(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-05
(45)【発行日】2022-01-20
(54)【発明の名称】エンドトキシンの検出方法および検出装置
(51)【国際特許分類】
G01N 27/416 20060101AFI20220113BHJP
【FI】
G01N27/416 336G
(21)【出願番号】P 2017133011
(22)【出願日】2017-07-06
【審査請求日】2020-06-24
(73)【特許権者】
【識別番号】504180239
【氏名又は名称】国立大学法人信州大学
(73)【特許権者】
【識別番号】000124959
【氏名又は名称】株式会社カイジョー
(73)【特許権者】
【識別番号】000253019
【氏名又は名称】澁谷工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100156199
【氏名又は名称】神崎 真
(72)【発明者】
【氏名】金 継業
(72)【発明者】
【氏名】倉科 伸之
(72)【発明者】
【氏名】副島 潤一郎
(72)【発明者】
【氏名】沢田 利春
【審査官】大瀧 真理
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-026807(JP,A)
【文献】特開2004-061314(JP,A)
【文献】国際公開第2013/062013(WO,A1)
【文献】特開2003-232794(JP,A)
【文献】米国特許第04276050(US,A)
【文献】Talking of LAL 第20話 パイロセップ法,和光純薬時報,1995年,Vol.63, No.3,p.21
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 27/26 - 27/49
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気化学的測定によりエンドトキシンを検出するエンドトキシンの検出方法において、
エンドトキシンを吸着する吸着材に被検査液を接触させてエンドトキシンを吸着させ、
上記エンドトキシンが吸着した吸着材に塩基性溶液を接触させてエンドトキシンを吸着材から離脱させ
るとともに、加水分解によりエンドトキシンを構成する多糖を単糖に分解し、
上記離脱したエンドトキシン
から生じた単糖を含む塩基性溶液に対して電気化学的測定を行うことを特徴とするエンドトキシンの検出方法。
【請求項2】
上記被検査液が透析液であり、上記エンドトキシンが吸着した吸着材に塩基性溶液を接触させる前に、吸着材を洗浄水で洗い流すことを特徴とする請求項1に記載のエンドトキシンの検出方法。
【請求項3】
電気化学的測定によりエンドトキシンを検出するエンドトキシンの検出装置において、
エンドトキシンを吸着する吸着材と、エンドトキシンを離脱させる塩基性溶液を供給する供給手段と、電気化学的測定を行う測定手段とを備え、
被検査液を上記吸着材に接触させてエンドトキシンを吸着させた後、上記塩基性溶液を吸着材に接触させてエンドトキシンを離脱させ
るとともに、加水分解によりエンドトキシンを構成する多糖を単糖に分解し、離脱したエンドトキシン
から生じた単糖を含む塩基性溶液を電気化学的測定することを特徴とするエンドトキシンの検出装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はエンドトキシンの検出方法及び検出装置に関し、より詳しくは、電気化学的測定によりエンドトキシンを検出するエンドトキシンの検出方法および検出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
透析液を用いるオンライン血液透析濾過または血液濾過を行う血液透析装置においては、透析液を介して血液中にエンドトキシンが混入することがあってはならず、そのために、透析液回路にエンドトキシンを捕捉するフィルタを備えて、透析液を清浄化することが要求されている。
ここで、エンドトキシンとは、大腸菌やサルモネラ菌をはじめとするグラム陰性菌の外膜を構成している毒性物質の総称であり、その本体はリポ多糖(Lipopolysaccharide;LPS)であり、大きくは多糖部分とリピドAと呼ばれる脂質部分から構成されている。エンドトキシンは、極微量でも血液中に混入すると、発熱作用、ショック死、血管内血液凝固、または敗血症を引き起こすため、医薬品や医療機器などのエンドトキシン汚染は重要な管理事項となっている。
このようなエンドトキシンの検出方法としては、カブトガニの血球抽出液からなる試薬を用いるリムルス試験が一般的であり、これによれば非常に高感度にエンドトキシンを検出することができる。しかしながら、用いる試薬が高価であり、また透析液に含まれるエンドトキシンを検出する場合には、透析液の成分が検出に影響しないように千倍にも希釈しなければならず、血液透析装置の設置環境において容易に検査できるものではなかった。
これに対し特許文献1においては、エンドトキシンの電気化学的濃度測定方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述したようにエンドトキシンは多糖部分と脂質部分から構成されるが、糖に関しては単糖類や少糖類(二糖類)は電気化学的測定が可能であるが、多糖類については、一般的に電気化学的な活性が低いものとされている。また、脂質部分については、電気化学的な活性を示さないばかりか、電極の表面に吸着されて測定感度を低下させる要因となる。
このようなエンドトキシンの電気化学的測定について、特許文献1の方法においては、まず、担体にエンドトキシンを捕捉させ、ここへ重金属化合物部位を有するエンドトキシン認識プローブを作用させて、エンドトキシンに捕捉させる。その時、担体に捕捉されたエンドトキシンの量に応じて、エンドトキシン認識分子プローブが捕捉されるため、プローブが捕捉された担体に酸溶液を添加して、プローブ中から重金属を重金属イオンとして溶出させ、重金属イオンを含有している溶出液を所定の緩衝液に添加して、重金属イオンの電気化学測定が可能な作用電極を用いて溶出液中の重金属イオン濃度を定量するようにしている。
このような特許文献1の方法によれば、電気化学的にエンドトキシンの濃度測定を行うことができる。しかしながら、エンドトキシンに捕捉される重金属化合物部位を有するエンドトキシン認識プローブを準備することが必須であり、容易に検査を実施するのは困難であった。また、エンドトキシン認識プローブの重金属を介した間接的な測定であり、エンドトキシンを直接的に検出しておらず、測定誤差が生じる可能性があった。
本発明の目的は、電気化学的測定により高感度かつ安価にエンドトキシンを検出することができるエンドトキシンの検出方法および検出装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した事情に鑑み、請求項1に記載した本発明は、電気化学的測定によりエンドトキシンを検出するエンドトキシンの検出方法において、
エンドトキシンを吸着する吸着材に被検査液を接触させてエンドトキシンを吸着させ、
上記エンドトキシンが吸着した吸着材に塩基性溶液を接触させてエンドトキシンを吸着材から離脱させるとともに、加水分解によりエンドトキシンを構成する多糖を単糖に分解し、
上記離脱したエンドトキシンから生じた単糖を含む塩基性溶液に対して電気化学的測定を行うことを特徴とするものである。
また、請求項3に記載した本発明は、電気化学的測定によりエンドトキシンを検出するエンドトキシンの検出装置において、
エンドトキシンを吸着する吸着材と、エンドトキシンを離脱させる塩基性溶液を供給する供給手段と、電気化学的測定を行う測定手段とを備え、
被検査液を上記吸着材に接触させてエンドトキシンを吸着させた後、上記塩基性溶液を吸着材に接触させてエンドトキシンを離脱させるとともに、加水分解によりエンドトキシンを構成する多糖を単糖に分解し、離脱したエンドトキシンから生じた単糖を含む塩基性溶液を電気化学的測定することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0006】
このような構成によれば、電気化学的測定により高感度かつ安価にエンドトキシンを検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本発明のエンドトキシンの検出装置を備えた透析システムの構成図。
【
図2】本発明のエンドトキシンの検出装置を備えた血液透析装置の構成図。
【
図3】本発明のエンドトキシンの検出装置の構成図。
【
図4】トリプルパルスアンペロメトリー(TPA)の電圧波形を示す図。
【
図5】本発明のエンドトキシンの検出方法による検出実験の結果を示す電流値のグラフ。
【
図6】
図5の実験結果に基づく電流値とエンドトキシンの量の関係を示すグラフ。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図示実施例について本発明を説明すると、
図1は透析システム1を示し、RO水供給装置2から供給されるRO水を配管3を介して透析液供給装置4に送り、透析液供給装置4で作製した透析液を配管5を介して血液透析装置6に供給するようになっている。
図2は血液透析装置6の構成の一部を示し、配管5を介して供給される透析液は、供給通路7を流通してダイアライザ8に供給され、ダイアライザ8から排出通路9に排出される。ダイアライザ8には血液回路10が接続されており、人体から脱血された血液が動脈通路10Aからダイアライザ8に送られ、老廃物や余分な水分が除去されて静脈通路10Bから人体に返血される。
供給通路7には透析液中のエンドトキシンを捕捉する捕捉フィルタ11が二段で備えられており、二段目の捕捉フィルタ11とダイアライザ8の間には、供給通路7と血液回路10を繋ぐ補液通路12が接続されている。この補液通路12によって、供給通路7から血液回路10へ透析液をオンラインで供給できるようになっている。
【0009】
図1および
図2において、15が本発明に係るエンドトキシンの検出装置を示し、開閉弁V1を備えた引込通路16を介して、検出装置15の内部に被検査液を引き込むようになっている。
図1に示す透析システム1においては、RO水供給装置2から透析液供給装置4にRO水を送る配管3に引込通路16を接続し、被検査液としてRO水を抽出して検査するようになっているとともに、透析液供給装置4から血液透析装置6に透析液を送る配管5に引込通路16を接続して、被検査液として透析液を抽出して検査するようになっている。
さらに、
図2に示す血液透析装置6においては、二段目の捕捉フィルタ11とダイアライザ8の間の供給通路7に引込通路16を接続して、被検査液として捕捉フィルタ11を通過した後の清浄化された透析液を抽出して検査するようになっている。また、ダイアライザ8に接続された排出通路9に引込通路16を接続して、被検査液としてダイアライザ8を通過した使用済透析液を抽出して検査するようになっている。
【0010】
図3は検出装置15の内部構成を示しており、被検査液を引き込む引込通路16には、開閉弁V1の下流側に被検査液を引き込むためのポンプPが設けられ、ポンプPの下流側にはエンドトキシンを選択的に吸着する吸着材17が、筒状のカラムに充填された状態で設けられ、さらにその下流側には開閉弁V2が設けられている。そして、吸着材17と開閉弁V2の間に測定回路18の流入通路18Aが接続されるとともに、開閉弁V2の下流側に流出通路18Bが接続されており、流入通路18Aには開閉弁V3が設けられ、流入通路18Aと流出通路18Bの間には、三電極方式により電気化学的測定を行う測定セル19が設けられている。なお、エンドトキシンを選択的に吸着する吸着材17に関しては、例えばWO2013/180176号公報等により公知である。
【0011】
測定セル19には流路19Aが形成されており、流路19Aに臨ませて作用電極20A、対極20B、参照電極20Cが設けられ、これら電極20A、20B、20Cは、制御部21に備えられたポテンショスタット21Aに接続されており、これにより電気化学的測定を行う測定手段が構成されている。測定セル19に備える電極としては、作用電極20Aは金、対極20Bは白金、参照電極20Cは銀/酸化銀とするのが一般的であるが、本実施例では作用電極20Aは金ナノ粒子を修飾させた炭素芯から構成し、参照電極20Cとしてはステンレス製のチューブを採用している。
ポテンショスタット21Aは、作用電極20Aと対極20Bの間に電圧を印加するとともに電流を測定し、参照電極20Cの電位を基準として作用電極20Aの電位を規制する働きをする。制御部21はポテンショスタット21Aが測定した電流値に基づいてエンドトキシンを検出して含有量を求め、検査結果を記録ならびに集計するとともに、内蔵した表示部に表示または血液透析装置6等の透析システム1を構成する機器に出力する。
【0012】
引込通路16には、さらに開閉弁V1とポンプPの間に、洗浄水としてRO水供給装置2からRO水を供給する洗浄水通路22が接続されて、洗浄水の供給手段が備えられるとともに、溶液容器23から水酸化ナトリウム溶液や水酸化カリウム溶液等の塩基性溶液を供給する溶液通路24が接続されて、塩基性溶液の供給手段が備えてられており、洗浄水通路22には開閉弁V4が設けられ、溶液通路24には開閉弁V5が設けられている。
塩基性溶液は、吸着材17に選択的に吸着されたエンドトキシンを離脱させる作用を有しているが、同時にエンドトキシンを加水分解して、エンドトキシンを構成する多糖の一部を単糖に分解する作用を有している。本発明では、この分解された単糖を電気化化学的測定により検出することにより、エンドトキシンを検出するようにしている。
【0013】
以上のように構成される検出装置15において、ポンプPや各開閉弁V1~5の作動は制御部21により制御されるようになっている。以下において、検出装置15の動作ならびにエンドトキシンの検出方法について説明する。
本発明の検出装置15による検出方法は、被検査液を吸着材17に接触させて吸着材17にエンドトキシンを吸着させる吸着工程と、吸着材17に塩基性溶液を接触させて吸着されたエンドトキシンを離脱させる離脱工程と、離脱されたエンドトキシンを含む塩基性溶液に対して電気化学的測定を行ってエンドトキシンを検出する検査工程とから構成される。
【0014】
吸着工程では、ポンプPを停止し各開閉弁V1~V5を閉鎖した状態から、開閉弁V1、V2を開放するとともにポンプPを作動させて、被検査液を引込通路16に引き込んで吸着材17を充填したカラムに通過させる。被検査液がエンドトキシンに汚染されて場合には、吸着材17に接触する間にエンドトキシンが吸着材17に吸着される。吸着材17と接触した後の被検査液は、開放状態の開閉弁V2を経て装置外部に排出される。
【0015】
続く離脱工程では、まず開閉弁V1を閉鎖するとともに開閉弁V4を開放して、洗浄水としてRO水を供給し吸着材17を洗い流す。これにより吸着材17に付着しているエンドトキシン以外の物質を洗い流し、エンドトキシンだけが吸着した状態とする。ここで洗い流される物質としては、透析液に含まれるタンパク質や糖類があり、後に行う電気化学的測定において誤って検出されることを防止している。吸着材17を通過したRO水は、開放状態の開閉弁V2を経て装置外部に排出される。なお、被検査液がRO水など測定に影響を及ぼす物質を含まない場合は、この洗い流す操作を省略できる。
その後、開閉弁V4を閉鎖し開閉弁V5を開放して、塩基性溶液を吸着材17に接触させるとともに、開閉弁V2を閉鎖して開閉弁V3を開放し、塩基性溶液を測定回路18の流入通路18Aに流入させる。これによりエンドトキシンが吸着材17から離脱されて、エンドトキシンを含む塩基性溶液が測定セル19の流路19Aを流通する。測定セル19を通過した塩基性溶液は、流出通路18Bから引込通路16に流出して装置外部に排出される。この離脱工程において、エンドトキシンは塩基性溶液の加水分解作用により、多糖の一部が単糖に分解される。
【0016】
検査工程は、塩基性溶液が測定セル19を通過する間に、ポテンショスタット21Aによって作用電極20Aと対極20Bの間に電圧を印加し、その際の電流を測定することで実行される。塩基性溶液により加水分解されてエンドトキシンから生じた単糖が作用電極20Aの表面で酸化反応を起こし、それにより作用電極20Aと対極20Bの間で電流が発生する。この電流量は反応した単糖の濃度に比例するため、電流値を測定することにより単糖を検出することができ、これに基づいてエンドトキシンを検出することができる。
しかしながら、エンドトキシンは多糖の他に脂質部分を有しており、この脂質部分が作用電極20Aに吸着されて感度低下を引き起こし、検出の再現性を悪化させるという問題がある。そこで、本発明においては、トリプルパルスアンペロメトリー(TPA)という電気化学的測定手法を用いることで吸着される脂質を除去し、高感度かつ高い再現性を実現している。すなわち、トリプルパルスアンペロメトリーは、3つの異なる電位が連続的に切り換わることを一周期(1パルス)として、これを複数回印加して電気化学的測定を行う手法であり、
図4に示すように、測定電位(E3)から高い電位(E1)に切り換えることで、測定時の酸化反応により作用電極20Aに付着した酸化生成物とともに、吸着された脂質を酸化させて剥離し(クリーニング)、続いて測定電位(E3)より低い電位(E2)に切り換えて作用電極20Aを還元し(再活性化)、その後測定電位(E3)に切り換えるサイクルを繰り返すようになっており、これにより作用電極20Aへの酸化生成物の蓄積を回避し、また作用電極20Aに吸着された脂質を除去することで検出感度の低下を防止し、常に高感度でかつ高い再現性によるエンドトキシンの検出を実現することができる。
【0017】
図5は本発明に係る検出装置15を用いた、エンドトキシン検出実験の結果であり、横軸を時間、縦軸を電流値として時間経過に伴う電流値の変化を表している。この実験では塩基性溶液として1モルの水酸化カリウム溶液を用い、この水酸化カリウム溶液にエンドトキシンを添加して電気化学的測定を行ったものであり、水酸化カリウム溶液1mLあたりのエンドトキシン量を、1μg、5μg、10μg、25μgと増加させながら、トリプルパルスアンペロメトリー(TPA)により電流値を測定している。トリプルパルスアンペロメトリー(TPA)の各電位は、E1:+0.8V、E2:-0.4V、E3:+0.3Vに設定している。この実験の結果から、エンドトキシン量の増加に伴って、測定される電流値が高くなることが分かる。これは、エンドトキシンを構成する多糖の一部が塩基性溶液により単糖に加水分解されて、その単糖が電気化学的活性を示したものと推測される。
図6は
図5の実験結果に基づくエンドトキシン量と電流値の関係を示すもので、横軸をエンドトキシン量、縦軸を電流値としており、ほぼ比例していることが見て取れる。すなわち、電気化学的活性を示す単糖が、エンドトキシンの多糖の一部が分解したものであっても十分な再現性を有していることを示しており、これに基づいて測定された電流値からエンドトキシン量を求める検量線を引くことができる。
【0018】
以上の実施例においては、本発明に係る検出装置15を透析システム1ならびに血液透析装置6に接続して構成した場合について説明したが、検出装置15を単体で設置するようにしてもよい。この場合には、サンプリングした被検査液をシリンジやバッグ等の容器に収容させ、これら容器から先端を開放させた引込通路16に流入させるようにする。
【符号の説明】
【0019】
15‥検出装置
17‥吸着材
19‥測定セル(測定手段)
21A‥ポテンションスタット(測定手段)
23‥溶液容器(供給手段)
24‥溶液通路(供給手段)