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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-05
(45)【発行日】2022-02-04
(54)【発明の名称】金属フレーム構造体
(51)【国際特許分類】
   A47B 47/02 20060101AFI20220128BHJP
   A47B 97/00 20060101ALI20220128BHJP
   F16B 7/18 20060101ALI20220128BHJP
   B25H 1/02 20060101ALN20220128BHJP
【FI】
A47B47/02 B
A47B97/00 M
F16B7/18 A
B25H1/02
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2021012700
(22)【出願日】2021-01-29
【審査請求日】2021-01-29
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521045575
【氏名又は名称】株式会社伊藤工業
(74)【代理人】
【識別番号】100167302
【弁理士】
【氏名又は名称】種村 一幸
(74)【代理人】
【識別番号】100135817
【弁理士】
【氏名又は名称】華山 浩伸
(74)【代理人】
【識別番号】100167830
【弁理士】
【氏名又は名称】仲石 晴樹
(72)【発明者】
【氏名】松本 正
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 博高
(72)【発明者】
【氏名】池ノ谷 成恭
(72)【発明者】
【氏名】三谷 剛司
(72)【発明者】
【氏名】桑原 大樹
【審査官】鵜飼 博人
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-221956(JP,A)
【文献】特開2008-115934(JP,A)
【文献】特開2004-316769(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0231039(US,A1)
【文献】実開昭48-100519(JP,U)
【文献】特開昭62-292218(JP,A)
【文献】登録実用新案第3204268(JP,U)
【文献】特開2009-264043(JP,A)
【文献】登録実用新案第3000796(JP,U)
【文献】特開2019-117714(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16B 7/20
F16B 7/18
F16B 12/00- 12/60
A47B 43/00- 45/00
A47B 47/00- 47/06
A47B 97/00
B21D 7/00
B25H 13/00- 15/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の筒体及び第2の筒体を含む複数の筒体を長さに沿ってつなげることで構成されており、前記長さに沿って連通する内部空間が形成された金属製の筒状フレームと、
前記第1の筒体と前記第2の筒体とを結合する結合金具と、を備え、
前記第1の筒体における前記第2の筒体との対向面は、前記長さに交差する一方向を向いた支持面を含み、前記支持面にて前記一方向とは反対向きへの前記第2の筒体の移動を規制し、
前記結合金具は、一部が前記第2の筒体内で前記第2の筒体に固定され、前記第2の筒体における前記第1の筒体との対向面から突出する部位が、前記第1の筒体のうち前記支持面が形成された範囲に収まるように前記第1の筒体に固定されることにより、前記内部空間内で前記第1の筒体と前記第2の筒体とを結合し、
前記第1の筒体における前記支持面が形成された部位には、前記結合金具を前記一方向から前記内部空間に挿入するための開口が設けられている、
金属フレーム構造体。
【請求項2】
前記一方向は、前記筒状フレームの設置状態における上方である、
請求項1に記載の金属フレーム構造体。
【請求項3】
前記複数の筒体のうちの少なくとも1つは側面視において湾曲形状の湾曲筒体であって、
前記湾曲筒体は、側面視において、前記湾曲形状の内周側に向けて開放された複数の切欠部を有する、
請求項1又は2に記載の金属フレーム構造体。
【請求項4】
前記内部空間は、配線を通すための通線空間を含む、
請求項1~3のいずれか1項に記載の金属フレーム構造体。
【請求項5】
前記筒状フレームのうち前記筒状フレームの設置状態において水平面に沿う部位から下方に向けて突出する吊下フレームを更に備え、
前記吊下フレームは、器具を支持する器具支持部を有する、
請求項1~4のいずれか1項に記載の金属フレーム構造体。
【請求項6】
前記筒状フレームは、アタッチメントを取り外し可能に取り付けられるアタッチメント取付部を有する、
請求項1~5のいずれか1項に記載の金属フレーム構造体。
【請求項7】
前記複数の筒体のうちの少なくとも1つは前記筒状フレームの設置状態で設置面に立設される脚部であって、
前記設置面からの前記脚部の高さを調節する高さ調節機構を更に備える、
請求項1~6のいずれか1項に記載の金属フレーム構造体。
【請求項8】
前記内部空間内に配置される発光部を更に備え、
前記筒状フレームは、前記発光部からの光を透過する透光部を外周面に有する、
請求項1~7のいずれか1項に記載の金属フレーム構造体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に金属フレーム構造体に関し、より詳細には、例えば、工場で用いられる作業台、飲食店で用いられるテーブル、又は住宅で用いられる棚等の種々の構造物を金属製の筒状フレームにて構成する金属フレーム構造体に関する。
【背景技術】
【0002】
関連技術として、金属フレーム構造体と、金属フレーム構造体に着脱可能に固定される複数のコンテンツ構造体と、を備える骨組構造体が知られている(例えば、特許文献1参照)。関連技術においては、コンテンツ構造体として、照明器具、デザインパネル、薄型テレビを含むアタッチメント及び開き扉が金属フレーム構造体に固定されている。
【0003】
関連技術に係る骨組構造体においては、金属フレーム構造体は、長方形の外形を有しており、複数の筒体(柱及び梁)を格子状に組み合わせて作られている。金属フレーム構造体は、垂直方向に延びる柱と、水平方向に延びる梁とによって、一部又は全部が囲まれた空間によって形成されるマス目を有し、コンテンツ構造体は、それぞれのマス目に嵌め込まれることで固定される。関連技術においては、基本的に、複数の筒体(梁及び柱)の位置を所定位置に定めることによりマス目の幅及び高さが、複数の筒体の位置に応じて一定になる。
【0004】
また、関連技術において、複数の筒体の位置を調節可能とすることで、マス目の大きさを調節可能にしてもよい。この場合、複数の筒体は、それぞれ、軸方向に沿って複数配列されたビス孔を有する。複数の筒体には、L字形状の連結金具を介してビスが挿入され、これにより複数の筒体が連結される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2020-148085号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記関連技術では、複数の筒体の位置が所定位置に定められていると、金属フレーム構造体の形状の変更ができず、拡張性が低くなる。また、複数の筒体の位置が調節可能であると、L字形状の連結金具を用いて複数の筒体同士がビス止めされるので、連結金具を筒体にビス止めするまでは、複数の筒体同士は仮組みもされないため、組立性が低くなる。
【0007】
本開示の目的は、拡張性及び組立性の向上を図りやすい金属フレーム構造体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一態様に係る金属フレーム構造体は、金属製の筒状フレームと、結合金具と、を備える。前記筒状フレームは、第1の筒体及び第2の筒体を含む複数の筒体を長さに沿ってつなげることで構成されており、前記長さに沿って連通する内部空間が形成される。前記結合金具は、前記第1の筒体と前記第2の筒体とを結合する。前記第1の筒体における前記第2の筒体との対向面は、前記長さに交差する一方向を向いた支持面を含み、前記支持面にて前記一方向とは反対向きへの前記第2の筒体の移動を規制する。前記結合金具は、一部が前記第2の筒体内で前記第2の筒体に固定され、前記第2の筒体における前記第1の筒体との対向面から突出する部位が前記第1の筒体に固定されることにより、前記内部空間内で前記第1の筒体と前記第2の筒体とを結合する。
【0009】
本開示の一態様に係る金属フレーム構造体は、金属製の筒状フレームを備える。前記筒状フレームは、複数の筒体を長さに沿ってつなげることで構成されており、前記長さに沿って連通する内部空間が形成される。前記複数の筒体のうちの少なくとも1つは側面視において湾曲形状の湾曲筒体である。前記湾曲筒体は、側面視において、前記湾曲形状の内周側に向けて開放された複数の切欠部を有する。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、拡張性及び組立性の向上を図りやすい金属フレーム構造体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、実施形態1に係る金属フレーム構造体の概略斜視図である。
図2図2は、同上の金属フレーム構造体の概略分解斜視図である。
図3A図3Aは、同上の金属フレーム構造体の要部を示す概略分解斜視図である。
図3B図3Bは、同上の金属フレーム構造体の要部を示す概略分解斜視図である。
図4A図4Aは、同上の金属フレーム構造体の要部を示す概略分解斜視図である。
図4B図4Bは、同上の金属フレーム構造体の要部を示す概略分解斜視図である。
図5A図5Aは、同上の金属フレーム構造体の要部を示す概略斜視図である。
図5B図5Bは、同上の金属フレーム構造体の要部を示す概略斜視図である。
図6A図6Aは、同上の金属フレーム構造体の湾曲筒体を示す概略斜視図である。
図6B図6Bは、同上の金属フレーム構造体の湾曲筒体を示す概略斜視図である。
図7図7は、同上の金属フレーム構造体の使用例を示す概略斜視図である。
図8図8は、同上の金属フレーム構造体の要部を示す概略斜視図である。
図9図9は、同上の金属フレーム構造体の要部を示す概略斜視図である。
図10図10は、同上の金属フレーム構造体の要部を示す概略斜視図である。
図11A図11Aは、同上の金属フレーム構造体の要部を示す概略分解斜視図である。
図11B図11Bは、同上の金属フレーム構造体の要部を示す概略斜視図である。
図12図12は、実施形態1の第1変形例に係る金属フレーム構造体の概略斜視図である。
図13図13は、実施形態2に係る金属フレーム構造体の概略斜視図である。
図14A図14Aは、同上の金属フレーム構造体の分岐用ジョイントを示す概略分解斜視図である。
図14B図14Bは、同上の金属フレーム構造体の分岐用ジョイントを示す概略斜視図である。
図15図15は、実施形態2の変形例に係る金属フレーム構造体の概略斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(実施形態1)
[1]概要
まず、本実施形態に係る金属フレーム構造体100の概要について、図1図6Bを参照して説明する。
【0013】
金属フレーム構造体100は、例えば、工場で用いられる作業台、飲食店で用いられるテーブル若しくはベンチ、又は住宅で用いられる棚若しくはベッド等の種々の構造物を金属製の筒状フレーム10にて構成する。つまり、金属フレーム構造体100は、金属製の筒状フレーム10によって、例えば、十分な強度を確保した作業台、テーブル、ベンチ、棚又はベッド等の什器(家具を含む)としての構造物を構成する。金属フレーム構造体100にて構成される構造物は、例えば、建物の床面又は地面等からなる設置面S1に設置された状態で使用される。
【0014】
金属フレーム構造体100においては、筒状フレーム10は、第1の筒体1及び第2の筒体2を含む複数の筒体を長さに沿ってつなげることで構成される。つまり、第1の筒体1及び第2の筒体2を含む複数の筒体をつなげることによって、1本の筒状フレーム10が構成されている。ここで、筒状フレーム10を構成する複数の筒体の組み合わせ方、及び使用する筒体の形状等によって、様々な形状の筒状フレーム10を構成可能である。つまり、様々な筒体の中から選択される複数の筒体を適宜組み合わせることにより、金属フレーム構造体100として、用途に応じた任意の形状の構造物を実現することができ、金属フレーム構造体100としての拡張性が高くなる。本実施形態に係る金属フレーム構造体100は、例えば、ブラケット61(図7参照)等のアタッチメントを用いて作業台の天板71(図7参照)等の様々な部材を取付可能に構成されており、より多様な構造物を実現可能である。
【0015】
ところで、拡張性を確保した場合でも、例えば、上記関連技術のように、L字形状の連結金具を用いて複数の筒体同士がビス止めされる構成では、連結金具を筒体にビス止めするまでは、複数の筒体同士は仮組みもされないため、組立性が低くなる。これに対して、本実施形態に係る金属フレーム構造体100は、下記の構成により、拡張性及び組立性の向上を図りやすい金属フレーム構造体100を実現する。
【0016】
すなわち、本実施形態に係る金属フレーム構造体100は、金属製の筒状フレーム10と、結合金具41と、を備える。筒状フレーム10は、第1の筒体1及び第2の筒体2を含む複数の筒体を長さに沿ってつなげることで構成されており、長さに沿って連通する内部空間Sp1(図2参照)が形成される。結合金具41は、第1の筒体1と第2の筒体2とを結合する。第1の筒体1における第2の筒体2との対向面11は、長さに交差する一方向を向いた支持面111を含み、支持面111にて一方向とは反対向きへの第2の筒体2の移動を規制する。結合金具41は、一部が第2の筒体2内で第2の筒体2に固定され、第2の筒体2における第1の筒体1との対向面21から突出する部位が第1の筒体1に固定されることにより、内部空間Sp1内で第1の筒体1と第2の筒体2とを結合する。
【0017】
この構成によれば、第1の筒体1及び第2の筒体2を含む複数の筒体を長さに沿ってつなげることで筒状フレーム10が構成されるので、複数の筒体の組み合わせ方、及び使用する筒体の形状等によって、様々な形状の筒状フレーム10を構成可能である。つまり、金属フレーム構造体100としての拡張性が高くなる。そして、第1の筒体1に対して一方向側から第2の筒体2を組み合わされると、第1の筒体1の支持面111にて、一方向とは反対向きへの第2の筒体2の移動が規制される。この状態で、第1の筒体1と第2の筒体2とが仮組みされることになり、金属フレーム構造体100の組立性が高くなる。よって、拡張性及び組立性の向上を図りやすい金属フレーム構造体100を実現できる。さらに、結合金具41が筒状フレーム10の内部空間Sp1内で第1の筒体1と第2の筒体2とを結合するので、第1の筒体1と第2の筒体2との結合強度としても十分な強度を確保しやすい。
【0018】
また、本実施形態に係る金属フレーム構造体100では、筒状フレーム10の内部空間Sp1を、例えば、配線等を通すために利用することが可能である。つまり、上記関連技術のように、L字形状の連結金具を用いて複数の筒体同士がビス止めされる構成では、複数の筒体同士の連結部において複数の筒体の内部空間が分断されるため、例えば、コンテンツ構造体に接続する配線等を筒体内に通すことはできない。これに対して、本実施形態に係る金属フレーム構造体100では、筒状フレーム10の内部空間Sp1が長さに沿って連通しているので、この内部空間Sp1を利用して、例えば配線等を筒状フレーム10内に通すことが可能となる。
【0019】
また、本実施形態に係る金属フレーム構造体100は、下記構成も採用する。すなわち、金属フレーム構造体100は、複数の筒体を長さに沿ってつなげることで構成されており、長さに沿って連通する内部空間Sp1が形成された金属製の筒状フレーム10を備える。ここで、図6A及び図6Bに示すように、複数の筒体のうちの少なくとも1つは側面視において湾曲形状の湾曲筒体である。湾曲筒体は、側面視において、湾曲形状の内周側に向けて開放された複数の切欠部12を有する。本実施形態では一例として、筒状フレーム10を構成する複数の筒体のうちの第1の筒体1が「湾曲筒体」であって、複数の切欠部12を有する。
【0020】
この構成によれば、図6Aに示すように、真っすぐに延びる第1の筒体1を、複数の切欠部12を狭めるように湾曲させることで、図6Bに示すように、側面視において湾曲する「湾曲筒体」を形成することが可能である。これにより、例えば、押出成形等により形成された直線状の筒体(第1の筒体1)に、複数の切欠部12を形成した上で曲げ加工を施すことにより、容易に「湾曲筒体」を実現することができる。このような湾曲筒体(第1の筒体1)は、湾曲形状の外周面が連続した1枚の金属板によって構成されるので、当該金属板によってスムーズな湾曲形状を実現することが可能である。しかも、複数の切欠部12が設けられていることで、任意の曲率の湾曲筒体(第1の筒体1)を実現しやすい。よって、拡張性及び組立性の向上を図りやすい金属フレーム構造体100を実現できる。
【0021】
[2]定義
本開示では、設置面S1への金属フレーム構造体100の設置状態(図1の状態)での鉛直方向を高さ方向D1と定義する。また、本実施形態では、説明の便宜上、設置状態での金属フレーム構造体100の正面に立つ人H1(図7参照)から見た方向を基準として、前後方向D2及び左右方向D3を定義する。つまり、前後方向D2は金属フレーム構造体100の奥行方向に相当し、左右方向D3は金属フレーム構造体100の幅方向に相当する。高さ方向D1、前後方向D2及び左右方向D3は、互いに直交する。
【0022】
本開示でいう「構造物」は、金属フレーム構造体100の筒状フレーム10で構成される什器(家具を含む)等の構造物であって、作業台、テーブル、ベンチ、棚又はベッド等を含む。また、構造物は、ブース、プレハブ小屋又は物置等の個室であってもよい。本実施形態では一例として、金属フレーム構造体100の筒状フレーム10で構成される構造物が、工場で用いられる作業台である場合について説明するが、構造物の用途を限定する趣旨ではない。
【0023】
本開示でいう「筒体」とは、断面矩形状の角筒状、断面円形状の円筒状、又は断面多角形状(三角形状、五角形状及び六角形状等を含む)の筒状等に形成された部材を意味する。特に、金属製の筒状フレーム10を構成する複数の筒体(第1の筒体1及び第2の筒体2を含む)は、いずれも金属製のパイプ材(金属パイプ)からなる。本実施形態では一例として、複数の筒体がいずれも断面矩形状の角筒状である場合について説明するが、筒体の形状を角筒状に限定する趣旨ではない。
【0024】
本開示でいう「金属製」は、様々な金属を材料として形成される部材を含み、例えば、ステンレス鋼、鉄、アルミニウム、炭素鋼、合金鋼及び銅等の様々な部材を含む。さらに、「金属製」の筒状フレーム10は、一種類の金属で形成される場合だけでなく、例えば、異なる種類の金属で形成された複数の筒体にて構成されてもよいし、複数種類の金属が多層構造を成してもよい。さらに、筒状フレーム10は、少なくとも骨格が金属製であればよく、例えば、非金属によるコーティング、メッキ層、又は塗膜等が表面に形成されていてもよい。金属フレーム構造体100の各部品は、それぞれに求められる十分な強度を保つように、材質及び厚み等が設定されている。
【0025】
本開示でいう「平行」とは、一平面上の二直線であればどこまで延長しても交わらない場合、つまり二者間の角度が厳密に0度(又は180度)である場合に加えて、二者間の角度が0度に対して数度(例えば10度未満)程度の誤差範囲に収まる関係にあることをいう。同様に、本開示でいう「直交」とは、二者間の角度が厳密に90度で交わる場合に加えて、二者間の角度が90度に対して数度(例えば10度未満)程度の誤差範囲に収まる関係にあることをいう。
【0026】
[3]詳細
次に、本実施形態に係る金属フレーム構造体100の詳細について、図1図11Bを参照して説明する。本実施形態では、上述したように金属フレーム構造体100の筒状フレーム10は、工場で用いられる作業台を構造物として構成する。この作業台においては、例えば、人H1(作業者)が、製品の加工、組み立て又は検査等の作業を行う。また、本実施形態では一例として、金属フレーム構造体100は据え置き型である。つまり、金属フレーム構造体100は、設置面S1上に置かれているだけであって、設置面S1に加工を施すことなく設置できる。
【0027】
[3.1]全体構成
金属フレーム構造体100は、図1及び図2に示すように、筒状フレーム10と、トップ連結部51と、サイド連結部52と、筋交部53と、土台部54と、を備えている。本実施形態では、金属フレーム構造体100は、複数(ここでは3つ)のトップ連結部51及び複数(ここでは4つ)のサイド連結部52にて連結された、一対(2本)の筒状フレーム10を備える「ダブルフレーム構造」である。つまり、一対の筒状フレーム10は、互いに平行に配置され、いわゆるラダー形状(梯子形状)を成すように複数のトップ連結部51及び複数のサイド連結部52にて一体化されている。
【0028】
また、各筒状フレーム10は、複数(ここでは2つ)の第1の筒体1と、1つの第2の筒体2と、複数(ここでは2つ)の第3の筒体3と、を有している。これら複数の第1の筒体1と、1つの第2の筒体2と、複数の第3の筒体3と、が筒状フレーム10の「長さ」に沿って連結されており、1本の筒状フレーム10を構成する。具体的には、左右方向D3に沿って長さを有する第2の筒体2の長手方向の両端部に、それぞれ第1の筒体1を介して第3の筒体3が連結され、第3の筒体3が下方に延びることにより、筒状フレーム10全体として、下方に開放された略C字状(アーチ状)を成す。つまり、筒状フレーム10は、正面から見て、下方に開放された略C字状の「長さ」を有している。
【0029】
また、金属フレーム構造体100は、例えば、第1の筒体1又は第2の筒体2と結合金具41とを結合するねじ(ボルトを含む)、座金(ワッシャ)、ナット等の、金属フレーム構造体100の構成部品同士を結合するための締結具を更に備えている。ただし、これらの締結具は、あくまで構成部品同士を締結するための一手段に過ぎず、その他の手段で代替することも可能であるので、図1等においては、これらの締結具の図示を適宜省略している。
【0030】
本実施形態に係る金属フレーム構造体100においては、筒状フレーム10は、その形状から、設置面S1に立設される脚部と、脚部によって支持されるトップ部と、に大別される。脚部は、設置面S1に対して直交するように高さ方向D1に沿った長さを有する。トップ部は、設置面S1に対して平行となるように左右方向D3に沿った長さを有する。本実施形態では一例として、筒状フレーム10を構成する複数の筒体のうち第3の筒体3が「脚部」であって、第2の筒体2が「トップ部」である。第1の筒体1は、脚部(第3の筒体3)とトップ部(第2の筒体2)との間を連結する。
【0031】
互いに同形状に形成される一対の筒状フレーム10は、前後方向D2に対向するように配置され、複数のトップ連結部51及び複数のサイド連結部52にて連結される。具体的には、一対の筒状フレーム10のトップ部(第2の筒体2)間は、複数(ここでは3つ)のトップ連結部51にて連結される。一対の筒状フレーム10の脚部(第3の筒体3)間は、複数(ここでは4つ)のサイド連結部52にて連結される。
【0032】
各トップ連結部51は、第2の筒体2に対して直交するように前後方向D2に沿った長さを有し、前後方向D2に離間した一対の第2の筒体2同士を連結する。つまり、各トップ連結部51の長手方向の両端部が、それぞれ第2の筒体2に対して接合されることにより、一対の第2の筒体2がトップ連結部51にて連結される。トップ連結部51と第2の筒体2との接合は、例えば、溶接若しくは接着、又はこれらの組み合わせによって実現される。ここでは一例として、3つのトップ連結部51は、左右方向D3において等間隔に配置されている。
【0033】
各サイド連結部52は、第3の筒体3に対して直交するように前後方向D2に沿った長さを有し、前後方向D2に離間した一対の第3の筒体3同士を連結する。つまり、各サイド連結部52の長手方向の両端部が、それぞれ第3の筒体3に対して接合されることにより、一対の第3の筒体3がサイド連結部52にて連結される。サイド連結部52の長さ寸法は、トップ連結部51の長さ寸法と同じである。サイド連結部52と第3の筒体3との接合は、例えば、溶接若しくは接着、又はこれらの組み合わせによって実現される。ここでは一例として、一対の第3の筒体3につき高さ方向D1に離間した2つのサイド連結部52が設けられるため、二対の第3の筒体3に対しては計4つのサイド連結部52が設けられている。
【0034】
ここで、複数のトップ連結部51及び複数のサイド連結部52は、一対の筒状フレーム10の内部空間Sp1間を連通させるように、一対の筒状フレーム10を連結している。具体的には、第2の筒体2におけるトップ連結部51の接合部位には、トップ連結部51の断面形状に対応する開口部が形成されており、一対の第2の筒体2の内部空間Sp1同士はトップ連結部51内を通してつながる。同様に、第3の筒体3におけるサイド連結部52の接合部位には、サイド連結部52の断面形状に対応する開口部が形成されており、一対の第3の筒体3の内部空間Sp1同士はサイド連結部52内を通してつながる。
【0035】
また、本実施形態では、筒状フレーム10を構成する複数の筒体(第1の筒体1、第2の筒体2及び第3の筒体3)、並びに一対の筒状フレーム10間を連結するトップ連結部51及びサイド連結部52は、いずれも断面矩形状の中空角筒状である。より詳細には、複数の筒体の各々の断面形状は、前後方向D2に沿った長辺を有する長方形状である。これにより、筒状フレーム10を筒状フレーム10の全長のどこで切っても、同一形状の長方形上の断面が現れることになる。
【0036】
筋交部53は、筒状フレーム10の強度及び安定性を向上させるための部材であって、左右方向D3に離間した一対の脚部(第3の筒体3)間にわたって取り付けられる。具体的には、筋交部53は、第3の筒体3に対して直交するように左右方向D3に沿った長さを有している。本実施形態では一例として、筋交部53は断面矩形状の中空角筒状である。ここでは、図1及び図2に示すように、筋交部53の長手方向の両端部が、それぞれ第3の筒体3の背面に対して接合されることにより、筋交部53が一対の脚部(第3の筒体3)間に取り付けられる。筋交部53と第3の筒体3との接合は、例えば、ねじ止め、溶接若しくは接着、又はこれらの組み合わせによって実現される。
【0037】
また、本実施形態に係る金属フレーム構造体100は、一対(2本)の筒状フレーム10を備える「ダブルフレーム構造」であるので、筋交部53は、一対の筒状フレーム10のうちの少なくとも一方に対して設けられていればよい。本実施形態では、図1及び図2に示すように、一方(後側)の筒状フレーム10の脚部(第3の筒体3)に対して取り付けられている。これにより、金属フレーム構造体100の背面を壁等に寄せて金属フレーム構造体100が設置される場合、筋交部53は壁際に位置することになり、金属フレーム構造体100(作業台)を使用する人H1の邪魔になりにくい。
【0038】
土台部54は、筒状フレーム10の脚部(第3の筒体3)の下端部に取り付けられ、金属フレーム構造体100の設置時に、脚部(第3の筒体3)を支持することにより、脚部(第3の筒体3)を設置面S1上に立設可能とする。具体的には、土台部54は、第3の筒体3に対して直交するように前後方向D2に沿った長さを有している。本実施形態では一例として、土台部54は断面矩形状の中空角筒状である。土台部54は、その上面から上方に突出するL字金具からなる突台541(図2参照)を有し、第3の筒体3の下端部に挿入された突台541を第3の筒体3に対して接合することにより、第3の筒体3に取り付けられる。突台541と第3の筒体3との接合は、例えば、ねじ止め、溶接若しくは接着、又はこれらの組み合わせによって実現される。
【0039】
ここでは、1つの土台部54は前後方向D2に離間した一対の突台541を有している。一対の突台541は、それぞれ一対の脚部(第3の筒体3)に接合される。つまり、前後方向D2に離間した一対の第3の筒体3につき1つの土台部54が設けられるため、二対の第3の筒体3に対しては計2つの土台部54が取り付けられることになる。結果的に、4つの脚部(第3の筒体3)は、2つの土台部54上から上方に延びるように土台部54にて支持されることにより、設置面S1上に立設される。
【0040】
[3.2]筒体間の結合構造
次に、金属フレーム構造体100の筒状フレーム10を構成する複数の筒体の結合構造について、図3A図5Bを参照して、より詳細に説明する。
【0041】
本実施形態においては、第2の筒体2と第3の筒体3とは、第1の筒体1を介して連結されることにより、内部空間Sp1が連通した1本の筒状フレーム10を構成している。つまり、第1の筒体1の長手方向の両端部は、それぞれ第2の筒体2及び第3の筒体3に結合される。ここで、第2の筒体2は左右方向D3に沿った長さを有するトップ部であって、第3の筒体3は高さ方向D1に沿った長さを有する脚部である。つまり、第1の筒体1は、互いに直交する第2の筒体2と第3の筒体3とを連結する。そのため、第1の筒体1は、長手方向の一端部(第2の筒体2側の端部)が左右方向D3に延長され、長手方向の他端部(第3の筒体3側の端部)が高さ方向D1に延長された形状を有する。具体的には、第1の筒体1は側面視において湾曲形状の湾曲筒体である。
【0042】
第1の筒体1の長手方向の一端部(第2の筒体2側の端部)は、以下に説明する結合構造によって第2の筒体2と結合される。すなわち、第1の筒体1と第2の筒体2とは、その内部空間Sp1を連通させるように(筒状フレーム10の)長さに沿って、(第1の)結合金具41にてつなげられる。結合金具41は、図3A図4Bに示すように、一部が第2の筒体2に挿入され、当該一部が第2の筒体2に固定される。また、結合金具41のうち、第2の筒体2における第1の筒体1との対向面21から突出する部位は、第1の筒体1に挿入され、当該部位が第1の筒体1に固定される。これにより、結合金具41は、内部空間Sp1において第1の筒体1と第2の筒体2とを結合する。
【0043】
本実施形態では一例として、結合金具41は、長手方向に直交する断面形状が上方に開放された略U字状となるU字金具である。U字金具からなる結合金具41は、長手方向の一端部が第2の筒体2内で第2の筒体2に固定され、長手方向の他端部が第1の筒体1内で第1の筒体1に固定されることにより、第1の筒体1と第2の筒体2とを結合する。ここでは、結合金具41は、溶接ナット(ウェルドナット)を有しており、第1の筒体1及び第2の筒体2のそれぞれを通して、溶接ナットにねじを締め付けることにより、第1の筒体1及び第2の筒体2に固定される。
【0044】
ところで、本実施形態では、第1の筒体1における第2の筒体2との対向面11は、長さに交差する一方向を向いた支持面111を含んでいる。つまり、図3A図4Bに示すように、第1の筒体1における第2の筒体2側の端面(対向面11)は、筒状フレーム10の長さ(長手方向)に直交する平坦面ではなく、支持面111を含んだ特殊な形状を有している。
【0045】
具体的には、第1の筒体1における第2の筒体2との対向面11は、側面視(正面視)において、両端部が左右方向D3の一方(左方又は右方)を向いた平面であって、中央部が上方を向いた平面であることで、全体としてクランク状に形成されている。このようなクランク状の対向面11のうち、上方を向いた部位(中央部)が、筒状フレーム10の長さ(左右方向D3)に直交する一方向を向いた支持面111となる。すなわち、本実施形態では、支持面111が向けられた「一方向」は、筒状フレーム10の設置状態における上方である。特に、本実施形態では第1の筒体1は角筒状であるので、前後方向D2の両端部に一対の支持面111を有することになる。
【0046】
同様に、第2の筒体2における第1の筒体1との対向面21は、側面視(正面視)において、両端部が左右方向D3の一方(左方又は右方)を向いた平面であって、中央部が下方を向いた平面であることで、全体としてクランク状に形成されている。このようなクランク状の対向面21のうち、下方を向いた部位(中央部)が、支持面111に対応する接触面211となる。特に、本実施形態では第2の筒体2は角筒状であるので、前後方向D2の両端部に一対の接触面211を有することになる。
【0047】
上述のように構成される第1の筒体1及び第2の筒体2は、第1の筒体1の対向面11と第2の筒体2の対向面21とを突き合わせるように組み合わされ、結合金具41によって結合される。つまり、第1の筒体1及び第2の筒体2はそれぞれクランク状の対向面11,21を有しており、これらクランク状の対向面11,21同士を突き合わせるように組み合わされる。このとき、第1の筒体1の対向面11の支持面111には、第2の筒体2の対向面21の接触面211が接触する。これにより、第1の筒体1は、支持面111にて一方向とは反対向き(つまり下方)への第2の筒体2の移動を規制する。要するに、第2の筒体2の接触面211が第1の筒体1の支持面111に接触することにより、第2の筒体2の自重が第1の筒体1にて支持されることになり、第2の筒体2の下方への移動が規制される。
【0048】
第1の筒体1及び第2の筒体2を結合するに際して、より詳細には、図3A図5Bに示すように、まず結合金具41が第2の筒体2に固定され、この状態で、第2の筒体2が第1の筒体1に対して上方から組み合わされる。このとき、結合金具41のうち、第2の筒体2における第1の筒体1との対向面21から突出する部位は、第1の筒体1に挿入されることになる。この状態では、第1の筒体1と第2の筒体2との結合は完了していないものの、第1の筒体1の支持面111にて第2の筒体2の自重が支持されることで、第1の筒体1と第2の筒体2との仮組みが実現される。そして、最後に第1の筒体1に結合金具41が固定されることにより、第1の筒体1と第2の筒体2との結合が完了する。
【0049】
また、第2の筒体2を第1の筒体1から取り外すに際しては、基本的には、上記手順と反対の手順になる。すなわち、まず第1の筒体1と結合金具41との結合が解除され、この状態で、第2の筒体2が第1の筒体1に対して上方に持ち上げられることにより、第1の筒体1から第2の筒体2が分離される。
【0050】
また、本実施形態では、第1の筒体1の対向面11と第2の筒体2の対向面21とは、それぞれ凸部112及び凹部212が含まれている。凸部112及び凹部212は、互いに突き合わされる位置に配置されおり、本実施形態では一例として、対向面11及び対向面21における前後方向D2の中央部に配置されている。これにより、第1の筒体1と第2の筒体2との結合に際して、凸部112が凹部212に嵌ることで、第1の筒体1と第2の筒体2との(前後方向D2における)位置決めがなされ、第1の筒体1と第2の筒体2との結合作業がより簡単になる。特に、結合金具41が第1の筒体1又は第2の筒体2の内寸よりも一回り小さく、結合金具41と第1の筒体1又は第2の筒体2との間に遊び(隙間)が生じる場合でも、凸部112及び凹部212によって、第1の筒体1と第2の筒体2との位置合わせがしやすい。
【0051】
一方、第1の筒体1の長手方向の他端部(第3の筒体3側の端部)は、以下に説明する結合構造によって第3の筒体3と結合される。すなわち、第1の筒体1と第3の筒体3とは、その内部空間Sp1を連通させるように(筒状フレーム10の)長さに沿って、(第2の)結合金具42にてつなげられる。結合金具42は、図3A図4Bに示すように、一部(下端部)が第3の筒体3に挿入され、当該一部が第3の筒体3に固定される。また、結合金具42のうち、第3の筒体3における第1の筒体1との対向面から突出する部位(上端部)は、第1の筒体1に挿入され、当該部位が第1の筒体1に固定される。これにより、結合金具42は、内部空間Sp1において第1の筒体1と第3の筒体3とを結合する。
【0052】
本実施形態では一例として、結合金具42は、結合金具41と同様に、U字金具からなり、溶接ナット(ウェルドナット)を有している。そのため、第1の筒体1及び第3の筒体3のそれぞれを通して、溶接ナットにねじを締め付けることにより、結合金具42が第1の筒体1及び第3の筒体3に固定される。また、本実施形態では、第1の筒体1及び第3の筒体3の対向面にも、それぞれ凸部112及び凹部212と同様の凹凸が形成されている。これにより、第1の筒体1と第3の筒体3との(前後方向D2における)位置決めがなされ、第1の筒体1と第3の筒体3との結合作業がより簡単になる。
【0053】
[3.3]湾曲筒体
次に、湾曲筒体である第1の筒体1について、図6A及び図6Bを参照して、より詳細に説明する。
【0054】
上述したように、筒状フレーム10を構成する複数の筒体のうち、少なくとも1つ(ここでは第1の筒体1)は、側面視において湾曲形状の湾曲筒体である。湾曲筒体(第1の筒体1)は、側面視において、湾曲形状の内周側に向けて開放された複数の切欠部12を有する。本実施形態では、第1の筒体1は、互いに直交する第2の筒体2と第3の筒体3とを連結するので、略90度の角度で湾曲している。
【0055】
ここで、一般的には、金属製の筒体においては、このような湾曲形状を実現することは困難とされている。つまり、例えば、押出成形等により形成される金属製の筒体は元々、直線状の筒体であるので、湾曲筒体とするためには筒体を曲げる加工(曲げ加工)が必要となる。しかし、筒体の強度が十分であれば、曲げ加工によって筒体を湾曲形状とすることは困難であり、ましては第1の筒体1のように略90度まで湾曲させることは非常に困難である。筒体を薄肉で形成することにより蛇腹形状の筒体とし、蛇腹形状の一部を屈曲させて筒体を湾曲させることは可能であるが、この場合には、筒体の強度が十分に確保されない。
【0056】
これに対して、本実施形態に係る金属フレーム構造体100においては、複数の切欠部12を湾曲筒体(第1の筒体1)が、湾曲形状の内周側に向けて開放された複数の切欠部12を有することで、湾曲形状の実現を可能とする。具体的には、第1の筒体1は、例えば、図6Aに示すように、側面視三角形状の切欠部12を、長手方向に複数有している。ここでは一例として、複数の切欠部12は、三次元レーザ加工機によって形成される。また、複数の切欠部12は、側面視三角形状に限らない。さらに、複数の切欠部12は、位置によって形状が異なってもよい。
【0057】
この構成によれば、真っすぐに延びる第1の筒体1を、複数の切欠部12を狭めるように湾曲させることで、図6Bに示すように、側面視において湾曲する「湾曲筒体」を形成することが可能である。これにより、容易に「湾曲筒体」を実現することができる。このような湾曲筒体(第1の筒体1)は、湾曲形状の外周面が連続した1枚の金属板によって構成されるので、当該金属板によってスムーズな湾曲形状を実現することが可能である。しかも、複数の切欠部12が設けられていることで、筒体としての強度を確保しながらも、任意の曲率の湾曲筒体(第1の筒体1)を実現しやすい。特に、曲げ加工の後で各切欠部12の開口周縁の少なくとも一部を、例えば、溶接又は接着等の適宜の手段により接合することで、各切欠部12が開くことを防止する構成とすれば、湾曲筒体の形状(曲率)を維持しやすく、強度も確保しやすい。
【0058】
ところで、本実施形態に係る金属フレーム構造体100においては、筒状フレーム10の内部空間Sp1は、配線を通すための通線空間を含んでいる。つまり、筒状フレーム10の内部空間Sp1は、筒状フレーム10を構成する複数の筒体(第1の筒体1、第2の筒体2及び第3の筒体3を含む)にわたって連通しているので、この内部空間Sp1に配線を通すことが可能である。これにより、金属フレーム構造体100の周辺における配線の露出を抑えつつ、筒状フレーム10に沿って、例えば、電源ケーブル又は通信線等の配線を通すことができる。
【0059】
ここで、上述したように湾曲筒体(第1の筒体1)は、湾曲形状の内周側に向けて開放された複数の切欠部12を有している。このような湾曲筒体(第1の筒体1)は、湾曲形状の外周面が連続した1枚の金属板によって構成されている。したがって、湾曲筒体(第1の筒体1)内に配線を通す際にも、湾曲筒体の外周側の壁面に引っ掛かりが生じにくく、配線を通しやすいという利点がある。
【0060】
[3.4]拡張機能
次に、本実施形態に係る金属フレーム構造体100の拡張機能について、図7図10を参照して説明する。
【0061】
本実施形態に係る金属フレーム構造体100は、例えば、図7に示すように、作業台の天板71及びパネル72等の様々な部材を、取り付け可能に構成されている。これら天板71又はパネル72等の部材は、金属フレーム構造体100に対して取外し可能に取り付けられる。これにより、金属フレーム構造体100に対して所望の拡張機能を容易に持たせることが可能である。図7では一例として、人H1が立位姿勢で使用する作業台を示しているが、この態様に限らず、例えば、人H1は椅子等に座った状態(座位姿勢)で作業台を使用してもよい。
【0062】
本実施形態では、作業台の天板71は、図7に示すように、脚部(第3の筒体3)に取り付けられるブラケット61にて、筒状フレーム10に固定される。ブラケット61は、1つの第3の筒体3に1つ取り付けられており、計4つのブラケット61が金属フレーム構造体100に取り付けられる。したがって、天板71は、左右方向D3に離間した一対の脚部(第3の筒体3)間に架け渡されるようにして設置されるのであって、金属フレーム構造体100のサイズに合わせた適切な天板71を設置可能である。
【0063】
さらに、第3の筒体3のうちのブラケット61が取り付けられる部位には、補強板81が、例えば、溶接又は接着等の適宜の手段により固定されている。つまり、ブラケット61は、補強板81に対して取り付けられるのであって、これにより、天板71の取り付けに関して十分な強度を確保しやすくなる。さらに、本実施形態では、ブラケット61には高さ方向D1に複数の孔が形成されており(図9参照)、これら複数の孔のうちの任意の孔を用いて、例えば、ねじによりブラケット61が補強板81に取り外し可能に取り付けられる。よって、複数の孔のうちのいずれの孔を用いるかで、天板71の高さを調節することが可能である。
【0064】
パネル72は、例えば、パーティション又はホワイトボードとして用いられる。本実施形態では、パネル72は、図8に示すように、トップ部(第2の筒体2)の下面に取り付けられる断面L字状の取付金具62にて、筒状フレーム10に固定される。取付金具62は、2つ1組として、1つの第2の筒体2に対して1組以上取り付けられる。各組の2つ(一対)の取付金具62は、前後方向D2に対向して配置され、両者間にパネル72の一部を挟み込むようにしてパネル72を保持する。図8の例では、3組、つまり6つの取付金具62にて、パネル72の上端部を保持することにより、パネル72を吊り下げるように保持している。
【0065】
さらに、取付金具62は、筒状フレーム10(第2の筒体2)への取り付けに用いられる第1孔621、及びパネル72の取り付けに用いられる第2孔622を有している。第1孔621は、前後方向D2に長い長孔であって、これにより、第2の筒体2への取付金具62の前後方向D2における取付位置を調節可能である。また、第2孔622は、左右方向D3に長い長孔であって、これにより、取付金具62へのパネル72の左右方向D3における取付位置を調節可能である。したがって、様々な厚み及び種類のパネル72を、取付金具62にて取り付けることが可能である。さらに、第2の筒体2のうちの取付金具62が取り付けられる部位には、補強板82が、例えば、溶接又は接着等の適宜の手段により固定されている。つまり、取付金具62は、補強板82に対して取り付けられるのであって、これにより、パネル72の取り付けに関して十分な強度を確保しやすくなる。
【0066】
また、図9に示すように、脚部としての第3の筒体3には、例えば、コンセント、スイッチ、USBコンセント、端子台又は通線孔等の種々の配線器具73を取り付け可能である。具体的には、第3の筒体3には、高さ方向D1に複数の開口孔31を有しており、これら複数の開口孔31の少なくとも一つに、配線器具を取り付け可能である。特に配線器具が取り付けられない開口孔31については、カバー74が取り付けられて開口孔31が覆われていてもよいし、配線を通す作業孔として用いられてもよい。
【0067】
さらに、図9に示すように、サイド連結部52には、充電台75が取り付け可能である。充電台75は、サイド連結部52に引っ掛けるように取り付けられる。充電台75は、例えば、スマートフォン等の携帯端末を非接触で充電するワイヤレス充電器を有している。配線器具73及び充電台75等に接続される配線は、いずれも筒状フレーム10の内部空間Sp1に収容可能である。
【0068】
以上説明したように、本実施形態に係る金属フレーム構造体100では、筒状フレーム10は、アタッチメントを取り外し可能に取り付けられるアタッチメント取付部を有している。ここでいう「アタッチメント」は、ブラケット61、取付金具62、配線器具73、カバー74及び充電台75等を含む。また、ここでいう「アタッチメント取付部」は、補強板81,82、開口孔31及びサイド連結部52等を含む。この構成によれば、任意のアタッチメントを筒状フレーム10に取り付けることができる。
【0069】
また、本実施形態に係る金属フレーム構造体100は、図10に示すように、吊下フレーム63を更に備えている。吊下フレーム63は、筒状フレーム10のうち筒状フレーム10の設置状態において水平面に沿う部位から下方に向けて突出する。吊下フレーム63は、器具76を支持する器具支持部631を有する。図10の例では、吊下フレーム63は、水平面に沿うトップ連結部51又は第2の筒体2の下面に取り付けられ、トップ連結部51又は第2の筒体2から下方に向けて延びている。具体的には、トップ連結部51の下面に固定されている補強板82に対して、吊下フレーム63が固定されている。吊下フレーム63には、器具76として、例えば、ディスプレイ、カメラ、スピーカ、マイク、インターホン、照明器具又は調理器具等が取り付けられる。さらに、吊下フレーム63には通線孔632が形成されており、器具76に接続される配線を通線孔632を通して引き出すことが可能である。ここで、補強板82は、トップ連結部51又は第2の筒体2の内部空間Sp1に連通する貫通孔が形成されている。そのため、貫通孔を通して、吊下フレーム63内に配線を引き回すことが可能である。このような吊り下げ式の器具76を設けることにより、例えば、天板71上のスペースを有効に利用できる。さらに、吊下フレーム63の固定構造は、補強板82に固定される構造に限らない。例えば、図10に想像線(二点鎖線)で示すように、吊下フレーム63は、第2の筒体2におけるトップ連結部51との結合箇所に引っ掛けられるように取り付けられてもよい。つまり、図10に想像線で示す吊下フレーム63は、第2の筒体2に引っ掛けられるように(第2の筒体2を高さ方向D1に挟み込むように)取り付けられた引掛金具に接合されることで、第2の筒体2から下方に向けて突出する。この場合、補強板82は省略可能である。このような引掛金具を用いた取付構造は、吊下フレーム63の固定構造に限らず、例えば、パネル72(取付金具62)の固定構造としても適用可能である。
【0070】
また、図10に示すように、本実施形態に係る金属フレーム構造体100は、内部空間Sp1内に配置される発光部64を更に備えている。筒状フレーム10は、発光部64からの光を透過する透光部641を外周面に有している。図10の例では、透光部641は、第2の筒体2の下面に配置されている。透光部641は、例えば、孔(スリットを含む)又はアクリル等の透明窓からなる。この構成によれば、透光部641の形状に応じた光を、筒状フレーム10から照射することができる。例えば、透光部641が、何らかの文字又は模様等を象っている場合には、これらの文字又は模様等に応じた光を照射できる。さらに、透光部641に液晶を配置することで、プロジェクタのように利用することも可能である。
【0071】
[3.5]高さ調節機構
次に、本実施形態に係る金属フレーム構造体100の高さ調節機構について、図11A及び図11Bを参照して説明する。
【0072】
本実施形態に係る金属フレーム構造体100は、設置面S1からの脚部の高さを調節する高さ調節機構を更に備えている。ここで、脚部は、筒状フレーム10を構成する複数の筒体のうち、筒状フレーム10の設置状態で設置面S1に立設される部位であって、本実施形態では第3の筒体3である。
【0073】
本実施形態では、高さ調節機構は、脚部(第3の筒体3)の下端部に形成された長孔32と、土台部54の下面に設けられたアジャスタ542と、を含んでいる。つまり、本実施形態では、土台部54の上面から上方に突出する突台541が、第3の筒体3の下端部に挿入された状態で、突台541を第3の筒体3に固定することで、土台部54上に第3の筒体3が立設される。ここで、突台541を第3の筒体3に固定するための長孔32は、図11Aに示すように、高さ方向D1に長く形成されている。そのため、土台部54に対する第3の筒体3の高さ方向D1の位置を調節可能であって、これにより高さ調節機構が実現される。
【0074】
また、アジャスタ542は、土台部54の下面からの突出量を調節可能に構成されている。そのため、アジャスタ542を操作することで、設置面S1に対する土台部54の高さ方向D1の位置を調節可能であって、これにより高さ調節機構が実現される。ただし、高さ調節機構は、長孔32とアジャスタ542との一方のみで実現されてもよい。また、高さ調節機構は、複数の脚部(第3の筒体3)のうちの一部にのみ設けられてもよい。
【0075】
このような高さ調節機構を備えることにより、例えば、設置面S1の傾斜又は歪み等があっても、金属フレーム構造体100を安定して設置することが可能である。特に、筒状フレーム10が湾曲筒体(第1の筒体1)を含む場合には、湾曲筒体の形状ばらつきを考慮すると、金属フレーム構造体100の高さを厳密に揃えることが困難である。そのため、高さ調節機構によって脚部の高さを調節できることは非常に有用である。
【0076】
[4]変形例
実施形態1は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。実施形態1は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。本開示において説明する各図は、模式的な図であり、各図中の各構成要素の大きさ及び厚さそれぞれの比が、必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。以下、実施形態1の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
【0077】
[4.1]第1変形例
第1変形例に係る金属フレーム構造体100は、図12に示すように、前後方向D2において対称な構成を採用している。この金属フレーム構造体100では、作業台の天板71を前後方向D2の両方から使用することができる。そのため、例えば、2人の人H1(作業者)が同時に金属フレーム構造体100を使用できる。
【0078】
また、第1変形例に係る金属フレーム構造体100においては、筋交部53の長手方向の両端部が、それぞれ第3の筒体3に直接的に接合されるのではなく、前後方向D2に離間した一対の第3の筒体3同士を連結するサイド連結部52に接合される。この場合でも、筋交部53は、左右方向D3に離間した一対の脚部(第3の筒体3)間にわたって取り付けられることになり、筒状フレーム10の強度及び安定性を向上させることができる。このような配置であれば、筋交部53は金属フレーム構造体100の前後方向D2の中心に位置することになり、金属フレーム構造体100(作業台)を前後方向D2の両側から使用する人H1の邪魔になりにくい。
【0079】
さらに、第1変形例に係る金属フレーム構造体100においては、トップ部である第2の筒体2上に、棚又はベッド等のオプション65が載置されている。オプション65は、第2の筒体2に対して取り外し可能に取り付けられる。
【0080】
[4.2]その他の変形例
【0081】
金属フレーム構造体100が採用している種々の構成は、「金属」に限らず、例えば、炭素繊維強化プラスチック(カーボンコンポジット)、その他の樹脂製品、又は木材等にも適用可能である。
【0082】
また、第1の筒体1の対向面11は、筒状フレーム10の長さ(左右方向D3)に直交する一方向を向いた支持面111を含んでいればよく、クランク状に限らず、例えば、斜めに傾斜したテーパ面であってもよい。
【0083】
また、筋交部53は、金属フレーム構造体100に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。特に、実施形態1で説明したような天板71が、左右方向D3に離間した脚部(第3の筒体3)間にわたって取り付けられている場合、筋交部53が省略されても、天板71をもって筒状フレーム10の強度及び安定性を向上させることができる。さらに、筋交部53に加えて又は代えて、斜めに延びる2本の筋交部材(図7に想像線(二点鎖線)で示す)が互いに交差するように設けられてもよい。このような筋交部材を第3の筒体3に接合する場合には、筋交部53は、例えば土台部54に接合される。また、斜めの筋交部材は、第3の筒体3に限らず、例えばサイド連結部52及び土台部54間に架けられていてもよい。
【0084】
また、土台部54は、金属フレーム構造体100に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。例えば、金属フレーム構造体100が据え置き型でなく定位置固定型である場合には、土台部54は省略される。この場合、土台部54に代えて固定部材が用いられ、固定部材が設置面S1に対して、例えば、ねじ止め若しくは接着、又はこれらの組み合わせによって固定されることで、脚部(第3の筒体3)が設置面S1に立設される。定位置固定型であれば、脚部(第3の筒体3)の下端部に接合される突台541は、土台部54に代えて固定部材に設けられる。つまり、固定部材は、その上面から上方に突出するL字金具からなる突台541を有し、第3の筒体3の下端部に挿入された突台541を第3の筒体3に対して接合することにより、第3の筒体3に取り付けられる。
【0085】
(実施形態2)
本実施形態に係る金属フレーム構造体100Aは、図13に示すように、分岐用ジョイント9を備える点で、実施形態1に係る金属フレーム構造体100と相違する。以下、実施形態1と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。
【0086】
図13に示す金属フレーム構造体100Aは、左右方向D3において対称な構成を採用している。具体的には、実施形態1と同様のダブルフレーム構造の筒状フレーム10が左右方向D3に並べて配置され、これらダブルフレーム構造の筒状フレーム10同士が分岐用ジョイント9にて結合されている。この金属フレーム構造体100Aでは、例えば、作業台の天板71を左右方向D3に並ぶ2人の人H1(作業者)が同時に使用できる。
【0087】
また、図13に示す金属フレーム構造体100Aにおいては、分岐用ジョイント9から前後方向D2に沿って延びるシングルフレーム構造の筒状フレーム10を更に備えており、全体として平面視略T字状を成す。そして、シングルフレーム構造の筒状フレーム10に対しても、パネル72が取り付けられている。
【0088】
分岐用ジョイント9は、その用途に応じて様々な構成が適用される。本実施形態では、上述したように、ダブルフレーム構造の筒状フレーム10と、シングルフレーム構造の筒状フレーム10と、を結合できるように、図14A及び図14Bに示す構成を採用している。具体的には、分岐用ジョイント9は、平面視H字状のジョイント本体91と、ジョイント本体91から下方に突出するポスト92と、ジョイント本体91から前後方向D2に沿って突出するサイドポスト93と、を備えている。さらに、ジョイント本体91には、補強板94及びカバー95が接合される。
【0089】
ジョイント本体91における、ポスト92及びサイドポスト93の接合部位には、ノックアウト式の開口孔が設けられている。また、カバー95は、ジョイント本体91に対して取り外し可能に取り付けられている。ジョイント本体91におけるカバー95の取り付け位置には開口孔が形成されている。したがって、カバー95を外すことで、配線を通す際の作業孔として開口孔を使用できる。
【0090】
この構成によれば、分岐用ジョイント9を変更することで、多様な筒状フレーム10の組み合わせが可能となる。一例として、実施形態2の変形例に係る金属フレーム構造体100Aとして、図15に示すような、筒状フレーム10の組み合わせが実現可能である。図15においては、金属フレーム構造体100Aは、左右方向D3だけでなく、前後方向D2においても対称な構成を採用している。この金属フレーム構造体100Aでは、作業台の天板71を前後方向D2の両方から使用することができる。そのため、例えば、4人の人H1(作業者)が同時に金属フレーム構造体100Aを使用できる。
【0091】
実施形態2で説明した種々の構成は、実施形態1で説明した種々の構成(変形例を含む)と適宜組み合わせることが可能である。
【符号の説明】
【0092】
100,100A 金属フレーム構造体
1 第1の筒体(湾曲筒体)
2 第2の筒体
3 第3の筒体(脚部)
10 筒状フレーム
11,21 対向面
12 切欠部
41 結合金具
63 吊下フレーム
64 発光部
76 器具
111 支持面
631 器具支持部
641 透光部
S1 設置面
Sp1 内部空間
【要約】
【課題】拡張性及び組立性の向上を図りやすい金属フレーム構造体を提供する。
【解決手段】金属フレーム構造体100は、金属製の筒状フレーム10と、結合金具41と、を備える。筒状フレーム10は、第1の筒体1及び第2の筒体2を含む複数の筒体を長さに沿ってつなげることで構成されており、長さに沿って連通する内部空間Sp1が形成される。結合金具41は、第1の筒体1と第2の筒体2とを結合する。第1の筒体1における第2の筒体2との対向面11は、長さに交差する一方向を向いた支持面111を含み、支持面111にて一方向とは反対向きへの第2の筒体2の移動を規制する。結合金具41は、一部が第2の筒体2内で第2の筒体2に固定され、第2の筒体2における第1の筒体1との対向面21から突出する部位が第1の筒体1に固定されることにより、内部空間Sp1内で第1の筒体1と第2の筒体2とを結合する。
【選択図】図3A
図1
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
図5A
図5B
図6A
図6B
図7
図8
図9
図10
図11A
図11B
図12
図13
図14A
図14B
図15