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特許7003231アップリンク制御チャネルリソース割当方法および装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-05
(45)【発行日】2022-01-20
(54)【発明の名称】アップリンク制御チャネルリソース割当方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04L 27/26 20060101AFI20220113BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20220113BHJP
   H04W 72/12 20090101ALI20220113BHJP
【FI】
H04L27/26 113
H04W72/04 136
H04W72/12 150
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2020513857
(86)(22)【出願日】2017-09-08
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-11-12
(86)【国際出願番号】 CN2017101094
(87)【国際公開番号】W WO2019047172
(87)【国際公開日】2019-03-14
【審査請求日】2020-03-06
(73)【特許権者】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】110002572
【氏名又は名称】特許業務法人平木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ハン,シャンフイ
(72)【発明者】
【氏名】シア,シュチアン
(72)【発明者】
【氏名】リアン,チュンリ
(72)【発明者】
【氏名】ゴウ,ウェイ
(72)【発明者】
【氏名】シ,ジン
(72)【発明者】
【氏名】ツァン,ウェン
【審査官】阿部 弘
(56)【参考文献】
【文献】特表2013-542685(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0048052(US,A1)
【文献】ZTE,UL control for CBG[online],3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1706 R1-1710019,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1706/Docs/R1-1710019.zip>,2017年06月17日,pp. 1-5
【文献】Intel Corporation,Long PUCCH design aspects[online],3GPP TSG RAN WG1 #88b R1-1705031,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_88b/Docs/R1-1705031.zip>,2017年03月25日,pp. 1-5
【文献】Huawei, HiSilicon,Remaining issues for dynamic adaptation of PUCCH formats for HARQ-ACK feedback[online], 3GPP TSG-RAN WG1#83 R1-156453,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_83/Docs/R1-156453.zip>,2015年11月07日,pp. 1-3
【文献】Intel Corporation,Long PUCCH over multiple slots[online],3GPP TSG RAN WG1 #90 R1-1712581,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_90/Docs/R1-1712581.zip>,2017年08月12日,pp. 1-6
【文献】Nokia Networks,Dynamic PUCCH format adaptation[online], 3GPP TSG-RAN WG1#83 R1-157126,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_83/Docs/R1-157126.zip>,2015年11月06日,pp. 1-3
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 27/26
H04W 72/04
H04W 72/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局において実行される無線通信方法であって、
移動局に対して割り当てられたチャネルリソースセットの通知を送信するステップであって、各チャネルリソースセットは、少なくとも1つのチャネルリソースを含み、第1チャネルリソースセット内の1つまたは複数のチャネルリソースは、最大2ビットを搬送するように構成され、第2チャネルリソースセット内の1つまたは複数のチャネルリソースは、3ビット以上を搬送するように構成されており、前記通知は前記移動局に対して送信される無線リソース制御(RRC)メッセージ内に含まれており、前記RRCメッセージは、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)フォーマットタイプ、PUCCH長、開始シンボルインデックス、周波数ホッピング有効化または無効化情報、巡回シフトインデックス、時間領域直交カバーコード(OCC)、を含む、ステップ;
前記第1チャネルリソースセットと前記第2チャネルリソースセットのうちの1つからのチャネルリソースを使用して、メッセージを前記移動局から受信するステップ;
を有する方法。
【請求項2】
前記チャネルリソースセットは、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースセットを含み、
前記1つまたは複数のチャネルリソースは、1つ以上のPUCCHリソースを含む、
請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記メッセージは、肯定応答(ACK)メッセージまたは非肯定応答(NACK)メッセージを含む、
請求項1記載の方法。
【請求項4】
無線通信方法であって、
移動局によって、前記移動局に割り当てられたチャネルリソースセットの通知を受信するステップであって、各チャネルリソースセットは、少なくとも1つのチャネルリソースを含み、第1チャネルリソースセット内の1つまたは複数のチャネルリソースは、最大2ビットを搬送するように構成され、第2チャネルリソースセット内の1つまたは複数のチャネルリソースは、3ビット以上を搬送するように構成されており、前記通知は前記移動局に対して送信される無線リソース制御(RRC)メッセージ内に含まれており、前記RRCメッセージは、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)フォーマットタイプ、PUCCH長、開始シンボルインデックス、周波数ホッピング有効化または無効化情報、巡回シフトインデックス、時間領域直交カバーコード(OCC)、を含む、ステップ;
前記移動局によって、前記第1チャネルリソースセットまたは前記第2チャネルリソースセットのいずれかからのチャネルリソースを使用してメッセージを送信するステップ; を有する方法。
【請求項5】
前記チャネルリソースセットは、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースセットを含み、
前記1つまたは複数のチャネルリソースは、1つ以上のPUCCHリソースを含む、
請求項記載の方法。
【請求項6】
前記メッセージは、肯定応答(ACK)メッセージまたは非肯定応答(NACK)メッセージを含む、
請求項記載の方法。
【請求項7】
コードが記憶された非一時的コンピュータ可読プログラム記憶媒体であって、前記コードは、プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに、請求項1からのいずれか1項記載の方法を実行させる、記憶媒体。
【請求項8】
プロセッサと、命令を格納するメモリとを備える基地局であって、前記命令は、前記プロセッサによって実行されると、請求項1からのいずれか1項記載の方法を実施するように前記基地局を構成する、基地局。
【請求項9】
プロセッサと、命令を格納するメモリとを備えるモバイルデバイスであって、前記命令は、前記プロセッサによって実行されると、請求項からのいずれか1項記載の方法を実装するように前記モバイルデバイスを構成する、モバイルデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、デジタル無線通信を対象とする。
【背景技術】
【0002】
モバイル通信技術は、ますます接続されネットワーク化された社会に向かって世界を動かしている。既存の無線ネットワークと比較して、次世代システムおよび無線通信技術は、はるかに広範囲のユースケース特性をサポートし、より複雑かつ高度な範囲のアクセス要件および柔軟性を提供する必要がある。
【0003】
LTE(Long-Term Evolution)は、3GPP(3rd Generation Partnership Project)によって開発された、モバイルデバイスおよびデータ端末のための無線通信規格である。LTE Advanced(LTE-A)は、LTE規格を強化する無線通信規格である。5Gとして知られる第5世代の無線システムは、LTEおよびLTE-A無線規格を進歩させ、より高いデータレート、多数の接続、超低遅延、高信頼性、および他の新たなビジネスニーズをサポートすることにコミットしている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースを割り当てるための方法、システム、およびデバイスに関する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
例示的な実施形態は、無線通信方法を開示する。例示的な方法は以下を含む:移動局によって、移動局に対して割り当てられたチャネルリソースグループの第1セットの第1通知を受信するステップであって、各前記チャネルリソースグループは、少なくとも1つのチャネルリソースを含む、ステップ;前記移動局によって、前記移動局に対して割り当てられたチャネルリソースグループの第2セットの第2通知を受信するステップであって、チャネルリソースグループの前記第1セットはチャネルリソースグループの前記第2セットを含み、前記第2通知はチャネルリソースグループの前記第1セットに属する1つまたは複数のチャネルリソースを通知するように構成されている、ステップ;前記移動局によって、1つまたは複数の前記チャネルリソースを使用して、1つまたは複数のメッセージを送信するステップ。
【0006】
いくつかの実施形態では、チャネルリソースグループの前記第1セットは、互いに異なる数のチャネルリソースを有する少なくとも2つのチャネルリソースグループを含む。いくつかの実施形態では、チャネルリソースグループの前記第1セットは、少なくとも2つのチャネルリソースグループを含み、前記少なくとも2つのチャネルリソースグループのそれぞれは、前記移動局によって復号された1つまたは複数のチャネルリソースを含む。いくつかの実施形態では、チャネルリソースグループの前記第2セットは、前記移動局によって復号された1つまたは複数のチャネルリソースを含む。
【0007】
いくつかの実施形態では、前記移動局によって受信された前記第2通知は、前記移動局に対して割り当てられたチャネルリソースグループの前記第2セットに含まれる第1チャネルリソースグループを識別する第1チャネルリソースグループインデックスを含む。例示的な実施形態では、チャネルリソースグループの前記第1セットは、第2チャネルリソースグループを含み、前記移動局は、前記第2チャネルリソースグループを識別する第2チャネルリソースグループインデックスを計算し、前記第2チャネルリソースグループインデックスは、前記第1チャネルリソースグループインデックスおよび所定値の関数である。いくつかの実施形態では、前記第2チャネルリソースグループインデックスは、前記第1チャネルリソースグループインデックスと前記所定値とを加算することによって計算される。
【0008】
いくつかの実施形態では、前記1つまたは複数のメッセージは、肯定応答(ACK)メッセージおよび非肯定応答(NACK)メッセージのうちの任意の1つまたは複数を含む。
【0009】
いくつかの実施形態では、前記第1通知を受信するステップは、チャネルリソースグループの前記第1セットを前記移動局に対して割り当てる無線リソース制御(RRC)メッセージを受信するステップを含む。いくつかの実施形態では、前記第2通知を受信するステップは、チャネルリソースグループの前記第2セットを前記移動局に対して割り当てるダウンリンク制御情報(DCI)を受信することを備える。
【0010】
いくつかの実施形態では、前記方法はさらに以下を含む:前記移動局によって、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソース値を有する無線リソース制御(RRC)メッセージを受信するステップ;前記移動局によって、時間領域、周波数領域、および符号領域のうちの任意の1つまたは複数において、前記PUCCHリソース値をマッピングするステップ。
【0011】
実施形態において、前記方法はさらに以下を含む:前記移動局により、少なくとも1つのリソースセットを有する無線リソース制御(RRC)メッセージを受信するステップであって、前記少なくとも1つのリソースセットは、HARQ-ACKタイミング値、PUCCH形式タイプ、PUCCH長、チャネルリソースグループインデックス、時間ドメイン直交カバーコード(OCC)、周波数ドメインOCC、のうちいずれか1つ以上を含む、ステップ。
【0012】
いくつかの実施形態では、前記方法はさらに、前記移動局によって、2つまたは4つの循環シフトインデックスを含む循環シフトインデックスセットを有する無線リソース制御(RRC)メッセージを受信するステップを含み、前記1つまたは複数のメッセージを送信するために使用される前記1つまたは複数のチャネルリソースは、2つまたは4つの循環シフトインデックスのいずれかを含む。
【0013】
いくつかの実施形態では、前記方法はさらに、前記移動局によって、PUCCH長、リソースブロックインデックス、およびチャネルリソースグループインデックスを有する無線リソース制御(RRC)メッセージを受信するステップを有する。
【0014】
例示的な実施形態では、前記チャネルリソースは、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースである。いくつかの実施形態では、チャネルリソースグループの前記第1セットは、少なくとも1つのチャネルリソースグループを含む。いくつかの実施形態では、チャネルリソースグループの前記第2セットは、少なくとも1つのチャネルリソースグループを含む。
【0015】
別の例示的な実施形態は、基地局において実行される無線通信方法を開示する。前記方法は以下を有する:複数の移動局のそれぞれに対して割り当てられたチャネルリソースグループの第1セットの第1通知を送信するステップであって、各前記チャネルリソースグループは少なくとも1つのチャネルリソースを有する、ステップ;複数の移動局のそれぞれに対して割り当てられたチャネルリソースグループの第2セットの第2通知を送信するステップであって、チャネルリソースグループの前記第1セットはチャネルリソースグループの前記第2セットを含み、前記第2通知はチャネルリソースグループの前記第1セットに属する1つまたは複数のチャネルリソースを示すように構成されている、ステップ;複数の移動局のうちの少なくとも1つから、前記1つまたは複数のチャネルリソース上の1つまたは複数のメッセージを受信するステップ。
【0016】
いくつかの実施形態では、チャネルリソースグループの前記第1セットは、互いに異なる数のチャネルリソースを有する少なくとも2つのチャネルリソースグループを含む。いくつかの実施形態では、チャネルリソースグループの前記第1セットは、少なくとも2つのチャネルリソースグループを含み、前記少なくとも2つのチャネルリソースグループのそれぞれは、1つまたは複数のチャネルリソースを含む。いくつかの実施形態では、チャネルリソースグループの前記第2セットは、1つまたは複数のチャネルリソースを含む。
【0017】
いくつかの実施形態では、前記基地局によって送信される前記第2通知は、前記複数の移動局のそれぞれに対して割り当てられたチャネルリソースグループの前記第2セットに含まれる第1チャネルリソースグループを識別する第1チャネルリソースグループインデックスを含む。
【0018】
いくつかの実施形態では、前記1つまたは複数のメッセージは、肯定応答(ACK)メッセージまたは非肯定応答(NACK)メッセージのうちの任意の1つまたは複数を含む。
【0019】
いくつかの実施形態では、前記第1通知を送信するステップは、チャネルリソースグループの前記第1セットを複数の移動局のそれぞれに対して割り当てる無線リソース制御(RRC)メッセージを送信するステップを含む。いくつかの実施形態では、前記第2通知を送信するステップは、チャネルリソースグループの前記第2セットを複数の移動局のそれぞれに対して割り当てるダウンリンク制御情報(DCI)を送信するステップを含む。
【0020】
いくつかの実施形態において、前記基地局において実施される前記方法はさらに、少なくとも1つのリソースセットを有する無線リソース制御(RRC)メッセージを前記複数の移動局に対して送信するステップを有し、前記少なくとも1つのリソースセットは、HARQ-ACKタイミング値、PUCCH形式、PUCCH長、チャネルリソースグループインデックス、時間領域直交カバーコード(OCC)、周波数ドメインOCC、のうち任意の1つ以上を含む。
【0021】
いくつかの実施形態では、前記基地局において実施される前記方法はさらに、PUCCH長、リソースブロックインデックス、巡回シフトインデックスセット、およびチャネルリソースグループインデックスを有する無線リソース制御(RRC)メッセージを前記複数の移動局に対して送信するステップを含み、前記巡回シフトインデックスセットは、2つまたは4つの巡回シフトインデックスを含む。
【0022】
いくつかの実施形態では、前記チャネルリソースは、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースである。いくつかの実施形態では、チャネルリソースグループの前記第1セットは、少なくとも1つのチャネルリソースグループを含む。いくつかの実施形態では、チャネルリソースグループの前記第2セットは、少なくとも1つのチャネルリソースグループを含む。
【0023】
さらに別の例示的な態様では、上述の方法は、プロセッサ実行可能コードの形態で実施され、コンピュータ可読プログラム媒体に格納される。
【0024】
さらに別の例示的な実施形態では、上述の方法を実行するように構成または動作可能なデバイスが開示される。
【0025】
上記および他の態様ならびにそれらの実施は、図面、説明、および特許請求の範囲においてより詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】PUCCHチャネルリソースグループを管理し、利用する例示的な基地局および移動局を示す。
【0027】
図2】新たなダウンストリームトラフィック送信に起因するACK/NACKを送信するためのリソース数の増加を示す。
【0028】
図3】PUCCHリソース値とシンボルインデックスおよびリソースブロックインデックスとの間の関係の例示的なマッピングを示す。
【0029】
図4】移動局が、1つまたは複数のチャネルリソースを使用して1つまたは複数のメッセージを送信するための例示的なフローチャートを示す。
【0030】
図5】基地局が複数の移動局に対してチャネルリソースグループを割り当てるための例示的なフローチャートを示す。
【0031】
図6】チャネルリソースグループを利用する移動局の例示的なブロック図を示す。
【0032】
図7】チャネルリソースグループを割り当てる基地局の例示的なブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0033】
物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)は、移動局から基地局に情報を送信するために使用される無線チャネルである。例えば、移動局は、ACK(Acknowledgement)およびNACK(Non-Acknowledgement)のような情報を送信するためにPUCCHを使用することができる。移動局は、ACK/NACKを基地局に送信することにより、基地局によって送信されたデータを移動局が適切に復号したかどうかを基地局に対して通知する。
【0034】
LTE、LTE-A、および5Gシステムでは、順序選択送信方式は、短縮されたPUCCH方式上で、1~2ビットの肯定応答(ACK)メッセージまたは非肯定応答(NACK)メッセージの送信を可能にする。したがって、チャネルリソースシーケンスは、情報を搬送するために使用される。しかし、チャネルリソースシーケンス上で情報を搬送することは、より多くのリソースも消費する。例えば、1ビットの送信は2つのチャネルリソースを使用し、2ビットの送信は4チャネルリソースを使用する。
【0035】
現在、移動局は、PUCCHトランスポートフォーマットのために1つのPUCCHチャネルリソースのみを使用する。しかしながら、シーケンス選択ベースのPUCCHは、各アンテナポートに対して2つ以上のPUCCHチャネルリソースを使用する。したがって、現在のシステムは、シーケンス選択PUCCHのためのチャネルリソースを制御する効果的な方法を欠いている。さらに、ACK/NACKのために移動局によって使用されるチャネルリソースの数は、動的に変化する場合がある。例えば、移動局によるHARQ-ACK(Hybrid Automatic Repeat reQuest Acknowledgement)の送信ビット数は、動的に変化する。したがって、チャネルリソースを移動局に対して効率的かつ動的に割り当てる必要がある。
【0036】
また、リソース情報が動的に変動し、物理層シグナリングによってリソース情報が通知されると、シグナリングオーバーヘッドが大きくなることがある。リソース情報は、例えば、PUCCHチャネルに含まれる時間領域シンボルの数、シンボル開始位置、およびPDSCHとPUCCHとの間のタイミング関係を含むことができる。したがって、より低い物理層シグナリングオーバーヘッドを実現するために、PUCCHに関連するリソース情報を通知するためのデバイスおよび方法が必要とされている。したがって、例示的な実施形態は、アップリンク制御チャネルのための柔軟なチャネルリソース割り当て方法を開示する。
【0037】
図1は、PUCCHチャネルリソースグループを管理し、利用する例示的な基地局および移動局を示す。基地局(120)は、複数の移動局(110a~110c)の各々に対して割り当てられたチャネルリソースグループ(140a~140c)の第1セットの第1通知を送信する。移動局(110a~110c)は、1つまたは複数のPUCCHチャネルリソース(130a~130c)を使用して、1つまたは複数のメッセージを基地局(120)に対して送信する。図1の様々な特徴は、以下のセクションで説明される。
【0038】
以下のセクションでは、様々な実施例により、チャネルリソースグループの割り振り、割り当て、および利用をさらに説明する。実施例は、開示された主題の理解を容易にするために使用され、いかなる形であっても特許請求された主題の範囲を限定しない。したがって、1つの例の1つまたは複数の特徴は、別の例の1つまたは複数の特徴と組み合わせることができる。
【0039】
<チャネルリソースグループの割り当て、割り当て、および利用のための例示的な実施形態>
【0040】
<実施例1>
【0041】
実施形態において、基地局(120)は、例えば、移動局(110a)に割り振られた4つのチャネルリソースグループを含むことができるチャネルリソースグループの第1セット(140a)を、構成または割り当てる。基地局(120)は、上位レイヤ無線リソース制御(RRC)メッセージを使用して第1通知を移動局(110a)に送信することによって、チャネルリソースグループの第1セット(140a)を割り当てることができる。実施形態において、チャネルリソースグループの第1セットは、少なくとも1つのチャネルリソースグループを含むことができる。別実施形態において、チャネルリソースグループの第1セットは、2つ以上のチャネルリソースグループを含むことができ、ここで、少なくとも2つのチャネルリソースグループは、互いに異なる数のチャネルリソースを有する。例えば、4つのチャネルリソースグループのうちの2つは、2つのチャネルリソースを含むことができ、他の2つのチャネルリソースグループは、4つのチャネルリソースを含むことができる。同じ数のチャネルリソースを含むチャネルリソースグループの数は、所定の値であってもよく、またはRRC構成可能であってもよい。
【0042】
基地局(120)はまた、移動局(110a)に対して割り当てられた第2セットのチャネルリソースグループ(150a)の第2通知を送信する。基地局(120)は、例えば、ダウンリンク制御情報(DCI)内の2ビットを送信することによって、第2通知を移動局(110a)に送信することができる。基地局(120)が移動局(110a)に4つのチャネルリソースグループを割り当てる例を続ける。移動局(110a)に対して割り当てられたチャネルリソースグループの第2セットは、4つの割当済チャネルリソースグループのうちの1つのチャネルリソースグループを含むことができる。移動局(110a)に割り当てられた1つのチャネルリソースグループは、2つのチャネルリソースを含むことができる。この例では、第2通知は、移動局に対して割り当てられた1つのチャネルリソースグループを識別することができる(110a)。実施形態において、チャネルリソースグループの第1セットは、チャネルリソースグループの第2セットを含むことができる。
【0043】
実施形態において、移動局(110a)は、ACK/NACKを送信するために、割り当てられたチャネルリソースグループ内のチャネルリソースのすべてを使用することができる。例えば、移動局(110b)は、割り当てられたチャネルリソースグループ内の2つのチャネルリソースを使用してACK/NACKを送信することができる。
【0044】
移動局(110a)は、受信した第2通知に基づいて、1つまたは複数のチャネルリソースを復号することができる。1つまたは複数のチャネルリソースは、チャネルリソースグループの第1セットに含まれる。移動局(110a)は、復号された1つまたは複数のチャネルリソースを使用して1つまたは複数のメッセージを送信することができる。1つまたは複数のメッセージは、肯定応答(ACK)メッセージおよび非肯定応答(NACK)メッセージのうちの任意の1つまたは複数を含む。
【0045】
上述のように、実施形態において、チャネルリソースグループの第1セットは、少なくとも2つのチャネルリソースグループを有することができる。この少なくとも2つのチャネルリソースグループは、互いに異なる数のチャネルリソースを有する。別実施形態において、チャネルリソースグループの第1セットは、少なくとも2つのチャネルリソースグループを含み、少なくとも2つのチャネルリソースグループのそれぞれは、移動局によって復号された1つまたは複数のチャネルリソースを含む。別実施形態において、チャネルリソースグループの第2セットは、移動局によって復号された1つまたは複数のチャネルリソースを含む。
【0046】
<実施例2>
【0047】
別の例として、基地局(120)は、実施例1の例示的なプロセスを使用して、上位レイヤRRCを介して、4つのチャネルリソースグループを移動局(110b)に対して構成または割り当てることができる。この例では、各チャネルリソースグループは、4つのチャネルリソースを有することができる。実施例1の例示的なプロセスを使用して、基地局(120)は、DCI内の2ビットを介して、4つのチャネルリソースグループのうちの1つのチャネルリソースグループを移動局(110b)に対して割り当てる。
【0048】
いくつかの実施形態では、移動局(110b)は、ACK/NACKを送信するために、割り当てられたチャネルリソースグループ内のチャネルリソースのうちのいくつかのみを使用することができる。移動局(110b)は、ACK/NACK送信ビット数に基づいてチャネルリソース数を決定することができる。1ビットの送信は、2つのチャネルリソースを使用し、2ビットの送信は、4チャネルリソースを使用する。この例を続けると、移動局(110b)は、割り当てられたチャネルリソースグループ内の4つのチャネルリソースのうちの最初の2つのチャネルリソースのみを使用してACK/NACKを送信することができる。
【0049】
<実施例3>
【0050】
別の例として、基地局(120)は、実施例1の例示的なプロセスを使用して、上位レイヤRRCを介して、移動局(110c)に対して4つのチャネルリソースグループを構成または割り当てることができる。この例では、各グループは、2つのチャネルリソースを有することができる。実施例1の例示的なプロセスを使用して、基地局(120)は、DCI内の2ビットを介して、4つのチャネルリソースグループのうちの1つのチャネルリソースグループを移動局(110c)に対して割り当てる。
【0051】
この例において、第2通知は、第1チャネルリソースグループインデックスmを含む。第1チャネルリソースグループインデックスmは、移動局(110c)に対して割り当てられたチャネルリソースグループの第2セットに含まれる第1チャネルリソースグループを識別する。1例として、第1チャネルリソースグループインデックスmは、ゼロまたは1などのプリセット値とすることができる。移動局(110c)は、ACK/NACKを送信するために第1チャネルリソースグループを使用することができる。この実施形態では、移動局(110c)は、追加のACK/NACK送信のために必要とされる場合、チャネルリソースグループの第1セットに含まれる第2チャネルリソースグループを識別する第2チャネルリソースグループインデックスを計算することができる。実施形態において、第2チャネルリソースグループインデックスは、第1チャネルリソースグループインデックスmおよび所定値kの関数である。例えば、第2チャネルリソースグループインデックスは、第1チャネルリソースグループインデックスmと所定値kとを加算することによって計算することができる。1例として、kの値を1に設定することができる。
【0052】
いくつかの他の実施形態では、第2通知は、移動局(110c)に対して割り当てられたすべてのチャネルリソースグループを含むことができる。例えば、2つのチャネルリソースグループが移動局(110c)に対して割り当てられる場合、移動局(110c)は、DCIにおける2つのチャネルリソースグループインデックスm1およびm2を基地局から受信することができる。
【0053】
<実施例4>
【0054】
例示的な実施形態において、移動局は、異なるタイムスロットで実行されるダウンリンク送信のために、1つのタイムスロットでPUCCHフィードバックを送信することができる。図2に示されるように、スロット#nおよびスロット#n+2に対するACK/NACKフィードバックは、スロット#n+2の短いPUCCH上で実行することができる。スロット#n+2における新しいダウンストリーム送信に起因して、スロット#nについて基地局によって通知されたチャネルリソースは、スロット#n+2においてもはや適用できないことがある。したがって、基地局は、スロット#n+2のための最新のチャネルリソースを通知して、スロット#nのためのリソースを置換する。
【0055】
図2は、スロット#n+2上の新たなダウンストリームトラフィック送信に起因する、ACK/NACKを送信するためのリソース数の増加を示す。さらに、図2に示されるように、移動局はスロット#n+2においてスロット#nと#n+2のACK/NACKを送信するので、ACK/NACKを送信するためのリソース数も増加する。リソースの浪費可能性を回避するために、RRCは、チャネルリソースを構成するときに、1ビット、2ビット、または3ビット以上をフィードバックするように、対応するチャネルリソースを構成することができる。したがって、いくつかの実施形態では、基地局は、RRCを使用してチャネルリソースを割り当てる。いくつかの実施形態では、基地局は、DCIを使用して、ACK/NACKの送信のために追加のリソースを必要とする可能性があるチャネルリソースを移動局に対して動的に割り当てることができる。
【0056】
別実施形態において、異なる送信時間間隔(TTI)長を有するダウンリンク送信は、送信されるべきACK/NACK数の動的変化につながる場合がある。例えば、TTI #nにおける1ms物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)に関連する1ビットACK/NACKが、TTI #n+4におけるPUCCHにおいて送信される場合、基地局またはeNBは、TTI #n+3における1つの短縮されたPDSCH送信をスケジュールする。対応する1つの1ビットACK/NACKは、TTI #n+4において、短縮されたPUCCHで送信される。この例では、PUCCHに関連するACK/NACKは、短縮されたPUCCHに乗せて送信することができ、これは、短縮されたPUCCHにおいて送信されるべきACK/NACKの数を2ビットに増加させる。
【0057】
別実施形態において、ACK/NACKビットの数は、キャリアアグリゲーション(CA)シナリオの場合において、動的に変化し得る。
【0058】
別実施形態において、2ビットHARQ-ACKにおけるHARQ-ACKバンドリングは、スケジューリング要求(SR)送信機会を有するスロットにおいて使用することができる。このような実施形態では、HARQ-ACKビットの数も動的に変化する可能性がある。いくつかの実施形態においては、基地局またはeNBは、動的に変化するHARQ-ACKビットの数を調整するために、PUCCHリソース割当のために本特許文書で議論された方法を使用することができる。別実施形態において、基地局またはeNBは、SR送信機会を有するスロットおよびSR送信機会を有さないスロットについて、移動局に対してPUCCHリソースの別個のセットを構成することができる。例えば、SR伝送機会のないスロットでのHARQ-ACK伝送用リソースのセットは、SR伝送機会のないスロットでのHARQ-ACK伝送用リソースのサブセットであってもよい。
【0059】
<実施例5>
【0060】
別例において、基地局(120)は、以下の表1に示すように、PUCCHリソーステーブルからの情報を移動局(110a)に送信することができる。実施形態において、基地局(120)は、移動局(110a)に対して、HARQ-ACKタイミング値(k)、PUCCH形式、PUCCH長およびPUCCHリソース値、グループインデックスまたはチャネルリソースグループインデックスなどの情報を送信することができる。
【0061】
表1は、16個のグループを含み、各グループがリソース情報を含む移動局に対して送信されるリソースセットの例である。実施形態において、2つ以上のリソースセットを1つ以上の移動局に送信することができる。HARQ-ACKのタイミング値kは、表1に示すように、0や1のような所定の数値とすることができる。この点をさらに説明するために、実施例4では、スロット#nおよび#n+2におけるkの値は、それぞれゼロおよび2とすることができる。PUCCH長は、シンボル数を示す。この実施形態では、実施例5のPUCCHリソース値は、1つのチャネルリソースのみに関連付けられる。したがって、この実施形態では、チャネルリソースグループインデックスによって示される各チャネルリソースグループは、1つのチャネルリソースのみを含む。グループインデックスまたはチャネルリソースグループインデックスは、移動局に対して割り当てられたグループの数を示す。
【表1】
【0062】
ネットワークまたは基地局(120)は、無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して、表1などのPUCCHリソーステーブルを用いて構成することができる。いくつかの実施形態において、基地局(120)は、少なくとも1つのリソースセットからなるRRCメッセージを送信する。これには、HARQ-ACKタイミング値、PUCCHフォーマットタイプ、PUCCH長、PUCCHリソース値、チャネルリソースグループインデックスのうち任意の1つ以上が含まれる。いくつかの実施形態では、RRCシグナリングは、移動局能力または送信モードなどの他の情報と組み合わせることができる。いくつかの実施形態では、基地局(120)はさらに、RRCメッセージ中の直交カバーコード(OCC)情報および周波数ホッピング有効化または無効化情報を通知することができる。例えば、基地局(120)は、時間領域直交カバーコード(OCC)および周波数領域OCCを1つまたは複数の移動局に対して通知することもできる。基地局(120)は、移動局(110a)に対して、例えばDCI内の4ビットを使用してチャネルリソースグループインデックスを通知することができる。
【0063】
図3に示されるように、移動局がPUCCHリソース値を受信すると、移動局は、PUCCH送信のために、時間領域、周波数領域、またはコード領域のうちの任意の1つまたは複数において、リソースをフォローアップし、取得することができる。例えば、図3に示すように、移動局は、PUCCHリソース値とPUCCH開始シンボルインデックスと開始リソースブロック(RB)インデックスとの間の関係をマッピングすることができる。図3において、時間領域におけるスロット長は、7つのアップリンクシンボルを含む。移動局は、時間領域シンボルおよび周波数領域リソースブロックにおいてPUCCHリソース値をマッピングする。図3に例示されているように、PUCCH資源価値が8であれば、モバイルステーションは、開始シンボルインデックスが1であり、開始RBインデックスが1であることを決定できる。いくつかの実施形態では、移動局はPUCCH資源価値を受け取り、PUCCHを送信するために表1に示された他のリソース情報を得ることができる。
【0064】
RBインデックスとシンボルインデックスとの共通部分は、リソースサブセットに関連付けられる。いくつかの実施形態では、各リソースサブセットは、循環シフト、時間領域OCC、または周波数領域OCCなどの1つまたは複数のリソースを備える。各PUCCHリソース値は、1つのリソースに対応することができる。例えば、ロングPUCCHフォーマットにおける1ビットまたは2ビットのACK/NACK送信の場合、各リソースサブセットは、12個の循環シフト値を有することができる。この例においては、第1RBおよび第1シンボル内の第1リソースサブセットは、PUCCHリソース値0~11を有することができる。次のリソースサブセットは、12から23までのPUCCHリソース値を有することができ、以下同様である。別実施形態において、周波数領域における1つまたは複数のRBと組み合わされた時間領域における1つまたは複数のシンボルは、リソースサブセットに対応するユニットとして定義できる。例えば、4つのシンボルおよび1つのRBは、リソースサブセットのための最小単位であり得る。各リソースサブセットは、循環シフト、時間領域OCC、または周波数領域OCCなどの1つまたは複数のリソースを備えることができる。
【0065】
他の実施形態において、移動局は、少なくとも1つのリソースセットについてRRCメッセージを受け取ることができ、RRCメッセージは、HARQ-ACKタイミング値、PUCCHフォーマットタイプ、PUCCH長、PUCCHリソース値、チャネルリソースグループインデックス、時間領域直交カバーコード(OCC)、および頻度ドメインOCCからなる。
【0066】
<実施例6>
【0067】
別例において、基地局(120)は、以下の表2に示すように、PUCCHリソーステーブルからの情報を移動局(110b)に対して送信することができる。例示的な実施形態では、表2は、最大2ビットを搬送する1つまたは2つのシンボルPUCCHフォーマットのために使できるリソースセットである。いくつかの実施形態では、基地局(120)は、PUCCH長およびPUCCH RBインデックス、巡回シフトインデックス、グループインデックスまたはチャネルリソースグループインデックスなどの情報を移動局(110b)に対して送信することができる。
【0068】
例示的な表2は、それぞれがリソース情報を含む8つのグループを含む。基地局(120)は、移動局(110b)に対して、例えばDCI内の3ビットを使用してチャネルリソースグループインデックスを通知することができる。図中の各循環シフトインデックスセットは、2つまたは4つの循環シフトインデックスを含むことができる。例えば、セット#0は循環シフトインデックス{0,6}を含み、セット#1は循環シフトインデックス{3,9}を含み、セット#2は循環シフトインデックス{0,3,6,9}を含み、セット#3は循環シフトインデックス{0,1,2,3}を含む。別の例として、RBインデックスa0がa1に等しくない場合、セット#1およびセット#2は、同じ循環シフトインデックスを含むことができる。いくつかの実施形態では、移動局によって送信される1つまたは複数のACK/NACKメッセージは、2つまたは4つの循環シフトインデックスを含む。
【表2】
【0069】
ネットワークまたは基地局(120)は、RRCシグナリングを使用して、表2などのPUCCHリソーステーブルを用いて構成できる。いくつかの実施形態では、基地局(120)は、PUCCH長およびPUCCH RBインデックス、巡回シフトインデックス、ならびにグループインデックスまたはチャネルリソースグループインデックスを有する無線リソース制御(RRC)メッセージを送信する。いくつかの実施形態では、RRCシグナリングは、移動局能力または送信モードなどの他の情報と組み合わせることができる。いくつかの実施形態では、基地局(120)は、RRCメッセージ内の開始シンボルを通知することもできる。いくつかの実施形態では、基地局(120)は、RRCメッセージ中のショートPUCCHのマッピング構造を通知することもできる。例えば、短いPUCCHのマッピング構造は、櫛状または連続的に、周波数領域においてマッピングすることができる。
【0070】
<実施例7>
【0071】
別の例では、基地局(120)は、以下の例示的な表3に示すように、PUCCHリソーステーブルからの情報を移動局(110b)に対して送信することができる。例示的な実施形態では、表3は、最大2ビットを搬送するPUCCHフォーマットのために使用できるリソースセットである。いくつかの実施形態では、基地局(120)は、PUCCHフォーマット、PUCCH長およびPUCCHリソース値、巡回シフトインデックス、およびグループインデックスまたはチャネルリソースグループインデックスなどの情報を移動局(110b)に対して送信することができる。移動局は、PUCCHリソース値を使用して、図3に示されるように開始シンボルと開始RBをさらに通知することができる。いくつかの実施形態では、短いPUCCHフォーマットの各循環シフトインデックスセットは、2つまたは4つの循環シフトを含む。別実施形態において、ロングPUCCHフォーマットのための各循環シフトインデックスセットは、1つの循環シフトを含む。いくつかの実施形態では、対応するCSインデックスセットが2つのCSのみを含みつつ2ビットが送信される場合、UEは、構成されたRBインデックスによって明示的に通知することができる別のRBを自動的に使用する。
【表3】
【0072】
いくつかの実施形態では、基地局は、最大2ビットを搬送するPUCCHフォーマットと、3ビット以上を搬送するPUCCHフォーマットとについて、別個のリソースセットを構成する。いくつかの実施形態では、基地局は、ショートPUCCHフォーマットおよびロングPUCCHフォーマットについて、別個のリソースセットを構成する。
【0073】
いくつかの実施形態では、基地局(120)は、以下の例示的な表4に示すように、PUCCHリソーステーブルからの情報を移動局(110b)に対して送信することができる。例示的な実施形態では、表4は、最大2ビットを搬送するPUCCHフォーマットのために使用できるリソースセットである。いくつかの実施形態では、基地局(120)は、PUCCHフォーマット、PUCCH長およびPUCCHリソース値、時間領域OCC、巡回シフトインデックス、およびグループインデックスまたはチャネルリソースグループインデックスなどの情報を移動局(110b)に対して送信することができる。移動局は、図4に示されるように、開始シンボルおよび開始RBをさらに示すためにPUCCHリソース値を使用することができる。いくつかの実施形態では、ショートPUCCHフォーマットのための各循環シフトインデックスセットは、2つまたは4つの循環シフトを含む。いくつかの他の実施形態では、ロングPUCCHフォーマットのための各循環シフトインデックスセットは、1つの循環シフトを含む。別実施形態において、時間領域OCCは、ロングPUCCHフォーマットにのみ適用される。いくつかの実施形態では、対応するCSインデックスセットが2つのCSのみを含つつ2ビットが送信される場合、UEは、構成されたRBインデックスによって明示的に通知できる別のRBを自動的に使用する。
【表4】
【0074】
いくつかの他の実施形態では、表4のような類似のリソースセットは、2ビットを超えるPUCCHフォーマットについて定義することができ、列#5の「巡回シフトインデックス」を「RBの数」で置き換えるだけである。別実施形態において、基地局は、すべてのPUCCHフォーマットに対して単一のリソースセットのみを構成する。
【0075】
図4は、移動局が1つまたは複数のチャネルリソースを使用して1つまたは複数のメッセージを送信するための例示的なフローチャートを示す。第1通知オペレーション402を受信すると、移動局は、移動局に対して割り当てられたチャネルリソースグループの第1セットの第1通知を受信する。各チャネルリソースグループは、少なくとも1つのチャネルリソースを備える。第2通知オペレーション404を受信すると、移動局は、移動局に対して割り当てられたチャネルリソースグループの第2セットの第2通知を受信する。チャネルリソースグループの第1セットは、チャネルリソースグループの第2セットを含む。第2通知は、チャネルリソースグループの第1セットに属する1つまたは複数のチャネルリソースを通知するように構成される。いくつかの実施形態では、移動局は、第2通知に基づいて1つまたは複数のチャネルリソースを復号することができ、ここで、1つまたは複数のチャネルリソースは、チャネルリソースグループの第1セットに属する。送信動作406において、移動局は、1つまたは複数のチャネルリソースを使用して1つまたは複数のメッセージを送信する。
【0076】
図5は、基地局が複数の移動局に対してチャネルリソースグループを配分し、割り当てるための例示的なフローチャートを示す。第1通知オペレーション502を送信する際に、基地局は、複数の移動局のそれぞれに対して割り当てられたチャネルリソースグループの第1セットの第1通知を送信し、各チャネルリソースグループは、少なくとも1つのチャネルリソースを備える。第2通知オペレーション504の送信において、基地局は、複数の移動局の各々に対して割り当てられたチャネルリソースグループの第2セットの第2通知を送信する。チャネルリソースグループの第1セットは、チャネルリソースグループの第2セットを含む。第2通知は、チャネルリソースグループの第1セットに属する1つまたは複数のチャネルリソースを通知するように構成される。受信動作506において、基地局は、複数の移動局のうちの少なくとも1つから、1つまたは複数のチャネルリソース上の1つまたは複数のメッセージを受信する。
【0077】
図6は、ACK/NACKなどの1つまたは複数のメッセージの送信のためにチャネルリソースグループを利用する移動局600の例示的なブロック図を示す。移動局600は、少なくとも1つのプロセッサ610と、その上に格納された命令を有するメモリ605とを有する。プロセッサ610が実行するときの命令は、様々なモジュールを使用して動作を実行するように移動局600を構成する。受信器620は、基地局によって送信された様々な情報またはデータを受信する。
【0078】
配分済チャネルリソースグループモジュール625は、移動局に対して割り当てられたチャネルリソースグループの第1セットの第1通知を基地局から受信する。各チャネルリソースグループは、少なくとも1つのチャネルリソースを備える。割当済チャネルリソースグループモジュール630は、移動局に対して割り当てられたチャネルリソースグループの第2セットの第2通知を受信する。チャネルリソースグループの第1セットは、チャネルリソースグループの第2セットを含む。第2通知は、チャネルリソースグループの第1セットに属する1つまたは複数のチャネルリソースを示すように構成される。いくつかの実施形態では、移動局600は、第2通知に基づいて1つまたは複数のチャネルリソースを復号する復号モジュール635を含み得る。復号モジュール635によって復号された1つまたは複数のチャネルリソースは、チャネルリソースグループの第1セットに属する。送信器615は、1つまたは複数のチャネルリソースを使用して1つまたは複数のメッセージを送信する。
【0079】
図7は、ACK/NACKなどの1つまたは複数のメッセージの受信のためにチャネルリソースグループを割り振り、割り当てる基地局700の例示的なブロック図を示す。基地局700は、少なくとも1つのプロセッサ710と、その上に格納された命令を有するメモリ705とを含む。プロセッサ710が実行するときの命令は、様々なモジュールを使用しての動作を実行するように基地局700を構成する。送信器715は、移動局に多様な情報またはデータを送信する。
【0080】
チャネルリソースグループ配分モジュール725は、複数の移動局のそれぞれに対して割り当てられたチャネルリソースグループの第1セットの第1通知を生成する。各チャネルリソースグループは、少なくとも1つのチャネルリソースを備える。送信器715は、複数の移動局の各々に対して割り当てられたチャネルリソースグループの第1セットの第1通知を送信する。
【0081】
チャネルリソースグループ割当モジュール730は、複数の移動局の各々に対して割り当てられたチャネルリソースグループの第2セットの第2通知を生成する。チャネルリソースグループの第1セットは、チャネルリソースグループの第2セットを含む。第2通知は、チャネルリソースグループの第1セットに属する1つまたは複数のチャネルリソースを示すように構成される。送信器715は、複数の移動局の各々に対して割り当てられたチャネルリソースグループの第2セットの第2通知を送信する。
【0082】
受信器720は、複数の移動局のうちの少なくとも1つから、チャネルリソースグループの第1セットに属する1つまたは複数のチャネルリソース上の1つまたは複数のメッセージを受信する。
【0083】
用語「例示的」は、「の例」を意味するために使用され、特に断らない限り、理想的または好ましい実施形態を意味しない。
【0084】
本明細書で説明される実施形態のいくつかは、方法またはプロセスの一般的なコンテキストで説明され、方法またはプロセスは、1実施形態では、ネットワーク化された環境内のコンピュータによって実行される、プログラムコードなどのコンピュータ実行可能命令を含む、コンピュータ可読媒体で実施されるコンピュータプログラム製品によって実装され得る。コンピュータ可読媒体は、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)などを含むが、これらに限定されない、取外し可能および取外し不能記憶デバイスを含むことができる。したがって、コンピュータ可読媒体は、非一時的記憶媒体を含むことができる。一般に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行するか、または特定の抽象データ型を実装するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含むことができる。コンピュータまたはプロセッサ実行可能命令、関連するデータ構造、およびプログラムモジュールは、本明細書で開示される方法のステップを実行するためのプログラムコードの例を表す。そのような実行可能命令または関連するデータ構造の特定のシーケンスは、そのようなステップまたはプロセスで説明される機能を実装するための対応する動作の例を表す。
【0085】
開示された実施形態のいくつかは、ハードウェア回路、ソフトウェア、またはそれらの組み合わせを使用して、デバイスまたはモジュールとして実装され得る。例えば、ハードウェア回路実装は、例えば、プリント回路基板の一部として集積される個別のアナログおよび/またはデジタル構成要素を含むことができる。代替的に、または追加的に、開示されたコンポーネントまたはモジュールは、特定用途向け集積回路(ASIC)および/またはフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)デバイスとして実装することができる。いくつかの実装形態は、追加的にまたは代替的に、本出願の開示された機能に関連するデジタル信号処理の動作上の必要性のために最適化されたアーキテクチャを有する特殊化されたマイクロプロセッサであるデジタル信号プロセッサ(DSP)を含むことができる。同様に、各モジュール内の様々なコンポーネントまたはサブコンポーネントは、ソフトウェア、ハードウェア、またはファームウェアで実装され得る。モジュールおよび/またはモジュール内の構成要素間の接続性は、インターネット、有線、または適切なプロトコルを使用する無線ネットワークを介する通信を含むが、これらに限定されない、当技術分野で知られている接続性方法および媒体のうちの任意の1つを使用して提供され得る。
【0086】
この文書は多くの詳細を含むが、これらは、特許請求される発明の範囲または特許請求され得る発明の範囲に対する限定として解釈されるべきではなく、むしろ、特定の実施形態に特有の特徴の説明として解釈されるべきである。別個の実施形態の文脈で本文書に記載されている特定の特徴は、単一の実施形態においても組み合わせて実施することができる。逆に、単一の実施形態の文脈で説明される様々な特徴は、複数の実施形態で別々に、または任意の適切なサブコンビネーションで実装することもできる。さらに、特徴は、特定の組み合わせで動作するものとして上記で説明されてもよく、そのようなものとして最初に特許請求されてもよいが、特許請求される組み合わせからの1つまたは複数の特徴は、場合によっては、その組み合わせから削除されてもよく、特許請求される組み合わせは、下位組み合わせまたは下位組み合わせの変形に向けられてもよい。同様に、動作は、特定の順序で図面に示されているが、これは、望ましい結果を達成するために、そのような動作が、示された特定の順序で、または連続的な順序で実行されること、または示されたすべての動作が実行されることを必要とするものとして理解されるべきではない。
【0087】
ほんの少数の実装および例が説明され、他の実装、拡張、および変形が、本開示で説明および図示されるものに基づいて行われ得る。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7