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  • 特許-テーブルガードマスク 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-05
(45)【発行日】2022-01-20
(54)【発明の名称】テーブルガードマスク
(51)【国際特許分類】
   A47B 96/04 20060101AFI20220113BHJP
   A47B 13/00 20060101ALI20220113BHJP
【FI】
A47B96/04 Z
A47B13/00 Z
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2021020308
(22)【出願日】2021-02-11
【審査請求日】2021-02-13
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520366282
【氏名又は名称】松山 悠生
(74)【代理人】
【識別番号】711009394
【氏名又は名称】谷川 光有
(72)【発明者】
【氏名】松山輝男
【審査官】広瀬 杏奈
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3230128(JP,U)
【文献】実開昭57-197277(JP,U)
【文献】登録実用新案第3229147(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 96/04
A47B 13/00
A47G 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の飲食者がテーブルを囲う会食において、テーブルの上面中央に逆円錐柱または逆楕円錐柱を備えたテーブルガードマスクであって、前記逆円錐柱または逆楕円錐柱は、側面が飲食者の顔面と直近対面し、透明であることを特徴とするテーブルガードマスク
【請求項2】
前記逆円錐柱または逆楕円錐柱の下部に空気の吸い込み装置を設けたことを特徴とする請求項1に記載のテーブルガードマスク
【請求項3】
前記逆円錐柱または逆楕円錐柱は、側面に、立幅1~10センチメートルで適当な本数の羽根を上部より下方に傾斜角度を有し備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のテーブルガードマスク
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
コロナ禍の社会になって1年を過ぎたところであります。「新型コロナウイルス感染症」の実態について多くのことが分かってきました。第三期の緊急事態宣言では、感染のリスクが最も高いのは、ウイルスによる「飛沫感染」であるとして、「飲食業界」に的を縛り「休業や営業時間制限」が強いられています。然しながら複数人での会食に、終始マスクの着用は不可能であり現実的ではありません。
【背景技術】
【0002】
問題は「ウイルスの飛沫による感染防止対策」であります。コンピューター映像による「飛沫」の飛散をシミレーションした画像参照に、新型コロナウイルスの「飛沫」自体には浮力は無く、その場の空気の流れによるものであり、飛距離と共に急速に勢いを失い下方に落ちていくものであるとシミレーションされています。即ち、「飛沫」は人の吐く「息唾」の中に存在し、人の吐く息をその場の空気の流れを読み取り、コントロールすることが重要であり有効策であると考えられます。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
図4図5に示すアクリル板での衝立が感染防止に用いられている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記非特許文献に示した衝立では、対面の場合かなり有効であると認めるが、感染者が大声で叫んだりしますと、テーブル、衝立の空気の流れが澱み、上方、側面に流れ感染を完全に防止することはできない。
【0005】
また3人以上の会議では、衝立で防御するのは至難の業となる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(請求項1)
特許請求の範囲の補正
・[請求項1]複数の飲食者がテーブルを囲う会食において、テーブルの上面中央に逆円錐柱または逆楕円錐柱を備えたテーブルガードマスクであって、前記逆円錐柱または逆楕円錐柱は、側面が飲食者の顔面と直近対面し、透明であることを特徴とするテーブルガードマスク
・[請求項2]前記逆円錐柱または逆楕円錐柱の下部に空気の吸い込み装置を設けたことを特徴とする請求項1に記載のテーブルガードマスク
・[請求項3]前記逆円錐柱または逆楕円錐柱は、側面に、立幅1~10センチメートルで適当な本数の羽根を上部より下方に傾斜角度を有し備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のテーブルガードマスク
【発明の効果】
【0007】
複数人の飲食者に囲われたテーブル上面には一定の限られた空気空間が存在する。参集者の「飲食、会話の飛沫」は、直近の下方に逆傾斜構造面の円錐柱側面に対面し、より空気の流れを下方に導き、空気が浮遊することない配置構造である。また、飲食者自身は俯せ姿勢が通常であり、参加者の「飛沫」が自己の円錐柱対面の角度域を超えて周囲の領域に飛び散ることない。
更に、テーブル中央部に下方に吸気する円形の筒を設けた装置は、円錐柱側面の空気の流れを下方に沈下誘導するコントロールを有しており、全ての飲食者は円錐柱側面に直面し自身の「飛沫」が飛び散ることはない。
加えて円錐柱側面に羽根を備えたシステムは、テーブル面下方に吸気する円形の筒よりの吸気の風の流れに反応し、テーブル上面に渦巻現象を誘発するシステムで、テーブル上面の空気をより広く効果的に中央の円筒ホールへの流れを創出し誘引するシステムである。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】テーブルの上面中央に支柱盤を据え、円錐柱の先端がテーブル上面に垂直に設置された透明の円錐柱であり、円錐柱部の取り換えは自在である。
図2】テーブル面の中央部に円形の通気口を設け、テーブル上面の空気を吸引できる円形の筒を設定し、筒の中央上方部に円錐柱先端部が垂直に届き、飲食者の顔面に対面する透明の円錐柱を備えた装置の図である。
図3】前図1の透明の円錐柱側面に数センチの幅の羽根を2本反対斜面に取り付けた円錐柱である。
図4】ウイルス防止用衝立の例1
図5】ウイルス防止用衝立の例2
【発明を実施するための形態】
【0009】
参加者全員がテーブルを囲み、全員がテーブル中央の逆円錐柱に向かって正面の位置し会食が始まる。飲食者のマスクを外した会話の「飛沫」は、必ず直近対面の逆円錐柱側面の逆傾斜構造面に直対面し、下方への空気の流れにコントロールされ沈下する。
【実施例
【0010】
請求項1の逆円錐柱の側面角度は、請求項2及び3より上部の円周面を広げ、参集者との直近角度上げることが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0011】
コロナ禍における度重なる「緊急事態宣言」において、政府は新型コロナウイルス感染症罹患の主たる要因は、ウイルスの「飛沫感染」によるものであるとし、「飲食店」を対象にした「休業や営業時間制限」は数字的に効果が顕れている。本願はマスクでは防止できない、飲食や会話の「飛沫」による感染を防止するシステムである。
【符号の説明】
【0012】
1 テーブル
2 透明の円錐柱
3 円錐柱取付盤
4 円形の筒
5 吸気装置
6 送気パイプ
7 羽
71 羽の側面
【要約】
【課題】コロナ禍の社会がひっ迫し、世界的にも感染者数は上昇の一途を辿っています。我が国においては、この度の第三期緊急事態宣言防止対策において、感染はコロナウイルスの「飛沫」によるものであるとして、政府は「飲食店」を急所に「休業や時間制限」を要請し、新型コロナウイルス感染防止を図っています。
【解決手段】ここに提案の「テーブルガードマスク」は、会食においてマスクを外し飲食し会話を交わしても、参集者の「飛沫」は飛び散らず、必ず直近正面の透明円錐柱に対面し下方に流れる沈下空気により沈んでいくシステムである。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5