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特許7003351放熱ユニットを備えるRF中継器装置の保護ケース
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-06
(45)【発行日】2022-01-20
(54)【発明の名称】放熱ユニットを備えるRF中継器装置の保護ケース
(51)【国際特許分類】
   H05K 7/18 20060101AFI20220113BHJP
   H05K 7/20 20060101ALI20220113BHJP
   H05K 5/03 20060101ALI20220113BHJP
   H02B 1/30 20060101ALI20220113BHJP
【FI】
H05K7/18 G
H05K7/20 P
H05K5/03 A
H02B1/30 Z
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2020218070
(22)【出願日】2020-12-26
【審査請求日】2020-12-26
(31)【優先権主張番号】202010708246.X
(32)【優先日】2020-07-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521392789
【氏名又は名称】杭州盛恋網絡科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100216471
【弁理士】
【氏名又は名称】瀬戸 麻希
(72)【発明者】
【氏名】呉福盛
(72)【発明者】
【氏名】黄春
【審査官】小林 大介
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第110875581(CN,A)
【文献】国際公開第2013/137448(WO,A1)
【文献】米国特許第05480170(US,A)
【文献】中国実用新案第210328256(CN,U)
【文献】米国特許出願公開第2014/0027093(US,A1)
【文献】米国特許第04668029(US,A)
【文献】中国実用新案第211046012(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K 5/03
H05K 7/18
H05K 7/20
H02B 1/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
放熱ユニットを備えるRF中継器装置の保護ケースであって、
底座1と、ケース2と、放熱ユニット3と、除塵ユニット4と、移動ユニット5と、制限
ユニット6と、防護ユニット7と、および固定ユニット8とを含み、
各部品を支持および配置するための前記底座1の頂端に電気部品を防護および配置するた
めの前記ケース2が取付けられており、前記ケース2の外部に前記ケース2内の電気素子
を放熱させるための前記放熱ユニット3が取付けられており、前記ケース2の外部に前記
放熱ユニット3を除塵するための前記除塵ユニット4が取付けられており、前記底座1の
底端に装置の移動を容易にさせるための前記移動ユニット5が取付けられており、前記底
座1の外部に前記移動ユニット5を制限固定するための前記制限ユニット6が取付けられ
ており、前記ケース2の頂端に防護機能を発揮するための前記防護ユニット7が取付けら
れており、前記底座1の内部に装置を固定するための前記固定ユニット8が取付けられ、
前記放熱ユニット3は、水箱31と、水ポンプ32と、進水チューブ33と、出水チュー
ブ34と、フィン35と、空冷チューブ36と、ファン37と、および放熱チューブ38
とを含み、
前記水箱31は、前記底座1の頂端に固定されており、前記水箱31の前記底座1と反対
側の一端に前記水ポンプ32が取付けられており、前記水箱31の一端に前記進水チュー
ブ33が取付けられており、前記水ポンプ32の一端に前記出水チューブ34が取付けら
れており、前記ケース2の外部に複数個の相互平行の位置関係を有する前記フィン35が
取付けられており、複数個の前記フィン35に連続的にS字状を呈する前記放熱チューブ
38が取付けられ、かつ、前記放熱チューブ38の一端が前記出水チューブ34に接続さ
れており、前記ケース2の外部に連続的にS字状を呈する前記空冷チューブ36が取付け
られ、かつ、前記空冷チューブ36の一端が前記放熱チューブ38に接続されており、前
記空冷チューブ36の他端と前記進水チューブ33とが接続されており、前記ケース2の
側壁に前記ファン37が取付けられ、
前記除塵ユニット4は、水シース41と、固定スリーブ42と、固定ロッド43と、回転
軸44と、インペラ45と、回転ディスク46と、スライダ47と、係合ティース48と
、第1ばね49と、ブラッシュ49aと、案内スリーブ49bと、および案内柱49cと
を含み、
前記水シース41は、前記出水チューブ34に設けられており、前記水シース41の内部
に前記回転軸44が回転可能に接続されており、前記回転軸44の外部に前記インペラ4
5が固定されており、前記水シース41の一端に前記固定スリーブ42が固定され、かつ
、前記回転軸44が、前記固定スリーブ42の内部まで延伸するとともに、前記固定スリ
ーブ42に回転可能に接続されており、前記回転軸44の外部に前記回転ディスク46が
固定されており、前記固定スリーブ42の内部に前記スライダ47が滑動可能に接続され
ており、前記スライダ47および前記回転ディスク46の外部にそれぞれ前記係合ティー
ス48が設けられ、かつ、前記回転ディスク46と前記スライダ47とは前記係合ティー
ス48によって噛合わせられており、前記スライダ47と前記固定スリーブ42との間に
前記第1ばね49が挟込み固定されており、前記スライダ47の一端に前記固定ロッド4
3が固定され、かつ、前記固定ロッド43と前記固定スリーブ42とが滑動可能に接続さ
れており、前記固定ロッド43の一端に前記ブラッシュ49aが固定されており、前記ケ
ース2の外部に前記案内スリーブ49bが固定されており、前記案内スリーブ49bの内
部に前記案内柱49cが滑動可能に接続され、かつ、前記案内柱49cと前記ブラッシュ
49aとが固定されており、
前記固定ロッド43によって前記ブラッシュ49aを駆動して、持続的に前記ファン37
上の濾過ネットを清潔して、塵による前記ファン37の詰まりを防止する、
ことを特徴とする放熱ユニットを備えるRF中継器装置の保護ケース。
【請求項2】
前記移動ユニット5は、回転ハンドル51と、取付スリーブ52と、ローラ53と、第1
ラック54と、および第1ギア55とを含み、
前記取付スリーブ52が、前記底座1の内部に滑動可能に接続されており、前記取付スリ
ーブ52の内部に前記ローラ53が回転可能に接続されており、前記取付スリーブ52の
一端に前記第1ラック54が固定され、かつ、前記第1ラック54と前記底座1とが滑動
可能に接続されており、前記底座1の内部に前記回転ハンドル51が回転可能に接続され
ており、前記回転ハンドル51の外部に前記第1ギア55が固定され、かつ、前記第1ギ
ア55と前記第1ラック54とが噛み合う、ことを特徴とする請求項1に記載の放熱ユニ
ットを備えるRF中継器装置の保護ケース。
【請求項3】
前記制限ユニット6は、制限スリーブ61と、第2ギア62と、制限ブロック63と、移
動ブロック64と、および第2ばね65とを含み、
前記制限スリーブ61が前記底座1の一端に固定され、かつ、前記回転ハンドル51が前
記制限スリーブ61を貫通するとともに前記制限スリーブ61に回転可能に接続されてお
り、前記回転ハンドル51の外部に前記第2ギア62が固定され、かつ、前記第2ギア6
2と前記制限スリーブ61とが回転可能に接続されており、前記制限スリーブ61の内部
に前記制限ブロック63が滑動可能に接続され、かつ、前記制限ブロック63が前記第2
ギア62に係合可能に構成されており、前記制限ブロック63の一端に前記移動ブロック
64が固定され、かつ、前記移動ブロック64と前記制限スリーブ61とが滑動可能に接
続されており、前記移動ブロック64と前記制限スリーブ61の間に前記第2ばね65が
挟込み固定されている、ことを特徴とする請求項に記載の放熱ユニットを備えるRF中
継器装置の保護ケース。
【請求項4】
前記防護ユニット7は、収納スリーブ71と、防護スリーブ72と、収納ロッド73と、
固定フレーム74と、防護布75と、掛けフック76と、およびねじりばね77と、を含
み、
前記収納スリーブ71が前記ケース2の頂端に固定されており、前記収納スリーブ71の
一端に前記防護スリーブ72が固定されており、前記収納スリーブ71および前記防護ス
リーブ72の内部に前記収納ロッド73が回転可能に接続されており、前記収納ロッド7
3と前記防護スリーブ72の間に前記ねじりばね77が接続され、かつ、前記ねじりばね
77の一端が前記収納ロッド73に固定され、その他端が前記防護スリーブ72に固定さ
れており、前記収納ロッド73の外部に前記防護布75が固定されており、前記ケース2
の頂端の外部に前記固定フレーム74が固定されており、前記防護布75の一端に2つの
前記掛けフック76が固定されている、ことを特徴とする請求項1に記載の放熱ユニット
を備えるRF中継器装置の保護ケース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、RF中継器装置の分野に関し、具体的には放熱ユニットを備えるRF中継器装
置の保護ケースである。
【背景技術】
【0002】
移動局は、アンテナ、無線周波数デュプレクサ、低雑音増幅器、ミキサ、電気減衰器、フ
ィルタ、電力増幅器などのデバイスまたはモジュールから構成される。上下二種類の拡大
リンクを含む。その仕事の基本原理は以下の通りである。基地局の下り信号を順方向アン
テナ(ドナーアンテナ)で放送機が受信し、低雑音増幅器で有用な信号を増幅し、信号中
の雑音信号を抑制し、信号対雑音比(S/N)を向上させる。さらに、中間周波数信号にダ
ウンコンバートし、フィルタによってフィルタリングされ、中間周波数が増幅され、周波
数が周波数にアップコンバートされ、電力増幅器によって増幅され、後方アンテナ(再送
信アンテナ)によって移動局に送信される。移動局の上り信号を後アンテナで受信し、逆
の経路に沿って上りリンクで処理する。すなわち、低雑音増幅器、ダウンコンバータ、フ
ィルタ、中継機、上コンバータ、電力増幅器を経て、移動局に再送信される。したがって
、基地局と移動局との双方向通信が可能になる。
【0003】
一般的には無線周波数の移動局の外には、移動局内部の電気部品を保護するための保護ケ
ースが設置されている。しかし、移動局内部の電気部品の放熱効果は良くない。電気部品
が高温で破損する場合もある。また、屋外に置く時は、地面と直接接触して置くのが一般
的であり、強風やガスの悪天候があり、まっすぐに置くと揺れが発生する可能性がある。
また、転倒することもあり、移動局の使用に深刻な影響を与えることがある。
【発明の概要】
【0004】
上記の問題を解決するために、以下の放熱ユニットを備えるRF中継器装置の保護ケース
を採用する。
【0005】
放熱ユニットを備えるRF中継器装置の保護ケースは、
底座1と、ケース2と、放熱ユニット3と、除塵ユニット4と、移動ユニット5と、制限
ユニット6と、防護ユニット7と、および固定ユニット8とを含み、
各部品を支持および配置するための前記底座1の頂端に電気部品を防護および配置するた
めの前記ケース2が取付けられており、前記ケース2の外部に前記ケース2内の電気素子
を放熱させるための前記放熱ユニット3が取付けられており、前記ケース2の外部に前記
放熱ユニット3を除塵するための前記除塵ユニット4が取付けられており、前記底座1の
底端に装置の移動を容易にさせるための前記移動ユニット5が取付けられており、前記底
座1の外部に前記移動ユニット5を制限固定するための前記制限ユニット6が取付けられ
ており、前記ケース2の頂端に防護機能を発揮するための前記防護ユニット7が取付けら
れており、前記底座1の内部に装置を固定するための前記固定ユニット8が取付けられて
いる。
【0006】
好ましくは、前記放熱ユニット3は、水箱31と、水ポンプ32と、進水チューブ33と
、出水チューブ34と、フィン35と、空冷チューブ36と、ファン37と、および放熱
チューブ38とを含み、
前記水箱31は、前記底座1の頂端に固定されており、前記水箱31の前記底座1と反対
側の一端に前記水ポンプ32が取付けられており、前記水箱31の一端に前記進水チュー
ブ33が取付けられており、前記水ポンプ32の一端に前記出水チューブ34が取付けら
れており、前記ケース2の外部に複数個の相互平行の位置関係を有する前記フィン35が
取付けられており、複数個の前記フィン35に連続的にS字状を呈する前記放熱チューブ
38が取付けられ、かつ、前記放熱チューブ38の一端が前記出水チューブ34に接続さ
れており、前記ケース2の外部に連続的にS字状を呈する前記空冷チューブ36が取付け
られ、かつ、前記空冷チューブ36の一端が前記放熱チューブ38に接続されており、前
記空冷チューブ36の他端と前記進水チューブ33とが接続されており、前記ケース2の
側壁に前記ファン37が取付けられている。
【0007】
好ましくは、前記除塵ユニット4は、水シース41と、固定スリーブ42と、固定ロッド
43と、回転軸44と、インペラ45と、回転ディスク46と、スライダ47と、係合テ
ィース48と、第1ばね49と、ブラッシュ49aと、案内スリーブ49bと、および案
内柱49cとを含み、
前記水シース41は、前記出水チューブ34に設けられており、前記水シース41の内部
に前記回転軸44が回転可能に接続されており、前記回転軸44の外部に前記インペラ4
5が固定されており、前記水シース41の一端に前記固定スリーブ42が固定され、かつ
、前記回転軸44が、前記固定スリーブ42の内部まで延伸するとともに、前記固定スリ
ーブ42に回転可能に接続されており、前記回転軸44の外部に前記回転ディスク46が
固定されており、前記固定スリーブ42の内部に前記スライダ47が滑動可能に接続され
ており、前記スライダ47および前記回転ディスク46の外部にそれぞれ前記係合ティー
ス48が設けられ、かつ、前記回転ディスク46と前記スライダ47とは、前記係合ティ
ース48によって噛合わせられており、前記スライダ47と前記固定スリーブ42との間
に前記第1ばね49が挟込み固定されており、前記スライダ47の一端に前記固定ロッド
43が固定され、かつ、前記固定ロッド43と前記固定スリーブ42とが滑動可能に接続
されており、前記固定ロッド43の一端に前記ブラッシュ49aが固定されており、前記
ケース2の外部に前記案内スリーブ49bが固定されており、前記案内スリーブ49bの
内部に前記案内柱49cが滑動可能に接続され、かつ、前記案内柱49cと前記ブラッシ
ュ49aとが固定されている。
【0008】
好ましくは、前記移動ユニット5は、回転ハンドル51と、取付スリーブ52と、ローラ
53と、第1ラック54と、および第1ギア55とを含み、
前記取付スリーブ52が、前記底座1の内部に滑動可能に接続されており、前記取付スリ
ーブ52の内部に前記ローラ53が回転可能に接続されており、前記取付スリーブ52の
一端に前記第1ラック54が固定され、かつ、前記第1ラック54と前記底座1とが滑動
可能に接続されており、前記底座1の内部に前記回転ハンドル51が回転可能に接続され
ており、前記回転ハンドル51の外部に前記第1ギア55が固定され、かつ、前記第1ギ
ア55と前記第1ラック54とが噛み合う。
【0009】
好ましくは、前記制限ユニット6は、制限スリーブ61と、第2ギア62と、制限ブロッ
ク63と、移動ブロック64と、および第2ばね65とを含み、
前記制限スリーブ61が前記底座1の一端に固定され、かつ、前記回転ハンドル51が前
記制限スリーブ61を貫通するとともに前記制限スリーブ61に回転可能に接続されてお
り、前記回転ハンドル51の外部に前記第2ギア62が固定され、かつ、前記第2ギア6
2と前記制限スリーブ61とが回転可能に接続されており、前記制限スリーブ61の内部
に前記制限ブロック63が滑動可能に接続され、かつ、前記制限ブロック63が前記第2
ギア62に係合可能に構成されており、前記制限ブロック63の一端に前記移動ブロック
64が固定され、かつ、前記移動ブロック64と前記制限スリーブ61とが滑動可能に接
続されており、前記移動ブロック64と前記制限スリーブ61の間に前記第2ばね65が
挟込み固定されている。
【0010】
好ましくは、前記防護ユニット7は、収納スリーブ71と、防護スリーブ72と、収納ロ
ッド73と、固定フレーム74と、防護布75と、掛けフック76と、およびねじりばね
77と、を含み、
前記収納スリーブ71が前記ケース2の頂端に固定されており、前記収納スリーブ71の
一端に前記防護スリーブ72が固定されており、前記収納スリーブ71および前記防護ス
リーブ72の内部に前記収納ロッド73が回転可能に接続されており、前記収納ロッド7
3と前記防護スリーブ72の間に前記ねじりばね77が接続され、かつ、前記ねじりばね
77の一端が前記収納ロッド73に固定され、その他端が前記防護スリーブ72に固定さ
れており、前記収納ロッド73の外部に前記防護布75が固定されており、前記ケース2
の頂端の外部に前記固定フレーム74が固定されており、前記防護布75の一端に2つの
前記掛けフック76が固定されている。
【0011】
好ましくは、前記固定ユニット8は、第2ラック81と、固定錐体82と、突きロッド8
3と、先尖り84と、第3ばね85と、第1接触ブロック86と、第2接触ブロック87
と、第4ばね88と、および引きロッド89とを含み、
前記第2ラック81が前記底座1の内部に滑動可能に接続され、かつ、前記第2ラック8
1と前記第1ギア55とが噛み合っており、前記第2ラック81の一端に前記固定錐体8
2が固定され、かつ、前記固定錐体82と前記底座1とが滑動可能に接続されており、前
記底座1の一端に前記突きロッド83が固定され、かつ、前記突きロッド83が前記固定
錐体82に滑動可能に接続されており、前記固定錐体82の内部に前記先尖り84が滑動
可能に接続されており、前記先尖り84と前記固定錐体82との間に前記第3ばね85が
挟込み固定されており、前記先尖り84の一端に前記第1接触ブロック86が固定されて
おり、前記固定錐体82の内部に前記第2接触ブロック87が滑動可能に接続されており
、前記第2接触ブロック87と前記固定錐体82の間に前記第4ばね88が挟込み固定さ
れており、前記固定錐体82の内部に前記引きロッド89が滑動可能に接続され、かつ、
前記引きロッド89の一端と前記第2接触ブロック87とが固定接続されている。
【0012】
本発明の利点は、先行技術に比べて、以下の有利な効果がある。
(1)ケース内の電気素子を充分に放熱させることが可能である。このため、ケース内の
電気素子の過熱による損害などを回避することができる。また、放熱ユニットの作動によ
って、除塵ユニットも同期に作動させることができる。その一方、除塵ユニットの作動に
よって、放熱ユニットに対して除塵を行うことができるので、塵による放熱ユニットの詰
まりを防止することができる。このように構成されると、作動際は、前記ケース2の一端
に複数個の相互平行関係を有する前記フィン35が取付けられているので、前記フィン3
5によって、前記ケース2の熱を充分に発散させることができる。そして、前記フィン3
5の内部に連続的にS字状を呈する前記放熱チューブ38が取付けられているので、前記
フィン35を充分に水冷させるように機能を発揮することができる。さらに、前記進水チ
ューブ33と前記放熱チューブ38の間に、連続的にS字状を呈する前記空冷チューブ3
6が長く接続されているので、前記放熱チューブ38内を流れる水を充分に放熱させるよ
うに機能を発揮することができる。前記水ポンプ32の循環作動によって、前記放熱チュ
ーブ38内に進入する水を充分に冷却させるようにできるので、最適放熱効果を達成する
ことができる。前記ケース2の外部に複数個の前記ファン37が取付けられているので、
前記ケース2の内部をさらに放熱させることができる。また前記ファン37からの風が、
ちょうど前記空冷チューブ36に対向して吹きだすので、前記空冷チューブ36を吹き冷
やすように機能を発揮することができるので、放熱効果をさらに向上させることができる
。前記出水チューブ34に前記水シース41が取付けられ、前記水シース41の内部に前
記インペラ45が回転可能に接続されているので、前記水ポンプ32の流水圧によって、
前記インペラ45を回転駆動することができる。前記回転軸44の外部にさらに前記回転
ディスク46が固定され、かつ、前記回転ディスク46が、前記係合ティース48によっ
て前記スライダ47と噛合うことができる。前記回転ディスク46上で一部的に前記係合
ティース48が形成されているので、前記スライダ47と噛合っていない場合、前記スラ
イダ47を前記第1ばね49の弾性力によって復帰させることができる。このように構成
されると、前記スライダ47は絶えずに上下往復運動が可能となる。前記ブラッシュ49
aを固定する前記固定ロッド43が前記スライダ47に固定されているので、前記固定ロ
ッド43によって前記ブラッシュ49aを駆動して、持続的に前記ファン37上の濾過ネ
ットを清潔することができるので、塵などによる前記ファン37の詰まりを防止すること
ができ、放熱機能を正常に発揮させるように確保できる。
(2)移動ユニットを差出、および収納させることができる。このため、装置の移動およ
び固定が容易に可能となる。制限ユニットを設けることで、移動ユニットを制限固定する
ことができるので、移動ユニットを差出すときは、移動ユニットの自動的に底座の内部ま
で収めてしまうことなどを回避することができる。このようにして、装置の正常的移動を
確保することができる。また、移動ユニットの作動中で、固定ユニットへの反作用が生じ
るので、固定ユニットによって、底座を地面へ安定的に固定することができる。このため
、作動中における装置の滑動を回避することができる。装置を移動させようとする場合、
前記回転ハンドル51の外部に前記第1ギア55が固定されているので、外側の手前で前
記回転ハンドル51を回転させればよい。前記底座1の内部に前記取付スリーブ52が滑
動可能に接続されている。前記取付スリーブ52の内部で前記ローラ53を回転させるこ
とができる。前記ローラ53によって、快適に装置を移動することができる。前記取付ス
リーブ52の一端に固定される前記第1ラック54と前記第1ギア55とが噛合っている
ので、前記回転ハンドル51を回転すれば、前記ローラ53を前記底座1から差出させる
ことができ、このように装置の移動が実現できる。前記回転ハンドル51を回転させよう
とする場合、前記制限スリーブ61の内部に滑動可能に接続される前記制限ブロック63
を引き出せばよく、こうすると、前記制限ブロック63が前記回転ハンドル51の外部に
固定される前記第2ギア62に接触しなくなって、このときに、前記回転ハンドル51が
回転可能となる。前記ローラ53を差出させた後、前記制限ブロック63を緩んで、前記
第2ばね65の弾性力により前記制限ブロック63によって前記第2ギア62を係合制限
することができる。このようにされると、前記回転ハンドル51を制限固定することがで
き、前記回転ハンドル51の回転を防止できる。前記底座1を固定させようとする場合、
前記回転ハンドル51を逆回転させればよく、こうすると、前記取付スリーブ52によっ
て前記ローラ53を前記底座1の内部まで収納させることができる。前記底座1の内部に
さらに前記第2ラック81が滑動可能に接続され、かつ、前記第2ラック81と前記第1
ギア55とが噛合しているので、前記取付スリーブ52によって収納させると、前記第2
ラック81に固定される前記固定錐体82が下向きに滑動する。前記底座1の内部に前記
突きロッド83が固定されているので、前記固定錐体82が外方に向かって滑動すれば、
前記引きロッド89と前記突きロッド83とを接触させることができる。前記突きロッド
83を接触させると、前記第2接触ブロック87を前記第1接触ブロック86に接触させ
るように駆動させる。前記第1接触ブロック86と前記先尖り84とが固定されているの
で、前記固定錐体82の土地へのドリル進入際は、前記先尖り84から始まって土地にド
リルして入ることができる。このようにして、前記固定錐体82と地面の固定の安定性を
大幅に確保することができ、よって、前記底座1の固定も確保することができる。このた
め、前記底座1の作動中における滑動などを防止することができる。
(3)放熱ユニットと除塵ユニットを充分に防護するようにできるので、外部環境からの
悪影響を避けることができる。また、この防護ユニットはいつでも差出や収納が可能であ
るので、適応性が大きく向上する。前記収納スリーブ71の内部に前記収納ロッド73が
回転可能に接続され、前記収納ロッド73の外部に前記防護布75が固定され、かつ、前
記防護布75の一端にさらに2つの前記掛けフック76が固定されている。前記掛けフッ
ク76によって前記防護布75と前記固定フレーム74とを引きしまって固定させること
ができる。前記収納ロッド73と前記防護スリーブ72の間に前記ねじりばね77が取付
けられている。前記ねじりばね77によって前記掛けフック76を前記固定フレーム74
から取り外した後、前記防護布75が自動的に前記収納ロッド73に巻きつけることがで
きる。これによって前記防護布75の差出および収納が快適に行われ得る。
【図面の簡単な説明】
【0013】
以下、図面及び実施例とともに、本発明をさらに説明する。
図1】本発明にかかる放熱ユニットを備えるRF中継器装置の保護ケースの好ましい実施例の構成模式図である。
図2】フィンと放熱チューブの接続構成図である。
図3】水シースとインペラの接続構成図である。
図4】除塵ユニットの構成図である。
図5】ケースと除塵ユニットの接続構成図である。
図6】底座と移動ユニットの接続構成図である。
図7図6に示すA部の拡大図である。
図8】制限ユニットの構成図である。
図9】収納スリーブと収納ロッドの接続構成図である。
図10】防護ユニットの構成図である。
【0014】
[符号の説明]
底座 1、ケース 2、放熱ユニット 3、除塵ユニット 4、移動ユニット 5、制限
ユニット 6、防護ユニット 7、固定ユニット 8、水箱 31、水ポンプ 32、進
水チューブ 33、出水チューブ 34、フィン 35、空冷チューブ 36、ファン
37、放熱チューブ 38、水シース 41、固定スリーブ 42、固定ロッド 43、
回転軸 44、インペラ 45、回転ディスク 46、スライダ 47、係合ティース
48、第1ばね 49、ブラッシュ 49a、案内スリーブ 49b、案内柱 49c、
回転ハンドル 51、取付スリーブ 52、ローラ 53、第1ラック 54、第1ギア
55、制限スリーブ 61、第2ギア 62、制限ブロック 63、移動ブロック 6
4、第2ばね 65、収納スリーブ 71、防護スリーブ 72、収納ロッド 73、固
定フレーム 74、防護布 75、掛けフック 76、ねじりばね 77、第2ラック
81、固定錐体 82、突きロッド 83、先尖り 84、第3ばね 85、第1接触ブ
ロック 86、第2接触ブロック 87、第4ばね 88、引きロッド 89
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明によって実現される技術的手段、創作的特徴、目的と効果を分かりやすくするため
に、以下では具体的な実施形態に関連して、本発明をさらに説明する。
【0016】
図1~10に示されるように、本発明において提供される放熱ユニット付のRF中継器(
Radio Frequency Repeater)装置の保護ケースは、底座1、ケー
ス2、放熱ユニット3、除塵ユニット4、移動ユニット5、制限ユニット6、防護ユニッ
ト7および固定ユニット8を含む。各部品を支持および配置するように働くための前記底
座1の頂端に、電気部品を防護および配置するための前記ケース2が取付けられている。
前記ケース2の外部に、前記ケース2内の電気素子を放熱させるための前記放熱ユニット
3が取付けられている。前記ケース2の外部に前記放熱ユニット3を除塵するための前記
除塵ユニット4が取付けられている。前記底座1の底端に、装置の移動を容易にさせるた
めの前記移動ユニット5が取付けられている。前記底座1の外部に、前記移動ユニット5
を制限固定するための前記制限ユニット6が取付けられている。前記ケース2の頂端に、
防護機能を発揮するための前記防護ユニット7が取付けられている。前記底座1の内部に
、装置を固定するための前記固定ユニット8が取付けられている。
【0017】
前記放熱ユニット3は、水箱31、水ポンプ32、進水チューブ33、出水チューブ34
、フィン35、空冷チューブ36、ファン37および放熱チューブ38を含む。前記水箱
31は、前記底座1の頂端に固定されている。前記水箱31の前記底座1と反対側の一端
に前記水ポンプ32が取付けられている。前記水箱31の一端に前記進水チューブ33が
取付けられている。前記水ポンプ32の一端に前記出水チューブ34が取付けられている
。前記ケース2の外部に複数個の相互平行の位置関係を有する前記フィン35が取付けら
れている。複数個の前記フィン35に連続的にS字状を呈する前記放熱チューブ38が取
付けられ、かつ、前記放熱チューブ38の一端が前記出水チューブ34に接続されている
。前記ケース2の外部に連続的にS字状を呈する前記空冷チューブ36が取付けられ、か
つ、前記空冷チューブ36の一端が前記放熱チューブ38に接続されている。前記空冷チ
ューブ36の他端と前記進水チューブ33とが接続されている。前記ケース2の側壁に前
記ファン37が取付けられている。このように構成されると、作動際は、前記ケース2の
一端に複数個の相互平行関係を有する前記フィン35が取付けられているので、前記フィ
ン35によって、前記ケース2の熱を充分に発散させることができる。そして、前記フィ
ン35の内部に連続的にS字状を呈する前記放熱チューブ38が取付けられているので、
前記フィン35を充分に水冷させるように機能を発揮することができる。さらに、前記進
水チューブ33と前記放熱チューブ38の間に、連続的にS字状を呈する前記空冷チュー
ブ36が長く接続されているので、前記放熱チューブ38内を流れる水を充分に放熱させ
るように機能を発揮することができる。前記水ポンプ32の循環作動によって、前記放熱
チューブ38内に進入する水を充分に冷却させるようにできるので、最適放熱効果を達成
することができる。前記ケース2の外部に複数個の前記ファン37が取付けられているの
で、前記ケース2の内部をさらに放熱させることができる。また前記ファン37からの風
が、ちょうど前記空冷チューブ36に対向して吹きだすので、前記空冷チューブ36を吹
き冷やすように機能を発揮することができるので、放熱効果をさらに向上させることがで
きる。
【0018】
前記除塵ユニット4は、水シース(sheath)41、固定スリーブ42、固定ロッド
43、回転軸44、インペラ45、回転ディスク46、スライダ47、係合ティース48
、第1ばね49、ブラッシュ49a、案内スリーブ49bおよび案内柱49cを含む。前
記水シース41は、前記出水チューブ34に設けられている。前記水シース41の内部に
前記回転軸44が回転可能に接続されている。前記回転軸44の外部に前記インペラ45
が固定されている。前記水シース41の一端に前記固定スリーブ42が固定され、かつ、
前記回転軸44が、前記固定スリーブ42の内部まで延伸するとともに、前記固定スリー
ブ42に回転可能に接続されている。前記回転軸44の外部に前記回転ディスク46が固
定されている。前記固定スリーブ42の内部に前記スライダ47が滑動可能に接続されて
いる。前記スライダ47および前記回転ディスク46の外部にそれぞれ前記係合ティース
48が設けられ、かつ、前記回転ディスク46と前記スライダ47とは、前記係合ティー
ス48によって噛合わせられている。前記スライダ47と前記固定スリーブ42との間に
前記第1ばね49が挟込み固定されている。前記スライダ47の一端に前記固定ロッド4
3が固定され、かつ、前記固定ロッド43と前記固定スリーブ42とが滑動可能に接続さ
れている。前記固定ロッド43の一端に前記ブラッシュ49aが固定されている。前記ケ
ース2の外部に前記案内スリーブ49bが固定されている。前記案内スリーブ49bの内
部に前記案内柱49cが滑動可能に接続され、かつ、前記案内柱49cと前記ブラッシュ
49aとが固定されている。前記出水チューブ34に前記水シース41が取付けられ、前
記水シース41の内部に前記インペラ45が回転可能に接続されているので、前記水ポン
プ32の流水圧によって、前記インペラ45を回転駆動することができる。前記回転軸4
4の外部にさらに前記回転ディスク46が固定され、かつ、前記回転ディスク46が、前
記係合ティース48によって前記スライダ47と噛合うことができる。前記回転ディスク
46上で一部的に前記係合ティース48が形成されているので、前記スライダ47と噛合
っていない場合、前記スライダ47を前記第1ばね49の弾性力によって復帰させること
ができる。このように構成されると、前記スライダ47は絶えずに上下往復運動が可能と
なる。前記ブラッシュ49aを固定する前記固定ロッド43が前記スライダ47に固定さ
れているので、前記固定ロッド43によって前記ブラッシュ49aを駆動して、持続的に
前記ファン37上の濾過ネットを清潔することができるので、塵などによる前記ファン3
7の詰まりを防止することができ、放熱機能を正常に発揮させるように確保できる。
【0019】
前記移動ユニット5は、回転ハンドル51、取付スリーブ52、ローラ53、第1ラック
54および第1ギア55を含む。前記取付スリーブ52が、前記底座1の内部に滑動可能
に接続されている。前記取付スリーブ52の内部に前記ローラ53が回転可能に接続され
ている。前記取付スリーブ52の一端に前記第1ラック54が固定され、かつ、前記第1
ラック54と前記底座1とが滑動可能に接続されている。前記底座1の内部に前記回転ハ
ンドル51が回転可能に接続されている。前記回転ハンドル51の外部に前記第1ギア5
5が固定され、かつ、前記第1ギア55と前記第1ラック54とが噛み合っている。装置
を移動させようとする場合、前記回転ハンドル51の外部に前記第1ギア55が固定され
ているので、外側の手前で前記回転ハンドル51を回転させればよい。前記底座1の内部
に前記取付スリーブ52が滑動可能に接続されている。前記取付スリーブ52の内部で前
記ローラ53を回転させることができる。前記ローラ53によって、快適に装置を移動す
ることができる。前記取付スリーブ52の一端に固定される前記第1ラック54と前記第
1ギア55とが噛合っているので、前記回転ハンドル51を回転すれば、前記ローラ53
を前記底座1から差出させることができ、このように装置の移動が実現できる。
【0020】
前記制限ユニット6は、制限スリーブ61、第2ギア62、制限ブロック63、移動ブロ
ック64および第2ばね65を含む。前記制限スリーブ61が前記底座1の一端に固定さ
れ、かつ、前記回転ハンドル51が前記制限スリーブ61を貫通するとともに前記制限ス
リーブ61に回転可能に接続されている。前記回転ハンドル51の外部に前記第2ギア6
2が固定され、かつ、前記第2ギア62と前記制限スリーブ61とが回転可能に接続され
ている。前記制限スリーブ61の内部に前記制限ブロック63が滑動可能に接続され、か
つ、前記制限ブロック63が前記第2ギア62に係合可能に構成されている。前記制限ブ
ロック63の一端に前記移動ブロック64が固定され、かつ、前記移動ブロック64と前
記制限スリーブ61とが滑動可能に接続されている。前記移動ブロック64と前記制限ス
リーブ61の間に前記第2ばね65が挟込み固定されている。前記回転ハンドル51を回
転させようとする場合、前記制限スリーブ61の内部に滑動可能に接続される前記制限ブ
ロック63を引き出せばよく、こうすると、前記制限ブロック63が前記回転ハンドル5
1の外部に固定される前記第2ギア62に接触しなくなって、このときに、前記回転ハン
ドル51が回転可能となる。前記ローラ53を差出させた後、前記制限ブロック63を緩
んで、前記第2ばね65の弾性力により前記制限ブロック63によって前記第2ギア62
を係合制限することができる。このようにされると、前記回転ハンドル51を制限固定す
ることができ、前記回転ハンドル51の回転を防止できる。
【0021】
前記防護ユニット7は、収納スリーブ71、防護スリーブ72、収納ロッド73、固定フ
レーム74、防護布75、掛けフック76、およびねじりばね77を含む。前記収納スリ
ーブ71が前記ケース2の頂端に固定されている。前記収納スリーブ71の一端に前記防
護スリーブ72が固定されている。前記収納スリーブ71および前記防護スリーブ72の
内部に前記収納ロッド73が回転可能に接続されている。前記収納ロッド73と前記防護
スリーブ72の間に前記ねじりばね77が接続され、かつ、前記ねじりばね77の一端が
前記収納ロッド73に固定され、その他端が前記防護スリーブ72に固定されている。前
記収納ロッド73の外部に前記防護布75が固定されている。前記ケース2の頂端の外部
に前記固定フレーム74が固定されている。前記防護布75の一端に2つの前記掛けフッ
ク76が固定されている。前記収納スリーブ71の内部に前記収納ロッド73が回転可能
に接続され、前記収納ロッド73の外部に前記防護布75が固定され、かつ、前記防護布
75の一端にさらに2つの前記掛けフック76が固定されているので、前記掛けフック7
6によって前記防護布75と前記固定フレーム74とを引きしまって固定させることがで
きる。前記収納ロッド73と前記防護スリーブ72の間に前記ねじりばね77が取付けら
れている。前記ねじりばね77によって前記掛けフック76を前記固定フレーム74から
取り外した後、前記防護布75が自動的に前記収納ロッド73に巻きつけることができる
。これによって前記防護布75の差出および収納が快適に行われ得る。
【0022】
前記固定ユニット8は、第2ラック81、固定錐体82、突きロッド83、先尖り84、
第3ばね85、第1接触ブロック86、第2接触ブロック87、第4ばね88および引き
ロッド89を含む。前記第2ラック81が前記底座1の内部に滑動可能に接続され、かつ
、前記第2ラック81と前記第1ギア55とが噛み合っている。前記第2ラック81の一
端に前記固定錐体82が固定され、かつ、前記固定錐体82と前記底座1とが滑動可能に
接続されている。前記底座1の一端に前記突きロッド83が固定され、かつ、前記突きロ
ッド83が前記固定錐体82に滑動可能に接続されている。前記固定錐体82の内部に前
記先尖り84が滑動可能に接続されている。前記先尖り84と前記固定錐体82との間に
前記第3ばね85が挟込み固定されている。前記先尖り84の一端に前記第1接触ブロッ
ク86が固定されている。前記固定錐体82の内部に前記第2接触ブロック87が滑動可
能に接続されている。前記第2接触ブロック87と前記固定錐体82の間に前記第4ばね
88が挟込み固定されている。前記固定錐体82の内部に前記引きロッド89が滑動可能
に接続され、かつ、前記引きロッド89の一端と前記第2接触ブロック87とが固定接続
されている。前記底座1を固定させようとする場合、前記回転ハンドル51を逆回転させ
ればよく、こうすると、前記取付スリーブ52によって前記ローラ53を前記底座1の内
部まで収納させることができる。前記底座1の内部にさらに前記第2ラック81が滑動可
能に接続され、かつ、前記第2ラック81と前記第1ギア55とが噛合しているので、前
記取付スリーブ52によって収納させると、前記第2ラック81に固定される前記固定錐
体82が下向きに滑動する。前記底座1の内部に前記突きロッド83が固定されているの
で、前記固定錐体82が外方に向かって滑動すれば、前記引きロッド89と前記突きロッ
ド83とを接触させることができる。前記突きロッド83を接触させると、前記第2接触
ブロック87を前記第1接触ブロック86に接触させるように駆動させる。前記第1接触
ブロック86と前記先尖り84とが固定されているので、前記固定錐体82の土地へのド
リル進入際は、前記先尖り84から始まって土地にドリルして入ることができる。このよ
うにして、前記固定錐体82と地面の固定の安定性を大幅に確保することができ、よって
、前記底座1の固定も確保することができる。このため、前記底座1の作動中における滑
動などを防止することができる。
【0023】
このように構成されると、作動際は、前記ケース2の一端に複数個の相互平行関係を有す
る前記フィン35が取付けられているので、前記フィン35によって、前記ケース2の熱
を充分に発散させることができる。そして、前記フィン35の内部に連続的にS字状を呈
する前記放熱チューブ38が取付けられているので、前記フィン35を充分に水冷させる
ように機能を発揮することができる。さらに、前記進水チューブ33と前記放熱チューブ
38の間に、連続的にS字状を呈する前記空冷チューブ36が長く接続されているので、
前記放熱チューブ38内を流れる水を充分に放熱させるように機能を発揮することができ
る。前記水ポンプ32の循環作動によって、前記放熱チューブ38内に進入する水を充分
に冷却させるようにできるので、最適放熱効果を達成することができる。前記ケース2の
外部に複数個の前記ファン37が取付けられているので、前記ケース2の内部をさらに放
熱させることができる。また前記ファン37からの風が、ちょうど前記空冷チューブ36
に対向して吹きだすので、前記空冷チューブ36を吹き冷やすように機能を発揮すること
ができるので、放熱効果をさらに向上させることができる。前記出水チューブ34に前記
水シース41が取付けられ、前記水シース41の内部に前記インペラ45が回転可能に接
続されているので、前記水ポンプ32の流水圧によって、前記インペラ45を回転駆動す
ることができる。前記回転軸44の外部にさらに前記回転ディスク46が固定され、かつ
、前記回転ディスク46が、前記係合ティース48によって前記スライダ47と噛合うこ
とができる。前記回転ディスク46上で一部的に前記係合ティース48が形成されている
ので、前記スライダ47と噛合っていない場合、前記スライダ47を前記第1ばね49の
弾性力によって復帰させることができる。このように構成されると、前記スライダ47は
絶えずに上下往復運動が可能となる。前記ブラッシュ49aを固定する前記固定ロッド4
3が前記スライダ47に固定されているので、前記固定ロッド43によって前記ブラッシ
ュ49aを駆動して、持続的に前記ファン37上の濾過ネットを清潔することができるの
で、塵などによる前記ファン37の詰まりを防止することができ、放熱機能を正常に発揮
させるように確保できる。装置を移動させようとする場合、前記回転ハンドル51の外部
に前記第1ギア55が固定されているので、外側の手前で前記回転ハンドル51を回転さ
せればよい。前記底座1の内部に前記取付スリーブ52が滑動可能に接続されている。前
記取付スリーブ52の内部で前記ローラ53を回転させることができる。前記ローラ53
によって、快適に装置を移動することができる。前記取付スリーブ52の一端に固定され
る前記第1ラック54と前記第1ギア55とが噛合っているので、前記回転ハンドル51
を回転すれば、前記ローラ53を前記底座1から差出させることができ、このように装置
の移動が実現できる。前記回転ハンドル51を回転させようとする場合、前記制限スリー
ブ61の内部に滑動可能に接続される前記制限ブロック63を引き出せばよく、こうする
と、前記制限ブロック63が前記回転ハンドル51の外部に固定される前記第2ギア62
に接触しなくなって、このときに、前記回転ハンドル51が回転可能となる。前記ローラ
53を差出させた後、前記制限ブロック63を緩んで、前記第2ばね65の弾性力により
前記制限ブロック63によって前記第2ギア62を係合制限することができる。このよう
にされると、前記回転ハンドル51を制限固定することができ、前記回転ハンドル51の
回転を防止できる。前記底座1を固定させようとする場合、前記回転ハンドル51を逆回
転させればよく、こうすると、前記取付スリーブ52によって前記ローラ53を前記底座
1の内部まで収納させることができる。前記底座1の内部にさらに前記第2ラック81が
滑動可能に接続され、かつ、前記第2ラック81と前記第1ギア55とが噛合しているの
で、前記取付スリーブ52によって収納させると、前記第2ラック81に固定される前記
固定錐体82が下向きに滑動する。前記底座1の内部に前記突きロッド83が固定されて
いるので、前記固定錐体82が外方に向かって滑動すれば、前記引きロッド89と前記突
きロッド83とを接触させることができる。前記突きロッド83を接触させると、前記第
2接触ブロック87を前記第1接触ブロック86に接触させるように駆動させる。前記第
1接触ブロック86と前記先尖り84とが固定されているので、前記固定錐体82の土地
へのドリル進入際は、前記先尖り84から始まって土地にドリルして入ることができる。
このようにして、前記固定錐体82と地面の固定の安定性を大幅に確保することができ、
よって、前記底座1の固定も確保することができる。このため、前記底座1の作動中にお
ける滑動などを防止することができる。前記収納スリーブ71の内部に前記収納ロッド7
3が回転可能に接続され、前記収納ロッド73の外部に前記防護布75が固定され、かつ
、前記防護布75の一端にさらに2つの前記掛けフック76が固定されている。前記掛け
フック76によって前記防護布75と前記固定フレーム74とを引きしまって固定させる
ことができる。前記収納ロッド73と前記防護スリーブ72の間に前記ねじりばね77が
取付けられている。前記ねじりばね77によって前記掛けフック76を前記固定フレーム
74から取り外した後、前記防護布75が自動的に前記収納ロッド73に巻きつけること
ができる。これによって前記防護布75の差出および収納が快適に行われ得る。
【0024】
以上述べたように、本発明のより良い具体的な実施形態のみであり、本発明の保護範囲は
これに限定されるものではない。本発明の技術分野に精通している技術者は、本発明が開
示した技術範囲内にあり、本発明の技術案及びその改善の構想に従って、同等に代替また
は変更される本発明の保護範囲内に含まれるべきであると理解すべきである。
【要約】      (修正有)
【課題】放熱効果の良いRF中継器装置の保護ケースを提供する。
【解決手段】放熱ユニットを備えるRF中継器装置の保護ケースは、底座1と、ケース2と、放熱ユニットと、除塵ユニット4と、移動ユニット5と、制限ユニット6と、防護ユニット7と、固定ユニットと、を含む。各部品を支持および配置するための底座1の頂端に電気部品を防護および配置するためのケース2が取付けられている。ケース2の外部にケース2内の電気素子を放熱させるための放熱ユニット、ケース2の外部に放熱ユニットを除塵するための除塵ユニット4、底座1の底端に装置の移動を容易にさせるための移動ユニット5、底座1の外部に移動ユニット5を制限固定するための制限ユニット6が取付けられてけられている。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10