(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-04
(45)【発行日】2022-01-20
(54)【発明の名称】コンタクトレンズ及びその製品
(51)【国際特許分類】
G02C 7/04 20060101AFI20220113BHJP
【FI】
G02C7/04
(21)【出願番号】P 2018118266
(22)【出願日】2018-06-21
【審査請求日】2018-09-03
【審判番号】
【審判請求日】2020-08-07
(32)【優先日】2017-06-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2017-07-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(32)【優先日】2017-08-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】516134855
【氏名又は名称】星歐光學股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100093779
【氏名又は名称】服部 雅紀
(72)【発明者】
【氏名】林 恩平
(72)【発明者】
【氏名】▲頼▼ 奕▲い▼
(72)【発明者】
【氏名】▲とう▼ 鈞鴻
【合議体】
【審判長】里村 利光
【審判官】井亀 諭
【審判官】井口 猶二
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-206667(JP,A)
【文献】特開2016-45495(JP,A)
【文献】特開2017-058668(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02C7/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンタクトレンズの中心点を含む中心領域と、
前記中心領域を対称に取り囲む環状領域と、
前記環状領域を対称に取り囲む周辺領域と、
を含み、
前記周辺領域は少なくとも1つのカラーパターン部を含み、前記環状領域は少なくとも1つの臨界点値を含み、前記環状領域は少なくとも1つの低臨界点値を含み、
前記中心領域の光屈折率をPOWCとし、前記環状領域の最大光屈折率をPPmaxとし、前記中心領域の最大直径をDiCとし、前記低臨界点値をPPLとすると、
-0.50D≦POWC≦0.50D、
5.0D≦|PPmax-POWC|≦20.00D、
2.0mm≦DiC≦4.0mm、及び
-10.00D≦PPL≦0D
の条件を満たすコンタクトレンズ。
【請求項2】
前記環状領域の最大光屈折率をPPmaxとすると、
0D≦PPmax≦15.00D
の条件を満たす請求項1に記載のコンタクトレンズ。
【請求項3】
前記環状領域は少なくとも1つの高臨界点値を含み、
前記高臨界点値をPPHとすると、
-5.00D≦PPH≦20.00D
の条件を満たす請求項1に記載のコンタクトレンズ。
【請求項4】
-9.00D≦PPL≦0D
の条件を満たす請求項1に記載のコンタクトレンズ。
【請求項5】
前記環状領域は少なくとも1つの高臨界点値を含み、
前記環状領域の最大光屈折率をPPmaxとし、前記高臨界点値をPPHとすると、
-5.00≦PPmax/PPH≦20.00
の条件を満たす請求項1に記載のコンタクトレンズ。
【請求項6】
前記環状領域は少なくとも1つの低臨界点値を含み、
前記環状領域の最大光屈折率をPPmaxとし、前記低臨界点値をPPLとすると、
-30.00≦PPmax/PPL≦ 0
の条件を満たす請求項1に記載のコンタクトレンズ。
【請求項7】
前記中心領域の最大直径をDiCとすると、
2.0mm≦DiC≦3.5mm
の条件を満たす請求項1に記載のコンタクトレンズ。
【請求項8】
前記中心領域の光屈折率をPOWCとし、前記環状領域の最大光屈折率をPPmaxとすると、
5.0D≦|PPmax-POWC|≦8.00D
の条件を満たす請求項1に記載のコンタクトレンズ。
【請求項9】
前記周辺領域は、赤、橙、黄、緑、青、紺、紫、黒、白、銀又は金色から選ばれた第1のカラーパターン部と、前記第1のカラーパターン部の色と異なる第2のカラーパターン部との少なくとも2つのカラーパターン部を含む請求項1に記載のコンタクトレンズ。
【請求項10】
前記周辺領域は、詰まって充填され、間断的に充填され又は点状に分布した少なくとも1つの光遮断リングを含む請求項1に記載のコンタクトレンズ。
【請求項11】
コンタクトレンズの中心点を含む中心領域と、
前記中心領域を対称に取り囲む環状領域と、
前記環状領域を対称に取り囲む周辺領域と、
を含み、
前記周辺領域は少なくとも1つのカラーパターン部を含み、前記環状領域は少なくとも1つの臨界点値を含み、前記環状領域は少なくとも1つの低臨界点値を含み、
前記中心領域の光屈折率をPOWCとし、前記環状領域の最大光屈折率をPPmaxとし、前記中心領域の最大直径をDiCとし、前記
低臨界点値をPPLとすると、
5.0D≦|PPmax-POWC|≦20.00D
2.0mm≦DiC≦4.0mm、
-7.00D≦POWC≦-0.50D、及び
-30.00≦PPmax/PPL≦0
の条件を満たすコンタクトレンズ。
【請求項12】
前記中心領域の光屈折率POWCは、
-7.00D≦POWC≦-1.00D
の条件を満たす請求項11に記載のコンタクトレンズ。
【請求項13】
前記周辺領域は、赤、橙、黄、緑、青、紺、紫、黒、白、銀又は金色から選ばれた第1のカラーパターン部と、前記第1のカラーパターン部の色と異なる第2のカラーパターン部との少なくとも2つのカラーパターン部を含む請求項11に記載のコンタクトレンズ。
【請求項14】
前記環状領域は少なくとも1つの高臨界点値を含み、
前記環状領域の最大光屈折率をPPmaxとし、前記高臨界点値をPPHとすると、
-5.00≦PPmax/PPH≦20.00
の条件を満たす請求項11に記載のコンタクトレンズ。
【請求項15】
-25.00≦PPmax/PPL≦0
の条件を満たす請求項11に記載のコンタクトレンズ。
【請求項16】
コンタクトレンズの中心点を含む中心領域と、
前記中心領域を対称に取り囲む環状領域と、
前記環状領域を対称に取り囲む周辺領域と、
を含み、
前記中心領域外に少なくとも1つの光遮断リングを含み、前記環状領域は少なくとも1つの臨界点値を含み、前記環状領域は少なくとも1つの低臨界点値を含み、
前記中心領域の光屈折率をPOWCとし、前記環状領域の最大光屈折率をPPmaxとし、前記光遮断リングの最小内径をDBiとし、前記
低臨界点値をPPLとすると、
5.0D≦|PPmax-POWC|≦20.00D、
3.5mm≦DBi≦7.91mm、及び
-30.00≦PPmax/PPL≦0
の条件を満たすコンタクトレンズ。
【請求項17】
前記周辺領域は少なくとも1つのカラーパターン部を含む請求項16に記載のコンタクトレンズ。
【請求項18】
前記光遮断リングの最小内径をDBiとすると、
4.02mm≦DBi≦7.91mm
の条件を満たす請求項16に記載のコンタクトレンズ。
【請求項19】
前記光遮断リングの最大外径をDBoとすると、
6.0mm≦DBo≦11.0mm
の条件を満たす請求項16に記載のコンタクトレンズ。
【請求項20】
前記光遮断リングの色は、赤、橙、黄、緑、青、紺、紫、黒、白、銀又は金色から選ばれる請求項16に記載のコンタクトレンズ。
【請求項21】
コンタクトレンズの中心点を含む中心領域と、
前記中心領域を対称に取り囲む環状領域と、
前記環状領域を対称に取り囲む周辺領域と、
を含み、
前記環状領域は、内から外へ、高臨界点値である第1の臨界点値と、低臨界点値である第2の臨界点値との少なくとも2つの臨界点値を含み、
前記中心領域の光屈折率をPOWCとし、前記環状領域の最大光屈折率をPPmaxとし、前記第1の臨界点値をPCP1とし、前記中心領域の最大直径をDiCとすると、
5.0D≦|PPmax-POWC|≦20.00D、
0D<PCP1-POWC≦3.80D、及び
2.0mm≦DiC≦4.0mm
の条件を満たすコンタクトレンズ。
【請求項22】
前記第1の臨界点値をPCP1とし、前記第2の臨界点値をPCP2とすると、
-7.00D≦PCP2-PCP1≦0D
の条件を満たす請求項21に記載のコンタクトレンズ。
【請求項23】
前記第1の臨界点値をPCP1とし、前記第2の臨界点値をPCP2とすると、
-14.00D≦PCP2-PCP1≦-7.50D
の条件を満たす請求項21に記載のコンタクトレンズ。
【請求項24】
前記環状領域は、内から外へ、前記第1の臨界点値と、前記第2の臨界点値と、第3の臨界点値との少なくとも3つの臨界点値を含み、
前記第2の臨界点値をPCP2とし、前記第3の臨界点値をPCP3とすると、
0D≦PCP3-PCP2≦12.00D
の条件を満たす請求項21に記載のコンタクトレンズ。
【請求項25】
前記環状領域は、内から外へ、前記第1の臨界点値と、前記第2の臨界点値と、第3の臨界点値との少なくとも3つの臨界点値を含み、
前記第2の臨界点値をPCP2とし、前記第3の臨界点値をPCP3とすると、
14.00D≦PCP3-PCP2≦20.00Dの条件を満たす請求項21に記載のコンタクトレンズ。
【請求項26】
前記中心領域の光屈折率をPOWCとし、前記第1の臨界点値をPCP1とし、前記第2の臨界点値をPCP2とすると、
-1.75≦(PCP2-PCP1)/(PCP1-POWC)≦0
の条件を満たす請求項21に記載のコンタクトレンズ。
【請求項27】
前記中心領域の光屈折率をPOWCとし、前記第1の臨界点値をPCP1とし、前記第2の臨界点値をPCP2とすると、
-25≦(PCP2-PCP1)/(PCP1-POWC)≦-1.9
の条件を満たす請求項21に記載のコンタクトレンズ。
【請求項28】
前記環状領域は、内から外へ、前記第1の臨界点値と、前記第2の臨界点値と、高臨界点値である第3の臨界点値との少なくとも3つの臨界点値を含む請求項21に記載のコンタクトレンズ。
【請求項29】
前記環状領域は、内から外へ、前記第1の臨界点値と、前記第2の臨界点値と、中臨界点値である第3の臨界点値との少なくとも3つの臨界点値を含む請求項21に記載のコンタクトレンズ。
【請求項30】
前記環状領域は、内から外へ、前記第1の臨界点値と、前記第2の臨界点値と、低臨界点値である第3の臨界点値との少なくとも3つの臨界点値を含む請求項21に記載のコンタクトレンズ。
【請求項31】
コンタクトレンズの中心点を含む中心領域と、
前記中心領域を対称に取り囲む環状領域と、
前記環状領域を対称に取り囲む周辺領域と、
を含み、
前記環状領域は、内から外へ、高臨界点値である第1の臨界点値と、低臨界点値である第2の臨界点値との少なくとも2つの臨界点値を含み、
前記中心領域の光屈折率をPOWCとし、前記環状領域の最大光屈折率をPPmaxとし、前記第1の臨界点値をPCP1とし、前記中心領域の最大直径をDiCとすると、
5.0D≦|PPmax-POWC|≦20.00D、
4.00D≦PCP1-POWC≦20.00D、及び
2.0mm≦DiC≦4.0mm
の条件を満たすコンタクトレンズ。
【請求項32】
前記第1の臨界点値をPCP1とし、前記第2の臨界点値をPCP2とすると、
-7.00D≦PCP2-PCP1≦0D
の条件を満たす請求項31に記載のコンタクトレンズ。
【請求項33】
前記第1の臨界点値をPCP1とし、前記第2の臨界点値をPCP2とすると、
-14.00D≦PCP2-PCP1≦-7.50D
の条件を満たす請求項31に記載のコンタクトレンズ。
【請求項34】
前記環状領域は、内から外へ、前記第1の臨界点値と、前記第2の臨界点値と、第3の臨界点値との少なくとも3つの臨界点値を含み、
前記第2の臨界点値をPCP2とし、前記第3の臨界点値をPCP3とすると、
0D≦PCP3-PCP2≦12.00D
の条件を満たす請求項31に記載のコンタクトレンズ。
【請求項35】
前記環状領域は、内から外へ、前記第1の臨界点値と、前記第2の臨界点値と、第3の臨界点値との少なくとも3つの臨界点値を含み、
前記第2の臨界点値をPCP2とし、前記第3の臨界点値をPCP3とすると、
14.00D≦PCP3-PCP2≦20.00D
の条件を満たす請求項31に記載のコンタクトレンズ。
【請求項36】
前記中心領域の光屈折率をPOWCとし、前記第1の臨界点値をPCP1とし、前記第2の臨界点値をPCP2とすると、
-1.75≦(PCP2-PCP1)/(PCP1-POWC)≦0
の条件を満たす請求項31に記載のコンタクトレンズ。
【請求項37】
前記中心領域の光屈折率をPOWCとし、前記第1の臨界点値をPCP1とし、前記第2の臨界点値をPCP2とすると、
-25≦(PCP2-PCP1)/(PCP1-POWC)≦-1.9
の条件を満たす請求項31に記載のコンタクトレンズ。
【請求項38】
前記環状領域は、内から外へ、前記第1の臨界点値と、前記第2の臨界点値と、第3の臨界点値との少なくとも3つの臨界点値を含み、
前記第3の臨界点値は高臨界点値である請求項31に記載のコンタクトレンズ。
【請求項39】
-1.6≦(PCP2-PCP1)/(PCP1-POWC)≦0の条件を満たす請求項36に記載のコンタクトレンズ。
【請求項40】
-15.0≦(PCP2-PCP1)/(PCP1-POWC)≦-2.0の条件を満たす請求項37に記載のコンタクトレンズ。
【請求項41】
コンタクトレンズの中心点を含む中心領域と、
前記中心領域を対称に取り囲む環状領域と、
前記環状領域を対称に取り囲む周辺領域と、
を含み、
前記環状領域は少なくとも1つの臨界点値を含み、前記中心点に最も近づく臨界点値は第1の臨界点値であり、且つ前記第1の臨界点値は低臨界点値であり、
前記中心領域の光屈折率をPOWCとし、前記環状領域の最大光屈折率をPPmaxとし、前記第1の臨界点値をPCP1とし、前記中心領域の最大直径をDiCとすると、
5.0D≦|PPmax-POWC|≦20.00D、
-5.00D≦PCP1-POWC<0D、及び
2.0mm≦DiC≦4.0mm
の条件を満たすコンタクトレンズ。
【請求項42】
前記環状領域は、内から外へ、前記第1の臨界点値と、第2の臨界点値との少なくとも2つの臨界点値を含み、
前記第2の臨界点値をPCP2とすると、
-7.00D≦PCP2-PCP1≦0D
の条件を満たす請求項41に記載のコンタクトレンズ。
【請求項43】
前記環状領域は、内から外へ、前記第1の臨界点値と、第2の臨界点値との少なくとも2つの臨界点値を含み、
前記第2の臨界点値をPCP2とすると、
-14.00D≦PCP2-PCP1≦-7.50D
の条件を満たす請求項41に記載のコンタクトレンズ。
【請求項44】
前記環状領域は、内から外へ、前記第1の臨界点値と、第2の臨界点値と、第3の臨界点値との少なくとも3つの臨界点値を含み、
前記第2の臨界点値をPCP2とし、前記第3の臨界点値をPCP3とすると、
0D≦PCP3-PCP2≦12.00D
の条件を満たす請求項41に記載のコンタクトレンズ。
【請求項45】
前記環状領域は、内から外へ、前記第1の臨界点値と、第2の臨界点値と、第3の臨界点値との少なくとも3つの臨界点値を含み、
前記第2の臨界点値をPCP2とし、前記第3の臨界点値をPCP3とすると、
14.00D≦PCP3-PCP2≦20.00D
の条件を満たす請求項41に記載のコンタクトレンズ。
【請求項46】
前記環状領域は、内から外へ、前記第1の臨界点値と、第2の臨界点値との少なくとも2つの臨界点値を含み、前記中心領域の光屈折率はPOWCであり、
前記第2の臨界点値をPCP2とすると、
-1.75≦(PCP2-PCP1)/(PCP1-POWC)≦0
の条件を満たす請求項41に記載のコンタクトレンズ。
【請求項47】
前記環状領域は、内から外へ、前記第1の臨界点値と、第2の臨界点値との少なくとも2つの臨界点値を含み、前記中心領域の光屈折率はPOWCであり、
前記第2の臨界点値をPCP2とすると、
-25≦(PCP2-PCP1)/(PCP1-POWC)≦-1.9
の条件を満たす請求項41に記載のコンタクトレンズ。
【請求項48】
前記環状領域は、内から外へ、前記第1の臨界点値と、高臨界点値である第2の臨界点値との少なくとも2つの臨界点値を含む請求項41に記載のコンタクトレンズ。
【請求項49】
前記環状領域は、内から外へ、前記第1の臨界点値と、中臨界点値である第2の臨界点値との少なくとも2つの臨界点値を含む請求項41に記載のコンタクトレンズ。
【請求項50】
前記環状領域は、内から外へ、前記第1の臨界点値と、低臨界点値である第2の臨界点値との少なくとも2つの臨界点値を含む請求項41に記載のコンタクトレンズ。
【請求項51】
請求項1、請求項11、請求項16、請求項21、請求項31及び請求項41の何れか1項に記載のコンタクトレンズと、
前記コンタクトレンズを浸す浸潤溶液と、
を含み、
前記コンタクトレンズと前記浸潤溶液との少なくとも一方が毛様体筋麻痺剤を含むコンタクトレンズ製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンタクトレンズ及びコンタクトレンズ製品に関し、特に、中心領域から離れる箇所の光屈折率の向上幅を緩和可能で、近視を予防又は抑制することのできるコンタクトレンズ及びコンタクトレンズ製品に関する。
【背景技術】
【0002】
視力制御機能を持つ従来のコンタクトレンズは、焦点ぼけ程度の設計として、一般的に、中心領域から離れると、光屈折率が迅速に向上し、その光屈折率の激しい変化により、着用者の不快感が厳しくなり、長時間に治療コースに合わせて使用することができず、視力制御の効果が大幅に低下する。なお、正反識別機能を有する従来のコンタクトレンズは、コンタクトレンズの表面に凹んだ微細な溝を設け、或は突き出たドットを設けるが、凹んだ微細な溝によりコンタクトレンズがかけらになりやすく、突き出たドットにより着用者の異物感が厳しくなる。
また、視力制御機能を持つ従来のコンタクトレンズは、光束を制御できず、光束が多すぎれば着用者が羞明になりやすく、光束が少なすぎれば画像をはっきり見えなくなる。そのため、如何に前記欠陥を避けて視力制御機能を持たせるようにコンタクトレンズの構造を改良するかは、当業者の目標になっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の一目的は、近視を予防又は抑制することができ、環状領域が少なくとも1つの臨界点を含み、中心領域から離れる箇所の光屈折率の向上幅を効果的に緩和し、着用の快適性を向上させ、長周期治療の可能性を高くすることができるコンタクトレンズ及びコンタクトレンズ製品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明によると、コンタクトレンズの中心点を含む中心領域と、中心領域を対称に取り囲む環状領域と、環状領域を対称に取り囲む周辺領域と、を含み、周辺領域は少なくとも1つのカラーパターン部を含み、前記環状領域は少なくとも1つの低臨界点値を含み、環状領域は少なくとも1つの臨界点値を含む。
中心領域の光屈折率をPOWCとし、環状領域の最大光屈折率をPPmaxとし、中心領域の最大直径をDiCとし、前記低臨界点値をPPLとすると、
-0.50D≦POWC≦0.50D、
5.0D≦|PPmax-POWC|≦20.00D、
2.0mm≦DiC≦4.0mm、及び
-10.00D≦PPL≦0D
の条件を満たすコンタクトレンズを提供する。
【0005】
本発明によると、コンタクトレンズの中心点を含む中心領域と、中心領域を対称に取り囲む環状領域と、環状領域を対称に取り囲む周辺領域と、を含み、周辺領域は少なくとも1つのカラーパターン部を含み、前記環状領域は少なくとも1つの低臨界点値を含み、環状領域は少なくとも1つの臨界点値を含む。
中心領域の光屈折率をPOWCとし、環状領域の最大光屈折率をPPmaxとし、中心領域の最大直径をDiCとし、前記低臨界点値をPPLとすると、
5.0D≦|PPmax-POWC|≦20.00D
2.0mm≦DiC≦4.0mm、
-7.00D≦POWC≦-0.50D、及び
-30.00≦PPmax/PPL≦0
の条件を満たすコンタクトレンズを更に提供する。
【0006】
本発明によると、また、コンタクトレンズの中心点を含む中心領域と、中心領域を対称に取り囲む環状領域と、環状領域を対称に取り囲む周辺領域と、を含み、中心領域外に少なくとも1つの光遮断リングを含み、環状領域は少なくとも1つの臨界点値を含み、前記環状領域は少なくとも1つの低臨界点値を含む。
中心領域の光屈折率をPOWCとし、環状領域の最大光屈折率をPPmaxとし、光遮断リングの最小内径をDBiとし、前記低臨界点値をPPLとすると、
5.0D≦|PPmax-POWC|≦20.00D、
3.5mm≦DBi≦7.91mm、及び
-30.00≦PPmax/PPL≦0
の条件を満たすコンタクトレンズを提供する。
【0007】
本発明によると、更に、コンタクトレンズの中心点を含む中心領域と、中心領域を対称に取り囲む環状領域と、環状領域を対称に取り囲む周辺領域と、を含み、環状領域は、内から外へ、高臨界点値である第1の臨界点値と、低臨界点値である第2の臨界点値との少なくとも2つの臨界点値を含む。
中心領域の光屈折率をPOWCとし、環状領域の最大光屈折率をPPmaxとし、第1の臨界点値をPCP1とし、中心領域の最大直径をDiCとすると、
5.0D≦|PPmax-POWC|≦20.00D、
0D<PCP1-POWC≦3.80D、及び
2.0mm≦DiC≦4.0mm
の条件を満たすコンタクトレンズを提供する。
【0008】
本発明によると、更に、コンタクトレンズの中心点を含む中心領域と、中心領域を対称に取り囲む環状領域と、環状領域を対称に取り囲む周辺領域と、を含み、環状領域は、内から外へ、高臨界点値である第1の臨界点値と、低臨界点値である第2の臨界点値との少なくとも2つの臨界点値を含む。
中心領域の光屈折率をPOWCとし、環状領域の最大光屈折率をPPmaxとし、第1の臨界点値をPCP1とし、中心領域の最大直径をDiCとすると、
5.0D≦|PPmax-POWC|≦20.00D、
4.00D≦PCP1-POWC≦20.00D、及び
2.0mm≦DiC≦4.0mm
の条件を満たすコンタクトレンズを提供する。
【0009】
本発明によると、更に、コンタクトレンズの中心点を含む中心領域と、中心領域を対称に取り囲む環状領域と、環状領域を対称に取り囲む周辺領域と、を含み、環状領域は少なくとも1つの臨界点値を含む。中心点に最も近づく臨界点値は第1の臨界点値であり、且つ第1の臨界点値は低臨界点値である。
中心領域の光屈折率をPOWCとし、環状領域の最大光屈折率をPPmaxとし、第1の臨界点値をPCP1とし、中心領域の最大直径をDiCとすると、
5.0D≦|PPmax-POWC|≦20.00D、
-5.00D≦PCP1-POWC<0D、及び
2.0mm≦DiC≦4.0mm
の条件を満たすコンタクトレンズを提供する。
【0010】
本発明によると、更に、前文の何れの段落に記載のコンタクトレンズと、コンタクトレンズを浸す浸潤溶液と、を含み、コンタクトレンズと浸潤溶液との少なくとも一方が毛様体筋麻痺剤を含むコンタクトレンズ製品を提供する。
【発明の効果】
【0011】
POWCが上記条件を満たすと、近視趨勢の潜在する患者に使用される場合、光線を網膜に良好に集光させ、はっきり且つ快適な画像を提供することができ、中低度近視の患者に使用される場合、中心領域の光屈折率により近視矯正機能を提供し、必要に応じて中心領域の光屈折率を調整し、光線を網膜に良好に集光させ、はっきり且つ快適な画像を提供することができる。
【0012】
|PPmax-POWC|が上記条件を満たすと、緩やかな焦点ぼけ程度を提供し、長時間着用場合の不快適感の軽減に寄与し、長時間の使用可能性を提供して近視抑制の目的を達成させることができる。
【0013】
PCP1-POWCが条件式0D<PCP1-POWC≦3.80Dを満たすと、焦点ぼけ程度を適切に小幅に高くし、近視の予防又は抑制効果を向上させることに寄与する。
【0014】
PCP1-POWCが条件式4.00D≦PCP1-POWC≦20.00Dを満たすと、焦点ぼけ程度を適切且つ段階的な幅度で高くし、近視の予防又は抑制効果を向上させることに寄与する。
【0015】
PCP1-POWCが-5.00D≦PCP1-POWC<0Dの条件を満たすと、焦点ぼけ程度を適切且つ小幅に調整し、近視の予防又は抑制効果を向上させることに寄与する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の第1の実施形態に係るコンタクトレンズを示す区画模式図である。
【
図2A】本発明の第2の実施形態に係るコンタクトレンズを示す区画模式図である。
【
図3A】本発明の第3の実施形態によるコンタクトレンズを示す区画模式図である。
【
図4】本発明の第4の実施形態に係るコンタクトレンズの光遮断リングを示す配置模式図である。
【
図5】本発明の第5の実施形態に係るコンタクトレンズの光遮断リングを示す配置模式図である。
【
図6】本発明の第6の実施形態に係るコンタクトレンズの光遮断リングを示す配置模式図である。
【
図7】本発明の第7の実施形態に係るコンタクトレンズの光遮断リングを示す配置模式図である。
【
図8】本発明の第8の実施形態に係るコンタクトレンズの光遮断リングを示す配置模式図である。
【
図9】本発明の第9の実施形態に係るコンタクトレンズの光遮断リングを示す配置模式図である。
【
図10】本発明の第10の実施形態に係るコンタクトレンズの光遮断リングを示す配置模式図である。
【
図11】本発明の第11の実施形態に係るコンタクトレンズの光遮断リングを示す配置模式図である。
【
図12】第1の実施例のコンタクトレンズの半径と光屈折率との関係図である。
【
図13】第2の実施例のコンタクトレンズの半径と光屈折率との関係図である。
【
図14】第5の実施例のコンタクトレンズの半径と光屈折率との関係図である。
【
図15】第6の実施例のコンタクトレンズの半径と光屈折率との関係図である。
【
図16】第7の実施例のコンタクトレンズの半径と光屈折率との関係図である。
【
図17】第9の実施例のコンタクトレンズの半径と光屈折率との関係図である。
【
図18】第10の実施例のコンタクトレンズの半径と光屈折率との関係図である。
【
図19】第12の実施例のコンタクトレンズの半径と光屈折率との関係図である。
【
図20】第16の実施例のコンタクトレンズの半径と光屈折率との関係図である。
【
図21】第21の実施例のコンタクトレンズの半径と光屈折率との関係図である。
【
図22】第26の実施例のコンタクトレンズの半径と光屈折率との関係図である。
【
図23】第27の実施例のコンタクトレンズの半径と光屈折率との関係図である。
【
図24】第28の実施例のコンタクトレンズの半径と光屈折率との関係図である。
【
図25】第29の実施例のコンタクトレンズの半径と光屈折率との関係図である。
【
図26】第30の実施例のコンタクトレンズの半径と光屈折率との関係図である。
【
図27】本発明の第12の実施形態に係るコンタクトレンズ製品を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係るコンタクトレンズ100を示す区画模式図である。
図1において、コンタクトレンズ100は、中心領域110と、環状領域120と、周辺領域130と、を含む。中心領域110はコンタクトレンズ100の中心点Oを含み、環状領域120は中心領域110を対称に取り囲み、周辺領域130は環状領域120を対称に取り囲み、環状領域120は少なくとも1つの臨界点値を含む。臨界点値を設けることで、段階的な大幅又は小幅な緩和効果を提供し、中心領域110から離れた箇所の光屈折率の向上幅を効果的に緩和し、着用の快適性を向上させ、長周期治療の可能性を高くすることができる。
【0018】
中心領域110の光屈折率はPOWCであり、-0.50D≦POWC≦0.50Dの条件を満たしてよい。これにより、近視趨勢の潜在する患者に使用される場合、光線を網膜に良好に集光させ、はっきり且つ快適な画像を提供することができる。具体的には、中心領域110に低い度数又は度数なしの光屈折率を配置し、また環状領域120のような適切且つ緩やかな焦点ぼけ設計に合わせれば、光線を網膜前に集光させて、近視予防を達成させ眼軸の増長を避けることができる。
或は、-0.25D≦POWC≦0.25Dの条件を満たしてよい。
【0019】
中心領域110の光屈折率はPOWCであり、-8.00D≦POWC<0Dの条件を満たしてよい。これにより、中低度近視の患者に使用される場合、中心領域110の光屈折率により近視矯正機能を提供し、必要に応じて中心領域110の光屈折率を調整し、光線を網膜に良好に集光させ、はっきり且つ快適な画像を提供することができる。
或は、-7.00D≦POWC≦-0.25Dの条件を満たしてよい。
或は、-6.50D≦POWC<0Dの条件を満たしてよい。
或は、-5.50D≦POWC<0Dの条件を満たしてよい。
或は、-4.50D≦POWC<0Dの条件を満たしてよい。
【0020】
中心領域110の光屈折率はPOWCであり、環状領域120の最大光屈折率はPPmaxであり、2.00D≦|PPmax-POWC|≦20.00Dの条件を満たす。これにより、環状領域120の設計により、光屈折率が向上し、環状領域120の光線が網膜前に集光し、焦点ぼけ効果によって近視の予防及び抑制の機能を達成させ、眼軸増長の問題を効果的に避ける。
或は、2.00D≦|PPmax-POWC|≦8.00Dの条件を満たしてよい。
或は、3.50D≦|PPmax-POWC|≦19.00Dの条件を満たしてよい。
或は、5.50D≦|PPmax-POWC|≦17.00Dの条件を満たしてよい。
或は、8.00D≦|PPmax-POWC|≦15.00Dの条件を満たしてよい。
或は、9.50D≦|PPmax-POWC|≦15.50Dの条件を満たしてよい。
【0021】
環状領域120の最大光屈折率はPPmaxであり、0D≦PPmax≦15.00Dの条件を満たしてよい。これにより、着用者の要求に応じて中心領域110外の焦点ぼけ効果を適切に向上させることができる。
或は、0.50D≦PPmax≦13.00Dの条件を満たしてよい。
或は、1.50D≦PPmax≦12.50Dの条件を満たしてよい。
或は、2.00D≦PPmax≦10.5Dの条件を満たしてよい。
或は、2.00D≦PPmax≦9.00Dの条件を満たしてよい。
【0022】
環状領域120は、PPHである少なくとも1つの高臨界点値を含んでよく、-5.00D≦PPH≦20.00Dの条件を満たしてよい。これにより、光屈折率向上の変化程度を緩和させることができる。
或は、-5.00D≦PPH≦18.00Dの条件を満たしてよい。
或は、-3.00D≦PPH≦16.00Dの条件を満たしてよい。
或は、-1.00D≦PPH≦16.00Dの条件を満たしてよい。
或は、-1.00D≦PPH≦14.00Dの条件を満たしてよい。
【0023】
環状領域120は、PPMである少なくとも1つの中臨界点値を含んでよく、-6.00D≦PPM≦0Dの条件を満たしてよい。これにより、網膜の周辺に一部のはっきりした焦点合わせ領域を提供し、着用コンタクトレンズ100の不快感を緩めることができる。或は、-3.00D≦PPM≦0Dの条件を満たしてよい。
【0024】
環状領域120は、PPLである少なくとも1つの低臨界点値を含んでよく、-10.00D≦PPL≦0Dの条件を満たしてよい。これにより、光屈折率向上の設計の自由度を高くすることができ、光屈折率の変化に対する緩和効果を有する。
或は、-9.00D≦PPL≦0Dの条件を満たしてよい。
或は、-4.00D≦PPL≦0Dの条件を満たしてよい。
【0025】
環状領域120は、PPHである少なくとも1つの高臨界点値を含んでよく、環状領域120の最大光屈折率はPPmaxであり、-5.00≦|PPmax/PPH|≦60.00の条件を満たしてよい。これにより、着用者の状況に応じて中心領域110外の好適な焦点ぼけ程度を設けることができる。また、高臨界点値を設けることは、焦点ぼけ程度を区分的に向上させ、周辺の高焦点ぼけ設計の不快感を緩めることに寄与する。
或は、-5.00≦|PPmax/PPH|≦30.00の条件を満たしてよい。
或は、-5.00≦|PPmax/PPH|≦20.00の条件を満たしてよい。
或は、-3.00≦|PPmax/PPH|≦20.00の条件を満たしてよい。
或は、-5.00≦|PPmax/PPH|≦15.00の条件を満たしてよい。
或は、-3.00≦|PPmax/PPH|≦18.00の条件を満たしてよい。
或は、-3.00≦|PPmax/PPH|≦15.00の条件を満たしてよい。
或は、-3.00≦|PPmax/PPH|≦10.00の条件を満たしてよい。
或は、-3.00≦|PPmax/PPH|≦9.00の条件を満たしてよい。
或は、-3.00≦|PPmax/PPH|≦5.00の条件を満たしてよい。
【0026】
環状領域120は、PPLである少なくとも1つの低臨界点値を含んでよく、環状領域120の最大光屈折率はPPmaxであり、-40.00≦|PPmax/PPL|≦0の条件を満たしてよい。これにより、着用者の状況に応じて中心領域110外の好適な焦点ぼけ程度を設けることができ、低臨界点値を設けることは、焦点ぼけ程度を漸進的に緩和し、高焦点ぼけ設計の困難度を低下させることに寄与する。
或は、-30.00≦|PPmax/PPL|≦0の条件を満たしてよい。
或は、-25.00≦|PPmax/PPL|≦0の条件を満たしてよい。
或は、-20.00≦|PPmax/PPL|≦0の条件を満たしてよい。
或は、-15.00≦|PPmax/PPL|≦0の条件を満たしてよい。
或は、-10.00≦|PPmax/PPL|≦0の条件を満たしてよい。
【0027】
中心領域110の最大直径はDiCであり、1.0mm≦DiC≦4.5mmの条件を満たしてよい。これにより、着用者の状況に応じてはっきりした中央視野範囲を提供することができ、着用時の不快感を低減することに寄与する。
或は、1.4mm≦DiC≦4.5mmの条件を満たしてよい。
或は、1.4mm≦DiC≦3.5mmの条件を満たしてよい。
或は、2.0mm≦DiC≦3.0mmの条件を満たしてよい。
【0028】
環状領域120の最大直径はDiPであり、DiP≦8.0mmの条件を満たしてよい。これにより、適切な環状領域120の範囲を提供して、近視の抑制や予防を達成させることができる。
【0029】
環状領域120は少なくとも1つの臨界点値を含んでよく、中心点に最も近づく臨界点値は第1の臨界点値であり、且つ第1の臨界点値は低臨界点値であってよい。これにより、光屈折率を適度に低下し、光屈折率の変化を緩和し、焦点ぼけによる着用者の不快感を低減することができる。
【0030】
環状領域120は、内から外へ、第1の臨界点値と、第2の臨界点値との少なくとも2つの臨界点値を含んでよく、第1の臨界点値は高臨界点値であってよい。これにより、環状領域120の内側で光屈折率をすぐに高くすることができ、近視の予防又は抑制の強度の向上に寄与する。
【0031】
第1の臨界点値は高臨界点値であってよく、且つ第2の臨界点値は低臨界点値であってよい。第1の臨界点が高臨界点である場合、環状領域120の内側で光屈折率をすぐに高くすることができ、近視の予防又は抑制の強度の向上に寄与し、更に第2の臨界点が低臨界点であることに合わせて、光屈折率を適度に低下し、光屈折率の変化を緩和し、焦点ぼけによる着用者の不快感を低減することができる。
【0032】
第2の臨界点値は高臨界点値であってよい。これにより、焦点ぼけ程度の向上に寄与し、短周期で近視の予防又は抑制効果を取得する。
【0033】
第2の臨界点値は、中臨界点値であってよい。これにより、焦点ぼけ程度の緩和に寄与し、環状領域120部分にはっきりした焦点合わせ効果を持たせて、着用者の視覚快適性を増える。
【0034】
第2の臨界点値は低臨界点値であってよい。これにより、焦点ぼけ程度の緩和に寄与し、着用時の不快感を低減する。
【0035】
中心領域110の光屈折率はPOWCであり、第1の臨界点値はPCP1であり、0D<PCP1-POWC≦3.80Dの条件を満たしてよい。これにより、第1の臨界点と中心との好適な光屈折率差分値を設計することで、焦点ぼけ程度を適切に小幅に高くし、近視の予防又は抑制効果を向上させることに寄与する。
或は、0D<PCP1-POWC≦3.5Dの条件を満たしてよい。
【0036】
中心領域110の光屈折率はPOWCであり、第1の臨界点値はPCP1であり、4.00D≦PCP1-POWC≦20.00Dの条件を満たしてよい。これにより、第1の臨界点と中心領域110との好適な光屈折率差分値を設計することは、焦点ぼけ程度を適切且つ段階的なの幅度で高くし、近視の予防又は抑制効果を向上させることに寄与する。
或は、4.5D≦PCP1-POWC≦18Dの条件を満たしてよい。
或は、4.5D≦PCP1-POWC≦10Dの条件を満たしてよい。
【0037】
中心領域110の光屈折率はPOWCであり、第1の臨界点値はPCP1であり、-6.00D≦PCP1-POWC≦10Dの条件を満たしてよい。これにより、第1の臨界点と中心領域110との好適な光屈折率差分値を設計することは、焦点ぼけ程度を適切且つ小幅に調整し、近視の予防又は抑制効果を向上させることに寄与する。
或は、-6.00D≦PCP1-POWC<0Dの条件を満たしてよい。
或は、-5.00D≦PCP1-POWC<0Dの条件を満たしてよい。
或は、-4.00D≦PCP1-POWC<0Dの条件を満たしてよい。
【0038】
第1の臨界点値はPCP1であり、第2の臨界点値はPCP2であり、-14.00D≦PCP2-PCP1≦16Dの条件を満たしてよい。これにより、焦点ぼけ設計による不快感を避けることができる。
【0039】
第1の臨界点値はPCP1であり、第2の臨界点値はPCP2であり、-7.00D≦PCP2-PCP1≦0Dの条件を満たしてよい。これにより、第2の臨界点と第1の臨界点との好適な光屈折率差分値を設計することで、光屈折率を小幅に低減し、焦点ぼけ設計による不快感を減緩し避けることができる。
或は、-6.00D≦PCP2-PCP1≦0Dの条件を満たしてよい。
或は、-5.00D≦PCP2-PCP1≦0Dの条件を満たしてよい。
【0040】
第1の臨界点値はPCP1であり、第2の臨界点値はPCP2であり、-14.00D≦PCP2-PCP1≦-7.50Dの条件を満たしてよい。これにより、第2の臨界点と第1の臨界点との好適な光屈折率差分値を設計することで、光屈折率を大幅に低下させ、焦点ぼけ設計による不快感を快速に改善することができる。
或は、-12.00D≦PCP2-PCP1≦-7.50Dの条件を満たしてよい。
或は、-10.00D≦PCP2-PCP1≦-7.50Dの条件を満たしてよい。
【0041】
中心領域110の光屈折率はPOWCであり、第1の臨界点値はPCP1であり、第2の臨界点値はPCP2であり、-25≦(PCP2-PCP1)/(PCP1-POWC)≦0の条件を満たしてよい。これにより、不快感を低減し、また近視の予防又は抑制の成功率を向上させることができる。
【0042】
中心領域110の光屈折率はPOWCであり、第1の臨界点値はPCP1であり、第2の臨界点値はPCP2であり、-1.75≦(PCP2-PCP1)/(PCP1-POWC)≦0の条件を満たしてよい。これにより、好適な光屈折率差分値の比率を設計することで、小幅な光屈折率変化で緩やかな焦点ぼけ設計を達成させ、着用者の長周期着用と漸進適応に寄与し、近視の予防又は抑制の成功率を向上させる。
或は、-1.6≦(PCP2-PCP1)/(PCP1-POWC)≦0の条件を満たしてよい。
【0043】
中心領域110の光屈折率はPOWCであり、第1の臨界点値はPCP1であり、第2の臨界点値はPCP2であり、-25≦(PCP2-PCP1)/(PCP1-POWC)≦-1.9の条件を満たしてよい。これにより、好適な光屈折率差分値の比率を設計することで、大幅の光屈折率変化で大程度の焦点ぼけ設計を達成させ、着用者が短周期で近視の予防又は抑制効果を取得することに寄与する。
或は、-15≦(PCP2-PCP1)/(PCP1-POWC)≦-2の条件を満たしてよい。
【0044】
環状領域120は、内から外へ、第1の臨界点値と、PCP2である第2の臨界点値と、PCP3である第3の臨界点値との少なくとも3つの臨界点値を含んでよく、-20.00D≦PCP3-PCP2≦20.00Dの条件を満たしてよい。これにより、不快感を低減し、また近視の予防又は抑制効果を向上させることができる。
【0045】
第2の臨界点値はPCP2であり、第3の臨界点値はPCP3であり、0D≦PCP3-PCP2≦12.00Dの条件を満たしてよい。これにより、第3の臨界点と第2の臨界点との好適な光屈折率差分値を設計することで、光屈折率の向上を小幅に緩和し、患者の近視の予防又は抑制コースでの適応力を向上させることができる。
【0046】
第2の臨界点値はPCP2であり、第3の臨界点値はPCP3であり、14.00D≦PCP3-PCP2≦20.00Dの条件を満たしてよい。これにより、第3の臨界点と第2の臨界点との好適な光屈折率差分値を設計することで、光屈折率を大幅に向上させ、近視の予防又は抑制効果を高く向上させることができる。
【0047】
第3の臨界点値は高臨界点値であってよい。これにより、焦点ぼけ程度の向上に寄与し、短周期で近視の予防又は抑制効果を取得する。
【0048】
第3の臨界点値は、中臨界点値であってよい。これにより、焦点ぼけ程度の緩和に寄与し、環状領域120部分にはっきりした焦点合わせ効果を持たせて、着用者の視覚快適性が増える。
【0049】
第3の臨界点値は低臨界点値であってよい。これにより、焦点ぼけ程度の緩和に寄与し、着用時の不快感を低減する。
【0050】
環状領域120は、内から外へ、第1の臨界点値と、第2の臨界点値と、PCP3である第3の臨界点値と、PCP4である第4の臨界点値との少なくとも4つの臨界点値を含んでよく、-15.00D≦PCP4-PCP3≦12.00Dの条件を満たしてよい。これにより、光屈折率を大幅に向上させ、近視の予防又は抑制効果を高く向上させることができる。
【0051】
第4の臨界点値は高臨界点値であってよい。これにより、焦点ぼけ程度の向上に寄与し、短周期で近視の予防又は抑制効果を取得する。
【0052】
第4の臨界点値は低臨界点値であってよい。これにより、焦点ぼけ程度の緩和に寄与し、着用時の不快感を低減する。
【0053】
環状領域120は、内から外へ、第1の臨界点値と、第2の臨界点値と、第3の臨界点値と、PCP4である第4の臨界点値と、PCP5である第5の臨界点値との少なくとも5つの臨界点値を含んでよく、-5.00D≦PCP5-PCP4≦5.00Dの条件を満たしてよい。これにより、光屈折率の向上を小幅に緩和し、患者の近視の予防又は抑制コースでの適応力を向上させることができる。
【0054】
第5の臨界点値は高臨界点値であってよい。これにより、焦点ぼけ程度の向上に寄与し、短周期で近視の予防又は抑制効果を取得する。
【0055】
第5の臨界点値は低臨界点値であってよい。これにより、焦点ぼけ程度の緩和に寄与し、着用時の不快感を低減する。
【0056】
環状領域120は、内から外へ、第1の臨界点値と、第2の臨界点値と、第3の臨界点値と、第4の臨界点値と、PCP5である第5の臨界点値と、PCP6である第6の臨界点値との少なくとも6つの臨界点値を含んでよく、-5.00D≦PCP6-PCP5≦15.00Dの条件を満たしてよい。これにより、光屈折率を大幅に向上させ、近視の予防又は抑制効果を高く向上させることができる。
【0057】
第6の臨界点値は高臨界点値であってよい。これにより、焦点ぼけ程度の向上に寄与し、短周期で近視の予防又は抑制効果を取得する。
【0058】
第6の臨界点値は低臨界点値であってよい。これにより、焦点ぼけ程度の緩和に寄与し、着用時の不快感を低減する。
【0059】
前記臨界点値、高臨界点値、低臨界点値及び中臨界点値は、下記のように定義される。コンタクトレンズ100の環状領域120は、少なくとも1つの臨界点(図示せず)を含んでよく、臨界点の光屈折率が臨界点値と呼ばれ、臨界点値と中心領域110光屈折率との関係によって、臨界点を高臨界点(CH)、低臨界点(CL)及び中臨界点(CM)に分ける。臨界点値が中心領域110の光屈折率より高い臨界点が高臨界点と呼ばれ、その臨界点値が高臨界点値と呼ばれる。臨界点値が中心領域110の光屈折率より低い臨界点が低臨界点と呼ばれ、その臨界点値が低臨界点値と呼ばれる。臨界点値が中心領域110の光屈折率に等しい臨界点が中臨界点と呼ばれ、その臨界点値が中臨界点値と呼ばれる。
【0060】
<第2の実施形態>
図2Aは、本発明の第2の実施形態に係るコンタクトレンズ200を示す区画模式図である。
図2Bは、
図2Aに示すコンタクトレンズ200を示す側面図である。
図2Cは、
図2Aに示すコンタクトレンズ200を示す上面図である。
図2A~
図2Cにおいて、コンタクトレンズ200は、中心領域210と、環状領域220と、周辺領域230と、を含む。中心領域210はコンタクトレンズ200の中心点Oを含み、環状領域220は中心領域210を対称に取り囲み、周辺領域230は環状領域220を対称に取り囲み、環状領域220は少なくとも1つの臨界点値を含む。周辺領域230は少なくとも1つのカラーパターン部を含んでよい。
【0061】
具体的には、第2の実施形態において、周辺領域230は、パターンが環状である第1のカラーパターン部240Aと、パターンが放射状である第2のカラーパターン部240Bとの2つのカラーパターン部を含む。第1のカラーパターン部240Aの色は赤、橙、黄、緑、青、紺、紫、黒、白、銀又は金色から選ばれてよく、第2のカラーパターン部240Bの色は第1のカラーパターン部240Aの色と異なる。これにより、異なる色は異なる可視光透過効果を有し、適切な色を選択すると、光線の透過能力を効果的に抑制することができ(光束を向上又は低減する)、濃い色のカラーパターン部は羞明効果を低減することができ、明るい色のカラーパターン部は光束を向上させることができ、且つカラーパターン部の光透過率が低く、高度な光遮断機能を有し、グレアや迷光の視力制御効果に対する妨害を低減する。少なくとも第1のカラーパターン部240Aと第2のカラーパターン部240Bとの2つのカラーパターン部を設けることで、迷光効果を選択的に組み合わせて低減することができる。
【0062】
他の実施形態において、カラーパターン部の最小内半径は、環状領域の一部を含んでもよく、環状領域周辺の迷光を遮断し、焦点ぼけ箇所の成像に対する妨害を避けることに寄与する効果を持たせ、着用者の不快感を低減する。
【0063】
コンタクトレンズ200の他の細部については、
図1に示すコンタクトレンズ100と同じであるので、ここで詳細的に説明しない。
【0064】
<第3の実施形態>
図3Aは、本発明の第3の実施形態によるコンタクトレンズ300を示す区画模式図である。
図3Bは、
図3Aに示すコンタクトレンズ300を示す側面図である。
図3Cは、
図3Aに示すコンタクトレンズ300を示す上面図である。
図3A~
図3Cにおいて、コンタクトレンズ300は、中心領域310と、環状領域320と、周辺領域330と、を含む。中心領域310はコンタクトレンズ300の中心点Oを含み、環状領域320は中心領域310を対称に取り囲み、周辺領域330は環状領域320を対称に取り囲み、環状領域320は少なくとも1つの臨界点値を含む。周辺領域330は少なくとも1つのカラーパターン部を含んでよい。
【0065】
具体的には、第3の実施形態において、周辺領域330は、パターンが環状である第1のカラーパターン部340Aと、パターンが複数のLである第2のカラーパターン部340Bとの2つのカラーパターン部を含み、第2のカラーパターン部340Bによって方向を識別可能なパターンを配置することで、コンタクトレンズ300の正反面識別機能を達成させることに寄与し、着用時の正確性を向上させ、着用の便利性と効率を高くすることができる。第1のカラーパターン部340Aの色は赤、橙、黄、緑、青、紺、紫、黒、白、銀又は金色から選ばれてよく、第2のカラーパターン部340Bの色は第1のカラーパターン部340Aの色と異なる。これにより、異なる色は異なる可視光透過効果を有し、適切な色を選択すると、光線の透過能力を効果的に制御することができ(光束を向上又は低減する)、濃い色のカラーパターン部は羞明効果を低減することができ、明るい色のカラーパターン部は光束を向上させることができ、且つカラーパターン部の光透過率が低く、高度な光遮断機能を有し、グレアや迷光の視力制御効果に対する妨害を低減する。少なくとも第1のカラーパターン部340Aと第2のカラーパターン部340Bとの2つのカラーパターン部を設けることで、迷光効果を選択的に組み合わせて低減することができる。
【0066】
他の実施形態において、カラーパターン部の最小内半径は、環状領域の一部を含んでもよく、環状領域周辺の迷光を遮断し、焦点ぼけ箇所の成像に対する妨害を避けることに寄与する効果を持たせ、着用者の不快感を低減する。
【0067】
コンタクトレンズ300の他の細部については、
図1に示すコンタクトレンズ100と同じであってよいので、ここで詳細的に説明しない。
【0068】
<第4の実施形態>
図4は、本発明の第4の実施形態に係るコンタクトレンズ400の光遮断リング450を示す配置模式図である。
図4において、コンタクトレンズ400は、中心領域(別に番号をつけず)と、環状領域(別に番号をつけず)と、周辺領域(別に番号をつけず)と、を含む。中心領域は、コンタクトレンズ400の中心点Oを含み、環状領域は中心領域を対称に取り囲み、周辺領域は環状領域を対称に取り囲み、環状領域は少なくとも1つの臨界点値を含む。コンタクトレンズ400の中心領域外に少なくとも1つの光遮断リング450を含んでよい。好ましくは、光遮断リング450が環状領域に設けられ、これにより、焦点ぼけ領域の迷光を効果的に除去し、近視抑制の治療効果を向上させることができる。
或は、周辺領域は、少なくとも1つの光遮断リング450(環状領域から周辺領域まで延在し、つまり、周辺領域が光遮断リング450の一部しか含まない)を含んでよい。これにより、多すぎる光線が目に入って羞明にならないようにすることができ、画像の明るさを確保するように、十分な光束を維持することができる。
【0069】
第4の実施形態において、光遮断リング450は均一に分布するように設けられ、これにより、迷光の妨害を効果的に低減させることができ、また着用者の瞳孔の大きさによって設計を最適化することができ、多すぎる光線が目に入って羞明になる問題を避け、画像の明るさを確保するように、十分な光束を維持することができる。前記均一に分布することとは、規則正しく、間断的に又は全体が充填されるような設計である。しかしながら、本発明はこれに制限されない。
【0070】
第4の実施形態において、光遮断リング450は詰まって充填されるが、他の形態において、光遮断リングは間断的に充填されてもよく(
図10参照)又は点状に分布してもよい(
図11参照)。これにより、多すぎる光線が目に入って羞明にならないようにすることができ、画像の明るさを確保するように、十分な光束を維持することができる。
【0071】
光遮断リング450の色は赤、橙、黄、緑、青、紺、紫、黒、白、銀又は金色から選ばれてよい。これにより、適切な色を選択することで、光束を向上又は低減することができ、濃い色の光遮断リング450で羞明効果を低下させ、明るい色の光遮断リングで視野の明るさを向上させることができる。
【0072】
第4の実施形態において、光遮断リング450の最小内径はDBiであり、DBi=7.04mmの条件を満たしてよい。他の実施形態において、光遮断リングの最小内径はDBiであり、3.5mm≦DBi≦11.0mmの条件を満たしてよい。これにより、多すぎる光線が目に入って羞明になる問題を避け、画像の明るさを確保するように、十分な光束を維持することができる。
或は、3.5mm≦DBi≦10mmの条件を満たしてよい。
或は、4.5mm≦DBi≦10mmの条件を満たしてよい。
或は、4.5mm≦DBi≦9mmの条件を満たしてよい。
或は、4.5mm≦DBi≦8.5mmの条件を満たしてよい。
【0073】
第4の実施形態において、光遮断リング450の最大外径はDBoであり、DBo=9.1mmの条件を満たしてよい。他の実施形態において、光遮断リングの最大外径はDBoであり、6mm≦DBo≦14mmの条件を満たしてよい。これにより、多すぎる光線が目に入って羞明になる問題を避け、画像の明るさを確保するように、十分な光束を維持することができる。
或は、6mm≦DBo≦13mmの条件を満たしてよい。
或は、6.5mm≦DBo≦12.5mmの条件を満たしてよい。
或は、6.0mm≦DBo≦11.0mmの条件を満たしてよい。
或は、7.5mm≦DBo≦12.5mmの条件を満たしてよい。
或は、8.5mm≦DBo≦11.5mmの条件を満たしてよい。
【0074】
第4の実施形態において、コンタクトレンズ400の最大外径はDoであり、Do=14mmの条件を満たしてよい。他の実施形態において、コンタクトレンズの最大外径はDoであり、13mm≦Do≦15mmの条件を満たしてよい。これにより、必要に応じてコンタクトレンズの最も適切な大きさを作る。
【0075】
第4の実施形態において、コンタクトレンズ400の周辺領域は、更に、少なくとも1つのカラーパターン部(図示せず)を含んでよく、カラーパターン部の細部については、
図2A~
図2Cのコンタクトレンズ200又は
図3A~
図3Cのコンタクトレンズ300と同じであってよいので、ここで詳細的に説明しない。コンタクトレンズ400の他の細部については、
図1に示すコンタクトレンズ100と同じであってよいので、ここで詳細的に説明しない。
【0076】
<第5の実施形態>
図5は、本発明の第5の実施形態に係るコンタクトレンズ500の光遮断リング550を示す配置模式図である。
図5において、コンタクトレンズ500は、中心領域と(別に番号をつけず)、環状領域(別に番号をつけず)と、周辺領域(別に番号をつけず)と、を含む。中心領域は、コンタクトレンズ500の中心点Oを含み、環状領域は中心領域を対称に取り囲み、周辺領域は環状領域を対称に取り囲み、環状領域は少なくとも1つの臨界点値を含む。コンタクトレンズ500の中心領域外は、少なくとも1つの光遮断リング550を含んでよい。好ましくは、光遮断リング550が環状領域に設けられる。或は、周辺領域は、少なくとも1つの光遮断リング550を含んでよい(環状領域から周辺領域まで延在し、つまり周辺領域が光遮断リング550の一部しか含まない)。
【0077】
第5の実施形態において、光遮断リング550は均一に分布するように設けられ、且つ詰まって充填され、光遮断リング550の色は赤、橙、黄、緑、青、紺、紫、黒、白、銀又は金色から選ばれてよい。
【0078】
第5の実施形態において、光遮断リング550の最小内径はDBiであり(
図4参照)、光遮断リング550の最大外径はDBoであり(
図4参照)、コンタクトレンズ500の最大外径はDoである。DBi=4.02mm、DBo=7.18mm、及びDo=14mmの条件を満たしてよい。
【0079】
第5の実施形態において、コンタクトレンズ500の周辺領域は、更に、少なくとも1つのカラーパターン部(図示せず)を含んでよく、カラーパターン部の細部については、
図2A~
図2Cのコンタクトレンズ200又は
図3A~
図3Cのコンタクトレンズ300と同じであってよいので、ここで詳細的に説明しない。コンタクトレンズ500の他の細部については、
図1に示すコンタクトレンズ100と同じであってよいので、ここで詳細的に説明しない。
【0080】
<第6の実施形態>
図6は、本発明の第6の実施形態に係るコンタクトレンズ600の光遮断リング650を示す配置模式図である。
図6において、コンタクトレンズ600は、中心領域(別に番号をつけず)と、環状領域(別に番号をつけず)と、周辺領域(別に番号をつけず)と、を含む。中心領域はコンタクトレンズ600の中心点Oを含み、環状領域は中心領域を対称に取り囲み、周辺領域は環状領域を対称に取り囲み、環状領域は少なくとも1つの臨界点値を含む。コンタクトレンズ600の中心領域外に少なくとも1つの光遮断リング650を含んでよい。好ましくは、光遮断リング650が環状領域に設けられる。
或は、周辺領域は、少なくとも1つの光遮断リング650を含んでよい(環状領域から周辺領域まで延在し、つまり周辺領域は光遮断リング650の一部しか含まない)。
【0081】
第6の実施形態において、光遮断リング650は均一に分布するように設けられ、且つ詰まって充填され、光遮断リング650の色は赤、橙、黄、緑、青、紺、紫、黒、白、銀又は金色から選ばれてよい。
【0082】
第6の実施形態において、光遮断リング650の最小内径はDBiであり(
図4参照)、光遮断リング650の最大外径はDBoであり(
図4参照)、コンタクトレンズ600の最大外径はDoである。DBi=5.95mm、DBo=12.07mm、及びDo=14mmの条件を満たしてよい。
【0083】
第6の実施形態において、コンタクトレンズ600の周辺領域は、更に、少なくとも1つのカラーパターン部(図示せず)を含んでよく、カラーパターン部の細部については、
図2A~
図2Cのコンタクトレンズ200又は
図3A~
図3Cのコンタクトレンズ300と同じであってよいので、ここで詳細的に説明しない。コンタクトレンズ600の他の細部については、
図1に示すコンタクトレンズ100と同じであってよいので、ここで詳細的に説明しない。
【0084】
<第7の実施形態>
図7は、本発明の第7の実施形態に係るコンタクトレンズ700の光遮断リング750を示す配置模式図である。
図7において、コンタクトレンズ700は、中心領域(別に番号をつけず)と、環状領域(別に番号をつけず)と、周辺領域(別に番号をつけず)と、を含む。中心領域はコンタクトレンズ700の中心点Oを含み、環状領域は中心領域を対称に取り囲み、周辺領域は環状領域を対称に取り囲み、環状領域は少なくとも1つの臨界点値を含む。コンタクトレンズ700の中心領域外に少なくとも1つの光遮断リング750を含んでよい。好ましくは、光遮断リング750が環状領域に設けられる。
或は、周辺領域は、少なくとも1つの光遮断リング750を含んでよい(環状領域から周辺領域まで延在し、つまり周辺領域は光遮断リング750の一部しか含まない)。
【0085】
第7の実施形態において、光遮断リング750は均一に分布するように設けられ、且つ詰まって充填され、光遮断リング750の色は赤、橙、黄、緑、青、紺、紫、黒、白、銀又は金色から選ばれてよい。
【0086】
第7の実施形態において、光遮断リング750の最小内径はDBiであり(
図4参照)、光遮断リング750の最大外径はDBoであり(
図4参照)、コンタクトレンズ700の最大外径はDoである。DBi=7.91mm、DBo=11.02mm、及びDo=14mmの条件を満たしてよい。
【0087】
第7の実施形態において、コンタクトレンズ700の周辺領域は、更に、少なくとも1つのカラーパターン部(図示せず)を含んでよく、カラーパターン部の細部については、
図2A~
図2Cのコンタクトレンズ200又は
図3A~
図3Cのコンタクトレンズ300と同じであってよいので、ここで詳細的に説明しない。コンタクトレンズ700の他の細部については、
図1に示すコンタクトレンズ100と同じであってよいので、ここで詳細的に説明しない。
【0088】
<第8の実施形態>
図8は、本発明の第8の実施形態に係るコンタクトレンズ800の光遮断リング850を示す配置模式図である。
図8において、コンタクトレンズ800は、中心領域(別に番号をつけず)と、環状領域(別に番号をつけず)と、周辺領域(別に番号をつけず)と、を含む。中心領域はコンタクトレンズ800の中心点Oを含み、環状領域は中心領域を対称に取り囲み、周辺領域は環状領域を対称に取り囲み、環状領域は少なくとも1つの臨界点値を含む。コンタクトレンズ800の中心領域外に少なくとも1つの光遮断リング850を含んでよい。好ましくは、光遮断リング850が環状領域に設けられる。
或は、周辺領域は少なくとも1つの光遮断リング850を含んでよい(環状領域から周辺領域まで延在し、つまり周辺領域は光遮断リング850の一部しか含まない)。
【0089】
第8の実施形態において、光遮断リング850は均一に分布するように設けられ、且つ詰まって充填され、光遮断リング850の色は赤、橙、黄、緑、青、紺、紫、黒、白、銀又は金色から選ばれてよい。
【0090】
第8の実施形態において、光遮断リング850の最小内径はDBiであり(
図4参照)、光遮断リング850の最大外径はDBoであり(
図4参照)、コンタクトレンズ800の最大外径はDoである。DBi=5.03mm、DBo=8.1mm、及びDo=14mmの条件を満たしてよい。
【0091】
第8の実施形態において、コンタクトレンズ800の周辺領域は、更に、少なくとも1つのカラーパターン部(図示せず)を含んでよく、カラーパターン部の細部については、
図2A~
図2Cのコンタクトレンズ200又は
図3A~
図3Cのコンタクトレンズ300と同じであってよいので、ここで詳細的に説明しない。コンタクトレンズ800の他の細部については、
図1に示すコンタクトレンズ100と同じであってよいので、ここで詳細的に説明しない。
【0092】
<第9の実施形態>
図9は、本発明の第9の実施形態に係るコンタクトレンズ900の光遮断リング950を示す配置模式図である。
図9において、コンタクトレンズ900は、中心領域(別に番号をつけず)と、環状領域(別に番号をつけず)と、周辺領域(別に番号をつけず)と、を含む。中心領域はコンタクトレンズ900の中心点Oを含み、環状領域は中心領域を対称に取り囲み、周辺領域は環状領域を対称に取り囲み、環状領域は少なくとも1つの臨界点値を含む。コンタクトレンズ900の中心領域外に少なくとも1つの光遮断リング950を含んでよい。好ましくは、光遮断リング950が環状領域に設けられる。
或は、周辺領域は、少なくとも1つの光遮断リング950を含んでよい(環状領域から周辺領域まで延在し、つまり周辺領域は光遮断リング950の一部しか含まない)。
【0093】
第9の実施形態において、光遮断リング950は均一に分布するように設けられ、且つ詰まって充填され、光遮断リング950の色は赤、橙、黄、緑、青、紺、紫、黒、白、銀又は金色から選ばれてよい。
【0094】
第9の実施形態において、光遮断リング950の最小内径はDBiであり(
図4参照)、光遮断リング950の最大外径はDBoであり(
図4参照)、コンタクトレンズ900の最大外径はDoである。DBi=7.58mm、DBo=10.15mm、及びDo=14mmの条件を満たしてよい。
【0095】
第9の実施形態において、コンタクトレンズ900の周辺領域は、更に、少なくとも1つのカラーパターン部(図示せず)を含んでよく、カラーパターン部の細部については、
図2A~
図2Cのコンタクトレンズ200又は
図3A~
図3Cのコンタクトレンズ300と同じであってよいので、ここで詳細的に説明しない。コンタクトレンズ900の他の細部については、
図1に示すコンタクトレンズ100と同じであってよいので、ここで詳細的に説明しない。
【0096】
<第10の実施形態>
図10は、本発明の第10の実施形態に係るコンタクトレンズ1000の光遮断リング1050を示す配置模式図である。
図10において、コンタクトレンズ1000は、中心領域(別に番号をつけず)と、環状領域(別に番号をつけず)と、周辺領域(別に番号をつけず)と、を含む。中心領域はコンタクトレンズ1000の中心点Oを含み、環状領域は中心領域を対称に取り囲み、周辺領域は環状領域を対称に取り囲み、環状領域は少なくとも1つの臨界点値を含む。コンタクトレンズ1000の中心領域外に少なくとも1つの光遮断リング1050を含んでよい。好ましくは、光遮断リング1050が環状領域に設けられる。
或は、周辺領域は少なくとも1つの光遮断リング1050を含んでよい(環状領域から周辺領域まで延在し、つまり周辺領域は光遮断リング1050の一部しか含まない)。
【0097】
第10の実施形態において、光遮断リング1050は、均一に分布しかつ間断的に充填されるように設けられ、光遮断リング1050の色は赤、橙、黄、緑、青、紺、紫、黒、白、銀又は金色から選ばれてよい。
【0098】
第10の実施形態において、光遮断リング1050の最小内径はDBiであり(
図4参照)、光遮断リング1050の最大外径はDBoであり(
図4参照)、コンタクトレンズ1000の最大外径はDoである。DBi=6.79mm、DBo=9.1mm、及びDo=14mmの条件を満たしてよい。
【0099】
第10の実施形態において、コンタクトレンズ1000の周辺領域は、更に、少なくとも1つのカラーパターン部(図示せず)を含んでよく、カラーパターン部の細部については、
図2A~
図2Cのコンタクトレンズ200又は
図3A~
図3Cのコンタクトレンズ300と同じであってよいので、ここで詳細的に説明しない。コンタクトレンズ1000の他の細部については、
図1に示すコンタクトレンズ100と同じであってよいので、ここで詳細的に説明しない。
【0100】
<第11の実施形態>
図11は、本発明の第11の実施形態に係るコンタクトレンズ1100の光遮断リング1150を示す配置模式図である。
図11において、コンタクトレンズ1100は、中心領域(別に番号をつけず)と、環状領域(別に番号をつけず)と、周辺領域(別に番号をつけず)と、を含む。中心領域はコンタクトレンズ1100の中心点Oを含み、環状領域は中心領域を対称に取り囲み、周辺領域は環状領域を対称に取り囲み、環状領域は少なくとも1つの臨界点値を含む。コンタクトレンズ1100の中心領域外に少なくとも1つの光遮断リング1150を含んでよい。好ましくは、光遮断リング1150が環状領域に設けられる。
或は、周辺領域は、少なくとも1つの光遮断リング1150を含んでよい(環状領域から周辺領域まで延在し、つまり周辺領域は光遮断リング1150の一部しか含まない)。
【0101】
第11の実施形態において、光遮断リング1150は、均一に分布し且つ点状に分布するように設けられ、光遮断リング1150の色は赤、橙、黄、緑、青、紺、紫、黒、白、銀又は金色から選ばれてよい。
【0102】
第11の実施形態において、光遮断リング1150の最小内径はDBiであり(
図4参照)、光遮断リング1150の最大外径はDBoであり(
図4参照)、コンタクトレンズ1100の最大外径はDoである。DBi=6.8mm、DBo=9.1mm、及びDo=14mmの条件を満たしてよい。
【0103】
第11の実施形態において、コンタクトレンズ1100の周辺領域は、更に、少なくとも1つのカラーパターン部(図示せず)を含んでよく、カラーパターン部の細部については、
図2A~
図2Cのコンタクトレンズ200又は
図3A~
図3Cのコンタクトレンズ300と同じであってよいので、ここで詳細的に説明しない。コンタクトレンズ1100の他の細部については、
図1に示すコンタクトレンズ100と同じであってよいので、ここで詳細的に説明しない。
【0104】
上記本発明のコンタクトレンズにおける各技術特徴の何れも組み合わせて配置して、対応する機能を達成させることができる。
【0105】
<第12の実施形態>
図27は、本発明の第12の実施形態に係るコンタクトレンズ製品30を示す模式図である。
図27において、コンタクトレンズ製品30は、コンタクトレンズ10を浸すコンタクトレンズ10と、浸潤溶液20と、を含む。コンタクトレンズ10の細部については、
図1のコンタクトレンズ100~
図11におけるコンタクトレンズ1100と同じであってよいので、ここで詳細的に説明しない。浸潤溶液20は、コンタクトレンズを浸し、保存するための市販の溶液であってよい。
【0106】
コンタクトレンズ10と浸潤溶液20との少なくとも一方が毛様体筋麻痺剤を含んでよい。つまり、コンタクトレンズ10のみが毛様体筋麻痺剤を含んでよい。又は、浸潤溶液20のみが毛様体筋麻痺剤を含んでよい。或は、コンタクトレンズ10と浸潤溶液20とが同時に毛様体筋麻痺剤を含んでよい。
【0107】
具体的には、コンタクトレンズ10を調製する組成物に毛様体筋麻痺剤を加えて、最終的に成形するコンタクトレンズ10内に毛様体筋麻痺剤を含ませることで、コンタクトレンズ10を着用する場合に毛様体筋麻痺剤を緩く放出し、近視の緩和効果に寄与し、コースを簡単化して、患者が単にコンタクトレンズ10を着用するだけで視力制御機能を有するようになる。或は、コンタクトレンズを浸す、保存する市販の溶液に毛様体筋麻痺剤を加えて、浸潤溶液20に毛様体筋麻痺剤を含ませて、毛様体筋麻痺剤がコンタクトレンズ10を着用する時に作用を果たせ、即時性効果を効果的に果たすと共に、コースを簡単化する機能がある。毛様体筋麻痺剤のコンタクトレンズ10又は浸潤溶液20に対する重量百分率濃度はConAであり、0%<ConA≦1%の条件を満たしてよい。
或は、0%<ConA≦0.5%の条件を満たしてよい。
或は、0%<ConA≦0.25%の条件を満たしてよい。
或は、0%<ConA≦0.1%の条件を満たしてよい。
或は、0%<ConA≦0.05%の条件を満たしてよい。
或は、0%<ConA≦0.01%の条件を満たしてよい。
【0108】
上記実施形態によると、以下、詳しく説明するために、具体的な実施例を提出する。
【0109】
<第1の実施例>
第1の実施例のコンタクトレンズは、コンタクトレンズの中心点を含む中心領域と、中心領域を対称に取り囲む環状領域と、環状領域を対称に取り囲む周辺領域と、を含む。周辺領域は少なくとも1つのカラーパターン部を含んでよい。中心領域外に少なくとも1つの光遮断リングを含んでよい。第1の実施例におけるコンタクトレンズの構造については
図1を参照されたく、カラーパターン部については
図2A~
図3Cを参照されたく、光遮断リングについては
図4~
図11を参照されたい。第1の実施例のコンタクトレンズは、必要に応じて毛様体筋麻痺剤を含んでよい。
【0110】
表1及び
図12を同時に参照されたい。表1に、第1の実施例のコンタクトレンズの半径及び対応する光屈折率を示す。
図12は、第1の実施例のコンタクトレンズの半径と光屈折率との関係図である(負値は、反対方向の半径距離を示すものだけである)。
【0111】
【0112】
第1の実施例のコンタクトレンズにおいて、中心領域の光屈折率はPOWCであり、環状領域の最大光屈折率はPPmaxであり、中心領域の最大直径はDiCであり、環状領域の最大直径はDiPであり、環状領域の高臨界点値はPPHであり、環状領域の中臨界点値はPPMであり、環状領域の低臨界点値はPPLであり、第1の臨界点値はPCP1であり、第2の臨界点値はPCP2であり、第3の臨界点値はPCP3であり、第4の臨界点値はPCP4であり、第5の臨界点値はPCP5であり、第6の臨界点値はPCP6である。第1の実施例の前記パラメータの数値及び関連条件式の数値については、表2を参照されたい。
【0113】
【0114】
<第2の実施例>
第2の実施例のコンタクトレンズは、コンタクトレンズの中心点を含む中心領域と、中心領域を対称に取り囲む環状領域と、環状領域を対称に取り囲む周辺領域と、を含む。周辺領域は少なくとも1つのカラーパターン部を含んでよい。中心領域外に少なくとも1つの光遮断リングを含んでよい。第2の実施例におけるコンタクトレンズの構造については
図1を参照されたく、カラーパターン部については
図2A~
図3Cを参照されたく、光遮断リングについては
図4~
図11を参照されたい。環状領域は一つの高臨界点を含む。第2の実施例のコンタクトレンズは、必要に応じて毛様体筋麻痺剤を含んでよい。
【0115】
表3及び
図13を同時に参照されたい。表3に、第2の実施例のコンタクトレンズの半径及び対応する光屈折率を示す。
図13は、第2の実施例のコンタクトレンズの半径と光屈折率との関係図である(負値は、反対方向の半径距離を示すものだけである)。
【0116】
【0117】
第2の実施例のコンタクトレンズにおいて、POWC、PPmax、DiC、DiP、PPH、PPM、PPL、PCP1、PCP2、PCP3、PCP4、PCP5、PCP6等のパラメータの数値及び関連条件式の数値については表4を参照されたい。前記パラメータの定義については第1の実施例を参照されたい。
【0118】
【0119】
第2の実施例のコンタクトレンズにおいて、第1の臨界点はCP1であり、第2の臨界点はCP2であり、第3の臨界点はCP3であり、第4の臨界点はCP4であり、第5の臨界点はCP5であり、第6の臨界点はCP6である。第2の実施例の前記臨界点の種類については、表5を参照されたい。
【0120】
【0121】
<第3の実施例>
第3の実施例のコンタクトレンズは、コンタクトレンズの中心点を含む中心領域と、中心領域を対称に取り囲む環状領域と、環状領域を対称に取り囲む周辺領域と、を含む。周辺領域は少なくとも1つのカラーパターン部を含んでよい。中心領域外に少なくとも1つの光遮断リングを含んでよい。第3の実施例におけるコンタクトレンズの構造については
図1を参照されたく、カラーパターン部については
図2A~
図3Cを参照されたく、光遮断リングについては
図4~
図11を参照されたい。環状領域は一つの低臨界点を含む。第3の実施例のコンタクトレンズは、必要に応じて毛様体筋麻痺剤を含んでよい。
【0122】
<第4の実施例>
第4の実施例のコンタクトレンズは、コンタクトレンズの中心点を含む中心領域と、中心領域を対称に取り囲む環状領域と、環状領域を対称に取り囲む周辺領域と、を含む。周辺領域は少なくとも1つのカラーパターン部を含んでよい。中心領域外に少なくとも1つの光遮断リングを含んでよい。第4の実施例におけるコンタクトレンズの構造については
図1を参照されたく、カラーパターン部については
図2A~
図3Cを参照されたく、光遮断リングについては
図4~
図11を参照されたい。環状領域は一つの高臨界点及び一つの低臨界点を含む。第4の実施例のコンタクトレンズは、必要に応じて毛様体筋麻痺剤を含んでよい。
【0123】
<第5の実施例>
第5の実施例のコンタクトレンズは、コンタクトレンズの中心点を含む中心領域と、中心領域を対称に取り囲む環状領域と、環状領域を対称に取り囲む周辺領域と、を含む。周辺領域は少なくとも1つのカラーパターン部を含んでよい。中心領域外に少なくとも1つの光遮断リングを含んでよい。第5の実施例におけるコンタクトレンズの構造については
図1を参照されたく、カラーパターン部については
図2A~
図3Cを参照されたく、光遮断リングについては
図4~
図11を参照されたい。環状領域は2つの高臨界点を含む。第5の実施例のコンタクトレンズは、必要に応じて毛様体筋麻痺剤を含んでよい。
【0124】
表6及び
図14を同時に参照されたい。表6に、第5の実施例のコンタクトレンズの半径及び対応する光屈折率を示す。
図14は、第5の実施例のコンタクトレンズの半径と光屈折率との関係図である(負値は、反対方向の半径距離を示すものだけである)。
【0125】
【0126】
第5の実施例のコンタクトレンズにおいて、POWC、PPmax、DiC、DiP、PPH、PPM、PPL、PCP1、PCP2、PCP3、PCP4、PCP5、PCP6等のパラメータの数値及び関連条件式の数値については、表7を参照されたい。前記パラメータの定義については第1の実施例を参照されたい。
【0127】
【0128】
第5の実施例のコンタクトレンズにおいて、第1の臨界点はCP1であり、第2の臨界点はCP2であり、第3の臨界点はCP3であり、第4の臨界点はCP4であり、第5の臨界点はCP5であり、第6の臨界点はCP6である。第5の実施例の前記臨界点の種類については、表8を参照されたい。
【0129】
【0130】
<第6の実施例>
第6の実施例のコンタクトレンズは、コンタクトレンズの中心点を含む中心領域と、中心領域を対称に取り囲む環状領域と、環状領域を対称に取り囲む周辺領域と、を含む。周辺領域は少なくとも1つのカラーパターン部を含んでよい。中心領域外に少なくとも1つの光遮断リングを含んでよい。第6の実施例におけるコンタクトレンズの構造については
図1を参照されたく、カラーパターン部については
図2A~
図3Cを参照されたく、光遮断リングについては
図4~
図11を参照されたい。環状領域は2つの低臨界点を含む。第6の実施例のコンタクトレンズは、必要に応じて毛様体筋麻痺剤を含んでよい。
【0131】
表9及び
図15を同時に参照されたい。表9に、第6の実施例のコンタクトレンズの半径及び対応する光屈折率を示す。
図15は、第6の実施例のコンタクトレンズの半径と光屈折率との関係図である(負値は、反対方向の半径距離を示すものだけである)。
【0132】
【0133】
第6の実施例のコンタクトレンズにおいて、POWC、PPmax、DiC、DiP、PPH、PPM、PPL、PCP1、PCP2、PCP3、PCP4、PCP5、PCP6等のパラメータの数値及び関連条件式の数値については表10を参照されたい。前記パラメータの定義については第1の実施例を参照されたい。
【0134】
【0135】
第6の実施例のコンタクトレンズにおいて、第1の臨界点はCP1であり、第2の臨界点はCP2であり、第3の臨界点はCP3であり、第4の臨界点はCP4であり、第5の臨界点はCP5であり、第6の臨界点はCP6である。第6の実施例の前記臨界点の種類について、表11を参照されたい。
【0136】
【0137】
<第7の実施例>
第7の実施例のコンタクトレンズは、コンタクトレンズの中心点を含む中心領域と、中心領域を対称に取り囲む環状領域と、環状領域を対称に取り囲む周辺領域と、を含む。周辺領域は少なくとも1つのカラーパターン部を含んでよい。中心領域外に少なくとも1つの光遮断リングを含んでよい。第7の実施例におけるコンタクトレンズの構造については
図1を参照されたく、カラーパターン部については
図2A~
図3Cを参照されたく、光遮断リングについては
図4~
図11を参照されたい。環状領域は、2つの高臨界点、一つの中臨界点及び一つの低臨界点を含む。第7の実施例のコンタクトレンズは、必要に応じて毛様体筋麻痺剤を含んでよい。
【0138】
表12及び
図16を同時に参照されたい。表12に、第7の実施例のコンタクトレンズの半径及び対応する光屈折率を示す。
図16は、第7の実施例のコンタクトレンズの半径と光屈折率との関係図である(負値は、反対方向の半径距離を示すものだけである)。
【0139】
【0140】
第7の実施例のコンタクトレンズにおいて、POWC、PPmax、DiC、DiP、PPH、PPM、PPL、PCP1、PCP2、PCP3、PCP4、PCP5、PCP6等のパラメータの数値及び関連条件式の数値については表13を参照されたい。前記パラメータの定義については第1の実施例を参照されたい。
【0141】
【0142】
第7の実施例のコンタクトレンズにおいて、第1の臨界点はCP1であり、第2の臨界点はCP2であり、第3の臨界点はCP3であり、第4の臨界点はCP4であり、第5の臨界点はCP5であり、第6の臨界点はCP6である。第7の実施例の前記臨界点の種類については表14を参照されたい。
【0143】
【0144】
<第8の実施例>
第8の実施例のコンタクトレンズは、コンタクトレンズの中心点を含む中心領域と、中心領域を対称に取り囲む環状領域と、環状領域を対称に取り囲む周辺領域と、を含む。周辺領域は少なくとも1つのカラーパターン部を含んでよい。中心領域外に少なくとも1つの光遮断リングを含んでよい。第8の実施例におけるコンタクトレンズの構造については
図1を参照されたく、カラーパターン部については
図2A~
図3Cを参照されたく、光遮断リングについては
図4~
図11を参照されたい。環状領域は、一つの高臨界点及び2つの低臨界点を含む。第8の実施例のコンタクトレンズは、必要に応じて毛様体筋麻痺剤を含んでよい。
【0145】
<第9の実施例>
第9の実施例のコンタクトレンズは、コンタクトレンズの中心点を含む中心領域と、中心領域を対称に取り囲む環状領域と、環状領域を対称に取り囲む周辺領域と、を含む。周辺領域は少なくとも1つのカラーパターン部を含んでよい。中心領域外に少なくとも1つの光遮断リングを含んでよい。第9の実施例におけるコンタクトレンズの構造については
図1を参照されたく、カラーパターン部については
図2A~
図3Cを参照されたく、光遮断リングについては
図4~
図11を参照されたい。環状領域は、2つの高臨界点、1つの中臨界点及び2つの低臨界点を含む。第9の実施例のコンタクトレンズは、必要に応じて毛様体筋麻痺剤を含んでよい。
【0146】
表15及び
図17を同時に参照されたい。表15に、第9の実施例のコンタクトレンズの半径及び対応する光屈折率を示す。
図17は、第9の実施例のコンタクトレンズの半径と光屈折率との関係図である(負値は、反対方向の半径距離を示すものだけである)。
【0147】
【0148】
第9の実施例のコンタクトレンズにおいて、POWC、PPmax、DiC、DiP、PPH、PPM、PPL、PCP1、PCP2、PCP3、PCP4、PCP5、PCP6等のパラメータの数値及び関連条件式の数値については、表16を参照されたい。前記パラメータの定義については第1の実施例を参照されたい。
【0149】
【0150】
第9の実施例のコンタクトレンズにおいて、第1の臨界点はCP1であり、第2の臨界点はCP2であり、第3の臨界点はCP3であり、第4の臨界点はCP4であり、第5の臨界点はCP5であり、第6の臨界点はCP6である。第9の実施例の前記臨界点の種類については、表17を参照されたい。
【0151】
【0152】
<第10の実施例>
第10の実施例のコンタクトレンズは、コンタクトレンズの中心点を含む中心領域と、中心領域を対称に取り囲む環状領域と、環状領域を対称に取り囲む周辺領域と、を含む。周辺領域は少なくとも1つのカラーパターン部を含んでよい。中心領域外に少なくとも1つの光遮断リングを含んでよい。第10の実施例におけるコンタクトレンズの構造については
図1を参照されたく、カラーパターン部については
図2A~
図3Cを参照されたく、光遮断リングについては
図4~
図11を参照されたい。環状領域は3つの高臨界点を含む。第10の実施例のコンタクトレンズは、必要に応じて毛様体筋麻痺剤を含んでよい。
【0153】
表18及び
図18を参照されたい。表18に、第10の実施例のコンタクトレンズの半径及び対応する光屈折率を示す。
図18は、第10の実施例のコンタクトレンズの半径と光屈折率との関係図である(負値は、反対方向の半径距離を示すものだけである)。
【0154】
【0155】
第10の実施例のコンタクトレンズにおいて、POWC、PPmax、DiC、DiP、PPH、PPM、PPL、PCP1、PCP2、PCP3、PCP4、PCP5、PCP6等のパラメータの数値及び関連条件式の数値については表19を参照されたい。前記パラメータの定義については第1の実施例を参照されたい。
【0156】
【0157】
第10の実施例のコンタクトレンズにおいて、第1の臨界点はCP1であり、第2の臨界点はCP2であり、第3の臨界点はCP3であり、第4の臨界点はCP4であり、第5の臨界点はCP5であり、第6の臨界点はCP6である。第10の実施例の前記臨界点の種類については表20を参照されたい。
【0158】
【0159】
<第11の実施例>
第11の実施例のコンタクトレンズは、コンタクトレンズの中心点を含む中心領域と、中心領域を対称に取り囲む環状領域と、環状領域を対称に取り囲む周辺領域と、を含む。周辺領域は少なくとも1つのカラーパターン部を含んでよい。中心領域外に少なくとも1つの光遮断リングを含んでよい。第11の実施例におけるコンタクトレンズの構造については
図1を参照されたく、カラーパターン部については
図2A~
図3Cを参照されたく、光遮断リングについては
図4~
図11を参照されたい。環状領域は、一つの中臨界点及び3つの低臨界点を含む。第11の実施例のコンタクトレンズは、必要に応じて毛様体筋麻痺剤を含んでよい。
【0160】
<第12の実施例>
第12の実施例のコンタクトレンズは、コンタクトレンズの中心点を含む中心領域と、中心領域を対称に取り囲む環状領域と、環状領域を対称に取り囲む周辺領域と、を含む。周辺領域は少なくとも1つのカラーパターン部を含んでよい。中心領域外に少なくとも1つの光遮断リングを含んでよい。第12の実施例におけるコンタクトレンズの構造については
図1を参照されたく、カラーパターン部については
図2A~
図3Cを参照されたく、光遮断リングについては
図4~
図11を参照されたい。環状領域は3つの高臨界点及び1つの低臨界点を含む。第12の実施例のコンタクトレンズは、必要に応じて毛様体筋麻痺剤を含んでよい。
【0161】
表21及び
図19を同時に参照されたい。表21に、第12の実施例のコンタクトレンズの半径及び対応する光屈折率を示す。
図19は、第12の実施例のコンタクトレンズの半径と光屈折率との関係図である(負値は、反対方向の半径距離を示すものだけである)。
【0162】
【0163】
第12の実施例のコンタクトレンズにおいて、POWC、PPmax、DiC、DiP、PPH、PPM、PPL、PCP1、PCP2、PCP3、PCP4、PCP5、PCP6等のパラメータの数値及び関連条件式の数値については表22を参照されたい。前記パラメータの定義については第1の実施例を参照されたい。
【0164】
【0165】
第12の実施例のコンタクトレンズにおいて、第1の臨界点はCP1であり、第2の臨界点はCP2であり、第3の臨界点はCP3であり、第4の臨界点はCP4であり、第5の臨界点はCP5であり、第6の臨界点はCP6である。第12の実施例の前記臨界点の種類については表23を参照されたい。
【0166】
【0167】
<第13の実施例>
第13の実施例のコンタクトレンズは、コンタクトレンズの中心点を含む中心領域と、中心領域を対称に取り囲む環状領域と、環状領域を対称に取り囲む周辺領域と、を含む。周辺領域は少なくとも1つのカラーパターン部を含んでよい。中心領域外に少なくとも1つの光遮断リングを含んでよい。第13の実施例におけるコンタクトレンズの構造については
図1を参照されたく、カラーパターン部については
図2A~
図3Cを参照されたく、光遮断リングについては
図4~
図11を参照されたい。環状領域は一つの高臨界点及び三つの低臨界点を含む。第13の実施例のコンタクトレンズは、必要に応じて毛様体筋麻痺剤を含んでよい。
【0168】
<第14の実施例>
第14の実施例のコンタクトレンズは、コンタクトレンズの中心点を含む中心領域と、中心領域を対称に取り囲む環状領域と、環状領域を対称に取り囲む周辺領域と、を含む。周辺領域は少なくとも1つのカラーパターン部を含んでよい。中心領域外に少なくとも1つの光遮断リングを含んでよい。第14の実施例におけるコンタクトレンズの構造については
図1を参照されたく、カラーパターン部については
図2A~
図3Cを参照されたく、光遮断リングについては
図4~
図11を参照されたい。環状領域は3つの高臨界点、1つの中臨界点及び2つの低臨界点を含む。第14の実施例のコンタクトレンズは、必要に応じて毛様体筋麻痺剤を含んでよい。
【0169】
<第15の実施例>
第15の実施例のコンタクトレンズは、コンタクトレンズの中心点を含む中心領域と、中心領域を対称に取り囲む環状領域と、環状領域を対称に取り囲む周辺領域と、を含む。周辺領域は少なくとも1つのカラーパターン部を含んでよい。中心領域外に少なくとも1つの光遮断リングを含んでよい。第15の実施例におけるコンタクトレンズの構造については
図1を参照されたく、カラーパターン部については
図2A~
図3Cを参照されたく、光遮断リングについては
図4~
図11を参照されたい。環状領域は2つの高臨界点及び3つの低臨界点を含む。第15の実施例のコンタクトレンズは、必要に応じて毛様体筋麻痺剤を含んでよい。
【0170】
<第16の実施例>
第16の実施例のコンタクトレンズは、コンタクトレンズの中心点を含む中心領域と、中心領域を対称に取り囲む環状領域と、環状領域を対称に取り囲む周辺領域と、を含む。周辺領域は少なくとも1つのカラーパターン部を含んでよい。中心領域外に少なくとも1つの光遮断リングを含んでよい。第16の実施例におけるコンタクトレンズの構造については
図1を参照されたく、カラーパターン部については
図2A~
図3Cを参照されたく、光遮断リングについては
図4~
図11を参照されたい。環状領域は3つの高臨界点及び3つの低臨界点を含む。第16の実施例のコンタクトレンズは、必要に応じて毛様体筋麻痺剤を含んでよい。
【0171】
表24及び
図20を同時に参照されたい。表24に、第16の実施例のコンタクトレンズの半径及び対応する光屈折率を示す。
図20は、第16の実施例のコンタクトレンズの半径と光屈折率との関係図である(負値は、反対方向の半径距離を示すものだけである)。
【0172】
【0173】
第16の実施例のコンタクトレンズにおいて、POWC、PPmax、DiC、DiP、PPH、PPM、PPL、PCP1、PCP2、PCP3、PCP4、PCP5、PCP6等のパラメータの数値及び関連条件式の数値については表25を参照されたい。前記パラメータの定義については第1の実施例を参照されたい。
【0174】
【0175】
第16の実施例のコンタクトレンズにおいて、第1の臨界点はCP1であり、第2の臨界点はCP2であり、第3の臨界点はCP3であり、第4の臨界点はCP4であり、第5の臨界点はCP5であり、第6の臨界点はCP6である。第16の実施例の前記臨界点の種類については表26を参照されたい。
【0176】
【0177】
<第17の実施例>
第17の実施例のコンタクトレンズは、コンタクトレンズの中心点を含む中心領域と、中心領域を対称に取り囲む環状領域と、環状領域を対称に取り囲む周辺領域と、を含む。周辺領域は少なくとも1つのカラーパターン部を含んでよい。中心領域外に少なくとも1つの光遮断リングを含んでよい。第17の実施例におけるコンタクトレンズの構造については
図1を参照されたく、カラーパターン部については
図2A~
図3Cを参照されたく、光遮断リングについては
図4~
図11を参照されたい。環状領域は、4つの高臨界点及び1つの中臨界点を含む。第17の実施例のコンタクトレンズは、必要に応じて毛様体筋麻痺剤を含んでよい。
【0178】
<第18の実施例>
第18の実施例のコンタクトレンズは、コンタクトレンズの中心点を含む中心領域と、中心領域を対称に取り囲む環状領域と、環状領域を対称に取り囲む周辺領域と、を含む。周辺領域は少なくとも1つのカラーパターン部を含んでよい。中心領域外に少なくとも1つの光遮断リングを含んでよい。第18の実施例におけるコンタクトレンズの構造については
図1を参照されたく、カラーパターン部については
図2A~
図3Cを参照されたく、光遮断リングについては
図4~
図11を参照されたい。環状領域は4つの低臨界点を含む。第18の実施例のコンタクトレンズは、必要に応じて毛様体筋麻痺剤を含んでよい。
【0179】
<第19の実施例>
第19の実施例のコンタクトレンズは、コンタクトレンズの中心点を含む中心領域と、中心領域を対称に取り囲む環状領域と、環状領域を対称に取り囲む周辺領域と、を含む。周辺領域は少なくとも1つのカラーパターン部を含んでよい。中心領域外に少なくとも1つの光遮断リングを含んでよい。第19の実施例におけるコンタクトレンズの構造については
図1を参照されたく、カラーパターン部については
図2A~
図3Cを参照されたく、光遮断リングについては
図4~
図11を参照されたい。環状領域は4つの高臨界点、2つの中臨界点及び1つの低臨界点を含む。第19の実施例のコンタクトレンズは、必要に応じて毛様体筋麻痺剤を含んでよい。
【0180】
<第20の実施例>
第20の実施例のコンタクトレンズは、コンタクトレンズの中心点を含む中心領域と、中心領域を対称に取り囲む環状領域と、環状領域を対称に取り囲む周辺領域と、を含む。周辺領域は少なくとも1つのカラーパターン部を含んでよい。中心領域外に少なくとも1つの光遮断リングを含んでよい。第20の実施例におけるコンタクトレンズの構造については
図1を参照されたく、カラーパターン部については
図2A~
図3Cを参照されたく、光遮断リングについては
図4~
図11を参照されたい。環状領域は、1つの高臨界点、1つの中臨界点及び4つの低臨界点を含む。第20の実施例のコンタクトレンズは、必要に応じて毛様体筋麻痺剤を含んでよい。
【0181】
<第21の実施例>
第21の実施例のコンタクトレンズは、コンタクトレンズの中心点を含む中心領域と、中心領域を対称に取り囲む環状領域と、環状領域を対称に取り囲む周辺領域と、を含む。周辺領域は少なくとも1つのカラーパターン部を含んでよい。中心領域外に少なくとも1つの光遮断リングを含んでよい。第21の実施例におけるコンタクトレンズの構造については
図1を参照されたく、カラーパターン部については
図2A~
図3Cを参照されたく、光遮断リングについては
図4~
図11を参照されたい。環状領域は4つの高臨界点及び2つの低臨界点を含む。第21の実施例のコンタクトレンズは、必要に応じて毛様体筋麻痺剤を含んでよい。
【0182】
表27及び
図21を同時に参照されたい。表27に、第21の実施例のコンタクトレンズの半径及び対応する光屈折率を示す。
図21は、第21の実施例のコンタクトレンズの半径と光屈折率との関係図である(負値は、反対方向の半径距離を示すものだけである)。
【0183】
【0184】
第21の実施例のコンタクトレンズにおいて、POWC、PPmax、DiC、DiP、PPH、PPM、PPL、PCP1、PCP2、PCP3、PCP4、PCP5、PCP6等のパラメータの数値及び関連条件式の数値については表28を参照されたい。前記パラメータの定義については第1の実施例を参照されたい。
【0185】
【0186】
第21の実施例のコンタクトレンズにおいて、第1の臨界点はCP1であり、第2の臨界点はCP2であり、第3の臨界点はCP3であり、第4の臨界点はCP4であり、第5の臨界点はCP5であり、第6の臨界点はCP6である。第21の実施例の前記臨界点の種類については表29を参照されたい。
【0187】
【0188】
<第22の実施例>
第22の実施例のコンタクトレンズは、コンタクトレンズの中心点を含む中心領域と、中心領域を対称に取り囲む環状領域と、環状領域を対称に取り囲む周辺領域と、を含む。周辺領域は少なくとも1つのカラーパターン部を含んでよい。中心領域外に少なくとも1つの光遮断リングを含んでよい。第22の実施例におけるコンタクトレンズの構造については
図1を参照されたく、カラーパターン部については参照
図2A~
図23、光遮断リングについては
図4~
図11を参照されたい。環状領域は2つの高臨界点、1つの中臨界点及び4つの低臨界点を含む。第22の実施例のコンタクトレンズは、必要に応じて毛様体筋麻痺剤を含んでよい。
【0189】
<第23の実施例>
第23の実施例のコンタクトレンズは、コンタクトレンズの中心点を含む中心領域と、中心領域を対称に取り囲む環状領域と、環状領域を対称に取り囲む周辺領域と、を含む。周辺領域は少なくとも1つのカラーパターン部を含んでよい。中心領域外に少なくとも1つの光遮断リングを含んでよい。第23の実施例におけるコンタクトレンズの構造については
図1を参照されたく、カラーパターン部については
図2A~
図3Cを参照されたく、光遮断リングについては
図4~
図11を参照されたい。環状領域は4つの高臨界点、3つの中臨界点及び3つの低臨界点を含む。第23の実施例のコンタクトレンズは、必要に応じて毛様体筋麻痺剤を含んでよい。
【0190】
<第24の実施例>
第24の実施例のコンタクトレンズは、コンタクトレンズの中心点を含む中心領域と、中心領域を対称に取り囲む環状領域と、環状領域を対称に取り囲む周辺領域と、を含む。周辺領域は少なくとも1つのカラーパターン部を含んでよい。中心領域外に少なくとも1つの光遮断リングを含んでよい。第24の実施例におけるコンタクトレンズの構造については
図1を参照されたく、カラーパターン部については
図2A~
図3Cを参照されたく、光遮断リングについては
図4~
図11を参照されたい。環状領域は3つの高臨界点、1つの中臨界点及び4つの低臨界点を含む。第24の実施例のコンタクトレンズは、必要に応じて毛様体筋麻痺剤を含んでよい。
【0191】
<第25の実施例>
第25の実施例のコンタクトレンズは、コンタクトレンズの中心点を含む中心領域と、中心領域を対称に取り囲む環状領域と、環状領域を対称に取り囲む周辺領域と、を含む。周辺領域は少なくとも1つのカラーパターン部を含んでよい。中心領域外に少なくとも1つの光遮断リングを含んでよい。第25の実施例におけるコンタクトレンズの構造については
図1を参照されたく、カラーパターン部については
図2A~
図3Cを参照されたく、光遮断リングについては
図4~
図11を参照されたい。環状領域は4つの高臨界点、2つの中臨界点及び4つの低臨界点を含む。第25の実施例のコンタクトレンズは、必要に応じて毛様体筋麻痺剤を含んでよい。
【0192】
<第26の実施例>
第26の実施例のコンタクトレンズは、コンタクトレンズの中心点を含む中心領域と、中心領域を対称に取り囲む環状領域と、環状領域を対称に取り囲む周辺領域と、を含む。周辺領域は少なくとも1つのカラーパターン部を含んでよい。中心領域外に少なくとも1つの光遮断リングを含んでよい。第26の実施例におけるコンタクトレンズの構造については
図1を参照されたく、カラーパターン部については
図2A~
図3Cを参照されたく、光遮断リングについては
図4~
図11を参照されたい。環状領域は2つの高臨界点及び1つの低臨界点を含む。第26の実施例のコンタクトレンズは、必要に応じて毛様体筋麻痺剤を含んでよい。
【0193】
表30及び
図22を同時に参照されたい。表30に、第26の実施例のコンタクトレンズの半径及び対応する光屈折率を示す。
図22は、第26の実施例のコンタクトレンズの半径と光屈折率との関係図である(負値は、反対方向の半径距離を示すものだけである)。
【0194】
【0195】
第26の実施例のコンタクトレンズにおいて、POWC、PPmax、DiC、DiP、PPH、PPM、PPL、PCP1、PCP2、PCP3、PCP4、PCP5、PCP6等のパラメータの数値及び関連条件式の数値については表31を参照されたい。前記パラメータの定義については第1の実施例を参照されたい。
【0196】
【0197】
第26の実施例のコンタクトレンズにおいて、第1の臨界点はCP1であり、第2の臨界点はCP2であり、第3の臨界点はCP3であり、第4の臨界点はCP4であり、第5の臨界点はCP5であり、第6の臨界点はCP6である。第26の実施例の前記臨界点の種類については、表32を参照されたい。
【0198】
【0199】
<第27の実施例>
第27の実施例のコンタクトレンズは、コンタクトレンズの中心点を含む中心領域と、中心領域を対称に取り囲む環状領域と、環状領域を対称に取り囲む周辺領域と、を含む。周辺領域は少なくとも1つのカラーパターン部を含んでよい。中心領域外に少なくとも1つの光遮断リングを含んでよい。第27の実施例におけるコンタクトレンズの構造については
図1を参照されたく、カラーパターン部については
図2A~
図3Cを参照されたく、光遮断リングについては
図4~
図11を参照されたい。環状領域は2つの高臨界点及び1つの低臨界点を含む。第27の実施例のコンタクトレンズは、必要に応じて毛様体筋麻痺剤を含んでよい。
【0200】
表33及び
図23を同時に参照されたい。表33に、第27の実施例のコンタクトレンズの半径及び対応する光屈折率を示す。
図23は、第27の実施例のコンタクトレンズの半径と光屈折率との関係図である(負値は、反対方向の半径距離を示すものだけである)。
【0201】
【0202】
第27の実施例のコンタクトレンズにおいて、POWC、PPmax、DiC、DiP、PPH、PPM、PPL、PCP1、PCP2、PCP3、PCP4、PCP5、PCP6等のパラメータの数値及び関連条件式の数値については表34を参照されたい。前記パラメータの定義については第1の実施例を参照されたい。
【0203】
【0204】
第27の実施例のコンタクトレンズにおいて、第1の臨界点はCP1であり、第2の臨界点はCP2であり、第3の臨界点はCP3であり、第4の臨界点はCP4であり、第5の臨界点はCP5であり、第6の臨界点はCP6である。第27の実施例の前記臨界点の種類については、表35を参照されたい。
【0205】
【0206】
<第28の実施例>
第28の実施例のコンタクトレンズは、コンタクトレンズの中心点を含む中心領域と、中心領域を対称に取り囲む環状領域と、環状領域を対称に取り囲む周辺領域と、を含む。周辺領域は少なくとも1つのカラーパターン部を含んでよい。中心領域外に少なくとも1つの光遮断リングを含んでよい。第28の実施例におけるコンタクトレンズの構造については
図1を参照されたく、カラーパターン部については
図2A~
図3Cを参照されたく、光遮断リングについては
図4~
図11を参照されたい。環状領域は2つの高臨界点及び1つの低臨界点を含む。第28の実施例のコンタクトレンズは、必要に応じて毛様体筋麻痺剤を含んでよい。
【0207】
表36及び
図24を同時に参照されたい。表36に、第28の実施例のコンタクトレンズの半径及び対応する光屈折率を示す。
図24は、第28の実施例のコンタクトレンズの半径と光屈折率との関係図である(負値は、反対方向の半径距離を示すものだけである)。
【0208】
【0209】
第28の実施例のコンタクトレンズにおいて、POWC、PPmax、DiC、DiP、PPH、PPM、PPL、PCP1、PCP2、PCP3、PCP4、PCP5、PCP6等のパラメータの数値及び関連条件式の数値については表37を参照されたい。前記パラメータの定義については第1の実施例を参照されたい。
【0210】
【0211】
第28の実施例のコンタクトレンズにおいて、第1の臨界点はCP1であり、第2の臨界点はCP2であり、第3の臨界点はCP3であり、第4の臨界点はCP4であり、第5の臨界点はCP5であり、第6の臨界点はCP6である。第28の実施例の前記臨界点の種類については、表38を参照されたい。
【0212】
【0213】
<第29の実施例>
第29の実施例のコンタクトレンズは、コンタクトレンズの中心点を含む中心領域と、中心領域を対称に取り囲む環状領域と、環状領域を対称に取り囲む周辺領域と、を含む。周辺領域は少なくとも1つのカラーパターン部を含んでよい。中心領域外に少なくとも1つの光遮断リングを含んでよい。第29の実施例におけるコンタクトレンズの構造については
図1を参照されたく、カラーパターン部については
図2A~
図3Cを参照されたく、光遮断リングについては
図4~
図11を参照されたい。環状領域は2つの高臨界点及び1つの低臨界点を含む。第29の実施例のコンタクトレンズは、必要に応じて毛様体筋麻痺剤を含んでよい。
【0214】
表39及び
図25を同時に参照されたい。表39に、第29の実施例のコンタクトレンズの半径及び対応する光屈折率を示す。
図25は、第29の実施例のコンタクトレンズの半径と光屈折率との関係図である(負値は、反対方向の半径距離を示すものだけである)。
【0215】
【0216】
第29の実施例のコンタクトレンズにおいて、POWC、PPmax、DiC、DiP、PPH、PPM、PPL、PCP1、PCP2、PCP3、PCP4、PCP5、PCP6等のパラメータの数値及び関連条件式の数値については表40を参照されたい。前記パラメータの定義については第1の実施例を参照されたい。
【0217】
【0218】
第29の実施例のコンタクトレンズにおいて、第1の臨界点はCP1であり、第2の臨界点はCP2であり、第3の臨界点はCP3であり、第4の臨界点はCP4であり、第5の臨界点はCP5であり、第6の臨界点はCP6である。第29の実施例の前記臨界点の種類については表41を参照されたい。
【0219】
【0220】
<第30の実施例>
第30の実施例のコンタクトレンズは、コンタクトレンズの中心点を含む中心領域と、中心領域を対称に取り囲む環状領域と、環状領域を対称に取り囲む周辺領域と、を含む。周辺領域は少なくとも1つのカラーパターン部を含んでよい。中心領域外に少なくとも1つの光遮断リングを含んでよい。第30の実施例におけるコンタクトレンズの構造については
図1を参照されたく、カラーパターン部については
図2A~
図3Cを参照されたく、光遮断リングについては
図4~
図11を参照されたい。環状領域は、2つの高臨界点及び一つの中臨界点を含む。第30の実施例のコンタクトレンズは、必要に応じて毛様体筋麻痺剤を含んでよい。
【0221】
表42及び
図26を同時に参照されたい。表42に、第30の実施例のコンタクトレンズの半径及び対応する光屈折率を示す。
図26は、第30の実施例のコンタクトレンズの半径と光屈折率との関係図である(負値は、反対方向の半径距離を示すものだけである)。
【0222】
【0223】
第30の実施例のコンタクトレンズにおいて、POWC、PPmax、DiC、DiP、PPH、PPM、PPL、PCP1、PCP2、PCP3、PCP4、PCP5、PCP6等のパラメータの数値及び関連条件式の数値については表43を参照されたい。前記パラメータの定義については第1の実施例を参照されたい。
【0224】
【0225】
第30の実施例のコンタクトレンズにおいて、第1の臨界点はCP1であり、第2の臨界点はCP2であり、第3の臨界点はCP3であり、第4の臨界点はCP4であり、第5の臨界点はCP5であり、第6の臨界点はCP6である。第30の実施例の前記臨界点の種類については表44を参照されたい。
【0226】
【0227】
上記実施例から分かるように、本発明のコンタクトレンズは、少なくとも1つの臨界点を含むことで、焦点ぼけ程度を区分的に向上させまた漸進的に緩和し、中心領域から離れる箇所の光屈折率の向上幅を効果的に緩和し、着用の快適性を向上させ、長周期治療の可能性を高くすることができる。
【0228】
本発明のコンタクトレンズによると、中心領域が着用者の中央視野をはっきり焦点合わせる機能を持つが、着用場合の不快感を低減するために、場合によって着用者の近視度数より0.25D~0.50D低減してもよい。中心領域はコンタクトレンズの中心点を含み、且つ光屈折率が変わらない。
【0229】
本発明のコンタクトレンズによると、環状領域は、近視を予防又は抑制することができる。環状領域の直径は、最大8mmであってよい。環状領域に少なくとも1つの光遮断リング又はカラーパターン部が設けられてよい(周辺領域から環状領域まで延在する)。
【0230】
本発明のコンタクトレンズによると、周辺領域により、コンタクトレンズが眼球に付着し、支持機能を持つようになる。周辺領域に少なくとも1つのカラーパターン部又は少なくとも1つの光遮断リングが設けられてもよい(環状領域から周辺領域まで延在する)。周辺領域は、直径8mmより大きい環状領域である。
【0231】
本発明のコンタクトレンズによると、カラーパターン部は、主に周辺領域に設けられ、環状領域まで延在してよく(つまり環状領域がその一部を占める)、一般的に、不規則なパターンを有し、放射状、花弁状又はリング状であってよいが、それらに限定されない。複数のカラーパターン部の各々は、赤、橙、黄、緑、青、紺、紫、黒、白、銀又は金色から選ばれる1つの色を有する。カラーパターン部が黒色である場合、その最大外径は12.0mmより大きい。コンタクトレンズの中心点を中心として、コンタクトレンズを水平及び垂直にABCD4つの象限領域に切ると、少なくとも2つの象限領域が、繰り返したパターンを有するように対称になり、異なる象限の達成に寄与するが迷光を一致して低減する効果があり、4つの象限領域における繰り返したパターンが多ければ、迷光を低減する一致性がよりよい。カラーパターン部は、使用者が着用方向を正確にする機能の提供に寄与するように、正反識別可能なパターンに設計されてもよい。
【0232】
本発明のコンタクトレンズによると、光遮断リングは中心領域以外の領域に設けられ、具体的には、光遮断リングが主に環状領域に設けられ、周辺領域まで延在してもよい(つまり周辺領域が一部しかを占めない)。光遮断リングは、一般的に、均一に分布し、単一色、点状に分布したもの、単一のリング、複数のリング等であってよい。光遮断リングの色は、赤、橙、黄、緑、青、紺、紫、黒、白、銀又は金色から選ばれてよい。
【0233】
本発明のコンタクトレンズによると、光遮断リングの最小可視光の平均透過率は、50%より小さくてよい。或は、40%より小さくてよい。或は、30%より小さくてよい。或は、15%より小さくてよい。前記最小可視光の平均透過率は、下記のように測定する。光遮断リングにおける如何なる点を選用して可視光の平均透過率測定を行い(範囲400nm~700nm)、光遮断リング領域に測定された透過率が最低になるものを、光遮断リングの最小可視光の平均透過率とし、一般的に、黒色光遮断リングの最小可視光の平均透過率が10%より小さく、半透明光遮断リングの最小可視光平均光透過率が50%より小さい。
【0234】
本発明のコンタクトレンズによると、臨界点とは、半径と光屈折率との関係図における接線の傾斜度が0になる点であり、つまりその接線がY軸に垂直であり(D値)、臨界点に最も近づく左右の2つの点のD値は同時に臨界点値より大きく又は小さければならない。臨界点の数の算出として、コンタクトレンズの中心点から外へコンタクトレンズの周辺まで如何なる半径線分を取って、前記半径線分における半径と光屈折率との関係図を描き、前記半径線分の環状領域における臨界点の数を算出し、前記臨界点は高臨界点、中臨界点及び低臨界点を含む可能性がある。また、同じD値の臨界点値を1回しか算出しない。
【0235】
本発明のコンタクトレンズによると、D値とは、光屈折率の大きさである。
【0236】
本発明のコンタクトレンズによると、臨界点は、中心から周辺への順序によって名付けられ、中心に最も近い臨界点は第1の臨界点(Critical Point 1;CP1)であり、次に、周辺方向への順次に第2の臨界点、第3の臨界点であり、このように類推すればよい。
【0237】
本発明のコンタクトレンズによると、第1の臨界点値(Power of Critical Point 1;PCP1)は第1の臨界点の光屈折率であり、第2の臨界点値(PCP2)は第2の臨界点の光屈折率であり、このように類推すればよい。
【0238】
本発明のコンタクトレンズによると、コンタクトレンズは、可視光の平均透過率が92%より大きい透明シートであってよい。或は、可視光の平均透過率が83%より大きい青染料が添加されてよい。或は、可視光の平均透過率が91%より大きい紫外光吸収剤(UV absorber)が添加されてよい。或は、可視光の平均透過率が75%より大きい青光吸収剤(blue blocker)が添加されてよい。
【0239】
本発明における毛様体筋麻痺剤は、アトロピン(Atropine、(3-endo)-8-Methyl-8-azabicyclo[3.2.1]oct-3-yl tropate)、 トロピカミド(Tropicamide、N-Ethyl-3-hydroxy-2-phenyl-N-(4-pyridinylmethyl)propanamide)、シクロペントレート(Cyclopentolate、2-(Dimethylamino)ethyl(1-hydroxycyclopentyl)(phenyl)acetate)、ホマトロピン(Homatropine、(3-endo)-8-Methyl-8-azabicyclo[3.2.1]oct-3-yl hydroxy(phenyl)acetate)、スコポラミン(Scopolamine、(1R,2R,4S,5S,7s)-9-Methyl-3-oxa-9-azatricyclo[3.3.1.02,4]non-7-yl(2S)-3-hydroxy-2-phenylpropanoate)、オイカトロピン(Eucatropine、1,2,2,6-Tetramethyl-4-piperidinyl hydroxy(phenyl)acetate)及びそれらの塩類を含むが、それらに限定されない。
毛様体筋麻痺剤は、散瞳薬とも呼ばれ、副交感神経遮断剤に属し、つまり非選択的なM型ムスカリン受容体遮断剤であり、ムスカリン受容体を阻断することで、瞳孔を制御する毛様体筋を麻痺させ又は緩め、更に瞳孔を拡大することができる。
【0240】
本発明の実施形態を前述の通り開示したが、これは、本発明を限定するものではなく、当業者であれば、本発明の精神と範囲から逸脱しない限り、多様の変更や修正を加えてもよく、したがって、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲で指定した内容を基準とする。
【符号の説明】
【0241】
10、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、1100:コンタクトレンズ
20:浸潤溶液
30:コンタクトレンズ製品
110、210、310:中心領域
120、220、320:環状領域
130、230、330:周辺領域
240A、340A:第1のカラーパターン部
240B、340B:第2のカラーパターン部
450、550、650、750、850、950、1050、1150:光遮断リング
O:中心点
POWC:中心領域の光屈折率
PPmax:環状領域の最大光屈折率
PPH:高臨界点値
PPM:中臨界点値
PPL:低臨界点値
DiC:中心領域の最大直径
DiP:環状領域の最大直径
CP1:第1の臨界点
CP2:第2の臨界点
CP3:第3の臨界点
CP4:第4の臨界点
CP5:第5の臨界点
CP6:第6の臨界点
PCP1:第1の臨界点値
PCP2:第2の臨界点値
PCP3:第3の臨界点値
PCP4:第4の臨界点値
PCP5:第5の臨界点値
PCP6:第6の臨界点値
CH:高臨界点
CM:中臨界点
CL:低臨界点
DBi:光遮断リングの最小内径
Dbo:光遮断リングの最大外径
Do:コンタクトレンズの最大外径
ConA:毛様体筋麻痺剤のコンタクトレンズ又は浸潤溶液に対する濃度の重量百分率