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特許7003058発光素子、発光素子パッケージおよび発光モジュール
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-05
(45)【発行日】2022-02-04
(54)【発明の名称】発光素子、発光素子パッケージおよび発光モジュール
(51)【国際特許分類】
   H01L 33/32 20100101AFI20220128BHJP
   H01L 33/14 20100101ALI20220128BHJP
   A61N 5/06 20060101ALN20220128BHJP
【FI】
H01L33/32
H01L33/14
A61N5/06 B
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2018554374
(86)(22)【出願日】2017-04-14
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2019-05-30
(86)【国際出願番号】 KR2017004065
(87)【国際公開番号】W WO2017179944
(87)【国際公開日】2017-10-19
【審査請求日】2020-04-01
(31)【優先権主張番号】10-2016-0046356
(32)【優先日】2016-04-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2016-0049327
(32)【優先日】2016-04-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521268118
【氏名又は名称】スージョウ レキン セミコンダクター カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100166729
【弁理士】
【氏名又は名称】武田 幸子
(72)【発明者】
【氏名】キム,ミョンヒ
(72)【発明者】
【氏名】ホン,チョンヨプ
【審査官】右田 昌士
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2015/0083994(US,A1)
【文献】特開2014-003296(JP,A)
【文献】国際公開第2013/190962(WO,A1)
【文献】特開2015-156483(JP,A)
【文献】特開2009-130097(JP,A)
【文献】特表2015-503406(JP,A)
【文献】特開2012-124443(JP,A)
【文献】特表2005-527988(JP,A)
【文献】特開2001-274096(JP,A)
【文献】特開2013-021124(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0319454(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0333218(US,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2015-0015760(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 33/00 - 33/64
H01S 5/00 - 5/50
H01L 21/205
H01L 21/31 - 21/86
A61N 5/00 - 5/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
AlNテンプレート層;
前記AlNテンプレート層の上に配置された第1超格子層;
前記第1超格子層の上に配置された第2超格子層;
前記第1超格子層と前記第2超格子層との間に配置された第1半導体層;
前記第2超格子層の上に配置された第1導電型半導体層;
前記第1導電型半導体層の上に配置され、量子井戸層および量子壁層を有する活性層;
前記活性層の上に配置された電子ブロッキング層;および
前記電子ブロッキング層の上に配置された第2導電型半導体層を含み、
前記第1超格子層は、AlN半導体を有する第1層およびAlGaN系半導体を有する第2層を含み、
前記第1半導体層は、AlGaN系半導体を含み、
前記第2超格子層は、AlGaN系半導体を有する第3層およびAlGaN系半導体を有する第4層を含み、
前記第1超格子層は、前記第1層と前記第2層が交番して配置され、
前記第2超格子層は、前記第3層と前記第4層が交番して配置され、
前記第3層のアルミニウム組成は、前記第4層のアルミニウム組成より高く、
前記第1半導体層のアルミニウム(Al)の組成は、ガリウム(Ga)の組成以上であり、前記ガリウムの組成との差が10%以下であり、
前記第2層のアルミニウム(Al)の組成は、ガリウム(Ga)の組成以上であり、前記ガリウムの組成との差が10%以下であり、
前記第3層のアルミニウム(Al)の組成は、ガリウム(Ga)の組成以上であり、前記ガリウムの組成との差が10%以下であり、
前記第1半導体層は、前記第1超格子層の第1層および第2層を有する単一ペアの厚さより厚い厚さを有し、
前記活性層の量子井戸層は、AlGaN系半導体で形成され、
前記量子壁層は、AlGaN系半導体で形成され、
前記量子壁層のアルミニウム組成は、前記量子井戸層のアルミニウム組成より20%以上高く、
前記活性層は、295nmないし315nmの紫外線光を放出し、
前記量子井戸層の厚さは、前記量子壁層の厚さの25%以下の厚さを有し、
前記電子ブロッキング層は、複数のバリア層および複数のウェル層を含み、
前記複数のバリア層は、AlGaN系半導体を含み、
前記複数のウェル層は、AlGaN系半導体を含み、
前記複数のバリア層それぞれは、前記複数のウェル層それぞれのアルミニウム組成より高いアルミニウム組成を有し、
前記複数のバリア層それぞれは、前記活性層の量子壁層のアルミニウム組成より高いアルミニウム組成を有し、
前記複数のウェル層それぞれは、前記活性層の量子壁層のアルミニウム組成より低いアルミニウム組成を有し、
前記複数のバリア層は、前記活性層の上に第1バリア層および前記第2導電型半導体層の下に第2バリア層を含み、
前記複数のウェル層は、前記第1、2バリア層の間に配置され、
前記複数のバリア層は、前記第1、2バリア層と前記ウェル層との間に配置された複数の中間バリア層を含み、
前記中間バリア層それぞれのアルミニウム組成は、前記第1、2バリア層のアルミニウム組成より高い、発光素子。
【請求項2】
前記第1半導体層、前記第2層および第3層は、AlxGa1-xN(0.5≦x≦0.55)の組成式を有し、
前記第4層は、AlbGa1-bN(0.45≦b≦0.55)の組成式を有し、
前記第1導電型半導体層は、AlzGa1-zN(0.45≦z≦0.55)の組成式を有する、請求項1に記載の発光素子。
【請求項3】
前記第1超格子層、前記第1半導体層、前記第2超格子層および前記第1導電型半導体層において、アルミニウムの組成は前記活性層に隣接する層であるほどさらに低く、
前記活性層から放出された紫外線光は、17nm以下のFWHM(Full Width at Half Maximum)を有する、請求項1または請求項2に記載の発光素子。
【請求項4】
前記第1バリア層は、AlpGa1-pN(0.50≦p≦0.74)の組成式を有し、
前記第2バリア層は、AlqGa1-qN(0.50≦q≦0.74)の組成式を有し、
前記中間バリア層は、AlrGa1-rN(0.55≦r≦0.74)の組成式を有し、
前記第1バリア層、前記第2バリア層および前記中間バリア層それぞれは、前記ウェル層の厚さより厚く、3nmないし10nmの厚さを有し、
前記第2導電型半導体層の表面粗さは、1nm以下であり、
前記複数のウェル層は、前記第1バリア層と前記中間バリア層との間に配置された第1ウェル層、前記中間バリア層の間に配置された第2ウェル層および前記中間バリア層と前記第2バリア層との間の第3ウェル層を含み、
前記第1ウェル層は、AleGa1-eN(0.24≦e≦0.45)の組成式を有し、
前記第2ウェル層は、AlfGa1-fN(0.24≦f≦0.48)の組成式を有し、
前記第3ウェル層は、AlgGa1-gN(0.24≦g≦0.48)の組成式を有し、
前記第2導電型半導体層は、前記電子ブロッキング層の上に第1伝導性半導体層および前記第1伝導性半導体層の上に第2伝導性半導体層を含み、
前記第1伝導性半導体層は、AlsGa1-sN(0.20≦s≦0.45)の組成式を有する、請求項1から3のいずれか一項に記載の発光素子。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施例は、紫外線光を発光する発光素子に関する。
【0002】
実施例は、紫外線光を発光する発光素子を有する発光素子パッケージおよび発光モジュールに関する。
【0003】
実施例は、紫外線発光素子を有する医療機器に関する。
【背景技術】
【0004】
発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)は、電流が印加されると、光を放出する発光素子のうちの一つである。発光ダイオードは、低電圧で高効率の光を放出することができるのでエネルギー節減効果が優れる。
【0005】
窒化物半導体は、高い熱的安定性と幅広いバンドギャップエネルギーによって光素子及び高出力電子素子の開発分野で大きい関心を集めている。特に、窒化物半導体を用いた紫外線(UV)発光素子、青色(Blue)発光素子、緑色(Green)発光素子、赤色(Red)発光素子などは常用化されて広く使用されている。
【0006】
前記紫外線発光素子(UV LED)は、200nm~400nm波長帯の光を発光する発光素子である。前記紫外線発光素子は、用途によって短波長及び長波長で構成される。前記短波長は殺菌または浄化などに使用され、前記長波長は露光機または硬化器などに使用され得る。特に、280nmないし315nmのUVBは、医療機器などに使用され得る。
【0007】
最近、精密な医療機器などに使用されるUVBの紫外線発光素子は、280nmないし315nm内でターゲット波長を実現すると共に高電流駆動が可能な高効率の紫外線発光素子が要求されている。さらに医療機器用の発光モジュールは、発光素子の個数を減らし、70%以上の光の均一度(Uniformity)を実現すると共に治療用波長帯を実現できる紫外線発光素子が要求されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
実施例は、高電流、例えば、数百mA以上の高電流駆動を実現できる実現できる紫外線発光素子を提供することができる。
【0009】
実施例は、高電流およびUVBの光を実現できる紫外線発光素子を提供することができる。
【0010】
実施例は、欠陥を改善できる紫外線発光素子を提供することができる。
【0011】
実施例は、発光効率を向上させることができる紫外線発光素子を提供することができる。
【0012】
実施例は、光のパワーを向上させることができる紫外線発光素子を提供することができる。
【0013】
実施例は、17nm以下の半値幅(FWHM:Full Width at Half Maximum)を有し、295nmないし315nmのUVBを発光する紫外線発光素子およびこれを有する発光素子パッケージを提供することができる。実施例は、信頼性を向上させることができる紫外線発光素子およびその製造方法を提供することができる。
【0014】
実施例は、紫外線発光素子を有する発光素子パッケージおよび照明装置を提供することができる。
【0015】
実施例は、ターゲット領域の光の均一度を向上させることができる発光モジュールおよび医療機器を提供することができる。
【0016】
実施例は、17nm以下の半値幅を有する治療用の紫外線波長の信頼性を向上させることができる発光モジュールおよび医療機器を提供することができる。
【0017】
実施例は、200mA以上の高電流駆動の300ないし320nmのUVBを実現し、17nm以下の半値幅(FWHM)を有し、70%以上の光の均一度を有する発光モジュールおよび医療機器を提供することができる。
【課題を解決するための手段】
【0018】
実施例による発光素子は、AlNテンプレート層;前記AlNテンプレート層の上に配置された第1超格子層;前記第1超格子層の上に配置された第2超格子層;前記第1および第2超格子層の間に配置された第1半導体層;前記第2超格子層の上に配置された第1導電型半導体層;前記第1導電型半導体層の上に配置されて量子井戸層および量子壁層を有する活性層;前記活性層の上に配置された電子ブロッキング層;および前記電子ブロッキング層の上に配置された第2導電型半導体層を含み、前記第1超格子層はAlN半導体を有する第1層およびAlGaN系半導体を有する第2層を含み、前記第1半導体層はAlGaN系半導体を含み、前記第2超格子層はAlGaN系半導体を有する第3層およびAlGaN系半導体を有する第4層を含み、前記第1超格子層は、前記第1層および第2層が交番して配置され、前記第2超格子層は、前記第3層および第4層が交番して配置され、前記第1半導体層、前記第2層および第3層の化合物組成式において、アルミニウム(Al)の組成はガリウム(Ga)の組成以上であり、前記ガリウムとの組成比の差が10%以下であり、前記第1半導体層は、前記第1超格子層の第1層および第2層を有する単一ペアの厚さより厚い厚さを有し、前記活性層は、紫外線光を放出する。
【0019】
実施例による紫外線発光素子は、基板;前記基板上に配置されたAlNテンプレート;前記AlNテンプレートの上に配置された第1超格子層;前記第1超格子層の上に配置された第2超格子層;および前記第1および第2超格子層の間に配置された第1導電型第1半導体層を含み、前記第1導電型第1半導体層は、前記第1および第2超格子層と重なるAl組成を含んで欠陥を改善し、発光効率、光のパワーおよび信頼性を向上させることができ、高電流駆動の295ないし315nmのUVBを実現することができる。
【0020】
実施例によると、前記第1半導体層、前記第1層および第3層は、アルミニウムの組成が50%以上であり得る。
【0021】
実施例によると、前記第1半導体層、前記第1層および第3層は、AlGa1-xN(0.5≦x≦0.6)の組成式を有し、前記第4層は、AlGa1-bN(0.45≦b≦0.55)の組成式を有し得る。
【0022】
実施例によると、前記第1導電型半導体層は、AlGa1-zN(0.45≦z≦0.55)の組成式を有し、前記活性層の量子井戸層は、AlGaN系半導体で形成され、前記量子壁層は、AlGaN系半導体で形成され、前記量子壁層のアルミニウム組成は、前記量子井戸層のアルミニウム組成より20%以上高いことがある。
【0023】
実施例によると、前記量子井戸層の厚さは、前記量子壁層の厚さの25%以下の厚さを有し、前記活性層は、295nmないし315nmの光を発生する。
【0024】
実施例によると、前記電子ブロッキング層は、複数のバリア層および前記複数のウェル層を含み、前記複数のバリア層は、AlGaN系半導体を含み、前記複数のウェル層は、AlGaN系半導体を含み、前記複数のバリア層それぞれは、前記複数のウェル層それぞれのアルミニウム組成より高いアルミニウム組成を有し、前記複数のバリア層それぞれは、前記活性層の量子壁層のアルミニウム組成より高いアルミニウム組成を有し、前記複数のウェル層それぞれは、前記活性層の量子壁層のアルミニウム組成より低いアルミニウム組成を有し、前記複数のバリア層は、前記活性層の上に第1バリア層および前記第2導電型半導体層の下に第2バリア層を含むことができる。
【0025】
実施例によると、前記複数のウェル層は、前記第1、2バリア層の間に配置され、前記複数のバリア層は、前記第1、2バリア層と前記ウェル層との間に配置された複数の中間バリア層を含み、前記中間バリア層それぞれのアルミニウム組成は、前記第1、2バリア層のアルミニウム組成より高いことがある。
【0026】
実施例によると、前記第1バリア層は、AlGa1-pN(0.50≦p≦0.74)の組成式を有し、前記第2バリア層は、AlGa1-qN(0.50≦q≦0.74)の組成式を有し、前記中間バリア層は、AlGa1-rN(0.55≦r≦0.74)の組成式を有し得る。
【0027】
実施例によると、前記第1バリア層、前記第2バリア層および前記中間バリア層それぞれは、前記ウェル層の厚さより厚く、3nmないし10nmの厚さを有し、前記第2導電型半導体層の表面粗さは1nm以下であり得る。
【0028】
実施例によると、前記複数のウェル層は、前記第1バリア層と前記中間バリア層との間に配置された第1ウェル層、前記中間バリア層の間に配置された第2ウェル層および前記中間バリア層と前記第2バリア層との間の第3ウェル層を含み、前記第1ウェル層は、AlGa1-eN(0.24≦e≦0.45)の組成式を有し、前記第2ウェル層は、AlGa1-fN(0.24≦f≦0.48)の組成式を有し、前記第3ウェル層は、AlGa1-gN(0.24≦g≦0.48)の組成式を有し、前記第2導電型半導体層は、前記電子ブロッキング層の上に第1伝導性半導体層および前記第1伝導性半導体層の上に第2伝導性半導体層を含み、前記第1伝導性半導体層は、AlGa1-sN(0.20≦s≦0.45)の組成式を有し得る。
【0029】
実施例による発光素子パッケージはパッケージ胴体;前記パッケージ胴体と結合する放熱フレーム;および前記放熱フレーム上に実装される第1ないし第19のうちいずれか一つを含む紫外線発光素子を含むことができる。
【0030】
実施例による発光モジュールは、回路基板と、前記回路基板上に配置された17nm以下の半値幅(FWHM)を有する複数の発光素子パッケージを含む発光部;および前記発光部後面に配置された放熱部を含み、前記複数の発光素子パッケージは、第1方向に第1ピッチを有し、前記第1方向と直交する第2方向に第2ピッチを有し、前記第1および第2ピッチは、前記発光部から光が照射されるターゲット領域の幅または直径の30%ないし50%であり得る。したがって、実施例は、高効率のUVB波長の信頼性が高い医療治療用の発光モジュールを実現することができる。また、実施例は、ターゲット領域の均一度(Uniformity)を70%以上実現すると共に発光素子パッケージの個数を減らして発光モジュールのサイズおよび製造費用を減らすことができる。
【0031】
実施例による医療機器は、前記発光モジュールおよび光補償部を含んで高効率の信頼性が高い有効波長(300nmないし320nm)を実現すると共にターゲット領域の均一度(Uniformity)を70%以上実現し、発光素子パッケージの個数を減らして医療機器のサイズおよび製造費用を減らすことができる。
【0032】
実施例の紫外線発光素子の製造方法は、基板上に第1導電型半導体層を形成する段階;前記第1導電型半導体層上に活性層を形成する段階;前記活性層上にEBLを形成する段階;前記EBL上に第2導電型半導体層を形成する段階を含み、前記第1導電型半導体層を形成する段階は、前記基板上にAlNテンプレートを形成する段階;前記AlNテンプレートの上に第1超格子層を形成する段階;前記第1超格子層上に第1導電型第1半導体層を形成する段階;および前記第1超格子層の上に第2超格子層を形成する段階を含み、前記第1導電型第1半導体層は、前記第1および第2超格子層と重なるAl組成を含むことができる。
【発明の効果】
【0033】
実施例は、17nm以下の半値幅を有するUV LEDを実現して医療装置に適用されるUV LEDの信頼性を向上させることができる。
【0034】
実施例は、活性層上に配置されたEBLによってキャリアの注入効率を向上させて100mA以上の高電流駆動の295nmないし315nmのUVBを実現することができる。
【0035】
実施例は、基板と活性層との間に第1半導体層、第1超格子層、第1導電型半導体層、および第2超格子層を配置して欠陥を改善して発光効率を向上させることができる。
【0036】
実施例は、量子壁層の厚さの10%ないし25%の厚さを有する量子井戸層を含む活性層によって光のパワーを向上させることができる。
【0037】
実施例は、40nm以上の厚さを有する第2導電型第1半導体層によって信頼性を向上させることができる。
【0038】
実施例は、光のパワーを向上させることができ、光効率を向上させることができる。
【0039】
実施例は、ターゲット領域TAに照射される紫外線波長の光均一度(Uniformity)70%以上を有する発光モジュールを実現し、光治療用発光モジュールの信頼性を向上させることができる。
【0040】
実施例は、200mA以上の高電流駆動および有効波長(例:300nmないし320nm)の紫外線波長を有する発光モジュールを実現して発光モジュールの信頼性を向上させることができる。
【0041】
実施例は、17nm以下の半値幅(FWHM)を有する医療用または治療用紫外線波長の信頼性を向上させることができる発光モジュールおよび医療機器を提供することができる。
【0042】
実施例は、前記の紫外線発光素子を有する発光素子パッケージの間のピッチを減らして発光素子パッケージの個数を減らし、発光モジュールのサイズを減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
図1】実施例による発光素子を示した平面図である。
図2図1の発光素子の1-1’ラインの側断面図である。
図3図2の活性層および第2導電型半導体層との間の電子ブロッキング層を示した断面図である。
図4】実施例による電子ブロッキング層のエネルギーバンドギャップダイヤグラムを示した図である。
図5図2のAlNテンプレート層、第1超格子層、第1半導体層、第2超格子層および第1導電型半導体層を示した断面図である。
図6】実施例による活性層の量子壁層の厚さによる光のパワーを示したグラフである。
図7】実施例の第2導電型半導体層の第1伝導性半導体層の厚さによる信頼性を示したグラフである。
図8】実施例の第2導電型半導体層の表面を示した図である。
図9】実施例による発光素子の製造方法を示した断面図である。
図10】実施例による発光素子の製造方法を示した断面図である。
図11】実施例による発光素子の製造方法を示した断面図である。
図12】実施例による発光素子の製造方法を示した断面図である。
図13】実施例による発光素子の製造方法を示した断面図である。
図14】実施例による発光素子を有する発光素子パッケージを示した平面図である。
図15】実施例による発光素子パッケージを有する発光モジュールを示した斜視図である。
図16図15の発光モジュールの発光部を示した平面図である。
図17図16の発光モジュールの光均一度を示した図である。
図18図15の発光モジュールを含む医療機器またはUVランプを示した断面図である。
図19図18の発光モジュールの光均一度を示した図である。
【発明の実施のための形態】
【0044】
実施例の説明において、各層(膜)、領域、パターンまたは構造物が基板、各層(膜)、領域、パッドまたはパターンの「上/うえ(on/over)」に、または「下/した(under)」に形成されるものと記載される場合において、「上/うえ(on/over)」と「下/した(under)」は、「直接(directly)」または「他の層を介在して(Indirectly)」形成されるものをすべて含む。また、各層の上/うえ、または、下/したに対する基準は、図面を基準として説明する。
【0045】
図1は、実施例による発光素子を示した平面図であり、図2は、図1の発光素子の1-1’ラインに沿って切断した断面図であり、図3は、図2の活性層および第2導電型半導体層の間の電子ブロッキング層を詳細に示した図であり、図4は、実施例による電子ブロッキング層のエネルギーバンドギャップダイヤグラムを示した図であり、図5は、図2のAlNテンプレート層、第1超格子層、第1半導体層、第2超格子層および第1導電型半導体層を示した断面図である。
【0046】
図1ないし図5に示されたように、実施例による発光素子100は、発光構造物110を含むことができる。実施例による発光素子100は、基板101および前記基板101の上に発光構造物110を含むことができる。実施例の発光素子100は、100mA以上の高電流に耐えることができる。実施例による発光素子100は、100mA以上の高電流によって光を発生する発光構造物110を含む。前記発光構造物110は、100mA以上の高電流で駆動され得、UVBの波長を発光することができる。実施例の発光素子100は、295nmないし315nmのUVB波長を発光することができる。実施例の発光構造物110は、欠陥を改善でき、発光効率を向上させることができ、光のパワーを向上させることができ、信頼性を向上させることができる。実施例による発光素子100は、UVBの光を発光する紫外線発光素子を含むことができる。
【0047】
図1のように、発光素子100は、トップビュー形状が多角形状、例えば、四角形状であり得る。他の例として、発光素子100のトップビュー形状が円形状や四角形以上の形状を含むことができる。発光構造物110上には、第1電極151および第2電極153が配置され得る。前記第1電極151および第2電極153は、図2のように、互いに異なる高さに配置され得、これに限定しない。このような発光素子100が多角形である場合、複数の側面S1、S2、S3、S4を含むことができる。
【0048】
前記第1電極151が配置された領域A1、A2は、第1導電型半導体層112bの一部が露出した領域であって、前記第2電極153が配置された領域A3、A4の外側に配置され得る。例えば、前記第1電極151の一部が配置された第1領域A1は、前記第2電極153の一部が配置された第3領域A3の周りに配置される。第2領域A2は、前記第1領域A1から第3側面S3方向に一つまたは複数個が延びることができ、前記第4領域A4は、第3領域A3から前記第3側面S3の反対側第4側面S4方向に一つまたは複数で延びることができる。前記第2領域A2および第4領域A4は、交互に配置され得る。前記第1電極151は、第2領域A2に沿って分岐した枝電極が配置され得る。前記第2電極153は前記第4領域A4に沿って分岐した枝電極が配置され得る。
【0049】
図2を参照すると、実施例の発光構造物110は、AlNテンプレート(Template)層111、第1超格子層120a、第1半導体層112a、第2超格子層120b、第1導電型半導体層112b、活性層114、電子ブロッキング層(EBL:electron blocking layer、130)、第2導電型半導体層116a、116b、第1電極151および第2電極153を含むことができる。
【0050】
前記基板101は、熱伝導性に優れた物質で形成され得、伝導性基板または絶縁性基板であり得る。例えば、前記基板101は、サファイア(Al)、SiC、Si、GaAs、GaN、ZnO、Si、GaP、InP、Ge、Gaのうち少なくとも一つを使用することができる。前記基板101の表面には凹凸構造が形成され得、これに限定されない。前記基板101は除去され得る。
【0051】
前記AlNテンプレート層111は、前記基板101の上に形成され得る。前記AlNテンプレート層111は、バッファー機能を含むことができる。前記AlNテンプレート層111は、前記AlNテンプレート層111の上に形成される発光構造物110の材料と基板101との格子不整合を緩和させることができる。前記AlNテンプレート層111は、AlN外にIII族-V族またはII-VI族化合物半導体、例えば、GaN、InN、InGaN、AlGaN、InAlGaN、AlInNのうち少なくとも一つで形成され得る。前記AlNテンプレート層111は、基板101上で成長するAlGaN系半導体層の格子定数差による欠陥を改善することができる。前記AlNテンプレート層111は、fully-strainエピ構造を有することができ、これによって紫外線波長の半導体層成長で発光効率を向上させることができる。すなわち、前記AlNテンプレート層111は、以後成長するAlGaN系半導体層の結晶性を向上させて紫外線発光素子100の発光効率を向上させることができる。前記AlNテンプレート層111は除去され得る。
【0052】
前記第1超格子層120aは前記AlNテンプレート層111上に配置され得る。前記第1半導体層112aは前記第1超格子層120a上に配置され得る。前記第2超格子層120bは前記第1半導体層112a上に配置され得る。第1導電型半導体層112bは前記第2超格子層120b上に配置され得る。前記第1超格子層120a、第1半導体層112a、第2超格子層120bおよび第1導電型半導体層112bはアルミニウムの組成を有し得る。前記第1超格子層120aのいずれか一つの層、第1半導体層112a、第2超格子層120bおよび第1導電型半導体層112bはAlGaNまたはAlGaN系半導体を含むことができる。
【0053】
前記第1超格子層120a、第1半導体層112a、第2超格子層120bおよび第1導電型半導体層112bは、前記活性層114に隣接するほどアルミニウム(Al)の組成が徐々に低くなることがある。これに伴って、前記AlNテンプレート層111と活性層114との間の格子の不一致および欠陥は改善することができる。
【0054】
前記第1超格子層120aは、前記AlNテンプレート層111上に形成され得る。前記第1超格子層120aは、前記AlNテンプレート層111上に配置されてAlNテンプレート層111と前記第1超格子層120aの上に形成される発光構造物110の材料の間の格子の不一致および欠陥を改善することができる。前記第1超格子層120aは、前記AlNテンプレート層111のアルミニウム組成より前記第1半導体層112aのアルミニウム組成に近いAl組成を有し得る。このような第1超格子層120aは、前記AlNテンプレート層111の上に成長した層の間の欠陥を改善させることができる。
【0055】
図2および図5のように、前記第1超格子層120aは、少なくとも二層が一つのペアを成して二つのペア以上に配置され得る。前記第1超格子層120aは、例えば、第1層121aおよび第2層121bを含むことができる。前記第1、2層121a、121bのペアは、10ペアないし20ペアを含み、互いに交番するように配置され得る。前記第1層121aは、AlN半導体を含み、前記第2層121bは、AlGaNまたはAlGaN系半導体を含むことができる。前記第1層121aおよび第2層121bのうち第1層121aが前記AlNテンプレート層111にさらに隣接したり接触するように配置され得る。前記第2層121bは、AlGa1-xN(0.5≦x≦0.6)の組成式を有する半導体物質を含むことができる。前記第1層121aは、アルミニウムの組成が100%であり、前記第2層121bは、アルミニウム組成を50%ないし60%含むことができる。前記第1、2層121a、121bでアルミニウムの組成は、窒化物半導体を除いた組成であり得る。実施例の前記第1層121aおよび前記第2層121bそれぞれの厚さは5nm以下、例えば、1nmないし5nmであり得る。前記第1層121aおよび前記第2層121bが一つのペアのとき、二層の個数が同一であるか、またはいずれか一つの層がさらに多いことがある。
【0056】
前記第1超格子層120aは、第1層121aおよび第2層121bが10ペア未満の場合、欠陥改善効果が低下することがある。前記第1超格子層120aは、第1層121aおよび第2層121bが20ペア超過の場合、格子定数差によって結晶性が低下することがある。前記第2層121bは、第1導電型ドーパントを有するAlGaNであり得る。前記第2層121bは、意図せずにドーピングされた(Unintentionally Doped、以下UIDと略称する)窒化物半導体であり得る。例えば、前記第2層121bは、成長工程中に意図せずに第1導電型を有するAlGaNであり得る。前記第1、2層121a、121bは、前記第1導電型半導体層112bに添加された第1導電型のドーパントの濃度より低い濃度を有し得る。前記第1、2層121a、121bは、いずれか一つまたは、すべてはUID層であり得る。
【0057】
前記第1半導体層112aは、前記第1超格子層120a上に形成され得る。前記第1半導体層112aは、III族-V族またはII族-VI族などの化合物半導体で実現され得る。前記第1半導体層112aは、GaN、InN、AlN、InGaN、AlGaN、InAlGaN、AlInN、AlGaAs、InGaAs、AlInGaAs、GaP、AlGaP、InGaP、AlInGaP、InPのうちいずれか一つ以上で形成され得る。前記第1半導体層112aは、前記第1超格子層120aおよび第2超格子層120bの間に配置され得る。前記第1半導体層112aは、前記第1超格子層120aおよび第2超格子層120bに接触することができる。前記第1半導体層112aは、前記第1超格子層120aの第1層121aと異なる半導体であり得る。前記第1半導体層112aは、前記第1超格子層120aの第2層121bと同じ半導体であり得る。前記第1半導体層112aは、アルミニウム組成を有する半導体を含むことができる。前記第1半導体層112aのアルミニウム組成は、前記第1超格子層120aの第2層121bのアルミニウム組成範囲と同じであり得る。前記第1半導体層112aが前記第1超格子層120aの第2層121bのAl組成範囲と同じ範囲を有することによって、前記第1超格子層120aからの欠陥は、吸収および除去することができる。前記第1半導体層112aは、前記第1超格子層120aおよび第2超格子層120bの間の格子不一致および欠陥を改善する機能を含むことができる。前記第1半導体層112aのアルミニウム組成は、50%以上であるか、または60%以下であり得る。
【0058】
実施例の前記第1半導体層112aは、AlGa1-yN(0.5≦y≦0.6)の組成式を有する半導体物質を含むことができる。実施例の第1半導体層112aは、50%ないし60%のAl組成を含むことができる。実施例の第1半導体層112aの厚さは、10nmないし1000nmまたは100nmないし1000nmの範囲であり得る。前記第1半導体層112aの厚さは、前記第1超格子層120aの単一ペアが有する厚さより厚く配置され得る。前記第1半導体層112aの厚さは、前記第1超格子層120aの厚さより厚く配置され得る。このような前記第1半導体層112aは、非超格子構造を前記第1超格子層120a、120bの厚さより厚い厚さを有しているので、第1、2超格子層112a、112bの間でバッファー役割を行うことができる。実施例においては、200nmの厚さを有する第1半導体層112aを一例として説明するようにし、これに限定しない。前記第1半導体層112aは、第1導電型ドーパントがドーピングされ得る。前記第1導電型ドーパントがn型半導体層である場合、n型ドーパントとして、Si、Ge、Sn、Se、Teを含むことができるが、これに限定されない。他の例として、前記第1半導体層112aは、UID半導体であり得る。前記第1半導体層112aは、単層または多層であり得る。
【0059】
図2および図5のように、前記第2超格子層120bは、前記第1半導体層112a上に形成され得る。前記第2超格子層120bは、少なくとも二層が一つのペアを成して二つのペア以上に配置され得る。前記第2超格子層120bは、第3層123aおよび第4層123bを含み、前記第3層123aおよび第4層123bそれぞれは複数に配置され得る。前記第3、4層123a、123bは、互いに交番するように配置され得る。前記第3、4層123a、123bのうちいずれか一つまたはすべては、前記第1半導体層112aと同じ半導体、例えば、AlGaNであり得る。前記第3、4層123a、123bのうちいずれか一つの層は、前記第1半導体層112aのアルミニウムの組成範囲と同じAl組成範囲を有し得る。ここで、前記同じAl組成は、前記第1半導体層112aのアルミニウムの組成範囲を含むことができる。前記第3、4層123a、123bのうち他の一つは、前記第1半導体層112aとアルミニウム組成が異なる組成を有する半導体であり得る。前記第2超格子層120bは、前記第1半導体層112a上に配置されて前記第1半導体層112aと前記第2超格子層120bの上に形成される前記発光構造物110の材料の間の格子不一致および欠陥を改善する機能を含むことができる。前記第2超格子層120bは、10ペアないし20ペア交番するように形成された第3層123aおよび第4層123bを含むことができる。前記第3、4層123a、123bが一つのペアのとき、二層の個数が互いに同一であるか、またはいずれかの層がさらに多いことがある。
【0060】
前記第3層123aは、AlGa1-aN(0.5≦a≦0.6)の組成式を有する半導体物質を含むことができる。前記第3層123aは、50%ないし60%のAl組成を含むことができ、実施例の前記第3層123aそれぞれの厚さは5nm以下、例えば、1nmないし5nmであり得る。ここで、前記第1超格子層120aの第2層121b、第1半導体層112a、前記第2超格子層120bの第3層123aは、同じAl組成範囲を有し得る。前記第1超格子層120aの第2層121b、第1半導体層112a、前記第2超格子層120bの第3層123aは、前記第1層121aのAl組成より低く、前記活性層114の量子壁層のAl組成より高いことがある。
【0061】
前記第3、4層123a、123bと前記第1半導体層112aがAlGaN系半導体の組成式において、Al組成比率がAlxであり、Gaの組成比率がGayの場合、組成比率Alx≧Gayの関係を有し、前記AlxとGayの組成比率の差は10%以下であり得る。もし、前記第3、4層123a、123bと前記第1半導体層112aのAlGaN系半導体の組成式において、組成比率がAlx<Gayの関係を有する場合、半導体結晶は改善されるが、光吸収損失が増加することがある。前記AlxとGayの組成差が10%超過する場合、紫外線波長の光吸収損失や半導体結晶に影響を与えることがある。実施例は、前記第3、4層123a、123bと前記第1半導体層112aがAlGaN系半導体組成式で組成比率を最適化して半導体結晶を改善させ、紫外線波長の光吸収損失を減らすことができる。また、前記第3、4層123a、123bと前記第1半導体層112aのAl組成範囲およびその差によって前記第1超格子層120aから伝達される欠陥は、吸収および除去され得る。また、前記第1超格子層120aの第1、2層121a、121b、前記第2超格子層120bの第3、4層123a、123bおよび前記第1半導体層112aの間の界面での格子不一致および欠陥を改善する機能を含むことができる。AlGaN系半導体層の結晶性を向上させて、紫外線光の発光効率を向上させることができる。前記活性層114がUVB波長または295nmないし315nmの波長を発光するとき、前記第3、4層123a、123bと前記第1半導体層112aのAlGaN系半導体が40%以上のAl組成で前記の差で提供されることによって、半導体層の成長時の結晶性を向上させることができる。
【0062】
前記第4層123bは、AlGa1-bN(0.45≦b≦0.55)の組成式を有する半導体物質を含むことができる。前記第4層123bは、45%ないし55%のAl組成を含むことができる。実施例の前記第4層123bそれぞれの厚さは5nm以下、例えば、1nmないし5nmであり得る。前記第2超格子層120bの単一(single)ペアは、前記第1半導体層112aの厚さより小さいことがある。前記第2超格子層120bの厚さは、前記第1半導体層112aの厚さより小さいことがある。前記第4層123bは、前記第3層123aのアルミニウム組成より低いアルミニウム組成を有し得る。前記第4層123bは、前記第3層123aのアルミニウム組成より5%以上低いアルミニウム組成を有し得る。前記第4層123bは、第1導電型ドーパントがドーピングされ得る。前記第1導電型ドーパントがn型半導体層である場合、n型ドーパントとして、Si、Ge、Sn、Se、Teを含むことができるが、これに限定されない。前記第1半導体層112aは、意図せずにドーピングされた窒化物半導体であり得る。ここで、前記第1導電型ドーパントがn型半導体層である場合、n型ドーパントとして、Si、Ge、Sn、Se、Teを含むことができるが、これに限定されない。実施例は、前記AlNテンプレート層111から活性層114に行くほどAl組成が徐々に低くなって結晶性を改善することができる。前記第3、4層123a、123bのうちいずれか一つまたは、すべてはUID半導体であり得る。
【0063】
前記第1導電型半導体層112bは、前記第2超格子層120b上に形成され得る。前記第1導電型半導体層112bは、III族-V族またはII族-VI族などの化合物半導体で実現され得る。例えば前記第1導電型半導体層112bは、GaN、InN、AlN、InGaN、AlGaN、InAlGaN、AlInN、AlGaAs、InGaAs、AlInGaAs、Gap、AlGaP、InGaP、AlInGaP、InPのうちいずれか一つ以上で形成され得る。実施例の第1導電型半導体層112bは、AlGa1-zN(0.45≦z≦0.55)の組成式を有する半導体物質を含むことができる。前記第1導電型半導体層112bは、前記第2超格子層120b上に接触した場合、前記第1導電型半導体層112bのアルミニウム組成は、前記4層123bのアルミニウム組成と同じであるか、または低いことがある。これに伴って、前記第1導電型半導体層112bは、アルミニウムの組成差によって活性層114の決定の品質低下を防止することができる。
【0064】
実施例の第1導電型半導体層112bは、45%ないし55%のAl組成を含むことができ、実施例の第1導電型半導体層112b厚さは、500nmないし1000nmであり得る。前記第1導電型半導体層112bの厚さは、前記第1超格子層120a、第1半導体層112a、および前記第2超格子層120bの厚さより厚いことがある。前記第1導電型半導体層112bは、一部領域、例えば、図1のように第1、2領域A1、A2が前記活性層114の位置より低く配置され得る。実施例では、1000nmの厚さを有する第1導電型半導体層112bを一例として説明するようにし、これに限定しない。前記第1導電型半導体層112bは、第1導電型ドーパントがドーピングされ得る。前記第1導電型半導体層112b上には、図2のように第1電極151が配置され得る。このような第1導電型半導体層112bは電極接触層であり得る。前記第1電極151は、前記第1導電型半導体層112b上に配置された例として説明したが、前記第1導電型半導体層112bに基板101を通じて貫通するビア構造で連結されたり、第2導電型半導体層116a、116bを介して貫通するビア構造で連結され得る。前記第1電極151は、前記第1導電型半導体層112bでない第2超格子層120bに連結され得、これに限定しない。前記活性層114は、単一量子井戸構造、多重量子井戸構造(MQW:Multi Quantum Well)、量子線(Quantum-Wire)構造、または、量子点(Quantum Dot)構造のうち少なくともいずれか一つで形成され得る。前記活性層114は、前記第1導電型半導体層112bを介して注入される電子(または、正孔)と前記第2導電型半導体層116a、116bを介して注入される正孔(または、電子)が互いに会って、前記活性層114の形成物質によるエネルギーバンド(Energy Band)のバンドギャップ(Band Gap)差によって光を放出する層である。
【0065】
前記活性層114は、化合物半導体で構成され得る。前記活性層114は、例として、III族-V族またII族-VI族などの化合物半導体のうち少なくとも一つで実現され得る。前記活性層114は、量子井戸層と量子壁層を含むことができる。前記量子井戸層は複数で配置され、前記量子壁層は複数で配置され得る。前記活性層114が多重量子井戸構造で実現された場合、量子井戸層と量子壁層が交互に配置され得る。前記量子井戸層と量子壁層は、AlGaN/GaN、AlGaN/AlGaN、InGaN/GaN、InGaN/InGaN、InAlGaN/GaN、GaAs/AlGaAs、InGaAs/AlGaAs、GaP/AlGaP、InGaP AlGaPのうちいずれか一つ以上のペア構造で形成されるが、これに限定されない。
【0066】
前記活性層114は、紫外線波長を発光するためにAlGaNまたはAlGaN系半導体を含むことができる。前記活性層114は、量子井戸層がAlGaN系半導体を含み、量子壁層がAlGaN系半導体を含むことができる。前記量子井戸層のアルミニウム組成は、前記量子壁層のアルミニウムの組成より低いことがあり、例えば、前記量子壁層のアルミニウム組成を基準として20%以上小さいことがある。前記量子井戸層のアルミニウム組成は30%以下、例えば、15%ないし30%の範囲であり得、前記量子壁層のアルミニウムの組成は、45%ないし52%の範囲であり得る。前記量子壁層のアルミニウムの組成は、前記量子井戸層のアルミニウムの組成より20%以上、例えば、20%ないし30%の範囲で差を有し得る。このような活性層114は、前記量子井戸層と量子壁層のアルミニウムの組成比差によって紫外線光を発光することができる。前記活性層114は、UVB波長の光を放出することができる。前記活性層114は、295nmないし315nmのUVBを発光することができる。前記紫外線B(UVB)は紫外線A(UVA)より短い波長であり、エネルギー光線の強さが紫外線A(UVA)よりさらに強い特性を有している。このような紫外線Bは、医療用光源として使用され得る。実施例の活性層114から放出された紫外線光は、17nm以下のFWHM(Full Width at Half Maximum)を有し得る。
【0067】
前記活性層114は、量子井戸層の厚さが量子壁層の厚さより薄いことがある。前記量子井戸層の厚さは、量子壁層の厚さの25%以下、例えば、10%ないし25%の範囲であり得る。すなわち、前記量子壁層の厚さは、前記量子井戸層の厚さの4倍以上、例えば、4倍ないし10倍であり得る。図6を参照すると、実施例の活性層114は、量子壁層の10%ないし25%の厚さを有する量子井戸層によって光のパワーが向上し得る。例えば、前記量子井戸層それぞれは2.5nm以下、例えば、1.5nmないし2.5nmであり得る。図6は、10.9nmの量子壁層を有する活性層114の量子井戸層の厚さによって光のパワーを示したグラフであり、2.1nm厚さを有する量子井戸層で最も高い光のパワーを示す。前記量子井戸層それぞれの厚さが、前記量子壁層それぞれの厚さの10%未満であるか、または25%を超過する場合、結晶性が低下したり、キャリア移動が低下することがある。前記量子井戸層それぞれの厚さが量子壁層それぞれの厚さの10%ないし25%を外れる場合、活性層114からの電子および正孔の再結合率が低下して光のパワーが低下することがある。
【0068】
図3および図4を参照すると、前記電子ブロッキング層EBL、130は、前記活性層114上に形成され得る。前記電子ブロッキング層130は、前記活性層114と前記第2導電型半導体層116a、116bとの間に配置され得る。前記EBL130は、多層構造を含み、前記多層のうち少なくとも一つまたはすべては第2導電型ドーパントを含むことができる。前記電子ブロッキング層130は、紫外線波長の吸収を減らし、電子ブロッキングのためにAlGaNまたはAlGaN系半導体を含むことができる。
【0069】
実施例のEBL130は、複数のバリア層131、133、135、137および複数のウェル層132、134、136を含むことができる。前記バリア層131、133、135、137およびウェル層132、134、136)のうちいずれか一つは、互いに同一であるか、またはいずれか一つの層がさらに多いことがある。前記EBL130は、III族-V族またはII族-VI族化合物半導体、例えば、前記EBL130は、AlGaN/AlGaNが3ペア以上形成されるが、これに限定されない。前記EBL130は、少なくとも一層またはすべては第2導電型ドーパントがドーピングされ得る。例えば、前記EBL130がp型半導体層の場合、前記第2導電型ドーパントは、p型ドーパントとして、Mg、Zn、Ca、Sr、Baなどを含むことができる。実施例のEBL130は、100mA以上の高電流駆動の295ないし315nmのUVBを実現するために活性層114に提供されるキャリアを増加させるための機能を含むことができる。また、前記EBL130は、電子を遮断する電子遮断機能を含んで発光効率を向上させることができる。前記EBL130は、複数のバリア層131、133、135、137および複数のウェル層132、134、136)が3ペア以上で交番し得る。前記複数のバリア層131、133、135、137および複数のウェル層132、134、136は、第2導電型ドーパントを含むことができる。前記ウェル層132、134、136は、相対的にバリア層131、133、135、137の厚さより薄いことがあって、第2導電型ドーパントがドーピングされないことがある。実施例の複数のバリア層131、133、135、137および複数のウェル層132、134、136は、Al組成および厚さによって発光効率を向上させることができる。
【0070】
前記EBL130は、前記活性層114を経た電子のオーバーフロー(overflow)を防止して内部の量子効率を改善させることができる。図4のように、前記EBL130は、活性層114の量子壁層(図4の114a)のエネルギーレベルを基準(REF)としてさらに高いエネルギーレベルを有するバリア層131、133、135、137とさらに低いエネルギーレベルを有するウェル層132、134、136とを含むことができる。前記量子壁層は、前記活性層114の量子壁層のうち最後の層であり得る。前記活性層114の最後の量子壁層は、他の量子壁層と同じアルミニウム組成を有し得る。
【0071】
前記EBL130のバリア層131、133、135、137は、活性層114の最後の量子壁層(図4の114a)のアルミニウム組成よりさらに高いアルミニウム組成を有し、ウェル層132、134、136は、前記活性層114の最後の量子壁層(図4の114a)のアルミニウム組成よりさらに低いアルミニウム組成を有し得る。前記活性層114の最後の量子壁層(図4の114a)は、45%ないし52%のAl組成を含むことができ、複数のバリア層131、133、135、137は、50%以上のAl組成を含むことができる。前記活性層114の最後の量子壁層114aは、前記バリア層131、133、135、137のアルミニウム組成より低いアルミニウムの組成を有し得る。前記バリア層131、133、135、137は、前記活性層114の最後の量子壁層114aのアルミニウム組成より3%以上の高いアルミニウムの組成を有し得る。
【0072】
前記EBL130のAl組成は、電子を遮断し、正孔を閉じ込めて前記活性層114のキャリア注入の増加によって発光効率を向上させることができる。
【0073】
前記複数のバリア層131、133、135、137は、前記活性層114と隣接する第1バリア層131、前記第2導電型半導体層116a、116bと隣接する第2第2バリア層137および前記第1バリア層131と前記第2バリア層137との間に中間バリア層133、135を含むことができる。ここで前記中間バリア層133、135は、一つまたは複数で配置され得る。前記複数のバリア層133、135の場合、前記第1バリア層131と第2バリア層137との間に第1中間バリア層133と、前記第1中間バリア層133と第2バリア層137との間に第2中間バリア層135を含むことができる。
【0074】
前記第1バリア層131は、前記活性層114の最後の量子壁層114aと接触することができる。前記第2バリア層137は、前記第2導電型半導体層116a、116bの下面と接触することができる。
【0075】
前記複数のウェル層132、134、136は、前記第1バリア層131と第1中間バリア層133との間の第1ウェル層132、前記第1および第2中間バリア層133、135の間の第2ウェル層134、前記第2中間バリア層135と第2バリア層137との間の第3ウェル層136を含むことができる。実施例のEBL130は、3ペア構造の複数のバリア層131、133、135、137および複数のウェル層132、134、136を含んでいるが、これに限定されない。前記第1バリア層131は、活性層114の最後の量子壁層114aのAl組成より高いAl組成を有し得る。例えば、前記第1バリア層131は、AlGa1-pN(0.50≦p≦0.74)の組成式を有する半導体物質を含むことができる。実施例の前記第1バリア層131は、50%ないし74%のAl組成を含むことができ、実施例の前記第1バリア層131の厚さW1は、前記第1ウェル層132の厚さW2より厚いことがある。実施例の前記第1バリア層131の厚さW1は10nm以下、例えば、3nmないし10nmであり得る。
【0076】
前記第2バリア層137は、第2導電型半導体層116a、116bのAl組成より高いAl組成を有し得る。例えば、前記第2バリア層137は、AlGa1-qN(0.50≦q≦0.74)の組成式を有する半導体物質を含むことができる。実施例の前記第2バリア層137は、50%ないし74%のAl組成を含むことができ、実施例の前記第2バリア層137の厚さW7は、前記第3ウェル層136の厚さW6より厚いことがある。実施例の前記第2バリア層137の厚さW7は10nm以下、例えば、3nmないし10nmであり得る。前記第2バリア層137は、50%ないし74%のAl組成と10nm以下の厚さを有するようになることで、電子を遮断させてキャリアの注入効率を改善させ、紫外線波長の光吸収損失を減らすことができる。
【0077】
前記第1および第2中間バリア層133、135のAl組成は、互いに同一であるか、または1%以下の差を有し得、前記第1バリア層131および第2バリア層137のAl組成より高いことがある。このようなAl組成を有するEBL130は、正孔の注入を向上させることができる。例えば、EBL130は、前記第1および第2中間バリア層133、135に正孔を閉じ込めて活性層114のキャリア注入増加によって発光効率を向上させることができる。前記第1および第2中間バリア層133、135は、AlGa1-rN(0.55≦r≦0.74)の組成式を有する半導体物質を含むことができる。実施例の前記第1および第2中間バリア層133、135は、55%ないし74%のAl組成を含むことができる。実施例の前記第1および第2中間バリア層133、135の厚さW3、W5は前記第2ウェル層134の厚さW4より厚いことがある。実施例の前記第1および第2中間バリア層133、135の厚さW3、W5は、10nm以下、例えば、3nmないし10nmであり得る。一例として、EBL130は、54%のAl組成を有する第1バリア層131および第2バリア層137と、64%の組成を有する第1および第2中間バリア層133、135とを含む場合、前記のAl組成より低い組成を有する比較例の紫外線発光素子の出力電圧より30%以上向上することができる。
【0078】
前記複数のウェル層132、134、136は、第1バリア層131と第1中間バリア層133との間の第1ウェル層132、第1および第2中間バリア層133、135との間の第2ウェル層134および前記第2中間バリア層135と第2バリア層137との間の第3ウェル層136を含むことができる。
【0079】
前記第1ウェル層132は、活性層114の最後の量子壁層114aのAl組成より低いAl組成を含むことができる。前記第1ウェル層132は、AlGa1-eN(0.24≦e≦0.45)の組成式を有する半導体物質を含むことができる。実施例の前記第1ウェル層132の厚さW2は、第1バリア層131の厚さW1および第1中間バリア層133の厚さW3より薄いことがある。実施例の第1ウェル層132の厚さW2は5nm以下、例えば、1nmないし5nmであり得る。
【0080】
前記第2ウェル層134は、活性層114の最後の量子壁層114aのAl組成より低いAl組成を含むことができる。前記第2ウェル層134は、AlGa1-fN(0.24≦f≦0.48)の組成式を有する半導体物質を含むことができる。実施例の前記第2ウェル層134の厚さW4は、第1および第2中間バリア層133、135の厚さW3、W5より薄いことがある。実施例の第2ウェル層134の厚さW4は5nm以下、例えば、1nmないし5nmであり得る。
【0081】
前記第3ウェル層136は、活性層114の最後の量子壁層114aのAl組成より低いAl組成を含むことができる。前記第3ウェル層136は、AlGa1-gN(0.24≦g≦0.48)の組成式を有する半導体物質を含むことができる。実施例の前記第3ウェル層136の厚さW6は、第2中間バリア層135の厚さW5および第2バリア層137の厚さW7より薄いことがある。実施例の第3ウェル層136の厚さW6は5nm以下、例えば、1nmないし5nmであり得る。前記第2および第3ウェル層134、136は、互いに同じAl組成および厚さを有し得るが、これに限定されない。前記第2および第3ウェル層134、136のAl組成は、前記第1ウェル層132のAl組成より高いことがある。
【0082】
前記EBL130は、前記複数のバリア層131、133、135、137と前記ウェル層132、134、136との間のAl組成差または障壁差によって電子のオーバーフローを防止でき、内部の効率を改善させることができる。
【0083】
図4のように、前記複数のバリア層131、133、135、137のエネルギーバンドギャップG1、G3、G5、G7は、前記活性層114の最後の量子壁層114aのエネルギーバンドギャップG0より大きいことがある。前記第1バリア層131は、エネルギーバンドギャップがG1であり、第1および第2中間バリア層133、135のエネルギーバンドギャップがG3およびG5であり、第2バリア層137のエネルギーバンドギャップがG7の場合、G3、G5>G1、G7>G0の関係を有し得る。
【0084】
前記複数のウェル層132、134、136のエネルギーバンドギャップG2、G4、G6は、前記活性層114の最後の量子障壁層114aのエネルギーバンドギャップG0より小さいことがある。前記第1ウェル層132は、エネルギーバンドギャップがG2であり、第2ウェル層134のエネルギーバンドギャップがG4であり、第3ウェル層136のエネルギーバンドギャップがG6の場合、G0>G2>G4、G6の関係を有し得る。
【0085】
実施例は、前記活性層114上にEBL130が配置されてキャリアの注入効率を向上させて発光効率を向上させることができる。実施例は、100mA以上の高電流駆動の295ないし315nmのUVBを実現することができる。
【0086】
前記第2導電型半導体層116a、116bは、前記EBL130上に配置され得る。前記第2導電型半導体層116a、116bは、単層または多層で形成され得、多層の場合、第1伝導性半導体層116aおよび第2伝導性半導体層116bを含むことができる。前記第1伝導性半導体層116aは、前記EBL130上に配置されて前記EBL130と第2伝導性半導体層116bとの間に配置され得る。前記第1、2伝導性半導体層116a、116bは、第2導電型のドーパントを有する半導体であり得る。
【0087】
前記第1伝導性半導体層116aは、III族-V族またはII族-VI族などの化合物半導体で実現され得る。例えば前記第1伝導性半導体層116aは、GaN、InN、AlN、InGaN、AlGaN、InAlGaN、AlInN、AlGaAs、InGaAs、AlInGaAs、GaP、AlGaP、InGaP、AlInGaP、InPのうちいずれか一つ以上で形成され得る。前記第1伝導性半導体層116aは、紫外線波長の吸収を減らすためにAlGaNまたはAlGaN系半導体を含むことができる。実施例の第1伝導性半導体層116aは、AlGa1-sN(0.20≦s≦0.45)の組成式を有する半導体物質を含むことができる。前記第1伝導性半導体層116aは、20%ないし45%のAl組成を含むことができる。
【0088】
前記第1伝導性半導体層116aの厚さは、40nm以上であり得る。図7は、実施例の第1伝導性半導体層の厚さによる信頼性を示したグラフである。図7を参照すると、実施例の第1伝導性半導体層116aは、40nm以上の厚さを有する場合、時間による出力電圧の変化が一定であり、信頼性を向上させることができる。実施例の第1伝導性半導体層116aの厚さは40nm以上、例えば、40nmないし300nmであり得る。前記第1伝導性半導体層116aは、第2導電型ドーパントがドーピングされ得る。前記第1伝導性半導体層116aがp型半導体層の場合、前記第2導電型ドーパントはp型ドーパントとして、Mg、Zn、Ca、Sr、Baなどを含むことができる。実施例の第1伝導性半導体層116aの厚さが40nm未満の場合、紫外線発光素子100の駆動時間に応じて徐々に低くなる出力電圧により信頼性が低下することがある。
【0089】
ここで、前記第1導電型半導体層112bn型半導体層、前記第2導電型半導体層116a、116bは、p型半導体層として説明しているが、前記第1導電型半導体層112bは、p型半導体層、前記第2導電型半導体層116a、116bは、n型半導体層で形成することもでき、これに限定されない。前記第1伝導性半導体層116aおよび第2伝導性半導体層116bの上には、前記第2導電型と反対の極性を有する半導体、例えば、n型半導体層(図示せず)を形成することができる。これに伴って、発光構造物110は、n-p接合構造、p-n接合構造、n-p-n接合構造、p-n-p接合構造のうちいずれか一つの構造で実現することができる。
【0090】
前記第2伝導性半導体層116bは、前記第1伝導性半導体層116a上に形成され得る。前記第2伝導性半導体層116bは、第2電極153が接触する電極接触層であり得る。前記第2伝導性半導体層116bは、前記第1伝導性半導体層116aと他の半導体で形成され得、例えば、前記第1伝導性半導体層116aのAl組成より低いAl組成を有したり、Al組成がないGaN系半導体であり得る。前記第2伝導性半導体層116bは、前記第1伝導性半導体層116aと第2電極153とのオーミックコンタクトのために前記第1伝導性半導体層116aと第2電極153との間に配置され得る。前記第2伝導性半導体層116bは、前記第1伝導性半導体層116aと第2電極153とのオーミックコンタクトのために第2導電型または第2導電型ドーパントを含むGaNであり得るが、これに限定されない。前記第2伝導性半導体層116bは、前記第2電極153と直接接する表面が平らであり得る。このために前記第2伝導性半導体層116bは、2D(Dimension)成長方法で形成され得る。第2伝導性半導体層116bの表面はラフな面で形成され得る。図8は、実施例の第2伝導性半導体層116bの表面を示した図である。実施例の前記第2伝導性半導体層116bは、前記第1伝導性半導体層116aと第2電極153との間のオーミックコンタクトのために50nm以下の厚さを有し、表面粗さ(RMS)を1nm以下、例えば、0.1nmないし1.0nmであり得る。実施例の前記第2伝導性半導体層116bは、1nm以下の表面粗さ(RMS)を含んで以後に形成される第2電極153との接触信頼度を向上させることができる。
【0091】
前記第1電極151は、前記第1導電型半導体層112b上に配置され得る。前記第1電極151は、前記第1導電型半導体層112bと電気的に連結され得る。前記第1電極151は、前記第2電極153と電気的に絶縁され得る。前記第1電極151は、伝導性酸化物、伝導性窒化物または金属であり得る。前記第1電極151は、接触層を含むことができ、前記接触層は、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)、ITON(ITO Nitride)、IZO(Indium Zinc Oxide)、IZON(IZO Nitride)、AZO(Aluminum Zinc Oxide)、AGZO(Aluminum Gallium Zinc Oxide)、IZTO(Indium Zinc Tin Oxide)、IAZO(Indium Aluminum Zinc Oxide)、IGZO(Indium Gallium Zinc Oxide)、IGTO(Indium Gallium Tin Oxide)、ATO(Antimony Tin Oxide)、GZO(Gallium Zinc Oxide)、IZON(IZO Nitride)、ZnO、IrOx、RuOx、NiO、Au、Cu、Ni、Ti、Ti-W、Cr、W、Pt、V、Fe、Mo物質のうち少なくとも一つを含むことができ、単層または多層で形成され得る。
【0092】
前記第2電極153は、前記第2伝導性半導体層116b上に配置され得る。前記第2電極153は、前記第2伝導性半導体層116bと電気的に連結され得る。前記第2電極153は、伝導性酸化物、伝導性窒化物または金属であり得る。前記第2電極153は、接触層を含むことができ、例えば、前記接触層は、ITO(Indium Tin Oxide)、ITON(ITO Nitride)、IZO(Indium Zinc Oxide)、IZON(IZO Nitride)、AZO(Aluminum Zinc Oxide)、AGZO(Aluminum Gallium Zinc Oxide)、IZTO(Indium Zinc Tin Oxide)、IAZO(Indium Aluminum Zinc Oxide)、IGZO(Indium Gallium Zinc Oxide)、IGTO(Indium Gallium Tin Oxide)、ATO(Antimony Tin Oxide)、GZO(Gallium Zinc Oxide)、IZON(IZO Nitride)、ZnO、IrOx、RuOx、NiO、Au、Cu、Ni、Ti、Ti-W、Cr、W、Pt、V、Fe、Mo物質のうち少なくとも一つを含むことができ、単層または多層で形成され得る。
【0093】
実施例の紫外線発光素子100は、17nm以下の(FWHM:Full Width at Half Maximum)を有し得る。一般的に20nm以上のFWHMを有する紫外線発光素子は、300nm以下、特に298nm下でDNA、蛋白質などを破壊するためアトピー治療などの医療装置への適用が困難である。実施例は、活性層114の量子井戸層それぞれが量子壁層それぞれの10%ないし25%厚さを含んで17nm以下のFWHMを実現して医療装置に適用される紫外線発光素子の信頼性を向上させることができる。
【0094】
実施例の紫外線発光素子100は、活性層114上にEBL130が配置されてキャリアの注入効率を向上させて100mA以上の高電流駆動を実現することができる。具体的に、実施例は、第1および第2中間バリア層133、135が第1バリア層131および第2バリア層137より高いAl組成を有するEBL130の構造によって100mA以上の高電流駆動の295ないし315nmのUVBを実現することができる。
【0095】
実施例は、基板101と活性層114との間に第1半導体層112a、第1超格子層120a、第1導電型半導体層112b、第2超格差層120bを含んで欠陥を改善して発光効率を向上させることができる。
【0096】
実施例は、量子壁層の厚さの10%ないし25%の厚さを有する量子井戸層を含む活性層114により光のパワーを向上させることができる。
【0097】
実施例は、40nm以上の厚さを有する第1伝導性半導体層116aにより信頼性を向上させることができる。
【0098】
実施例は、100mA以上の295ないし315nmの波長の紫外線発光素子100を実現してアトピー治療などの医療装置に適用され得る。
【0099】
図9ないし図13は、実施例による紫外線発光素子の製造方法を示した断面図である。
【0100】
図9を参照すると、実施例の紫外線発光素子の製造方法は、先ず、基板101上にAlNテンプレート層(Template、111)、第1超格子層120a、第1半導体層112a、第2超格子層120b、第1導電型半導体層112bが形成され得る。
【0101】
前記基板101は、熱伝導性に優れた物質で形成され得、伝導性基板または絶縁性基板であり得る。例えば、前記基板101は、サファイア(Al)、SiC、Si、GaAs、GaN、ZnO、Si、GaP、InP、Ge、Gaのうち少なくとも一つを使用することができる。前記基板101上には、凹凸構造が形成され得、これに限定しない。
【0102】
前記AlNテンプレート層111、第1超格子層120a、第1半導体層112a、第2超格子層120bおよび第1導電型半導体層112bは、有機金属化学蒸着法(MOCVD;Metal Organic Chemical Vapor Deposition)、化学蒸着法(CVD;Chemical Vapor Deposition)、プラズマ化学蒸着法(PECVD;Plasma-Enhanced Chemical Vapor Deposition)、分子線成長法(MBE;Molecular Beam Epitaxy)、水素化物気相成長法(HVPE;Hydride Vapor Phase Epitaxy)等の方法で形成されるが、これに限定されない。
【0103】
前記AlNテンプレート層111、第1超格子層120a、第1半導体層112a、第2超格子層120bおよび第1導電型半導体層112bは、100mbar以下の圧力で成長することができる。
【0104】
前記AlNテンプレート層111は、前記基板101の上に形成され得る。前記AlNテンプレート層111は、バッファー機能を含むことができる。前記AlNテンプレート層111は、前記AlNテンプレート層111の上に形成される発光構造物110の材料と基板101の格子不整合を緩和させることができ、前記AlNテンプレート層111は、AlN外にIII族-V族またはII族-VI族化合物半導体、例えば、GaN、InN、InGaN、AlGaN、InAlGaN、AlInNのうち少なくとも一つで形成され得る。
【0105】
前記第1超格子層120aは、前記AlNテンプレート層111上に配置され得る。前記第1半導体層112aは、前記第1超格子層120a上に配置され得る。前記第2超格子層120bは、前記第1半導体層112a上に配置され得る。第1導電型半導体層112bは、前記第2超格子層120b上に配置され得る。前記第1超格子層120a、第1半導体層112a、第2超格子層120bおよび第1導電型半導体層112bは、徐々にAl組成が低くなって前記AlNテンプレート層111と活性層114との間の格子の不一致および欠陥を改善することができる。
【0106】
前記第1超格子層120aは、前記AlNテンプレート層111上に形成され得る。前記第1超格子層120aは、前記AlNテンプレート層111上に配置されてAlNテンプレート層111と前記第1超格子層120aの上に形成される発光構造物110の材料の間の格子の不一致および欠陥を改善する機能を含むことができる。前記第1超格子層120aは、10ペアないし20ペアで交番するように形成された第1層121aおよび第2層121bを含むことができる。前記第2層121bは、AlGa1-xN(0.5≦x≦0.6)の組成式を有する半導体物質を含むことができる。前記第2層121bは、50%ないし60%のAl組成を含むことができ、実施例の前記第1層121aおよび前記第2層121bそれぞれの厚さは、1nmないし5nmであり得る。前記第1超格子層120aは、第1層121aおよび第2層121bが10ペア未満の場合、欠陥改善効果が低下することがある。前記第1超格子層120aは、第1層121aおよび第2層121bが20ペア超過の場合、格子定数差によって結晶性が低下することがある。前記第2層121bは、第1導電型AlGaNであり得る。前記第2層121bは、意図せずにドーピングされた窒化物半導体(Unintentionally Doped GaN)であり得る。例えば、前記第2層121bは、成長工程中に意図せずに第1導電型を有するAlGaNであり得る。
【0107】
前記第1半導体層112aは、前記第1超格子層120a上に形成され得る。前記第1半導体層112aは、III族-V族またはII族-VI族などの化合物半導体で実現され得る。例えば、前記第1半導体層112aは、GaN、InN、AlN、InGaN、AlGaN、InAlGaN、AlInN、AlGaAs、InGaAs、AlInGaAs、GaP、AlGaP、InGaP、AlInGaP、InPのうちいずれか一つ以上で形成され得る。実施例の第1半導体層112aは、AlGa1-yN(0.5≦y≦0.6)の組成式を有する半導体物質を含むことができる。実施例の第1半導体層112aは、50%ないし60%のAl組成を含むことができ、実施例の第1半導体層112a厚さは、10nmないし1000nmであり得る。実施例においては、200nmの厚さを有する第1半導体層112aを一例として説明するようにする。前記第1半導体層112aは、第1導電型ドーパントがドーピングできる。前記第1導電型ドーパントがn型ドーパントである場合、n型ドーパントとして、Si、Ge、Sn、Se、Teを含むことができるが、これに限定されない。
【0108】
前記第2超格子層120bは、前記第1半導体層112a上に形成され得る。前記第2超格子層120bは、前記第1半導体層112a上に配置されて前記第1半導体層112aと前記第2超格子層120bの上に形成される前記発光構造物110の材料の間の格子の不一致および欠陥を改善する機能を含むことができる。前記第2超格子層120bは、10ペアないし20ペアで交番するように形成された第3層123aおよび第4層123bを含むことができる。
【0109】
前記第3層123aは、AlGa1-aN(0.5≦a≦0.6)の組成式を有する半導体物質を含むことができる。前記第3層123aは、50%ないし60%のAl組成を含むことができる。実施例の前記第3層123aそれぞれの厚さは、1nmないし5nmであり得る。前記第3層123aのアルミニウム組成は、前記第1半導体層112aのアルミニウムの組成範囲内で配置され得る。これに伴って、第1半導体層112a上での格子の不一致および欠陥は改善され得る。
【0110】
前記第4層123bは、AlGa1-bN(0.45≦b≦0.55)の組成式を有する半導体物質を含むことができる。前記第4層123bは、45%ないし55%のAl組成を含むことができる。実施例の前記第4層123bそれぞれの厚さは、1nmないし5nmであり得る。前記第4層123bは、前記第3層123aのアルミニウム組成より低いアルミニウム組成を有し得る。前記第3、4層123a、123bのうち少なくとも一つまたはすべては第1導電型ドーパントを含むことができる。ここで、前記第1導電型ドーパントがn型ドーパントである場合、n型ドーパントとして、Si、Ge、Sn、Se、Teを含むことができるが、これに限定されない。実施例は、前記AlNテンプレート層111から活性層114に行くほどAl組成が徐々に低くなって結晶性を改善することができる。
【0111】
前記第1導電型半導体層112bは、前記第2超格子層120b上に形成され得る。前記第1導電型半導体層112bは、III族-V族またはII族-VI族などの化合物半導体で実現され得る。例えば、前記第1導電型半導体層112bは、GaN、InN、AlN、InGaN、AlGaN、InAlGaN、AlInN、AlGaAs、InGaAs、AlInGaAs、GaP、AlGaP、InGaP、AlInGaP、InPのうちいずれか一つ以上で形成され得る。前記第1導電型半導体層112bは、前記第1半導体層112a、前記第2層121bおよび前記第3層123aのAl組成より低いAl組成を有し得る。前記第1導電型半導体層112bのAl組成は、前記第4層123bのAl組成範囲と同じであり得る。

【0112】
実施例の第1導電型半導体層112bは、AlGa1-zN(0.45≦z≦0.55)の組成式を有する半導体物質を含むことができる。実施例の第1導電型半導体層112bは、45%ないし55%のAl組成を含むことができ、実施例の第1導電型半導体層112b厚さは、500nmないし1000nmであり得る。実施例いおいては、1000nmの厚さを有する第1導電型半導体層112bを一例として説明するようにする。前記第1導電型半導体層112bは、第1導電型ドーパントがドーピングできる。前記第1導電型ドーパントがn型ドーパントである場合、n型ドーパントとして、Si、Ge、Sn、Se、Teを含むことができるが、これに限定されない。
【0113】
図10を参照すると、前記活性層114は、第1導電型半導体層112b上に配置され、前記EBL130は、前記活性層114の上に配置され得る。前記活性層114およびEBL130は、有機金属化学蒸着法(MOCVD)、化学蒸着法(CVD)、プラズマ化学蒸着法(PECVD)、分子線成長法(MBE)、水素化物気相成長法(HVPE)等の方法で形成されるが、これに限定されない。
【0114】
前記活性層114およびEBL130の形成条件は、光のパワーを向上させることができ、光効率を向上させることができる。
【0115】
前記活性層114は、単一量子井戸構造、多重量子井戸構造(MQW:Multi Quantum Well)、量子線(Quantum-Wire)構造、または、量子点(Quantum Dot)構造のうち少なくともいずれか一つで形成され得る。前記活性層114は、前記第1導電型半導体層112bを介して注入される電子(または、正孔)と前記第1伝導性半導体層116aを介して注入される正孔(または、電子)が互いに会って、前記活性層114の形成物質によるエネルギーバンド(Energy Band)のバンドギャップ(Band Gap)差によって光を放出する層である。
【0116】
前記活性層114は、化合物半導体で構成され得る。前記活性層114は、例としてIII族-V族またはII族-VI族などの化合物半導体中で少なくとも一つで実現され得る。前記活性層114は、量子井戸層と量子壁層を含むことができる。前記活性層114が多重量子井戸構造で実現された場合、量子井戸層と量子壁層が交互に配置され得る。前記量子井戸層と量子壁層は、AlGaN/GaN、AlGaN/AlGaN、InGaN/GaN、InGaN/InGaN、InAlGaN/GaN、GaAs/AlGaAs、InGaAs/AlGaAs、GaP/AlGaP、InGaP AlGaPのうちいずれか一つ以上のペア構造で形成されるが、これに限定されない。
【0117】
実施例の活性層114は、量子井戸層それぞれの厚さは、量子壁層それぞれの厚さの10%ないし25%であり得る。図6を参照すると、実施例の活性層114は、量子壁層の10%ないし25%の厚さを有する量子井戸層構造によって光のパワーが向上し得る。例えば、前記量子井戸層それぞれは1.5nmないし2.5nmであり得る。図6は、10.9nmの量子壁層を有する活性層114の量子井戸層の厚さにより光のパワーを示したグラフであり、2.1nm厚さを有する量子井戸層で最も高い光のパワーを示す。
【0118】
前記EBL130は、前記活性層114上に形成され得る。前記EBL130は、第2ドーパントを含むことができる。実施例のEBL130は、複数のバリア層131、133、135、137および複数のウェル層132、134、136を含むことができる。前記EBL130は、III族-V族またはII族-VI族化合物半導体、例えば、前記EBL130は、AlGaN/AlGaNが3ペア以上形成されるが、これに限定されない。前記EBL130は、第2導電型ドーパントがドーピングできる。例えば、前記EBL130がp型半導体層である場合、前記第2導電型ドーパントは、p型ドーパントとして、Mg、Zn、Ca、Sr、Baなどを含むことができる。実施例のEBL130は、100mA以上の高電流駆動の295ないし315nmのUVBを実現するために活性層114に提供されるキャリアを増加させるための機能を含むことができる。また、前記EBL130は、電子を遮断する電子遮断機能を含んで発光効率を向上させることができる。このために実施例の第2導電型ドーパントを含むEBL130は、複数のバリア層131、133、135、137および複数のウェル層132、134、136は3ペア交番し得る。実施例の複数のバリア層131、133、135、137および複数のウェル層132、134、136は、Al組成および厚さによって発光効率を向上させることができる。
【0119】
前記EBL130の一部層は、活性層114の最後の量子壁層をエネルギーレベルを基準(REF)として高いAl組成を含むことができる。例えば前記活性層114の最後の量子壁層は、50%のAl組成を含むことができ、複数のバリア層131、133、135、137は、少なくとも45%以上のAl組成を含むことができる。ここで、前記複数のバリア層131、133、135、137は、前記複数のウェル層132、134、136)より高いAl組成を含むので、前記活性層114の最後の量子壁層より高いAl組成を含むことができる。前記EBL130のAl組成は、電子を遮断し、正孔を閉じ込めて前記活性層114のキャリア注入増加によって発光効率を向上させることができる。
【0120】
前記複数のバリア層131、133、135、137は、前記活性層114と接する第1バリア層131、前記第1伝導性半導体層116aと接する第2バリア層137および前記第1バリア層131と前記第2バリア層137との間に第1および第2中間バリア層133、135を含むことができる。ここで、前記第1および第2中間バリア層133、135は、いずれか一つが省略され得、3個以上の複数でもある。前記複数のウェル層132、134、136は、前記第1バリア層131と第1中間バリア層133の間の第1ウェル層132、前記第1および第2中間バリア層133、135の間の第2ウェル層134、前記第2中間バリア層135と第2バリア層137との間の第3ウェル層136を含むことができる。
【0121】
前記第1バリア層131は、活性層114の最後の量子壁層のAl組成より高いAl組成を有し得る。例えば、前記第1バリア層131は、AlGa1-pN(0.50≦p≦0.74)の組成式を有する半導体物質を含むことができる。実施例の前記第1バリア層131は、50%ないし74%のAl組成を含むことができ、実施例の前記第1バリア層131の厚さW1は、前記第1ウェル層132の厚さW2より厚いことがある。実施例の前記第1バリア層131の厚さW1は、3nmないし10nmであり得る。
【0122】
前記第2バリア層137は、第1伝導性半導体層116aより高いAl組成を有し得る。例えば前記第2バリア層137は、AlGa1-qN(0.50≦q≦0.74)の組成式を有する半導体物質を含むことができる。実施例の前記第2バリア層137は50%ないし74%のAl組成を含むことができ、実施例の前記第2バリア層137の厚さW7は、前記第3ウェル層136の厚さW6より厚いことがある。実施例の前記第2バリア層137の厚さW7は、3nmないし10nmであり得る。
【0123】
前記第1および第2中間バリア層133、135は、前記第1バリア層131および第2バリア層137より高いAl組成を有し得る。実施例のEBL130は、正孔注入を向上させることができる。例えば、EBL130は、前記第1および第2中間バリア層133、135に正孔を閉じ込めて活性層114のキャリア注入増加によって発光効率を向上させることができる。前記第1および第2中間バリア層133、135は、AlGa1-rN(0.55≦r≦0.74)の組成式を有する半導体物質を含むことができる。実施例の前記第1および第2中間バリア層133、135は55%ないし74%のAl組成を含むことができる。実施例の前記第1および第2中間バリア層133、135の厚さW3、W5は、前記第2ウェル層134の厚さW4より厚いことがある。実施例の前記第1および第2中間バリア層133、135の厚さW3、W5は、3nmないし10nmであり得る。具体的に、54%のAl組成を有する第1バリア層131および第2バリア層137と、64%の組成を有する第1および第2中間バリア層133、135とを含むEBL130は、一般的な紫外線発光素子より30%以上出力電圧が向上し得る。
【0124】
前記複数のウェル層132、134、136は、第1バリア層131と第1中間バリア層133との間の第1ウェル層132、第1および第2中間バリア層133、135の間の第2ウェル層134および前記第2中間バリア層135と第2バリア層137との間の第3ウェル層136を含むことができる。
【0125】
前記第1ウェル層132は活性層114の最後の量子壁層(図4の114a)のAl組成より低いAl組成を含むことができる。前記第1ウェル層132は、AlGa1-eN(0.24≦e≦0.45)の組成式を有する半導体物質を含むことができる。実施例の前記第1ウェル層132の厚さW1は、第1バリア層131の厚さW2および第1中間バリア層133の厚さW3より薄いことがある。実施例の第1ウェル層132の厚さW2は、1nmないし5nmであり得る。
【0126】
前記第2ウェル層134は、活性層114の最後の量子壁層のAl組成より低いAl組成を含むことができる。前記第2ウェル層134は、AlGa1-fN(0.24≦f≦0.48)の組成式を有する半導体物質を含むことができる。実施例の前記第2ウェル層134の厚さW4は、第1および第2中間バリア層133、135の厚さW3、W5より薄いことがある。実施例の第2ウェル層134の厚さW4は、1nmないし5nmであり得る。
【0127】
前記第3ウェル層136は、活性層114の最後の量子壁層のAl組成より低いAl組成を含むことができる。前記第3ウェル層136は、AlGa1-gN(0.24≦g≦0.48)の組成式を有する半導体物質を含むことができる。実施例の前記第3ウェル層136の厚さW6は、第2中間バリア層135の厚さW5および第2バリア層137の厚さW7より薄いことがある。実施例の第3ウェル層136の厚さW6は、1nmないし5nmであり得る。第2および第3ウェル層134、136は。互いに同じAl組成および厚さを有し得るが、これに限定されない。
【0128】
実施例は、前記活性層114上にEBL130が配置されてキャリアの注入効率を向上させて発光効率を向上させることができる。実施例は、100mA以上の高電流駆動の295ないし315nmのUVBを実現することができる。
【0129】
図11を参照すると、第1伝導性半導体層116aおよび第2伝導性半導体層116bは、前記EBL130上に形成され得る。前記第1伝導性半導体層116aおよび第2伝導性半導体層116bは、有機金属化学蒸着法(MOCVD)、化学蒸着法(CVD)、プラズマ化学蒸着法(PECVD)、分子線成長法(MBE)、水素化物気相成長法(HVPE)等の方法で形成されるが、これに限定されない。
【0130】
前記第1伝導性半導体層116aおよび第2伝導性半導体層116bは、前記第1導電型半導体層112bとEBL130との間の圧力で成長することができる。例えば、前記第1伝導性半導体層116aおよび第2伝導性半導体層116bは、450mbarの圧力で成長できるが、これに限定されない。
【0131】
前記第1伝導性半導体層116aは、前記EBL130上に形成され得る。前記第1伝導性半導体層116aは、III族-V族またはII族-VI族などの化合物半導体で実現され得る。例えば前記第1伝導性半導体層116aは、GaN、InN、AlN、InGaN、AlGaN、InAlGaN、AlInN、AlGaAs、InGaAs、AlInGaAs、GaP、AlGaP、InGaP、AlInGaP、InPのうちいずれか一つ以上で形成され得る。実施例の第1伝導性半導体層116aは、AlGa1-sN(0.20≦s≦0.45)の組成式を有する半導体物質を含むことができる。前記第1伝導性半導体層116aは、20%ないし45%のAl組成を含むことができる。前記第1伝導性半導体層116aの厚さは、40nm以上であり得る。図7は、実施例の第1伝導性半導体層の厚さによる信頼性を示したグラフである。図7を参照すると、実施例の第1伝導性半導体層116aは、40nm以上の厚さを有する場合、時間による出力電圧の変化が一定で信頼性を向上させることができる。実施例の第1伝導性半導体層116aの厚さは、40nmないし300nmであり得る。前記第1伝導性半導体層116aは、第2導電型ドーパントがドーピングできる。前記第1伝導性半導体層116aがp型半導体層である場合、前記第2導電型ドーパントは、p型ドーパントとして、Mg、Zn、Ca、Sr、Baなどを含むことができる。
【0132】
前記第2伝導性半導体層116bは前記第1伝導性半導体層116a上に形成され得る。前記第2伝導性半導体層116bは前記第1伝導性半導体層116aと第2電極(図2の153)とのオーミックコンタクトのために前記第1伝導性半導体層116aと第2電極(図2の153)の間に配置され得る。前記第2伝導性半導体層116bは、前記第1伝導性半導体層116aと第2電極(図2の153)とのオーミックコンタクトのために第1導電型ドーパントを含むGaNであり得るが、これに限定されない。前記第2伝導性半導体層116bは、前記第2電極(図2の153)と直接接する表面に平たいことがある。このために前記第2伝導性半導体層116bは2D成長方法で形成され得る。図8は実施例の第2伝導性半導体層の表面を示した図である。実施例の前記第2伝導性半導体層116bは、2D成長で平らな表面を実現して第2電極(図2の153)との接触信頼度を向上させることができる。
【0133】
図12を参照すると、第1および第2電極151、153は、発光構造物110上に形成され得る。前記発光構造物110は、メサエッチングを介して第1導電型半導体層112bの一部が前記活性層114、EBL130、第1伝導性半導体層116aおよび第2伝導性半導体層116bから露出することができる。
【0134】
前記第1電極151は、露出した前記第1導電型半導体層112b上に形成され得る。前記第1電極151は、前記第1導電型半導体層112bと電気的に連結され得る。前記第1電極151は、前記第2電極153と電気的に絶縁され得る。
【0135】
前記第2電極153は、前記第2伝導性半導体層116b上に形成され得る。前記第2電極153は、前記第2伝導性半導体層116bと電気的に連結され得る。
【0136】
前記第1および第2電極151、153は、伝導性酸化物、伝導性窒化物または金属であり得る。例えば、前記第1および第2電極151、153は、ITO(Indium Tin Oxide)、ITON(ITO Nitride)、IZO(Indium Zinc Oxide)、IZON(IZO Nitride)、AZO(Aluminum Zinc Oxide)、AGZO(Aluminum Gallium Zinc Oxide)、IZTO(Indium Zinc Tin Oxide)、IAZO(Indium Aluminum Zinc Oxide)、IGZO(Indium Gallium Zinc Oxide)、IGTO(Indium Gallium Tin Oxide)、ATO(Antimony Tin Oxide)、GZO(Gallium Zinc Oxide)、IZON(IZO Nitride)、ZnO、IrOx、RuOx、NiO、Au、Cu、Ni、Ti、Ti-W、Cr、W、Pt、V、Fe、Mo物質のうちで少なくとも一つを含むことができ、単層または多層で形成され得る。
【0137】
図13を参照すると、実施例は、第1および第2電極151、153が下部に配置されるフリップチップ構造であり得る。第1絶縁層161は、前記第1および第2電極151、153の下部面の一部を露出させ、発光構造物110と上に形成され得る。前記第1絶縁層161は、前記第1および第2電極151、153が配置された前記発光構造物110の下部と接することができる。
【0138】
前記第1絶縁層161から露出した前記第1および第2電極151、153の下部面上に第1および第2連結電極171、173が形成され得る。前記第1および第2連結電極171、173はメッキ工程で形成されるが、これに限定されない。前記第1絶縁層161は、酸化物または窒化物であり得る。例えば、前記第1絶縁層161は、SiO、Si、Si、Si、SiO、Al、TiO、AlNなどからなる群から少なくとも一つが選択され得る。
【0139】
前記第1および第2連結電極171、173は、Ag、Ni、Al、Rh、Pd、Ir、Ru、Mg、Zn、Pt、Cu、Au、Hfのうち少なくとも一つを含む金属または合金であり得る。前記第1および第2連結電極171、173は、前記金属または合金とITO(Indium-Tin-Oxide)、IZO(Indium-Zinc-Oxide)、IZTO(Indium-Zinc-Tin-Oxide)、IAZO(Indium-Aluminum-Zinc-Oxide)、IGZO(Indium-Gallium-Zinc-Oxide)、IGTO(Indium-Gallium-Tin-Oxide)、AZO(Aluminum-Zinc-Oxide)、ATO(Antimony-Tin-Oxide)等の透明伝導性物質の単層または多層であり得る。
【0140】
第2絶縁層163は、前記第1絶縁層161の下に形成されることができ、前記第1絶縁層161と直接接することができる。前記第2絶縁層163は、前記第1および第2連結電極171、173の下部を露出させ、前記第1および第2連結電極171、173の側副上に形成され得る。前記第2絶縁層163は。シリコンまたはエポキシのような樹脂水内に熱拡散制を添加して形成され得る。前記熱拡散制は、Al、Cr、Si、Ti、Zn、Zrのような物質を有する酸化物、窒化物、フッ化物、黄化物のうち少なくとも一つの物質、例えば、セラミック材質を含むことができる。前記熱拡散制は、所定の大きさの粉末粒子、微粒子、フィラー(filler)、添加剤と定義され得る。前記第2絶縁層163は省略されることもある。
【0141】
第1および第2パッド181、183は、前記第2絶縁層163から露出した第1および第2連結電極171、173上に形成され得る。前記第1および第2パッド181、183は、Ag、Ni、Al、Rh、Pd、Ir、Ru、Mg、Zn、Pt、Cu、Au、Hfのうち少なくとも一つを含む金属または合金であり得る。前記第1および第2パッド181、183は、前記金属または、合金とITO(Indium-Tin-Oxide)、IZO(Indium-Zinc-Oxide)、IZTO(Indium-Zinc-Tin-Oxide)、IAZO(Indium-Aluminum-Zinc-Oxide)、IGZO(Indium-Gallium-Zinc-Oxide)、IGTO(Indium-Gallium-Tin-Oxide)、AZO(Aluminum-Zinc-Oxide)、ATO(Antimony-Tin-Oxide)等の透明伝導性物質の単層または多層であり得る。
【0142】
実施例は、第1導電型半導体層112bの上に配置された基板101を含んでいるが、これに限定されない。例えば、前記基板101は、レーザーリフトオフ(LLO:Laser Lift Off)工程によって除去され得る。ここで、前記レーザーリフトオフ工程(LLO)は、前記基板101の下部面にレーザーを照射して、前記基板101と前記発光構造物110を互いに剥離させる工程である。実施例による発光素子100は、基板101およびAlNテンプレート層111が除去され得、これに限定しない。
【0143】
実施例の紫外線発光素子100は、17nm以下のFWHM(Full Width at Half Maximum)を有し得る。一般的に20nm以上のFWHMを有する紫外線発光素子は、300nm以下、特に298nm下でDNA、蛋白質などを破壊するため、アトピー治療などの医療装置への適用が困難である。実施例は、活性層114の量子井戸層それぞれが量子壁それぞれの10%ないし25%厚さを含んで17nm以下のFWHMを実現して医療装置に適用される紫外線発光素子の信頼性を向上させることができる。
【0144】
実施例の前記活性層114およびEBL130は、光のパワーを向上させることができ、光効率を向上させることができる。
【0145】
実施例は、活性層114上にEBL130が配置されてキャリアの注入効率を向上させて100mA以上の高電流駆動を実現することができる。具体的に、実施例は、第1および第2中間バリア層133、135が第1バリア層131および第2バリア層137より高いAl組成を有するEBL130の構造によって100mA以上の高電流駆動の295ないし315nmのUVBを実現することができる。
【0146】
実施例は、基板101と活性層114との間に第1半導体層112a、第1超格子層120a、第1導電型半導体層112b、第2超格差層120bを含んで欠陥を改善して発光効率を向上させることができる。
【0147】
実施例は、量子壁の厚さの10%ないし25%の厚さを有する量子井戸層を含む活性層114により光のパワーを向上させることができる。
【0148】
実施例は、40nm以上の厚さを有する第1伝導性半導体層116aにより信頼性を向上させることができる。
【0149】
図14は、実施例による発光素子パッケージを示した平面図である。
【0150】
図14に示されたように、実施例の発光素子パッケージ200は、発光素子100、パッケージ胴体201、放熱フレーム210、保護素子260、第1および第2リードフレーム220、230を含むことができる。
【0151】
前記パッケージ胴体201は、透光性材質、反射性材質、絶縁性材質のうち少なくとも一つを含むことができる。前記パッケージ胴体201は、前記発光素子100から放出された光に対して、反射率が透過率よりさらに高い物質を含むことができる。前記パッケージ胴体201は絶縁材質、例えば、セラミック素材を含む。前記セラミック素材は、同時塑性する低温塑性セラミック(LTCC:low temperature co-fired ceramic)または、高温塑性セラミック(HTCC:high temperature co-fired ceramic)を含む。前記パッケージ胴体201の材質は、例えば、AlNであり得、熱電導度が140W/mK以上の金属窒化物で形成することができる。前記パッケージ胴体201は、樹脂系の絶縁物質であり得る。例えば、前記パッケージ胴体201は、ポリフタルアミド(PPA:Polyphthalamide)、エポキシまたはシリコーン材質のような樹脂材質、シリコン(Si)、金属材質、PSG(photo sensitive glass)、サファイア(Al)、印刷回路基板(PCB)のうち少なくとも一つで形成され得る。前記パッケージ胴体201は、例えば、トップビュー形状が正方形であり得るが、これに限定しない。前記パッケージ胴体201のトップビュー形状は、円形または多角形状であり得る。
【0152】
前記パッケージ胴体201は、第1および第2リードフレーム220、230と結合することができる。前記パッケージ胴体201は、前記第1および第2リードフレーム220、230の上部面の一部を露出させるキャビティ203を含むことができる。前記キャビティ203は、前記パッケージ胴体201の上部がぼこぼこしたり陥没したリセスで形成され得る。前記キャビティ203は、前記第1リードフレーム220の上部面の一部を露出させることができ、前記第2リードフレーム230の上部面の一部を露出させることができる。前記第1および第2リードフレーム220、230は、前記キャビティ203の底部に配置され得る。第1および第2リードフレーム220、230は、前記キャビティ203の底部で互いに離隔して配置され得、少なくとも一部が前記パッケージ胴体201の内部に延びたりビア構造を通じてパッケージ胴体201の底部まで延びることができる。前記第1リードフレーム220は、キャビティ203の少なくとも2側面に隣接し、隣接した2側面に沿って延びる折り曲げられた形状を含むことができる。前記第2リードフレーム230は、前記発光素子100が配置された第1リード部231a、前記第1リード部231aの外側に配置された第2リード部231bおよび第3リード部231cを含む。前記第1リード部231aの表面面積は、前記第1リードフレーム220の表面面積より大きいことがあるので、放熱効率を改善させることができる。前記第1リード部231aは、第2リード部231bと第1リードフレーム220との間に配置され得る。前記第1リード部231aは、前記キャビティ203の底部のセンターに配置され得る。前記第1リード部231aは、ワイヤー100W2を通じて発光素子100と電気的に連結され得る。前記第2リード部231bは、発光素子100を基準として前記第1リードフレーム220の反対側に配置され、他の2側面に沿って折り曲げられた形状を有し得る。前記第2リード部231bと前記第1リードフレーム220のうち少なくとも一つは、前記発光素子100とワイヤーに連結され得る。
【0153】
前記キャビティ203の底部には、実施例による発光素子100が配置され得る。前記キャビティ203内には、前記発光素子100を保護するための保護素子260が配置され得る。
【0154】
前記第1リード部231a、前記キャビティ203の中心領域に露出し、前記第2リード部231bは、前記第1リードフレーム220と対角線で対称されて前記第1リードフレーム220の形状と対応し、前記第3リード部231cは、保護素子260が実装されるキャビティ203の角領域および対角線角領域に配置され得る。前記第1ないし第3リード部231a、231b、231cは、前記キャビティ203の底面に露出する前記第2リードフレーム230の上部面であって、面積および幅を含む形状は多様に変更され得る。
【0155】
前記第1および第2リードフレーム220、230は、一定間隔離隔して前記パッケージ胴体201と結合することができる。前記第2リードフレーム230上には、実施例による発光素子100が配置され得る。前記第1リードフレーム220は、前記発光素子100に連結された第1ワイヤー100W1が連結され得る。前記保護素子260は、第2リードフレーム230の第3リード部231c上に配置されて前記第1リードフレーム220とワイヤー260Wに連結され得る。前記第3リード部231cは、一つまたは複数に配置され得、前記第1リードフレーム220の両端部と所定の距離をおいて配置され得る。前記第3リード部231cは、前記キャビティ203の低部よりさらに低い深さで配置され、前記保護素子260が配置されるとき、前記保護素子260により光損失を減らすことができる。前記第1リードフレーム220は、前記第2リード部231bと対称される対角線に屈曲構造を有し得るが、これに限定されない。
【0156】
前記第1および第2リードフレーム220、230は、導電性物質を含むことができる。例えば前記第1および第2リードフレーム220、230は、チタニウム(Ti)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)、金(Au)、クロム(Cr)、タンタルム(Ta)、白金(Pt)、スズ(Sn)、銀(Ag)、りん(P)、鉄(Fe)、スズ(Sn)、亜鉛(Zn)、アルミニウム(Al))のうち少なくとも一つを含むことができ、複数の層で形成され得る。例えば、実施例の第1および第2リードフレーム220、230は、銅(Cu)を含むベース層と前記ベース層を覆う銀(Ag)を含む酸化防止層で構成されるが、これに限定されない。
【0157】
前記放熱フレーム210は、第1および第2リード電極211、213を含み、前記第1リード電極211は、第1ワイヤー100W1と連結される第1パッド部211aを含み、前記第2リード電極213は、第2ワイヤー100W2と連結される第2パッド部213aを含むことができる。前記放熱フレーム210は、セラミック胴体または、絶縁材質の胴体上に第1、2リード電極211、213が配置され、前記第1、2リード電極211、213上に実施例による発光素子100が配置される。前記発光素子100は、前記第1、2リード電極211、213にフリップチップボンディングされたり、一つまたは複数のワイヤーに連結され得る。前記第1、2リード電極211、213は、前記放熱フレーム210の胴体上に前記発光素子100の面積より大きい面積を有しているので、放熱効率を改善させることができ、パッケージ胴体201を介して熱伝導することができる。前記放熱フレーム210は、前記キャビティ203の底部に接着剤で接着され得、これに限定しない。
【0158】
前記発光素子100は、前記放熱フレーム210上に実装され得る。前記発光素子100は、図1ないし図13の技術的な特徴を含むことができる。
【0159】
前記保護素子260は、前記第3リード部231c上に配置され得る。前記保護素子260は、前記パッケージ胴体201から露出した前記第2リードフレーム230の上部面の上に配置され得る。前記保護素子260は、ツェナーダイオード、サイリスタ(Thyristor)、TVS(Transient Voltage Suppression)等であり得るが、これに限定されない。実施例の保護素子260は、ESD(Electro Static Discharge)から前記発光素子100を保護するツェナーダイオードを一例として説明するようにする。前記保護素子260は、ワイヤーを介して前記第1リードフレーム220と連結され得る。
【0160】
図15は、実施例による図1の発光素子または図14の発光素子パッケージを有する発光モジュールを示した斜視図であり、図16は、図15の発光モジュールの発光部を示した平面図であり、図17は、実施例の発光モジュールの光均一度を示した図である。
【0161】
図15および図16のように、実施例の発光モジュール10は、発光部20、第1および第2放熱部30、40を含むことができる。実施例は、第1および第2放熱部30、40の構成を限定しているが、これに限定されない。実施例は、高効率のUVB波長の信頼性が高い医療治療用発光モジュール10が要求される。また、実施例は、図17のように、ターゲット領域TAの光均一度(Uniformity)を70%以上実現すると共に発光素子パッケージ200の個数を減らして全体サイズを減らし、製造費用を減らすことができる発光モジュール10が要求される。このために実施例は、200mA以上の高電流駆動および17nm以下の半値幅FWHM)を有し、発光部20から発光された光がターゲット領域TAで70%以上の均一度(Uniformity)を有し得る。ここで、前記均一度(Uniformity)は、ターゲット領域で照度が最大になる中心領域と照度が最小になる角領域に対するものであって、最小照度(Min)/最大照度(Max)と定義することができる。
【0162】
図15および図16のように、前記第1放熱部30は、前記発光部20後面に配置され得る。前記第1放熱部30は、前記発光部20と直接接することができ、前記発光部20から発生した熱を放出することができる。前記第1放熱部30は、例えば、ヒートシンク(Heat sink)であり得るが、これに限定されない。前記第1放熱部30は、多数の放熱ピンを含むことができる。ここで、前記多数の放熱ピンは、放熱面積を広げて放熱効率を向上させることができる。
【0163】
前記第2放熱部40は、前記第1放熱部30の後面に配置され得る。前記第2放熱部40は、前記第1放熱部30と直接接することができる。前記第2放熱部40は、前記第1放熱部30に伝導した熱を外部に放出させる機能を含むことができる。例えば、前記第2放熱部40は、空気の対流を利用する冷却ファンを含むことができるが、これに限定されない。
【0164】
実施例の発光部20は、回路基板21および複数の発光素子パッケージ200を含むことができる。前記回路基板21は、前面に前記複数の発光素子パッケージ200が実装され得る。ここで、前記回路基板21は、後面に前記第1放熱部30が接触することができる。前記回路基板21のサイズは、第1方向の長さC1と第2方向の長さC2が同一であるか、または異なることがある。前記回路基板21の長さC1、C2は、発光素子パッケージ200の長さ200Wの4倍または、5倍以上であり得る。前記回路基板21は、樹脂系の印刷回路基板(PCB:Printed Circuit Board)、メタルコア(Metal Core) PCB、軟性(Flexible) PCB、セラミックPCB、FR-4基板を含むことができる。
【0165】
前記複数の発光素子パッケージ200は、100mA以上の高電流駆動の300nmないし320nmのUVBの波長を発光することができる。具体的に、前記複数の発光素子パッケージ200は、17nm以下の半値幅(FWHM)を有する光治療用有効波長(300nmないし320nm)を実現することができる。一般的に20nm以上の半値幅(FWHM)を有する紫外線発光素子は、300nm以下、特に298nm下でDNA、蛋白質などを破壊するためアトピー治療などの医療機器への適用が困難である。実施例の発光素子パッケージ200は、17nm以下の半値幅(FWHM)を実現して光治療用発光モジュール10の信頼性を向上させることができる。
【0166】
図16および図17のように、実施例の発光モジュール10は、発光素子パッケージ200から放出された紫外線波長の光が投射されるターゲット領域TA内で70%以上の光均一度(Uniformity)を実現することができる。前記光均一度(Uniformity)は、ターゲット領域TAで照度が最大になる中心領域と照度が最小になる角領域に対するものであって、最小照度(Min)/最大照度(Max)定義することができる。例えば、ターゲット領域TAは、発光モジュール10の発光部20から20mm離隔して30mmの幅(Y1、X1)を有し得るが、これに限定されない。前記ターゲット領域TAは、10mmないし30mmの幅(Y1、X1)を有し得る。具体的に、前記ターゲット領域TAは、光治療対象に最小照度(Min)/最大照度(Max)と定義される均一度(Uniformity)は70%以上であり、最小照度(Min)は10mW/cm以上であり得る。前記光均一度(Uniformity))が70%未満の場合、ターゲット領域TAの中心部と端領域の照度差によって光治療の信頼性が低下することがある。
【0167】
前記複数の発光素子パッケージ200は、第1方向(X-X’)に第1ピッチP1を有し、前記第1方向(X-X’)と直交する第2方向(Y-Y’)に第2ピッチP2を有し得る。前記第1および第2ピッチP1、P2は、前記ターゲット領域TAの幅(Y1、X1)の30%ないし50%であり得る。前記第1および第2ピッチP1、P2は、10mm以上であり得る。前記第1および第2ピッチP1、P2は、10mmないし15mmであり得る。前記第1および第2ピッチP1、P2は、互いに同一であり得るが、これに限定されない。例えば、前記第1および第2ピッチP1、P2は、互いに異なり得る。例えば、実施例は20mm離隔した30mmの幅(Y1、X1)を有するターゲット領域TAで70%以上の均一度(Uniformity)を実現するために10mmの第1および第2ピッチP1、P2を有する25個の発光素子パッケージ10を含むことができる。ここで、それぞれの発光素子パッケージ200は、10mW以上の光度(Po)を有し得る。前記発光素子パッケージ200の具体的な説明は、図6ないし図19を参照して詳細に説明するようにする。
【0168】
実施例は、ターゲット領域TAに提供される紫外線波長の均一度(Uniformity)を70%以上実現して光治療用発光モジュール10の信頼性を向上させることができる。
【0169】
実施例は、200mA以上の高電流駆動の光治療用有効波長(300nmないし320nm)の紫外線波長を実現して光治療用発光モジュール10の信頼性を向上させることができる。
【0170】
実施例は、17nm以下の半値幅(FWHM)を有する治療用紫外線波長の信頼性を向上させることができる発光モジュールおよび医療機器を提供することができる。
【0171】
実施例は、70%以上の光の均一度(Uniformity)を有し、ターゲット領域TA幅(Y1、X1)の30%ないし50%のピッチを有する複数の発光素子パッケージ200に全体発光素子パッケージ200の個数を減らして発光モジュール10のサイズを減らし、製造費用を減らすことができる。
【0172】
図18は、他の実施例であって、前記発光モジュールを有する医療機器を示した断面図であり、図19は、他の実施例の発光モジュールの均一度を示した図である。
【0173】
図16図18および図19に示されたように、前記発光モジュール10を含んだ医療機器70は、ターゲット領域TAで発光部20から発光された光が70%以上の均一度(Uniformity)を有し得る。ここで、他の実施例の発光モジュール端領域の最小照度(Min)が一定であるので、図16ないし図17の実施例の発光モジュールより高い均一度(Uniformity)を有し得る。ここで、図17の実施例の発光モジュールの最小照度は、四角形状のターゲット領域の角領域に局部的に現れる。したがって、他の実施例の発光モジュールは、ターゲット領域TAの均一度(Uniformity))の信頼度を向上させることができる。他の実施例の発光部20、第1および第2放熱部30、40の構成は、図17ないし図19の発光モジュール20の技術的な特徴を採用することができる。
【0174】
前記医療機器70は、UVランプとして、高効率のUVB波長の信頼性が高い医療治療用発光モジュールが要求される。また、他の実施例はターゲット領域の均一度(Uniformity)を70%以上実現すると共に発光モジュール内に含まれた発光素子パッケージの個数を減らして医療機器70サイズを減らし、製造費用を減らすことができる課題が要求される。このために実施例は、200mA以上の高電流駆動および17nm以下の半値幅(FWHM)を有し、発光部20から発光された光が円形ターゲット領域TAで70%以上の均一度(Uniformity)を有し得る。ここで、前記均一度は、ターゲット領域で照度が最大になる中心領域と照度が最小になる角領域に対するものであって、最小照度(Min)/最大照度(Max)と定義することができる。
【0175】
前記医療機器70は、光補償部60を含むことができる。前記光補償部60は、前記発光部20上に配置され得る。前記光補償部60は、前記医療機器70の光出射領域に配置され得る。前記光補償部60は、第1ないし第3補償部61、63、65を含むことができる。前記第1補償部61は、前記第2補償部63の上に配置され得る。前記第1補償部61は、光を拡散させる機能を含むことができる。前記第1補償部61は、テフロン(Teflon)を含むことができるが、これに限定されない。前記第1補償部61は、光の透過率が高く、防湿効率に優れる材質であり得る。
【0176】
前記第2補償部63は、前記第1補償部61の下に配置され、前記発光部20上に配置され得る。前記第2補償部63は、前記発光部20から発光された光が直接照射され得る。前記第2補償部63は、光透過率に優れる物質を含むことができる。また、前記第2補償部63は、光を拡散させる機能を含むことができる。例えば、前記第2補償部63は、ガラス系材質を含むことができる。前記第2補償部63は、例えば、LiF、MgF、CaF、BaF、Al、SiOまたは、光学ガラス(N-BK7)の透明な物質で形成され得、SiOの場合、クォーツ結晶またはUV Fused Silicaであり得る。また、前記第2補償部63は、低鉄分ガラス(low iron glass)であり得る。
【0177】
前記第3補償部65は、前記第1および第2補償部61、63の外側端を囲み、拡散させる機能を含むことができる。前記第3補償部65は、リングタイプで光を拡散させる機能を含むことができる。前記第3補償部65は、内部のオープン領域65aに第1補償部61および第2補償部63が配置され得る。すなわち、第1、2補償部61、63の周りに第3補償部65が結合することができる。前記第2補償部63の面積または第1方向の幅は、前記第1補償部61の面積または第1方向の幅よりさらに広いことがある。
【0178】
他の実施例は、発光モジュール上に第1ないし第3補償部61、63、65を含む光補償部60が配置されて前記発光部20から発光された光をターゲット領域TAに拡散させて均一度(Uniformity)を向上させることができる。
【0179】
前記光補償部60は、ケース69の上部オープン領域69aに結合され、少なくとも一部が突出することができる。前記ケース69の内部には、内部支持部67、68を備え、前記発光部20の外側を支持する下部支持部68と上部で光を反射させる上部支持部67とを含むことができる。前記上部支持部67は、前記光補償部60の第3補償部65の外側の下に配置され、前記第3補償部65がケース69に密着するように結合することができる。ここで、前記発光部20は、トップビュー形状が円形状や、図16のように多角形状であり得、このような形状により前記内部支持部67、68の内部ホールの形状も異なり得る。
【0180】
前記発光部20は、複数の発光素子パッケージ200を含む。前記複数の発光素子パッケージ200は、300nmないし320nmのUVB波長を発光することができる。前記複数の発光素子パッケージ200は、300nmないし320nm内で多様な波長を有し得る。前記複数の発光素子パッケージ200は、光治療、実験など多様な波長を選択的に利用することができる。このために前記複数の発光素子パッケージ200は、少なくとも2以上互いに異なる波長を有し得る。例えば、発光素子パッケージ200の一部は、300nmないし315nmの波長を発光でき、発光素子パッケージの他の一部は、315nmないし320nmの波長を発光することができる。前記複数の発光素子パッケージ200は、100mA以上の高電流駆動の300nmないし320nmのUVBの波長を発光することができる。具体的に、前記複数の発光素子パッケージ200は、17nm以下の半値幅(FWHM)を有する光治療用有効波長(300nmないし320nm)を実現することができる。一般的に20nm以上の半値幅(FWHM)を有する紫外線発光素子は300nm以下、特に298nm下でDNA、蛋白質などを破壊するため、アトピー治療などの医療機器への適用が困難である。実施例の発光素子パッケージ200は、17nm以下の半値幅(FWHM)を実現して光治療用発光モジュール10の信頼性を向上させることができる。
【0181】
図19のように、他の実施例の発光モジュールは、発光された紫外線波長の光が投射される円形ターゲット領域TA内で70%以上の均一度(Uniformity)を実現することができる。前記均一度(Uniformity)は、円形ターゲット領域TAで照度が最大になる中心領域と照度が最小になる角領域に対するものであって、最小照度(Min)/最大照度(Max)と定義することができる。例えば、円形ターゲット領域TAは、発光モジュール10の発光部20から20mm離隔し、30mmの直径Y2を有し得るが、これに限定されない。前記円形ターゲット領域TAは、10mmないし40mmの直径Y2を有し得る。具体的に前記円形ターゲット領域TAは、光治療対象に最小照度(Min)/最大照度(Max)と定義される均一度(Uniformity)は、70%以上であり、最小照度(Min)は10mW/cm以上であり得る。
【0182】
前記均一度(Uniformity)が70%未満である場合、円形ターゲット領域TAの中心部と端領域の照度差によって光治療の信頼性が低下することがある。
【0183】
図16を参照すると、前記複数の発光素子パッケージ200の第1方向(X-X’)に第1ピッチP1を有し、前記第1方向(X-X’)と直交する第2方向(Y-Y’)に第2ピッチP2を有し得る。前記第1および第2ピッチP1、P2は、前記円形ターゲット領域TAの直径Y2の30%ないし50%であり得る。前記第1および第2ピッチP1、P2は、10mm以上であり得る。前記第1および第2ピッチP1、P2は、10mmないし15mmであり得る。前記第1および第2ピッチP1、P2は、互いに同一であり得るが、これに限定されない。例えば、前記第1および第2ピッチP1、P2は、互いに異なることがある。例えば、実施例は、医療機器70から20mm離隔し、30mmの直径Y2を有する円形ターゲット領域TAに70%以上の均一度(Uniformity)を実現するために10mmの第1および第2ピッチP1、P2を有する25個の発光素子パッケージ200を含むことができる。ここで、それぞれの発光素子パッケージ200は、10mW以上の光度(Po)を有し得る。
【0184】
他の実施例は、ターゲット領域TAに提供される紫外線波長の均一度(Uniformity)を70%以上実現して光治療用医療機器70の信頼性を向上させることができる。
【0185】
他の実施例は、200mA以上の高電流駆動の光治療用有効波長(300nmないし320nm)の紫外線波長を実現して光治療用医療機器70の信頼性を向上させることができる。
【0186】
他の実施例は、17nm以下の半値幅(FWHM)を有する治療用紫外線波長の信頼性を向上させることができる医療機器70を提供することができる。
【0187】
他の実施例は、70%以上の光の均一度(Uniformity)を有し、円形ターゲット領域TAの直径Y2の30%ないし50%のピッチを有する複数の発光素子パッケージ200で全体発光素子パッケージ200の個数を減らして発光モジュールのサイズを減らし、製造費用を減らすことができる。したがって、他の実施例は、医療機器70のサイズおよび製造費用を減らすことができる。
【0188】
実施例による発光素子、パッケージおよびこれを有する発光モジュールは、医療機器、照明ユニット、指示装置、ランプ、街灯、車両用照明装置、車両用表示装置、スマート時計などに適用されるが、これに限定されない。
【0189】
以上、実施例に説明された特徴、構造、効果などは本発明の少なくとも一つの実施例に含まれ、必ずしも一つの実施例にのみ限定されるものではない。さらに、各実施例において例示された特徴、構造、効果などは、実施例が属する分野の通常の知識を有する者によって他の実施例に対しても組合せまたは、変形して実施可能である。したがって、このような組合せと変形に関係する内容は、本発明の範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【0190】
以上で実施例を中心に説明したが、これは単なる例示に過ぎず、本発明を限定するものではなく、本発明が属する分野の通常の知識を有した者であれば本発明の本質的な特性を逸脱しない範囲で、以上で例示されていない様々な変形と応用が可能であることが理解できるだろう。例えば、本発明の実施例に具体的に示された各構成要素は、変形して実施することができるものである。そして、このような変形と応用に係る差異点は、添付された請求範囲で規定する本発明の範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【産業上利用の可能性】
【0191】
本発明による紫外線発光素子は、多様な医療および治療分野に利用することができる。
【0192】
本発明によるUVB発光素子は、医療用機器に利用することができる。
【0193】
本発明による発光素子は、バイオメディカル(bio-medical)用光治療機器に利用することができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19