。
【0070】
図6では、広告主が設定した最適化オプションがインストール最適化である場合、ターゲット広告商品に該当する広告アプリがインストールされたか否かに基づいてスコアを計算する場合を仮定して説明する。広告アプリのインストールの有無の他にも、デモ情報の存在の有無が利用されてもよい。
【0071】
610段階で、セグメント生成部320は、DMPに収集された全体ユーザを対象に、各ユーザの広告IDに基づいてユーザログを分析することによって広告アプリをインストールしたユーザを決定してよい。
【0072】
620段階で、セグメント生成部320は、決定されたユーザの広告IDに基づき、広告アプリ以外にインストールまたは使用している他のアプリ(APP)を検索してよい。
【0073】
630段階で、セグメント生成部320は、全体ユーザのうち、前記決定されたユーザを除いた残りのユーザ(すなわち、広告アプリをインストールしていないユーザ)を対象に、前記検索された他のアプリのインストールの有無に基づいてユーザ別スコアを計算してよい。ここで、セグメント生成部320は、下記の数式(1)のようにロジスティック回帰分析(logistic regression)に基づいてユーザ別スコアを計算してよい。
【0074】
(数1)
広告アプリインストール確率=F(ΣA)・・・(1)
【0075】
数式(1)で、Aは、モデルを学習しながら見つけ出した値であって、各情報に付与される加重値を示してよく、Xは、ユーザ情報である広告アプリのインストールに基づいて点数が付与される値を示してよい。すなわち、数式(1)に基づき、ユーザ別に広告主のターゲット広告アプリをインストールする確率がスコアで計算されるようになり、スコアが高いほどターゲット広告アプリをインストールする確率が高いことから、スコアが一定の水準以上であるユーザを対象にグルーピングが実行されてセグメントが生成されてよい。
【0076】
このために、セグメント生成部320は、数式(1)を基盤とするロジスティック回帰分析(logistic regression)に基づいてユーザ別スコア(すなわち、スコアリング)を計算してよい。
【0077】
例えば、広告アプリをインストールしていないユーザを対象に、検索された他のアプリがインストールされていれば1点が、インストールされていなければ0点が付加され、付加された点数を合計(sum)することで該当の広告IDのスコアが計算されてよい。例えば、検索された他のアプリ(例えば、10件の他のアプリ)のうち8件のアプリがインストールされている場合は8点、6件のアプリがインストールされている場合は6点などのようにスコアが計算されてよい。
【0078】
このように、広告アプリをインストールしたユーザにインストールされている他のアプリに基づき、広告アプリをインストールしていないユーザのうちで他のアプリをインストールしたユーザに加重値を適用し、これを合計することでユーザ別にスコアを計算することができ、計算されたスコアに基づいて類似ユーザをグルーピングしてセグメントを生成することができる。
【0079】
図7は、本発明の一実施形態における、広告主がキャンペーンしようとするターゲット広告商品を登録する画面の例を示した図である。
【0080】
図7を参照すると、ターゲティング条件設定部310は、広告主がターゲティング広告しようとするターゲット広告商品を登録するための画面700を広告主に提供してよい。
【0081】
前記画面700には、現在まで登録された広告主の広告と関連する情報および新たな広告の登録を受けるための指示子701、登録済みの広告の表示を中止するための指示子702を含んでよい。ここで、広告と関連する情報とは、広告主の広告商品に対する広告効率を現わす、すべての指標を包括するものであって、例えば、生成されたセグメント数(生成グループ)、転換率(CVR)、転換費用、ROAS(Return On Ads Spending)、表示数、クリック数、転換数、CTR(Click Through Ratio)、CPC(Cost Per Click)、執行広告費、総予算、日予算、残金、予想執行可能日などを含んでよい。
【0082】
図7において、転換率(CVR)とは、特定の広告商品を通じてサイトを訪問した後に購入や会員加入などの転換を発生させる割合を示す指標であって、<転換率(%)={転換数/流入数(クリック数)}×100>のように定義されてよい。例えば、特定の商品をクリックしたユーザ数が5000人であり、これを通じて100件の転換が起こった場合、転換率は2%となる。すなわち、広告商品が表示された回数と広告主が望むアクション(動作)発生数を対比した割合が対比が転換率を示すようになる。
【0083】
転換費用(CPA)は、1回の転換あたりに発生する費用を示す指標であって、<転換費用(ウォン)=広告費用/転換数>のように定義されてよい。例えば、特定の商品の広告費用の合計が100万ウォンであり、100件の転換が起こった場合、転換費用は1万ウォンとなる。
【0084】
ROASは、広告費用と売上高の対比を示す指標であって、<ROAS(%)=(売上高/広告費用)×100>のように定義されてよい。例えば、特定の商品の広告費用の合計が100万ウォンであり、これによって1000万ウォンの売り上げが発生した場合、ROASは1000%となる。
【0085】
表示数は、特定の商品が表示された数字(回数)を示す指標であり、クリック数は、ユーザが特定の商品をクリックした数字(回数)を示す指標であり、転換数は、特定の商品を通じて購入、会員加入、アプリケーションインストールなどに転換した数字を示す指標であってよい。
【0086】
CPC、転換費用(CPA)は、広告費を策定する広告費用指標に関するものであって、それぞれ広告商品をクリックした数字、関連ソフトウェア(モバイルアプリケーションなど)をインストールした数字、関連ソフトウェア(例えば、広告アプリなど)を実行/インストールした数字によって広告費を策定する広告費用指標を示すものであってよい。
【0087】
図8は、本発明の一実施形態における、ターゲティング条件を設定する画面構成を示した図である。
【0088】
図7と同じように、広告主がA広告に対してキャンペーンを行おうとする場合、A広告に対するターゲティング条件を画面800で設定してよい。例えば、図7の画面700でA広告に該当する領域が選択されると、前記画面700は、ターゲット条件を設定するための画面800に転換されてよい。これにより、広告主は、画面800を利用し、最適化オプション、全体予算、1日予算、転換最大費用、キャンペーン期間と、性別、ターゲットオプションなどのターゲティング条件を設定することができる。また、LAL(LookALike)オプションを利用してカバレッジを確張することも可能である。例えば、LALの段階が1段階から10段階に上がるほど類似度が高いことを意味してよい。すなわち、LALの段階が上がるほどカバレージが拡張されるようになる。
【0089】
ターゲットオプション801を選択すると、広告主がターゲット広告商品を表示しようとするユーザをセグメント別にグルーピングするために利用されるパラメータとなる、性別、年齢、関心事、キーワードなどを設定するための画面810が提供されてよい。
【0090】
広告商品が表示される媒体(パブリッシャ)別に広告費の配当と入札価格の設定は自動化されているが、マーケターが手動で介入して広告費と入札価格を修正することも可能である。これにより、図9のように、媒体別に広告費と入札価格を修正するための画面が提供されてよい。
【0091】
図9は、本発明の一実施形態における、媒体別に広告商品の広告費と入札価格を修正するための画面を示した図である。
【0092】
図9によると、A広告をA媒体(例えば、フェイスブック(登録商標)、グーグル(登録商標)、カウリ(Cauli)(登録商標)など)に表示するための入札方式が自動入札に設定されている。画面900には、A広告の登録時に既に設定された全体予算を含んでよい。このとき、マーケター(または広告主)がA媒体でのA広告の最大入札価格を手動で入力して調整してよい。
【0093】
ここで、A広告は、A媒体の他にも、B媒体やC媒体などのように互いに異なる多数の媒体で表示されることがある。さらに、各媒体別に、A広告の全体予算、最大入札価格、割当残金が異なることもある。これにより、画面900では、A媒体でA広告が入札した他の広告媒体の入札基準を確認するように便宜性を提供してよい。
【0094】
このように、本発明の実施形態によると、既に収集されたユーザデータの広告IDに基づき、広告主が設定したターゲット条件に該当する類似ユーザを細分化されたセグメント単位にグルーピングして一次的に広告を執行し、広告執行によってフィードバックされた情報に基づき、二次的に、広告効率の高いセグメントには表示の機会を多く付与することにより、効率的に広告執行を実行できるようにする。すなわち、マーケターが手動で介入しなくてもシステムで入札を自動で調整し、広告効率が高いセグメントに広告効率の低いセグメントの予算を自動で引き継ぐことにより、広告主の最適化オプションにより適したセグメントを見つけ出してターゲット広告商品が表示されるように制御し、広告効率を高めることができる。
【0095】
上述した装置は、ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、および/またはハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との組み合わせによって実現されてよい。例えば、実施形態で説明された装置および構成要素は、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ、マイクロコンピュータ、FPGA(field programmable gate array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサ、または命令を実行して応答することができる様々な装置のように、1つ以上の汎用コンピュータまたは特殊目的コンピュータを利用して実現されてよい。処理装置は、オペレーティングシステム(OS)および当該OS上で実行される1つ以上のソフトウェアアプリケーションを実行してよい。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答し、データにアクセスし、データを格納、操作、処理、および生成してもよい。理解の促進のために、1つの処理装置が使用される場合を例として説明される場合もあるが、当業者は、処理装置が複数個の処理要素および/または複数種類の処理要素を含んでもよいことが理解できるであろう。例えば、処理装置は、複数個のプロセッサまたは1つのプロセッサおよび1つのコントローラを含んでもよい。また、並列プロセッサのような、他の処理構成も可能である。
【0096】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、またはこれらのうちの1つ以上の組み合わせを含んでもよく、思うままに動作するように処理装置を構成したり、独立的または集合的に処理装置に命令したりしてよい。ソフトウェアおよび/またはデータは、処理装置に基づいて解釈されたり、処理装置に命令またはデータを提供したりするために、いかなる種類の機械、コンポーネント、物理装置、仮想装置、コンピュータ格納媒体または装置、または伝送される信号波に永久的または一時的に具現化されてもよい。ソフトウェアは、ネットワークによって接続されたコンピュータシステム上に分散され、分散された状態で格納されても実行されてもよい。ソフトウェアおよびデータは、1つ以上のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に格納されてもよい。
【0097】
実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段によって実行可能なプログラム命令の形態で実現されてコンピュータで読み取り可能な媒体に記録されてもよい。前記コンピュータで読み取り可能な媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独でまたは組み合わせて含んでもよい。前記媒体に記録されるプログラム命令は、実施形態のために特別に設計されて構成されたものであってもよいし、コンピュータソフトウェア当業者に公知な使用可能なものであってもよい。コンピュータで読み取り可能な記録媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、および磁気テープのような磁気媒体、CD-ROM、DVDのような光媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)のような光磁気媒体、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を格納して実行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。プログラム命令の例は、コンパイラによって生成されるもののような機械語コードだけではなく、インタプリタなどを使用してコンピュータによって実行される高級言語コードを含む。上述したハードウェア装置は、実施形態の動作を実行するために1つ以上のソフトウェアモジュールとして動作するように構成されてもよく、その逆も同じである。
【0098】
以上のように、実施形態を、限定された実施形態と図面に基づいて説明したが、当業者であれば、上述した記載から多様な修正および変形が可能であろう。例えば、説明された技術が、説明された方法とは異なる順序で実行されたり、かつ/あるいは、説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が、説明された方法とは異なる形態で結合されたりまたは組み合わされたり、他の構成要素または均等物によって対置されたり置換されたとしても、適切な結果を達成することができる。
【0099】
したがって、異なる実施形態であっても、特許請求の範囲と均等なものであれば、添付される特許請求の範囲に属する。
【符号の説明】
【0100】
110、120、130、140:電子機器
150、160:サーバ
170:ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9