(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-04
(45)【発行日】2022-01-20
(54)【発明の名称】高落差水処理装置
(51)【国際特許分類】
E03F 5/02 20060101AFI20220113BHJP
【FI】
E03F5/02
(21)【出願番号】P 2018051659
(22)【出願日】2018-03-19
【審査請求日】2020-10-19
(73)【特許権者】
【識別番号】592101149
【氏名又は名称】三山工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100158665
【氏名又は名称】奥井 正樹
(74)【代理人】
【識別番号】100127513
【氏名又は名称】松本 悟
(74)【代理人】
【識別番号】100206829
【氏名又は名称】相田 悟
(72)【発明者】
【氏名】高橋 英三
(72)【発明者】
【氏名】竹野 義英
(72)【発明者】
【氏名】高橋 馨祐
【審査官】三笠 雄司
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-078313(JP,A)
【文献】特開2015-166521(JP,A)
【文献】特開2003-138715(JP,A)
【文献】特開2004-339922(JP,A)
【文献】特開平05-214794(JP,A)
【文献】米国特許第04338751(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E03F 1/00 -11/00
E02D 29/00
29/045-37/00
E04F 11/00 -11/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一方の端部に心柱挿入用孔が形成された螺旋流案内部材を、立設された心柱を中心に螺旋状に配列して形成される螺旋流案内路を内部に備える高落差水処理装置であって、螺旋流案内部材の他方の端部の段鼻部と段尻部とに側壁部材支持柱挿入用孔が形成され、互いに隣接する螺旋流案内部材は、上側に位置する螺旋流案内部材の段鼻部に形成された側壁部材支持柱挿入用孔と下側に位置する螺旋流案内部材の段尻部に形成された側壁部材支持柱挿入用孔とが重なるように配置され、該2つの重なる側壁部材支持柱挿入用孔に挿入して立設された側壁部材支持柱に螺合された2つのナットにより前記互いに隣接する2つの螺旋流案内部材を挟んで締結し、かつ隣接する側壁部材支持柱の間に側壁部材が支持されて、高落差水処理装置の側壁が形成され
、該側壁部材は、板状部と該板状部の左右のそれぞれの側端部に設けられた円筒部からなり、該円筒部には側壁部材支持柱が挿入されていることを特徴とする高落差水処理装置。
【請求項2】
前記円筒部は、前記板状部の左右の側端部の一方では、側端部の上部に設けられ、前記板状部の左右の側端部の他方では、側端部の下部に設けられていることを特徴とする
請求項1に記載の高落差水処理装置。
【請求項3】
前記螺旋流案内部材が、板状部と該板状部の下面に配置されたリブ部と該リブ部に連続した心柱挿入用孔の周壁とからなることを特徴とする
請求項1または請求項2に記載の高落差水処理装置。
【請求項4】
請求項1乃至
請求項3のいずれか一項に記載の高落差水処理装置が設置されたマンホール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高落差を落下する雨水や下水等の流入水を螺旋状に流下させる高落差水処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、効率的な雨水排除や維持管理が求められるようになり、数mから10m以上にも達する高落差を有するマンホールを設置して、雨水や下水などを通過させて、一方の管渠から他方の管渠へ流下させる施工が増えている。
【0003】
雨水や下水などの流入水が高落差を落下すると、以下のような問題点があった。
(1)雨水や下水などの落下により、マンホールの底部が洗屈される。
(2)雨水や下水などの飛散により、マンホール壁のコンクリートが劣化する。
(3)雨水や下水などの落下により、騒音と臭気が発生する。
【0004】
このような問題点を解消する高落差水処理装置として、縦管の内部に連続した螺旋板を挿入して、螺旋流を形成させるように雨水や下水を落下させる高落差水処理装置をマンホール内に設置することが知られている(特許文献1参照)。
しかし、この従来の高落差水処理装置は、水の落下エネルギーを有効に低減させることができるが、縦管の内部に、中空縦桿の周囲に連続した螺旋板を取りつけており、その組立や製造には高度の技術を必要とし、また、装置が高価にならざるをえない。
また、縦管内に作業者が立ち入ることは極めて困難であり、雨水などに含まれるゴミが螺旋板に引っかかったり付着したりする場合に、縦管内のメンテナンスを作業者が容易には行えない問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、従来技術が有する上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、構造が複雑でなく、組み立ても容易に行え、かつ安価で製造できる高落差水処理装置を提供することを目的とし、また、さらには内部の保守点検などの作業が容易に行える高落差水処理装置を提供することをとする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
[1]一方の端部に心柱挿入用孔が形成された螺旋流案内部材を、立設された心柱を中心に螺旋状に配列して形成される螺旋流案内路を内部に備える高落差水処理装置であって、螺旋流案内部材の他方の端部の段鼻部と段尻部とに側壁部材支持柱挿入用孔が形成され、互いに隣接する螺旋流案内部材は、上側に位置する螺旋流案内部材の段鼻部に形成された側壁部材支持柱挿入用孔と下側に位置する螺旋流案内部材の段尻部に形成された側壁部材支持柱挿入用孔とが重なるように配置され、該2つの重なる側壁部材支持柱挿入用孔に挿入して立設された側壁部材支持柱に螺合された2つのナットにより前記互いに隣接する2つの螺旋流案内部材を挟んで締結し、かつ隣接する側壁部材支持柱の間に側壁部材が支持されて、高落差水処理装置の側壁が形成され、該側壁部材は、板状部と該板状部の左右のそれぞれの側端部に設けられた円筒部からなり、該円筒部には側壁部材支持柱が挿入されていることを特徴とする高落差水処理装置。
[2]前記円筒部は、前記板状部の左右の側端部の一方では、側端部の上部に設けられ、前記板状部の左右の側端部の他方では、側端部の下部に設けられていることを特徴とする[1]に記載の高落差水処理装置。
[3]前記螺旋流案内部材が、板状部と該板状部の下面に配置されたリブ部と該リブ部に連続した心柱挿入用孔の周壁とからなることを特徴とする[1]または[2]に記載の高落差水処理装置。
[4][1]乃至[3]のいずれかに記載の高落差水処理装置が設置されたマンホール。
【発明の効果】
【0008】
本発明の高落差水処理装置では、互いに隣接する上下の螺旋流案内部材を側壁部材支持柱と2つのナットで心柱を中心にしてその周囲に取り付けて、流入水の螺旋流案内路を形成し、さらに2本の側壁部材支持柱の間に側壁部材を支持することによって、高落差水処理装置の側壁を形成しているから、組立てが容易であり、また、組立てに要する各部材は比較的安価なものであるから、製造コストが嵩まない。また、螺旋流案内部材を踏み板として使用することができるから、作業者が高落差水処理装置内を昇降することができ、作業者が高落差水処理装置内外の保守点検を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の実施形態に係る高落差水処理装置の全体正面図である。
【
図2】本発明の実施形態に係る高落差水処理装置の要部の外観概略図である。
【
図3】本発明の実施形態に係る高落差水処理装置の要部の概略平面図である。
【
図4】本発明の実施形態に係る螺旋流案内部材の平面図(a)と正面図(b)である。
【
図6】上下に位置する2つの螺旋流案内部材に立設された側壁部材支持柱を示す図である。
【
図7】4段の螺旋流案内部材が螺旋状に展開された本発明の高落差水処理装置の要部の外観図である。
【
図8】螺旋流案内路の1段目あるいは最上段の螺旋流案内部材に立設された側壁部材支持柱を示す図である。
【
図9】側壁部材の一実施形態を示す。(a)は平面図、(b)は正面図である。
【
図10】側壁部材支持柱間に側壁部材が設置された状態を示す。(a)は平面図、(b)は正面図である。
【
図11】4段の螺旋流案内部材が螺旋状に展開された本発明の高落差水処理装置の外観図である。
【
図12】外皮と発泡芯材が一体成形された発泡体の断面を示す模式図である。
【
図13】螺旋流案内部材の異なる実施形態の斜視図を示す。
【
図14】
図13に示された螺旋流案内部材の上面図(a)、側面図(b)、断面図(c)、下面図(d)である。
【
図15】マンホール内に設置された高落差水処理装置を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を具体的に説明する。
図1は本発明の実施形態に係る高落差水処理装置100の全体正面図、
図2は高落差水処理装置内に形成される螺旋流案内路の要部を概略的に示す外観図、
図3は高落差水処理装置内に形成される螺旋流案内路の要部を概略的に示す平面図をそれぞれ示す。
ここで、1は中空の筒状体からなる心柱、2は螺旋流案内部材、3は側壁部材支持柱、4は側壁部材である。側壁部材4は、高落差水処理装置100の側壁を形成する。
図2には、螺旋流案内部材2に立設された側壁部材支持柱3が示されているが、側壁部材4が側壁部材支持柱間に設置されていない状態の高落差水処理装置100が示されている。
【0011】
高落差水処理装置100の上部の流入口から流入する雨水や下水などの流入水は、螺旋流案内部材2が形成する螺旋流案内路を流下し、下部の流出口から流出する。なお、
図1には流入口と流出口は図示されていない。
【0012】
図4(a)、(b)に螺旋流案内路を形成する螺旋流案内部材2の一実施形態の平面図と正面図を示した。
螺旋流案内部材2の一方の端部である内側端部21(高落差水処理装置の中心側の端部)には心柱挿入用孔(貫通孔)23が形成され、
図1~3から分かるように、この心柱挿入用孔23に心柱1が挿通され、心柱1を中心として、複数の螺旋流案内部材2が心柱の周囲に展開することにより螺旋流案内路が形成される。
図4に示す螺旋流案内部材2は、内側端部近傍から他方の端部である外側端部22(螺旋流案内路の外側の端部)に向かって次第に幅広になる略扇形状であり、厚みが一定である。この図に示すものでは内側端部を少し太くして心柱挿入用孔23を設けているが、
図2に示される螺旋流案内部材のように、内側端部に向かって、次第に幅狭にしてもよい。
【0013】
そして、
図4から分かるように、螺旋流案内部材2の外側端部の段鼻部と段尻部の2個所には側壁部材支持柱3が挿入される側壁部材支持柱挿入用孔24、24が形成されている。側壁部材支持柱挿入用孔24、24は螺旋流案内部材2を厚さ方向に貫通している。
ここで、段鼻部および段尻部とは、螺旋流案内路を形成する螺旋流案内部材2を階段の踏み板として上るときに、螺旋流案内部材2の手前側の部位、螺旋流案内部材2の奥側の部位をそれぞれ指している。時計回りに上る螺旋流案内路の一部を示した
図5に段鼻部25、段尻部26を示した。
【0014】
螺旋流案内路の組立手順の1例を以下に説明するとともに螺旋流案内路の構造を示す。
最初に心柱1を立設する。
心柱1を立設する手段は、例えば、
図5に示すように、心柱の内径と同じ寸法の外径を有する中空芯体8が立設された円板状の座板7をアンカーボルト(図示なし)で高落差水処理装置の設置場所の地面や床面に固定し、この中空芯体8に心柱1を装着して立設することができる。座板7の上面は地面や床面の上面と同じ高さにすることが望ましい。なお、心柱1を立設する手段は必ずしもこれに限るものではなく、また、螺旋流案内路の組立時に作業者が心柱1を支えてもよい。
【0015】
次に、螺旋流案内路の1段目となる螺旋流案内部材2を、立設した心柱1の上端から螺旋流案内部材2の心柱挿入用孔23に心柱が挿入されるようにして、心柱1に取り付ける。続いて、2段目となる螺旋流案内部材2を同様にして心柱1に取り付け、1段目の螺旋流案内部材に積み上げる。
【0016】
そして、
図5に示すように、1段目の螺旋流案内部材の外側端部の段尻部26に形成された側壁部材支持柱挿入用孔24と2段目の螺旋流案内部材の外側端部の段鼻部25に形成された側壁部材支持柱挿入用孔24とが重なるように、1段目の螺旋流案内部材の上に2段目の螺旋流案内部材を配置する。
したがって、このように配置が完了した後は、
図2から分かるように、第1段目の螺旋流案内部材の段尻部の上面と第2段目の螺旋流案内部材の段鼻部の下面とが接触することになる。なお、
図2では、螺旋流案内路を下から上に向かうときに、第1段目の螺旋流案内部材に対して、第2段目の螺旋流案内部材が心柱を中心にして時計針の動きと反対方向に所定の角度だけ回転した状態で配置されている。
【0017】
そして、1段目の螺旋流案内部材の上記段尻部26に形成された側壁部材支持柱挿入用孔24に重なった2段目の螺旋流案内部材の上記段鼻部25に形成された側壁部材支持柱挿入用孔24に、側壁部材支持柱3を1段目の螺旋流案内部材の側壁部材支持柱挿入用孔の下端に達するまで挿入して立設する(
図5、
図6参照)。こうすることで、1段目の螺旋流案内部材2と2段目の螺旋流案内部材2とは、心柱1を中心に所定の角度を形成して配置されることになる。
【0018】
側壁部材支持柱3の下端部には、
図6に示すように、ねじ切りが施されて雄ねじのねじ切り部31が形成されており、ナット5を螺合して嵌めることができるようになっている。そして、2つのナットで上に位置する螺旋流案内部材2(2段目の螺旋流案内部材)とその下に位置する螺旋流案内部材2(1段目の螺旋流案内部材)を挟んで締結する。
【0019】
こうすることで、2つの螺旋流案内部材2(すなわち1段目と2段目の螺旋流案内部材)同士が一体化して互いにずれないようにすると共に、側壁部材支持柱3が側壁部材支持柱挿入用孔24から抜け出ないように、側壁部材支持柱3と2つの螺旋流案内部材2とをも一体化させている。そして、2つの螺旋流案内部材2は、その心柱挿入用孔23に挿通された心柱1によっても支持されているから、心柱1を中心として堅固な状態で確実に螺旋状に配置され、心柱の周囲に螺旋流案内路の1段目と2段目が形成される。
【0020】
同様にして、3段目の螺旋流案内部材2を、立設した心柱1の上端から螺旋流案内部材2の心柱挿入用孔23に心柱1が挿入されるようにして心柱1に取り付け、2段目の螺旋流案内部材2に積み上げる。そして、2段目の螺旋流案内部材2の外側端部の段尻部26に形成された側壁部材支持柱挿入用孔24と3段目の螺旋流案内部材2の外側端部の段鼻部25に形成された側壁部材支持柱挿入用孔24とが重なるように、2段目の螺旋流案内部材2の上に3段目の螺旋流案内部材2を配置し、次いで、側壁部材支持柱3を2段目の螺旋流案内部材2の側壁部材支持柱挿入用孔24の下端に達するまで挿入して立設し、側壁部材支持柱3に螺合して嵌められた2つのナットで上に位置する螺旋流案内部材(3番目の螺旋流案内部材)とその下に位置する螺旋流案内部材(2番目の螺旋流案内部材)を挟んで締結する。
【0021】
このようにして、2つの螺旋流案内部材2(すなわち2段目と3段目の螺旋流案内部材)同士が一体化して互いにずれないようにすると共に、側壁部材支持柱3が側壁部材支持柱挿入用孔24から抜け出ないように、側壁部材支持柱3と2つの螺旋流案内部材2とを一体化させている。そして、2つの螺旋流案内部材は、その心柱挿入用孔23に挿通された心柱1によっても支持されているから、1段目から3段目までの螺旋流案内部材は心柱を中心として堅固な状態で確実に螺旋状に配置されることになる。
【0022】
同様にして、4段目以降から最上段までの螺旋流案内部材2も同様の手順で、螺旋流案内部材2を、心柱1を中心として心柱1の周囲に螺旋状に組み立てることができる。
したがって、本発明の螺旋流案内路では、互いに隣接する、下側に位置するn段目(nは整数)の螺旋流案内部材2と上側に位置する(n+1)段目の螺旋流案内部材2は、上側に位置する(n+1)段目の螺旋流案内部材の外側端部の段鼻部25に形成された側壁部材支持柱挿入用孔24と下側に位置するn段目の螺旋流案内部材の外側端部の段尻部26に形成された側壁部材支持柱挿入用孔24とが重なるように配置され、該2つの重なる側壁部材支持柱挿入用孔24に挿通して立設した側壁部材支持柱3に螺合して嵌めた2つのナット5により前記互いに隣接するn段目と(n+1)段目の螺旋流案内部材を挟んで締結している。
【0023】
図7では、4段目の螺旋流案内部材2までが螺旋状に配置されており、1段目から4段目までの螺旋流案内部材2が3本の側壁部材支持柱3を使って螺旋状に配置された螺旋流案内路が示されている。各側壁部材支持柱にはナット5(図示せず)が装着されて、上下2つの螺旋流案内部材を締め付けている。
なお、
図7には、1段目の螺旋流案内部材2の外側端部の段鼻部25に形成された側壁部材支持柱挿入用孔24にも側壁部材支持柱3が立設されているが、これについては後述する。
【0024】
2段目の螺旋流案内部材2から最上段の螺旋流案内部材2までの間において、隣接する2つの螺旋流案内部材2を側壁部材支持柱3に挿通された2つのナット5で挟んで締め付ける場合は
図6(a)に示す形態でもよいが、
図2から分かるように、2段目以降の螺旋流案内部材の段尻部側下面の下方には空間ができるから、下側のナット5と側壁部材支持柱下端が突出している
図6(b)に示す形態でもよい。
【0025】
すなわち、
図6(a)では、側壁部材支持柱3の下端が螺旋流案内部材2の下面から飛び出ることなく、下部のナット5が螺旋流案内部材2の下面で螺旋流案内部材に埋め込まれるように配置されている実施形態を示しているのに対して、
図6(b)では、側壁部材支持柱3の下端が螺旋流案内部材2の下面から飛び出し、下部のナット5も螺旋流案内部材下面から飛び出して配置されている実施形態を示している。
重なる2つの螺旋流案内部材の外側端部の側壁部材支持柱挿入用孔24に挿入される側壁部材支持柱3の下端部に形成されたねじ切り部31の長さは、
図6(a)、(b)から分かるように、2つの螺旋流案内部材をナット5で挟むため、2つの螺旋流案内部材2の厚さ分より少し長くしている。
【0026】
他方、1段目の螺旋流案内部材2の外側端部の段鼻部25と最上段の螺旋流案内部材の外側端部の段尻部26に形成された側壁部材支持柱挿入用孔24に側壁部材支持柱を立設する場合は、
図2から分かるように、1つの螺旋流案内部材の側壁部材支持柱挿入用孔24に側壁部材支持柱3を挿入して側壁部材支持柱3を立設するから、
図8(a)、(b)に示すように、
図6に示される側壁部材支持柱3よりも長さは螺旋流案内部材1つの厚さ分だけ短く、かつ下端部のねじ切り部31が1つの螺旋流案内部材2の厚さ分より少し長い程度の側壁部材支持柱3を使用して、1つの螺旋流案内部材の上面と下面を2つのナット5で挟んで締め付け、側壁部材支持柱3と1つの螺旋流案内部材2を一体化して、側壁部材支持柱3が側壁部材支持柱挿入用孔24から抜けないようにする。
【0027】
1段目の螺旋流案内部材2の下面は地面や床に接し、最上段の螺旋流案内部材2の段尻部26下面の下は空間になっているから、前者の1段目の段鼻部では、
図8(a)の形態を採用するのが望ましく、後者の最上段の段尻部では
図8(a)、(b)のいずれの形態でもよい。
なお、1段目の螺旋流案内部材2の段鼻部25の側壁部材支持柱3および最上段の螺旋流案内部材2の段尻部26の側壁部材支持柱3は省略することもできる。この場合、1段目および最上段の螺旋流案内部材2では側壁部材4を設けることはできない。
【0028】
螺旋流案内部材2は、立設した心柱1の上端で、螺旋流案内部材2の内側端部の心柱挿入用孔23に心柱1を挿入して取り付けることになるが、心柱1が高い場合、螺旋流案内部材2の取り付け作業が困難になることが生じる。
図7に示す4段の螺旋流案内部材の螺旋流案内路では心柱1の高さはさほどではないが、螺旋流案内部材2の段数が増えるにしたがって、心柱1も高くなる。
このような場合には、心柱1を一体ものではなく、分割型のものにして対応することができる。
分割型にしておけば、所定数の螺旋流案内部材2を心柱1に取り付け、上述したごとく、所定数の螺旋流案内部材分の螺旋流案内路を構築し、次いで、この螺旋流案内路を登り、分割型の心柱1を継ぎ足して、さらに所定数の螺旋流案内部材2を取り付ければよい。
分割型の心柱1を継ぎ足すには、それぞれの接続口に互いに嵌め合うねじ切り部を形成してネジ接合したり、それぞれの接続口に接続用の中空芯体を挿入して埋め込み型のピンを挿入することにより接続したりして、分割型の心柱1を継ぎ足すことができる。
【0029】
本発明の螺旋流案内路の組立手順は、上述したものに限るものではない。例えば、心柱1を横にした状態で螺旋流案内路を構成する螺旋流案内部材2を心柱1に挿入し、ついで心柱を立設して、螺旋流案内路を組み立てることもできる。
【0030】
立設された側壁部材支持柱3の各支持柱間には側壁部材4が設置される。
図9に側壁部材4を、
図10に螺旋流路案内部材に立設された2本の側壁部材支持柱3の間に設置された側壁部材4をそれぞれ示す。側壁部材4は、高落差水処理装置の側壁を構成する。
【0031】
図9に示す実施形態では、側壁部材4は、隣接する側壁部材支持柱間に相当する幅と所定の高さ(長さ)を有する板状部41と該板状部の左右の側端部に一体的に取りつけられた円筒部42とからなり、左側の円筒部42は板状部41の左側側端部の下部に、右側の円筒部42は板状部41の右側側端部の上部にそれぞれ設けられている。板状部41は
図9、
図10では少し外側に(すなわち螺旋流案内路の外周側に)湾曲しているが平板状であってもよい。
【0032】
そして、左右の円筒部42の中心孔に側壁部材支持柱3が挿入されるように、側壁部材4を側壁部材支持柱3の上から下に向かって、側壁部材4の最下辺が下側に位置する螺旋流案内部材2の上面に接するまで移動させることにより、2本の側壁部材支持柱3の間に側壁部材4が取りつけられて支持される。2本の側壁部材支持柱間のすべてに側壁部材4を設置すると、高落差水処理装置の側壁が形成される。この結果、側壁は螺旋流案内路に沿って螺旋状に形成される。
【0033】
図10(b)で板状部41の左側側端部の上部および右側側端部の下部には円筒部42が描かれていないが、ここには左右に隣接する側壁部材4の円筒部が配置されることになる。すなわち、この図で板状部41の左側側端部の上部には、側壁部材4の左側に隣接する側壁部材(不図示)の右側側端部の上部に設けられた円筒部が配置され、板状部41の右側側端部の下部には、側壁部材4の右側に隣接する側壁部材(不図示)の左側側端部の下部に設けられた円筒部が配置されることになる。なお、
図10(b)では、ナット5は、上側のもののみが示され、下側のものは図示していない。
【0034】
図9(b)および
図10(b)から分かるように、側壁部材4の下端の左側には、ナット5の一部が納まる凹みが形成されている。また、側壁部材4の下端の右側には、螺旋流案内部材2の段鼻部の部位およびナット5の一部が納まる段付きの凹みが形成されている。こうすることで、側壁部材4の下辺部が2つの螺旋流案内部材2の表面や側面にほぼ接触した状態になり、側壁部材下辺部と螺旋流案内部材の間から雨水や下水などの流入水がほぼ漏れないようにすることができる。
【0035】
そして、
図10(b)から分かるように、側壁部材4の側端部上部の円筒部42からは側壁部材支持部柱3の上端部が所定の寸法で露出しており、この部位には長ナットや袋ナットなどの管壁部材押さえ用のナット6を取りつけ、この管壁部材押さえ用のナット6を回転することにより、側壁部材が螺旋流案内部材に押圧される方向に、側壁部材4の側端部上部の円筒部42と隣接する側壁部材の下端部の円筒部42とが締め付けられようにすることが望ましい。この場合は、側壁部材支持柱3の上端部に雄ネジ溝(
図6、
図8には不図示)を形成する。
【0036】
図11には、4段目まで心柱1の周囲に螺旋状に積み上げられた螺旋流案内部材2に立設された4本の側壁部材支持柱3の各柱間に側壁部材4が設置されている螺旋流案内路が示されている。この図では、3枚の側壁部材が高落差水処理装置100の側壁を構成している。
【0037】
同様にして、隣接する側壁部材支持柱間すべてに側壁部材4を取りつけることにより、螺旋流案内路の外周縁を所定の高さで囲うことができる。こうすることで、側壁部材支持柱間の側壁から内部の雨水や下水などの流入水が、極力、漏れないようにすることができる。微量の水が漏れ出ても実用上は問題とならない。
【0038】
高落差水処理装置100の上部から流入する雨水や下水などの流入水は、螺旋流案内路と側壁部材4が構成する高落差水処理装置100の側壁とに案内されて、螺旋流を形成して高落差水処理装置100の下部まで流下する。このため、流入水は、上部から下部に穏やかな流れを形成して高落差を流下する。なお、
図1には図示していないが、心柱1の頂部は、蓋をして中空の心柱内に水や異物が入らないようにすることが望ましい。
【0039】
図1には、流入する水の流入口と流出口を図示していないが、高落差水が流入、流出する個所には、雨水や下水などの流入水の流入管および流入水の流出口となる流出管がそれぞれ配置されているので、流入管の流入口および流出管の流出口に合わせて、高落差水処理装置100の螺旋流案内路を形成すればよい。
また、マンホール内に高落差水処理装置100を設置する場合も同様であり、マンホールの雨水や汚水の流入管口と流出管口に合わせて高落差水処理装置100の螺旋流案内路を形成して設置すればよい。
【0040】
図9に示す側壁部材4の上辺は、左側から右側に向かって上に傾斜して、右側部が左側部よりも螺旋流案内部材2の厚さ分だけ長くなっている。これは螺旋流路案内路の外周縁に立設された側壁部材の上辺が、
図1に示すように、連続的に連なって上昇するようにするためである。
側壁部材4の形状はこれに限るものではなく、側壁部材4の上辺を左側から右側に向かって水平にして、側壁部材4を矩形状にすることもできる。この場合は、側壁部材4の上辺が段階状に連なって上昇する。
【0041】
側壁部材4の円筒部は、板状部41の左右の側端部にそれぞれ一体的に設けられるが、一方の側端部の円筒部42が該側端部の上部に設けられた場合は、他方の側端部の円筒部42は該側端部の下部に設ける。また、板状部41の側端部に設けられた左右の筒状部は同じ長さでなくともよい。
こうすることで、同じ形状の側壁部材4を使用することができ、側壁部材4をユニット化することができる。そして、螺旋流案内路の最下段から最上段に向かって、あるいは螺旋流案内路の最上段から最下段に向かって、順に側壁部材4を設置して行けば、高落差水処理装置100の側壁を隙間なく構築することができる。なお、最下段の螺旋流案内部材2の段鼻部25および最上段の螺旋流案内部材2の段尻部26に立設した側壁部支持柱3の部位では、
図1からも分かるように、上下いずれかの円筒部42を欠いたものとなるが、筒状の部材でこの部位の柱を包み込むようにすることもできる。
【0042】
このように、高落差水処理装置100は、心柱1に挿入した螺旋流案内部材2を側壁部材支持柱3とナット5で螺旋流案内路を組立て、次いで側壁部材支持柱間に側壁部材4を設置することにより側壁を形成できるから、さほどの熟練を必要とせず、また大掛かりな重機を使用することなく、容易に組み立てることができる。製造コストについても、高落差水処理装置を構成する各部材は比較的安価であるから、抑えることができる。
また、側壁部材支持柱挿入用孔24の位置を螺旋流案内部材の外側端部の外周に沿う方向において変えるだけで、互いに隣接する上下の螺旋流案内部材同士の重なり幅を変えることができるから、螺旋流案内路の旋回角度も容易に調整することができる。
【0043】
側壁部材は、耐食性のステンレス鋼材やアルミニウム合金材などを使用することもできるが、一層の軽量化や耐食性のために、合成樹脂製のもの、例えば、強度の高い繊維強化プラスチック材料を使用するのが望ましい。
【0044】
螺旋流案内部材2は、耐食性のステンレス鋼やアルミニウム合金などの金属製とすることもできるが、軽量化するために、外皮と発泡芯材からなる発泡体から製作することもできる。この発泡体からなる螺旋流案内部材2の断面の模式図を
図12に示した。
発泡体9は、内部が発泡樹脂からなる発泡芯材91であり、外皮92が発泡芯材51を被覆しており、ブロー成型法や真空含浸工法を使用して、外皮と発泡芯材を一体化して製作できる。
この発泡体9は、発泡芯材91のみでは低強度であるが、発泡芯材91が外皮92と一体化されることにより、強度が飛躍的に向上し、耐荷重性、耐久性、耐食性に優れている。また、ほとんどの体積を発泡芯材が占めているので軽量である。したがって、螺旋流案内路を軽量なものとすることができる。
【0045】
心柱1は、中空の長尺筒状材であって、螺旋流案内部材と同様に、ステンレス鋼材やアルミニウム合金材のような金属製とすることができるが、一層の軽量化を図るために、合成樹脂製のものを使用するのが望ましく、繊維強化プラスチック材が強度的にも適している。合成樹脂製のものは錆などで腐食しないから、耐食性も備えている。
【0046】
側壁部材支持柱3も、心柱1と同様に、中空の長尺筒状材であって、螺旋流案内部材2と同様に、金属製とすることもできるが、一層の軽量化を図るために、合成樹脂製のものを使用するのが望ましく、繊維強化プラスチック材が強度的にも適している。合成樹脂製のものは錆などで腐食しないから、耐食性も備えている。
側壁部材支持柱のねじ切り部に装着するナット類も、同様に、耐食性を有し軽量な繊維強化プラスチックなどのプラスチック材を採用することが望ましい。
【0047】
図13には、螺旋流案内部材の他の実施形態の斜視図を示す。
図14にはその上面図、側面図、断面図、下面図を示した。
この螺旋流案内部材2は、
図13、
図14から分かるように、略扇形の板状部27とこの板状部の裏面に配置されたリブ部28を備えており、板状部27は螺旋流案内部材の上面部を形成し、リブ部28は、板状部27の下面(裏面)に該面に対して直角に配置されており、板状部の厚さとリブ部の高さとで螺旋流案内部材2の高さが形成されている。
板状部の下面にリブ部を張り巡らすことにより、螺旋流案内部材としての強度を保持することができる。
【0048】
図13および
図14(a)~(d)に示すものでは、リブ部28は、螺旋流案内部材2の内側端部21から外側端部22に向かって、略扇形の板状部27の中心線上において、後述する心柱挿入用孔の外側端部寄りの周壁から板状部の長さのおよそ1/2程度の個所まで直線状に延び、次いでこの個所で分岐して螺旋流案内部材の段鼻部と段尻部まで円弧状に延び、さらにそこから外側端部22の板状部の中心線上に向かって延びて略三角形の形状を形成している。
【0049】
板状部の内側端部21には心柱挿入用孔23の円筒状の周壁が螺旋流案内部材の上面から下方向に形成されており、該周壁の螺旋流案内部材外側寄りの部位が螺旋流案内部材中心線上でリブ部28と連続し、該周壁の高さは螺旋流案内部材2の高さと等しい。
また、螺旋流案内部材外側端部22においても板状部の下面(裏面)にはリブ部28が配置されており、螺旋流案内部材外側端部の周面を形成している。この外側端部の周面のリブ部は、両端部〔
図13(d)では左右〕が肉厚になっており、側壁部材支持柱挿入用孔24が形成されている。こうすることで、
図6、
図8に示したように、側壁部材支持柱3を螺旋流案内部材2に立設することができる。また、この外側端部周面のリブ部は、前記の略三角形を形成しているリブ部と板状部中心線上で連続している。
【0050】
図13に示されるような、板状部とリブ部を備える螺旋流案内部材も
図12に示すものと同様に、ブロー成型法や真空含浸工法を使用して、外皮と発泡芯材が一体化された発泡体から製作することができる。
図14(c)には、板状部とリブ部に発泡芯材を含んでいるものが示されている(線が交差する部位が発泡芯材である)。なお、心柱挿入用孔23の周壁は発泡芯材が存在せず、外皮の材料のみから形成されている。
【0051】
リブ部28の形状等は
図13、
図14に示すものに限るものではなく、板状部27を補強して、螺旋流案内部材としての強度を確保できるものであればよい。また、
図13、
図14に示す螺旋流案内部材は発泡芯材を外皮で包んでいるが、発泡芯材を使用しないで、外皮の材料のみで、螺旋流案内部材(板状部、リブ部、心柱挿入用孔の周壁)を形成することもできる。この場合、板状部、リブ部、心柱挿入用孔の周壁の各部の寸法などを適宜調整すればよい。
【0052】
高落差水処理装置100では、螺旋流案内路を形成する螺旋流案内部材2は、作業者の踏み板としても利用することができるから、高落差水処理装置内に蓄積するゴミなどを取り除くことや部材の保守管理を行うことができる。また、高落差水処理装置100の側壁は、螺旋案内路を管状に包囲するものではなく、螺旋状になって螺旋流案内路を包囲するものであるから、視界が比較的広く、閉塞感がなく、自然採光も可能であり、高落差水処理装置内の保守点検作業がやりやすい。したがって、マンホール内に高落差水処理装置を設置する場合は、高落差水処理装置内にいながら、螺旋流案内路を昇降する間にマンホール内をも点検が可能である。また、作業者が高落差水処理装置の最下部に降下して、マンホールの底や流出口を点検することがことも可能となる。なお、螺旋流案内路の最上部の螺旋流案内部材をマンホールの上部の入り口高さに近づけておけば、作業者は、直接、螺旋流案内部材の上面に降り立ったり、該上面からマンホール上部の入口に上ったりすることができる(
図15参照)。また、螺旋流案内路の最上部の螺旋流案内部材とマンホール上部の入口との間隔が離れている場合は、マンホールの内壁に設置したステップなどを利用して、作業者は同様の動きをすることができる。
【0053】
高落差水処理装置100は、螺旋流案内部材を心柱1を中心にして積み上げ螺旋状に展開することにより、螺旋流案内路を高くすることができるから、基本的にはいかなる高落差にも対応することができる。また、螺旋流案内部材を螺旋状に展開するスペースがあれば、高落差水処理装置の構築が可能であるから、スペースの比較的余裕のない設置現場でも組み立てることが可能である。
【0054】
高落差水処理装置100は、すでに記載したように、マンホール内にも設置することができる。なお、マーホールには特殊人孔も含まれる。
図15にその一実施形態を示した。この図で110がマンホールを示す。
この場合、高落差水処理装置100をマンホール外の地上で組み立てた後に、マンホール内に設置することができるが、比較的大径の、例えば、3~5m以上のマンホールでは、マンホール内で、心柱を中心にして、螺旋流案内部材2を螺旋状に配列して螺旋流案内路を構築し、次いで側壁部材支持柱間に側壁部材4を設置するだけであるから、マンホール内でも、比較的容易に高落差水処理装置100の設置作業をすることができる。
また、上述したように、容易に螺旋流案内路を高くすることができるから、本発明の高落差水処理装置は、高落差水が流入するマンホールの深度に応じて容易に対応できる。
なお、
図15では、雨水や下水などの流入水は、マンホール上部壁に設けられた流入管111から、高落差水処理装置の螺旋案内路の最上段上かつ該個所の取りつけられている側壁部材の内面側の近傍に流入し、螺旋流案内路を流下して流出管112から排出するようになっている。
【産業上の利用可能性】
【0055】
本発明の高落差水処理装置は、螺旋流案内部材を踏み板として作業者の昇降に利用することができるから、マンホール内に設置した場合には、落差水処理装置内およびマンホール内の保守点検作業も容易に行うことができる。そして、従来の縦管では、作業者が昇降する専用の螺旋階段を縦管に沿って設けることがしばしば行われていたが、本発明の高落差水処理装置では、螺旋階段を併設する必要がないから、設置スペースおよびコストの点でも有利である。
【符号の説明】
【0056】
1:心柱
2:螺旋流案内部材
21:内側端部
22:外側端部
23:心柱挿入用孔
24:側壁部材支持柱挿入用孔
25:螺旋流案内部材の段鼻部
26:螺旋流案内部材の段尻部
27:板状部
28:リブ部
3:側壁部材支持柱
31:側壁部材支持柱のねじ切り部
4:側壁部材
41:板状部
42:円筒部
5:ナット
6:管壁部材押さえ用ナット
7:座板
8:(座板に取り付けられた)中空芯体
9:発泡体
91:発泡芯材
92:外皮
100:高落差水処理装置
110:マンホール
111:マンホールの流入管
112:マンホールの流出管