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特許7003739献立提供装置、献立提供方法および献立提供プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-06
(45)【発行日】2022-01-21
(54)【発明の名称】献立提供装置、献立提供方法および献立提供プログラム
(51)【国際特許分類】
   G16H 20/60 20180101AFI20220114BHJP
【FI】
G16H20/60
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2018036962
(22)【出願日】2018-03-01
(65)【公開番号】P2019153006
(43)【公開日】2019-09-12
【審査請求日】2020-10-05
(73)【特許権者】
【識別番号】000000066
【氏名又は名称】味の素株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中井 亜弥
(72)【発明者】
【氏名】大甲 隼土
【審査官】山崎 誠也
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2007-0059350(KR,A)
【文献】国際公開第2011/037221(WO,A1)
【文献】特許第6149233(JP,B1)
【文献】特開2016-200963(JP,A)
【文献】特開2012-203834(JP,A)
【文献】特開2006-252209(JP,A)
【文献】武縄 護,様々な制約を考慮した多期間献立計画に対する数理計画に基づく最適化,第51回 日本経営システム学会全国研究発表大会講演論文集,2013年12月07日,pp.116-117
【文献】西川 智佳,献立表自動生成におけるユーザのフィードバックに基づく献立再調整アルゴリズム,第27回全国大会論文集,社団法人人工知能学会,2013年06月07日,pp.1-4
【文献】井出歩, 外3名,集合知を用いた献立推薦システム,第74回全国大会講演論文集,一般社団法人情報処理学会,2012年,p.1-643~1-644
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 10/00-80/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部を備える献立提供装置であって、
前記制御部は、単品料理に関する複数の料理データを基に生成された、複数の前記単品料理からなる献立に関する献立データについて、所定の基準に適合しているかを判定する判定手段を備え、
前記所定の基準は、(1)前記献立に含まれる栄養成分値の上限または下限に関する基準と、(2)許容可能な料理区分の組み合わせに関する基準と、を含み、
前記献立に含まれる前記栄養成分値の前記上限または前記下限に関する前記基準は、主食に該当する前記単品料理が前記献立に含まれる場合に採用されるものと主食に該当する前記単品料理が前記献立に含まれない場合に採用されるものとを含み、
前記料理データおよび前記献立データは、前記所定の基準による判定に必要なデータを含むこと、
を特徴とする献立提供装置。
【請求項2】
記所定の基準は、前記献立において副菜に該当する前記単品料理が重複している場合に採用される、小鉢料理の重複禁止に関する基準をさらに含むこと、
を特徴とする請求項1に記載の献立提供装置。
【請求項3】
前記所定の基準は、前記献立を完成させるまでの手順の数の上限に関する基準、前記献立に使用される食材の数の上限に関する基準、前記献立を完成させるまでの時間の上限に関する基準、前記単品料理間での料理ジャンルの統一に関する基準、前記単品料理間での食材の重複禁止に関する基準、前記単品料理間での季節性の統一に関する基準、所定の調理器具を使用する前記単品料理の数の上限に関する基準、汁気のある前記単品料理の重複禁止に関する基準および所定の栄養成分が主となっている前記単品料理の数の上限に関する基準のうちの少なくとも1つの基準をさらに含むこと、
を特徴とする請求項1または2に記載の献立提供装置。
【請求項4】
前記所定の基準が、前記単品料理間での前記食材の前記重複禁止に関する前記基準を含む場合、前記所定の基準は、前記単品料理間で前記食材が重複していない場合に採用される、重複と見做される前記食材の組み合わせに関する基準をさらに含むこと、
を特徴とする請求項3に記載の献立提供装置。
【請求項5】
前記制御部は、
前記判定手段で適合していると判定された前記献立データである適合献立データであって指定された前記単品料理を含む前記献立に対応するものを特定する特定手段と、
前記特定手段で特定された前記適合献立データを生成するときの基となった前記料理データであって前記指定された前記単品料理以外の前記単品料理に対応するものを出力する出力実行手段と、
を備えること、
を特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の献立提供装置。
【請求項6】
前記制御部は、
前記判定手段で適合していると判定された前記献立データである複数の適合献立データのそれぞれに前記献立として相応しいまたは相応しくないというラベルが付けられているラベル付きデータを用いて機械学習を行うことにより、モデルを作成する学習手段と、
前記複数の前記適合献立データ以外の前記適合献立データを前記学習手段で作成されたモデルに投入することにより、前記献立として相応しいかを判定する相応判定手段と、
を備えること、
を特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の献立提供装置。
【請求項7】
前記献立は、3つの前記単品料理からなるものであること、
を特徴とする請求項1から6のいずれか1つに記載の献立提供装置。
【請求項8】
制御部を備えた情報処理装置で実行される献立提供方法であって、
前記制御部で実行される、単品料理に関する複数の料理データを基に生成された、複数の前記単品料理からなる献立に関する献立データについて、所定の基準に適合しているかを判定する判定ステップを含み、
前記所定の基準は、(1)前記献立に含まれる栄養成分値の上限または下限に関する基準と、(2)許容可能な料理区分の組み合わせに関する基準と、を含み、
前記献立に含まれる前記栄養成分値の前記上限または前記下限に関する前記基準は、主食に該当する前記単品料理が前記献立に含まれる場合に採用されるものと主食に該当する前記単品料理が前記献立に含まれない場合に採用されるものとを含み、
前記料理データおよび前記献立データは、前記所定の基準による判定に必要なデータを含むこと、
を特徴とする献立提供方法。
【請求項9】
制御部を備えた情報処理装置に実行させるための献立提供プログラムであって、
前記制御部に実行させるための、単品料理に関する複数の料理データを基に生成された、複数の前記単品料理からなる献立に関する献立データについて、所定の基準に適合しているかを判定する判定ステップを含み、
前記所定の基準は、(1)前記献立に含まれる栄養成分値の上限または下限に関する基準と、(2)許容可能な料理区分の組み合わせに関する基準と、を含み、
前記献立に含まれる前記栄養成分値の前記上限または前記下限に関する前記基準は、主食に該当する前記単品料理が前記献立に含まれる場合に採用されるものと主食に該当する前記単品料理が前記献立に含まれない場合に採用されるものとを含み、
前記料理データおよび前記献立データは、前記所定の基準による判定に必要なデータを含むこと、
を特徴とする献立提供プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、献立提供装置、献立提供方法および献立提供プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
材料および作り方などに関する単品料理のレシピ情報は、インターネット上に多数掲載されている。そして、多くの一般生活者は、毎日または毎回の食事を決定する際、このレシピ情報を参考にしている。また、一般生活者は、自身の経験や知識などを基に単品料理の組み合わせを検討している。
【0003】
しかし、一般生活者が毎日または毎回の食事を単品料理一つのみとするのは稀であって、複数の単品料理の組み合わせとするのが通常である。また、単品料理の組み合わせを毎日または毎回の食事の度に検討する作業は、一般生活者にとってとても手間のかかる作業である。また、一般生活者は料理に関する専門的な知識が少ないので、膨大な数のレシピ情報から栄養成分を考慮した適切な組み合わせを一般生活者が自力で見つけることは困難である。また、栄養士などの料理の専門家であれば、栄養成分を考慮した適切な組み合わせを決定することはできるが、専門家であっても、この組み合わせを膨大な数のレシピ情報から決定するとなるとかなりの時間を要してしまうため、多種の組み合わせを作成することは困難である。
【0004】
ここで、メニュー作成に関する従来技術として、例えば特許文献1や特許文献2が挙げられる。特許文献1には、ユーザ自身で選択した選択メニューと一緒に食すことで栄養バランスの取れるサブメニューを適正に告知することのできるメニュー提案システムが記載されている。特許文献2には、利用者の負担をさらに軽減した、所定のメニューを中心とするバランスの良い献立を提案できるシステムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2016-139410号公報
【文献】特許第5751883号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来技術では、栄養成分値だけでなく一般生活者が毎日または毎回の献立を考える際に考慮する栄養成分値以外の事項(例えば、調理手順もしくは使用される材料の数の多さ、食べ合わせ、または、味付け、など)も考慮されている、料理の専門家が専門的知識を基に提供する献立と類似する献立を、一般生活者に提供することはできないという問題点があった。
【0007】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、栄養成分値だけでなく一般生活者が毎日または毎回の献立を考える際に考慮する栄養成分値以外の事項(例えば、調理手順もしくは使用される材料の数の多さ、食べ合わせ、または、味付け、など)も考慮されている、料理の専門家が専門的知識を基に提供する献立と類似する献立を、一般生活者に提供することができる献立提供装置、献立提供方法および献立提供プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
すなわち、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる献立提供装置は、制御部を備える献立提供装置であって、前記制御部は、単品料理に関する複数の料理データを基に生成された、複数の前記単品料理からなる献立に関する献立データについて、所定の基準に適合しているかを判定する判定手段を備え、前記所定の基準は、(1)前記献立に含まれる栄養成分値の上限または下限に関する基準と、(2)前記献立を完成させるまでの手順の数の上限に関する基準、前記献立に使用される食材の数の上限に関する基準、前記献立を完成させるまでの時間の上限に関する基準、許容可能な料理区分の組み合わせに関する基準、前記単品料理間での料理ジャンルの統一に関する基準、前記単品料理間での食材の重複禁止に関する基準、前記単品料理間での季節性の統一に関する基準、所定の調理器具を使用する前記単品料理の数の上限に関する基準、汁気のある前記単品料理の重複禁止に関する基準および所定の栄養成分が主となっている前記単品料理の数の上限に関する基準のうちの少なくとも1つの基準と、を含み、前記料理データおよび前記献立データは、前記所定の基準による判定に必要なデータを含むこと、を特徴とする。ここで、前記料理データは、(1)前記単品料理に含まれる栄養成分値(例えばタンパク質、脂質、炭水化物、各種ミネラル、各種ビタミン、コレステロール、食物繊維若しくは塩分の含有量、エネルギー量または野菜摂取量など)と、(2)前記単品料理を完成させるまでの手順の数、前記単品料理に使用される食材の数、前記単品料理を完成させるまでの時間、前記単品料理の前記料理区分(例えば主菜、副菜、主食または汁物など)、前記単品料理の前記料理ジャンル(例えば和風、洋風、中国風、韓国風またはエスニックなど)、前記単品料理に使用される食材(例えば食材の重量など)、前記単品料理の前記季節性(例えば通年、春、夏、秋または冬など)、前記単品料理に前記所定の調理器具(例えばフライパンなど)が使用されるかを認識するための使用認識情報(例えばフライパンが使用されるかを認識するためのフラグ値など)、前記単品料理の汁気の有無を認識するための汁気認識情報(例えば汁気の有無を認識するためのフラグ値など)および前記単品料理において前記所定の栄養成分(例えばタンパク質など)が主となっているかを認識するための主要栄養成分認識情報(例えば、単品料理が、四群点数法による食品分類の第1群に属する卵、第2群に属する魚介類または第2群に属する肉に該当するかを認識するためのフラグ値など)のうちの少なくとも1つと、を含んでもよい。また、前記献立データは、(1)前記献立に含まれる栄養成分値(合計値)と、(2)前記献立を完成させるまでの手順の数(合計値)、前記献立に使用される食材の数(合計値)、前記献立を完成させるまでの時間(合計値)、前記料理区分の組み合わせ、前記料理ジャンルの組み合わせ、前記献立に使用される食材(例えば重量の合計など)、前記季節性の組み合わせ、前記使用認識情報の組み合わせ(例えばフラグ値の合計など)、前記汁気認識情報の組み合わせ(例えばフラグ値の合計など)および前記主要栄養成分認識情報の組み合わせ(例えばフラグ値の合計など)のうちの少なくとも1つと、を含んでもよい。
【0009】
なお、本発明にかかる献立提供装置において、前記所定の基準が、前記許容可能な前記料理区分の前記組み合わせに関する前記基準を含む場合、前記献立に含まれる前記栄養成分値の前記上限または前記下限に関する前記基準は、主食に該当する前記単品料理が前記献立に含まれる場合に採用されるものと主食に該当する前記単品料理が前記献立に含まれない場合に採用されるものとを含んでもよい。
【0010】
また、本発明にかかる献立提供装置において、前記所定の基準が、前記許容可能な前記料理区分の前記組み合わせに関する前記基準を含む場合、前記所定の基準は、前記献立において副菜に該当する前記単品料理が重複している場合に採用される、小鉢料理の重複禁止に関する基準をさらに含んでもよい。ここで、前記料理データは、前記単品料理が前記小鉢料理であるかを認識するための小鉢認識情報(例えば、単品料理が、小鉢と定義されるマリネ、和え物、酢の物、おひたしまたは漬物に該当するかを認識するためのフラグ値など)を含んでもよい。また、前記献立データは、前記小鉢認識情報の組み合わせ(例えばフラグ値の合計)を含んでもよい。
【0011】
また、本発明にかかる献立提供装置において、前記所定の基準が、前記単品料理間での前記食材の前記重複禁止に関する前記基準を含む場合、前記所定の基準は、前記単品料理間で前記食材が重複していない場合に採用される、重複と見做される前記食材の組み合わせに関する基準をさらに含んでもよい。ここで、前記重複と見做される前記食材の前記組み合わせは、例えば、学術的に同じ科の同じ属に分類される食材の組み合わせ(例えばアブラナ科ダイコン属に分類されるだいこんとラディッシュなど)などである。
【0012】
また、本発明にかかる献立提供装置において、前記制御部は、前記判定手段で適合していると判定された前記献立データである適合献立データであって指定された前記単品料理を含む前記献立に対応するものを特定する特定手段と、前記特定手段で特定された前記適合献立データを生成するときの基となった前記料理データであって前記指定された前記単品料理以外の前記単品料理に対応するものを出力する出力実行手段と、を備えてもよい。
【0013】
また、本発明にかかる献立提供装置において、前記制御部は、前記判定手段で適合していると判定された前記献立データである複数の適合献立データのそれぞれに前記献立として相応しいまたは相応しくないというラベルが付けられているラベル付きデータを用いて機械学習を行うことにより、モデルを作成する学習手段と、前記複数の前記適合献立データ以外の前記適合献立データを前記学習手段で作成されたモデルに投入することにより、前記献立として相応しいかを判定する相応判定手段と、を備えてもよい。
【0014】
また、本発明にかかる献立提供装置において、前記献立は、3つの前記単品料理からなるものでもよい。なお、前記献立を構成する前記単品料理の数は、3つに限らず、2つ以上であればよい。
【0015】
また、本発明にかかる献立提供方法は、制御部を備えた情報処理装置で実行される献立提供方法であって、前記制御部で実行される、単品料理に関する複数の料理データを基に生成された、複数の前記単品料理からなる献立に関する献立データについて、所定の基準に適合しているかを判定する判定ステップを含み、前記所定の基準は、(1)前記献立に含まれる栄養成分値の上限または下限に関する基準と、(2)前記献立を完成させるまでの手順の数の上限に関する基準、前記献立に使用される食材の数の上限に関する基準、前記献立を完成させるまでの時間の上限に関する基準、許容可能な料理区分の組み合わせに関する基準、前記単品料理間での料理ジャンルの統一に関する基準、前記単品料理間での食材の重複禁止に関する基準、前記単品料理間での季節性の統一に関する基準、所定の調理器具を使用する前記単品料理の数の上限に関する基準、汁気のある前記単品料理の重複禁止に関する基準、所定の栄養成分が主となっている前記単品料理の数の上限に関する基準および前記献立の色彩に関する基準のうちの少なくとも1つの基準と、を含み、前記料理データおよび前記献立データは、前記所定の基準による判定に必要なデータを含むこと、を特徴とする。
【0016】
また、本発明にかかる献立提供プログラムは、制御部を備えた情報処理装置に実行させるための献立提供プログラムであって、前記制御部に実行させるための、単品料理に関する複数の料理データを基に生成された、複数の前記単品料理からなる献立に関する献立データについて、所定の基準に適合しているかを判定する判定ステップを含み、前記所定の基準は、(1)前記献立に含まれる栄養成分値の上限または下限に関する基準と、(2)前記献立を完成させるまでの手順の数の上限に関する基準、前記献立に使用される食材の数の上限に関する基準、前記献立を完成させるまでの時間の上限に関する基準、許容可能な料理区分の組み合わせに関する基準、前記単品料理間での料理ジャンルの統一に関する基準、前記単品料理間での食材の重複禁止に関する基準、前記単品料理間での季節性の統一に関する基準、所定の調理器具を使用する前記単品料理の数の上限に関する基準、汁気のある前記単品料理の重複禁止に関する基準、所定の栄養成分が主となっている前記単品料理の数の上限に関する基準および前記献立の色彩に関する基準のうちの少なくとも1つの基準と、を含み、前記料理データおよび前記献立データは、前記所定の基準による判定に必要なデータを含むこと、を特徴とする。
【0017】
また、本発明にかかる記録媒体は、コンピュータを前記判定手段として機能させるためのプログラムを記録した一時的でないコンピュータ読取可能な記録媒体である。換言すると、本発明にかかる記録媒体は、情報処理装置(の制御部)に前記献立提供方法を実行させるためのプログラム化された命令を含むことを特徴とする一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、栄養成分値だけでなく一般生活者が毎日または毎回の献立を考える際に考慮する栄養成分値以外の事項(例えば、調理手順もしくは使用される材料の数の多さ、食べ合わせ、または、味付け、など)も考慮されている、料理の専門家が専門的知識を基に提供する献立と類似する献立を、一般生活者に提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1図1は、献立提供装置100の構成の一例を示す図である。
図2図2は、料理データテーブルの一例を示す図である。
図3図3は、献立データテーブルの一例を示す図である。
図4図4は、献立提供処理その1に関するフローチャートの一例を示す図である。
図5図5は、献立提供サービス処理に関するフローチャートの一例を示す図である。
図6図6は、情報通信端末200に提供される画面の一例を示す図である。
図7図7は、献立提供処理その2に関するフローチャートの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下に、本発明にかかる献立提供装置、献立提供方法および献立提供プログラムの実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。特に、本実施形態では、献立を3つの単品料理からなるものと定義して説明するが、献立を構成する単品料理の数は3つに限定されない。
【0021】
[1.構成]
図1は、献立提供装置100の構成の一例を示す図である。献立提供装置100は、例えばインターネット、イントラネットまたはLAN(有線/無線の双方を含む)等のネットワーク300を介して、例えば一般生活者が所有する情報通信端末200(例えば携帯電話やスマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータなど)と通信可能に接続される。
【0022】
献立提供装置100は、CPU(Central Processing Unit)またはGPU(Graphics Processing Unit)等の当該装置を統括的に制御する制御部102と、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して当該装置をネットワーク300に通信可能に接続する通信インターフェース部104と、各種のデータベース、テーブルまたはファイルなどを記憶する記憶部106と、入力装置112および出力装置114に接続する入出力インターフェース部108と、を備える。献立提供装置100が備える各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続される。
【0023】
通信インターフェース部104は、献立提供装置100とネットワーク300(またはルータ等の通信装置)との間における通信を媒介する。すなわち、通信インターフェース部104は、他の端末と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。
【0024】
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタの他、スピーカまたはプリンタなどを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウスまたはマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタ、または、タッチパネルなどを用いることができる。
【0025】
記憶部106は、ストレージ手段である。記憶部106として、例えば、RAM・ROM等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、または光ディスク等を用いることができる。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPUまたはGPUに命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されていてもよい。
【0026】
記憶部106は、料理データ記憶部106aと献立データ記憶部106bとを備える。
【0027】
図2は、単品料理に関する料理データを複数記憶する料理データ記憶部106aに格納される料理データテーブルの一例を示す図である。料理データテーブルは、例えば、単品料理を作成する際に考慮される要素に関する情報(例えば次の段落に列挙する情報など)を含む当該要素の個数分の料理要素レコードを、複数の単品料理分含む。料理要素レコードは、単品料理を識別するための料理識別情報(例えば単品料理に割り当てられた料理番号または料理名など)と、要素を識別するための要素識別情報(例えば要素に割り当てられた要素番号または要素名など)と、要素に関する数値と、を含む。ここで、料理要素レコードに含まれる要素番号、要素名および要素に関する数値についての具体例を、以下の[料理要素レコードに含まれる情報の例]に示す。なお、料理データは、当該要素の個数分の料理要素レコードを含んでもよい。また、料理データの登録日および単品料理の画像などを、料理識別情報と紐付けて、料理データ記憶部106aに格納してもよい。すなわち、料理データは、登録日および単品料理の画像などを含んでもよい。
【0028】
・単品料理に含まれる栄養成分値(例えばタンパク質、脂質、炭水化物、各種ミネラル、各種ビタミン、コレステロール、食物繊維若しくは塩分の含有量、エネルギー量または野菜摂取量など)
・単品料理を完成させるまでの手順の数
・単品料理に使用される食材の数
・単品料理を完成させるまでの時間
・単品料理の料理区分(例えば主菜、副菜、主食または汁物など)
・単品料理の料理ジャンル(例えば和風、洋風、中国風、韓国風またはエスニックなど)
・単品料理に使用される食材(例えば食材の重量など)
・単品料理の季節性(例えば通年、春、夏、秋または冬など)
・単品料理に所定の調理器具(例えばフライパンなど)が使用されるかを認識するための使用認識情報(例えばフライパンが使用されるかを認識するためのフラグ値など)
・単品料理の汁気の有無を認識するための汁気認識情報(例えば汁気の有無を認識するためのフラグ値など)
・単品料理において所定の栄養成分(例えばタンパク質など)が主となっているかを認識するための主要栄養成分認識情報(例えば、単品料理が、四群点数法による食品分類の第1群に属する卵、第2群に属する魚介類または第2群に属する肉に該当するかを認識するためのフラグ値など)
・単品料理が小鉢料理であるかを認識するための小鉢認識情報(例えば、単品料理が、小鉢と定義されるマリネ、和え物、酢の物、おひたしまたは漬物に該当するかを認識するためのフラグ値など)
【0029】
図3は、3つの料理データを基に生成された献立に関する献立データを複数記憶する献立データ記憶部106bに格納される献立データテーブルの一例を示す図である。献立データテーブルは、例えば、献立を作成する際に考慮される要素に関する情報(例えば次の段落に列挙する情報など)に関する当該要素の個数分の献立要素レコードを、複数の献立分含む。献立要素レコードは、献立を識別するための献立識別情報(例えば献立に割り当てられた献立番号または献立名など)と、要素を識別するための要素識別情報(例えば要素に割り当てられた要素番号または要素名など)と、要素に関する数値と、を含む。ここで、献立要素レコードに含まれる要素番号、要素名および要素に関する数値についての具体例を、以下の[献立要素レコードに含まれる情報の例]に示す。なお、献立データは、当該要素の個数分の献立要素レコードを含んでもよい。また、献立データの登録日、献立を構成する3つの単品料理の料理識別情報の組み合わせ、後述する判定部102bによる判定結果および判定日ならびに後述する相応判定部102fによる判定結果および判定日などを、献立識別情報と紐付けて、献立データ記憶部106bに格納してもよい。すなわち、献立データは、登録日、組み合わせ、判定部102bによる判定結果および判定日ならびに相応判定部102fによる判定結果および判定日などを含んでもよい。
【0030】
・献立に含まれる栄養成分値(合計値)
・献立を完成させるまでの手順の数(合計値)
・献立に使用される食材の数(合計値)
・献立を完成させるまでの時間(合計値)
・料理区分の組み合わせ
・料理ジャンルの組み合わせ
・献立に使用される食材(例えば重量の合計など)
・季節性の組み合わせ
・使用認識情報の組み合わせ(例えばフラグ値の合計など)
・汁気認識情報の組み合わせ(例えばフラグ値の合計など)
・主要栄養成分認識情報の組み合わせ(例えばフラグ値の合計など)
・小鉢認識情報の組み合わせ(例えばフラグ値の合計)
【0031】
図1の説明に戻り、制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、これらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。制御部102は、機能概念的に、生成部102aと判定部102bと特定部102cと出力実行部102dと学習部102eと相応判定部102fとを備える。
【0032】
生成部102aは、料理データ記憶部106aに格納されている複数の料理データおよび献立を構成する単品料理の数(予め定義された数値)を基に、献立データを生成する。例えば、料理データ記憶部106aに8000個の料理データが格納されている場合、生成部102aは、3つ(予め定義された数値に相当)の料理データの組み合わせを、85,301,336,000(=8000)通り設定し、設定した組み合わせ毎に献立データを生成してもよい。生成部102aは、生成した献立データを献立データ記憶部106bに格納してもよい。生成部102aは、3つの料理識別情報の組み合わせおよび登録日を、献立識別情報と紐付けて献立データ記憶部106bに格納してもよい。
【0033】
判定部102bは、献立データ記憶部106bに格納されている献立データについて所定の基準に適合しているかを判定する(ルールベース判定)。例えば、所定の基準が以下に示す基準その1から基準その14のうちの少なくとも2つを含む場合、判定部102bは、それぞれの基準ごとに適合判定を実施し、全ての基準で「適合」という判定結果が得られた場合に「適合」という最終的な判定結果を出力し、そうでない場合(例えば全ての基準で「適合」という判定結果が得られなかった場合など)に「不適合」という最終的な判定結果を出力してもよい。判定部102bは、「適合」または「不適合」の判定結果および判定日を、献立識別情報と紐付けて献立データ記憶部106bに格納してもよい。判定部102bで実行される処理の具体例については、[2.処理]にて詳細に説明する。
【0034】
・基準その1:献立に含まれる栄養成分値の上限または下限に関する基準
※上限を下回る場合または下限を上回る場合に「適合」と判定され、そうでない場合に「不適合」と判定される。基準その5が含まれる場合、基準その1は、主食に該当する単品料理が献立に含まれる場合に採用されるものと、主食に該当する単品料理が献立に含まれない場合に採用されるものと、を含んでもよい。
【0035】
・基準その2:献立を完成させるまでの手順の数の上限に関する基準
※上限を下回る場合に「適合」と判定され、そうでない場合に「不適合」と判定される。
【0036】
・基準その3:献立に使用される食材の数の上限に関する基準
※上限を下回る場合に「適合」と判定され、そうでない場合に「不適合」と判定される。
【0037】
・基準その4:献立を完成させるまでの時間の上限に関する基準
※上限を下回る場合に「適合」と判定され、そうでない場合に「不適合」と判定される。
【0038】
・基準その5:許容可能な料理区分の組み合わせに関する基準
※例えば料理区分の組み合わせが「主食,主菜,副菜」、「主食,主菜、汁物」、「主食,副菜,副菜」、「主食,副菜,汁物」、「主菜,副菜,副菜」および「主菜,副菜,汁物」のうちのいずれかである場合に「適合」と判定され、そうでない場合に「不適合」と判定される。
【0039】
・基準その6:単品料理間での料理ジャンルの統一に関する基準
※料理ジャンルが全て同じである場合に「適合」と判定され、そうでない場合に「不適合」と判定される。
【0040】
・基準その7:単品料理間での食材の重複禁止に関する基準
※使用される食材が重複していない場合(例えば中分類レベルで食材が重複していない場合など)に「適合」と判定され、そうでない場合に「不適合」と判定される。ただし、砂糖類、植物油、動物脂、バター類、マーガリン、ショートニング、しょうゆ類、食塩、みそ類および水については重複が許容される。
【0041】
・基準その8:単品料理間での季節性の統一に関する基準
※季節性が全て同じである場合に「適合」と判定され、そうでない場合に「不適合」と判定される。なお、季節性が強いと見做される特定の食材(例えばゴーヤなど)が含まれている場合に、基準その8が適用されてもよい。
【0042】
・基準その9:所定の調理器具を使用する単品料理の数の上限に関する基準
※上限を下回る場合に「適合」と判定され、そうでない場合に「不適合」と判定される。
【0043】
・基準その10:汁気のある単品料理の重複禁止に関する基準
※汁気のある単品料理が重複していない場合に「適合」と判定され、そうでない場合に「不適合」と判定される。
【0044】
・基準その11:所定の栄養成分が主となっている単品料理の数の上限に関する基準
※上限を下回る場合に「適合」と判定され、そうでない場合に「不適合」と判定される。
【0045】
・基準その12:献立において副菜に該当する単品料理が重複している場合に採用される、小鉢料理の重複禁止に関する基準
※基準その5が含まれる場合、基準その12がさらに含まれてもよい。小鉢料理が重複していない場合に「適合」と判定され、そうでない場合に「不適合」と判定される。
【0046】
・基準その13:単品料理間で食材が重複していない場合に採用される、重複と見做される食材の組み合わせに関する基準
※基準その7が含まれる場合、基準その13がさらに含まれてもよい。基準その7で「適合」と判定された場合において、使用される食材が重複と見做される所定の組み合わせ(例えば、学術的に同じ科の同じ属に分類される食材の組み合わせ(例えばアブラナ科ダイコン属に分類されるだいこんとラディッシュなど)など)を含まないときに「適合」と判定され、そうでないときに「不適合」と判定される。
【0047】
・基準その14:献立の色彩に関する基準
※この基準は、料理データに単品料理の画像が含まれる場合に適用される。献立を構成する各単品料理の画像から得られたRGB値を基に計算された単品料理間の色の距離(RGB値の距離)が適切な距離に保たれている(つまり献立全体で色味のバランスが取れている)場合に「適合」と判定され、そうでない場合に「不適合」と判定される。
【0048】
特定部102cは、判定部102bで適合していると判定された献立データである適合献立データであって指定された単品料理を含む献立に対応するものを特定する。例えば、一般生活者が所有する情報通信端末200から送信された、一般生活者により指定された単品料理の料理識別情報を含む要求を献立提供装置100が受信すると、特定部102cは、要求に含まれる料理識別情報および「適合」という判定結果と紐付けられている献立識別情報を献立データ記憶部106bを参照して特定することで、指定された単品料理を含む献立に対応する適合献立データを特定してもよい。
【0049】
出力実行部102dは、特定部102cで特定された適合献立データを生成するときの基となった料理データであって前記指定された単品料理以外の単品料理に対応するものを出力する。例えば、出力実行部102dは、特定部102cで特定された献立識別情報と紐付けられている、前記要求に含まれる料理識別情報以外の2つの料理識別情報を、献立データ記憶部106bから取得し、取得した2つの料理識別情報のそれぞれに対応する料理データを料理データ記憶部106aから取得し、取得した2つの料理データを前記要求の送信元の情報通信端末200に送信してもよい。
【0050】
学習部102eは、複数の適合献立データのそれぞれに献立として相応しいまたは相応しくないというラベル(栄養士などの料理の専門家による判定結果)が付けられているラベル付きデータ(教師データ)を用いて機械学習(例えばニューラルネットワークなどを活用した学習など)を行うことにより、モデルを作成する。ここで、ラベル付きデータは、例えば、料理の専門家による「相応しい」または「相応しくない」という判定結果(人間による判定結果)と、当該判定結果および「適合」という判定結果と紐付けられている献立識別情報に対応する適合献立データと、を含むものでもよい。学習部102eは、作成したモデルを、作成日と共に記憶部106に格納してもよい。
【0051】
相応判定部102fは、学習部102eで用いられた複数の適合献立データ以外の適合献立データを学習部102eで作成されたモデルに投入することにより、献立として相応しいかを判定する(モデルベース判定)。例えば、相応判定部102fは、「適合」という判定結果と紐付けられているが「相応しい」または「相応しくない」という判定結果と紐付けられていない献立識別情報(換言すると、ルールベース判定で「適合」という判定結果は得られているがモデルベース判定が未実施の献立の献立識別情報)に対応する適合献立データをモデルに投入することにより、献立として相応しいかを判定してもよい。相応判定部102fは、「相応しい」または「相応しくない」という判定結果および判定日を、献立識別情報と紐付けて献立データ記憶部106bに格納してもよい。
【0052】
ここで、日々の運用によりOK献立データ(「相応しい」という判定結果が得られた適合献立データ)およびNG献立データ(「相応しくない」という判定結果が得られた適合献立データ)が教師データとして蓄積されていくことになるが、教師データが更新されればモデルも変化させた方が好ましいので、例えばモデルの更新処理を日次で実施してもよい。また、モデルは、OK献立データおよびNG献立データの更新により変化していくものである。よって、全ての献立に対して献立判定の再評価(モデルベース判定)を実施してもよい。また、全ての献立に対し再評価を実施するとなると計算処理量が膨大となることから、一部の献立に対し再評価を日次で実施し、それを日々繰り返してもよい。その際、以下のデータを日次の再評価の対象と定義してもよい。
・献立に考慮されていない新しい単品料理
・順次選定された所定数(例えば300程度)の単品料理
※順次実施することで、全ての献立に対して1ヶ月に1度程度、再評価が行われることとなる。例えば、料理番号が1から300までを基に月の一日に再評価を行い、料理番号が301から600までを基に月の二日に再評価を行い、そして、これを月の末日まで繰り返してもよい。
【0053】
[2.処理]
献立提供装置100で実行される情報処理の一例について、図4から図7を参照して説明する。なお、各基準に関する説明に示されている具体的な数値は、あくまでも一例であり、各基準で採用する具体的な数値は任意でよい。
【0054】
[2-1.献立提供処理その1(ルールベース判定処理)]
図4は、献立提供処理に関するフローチャートの一例を示す図である。
【0055】
まず、判定部102bは、献立データ記憶部106bに格納されている献立データについて、以下に示す基準その1から基準その14の基準ごとに適合判定を実施する(ステップS11)。
【0056】
・基準その1:献立に含まれる栄養成分値の上限または下限に関する基準(栄養成分値ルール)
判定部102bは、料理区分が「主食」に該当する単品料理が献立に含まれる場合において、タンパク質重量が所定範囲(例えば16gから27gまでの範囲など)に収まり且つエネルギーが所定数量(例えば400kcalなど)以上であり且つ塩分量が所定数量(例えば7gなど)以下であり且つ野菜摂取量が所定数量(例えば120gなど)以上であり且つ脂質重量が所定数量(例えば51gなど)以下であるときに「適合」と判定し、そうでないときに「不適合」と判定する。判定部102bは、料理区分が「主食」に該当する単品料理が献立に含まれない場合において、タンパク質重量が所定範囲(例えば12gから23gまでの範囲など)に収まり且つエネルギーが所定数量(例えば300kcalなど)以上であり且つ塩分量が所定数量(例えば7gなど)以下であり且つ野菜摂取量が所定数量(例えば120gなど)以上であり且つ脂質重量が所定数量(例えば51gなど)以下であるときに「適合」と判定し、そうでないときに「不適合」と判定する。
【0057】
・基準その2:献立を完成させるまでの手順の数の上限に関する基準(手順数ルール)
判定部102bは、献立の手順数(ステップ数)の合計が所定数(例えば21など)以下である場合に「適合」と判定し、そうでない場合に「不適合」と判定する。
【0058】
・基準その3:献立に使用される食材の数の上限に関する基準(食材数ルール)
判定部102bは、献立の食材数の合計(中分類レベルでの合計)が所定数(例えば20など)以下である場合に「適合」と判定し、そうでない場合に「不適合」と判定する。
【0059】
・基準その4:献立を完成させるまでの時間の上限に関する基準(調理時間ルール)
判定部102bは、献立の調理時間の合計が所定時間(例えば125分など)以内である場合に「適合」と判定し、そうでない場合に「不適合」と判定する。
【0060】
・基準その5:許容可能な料理区分の組み合わせに関する基準(食群組み合わせルール)
判定部102bは、献立の料理区分の組み合わせが「主食,主菜,副菜」、「主食,主菜、汁物」、「主食,副菜,副菜」、「主食,副菜,汁物」、「主菜,副菜,副菜」および「主菜,副菜,汁物」のうちのいずれかである場合に「適合」と判定し、そうでない場合に「不適合」と判定する。
【0061】
・基準その6:単品料理間での料理ジャンルの統一に関する基準(ジャンル組み合わせルール)
判定部102bは、献立を構成する3つの単品料理について料理ジャンルが全て同じである場合に「適合」と判定し、そうでない場合に「不適合」と判定する。
【0062】
・基準その7:単品料理間での食材の重複禁止に関する基準(食材重複ルール)
判定部102bは、使用される食材が重複していない場合(例えば中分類レベルで食材が重複していない場合など)に「適合」と判定し、そうでない場合に「不適合」と判定する。ただし、以下の食材については重複を許容する(以下の[料理要素レコードに含まれる情報の例]を参照)。
要素番号「17」:要素名「砂糖類」
要素番号「18」:要素名「植物油」
要素番号「19」:要素名「動物脂」
要素番号「20」:要素名「バター類」
要素番号「21」:要素名「マーガリン」
要素番号「22」:要素名「ショートニング」
要素番号「23」:要素名「しょうゆ類」
要素番号「24」:要素名「食塩」
要素番号「25」:要素名「みそ類」
要素番号「26」:要素名「水」
【0063】
・基準その8:単品料理間での季節性の統一に関する基準(食材季節性ルール)
判定部102bは、季節性が強いと見做される特定の食材(例えば季節が夏であるゴーヤなど)が含まれている場合において、単品料理の季節性が全て同じであるときに「適合」と判定し、そうでない場合に「不適合」と判定する。これにより、単品料理に強い季節性のある食材(例えば季節が夏であるゴーヤなど)が含まれる場合、他の2つの単品料理の季節をそれに合わせることができる。
【0064】
・基準その9:所定の調理器具を使用する単品料理の数の上限に関する基準(調理方法フライパン重複除外ルール)
判定部102bは、調理方法に「フライパン」が設定されている単品料理が所定数(例えば2つなど)以上含まれていない場合に「適合」と判定し、そうでない場合に「不適合」と判定する。
【0065】
・基準その10:汁気のある単品料理の重複禁止に関する基準(汁気重複除外ルール)
判定部102bは、汁気のある単品料理が所定数(例えば2つなど)以上含まれていない場合に「適合」と判定し、そうでない場合に「不適合」と判定する。
【0066】
・基準その11:所定の栄養成分が主となっている単品料理の数の上限に関する基準(タンパク質食材の重複制限ルール)
判定部102bは、タンパク質を主要な栄養成分として含む、卵、肉類または魚介類に該当する単品料理が所定数(例えば2つなど)以下である場合に「適合」と判定し、そうでない場合に「不適合」と判定する。
【0067】
・基準その12:小鉢料理の重複禁止に関する基準(副菜小鉢ルール)
判定部102bは、料理区分が「副菜」である単品料理が重複する場合において、小鉢類(ここではマリネ、和え物、酢の物、おひたしおよび漬物類を小鉢類と定義する)が重複していないときに「適合」と判定し、重複しているときに「不適合」と判定する(食群詳細にて判断)。
【0068】
・基準その13:重複と見做される食材の組み合わせに関する基準(類似食材ルール)
判定部102bは、基準その7で「適合」と判定された場合(中分類レベルで異なる食材である場合)において、以下の組み合わせに該当しないときは「適合」と判定し、そうでないときは同じ分類と見做して「不適合」と判定する。
(だいこん,ラディッシュ)
【0069】
・基準その14:献立の色彩に関する基準(彩ルール)
判定部102bは、画像の中心部およびその周囲における代表的な複数種類(例えば4種類など)の画像色のRGB値を単品料理の画像から取得する処理を、献立を構成する単品料理それぞれに対し実行する。この処理により、複数種類のRGB値からなるRGB値セットが、献立を構成する単品料理の個数分得られる。なお、単品料理の画像は、料理そのものが概ね撮像範囲の中央に写し出されているものが好ましい。また、前記「画像の中心部およびその周囲」に相当する領域の形状は、例えば円のような形状であってもよい。具体的には、前記領域は、撮像範囲の中心座標とピクセル単位の所定の半径で定義される円の内部であってもよい。
判定部102bは、2つの単品料理間のRGB値の距離(色の距離)を当該2つの単品料理に対応する2つのRGB値セットを用いて計算する処理を、献立を構成する複数の単品料理から導き出される2つの単品料理の組み合わせそれぞれに対し実行する。この処理により、RGB値の距離が、前記組み合わせの個数分得られる(前記組み合わせの個数は。nは献立を構成する単品料理の個数。)。
判定部102bは、得られた距離を基に、適切な距離が保たれているかを確認する。なお、判定部102bは、例えば、距離の平均または合計などを指標として計算し、当該計算した指標と所定の閾値との比較を行うことで、適切な距離が保たれているかを確認してもよい。
判定部102bは、適切な距離が保たれている場合は、献立全体で色味のバランスが取れていると見做して「適合」と判定し、そうでない場合は「不適合」と判定する。
【0070】
つぎに、判定部102bは、全ての基準で「適合」という判定結果が得られた場合に「適合」という最終的な判定結果を出力し、そうでなかった場合に「不適合」という最終的な判定結果を出力し、「適合」または「不適合」の最終的な判定結果および判定日を、献立識別情報と紐付けて献立データ記憶部106bに格納する(ステップS12)。
【0071】
上述した処理によれば、1食・1人当たりの栄養成分値(例えばエネルギー量、たんぱく質量、塩分摂取量および野菜摂取量など)、単品料理の種別(例えば主食、主菜、副菜または汁物など)、単品料理のジャンル(例えば和食、洋食、中華またはエスニックなど)の定量データを合算したり組み合わせたりすることで、献立がルールに適合するかを判定するので、ルールに適合する献立を一般生活者に対し提供することができる。また、ルールに適合する献立を、以下の献立提供処理その2のステップS32およびステップS33における献立候補とすることができる。
【0072】
[2-2.献立提供サービス処理]
図5は、献立提供サービス処理に関するフローチャートの一例を示す図である。図6は、情報通信端末200に提供される画面の一例を示す図である。なお、本説明では、情報通信端末200をスマートフォン200とする。また、本説明では、一般生活者が所有するスマートフォン200のモニタに、図6に示す画面M1(「たけのこと油揚げの炊き込みごはん」という一般生活者が指定した単品料理に関する情報が表示されている画面)が表示されている状態において、一般生活者が画面M1内の「このレシピの献立を見る」と題したボタンを押下したことを前提とする。また、本説明では、少なくとも、上述したルールベース判定処理が実施済みであることを前提とする。
【0073】
まず、スマートフォン200は、画面M1に表示されている単品料理の料理識別情報を含む要求を献立提供装置100に送信する(ステップS21)。
【0074】
つぎに、制御部102は、ステップS21で送信された要求を受信する(ステップS22)。
【0075】
つぎに、特定部102cは、ステップS22で受信した要求に含まれる料理識別情報および「適合」という判定結果と紐付けられている献立識別情報を、献立データ記憶部106bを参照して特定する(ステップS23)。
【0076】
つぎに、出力実行部102dは、ステップS23で特定された献立識別情報と紐付けられている、前記要求に含まれる料理識別情報以外の2つの料理識別情報を、献立データ記憶部106bから取得し、取得した2つの料理識別情報のそれぞれに対応する料理データを料理データ記憶部106aから取得し、取得した2つの料理データを前記要求の送信元のスマートフォン200に送信する(ステップS24)。
【0077】
つぎに、スマートフォン200は、ステップS24で送信された2つの料理データを受信する(ステップS25)。
【0078】
つぎに、スマートフォン200は、画面M1に表示されている単品料理の画像とステップS25で受信した2つの料理データのそれぞれに含まれる画像を含む図6に示す画面M2をモニタに表示する(ステップS26)。なお、スマートフォン200は、ステップS25で受信した2つの料理データのそれぞれに含まれる画像を画面M1の下に表示してもよい。
【0079】
以上、献立提供サービス処理の一例を説明したが、スマートフォン200のモニタに、「たけのこと油揚げの炊き込みごはん」という一般生活者が指定した単品料理に関する情報が表示されている画面M1を表示させるための要求を献立提供装置100へ送信するタイミングでステップS21を実行してもよい。なお、この場合、ステップS25では、指定した単品料理に関する情報(画像を含む)が表示されている画面M1であって2つの料理データのそれぞれに含まれる画像がその下に表示されているものを受信し、ステップS26では、当該受信した画面M1を表示するようにしてもよい。
【0080】
[2-3.献立提供処理その2(ルールベース判定処理とモデルベース判定処理の組み合わせ)]
図7は、献立提供処理に関するフローチャートの他の一例を示す図である。なお、本説明では、上述したステップS11に相当するステップS31の説明を省略する。また、本説明では、判定部102bが出力した「適合」または「不適合」の最終的な判定結果および判定日が、献立識別情報と紐付けて献立データ記憶部106bに格納されていることを前提とする。また、本説明では、献立データ記憶部106bにおいて「適合」の最終的な判定結果と紐付けられている献立識別情報の一部に対し、さらに料理の専門家による「相応しい」または「相応しくない」という判定結果(人間による判定結果)が紐付けられていることを前提とする。
【0081】
学習部102eは、ラベル付きデータ(教師データ)を用いてニューラルネットワークを活用した学習を行うことにより、モデルを作成する(ステップS32)。ここで、ラベル付きデータは、「相応しい」または「相応しくない」という判定結果と、当該判定結果および「適合」という判定結果と紐付けられている献立識別情報に対応する適合献立データと、を含むものである。
【0082】
つぎに、相応判定部102fは、「適合」という判定結果と紐付けられているが「相応しい」または「相応しくない」という判定結果と紐付けられていない献立識別情報(換言すると、ルールベース判定処理で「適合」という判定結果は得られているがモデルベース判定処理が未実施の献立の献立識別情報)に対応する適合献立データをモデルに投入することにより、献立として相応しいかを判定する(ステップS33)。
【0083】
つぎに、相応判定部102fは、ステップS33で得られた「相応しい」または「相応しくない」という判定結果および判定日を、献立識別情報と紐付けて献立データ記憶部106bに格納する(ステップS34)。
【0084】
上述した処理によれば、(1)献立候補の一部に対して、料理の専門家による献立として相応しいかどうかの判定結果をラベル(教師データ)として付与し、(2)献立が持つ特徴量候補(例えば、利用材料種別、食材の重複有無、単品料理ごとの塩分量のバランス、献立の完成度合い、献立の作り方の複雑さおよび献立の調理時間など)をニューラルネットワークを活用して学習させて献立判定モデルを生成し、(3)専門家が未判定の献立候補を判定モデルに適用することで専門家が推奨する献立とどの程度近いか(特徴量が類似しているか)の判定を行うので、より適合すると判定された献立を一般生活者に対し提供することができる。
【0085】
[3.他の実施形態]
さて、これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0086】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0087】
このほか、上記文献中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0088】
また、各装置に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0089】
例えば、献立提供装置100が備える処理機能、特に制御部102にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUまたはGPUおよび当該CPUまたはGPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、情報処理装置に本発明にかかる献立提供方法を実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて献立提供装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDDなどの記憶部106には、OSと協働してCPUまたはGPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUまたはGPUと協働して制御部を構成する。
【0090】
また、このコンピュータプログラムは、献立提供装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0091】
また、本発明にかかる献立提供プログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USBメモリ、SDカード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM、EEPROM、CD-ROM、MO、DVD、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0092】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0093】
記憶部106に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0094】
また、献立提供装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、献立提供装置100は、当該情報処理装置に本発明の献立提供方法を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0095】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0096】
本発明は、産業上の多くの分野、特に、インターネット上で料理のレシピ等を提供するサービスにおいて極めて有用である。
【符号の説明】
【0097】
100 献立提供装置
102 制御部
102a 生成部
102b 判定部
102c 特定部
102d 出力実行部
102e 学習部
102f 相応判定部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 料理データ記憶部
106b 献立データ記憶部
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 情報通信端末
300 ネットワーク
【0098】
[料理要素レコードに含まれる情報の例]
(0,食材数,使われる食材(調味料や水などを除く)の数の合計)、(1,手順数,調理手順の数の合計)、(2,調理時間(分),調理時間の数値)、(3,主菜,料理が主菜に該当するか否かに関するフラグ(0/1))、(4,副菜,料理が副菜に該当するか否かに関するフラグ(0/1))、(5,主食,料理が主食に該当するか否かに関するフラグ(0/1))、(6,汁物,料理が汁物に該当するか否かに関するフラグ(0/1))、(7,和風,料理のジャンルが和風であるか否かに関するフラグ(0/1))、(8,洋風,料理のジャンルが洋風であるか否かに関するフラグ(0/1))、(9,中国風,料理のジャンルが中国風であるか否かに関するフラグ(0/1))、(10,韓国風,料理のジャンルが韓国風であるか否かに関するフラグ(0/1))、(11,エスニック,料理のジャンルがエスニックであるか否かに関するフラグ(0/1))、(12,通年,料理の季節が通年であるか否かに関するフラグ(0/1))、(13,春(3~5月),料理の季節が春(3~5月)であるか否かに関するフラグ(0/1))、(14,夏(6~8月),料理の季節が夏(6~8月)であるか否かに関するフラグ(0/1))、(15,秋(9~11月),料理の季節が秋(9~11月)であるか否かに関するフラグ(0/1))、(16,冬(12~2月),料理の季節が冬(12~2月)であるか否かに関するフラグ(0/1))、(17,砂糖類,1人当たりの利用グラム数)、(18,植物油,1人当たりの利用グラム数)、(19,動物脂,1人当たりの利用グラム数)、(20,バター類,1人当たりの利用グラム数)、(21,マーガリン,1人当たりの利用グラム数)、(22,ショートニング,1人当たりの利用グラム数)、(23,しょうゆ類,1人当たりの利用グラム数)、(24,食塩,1人当たりの利用グラム数)、(25,みそ類,1人当たりの利用グラム数)、(26,水,1人当たりの利用グラム数)、(27,フライパン利用、フライパンが調理器具として利用されているか否かに関するフラグ(0/1))、(28,汁気フラグ,料理が汁気のあるものであるか否かに関するフラグ(0/1))、(29,4群食材1群合計,四群点数法による食品分類の第1群の合計点数)、(30,4群食材2群合計,食品分類の第2群の合計点数)、(31,4群食材3群合計,食品分類の第3群の合計点数)、(32,4群食材4群合計,食品分類の第4群の合計点数)
【0099】
[献立要素レコードに含まれる情報の例]
(0,食材1群に属する食品重量の和,0~∞(食材重量は1人当たり重量。))、(1,食材2群に属する食品重量の和,0~∞(食材重量は1人当たり重量。))、(2,食材3群に属する食品重量の和,0~∞(食材重量は1人当たり重量。))、(3,食材4群に属する食品重量の和,0~∞(食材重量は1人当たり重量。))、(4,主食区分の和,0~3(料理区分が主食である料理の数の和))、(5,主菜区分の和,0~3(料理区分が主菜である料理の数の和))、(6,副菜区分の和,0~3(料理区分が副菜である料理の数の和))、(7,汁物区分の和,0~3(料理区分が汁物である料理の数の和))、(8,和風の和,0~3(ジャンルが和風である料理の数の和))、(9,洋風の和,0~3(ジャンルが洋風である料理の数の和))、(10,中国風の和,0~3(ジャンルが中国風である料理の数の和))、(11,韓国風の和,0~3(ジャンルが韓国風である料理の数の和))、(12,エスニックの和,0~3(ジャンルがエスニックである料理の数の和))、(13,通年の和,0~3(季節が通年である料理の数の和))、(14,春(3~5月)の和,0~3(季節が春である料理の数の和))、(15,夏(6~8月)の和,0~3(季節が夏である料理の数の和))、(16,秋(9~11月)の和,0~3(季節が秋である料理の数の和))、(17,冬(12~2月)の和,0~3(季節が冬である料理の数の和))、(18,食材数の和,3~∞)、(19,手順数の和,3~∞)、(20,調理時間の和,0~∞)、(21,砂糖類の利用重量数の和,0~∞)、(22,植物油の利用重量数の和,0~∞)、(23,動物脂の利用重量数の和,0~∞)、(24,バター類の利用重量数の和,0~∞)、(25,マーガリンの利用重量数の和,0~∞)、(26,ショートニングの利用重量数の和,0~∞)、(27,しょうゆ類の利用重量数の和,0~∞)、(28,食塩の利用重量数の和,0~∞)、(29,みそ類の利用重量数の和,0~∞)、(30,水の利用重量数の和,0~∞)、(31,食材重複有無,食材(調味料などは除く)の重複の有無に関するフラグ(0:無/1:有))、(32,フライパン利用数の和,0~3)、(33,汁気フラグ数の和,0~3)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7