(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-05
(45)【発行日】2022-01-20
(54)【発明の名称】洗濯機の扉構造及びそれを備える洗濯機
(51)【国際特許分類】
D06F 37/10 20060101AFI20220113BHJP
【FI】
D06F37/10
(21)【出願番号】P 2020543188
(86)(22)【出願日】2018-12-13
(86)【国際出願番号】 CN2018120942
(87)【国際公開番号】W WO2019227896
(87)【国際公開日】2019-12-05
【審査請求日】2020-08-12
(31)【優先権主張番号】201810533099.X
(32)【優先日】2018-05-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516145507
【氏名又は名称】グリー エレクトリック アプライアンスイズ インコーポレイテッド オブ チューハイ
【氏名又は名称原語表記】GREE ELECTRIC APPLIANCES, INC. OF ZHUHAI
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100188307
【氏名又は名称】太田 昌宏
(72)【発明者】
【氏名】ヤン ホンヨン
(72)【発明者】
【氏名】ジュー ジン
(72)【発明者】
【氏名】チェン ボー
(72)【発明者】
【氏名】ゾン ジアンフー
(72)【発明者】
【氏名】ヤオ ユーゾウ
(72)【発明者】
【氏名】ゲン ビン
(72)【発明者】
【氏名】リウ ジア
(72)【発明者】
【氏名】シツ フーチー
(72)【発明者】
【氏名】ジュー ヤンドン
(72)【発明者】
【氏名】チェン ミンユ
(72)【発明者】
【氏名】リー チー
(72)【発明者】
【氏名】チェン チーア
【審査官】東 勝之
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-144091(JP,A)
【文献】実開昭63-058984(JP,U)
【文献】国際公開第2011/154445(WO,A2)
【文献】特開2014-033888(JP,A)
【文献】中国実用新案第204919101(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06F 37/00 - 37/42
D06F 39/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
扉本体(10)と、
前記扉本体(10)に接続され、間隔を置いて設けられて被洗浄物に対して洗浄作業を行うための複数のリブ(20)と、を含
み、
前記リブ(20)の長手方向の中心軸線と水平面との間は夾角をなし、
前記リブ(20)の中心軸線と水平面との夾角βは25°≦β≦35°であり、
前記リブ(20)は、鉛直方向に向いて上方に突起する波峰部(21)と、鉛直方向に向いて下方に凹む波谷部(22)とを有し、隣接する二つの前記リブ(20)の前記波峰部(21)の突起方向が相反し、及び/又は、隣接する二つの前記リブ(20)の前記波谷部(22)の凹み方向が相反することを特徴とする洗濯機の扉構造。
【請求項2】
複数の前記リブ(20)は鉛直方向に沿って間隔を置いて設けられていることを特徴とする請求項1に記載の洗濯機の扉構造。
【請求項3】
複数の前記リブ(20)は中心軸線が互いに平行するように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の洗濯機の扉構造。
【請求項4】
前記波峰部(21)及び前記波谷部(22)はそれぞれ複数であり、前記波峰部(21)と前記波谷部(22)は交互に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の洗濯機の扉構造。
【請求項5】
複数の前記リブ(20)は厚みが全部同じであり、又は、複数の前記リブ(20)中の少なくとも一つの前記リブ(20)の厚みが他の前記リブ(20)の厚みと異なることを特徴とする請求項1に記載の洗濯機の扉構造。
【請求項6】
前記扉本体(10)はガラスからなることを特徴とする請求項1に記載の洗濯機の扉構造。
【請求項7】
前記リブ(20)は少なくとも一つの鉛直方向に向いて上方に突起する前記波峰部(21)を有し、及び/又は、少なくとも一つの鉛直方向に向いて下方に凹む前記波谷部(22)を有することを特徴とする請求項1に記載の洗濯機の扉構造。
【請求項8】
前記リブ(20)は、前記扉本体(10)と一体に成型して設けられ、前記リブ(20)は前記扉本体(10)の一部が外側へ凹んで形成されることを特徴とする請求項1に記載の洗濯機の扉構造。
【請求項9】
請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の洗濯機の扉構造を備えることを特徴とする洗濯機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗濯機機器の技術分野に関し、特に、洗濯機の扉構造及びそれを備える洗濯機に関する。
【背景技術】
【0002】
「GB 12021.4-2013電動洗濯機のエネルギー効率及び水の効率の制限値レベル」の関連規定によると、単位消費電力の洗浄度を計算する場合に、取扱説明書に規定された標準作動周期に応じて、定格容量及び半分容量のテストを容量ごとに三回行って、定格容量及び半分容量での洗浄度の平均値を取るべきである。よって、単位消費電力の洗浄度は主に半分容量及び全容量での洗浄度によって制限される。
【0003】
ドラム式洗濯機の原理は、内筒が回転して、筒内の洗濯物をドラム底部からドラム頂部まで回転させ、その後、洗濯物が重力の作用でドラム頂部からドラム底部に落ちて、このような過程により洗濯時の洗濯物をはたく過程を模倣することで、洗濯してきれいにする効果を実現する。洗濯機は、全容量である場合、織物がドラムにいっぱいになって、ガラスボウルに当接してはたく効果を実現できないため、既存技術において洗濯機は全容量で洗浄度が低く、テスト対象の洗濯機の単位消費電力の洗浄度が制限され、既存技術の洗濯機の使用体験が悪い問題をもたらす。
【発明の概要】
【0004】
本発明は、既存技術において洗濯機の使用体験が悪い問題を解決ように洗濯機の扉構造及びそれを備える洗濯機を提供することを主な目的とする。
【0005】
上述の目的を実現するため、本発明の一態様によると、扉本体と、扉本体に接続され、間隔を置いて設けられて被洗浄物に対して洗浄作業を行うための複数のリブと、を含む洗濯機の扉構造を提供する。
【0006】
さらに、複数のリブは、鉛直方向に沿って間隔を置いて設けられている。
【0007】
さらに、リブの長手方向の中心軸線と水平面との間は夾角をなす。
【0008】
さらに、複数のリブは中心軸線が互いに平行するように設けられている。
【0009】
さらに、リブの中心軸線と水平面との夾角βは25°≦β≦35°である。
【0010】
さらに、リブは、鉛直方向に向いて上方に突起する波峰部と、鉛直方向に向いて下方に凹む波谷部とを有し、隣接する二つのリブの波峰部の突起方向が同じであり、及び/又は、隣接する二つのリブの波谷部の凹み方向が同じである。
【0011】
さらに、リブは、鉛直方向に向いて上方に突起する波峰部と、鉛直方向に向いて下方に凹む波谷部とを有し、隣接する二つのリブの波峰部の突起方向が相反し、及び/又は、隣接する二つのリブ上波谷部の凹み方向が相反する。
【0012】
さらに、波峰部及び波谷部はそれぞれ複数であり、波峰部と波谷部は交互に設けられている。
【0013】
さらに、複数のリブは厚みが全部同じであり、又は、複数のリブ中の少なくとも一つのリブの厚みが他のリブの厚みと異なる。
【0014】
さらに、扉本体はガラスからなる。
【0015】
さらに、リブは少なくとも一つの鉛直方向に向いて上方に突起する波峰部を有し、及び/又は、リブは少なくとも一つの鉛直方向に向いて下方に凹む波谷部を有する。
【0016】
さらに、リブは、扉本体と一体に成型して設けられ、リブは扉本体の一部が外側へ凹んで形成される。
【0017】
本発明の他の態様によると、上述した洗濯機の扉構造を備える洗濯機を提供する。
【0018】
本発明の技術案を適用すると、洗濯機の扉構造は扉本体上に複数のリブ構造が設けられ、リブを間隔を置いて交差しないように設ける。このように設置することで、この洗濯機の扉構造を有する洗濯機が作業する時に、このリブ構造が洗濯機内部の被洗浄物と摩擦を生じることができて、このリブ構造によって被洗浄物に対してさらに洗浄作業を行う役割を果たすとともに、このリブ構造を設置することで、被洗浄物が扉本体に堆積されて洗浄物に対する洗浄を行うことができないことを有効に回避できる。この構造の洗濯機の扉構造を用いると、この扉構造を有する洗濯機の洗浄効率とユーザの使用体験を有効に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
本願の一部を構成する図面は本発明を一層理解させるためのものであり、本発明の例示的な実施例及びその説明は本発明を解釈するもので、本発明を限定するものではない。
【
図1】本発明に係る洗濯機の扉構造の第1の実施例の構造模式図である。
【
図2】本発明に係る洗濯機の扉構造の第2の実施例の構造模式図である。
【
図3】本発明に係る洗濯機の扉構造の第3の実施例の構造模式図である。
【
図4】本発明に係る洗濯機の扉構造の第4の実施例の構造模式図である。
【
図5】本発明に係る洗濯機の扉構造の第5の実施例の構造模式図である。
【
図6】本発明に係る洗濯機の扉構造の第6の実施例の構造模式図である。
【
図7】本発明に係る洗濯機の実施例の構造模式図である。
【図面符号の説明】
【0020】
10:扉本体、20:リブ、21:波峰部、22:波谷部、30:ケース、40:衝撃吸収構造、50:扉体部材、60:ドラム部材、70:駆動部材。
【発明を実施するための形態】
【0021】
なお、矛盾しない限り、本願の実施例及び実施例の特徴を互いに組み合わせすることができる。以下、図面を参照しつつ実施例によって本発明を詳しく説明する。
【0022】
ここに使用される用語は本願の例示的な実施形態を制限するものではなく、具体的な実施形態を説明するためのものであることを注意すべきである。明細書に別当に明確に限定していない限り、ここで使用される単数は複数の場合も含み、また、本願の明細書において「含有」及び/又は「含む」という用語を使用した場合、特徴、ステップ、操作、素子、部材及び/又はこれらの組み合わせが存在することを示すことを理解すべきである。
【0023】
なお、本願の明細書と特許請求の範囲と図面における「第1」、「第2」等の用語は類似な対象を区別するためのもので、特定の順序又は前後順序を限定するものではない。ここで説明する本願の実施形態を図面に示された又は説明された順序と異なる順序でも実現できるように、このように使用される用語は適切な状況において交換可能であることを理解すべきである。そして、「含む」、「有する」及びそれらの変形用語は、非排他的に含むことをカバーするためもので、例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又は機器は明確に例示されたステップ又はユニットに限定されず、明確に例示されていない又はこれらのプロセス、方法、製品又は機器の固有の他のステップ又はユニットも含むことができる。
【0024】
説明の便宜を図るため、ここでは空間相対用語「~の上に位置する」、「~の上方に位置する」、「~の上面に位置する」、「上面の」等を用いて、図面に示された一つの素子又は特徴と他の素子又は特徴との空間位置関係を説明する。このような空間相対用語は素子の図示された方位以外の使用又は操作中の他の方位も含むことを理解すべきである。例えば、図面における素子がひっくり返されていると、「他の素子又は構造の上方に位置する」又は「他の素子又は構造の上に位置する」と説明された素子が、「他の素子又は構造の下方に位置する」又は「他の素子又は構造の下に位置する」のように位置決めされる。したがって、例示的な用語「~の上方に位置する」は、「~の上方に位置する」、「~の下方に位置する」という2種類の方位を含む。この素子を他の形態で位置決めすることもでき(90度回転させる、又は他の方位に位置する)、ここで使用される空間相対説明に対して解釈する。
【0025】
以下、図面を参照して本願の例示的な実施形態をさらに詳しく説明する。しかし、これらの例示的な実施形態は異なる複数の形態によって実施されることができ、ここで説明される実施形態に限定されると解釈してはいけない。これらの実施形態は本願を徹底的且つ完璧に開示し、これらの例示的な実施形態の構想を当業者に十分に伝えるためのものであり、図面において、明確にするように、層や領域の厚みを拡大して示す場合もあり、同一の符号で同一の素子を示すので、それに対する説明は省略する。
【0026】
図1乃至
図7を参照すると、本発明に係る実施例において洗濯機の扉構造を提供する。
【0027】
具体的に、
図1に示すように、洗濯機の扉構造は、扉本体10とリブ20とを含む。リブ20は扉本体10に接続され、リブ20は複数であり、複数のリブ20は間隔を置いて設けられ、リブ20は被洗浄物に対して洗浄作業を行うためのものである。
【0028】
本実施例において、洗濯機の扉構造は扉本体に複数のリブ構造が設けられていて、リブを間隔を置いて交差しないように設ける。このように設置することで、この洗濯機の扉構造を有する洗濯機が作業する時に、このリブ構造が洗濯機内部の被洗浄物と摩擦を生じることができて、このリブ構造によって被洗浄物に対してさらに洗浄作業を行う役割を果たすとともに、このリブ構造を設置することで、被洗浄物が扉本体に堆積されて洗浄物に対する洗浄を行うことができないことを有効に回避できる。この構造の洗濯機の扉構造を用いると、この扉構造を有する洗濯機の洗浄効率とユーザの使用体験を有効に向上させることができる。
【0029】
図1及び
図2に示すように、複数のリブ20は鉛直方向に沿って間隔を置いて設けられている。このように設置すると、リブと被洗浄物との接触面積を有効に増やすことができ、洗浄中に生成されるフォームを各リブに沿って洗濯槽内に回流させることができる。すなわち、複数のリブを間隔を置いて設けることで、既存技術においてリブを交差して設けたためにフォームがリブに沿って回流できなく、フォームが始終被洗浄物の中に浸っていて、既存技術において洗濯機が最後洗浄のフォーム除去工程を実行する際にフォームを完全に除去できないことを回避する。
【0030】
図6に示すように、リブ20の長手方向の中心軸線aと水平面との間は夾角をなす。好ましくは、リブ20の中心軸線と水平面との夾角はβで、25°≦β≦35°である。ここで、
図6にはβ=30°の実施例を示した。このように設置することで、洗浄中に生成されるフォームを最も短い時間内にリブを介して洗濯槽内に回流させることができ、洗濯機の洗浄効率をさらに向上させる。
【0031】
ここで、
図1及び
図2に示すように、リブ20は鉛直方向に向いて上方に突起する波峰部21と、鉛直方向に向いて下方に凹む波谷部22と、を有し、隣接する二つのリブ20の波峰部21の突起方向は同じであり、隣接する二つのリブ20の波谷部22の凹み方向は同じである。ここで、隣接する二つのリブ20の波峰部21の突起方向を相反する方向に設置し、隣接する二つのリブ20の波谷部22の凹み方向を相反する方向に設置することもできる。好ましくは、波峰部21は複数であり、波谷部22も複数であり、波峰部21と波谷部22は交互に設けられる。このように設置することで、リブと洗浄物との接触面積を有効に増やして、洗浄効率を向上させる。好ましくは、複数のリブ20の厚みが全部同じであり、複数のリブ20中の少なくとも一つのリブ20の厚みが他のリブ20の厚みと異なる。本実施例において、扉本体10はガラスからなる。
【0032】
本実施例において、リブ20は少なくとも一つの鉛直方向に向いて上方に突起する波峰部21を有し、又は、少なくとも一つの鉛直方向に向いて下方に凹む波谷部22を有する。すなわち、扉本体の設置領域の面積に応じてリブの湾曲形状を設置することができ、
図1に示すように、リブ20は一つの波谷部22のみを有する。
【0033】
図2及び
図3に示すように、リブ20は扉本体10と一体に成型して設けられ、リブ20は扉本体10の一部が外側へ凹んで形成される。このように設置することで、洗濯機の扉構造を形成する使用材料を減少してコストを低減することができる。また、リブ20を直接に扉本体上の実体構造として設けることもできる。
【0034】
上述の実施例中の洗濯機の扉構造を洗濯機装置の技術分野に適用することもでき、すなわち、本発明に係る他の態様によると、洗濯機を提供する。この洗濯機は、洗濯機の扉構造を含み、洗濯機の扉構造は上述の実施例における洗濯機の扉構造である。
【0035】
具体的に、ドラム式洗濯機の扉構造の扉ガラスに突起したリブ構造を設けて、洗濯板の役割を模倣する。全容量(大負荷)である場合、織物がガラスボウルに当接し、ガラスに水波状に設けられたリブ構造によって、全容量(大負荷)である場合に洗浄度が低い問題を解決する。同時に、突起したリブ構造に対して斜め処理を行うことで、扉ガラス上のフォームをきれいに洗浄しにくい問題を解決する。
【0036】
ドラム式洗濯機が全容量(大負荷)で稼働する時、洗濯物が突起構造を有する扉ガラスに当接すると、突起構造によって洗濯板によるこすり合わせ及び洗濯の効果を模倣して洗濯物を二回洗浄する効果を実現し、洗濯機全体の洗浄度を向上させる。それとともに、噴射される水によってフォームをガラスボウルの外へ容易に流せるため、ガラスボウルに残留フォームがなく、ユーザの体験を向上させる。
【0037】
ドラム式洗濯機の構成部材は主に、ドラムを支持するケース30と、衝撃吸収構造40と、洗濯物の収納及び洗浄を実現するためのドラム部材60と、ドラムを正反に回転させるための駆動部材70と、ドラムを密封するための扉体部材50と、を含む。ドラム式洗濯機の扉体部材50の中間部分は、洗濯機ドラムの内部へ凹む扉ガラス部品であり、扉ガラスは一部がドラムの内部に進入し、これは、扉シールとともに密封された洗浄環境を形成するとともに、ドラムによって投げ出される洗濯物をドラム内に戻して扉シールに引っかかることを防止するためである。
【0038】
扉ガラス上のリブ付き突起はドラム底部に向いて傾斜した波紋状の突起(波紋状の突起の中心軸線と水平面との傾斜角度は30°)であり、洗濯物の洗浄中に、洗浄フォームがガラスボウルまで送られた時、噴射される水の作用で、フォームが下へ傾斜した波紋状のリブ構造に沿って下へ流して、洗浄フォームが扉ガラスに残ることを回避する。
【0039】
ドラム内の負荷(全容量)が大きい時、通常その洗浄効率は理想的ではない。扉ガラスに波紋状の突起構造を設けることで、ドラムが稼働する時の洗浄度を向上させて洗浄効率を向上させることができる。上述の扉ガラスは、通常のガラスボウルの構造と異なり、その扉ガラスの内側に波紋状のリブ構造を採用する。ドラムが全負荷(大負荷)で稼働する時、多い洗濯物がドラムからはみ出されて、扉ガラスに当接することになる。モータの作用で、ドラムがずっと回転してドラム内の洗濯物をずっと正方向及び反対方向に回転させ、回転中の洗濯物とガラスボウルの突起したリブ構造とが互いに摩擦して、洗濯板の役割を模倣してこすり合わせ及び洗濯の効果を実現し、洗濯機全体の洗浄度を向上させる。それとともに、扉ガラスが滑らかであるため,衣類に対する摩耗に限界があり、衣類の洗濯による摩損を招くことがなく、安心して洗浄することができる。
【0040】
上述した以外に、本明細書に記載の「一つの実施例」、「他の実施例」、「実施例」等は、該実施例で説明した具体的な特徴、構造又は特徴点が本願において総括的に説明した少なくとも一つの実施例に含まれる。明細書において複数個所で現れた同様な表現が必ず同一の実施例を示すことではない。さらに、いずれかの実施例に基づいて具体的な特徴、構造又は特徴点を説明する場合、他の実施例に基づいてこのような特徴、構造又は特徴点を実現するものも本発明の保護範囲内に含まれることも主張する。
【0041】
上述の実施例において、各実施例の説明はいずれも重要視する部分があり、ある実施例にて詳細に説明していない部分については、他の実施例の関連部分の説明を参照することができる。
【0042】
以上の説明は、本発明を限定するものではなく、本発明の好適な実施例に過ぎず、当業者にとって、本発明は様々な修正や変形が可能である。本発明の精神や原則内での全ての修正、同等置換、改善などはいずれも本発明の保護範囲内に含まれる。