(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-05
(45)【発行日】2022-01-20
(54)【発明の名称】情報処理装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/10 20120101AFI20220113BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20220113BHJP
【FI】
G06Q10/10 324
G06Q50/10
(21)【出願番号】P 2020558995
(86)(22)【出願日】2020-04-24
(86)【国際出願番号】 JP2020017673
(87)【国際公開番号】W WO2020218500
(87)【国際公開日】2020-10-29
【審査請求日】2020-10-22
(31)【優先権主張番号】P 2019085512
(32)【優先日】2019-04-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2019092247
(32)【優先日】2019-05-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2019107775
(32)【優先日】2019-06-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2019131357
(32)【優先日】2019-07-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2019144389
(32)【優先日】2019-08-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2019148760
(32)【優先日】2019-08-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2019211977
(32)【優先日】2019-11-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【早期審査対象出願】
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】390034762
【氏名又は名称】株式会社ノグチHD
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100154748
【氏名又は名称】菅沼 和弘
(72)【発明者】
【氏名】野口 茂一
【審査官】久宗 義明
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-099539(JP,A)
【文献】特開2017-041284(JP,A)
【文献】特開2003-108824(JP,A)
【文献】特表2016-541045(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0219367(US,A1)
【文献】株式会社スペースマーケット,世界のウェブアーカイブ|NPO 法人キッズバレイとの業務提携による 群馬県桐生市の遊休施設活用について,[online],日本,株式会社スペースマーケット,2016年10月27日,[2020年7月13日検索],インターネット<URL: https://web.archive.org/web/201610 27202232/https://spacemarket.co.jp/archives/9042>
【文献】株式会社スペースマーケット,世界のウェブアーカイブ|群馬県桐生市のレンタルスペースまとめ,[online],日本,株式会社スペースマーケット,2019年04月16日,[2020年7月13日検索],インターネット<URL: https://web.archive.org/web/20190416013744/https:/ /spacemarket.com/features/kiryu>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
生活の
本拠又は居所を第1地域から第2地域に変更した又は変更し得る滞在者を支援する情報処理装置であって、
前記滞在者が前記第2地域で利用し得る複数の場のうち、前記滞在者が前記第1地域で行っている又は行っていた仕事をするための仕事場として利用し得る場を第1の場として、1以上の前記第1の場に関する第1情報を取得する第1取得手段と、
前記複数の場のうち、前記滞在者が生活の
本拠又は居所となる滞在場所として利用し得る場を第2の場として、1以上の前記第2の場に関する第2情報を取得する第2取得手段と、
前記複数の場のうち、前記滞在者が活動場所として利用し得る場を第3の場として、生活に関する活動場所として利用する場を少なくとも含む1以上の前記第3の場に関する第3情報を取得する第3取得手段と、
前記第1の場と前記第2の場と前記第3の場のうち少なくとも1つに対する前記滞在者からの希望に関する情報を、第4情報として取得する第4取得手段と、
前記第4情報として前記第1の場に対する前記滞在者からの希望に関する情報が取得された場合には、前記第1情報と、前記第1の場に対する前記滞在者からの希望に関する前記第4情報に基づいて、前記滞在者からの希望を満たす1以上の前記第1の場を抽出し、
前記第4情報として前記第2の場に対する前記滞在者からの希望に関する情報が取得された場合には、前記第2情報と、前記第2の場に対する前記滞在者からの希望に関する前記第4情報に基づいて、前記滞在者からの希望を満たす1以上の前記第2の場を抽出し、
前記第4情報として前記第3の場に対する前記滞在者からの希望に関する情報が取得された場合には、前記第3情報と、前記第3の場に対する前記滞在者からの希望に関する前記第4情報に基づいて、前記滞在者からの希望を満たす1以上の前記第3の場を抽出する抽出手段と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記第1の場は、
情報通信技術を利用可能な前記仕事場である、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記第3の場には、移動手段提供施設、商業施設、観光施設、文化施設、教育施設、レクリエーション施設、医療施設、及び介護施設のうち少なくとも1つが含まれる、
請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記抽出手段による抽出結果を前記滞在者に報知する報知手段と、
前記報知を受けた前記滞在者による、前記抽出手段により抽出された前記場の利用に関する予約を受付ける制御を実行する受付制御手段と、
をさらに備える、
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、「労働力」は「コスト」であるという考え方が支配的であった。しかしながら、近年、「労働力」は、「労働者を守り、投資するもの」であるという考え方にシフトしつつある。つまり、企業に貢献する人材を大切にして、そのような人材が安心して働ける環境づくりが必要とされる時代に突入している。
これは、次のような社会的背景が一因となっている。即ち、(1)労働力の減少に伴う優秀な人材の不足、(2)働き方改革の推進による多様な働き方への容認及び意識改革の必要性、(3)いわゆる幸福度が求められる時代への転換の必要性、(4)過労死や残業代の問題、(5)風土の変化、異業種交流によるアイディアの創出、異文化間の人脈形成の必要性、及び(6)海外からの人材採用の必要性、といった社会背景がその一因となっている。
また近年、労働力は減少傾向にあるが、求人数は増加傾向にある。このため、労働者の労働環境は、これまで支配的であった終身雇用制から、多様性を許容するものに変化しつつある。これは、給与が高ければ優秀な人材が集まるという単純な考え方が、もはや通用しないことを意味している。即ち、労働者は、多様な労働環境の中から、「自分らしく働くことができる労働環境」を選択し得る状況にある。つまり、労働者は、健康であるだけではなく、精神的にも社会的にも「良好な状態」を維持することができる労働環境を選択し得る状況にある。
以下、本明細書では、このような労働者個人の夫々の権利や自己実現を可能にする環境が適切に保障され、かつ、身体的にも精神的にも社会的にも良好である状態のことを「ウェルビーイング」と呼ぶ。
このような分野では、例えばシニアライフプランに係わる、雇用、住居、移住等に関する情報の分析や診断を行う、とされる技術も存在する(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された技術を含む従来の技術では、ある地域に所在する者が、その地域以外の地域に滞在しながら仕事に従事することを、「ウェルビーイング」の見地で支援することはできない。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、ある地域に住んでいた(又は住んでいる)者が、その地域以外の地域に滞在しながら仕事に従事できる環境を「ウェルビーイング」の見地で支援できる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一態様の情報処理装置は、
所定地域に滞在しながら仕事に従事する滞在者を支援する情報処理装置であって、
前記滞在者が前記所定地域で利用し得る複数の場のうち、前記滞在者が仕事場として利用し得る場に関する情報を、第1の場に関する第1情報として取得する第1取得手段と、
前記複数の場のうち、前記滞在者が滞在場所又は活動場所として利用し得る場に関する情報を、第2の場に関する第2情報として取得する第2取得手段と、
前記第1の場と前記第2の場とのうち少なくとも1つに対する前記滞在者からの希望に関する情報を、第3情報として取得する第3取得手段と、
前記第1情報と、前記第2情報と、前記第3情報とに基づいて、前記滞在者からの希望を満たす場として、前記第1の場と前記第2の場の中から少なくともひとつの場を抽出する抽出手段と、
を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ある地域に住んでいた(又は住んでいる)者が、その地域以外の地域に滞在しながら仕事に従事できる環境を「ウェルビーイング」の見地で支援できる技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバが適用される情報処理システムの適用対象となる本サービスの概要を示す図である。
【
図3】本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバが適用される情報処理システムの構成の一例を示す図である。
【
図4】
図3のサーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図5】
図4のサーバにより処理の実行が制御されるマッチング処理、及び予約処理に必要となる機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
【
図6】
図5のオフィスDBに記憶されて管理されているオフィス情報の具体例を示す図である。
【
図7】
図5のアクティビティDBに記憶されて管理されているアクティビティ情報の具体例を示す図である。
【
図8】既存のサービスと本サービスとを「価格」と「立地」とで比較した場合のポジショニングマップを示す図である。
【
図9】既存のサービスと本サービスとを「ライフスタイル」と「施設」とで比較した場合のポジショニングマップを示す図である。
【
図10】本サービスの具体例としての移動シェアオフィスサービスの概要を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
【0010】
まず、
図1を参照して、本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバ1が適用される情報処理システム(後述する
図3参照)の適用対象となるサービス(以下、「本サービス」と呼ぶ)の概要について説明する。
【0011】
図1は、本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバが適用される情報処理システムの適用対象となる本サービスの概要を示す図である。
【0012】
本サービスは、サービス提供者Gによりユーザに対して提供されるサービスである。本サービスの提供を受けるユーザには、滞在者Wと、自治体Mと、場提供者Tとが含まれる。また、滞在者Wに関する人事権を有する企業等が存在する場合には、そのような企業等も、本サービスの提供を受けるユーザに含まれ得る。
滞在者Wは、首都Hに所在する者であり、地方都市Cに滞在しながら仕事に従事することを考えている者である。具体的には例えば、首都Hに所在する企業(大企業、中小企業、スタートアップ企業)に所属する役員、従業者、又は個人事業主等が滞在者Wに含まれる。
自治体Mは、地方都市Cを統括する行政機関である。本実施形態において、自治体Mは、地方都市Cの活性化の一環として、地方都市C以外の地域に所在する者の地方都市Cへの移住を推進する施策を行っている。
場提供者Tは、地方都市Cに存在する「場」を提供する者である。「場」とは、利用目的が存在する空間又は時間的に区切られた環境のことをいう。「場」には、例えば、オフィスPO、滞在場所PS、アクティビティ施設PA等が含まれる。また、「場の提供」には、このような空間や環境自体を利用できるようにすることが含まれる。また、このような空間や環境において提供される商品又はサービスを利用できるようにすることも、「場の提供」に含まれる。
【0013】
場提供者Tにより提供される「場」のうち、オフィスPOは、滞在者Wが地方都市Cに滞在しながら仕事に従事する際に利用し得る「場」のことをいう。オフィスPOには、貸事務所、コワーキングスペースなど、本来的に仕事場として利用可能な施設等が含まれる。また、それ以外に、場提供者Tから提供された空き家や廃駅など、リフォームやリノベーションを行うことで仕事場として利用又は転用可能な施設もオフィスPOに含まれる。このため、オフィスPOには、上記の例の他、例えばガソリンスタンド、コンビニエンスストア、鉄道車両、バス、キャンピングカー、宿舎、ホテル、学校、寺院等も含まれる。
【0014】
場提供者Tにより提供される「場」のうち、滞在場所PSは、滞在者Wが地方都市Cで寝泊まりするために利用し得る「場」のことをいう。滞在場所PSには、滞在者Wが一時的に利用し得る、ホテルやウィークリーマンション等の宿泊施設が含まれる。また、滞在者Wが地方都市Cの住人として利用し得る戸建住居、マンション、アパート等の住居施設も滞在場所PSに含まれる。なお、滞在場所PSには、上記の例の他、民泊、宿舎、学校、寺院、バス、キャンピングカー、鉄道車両等も含まれる。
【0015】
場提供者Tにより提供される「場」のうち、アクティビティ施設PAは、滞在者W又はその同居家族が地方都市Cでの活動場所として利用し得る「場」のことういう。アクティビティ施設PAには、例えば移動手段提供施設、商業施設、観光施設、文化施設、教育施設、レクリエーション施設、医療施設、介護施設等が含まれる。
【0016】
移動手段提供施設とは、滞在者W又はその同居家族が滞在先である地方都市Cにおいて利用し得る移動手段(例えば自動車)を提供する施設のことをいう。移動手段提供施設には、例えばレンタカー、カーシェアリング、自動車販売店、レンタサイクル等が含まれる。また、商業施設には、例えばショッピングモール、コンビニエンスストア、商店街等が含まれる。観光施設には、例えば地方都市Cの名所等が含まれる。また、文化施設には、例えば図書館、カルチャーセンター等が含まれる。また、教育施設には、例えば学校、学習塾、各種の研修会等が含まれる。また、レクリエーション施設には、フィットネスクラブ等のスポーツ施設、各種の体験講座等が含まれる。また、医療施設には、例えば病院等が含まれる。また、介護施設には、例えば特別養護老人ホーム、有料老人ホーム等が含まれる。
【0017】
本サービスでは、サービス提供者Gと、複数の自治体Mと、場提供者Tとの間で連携が図られている。このため、本サービスに適用されるサーバ1は、各自治体M又は場提供者Tから提供される「場」に関する情報を取得することができる。サーバ1により取得された「場」に関する情報のうち、滞在者WがオフィスPOとして利用し得る「場」に関する情報は、「オフィス情報」として管理される。具体的には、サーバ1が、オフィスPOを一意に特定可能なID等にオフィス情報を対応付けて管理する。オフィス情報には、オフィスPOの名称、家賃、住所、面積、付帯設備、最寄駅からの距離、地権者(所有者)等の情報が含まれる。
【0018】
本サービスでは、場提供者Tは、オフィス情報、滞在場所情報、及びアクティビティ情報を提供(登録)する場合、所定の手数料(仲介手数料、登録手数料)及び所定の成果報酬フィーをサービス提供者Gに支払う。これにより、サービス提供者Gは、本サービスを潤滑に運営することが可能となる。
【0019】
本サービスでは、自治体M又は場提供者Tから提供されたオフィス情報に基づいて、必要に応じてリフォームやリノベーション、付帯設備(例えばWiFi等ネットワーク環境)の構築等の工事が行われる。このような工事は、サービス提供者Gからの依頼に基づいて、地方都市Cの工事業者によって行われる。これにより、滞在者Wが快適に仕事に従事できる職場環境が整う。また、それとともに、地方都市Cの工事業者の受注量を増加させることができる。
【0020】
また、本サービスでは、各自治体M又は場提供者Tから提供された「場」に関する情報のうち、滞在者Wが滞在場所PSとして利用し得る「場」に関する情報は、「滞在場所情報」として管理される。具体的には、サーバ1が、滞在場所PSを一意に特定可能なID等に滞在場所情報を対応付けて管理する。滞在場所情報には、滞在場所PSの名称、種類(戸建住居、ウィークリーマンション、ホテル等)、価格(買取価格又は家賃等)、住所、広さ、付帯設備、最寄駅からの距離、地権者(所有者)等の情報が含まれる。
【0021】
また、本サービスでは、各自治体M又は場提供者Tから提供された「場」に関する情報のうち、滞在者Wがアクティビティ施設PAとして利用し得る「場」に関する情報は、「アクティビティ情報」として管理される。具体的には、サーバ1が、アクティビティ施設PAを一意に特定可能なID等にアクティビティ情報を対応付けて管理する。アクティビティ情報には、アクティビティ施設PAの名称、提供される商品やサービスの名称及び内容、利用価格、住所、最寄駅からの距離、管理者等の情報が含まれる。
【0022】
本サービスでは、オフィスPOと、滞在場所PSと、アクティビティ施設PAとのうち少なくとも1つの場に対する滞在者Wの希望に関する情報が滞在者希望情報として管理される。滞在者希望情報は、滞在者Wにより所定の入力フォームに入力された内容等に基づいて生成される。具体的には例えば、滞在者Wが、本サービスの登録時に入力した内容や、後述する「場」の組合せの予約時に入力した内容等に基づいて、滞在者希望情報が生成される。
【0023】
本サービスでは、サーバ1により管理されている、オフィス情報、滞在場所情報、及びアクティビティ情報と、滞在者希望情報とに基づいたマッチングが行われる。そして、滞在者Wからの希望を満たす複数の「場」の組合せに関する情報が抽出される。また、組合せでなく、滞在者Wからの希望を満たす「場」を個別に抽出することもできる。抽出された情報は「マッチング情報」として滞在者Wに報知される。
【0024】
ここで、サーバ1が滞在者Wにマッチング情報を報知する際の具体的手法は特に限定されない。例えば、メールによる手法が用いられてもよいし、滞在者Wのスマートフォン等にインストールされた本サービス専用のアプリケーションソフトウェア(以下「専用アプリ」と呼ぶ)による手法が用いられてもよい。また例えば、滞在者Wのスマートフォン等のブラウザ機能により表示された本サービス専用のウェブサイト(以下「専用サイト」と呼ぶ)による手法が用いられてもよい。これにより、滞在者Wがマッチング情報を容易に取得することができるので、地方都市Cに滞在しながら仕事に従事しようとする滞在者Wの支援が可能となる。
以下、滞在者Wが専用アプリや専用サイトから本サービスを利用する際に使用するスマートフォン等の端末ことを「滞在者端末2」と呼ぶ。また、「滞在者Wが滞在者端末2を操作する」と表現している場合、それは、次のいずれかを意味している。即ち、滞在者Wが、滞在者端末2にインストールされた専用アプリを起動して各種操作を行うこと、又は滞在者端末2のブラウザ機能により表示される専用サイトから本サービスを利用することを意味するものとする。
【0025】
滞在者Wは、本サービスを利用することで、地方都市Cに所在するオフィスPOの利用予約を行うとともに、地方都市Cに1日以上滞在するための滞在場所PSの利用予約を行うことができる。これにより、滞在者Wは、地方都市Cに仕事場と寝泊りする場所とを容易に確保することができるので、安心して仕事に従事することができる。
【0026】
また、滞在者Wは、オフィスPOの利用予約とともに、アクティビティ施設PAの利用予約を行うことができる。また、オフィスPOの利用予約と滞在場所PSの利用予約とともに、アクティビティ施設PAの利用予約を行うことができる。
具体的には例えば、滞在者Wは以下のような利用予約を行うことができる。即ち、滞在者Wは、移動手段提供施設の利用予約を行うことができる。これにより、滞在者Wは、滞在場所PS又はその最寄り駅から、オフィスPOや他のアクティビティ施設PAに移動するための移動手段(自動車、自転車等)を容易に確保することができる。
また、滞在者Wは、医療施設の利用予約を行うことができる。これにより、滞在者Wは、滞在場所PSで病気を患ったり怪我をしてしまった場合であっても、治療のための通院先を容易に確保することができる。
また、滞在者Wは、介護施設の利用予約を行うことができる。これにより、滞在者Wは、介護が必要となる家族等がいる場合であっても、安心して仕事に従事することができる。
【0027】
ここで、滞在者Wが本サービスの提供を受ける際の具体的な行動の流れについて説明する。なお、ここでは、滞在者Wは、首都Hに所在する企業Kの従業員であるものとする。また、滞在者W、及び企業Kは、いずれも本サービスのユーザとして登録されているものとする。
【0028】
まず、自治体M又は場提供者Tから、サーバ1に対して、オフィス情報、滞在場所情報、及びアクティビティ情報が提供される(ステップSS1)。
【0029】
次に、滞在者Wは、本サービスを利用して、オフィスOPと、滞在場所PS又はアクティビティ施設PAのうち少なくとも一方との組合せについての利用予約を行う。具体的には、滞在者Wは、滞在者端末2を操作して、企業Kにより管理されている社内イントラネットにアクセスして、滞在者希望情報を入力する(ステップSS2)。ここで、企業Kの社内イントラネットはサーバ1に接続されている。このため、滞在者Wは、例えば企業Kの社内イントラネットを介して本サービスを利用することもできる。
【0030】
次に、サーバ1は、提供された情報に基づいて、滞在者Wが地方都市Cで利用し得る複数の「場」と滞在者Wとのマッチングを行う(ステップSS3)。そして、サーバ1は、滞在者Wの希望を満たす、オフィスPOと、滞在場所PS又はアクティビティ施設PAのうち少なくとも一方との組合せを抽出する。抽出された情報は、マッチング情報として滞在者Wに報知される。
【0031】
サーバ1から滞在者Wに対してマッチング情報が報知されると、滞在者Wは、報知されたマッチング情報に基づいて利用予約を行う(ステップSS4)。具体的には、滞在者Wは、オフィスPOと、滞在場所PSと、アクティビティ施設PAとの組合せを選択して、その利用日(又は利用開始日)を指定して予約する。
【0032】
滞在者Wは、滞在場所PSの予約において指定した利用日(又は利用開始日)までに地方都市Cに移動(あるいは移住)して、予約した滞在場所PSで滞在を開始する(ステップSS5)。具体的には例えば、滞在者Wは、予約した地方都市Cのホテルを利用したり、予約したウィークリーマンションの利用を開始したりする。これにより、滞在者Wは、例えばオフィスPOの近くに滞在することも可能になる。
また、滞在者Wは、オフィスPOの予約の際に指定した利用日(又は利用開始日)からオフィスPOでの仕事を開始する(ステップSS6)。
また、滞在者Wは、アクティビティ施設PAの予約で指定した利用日になると、予約したアクティビティ施設PAを利用する(又は利用を開始する)(ステップSS7)。具体的には例えば、滞在者Wは、予約した地方都市Cの飲食店を利用したり、予約した生活インフラサービスの利用を開始したりする。また、ユーザUは、レクリエーション体験講座、研修講座、病院、介護サービス等の予約を行う。
【0033】
以上をまとめる、本サービスによれば、例えば以下のような効果を期待することができる。
企業Kは、例えば以下のような効果が得られる。
即ち、企業Kは、従業員である滞在者Wを地方都市Cに配置する場合、滞在者Wが各種の「場」をワンストップで容易に利用できるようにすることができる。また、福利厚生のバリエーションを増加させることができる。また、いわゆるテレワークを活用することができるので、働き方改革を推進することができる。その結果、採用可能な人材の条件(例えば居住地域)の範囲を広げることができるので採用率の向上が期待できる。
【0034】
また、企業Kは、従業員やその家族の健康維持や健康増進に寄与する経営(以下、「健康経営」と呼ぶ)を実現させることができる。また、従業員の活力、生産性、創造力を向上させることができる。また、業績の向上、ブランド価値の向上、従業員が働き易い職場環境を実現させることができる。その結果、優秀な人材を確保することができる。
さらに、長期的な企業価値の向上が期待できるので、経営者や株主もメリットを享受できる。具体的には、株式価値は、期首株主資本+残余利益÷(資本コスト-成長率)で求めることができる。即ち、健康経営によって従業員の士気が上がり、企業の成長率が上がる。また、成長率が高まることで残余利益が大きくなるので、株式価値の上昇が期待できる。
【0035】
また、リフレッシュ効果による労働者の心身の健康・生産性向上や、企業と労働者のエンゲージメントの向上に寄与させることができる。また、企業の社会的責任(CSR/Corporate social responsibility)の取組み(例えば持続可能な開発目標(SDGs/Sustainable Development Goals)、ウェルビーイング等)に寄与させることができる。また、従業員等の教育のための研修(例えばボランティア、農業体験、地域活動等)を効率よく開催することができる。また、ウェブ会議等によって業務の効率化を図ることができるので、生産性を向上させることができる。つまり、本サービスによれば、企業Kの社会的責任(CSR)の取組みのうち、持続可能な開発目標(SDGs)のアジェンダ項目である「3.すべての人に健康と福祉を」、「8.働きがいも経済成長も」、「11.住み続けられるまちづくりを」を実現させることができる。即ち、生産性の向上と技術革新により、持続的な経済成長の促進、あらゆる年齢のすべての人の健康的な生活の確保、福祉の推進、コミュニティの絆と個人の安全の強化を実現させることができる。さらに、イノベーションや雇用を刺激する形で、都市その他の人間居住地の再生と計画を図ることができる。つまり、本サービスは、ウェルビーイングの実現を通じて、「ディーセント・ワーク」(働きがいのある人間らしい仕事)を達成させることができる。
【0036】
また、滞在者Wは、例えば以下のような効果が得られる。
即ち、滞在者Wは、テレワークを活用することによって通勤時間を低減することができるので、いわゆる「ワーケーション」を実現させることができる。ワーケーションとは、テレワークによって、休暇(Vacation)中に国内外の旅行先や帰省先などで仕事(Work)をする新しい働き方のことをいう。ワーケーションによれば、例えば旅行を楽しみながら特定の時間だけ仕事に充てるので、結果的に、より長い期間の休暇や旅行を楽しむことができる。
【0037】
ワーケーションには以下のようなメリットがある。即ち、仕事と、家族と過ごす時間や趣味の時間との両立を図ることができる。家族と一緒に過ごす時間や趣味に没頭できる時間は、人生の質の高さを示すQOL(クオリティ・オブ・ライフ)に強い影響を与える。
また、リフレッシュ効果による生産性向上に寄与することができる。即ち、比較的長い休暇やレジャーの時間を確保することができるようになるので、例えば息抜きができるバケーションスポットで自由な時間を過ごすことができる。これにより、ストレス解消等のリフレッシュ効果が得られるので、仕事へのモチベーションを高める効果や、生産性の向上が期待できる。
また、企業と労働者のエンゲージメントを向上させることができる。即ち、社員である滞在者Wにとっての企業Kが、滞在者Wの心身の健康や福利厚生に配慮する企業でさるという信頼感が滞在者Wに芽生えるので、企業Kと滞在者Wとが強い絆で結ばれることになる。このため、ワーケーションを実施するスタイルに慣れた滞在者Wの強いリテンション効果(優秀な人材をつなぎとめる策)が見込まれる。
【0038】
また、ワーケーションを実施できている企業は未だ多くない。これは、ワーケーションの前提となるテレワークを活用する体制が整備されていない企業が多いからである。また、企業にテレワークを導入した場合に、以下のような問題が生じ得るからである。即ち、進捗状況や労働時間の管理、コミュニケーション、セキュリティの確保、テレワークで仕事をする者の評価、関連機器を揃えるためのコストの管理等の面で問題がある。
このような問題を解決するための手法として、本サービスでは、上述のサービスの他、例えば以下のようなサービスを提供することもできる。即ち、(1)テレワークの要素を含めた就業規則の提案、(2)テレワークの勤怠管理システムの構築、(3)テレワークの人事評価に関するコンサルティングの実施、(4)テレワークのセキュリティ管理システムの構築、(5)テレワークを充実させることを目的とした教育研修の実施等のサービスを本サービスに含めることができる。
【0039】
また、滞在者Wは、ウェブ会議の活用によって業務を効率化させることができる。その結果、生産性を向上させながら働き方改革を実現させることができる。また、仕事と生活の調和(work‐life balance)を実現させることができる。また、コミュニティにおける交流や、異業種間の交流が行われることで、人脈を形成させることができる。
つまり、滞在者Wは、本サービスを利用することにより、個々人の生活や課題に向き合った自由な働き方が可能になる。その結果、生活が豊かになり、心身ともに健康的で充実した状態(ウェルビーイングの状態)が実現される。また、地域の一員として、人生を楽しみながら働くことも可能となる。
【0040】
また、場提供者Tは、例えば以下のような効果が得られる。
即ち、場提供者Tは、自治体Mと連携することで、豊かな働き方を実現させることができる。また、中長期滞在の滞在者Wが地方都市Cに流入することで需要の増加が期待できるので、宿泊サービス業や飲食・レジャー関連事業を活性化させて収益の安定化を図ることができる。また、県外・地域外から滞在者Wを取込むことができるので、収益源の多様化を図ることができる。また、中長期滞在の滞在者Wが地方都市Cに流入することで生じる宿泊ニーズにより、場提供者Tのうち滞在場所PS(例えばホテル)を提供する者の稼働率をアップさせることができる。
【0041】
また、自治体Mは、例えば以下のような効果が得られる。
即ち、自治体Mは、オフィスPOとしての利用価値のある空き家や空きビル等を活用することができる。これにより、防犯にも寄与させることができる。また、インテリジェントビルを活用することができる。また、若者や外国人社員が地方都市Cに流入することになるので、地方都市Cへの人、モノ、情報の移転が期待できる。労働人口の増加も期待できる。また、観光資源の開発に積極的に取り組むことができる。また、地方都市Cで開催されるイベントやボランティア、農家等の手伝い、職場体験等に参加する者の増加が期待できる。また、地方都市Cの魅力を発信する機会を得ることができる。また、地方都市Cの町おこし、地方創生、産業振興、地域経済の活性化に繋げることができる。その結果、消費の増加、税収の増加、土地評価価格の上昇、飲食店等の起業数の上昇に寄与させることもできる。また、「場」の利用予約のみならず、「場」で提供される商品やサービスの決済処理をオンラインで行うことができるので、キャッシュレス化を進めることができる。
【0042】
また、本サービスでは、滞在者Wを含む本サービスのユーザに対して、「場」についての顧客満足度調査が実施される。そして、顧客満足度が所定基準に満たない「場」を提供している場提供者Tに対しては、改善要請が出される。改善要請が出されたにも関わらず、それでも改善の努力が見受けられない場提供者Tに対しては、本サービスから除外する等の措置が講じられる。これにより、本サービスの品質向上を図ることができるとともに、顧客満足度の向上を図ることができる。
顧客満足度調査は、滞在者Wを含む本サービスのユーザからのアンケートの結果に基づいて行われる。顧客満足度調査の結果、及び滞在者Wの利用状況は、場提供者Tに提供される。顧客満足度調査の結果、及び滞在者Wの利用状況の提供を受ける場提供者Tには、例えば宿泊施設提供者、レクリエーションサービス提供者、いわゆるEdTech(エドテック)提携企業、レクリエーションサービス提供者、医療施設、介護施設等が含まれる。そして、この顧客満足度調査の結果と、滞在者Wの利用状況とに基づいて、場提供者Tに支払われるべきフィー(以下、「成果報酬フィー」と呼ぶ)が決定される。このように、成果報酬フィーは、顧客満足度調査の結果、及び滞在者Wの利用状況に基づいて決定されるので、場提供者Tは、滞在者Wに「場」を提供する際のモチベーションを向上させることができる。
【0043】
また、本サービスによれば、例えば以下のような具体的な効果を期待することができる。
即ち、例えば働き方を変えて、仕事以外の趣味やレジャーを重視する場合には、高いリフレッシュ効果で心身ともに健康的な生活を送ることが可能となる。また、企業や地域に信頼と満足を覚え、より良い関わり方への強いインセンティブにもなる。
また例えば、家族によるフォローが必要な社員(子育てや老人介護)の場合には、在宅近辺のシェアオフィスでテレワークを活用することもできる。これにより、生活上の不安を解消し、安心して働ける環境を実現させることができる。その結果、企業や地域の活性化にもつなげることができる。
また例えば、ゆとりある毎日を重視した場合には、高いリフレッシュ効果のある温泉のある街で心身ともに健康的な生活を送ることもできる。これにより、企業や地域に信頼と満足を覚え、より良い関わり方への強いインセンティブが期待できる。
また例えば、農業や社会人研修など、仕事と学びを両立したい場合には、地方のシェアオフィスを活用することができる。これにより、都市部ではできない農業や、通勤の隙間時間では足りない本格的な学びなど、様々な経験やスキル習得によって成長することができる。
【0044】
また、本サービスによれば、認証システムを連動させた滞在者Wの勤怠管理も可能となる。また、監視カメラやタイピング、マウス、端末のアプリケーションの稼働状況と、位置に関する情報とを把握することで、滞在者Wの勤務実態をシステム的に見える化を行って管理することもできる。
【0045】
また、本サービスは、海外企業の社員や個人を滞在者Wとすることもできる。
【0046】
また、図示はしないが、本サービスをいわゆる「ビジネスモデルキャンバス」で把握した場合、以下のようなことがいえる。
ビジネスモデルキャンバスとは、ビジネスモデルを9つの要素に分類し、夫々の要素が相互にどのように関わっているのかを示すものである。ビジネスモデルキャンバスでは、対象となるビジネスモデルが強制的に9つの要素に分解される。このため、それまで見ていなかった観点から自社のプランを考えることができる。また、9つの要素は、夫々独立して存在するものではなく、対象となるビジネスモデルの中で、相互に影響し合って存在する。
【0047】
ビジネスモデルキャンバスにおける第1の要素は、「顧客セグメント」である。即ち、第1の要素は、「誰に売るか」という観点でビジネスモデルを示すものである。つまり、どのようなニーズを持った人をターゲットとするのかが示される。具体的には例えば、地域、性別、年齢など様々な要素についてのセグメンテーションによって示される。
また、本サービスのうち、滞在者W向けのサービスにおける「顧客セグメント」としては、例えば営業、ITエンジニア、SE、デザイナー、研究職、設計職、企画、コンサルティング、販売促進、マーケティング等の職種のテレワーク社員などが挙げられる。
また、本サービスのうち、滞在者Wの人事権を有する企業K向けのサービスにおける「顧客セグメント」としては、例えば個人事業主、スタートアップ企業、テレワークニーズのある中小企業の総務部、中堅企業(例えば社員500人以下)の人事部、上場企業・大企業の人事部などが挙げられる。
また、本サービスのうち、場提供者T向けのサービスにおける「顧客セグメント」としては、例えば空き家の不動産オーナー、シェアオフィス提供可能な建物オーナー、低稼働の宿泊施設オーナー、シェア型宿泊施設提供可能な宿泊業者、高速バス、夜行バス、コンテナホテル、鉄道、ビジネスホテル、旅館、学校、自治体M、寺社などが挙げられる。
また、本サービスのうち、自治体M向けのサービスにおける「顧客セグメント」としては、例えば自治体M(具体的には例えば、市区町村の商業観光課、空き家バンク担当部署等)、地域に根差したサービスを提供する者(具体的には例えば、サーフィン教室、釣り教室、登山ツアー、修行体験、農業体験、ゴルフ教室、ボランティア体験、CCRC体験等を提供可能な業者、寺社、農家、教室運営者、NPO法人等)、地域の飲食店(具体的には例えば、本サービスに協力可能な飲食店として、割引やキャッシュレス化の普及に協力可能な店舗やオーナー等)などが挙げられる。
【0048】
ビジネスモデルキャンバスにおける第2の要素は、「提供する価値」である。即ち、第2の要素は、「顧客に対してどのような価値を与えるのか」という観点でビジネスモデルを示すものである。ビジネスモデルの存在価値としては、顧客の生活を便利にするか、快楽を与えるか、コストを削減させるか、あるいは新たな可能性を提供するかといったものが含まれる。また、第2の要素は、顧客との関係やチャネルと合わせて、UX(ユーザーエクスペリエンス)を考える場所でもある。
また、本サービスのうち、滞在者W向けのサービスにおける「提供する価値」としては、例えば働く人のウェルビーイングの実現、ワークライフバランスやワーケーションの実現、テレワークの推進、新しい福利厚生サービスの提供、シェア型オフィスの提供、レンタサイクルやカーシェアの提供、シェア型宿泊施設の提供(例えば1日の短期から半年程度までの中長期滞在)、コミュニティの場の提供(例えばオンライン・オフラインでの異業種交流、ビジネスマッチング等)、地域医療サービスの提供、地域介護サービスの提供、キャッシュレスサービス提供(例えば地域のキャッシュレス化の推進)、地域に根差したレクレーションサービスの提供、教育研修のVODの提供(例えば家族連れ社員の子供向けの教育サービスや、財務・マーケティング・営業・生産管理等の社会人向け研修サービス等)などが挙げられる。
また、本サービスのうち、滞在者Wの人事権を有する企業K向けのサービスにおける「提供する価値」としては、例えば離職率低下、採用率の向上、新しい福利厚生の提供、健康経営、テレワーク環境の提供、転勤・出張時の住まい提供(例えばシェア型宿泊施設、Wi-fi環境、入退出管理、防犯カメラ標準装備、リノベーションしたお洒落な空間の提供等)、転勤や出張時の医療サービスの提供(例えば提携地域医療施設や介護施設)、転勤や出張時の移動サービスの提供(例えばレンタカー、レンタサイクル、カーシェア)、人事教育プログラムの提供、予約管理システムの提供、レクレーションによる人間教育、テレワーク導入コンサルティング、テレワーク向け人事評価制度コンサルティング、テレワーク向けICTツールの提供、働き方改革支援システム、セキュリティ・情報漏洩対策のための情報の提供などが挙げられる。
また、本サービスのうち、場提供者T向けのサービスにおける「提供する価値」としては、例えば家賃収入の増加、宿泊収入の増加、稼働率の増加、空室率の低下、リノベーション、不動産活用コンサルティンク、移動シェアオフィスの提供(例えば夜行バス、高速バス、キャンピングカー、鉄道等)などが挙げられる。
また、本サービスのうち、自治体M向けのサービスにおける「提供する価値」としては、例えば空き家の活用、若者の街への流入の促進、地方創生、地域消費の増加(例えば飲食店割引クーポンや地域通貨等の活用)、CCRC(Continuing Care Retirement Community)の実現、法人事業税の増加、企業誘致の実現、移動手段の提供、賃料収入の増加、交流人口の増加、サービス収入の増加、まちの認知度向上、地域ボランティア労働力増加、まちの個人消費の増加、サービス利用者の増加、インキュベーション施設の提供、地方創生コンサルティング、不動産コンサルティング、キャッシュレス化の実現などが挙げられる。
【0049】
ビジネスモデルキャンバスにおける第3の要素は、「チャネル」である。即ち、第3の要素は、「どのような経路でビジネスプランを顧客に届けるか」という観点でビジネスモデルを示すものである。つまり、チャネルは、小売店で売るのか、オンライン上のサービスなのか等、顧客にビジネスの価値を提供する経路、又はその価値を宣伝する経路のことをいう。
また、本サービスのうち、滞在者W向けのサービスにおける「提供する価値」としては、例えば予約管理システム、Web相談、人事部などが挙げられる。
また、本サービスのうち、滞在者Wの人事権を有する企業K向けのサービスにおける「チャネル」としては、例えばシェアードサービス、顧問の人脈、メディア(例えばTV等)、ダイレクトマーケティング(例えばテレマーケティング等)、Web相談、人事部の専門雑誌、専門SNS、専門サイトなどが挙げられる。
また、本サービスのうち、場提供者T向けのサービスにおける「チャネル」としては、例えば空き家バンク、Web(例えばホームページ・ブログ、SNS)、予約管理システム、ダイレクトチャネル(例えば営業訪問、電話対応、メール対応)、地域の不動産会社、地方自治体等の官公庁、観光協会、全国旅行協会、ネット広告などが挙げられる。
また、本サービスのうち、自治体M向けのサービスにおける「チャネル」としては、例えば商工会、商工会議所、地域青年部、政治家(例えば国会議員・地方議員)、官公庁(厚労省・国交省)、観光協会、WebやSNSなどが挙げられる。
【0050】
ビジネスモデルキャンバスにおける第4の要素は、「顧客との関係」である。即ち、第4の要素は、「どのような経路でビジネスプランを顧客に届けるか」という観点でビジネスモデルを示すものである。即ち、顧客との間でどのような関係性を持つのかが示される。具体的には例えば、直接体験して接客するのかセルフサービスなのかであるとか、継続的な関係なのか一度ずつの関係なのか等が示される。
また、本サービスのうち、滞在者W向けのサービスにおける「顧客との関係」としては、例えばWeb相談、コミュニティや交流場(例えばブログ、SNS、オフ会、異業種交流会、ビジネスマッチング、趣味の会等)などが挙げられる。
また、本サービスのうち、滞在者Wの人事権を有する企業K向けのサービスにおける「顧客との関係」としては、例えば人事部、他社間交流会(例えばオフ会、SNS、オンラインサロン等)、予約管理システム、ホームページでの情報発信、勤怠情報の提供、定期訪問、Web相談、勉強会やセミナーなどが挙げられる。
また、本サービスのうち、場提供者T向けのサービスにおける「顧客との関係」としては、例えば定期訪問、Web相談、勉強会やセミナー、コミュニティや交流会などが挙げられる。
また、本サービスのうち、自治体M向けのサービスにおける「顧客との関係」としては、例えば定期訪問、Web相談、勉強会やセミナー、コミュニティや交流会などが挙げられる。
【0051】
ビジネスモデルキャンバスにおける第5の要素は、「収入」である。即ち、第5の要素は、「誰から、いくら、どのようにお金が支払われるのか」という観点でビジネスモデルを示すものである。具体的には例えば、有料・無料、登録料、仲介料等が示される。また、メインとなる収入源以外の期待できる収入源についても示される。
また、本サービスのうち、滞在者W向けのサービスにおける「収入」としては、例えば原則「なし」(例えば従業員無料、企業負担)とし、例外として所定のサービスを企業が負担しない場合に従業員が個人負担する、などが挙げられる。
また、本サービスのうち、滞在者Wの人事権を有する企業K向けのサービスにおける「収入」としては、例えば入会金、会員費用などが挙げられる。
また、本サービスのうち、場提供者T向けのサービスにおける「収入」としては、例えばシェアオフィスの仲介手数料、宿泊施設の仲介手数料などが挙げられる。
また、本サービスのうち、自治体M向けのサービスにおける「収入」としては、例えば補助金、レクレーションサービスの仲介手数料、レンタル移動手段の仲介手数料、教育研修プログラムの仲介手数料、コンサルティング料、レクレーション・レンタル移動手段・教育研修プログラムの顧客生涯価格(LTV/Life Time Value)などが挙げられる。
【0052】
ビジネスモデルキャンバスにおける第6の要素は、「キーリソース」である。即ち、第6の要素は、「ビジネスモデル実現のために必要となる資源」という観点でビジネスモデルを示すものである。即ち、経営における4つの資源(ヒト、モノ、カネ、情報)が示される。具体的には例えば、どのような従業員がいるのか、強みとなる原材料があるのか、資金源はどこなのか、特許を保有しているのか等の中で特に際立って優れている内容が示される。
また、本サービスのうち、滞在者W向けのサービスにおける「キーリソース」としては、例えば人事部とのネットワーク、データ分析力(例えば年齢、宿泊、職場活用状況、サービス利用状況等の情報をベースにしたデータ分析)、相談対応力(例えば産業カウンセリング資格保有者の人事経験者の採用)、コミュニティ、交流会の運営能力、システム開発力、Web運営能力、相談対応力(例えば産業カウンセリング資格保有者の人事経験者の採用)、コミュニティ、システム開発力などが挙げられる。
また、本サービスのうち、滞在者Wの人事権を有する企業K向けのサービスにおける「キーリソース」としては、例えば人事部とのネットワーク、データ分析力、相談対応力、コミュニティ、交流会の運営能力、システム開発力、Web運営能力、コンサルティング力、営業力などが挙げられる。
また、本サービスのうち、場提供者T向けのサービスにおける「キーリソース」としては、例えばリノベーション提案力、システム開発力、企画運営能力、営業力、自治体への人的ネットワークなどが挙げられる。
また、本サービスのうち、自治体M向けのサービスにおける「キーリソース」としては、例えば営業力、コンサルティング力、自治体との人的ネッワーク、システム開発力、システム運用能力などが挙げられる。
【0053】
ビジネスモデルキャンバスにおける第7の要素は、「キーアクティビティ」である。即ち、第7の要素は、「ビジネスモデル実現のために必要となる資源」という観点でビジネスモデルを示すものである。即ち、ビジネスモデル実現のために、取り組まなければならない具体的な活動、つまり「事業内容」に近いものが示される。具体的には例えば、販売を行うのか、製造を行うのかネットサービスの運営を行うのか等が示される。
また、本サービスのうち、滞在者W向けのサービスにおける「キーアクティビティ」としては、例えばWeb相談、サービス情報提供、コミュニティや交流会の運営、顧客満足度調査、ビッグデータの収集、勤怠情報収集、アンケート情報収集などが挙げられる。
また、本サービスのうち、滞在者Wの人事権を有する企業K向けのサービスにおける「キーアクティビティ」としては、例えば人事部交流会の運営、予約管理システムやホームページでのコンテンツ充実及び情報発信、予約管理システムの運営、勤怠情報の提供、定期訪問、Web相談、勉強会やセミナー運営などが挙げられる。
また、本サービスのうち、場提供者T向けのサービスにおける「キーアクティビティ」としては、例えば定期訪問、Web相談、ネット媒体への登録、予約管理システムの登録や更新、Webマーケティング、テレマーケティング、ユーザ満足度調査などが挙げられる。
また、本サービスのうち、自治体M向けのサービスにおける「キーアクティビティ」としては、例えばサービス提供者の開拓、パートナーの調整、予約管理システムのコンテンツ登録や更新、勉強会やセミナーの開催、政治や行政への働きかけ、Webマーケティング、コンサルティング、インフラ整備や構築、定期訪問などが挙げられる。
【0054】
ビジネスモデルキャンバスにおける第8の要素は、「キーパートナー」である。即ち、第8の要素は、「ビジネスモデル実現のための社外パートナー」という観点でビジネスモデルを示すものである。即ち、1つのビジネスの全てのプロセスを自社のみで行うのは困難を伴うため、自社に協力してくれるパートナーが示される。
また、本サービスのうち、滞在者W向けのサービスにおける「キーパートナー」としては、例えば人事部、総務部、サービス提供者G、自治体M等の行政、建物オーナー等の場提供者Tなどが挙げられる。
また、本サービスのうち、滞在者Wの人事権を有する企業K向けのサービスにおける「キーパートナー」としては、例えば各種の協力企業などが挙げられる。
また、本サービスのうち、場提供者T向けのサービスにおける「キーパートナー」としては、例えば自治体M、寺や神社、政治家、地元の建設会社やリフォーム業者、シェアオフィスや貸会議室の紹介サイト運営者、バス会社、キャンピングカー販売会社、鉄道会社、コンビニエンスストア、ガソリンスタンド、鉄道の駅、その他各種協力企業、などが挙げられる。
また、本サービスのうち、自治体M向けのサービスにおける「キーパートナー」としては、例えば鉄道会社、政治家、オートバイ販売会社、シェアサイクル提供会社、その他各種協力企業などが挙げられる。
【0055】
ビジネスモデルキャンバスにおける第9の要素は、「コスト構造」である。即ち、第9の要素は、「ビジネスモデルにおいてどの部分にコストが発生するのか」という観点でビジネスモデルを示すものである。具体的には例えば、製造費、開発費など、ビジネス上生じ得るコストが示される。
また、本サービスのうち、滞在者W向けのサービスにおける「コスト構造」としては、例えば人件費(営業員、予約運営、コニュニティ交流会運営、システム開発、事務員、相談員等)、予約管理システム運営費などが挙げられる。
また、本サービスのうち、滞在者Wの人事権を有する企業K向けのサービスにおける「コスト構造」としては、例えば人件費、予約管理システム運営費などが挙げられる。
また、本サービスのうち、場提供者T向けのサービスにおける「コスト構造」としては、例えば人件費、ネット広告費などが挙げられる。
また、本サービスのうち、自治体M向けのサービスにおける「コスト構造」としては、例えば人件費、パートナーの顧問料・成果報酬、業務委託費(例えば地方のサービス提供者の開拓を行う個人又は企業、NPO法人等への月額委託費及び成果報酬費等)、サービス調達に伴う旅費出張や宿泊費(例えば地方のシェアオフィス、宿泊施設所有者、地方自治体、サービス業者を本サービスの利用者として登録するための営業に伴う出張費や宿泊費等)、接待交際費(例えば本サービスにスムーズに登録するための地域商工会等の所属会員費、地方団体や青年部等との交流に伴う交際費等などが挙げられる。
【0056】
次に、開発、調達、情報技術(IT)、販促(販売促進)、販売、管理からなるバリューチェーンで本サービスを説明する。
即ち、「開発」には、例えば職場リノベーション及び環境整備、宿泊施設リノベーション及び環境整備、レクレーションプログラム、教育研修プログラム、医療介護プログラム、親睦交流及び異業種交流プログラム、運営管理業務などが含まれる。
「調達」には、例えばレクレーション業者、職場施設、宿泊施設、地域医療、介護、教育研修業者、リノベ―ション業者、Wi-Fi業者、セキュリティシステム、防犯カメラシステム、入退出システムなどが含まれる。
「情報技術(IT)」には、例えば地域通貨、キャッシュレスシステム、セキュリティなどが含まれる。
「販促(販売促進)」には、Web、展示会、プレスリリース、テレビ、ラジオ、SNS、インフルエンサーなどが含まれる。
「販売」には、中堅企業人事部、スタートアップ企業、個人事業主、士業などが含まれる。
「管理」には、パソコン(予約管理システム)、タブレット(予約管理システム)、アプリ(予約管理システム)、業務のAI(人工知能)化、ファイナンス(クラウドファンディング、投資会社、CVC(Corporate Venture Capital)等)が含まれる。
【0057】
以上説明したように、本サービスによれば、関連する上記の者すべてが各種各様のメリットを享受することができる。また、相乗効果によって全体のメリットを極大化させることも期待できる。
【0058】
次に、
図2を参照して、本サービスのターゲットについて説明する。
図2は、本サービスのターゲットを示す図である。
【0059】
本サービスの提供を受ける滞在者Wは、
図2に示すように、雇用型か自営型かを示す縦軸と、モバイル型か在宅型かを示す横軸とで区切られた4つの領域のどこに属するのかによって類型化することができる。即ち、滞在者Wは、「雇用型×モバイル型」の領域a1、「雇用型×在宅型」の領域a2、「自営型×モバイル型」の領域a3、及び「自営型×在宅型」の領域a4のうちいずれかに属する。
領域a1には、例えば企業Kの営業担当者や出張者が含まれる。領域a2には、例えば在宅勤務者が含まれる。領域a3には、例えばSOHO(Small Office/Home Office)、フリーランス、ノマドワーカーが含まれる。領域a4には、例えば在宅ワーカが含まれる。
領域a1や領域a2に属する職種としては、例えば、営業、IT(Information Technology)エンジニア、SE(システムエンジニア)、デザイナー、研究職、設計職、企画、コンサルティング、販売促進、マーケティング等が含まれる。また、領域a3に属する職種としては、例えばベンチャー企業の役員、スタートアップ企業の役員及びスタッフ等が含まれる。
本サービスでは、領域a1乃至a3の夫々に属する職種をターゲットとしている。
【0060】
次に、本サービスに適用可能な情報処理システムの構成について説明する。
図3は、本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバが適用される情報処理システムの構成の一例を示す図である。
【0061】
図3に示す情報処理システムは、サーバ1と、滞在者端末2-1乃至2-n(nは1以上の整数値)と、自治体端末3-1乃至3-m(mは1以上の整数値)と、場端末4-1乃至4-p(pは1以上の整数値)とがインターネット等の所定のネットワークNを介して相互に接続されることで構成される。
【0062】
サーバ1は、サービス提供者Gにより管理される情報処理装置である。サーバ1は、滞在者端末2-1乃至2-n、自治体端末3-1乃至3-m、及び場端末4-1乃至4-pの夫々と適宜通信をしながら、本サービスの提供を実現するための各種処理を実行する。
【0063】
滞在者端末2-1乃至2-nの夫々は、滞在者W1乃至Wnの夫々により操作される情報処理装置である。滞在者端末2-1乃至2-nは、例えばパーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット等で構成される。なお、本明細書では、滞在者端末2-1乃至2-n、滞在者W1乃至Wnの夫々を個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて、「滞在者端末2」、「滞在者W」の夫々と呼ぶ。
【0064】
自治体端末3-1乃至3-mは、自治体M1乃至Mmの夫々により操作される情報処理装置である。自治体端末3-1乃至3-mは、例えばパーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット等で構成される。なお、本明細書では、自治体端末3-1乃至3-m、自治体M1乃至Mmの夫々を個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて、「自治体端末3」、「自治体M」の夫々と呼ぶ。
【0065】
場端末4-1乃至4-pは、場提供者T1乃至Tpの夫々により操作される情報処理装置である。場端末4-1乃至4-pは、例えばパーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット等で構成される。なお、本明細書では、場端末4-1乃至4-p、場提供者T1乃至Tpの夫々を個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて、「場端末4」、「場提供者T」の夫々と呼ぶ。
【0066】
次に、
図3に示す情報処理システムにおける各種処理を実行するハードウェアの構成について説明する。
図4は、
図3のサーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
【0067】
サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、入力部16と、出力部17と、記憶部18と、通信部19と、ドライブ20とを備えている。
【0068】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0069】
CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、入力部16、出力部17、記憶部18、通信部19及びドライブ20が接続されている。
【0070】
入力部16は、各種ハードウェアボタン等で構成され、各種情報を入力する。
出力部17は、各種液晶ディスプレイ等で構成され、各種情報を出力する。
記憶部18は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。
通信部19は、インターネットを含むネットワークNを介して他の装置(例えば
図3の滞在者端末2-1乃至2-n、自治体端末3-1乃至3-m、及び場端末4-1乃至4-p、)との間で行う通信を制御する。
【0071】
ドライブ20は、必要に応じて設けられる。ドライブ20には磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア40が適宜装着される。ドライブ20によってリムーバブルメディア40から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。またリムーバブルメディア40は、記憶部18に記憶されている各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
【0072】
なお、図示はしないが、
図3の滞在者端末2-1乃至2-n、自治体端末3-1乃至3-m、及び場端末4-1乃至4-pも、
図4に示すハードウェア構成と基本的に同様の構成を有することができる。従って、滞在者端末2-1乃至2-n、自治体端末3-1乃至3-m、及び場端末4-1乃至4-pのハードウェア構成の説明については省略する。
【0073】
次に、
図4のハードウェア構成を有するサーバ1の機能的構成について説明する。
図5は、
図4のサーバにより処理の実行が制御されるマッチング処理、予約処理、及び勤怠管理処理に必要となる機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0074】
なお、「マッチング処理」とは、上述の本サービスを提供するために必要となる処理のうち、滞在者Wと「場」とをマッチングさせる処理のことをいう。
また、「予約処理」とは、上述の本サービスを提供するために必要となる処理のうち、滞在者Wによる複数の「場」の組合せについての予約を受付ける処理のことをいう。
また、「勤怠管理処理」とは、上述の本サービスを提供するために必要となる処理のうち、オフィスPOに設置された監視カメラから得られる情報と、その他の情報とに基づいて、滞在者Wの勤務実態を管理する処理のことをいう。
【0075】
図5に示すように、
図4のサーバ1によりマッチング処理が実行される場合には、サーバ1のCPU11において、オフィス情報取得部101と、滞在場所情報取得部102と、アクティビティ情報取得部103と、希望情報取得部104と、マッチング部105と、報知部106とが機能する。
また、サーバ1により予約処理が実行される場合には、サーバ1のCPU11において、予約受付制御部107がさらに機能する。
また、サーバ1により勤怠管理処理が実行される場合には、サーバ1のCPU11において、勤怠管理部108がさらに機能する。
【0076】
また、サーバ1の記憶部18の一領域には、滞在者DB181と、オフィスDB182と、滞在場所DB183と、アクティビティDB184とが設けられている。
【0077】
オフィス情報取得部101は、滞在者Wが地方都市Cで利用し得る複数の「場」のうち、滞在者Wが仕事場として利用し得る「場」に関する情報を、オフィスPOに関するオフィス情報として取得する。
具体的には、オフィス情報取得部101は、自治体端末3又は場端末4から送信されてきた、滞在者Wが仕事場として利用し得る「場」に関する情報を、オフィスPOに関するオフィス情報として取得する。オフィス情報取得部101により取得されたオフィス情報は、オフィスDB182に記憶されて管理される。
【0078】
滞在場所情報取得部102は、滞在者Wが地方都市Cで利用し得る複数の「場」のうち、滞在者Wが滞在場所として利用し得る「場」に関する情報を、滞在場所PSに関する滞在場所情報として取得する。
具体的には、滞在場所情報取得部102は、自治体端末3又は場端末4から送信されてきた、滞在者Wが滞在場所として利用し得る「場」に関する情報を、滞在場所PSに関する滞在場所情報として取得する。滞在場所情報取得部102により取得された滞在場所情報は、滞在場所DB183に記憶されて管理される。
例えば、滞在場所情報取得部102は、ホテル等の宿泊施設(アクティビティ施設PA)から送信されてきた宿泊施設に関する情報(アクティビティ情報)を取得する。また例えば、滞在場所情報取得部102は、戸建住居やマンション等の仲介を行う不動産仲介業者(アクティビティ施設PA)から送信されてきた住居施設に関する情報(アクティビティ情報)を取得する。
【0079】
アクティビティ情報取得部103は、滞在者Wが地方都市Cで利用し得る複数の「場」のうち、滞在者Wが活動場所として利用し得る「場」に関する情報を、アクティビティ施設PAに関するアクティビティ情報として取得する。
具体的には、アクティビティ情報取得部103は、自治体端末3又は場端末4から送信されてきた、滞在者Wが活動場所として利用し得る「場」に関する情報を、アクティビティ施設PAに関するアクティビティ情報として取得する。アクティビティ情報取得部103により取得されたアクティビティ情報は、アクティビティDB184に記憶されて管理される。
例えば、アクティビティ情報取得部103は、医療施設(アクティビティ施設PA)から送信されてきた医療施設に関する情報(アクティビティ情報)を取得する。また例えば、アクティビティ情報取得部103は、教育施設(アクティビティ施設PA)から送信されてきた教育施設に関する情報(アクティビティ情報)を取得する。
【0080】
希望情報取得部104は、オフィスPOと、滞在場所PSと、アクティビティ施設PAとのうち少なくとも1つの「場」に対する滞在者Wの希望に関する情報を、滞在者希望情報として取得する。
具体的には例えば、希望情報取得部104は、滞在者Wによる操作に基づいて滞在者端末2に入力された、滞在者Wの上記の希望に関する情報を、滞在者希望情報として取得する。
【0081】
マッチング部105は、オフィス情報と、滞在場所情報と、アクティビティ情報と、滞在者希望情報とに基づいて、滞在者Wからの希望を満たす場として、オフィスPOと滞在場所PS又はアクティビティ施設PAの中から少なくとも1の場を抽出する。
具体的には例えば、マッチング部105は、滞在者Wからの希望を満たす場として、オフィスPOと、滞在場所PS又はアクティビティ施設PAのうち少なくとも一方と組合せを抽出する。
【0082】
報知部106は、マッチング部105による抽出結果であるマッチング情報を滞在者Wに報知する。
具体的には例えば、報知部106は、マッチング情報として、オフィスPOと、滞在場所PS又はアクティビティ施設PAのうち少なくとも一方と組合せを滞在者Wに報知する。
【0083】
予約受付制御部107は、報知を受けた滞在者Wによる、マッチング部105により抽出された場の利用に関する予約を受付ける。
具体的には例えば、予約受付制御部107は、オフィスPOと、滞在場所PS又はアクティビティ施設PAのうち少なくとも一方と組合せのうち、1以上の組合せの予約を受付ける制御を実行する。
勤怠管理部108は、オフィスPOに設置された監視カメラから得られる情報と、その他の情報とに基づいて、滞在者Wの勤務実態を管理する。「その他の情報」には、例えば滞在者Wのタイピング、マウス、滞在者端末2のアプリケーションの稼働状況に関する情報や、位置に関する情報等が含まれる。これらの情報は、勤怠管理情報として滞在者DB181に記憶されて管理される。
【0084】
次に、
図5のオフィスDB182とアクティビティDB184との夫々に記憶されて管理されている、オフィス情報とアクティビティ情報との夫々の具体例について説明する。
図6と
図7との夫々は、
図5のオフィスDBとアクティビティDBとの夫々に記憶されて管理されている、オフィス情報とアクティビティ情報との夫々の具体例を示す図である。
【0085】
図6には、
図5のオフィスDB182に記憶されて管理されているオフィス情報の具体例が示されている。
即ち、オフィスDB182には、オフィス情報として、オフィスPOを一意に特定可能な「職場コード」に、オフィスPOの名称を示す「職場名」と、オフィスPOの「住所」とが対応付けられている。また、オフィスPOのオフィス情報の提供元である自治体Mを一意に特定可能な「自治体コード」が対応付けられている。また、オフィスPOの面積を示す「m
2数」と、オフィスPOの1日あたりの利用料金を示す「料金/1日」と、オフィスPOの「収容人数」と、「物件概要」とが対応付けられている。また、オフィスPOの「設備」と、「改修時期」と、「空き状況」とが対応付けられている。また、オフィスPOの提供主である場提供者Tを示す「場所提供オーナー」と、その情報を示す「オーナー情報」と、「備考」とが対応付けられている。
【0086】
図7には、
図5のアクティビティDB184に記憶されて管理されているアクティビティ情報の一例として、滞在者Wやその家族が利用し得るレクリエーション及び体験講座に関する情報が示されている。
即ち、アクティビティDB184には、アクティビティ施設PAの一例であるレクリエーション及び体験講座の夫々を一意に特定可能な「講座コード」に以下の情報が対応付けられている。即ち、「講座コード」に、レクリエーション及び体験講座の夫々の名称を示す「レクリエーション・体験講座名」と、
図6の「職場コード」と、「職場名」とが対応付けられている。また、レクリエーション及び体験講座の夫々の講師の氏名を示す「講師名」が対応付けられている。また、
図6の「自治体コード」と、レクリエーション及び体験講座の夫々の内容を示す「講座内容」と、「料金」と、「曜日」と、「開始時間」と、「終了時間」と、「受講回数」とが対応付けられている。また、レクリエーション又は体験講座を利用した滞在者Wによる評価を示す「講座評価点数」と、レクリエーション及び体験講座の夫々を提供する場提供者Tの名称を示す「講座提供企業名」と、「備考」とが対応付けられている。
【0087】
図8及び
図9は、既存のサービスと本サービスとの比較を示すポジショニングマップを示す図である。
【0088】
図8には、既存のサービスと本サービスとを「価格」と「立地」とで比較した場合のポジショニングマップが示されている。
即ち、既存のサービス(A乃至E)と本サービスとを「価格」で比較すると、既存のサービスはいずれも価格帯が狭く、分散しているのに対して、本サービスは広い価格帯をカバーしている。また、既存のサービスと本サービスとを「立地」で比較すると、既存のサービスはいずれも都市部に集中しているのに対して、本サービスは郊外、観光地、田舎を対象としている。
このように、本サービスは、既存のサービスと比較した場合、「価格」と「立地」の面で差別化が図られている。
【0089】
図9には、既存のサービスと本サービスとを「ライフスタイル」と「施設」とで比較した場合のポジショニングマップが示されている。
即ち、既存のサービス(A乃至E)と本サービスとを「ライフスタイル」で比較すると、既存のサービスはいずれもターゲットの範囲が狭く、「ワークライフバランス重視」と「ジョブ重視」とに分散している。これに対して、本サービスは「ワークライフバランス重視」寄りの広い範囲をターゲットとしている。また、既存のサービスと本サービスとを「施設」で比較すると、既存のサービスはいずれも自社調達や自社企画であるのに対して、本サービスはオーナー登録や企画支援としている。
このように、本サービスは、既存のサービスと比較した場合、「ライフスタイル」と「施設」の面でも差別化が図られている。
【0090】
図10は、本サービスの具体例としての移動シェアオフィスサービスの概要を示す図である。
【0091】
上述したように、本サービスによれば、移動ツール(キャンピングカー、高速バス、夜行バス、鉄道車両等)をオフィスPOとして活用することができる。
具体的には、
図10に示すように、場提供者Tとしての高速バス・夜行バス運行会社や、レンタルキャンピングカー会社等は、内装業者等に工事を依頼して、移動ツールをオフィスPOとして利用できるようにする。この工事には、例えばシェアオフィスが可能な環境にリノベーションする工事としてのWi-Fi環境を整える工事、入退室管理システムを構築するための工事、防犯カメラを設置する工事等が含まれる。
その後、企業Kの社員である滞在者Wが、滞在者端末2を操作して、オフィスPOとしての移動ツールの予約を行う(ステップSS101)。すると、サーバ1は、場提供者Tとしての高速バス・夜行バス運行会社や、レンタルキャンピングカー会社等に予約の依頼を行う(ステップSS102)。場提供者Tは、座席や空きスペース等の情報をサーバ1に提供する(ステップSS103)。予約が完了し、予約した当日になると、滞在者Wは、移動ツールに乗車する(ステップSS104)。移動ツールはGPS(Global Positioning System)等によって所在地が常時管理される。また、滞在者Wが移動ツールに乗車した情報は、乗車情報として、移動ツールの場端末4からサーバ1に送信される。滞在者Wが移動ツールを降車する場所(目的地)等を示す情報は、降車情報としてサーバ1から移動ツールの場端末4に提供される。その後、滞在者Wは移動ツールで仕事をして、目的地に到着すると降車する(ステップSS105)。その後、滞在者Wは、移動ツール(即ちオフィスPO)を滞在者Wに提供した場提供者Tからの評価を受ける(ステップSS106)。
ここで、移動ツール(即ちオフィスPO)に関する情報は、サーバ1のオフィスDB182に記憶されて管理される。また、乗降者(即ち滞在者W)に関する情報(セキュリティに関する情報や勤怠管理情報)は、サーバ1の滞在者DB181に記憶されて管理される。
また、滞在者Wによる移動ツール(即ちオフィスPO)の利用料金は、企業Kからサービス提供者Gに支払われる(ステップSS107)。また、サービス提供者からは、滞在者Wの勤怠管理情報が提供される(ステップSS108)。
【0092】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
【0093】
例えば、上述の実施形態では、マッチングの結果として、オフィスOPと、滞在場所PS又はアクティビティ施設PAとのうち少なくとも一方との組合わせが抽出されるが、これに限定されない。マッチングの結果として、オフィスOPと、滞在場所PSと、アクティビティ施設PAとのうちすくなくとも1つが抽出されてもよい。
【0094】
また、
図4に示すハードウェア構成は、本発明の目的を達成するための例示に過ぎず、特に限定されない。
【0095】
また、
図5に示す機能ブロック図は、例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が情報処理システムに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは、特に
図5の例に限定されない。
【0096】
また、機能ブロックの存在場所も、
図5に限定されず、任意でよい。
例えば、
図5の例で、各種処理の実行に必要となる機能ブロックは、サーバ1が備える構成となっているが、これは例示に過ぎない。これらの機能ブロックの少なくとも一部を、滞在者端末2、自治体端末3、場端末4、又は図示せぬ他の情報処理装置等が備える構成としてもよい。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
【0097】
各機能ブロックの処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
【0098】
このようなプログラムを含む記録媒体は、各ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される、リムーバブルメディアにより構成されるだけではなく、装置本体に予め組み込まれた状態で各依頼者又は各技能者に提供される記録媒体等で構成される。
【0099】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に添って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
【0100】
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものである。
【0101】
以上まとめると、本発明が適用される情報処理装置は、次のような構成を取れば足り、各種各様な実施形態を取ることができる。
即ち、本発明が適用される情報処理装置は、
所定地域(例えば
図1の地方都市C)に滞在しながら仕事に従事する滞在者(例えば
図1の滞在者W)を支援する情報処理装置(例えば
図1のサーバ1)であって、
前記滞在者が前記所定地域で利用し得る複数の場のうち、前記滞在者が仕事場として利用し得る場に関する情報を、第1の場(例えば
図1のオフィスPO)に関する第1情報(例えば
図1のオフィス情報)として取得する第1取得手段(例えば
図6のオフィス情報取得部101)と、
前記複数の場のうち、前記滞在者が滞在場所又は活動場所として利用し得る場に関する情報を、第2の場(例えば
図1の滞在場所PS、アクティビティ施設PA)に関する第2情報(例えば
図1の滞在場所情報、アクティビティ情報)として取得する第2取得手段(例えば
図6の滞在場所情報取得部102、アクティビティ情報取得部103)と、
前記第1の場と前記第2の場とのうち少なくとも1つに対する前記滞在者からの希望(例えば
図6の希望情報取得部104により取得された希望情報)を満たす場として、前記第1の場と前記第2の場の中から少なくとも1の場を抽出する抽出手段(例えば
図6のマッチング部105)と、
を備える。
【0102】
これにより、滞在者が所定地域で利用し得る複数の場のうち、滞在者が、仕事場として利用し得る場に関する情報と、滞在場所として利用し得る場に関する情報と、活動場所として利用し得る場に関する情報とが取得される。また、これらの3種類の場に関する情報に対する滞在者からの希望に関する情報が取得されて、希望を満たす場が抽出される。
その結果、所定地域に滞在しながら仕事に従事しようとする滞在者を支援することが可能となる。
【0103】
また、前記抽出手段による抽出結果を前記滞在者に報知する報知手段(例えば
図6の報知部106)と、
前記報知を受けた前記滞在者による、前記抽出手段により抽出された前記場の利用に関する予約を受付ける制御を実行する受付制御手段(例えば
図6の予約受付制御部107)と、
をさらに備えることができる。
【0104】
これにより、滞在者が所定地域で利用し得る複数の場の組合せに関する情報が滞在者に報知される。また、滞在者は、場の利用に関する予約を容易に行えるようになる。
その結果、所定地域に滞在しながら仕事に従事しようとする滞在者の生活面での利便性を向上させることができる。
【0105】
また、前記第2の場には、前記滞在者が一時的な滞在場所として利用し得る宿泊施設(例えば
図1のホテル、ウィークリーマンション)と、前記滞在者が前記所定地域の住人として利用し得る住居施設(例えば
図1の戸建住居、マンション、アパート)とのうち少なくとも一方が含まれる。
【0106】
また、前記第2の場には、移動手段提供施設、商業施設、観光施設、文化施設、教育施設、レクリエーション施設、医療施設、及び介護施設とのうち少なくとも1つが含まれる。
【0107】
これにより、滞在者が所定地域で滞在場所として利用し得る場に、一時的な滞在場所と、住人として利用し得る住居施設とが含まれる。また、滞在者が所定地域で活動場所として利用し得る場に、移動手段提供施設、商業施設、観光施設、文化施設、教育施設、医療施設、及び介護施設が含まれる。
その結果、所定地域に滞在しながら仕事に従事しようとする滞在者の生活面での利便性をより向上させることができる。
【符号の説明】
【0108】
1・・・サーバ、2・・・滞在者端末、3・・・自治体端末、4・・・場端末、11・・・CPU、12・・・ROM、13・・・RAM、14・・・バス、15・・・入出力インターフェース、16・・・入力部、17・・・出力部、18・・・記憶部、19・・・通信部、20・・・ドライブ、40・・・リムーバブルメディア、101・・・オフィス情報取得部、102・・・滞在場所情報取得部、103・・・アクティビティ情報取得部、104・・・希望情報取得部、105・・・マッチング部、106・・・報知部、107・・・予約受付制御部、108・・・勤怠管理部、181・・・滞在者DB、182・・・オフィスDB、183・・・滞在場所DB、184・・・アクティビティDB、G・・・サービス提供者、W・・・滞在者、H・・・首都、C・・・地方都市、M・・・自治体、T・・・場提供者、PO・・・オフィス、PS・・・滞在場所、PA・・・アクティビティ施設、N・・・ネットワーク