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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-06
(45)【発行日】2022-01-20
(54)【発明の名称】ポイント交換システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20220113BHJP
   G06Q 50/06 20120101ALI20220113BHJP
【FI】
G06Q30/02 322
G06Q50/06
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2017018849
(22)【出願日】2017-02-03
(65)【公開番号】P2018124921
(43)【公開日】2018-08-09
【審査請求日】2019-12-19
(73)【特許権者】
【識別番号】000211307
【氏名又は名称】中国電力株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100126561
【弁理士】
【氏名又は名称】原嶋 成時郎
(72)【発明者】
【氏名】空山 隆児
(72)【発明者】
【氏名】難波 秀和
(72)【発明者】
【氏名】岩本 雅史
(72)【発明者】
【氏名】引地 豊
【審査官】池田 聡史
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-185589(JP,A)
【文献】特開2009-163371(JP,A)
【文献】特開2003-303299(JP,A)
【文献】「東京ガス:東京ガスの電気/パッチョポイント」,[online],2016年07月09日,[令和3年3月25日検索]、インターネット<URL:https://web.archive.org/web/20160708222017if_/http://power.tokyo-gas.co.jp/point.html>
【文献】“電力自由化でどれくらい安くなる?価格やオプションを徹底検証!”,スマホ&デジタル家電裏ワザ大辞典,株式会社英和出版社,2016年06月25日,p.40,ISBN: 978-4-86545-324-9
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電力の需要家に電力使用量に応じたポイントを付与する電力事業者のポイント付与システムと、前記電力事業者とポイント交換について提携している提携事業者に設置され、通信網を介して前記ポイント付与システムと相互に通信可能に接続された提携先システムと、を備えるポイント交換システムであって、
前記ポイント付与システムは、
前記需要家のうち、前記ポイントを前記提携事業者が提供するサービスに交換するためのコラボレーションメニューに加入していない需要家から、前記コラボレーションメニューへ加入するための加入申込みがあった場合に、前記需要家から前記提携事業者における顧客識別情報を受け付けし、前記顧客識別情報を含む照会情報を生成して前記提携先システムへ送信する加入処理手段を備え、
前記提携先システムは、
顧客に関する顧客情報と、前記顧客識別情報とを関連付けて管理する顧客情報管理手段と、
前記顧客情報管理手段に基づいて前記照会情報の顧客識別情報を確認し、前記顧客識別情報と、確認結果とを含む回答情報を生成して前記ポイント付与システムへ送信する回答手段と、を備え、
前記ポイント付与システムは、さらに、
前記需要家に関する需要家情報と、前記電力事業者で前記需要家を識別するための需要家識別情報と、前記回答情報から取得した前記需要家の前記顧客識別情報と、前記需要家に付与されたポイントに関するポイント情報とを関連付けて管理するポイント情報管理手段と、
前記通信網を介して接続されている前記需要家の端末から、前記ポイントを前記提携事業者から提供されているサービスに交換するためのポイント交換申込みがあった場合に、前記ポイント交換申込みをした需要家の顧客識別情報と、前記ポイント交換の内容とを含む処理依頼情報を生成して前記提携先システムへ送信するポイント交換依頼手段と、を備え、
前記提携先システムは、さらに、
前記処理依頼情報のポイント交換の内容に応じてポイント交換処理が行なわれた後に、前記顧客識別情報と、前記ポイント交換処理の処理結果とを含む処理完了情報を生成して前記ポイント付与システムへ送信する処理完了通知手段と、を備える、
ことを特徴とするポイント交換システム。
【請求項2】
前記ポイント情報管理手段は、
前記需要家から前記ポイント交換申込みがあった場合に、前記需要家のポイント情報からポイント交換に使用するポイント数を引き去り、
前記処理完了情報の処理結果が交換不能であった場合には、前記需要家のポイント情報に引き去ったポイント数を戻す、
ことを特徴とする請求項1に記載のポイント交換システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、電力事業者から電力の需要家に付与されたポイントを、提携事業者が提供するサービスに交換するためのポイント交換システムに関する。
【背景技術】
【0002】
いわゆる電力自由化が進む近年においては、各電力事業者は、電力料金の適正化(低料金化)をより図るとともに、サービスの向上や多様化などを図ることが期待されている。一方、各需要家は、自己の電力使用態様や各電力事業者から提供される料金メニュー、サービスなどに基づいて、自己に最適な電力事業者を選定するとともに、使用電力の適正化(省エネ・節電)を図ることが期待される。このように、需要家がこれまで以上に電力使用や電力事業者に関心を持ち、電力需給に関わっていく(参加していく)ことが期待される。さらに、電力事業者にとっては、需要家により関心を寄せてもらい、永く安定した需給関係を築くことが望ましい。
【0003】
このような現状から、電力事業者により、需要家の電力使用量に応じてポイントを付与するポイントサービスが開始されている。また、このポイントサービスには、需要家が選択可能なサービスメニューの1つとして、需要家が貯めたポイントを電力事業者とポイント交換について提携する提携事業者が提供するサービスに交換可能にするコラボレーションメニューが提供されている。
【0004】
上述したように複数の事業者間で提携してポイントサービスを行なう場合、各事業者は既に独自のポイントサービスを運営している場合が多いため、各事業者のポイント管理システム同士を連携させ、ポイント交換時には会員の個人情報などをポイント管理システム間でやりとりする必要が生じる。また、事業者間でのポイント交換の際にやりとりされる会員の個人情報を保護するため、各事業者のポイント管理システムを専用線で接続したり、個人情報を暗号化処理システムにより暗号化してやりとりするのが一般的である。
【0005】
例えば、特許文献1に記載の顧客情報同期共有サービスシステムは、各事業者のポイント管理システム間でやりとりされる会員の個人情報を保護するために、中継サーバによって各事業者のポイントシステムにおける更新情報をやりとりするとともに、会員の特定には会員の個人情報から生成したハッシュ値を用いている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2005-0184887号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、専用線や暗号化処理システム、特許文献1の中継サーバなどは、その開発や設置、運用などに多大なコストがかかるため、事業者間の提携の障壁となってしまう。特に、電力事業者が提供するコラボレーションメニューでは、提携事業者が多いほど需要家のメリットが大きくなり、電力事業者に対する需要家の関心を高めるためにも有用であるが、前述したような提携障壁があると提携事業者を増やすことが難しくなる。
【0008】
そこでこの発明は、電力事業者と提携事業者とのシステム間における連携が容易でありながら需要家の個人情報を保護することが可能なポイント交換システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、電力の需要家に電力使用量に応じたポイントを付与する電力事業者のポイント付与システムと、前記電力事業者とポイント交換について提携している提携事業者に設置され、通信網を介して前記ポイント付与システムと相互に通信可能に接続された提携先システムと、を備えるポイント交換システムであって、前記ポイント付与システムは、前記需要家のうち、前記ポイントを前記提携事業者が提供するサービスに交換するためのコラボレーションメニューに加入していない需要家から、前記コラボレーションメニューへ加入するための加入申込みがあった場合に、前記需要家の提携事業者における顧客識別情報を含む照会情報を生成して前記提携先システムへ送信する加入処理手段を備えており、前記提携先システムは、前記顧客情報管理手段によって前記照会情報の顧客識別情報を確認し、前記顧客識別情報と、確認結果とを含む回答情報を生成して前記ポイント付与システムへ送信する回答手段を備えており、前記ポイント付与システムは、さらに、前記需要家に関する需要家情報と、前記電力事業者で前記需要家を識別するための需要家識別情報と、前記提携事業者で前記需要家を識別するための顧客識別情報と、前記需要家に付与されたポイントに関するポイント情報とを関連付けて管理するポイント情報管理手段と、前記通信網を介して接続されている前記需要家の端末から、前記ポイントを前記提携事業者から提供されているサービスに交換するためのポイント交換申込みがあった場合に、前記ポイント交換申込みをした需要家の顧客識別情報と、前記ポイント交換の内容とを含む処理依頼情報を生成して前記提携先システムへ送信するポイント交換依頼手段と、を備え、前記提携先システムは、さらに、顧客に関する顧客情報と、前記顧客識別情報とを関連付けて管理する顧客情報管理手段と、前記処理依頼情報のポイント交換の内容に応じてポイント交換処理が行なわれた後に、前記顧客識別情報と前記ポイント交換処理の処理結果とを含む処理完了情報を生成して前記ポイント付与システムへ送信する処理完了通知手段と、を備える、ことを特徴とするポイント交換システムである。
【0010】
請求項1のポイント交換システムによれば、需要家の端末から電力事業者のポイント付与システムへ、所有しているポイントを提携事業者から提供されているサービスに交換するためのポイント交換申込みがされると、ポイント付与システムは、ポイント情報管理手段によってポイント交換申込みをした需要家の顧客識別情報を確認し、次いで、ポイント交換依頼手段により、確認された顧客識別情報と、ポイント交換の内容とを含む処理依頼情報を生成して提携先システムへ送信する。提携先システムは、処理依頼情報を受信すると、顧客情報管理手段によって処理依頼情報の顧客識別情報を確認し、処理依頼情報のポイント交換内容に応じたポイント交換処理が行なわれた後に、処理完了通知手段によって、顧客識別情報と、ポイント交換処理の処理結果とを含む処理完了情報を生成してポイント付与システムへ送信する。
【0012】
請求項に記載の発明は、請求項1に記載のポイント交換システムにおいて、前記ポイント情報管理手段は、前記需要家の端末から前記ポイント交換申込みがあった場合に、前記需要家のポイント情報からポイント交換に使用するポイント数を引き去り、前記処理完了情報の処理結果が交換不能であった場合には、前記需要家のポイント情報に引き去ったポイント数を戻す、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に記載の発明によれば、ポイント付与システムから提携先システムへポイント交換を依頼する際に、需要家の提携事業者における顧客識別情報およびポイント交換の内容を含む処理依頼情報を送信するので、処理依頼情報が盗聴されても顧客識別情報しか分からないので、需要家を特定することはできない。また、提携先システムからポイント付与システムへポイント交換の結果を通知する際に、需要家の顧客識別情報および処理結果を含む処理完了情報を送信するので、処理完了情報が盗聴されても顧客識別情報しか分からないので、需要家を特定することはできない。したがって、インターネットなどの通信網を利用してポイント付与システムと提携先システムとの間でポイント交換について連携を行う場合でも、需要家の個人情報が漏洩するのを適切に防ぐことが可能となる。
【0014】
また、専用線や暗号化システムなどの情報漏洩防止システムが不要になるので、ポイント付与システムと提携先システムとの連携が容易になり、電力事業者と提携事業者との提携が行ないやすくなる。これにより、提携事業者が増えて需要家のメリットが大きくなるので、電力事業者に対する需要家の関心を高めることが可能となり、需要家と電力事業者との間で永く安定した需給関係を築くことも可能となる。
【0015】
さらに、請求項に記載の発明によれば、需要家がコラボレーションメニューに加入する場合にポイント付与システムから提携先システムへ需要家の登録状況を照会する際に、需要家の顧客識別情報を含む照会情報を送信するようにしたので、照会情報が盗聴されても顧客識別情報しか分からないので、需要家を特定することはできない。また、提携先システムからポイント付与システムへ需要家の登録状況を回答する際に、需要家の顧客識別情報を含む回答情報を送信するようにしたので、回答情報が盗聴されても顧客識別情報しか分からないので、需要家を特定することはできない。したがって、コラボレーションメニューへの加入時でも、専用線や暗号化システムなどの情報漏洩防止システムを利用することなく需要家の個人情報が漏洩するのを適切に防ぐことが可能となる。
【0016】
請求項に記載の発明によれば、需要家の端末からポイント交換申込みがあった時点でポイント情報からポイント交換に使用されるポイント数を引き去るようにしたので、ポイント情報を常に最新の状態に保っておくことが可能となる。したがって、需要家が時間を置かずに連続してポイント交換申込みを行った場合でも最新のポイント情報に基づいてポイント交換を行なうことが可能となる。また、提携先システムから通知された処理完了情報の処理結果が交換不能であった場合には、需要家のポイント情報に引き去ったポイント数を戻すようにしたので、ポイント情報が誤って更新されるのを防ぐことができ、正確なポイント情報に基づくポイント交換が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】この発明の実施の形態に係るポイント交換システムを示す概略構成図である。
図2】ポイント付与システムの構成を示す概略構成ブロック図である。
図3】ポイント付与システムのウェブサーバの構成を示す概略構成ブロック図である。
図4】ポイント付与システムの需要家情報を示す説明図である。
図5】ポイント付与システムのポイント情報を示す説明図である。
図6】電力事業者が提供するポイントサービスへのログイン画面を示す図である。
図7】電力事業者のウェブサービスで需要家ごとに提供されるマイページを示す図である。
図8図7に示すマイページから移動したポイントサービスのトップ画面を示す図である。
図9】ポイントサービスのコラボレーションメニューを紹介する紹介ページを示す図である。
図10】コラボレーションメニューへ加入するための加入ページを示す図である。
図11】コラボレーションメニュー加入時の照会情報を示す説明図である。
図12】コラボレーションメニューのポイント交換画面を示す図である。
図13】コラボレーションメニューのポイント交換申込み画面を示す図である。
図14】コラボレーションメニューのポイント交換の処理依頼情報を示す説明図である。
図15】提携先システムの構成を示す概略構成ブロック図である。
図16】提携先システムのポイントサーバの構成を示す概略構成ブロック図である。
図17】コラボレーションメニュー加入時の回答情報を示す説明図である。
図18】コラボレーションメニューのポイント交換の処理完了情報を示す説明図である。
図19】コラボレーションメニューの加入手順を示すフローチャートである。
図20】コラボレーションメニューのポイント交換の処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、この発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
【0019】
図1は、この発明の実施の形態に係る電力需要家向けのポイント交換システム1を示す概略構成図である。このポイント交換システム1は、電力事業者から電力の需要家に対して電力使用量に応じたポイントを付与し、需要家が貯めたポイントを電力事業者とポイント交換について提携している提携事業者のサービスに交換するためのシステムである。
【0020】
ここで、この実施の形態では、電力事業者が需要家に対して電力使用に関する情報などを提供するウェブサービスの一環としてポイントサービスを提供するものであり、このポイントサービスにおいて需要家が選択可能なサービスメニューの1つとして、需要家が貯めたポイントを提携事業者が提供するサービスに交換可能にするコラボレーションメニューが設けられている場合について説明する。また、需要家は、電力事業者のポイントサービスと、提携事業者が独自に運営しているポイントサービスとに加入済みであり、コラボレーションメニューからこの提携事業者とポイント交換を行うサービスに加入し、ポイント交換を行なう場合について説明する。
【0021】
ポイント交換システム1は、電力の需要家に電力使用量に応じたポイントを付与する電力事業者のポイント付与システム2と、電力事業者とポイント交換について提携している提携事業者に設置され、インターネット(通信網)NWを介してポイント付与システム2と相互に通信可能に接続されている提携先システム3と、を備える。ポイント付与システム2は、需要家の端末(以下、需要家端末という)4からインターネットNWを介してアクセス可能となっている。
【0022】
需要家端末4は、需要家が操作する端末であって、パーソナルコンピュータやスマートフォン(多機能携帯端末)などを含み、インターネットNWなどの通信網を介してポイント付与システム2などと通信自在となっている。
【0023】
ポイント付与システム2は、図2に示すように、各需要家端末4がアクセス可能な電力事業者のウェブサーバ21と、各需要家の電力使用量を記憶する電力使用量サーバ22と、電力事業者の担当者によって操作される端末23および通信インターフェース(通信IF)24とを備えている。通信I/F24は、ウェブサーバ21とインターネットNWとを安全に接続するための装置(例えばファイやウォールなど)である。
【0024】
電力使用量サーバ22は、各需要家の毎月(所定期間)の電力使用量や電力料金などを記憶するサーバであり、この実施の形態では、検針データを収集するコンピュータ・サーバから定期的に検針データを受信することで、毎月の電力使用量や電力料金を算出、管理する。これに対して、電力使用量や電力料金を算出したりする他のコンピュータ・サーバから毎月の電力使用量等を受信して記憶してもよく、結果的に毎月の電力使用量や電力料金を記憶していればよい。また、需要家が電力事業者と複数の契約をしている場合には、契約ごとに毎月の電力使用量や電力料金を記憶する。
【0025】
ウェブサーバ21は、電力事業者のウェブサービスを提供するサーバであり、図3に示すように、主として、メモリ211と、需要家データベース(ポイント情報管理手段)212と、メインタスク213と、これらを制御などする中央処理部214と、を備える。
【0026】
メモリ211は、各種情報・データを記憶する記憶部であり、例えば、後述するようにしてコラボレーションメニューへの加入時に需要家によって入力された情報や、提携先システム3から受信した情報などを記憶する。
【0027】
需要家データベース(需要家DB)212は、各需要家に関する情報を記憶したデータベースであり、図4に示す需要家情報212aと、図5に示すポイント情報212bとを関連づけて管理している。
【0028】
需要家情報212aは、例えば需要家の電力事業者における契約番号と、氏名、住所、電話番号などの他、契約名義、契約種別、需要家のメールアドレスなどが登録されている。また、需要家情報212aには、電力事業者のウェブサービスに関する情報も登録されており、例えば、ウェブサービスの会員ID(需要家識別情報、以下ウェブIDという)、ウェブサービスへログインする際のパスワード、ウェブサービス内のポイントサービスで加入しているコラボレーションメニューの種類、コラボレーションメニューへの加入年月日などが登録されている。また、コラボレーションメニューとして、提携事業者とのポイント交換が選択されている場合には、その提携事業者のポイントサービスにおけるコラボ先の会員ID(顧客識別情報、以下会員IDという)も登録されている。
【0029】
ポイント情報212bは、需要家のウェブ会員ID、氏名とともに、ポイントの取得および利用などの内容、取得または利用したポイント数、取得または利用した年月日、累積ポイント数(現在の所有ポイント数)などが登録されている。このように、この実施の形態では、ウェブサーバ21に需要家データベース212を備えているが、需要家データベース212のデータのすべてまたは一部を他のコンピュータ・サーバに記憶し、必要に応じてウェブサーバ21が他のコンピュータ・サーバから取得するようにしてもよい。
【0030】
メインタスク213は、ウェブサービスを提供、運営するためのタスク・プログラム群であり、この実施の形態では、電力事業者のウェブサイトのうち、各需要家にポイントを付与するポイントサービス・サイトを提供するためのタスクについて、主として説明する。このメインタスク213は、主として、登録タスク213aと、使用量ポイントタスク213bと、加入タスク(加入処理手段)213cと、交換依頼タスク(ポイント交換依頼手段)213dと、ポイント管理タスク(ポイント情報管理手段)213eなどを備える。
【0031】
登録タスク213aは、需要家が電力事業者のウェブサービス(ポイントサービス)に加入するためのタスク・プログラムである。以下では、ウェブサービスに加入後の需要家がコラボレーションメニューに加入する場合について説明するので、この登録タスク213aについての詳しい説明は省略する。
【0032】
メインタスク213は、まず、図6に示すようなウェブサービスへのログイン画面・ページを需要家端末4に表示させ、予め登録されたログイン用のID(上述のウェブID)とパスワードが入力されると、図7に示すような、需要家ごとのマイページを需要家端末4に表示させる。このマイページには、需要家の氏名やウェブID、契約住所などとともに、直近の月度の電力使用量、請求額、現在有効なポイント数などが表示される。ここで、ウェブIDとパスワードは、電力事業者によるウェブサービスを受けることを、予め登録している会員に与えられるものである。
【0033】
使用量ポイントタスク213bは、実際の電力使用量に基づいて需要家にポイントを付与するタスク・プログラムであり、この実施の形態では、電力使用量に対応する(電力使用量に基づく)電力料金に従ってポイントを付与する。すなわち、当月の電力使用量および電力料金が確定すると、確定した各契約番号の電力料金を電力使用量サーバ22から取得し、この電力料金に基づいてポイントを算出して各需要家に付与する。このとき、この実施の形態では、単位電力料金(例えば、200円)ごとに所定のポイントを付与する。そして、付与したポイントを、需要家データベース212のポイント情報212bに該需要家に関連付けて記憶するとともに、現在有効なポイント数に加算、記憶する。
【0034】
ここで、電力料金の取得方法は、どのような方法であってもよい。例えば、電力使用量と電力料金が確定した後に、確定した電力使用量等を通知する検針通知を電力使用量サーバ22からウェブサーバ21に送信してもよいし、電力使用量等が確定した後に、ウェブサーバ21から電力使用量サーバ22にアクセスして確定した電力使用量等を取得するようにしてもよく、さらには、他のデータベースやコンピュータ・サーバを介して電力使用量等を取得してもよい。ところで、電力使用量に対応する電力料金に基づいてポイントを算出、付与しているが、電力使用量に基づいて直接ポイントを算出して付与するようにしてもよい。
【0035】
メインタスク213は、図7に示すマイページから、ポイントサービスに関する情報を提供するウェブサイト(以下、ポイントサイトという)へ移動するためのボタンが操作されると、図8に示すポイントサイトのトップページを需要家端末4に表示させる。このポイントサイトのトップページには、需要家の現在有効なポイント数や、ポイント履歴を確認するためのボタン、コラボレーションメニューへの加入状況などの他、ポイントが貯められる各種コンテンツ(ミニゲームやクイズなど)を紹介するためのバナーなどが表示される。
【0036】
ここで、コラボレーションメニューとは、本ポイントサービスにおいて、提携事業者と連係してポイントサービスを行うサービスメニューの1つで、電力事業者から付与されたポイントを提携事業者のポイントや商品券、物品などの各種サービスに交換可能なメニューである。ポイントサイトのトップページでコラボレーションメニューのボタンが選択されると、図9に示す、コラボレーションメニューの紹介ページが需要家端末4に表示される。そして、このコラボレーションメニューの紹介ページでいずれかのコラボレーションメニューが選択されると、そのメニューのサービス内容や加入ボタンなどが需要家端末4に表示される。ここで、いずれかのコラボレーションメニューに加入すると、加入日から所定期間(例えば、1年間)は、本メニューを辞めたり、他のコラボレーションメニューに加入・変更したりできないものとする。
【0037】
加入タスク213cは、図9のコラボレーションメニューの紹介ページでコラボレーションメニューが選択され、さらに、加入ボタンが選択されると起動され、コラボレーションメニューへの加入処理を行うタスク・プログラムである。加入タスク213cは、図10に示す加入ページを需要家端末4に表示させ、提携事業者のポイントサービスの会員IDを入力させる。そして、加入タスク213cは、登録申込確認のためのボタンが操作されると、図11に示すように、入力された提携先の会員IDを含む照会情報を生成し、生成した照会情報を提携先システム3に送信する。そして、提携先システム3で照会情報の会員IDが確認された場合には、コラボレーションメニューへの加入登録を行なう。このコラボレーションメニューへの加入登録は、需要家データベース212へ提携先の会員IDを登録することにより行なわれる。また、需要家端末4には、加入完了を知らせるページを表示させる。
【0038】
交換依頼タスク213dは、需要家端末4から所有するポイントをコラボレーションメニューの提携事業者から提供されているサービスに交換するためのポイント交換申込みを受け付けるとともに、提携先システム3へポイントを交換するための処理依頼を行なうタスク・プログラムである。コラボレーションメニューへの加入後に、図8に示すポイントサイトのトップページから、ポイント交換をするためのページへ移動するボタンが操作されると、図12に示すポイント交換ページを需要家端末4に表示させる。このポイント交換ページには、電力事業者のポイントを提携事業者のポイントと交換する「ポイント交換」や、提携事業者の商品券と交換する「商品券と交換」などのメニューが選択可能に表示される。例えば、「ポイント交換」ボタンが操作されると、図13に示す交換ポイント入力ページを需要家端末4に表示させ、交換するポイント数を入力させる。交換依頼タスク213dは、交換ポイント入力ページで交換ボタンが操作されると、図14に示すように、需要家の提携先の会員IDと、ポイントの交換内容(例えば、「電力事業者から付与されたポイントを提携事業者のポイントに交換」や、「商品券と交換」など)と、交換するポイント数とを含む処理依頼情報を生成し、提携先システム3へ送信する。また、需要家端末4には、ポイント交換の完了を知らせるページを表示させる。
【0039】
ポイント管理タスク213eは、ポイントの取得結果、ポイント交換の結果などに基づいてポイント情報212bを更新するタスク・プログラムである。ポイント管理タスク213eは、需要家端末4からポイント交換申込みがあった場合に、需要家のポイント情報212bからポイント交換に使用するポイント数を引き去り、提携先システム3でのポイント交換の結果に基づいて、ポイント情報212bを確定する。すなわち、ポイント交換の結果が「交換完了(ポイント交換の処理が適切に完了)」であった場合には、ポイント数を引き去った状態でポイント情報212bを確定し、ポイント交換の結果が「交換不能(例えば残高不足などでポイント交換の処理ができない)」であった場合には、需要家のポイント情報に引き去ったポイント数を戻して確定する。
【0040】
提携先システム3は、図15に示すように、ポイント交換などの処理を行なうポイントサーバ31と、提携事業者の担当者によって操作される端末32および通信インターフェース(通信IF)33とを備えている。通信I/F33は、ポイントサーバ31とインターネットNWとを安全に接続するための装置(例えばファイやウォールなど)である。
【0041】
ポイントサーバ31は、提携事業者でポイントサービスを処理するためのサーバであり、本実施の形態では、電力事業者からのポイント交換を処理するためのサーバとして機能する。ポイントサーバ31は、図16に示すように、主として、メモリ311と、会員データベース(顧客情報管理手段)312と、メインタスク313と、これらを制御などする中央処理部314と、を備える。
【0042】
メモリ311は、各種情報・データを記憶する記憶部であり、例えば、ポイント付与システム2から受信したポイント交換申込みのための処理依頼情報などを記憶する。会員データベース(会員DB)312は、提携事業者のポイントサービスに加入している顧客(提携先会員)に関する情報を記憶したデータベースであり、例えば会員ID(提携先会員ID)と、氏名、住所、電話番号などの他、メールアドレス、提携事業者におけるポイント情報なども登録されている。
【0043】
メインタスク313は、提携事業者でポイントサービスを運営するためのタスク・プログラム群であり、この実施の形態では、電力事業者とポイント交換を行なうためのタスクについて、主として説明する。このメインタスク313は、主として、回答タスク(回答手段)313aと、ポイント交換タスク313bと、処理完了通知タスク(処理完了通知手段)313cなどを備える。
【0044】
回答タスク313aは、ウェブサーバ21の加入タスク213cによって送信された照会情報を受信した場合に、回答を行なうタスク・プログラムである。回答タスク313aは、照会情報を受信すると、照会情報に含まれる会員IDが会員データベース312に登録されているか否かを確認し、図17に示すように、確認した会員IDと確認結果とを含む回答情報を生成してウェブサーバ21へ送信する。確認結果は、例えば、「登録あり」、「登録無し」などである。
【0045】
ポイント交換タスク313bは、ウェブサーバ21の交換依頼タスク213dによって送信された処理依頼情報を受信した場合に、ポイント交換を行なうタスク・プログラムである。ポイント交換タスク313bは、ポイント交換の処理が依頼されると、会員データベース312を更新してポイント交換処理を行なう。例えば、ポイント交換の内容が、電力事業者のポイントから提携事業者へのポイント交換である場合には、会員データベース312の対象となる会員のポイント数を依頼された交換ポイント数に基づいて更新する。
【0046】
処理完了通知タスク313cは、ポイント交換処理の結果をウェブサーバ21に通知するタスク・プログラムである。処理完了通知タスク313cは、図18に示すように、処理依頼された会員IDと、処理結果とを含む処理完了情報を生成してウェブサーバ21に送信する。処理結果は、例えば、「交換完了(ポイント交換の処理が適切に完了)」、「交換不能(例えば残高不足などでポイント交換の処理ができない)」などである。
【0047】
次に、このような構成の電力需要家向けポイント交換システム1における、コラボレーションメニューへの加入処理の手順について説明する。
【0048】
図19に示すように、まず需要家端末4からログイン画面・ページにウェブIDおよびパスワードが入力されてログイン要求されると(ステップS1)、ポイント付与システム2のウェブサーバ21は、需要家端末4にマイページを表示させる(ステップS2)。また、需要家端末4により、マイページからポイントサービスのページへの移動が要求されると(ステップS3)、ウェブサーバ21は、需要家端末4にポイントサービスのトップページを表示させる(ステップS4)。需要家端末4により、ポイントサービスページでコラボレーションメニューへの加入が要求されると(ステップS5)、ウェブサーバ21は、需要家端末4に加入ページを表示させ(ステップS6)、提携事業者の会員IDを入力させる(ステップS7)。
【0049】
ウェブサーバ21は、加入ページで入力された提携事業者の会員IDを含む照会情報を生成し、提携先システム3へ送信する(ステップS8)。提携先システム3のポイントサーバ31は、照会情報の会員IDを会員データベース312から確認し、会員IDと確認結果とを含む回答情報を生成してウェブサーバ21に送信する。(ステップS9)。ウェブサーバ21は、回答情報に基づいてコラボレーションメニューへの加入処理を行なう(ステップS10)。
【0050】
次に、コラボレーションメニューによるポイント交換処理の手順について説明する。
【0051】
図20に示すように、需要家端末4からログイン画面・ページにウェブIDおよびパスワードが入力されてログイン要求されると(ステップS11)、ポイント付与システム2のウェブサーバ21は、需要家端末4にマイページを表示させる(ステップS12)。また、需要家端末4により、マイページからポイントサービスのページへの移動が要求されると(ステップS13)、ウェブサーバ21は、需要家端末4にポイントサービスのトップページを表示させる(ステップS14)。需要家端末4により、ポイントサービスページでコラボレーションメニューによるポイント交換が選択されると(ステップS15)、ウェブサーバ21は、需要家端末4にポイント交換ページを表示させる(ステップS16)。
【0052】
需要家端末4により、ポイント交換ページでポイント交換の内容が選択され、交換するポイント数が入力されて、ポイント交換申込みがされると(ステップS17)、ウェブサーバ21は、ポイント交換申込みの内容に基づいてポイント情報212bの更新を行なう(ステップS18)。すなわち、需要家のポイント情報212bから使用ポイント数を引き去る。次いで、ウェブサーバ21は、提携事業者の会員ID、ポイント交換の内容および使用ポイント数を含む処理依頼情報を生成し、提携先システム3に送信する(ステップS19)。
【0053】
提携先システム3のポイントサーバ31は、処理依頼情報に基づいてポイント交換処理を行い(ステップS20)、会員IDと処理結果とを含む処理完了情報をウェブサーバ21に送信する(ステップS21)。ウェブサーバ21は、処理完了情報に基づいてポイント情報212bを確定する(ステップS22)。すなわち、ポイント交換が不能であった場合には、ポイント情報212bに引き去ったポイント数を戻して確定する。ウェブサーバ21は、ポイント交換の結果を画面として需要家端末4に表示したり、メールで通知する(ステップS23)。
【0054】
以上で説明したように、本実施の形態のポイント交換システム1によれば、ポイント付与システム2から提携先システム3へポイント交換を依頼する際に、需要家の提携事業者における会員ID(顧客識別情報)およびポイント交換の内容を含む処理依頼情報を送信するので、処理依頼情報が盗聴されても会員IDしか分からないので、需要家を特定することはできない。また、提携先システム3からポイント付与システム2へポイント交換の結果を通知する際に、需要家の会員IDおよび処理結果を含む処理完了情報を送信するので、処理完了情報が盗聴されても会員IDしか分からないので、需要家を特定することはできない。したがって、インターネットNWなどの通信網を利用してポイント付与システム2と提携先システム3との間でポイント交換について連携を行う場合でも、需要家の個人情報が漏洩するのを適切に防ぐことが可能となる。
【0055】
また、専用線や暗号化システムなどの情報漏洩防止システムが不要になるので、ポイント付与システム2と提携先システム3との連携が容易になり、電力事業者と提携事業者との提携が行ないやすくなる。これにより、提携事業者が増えて需要家のメリットが大きくなるので、電力事業者に対する需要家の関心を高めることが可能となり、需要家と電力事業者との間で永く安定した需給関係を築くことも可能となる。
【0056】
また、需要家がコラボレーションメニューに加入する際に、ポイント付与システム2から提携先システム3へ需要家の登録状況を照会する際には、需要家の会員IDを含む照会情報を送信するようにしたので、照会情報が盗聴されても会員IDしか分からないので、需要家を特定することはできない。また、提携先システム3からポイント付与システム2へ需要家の登録状況を回答する際に、需要家の会員IDを含む回答情報を送信するようにしたので、回答情報が盗聴されても会員IDしか分からないので、需要家を特定することはできない。したがって、コラボレーションメニューへの加入時でも、専用線や暗号化システムなどの情報漏洩防止システムを利用することなく需要家の個人情報が漏洩するのを適切に防ぐことが可能となる。
【0057】
さらに、需要家端末4からポイント交換申込みがあった時点でポイント情報212bからポイント交換に使用されるポイント数を引き去るようにしたので、ポイント情報212bを常に最新の状態に保っておくことが可能となる。したがって、需要家が時間を置かずに連続してポイント交換申込みを行った場合でも最新のポイント情報212bに基づいてポイント交換を行なうことが可能となる。また、提携先システム3から通知された処理完了情報の処理結果が交換不能であった場合には、需要家のポイント情報212bに引き去ったポイント数を戻すようにしたので、ポイント情報212bが誤って更新されるのを防ぐことができ、正確なポイント情報212bに基づくポイント交換が可能となる。
【0058】
以上、この発明の実施の形態について説明したが、具体的な構成は、上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、上記の実施の形態では、提携事業者を1社として説明したが、複数の提携事業者に対して同様にポイントサービスの連携を行なうことが可能である。また、提携先システム3で会員IDの照会結果の回答や、ポイント交換の完了通知を自動で送信するようにしたが、コラボレーションメニューへの加入やポイント交換の頻度が低い提携事業者では、担当者が手動で回答、完了通知を送信する場合も本発明に含まれる。さらに、電力事業者のポイント交換システムについて説明したが、電力事業者以外の他の業種におけるポイント交換システムにも適用可能である。
【符号の説明】
【0059】
1 ポイント交換システム
2 ポイント付与システム
21 ウェブサーバ
212 需要家データベース(ポイント情報管理手段)
212a 需要家情報
212b ポイント情報
213 メインタスク
213a 登録タスク
213b 使用量ポイントタスク
213c 加入タスク(加入処理手段)
213d 交換依頼タスク(ポイント交換依頼手段)
213e ポイント管理タスク(ポイント情報管理手段)
22 電力使用量サーバ
3 提携先システム
31 ポイントサーバ
312 会員データベース(顧客情報管理手段)
313 メインタスク
313a 回答タスク(回答手段)
313b ポイント交換タスク
313c 処理完了通知タスク(処理完了通知手段)
4 需要家端末
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