(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-04
(45)【発行日】2022-01-20
(54)【発明の名称】位置及び方向を有するデバイスの区別
(51)【国際特許分類】
G01C 1/00 20060101AFI20220113BHJP
G01B 21/00 20060101ALI20220113BHJP
G01S 19/01 20100101ALI20220113BHJP
H05B 47/18 20200101ALI20220113BHJP
【FI】
G01C1/00 E
G01B21/00 E
G01S19/01
H05B47/18
(21)【出願番号】P 2018546748
(86)(22)【出願日】2016-11-16
(86)【国際出願番号】 EP2016077793
(87)【国際公開番号】W WO2017093017
(87)【国際公開日】2017-06-08
【審査請求日】2019-11-15
(32)【優先日】2015-11-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】516043960
【氏名又は名称】シグニファイ ホールディング ビー ヴィ
【氏名又は名称原語表記】SIGNIFY HOLDING B.V.
【住所又は居所原語表記】High Tech Campus 48,5656 AE Eindhoven,The Netherlands
(74)【代理人】
【識別番号】100163821
【氏名又は名称】柴田 沙希子
(72)【発明者】
【氏名】フェルベーク ペトルス アントニウス
(72)【発明者】
【氏名】ナイール ビジュー クマール スリードハラン
(72)【発明者】
【氏名】フェルバーケル コルネリス アントニウス
【審査官】山▲崎▼ 和子
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2009/0056700(US,A1)
【文献】国際公開第2015/140000(WO,A1)
【文献】特開平09-015314(JP,A)
【文献】カナダ国特許出願公開第02639015(CA,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0173154(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01C 1/00
G01B 21/00
G01S 5/00-5/14
19/00-19/55
H05B 47/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置によって実行される、第1のデバイスと第2のデバイスとを互いに区別するための方法であって、前記第1のデバイスは、第1の位置センサ及び第1の方向センサを備え、第2のデバイスは、第2の位置センサ及び第2の方向センサを備え、当該方法は、
前記第1の位置センサから第1の位置情報を受けるステップであって、前記第1の位置情報は、前記第1のデバイスの第1の位置を規定するよう構成されている、ステップと、
前記第2の位置センサから第2の位置情報を受けるステップであって、前記第2の位置情報は、前記第2のデバイスの位置を規定する第2の位置を規定するよう構成されている、ステップと、
前記第1の方向センサから第1の方向情報を受けるステップであって、前記第1の方向情報は、前記第1のデバイスの第1の方向を規定するよう構成されている、ステップと、
前記第2の方向センサから第2の方向情報を受けるステップであって、前記第2の方向情報は、前記第2のデバイスの第2の方向を規定するよう構成されている、ステップと、
前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとを互いに区別するために前記第1の方向情報及び前記第2の方向情報を分析するステップと、
を含む、方法。
【請求項2】
規定された前記第1の位置及び前記第2の位置は、前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとを区別するには不十分であるように異なる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
装置と、第1の負荷を駆動するための第1のデバイス
と、第2の負荷を駆動するための第2のデバイス
とを含むシステムであって、
前記第1のデバイスは、
前記第1の負荷に結合されるよう構成され、前記第1の負荷を駆動するよう構成される、第1のドライバと、
前記第1のドライバに結合され、前記第1のドライバを制御するよう構成される、第1のコントローラと、
を備え、
前記第1のコントローラは、第1の位置センサから第1の位置信号を受信するよう構成され、前記第1の位置信号は、前記第1のデバイスの第1の位置を規定するよう構成され、前記第1のコントローラは、第1の方向センサから第1の方向信号を受信するよう構成され、前記第1の方向信号は、前記第1のデバイスの第1の方向を規定するよう構成され、
前記第1のコントローラは、前記第1の方向信号を前記装置に転送するよう構成され、
前記第1の位置センサは、前記第1のコントローラに結合され、
前記第1の方向センサは、前記第1のコントローラに結合され、
前記第2のデバイスは、
前記第2の負荷に結合されるよう構成され、前記第2の負荷を駆動するよう構成される、第2のドライバと、
前記第2のドライバに結合され、前記第2のドライバを制御するよう構成される、第2のコントローラと、
を備え、
前記第2のコントローラは、第2の位置センサから第2の位置信号を受信するよう構成され、前記第2の位置信号は、前記第2のデバイスの第2の位置を規定するよう構成され、前記第2のコントローラは、第2の方向センサから第2の方向信号を受信するよう構成され、前記第2の方向信号は、前記第2のデバイスの第2の方向を規定するよう構成され、
前記第2のコントローラは、前記第2の方向信号を
前記装置に転送するよう構成され、
前記第2の位置センサは、前記第2のコントローラに結合され、
前記第2の方向センサは、前記第2のコントローラに結合され、
前記装置は、前記第1の方向信号及び前記第2の方向信号を分析することにより前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとを互いに区別
するよう構成され、前記第1の方向信号及び前記第2の方向信号は、互いに異なる、システム。
【請求項4】
前記第1の方向センサは、太陽からの入射光を検出するよう構成される第1の光検出器を備え、前記第1の光検出器は、第1のマルチフィールド光検出器又は他の種類の第1の光検出器を含む、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記第1の方向センサは、前記第1の光検出器の一部に影を作るよう構成される第1の影生成器を備える、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記第1のデバイスは、第1の発光エレメントを含む第1の負荷を備える、請求項3に記載のシステム。
【請求項7】
前記第2の方向センサは、太陽からの入射光を検出するよう構成される第2の光検出器を備え、前記第2の光検出器は、第2のマルチフィールド光検出器又は他の種類の第2の光検出器を含む、請求項
3に記載のシステム。
【請求項8】
前記第2の方向センサは、前記第2の光検出器の一部に影を作るよう構成される第2の影生成器を備える、請求項
7に記載のシステム。
【請求項9】
第1のデバイス及び第2のデバイスをコミッショニングするよう構成され、前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとを互いに区別するよう構成される装置であって、
第1の位置センサから第1の位置情報を受けるよう構成され、第2の位置センサから第2の位置情報を受けるよう構成され、第1の方向センサから第1の方向情報を受けるよう構成され、第2の方向センサから第2の方向情報を受けるよう構成される、受信機であって、前記第1の位置情報は、前記第1のデバイスの第1の位置を規定するよう構成され、前記第2の位置情報は、前記第2のデバイスの位置を規定する第2の位置を規定するよう構成され、前記第1の方向情報は、前記第1のデバイスの第1の方向を規定するよう構成され、前記第2の方向情報は、前記第2のデバイスの第2の方向を規定するよう構成される、受信機と、
前記第1の方向情報及び前記第2の方向情報を分析するよう構成される分析器と、
を備える、装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばコミッショニングプロシージャにおいて、第1のデバイスと第2のデバイスとを互いに区別する(distinguishing)ための方法に関する。本発明はさらに、第1のデバイス、システム及び装置(apparatus)に関する。斯かる第1のデバイスの例は、照明デバイス及び非照明デバイスであり、斯かる装置の例は、コミッショニング装置である。
【背景技術】
【0002】
例えば、コミッショニングプロシージャにおいて、デバイスを区別することができるように、デバイスに位置センサを設けることは、一般的な知識である。しかしながら、2つ以上のデバイスが、それらの位置センサの精度よりも互いにより近くに位置することがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、改善された方法を提供することである。本発明のさらなる目的は、改善されたデバイス、改善されたシステム及び改善された装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1の態様によれば、第1のデバイスと第2のデバイスとを互いに区別するための方法が提供される。
【0005】
斯かる方法は、第1の位置センサから第1の位置情報を受けるステップであって、第1の位置情報は、第1のデバイスの第1の位置を規定するよう構成されている、ステップと、第2の位置センサから第2の位置情報を受けるステップであって、第2の位置情報は、第2のデバイスの第2の位置を規定するよう構成されている、ステップと、を含んでもよい。
【0006】
斯かる方法はさらに、第1の方向センサから第1の方向情報を受けるステップであって、第1の方向情報は、第1のデバイスの第1の方向を規定するよう構成されている、ステップと、第2の方向センサから第2の方向情報を受けるステップであって、第2の方向情報は、第2のデバイスの第2の方向を規定するよう構成されている、ステップと、を含んでもよい。
【0007】
斯かる方法はさらに、第1の方向情報及び第2の方向情報を分析するステップを含んでもよい。
【0008】
斯くして、第1の位置情報は、第1の位置センサから生じ、第1のデバイスの第1の位置を規定する。第2の位置情報は、第2の位置センサから生じ、第2のデバイスの第2の位置を規定する。
【0009】
第1の方向情報は、第1の方向センサから生じ、第1のデバイスの第1の方向を規定する。第2の方向情報は、第2の方向センサから生じ、第2のデバイスの第2の方向を規定する。第1のデバイス及び第2のデバイスは、互いに異なる方向であってもよい。
【0010】
第1の方向情報及び第2の方向情報を分析することによって、第1のデバイス及び第2のデバイスは互いに異なる方向を有することが明らかになる。結果として、第1のデバイス及び第2のデバイスは、それらの位置センサの精度よりも互いに近くに位置する場合であっても、互いに区別されることができる。
【0011】
方法の一実施形態によれば、規定された第1の位置及び第2の位置は、第1のデバイスと第2のデバイスとを区別するには不十分であるように異なる。特に、規定された第1の位置及び第2の位置が、第1のデバイスと第2のデバイスとを互いに区別するには互いに不十分であるように異なる場合、第1の方向情報及び第2の方向情報は、第1のデバイスと第2のデバイスとを区別するために用いられることができる。しかしながら、規定された第1の位置及び第2の位置が互いに十分に異なる場合であっても、例えば第1の位置センサ及び第2の位置センサからの結果を制御するために、又は例えば第1のデバイスと第2のデバイスとを方向的に区別するために、第1の方向情報及び第2の方向情報を導入及び/又は使用して、第1のデバイスと第2のデバイスとを区別することは依然興味深いであろう。
【0012】
第2の態様によれば、例えば第1の発光エレメント又は第1の非発光エレメントのような第1の負荷を駆動するための第1のデバイスが提供される。
【0013】
斯かる第1のデバイスは、第1の負荷に結合されるよう構成され、第1の負荷を駆動するよう構成される、第1のドライバを備えてもよい。
【0014】
斯かる第1のデバイスは、第1のドライバに結合され、第1のドライバを制御するよう構成される、第1のコントローラを備え、第1のコントローラは、第1の位置センサから第1の位置信号を受信するよう構成され、第1の位置信号は、第1のデバイスの第1の位置を規定するよう構成され、第1のコントローラは、第1の方向センサから第1の方向信号を受信するよう構成され、第1の方向信号は、第1のデバイスの第1の方向を規定するよう構成されてもよい。
【0015】
斯くして、第1のデバイスは、第1の負荷に結合されることができる第1のドライバを備える。第1のドライバは、第1の負荷を駆動してもよい。
【0016】
第1のデバイスはさらに、第1のドライバに結合される第1のコントローラを備える。第1のコントローラは、第1のドライバを制御してもよく、第1の位置センサから第1の位置信号を受信してもよく、第1の位置信号は、第1のデバイスの第1の位置を規定し、第1のコントローラは、第1の方向センサから第1の方向信号を受信してもよく、第1の方向信号は、第1のデバイスの第1の方向を規定する。
【0017】
結果として、第1のデバイスは、それらの位置センサの精度よりも互いに近くに位置する場合であっても、第2のデバイスと区別されることができる。
【0018】
第1のデバイスの一実施形態によれば、第1のコントローラは、第1の方向信号を処理するよう構成される、又は第1のコントローラは、第1の方向信号及び第2のデバイスからの第2の方向信号を処理するよう構成される、又は第1のコントローラは、第1の方向信号を第2のデバイス若しくは第3のデバイス若しくは装置に転送するよう構成される。
【0019】
第1のコントローラは、例えば第1の方向信号から第1の方向を導出するために、第1の方向信号を処理してもよい。この場合、第1の方向は、コミッショニング装置などの装置に転送されてもよい。第1のコントローラは、例えば第1の方向信号及び第2の方向信号から第1の方向及び第2の方向を導出するために、第1の方向信号及び第2のデバイスからの第2の方向信号を処理してもよい。この場合、第1の方向及び第2の方向は、コミッショニング装置などの装置に転送されてもよい。第1のコントローラは、第1の方向信号を、第1のデバイスから比較的短い距離に位置する第2のデバイス、又は第1のデバイスから比較的大きな距離に位置する第3のデバイス、又はコミッショニング装置などの装置に転送してもよい。この場合、第2のデバイス又は第3のデバイス又は装置は、第1の方向信号から第1の方向、等々を導出してもよい。
【0020】
第1のデバイスの一実施形態によれば、第1のデバイスは、第1のコントローラに結合される第1の位置センサを備える。好ましくは、第1のデバイスは、第1の位置センサを備えてもよいが、これにより、第1のデバイス及び第1の位置センサが互いに別個に製造され、互いに別個に販売され、次いで組み合わされることが除外されるべきではない。
【0021】
第1の位置センサは、第1のGPS(Global Positioning System)センサ又は任意の他の種類の第1の位置センサを含んでもよい。
【0022】
第1のデバイスの一実施例によれば、第1のデバイスは、第1のコントローラに結合される第1の方向センサを備える。好ましくは、第1のデバイスは、第1の方向センサを備えてもよいが、これにより、第1のデバイス及び第1の方向センサが互いに別個に製造され、互いに別個に販売され、次いで組み合わされることが除外されるべきではない。
【0023】
第1のデバイスの一実施形態によれば、第1の方向センサは、太陽からの入射光を検出するよう構成される第1の光検出器を備え、第1の光検出器は、第1のマルチフィールド光検出器(multiple field light detector)又は他の種類の第1の光検出器を含む。好ましくは、第1の方向センサは、第1の光検出器を備えてもよい。斯かる第1の光検出器は、太陽からの入射光を検出してもよく、クワッドセル(quad cell)などの第1のマルチフィールド光検出器又は他の種類の第1の光検出器を含んでもよい。
【0024】
米国特許第5,483,060号公報は、この位置センサを使用する光学的位置センサ及び絶縁センサを開示している。米国特許第5,483,060号公報は、第1のデバイスと第2のデバイスとを互いに区別することに関連していない。
【0025】
第1のデバイスの一実施形態によれば、第1の方向センサは、第1の光検出器の一部に影を作るよう構成される第1の影生成器(shadow producer)を備える。好ましくは、第1の方向センサは、第1の影生成器を備えてもよい。斯かる第1の影生成器は、第1の光検出器の一部に影を作ってもよい。第1の光検出器の一方の部分の影及び/又は第1の光検出器の他方の部分の光は、日時により規定される太陽の所与の位置についての太陽に対する第1の光検出器(及び第1のデバイス)の方向を示す。
【0026】
第1のデバイスの一実施形態によれば、第1のデバイスは、第1の発光エレメント又は第1の非発光エレメントを含む。好ましくは、第1のデバイスは、第1の負荷を備えてもよいが、これにより、第1のデバイス及び第1の負荷が互いに別個に製造され、互いに別個に販売され、次いで組み合わされることが除外されるべきではない。第1の負荷は、第1の発光エレメント、例えば1つ以上の発光ダイオードを含む発光ダイオード回路、又は第1の非発光エレメントを含んでもよい。
【0027】
第3の態様によれば、上述の第1のデバイスと、第2の負荷を駆動するための第2のデバイスとを備えるシステムが提供される。
【0028】
斯かる第2のデバイスは、第2の負荷に結合されるよう構成され、第2の負荷を駆動するよう構成される、第2のドライバを備えてもよい。
【0029】
斯かる第2のデバイスは、第2のドライバに結合され、第2のドライバを制御するよう構成される、第2のコントローラを備え、第2のコントローラは、第2の位置センサから第2の位置信号を受信するよう構成され、第2の位置信号は、第2のデバイスの第2の位置を規定するよう構成され、第2のコントローラは、第2の方向センサから第2の方向信号を受信するよう構成され、第2の方向信号は、第2のデバイスの第2の方向を規定するよう構成されてもよい。
【0030】
斯くして、システムはさらに、第2のデバイスを備える。第2のデバイスは、第2の負荷に結合されることができる第2のドライバを備える。第2のドライバは、第2の負荷を駆動してもよい。
【0031】
第2のデバイスはさらに、第2のドライバに結合される第2のコントローラを備える。第2のコントローラは、第2のドライバを制御してもよく、第2の位置センサから第2の位置信号を受信してもよく、第2の位置信号は、第2のデバイスの第2の位置を規定し、第2のコントローラは、第2の方向センサから第2の方向信号を受信してもよく、第2の方向信号は、第2のデバイスの第1の方向を規定する。第1の方向及び第2の方向は、互いに異なる方向であってもよい。
【0032】
結果として、第1のデバイス及び第2のデバイスは、それらの位置センサの精度よりも互いに近くに位置する場合であっても、互いに区別されることができる。
【0033】
システムの一実施形態によれば、第1のコントローラは、第1の方向信号を処理するよう構成される、又は第1のコントローラは、第1の方向信号及び第2の方向信号を処理するよう構成される、又は第1のコントローラは、第1の方向信号を第2のデバイス若しくは第3のデバイス若しくは装置に転送するよう構成され、第2のコントローラは、第2の方向信号を処理するよう構成される、又は第2のコントローラは、第1の方向信号及び第2の方向信号を処理するよう構成される、又は第2のコントローラは、第2の方向信号を第1のデバイス若しくは第4のデバイス若しくは装置に転送するよう構成される。
【0034】
第1のコントローラは、例えば第1の方向信号から第1の方向を導出するために、第1の方向信号を処理してもよい。この場合、第1の方向は、コミッショニング装置などの装置に転送されてもよい。第1のコントローラは、例えば第1の方向信号及び第2の方向信号から第1の方向及び第2の方向を導出するために、第1の方向信号及び第2のデバイスからの第2の方向信号を処理してもよい。この場合、第1の方向及び第2の方向は、コミッショニング装置などの装置に転送されてもよい。第1のコントローラは、第1の方向信号を、第1のデバイスから比較的短い距離に位置する第2のデバイス、又は第1のデバイスから比較的大きな距離に位置する第3のデバイス、又はコミッショニング装置などの装置に転送してもよい。この場合、第2のデバイス又は第3のデバイス又は装置は、第1の方向信号から第1の方向、等々を導出してもよい。
【0035】
第2のコントローラは、例えば第2の方向信号から第2の方向を導出するために、第2の方向信号を処理してもよい。この場合、第2の方向は、コミッショニング装置などの装置に転送されてもよい。第2のコントローラは、例えば第1の方向信号及び第2の方向信号から第1の方向及び第2の方向を導出するために、第1のデバイスからの第1の方向信号及び第2の方向信号を処理してもよい。この場合、第1の方向及び第2の方向は、コミッショニング装置などの装置に転送されてもよい。第2のコントローラは、第2の方向信号を、第2のデバイスから比較的短い距離に位置する第1のデバイス、又は第2のデバイスから比較的大きな距離に位置する第4のデバイス、又はコミッショニング装置などの装置に転送してもよい。この場合、第1のデバイス又は第4のデバイス又は装置は、第2の方向信号から第2の方向、等々を導出してもよい。
【0036】
第3及び第4のデバイスは、同じデバイスであってもよく、異なるデバイスであってもよい。
【0037】
システムの一実施形態によれば、第1のデバイスは、第1のコントローラに結合される第1の方向センサを備え、第2のデバイスは、第2のコントローラに結合される第2の方向センサを備え、第1の方向信号及び第2の方向信号は、互いに異なる。
【0038】
好ましくは、第1のデバイスは、第1の方向センサを備えてもよいが、これにより、第1のデバイス及び第1の方向センサが互いに別個に製造され、互いに別個に販売され、次いで組み合わされることが除外されるべきではない。
【0039】
好ましくは、第2のデバイスは、第2の方向センサを備えてもよいが、これにより、第2のデバイス及び第2の方向センサが互いに別個に製造され、互いに別個に販売され、次いで組み合わされることが除外されるべきではない。第1の方向信号及び第2の方向信号は、第1のデバイス及び第2のデバイスが互いに区別されることができるように互いに異なる。
【0040】
システムの一実施形態によれば、第1の方向センサは、太陽からの入射光を検出するよう構成される第1の光検出器を備え、第1の光検出器は、第1のマルチフィールド光検出器又は他の種類の第1の光検出器を含み、第2の方向センサは、太陽からの入射光を検出するよう構成される第2の光検出器を備え、第2の光検出器は、第2のマルチフィールド光検出器又は他の種類の第2の光検出器を含む。
【0041】
好ましくは、第1の方向センサは、第1の光検出器を備えてもよい。斯かる第1の光検出器は、太陽からの入射光を検出してもよく、クワッドセルなどの第1のマルチフィールド光検出器又は他の種類の第1の光検出器を含んでもよい。
【0042】
好ましくは、第2の方向センサは、第2の光検出器を備えてもよい。斯かる第2の光検出器は、太陽からの入射光を検出してもよく、クワッドセルなどの第2のマルチフィールド光検出器又は他の種類の第2の光検出器を含んでもよい。
【0043】
システムの一実施形態によれば、第1の方向センサは、第1の光検出器の一部に影を作るよう構成される第1の影生成器を備え、第2の方向センサは、第2の光検出器の一部に影を作るよう構成される第2の影生成器を備える。
【0044】
好ましくは、第1の方向センサは、第1の影生成器を備えてもよい。斯かる第1の影生成器は、第1の光検出器の一部に影を作ってもよい。第1の光検出器の一方の部分の影及び/又は第1の光検出器の他方の部分の光は、日時により規定される太陽の所与の位置についての太陽に対する第1の光検出器(及び第1のデバイス)の方向を示す。
【0045】
好ましくは、第2の方向センサは、第2の影生成器を備えてもよい。斯かる第2の影生成器は、第2の光検出器の一部に影を作ってもよい。第2の光検出器の一方の部分の影及び/又は第2の光検出器の他方の部分の光は、日時により規定される太陽の所与の位置についての太陽に対する第2の光検出器(及び第2のデバイス)の方向を示す。
【0046】
第4の態様によれば、装置が提供される。斯かる装置は、第1のデバイス及び第2のデバイスをコミッショニングするよう構成されてもよく、第1のデバイスと第2のデバイスとを互いに区別するよう構成されてもよい。
【0047】
斯かる装置は、第1の位置センサから第1の位置情報を受けるよう構成され、第2の位置センサから第2の位置情報を受けるよう構成され、第1の方向センサから第1の方向情報を受けるよう構成され、第2の方向センサから第2の方向情報を受けるよう構成される、受信機であって、第1の位置情報は、第1のデバイスの第1の位置を規定するよう構成され、第2の位置情報は、第2のデバイスの第2の位置を規定するよう構成され、第1の方向情報は、第1のデバイスの第1の方向を規定するよう構成され、第2の方向情報は、第2のデバイスの第2の方向を規定するよう構成される、受信機を備えてもよい。
【0048】
斯かる装置はさらに、第1の方向情報及び第2の方向情報を分析するよう構成される分析器を備えてもよい。
【0049】
斯くして、装置は、第1のデバイス及び第2のデバイスをコミッショニングしてもよく、及び/又は第1のデバイスと第2のデバイスとを互いに区別してもよい。
【0050】
装置は、受信機を備える。受信機は、可能であれば第1のデバイスを介して、第1の位置センサから第1の位置情報を受けてもよく、可能であれば第2のデバイスを介して、第2の位置センサから第2の位置情報を受けてもよく、可能であれば第1のデバイスを介して、第1の方向センサから第1の方向情報を受けてもよく、可能であれば第2のデバイスを介して、第2の方向センサから第2の方向情報を受けてもよい。第1の位置情報は、第1のデバイスの第1の位置を規定してもよく、第2の位置情報は、第2のデバイスの第2の位置を規定してもよく、第1の方向情報は、第1のデバイスの第1の方向を規定してもよく、第2の方向情報は、第2のデバイスの第2の方向を規定してもよい。第1の方向及び第2の方向は、互いに異なる方向であってもよい。
【0051】
装置はさらに、分析器を備える。分析器は、第1のデバイスと第2のデバイスとを互いに区別するために第1の方向情報及び第2の方向情報を分析してもよい。
【0052】
装置の実施形態は、方法の実施形態、第1のデバイスの実施形態及びシステムの実施形態に対応することができる。方法の実施形態は、第1のデバイスの実施形態及びシステムの実施形態に対応することができる。システムの実施形態は、方法の実施形態及び第1のデバイスの実施形態に対応することができる。
【0053】
例えば、カメラ、コンパス、風検出器などの他の種類の方向センサが除外されるべきではない。
【0054】
基本的な考え方は、第1及び第2の位置情報の代わりに、第1及び第2の方向情報が、第1及び第2のデバイスを互いに区別するために用いられ得るということである。
【0055】
改善された方法を提供する課題は解決されることになる。さらなる利点は、コミッショニングも改善され得ることである。
【0056】
本発明のこれらの及び他の態様は、以下に述べられる実施形態を参照して明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【発明を実施するための形態】
【0058】
図1には、デバイスを備える従来の街路灯が示されている。第1のデバイスは、例えば北レーンを照らし、第2のデバイスは、例えば南レーンを照らす。両方のデバイスは、ここでは、この例示的な実施形態によれば、1つの同じポールに取り付けられている。代替的に、それぞれのデバイスは、それぞれ自身のポールに取り付けられてもよい。
【0059】
図2には、デバイスを備える従来技術の状況が示されている。第1のデバイス1及び第2のデバイス2は各々、円101及び102によって示されるような精度を有する位置センサ(図示せず)を備える。これらの円101及び102が重なり合う部分を有する事実により、この重なり部分に位置する位置センサからの結果は、位置センサの1つに明白に(unambiguously)割り当てられない。
【0060】
図3には、デバイスを備えるシステムが示されている。第1のデバイス1は、電力ケーブル4に結合される第1のドライバ11と、第1の負荷15を駆動するための第1の負荷15とを備える。第1のデバイス1はさらに、第1のドライバ11を制御するための、電力ケーブル4及び第1のドライバ11に結合される第1のコントローラ12を備える。第1のコントローラ12はさらに、第1の位置センサ13から第1の位置信号を受信するための第1の位置センサ13に結合され、第1の位置信号は、第1のデバイス1の第1の位置を規定する。第1のコントローラ12はさらに、第1の方向センサ14からの第1の方向信号を受信するための第1の方向センサ14に結合され、第1の方向信号は、第1のデバイスの第1の方向を規定する。
【0061】
第2のデバイス2は、電力ケーブル4に結合される第2のドライバ21と、第2の負荷25を駆動するための第2の負荷25とを備える。第2のデバイス2はさらに、第2のドライバ21を制御するための、電力ケーブル4及び第2のドライバ21に結合される第2のコントローラ22を備える。第2のコントローラ22はさらに、第2の位置センサ23から第2の位置信号を受信するための第2の位置センサ23に結合され、第2の位置信号は、第2のデバイス2の第2の位置を規定する。第2のコントローラ22はさらに、第2の方向センサ24から第2の方向信号を受信するための第2の方向センサ24に結合され、第2の方向信号は、第2のデバイスの第2の方向を規定する。
【0062】
図3において、第1の負荷15及び第2の負荷25は、ここでは発光ダイオード回路の形態の第1の発光エレメント及び第2の発光エレメントを含むが、他の種類の発光エレメント及び非発光エレメントが除外されるべきではない。第1の負荷15及び第2の負荷25は、第1のデバイス1及び第2のデバイス2の外側に位置しているが、代替的に、第1のデバイス1及び第2のデバイス2の一部を形成してもよい。第1の位置センサ13及び第2の位置センサ23は、第1のデバイス1及び第2のデバイス2の一部を形成するが、代替的に、第1のデバイス1及び第2のデバイス2の外側に位置してもよい。第1の方向センサ14及び第2の方向センサ24は、第1のデバイス1及び第2のデバイス2の一部を形成するが、代替的に、第1のデバイス1及び第2のデバイス2の外側に位置してもよい。
【0063】
図4には、方向センサを備えるデバイスが示されている。第1のデバイス1は第1の方向センサ14と組み合わされ、第2のデバイス2は第2の方向センサ24と組み合わされている。ここでは、この例示的な実施形態によれば、第1のデバイス1及び第2のデバイス2の上面図が示されており、第1のデバイス1及び第2のデバイス2は、例えば、第1のデバイス1及び第2のデバイス2の下に位置するレーンを照らし、第1の方向センサ14及び第2の方向センサ24は、第1のデバイス1及び第2のデバイス2の上部に設置されているが、他の組み合わせが除外されるべきではない。
【0064】
図5には、影が落ちた光検出器が示されている。第1の光検出器16は、第1の方向センサ14の一部を形成し、太陽からの入射光を検出する。この第1の光検出器16は、4つのフィールドQ1、Q2、Q3及びQ4を有する第1のマルチフィールド光検出器を含むが、より多くの又はより少ないフィールド及び他の種類の第1の光検出器が除外されるべきではない。第2の光検出器26は、第2の方向センサ24の一部を形成し、太陽からの入射光を検出する。この第2の光検出器26は、4つのフィールドQ1、Q2、Q3及びQ4を有する第2のマルチフィールド光検出器を含むが、より多くの又はより少ないフィールド及び他の種類の第2の光検出器が除外されるべきではない。
【0065】
図5において、太陽は、第1の方向センサ16及び第2の方向センサ26の右側に位置し、それゆえ、円により示される、(
図7を参照して述べられる)影生成器に起因して生じる影は、少し左に位置している。結果として、第1の光検出器16の場合、フィールドQ1は大部分影内に位置し、フィールドQ2及びQ4は中程度影内に位置し、フィールドQ3は少々影内に位置する。同様に、第2の光検出器26の場合、フィールドQ3は大部分影内に位置し、フィールドQ2及びQ4は中程度影内に位置し、フィールドQ1は少々影内に位置する。
【0066】
図6には、他の影が落ちた光検出器が示されている。再び
図5の場合と同様に、第1の光検出器16は、4つのフィールドQ1、Q2、Q3及びQ4を有する第1のマルチフィールド光検出器を含むが、より多くの又はより少ないフィールド及び他の種類の第1の光検出器が除外されるべきではなく、第2の光検出器26は、4つのフィールドQ1、Q2、Q3及びQ4を有する第2のマルチフィールド光検出器を含むが、より多くの又はより少ないフィールド及び他の種類の第2の光検出器が除外されるべきではない。
【0067】
図6において、太陽は、第1の方向センサ16及び第2の方向センサ26の左側に位置し、それゆえ、円により示される、(
図7を参照して述べられる)影生成器に起因して生じる影は、少し右に位置している。結果として、第1の光検出器16の場合、フィールドQ3は大部分影内に位置し、フィールドQ2及びQ4は中程度影内に位置し、フィールドQ1は少々影内に位置する。同様に、第2の光検出器26の場合、フィールドQ1は大部分影内に位置し、フィールドQ2及びQ4は中程度影内に位置し、フィールドQ3は少々影内に位置する。
【0068】
図7には、方向センサの一実施形態が示されている。第1の方向センサ14は、例えば
図5及び
図6に示されるような第1の光検出器16を備え、さらに影生成器17及び光学窓18を含む。光学窓18を通って、太陽からの入射光は、影生成器17によって遮られない光検出器16の部分に到達する。
図4に示されるような第2の方向センサ24について、同様の実施形態が存在してもよい。
【0069】
入射光の角度を検出することができる例えば3D光検出器等の、及び例えばカメラ等の他の種類の光検出器が除外されるべきではない。他の種類の影生成器が除外されるべきではない。場合によっては、影生成器は必要でないかもしれない。例えば風検出器やコンパス等の他の種類の方向センサも除外されるべきではない。
【0070】
図4~
図7を考慮すると、各デバイスとその方向センサは構成上予め定められた関係を有する必要があることに留意しなければならない。
図4~
図6において、第1の光検出器16のフィールドQ1は、設置後に、第1のデバイス1の開放端により近くに位置し、フィールドQ3は、設置後に、第1のデバイス1の他端により近くに位置し、他端は、
図1に示されるポールに最も近くに位置する。同様に、第2の光検出器26のフィールドQ1は、設置後に、第2のデバイス2の開放端により近くに位置し、フィールドQ3は、設置後に、第2のデバイス2の他端により近くに位置し、他端は、
図1に示されるポールに最も近くに位置する。
【0071】
デバイスとその方向センサの各組み合わせに対して同じ所定の関係を用いることにより、異なるデバイスの異なる方向が決定されることができ、互いに異なる方向に位置するこのような異なるデバイスが互いに明白に区別されることができる。この場合、方向センサの絶対的な方向が決定され、結果として、デバイスの絶対的な方向が(それらが同じ所定の関係に起因して方向センサの絶対的な方向に対応するという事実のため)決定され、区別されるべきデバイスは、互いに異なる方向を有する必要がある。
【0072】
代替的に、デバイスと方向センサとの組み合わせに対して相互に異なる所定の関係を用いることによって、同じ方向に位置する異なるデバイスを明白に区別することさえ可能である。単なる一例として、ある(西)デバイスが、
図5及び
図6の左側に示されるような光検出器と組み合わされてもよく、他の(東)デバイスが、
図5及び
図6の左側に示されるような光検出器と比べて、例えば90度(又は0度とは異なる他の角度)だけ回転されている光検出器と組み合わされてもよい。この場合、完全に並列なデバイス(
図1及び
図2に示されている逆並列デバイスではなく、実際に完全に並列なデバイス)であっても、前記所定の関係が既知である限り、互いに明確に区別されることができる。この場合、方向センサの絶対的な方向が決定され、結果として、方向センサの絶対的な方向に対するデバイスの相対的な方向が(所定の関係が既知であるという事実のため)決定され、区別されるべきデバイスは、同じ方向を有することさえできる。
【0073】
図8には、光検出器の出力が示されている。上側のグラフ(縦軸:振幅、横軸:時刻)には、第1の光検出器16のフィールドQ1~Q4の出力が示されている。10:00から15:00まで、フィールドQ1の出力は、比較的低いレベルから比較的高いレベルに増加し、フィールドQ2の出力は、比較的低いレベルに保たれ、フィールドQ3の出力は、比較的低いレベルに保たれ、フィールドQ4の出力は、比較的高いレベルから比較的低いレベルに減少する。下側のグラフ(縦軸:振幅、横軸:時刻)には、第2の光検出器26のフィールドQ1~Q4の出力が示されている。10:00から15:00まで、フィールドQ1の出力は、比較的低いレベルに保たれ、フィールドQ2の出力は、比較的高いレベルから比較的低いレベルに減少し、フィールドQ3の出力は、比較的低いレベルから比較的高いレベルに増加し、フィールドQ4の出力は、比較的低いレベルに保たれる。異なる出力から、異なるデバイスが区別されることができ、それらの方向が決定されることができることは明らかである。
図8は、
図5及び
図6に示される影とは何ら関連していない。
【0074】
図9には、適当な縮尺ではなく、地球及び太陽が示されている。
【0075】
図10には、適当な縮尺ではなく、地球及び太陽、並びにデバイスが示されている。
【0076】
図9及び
図10を考慮すると、1年の所与の日について、時間及び分で表される所与の時間について、並びに緯度及び経度で表される地球上の所与の位置について、太陽の位置は既知であることに留意しなければならない。この場合、斯かる日、時間、及び位置について、太陽によって生成される影は、影生成器の形状及び寸法、及び光検出器に対するその位置を考慮して、既知である。
【0077】
図11には、装置が示されている。装置3は、例えば、第1のデバイス1及び第2のデバイス2(並びにもしあるなら多くの他のデバイス)をコミッショニングすることができ、第1のデバイス1及び第2のデバイス2(並びにもしあるなら多くの他のデバイス)を互いに区別することができる。装置3は、例えば(可能であれば第1のデバイス1を介して)第1の位置センサ13から第1の位置情報を受け、例えば(可能であれば第2のデバイス2を介して)第2の位置センサ23から第2の位置情報を受け、例えば(可能であれば第1のデバイス1を介して)第1の方向センサ14から第1の方向情報を受け、例えば(可能であれば第2のデバイス2を介して)第2の方向センサ24から第2の方向情報を受けるための受信機31を備える。
【0078】
図11において、第1のデバイス1及び第2のデバイス2、並びに装置3は、電力ケーブル4に結合され、この場合、通信は、電力ケーブル4を介して行われるが、他の有線及び/又は無線通信も可能であり、除外されるべきではない。
【0079】
第1の位置情報は、第1のデバイス1の第1の位置を規定し、第2の位置情報は、第2のデバイス2の第2の位置を規定し、第1の方向情報は、第1のデバイス1の第1の方向を絶対的又は相対的に規定し、第2の方向情報は、第2のデバイス2の第2の方向を絶対的又は相対的に規定する。これら第1及び第2の方向は、
図4~
図7を参照して述べられたように、絶対的又は相対的に異なる方向である。
【0080】
装置3はさらに、第1及び第2の方向情報を分析するための分析器32を備える。ここで、分析器32は、方向センサの出力を互いに比較してもよい。代替的に、分析器32は、方向センサの出力の関数を計算し、さらなる分析を排除することなく、結果を参照して判断してもよい。
【0081】
デバイス1及び2をコミッショニングするために、デバイス1及び2は、自身の位置情報及び自身の方向情報と共に、装置3に自身の一時的又は非一時的な識別(identification)を提供する。位置情報がこれらデバイスの十分に異なる位置を規定する場合、方向情報は使用される必要はない。位置情報がこれらデバイスの不十分に異なる位置を規定する場合、方向情報はデバイスを区別するために使用される必要がある。区別した後、一時的な識別(temporary identification)は、非一時的な識別(non-temporary identification)で置き換えられてもよい。
【0082】
斯くして、第1のデバイス1と第2のデバイス2とを互いに区別するための方法は、
第1の位置センサ13から第1の位置情報を受けるステップであって、第1の位置情報は、例えば、第1のデバイス1の第1の位置座標、又は第1のデバイス1の第1の位置座標に変換されるべき第1の位置コードを含む、ステップ、
第2の位置センサ23から第2の位置情報を受けるステップであって、第2の位置情報は、例えば、第2のデバイス2の第2の位置座標、又は第2のデバイス2の第2の位置座標に変換されるべき第2の位置コードを含む、ステップ、
第1の方向センサ14から第1の方向情報を受けるステップであって、第1の方向情報は、例えば、第1のデバイス1の第1の方向座標、又は第1のデバイス1の第1の方向座標に変換されるべき第1の方向コードを含む、ステップ、
第2の方向センサ24から第2の方向情報を受けるステップであって、第2の方向情報は、例えば、第2のデバイス2の第2の方向座標、又は第2のデバイス2の第2の方向座標に変換されるべき第2の方向コードを含み、第1の方向座標及び第2方向座標は異なる座標である、ステップ、及び
第1及び第2の方向情報を分析するステップ、
を含む。
【0083】
この場合、規定された第1の位置座標及び第2の位置座標は、第1のデバイス1及び第2のデバイス2を依然として区別できるには不十分に異なる可能性がある。
【0084】
斯かる方法は、デバイス及び/又は装置の1つ以上のコントローラにおいて実行されてもよい。
【0085】
第1の位置情報は、第1の位置信号を介してやり取りされてもよく、第2の位置情報は、第2の位置信号を介してやり取りされてもよく、第1の方向情報は、第1の方向信号を介してやり取りされてもよく、第2の方向情報は、第2の方向信号を介してやり取りされてもよい。
【0086】
デバイスにおいて本方法を実施するために、コントローラは、1つ以上の方向信号を処理(分析)してもよい。代替的に、コントローラは、1つ以上の方向信号を他のコントローラ及び/又は装置に転送してもよい。
【0087】
デバイスにおいて本方法を実施するために、受信器は、1つ以上の方向信号を受信し、分析器は、1つ以上の方向信号を分析してもよい。
【0088】
第1及び第2の方向と同様に、第1及び第2の位置は、絶対位置又は相対位置であってもよい。第1の位置センサ13及び第2の位置センサ23は各々、GPSセンサ又は任意の他の種類の位置センサを備えてもよい。コントローラは、任意の種類のプロセッサ又は任意の他の種類のコントローラを備えてもよい。分析器は、任意の種類のプロセッサ又は任意の他の種類の分析器を備えてもよい。第1及び第2のユニットは、第3のユニットを介して間接的に結合されることができ、第3のユニットを間に介さずに直接結合されることができる。
【0089】
要約すると、デバイス1、2を区別するための方法が、デバイス1、2の位置を規定する位置センサ13、23からの位置情報を受け、デバイス1、2の方向を規定する方向センサ14、24からの方向情報を受け、方向情報を分析する。デバイス1、2は、それらの位置センサ13、23の精度よりも互いに近くに位置する場合であっても、互いに区別されることができる。第1のデバイス1は、第1の負荷15を駆動するための第1のドライバ11、及び第1のドライバ11を制御し、第1の位置センサ13から第1の位置信号を受信し、第1の方向センサ14から第1の方向信号を受信するための第1のコントローラ12を含む。第1の方向センサ14は、第1の光検出器16を含んでもよい。装置3は、これらデバイス1、2をコミッショニングしてもよく、位置情報及び方向情報を受けるための受信機31、並びにこれらデバイスを区別するため方向情報を分析するための分析器32を含んでもよい。
【0090】
本発明は、図面及び前述の説明において詳細に図示及び説明されてきたが、そのような図示及び説明は、説明的又は例示的であって制限的ではないとみなされるべきであり、本発明は開示された実施形態に限定されない。開示された実施形態に対する他の変更は、図面、開示、及び添付の特許請求の範囲の研究から、クレームされた発明を実施する際に当業者によって理解され、達成され得る。特許請求の範囲において、「含む(comprising)」という単語は他の要素又はステップを排除するものではなく、不定冠詞「a」又は「an」は複数を除外しない。特定の手段が相互に異なる従属請求項に列挙されているという単なる事実は、これらの手段の組み合わせが有利に使用できないことを示すものではない。特許請求の範囲内のいかなる参照符号も、範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。