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  • 特許-レンズ及びレンズモジュール 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-05
(45)【発行日】2022-01-20
(54)【発明の名称】レンズ及びレンズモジュール
(51)【国際特許分類】
   G02B 3/00 20060101AFI20220113BHJP
   G02B 7/02 20210101ALI20220113BHJP
【FI】
G02B3/00 Z
G02B7/02 A
G02B7/02 B
G02B7/02 Z
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2020112644
(22)【出願日】2020-06-30
(65)【公開番号】P2021009383
(43)【公開日】2021-01-28
【審査請求日】2020-06-30
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2019/094069
(32)【優先日】2019-06-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】519312957
【氏名又は名称】エーエーシー オプティックス ソリューションズ ピーティーイー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100128347
【弁理士】
【氏名又は名称】西内 盛二
(72)【発明者】
【氏名】▲韋▼ ▲傳▼冬
【審査官】森内 正明
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-241980(JP,A)
【文献】特開2011-75682(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第103969708(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 3/00 - 3/14
G02B 7/02 - 7/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
対向設置される第1表面と第2表面、及び前記第1表面と前記第2表面を接続する接続面を含むレンズであって、
前記接続面は、順に前記第1表面から前記第2表面に向かって光軸に近づく方向に傾斜して延びる第1外縁面、第2外縁面及び第3外縁面からなり、前記第1外縁面と前記光軸との夾角は、第1夾角であり、前記第2外縁面と前記光軸との夾角は、第2夾角であり、前記第3外縁面と前記光軸との夾角は、第3夾角であり、前記第1夾角、前記第2夾角及び前記第3夾角のうち、2つは、10°以上60°未満であり、且つ他の1つは、0°超え且つ10°未満であることを特徴とするレンズ。
【請求項2】
前記第2夾角と前記第3夾角とは、いずれも10°以上60°未満であることを特徴とする請求項1に記載のレンズ。
【請求項3】
前記第1夾角と前記第3夾角とは、いずれも10°以上60°未満であることを特徴とする請求項1に記載のレンズ。
【請求項4】
前記第1夾角は、前記第3夾角よりも大きいことを特徴とする請求項3に記載のレンズ。
【請求項5】
対向設置される第1表面と第2表面、及び前記第1表面と前記第2表面を接続する接続面を含むレンズであって、
前記接続面は、前記第1表面から前記第2表面にかけて順に接続される第1外縁面、第2外縁面及び第3外縁面からなり、前記第1外縁面、前記第2外縁面及び前記第3外縁面のうち、1つは光軸に平行であり、他の2つはいずれも前記第1表面から前記第2表面に向かって前記光軸に近づく方向に沿って傾斜し、且つ傾斜角度は、いずれも10°以上60°未満であることを特徴とするレンズ。
【請求項6】
前記第2外縁面は、前記光軸に平行であり、前記第1外縁面と前記光軸との夾角は、第1夾角であり、前記第3外縁面と前記光軸との夾角は、第3夾角であり、前記第1夾角と前記第3夾角は、いずれも10°以上60°未満であることを特徴とする請求項5に記載のレンズ。
【請求項7】
前記第1夾角は、前記第3夾角よりも大きいことを特徴とする請求項6に記載のレンズ。
【請求項8】
前記第1外縁面は、前記光軸に平行であり、前記第2外縁面と前記光軸との夾角は、第2夾角であり、前記第3外縁面と前記光軸との夾角は、第3夾角であり、前記第2夾角と前記第3夾角は、いずれも10°以上60°未満であることを特徴とする請求項5に記載のレンズ。
【請求項9】
像側から物体側にかけて順に段設される第1内壁と第2内壁とを含む内壁を有する鏡筒を備えるレンズモジュールであって、
前記レンズモジュールは、請求項1~8のいずれか1項に記載のレンズをさらに含み、前記第1表面は、前記レンズの像側面であり、前記第2表面は、前記レンズの物体側面であり、前記接続面は、前記内壁に当接することを特徴とするレンズモジュール。
【請求項10】
前記第1外縁面又は前記第2外縁面は、前記第2内壁に当接することを特徴とする請求項9に記載のレンズモジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像レンズの技術分野に関し、特にレンズ及びレンズモジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、科学技術が絶えずに進歩しているにつれて、電子機器がスマート化に向けて発展しており、デジタルカメラの他、携帯型電子機器、例えば、タブレット型コンピュータ、携帯電話等にもレンズモジュールが搭載されている。従来の技術におけるレンズモジュールは一般的に鏡筒、鏡筒内に収容されたレンズ等を含む。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来技術では、プラスチックレンズの製作は、通常金型内で行われ、硬化成形後、成形されたレンズが取り出されて(即ち、離型)レンズモジュールに組み込まれる。しかしながら、従来技術におけるレンズは、成形後、ドラフト角度の角度が小さいため、レンズの離型性が良くない。
【0004】
従って、新型のレンズ及びレンズモジュールを提供し、上記問題を解決する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の目的は、レンズをよりうまく離型することができるレンズ及びレンズモジュールを提供することにある。
本発明の技術案は以下の通りである。
【0006】
対向設置される第1表面と第2表面、及び前記第1表面と前記第2表面を接続する接続面を含むレンズであって、前記接続面は、順に前記第1表面から前記第2表面に向かって光軸に近づく方向に傾斜して延びる第1外縁面、第2外縁面及び第3外縁面からなり、前記第1外縁面と前記光軸との夾角は、第1夾角であり、前記第2外縁面と前記光軸との夾角は、第2夾角であり、前記第3外縁面と前記光軸との夾角は、第3夾角であり、前記第1夾角、前記第2夾角及び前記第3夾角のうち、2つは、10°以上60°未満であり、且つ他の1つは、0°超え且つ10°未満である。
【0007】
本発明の有益な効果は以下の通りである。
本発明に係るレンズでは、接続面全体が第1表面から第2表面に向かって光軸に近づく方向に傾斜し、第1外縁面、第2外縁面及び第3外縁面のうちの少なくとも1つが光軸と大きいドラフト角度を形成することで、成形されたレンズが金型から離型しやすくなり、且つ他の少なくとも1つが光軸と小さいドラフト角度を形成することで、組立の安定性を保証する。
【0008】
さらに、前記第2夾角と前記第3夾角とは、いずれも10°以上60°未満である。
【0009】
さらに、前記第1夾角と前記第3夾角とは、いずれも10°以上60°未満である。
【0010】
さらに、前記第1夾角は、前記第3夾角よりも大きい。
【0011】
対向設置される第1表面と第2表面、及び前記第1表面と前記第2表面を接続する接続面を含むレンズであって、前記接続面は、前記第1表面から前記第2表面にかけて順に接続される第1外縁面、第2外縁面及び第3外縁面からなり、前記第1外縁面、前記第2外縁面及び前記第3外縁面のうち、1つは光軸に平行であり、他の2つはいずれも前記第1表面から前記第2表面に向かって前記光軸に近づく方向に沿って傾斜し、且つ傾斜角度は、いずれも10°以上60°未満である。
【0012】
本発明の有益な効果は以下の通りである。本発明に係るレンズでは、接続面全体は概ね第1表面から第2表面に向かって光軸に近づく方向に傾斜し、第1外縁面、第2外縁面及び第3外縁面のうちの2つは、光軸と方向が同じであるドラフト角度を形成し、且つ少なくとも1つは、光軸と大きいドラフト角度を形成することで、成形されたレンズが金型から離型しやすくなる。
【0013】
さらに、前記第2外縁面は、前記光軸に平行であり、前記第1外縁面と前記光軸との夾角は、第1夾角であり、前記第3外縁面と前記光軸との夾角は、第3夾角であり、前記第1夾角と前記第3夾角は、いずれも10°以上60°未満である。
【0014】
さらに、前記第1夾角は、前記第3夾角よりも大きい。
【0015】
さらに、前記第1外縁面は、前記光軸に平行であり、前記第2外縁面と前記光軸との夾角は、第2夾角であり、前記第3外縁面と前記光軸との夾角は、第3夾角であり、前記第2夾角と前記第3夾角はいずれも10°以上60°未満である。
【0016】
像側から物体側にかけて順に段設される第1内壁と第2内壁とを含む内壁を有する鏡筒を備えるレンズモジュールであって、前記レンズモジュールは、上記レンズをさらに含み、前記第1表面は、前記レンズの像側面であり、前記第2表面は、前記レンズの物体側面であり、前記接続面は、前記内壁に当接する。
【0017】
本発明の有益な効果は以下の通りである。レンズの離型性が優れ、且つレンズが鏡筒内に取り付けられるとき、レンズの性能も影響を受けない。
【0018】
さらに、前記第1外縁面又は前記第2外縁面は、前記第2内壁に当接する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の実施例1のレンズモジュールの断面図である。
図2】本発明の実施例1のレンズの断面図である。
図3】本発明の実施例2のレンズモジュールの断面図である。
図4】本発明の実施例2のレンズの断面図である。
図5】本発明の実施例4のレンズの断面図である。
図6】本発明の実施例5のレンズの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面及び実施形態を参照しながら、本発明をさらに説明する。
なお、本発明の実施例での全ての方向性指示(例えば、上、下、左、右、前、後…)は、ある特定の姿勢(図に示すように)における各部材間の相対的な位置関係、運動状況等を説明するためのものであり、上記特定の姿勢が変化すると、それに伴って上記方向性指示も変化する。
【0021】
また、本明細書において「第1」、「第2」等に関する説明は、単に説明するためのものであり、その相対的な重要性を示すまたは示唆する、あるいは示される技術的特徴の数を暗黙的に示すと理解すべきではない。これにより、「第1」、「第2」が限定された特徴は、少なくとも1つの前記特徴を明示的または暗黙的に含むことができる。また、各実施例同士の技術的解決手段が、相互に結合可能であるが、当業者であれば実現できるものでなければならず、技術的解決手段の結合が相互に矛盾し、又は実現できない場合にはそのような技術的解決手段の組み合わせが存在せず、本発明が請求する保護の範囲内に含まれないことを理解すべきである。
【実施例1】
【0022】
図1図2を参照すると、本発明に係る実施例は、レンズモジュール1を提供する。レンズモジュール1は、鏡筒100、レンズ200、第1レンズ300、第2レンズ400及び第3レンズ500を含み、レンズ200、第1レンズ300、第2レンズ400及び第3レンズ500は、像側から物体側にかけて順に鏡筒100内に設けられている。
【0023】
ここで、図2に示すように、レンズ200は、第1表面210、第2表面220、及び第1表面210と第2表面220を接続する接続面230を含み、接続面230は鏡筒100の内壁に接続されている。本実施例では、第1表面210はレンズ200の像側面であり、第2表面220はレンズ200の物体側面である。理解できるように、他の実施例では、第1表面210はレンズ200の物体側面であり、第2表面220はレンズ200の像側面であってもよい。
【0024】
接続面230は、第1表面210から第2表面220にかけて順に接続される第1外縁面232、第2外縁面234及び第3外縁面236を含む。第1外縁面232、第2外縁面234及び第3外縁面236のうち、1つは光軸に平行であり、他の2つはいずれも第1表面210から第2表面220に向かって光軸に近づく方向に沿って傾斜し、且つ光軸に対して傾斜する2つの外縁面のうち、少なくとも1つの傾斜角度は、10°以上60°未満である。
【0025】
本実施例では、第1外縁面232は光軸に平行であり、レンズ200が鏡筒100に取り付けられるとき、第1外縁面232は鏡筒100の内壁に当接し、第2外縁面234と第3外縁面236は光軸に対して傾斜し、且つ第2外縁面234と第3外縁面236のうちの少なくとも1つの傾斜角度は10°以上60°未満である。
【0026】
本実施例に係るレンズ200は、従来技術に対して、その接続面230全体が概ね物体側から像側に向かってレンズ200の光軸から離間する方向に傾斜し、第2外縁面234と第3外縁面236が、いずれも光軸とドラフト角度を形成し、且つ少なくとも1つが光軸と大きいドラフト角度を形成することができ、これにより、成形後のレンズ200が金型から離型しやすくなる。なお、接続面230のうち、一部が鉛直面であり、鏡筒100の内壁との良好な密着性を保証することができる。なお、外縁面の傾斜角度がこの範囲内にある場合、レンズ200が金型から簡単に離型することを保証するとともに、ドラフト角度が大きすぎることによって、レンズ200のコバ欠けがひどくなり、レンズ200の機械的強度に影響を与えることを回避することができる。
【0027】
具体的に、第2外縁面234と光軸との夾角は、第2夾角であり、第3外縁面236と光軸との夾角は、第3夾角である。第2夾角と第3夾角のうちの少なくとも1つは10°以上60°未満である。
【0028】
本実施例では、第3夾角は第2夾角よりも大きく、第3夾角は30°であり、第2夾角は10°である。当然ながら、他の実施例では、第3夾角を第2夾角よりも小さくしてもよく、具体的に実際の需要に応じて設定することができる。
【0029】
本実施例に係るレンズ200の第2夾角と第3夾角はいずれも大きいドラフト角度であり、且つドラフト角度の向きが同じであり、レンズ200が金型内で成形された後、レンズ200が金型から良好に離型することができる。なお、第3夾角を第2夾角よりも大きくすることにより、離型の過程において、レンズ200が徐々に金型から離型しやすくなる。
【0030】
図1に示すように、本実施例では、鏡筒100は、像側から物体側にかけて順に段設される第1内壁110及び第2内壁120を含む。第1外縁面232は第2内壁120に当接し、且つ第1外縁面232の一部と第1内壁110との間に接着剤塗布溝600が形成され、接着剤塗布溝600内に接着剤を塗布することで、レンズ200を固定することができる。
【0031】
理解できるように、レンズ群における他のレンズの離型性を高めるために、必要に応じて第1レンズ300、第2レンズ400又は第3レンズ500の外周面を本実施例に係るレンズ200の接続面230と類似する構成とすることができる。
【実施例2】
【0032】
図3及び図4を参照すると、本発明に係る実施例2が実施例1と相違する点は、第2外縁面234aが光軸に平行であり、第1外縁面232aと第3外縁面236aが像側から物体側に向かってレンズ200aの光軸に近づく方向に傾斜することにある。第1外縁面232aと光軸との夾角は第1夾角であり、第3外縁面236aと光軸との夾角は第3夾角であり、第1夾角と第3夾角のうちの少なくとも1つは10°以上60°未満である。
【0033】
本実施例では、第1夾角は第3夾角よりも大きく、第1夾角は25°であり、第3夾角は15°である。当然ながら、他の実施例では、第1夾角は第3夾角以下であってもよい。具体的に、実際の需要に応じて設定することができる。
【0034】
本実施例では、第2外縁面234aは鏡筒100の第2内壁120に当接し、第1外縁面232a、像側面210aの一部及び第1内壁110により囲まれて接着剤塗布溝600を形成する。また、レンズ200aの第1外縁面232aがレンズの径方向に沿って外方へ傾斜するため、接着剤はレンズ200aとの接触面積がより大きくなり、接着剤の塗布後、信頼性がより高くなる。
【実施例3】
【0035】
本発明に係る実施例3が実施例1と相違する点は、第3外縁面236が光軸に平行であり、第1外縁面232と第2外縁面234が像側から物体側に向かってレンズ200の光軸に近づく方向に傾斜することにある。第1外縁面と光軸との夾角は第1夾角であり、第2外縁面と光軸との夾角は第2夾角であり、第1夾角と第2夾角のうちの少なくとも1つは10°以上60°未満である。
【0036】
本実施例では、第3外縁面234は鏡筒100の第2内壁120に当接し、第1外縁面232、第2外縁面234及び第1内壁110により囲まれて接着剤塗布溝600を形成する。また、レンズ200の第1外縁面232及び第2外縁面234がレンズの径方向に沿って外方へ傾斜するため、接着剤はレンズ200との接触面積がより大きくなり、接着剤の塗布後、信頼性がより高くなる。
【実施例4】
【0037】
図5を参照すると、本発明に係る実施例4が実施例1と相違する点は、接続面230bが順に第1表面210bから第2表面220bに向かって光軸に近づく方向に傾斜して延びる第1外縁面232b、第2外縁面234b及び第3外縁面236bを含むことにあり、第1外縁面232bと光軸との夾角は第1夾角であり、第2外縁面234bと光軸との夾角は第2夾角であり、第3外縁面236bと光軸との夾角は第3夾角であり、第1夾角、第2夾角及び第3夾角のうち、少なくとも1つは10°以上60°未満であり、且つ他の少なくとも1つは0°超え且つ10°未満である。
【0038】
本実施例に係るレンズ200bは、従来技術に対して、その接続面230b全体が概ね第1表面210bから第2表面220bに向かってレンズ200bの光軸に近づく方向に傾斜し、第1外縁面232b、第2外縁面234b及び第3外縁面236bのうちの少なくとも1つが光軸と大きいドラフト角度を形成することで、成形されたレンズ200bが金型から離型しやすくなり、且つ他の少なくとも1つが光軸と小さいドラフト角度を形成することで、組立の安定性を保証する。
【0039】
レンズ200bがレンズモジュール1の鏡筒100に適用される場合、最小の角度に対応する外縁面は鏡筒100の内壁に密着する。
【0040】
本実施例では、第1夾角の角度は最小であり、この場合、第1外縁面232bが鏡筒100の内壁に密着することができる。第1夾角は0°超え且つ10°未満であり、第1外縁面232は光軸とドラフト角度を形成し、第2夾角と第3夾角とはいずも10°以上60°未満であり、第2外縁面234b及び第3外縁面236bは、いずれも光軸と大きいドラフト角度を形成することができる。
【0041】
本実施例では、第1夾角は5°であり、第3夾角は第2夾角よりも大きく、第2夾角は10°であり、第3夾角は30°である。当然ながら、他の実施例では、第3夾角は第2夾角以下であってもよい。具体的に実際の需要に応じて設定することができる。
【実施例5】
【0042】
図6を参照すると、本発明に係る実施例5が実施例4と相違する点は、本実施例では、第2夾角の角度が最小であり、この場合、第2外縁面234cが鏡筒100の内壁に密着することができることにある。第2夾角は0°超え且つ10°未満であり、第2外縁面234cは光軸と小さいドラフト角度を形成し、第1夾角と第3夾角はいずれも10°以上60°未満であり、第1外縁面232c及び第3外縁面236cはいずれも光軸と大きいドラフト角度を形成することができる。
【0043】
本実施例では、第2夾角は5°であり、第1夾角は第3夾角よりも大きく、第1夾角は25°であり、第3夾角は15°である。当然ながら、他の実施例では、第1夾角は第3夾角以下であってもよい。具体的に実際の需要に応じて設定することができる。
【0044】
理解できるように、他の実施例では、第3夾角を角度が最小である夾角とすることができ、これにより、第3外縁面236cが光軸と小さいドラフト角度を形成し、第1外縁面232及び第2外縁面234cが、いずれも光軸と大きいドラフト角度を形成することができる。具体的な角度の設定が具体的な需要に応じて行うことができる。
【0045】
上述したのは、本発明の実施形態に過ぎない。ここで、注意すべきことは、当業者であれば、本発明の創造的発想から逸脱しない限り、改良をなすことも可能であり、これらの改良が何れも本発明の保護範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0046】
100 鏡筒
110 第1内壁
120 第2内壁
200 レンズ
210 像側面
220 外側面
230 接続面
232 第1外縁面
234 第2外縁面
236 第3外縁面
300 第1レンズ
400 第2レンズ
500 第3レンズ
600 接着剤塗布溝
図1
図2
図3
図4
図5
図6