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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-05
(45)【発行日】2022-01-20
(54)【発明の名称】マシーン認証システム
(51)【国際特許分類】
   G06F 21/31 20130101AFI20220113BHJP
   G06F 21/44 20130101ALI20220113BHJP
【FI】
G06F21/31
G06F21/44
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2018005441
(22)【出願日】2018-01-17
(65)【公開番号】P2019125165
(43)【公開日】2019-07-25
【審査請求日】2020-12-03
(73)【特許権者】
【識別番号】515192483
【氏名又は名称】株式会社キュービック
(73)【特許権者】
【識別番号】518018399
【氏名又は名称】雲程在線股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100118256
【弁理士】
【氏名又は名称】小野寺 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100166338
【弁理士】
【氏名又は名称】関口 正夫
(72)【発明者】
【氏名】増尾 一徳
(72)【発明者】
【氏名】何 俊毅
【審査官】平井 誠
(56)【参考文献】
【文献】特許第6080282(JP,B1)
【文献】登録実用新案第3210782(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 21/00-88
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
マシーン、SNSサーバ、オンラインサーバ、及びユーザ端末を備え、前記マシーン、前記SNSサーバ及び前記オンラインサーバが通信ネットワークで接続されたマシーン認証システムであって、
前記マシーンは、認証情報を提供する提供ユニットを有し、
前記SNSサーバは、前記マシーンのSNSアカウントと前記ユーザ端末のSNSアカウントとを紐づけて保存し、
前記ユーザ端末は、前記通信ネットワークを介して、前記マシーンの身分情報と前記ユーザ端末のSNSアカウントとを含む第1の情報を前記SNSサーバへ送信し、且つ前記提供ユニットから、前記マシーンの身分情報と前記ユーザ端末のSNSアカウントとを含む前記認証情報の提供を受けたときに、該認証情報を含む第2の情報を前記SNSサーバへ送信し、
前記SNSサーバは、前記第1の情報を受信したときに前記第1の情報を前記オンラインサーバへ送信し、且つ前記第2の情報を受信したときに前記第2の情報を前記オンラインサーバへ送信し、
前記オンラインサーバは、前記第1の情報を受信したときに、保存した、前記マシーンの身分情報と、受信した前記第1の情報に含まれる前記マシーンの身分情報を照合して前記マシーンの認証を行い、認証した場合に前記第1の情報を前記マシーンに送信し、且つ前記第2の情報を受信したときに、前記第2の情報を前記マシーンに送信し、
前記マシーンは、前記オンラインサーバから前記第1の情報を受信したときに、前記提供ユニットにより前記認証情報を提供するとともに、提供した前記認証情報と同一の認証情報を保存し、前記第2の情報を受信したときに、受信した前記第2の情報に含まれる認証情報と、保存した前記認証情報とを照合し、2つの認証情報が一致たときに、サービス又は商品の提供を行う、マシーン認証システム。
【請求項2】
前記オンラインサーバ又は前記マシーンは、前記ユーザ端末を所有するユーザが前記マシーンを利用した回数を記憶し、利用した該回数に基づいて、前記サービス又は商品の提供のランクを変える、請求項1に記載のマシーン認証システム。
【請求項3】
前記サービス又は商品の提供内容は複数種類あり、前記提供ユニットは、複数種類の提供内容から選択されたサービス又は商品の提供内容の識別情報を前記認証情報に含めて提供する、請求項1又は2に記載のマシーン認証システム。
【請求項4】
前記マシーンはゲーム機、遊技装置、販売機、カードチャージ機、自動券売機又はメダル交換機であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のマシーン認証システム。
【請求項5】
前記身分情報は文字情報又は二次元バーコードであることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のマシーン認証システム。
【請求項6】
前記提供ユニットは表示装置であり、
前記認証情報は文字情報又は二次元バーコードであることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のマシーン認証システム。
【請求項7】
プロキシサーバをさらに備え、
前記プロキシサーバは、前記通信ネットワークを介して前記SNSサーバと前記オンラインサーバとの間に接続され、
前記SNSサーバが前記通信ネットワークを介して前記プロキシサーバへ前記第1の情報又は第2の情報を送信した後、前記プロキシサーバにより前記第1の情報又は第2の情報を前記オンラインサーバへ送信することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のマシーン認証システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マシーン認証システムに関する。
【背景技術】
【0002】
マシーン認証システムとしては、例えば、特許文献1は、商品又はサービスを提供するマシーン、オンラインサーバ及びユーザ端を備えたマシーン認証システムを開示している。このマシーン認証システムは、まずマシーンの身分情報をオンラインサーバを介してマシーンに送信し、次にユーザ端にマシーンの提示ユニットを介して認証情報を発行し、オンラインサーバを介して認証情報をマシーンへ伝送し、伝送された認証情報と、マシーンに保存された認証情報とが一致したときにマシーンが商品又はサービスの供給作業を行う。マシーンは、例えば、販売機、カードチャージ機、自動券売機、又はメダル交換機である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】登録実用新案第3210782号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されたマシーン認証システムは、ユーザ端がマシーンの提示ユニットから認証情報を得るために、ユーザ端がマシーン前に配されていることの認証ができ、マシーンの前にいるユーザのみにサービス又は商品を提供することができる。
【0005】
本発明の目的は、ユーザ端末がマシーン前に配されていることの認証の他に、マシーン及びとユーザの認証が可能なマシーン認証システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1) 本発明に係るマシーン認証システムは、マシーン、SNSサーバ、オンラインサーバ、及びユーザ端末を備え、前記マシーン、前記SNSサーバ及び前記オンラインサーバが通信ネットワークで接続されたマシーン認証システムであって、
前記マシーンは、認証情報を提供する提供ユニットを有し、
前記SNSサーバは、前記マシーンのSNSアカウントと前記ユーザ端末のSNSアカウントとを紐づけて保存し、
前記ユーザ端末は、前記通信ネットワークを介して、前記マシーンの身分情報と前記ユーザ端末のSNSアカウントとを含む第1の情報を前記SNSサーバへ送信し、且つ前記提供ユニットから、前記マシーンの身分情報と前記ユーザ端末のSNSアカウントとを含む前記認証情報の提供を受けたときに、該認証情報を含む第2の情報を前記SNSサーバへ送信し、
前記SNSサーバは、前記第1の情報を受信したときに前記第1の情報を前記オンラインサーバへ送信し、且つ前記第2の情報を受信したときに前記第2の情報を前記オンラインサーバへ送信し、
前記オンラインサーバは、前記第1の情報を受信したときに、保存した、前記マシーンの身分情報と、受信した前記第1の情報に含まれる前記マシーンの身分情報を照合して前記マシーンの認証を行い、認証した場合に前記第1の情報を前記マシーンに送信し、且つ前記第2の情報を受信したときに、前記第2の情報を前記マシーンに送信し、
前記マシーンは、前記オンラインサーバから前記第1の情報を受信したときに、前記提供ユニットにより前記認証情報を提供するとともに、提供した前記認証情報と同一の認証情報を保存し、前記第2の情報を受信したときに、受信した前記第2の情報に含まれる認証情報と、保存した前記認証情報とを照合し、2つの認証情報が一致たときに、サービス又は商品の提供を行う、マシーン認証システムである。

【0007】
(2) 上記(1)のマシーン認証システムにおいて、前記オンラインサーバ又は前記マシーンは、前記ユーザ端末を所有するユーザが前記マシーンを利用した回数を記憶し、利用した該回数に基づいて、前記サービス又は商品の提供のランクを変えることが望ましい。
【0008】
(3) 上記(1)又は(2)のマシーン認証システムにおいて、前記サービス又は商品の提供内容は複数種類あり、前記提供ユニットは、複数種類の提供内容から選択されたサービス又は商品の提供内容の識別情報を前記認証情報に含めて提供することが望ましい。
【0009】
(4) 上記(1)から(3)のいずれかのマシーン認証システムにおいて、前記マシーンはゲーム機、遊技装置、販売機、カードチャージ機、自動券売機又はメダル交換機であることが望ましい。
【0010】
(5) 上記(1)から(4)のいずれかのマシーン認証システムにおいて、前記身分情報は文字情報又は二次元バーコードであることが望ましい。
【0011】
(6) 上記(1)から(5)のいずれかのマシーン認証システムにおいて、前記提供ユニットは表示装置であり、
前記認証情報は文字情報又は二次元バーコードであることが望ましい。
【0012】
(7) 上記(1)から(6)のいずれかのマシーン認証システムにおいて、プロキシサーバをさらに備え、
前記プロキシサーバは、前記通信ネットワークを介して前記SNSサーバと前記オンラインサーバとの間に接続され、
前記SNSサーバが前記通信ネットワークを介して前記プロキシサーバへ前記第1の情報又は第2の情報を送信した後、前記プロキシサーバにより前記第1の情報又は第2の情報を前記オンラインサーバへ送信することが望ましい。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、ユーザ端末がマシーン前に配されていることの認証の他に、マシーン及びとユーザの認証が可能なマシーン認証システム及びマシーン認証を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の第1の実施形態のマシーン認証システムの構成を示すブロック図である。
図2】マシーンの一構成例であるクレーンゲーム機の一構成例の斜視図である。
図3】マシーンの一構成例であるクレーンゲーム機の一構成例の正面図である。
図4】クレーンゲーム機の操作部の表示部の表示画面を示す図である。
図5】本発明の第1の実施形態のマシーン認証システムの動作を示す図である。
図6】本発明の第2の実施形態のマシーン認証システムの構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。
【0016】
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態のマシーン認証システムの構成を示すブロック図である。図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係るマシーン認証システムは、マシーン10、ユーザ端末20、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)サーバ30、及びオンラインサーバ40を含んでいる。ユーザ端末20とSNSサーバ30との間、SNSサーバ30とオンラインサーバ40との間、及びオンラインサーバ40とマシーン10との間はインターネット等の通信ネットワークで接続されている。通信ネットワークの一部又は全部は、マシーン認証システムを構成するための専用の通信ネットワークを用いてもよい。例えば、オンラインサーバ40とマシーン10との間は専用の通信ネットワークを用い、ユーザ端末20とSNSサーバ30との間、及びSNSサーバ30とオンラインサーバ40との間はインターネットを用いてもよい。
【0017】
マシーン10は、サービス又は商品を提供する機器であり、例えば、クレーンゲーム機等のゲーム機、パチンコ又はスロットゲームを含む遊技機、飲料や食品等の販売機、カードチャージ機、自動券売機、又はメダル交換機である。マシーン10は、ユーザ端末20に、認証情報をユーザに提供する提供ユニット11を有する。提供ユニット11は、例えば、液晶ディスプレイ装置等の表示装置、又は近距離通信装置を用いることができる。提供ユニット11が表示装置である場合には、ユーザが表示装置に表示された認証情報をユーザ端末20に入力したり、ユーザ端末20のカメラにより認証情報をユーザ端末20に取り込むことができる。提供ユニット11が近距離通信装置である場合は、ユーザ端末20は近距離通信を行うためのデバイスを備えることが求められる。
【0018】
マシーン10には身分情報が付与されて、その身分情報が保存されている。身分情報は、例えば、マシーン10に紐づけられたシリアルナンバーである。身分情報は例えば文字情報又は二次元バーコードであり、ユーザ端末20に提供される。身分情報はマシーン10の提供ユニット11やマシーン10の面に印刷等により表記して、その身分情報を、ユーザがユーザ端末20に入力したり、ユーザ端末20に設けられたカメラで読み取られる。また、身分情報は表示装置又は近距離通信装置で構成される提供ユニット11を用いてユーザ端末20に提供することもできる。なお、身分情報は予めユーザ端末20に入力して保存されていてもよい。
認証情報は、例えば文字情報又は二次元バーコードであり、提供ユニット11により提供され、ユーザ端末20に提供される。認証情報は提供ユニット11が表示装置である場合には、表示画面に表示されたり、提供ユニット11が近距離通信装置である場合には、近距離通信によりユーザ端末20に提供することができる。
【0019】
ユーザ端末20は、スマートフォン等の携帯電話機、タブレット型パソコン、ノートブック型パソコン等の携帯通信端末である。
【0020】
SNSサーバ30は、インターネット等の通信ネットワーク上でユーザ同士が様々な形式で情報交換できるサービスを提供するサーバである。SNSは、Twitter(登録商標)、Facebook(登録商標)、LINE(登録商標)、mixi(登録商標)、Instagram(登録商標)、wechat(登録商標)、WHATSAPP(登録商標)、BeeTalk(登録商標)、MYSPACE(登録商標)、GOOGLE+(登録商標)等の少なくとも一つを含んでいる。ここではSNSサーバ30はLINE(登録商標)に対応している。
【0021】
オンラインサーバ40は1つ又は複数のマシーン10を管理するサーバであり、マシーン10の動作状態を管理し、マシーン10の故障を検出したり、マシーン10の設定を変えたりすることができる。オンラインサーバ40は1つ又は複数のマシーン10の身分情報を保存している。また、オンラインサーバ40は身分情報及び認証情報等の情報をマシーン10に送信する中継サーバとしても機能する。
【0022】
(クレーンゲーム機の構成)
マシーン10の一構成例としてクレーンゲーム機100について説明する。図2はクレーンゲーム機の一構成例の斜視図、図3はクレーンゲーム機の一構成例の正面図である。
図2及び図3に示すように、クレーンゲーム機100は、本体101内の天井にアームを有するクレーン102が取り付けられている。コイン投入口にコインを投入すると、操作部103のジョイステック又はボタンによりクレーン102は本体101内の前後方向と左右方向に移動可能となり、所定の位置でボタンを押すことでクレーン102が下降するとともにアームが開いて景品を掴む動作を行う。アームが景品を掴む動作をしたのち、アームは本体101内の隅にある開口部の上へ移動し、掴んでいたものを落とす。アームが景品を掴むことができれば、取り出し口104から景品を取り出すことができる。
【0023】
クレーンゲーム機100の角部には提供ユニット11が配置されている。提供ユニット11の表面は図3に示すように、表示領域111に身分情報、ここでは二次元バーコードが示される。また、表示領域112に認証情報、例えば文字情報(図3では「02A68」が示されている)が表示される。
【0024】
なお、提供ユニット11により提供される認証情報は、複数のサービスから選択されたサービスの識別情報を含んでもよい。例えば、図4に示すように、操作部103の表示部1031にサービス選択画面を表示し、ユーザが選択画面に表示された複数のサービスのうちの1つをタッチすることで、サービスを選択して、選択されたサービスの識別情報を提供ユニット11に表示することができる。図4では、表示部1031に、3つのサービス「1回フリープレイ」、「ポイント」、及び「お試し無料プレイ」が表示されており、これらの1つを選択することができる。ユーザが選択画面の「1回フリープレイ」をタッチした場合、「1回フリープレイ」に対応する、例えば図3の文字情報「02A68」が表示される。なお、ここでは提供ユニット11とは別に表示部1031を設けているが、提供ユニット11が表示部1031を備えていてもよい。提供ユニット11は、クレーンゲーム機100の角部以外の位置に設けてもよく、また、操作部103の一部として設けてもよい。
【0025】
ここで、「1回フリープレイ」とは、操作回数の制限なく景品が取得できるまでクレーンゲーム機100を操作できるサービスである。なお、時間に制限を設けたり、操作回数に制限を設けることもできる。「ポイント」は、コインを投入してクレーンゲーム機100を操作した操作回数に応じてポイントを付与するサービスであり、ポイントはオンラインサーバ40が管理し、一定ポイントに達すると、ユーザに景品をプレゼントしたり、「1回フリープレイ」を可能にする等のサービスを提供する。「無料プレイ」は、決められた回数分無料で操作を可能とするサービスであり、例えば、新しいクレーンゲーム機が導入されたときに、人気をサーチしたり、宣伝のために用いることができる。
ユーザ端末20はSNSサーバ30から、クレーンゲーム機100の新機種情報、キャンペーン情報を入手することができる。それによって、クレーンゲーム機100を設置した店舗では集客のための情報をユーザに提供することができる。また、店舗では、ユーザのクレーム、要望等をSNSアカウントで受け付けてサービスの改善を図ることができる。
【0026】
次に、図1及び図5を参照して、本実施形態のマシーン認証システムの動作について説明する。ここでは、マシーン10がクレーンゲーム機100である場合について説明するが、マシーン10がその他の機器、例えば、上述した、パチンコ又はスロットゲームを含む遊技機、飲料や食品等の販売機、カードチャージ機、自動券売機、又はメダル交換機である場合にも同様な動作である。
【0027】
(ユーザとマシーン所属SNSアカウントとのフレンド関係の構築)
ユーザはユーザ端末20に保存されているSNSアプリケーションを起動させ、ステップS101で、クレーンゲーム機100は操作部103の表示部1031にマシーン所属SNSアカウントの認証情報(例えば、QRコード(登録商標))を表示させる。ユーザ端末20は表示された認証情報をカメラで読み取る。
ここで、マシーン所属SNSアカウントは、マシーンを所有する団体(会社又は店舗等)、マシーンの製造者、又は販売者が保有するSNSアカウントであり、オンラインサーバ40のSNSアカウントとなる。
【0028】
ユーザは、ステップS201で、SNSアプリケーションを用いて、ユーザ端末20からSNSサーバ30へ接続し、ユーザ端末20で所定の手続きを実行し、SNSサーバ30に対して、フレンド関係構築要求を行う。
【0029】
SNSサーバ30は、ステップS301において、マシーン所属SNSアカウントとユーザのSNSアカウントとの間にフレンド関係を構築し、ユーザ端末20に対して通知を行う。その後に、ユーザ端末20から送信されるユーザの身分情報には、ユーザのSNSアカウントとマシーン所属SNSアカウントとがフレンド関係にあるという情報を含んでいる。
【0030】
(マシーンの認証)
上記のように、ユーザのSNSアカウントとマシーン所属SNSアカウントとがフレンド関係を構築した後に、マシーンの認証が行われる。
【0031】
ユーザ端末20は、ステップS202において、マシーン10の身分情報(例えば、マシーン10に紐づけられたシリアルナンバー)と、ユーザの身分情報として(ここでは、ユーザのSNSアカウント)とをSNSサーバ30に送信する。マシーン10の身分情報とユーザの身分情報とは第1の情報となる。
上述したように、ユーザの身分情報には、ユーザのSNSアカウントとマシーン所属SNSアカウントとがフレンド関係にあるという情報を含んでいるので、SNSサーバ30はフレンド関係を認識できる。
【0032】
SNSサーバ30はオンラインサーバ40に対して、マシーン10の身分情報とユーザのSNSアカウントとを送信する。
【0033】
オンラインサーバ40は、ステップS401において、受信したマシーン10の身分情報が、オンラインサーバ40自身が保存する、1台のマシーン10の身分情報又は複数のマシーン10のうちの1台のマシーンの身分情報と一致するかどうかを照合する(マシーンを認証する)。そして、一致すれば、オンラインサーバ40は、ステップS402において、マシーン10に対して、マシーン10の身分情報とユーザの身分情報とを送信する。
【0034】
(ユーザの認証)
マシーン10は、マシーン10の身分情報とユーザの身分情報とを受けると、提供ユニット11に認証情報を表示する。認証情報はマシーン10の身分情報とユーザの身分情報とであってもよく、前述したように、マシーン10の身分情報とユーザの身分情報との他に複数のサービスから選択されたサービスの識別情報を含んでもよい。認証情報と同一の情報がマシーン10に保存される。
【0035】
ユーザ端末20は、提供ユニット11から認証情報を取得すると、ステップS20において、少なくとも、その認証情報を含む情報をSNSサーバ30に送信する。ユーザ端末20が送信する情報は、少なくとも、マシーン10の身分情報とユーザの身分情報とを含み、第2の情報となる。
【0036】
その後は、マシーンの認証と同様にして、認証情報を含む第2の情報が、SNSサーバ30からオンラインサーバ40を介してマシーン10に送信される。
マシーン10は、ステップS103において、受信した認証情報と、保存した認証情報とを照合し、受信した認証情報と保存した認証情報とが一致するとき、ステップS104において、サービス又は商品をユーザに提供する。受信した認証情報と保存した認証情報とが一致することで、ユーザがマシーン10の提供ユニット11の前にいたことの認証が行われる。このとき、受信したユーザの身分情報と保存したユーザの身分情報とが一致することで、ユーザの認証も行われる。
【0037】
オンラインサーバ40又はマシーン10は、ユーザ端末20を所有するユーザがマシーン10を利用した回数を記憶し、利用した該回数に基づいて、ユーザに提供するサービス又は商品の提供のランクを変えることができる。例えば、マシーン10がクレーンゲーム機である場合に、利用した回数に応じて、例えば、投入したコインの数でできる操作回数を増やしてサービスのランクを変えることができる。
【0038】
マシーン10が複数あり、各マシーンの所有者が各マシーンにそれぞれSNSアカウントを付与したい場合には、オンラインサーバ40の管理者がオンラインサーバ40のマシーン所属SNSアカウント(親アカントとなる))とフレンド関係にある各マシーンのSNSアカウント(子アカウント)の申請、取得を行い、各マシーンごとにSNSアカウントを付与することができる。
SNSサーバ30は、マシーン所属SNSアカウント(親アカントとなる)と、複数のマシーン10のアカウント(子アカウントとなる)とがフレンド関係として登録されており、子アカウントのフレンドはユーザSNSアカウントのフレンドとして登録される。その結果、各マシーンは子アカウントを用いて図5を用いて説明した、マシーン認証の動作を実行することができる。
【0039】
(第2の実施形態)
本実施形態は、図1に示したマシーン認証システムにプロキシサーバを追加したマシーン認証システムに関するものである。
図6は本発明の第2の実施形態のマシーン認証システムの構成を示すブロック図である。図6において、図1と同一構成部材については同一符号を付して説明を省略する。
プロキシサーバ50は、インターネット等の通信ネットワークを介して、SNSサーバ30とオンラインサーバ40との間に接続される。プロキシサーバ50は、SNSサーバ30が通信ネットワークを介して送信する、マシーン10の身分情報とユーザの身分情報とを含む情報、又は認証情報を含む情報をオンラインサーバ40に送信する。
【0040】
ユーザ端末20は、プロキシサーバ50が放送するウェブ放送(webcast)を視聴者に視聴させ、ウェブ放送の視聴者が贈与金額を選択すると、その金額がユーザ端末20のSNSカウントにチャージされる。SNSアカウントにチャージされる金額は、マシーン10の商品やサービスを購入するために用いることができる。このように業者はウェブ放送で宣伝効果を得て、ユーザ端末20を使用するユーザはウェブ放送でお金を稼ぐことができるため、ウィンウィンの状況となる。
【0041】
上述したことから分かるように、本実施形態のマシーン認証システムは、ユーザ端末が提供ユニットを介して認証情報を得るので、ユーザがマシーンの使くにいることを認証できる。また、通信ネットワークを介してマシーン10の身分情報をオンラインサーバに送信することでマシーンの認証を行うことができる。
また、マシーンはユーザの身分情報を用いて、サービス又は商品の提供を提供しようとするユーザが、認証情報を提供したユーザと一致するかを認証(第1のユーザ認証)することができる。
さらに、マシーンは、保存したユーザの身分情報と、オンラインサーバから受信したユーザの身分情報とを照合することで、認証情報の提供を求めるユーザが、ユーザ端末から身分情報を送信したユーザと一致するかを認証(第2のユーザ認証)することができる。
【符号の説明】
【0042】
10 マシーン
11 提供ユニット
20 ユーザ端末
30 SNSサーバ
40 オンラインサーバ
50 プロキシサーバ
図1
図2
図3
図4
図5
図6