(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-06
(45)【発行日】2022-02-14
(54)【発明の名称】作物収穫車両
(51)【国際特許分類】
A01D 33/10 20060101AFI20220114BHJP
A01D 27/00 20060101ALI20220114BHJP
【FI】
A01D33/10
A01D27/00
(21)【出願番号】P 2021010621
(22)【出願日】2021-01-26
【審査請求日】2021-08-31
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092794
【氏名又は名称】松田 正道
(72)【発明者】
【氏名】二宮 浩二
(72)【発明者】
【氏名】高木 真吾
(72)【発明者】
【氏名】黒瀬 英明
(72)【発明者】
【氏名】弓達 武志
【審査官】星野 浩一
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-127265(JP,A)
【文献】特開2017-209065(JP,A)
【文献】特開2015-027271(JP,A)
【文献】ヰセキ にんじん収穫期 フレコンパック(400Kg仕様),日本,井関農機株式会社,2021年09月09日,https://products.iseki.co.jp/cms/upload/pdf/catalog/VHC14002400.pdf
【文献】ヰセキ にんじん収穫期 取扱説明書 VHC1400/2400,日本,井関農機株式会社,2021年09月09日, https://i-next.iseki.co.jp/data/pdf/pdf_seihin/to_torisetsu/to_y0a5_61j_a03_10_vhc1400_2400.pdf
【文献】クボタ にんじん収穫機 NS-1K,日本,株式会社 クボタ,2021年09月09日,https://agriculture.kubota.co.jp/product/kanren/pdf/7-00-3-0007-01.pdf
【文献】にんじん収穫機 NS1Jseries/HN1400/HN2400,日本,ヤンマーアグリ株式会社,2021年09月09日,https://www.yanmar.com/media/news/2019/04/01014335/ns1j-hn1400-hn2400_201907.pdf
【文献】ヰセキ にんじん収穫機 VHC114(14PS),日本,井関農機株式会社,2021年09月09日,https://www.iseki.co.jp/products/yasai/yasa-07/catalog.pdf
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01D 33/10
A01D 27/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
作物収穫装置(300)により収穫された作物を車体外側へ向かって搬送するコンベアー装置(500)と、
前記コンベアー装置(500)のコンベアー終端部(521)から落下する作物を受容するフレキシブルコンテナー(650)を吊下げるハンガー(750)と、
前記ハンガー(750)を保持するハンガー保持クレーンアーム機構(700)と、
前記フレキシブルコンテナー(650)を載置する、車体(100)へ取付けられた載置台(610)と、
を備え、
前記ハンガー保持クレーンアーム機構(700)は、
前記載置台(610)へ前記載置されていたフレキシブルコンテナー(650)が前記載置台(610)と比較して前記車体外側へ下ろされるように、前記フレキシブルコンテナー(650)を吊下げている前記ハンガー(750)を前記車体外側へ向かって移動させることができ、
フレキシブルコンテナー係止部材(501)が、
コンベアー(520)の中央下側近傍においてピン部材として前記コンベアー装置(500)へ設けられており、
前記フレキシブルコンテナー(650)が前記落下する作物が受容するとき、前記フレキシブルコンテナー係止部材(501)は前記フレキシブルコンテナー(650)
へ設けられたリング部材または孔と係止し、
前記ハンガー保持クレーンアーム機構(700)が前記ハンガー(750)を前記車体外側へ向かって移動させていくとき、前記フレキシブルコンテナー係止部材(501)が
滑って前記フレキシブルコンテナー(650)から自然に外れることができる態様で、前記フレキシブルコンテナー係止部材(501)は設けられて
おり、
前記コンベアー装置(500)は
前記車体(100)へ回動可能に取付けられており、前記コンベアー終端部(521)の高さは前記コンベアー装置(500)の回動とともに変化することができ、
前記ハンガー保持クレーンアーム機構(700)は、前記コンベアー装置(500)へ回動可能に取付けられており、
前記コンベアー終端部(521)の前記高さが前記コンベアー装置(500)の前記回動とともに大きくなるように変化していくとき、前記ハンガー保持クレーンアーム機構(700)が前記コンベアー装置(500)の前記回動とともに押上げ向きに回動させられる態様で、当接部材(510)が前記ハンガー保持クレーンアーム機構(700)と当接するように前記コンベアー装置(500)へ設けられていることを特徴とする
作物収穫車両。
【請求項2】
前記ハンガー保持クレーンアーム機構(700)が前記コンベアー装置(500)の前記回動にかかわらず前記押上げ向きに回動させられる態様で、付勢部材(710)が前記ハンガー保持クレーンアーム機構(700)を付勢するように設けられていることを特徴とする請求項
1に記載の作物収穫車両。
【請求項3】
前記載置台(610)を傾斜させる、前記車体(100)へ取付けられたアクチュエーター(620)
を備え、
前記フレキシブルコンテナー(650)が車体前後方向における前側または後側へ向かって荷下ろし時に滑落ちることができる態様で、前記載置台(610)は前記車体(100)へ前記車体前後方向において傾斜可能に取付けられており、
前記ハンガー保持クレーンアーム機構(700)との干渉が発生しない位置で、前記アクチュエーター(620)は前記車体(100)へ取付けられていることを特徴とする請求項1
に記載の作物収穫車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人参収穫車両などのような作物収穫車両に関する。
【背景技術】
【0002】
人参収穫装置により収穫された人参を車体外側へ向かって搬送するコンベアー装置と、コンベアー装置のコンベアー終端部から落下する人参を受容するフレキシブルコンテナーを吊下げるハンガーと、ハンガーを保持するハンガー保持クレーンアーム機構と、を有し、ハンガー保持クレーンアーム機構は、フレキシブルコンテナーを吊下げているハンガーを車体外側へ向かって移動させることができる人参収穫車両が、知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述された従来の人参収穫車両などのような作物収穫車両については、引掛りなどに起因するフレキシブルコンテナーの破損が発生することがある。
【0005】
本発明は、上述された従来の課題を考慮し、引掛りなどに起因するフレキシブルコンテナーの破損の発生を低減することができる作物収穫車両を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の本発明は、作物収穫装置(300)により収穫された作物を車体外側へ向かって搬送するコンベアー装置(500)と、
前記コンベアー装置(500)のコンベアー終端部(521)から落下する作物を受容するフレキシブルコンテナー(650)を吊下げるハンガー(750)と、
前記ハンガー(750)を保持するハンガー保持クレーンアーム機構(700)と、
前記フレキシブルコンテナー(650)を載置する、車体(100)へ取付けられた載置台(610)と、
を備え、
前記ハンガー保持クレーンアーム機構(700)は、前記載置台(610)へ前記載置されていたフレキシブルコンテナー(650)が前記載置台(610)と比較して前記車体外側へ下ろされるように、前記フレキシブルコンテナー(650)を吊下げている前記ハンガー(750)を前記車体外側へ向かって移動させることができ、
フレキシブルコンテナー係止部材(501)が、コンベアー(520)の中央下側近傍においてピン部材として前記コンベアー装置(500)へ設けられており、
前記フレキシブルコンテナー(650)が前記落下する作物が受容するとき、前記フレキシブルコンテナー係止部材(501)は前記フレキシブルコンテナー(650)へ設けられたリング部材または孔と係止し、
前記ハンガー保持クレーンアーム機構(700)が前記ハンガー(750)を前記車体外側へ向かって移動させていくとき、前記フレキシブルコンテナー係止部材(501)が滑って前記フレキシブルコンテナー(650)から自然に外れることができる態様で、前記フレキシブルコンテナー係止部材(501)は設けられており、
前記コンベアー装置(500)は前記車体(100)へ回動可能に取付けられており、前記コンベアー終端部(521)の高さは前記コンベアー装置(500)の回動とともに変化することができ、
前記ハンガー保持クレーンアーム機構(700)は、前記コンベアー装置(500)へ回動可能に取付けられており、
前記コンベアー終端部(521)の前記高さが前記コンベアー装置(500)の前記回動とともに大きくなるように変化していくとき、前記ハンガー保持クレーンアーム機構(700)が前記コンベアー装置(500)の前記回動とともに押上げ向きに回動させられる態様で、当接部材(510)が前記ハンガー保持クレーンアーム機構(700)と当接するように前記コンベアー装置(500)へ設けられていることを特徴とする作物収穫車両である。
第2の本発明は、前記ハンガー保持クレーンアーム機構(700)が前記コンベアー装置(500)の前記回動にかかわらず前記押上げ向きに回動させられる態様で、付勢部材(710)が前記ハンガー保持クレーンアーム機構(700)を付勢するように設けられていることを特徴とする第1の本発明の作物収穫車両である。
第3の本発明は、前記載置台(610)を傾斜させる、前記車体(100)へ取付けられたアクチュエーター(620)を備え、
前記フレキシブルコンテナー(650)が車体前後方向における前側または後側へ向かって荷下ろし時に滑落ちることができる態様で、前記載置台(610)は前記車体(100)へ前記車体前後方向において傾斜可能に取付けられており、
前記ハンガー保持クレーンアーム機構(700)との干渉が発生しない位置で、前記アクチュエーター(620)は前記車体(100)へ取付けられていることを特徴とする第1の本発明の作物収穫車両である。
本発明に関連する第1の発明は、作物収穫装置(300)により収穫された作物を車体外側へ向かって搬送するコンベアー装置(500)と、
前記コンベアー装置(500)のコンベアー終端部(521)から落下する作物を受容するフレキシブルコンテナー(650)を吊下げるハンガー(750)と、
前記ハンガー(750)を保持するハンガー保持クレーンアーム機構(700)と、
を備え、
前記ハンガー保持クレーンアーム機構(700)は、前記フレキシブルコンテナー(650)を吊下げている前記ハンガー(750)を前記車体外側へ向かって移動させることができ、
フレキシブルコンテナー係止部材(501)が、前記コンベアー装置(500)へ設けられており、
前記フレキシブルコンテナー(650)が前記落下する作物が受容するとき、前記フレキシブルコンテナー係止部材(501)は前記フレキシブルコンテナー(650)と係止し、
前記ハンガー保持クレーンアーム機構(700)が前記ハンガー(750)を前記車体外側へ向かって移動させていくとき、前記フレキシブルコンテナー係止部材(501)が前記フレキシブルコンテナー(650)から自然に外れることができる態様で、前記フレキシブルコンテナー係止部材(501)は設けられていることを特徴とする作物収穫車両である。
【0007】
本発明に関連する第2の発明は、作物収穫装置(300)により収穫された作物を車体外側へ向かって搬送するコンベアー装置(500)と、
前記コンベアー装置(500)のコンベアー終端部(521)から落下する作物を受容するフレキシブルコンテナー(650)を吊下げるハンガー(750)と、
前記ハンガー(750)を保持するハンガー保持クレーンアーム機構(700)と、
を備え、
前記ハンガー保持クレーンアーム機構(700)は、前記フレキシブルコンテナー(650)を吊下げている前記ハンガー(750)を前記車体外側へ向かって移動させることができ、
2個のフレキシブルコンテナー吊下げ部材(751a、751b)が、前記ハンガー(750)へ設けられており、
前記ハンガー保持クレーンアーム機構(700)が前記ハンガー(750)を前記車体外側へ向かって移動させ終わったとき、前記2個のフレキシブルコンテナー吊下げ部材(751a、751b)の内、少なくとも車体近側の前記フレキシブルコンテナー吊下げ部材(751a)が前記フレキシブルコンテナー(650)から引掛りなく外されることができる態様で、少なくとも前記車体近側の前記フレキシブルコンテナー吊下げ部材(751a)は前記車体外側へ向かって開いた略円弧形状をもつように設けられていることを特徴とする作物収穫車両である。
【0008】
本発明に関連する第3の発明は、前記コンベアー装置(500)は車体(100)へ回動可能に取付けられており、前記コンベアー終端部(521)の高さは前記コンベアー装置(500)の回動とともに変化することができ、
前記ハンガー保持クレーンアーム機構(700)は、前記コンベアー装置(500)へ回動可能に取付けられており、
前記コンベアー終端部(521)の前記高さが前記コンベアー装置(500)の前記回動とともに大きくなるように変化していくとき、前記ハンガー保持クレーンアーム機構(700)が前記コンベアー装置(500)の前記回動とともに押上げ向きに回動させられる態様で、当接部材(510)が前記ハンガー保持クレーンアーム機構(700)と当接するように前記コンベアー装置(500)へ設けられていることを特徴とする本発明に関連する第1または第2の発明の作物収穫車両である。
【0009】
本発明に関連する第4の発明は、前記ハンガー保持クレーンアーム機構(700)が前記コンベアー装置(500)の前記回動にかかわらず前記押上げ向きに回動させられる態様で、付勢部材(710)が前記ハンガー保持クレーンアーム機構(700)を付勢するように設けられていることを特徴とする本発明に関連する第3の発明の作物収穫車両である。
【0010】
本発明に関連する第5の発明は、前記フレキシブルコンテナー(650)を載置する、車体(100)へ傾斜可能に取付けられた載置台(610)と、
前記載置台(610)を傾斜させる、前記車体(100)へ取付けられたアクチュエーター(620)と、
を備え、
前記フレキシブルコンテナー(650)が車体前後方向における前側または後側へ向かって荷下ろし時に滑落ちることができる態様で、前記載置台(610)は前記車体(100)へ前記車体前後方向において傾斜可能に取付けられており、
前記ハンガー保持クレーンアーム機構(700)との干渉が発生しない位置で、前記アクチュエーター(620)は前記車体(100)へ取付けられていることを特徴とする本発明に関連する第1または第2の発明の作物収穫車両である。
【発明の効果】
【0011】
本発明により、引掛りなどに起因するフレキシブルコンテナー(650)の破損の発生を低減することが可能である。
本発明に関連する第1の発明により、引掛りなどに起因するフレキシブルコンテナー(650)の破損の発生を低減することが可能である。
【0012】
本発明に関連する第2の発明により、引掛りなどに起因するフレキシブルコンテナー(650)の破損の発生を低減することが可能である。
【0013】
本発明に関連する第3の発明により、本発明に関連する第1または第2の発明の効果に加えて、フレキシブルコンテナー(650)の取扱いやすさを向上することが可能である。
【0014】
本発明に関連する第4の発明により、本発明に関連する第3の発明の効果に加えて、フレキシブルコンテナー(650)の取扱いやすさをさらに向上することが可能である。
【0015】
本発明に関連する第5の発明により、本発明に関連する第1または第2の発明の効果に加えて、フレキシブルコンテナー(650)の取扱いやすさを向上することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明における実施の形態の人参収穫車両の右側面図
【
図2】(a)本発明における実施の形態の人参収穫車両のハンガー近傍の部分左側面図、(b)本発明における実施の形態の人参収穫車両のハンガー近傍の部分平面図、(c)本発明における実施の形態の人参収穫車両のハンガー近傍の部分背面図
【
図3】(a)本発明における実施の形態の人参収穫車両の経時的な説明のための背面図(その一)、(b)本発明における実施の形態の人参収穫車両の経時的な説明のための背面図(その二)、(c)本発明における実施の形態の人参収穫車両の経時的な説明のための背面図(その三)、(d)本発明における実施の形態の人参収穫車両の経時的な説明のための背面図(その四)、(e)本発明における実施の形態の人参収穫車両の経時的な説明のための背面図(その五)、(f)本発明における実施の形態の人参収穫車両の経時的な説明のための背面図(その六)
【
図4】本発明における実施の形態の人参収穫車両の背面図
【
図5】本発明における実施の形態の人参収穫車両の拡大背面図(その一)
【
図6】本発明における実施の形態の人参収穫車両の拡大背面図(その二)
【
図7】本発明における実施の形態の人参収穫車両の拡大背面図(その三)
【
図8】本発明における実施の形態の人参収穫車両の拡大背面図(その四)
【
図9】本発明における実施の形態の人参収穫車両の拡大背面図(その五)
【
図10】本発明における実施の形態の人参収穫車両の拡大背面図(その六)
【
図11】(a)本発明における変形例(その一)の実施の形態の人参収穫車両の右側面図、(b)本発明における変形例(その一)の実施の形態の人参収穫車両の平面図、(c)本発明における変形例(その一)の実施の形態の人参収穫車両の背面図
【
図12】(a)本発明における変形例(その二)の実施の形態の人参収穫車両の右側面図、(b)本発明における変形例(その二)の実施の形態の人参収穫車両の平面図、(c)本発明における変形例(その二)の実施の形態の人参収穫車両の背面図
【
図13】(a)本発明における変形例(その三)の実施の形態の人参収穫車両の右側面図、(b)本発明における変形例(その三)の実施の形態の人参収穫車両の平面図、(c)本発明における変形例(その三)の実施の形態の人参収穫車両の背面図
【発明を実施するための形態】
【0017】
図面を参照しながら、本発明における実施の形態について詳細に説明する。
【0018】
本実施の形態の人参は本発明における作物の例であり、本実施の形態の人参収穫車両は本発明における作物収穫車両の例である。
【0019】
人参収穫装置300は、本発明における作物収穫装置の例である。
【0020】
以下同様であるが、いくつかの構成要素は図面において示されていないこともあるし透視的にまたは省略的に示されていることもある。
【0021】
はじめに、
図1を主として参照しながら、本実施の形態の人参収穫車両の構成および動作について具体的に説明する。
【0022】
ここに、
図1は、本発明における実施の形態の人参収穫車両の右側面図である。
【0023】
本実施の形態の人参収穫車両は、操縦装置400における手動操作または自動操作に応じて、走行装置200で走行しながら、人参収穫装置300により人参の収穫を行うための車両である。
【0024】
コンベアー装置500は、人参収穫装置300により収穫された人参を車体外側へ向かって搬送する装置である。
【0025】
人参収穫装置300は車体左右方向において左側に設けられており、フレキシブルコンテナー載置台機構600は車体左右方向において右側に設けられており、人参収穫装置300により収穫された人参を収容するフレキシブルコンテナー650は車体100の車体左右方向における右側に保持される。したがって、コンベアー装置500の搬送向きは、車体左右方向において右向きである。
【0026】
ハンガー750は、コンベアー装置500のコンベアー終端部521から落下する人参を受容するフレキシブルコンテナー650を吊下げるハンガーである。
【0027】
本発明における実施の形態の人参収穫車両のハンガー750近傍の部分左側面図である
図2(a)、本発明における実施の形態の人参収穫車両のハンガー750近傍の部分平面図である
図2(b)、および本発明における実施の形態の人参収穫車両のハンガー750近傍の部分背面図である
図2(c)を参照しながら、より具体的に説明するとつぎの通りである。
【0028】
2個のハンガー750は車体前後方向において並んだコンテナー吊下げ部材として設けられており、前側に設けられたハンガー750はフレキシブルコンテナー650の袋口部の前側を吊下げ、後側に設けられたハンガー750はフレキシブルコンテナー650の袋口部の後側を吊下げる。
【0029】
ハンガー750の形状は車体左右方向を基準として対称的であり、2個のハンガー750の形状は同様である。
【0030】
ハンガー保持クレーンアーム機構700は、ハンガー750を保持する機構である。
【0031】
ハンガー保持クレーンアーム機構700は、フレキシブルコンテナー650を吊下げているハンガー750を車体外側へ向かって移動させることができる。
【0032】
本発明における実施の形態の人参収穫車両の経時的な説明のための背面図(その一から六)である
図3(a)から3(f)を参照しながら、より具体的に説明するとつぎの通りである。
【0033】
コンベアー装置500は車体100へ回動可能に取付けられており、コンベアー終端部521の高さはコンベアー装置500の回動とともに変化することができる。
【0034】
ハンガー保持クレーンアーム機構700は、コンベアー装置500へ回動可能に取付けられている。
【0035】
本実施の形態の人参収穫車両は、選別などのための可動コンベアーであるコンベアー520により根菜である人参を搬送し、選別などのためのフレキシブルコンテナー650に収容するための野菜収穫機である。吊り紐のようなコンテナー吊り輪(図示省略)などでハンガー750へ取付けられてコンベアー終端部521へセットされるフレキシブルコンテナー650は、コンベアー終端部521の高さが大きくなるように変化していく収穫作業の終了にともなって吊下げられている状態で側方へ移動させられて車体100の横の位置で圃場地面へ降ろされる。
【0036】
本発明における実施の形態の人参収穫車両の背面図である
図4を参照しながら、より具体的に説明するとつぎの通りである。
【0037】
フレキシブルコンテナー650を側方へ移動させるためのクレーンアーム720および730は、コンベアー520の上方の選別エリア空間へ折畳まれて格納される。したがって、ハンガー保持クレーンアーム機構700は格納時に側方の横空間および上空間へ大きく張出さないので、クレーンアーム720および730は邪魔にならず、有効な空間の利用が実現される。
【0038】
つぎに、
図1を主として参照しながら、本実施の形態の人参収穫車両の構成および動作についてより具体的に説明する。
【0039】
フレキシブルコンテナー係止部材501が、コンベアー装置500へ設けられている。
【0040】
フレキシブルコンテナー650が落下する人参が受容するとき、フレキシブルコンテナー係止部材501はフレキシブルコンテナー650と係止する。
【0041】
ハンガー保持クレーンアーム機構700がハンガー750を車体外側へ向かって移動させていくとき、フレキシブルコンテナー係止部材501がフレキシブルコンテナー650から自然に外れることができる態様で、フレキシブルコンテナー係止部材501は設けられている。
【0042】
本発明における実施の形態の人参収穫車両の拡大背面図(その一)である
図5を参照しながら、より具体的に説明するとつぎの通りである。
【0043】
【0044】
フレキシブルコンテナー650へ設けられたリング部材または孔などと協働してフレキシブルコンテナー650を取付けるためのピンの如きフレキシブルコンテナー係止部材501の先端向きは車体背面視において右向きであるので、フレキシブルコンテナー係止部材501はコンベアー520の中央下側近傍においてフレキシブルコンテナー650から見て矢印X1で示された向きにうまく外れて、フレキシブルコンテナー650は破れない。フレキシブルコンテナー係止部材501は、フレキシブルコンテナー650が吊下がっているときは下向きのコンテナー荷重を受容し、フレキシブルコンテナー650が側方へ移動させられるときは滑ってフレキシブルコンテナー650から外れる。
【0045】
2個のフレキシブルコンテナー吊下げ部材751aおよび751bが、ハンガー750へ設けられている。
【0046】
ハンガー保持クレーンアーム機構700がハンガー750を車体外側へ向かって移動させ終わったとき、2個のフレキシブルコンテナー吊下げ部材751aおよび751bの内、少なくとも車体近側のフレキシブルコンテナー吊下げ部材751aがフレキシブルコンテナー650から引掛りなく外されることができる態様で、少なくとも車体近側のフレキシブルコンテナー吊下げ部材751aは車体外側へ向かって開いた略円弧形状をもつように設けられている。
【0047】
本発明における実施の形態の人参収穫車両の拡大背面図(その二)である
図6を参照しながら、より具体的に説明するとつぎの通りである。
【0048】
【0049】
フレキシブルコンテナー650へ設けられたリング部材または孔などと協働してフレキシブルコンテナー650を取付けるためのピンの如き車体近側のフレキシブルコンテナー吊下げ部材751aの先端向きは車体背面視において右斜め上向きであるので、フレキシブルコンテナー吊下げ部材751aはコンベアー520の中央下側近傍においてフレキシブルコンテナー650から見て矢印X2で示された向きにうまく外れて、フレキシブルコンテナー650は破れない。フレキシブルコンテナー吊下げ部材751aおよび751bは、フレキシブルコンテナー650が吊下がっているときは下向きのコンテナー荷重を受容し、フレキシブルコンテナー650が側方へ移動させられるときは滑ってフレキシブルコンテナー650から外れる。
【0050】
載置台610は、フレキシブルコンテナー650を載置する、車体100へ傾斜可能に取付けられた台である。
【0051】
つぎに、
図1を主として参照しながら、本実施の形態の人参収穫車両の構成および動作についてさらにより具体的に説明する。
【0052】
コンベアー終端部521の高さがコンベアー装置500の回動とともに大きくなるように変化していくとき、ハンガー保持クレーンアーム機構700がコンベアー装置500の回動とともに押上げ向きに回動させられる態様で、当接部材510がハンガー保持クレーンアーム機構700と当接するようにコンベアー装置500へ設けられている。
【0053】
本発明における実施の形態の人参収穫車両の拡大背面図(その三および四)である
図7および8を参照しながら、より具体的に説明するとつぎの通りである。
【0054】
図7および8は、それぞれ
図3(a)および(b)の拡大背面図である。
【0055】
当接部材510は、コンベアー520が回動する範囲の中途位置において根元側のクレーンアームであるクレーンアーム720を起上がらせるための突起のような案内板としてコンベアー520などへ設けられている。クレーンアーム720および730は格納時に側方の横空間および上空間へ大きく張出して邪魔にならないように折畳み可能であるが、クレーンアーム重量は小さくないので、折畳み状態から作業状態へのクレーンアーム展開が容易に行われるように、当接部材510が設けられている。したがって、上述された有効な空間の利用のみならず、クレーンアーム展開における労力低減も、実現される。
【0056】
もちろん、当接部材510は、クレーンアーム720を同様に起上がらせるためのローラーとしてコンベアー520などへ設けられていてもよい。
【0057】
ハンガー保持クレーンアーム機構700がコンベアー装置500の回動にかかわらず押上げ向きに回動させられる態様で、付勢部材710がハンガー保持クレーンアーム機構700を付勢するように設けられている。
【0058】
本発明における実施の形態の人参収穫車両の拡大背面図(その五および六)である
図9および10を参照しながら、より具体的に説明するとつぎの通りである。
【0059】
図9および10は、それぞれ
図3(d)および(f)の拡大背面図である。
【0060】
クレーンアーム720は、コンベアー520の長手方向とクレーンアーム720の長手方向との間の角度θが小さくなる向きへの姿勢変更により回動可能である。したがって、コンベアー終端部521の高さがフレキシブルコンテナー650の袋口部と比べて低くなったときでも、収穫された人参はコンベアー520により押潰されにくい。そして、クレーンアーム720が再びコンベアー52と接触した後にさらに下降されても、角度θは変化するので、フレキシブルコンテナー650に収容された人参の押付けが発生しにくく、発生した押付けによる押付け力は散逸される。
【0061】
回動支点へ取付けられたトルクスプリングのような付勢部材710による付勢の向きは角度θが小さくなるような向きであることが、しばしば望ましい。なぜならば、上述された人参の押付けが発生しにくいのみならず、ハンガー保持クレーンアーム機構700は、下降され終わって圃場地面へ降ろされたフレキシブルコンテナー650から、コンテナー吊り輪の取外しにともなって自然に外れるからである。そして、コンベアー52が上昇されなくても、クレーンアーム長はフレキシブルコンテナー650との引掛りなく操作可能である。
【0062】
このような付勢の量は、コンベアー52が収穫開始時にまだ上昇されておらずコンベアー終端部521の高さが小さいときでも、フレキシブルコンテナー650の袋口部が高くなって収穫された人参がフレキシブルコンテナー650の外側へ飛出さないような量であることが、しばしば望ましい。そして、付勢の量がある程度は大きくてフレキシブルコンテナー650の袋口部が自然に高くなるので、フレキシブルコンテナー650に収容された人参はフレキシブルコンテナー650からこぼれ落ちにくい。
【0063】
<1>いわゆる張出しハンガーアーム型の横降ろしクレーンにおいては、根元側のクレーンアームであるクレーンアーム720と、先端側のクレーンアームであるクレーンアーム730と、が逆V字形状に湾曲可能であることにより、シリンダー1110の取付けスペースが有効に形成される。
【0064】
本発明における変形例(その一)の実施の形態の人参収穫車両の右側面図である
図11(a)、本発明における変形例(その一)の実施の形態の人参収穫車両の平面図である
図11(b)、および本発明における変形例(その一)の実施の形態の人参収穫車両の背面図である
図11(c)を参照しながら、より具体的に説明するとつぎの通りである。
【0065】
ハンガー750へ取付けられた吊りフックである併せて4個のフレキシブルコンテナー吊下げ部材751aおよび751bについては、ハンガー吊上げ時の負荷によりそれ自身で開かない向きへの力が作用する。
【0066】
シリンダー1110があまり伸長しておらず、クレーンアーム720が折畳まれてクレーンアーム720とクレーンアーム730との間の角度があまり大きくない収穫時には、ハンガー750のアッセンブリはコンベアー終端部521のコンベアー出口部へかなり接近し、フレキシブルコンテナー650の袋口部とコンベアー終端部521の出口部と間のオーバーラップは十分に確保されるので、コンベアー終端部521から落下する人参はフレキシブルコンテナー650により受容されてこぼれ出しにくい。
【0067】
コンベアー52の昇降、およびシリンダー1110も利用されるハンガー保持クレーンアーム機構700のクレーンアーム張出し展開などは、たとえば、車体100の前側へ設けられた運転席のわきへ取付けられている、ジョイスティック装置1120からのユーザー指示により行われる。
【0068】
4個の矢印で示された車体前後方向および車体左右方向におけるいわゆるワンレバー操作が、ジョイスティック装置1120により実現される。
【0069】
このようなワンタッチレバー操作のための操作レバーについては、コンベアー52の昇降、およびシリンダー1110が利用されるクレーンアーム730の張出しが同時に行われないように、作動牽制が導入される。したがって、コンベアー52の昇降およびクレーンアーム730の張出しのためのなどアクチュエーターにおいて、大きな電流が集中的に発生しにくい。
【0070】
クレーンアーム730についてはいわゆるガタが折畳み収納側である上側において設けられており、フレキシブルコンテナー650の弛みが低減されるように、スプリング付勢などを利用することにより、上昇側である上側へ向かうスイングがコンベアー52に対して行われてもよい。
【0071】
夜間の照明のためのライト装置1130が、ハンガー保持クレーンアーム機構700へ設けられている。
【0072】
ライト装置1130は、たとえば、クレーンアーム730の中途位置または根元側の回動支点位置近傍へ設けられており、コンベアー終端部521の高さおよびクレーンアーム730の張出し位置に依存しないで、フレキシブルコンテナー650の内部を照明することができる。
【0073】
上述された横降ろしクレーンの機能は、収穫作業がホイールローダー運搬車なしで行われるように、圃場地面へ降ろされたフレキシブルコンテナー650のバッグ回収およびバッグ積込みなどに利用される。
【0074】
このようなバッグ回収は、フレキシブルコンテナー650のいわゆるバッグ耳紐の係止吊下げによってではなく、フレキシブルコンテナー650のバッグ外側吊り紐の係止吊下げにより、ハンガー750への係止を利用して行われてもよい。
【0075】
ハンガー750のロック解除ハンドル1140は、上述されたバッグ外側吊り紐の係止吊下げのためのフックとして利用可能である。
【0076】
車体100の走行が行われているとき、ハンガー保持クレーンアーム機構700のクレーンシステムの操作が制限されるように、ジョイスティック装置1120などの作動牽制が行われる。
【0077】
このようなクレーンシステムにおける操作の制限については、たとえば、先端側のクレーンアームであるクレーンアーム730の作動牽制は行われるが、コンベアー52の作動牽制は行われない。
【0078】
たとえば、クレーンアーム730の作動牽制条件としては、駐車ブレーキスイッチがオンであるという条件が利用可能である。
【0079】
<2>フレキシブルコンテナー650の水平性が常に維持されるように、クレーンアーム730とハンガー750との間の連結部は自由に回動可能である。
【0080】
本発明における変形例(その二)の実施の形態の人参収穫車両の右側面図である
図12(a)、本発明における変形例(その二)の実施の形態の人参収穫車両の平面図である
図12(b)、および本発明における変形例(その二)の実施の形態の人参収穫車両の背面図である
図12(c)を参照しながら、より具体的に説明するとつぎの通りである。
【0081】
フレキシブルコンテナー650の予備バッグとして機能する予備フレキシブルコンテナー1210が、ハンガー保持クレーンアーム機構700に準備されている。
【0082】
予備フレキシブルコンテナー1210はコンパクトに折返されてクレーンアーム720および730などへ着脱可能に固定されるので、上述された横降ろしクレーンの操作および選別における作業は予備フレキシブルコンテナー1210の取付けに起因して妨げられない。
【0083】
根元側のクレーンアームであるクレーンアーム720へ取付けられたスプリングなどを利用することにより、フレキシブルコンテナー650の弛みのみならず予備フレキシブルコンテナー1210の弛みが低減されてもよい。
【0084】
車体100へ取付けられた傾斜センサー(図示省略)などを利用することにより、横降ろしクレーンの操作における動作警告または動作停止の機能が実現される。
【0085】
車体100の水平性維持機能が先端側のクレーンアームであるクレーンアーム730の作動などにともなって自動的にオンされるので、車体100はフレキシブルコンテナー650が吊下げられる車体外側へ向かって傾きにくく、車体転倒リスクはほとんどない。
【0086】
予備フレキシブルコンテナー1210は、バケットとも呼ばれる載置台610の底面へ敷かれるように積込まれる。
【0087】
複数の折返しを利用して折畳まれた予備フレキシブルコンテナー1210は、載置台610の上へ単に載置されてもよいが、望ましくは、予備フレキシブルコンテナー1210が車体100の作業振動などに起因して載置台610の底面から過度に飛跳ねにくいように、上下方向においてしっかりと載置台610を挟むように積込まれる。
【0088】
複数の予備フレキシブルコンテナー1210が、このようなコンパクトなバッグ積込みにより無理なく準備される。
【0089】
車体側方における予備フレキシブルコンテナー1210の着脱は、載置台610の開放端側である車体外側から容易に行われる。
【0090】
<3>上述されたクレーンアーム730の張出しなどによる横降ろしクレーンの機能へ、いわゆる滑り台式の載置台である載置台610の機能が組合わせられる。
【0091】
本発明における変形例(その三)の実施の形態の人参収穫車両の右側面図である
図13(a)、本発明における変形例(その三)の実施の形態の人参収穫車両の平面図である
図13(b)、および本発明における変形例(その三)の実施の形態の人参収穫車両の背面図である
図13(c)を参照しながら、より具体的に説明するとつぎの通りである。
【0092】
アクチュエーター620は、載置台610を傾斜させる、車体100へ取付けられたアクチュエーターである。
【0093】
フレキシブルコンテナー650が車体前後方向における前側または後側へ向かって荷下ろし時に滑落ちることができる態様で、載置台610は車体100へ車体前後方向において傾斜可能に取付けられている。
【0094】
ハンガー保持クレーンアーム機構700との干渉が発生しない位置で、アクチュエーター620は車体100へ取付けられている。
【0095】
載置台610の昇降のための前降ろし方式または後降ろし方式が採用されるので、横降ろしクレーンの機能はアクチュエーター620により妨げられない。
【0096】
アクチュエーター620は車体100の後側へ向かって突出することにより載置台610の側面を避けるように配置されるので、載置台610の収納にともなうラジエータカバーのような部材との干渉はほとんど発生しない。
【0097】
アクチュエーター620は非動力式のガススプリングなどを利用することにより設けられ、簡素な構成が実現されてもよい。
【0098】
載置台610の上面の外側端はフラットであり、横降ろしクレーンの操作におけるフレキシブルコンテナー650の外側端との引掛りはほとんど発生しない。
【0099】
いわゆるミニコンテナー(図示省略)が利用される場合には、載置台610の車体前後方向における長さは、フレキシブルコンテナー650の車体前後方向における長さの寸法へミニコンテナーの車体前後方向における長さが足された長さである。車体左右方向において右側に設けられた載置台610の右端側には、ミニコンテナーの一部分のみが引掛かる縁部が設けられていることが、望ましい。なぜならば、フレキシブルコンテナー650が側方へ移動させられるとき、フレキシブルコンテナー650との摩擦および干渉に起因して側方へ落下しやすい、フレキシブルコンテナー650のわきへ載置されたミニコンテナーが落下しにくくなるからである。
【産業上の利用可能性】
【0100】
本発明における作物収穫車両は、引掛りなどに起因するフレキシブルコンテナーの破損の発生を低減することができ、人参収穫車両などのような作物収穫車両に利用する目的に有用である。
【符号の説明】
【0101】
100 車体
200 走行装置
300 人参収穫装置
400 操縦装置
500 コンベアー装置
501 フレキシブルコンテナー係止部材
510 当接部材
520 コンベアー
521 コンベアー終端部
600 フレキシブルコンテナー載置台機構
610 載置台
620 アクチュエーター
650 フレキシブルコンテナー
700 ハンガー保持クレーンアーム機構
710 付勢部材
720、730 クレーンアーム
750 ハンガー
751a、751b フレキシブルコンテナー吊下げ部材
1110 シリンダー
1120 ジョイスティック装置
1130 ライト装置
1140 ロック解除ハンドル
1210 予備フレキシブルコンテナー
θ 角度
【要約】
【課題】 従来の人参収穫車両などのような作物収穫車両については、引掛りなどに起因するフレキシブルコンテナーの破損が発生することがある。
【解決手段】 フレキシブルコンテナー係止部材501が、コンベアー装置500へ設けられており、フレキシブルコンテナー650が落下する人参が受容するとき、フレキシブルコンテナー係止部材501はフレキシブルコンテナー650と係止し、ハンガー保持クレーンアーム機構700がハンガー750を車体外側へ向かって移動させていくとき、フレキシブルコンテナー係止部材501がフレキシブルコンテナー650から自然に外れることができる態様で、フレキシブルコンテナー係止部材501は設けられている人参収穫車両である。
【選択図】
図5