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特許7002425データ通信のためのシステム、方法及び装置
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  • 特許-データ通信のためのシステム、方法及び装置 図1
  • 特許-データ通信のためのシステム、方法及び装置 図2
  • 特許-データ通信のためのシステム、方法及び装置 図3A
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-04
(45)【発行日】2022-01-20
(54)【発明の名称】データ通信のためのシステム、方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04L 12/46 20060101AFI20220113BHJP
【FI】
H04L12/46 Z
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2018166524
(22)【出願日】2018-09-06
(62)【分割の表示】P 2015549773の分割
【原出願日】2013-12-20
(65)【公開番号】P2018207532
(43)【公開日】2018-12-27
【審査請求日】2018-10-01
【審判番号】
【審判請求日】2020-05-21
(31)【優先権主張番号】13/723,239
(32)【優先日】2012-12-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】13/723,253
(32)【優先日】2012-12-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】13/900,655
(32)【優先日】2013-05-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】PCT/US13/42350
(32)【優先日】2013-05-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】14/135,809
(32)【優先日】2013-12-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】13/723,242
(32)【優先日】2012-12-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】61/740,474
(32)【優先日】2012-12-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】594010009
【氏名又は名称】デカ・プロダクツ・リミテッド・パートナーシップ
(74)【代理人】
【識別番号】100071010
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 行造
(74)【代理人】
【識別番号】100118647
【弁理士】
【氏名又は名称】赤松 利昭
(74)【代理人】
【識別番号】100123892
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 忠雄
(72)【発明者】
【氏名】ケイメン、ディーン
(72)【発明者】
【氏名】カーウィン、ジョン・エム
(72)【発明者】
【氏名】バランタイン、トッド・エー
(72)【発明者】
【氏名】モーガン、フレデリック
(72)【発明者】
【氏名】デマーズ、ジェイソン・エー
(72)【発明者】
【氏名】バイアシー、ジョン・ジェイ
【合議体】
【審判長】▲吉▼田 耕一
【審判官】富澤 哲生
【審判官】小田 浩
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2012/0185267(US,A1)
【文献】特開2003-23413(JP,A)
【文献】特開2006-211380(JP,A)
【文献】特開2005-215996(JP,A)
【文献】特許第4661440(JP,B2)
【文献】米国特許出願公開第2011/0021140(US,A1)
【文献】特開2005-109849(JP,A)
【文献】特開平7-245625(JP,A)
【文献】特開2000-224223(JP,A)
【文献】特開2001-22656(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 12/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
システムであって、
ローカルエリアネットワークを介して医療機器との間でデータを通信し、そして少なくとも1つのアプリケーション層パケットにデータをパッケージ化するように構成されている第1のハブと、
少なくとも1つのセルラーネットワークを介して動作可能に前記第1のハブから前記少なくとも1つのアプリケーション層パケットを受信するように構成される第2のハブとを備え、
前記第1のハブは、少なくとも1つのグローバル・ポジショニング信号を用いて時間パラメータを決定するように構成されたグローバル・ポジショニング・コンポーネントを含み、
前記第1のハブは、少なくとも1つのアプリケーション層パケットのうちのアプリケーション層パケットのヘッダに時間パラメータを追加するように構成され、
前記第2のハブは、前記時間パラメータが所定の基準を満たすか否かを判定するように構成され、
前記第1のハブは、致命的なエラー状態信号を提供するように構成されたフェイルセーフコンポーネントを含み、
前記医療機器は、致命的なエラー状態信号を受信する第1のハブに動作可能に接続されており、致命的なエラー状態が、前記致命的なエラー状態信号を介して存在するとされた場合、前記医療機器はハブから独立して動作するように構成されているシステム。
【請求項2】
請求項のシステムであって、第2のハブは、前記少なくとも1つのアプリケーション層パケットからのデータを再構築するように構成されているシステム。
【請求項3】
請求項のシステムであって、第1のハブは、前記少なくとも1つのセルラーネットワークの第1及び第2のセルラーネットワークを介して、前記少なくとも1つのアプリケーション層パケットを通信するシステム。
【請求項4】
請求項のシステムであって、第1のハブは、第1及び第2のセルラーネットワークの間に前記少なくとも1つのアプリケーション層パケットの送信を負荷分散するように構成されているシステム。
【請求項5】
請求項のシステムであって、第1のハブは、データを暗号化するように構成され、第2のハブはデータを復号化するシステム。
【請求項6】
請求項のシステムであって、さらに、エンタープライズサーバを含み、前記医療機器は、データを暗号化するように構成され、第2のハブはエンタープライズサーバにデータを送るように構成され、そしてエンタープライズサーバは、データを復号化するように構成されているシステム。
【請求項7】
請求項のシステムであって、
第2のハブは、少なくとも1つのグローバル・ポジショニング信号を用いて別の時間パラメータを決定するように構成された別のグローバル・ポジショニング・コンポーネントを含み、及び
第2のハブは、時間パラメータが別の時間パラメータの関数として所定の基準を満たすか否かを決定するように構成されているシステム。
【請求項8】
請求項のシステムであって、
前記少なくとも1つのアプリケーション層パケットは第1のアプリケーション層パケットを含み、及び
第1のハブは、第1のアプリケーション層のパケットの少なくとも一部に対応するエラー検出符号を付加するように構成されているシステム。
【請求項9】
請求項のシステムであって、第2のハブは、エラー検出符号を用いて、第1のアプリケーション層パケットの少なくとも一部がエラーを含まないものであるか否かを決定するように構成されているシステム。
【請求項10】
請求項のシステムであって、前記エラー検出符号はエラー訂正符号であり、第2のハブは、さらに、必要に応じて、第1のアプリケーション層パケットの前記少なくとも一部のエラーを訂正するように構成されているシステム。
【請求項11】
請求項のシステムであって、
前記少なくとも1つのアプリケーション層パケットは第1のアプリケーション層パケットを含み、及び
第2のハブは、第1のアプリケーション層パケットが所定の基準を満たす場合は、第1のハブに肯定応答を通信するように構成されているシステム。
【請求項12】
請求項のシステムであって、エンタープライズサーバをさらに含み、前記医療機器はデータを暗号化するように構成され、そして、第2のハブはエンタープライズサーバにデータを送るように構成され、前記エンタープライズサーバはデータを復号化するように構成されているシステム。
【請求項13】
請求項のシステムであって、
前記少なくとも1つのアプリケーション層パケットは、第1及び第2のアプリケーション層パケットを含み、
第1のハブは、第1のアプリケーション層パケットの第1のヘッダに第1の連続番号を追加し、及び第2のアプリケーション層パケットの第2のヘッダに第2の連続番号を追加するように構成され、
第2のハブは、第1及び第2の連続番号に従ってデータを再構築するように構成されているシステム。
【請求項14】
請求項13のシステムであって、
第1のハブは、前記少なくとも1つのセルラーネットワークの第1のセルラーネットワークを介して第1のアプリケーション層パケットを通信するように構成され、及び 第1のハブは、前記少なくとも1つのセルラーネットワークの第2のセルラーネットワークを介して第2のアプリケーション層パケットを通信するように構成されているシステム。
【請求項15】
請求項のシステムにおいて、エンタープライズサーバをさらに含み、このエンタープライズサーバは、トランザクションサーバであるシステム。
【発明の詳細な説明】
【発明の背景】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2012年12月21日に出願され、発明の名称をデータ通信のためのシステム、方法及び装置と題する米国仮特許出願61/740,474(代理人整理番号J80)の優先権の利益を主張する非仮特許出願であり、この出願は参照によりその全体が本明細書に組み入れられる。
本出願はまた、2012年12月21日に出願され、発明の名称を電子的な患者ケアのためのシステム、方法および装置と題する米国特許出願、出願番号13/723,253であり、2013年7月25日に公開された公開番号US-2013-0191413-A1(代理人整理番号J85)の一部継続出願であり、米国特許出願、出願番号13/723,253は以下の出願の優先権及びその出願の利益を主張する:
2011年12月21日に出願された発明の名称を、流体を注入するためのシステム、方法、および装置と題する出願、米国仮特許出願番号61/578,649(代理人整理番号J02);
2011年12月21日に出願された発明の名称を液体供給を推定するためのシステム、方法、および装置と題する出願、米国仮特許出願番号61/578,658(代理人整理番号J04);
2011年12月21日に出願された発明の名称を経口薬を調合するためのシステム、方法、および装置と題する出願、米国仮特許出願番号61/578,674(代理人整理番号J05);
2012年5月24日に出願された発明の名称を電子患者ケアシステム、方法、および装置と題する出願、米国仮特許出願番号61/651,322(代理人整理番号J46);及び
2012年8月3日に出願された発明の名称を流体フローを監視、規制又は制御するためのシステム、方法、および装置と題する出願、米国仮特許出願番号61/679,117(代理人整理番号J30)、であり、これらの出願は、参照によりその全てが本明細書に組み込まれる。
【0002】
米国特許出願、出願番号13/723,253は、2011年12月21日に出願された発明の名称を電子的な患者ケアのためのシステム、方法および装置と題する出願、米国特許出願13/333,574であって、2012年7月19日に公開された米国公開番号US-2012-0185,267-A1(代理人整理番号I97);及び
2011年12月21日に出願された発明の名称を電子的な患者ケアのためのシステム、方法および装置と題するPCT出願、出願番号PCT/ US11/66588(代理人整理番号I97WO)の一部継続出願であり、これらの出願は参照によりその全体が本明細書に組み入れられる。
米国特許出願、出願番号13/333,574は、2011年1月21日に出願された発明の名称を電子患者監視システムと題する出願、米国特許出願13/011,543であり、米国特許出願13/011,543は2011年12月22日に、公開番号US-2011-0313789-A1で公開された出願(代理人整理番号I52)の一部継続出願であり、この出願は2010年1月22日に出願された、発明の名称を医療施設のための電子発注仲介システムと題する米国仮特許出願第61/297,544(代理人整理番号H53)の優先権を主張する、これらの両出願は参照により本明細書に組み入れられる。
【0003】
この出願は、2012年12月21日に出願された発明の名称を電子的な患者ケアのためのシステム、方法および装置と題する出願、米国特許出願番号13/723,239であって、2013年11月7日に公開され、その公開番号US2013-0297330-A1である出願(代理人整理番号J77)の一部継続出願であり、米国特許出願、出願番号13/723,239は以下の出願の優先権の利益及びその出願の利益を主張する:
2011年12月21日に出願された発明の名称を、流体を注入するためのシステム、方法、および装置と題する出願、米国仮特許出願番号61/578,649(代理人整理番号J02);
2011年12月21日に出願された発明の名称を液体供給を推定するためのシステム、方法、および装置と題する出願、米国仮特許出願番号61/578,658(代理人整理番号J04);
2011年12月21日に出願された発明の名称を経口薬を調合するためのシステム、方法、および装置と題する出願、米国仮特許出願番号61/578,674(代理人整理番号J05);
2012年5月24日に出願された発明の名称を電子患者ケアシステム、方法、および装置と題する出願、米国仮特許出願番号61/651,322(代理人整理番号J46);及び
2012年8月3日に出願された発明の名称を流体フローを監視、規制又は制御するためのシステム、方法、および装置と題する出願、米国仮特許出願番号61/679,117(代理人整理番号J30)、であり、これらの出願は、参照によりその全てが本明細書に組み入れられる。
【0004】
米国特許出願、出願番号13/723,239は、以下の出願の優先権、出願の利益を主張し、及びその一部継続出願である:
2011年12月21日に出願された発明の名称を電子的な患者ケアのためのシステム、方法および装置と題する出願、米国特許出願13/333,574であって、2012年7月19日に公開された米国公開番号US-2012-0185,267-A1の出願(代理人整理番号I97)であり、この出願は、2011年1月21日に出願された発明の名称を電子患者監視システムと題する出願、米国特許出願番号13/011,543であり、2011年12月22日に、公開番号US-2011-0313789-A1で公開された出願(代理人整理番号I52)の一部継続出願であり、この出願は2010年1月22日に出願された、発明の名称を医療施設のための電子発注仲介システムと題する米国仮特許出願第61/297,544(代理人整理番号H53)の優先権を主張する;及び2011年12月21日に出願された発明の名称を電子的な患者ケアのためのシステム、方法および装置と題するPCT出願、出願番号PCT/US11/66588であり2013年9月12日に公開され、その公開番号はWO2013/095459である出願(代理人整理番号I97WO)であり、これらの出願は参照によりその全体が本明細書に組み入れられる。
【0005】
この出願はまた、2012年12月21日に出願された発明の名称を電子患者ケアのためのシステム、方法および装置と題する出願、米国特許出願番号13/723,242であって、2013年11月28日に公開され、その公開番号US2013-0317753-A1である出願(代理人整理番号J78)の一部継続出願であり、米国特許出願番号13/723,242は以下の出願の優先権の利益及びその出願の利益を主張する:
2012年5月24日に出願された、発明の名称を電子的な患者ケアのためのシステム、方法および装置と題する米国仮特許出願、出願番号61/651,322(代理人整理番号J46)であり、本出願は参照によりその全体が本明細書に組み入れられる。
本出願は、2013年5月23日に出願され、発明の名称を電子患者ケアのためのシステムおよび装置と題する出願、米国特許出願13/900,655であって、2013年11月28日に公開され、その公開番号US2013-0317837-A1である出願(代理人整理番号K66)の一部継続出願であり、米国特許出願番号13/900,655は、2012年5月24日に出願された、発明の名称を電子的な患者ケアのためのシステム、方法および装置と題する出願、米国仮特許出願、出願番号61/651,322(代理人整理番号J46)の出願の優先権の利益及びその出願の利益を主張するものであり、両出願は参照によりその全体が本明細書に組み入れられる。
【0006】
米国特許出願13/900,655はまた、以下の出願の優先権の利益及びその出願の利益を主張する一部継続出願でもある:
2012年5月24日に出願され、発明の名称を血液処理システムおよび方法と題する出願、米国特許出願13/480,444であって、2013年2月14日に公開され、その公開番号US2013-0037485-A1である出願(代理人整理番号J43);及び
2012年5月24日に出願された発明の名称を血液処理システムおよび方法と題するPCT出願、出願番号PCT/ US12/00257であり、2012年11月29日に公開され、その公開番号はWO2012/161744である出願(代理人整理番号J43WO)。
この出願はまた、2013年5月23日に出願され、発明の名称を電子患者ケアのためのシステムおよび装置と題するPCT出願、出願番号PCT/US13/42350である出願(代理人整理番号K66WO)の一部継続出願であり、このPCT出願は2012年5月24日に出願された、発明の名称を電子的な患者ケアのためのシステム、方法および装置と題する米国仮特許出願、出願番号61/651,322(代理人整理番号J46)の出願の優先権及びその出願の利益を主張するものであり、両出願は参照によりその全体が本明細書に組み入れられる。
【0007】
PCT出願、出願番号PCT/US13/42350は、以下の出願の優先権及びその出願の利益を主張する一部継続出願でもある:
2012年5月24日に出願され、発明の名称を血液処理システムおよび方法と題する出願、米国特許出願13/480,444であって、2013年2月14日に公開され、その公開番号US2013-0037485-A1である出願(代理人整理番号J43);及び
2012年5月24日に出願された発明の名称を血液処理システムおよび方法と題するPCT出願、出願番号PCT/ US12/00257であり、2012年11月29日に公開され、その公開番号はWO2012/161744である出願(代理人整理番号J43WO)。
【0008】
この出願はまた2012年12月21日に出願された以下の特許出願の一以上の出願に関連するものであり、これらの出願は参照によりその全体が本明細書に組み入れられる:
発明の名称をクランピングのためのシステム、方法及び装置と題する出願、米国非仮特許出願第13/723,238(代理人整理番号J47);
発明の名称を経口薬の調合のためのシステム、方法及び装置と題する出願、米国非仮特許出願第13/723,235(代理人整理番号J74);
発明の名称を経口薬を調合するためのシステム、方法、および装置と題する出願、PCT出願第PCT/US12/71131(代理人整理番号J74WO);
発明の名称を、液体供給を推定するためのシステム、方法、および装置と題する出願、米国非仮特許出願番号13/724,568(代理人整理番号J75);
発明の名称を流体を注入するためのシステム、方法、および装置と題する出願、米国非仮特許出願番号13/725,790(代理人整理番号J76);
発明の名称を流体を注入するためのシステム、方法、および装置と題する出願、PCT出願、出願番号PCT/US12/71490(代理人整理番号J76WO);
発明の名称を流体フローの監視、規制又は制御するシステム、方法及び装置と題する出願、米国非仮特許出願番号13/723,244(代理人整理番号J79);
発明の名称を流体フローを監視、規制又は制御するためのシステム、方法、および装置と題する出願、PCT特許出願番号PCT/UIS12/71142(代理人整理番号J79WO);
発明の名称を液体供給を推定するためのシステム、方法、および装置と題する出願、米国非仮特許出願番号13/723,251(代理人整理番号J81);及び
発明の名称を液体供給を推定するためのシステム、方法、および装置と題する出願、PCT特許出願番号PCT/US12/71112(代理人整理番号J81WO)。
【0009】
この出願はまた以下の特許出願の一以上の出願に関連するものであり、これらの出願は参照によりその全体が本明細書に組み入れられる:
012年12月18日に出願された発明の名称を活性整流を用いて流体ラインにおいて空気を検出するシステム、方法及び装置と題する出願、米国仮特許出願番号61/738,447(代理人整理番号J32);
2013年3月15日に出願された発明の名称を流体を注入するための装置と題する米国特許出願13/840,339(代理人整理番号K14);
2013年3月15日に出願された発明の名称を流体を注入するための装置と題するPCT出願PCT/ US13/32445(代理人整理番号K14WO);
2013年3月15日に出願され、発明の名称を注射ポンプ及び関連する方法と題する出願、米国特許出願13/833,432(代理人整理番号K21);
【0010】
2013年3月15日に出願された発明の名称を電子患者ケアのためのシステムおよび装置と題する米国特許出願13/836,497(代理人整理番号K22);
2013年3月15日に出願され、発明の名称をクランピングのためのシステム、方法及び装置と題する出願、米国特許出願13/833,712(代理人整理番号K23);
2013年3月15日に出願された発明の名称を流体フローの監視、規制又は制御するシステム、方法及び装置と題する米国特許出願13/834,030(代理人整理番号K28);及び
2013年12月20日に出願されたデータを通信するシステム、方法及び装置と題する米国特許出願(代理人整理番号L49)。
【背景技術】
【0011】
本開示は、データを通信することに関する。より詳細には、本開示は、例えば、医療機器および一以上のエンタープライズサーバとの間でデータを通信するためのシステム、方法、および装置に関する。
関連技術
【0012】
いくつかの例では、一以上の医療機器は、急性または慢性の病気を治療するために特定の患者によって使用されてもよい。これらの医療機器は、患者が適切に治療されていること、治療は所定の規範の範囲外のものではないこと、及び医療機器自体が、許容可能なパラメータ内で動作していることを確実にするソフトウェアアルゴリズムを実行する電子制御回路を含んでもよい。
【0013】
患者に処方される各特定の治療が一意的であり、および/または複数の機器の使用を生じるものであるため、外部データベースとコンピュータシステム(例えば、基幹システム)が、これらの機器に患者及び患者の治療計画に関連した情報を提供するために使用することができる。情報は、ある治療期間中に複数の医療機器の相互動作を容易にするために使用することができる。様々な通信技術は、1以上の「機器からサーバへの通信リンク」(device-to-server communication link)を実現するために使用することができる。
【発明の概要】
【0014】
本開示のある実施の形態では、通信の方法は以下を含む:ローカル・エリア・ネットワークを介してデータを医療機器からの第1のハブに通信すること;医療機器からのデータを少なくとも1つのパケットにパッケージ化することであり、少なくとも1つのパケットはヘッダを含み;第1のハブの少なくとも1つの通信チャネルを介して、ネットワークを通じて少なくとも1つのパケットを通信すること;必要に応じて、アラーム状態が第1のハブ内で発生したときは、第1のハブからのアラームを医療機器に伝達すること。
この方法は、アプリケーション層内で実行され得る(例えば、パケットはアプリケーション層レベルのパケットであってもよい)か、または任意の他の層または層の組み合わせ内で実行しても良い。少なくとも1つの通信チャネルの第1の通信チャネルは、第1のセルラーネットワーク、例えば、昔の電話サービス(「POTS」)やブロードバンド上にあってもよい。前記少なくとも1つの通信チャネルの第2の通信チャネルは、第2のセルラーネットワーク、例えば、昔の電話サービス(「POTS」)やブロードバンド上にあってもよい。第1のハブは、識別値(例えば、シリアル番号)、患者、医療機器、および/または治療に関連するものでもよい。
【0015】
ローカルエリアネットワークを介してデータを医療機器から第1のハブに通信する行為は、医療機器からローカルエリアネットワークを介して第1のハブによってデータを受信する行為であってもよい。
【0016】
本開示のさらに他の実施形態では、この方法はさらにデータを暗号化する(例えば、第1のハブによって、および/または医療機器によって)行為を含むことができる。この方法は、第2のハブによって少なくとも1つの通信チャネルを通してネットワーク上で少なくとも1つのパケットを受信する行為、および第2のハブ内でデータを復号化する行為を含むことができる。
【0017】
この方法は、時間パラメータ、例えば、日付および/または時間を決定する行為を含むことができる。衛星システム信号は、時間パラメータを決定するために使用ことができる。
追加的または代替的に、この方法は、時間パラメータを決定するために、セルラータイムサーバ、ネットワークIDおよびタイムゾーン(「NITZ」)サーバ、時間サーバなどを使用することができる。この方法は、パケットのヘッダに時間パラメータを追加する行為を含むことができる。この方法は、パケットのヘッダ内の時間パラメータが第1の所定の基準を満たすかどうかを決定する行為を行うことができる。
【0018】
この方法は、さらにパケットのヘッダに連続番号を付加し;パケットのヘッダの連続番号を使用してデータを再構築し;パケットの少なくとも一部に対応するエラー検出符号を決定し、パケットのヘッダにエラー検出符号を付加し;および/または、パケットのヘッダ内のエラー検出符号を検査することによって、パケットの少なくとも一部にはエラーがないかについて決定する行為を含むことができる。
【0019】
本開示のさらに他の実施形態では、この方法は、パケット及びデータの少なくとも一つが第2の所定の基準を満たすか否かを決定する行為;および/または、もし第2の所定の基準が満たされた場合、パケット及びデータの少なくとも1つに対応する肯定文字を第1のハブに通信する行為を含むことができる。
【0020】
本開示のさらに他の実施形態では、この方法は、第2のハブにより、少なくとも1つの通信チャネルを通してネットワーク上で少なくとも1つのパケットを受信する行為および/または第2のハブからのデータを、少なくとも1つのエンタープライズサーバ(例えば、トランザクションサーバ)または分析サーバに送る行為を含むことができる。
【0021】
医療機器からのデータを少なくとも1つのパケットにパッケージ化する行為には、そのパケット及び他のパケットにデータをパッケージ化することを含むことができる。
パケットはヘッダを含むことができ、及び他のパケットは他のヘッダを含むことができる。この方法はさらに、パケットのヘッダに第1の連続番号を追加し、他のパケットの他のヘッダに第2の連続番号を付加する行為を含んでも良い。
【0022】
第1のハブの少なくとも1つの通信チャネルのうちの一つを通してネットワーク上を少なくとも1つのパケットを通信する行為は、第1のハブの少なくとも1つの通信チャネルのうちの第1の通信チャネルを介して、パケットを通信する行為;第1のハブの少なくとも1つの通信チャネルのうちの第2の通信チャネルを介して、他のパケットを通信する行為を含んでも良い。この方法は、パケット及び他のパケットを受信すること;そして、パケットの第1の連続番号及び他のパケットの第2の連続番号に従ってデータを再構築することを含むことができる。
【0023】
本開示のさらにいくつかの追加の実施形態において、本方法は、医療機器からのデータをローカルエリアネットワークを介して、第1のハブへ通信する前に、医療機器(又は第1又は第2のハブ)により、これらのデータを暗号化する行為;第2のハブによって少なくとも1つのパケットを1以上の通信チャネル(例えば、2つの通信チャネル)を通してネットワーク上で受信すること;第2のハブからのデータをエンタープライズサーバへ送ること;および/または、エンタープライズサーバによってデータを処理のために、エンタープライズサーバにより復号化することを含んでもよい。
【0024】
本開示のさらに他の実施形態では、ハブは、ローカルエリアネットーク インターフェース コンポーネント、第1および第2のモジュール上のシステム(system-on-module)(「SOM」)モジュール、及びプロセッサを含む。ローカルエリアネットワーク インターフェース コンポーネントは医療機器とデータを通信するように構成されている。第1のSOMは、第1の通信チャネルとインターフェース接続するように構成され、第2のSOMは、第2の通信チャネルとインターフェース接続するように構成されている。第1の通信チャネルは第1のセルラーネットワークであり、第2の通信チャネルは、第2のセルラーネットワークであってもよい。プロセッサは医療機器からデータを少なくとも1つのパケットにパッケージ化するように構成されている。少なくとも1つのパケットはヘッダを含み、プロセッサは、さらに第1および第2の通信チャネルの1つにより少なくとも1つのパケットを通信するために、第1および第2のSOMの一つと動作可能に通信するように構成される。プロセッサはさらに、ハブを識別値、患者、医療機器、および治療の一つと関連付けるように構成されてもよい。追加的に、代替的に、または必要に応じて、プロセッサは、データを暗号化するように構成することができる。
【0025】
本開示のさらに他の実施形態では、プロセッサは、パケットのヘッダに時間パラメータを追加するように構成される。時間パラメータは、日付および/または時間を含むことができる。ハブは、衛星システム コンポーネントを含んでも良く、プロセッサは衛星システム・コンポーネントを用いて、衛星システムにより決定される時間を用いてヘッダに時間パラメータを追加するように構成される。いくつかの実施形態では、ハブは時間を決定するために、セルラー時間サービス、ネットワークIDおよびタイムゾーン(「NITZ」)、時間切断(time sever)などを使用する。
【0026】
本発明のさらに他の実施形態では、プロセッサは、さらにパケットのヘッダに連続番号を付加するように構成される。連続番号は、パケットのヘッダの連続番号を使用してデータを再構築するように構成することができる。
【0027】
本発明のさらに他の実施形態では、プロセッサはさらに、パケットのヘッダにパケットの少なくとも一部分に対応するエラー検出符号を付加するように構成される。エラー検出符号は、エラー訂正符号である。
【0028】
プロセッサは、パケット及び別のパケットにデータをパッケージ化するように構成することができ、その場合前記パケットはヘッダを含み、別のパケットは別のヘッダを含む。
【0029】
本開示のさらに他の実施形態では、ハブは、フェイルセーフバスを含む。フェイルセーフバスは、ハブまたは通信リンクに障害状態が発生したときに、ハブに結合された医療機器に信号を送るように構成されてもよい。
【0030】
本開示のさらに他の実施形態では、ハブはさらにアラームバスを含む。アラームバスはハブのアラーム状態が発生した、または、通信リンクのリンク品質が劣化した場合に、通信リンクのアラーム状態が発生した場合に、ハブに結合された医療機器に信号を送るように構成されてもよい。
【0031】
本開示のさらに他の実施形態では、さらに、ハブは、単純な旧式の電話サービスコンポーネント(plain-old-telephone-service component)を含む。第1及び第2の通信チャネルが利用できない場合、プロセッサは、単純な旧式の電話サービス(plain-old-telephone-service)(「POTS」)を通してパケットを送る様に構成することができる。例えば、もし緊急状態が存在すると判定された場合、ハブは911を呼び出すことができる。いくつかの実施形態では、ハブは、例えば、サーバからの音声データを可聴な放送指示にダウンロードしてもよい。ハブのシリアル番号は、音声メッセージが可能な言語のリスト中のどの言語であるかを決定するために使用することができる。
【0032】
本開示のさらに他の実施形態では、システムは第1および第2のハブを含む。第1のハブは、ローカルエリアネットワークを介して医療機器との間でデータを通信し、そして少なくとも一つのアプリケーション層パケット(application-layer packet)にデータをパッケージ化するように構成される。第2のハブは、少なくとも1つのセルラーネットワークを介して動作可能に第1のハブから少なくとも1つのアプリケーション層パケットを受信するように構成される。第1のハブは、データを暗号化するように構成されてもよく、第2のハブはデータを復号化するように構成することができる。
【0033】
第1のハブは、少なくとも1つのセルラーネットワークの第1および第2のセルラーネットワークを介して、少なくとも1つのアプリケーション層パケットを通信することができる。第2のハブは、少なくとも一つのアプリケーション層パケットからのデータを再構築するように構成することができる。
第1のハブは、第1及び第2のセルラーネットワークとの間に、少なくとも1つのアプリケーション層パケットの送信をバランスしてロードする、又は第1及び第2のセルラーネットワークの両方を利用してデータを重複して送信する様に構成されてもよい。例えば、各パケットは、一度は第1のセルラーネットワークを使用し、一度は第2のセルラーネットワークを使用して、2回送信することができる。基幹システムは、受信したパケットを比較し、それらが同一のデータを含むか判定することができる。つまり、パケットの1つまたは両方のデータが送信中に破損した場合に2つのパケット内のデータが同一でない可能性がある。
【0034】
このシステムは、さらに、エンタープライズサーバを含むことができる。医療機器は、データを暗号化するように構成されてもよく、第2のハブはエンタープライズサーバにデータを送るように構成することができ、およびエンタープライズサーバは、データを復号化するように構成することができる。
【0035】
本開示のさらに他の実施形態では、第1のハブは、少なくとも一つのグローバル・ポジショニング信号を用いて時間パラメータを決定するように構成されるグローバル ポジショニング コンポーネントを含む。第1のハブは、少なくとも一つのアプリケーション層パケットのアプリケーション層パケットのヘッダに時間パラメータを追加し、第2のハブは、時間パラメータが所定の基準を満たすかどうかを決定するように構成される。
【0036】
第2のハブは、少なくとも一つのグローバル・ポジショニング信号を用いて別の時間パラメータを決定するように構成された別のグローバル・ポジショニング・コンポーネントを含むことができる。第2のハブは、時間パラメータが、別の時間パラメータの関数として所定の基準を満たすかどうかを決定するように構成することができる。
【0037】
本開示の他の実施形態において、少なくとも一つのアプリケーション層パケットは第一のアプリケーション層パケットを含み、第1のハブは、第一のアプリケーション層のパケットの少なくとも一部に対応するエラー検出符号を付加するように構成される。第2のハブは、第一のアプリケーション層パケットの少なくとも一部が、エラー検出符号を用いて誤りを含まないものであるかどうかを決定するように構成することができる。エラー検出符号はエラー訂正符号であってもよく、その場合第2のハブは、さらに、必要に応じて、第一のアプリケーション層パケットの少なくとも一部のエラーを訂正するように構成されている。
【0038】
少なくとも一つのアプリケーション層パケットは第1のアプリケーション層パケットを含んでも良く、及び第2のハブは、第1のアプリケーション層パケットが所定の基準を満たす場合は、第1のハブに肯定応答を通信するように構成される。
【0039】
本開示の他の実施形態では、システムはさらにエンタープライズサーバを含む。医療機器は、データを暗号化するように構成される。そして、第2のハブはエンタープライズサーバにデータを送るように構成されているので、エンタープライズサーバはデータを復号化するように構成される。データがエンタープライズサーバに書き込まれると、肯定応答が第1のハブおよび/または医療機器に返送することができる。
【0040】
いくつかの実施形態では、少なくとも一つのアプリケーション層パケットは、第1及び第2のアプリケーション層パケットを含む。第1のハブは、第1のアプリケーション層パケットの第1のヘッダに第1の連続番号を追加し、第2のアプリケーション層パケットの第2のヘッダに第2の連続番号を追加するように構成される。第2のハブは、第1および第2の連続番号に従ってデータを再構築するように構成される。第1のハブは、少なくとも一つのセルラーネットワークの第一1のセルラーネットワークを介して第1のアプリケーション層パケットを通信するように構成されてもよい。第1のハブは、少なくとも一つのセルラーネットワークの第2のセルラーネットワークを介して第2のアプリケーション層パケットを通信するように構成される。
【0041】
本開示のさらに他の実施形態では、第1のハブは、アラーム状態信号を提供するように構成されたアラーム・バス・コンポーネントを含む。医療機器は、アラーム状態信号を受信するために第1のハブに作動可能に接続されている。医療機器は、アラーム状態がアラーム状態信号を介して受信されたときに、少なくとも一つの緩和方策を提供するように構成されている。
【0042】
本開示のさらに他の実施形態では、第1のハブは、致命的なエラー状態信号を提供するように構成されたフェイルセーフコンポーネントを含む。医療機器は、致命的なエラー状態信号を受信する第1のハブに動作可能に接続されている。医療機器は、致命的なエラー状態が致命的なエラー状態信号を介して存在するとされた場合、ハブから独立して動作するように構成される。
【図面の簡単な説明】
【0043】
これらおよび他の側面は、図面を参照して、本開示の様々な実施形態に関する以下の詳細な説明からより明らかになるであろう。
【0044】
図1図1は、本開示の実施形態によるデータを通信するためのシステムのブロック図を示す。
【0045】
図2図2は、本開示の実施形態による図1のシステムのハブのブロック図を示す。及び
【0046】
図3A図3A-3Bは、本開示の実施形態によるデータを通信するための方法を例示するフローチャート図を示す。
図3B図3A-3Bは、本開示の実施形態によるデータを通信するための方法を例示するフローチャート図を示す。
【発明の詳細な説明】
【0047】
図1は、本開示の実施形態によるデータを通信するためのシステム2のブロック図を示す。システムは、ネットワーク14上を互いに通信するハブ12、20を含む。第1のハブ12は医療機器4、6、8、10に動作可能に結合される。つまり、第1のハブ12は、医療機器4、6、8、及び10の一以上と動作可能に通信する。いくつかの実施形態では、複数のハブ12を使用することができる(例えば、各ハブに一つの機器)。
【0048】
ハブ12は、医療機器がそれに接続できるようにする前に満たされなければならない要件を含むことができる。追加的または代替的に、ハブ12は、第1及び第2のハブ12、20の間のリンク品質が、その間にデータ通信する前に所定の基準を満たさなければならないことを要求することがある。ハブ12は、ハブ12、20間のリンク品質を一以上の医療機器4、6、8、10に通信することができる。
【0049】
第2のハブ20は、基幹システム22の様々なエンタープライズサーバ16、18、24、26、28、30、32、34、36に動作可能に結合される。基幹システム22は、1以上のサーバによって実施することができ、サーバファームであってもよく、1以上の仮想サーバとして実施されてもよく、および/または1以上のプロセッサによって実施されるソフトウェア・プログラムであってもよい。種々のエンタープライズサーバ16、18、24、26、28、30、32、34、36はトランザクションサーバであっても良い。
【0050】
ハブ12、20は医療機器4、6、8、10とエンタープライズサーバ16、18、24、26、28、30、32、34の間でデータを通信することができるので、データがその間をシームレスに通信される。例えば、いくつかの特定の実施形態では、ハブ12、20はデータをパケットにラップ(wrap)することができるので、医療機器4、6、8、10とエンタープライズサーバ16、18、24、26、28、30、32、34、36の間で通信されるデータは、お互いの間で、あたかもそれらが同じローカルエリアネットワーク上にあるかのように通信される。いくつかの特定の実施形態では、データは、アプリケーション層で1以上のパケットにラップされてもよく、例えば、開放型システム間相互接続モデル(ISO/IEC7498-1)(「OSIモデル」)のアプリケーション層であり、これらの内容の全体は参照により本明細書に組み入れられる。いくつかの実施形態では、データは、関連する技術において当業者に知られている任意の通信標準の一以上の層、例えば、別のモデルのアプリケーション層、にラップされても良い。いくつかのさらなる実施形態では、データは、OSIモデルを含む当技術分野で公知の任意のパケットモデルの一以上の層にラップされてもよい。いくつかのさらなる実施形態において、1以上のパケットのラッピングはOSIモデルのアプリケーション、プレゼンテーション、セッション層の組み合わせで行うことができ、および/またはプレゼンテーション及びセッション層は実施されないこともある。ハブ20は、医療機器4、6、8、10の一つからエンタープライズサーバ16、18、24、26、28、30、32、34、36の一つにデータを伝送しても良い。
【0051】
ハブ12、20は、同期的方法にまたは非同期の方法で互いに通信することができる。また、ハブ12、20は、互いに心拍信号を通信することができる。例えば、ハブ12、20のそれぞれは、所定の間隔で定期的にハブ12、20の一の他方に、正常に動作している旨の信号を送信することができる。もし、ハブ12、20の一つが、所定の時間内に、他のハブから所定の時間内に心拍信号(又はいくつかの実施形態では、何らの信号)を受信しない場合、所定の時間内に心拍信号を受信していないハブは、(1)心拍信号を送信する様に要求ことができる、(2)他のハブは不具合であるので適切な所定の緩和策をとることを決定し、(3)アラームがアラームバス上で発生していることを信号で伝え、および/または(4)フェイルセーフバスを介して心拍信号が所定時間内に受信されていないことを信号で伝えることができる。
【0052】
ハブ12、20は相互に通信し、受信ハブ(すなわち、データを受信する)は、送信ハブに肯定応答を送信することができる。いくつかの特定の実施形態では、肯定応答はまた連続番号又は他のパケット識別子を含むことができる。
【0053】
ハブ12および/または医療機器4、6、8、10は、医療機器4、6、8、10からのデータに、1以上のエンタープライズサーバ16、18、24、26、28、30、32、34、36への所定のアクセスを与える関連する識別値を持っても良い。追加的に、代替的に、又は必要に応じて関連する識別値は、各エンタープライズサーバ16、18、24、26、28、30、32、34、36内のサービスまたはデータの種々のサブセットへのアクセスに関連付けられてもよい。
【0054】
いくつかの実施形態では、ハブ12は患者、一以上の医療機器4、6、8、10、及び/又は治療体制に関連付けられてもよい。
【0055】
医療機器4、6、8、10の各々又は第1のハブ12は、一以上のエンタープライズサーバ16、18、24、26、28、30、32、34、36又は第2のハブ20に、その能力、その構成を通信し、および/または全てのアラート又は障害を伝えることができる。
【0056】
ハブ12、20は、1以上のパケットにデータをラップすることができので各パケットはヘッダを含む。ヘッダは、(1)連続番号;(2)エラー訂正符号の様なエラー検出符号、及び/又は(3)例えば、日付および/または時間などの様な1以上の時間パラメータを含んでも良い。
【0057】
連続番号は、データを再構築するために使用することができる。例えば、ハブ12は、それぞれに連続番号が割り当てられている複数のパケットにデータを分割することができる。ハブ12は、第1のセルモデム64を介した第1のセルラーネットワークを通して、及び第2のセルモデム84を介した第2のセルラーネットワークを通して複数のパケットを通信することができる(図2参照)。第1および第2のセルラーネットワークは2Gネットワーク、3Gネットワーク、4Gネットワーク、LTEネットワーク、またはWiFi‐インターネット接続であってもよい。ハブ12は、ロードバランシング(load balancing)を実行することができる。データが第2のハブ20に到達すると、第2のハブ20は、連続番号を使用してデータを再構築する。
【0058】
エラー検出符号は、例えば、データ内に含まれるエラーを検出して訂正することができるエラー訂正符号として使用することができる。全てのエラー検出符号は、周期的冗長検査(「CRC」)、チェックサム、ハッシュ値、パリティビット、パリティワード、MD5などを使用することができる。第1のハブ12は、第2のハブ20にそれらを送信する前に1以上のパケットのヘッダにエラー検出符号を追加することができる。第2のハブ20は、データに1以上のエラーがあるかどうかをエラー検出符号を使用して決定し、そしていくつかの特定の実施形態では、第2のハブ20はデータを訂正する(または第2のハブ20から第1のハブ12に送信するときには、その逆が起きる)。
【0059】
第1のハブ12および/または第2のハブ20は、ハブ12、20の一の他方に通信する前に日付/時刻スタンプの様な時間パラメータをヘッダーに追加することができる。ハブ12、20の受信ハブは、日付/時刻スタンプが、パケットが所定の時間内に受領されたかの要件の様な所定の基準を満たすかを決定することができる。ハブ12、20の内の受信ハブは、日付/時刻は、ハブ12、20の送信ハブによって決定されているので、パケットが所定の時間内に受信されたかどうかを決定するために、日付/タイムスタンプを内部的に決定された時間パラメータと比較することができる。ハブ12、20は、衛星システムの1以上の衛星を使用して決定された時間基準を使用することができる。
いくつかの実施形態では、衛星は全地球的航法衛星システムの一部であってもよい。例えば、全地球測位システム(Global Positioning System)コンステレーション、Globalnaya Navigatsionnaya Sputnikovaya Sistema(「GLONASS」)コンステレーション、インドの地域航法衛星システム(「IRNSS」)コンステレーション、北斗ナビゲーションシステム(BeiDou Navigation System)コンステレーション、ガリレオ(Galileo)コンステレーション等の一以上の衛星からの信号は、時間パラメータを決定するために使用することができる。
【0060】
データは、ハブ12、20の内の一の送信ハブによって暗号化され、同様にハブ12、20の一の受信ハブによって復号化されても良い。追加的に、代替的に、または必要に応じて、医療機器4、6、8、10は、エンタープライズサーバ16、18、24、26、28、30、32、34、36にデータを送信する前に暗号化することができ、これらのエンタープライズサーバは、さらに、データを受信したときに復号化しても良く、同様に、エンタープライズサーバ16、18、24、26、28、30、32、34、36はデータを医療機器4、6、8、10に送信する前に暗号化しても良く、これらの医療機器は、データを受信したときに復号化する。任意の暗号化方法を使用することができ、例えば、は、公開鍵暗号、共通鍵暗号、セッション鍵暗号、高度暗号化標準(Advanced Encryption Standard)(「AES」)、データ暗号化規格(Data Encryption Standard)(「DES」)、トリプルDES(Triple DES)、ハイパーテキスト転送プロトコルセキュア,(Hypertext Transfer Protocol Secure)(「HTTPS」)、トランスポート層セキュリティ(Transport Layer Security)(「TLS」)、セキュアソケットレイヤ(Secure Sockets Layer)(「SSL」)、連邦情報処理標準(Federal Information Processing Standard)(「FIPS」)の暗号化標準、当業者に知られているいくつかの他の暗号化技術、またはそれらの組み合わせを使用することができる。
【0061】
医療機器4、6、8、10またはハブ12は、基幹システムに22に様々な情報を通信することができ、例えば、(1)その状態、例えば、その機器が動作中か又は動作不能であるかについて、(2)その位置、(3)その構成、例えば、ソフトウェアのバージョン、そのハードウェアのバージョンやその機能など、(4)利用可能な帯域幅を、および/または(5)医療機器としての要件、である。いくつかの実施形態において、利用可能な帯域幅が所定の閾値を超えた場合にのみ、医療機器はハブ12に接続することができる。
【0062】
医療機器4、6、8、10は、更新を取得するために、基幹システム22にソフトウェアおよび/またはファームウェアのバージョン番号を通信することができる。
更新は、暗号化検証の様な任意の既知の技術を用いて確認および/または検証することができる。基幹システム22は、受信されたバージョン番号が最新バージョンでない場合は、一以上の医療機器4、6、8、10に更新されたソフトウェアおよび/または更新されたファームウェアを送信するために、バージョン番号を使用することができる。
【0063】
追加的に、代替的に、または必要に応じて、更新を取得するためにハブ12は、基幹システム22に、ソフトウェアおよび/またはファームウェアのバージョン番号を通信することができる。受信されたバージョン番号が最新バージョンでない場合、基幹システム22は、ハブ12に更新されたソフトウェアおよび/または更新されたファームウェアを送信するために、バージョン番号を使用してもよい。
【0064】
いくつかの実施形態では、ソフトウェアはハブ12に保存されても良く、ハブ12は1以上の医療機器4、6、8、10においてソフトウェアを更新するために使用される。ハブ12は、1以上の医療機器4、6、8、10に存在するファームウェアおよび/またはソフトウェアバージョン番号をハブ12に送信されるように要求することができる。次にハブ12は、医療機器4、6、8、10が、最新のソフトウェアまたはファームウェアのバージョンを持っているかどうかを、内部データベースを参照することにより、または基幹システム22から受信したバージョン情報を参照することにより確認することができる。
ハブ12は基幹システム22からソフトウェア又はファームウェアをダウンロードすることができる。ハブ12は医療機器4、6、8、10にソフトウェアをロードすることができ、これらの医療機器は、ソフトウェアおよび/またはファームウェアを更新するために、任意の公知のアルゴリズムを実行することができる。例えば、ファームウェアの新しいバージョンは、医療機器4、6、8、10の一つにロードされ、その後、検証されても良い。そして、医療機器(4、6、8、10)は、新しいファームウェアと、医療機器が新しいファームウェアを使用する”スイッチ”を検証することができる(例えば、ポインタを介して)。
【0065】
さらに、いくつかの実施形態では、医療機器4、6、8、10および/またはハブ12は、継続的な品質改善(「CQI」)サーバ36により記録するために、基幹システムに22にアラート、アラーム、障害、ログ情報又は他の診断情報を伝える。
【0066】
ハブ12、20は、ネットワーク14を介して通信するが、ネットワーク14は任意の種類のネットワークを含むことができる。例えば、ハブ12は、データをインターネット経由でハブ20に伝送する一以上のセルラーネットワークを介してデータを通信することができる。いくつかの実施形態では、ハブ12、20は無線インターネットリンク、有線インターネットリンク、広帯域リンク、POTSを使用する、または当業者に知られている他の既知の通信技術を介して通信する。いくつかの実施形態では、セルラーネットワークプロバイダは、一以上のセルラーネットワークを介してデータを受信するように構成されたデータ接続に直接基幹システム22を連結してもよい。
【0067】
医療機器4、6、8、10は、LAN接続38、アラームバス40、およびフェイルセーフバス42を通してハブ12と動作可能に通信する。LAN接続38は、任意のローカル・エリア・ネットワーク技術とプロトコルを使用することができ、およびハブ12は複数のLAN技術やプロトコルサポートすることができる。医療機器4、6、8、10の各々は互いに異なるローカル・エリア・ネットワーク技術を使用してもよい。
【0068】
アラームバス40は、通常、ハブ12によって「高」の状態(例えば、5ボルトで)に保持された有線によって実施することができる。ハブ12は、内部アラームが発生したと判断した時、ハブ12は、ハブ12内にアラーム状態が発生したことを、アラーム状態信号を介して(例えば、有線を0ボルトに設定することにより)信号を送ることができる。すなわち、アラームバス40は、アラーム状態が発生したことを伝えるために使用することができる。医療機器4、6、8、10の各々が、アラーム状態が発生したと判断したときは、医療機器4、6、8、10の各々は少なくとも一つの緩和アクションを実施することができ、例えば、ネットワーク14と通信するために接続しているセルラーネットワークを用いてLAN38接続の帯域幅を下げる、又は他の軽減アクションを実施する。いくつかの実施形態では、ハブ12によってアラーム状態が医療機器4、6、8、10に報告された場合(又は、いくつかの実施形態では、医療機器4、6、8、10の一つが内部アラームを検知した場合)、医療機器4、6、8、10は安全モードに入ることができる。いくつかの実施形態では、アラーム・バス40は、医療機器4、6、8、10にアラームついての情報を通信するデジタル通信バスである。
【0069】
いくつかの実施形態では、アラームバス40は、アラーム状態をネットワーク14の、またはハブ12の能力やパフォーマンスの機能として設定する。医療機器4、6、8、10のそれぞれは、アラーム状態が発生したときハブ12が要求先の医療機器4、6、8、10に伝えるべき条件のリストを、ハブ12に通信することができる。
【0070】
ハブ12もまたフェイルセーフバス42を備えても良い。フェイルセーフバス42は、ハブ12および医療機器4、6、8、10との間に結合されており、
致命的なエラー状態がハブ12内に発生したことを示す致命的なエラー状態信号を提供する。信号は、「高」の値(例えば、5ボルト)から「低」の値(例えば、0ボルト)に遷移するものであってよく、これはハブ12内で致命的なエラー状態が存在することを示す。致命的なエラー状態信号によって示されるように致命的なエラー状態が存在する場合、医療機器4、6、8、10は、ハブから独立して動作するように構成することができる。
いくつかの実施形態では、致命的なエラー状態は、ハブ12および/またはハブ12に結合された医療機器によって定義することができる。いくつかの実施形態では、フェイルセーフ・バス42は、医療機器4、6、8、10の致命的なエラー状態についての情報を通信するデジタル通信バスである。
【0071】
蠕動注入ポンプ4は、指型ポンプやロータリー注入ポンプなどの任意の種類の蠕動注入ポンプ4であってもよい。シリンジ注入ポンプ6は、例えば、モータによって駆動される任意のシリンジポンプであってもよい。他の機器10は、任意の医療機器であってもよい。
いくつかの実施形態では、ポンプ4、6(またはその他の機器10)は、医療用センサ8からのフィードバックを受領する。
【0072】
医療用センサ8は、例えば、血圧センサ、温度センサ、血糖計、心拍数モニター、パルスオキシメータなどの任意の患者又は環境センサであってもよい。
【0073】
特定の一実施形態では、医療用センサ8は、血圧カフまたは1以上の医療機器4、6、10にフィードバックを提供する錠剤供給装置であっても良い。薬服用コンプライアンスの血圧に関する情報をポンプ4、6の流量を調整するために使用してもよい。いくつかの実施形態では、フィードバックは基幹システム22を介して医師に送信しても良い(例えば、電子メッセージは、タブレットまたはスマートフォンに送信されてもよい)。
【0074】
さらに他の実施形態では、医療用センサ10は、蠕動注入ポンプ4にフィードバックを提供するパルスオキシメータであってもよい。蠕動注入ポンプ4が、患者の血液の酸素飽和度が所定の閾値より低くなりおよび/または患者の心拍数が所定の閾値を下回ると判断した場合、注入ポンプ4は流体の流れを停止してもよい。いくつかの実施形態において、患者の血液の酸素レベルが所定の閾値より低いか、または、患者の心拍数が閾値より低い場合、ハブ12は、蠕動注入ポンプ4を遮断する。
【0075】
一実施形態では、他の機器10は患者のために酸素を生成する。医療用センサ8は、他の機器10に、フィードバックとして、患者の血液酸素飽和度を提供するパルスオキシメータであってもよい。他の機器10は、患者の血液の酸素飽和度が少なくとも所定のレベルであることを確実にするために酸素を発生させることができる。
【0076】
さらに他の実施形態では、他の機器10は、所定の条件が満たされている「コールイン」を開始することができる。例えば、もし他の機器10が錠剤供給装置である場合、錠剤供給装置は、コンプライアンス違反の発生時に医師にアラームまたはアラートを送信することができる。プロバイダは、錠剤供給装置によって配送される次の用量をタブレットまたはスマートフォンのユーザーインターフェースを介して変更することができる。
【0077】
本開示のいくつかの実施形態では、ハブ12は、1以上の医療用センサ8からの情報を一以上の機器4、8、10へ伝送する。この閉ループ構成は、リアルタイムのフィードバックシステムを形成することができる。いくつかの具体的な実施形態では、1以上の医療用センサ8は、以下の要件が満たされる限り、1以上の機器4、8、10により閉ループ構成を形成することができる:
(1)通信の待ち時間が所定の閾値を下回る;(2)無線信号の雑音が所定の閾値を下回る;および/または(3)所定量の帯域幅が利用可能である、またはこれらの組み合わせである。いくつかの実施形態では、ハブ12はこれらの条件の一以上が満たされていない場合アラームまたは重大な状態が医療機器4、6、8、10に発生した信号を発することができる。アラーム状態またはアラート状態は基幹システム22に通信することができる。いくつかの実施形態では、ハブ12、20、および/または医療機器4、6、8、10はアラームまたはアラートに応答してフェイルセーフ/動作モードに入っても良い。
【0078】
いくつかの実施形態では、アラームまたはアラートが発生したことに基づいて、および/またはどのくらいの時間が、ユーザーがハブ12または医療機器4、6、8、10のいずれかとの相互作動をせずに経過したかにより、応答の階層が、医療機器4、6、8、10の1つ、またはハブ12にプログラムすることができる。介護者は、例えば、一般的なフレームワークから、応答の階層をプログラムすることができる。いくつかの実施形態では、応答の階層は基幹システム22によって確認することができる。
【0079】
基幹システム22は、以下の一以上を含むことができる。データベース/分析エンジン、患者キャッシュ18、ハブ20、CPOE24、他のHIS26、APIS28、EMR30、DERS32、LIS 34、および/またはCQI36である。
【0080】
データベース/分析エンジン16は、傾向および/または1以上の統計を決定するために、ハブ12および/または機器4、6、8、10からデータを収集する。データベース/分析エンジン16は、データベース/分析エンジン16にインターフェース接続するユーザーのために1または複数のレポートを生成するために、サーバー18、24、26、28、30、32、34、36の一以上とインターフェース接続することができる。
【0081】
ハブ12および/または機器4、6、8、10のいずれか一つは患者の識別子を決定することができる(例えば、バー符号スキャナ、RFIDスキャナを使用して、または手動で画面に患者のIDを入力することによって)。治療に関する患者のデータは患者のキャッシュ18にロードされても良く、キャッシュ18は、ハブ12および/または医療機器4、6、8、10のいずれか一つに、データをどうするかについて指示することができる。
患者キャッシュ18は、RAMのような、またはハードドライブメモリの様なメモリ内で実施されてもよい。患者キャッシュ18は、サーバ24、26、28、30、32、34、36のいずれか一つからのデータをロードすることができ、それにより、ハブ12および/または機器4、6、8、10から患者データに対するより速い応答を提供し、または異なる方法でデータを整理する。
【0082】
基幹システム22はまた、コンピュータ化された医師オーダエントリ(「CPOE」)サーバ24を含むことができる。CPOE24は、特定の患者のための治療および/または処方のための注文(インターネット上で)を受領することができる。それが認定された患者のために正しいかどうかを決定するために、CPOE24はポンプ4,6によって、スキャンで取り込まれた薬剤と比較されてもよい。
【0083】
CPOE24は、介護者から介護アルゴリズムを受け取ることができる。介護アルゴリズムは、使用するフィードバックについて、達成するためのポイント、および/または投与する薬剤に関するルールを含むことができる。介護者は、コンピュータ端末、タブレット、スマートフォン、または他のユーザーインターフェースを用いて、CPOE24にインターフェース接続することができる。CPOE24および/または基幹システム22は介護アルゴリズムを検証することができる。
【0084】
基幹システム22はまた、薬局情報システム(「PIS」)サーバ28、電子カルテ(「EMR」)サーバ30、および検査情報システム(「LIS」)サーバ34を含むことができ、機器4、6、8、10はこれらにアクセスすることができる。基幹システム22はまた、その他の病院情報システム(「HIS」)サーバ26を含むことができる。
【0085】
基幹システム22はまた、薬剤のエラー低減システム(「DERS」)サーバ32を含むことができる。DERSサーバ32は、1以上の機器4、6、8、10がその療法(例えば、蠕動注入ポンプ4に接続されたIVバッグを介した薬物の配送)は安全であるかを決定することを可能にする情報を含んでもよい。例えば、IVバッグは、それに付されたバー符号を含むことができる。注入ポンプ4は、IVバッグのバー符号をスキャンして、その情報を、例えば、PIS28に通信して、IVバッグの内容を決定し、そしてDERS32と通信し認定された患者のためにまたは任意の患者のために(厳格な限定を介して)薬剤と治療パラメータは安全であるか3どうかを決定する。
【0086】
基幹システム22はまた、継続的な品質改善(「CQI」)サーバ36を含むことができる。CQIサーバ36は、医療機器4、6、8、10から機器の動作を説明するメッセージを受信する。 CQIサーバ36に送信されたCQIメッセージは、機器4、6、8、10に関する課題または問題を識別するために、一群の医療機器を監視するために使用することができる。
【0087】
本開示のいくつかの実施形態では、医療機器4、6、8、10のいずれか一つは、医療機器4、6、8、10の他の機器のリソースを使用することができる。
いくつかの実施形態では、医療用デバイス4、6、8、10及び/又はハブ12は、メッシュネットワークとして動作することができる。
【0088】
基幹システム22にインターフェース接続しているユーザーは、ハブ12および/または医療機器4、6、8、10を監視することができる。ハブ12および/または医療機器4、6、8、10は、スクリーンの画像(例えば、JPEG)を基幹システム22にインターフェース接続しているユーザーに送信することができ、または音声も通信することができる(例えば、マイクから)。ユーザーが、ハブ12および/または基幹システム22に結合されたユーザーインターフェースを使用してハブ12および/または医療機器4、6、8、10を監視できるように、HTML5を使用することができ、および/またはテレプレゼンスを用いても良い。
【0089】
図2は、本開示の実施形態による図1のシステムのハブ14のブロック図を示す。いくつかの特定の実施形態では、図1のハブ20は、ハブ14と同様のハードウェアを使用することができる。
【0090】
ハブ12は、LANインターフェース44、アラームバス68、フェイルセーフバス76、バッテリ78、電源80、メモリ46、ボタン48、GPSコンポーネント52、ディスプレイ54、スピーカー56、及び第1及び第2システム・オン・モジュール(「SOM」)モジュール66、86、安全プロセッサ70、ローカルメモリキャッシュ72と、昔の電話サービス(「POTS」)74を含む。
【0091】
ハブ12は、ACコンセント電力をハブ12の内部回路に電力を供給するDC電力に変換する電源回路80によって電力を供給することができる。電源80はまた、電池78を充電することができる。電源回路80に電力を供給する電源の電力が不足する場合、電池78がハブ12に電力を供給する。いくつかの特定の実施形態では、複数の電池78及び/又は複数の電源80は、追加の冗長性を提供するために使用され得る。
【0092】
LANインターフェース44は、WiFi送受信機50、ブルートゥース送受信機58、及びイーサネットインターフェース60を含む。いくつかの実施形態では、LANインターフェース44は、当業者に公知の任意の有線または無線プロトコル、または標準を使用する。医療機器はLANインターフェース44を介してハブ12と通信することができる。
【0093】
LANインターフェース44を介して受信したデータは、メモリ46にバッファリングされる。割り込みおよび/またはアルゴリズムのいずれかが、送信するためにメモリ46内のデータを選択することができる。データは、1以上のパケットにパッケージ化され、第1のSOM66を介して及び/又は第2のSOM86を介して送信される。第1のSOM66はプロセッサ62と第1セルラーネットワークを介してパケットを送信するためのセルラーネットワークモデム64を備えている。第2のSOM86はまた、第2のセルラーネットワークを介して第2のセルラーモデム84を通して1以上のパケットを送信することができるプロセッサ82を含む。 SOMモジュール66と86は、ロード・バランシングを行うことができる。セルラーネットワークの両方を介した通信が利用できない場合は、POTS74を使用することができる。いくつかの実施形態では、緊急状態が存在すると判定された場合、POTS74は、緊急番号呼び出すことができる(例えば、米国では「911」)。さらにいくつかの追加の実施形態では、アラーム、アラートまたは障害状態が存在する(それらを報告する)と決定され、そしてセルラーネットワークが利用できない場合は、ハブ12はサービス番号を呼び出す。
【0094】
モジュール77及び86は、互いの間で通信するおよび/または操作を調和させるためにローカルメモリキャッシュ72を使用することができる。ローカルメモリキャッシュ72は、メモリ46の一部であってもよく、またはそこから分離していてもよい。本開示のいくつかの実施形態では、ローカルメモリキャッシュ72は、医療機器4、6、8、10(例えば、互いの間で通信する)のための記憶場所である。たとえば、ネットワーク14へのリンクが利用できない場合、ローカルメモリキャッシュ72は、基幹システム22に送信するためのデータで充填することができる。
【0095】
いくつかの実施形態では、ローカル・メモリ・キャッシュ72内のデータは、定期的に基幹システム22に、または所定の規則に従って、又は基幹システム22からハブ12に伝達されるルールに従って(例えば、基幹システム22の末端のユーザーを経由して)報告されても良い。
【0096】
パケットは、アプリケーション層レベルで形成することができる。パケットはそれぞれのヘッダを含むことができる。ヘッダは、(1)位置情報;(2)全地球測位システム受信機52によって決定される時間情報、(3)エラー検出符号;(4)連続番号;又は(5)他の情報を含んでも良い。
【0097】
ハブ12は、またアラームバス68(すなわち、アラームバスコンポーネント)を含む。
アラーム・バスは、1以上の医療機器へのアラーム状態信号を提供するように構成される。医療機器は、アラームバス68からアラーム状態信号を受信するようにハブに動作可能に接続されてもよい。信号は、「高」の値(例えば、5ボルト)から「低」の値(例えば、0ボルト)に遷移することにより、アラーム状態がハブ内に存在することを示すものであっても良い。アラーム状態が、アラーム状態信号を介して受信されると、医療機器は、少なくとも一つの緩和アクションを行うことができる。例えば、医療機器は、ハブ12に送信されるデータにエラー訂正符号を追加する必要があり得る。安全プロセッサ70は、アラーム状態が存在するときを決定し、その状態をアラームバス68へ通信する。いくつかの実施形態では、アラーム状態がハブ12および/またはハブ12に結合された医療機器によって定義することができる。安全プロセッサ70はローカルメモリキャッシュ72を使用することができる。安全プロセッサ70は、SOMS66、86のプロセッサ62、82の動作とは独立にハブ12を監視することができる。例えば、安全プロセッサ70は、プロセッサ62、82の使用に依存せず、いくつかの具体的な実施形態において、それらの監視者として動作することができる。
【0098】
ハブ12は、フェイルセーフバス78を含む。フェイルセーフバス76は、致命的なエラー状態がハブ12内で発生した時を示す、致命的なエラー状態信号を提供する。信号は、「高」の値(例えば、5ボルト)から「低」の値(例えば、0ボルト)に遷移することにより、致命的なエラー状態がハブ内に存在することを示すものであっても良い。致命的なエラー状態信号によって示されるように致命的なエラー状態が存在する場合、医療機器はハブから独立して動作するように構成することができる。安全プロセッサ70は、致命的なエラー状態が存在するときを決定することができ、その状態をアラームバス68へ通信する。
いくつかの実施形態では、致命的なエラー状態はハブ12および/またはハブ12に結合された医療機器によって定義することができる。いくつかの実施形態では、ハブ12、20、および/または医療機器4、6、8、または10は、アラームまたはアラート状態に応答して、フェイルセーフ/動作モードに入ることができる。
【0099】
医療機器(例えば、図1の機器4、6、8、10)と基幹システム22(図1参照)との間の通信が失敗した場合、医療機器4、6、8、10とハブ12は、通信が回復したときに基幹システム22に報告するための内部メモリ内のすべての情報を記録することができる。追加的または代替的に、コンピュータは、データをダウンロードするために(例えば、RS-232又はUSB接続を介して)医療機器4、6、8、10またはハブ12に結合されてもよい。
【0100】
ユーザーは、ボタン48および/またはディスプレイ54を使用して、ハブ12に設定を入力することができる。ハブ12は、スピーカー56又はディスプレイ54を介して聞き取れる形のフィードバックを提供することができる。ハブ12は、内蔵スピーカーを使用して音声を再生するために、一以上の機器4、6、8、10に接続したLAN38を介して音を伝達することができる。
【0101】
スピーカー56は、例えば、「サーバーに接続しようとしている」または「私は電話番号1-234-567-1829を呼んでいる」等により、ハブが何をしているかを知らせるために使用することができる。いくつかの実施形態では、スピーカー56は、任意のエラー状態、障害、および/またはアラームを聞こえる形で伝えるために使用されてもよい。メッセージは予め録音されていてもよく、患者の決定された言語に基づいて選択することができる。メッセージは、基幹システム22からハブ12に送信されてもよい(図1参照)。患者が使用すると決定された言語は、ハブ12の位置(例えば、GPS信号を介して決定)に基づいて、患者の記録から、または関連する技術分野における当業者に公知の他の方法により決定されても良い。事前に録音された音声は、患者によく知られているプロバイダの声であってもよい。
【0102】
メッセージのオーディオコンポーネントに加えて、メッセージは、ディスプレイ54上に表示される事前に録画されたビデオを含むことができる。オーディオおよびビデオは相互に同期させることができる。
【0103】
スピーカー56及びディスプレイ54は、ハブ12および/または医療機器4、6、8、10の操作または構成について、ユーザーにトレーニングビデオを提供するために使用することができる(図1参照)。さらに、いくつかの実施形態では、スピーカー56及びディスプレイ54は、健康ノートおよび/またはCPRトレーニングを提供するために使用しても良い。
【0104】
図3A-3Bは、本開示の実施形態によるデータを通信するための方法を示すフローチャート図88を示す。
【0105】
行為90は、第1のハブをID、患者、医療機器および治療の一つと関連付ける。行為92は第1のハブにより医療機器からデータを受信する(それはローカルキャッシュに保存することができる)。行為94はデータを暗号化する。
行為96は医療機器からのデータを少なくとも1つのパケットにパッケージ化する。少なくとも1つのパケットのパケットはヘッダを含む。
【0106】
行為98は、現在時刻と日付を決定する。行為100は、パケットのヘッダに決定された現在時刻と日付を追加する。行為102は、パケットのヘッダに連続番号を追加する。行為104は、エラー検出符号を決定する。行為106は、パケットのヘッダにエラー検出符号を加える。行為108は、少なくとも1つの通信チャネルを介してネットワーク上で少なくとも1つのパケットを通信する。アラーム状態が第1のハブ内に発生した場合、行為125は、必要に応じて、第1のハブからアラームを医療機器に伝える。たとえば、アラームが致命的アラームである場合。いくつかの実施形態では、アラームは、図2のアラームバス68を使用して通信することができる。
【0107】
動作110は、少なくとも1つの通信チャネルを介してネットワークを通して動作可能に第2のハブにより、少なくとも1つのパケットを受信する。行為112は、パケット内のデータが、エラーを含んでいないものであるかを、ヘッダ内のエラー検出符号を検査することによって決定する。行為114は、パケットのヘッダ内の現在時刻と日付が第1の所定の基準を満たしているかどうかを決定する。行為116は、パケットのヘッダの連続番号を用いてデータを再構築する。
【0108】
行為118はデータを復号化する。行為120は、パケット及びデータの少なくとも一つが第2の所定の基準を満たすかを決定する。第2の所定の基準が満たされた場合、行為122はパケットおよびデータの少なくとも1つに対応する肯定文字を第1のハブに通信する。第2の所定の基準は、例えば、データがデータベースに記録されたこととすることができる。行為124はデータをハブから少なくとも1つのエンタープライズサーバに送る。一つまたは両方のハブは、例えば、心拍信号を用いて、一以上の通信チャネルを監視することができる。
【0109】
様々な代替および修正が、本開示から逸脱することなく当業者によって考案され得る。したがって、本開示は、そのような全ての代替、修正および変形を包含することを意図する。さらに、本開示のいくつかの実施形態は、図面に示され、および/または本明細書で説明されているが、これらに限定されるものではないし、それが意図されているように、本開示は、当該分野で許容される範囲において広いものであり、明細書も同様に解される。
従って、上記の説明は、限定的に解釈されるべきではなく、単に特定の実施形態の例示である。また、当業者は、他の改変も、添付の特許請求の範囲および思想内にあることを想定するであろう。上記の記載および/または添付の特許請求の範囲に記載されたものと本質的でない特徴において異なる他の要素、ステップ、方法および技術もまた、本開示の範囲内であると了解する。
【0110】
図面に示す実施形態は、本開示の特定の例を実証するためにのみ提示されている。また、記載された図面は例示に過ぎず、非限定的なものである。
図面において、例示の目的のために、いくつかの要素のサイズは誇張されてもよく、特定のスケールで描かれていない。さらに図面に示す要素で同一の番号を持っているものは同一の要素であってもよいか、文脈に応じて、同様の要素であってもよい。
【0111】
「含む」という用語は、本明細書および特許請求の範囲において使用される場合、それは他の要素又は工程を排除するものではない。単数名詞を参照するときに、不定冠詞または定冠詞が使用される場合、例えば、“a”、“an”または“the”、他に特に明記されない限り、その名詞の複数形を含む。したがって、用語「含む」は、その後に列挙された項目に限定して解釈されるべきではない。それは他の要素又は工程を排除するものではなく、「商品AとBを含む装置」の表現の範囲は、構成要素AとBのみからなる装置に限定されるべきではない。本発明に関して、この表現は、装置の唯一の関連する構成要素がAとBであることを意味する。
【0112】
さらに、用語「第1」「第2」、「第3」などが、明細書または特許請求の範囲の何れで使用されるかを問わず、同様の要素を区別するために用いられているものであり、これらは、必ずしも連続でありまたは時間の順を記述するために設けられているものではない。
これは、そのように使用される用語は(明確にそうでないと開示されている場合を除き)、適切な状況下で交換可能であること、及び本明細書に記載の開示の実施形態は、他の順序および/または本明細書に記載または例示されていると異なる配置で操作が可能であるということが理解される。
本発明の第1の態様は、通信の方法であって、
ローカル・エリア・ネットワークを介してデータを医療機器から第1のハブに通信すること;
医療機器からのデータを少なくとも1つのパケットにパッケージ化することであり、前記少なくとも1つのパケットはヘッダを含み;
第1のハブの少なくとも1つの通信チャネルを介して、ネットワークを通じて前記少なくとも1つのパケットを通信すること;及び
アラーム状態が第1のハブ内で発生したときは、第1のハブからアラームを医療機器に伝達すること、を含む前記方法である。
本発明の第2の態様は、第1の態様の方法であって、前記ローカルエリアネットワークを介してデータを前記医療機器から前記第1のハブに通信する行為は、医療機器からローカルエリアネットワークを介して前記第1のハブによりデータを受信する行為である、前記方法である。
本発明の第3の態様は、第1の態様の方法であって、前記少なくとも1つの通信チャネルの第1の通信チャネルは第1のセルラーネットワーク上にあり、前記少なくとも1つの通信チャネルの第2の通信チャネルは第2のセルラーネットワーク上にある、前記方法である。
本発明の第4の態様は、第1の態様の方法であって、さらに第1のハブを識別値に関連付けることを含む、前記方法である。
本発明の第5の態様は、第1の態様の方法であって、さらに第1のハブを患者に関連付けることを含む、前記方法である。
本発明の第6の態様は、第1の態様の方法であって、さらに第1のハブを医療機器に関連付けることを含む、前記方法である。
本発明の第7の態様は、第1の態様の方法であって、さらに第1のハブを治療に関連付けることを含む、前記方法である。
本発明の第8の態様は、第1の態様の方法であって、さらにデータを暗号化することを含む、前記方法である。
本発明の第9の態様は、第8の態様の方法であって、さらに、
第2のハブによって少なくとも1つの通信チャネルを通してネットワーク上で少なくとも1つのパケットを受信すること;および
前記第2のハブ内でデータを復号化すること、を含む前記方法である。
本発明の第10の態様は、第1の態様の方法であって、さらに時間パラメータを含む、前記方法である。
本発明の第11の態様は、第10の態様の方法であって、前記時間パラメータは日付および時間を含む、前記方法である。
本発明の第12の態様は、第10の態様の方法であって、衛星システム信号は時間パラメータを決定するために使用される、前記方法である。
本発明の第13の態様は、第10の態様の方法であって、さらにパケットのヘッダに時間パラメータを追加することを含む、前記方法である。
本発明の第14の態様は、第13の態様の方法であって、さらにパケットのヘッダ内の時間パラメータが第1の所定の基準を満たすかどうかを決定することを含む、前記方法である。
本発明の第15の態様は、第1の態様の方法であって、さらにパケットのヘッダに連続番号を付加することを含む、前記方法である。
本発明の第16の態様は、第15の態様の方法であって、さらにパケットのヘッダの連続番号を用いてデータを再構築することを含む、前記方法である。
本発明の第17の態様は、第1の態様の方法であって、さらにパケットの少なくとも一部に対応するエラー検出符号を決定することを含む、前記方法である。
本発明の第18の態様は、第17の態様の方法であって、さらにパケットのヘッダにエラー検出符号を付加することを含む、前記方法である。
本発明の第19の態様は、第18の方法であって、パケットのヘッダ内のエラー検出符号を検査することによって、パケットの少なくとも一部にはエラーがないかについて決定することを含む、前記方法である。
本発明の第20の態様は、第1の態様の方法であって、さらに
パケット及びデータの少なくとも一つが第2の所定の基準を満たすか否かを決定すること;および
もし前記第2の所定の基準が満たされた場合、パケット及びデータの少なくとも1つに対応する肯定文字を第1のハブに通信することを含む、前記方法である。
本発明の第21の態様は、第1の態様の方法であって、さらに
第2のハブにより、前記少なくとも1つの通信チャネルを通してネットワーク上で前記少なくとも1つのパケットを受信すること;および
前記第2のハブからのデータを少なくとも1つのエンタープライズサーバに送ることを含む、前記方法である。
本発明の第22の態様は、第1の態様の方法であって、前記医療機器からのデータを少なくとも1つのパケットにパッケージ化する行為は、前記パケット及び他のパケットにデータをパッケージ化することを含み、前記パケットはヘッダを含み、及び前記他のパケットは他のヘッダを含む、前記方法である。
本発明の第23の態様は、第22の態様の方法であって、さらに
前記パケットのヘッダに第1の連続番号を追加し;及び
前記他のパケットの他のヘッダに第2連続番号を付加することを含む、前記方法である。
本発明の第24の態様は、第23の態様の方法であって、第1のハブの少なくとも1つの通信チャネルのうちの一つを通してネットワーク上を、前記少なくとも1つのパケットを通信する行為には、
前記第1のハブの前記少なくとも1つの通信チャネルのうちの第1の通信チャネルを介してパケットを通信すること;及び
前記第1のハブの前記少なくとも1つの通信チャネルのうちの第2の通信チャネルを介して、他のパケットを通信することを含む、前記方法である。
本発明の第25の態様は、第24の態様の方法であって、さらに
前記パケット及び前記他のパケットを受信すること;そして、
前記パケットの第1の連続番号及び前記他のパケットの第2の連続番号に従ってデータを再構築することを含む、前記方法である。
本発明の第26の態様は、第1の態様の方法であって、前記医療機器からのデータをローカルエリアネットワークを介して、前記第1のハブへ通信する前に、さらに前記医療機器によりこれらのデータを暗号化することを含む、前記方法である。
本発明の第27の態様は、第26の態様の方法であって、さらに、
第2のハブによって少なくとも1つのパケットを少なくとも1つの通信チャネルを通してネットワーク上で受信すること;
前記第2のハブからのデータをエンタープライズサーバへ送ること;および
前記エンタープライズサーバによってデータを処理のために、前記エンタープライズサーバにより前記データを復号化することを含む、前記方法である。
本発明の第28の態様は、第1乃至27のいずれかの態様の1の方法であって、前記方法がアプリケーション層で実施される、前記方法である。
本発明の第29の態様は、ハブであって、
医療機器とデータを通信するように構成されるローカルエリアネットワーク インターフェース コンポーネント;
第1の通信チャネルとインターフェース接続するように構成されている第1のモジュール上のシステム(system-on-module);
第2の通信チャネルとインターフェース接続するように構成される第2のモジュール上のシステム(system-on-module);及び
前記医療機器からデータを少なくとも1つのパケットにパッケージ化するように構成されているプロセッサを備え、
前記少なくとも1つのパケットはヘッダを含み、前記プロセッサはさらに第1および第2の通信チャネルの1つにより前記少なくとも1つのパケットを通信するために、第1および第2のモジュール上のシステム(system-on-module)の一つと動作可能に通信するように構成される、前記ハブである。
本発明の第30の態様は、第29の態様のハブであって、前記第1の通信チャネルは第1のセルラーネットワークであり、前記第2の通信チャネルは第2のセルラーネットワークである、前記ハブである。
本発明の第31の態様は、第29の態様のハブであって、前記プロセッサはさらに、ハブを識別値、患者、医療機器、および治療の一つと関連付けるように構成される、前記ハブである。
本発明の第32の態様は、第29の態様のハブであって、前記プロセッサはさらに、データを暗号化するように構成される、前記ハブである。
本発明の第33の態様は、第29の態様のハブであって、前記プロセッサはさらにパケットのヘッダに時間パラメータを追加するように構成される、前記ハブである。
本発明の第34の態様は、第33の態様のハブであって、前記時間パラメータは、日付および時間の一つを含む、前記ハブである。
本発明の第35の態様は、第33の態様のハブであって、さらに衛星システム コンポーネントを含み、前記プロセッサは、衛星システムにより決定される時間を用いてヘッダに時間パラメータを追加するように構成される、前記ハブである。
本発明の第36の態様は、第29の態様のハブであって、前記プロセッサは、さらに前記パケットのヘッダに連続番号を付加するように構成される、前記ハブである。
本発明の第37の態様は、第36の態様のハブであって、前記連続番号はパケットのヘッダの連続番号を使用してデータを再構築するように構成される、前記ハブである。
本発明の第38の態様は、第29の態様のハブであって、前記プロセッサはさらに、パケットのヘッダにパケットの少なくとも一部分に対応するエラー検出符号を付加するように構成される、前記ハブである。
本発明の第39の態様は、第38の態様のハブであって、前記エラー検出符号はエラー訂正符号である、前記ハブである。
本発明の第40の態様は、第29の態様のハブであって、前記プロセッサは、前記パケット及び前記別のパケットにデータをパッケージ化するように構成され、前記パケットはヘッダを含み、前記別のパケットは別のヘッダを含む、前記ハブである。
本発明の第41の態様は、第29の態様のハブであって、ハブに障害状態が発生したときに、そのバスに結合された医療機器に信号を送るように構成されたフェイルセーフバスをさらに含む、前記ハブである。
本発明の第42の態様は、第29の態様のハブであって、前記ハブのアラーム状態が発生した時に、そのバスに結合された医療機器に信号を送るように構成されたアラームバスをさらに含む、前記ハブである。
本発明の第43の態様は、第29のハブであって、さらに単純な旧式の電話サービスコンポーネントを含み、前記第1及び第2の通信チャネルが利用できない場合、前記プロセッサは、単純な旧式の電話サービスを通してパケットを送る様に構成される、前記ハブである。
本発明の第44の態様は、システムであって、
ローカルエリアネットワークを介して医療機器との間でデータを通信し、そして少なくとも一つのアプリケーション・レイヤ・パケット(application-layer packet)にデータをパッケージ化するように構成される第1のハブ;及び
少なくとも1つのセルラーネットワークを介して動作可能に前記第1のハブから前記少なくとも1つのアプリケーション層パケットを受信するように構成される第2のハブを含む、前記システムである。
本発明の第45の態様は、第44の態様のシステムであって、前記第2のハブは、前記少なくとも一つのアプリケーション層パケットからのデータを再構築するように構成される、前記システムである。
本発明の第46の態様は、第44の態様のシステムであって、前記第1のハブは、前記少なくとも1つのセルラーネットワークの第1および第2のセルラーネットワークを介して、前記少なくとも1つのアプリケーション層パケットを通信する、前記システムである。
本発明の第47の態様は、第46の態様のシステムであって、前記第1のハブは、第1及び第2のセルラーネットワークの間に前記少なくとも1つのアプリケーション層パケットの送信をバランスしてロードするように構成される、前記システムである。
本発明の第48の態様は、第44の態様のシステムであって、前記第1のハブは、データを暗号化するように構成され、前記第2のハブはデータを復号化する、前記システムである。
本発明の第49の態様は、第44の態様のシステムであって、さらに、エンタープライズサーバを含み、前記医療機器は、データを暗号化するように構成され、前記第2のハブはエンタープライズサーバにデータを送るように構成され、そしてエンタープライズサーバは、データを復号化するように構成される、前記システムである。
本発明の第50の態様は、
第44の態様のシステムであって、
前記第1のハブは、少なくとも一つのグローバル・ポジショニング信号を用いて時間パラメータを決定するように構成されるグローバル ポジショニング コンポーネントを含み、
前記第1のハブは、前記少なくとも一つのアプリケーション層パケットのアプリケーション層パケットのヘッダに時間パラメータを追加するように構成され、及び
前記第2のハブは、時間パラメータが所定の基準を満たすかどうかを決定するように構成される、前記システムである。
本発明の第51の態様は、
第50の態様のシステムであって、
前記第2のハブは、少なくとも一つのグローバル・ポジショニング信号を用いて別の時間パラメータを決定するように構成された別のグローバル・ポジショニング・コンポーネントを含み、及び
前記第2のハブは、時間パラメータが別の時間パラメータの関数として所定の基準を満たすかどうか、を決定するように構成される、前記システムである。
本発明の第52の態様は、第44の態様のシステムであって、
前記少なくとも一つのアプリケーション層パケットは第一のアプリケーション層パケットを含み、及び
前記第1のハブは、前記第一のアプリケーション層のパケットの少なくとも一部に対応するエラー検出符号を付加するように構成される、前記システムである。
本発明の第53の態様は、第52の態様のシステムであって、前記第2のハブは、エラー検出符号を用いて、前記第一のアプリケーション層パケットの少なくとも一部が誤りを含まないものであるかどうかを決定するように構成される、前記システムである。
本発明の第54の態様は、第53の態様のシステムであって、前記エラー検出符号はエラー訂正符号であり、前記第2のハブは、さらに、必要に応じて、前記第一のアプリケーション層パケットの前記少なくとも一部のエラーを訂正するように構成される、前記システムである。
本発明の第55の態様は、第44の態様のシステムであって、
前記少なくとも一つのアプリケーション層パケットは第1のアプリケーション層パケットを含み、及び
前記第2のハブは、前記第1のアプリケーション層パケットが所定の基準を満たす場合は、第1のハブに肯定応答を通信するように構成される、前記システムである。
本発明の第56の態様は、第44の態様のシステムであって、さらにエンタープライズサーバを含み、前記医療機器はデータを暗号化するように構成され、そして、前記第2のハブはエンタープライズサーバにデータを送るように構成され、前記エンタープライズサーバはデータを復号化するように構成される、前記システムである。
本発明の第57の態様は、第44の態様のシステムであって、
前記少なくとも一つのアプリケーション層パケットは、第1及び第2のアプリケーション層パケットを含み、
前記第1のハブは、第1のアプリケーション層パケットの第1のヘッダに第1の連続番号を追加し、及び前記第2のアプリケーション層パケットの第2のヘッダに第2の連続番号を追加するように構成され;及び
前記第2のハブは、第1および第2の連続番号に従ってデータを再構築するように構成される、前記システムである。
本発明の第58の態様は、第57の態様のシステムであって、
前記第1のハブは、前記少なくとも一つのセルラーネットワークの第1のセルラーネットワークを介して前記第1のアプリケーション層パケットを通信するように構成され、及び
前記第1のハブは、前記少なくとも一つのセルラーネットワークの第2のセルラーネットワークを介して前記第2のアプリケーション層パケットを通信するように構成される、前記システムである。
本発明の第59の態様は、
第44の態様のシステムであって、
前記第1のハブは、アラーム状態信号を提供するように構成されるアラーム・バス・コンポーネントを含み、及び
前記医療機器は、アラーム状態信号を受信するために第1のハブに作動可能に接続されており、アラーム状態がアラーム状態信号を介して受信されたときに、前記医療機器は少なくとも一つの緩和方策を提供するように構成される、
前記システムである。
本発明の第60の態様は、第44の態様のシステムであって、
前記第1のハブは、致命的なエラー状態信号を提供するように構成されたフェイルセーフコンポーネントを含み、及び
前記医療機器は、致命的なエラー状態信号を受信する第1のハブに動作可能に接続されており、致命的なエラー状態が致命的なエラー状態信号を介して存在するとされた場合、前記医療機器はハブから独立して動作するように構成される、
前記システムである。
本発明の第61の態様は、
第44の態様のシステムであって、さらにエンタープライズサーバを含み、前記エンタープライズサーバがトランザクションサーバである、
前記システムである。
本発明の第62の態様は、
本明細書、特許請求の範囲、及び図面に記載のシステムである。
本発明の第63の態様は、
本明細書、特許請求の範囲、及び図面に記載の電子患者ケアシステムである。
本発明の第64の態様は、
本明細書、特許請求の範囲、及び図面に記載のポンプと実質的に同等のポンプである。
本発明の第65の態様は、
本明細書、特許請求の範囲、及び図面に記載の電子患者ケアシステムと実質的に同等のシステムである。
図1
図2
図3A
図3B