(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-06
(45)【発行日】2022-02-10
(54)【発明の名称】使い捨て吸収性コアおよび該使い捨て吸収性コアを含む使い捨て吸収性組立体並びにその製造方法
(51)【国際特許分類】
A61F 13/505 20060101AFI20220203BHJP
A61F 13/56 20060101ALI20220203BHJP
A61F 13/47 20060101ALI20220203BHJP
【FI】
A61F13/505 100
A61F13/56 100
A61F13/47 100
(21)【出願番号】P 2017545582
(86)(22)【出願日】2016-02-26
(86)【国際出願番号】 US2016019914
(87)【国際公開番号】W WO2016138466
(87)【国際公開日】2016-09-01
【審査請求日】2019-02-22
(32)【優先日】2015-02-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】510277017
【氏名又は名称】ディーエスジー テクノロジー ホールディングス リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100088694
【氏名又は名称】弟子丸 健
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100095898
【氏名又は名称】松下 満
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【氏名又は名称】山本 泰史
(72)【発明者】
【氏名】ワン ブランドン シュイ リン
(72)【発明者】
【氏名】ライト アンドリュー シー
(72)【発明者】
【氏名】ヴァロナ ユージニオ
【審査官】▲高▼辻 将人
(56)【参考文献】
【文献】特表2012-515056(JP,A)
【文献】特開2013-146459(JP,A)
【文献】特表2004-538377(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F13/15-13/84
A61L15/16-15/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外側シェルと、
該外側シェルの内側面上に支持された取り外し可能な使い捨て吸収性コアインサートと、を含み、前記コアインサートは、前記外側シェルの前記内側面に取り付けられ、前記外側シェルの前記内側面から取り外し可能であり、
前記内側面は、前記吸収性コアインサートを受け入れるための保持構造をさらに含み、前記保持構造は、前記外側シェルの前記内側面上に設けられた窪みを含み、前記コアインサートは、前記保持構造に取り付け可能であり、かつ、前記保持構造から取り外し可能であり、前記コアインサートは、前記窪みに取り外し可能に保持されるように前記コアインサート上に形成された突出部を含み、前記窪みは、前記コアインサートを前記外側シェルに取り付けるために前記突出部を
保持し、
前記外側シェルは、不織材料の内側層を含み、前記内側層は、前記内側面を提供し、前記窪みは、前記内側面の前記内側層によって形成され、前記コアインサートに対して外方に突出する、使い捨て吸収性物品。
【請求項2】
前記保持構造に取り付け可能であり、かつ、前記保持構造から取り外し可能である、前記吸収性コアインサート以外の第2の吸収性コアインサートをさらに含む、請求項1に記載の使い捨て吸収性物品。
【請求項3】
前記保持構造は、前記コアインサートおよび前記外側シェル上に設けられたフックおよびループファスナを含む、請求項1に記載の使い捨て吸収性物品。
【請求項4】
前記保持構造は、前記コアインサートまたは前記外側シェル上に設けられた接着材を含む、請求項1に記載の使い捨て吸収性物品。
【請求項5】
前記コアインサートを前記外側シェルに取り付ける接着ストリップをさらに含む、請求項1に記載の使い捨て吸収性物品。
【請求項6】
前記外側シェルは、折り曲げフラップを形成するように折り曲げられた1つまたはそれ以上の端領域をさらに含み、前記コアインサートの端領域が、前記コアインサートを前記外側シェルに取り付けるように前記フラップの下に取り付けられ、前記保持構造は、前記折り曲げフラップを含む、請求項1に記載の使い捨て吸収性物品。
【請求項7】
前記保持構造は、前記外側シェルに係合されたクリップを含み、前記クリップは、前記窪みを構成する、請求項1に記載の使い捨て吸収性物品。
【請求項8】
前記保持構造は、前記窪みを形成する前記外側シェルのまわりの弾性ループを含む、請求項1に記載の使い捨て吸収性物品。
【請求項9】
前記保持構造は、前記コアインサートの基層上に配置され、前記内側面に係合するように外方に突出する複数のファスナを含み、前記ファスナは、該ファスナ、前記コアインサート、および、前記外側シェルの間に空隙スペースを構成するように間隔を隔てて配置されており、前記空隙スペースは、前記コアインサートの下の中央領域から外方に延びる空気チャンネルを提供する、請求項1に記載の使い捨て吸収性物品。
【請求項10】
前記コアインサートの基部層上に設けられた複数の間隔を隔てて配置された突出部をさらに含み、前記突出部は、前記コアインサートと前記内側面との間に空気チャンネルを形成するように前記内側面に係合する、請求項1に記載の使い捨て吸収性物品。
【請求項11】
使い捨て吸収性物品の外側シェルに取り付けるための使い捨て吸収性コアインサートであって、該使い捨て吸収性コアインサートは、
頂部材料層と、
基部材料層と、
前記頂部材料層と前記基部材料層との間に配置された吸収性コア材料層と、
前記コアインサートが、使い捨て吸収性物品の外側シェルから取り外し可能であるように、前記コアインサートを使い捨て吸収性物品の再使用可能な外側シェル
の内側面に取り付けるためのファスナと、を含み、
前記ファスナは、前記再使用可能な外側シェルの前記内側面上に設けられた窪み、および、前記窪みに取り外し可能に保持されるように前記コアインサート上に設けられた突出部を含み、前記窪みは、前記コアインサートを前記外側シェルに取り付けるために前記突出部を
保持し、
前記外側シェルは、不織材料の内側層を含み、前記内側層は、前記内側面を提供し、前記窪みは、前記内側面の前記内側層によって形成され、前記コアインサートに対して外方に突出する、使い捨て吸収性コアインサート
【請求項12】
前記ファスナは、前記外側シェルに係合されたクリップを含み、前記クリップは、前記窪みを構成する、請求項11に記載の使い捨て吸収性コアインサート。
【請求項13】
使い捨て吸収性組立体であって、該使い捨て吸収性組立体は、
外側シェルと、
前記外側シェルと取り外し可能に係合可能な使い捨て吸収性コアインサートと、
保持構造と、を含み、前記保持構造は、前記再使用可能な外側シェル上に設けられた窪み、および、前記窪みに取り外し可能に保持されるように前記コアインサート上に設けられた突出部を含み、前記窪みは、前記コアインサートを前記外側シェルに取り付けるために前記突出部を
保持し、
前記外側シェルは、不織材料の内側層を含み、前記内側層は、前記内側面を提供し、前記窪みは、前記内側面の前記内側層によって形成され、前記コアインサートに対して外方に突出する、使い捨て吸収性組立体。
【請求項14】
前記外側シェルは、前記外側シェルに係合されたクリップを含み、前記クリップは、前記窪みを構成する、請求項13に記載の使い捨て吸収性組立体。
【請求項15】
前記外側シェルおよび前記コアインサートの一方は、フックおよびループ締結組み合わせのフック部分を含み、前記フック部分は、複数のフック要素を含む、請求項
13に記載の使い捨て吸収性組立体。
【請求項16】
使い捨て吸収性組立体を製造する方法であって、該方法は、
再使用可能な外側シェルおよび使い捨てコアインサートを準備し、
前記コアインサートを前記外側シェル内に取り外し可能に係合させ、それにより、使用のための使い捨て吸収性物品を組み立てることを含み、
前記コアインサートを前記外側シェル内に取り外し可能に係合させることは、前記再使用可能な外側シェル上に設けられた窪み内に前記コアインサート上に設けられた突出部を係合させることを
含み、
前記外側シェルは、不織材料の内側層を含み、前記内側層は、前記内側面を提供し、前記窪みは、前記内側面の前記内側層によって形成され、前記コアインサートに対して外方に突出する、方法。
【請求項17】
前記コアインサートを前記再使用可能な外側シェルから外すことは、前記突出部を前記窪みから外方に取り外すことを含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記外側シェルは、外側層および
前記内側層を含む
多数の不織材料の層を
含む、請求項1に記載の使い捨て吸収性物品。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
本開示は、一般的には、使い捨て吸収性物品または衣類、その構成要素、および、その製造方法に関する。さらに詳しくは、使い捨て吸収性物品の吸収性コア、および、さらに、使い捨て吸収性物品の使い捨て吸収性コアおよびシャシーまたは外側シェルの組み合わせ、並びに、その製造方法に関する。
【0002】
本開示の観点は、乳児用おむつ、小児や幼児用のトレーニングパンツ、および成人用の尿取りおむつおよびパンツなどの使い捨て吸収性物品に特に適し、または関連する。特定の実施形態は、これらの製品内の弾性複合材ウェブ、弾性複合材または弾性複合体、または弾性分布パターンを提供することで、製品のフィット性および快適性とその支持機能とシール機能を向上させ、製品のコストおよび製造性を向上させ、および/または製品の美観の質を高めることができる。
【0003】
本発明が企図する使い捨て吸収性物品は、トレーニングパンツ、プルオン式おむつ、使い捨て下着、および成人用尿取り衣類を含む。トレーニングパンツに関して言えば、これらの衣類は幼児によって使用されて、おむつの使用から通常の下着パンツの着用まで(すなわち、トイレトレーニング中)の移行を促進する。トレーニングパンツやその他の使い捨てプルオン式パンツは側部が閉鎖されているため、ユーザや世話をする者は、ユーザの脚の周りで衣類を引っ張り上げて着せ、ユーザの脚の周りで衣類を引き下ろして脱がせる。これらの物品や衣類は本明細書ではまとめて「吸収性パンツ」または「パンツ製品」と称する。
【0004】
弾性部材は吸収性衣類の様々な部分に組み込むことができる。例えば、弾性部材は、通常は吸収性コアの外側でおむつに沿って縦方向に配置されてユーザの臀部、脚部、またはその両方の周囲をシールすることができる。また、いくつかの弾性部材(例えば、細長弾性糸または撚糸の形状)は、吸収性衣類の腰部領域(側腰部領域を含む)全体にわたり横方向に配置することができる。結果として生じる伸縮性により、衣類は身に着けるときや着用するときに伸長可能である。また、伸縮性により、衣類はユーザの腰部と脚部周囲に密着しつつ、腰部と脚部のサイズの変動に順応することができる。
【0005】
弾性部材が吸収性衣類の一部または一領域に組み込まれると、一部または一領域は通常、衣類の明確な機能要素となる。これらの弾性要素は、側部パネルまたは耳部、ウエストバンド、および締付タブを含む。一部この複数要素構造のおかげで、弾性複合材は、より大がかりな衣類製造工程で調整が必要な専用の副製造工程を必要とする場合がある。もしくは、弾性複合材は、中心衣類製造システムから離れた別個の副工程で個別に、あるいは簡易に製造することができる。いずれの場合にせよ、弾性複合材の供給源は衣類製造工程への入力として設けることができる。
【0006】
米国特7,462,172号および第7,361,246並びに米国特許出願公開第2012/0071852号は、本発明に関連するタイプの弾性複合材の背景情報(およびその複合材の製造)を提示する。したがって、これらの特許公報は引用により本明細書に組み込まれ本開示の一部を成すと共に、組み込まれた主題は、背景情報および/または、本発明の複合材、システム、および方法での使用あるいはそれらとの使用に適した例示の複合材および工程を提示する。よって、組み込まれた主題は本発明の範囲を制限する役割を果たすものではない。これらの従来の特許公報は弾性複合材を製造し、それを吸収性物品に組み込むことについて記載しているが、本発明は一態様において、さらに具体的に、伸縮吸収性物品および/または弾性複合体ウェブを製造する高度なシステムおよび方法を提供することに向けられていることに留意されたい。より具体的には、本発明の目的は、弾性複合材およびその形成が物品の製造方法および伸縮性物品自体にスムーズに一体化される方法およびシステムを提供することである。
【0007】
本願で考えられている製品は、大量に購入され、包装されることを意図した使い捨て消費商品である。さらに、使い捨て吸収性製品は、1回使用製品である。一旦使用された後、物品は捨てられ、新しい製品が置き換わる。商品の性質および商品が使用される状態により、使用者は、迅速に行動し、使い捨て吸収性物品の包装を使用することができる。かくして、製品の寿命を延ばし、購入しなければならない物品の数および費用を最小にするという要望、および、おそらくは時として、製品設計の目的がある。より一般的には、消費者に対して、使い捨て吸収性物品の容易な供給を維持する費用を最小にするという要望がある。本開示は、或る性能目的を達成しながらも、かかる費用を最小にすることに向けられた製品設計に関する。
【発明の概要】
【0008】
外側シェルと、該外側シェルの内側面上に支持された取り外し可能な使い捨て吸収性コアインサートと、を有する使い捨て吸収性物品が開示されている。コアインサートは、外側シェルの内側面に取り付けられ、外側シェルの内側面から取り外し可能である。外側シェルの内側面は、吸収性コアインサートを受け入れるための保持構造をさらに含む。コアインサートは、前記保持構造に取り付け可能であり、かつ、前記保持構造から取り外し可能である。
【0009】
もう1つの観点では、使い捨て吸収性物品の外側シェルに取り付けるための使い捨て吸収性コアインサートが開示されている。使い捨て吸収性コアインサートは、頂部材料層と、底部材料層と、前記頂部材料層と前記底部材料層との間に配置された吸収性コア材料層と、を含む。コアインサートが、使い捨て吸収性物品の外側シェルから取り外し可能であるように、コアインサートを使い捨て吸収性物品の再使用可能な外側シェルに取り付けるためのファスナがさらに含まれている。
【0010】
もう1つの観点では、外側シェルと、該外側シェルと取り外し可能に係合可能な使い捨て吸収性コアインサートと、を有する使い捨て吸収性組立体が開示されている。コアインサートは、吸収性組成を有する吸収性コア材料セクションを含む。使い捨て吸収性組立体を製造する方法であって、該方法は、再使用可能な外側シェルおよび使い捨てコアインサートを準備し、前記コアインサートを前記外側シェル内に取り外し可能に係合させ、それにより、使用のための使い捨て吸収性物品を組み立てることを含み、前記コアインサートは、前記吸収性物品の取り外し可能な吸収性コアを提供する、方法もまた開示されている。
【0011】
上記は、以下の詳細な説明がより良く理解されるように、本開示の特徴および技術的利点をより広く概説している。本願の特許請求の範囲の主題を形成する追加の特徴および利点を以下で説明する。当業者は、開示されている概念および特定の実施形態が、本開示の同じ目的を実行するための他の構造を変更しまたは設計するための基礎として利用することができることを理解すべきである。当業者はまた、かかる均等構造が、添付の特許請求の範囲に記載されている本発明の精神および範囲から逸脱しないことを理解すべきである。組織および操作方法の両方に関して、製品、システム、および、方法の特徴であると考えられる新規な特徴は、更なる目的および利点とともに、添付の図面に関連して考慮される以下の説明からより良く理解されるであろう。しかしながら、特徴の各々は、例示および説明の目的のためだけで提供されており、本開示の限定の定義としては意図されていないことを明示的に理解すべきである。
【0012】
本発明の特徴および利点をより詳細に理解できるように、明細書の一部を成す添付図面に図示された実施形態を参照して、先に概説した本発明をさらに具体的に説明する。ただし、図面は本発明の各種代表的な実施形態を例示しているだけであるため、本発明の範囲を限定するものと考えるべきではなく、他の有効な実施形態も含むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1B】弾性複合材または弾性複合材ウェブの断面図である。
【
図2A】弾性複合材または弾性複合材ウェブの製造システムまたは装置の簡略側面図である。
【
図2C】
図2A~2Bの弾性ガイドによる指向性横方向運動を反映して、弾性複合材ウェブに二重弾性分布パターンを生成する例示の周期関数のグラフである。
【
図4】
図1の使い捨て吸収性物品を製造するウェブベースの工程の簡略図である。
【
図5】システムおよび方法によって達成可能な弾性化コア構造の簡略図である。
【
図6】
図1の使い捨て吸収性物品の製造システムの簡略図である。
【
図7】使い捨て吸収性物品を製造するウェブベースの工程で採用される弾性複合材ウェブの簡略図である。
【
図7A】別の実施形態に係る使い捨て吸収性物品の簡略等角図である。
【
図8】さらに別の弾性複合材ウェブの簡略図である。
【
図9】さらに別の弾性複合材ウェブの簡略図である。
【
図10】使い捨て吸収性物品の製造システムの概略図である。
【
図11A】さらに別の実施形態に係る弾性複合体の簡略図である。
【
図11B】さらに別の実施形態に係る弾性複合体の簡略図である。
【
図12】取り外し可能な使い捨て吸収性コア」および再使用可能な外側シェルを含む使い捨て吸収性組立体の簡略斜視図である。
【
図13】使い捨て吸収性物品の外側シェルの簡略垂直断面図である。
【
図14】
図13の外側シェル内に受け入れられるよう形成された使い捨て吸収性コアインサートの簡略垂直断面図である。
【
図15】
図14の使い捨て吸収性コアインサートが
図13の対応するように形成された外側シェル内に受け入れられ、取り付けられて示された使い捨て吸収性物品の簡略垂直断面図である。
【
図16】直線方向に配向された弾性体が付加された取り外された使い捨て吸収性コアインサートの簡略平面図である。
【
図17】直線方向に配向された弾性体が付加された取り外された使い捨て吸収性コアインサートの簡略平面図である。
【
図18】直線方向に配向された弾性体が付加された取り外された使い捨て吸収性コアインサートの簡略平面図である。
【
図19】曲線弾性体が付加された取り外された使い捨て吸収性コアインサートの簡略平面図である。
【
図20】曲線弾性体が付加された取り外された使い捨て吸収性コアインサートの簡略平面図である。
【
図21】曲線弾性体が付加された取り外された使い捨て吸収性コアインサートの簡略平面図である。
【
図22A】円形的に配置された弾性体が付加された取り外された使い捨て吸収性コアインサートの簡略平面図である。
【
図22B】円形的に配置された弾性体が付加された取り外された使い捨て吸収性コアインサートの簡略平面図である。
【
図22C】円形的に配置された弾性体が付加された取り外された使い捨て吸収性コアインサートの簡略平面図である。
【
図23A】1対の円形的に配置された弾性体が吸収性コア層のまわりに配置されている取り外された使い捨て吸収性コアインサートの簡略平面図である。
【
図23C】取り外された使い捨て吸収性コアインサート(意図的に脚部カフが除かれている)の長手方向断面図である。
【
図23D】長手方向または機械中央線に沿って配向された補剛構造を備える
図23Cの使い捨て吸収性コアインサート(意図的に脚部カフが除かれている)の長手方向断面図である。
【
図23E】長手方向または機械方向に配向された1対の間隔を隔てて配置された補剛構造を備える使い捨て吸収性コアインサート(意図的に脚部カフが除かれている)の長手方向断面図である。
【
図24】
図22Cの取り外された使い捨て吸収性コアインサートの斜視図である。
【
図25】使い捨て吸収性コアインサートを受け入れる使い捨て吸収性物品の正面図である。
【
図26A】平らな開放形態で取り外し可能な使い捨て吸収性コアインサートを組み込んでいる使い捨て吸収性物品の平面図である。
【
図26B】平らな開放形態で取り外し可能な使い捨て吸収性コアインサートを組み込んでいる別の使い捨て吸収性物品の平面図である。
【
図27】平らな開放形態で取り外し可能な使い捨て吸収性コアインサートを組み込んでいるさらに別の使い捨て吸収性物品の平面図である。
【
図28A】本開示による、対応する外側シェルのリテーナまたはリセプタクルによって受け入れられる形成された束またはプラグを備えたコアインサートの側方断面立面図である。
【
図28B】本開示による、対応する外側シェルのリテーナまたはリセプタクルによって受け入れられる形成された束またはプラグを備えたコアインサートの側方断面立面図である。
【
図29】線AA-AAに沿った
図28の使い捨て吸収性物品の長手方向に配向された断面図である。
【
図30A】折り曲げ端領域を有する外側シェル、および、外側シェル内に取り外し可能に保持された使い捨て吸収性コアインサートを備える別の使い捨て吸収性物品の簡略平面図である。
【
図30B】線AA-AAに沿った
図28の使い捨て吸収性物品の長手方向に配向された断面図である。
【
図31A】スナップファスナを備えた折り曲げ端領域、および、折り曲げ端領域内に取り外し可能に保持された使い捨て吸収性コアインサートを備える使い捨て吸収性物品の簡略平面図である。
【
図31B】スナップファスナを備えた折り曲げ端領域、および、折り曲げ端領域内に取り外し可能に保持された使い捨て吸収性コアインサートを備える使い捨て吸収性物品の簡略平面図である。
【
図31C】スナップファスナを備えた折り曲げ端領域、および、折り曲げ端領域内に取り外し可能に保持された使い捨て吸収性コアインサートを備える使い捨て吸収性物品の簡略平面図である。
【
図31D】スナップファスナを備えた折り曲げ端領域、および、折り曲げ端領域内に取り外し可能に保持された使い捨て吸収性コアインサートを備える使い捨て吸収性物品の簡略平面図である。
【
図32A】折り曲げ端領域の別の変形例、および、折り曲げ端領域の別の変形例内に取り外し可能に保持された使い捨て吸収性コアインサートを備える使い捨て吸収性物品の簡略平面図である。
【
図32B】折り曲げ端領域の別の変形例、および、折り曲げ端領域の別の変形例内に取り外し可能に保持された使い捨て吸収性コアインサートを備える使い捨て吸収性物品の簡略平面図である。
【
図33A】コアインサートの裏面シート上のフックパッチまたは領域の位置を示す使い捨てコアインサートの平面図である。
【
図33B】コアインサートの裏面シート上のフックパッチまたは領域の位置を示す使い捨てコアインサートの平面図である。
【
図33C】コアインサートの裏面シート上のフックパッチまたは領域の位置を示す使い捨てコアインサートの平面図である。
【
図34A】略完全伸展状態の、外側シェルおよびコアインサート組み合わせのための弾性化された締結または取り付け手段領域の詳細断面図である。
【
図38】本開示による、リテーナクリップを備える使い捨て吸収性物品の簡略正面図である。
【
図39A】本開示による、外側シェル上に設けられたリテーナクリップに取り外し可能に係合されたコアインサートの簡略詳細断面立面図である。
【
図39B】本開示による、外側シェル上に設けられたリテーナクリップに取り外し可能に係合されたコアインサートの簡略詳細断面立面図である。
【
図39C】本開示による、外側シェル上に設けられたリテーナクリップに取り外し可能に係合されたコアインサートの簡略詳細断面立面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
各種例示の実施形態を示す添付図面を参照して、本発明をより詳細に説明する。ただし、本発明は、多数の様々な形で具体化することができるが、本明細書に記載される例示の実施形態によって限定されるものと解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が徹底的かつ完全であるように、また本発明の範囲、および本発明を実施するための最善および好適な態様を当業者に伝えるように提示される。例えば、本明細書に提示される例示の説明のうちの大半は、幼児および小児用のトレーニングパンツに関する。しかしながら、記載の本発明の態様は、乳児用おむつ、成人用尿取り製品、およびその他の同様の製品の設計と製造にも同様に適用可能である。
【0015】
本開示は、1つの観点では、使い捨て吸収性コアインサイトに向けられている。本開示は、さらに、使い捨て吸収性コアインサート、および、コアインサートが係合され、または、挿入される再使用可能な外側シェルの組み合わせに向けられている。本開示は、また、使い捨て吸収性コアインサートおよび再使用可能な外側シェルを含む使い捨て吸収性物品または衣類に向けられている。種々のまたは別の適用例では、使い捨て吸収性物品または衣類は、おむつ、トレーニングパンツ、成人用尿取り製品、女性用衛生製品、および、他の類似の使い捨て吸収性製品の形態を取ることができる。
【0016】
図1-
図11は、本願に導入される主題の製品および方法の詳細な説明のための背景として役立つ従来技術のシステムおよび方法の説明を提供する。
図12-
図40Bは、新規な本開示の主題である吸収性製品およびその構成要素の簡略図を提供する。
図1-
図11に示され、添付の説明に記載されている方法技術および製品設計は、本開示によるコアインサートおよび使い捨て吸収性製品の設計および製造で採用することができる。例えば、材料層の間の弾性分布を確立し、
図1-
図11の1つまたはそれ以上に示されている弾性化本体を製造する方法は、新しい製品の設計および製造で部分的にまたは完全に採用することができる。
【0017】
再使用可能な外側シェルおよび使い捨て吸収性コアインサートを備える使い捨て吸収性物品
今、
図12を参照すると、使い捨て吸収性コアインサート1910および再使用可能な外側シェル1912の特に有利な組み合わせが示されている。好ましい実施形態では、コアインサート1910および外側シェル1912の一方または両方は、上記の技術により弾性化された弾性複合材として出発する。或る適用例では、外側シェルは、吸収性物品の中央本体またはシャシーを提供し、或いは、代替的には、完全な使い捨て吸収性物品の残りのまたは完成部品を提供する。いずれの場合においても、使い捨てコアインサートと外側シェル、或いは、使い捨てコアインサートと使い捨て吸収性物品の他の構成要素の組み合わせは、使い捨て吸収性物品組立体1908と呼ぶことができる。図示されているように、コアインサート1910は、おむつ1908(
図12)、或いは、トレーニングパンツ/成人用尿取り製品1906(
図25)、或いは、少なくとも中央本体またはシャシーのような使い捨て吸収性衣類または物品を形成するように外側シェル1912と係合可能である。コアインサート1910は、半包囲衣類1906の股領域によって、半包囲衣類1906の股領域内に保持される。本開示による吸収性コアインサートは、使い捨て可能であり、各使用後に捨てられる。しかしながら、外側シェル1912は、半使い捨て可能しかなく、20~30個までのコアインサート交換品とともに使用することができる。
【0018】
コアインサートと外側シェルの係合に関して本願で使用されるように、用語「取り外し可能な」は、(典型的な使い捨て吸収性物品とは対照的に)、コアインサートおよび/または外側シェルが、(股または目標領域において)使い捨て吸収性物品の吸収性コアを提供するように外側シェルの内側面上の所定の位置(すなわち、「着床部」(landing))にコアインサートを容易にかつ繰り返し取り付けるように構成され、および/または備えられていることを意味し、または、このことに言及する。用語「取り外し可能な」は、さらに、取り付けが、永久的でなく、一時的であることを意味し、コアインサートが、構成要素を破壊し、除去することなく、取り外すことができ、外側シェル(および着床部)が、別の「取り外し可能な」コアインサートを受け入れるように再び使用することができることを意味する。
【0019】
背景のシステムおよび方法
図1-
図11は、使い捨て吸収性トレーニングパンツのための設計および方法に特に向けられており、その観点は、本開示の実施形態とともに使用されるように適合されることができる。本開示および実施形態は、使い捨て吸収性トレーニングパンツだけでなく、成人用おむつパンツおよび尿取り製品、乳児用おむつ、並びに、他の使い捨て吸収性着用物品および衣類、さらには、それらの構成要素および関連製造方法にも適用可能である。
図1-
図11に示されている弾性化シャシー製品設計形態のいくつかは、
図12に示されており、本開示にさらに説明されている吸収性コアインサートおよび外側シェルの設計に適合されることができ、適用可能である。例えば、
図26、
図27、および、
図38を参照されたい。
【0020】
図1Aは、使い捨て吸収性トレーニングパンツ101を示す。縦型吸収性パンツ101は伸縮複合体136で形成され、第1の部分または前半部は対称線を中心に回転して、略同一の第2の部分または後半部と接合される。この2つの半分は一対のシール側部縫い目130で接合される。各側部縫い目130は側縁106の第1の部分または底部と、それに接合される同じ側縁106の第2の部分または頂部とから成る(詳細に後述する)。結果として生じる吸収性パンツ101は、前縦腰部縁102、後縦腰部縁103、および吸収性パンツ101の側部に各々設けられる一対のシール側部縫い目またはシール130を有する。本発明の説明を簡略化するため、パンツ本体136は、上腰部領域124と下腰部、脚部、および股部領域(下領域126)とを有するものと記載されることがある。吸収性パンツ構造101には、パンツ101の内部で股部領域134の周囲に流体分布/貯蔵構造または吸収性コア105も設けられる。本発明の一態様では、2つの側部シール130を形成することで吸収性パンツ構造101が直接構成される。この吸収性パンツ構造101は、2つの腰部縁103の接合によって形成されて連続的に包囲する腰部縁を完成する腰部開口部132を含む。パンツ構造101は、半分同士の接合(後で詳述する)によって形成される2つの脚部開口部104をさらに含む。
【0021】
パンツ構造101は側部縫い目130も含む。側部縫い目130は永久的接合シールまたは再取付可能なシールによって提供することができる。永久的側部シールは、例えば、接着剤結合、熱結合、超音波結合、または任意の適切な結合機構を使用し達成することができる。再取付可能な側部シールは、接着剤、フックおよびループ材料、またはその他の再取付可能な機構を使用して達成することができる。
【0022】
吸収性物品の快適性およびフィット性ならびに流体収容能力を高め、腰部および脚部開口部132、104を通じた流体の漏れの発生を最小限に抑えるため、使い捨て吸収性物品101には戦略的に配置されたエラストマ材料120が設けられる。好適な実施形態では、これらのエラストマ材料は、天然ゴム、ラテックス撚糸、またはライクラまたはスパンデックス編糸などの合成エラストマなどの弾性撚糸または編糸から成る。その他の適切なエラストマ材料は、伸長可能なエラストマ膜、エラストマリボン、エラストマ不織布、およびエラストマ接着剤を含むがそれらに限定されない。本明細書の目的上、エラストマ材料の説明は、弾性撚糸または弾性体と称することのできるエラストマ撚糸または編糸の使用に限定される。ただし、これらのエラストマ材料が多くの別の種類のエラストマ材料と容易に置き換え可能であることは自明であろう。
【0023】
図1の吸収性パンツ101は、上腰部領域124と下腰部、脚部、および股部領域(下領域126)に弾性撚糸120の複数の分布を組み込んでいる。これらの弾性撚糸の分布により、戦略的に配置され有利に構成された弾性が複合体136に付与される。側縁106のシール後、この特徴は、結果として生じる吸収性パンツ101、最終的にはユーザが着用するパンツ101へと直接かつ容易に移転される。したがって、パンツ101は伸縮使い捨て吸収性物品101と称することができる。詳細に述べると、吸収性パンツ101の各弾性分布は、弾性体の略環状領域または領域を形成する。上腰部領域124では、弾性撚糸120のセットまたは分布110は、腰部開口部132のほぼ周囲で、接合された腰部縁102、103の真下に配置され、ユーザの腰部を包囲する。好ましくは、弾性撚糸120は相互に間隔をおいて腰部縁102、103と略平行に配置される。したがって、吸収性パンツ101には、ユーザの腰部全体を心地よく包み腰部開口部132を有効にシールする特に有利な弾性環状領域が設けられる。下領域126では、弾性撚糸120の複数の分布が、脚部開口部104および股部領域134のほぼ全周に延びる。弾性撚糸120の1セットまたは分布111が脚部開口部104を包囲して、その周りに伸縮環状領域または領域を形成する。弾性体の第3の環状領域または領域は、股部領域134のほぼ中央に位置する。
【0024】
腰部開口部と脚部開口部の周りの弾性環状領域は、シール対象(すなわち、腰部と腰部縁102と腰部縁103の間に発生し得る開口部と、大腿部と物品101の円形側縁との間に発生し得る開口部)の周囲ほぼ全体にわたって有利に配置される。さらに、弾性力の強度と方向は、開口部周りで略均一に維持される。対象とされる開口部周囲で発生し得るすべての漏れ地点で、より効果的で確実なシールが達成される。腰部または大腿部周りの弾性の均一性のおかげで、シール不良を招く可能性のある不均一なフィット性が防止される。特に、複合体136の弾性分布110、111は一方の側縁から他方の側縁(後述する)までほぼ全域に延在し、パンツ構造101の形成後、物品101の周囲に略連続的に(端部なしで)延びる。ただし、環状領域の弾性体は必ずしも接触または重複する必要がないと理解しておくべきである。弾性体の端部は、その周囲の実際の弾性環とほぼ同様に、シール対象または縁部の周囲に略均一な弾性をもたらすように対向端部に近接させるだけで十分である。
【0025】
脚部開口部104周りの弾性撚糸120は股部領域134に重複させることができることに留意すべきである。また、上側領域124と下側領域126の弾性撚糸120は必ずしも相互に排他的であるとは限らず、ある領域の弾性撚糸は別の領域の弾性撚糸と重複および交差してもよいことに留意すべきである。
【0026】
1つまたは2つ以上の弾性環状領域を有する使い捨て吸収性物品101は、単独の一体的弾性複合体136(あるいはパンツ構造101を作製する前に、単純な弾性複合材136)を用いて製造することができる。
図1Bは、特に
図1Bの吸収性パンツ101用の例示の弾性複合材136の断面図である。特に、この図は、本発明に係る吸収性パンツ101で利用される弾性複合材136内の弾性撚糸120の複数の分布を示している。弾性複合材136は、第1の縁または下縁102および第2の縁または上縁103(パンツ構造101における腰部縁102、103を最終的に形成する)を有する。複合材136は、外側の流体不透過性裏面シート層107、任意の中間層108、流体分布/貯蔵構造またはコア105、および流体透過性表面シート109も有する。流体不透過性裏面シート層107は、疎水性かつ流体不透過性の不織材料、通気性および非通気性ポリエチレン膜、またはこれらの材料の積層体などを含む幅広い材料から選択することができる。任意の中間シート層108は、疎水性かつ流体不透過性不織材料、通気性および非通気性ポリエチレン膜、および上記材料またはその他の適切な材料の積層体も含むことができる。
図1Bに示すように、2つのシート層107、108は弾性分布110、111を適所に保持するのを助けるが、実施形態によっては、弾性分布が裏面シート層107の表面にのみ付着される。流体分布/貯蔵構造または吸収性コア105は、不織材料、開口膜、繊維、セルロース綿毛状パルプ、超吸収性ポリマー粒子または繊維、または、使用される際に物体内を流れる流体および個体を分布および吸収させるのに利用可能なその他の任意の材料で構成することができる。さらに、流体透過性表面シート109は親水性の流体透過性不織ウェブ、または開口材料を備えることができる。
【0027】
図1の吸収性パンツ101の場合、例示の弾性複合材136は、第1の縁102および第2の縁103の各々に沿って方向付けられる弾性撚糸120の第1の分布110を示している。本実施形態では、6つの互いに間隔を置いて配置された撚糸120の群は縁102、103に沿ってほぼ一緒に束ねられるが、3つの個々の撚糸120はこれらの撚糸120の内方に配置される。3つの個別の撚糸120間の間隔は最初の6つの撚糸120間の間隔よりも広い。この撚糸102、103の間隔は
図1Aの使い捨て吸収性物品101の上側領域124における撚糸120の間隔に相当し、縁102、103近傍に弾性を集中させている。弾性複合材136は、弾性撚糸120の他の2つの分布111も特徴とする。5つの撚糸120による2つの分布111は各々、
図1Bに示すように、2つの外側分布110より内方に位置する。さらに後述するように、これらの2つの分布111は、使い捨て吸収性物品101の脚部開口部104の周囲と股部領域134内の弾性分布111に相当する。
【0028】
図2Aおよび
図2Bの簡略図は、弾性複合材136のウェブ240を製造するシステム150および方法を示す。より具体的には、システム150および方法は、本発明に係る弾性複合材136および複合材ウェブ240(最終的には、吸収性物品101)に上述の所望の弾性分布110、111を組み込むために利用される。図示される方法は
図1の弾性複合材136および使い捨て吸収性物品101を製造する際の最初の副工程を提供する。
図4は、本方法のそれ以降の残りの段階を示す。
図3および
図4の両方とも、使い捨て吸収性物品101の製造に特に適した一体的弾性複合材ウェブ240を示す。後述するように、複合材ウェブ240は、特定の有利なパターンをたどる4つの弾性撚糸の連続的な機械方向分布を含み、提示することができる。少なくとも2つの分布が、谷と山を特徴とする周期関数によって記載される。その他2つの分布は好ましくは直接路に沿って維持される。
【0029】
図2Aおよび
図2Bを参照すると、システム250および方法は、略線形の工程において機械方向に弾性複合材ウェブ240を搬送し、追加し、操作する。説明上、ウェブ240は第1の縁または下縁202、機械を横切る方向に略平行に第1の縁202から間隔をおいて配置される第2の縁または上縁203、2つの縁202、203間に形成される機械を横切る方向幅、および長手方向中心線YYを有するものとする。説明の一部では、ウェブ240と本発明のウェブ240を支持する要素を横断する機械を横切る方向を横方向と称し、機械方向は長手方向に対応するものとして説明することができる。好ましくは、弾性複合材ウェブ240は、長手方向または機械方向に均一速度で前進させられる。
【0030】
好適な実施形態では、該方法は、弾性複合材136の6つの要素の各々をニップローラ218(例えば、
図2Aを参照)などの接合機構に別々に連続的に搬送することをまず必要とする。これらの要素は、第1の材料シート212、第2の材料シート213、上縁203に沿った予め張力をかけた弾性撚糸の第1のセット210a、および下縁202に沿った予め張力をかけた弾性撚糸の第2のセット210bを含む。弾性撚糸の第1および第2のセット210a、210bは相互に平行に配列されるが、具体的には所定の配置に従い互いに間隔をおいて配置される。この具体的な実施形態では、第1および第2のセット210a、201bは相互に鏡像となる。また、予め張力をかけた弾性撚糸の2つの個々のセット211a、211bは、予め張力をかけた弾性撚糸の第1および第2のセット210a、210bの横方向内側で機械方向に沿って搬送される。
図2Aに最も良く示されるように、弾性体の第1および第2のセット210、211の両方は好ましくは、ウェブ140の水平面に沿ってニップローラ218に導入および搬送される。弾性体の2つの内側セット211a、211bは同一のウェブ面に導入される。他方、2つの材料ウェブ212、213は好ましくは、ウェブ面のほぼ上方および下方から開始される(よって、上側および下側材料ウェブまたはシートとも称する)。
【0031】
弾性撚糸は、本工程の上流に配置される任意の適切な供給張力装置(図示せず)により張力状態で受け入れることができる。弾性撚糸の最初の横方向位置ならびに隣接する弾性撚糸間の間隔は、最初に弾性ガイド215によって固定される。これらの固定弾性ガイド215は、
図2Aおよび2Bに示すように2つのロッド219上に搭載される。弾性ガイド215は通常、ローラ、アイレット、または予め張力をかけた弾性撚糸を搬送および誘導する任意のその他の手段を備える。弾性ガイド216a、216bの第2のセットは、固定ロッド219の下流で可動ロッド221に搭載される。これらの2つの可動弾性ガイド216a、216bは各々、弾性撚糸の2つの内側セット211a、211bのうちの一方と係合する。好ましくは、可動ロッド221および可動ガイド216a、216bはウェブ面の上方と下方に各々配置される。よって、弾性体の第1のセット211aはウェブ面に沿って導入されるが、導入後、わずかな距離、ウェブ面のやや上方に方向付けられる。同様に、他方のセット211bは、導入後、ウェブ面のやや下方に方向付けられる。この調節は、弾性体の2つのセット211a、211bが搬送手段217によって係合され、ニップローラ218まで前進する前に行われる。
【0032】
図示されるシステム250の特別な要素は他の適切な手段または要素と置き換えることができる点に留意すべきである。例えば、別のシステムでは、固定ガイドまたはアイレットを固定フレーム上に搭載することができる。さらに、可動ガイドは、機械アーム、カムシステム、およびその他の適切な機構に搭載する、あるいは関連付けることができる。
【0033】
弾性撚糸のセット210a、210bは、ニップローラ218に向かって略平行に分布される。これらの弾性撚糸は
図1の吸収性物品101の上腰部領域124に存在する弾性撚糸の分布110と類似しており、複合材ウェブ240の上縁202と下縁203と平行に分布される。
図1の吸収性パンツ101の場合、弾性撚糸のセット210a、210bの構成は同一でなければならない。ただし、構成が同一ではなく、一方のセットが他方のセットよりも弾性力の大きな撚糸を含みうる別の物品設計を提供することができる。また、他の設計では、弾性体の間隔と密度が異なり、特別な機能や審美的な属性を達成することができる。このような設計は環状弾性領域の好適な配置からは逸脱するかもしれないが、上述したように、上記の別の設計は完全に逸脱するものではなく、(本発明に係る)好適な設計のうちいくつかの態様が保持されると予測される。
【0034】
可動弾性ガイド216a、216bはウェブ240の機械方向に直交する方向に移動し、弾性撚糸のセット211a、211bのニップローラ218への配置を変更し方向付けて弾性撚糸の横方向間隔を調節する役割を果たすように構成される。したがって、2つの弾性体の内側セット211a、211bは、弾性体の可変(「固定」と対照的な)セットと称することができる。弾性体の2つの可変セット211a、211bを機械方向に間隔をおいて配置することによって(上述したように)、2つのセット211a、211bは互いに干渉せずに横方向に移動することができる。本実施形態では、例えば、弾性体の2つのセット211a、211bは横方向に交差するため、弾性体の下側セットは上側セットとしてニップローラ218に到達し、他方のセットが下側セットとなる。
【0035】
好ましくは、弾性ガイド216aおよび216bは往復運動機構に搭載されるため、(工程の機械方向に直交するまたは横断する)横方向に連続的に往復運動する。ガイド216a、216bは、同一の連続ベルト上に担持されて、常にベルトを追走し共に移動することができる。他の実施形態では、ガイド216a、216bは、弾性分布のパターンが他方に依存していない場合は特に、相互に独立して駆動させることができる。適切な駆動機構は、カムベース機構、サーボ駆動機構、または水圧機構を含むことができる。好ましくは、弾性ガイド216aおよび216bの運動は、弾性体(または弾性ガイド)の相対的変位が時間(またはウェブの長さ)と離散的増分(P、期間)の関数である周期関数によって記載される。この変位関数は分布された弾性体の周期的な形状またはパターンを表す。
【0036】
図2Cのグラフは、期間(P)(機械速度に対する弾性複合材136の幅に比例)にわたる可動ガイド216a、216bの横方向変位(D)を反映する例示の周期関数を示す。2つの別々の関数f1、f2は、ウェブ上に二重弾性分布パターンを生成するのに必要なガイドの相対的横方向運動を示す。同グラフに示されるように、2つの弾性ガイドは必然的に期間毎に2度交差する。複数の交差が平行移動して、複合材ウェブ上の一連の弾性環状領域、または期間(P)毎に少なくとも2つの環状領域、または弾性複合体136を生成する。
【0037】
また、上側シート212と下側シート213は、搬送手段217によってウェブ面に向けて方向付けられ、次いで、ニップローラ218へと方向付けられる。よって、2つのシート212、213と弾性体の4つのセット210、211はニップローラ218にほぼ一緒に到達する。上側シート212と下側シート213は、ニップローラ218通過後に弾性撚糸を挟み、捕捉し、適所に保持する役割を果たす。結果として生じる弾性材料および材料ウェブのウェブ240は接着剤、超音波、または熱結合(図示せず)を含む任意の適切な結合手段を用いて固定される。接着剤結合の場合、接着剤を上側シート212と下側シート213に加える、あるいは弾性撚糸の前の任意の点で弾性撚糸のセット210、211、およびニップローラ218で合致し結合する上側シートと下側シートに直接加えることができる。
【0038】
図3は、
図2A、
図2Bに示される使い捨て吸収性物品101を製造するシステム250および方法の続きを示す。
図2Aおよび2Bのシステム250および方法は、上側シート212と下側シート(図示せず)を含むが、上側シート212と、ウェブ240の機械を横切る方向に沿った弾性撚糸の分布E10、E11の直下にある、弾性複合材ウェブ240を出力する。中間に配置される弾性撚糸の2つの可変分布E11は、
図2の弾性ガイド216a、216bの周期的な横方向運動(およびその周期関数)により方向付けられて、この例では結果的に正弦波状パターンをもたらす。該パターンは、弾性体の2つの可変分布E11の山と谷によって形成される一連の環状弾性領域O1または領域としても記載することができる。他の線形および非正弦波状パターンもこの工程で生成することができるが、例示の説明上、正弦波状パターンを採用する。弾性体の一方のセット211aは第1の正弦波状パターンE11で分布されて、第2の正弦波状パターンE11に分布される弾性体の第2のセット211bと重複する。本例では、第1および第2の正弦波状パターンは互いに鏡像である。2つの分布E11は、一方のセットが他方のセットと重複および交差する領域Ixを形成する。弾性撚糸パターンの重複度合いは測定することができ、以後、変数「X」と称する。正弦波状パターンの波長も測定することができ、以後、変数「Y」と称する。両変数「X」および「Y」は、機械速度、往復運動速度、および往復運動深さなどの各種工程パラメータを変更することによって調節することができる工程パラメータである。
【0039】
図4は、
図2および3の弾性複合材ウェブ240をさらに修正し
図1Aの使い捨て吸収性物品101に変換する工程または変換ステップを示す。
図4に示すように、副工程は左から右に下流に進むことによって、最初のステップで、
図2Aおよび2Bのシステム250および副工程からの出力(弾性複合材ウェブ240)を受け取るとして説明することができる。流体分布/貯蔵構造またはコア105は、正弦波状弾性撚糸の2つのセット211a、211bの重複領域Oxのうち1つの中央に加えられる。細長コア205はコア205の長と水平に付加および配置されて、機械を横切る方向でウェブ240上に付着される。本実施形態では、コア205は弾性体の上側と下側分布E11の間に位置する。コア205の付加と同時または直後に、材料シート209(図示せず)がコア205およびウェブ240上に加えられる。この材料シートは使い捨て吸収性物品101で表面シートとなる。独立した伸縮脚部カフ、固定テープ、および使い捨てテープなどの追加の特徴をこの段階で構造に追加することができる。
【0040】
本工程の次のステップまたは段階で、好ましくは、ウェブ240に円形の穴204を打ち抜く、あるいは切取ることができる。本実施形態では、穴204は弾性環状領域O1の内側の中心に開けられるが重複領域Oxには開けられない。
図4に示すように、穴204は弾性撚糸の交差部Ixおよび正弦波状パターンの波長距離「Y」に長手方向に整合している。穴204の切断で、使い捨て吸収性物品101に脚部開口部104が設けられる。したがって、使い捨て吸収性物品101の重要な要件は、正弦波状パターンの波長「Y」が完成品101の幅と等しいことである。
【0041】
製造工程の次のステップは、機械を横切る幅全体にわたって切断線431に沿って連続的複合材ウェブ240を切断または分断することを含む。この端部切断は、打抜き工程または水噴霧切断工程を含む当業者にとって既知な多数の機構によって達成することができる。端部切断の位置は正弦波状パターンの波長「Y」に対して決定される。特に、切断線431は、各穴204と一つおきの弾性環状領域O1を二等分する。また、切断線431は、コア205の両側に間隔をおいて配置される。
【0042】
分離後、個別の二重弾性複合材136が形成される。現時点で、弾性複合材136は細長コア105を二等分する縦(長手)中心線を有する。さらに、複合材136は最初の切断線に沿って2つの側縁106a、106bを有する。側縁106a、106bは、頂部および底部の線形部分から成る。非線形切抜き部は2つの部分の中間に配置され、脚部開口部を形成することを目的とする。弾性複合材136は側縁106a、106bの各々に延在し、切断線によって切断され、中心で環状弾性環状領域を完成する半分の弾性環状領域を特徴とする。また、弾性複合材136は、中央弾性環状領域上で中央に位置するコア105も有する。
【0043】
最後に、弾性複合材136は、ウェブ140の縦軸YYに相当する折畳み線425に沿って折り畳まれる。本実施形態の弾性複合材136はこの軸YYを中心に対称的である。したがって、折り畳まれた際に、下半分の各々の特徴および部分は上半分の全く同じ特徴または部分と合致して覆う。その結果、
図4の使い捨て吸収性物品101となる(および
図1A)。平坦で折り畳まれた状態では、物品101は各脚部の穴104の4分の1と側縁106a、106b上の各半環状領域の4分の1とを示している。吸収性パンツ構造を完成させるため、合致した側縁106a、106bがシールされ(シール130)、合致した上縁102と下縁103と4分の1の脚部穴はシールされない。本実施形態の具体的な製造工程は高い「X」値を採用した。
【0044】
図2~4を参照して記載される工程は本発明の吸収性物品の製造工程の一例である。記載のステップは必ずしも記載される順序で完了する必要はない。ステップが別の順序で完了される、あるいはいくつかのステップが同時に完了することも可能であり、場合によっては好ましい。
【0045】
図6の別の例示および概略を参照すると、使い捨て吸収性物品を製造する別のシステム650および方法は、いくつかの異なるステップおよびシーケンスを利用している。第1の材料シート612は、従来の手段によって別個に搬送される。予め張力をかけた弾性体610(上腰部領域用)が、上述したように好ましくは側縁の近傍でシート612に加えられる。次に、結果として生じる弾性複合材640が搬送手段617によって搬送される。弾性体の2つのセット611a、611bも弾性ガイド616a、616bを利用して移動され搬送手段617の方に搬送される。上述したように、弾性ガイド616a、616bは、周期関数に従い好適なパターンを誘発するように弾性体のセット211a、211bの横方向位置を変動させる。よって、弾性複合材ウェブ640はニップローラ618で可変弾性体の2つのセット611a、611bを合致させることによって、好適な弾性分布を有する最初のウェブ640を強化することができる。これらの好適な分布は上述の実施形態と同様に一連の環状領域を含む。
【0046】
さらに、別の結合ウェブ609が第2のニップローラ618によって弾性複合材ウェブ640に加えられる。この後の付加は、
図6に示すように既にコア材料が間欠的に付着されているシート材料ウェブの組込みも含む。結果として生じる第2のニップローラ618の出力は、
図2A、2Bのシステムおよび工程の出力と同様、2つの材料シート、可変弾性体の2つのセット、および相互に平行な予め張力をかけた弾性体の2つのセットを有する弾性複合材ウェブ640である。
【0047】
図7~
図9は、本発明で実現および/または利用することができる弾性複合材ウェブおよび分布の別の実施形態を示し、同様の参照符号は同様の要素を指す。まず
図7を参照すると、弾性複合材ウェブ740は上側シートまたは裏面シート材料シート(図示せず)712と、上側シート712と弾性撚糸の複数の分布の直下にある下側材料シート(図示せず)とを含む。弾性撚糸710a、710bの分布はウェブ740の上縁702と下縁703の各々に沿って提供される。これらの分布は最終的に、腰部開口部周囲の弾性環状領域を構成する。これらの2つの分布間に、可変弾性体の2つの分布711a、711b(下腰部、股部、および脚部領域用)が設けられる。
図3のように、これらの可変的に配置される弾性撚糸は、
図2の弾性ガイドの周期的な横方向運動によって分布されて、好ましくは正弦波状パターンを誘発する。弾性体の第1のセット711aは第1の正弦波状パターンで分布され、第2の正弦波状パターンで分布される弾性体の他方のセット711bと重複する。この例示の実施形態では、第1および第2の正弦波状パターンは互いに鏡像である。本実施形態では、2つの弾性パターンの重複度合い「X」は、
図3および4に関連する実施形態に記載される重複度合いよりもずっと小さい。この結果生じる、この種の弾性分布で作製される吸収性物品が
図7に示されており、股部領域に弾性材料が多く、中間腰部領域に弾性材料が少ないことを特徴とする。
【0048】
図8は、重複度すなわち「X」値がほぼゼロである別の弾性複合材ウェブ840を示す。この弾性分布パターンとウェブ840から分断された弾性複合体836を使用する吸収性物品801を
図8Aに示す。物品801は、
図7の吸収性物品701の場合と同じくらい広く伸縮する股部領域834を特徴としない。
【0049】
図9は、弾性複合材ウェブ940のさらに別の実施形態を示す。この別の複合材ウェブ940は弾性体の別の可変分布911a、911bを採用する。具体的には、本実施形態では、弾性撚糸の可変セット911a、911bは、2つのセットが重複しないパターンで分布される。本例では、「X」の値が負とされる。このパターンは一連の完全に環状の弾性領域を提供しないが、「X」の値は完全な環状領域、すなわち、略環状弾性領域に近づけるように十分に小さく維持される。このような弾性分布と略環状弾性領域を利用する吸収性物品901の例を
図9Aに示す。略環状であることにより、腰部開口部および脚部開口部の周囲の弾性体は完全円の85%~95%を占めるため、開口部周りの弾性は実質上連続的であり、ほぼ完全である。
【0050】
図11Aおよび
図11Bは、さらに別の弾性複合材および使い捨て吸収体を示す。弾性複合材は、
図8および
図8Aに提示されるものと類似する。重複領域の大きさ「X」の値はゼロであり、2つの分布1111a、1111bは合致するが、完全には交差しない。その代わりに、2つの弾性分布1111a、1111bは複合材1136の中心で、幅広くやや細長の弾性集中を形成する。結果として生じる使い捨て吸収性物品では、この特徴は股部領域1134における完全円形の弾性集中へと変わる。
図11Aおよび
図11Bは、本発明の弾性複合材の例示の大きさも示す。さらに、同図は、弾性複合材1136の特定要素の好適な位置も示す。例えば、本実施形態のコア1105は上述の弾性集中上に中央に配置されるが、上述の弾性集中の長さに近い幅で切断される。
【0051】
図11Aおよび
図11Bは、使い捨て吸収性物品の別の製造方法における2つの段階をさらに示す。
図11Aは、本発明に係る弾性複合材ウェブから新たに分断された可能性のある一体的弾性複合体1136を表す。上述した完成弾性複合材とは異なり、弾性複合材1136は(後で形成される脚部開口部用に)そこから切断される穴または部分を有していない。その代わりに、弾性複合材1136は縦軸YYを中心に完全矩形上の枠で折り畳まれる。折り畳まれた弾性複合材1136は、切断または打抜き加工することのできる脚部穴1104の4分の一部分を特徴とする。その後、側縁1106をシールして、本発明に係る吸収性トレーニングパンツの脚部開口部を形成することができる。
【0052】
弾性分布の間隙
本発明のさらに別の態様によると、伸縮吸収性物品の製造システムおよび方法は、移動ウェブに複数の弾性分布を加える改良ステップを含む。上述したように、好適な工程では、連続的弾性分布が略機械方向に加えられる。この工程は、弾性分布が機械方向に進むにつれて弾性体の横方向位置を変動させることによって移動ウェブ上の弾性体の少なくとも2つの周期的なまたは曲線状の分布(略機械方向)を付加し、提供することを含む。このステップに加えて、連続的弾性分布を加えて、(弾性体に)間欠的な間隙を有する各弾性複合体に略機械方向の弾性体分布を設けることができる。すなわち、弾性体の連続的な略機械方向の分布が加えられるものの、完成複合材ウェブおよび最終製品上の弾性糸は、間欠的な間隙のために効果的に分割される。
【0053】
ウェブ上の間隙の位置は、最終パンツ製品の弾性体の所望の間隙または不在に対応するように予め決定される。用途によっては、間隙を十分に広くとって目標領域の弾性を効果的に無くすことができる、あるいは別の用途によっては、間隙を最小限に抑えて最終吸収性物品の環状弾性領域の連続性を維持することができる。一例示の工程では、弾性分布の間隙は、パンツ製品の側縁に一致するウェブ上の位置に設けて、そこに側部シールまたは縫い目を形成する。さらに別の実施形態では、弾性分布の間隙は、吸収性物品の中央領域または股部領域近傍のコア位置と一致するように配置される。本実施形態では、コアを弾性体から分離させて比較的安定した不偏のコア構造を提供する、あるいはコア表面に追加要素を邪魔しないように配置することが望ましいであろう。
【0054】
伸縮または輪郭コア構造
図2および6に示され、
図3、4、および5に示される工程に関して記載されるシステムでは、コアは、予め切断された移動ウェブへ間欠的に配送され、移動ウェブの縦移動方向に略垂直に配向される。
図4および5に具体的に示されるように、予め切断されたコアは、ウェブの縦方向縁部の間であり、伸縮複合材の各側縁(または分断線)の間に長手方向に延びるウェブ上を配送される。したがって、コアは、完成使い捨て吸収性物品の最終位置と配向に対応して付着される。
【0055】
本明細書に記載の実施形態の多くで、本発明の工程は、コアを含む各吸収性物品の幅全体にわたって弾性分布を加えるのに採用される。弾性体とコア間の係合または相互作用は、吸収性物品の設計にとって必須のまたは望ましい弾性をコアに与えることができる。結果として生じる伸縮コアは、伸縮領域による審美的および機能的特徴を備えうる。伸縮コア構造の利点は、例えば米国特許出願第2011/0130736号、特に同公報の
図6~9(この出願は本願の譲受人と共通する譲受人に譲渡され、発明者として本願の発明者のうち1人またはそれ以上を含む)で説明されている。それらの図のうち1つは本明細書では
図5として再現され、本発明のシステムおよび工程で実現可能な伸縮コア構造1801(収縮状態)が示される。コア構造は、機械方向の側方で、移動ウェブの略中央にコア1812を横断して加えられる複数の弾性分布1810を含む。この従来の特許出願公報と特に同公報の
図6~9、およびそれらの図に添付される説明を、背景目的のために本明細書に組み込み、本開示の一部とする。これらの引例の伸縮コア設計の共通要素は、コア1812の長手方向を横断してコア1812上またはその近傍に方向付けられる、および加えられる弾性体1811である。本システムおよび工程では、弾性体を機械方向に移動ウェブ中央に加えることと、最終的な位置および配向でウェブ基材上にコアを間欠的に配置することによって、上記伸縮コアの提供を容易にする。さらに、本記載のシステムおよび工程は、コアに付加される弾性パターンの変形、例えば、弾性体の複数の異なる分布またはセット、弾性体間の間隔、正弦波状またはその他の形状などの直線状および/または曲線状の分布パターンを許容する。
【0056】
さらに、本システムおよび工程は、移動ウェブおよび完成使い捨て吸収性物品上の弾性分布の切断または間隙の形成を可能にする。一実施形態では、その他の曲線状または周期的な設計を採用して、コア外周またはその近傍に弾性体を分布して、コアにポケットまたはカップ形状を促すことができる。2つの弾性分布が重複してコアの周囲に環状弾性領域を生成し、それが都合の良いことに一種のOリングシールとしての役割を果たす。このような伸縮Oリングは、ユーザの臀部と位置合わせして設計し、吸収力と保持力を高めることができる。
図3~4および7~7Aに示される弾性分布は、コアの領域の周囲にこのような環状弾性領域とOリングシールを設けるのに適した2つの構造である。
【0057】
工程の別のいくつかの変形を採用して、弾性分布とコアを係合させることができる。上述したように、弾性体を直接コアに加えることはできない可能性がある。例えば、弾性体を裏面シートに加えて、裏面シートと第2のシートまたは不織シートとの間に配置することができる。その後、結果として生じる複合材はコアと結合される。この複合材、具体的には、コアと直接係合し、コアに接続される裏面シートでは、裏面シート複合材内の弾性体がコア上に作用して、所望の伸縮および/または輪郭形状を形成する。別の例示の変形では、弾性体を裏面シートに付加した後、コアを弾性体上に(例えば、中間シートなしで)直接付加することができる。いずれにせよ、弾性体とシート材料、およびコアは一緒に形成ローラへと搬送され、形成ローラへの到達直前に、接着剤が材料シートと弾性体に塗布される。
【0058】
引用した米国特許出願公開第2011/0130736号の
図6および7のコア設計では、弾性体が、横方向に矩形コアの中央に、あるいは特定の実施形態においては、2つの重複コアの両方または一方に加えられる。吸収性コア構造の伸縮性により、弾性体での張力解放後、伸縮コアに狭窄中央領域が生成されて、引例に示されるように、吸収性物品に審美的および機能的利点がもたらされる。別の実施形態では、連続する弾性体間の間隔またはピッチは、凹状狭窄中央領域をより多く生成するように設計することができる。これは、例えば、弾性体を中心に沿ってより集中させ、中心から離れるほどまばらにすることによって達成することができる(例えば、引例の
図7C~7Dを参照)。層状のコアとその他の材料間に弾性体を戦略的に配置して、(引例の)
図8の輪郭コア構造と(引例の)
図9の波型構造を提供することができる。
【0059】
弾性複合材ウェブ形成機械
図10は、システム1050、より具体的には、該システムの弾性複合材ウェブ形成または接合機械1000の物理的概略図である。破線枠内の領域(または領域)は、本発明のシステム1050の一態様における、ウェブ要素と別個の弾性複合体の所望のウェブ1021を出力するシステム機械要素との集合を示す。本発明のシステム1050は、接合機械1000に所定の形で収束し、所定の移動ウェブ基材1021を生成する複数の送りラインを備えるように説明することができる。入力供給ラインは、ウェブ基材製品に要求される量、速度、配向、および横方向位置で製品の要素を方向付けるように管理される。いくつかの入力供給ラインは、材料の個々のユニットを移動ウェブに間欠的に加える「切断および配置」ユニットと対応付けることができる。さらに、入力供給ラインは、所望のシーケンスと必須の速度で収束し他の入力供給ラインと係合するように管理される。
【0060】
図10のシステム1050では、ウェブ基材の各要素は好ましくは、機械方向に線形にまたは直列に機械1000に加えられる。したがって、すべての送りラインと出力ラインは、機械1000の右または左、あるいは上からであるが、形成ローラ1001の軸長を超過しない横方向ウィンドウ内で(ミクロ用途においては、ウェブ基材1021aの幅よりも実質的に広くない)機械1000に接近することができる。システム1050の物理的特徴は、完成吸収性物品の特性の変更機能など、工程に管理性と柔軟性を向上させる。本発明のシステム、およびより具体的には機械1000は小さな専有面積を占める。また、機械1000はモジュール式の内蔵型ユニットとして自身をパッケージ化する。
【0061】
図10Aの横断面図に示すように、ウェブ基材製品1021aが機械1000によって出力される。機械1000からの出力時、移動ウェブ基材1021aは基部の表面シート層TSと、表面シートTSの上方のAD(取得および分布)層と、AD層ADの上方の一連の個々の細長コアCとを備える。この上には、中間不織層NW、裏面シート層BS、およびその間に挟まれた各種弾性分布Eが設けられる。
図10の方向矢印は、複合材ウェブ1021aが折り畳まれる方向を示す。図示されるように、ウェブ1021aは、表面シート層TSが自身に向けて回転させられて、最終的に折り畳まれたウェブの内側に位置するように折り畳まれる。着用時の完成吸収性物品では、表面シートTSは着用者の身体に隣接して配置される。
【0062】
機械1000から現れた後、ウェブ基材1021aは折畳み、シールし、切断して、使い捨て吸収性物品を生成することができる。これらの以降のステップは、ウェブ1021aの配送または出力後に実行される後接合ステップとみなされる。折畳みステップは、ローラ1001、1002の直接前方に配置される角度付きバーを備える折畳みステーション1022で実行される。折畳みステーション1022はウェブ1021を、基材1021aを反転させ折り畳む一連の回旋へと方向付ける。いったん折り畳まれると、脚部穴が開けられ、側部縫い目が共にシールされ、次いでウェブ基材が縫い目に沿って分断される(個々のパンツ製品が生成される)。これらのステップは、例えば
図4および5を参照して上述してある。シールおよび分断ステップ後に、追加の前パッケージングステップを採用することもできる。別の実施形態では、脚部切抜き部の切断および打ち抜きステップは、折畳みステーション1022の前に、ウェブ基材出力1021aの配送直後に設けることができる。
【0063】
なお、後接合ステップは、パンツ製品とは全く異なるおむつ製品を提供するように変更することができる。このような変形では、側部縫い目シールステップを省略することができる。これに関し、ウェブ基材の出力は、別個のおむつ製品を生成するのに分断ステップを必要とするだけである。本発明のシステムおよび工程から得られるシステム、工程、および製品の別の変形では、接合機械によって出力されるウェブ基材が逆方向に折り畳まれて改良パンツ製品またはおむつを生成することができる。このような製品は、以下詳述するように、接合機械への入力供給ラインの変更を必要とする場合がある。
【0064】
図10および
図10Aを参照すると、接合工程のいくつかの段階が、ウェブ基材1021aの各種要素を接合するシーケンスとして示されている。機械の主要要素は主または形成ローラ1001とそれに対応する副ローラ1002である。
図10に示すように、裏面シート材料の入力供給源1011は、形成ローラ1001ならびに腰部弾性体の分布1012と曲線状の弾性体の分布1001、1003(
図2Aおよび2Bを参照してより詳細に上述したように)によって係合される。次いで、裏面シートに加えられる移動弾性体ウェブは、中間不織の入力供給源1014によって上から係合される。この係合は、裏面シート内の弾性体と中間不織を挟み込む。別の実施形態では、カッタローラを追加して形成ローラと係合させ、裏面シートと中間不織によって挟まれる1つまたは2つ以上の弾性分布を選択的に切断することができる。
【0065】
次いで、結果として生じる伸縮ウェブは、間隔をおいて配置され側方に配向されるコアの入力供給源1016と係合する。上述したように、コアは最終パンツ製品の中心位置に対応し移動ウェブの長手方向中心線と形成ローラ1001と位置合わせして間隔をおいて配置される。コアは好ましくは、長手方向または機械方向に対して長い細長矩形状に予め切断されて配送される。切断ローラ機1027はローラ1001、1002の上流に設けられて、供給ロール1029からのシートコア材料の連続供給を受け取る。好ましくは、第2のコアまたはADL層の第2の入力供給源1016は、結果として生じる伸縮複合材(コアと共に)上に方向付けられる。本例では、表面シートの入力供給源1017は、弾性複合材(コアと共に)に係合してコア材料上に表面シート層を提供する。結果として生じる製品は、さらに加工してパンツ製品またはおむつ製品を生成することのできる伸縮吸収性複合材の移動ウェブ基材1021である。
【0066】
このシステム構成では、ウェブ基材1021aは、裏面シートBSを上側に、表面シートTSを下側にして配送される。連続的ウェブ1021aは好ましくは折畳みステーション1022に送られて、ウェブ1021aを効果的に反転させて折り畳む。そこから、ウェブ1021aの側部縫い目をシールし、分断して、個々の弾性複合体を生成する。
【0067】
反転弾性複合材
別の使い捨て吸収性物品が、接合機械1000への入力供給ラインを変更することによって、システムおよび工程で生成される。このような伸縮複合体の別の移動ウェブ基材1021bを
図10Bの横断面図に示す。接合機械1021によって出力される移動ウェブ1021bは、上層である表面シート層TSと、表面シート層TSと中間不織層NWとの間に挟まれる複数の弾性分布Eとを提供する。コアC、ADL層AD、および裏面シート層BSが弾性複合材の残りを占める。
図10を参照すると、このような複合材ウェブ1021bは、例えば、表面シート送り1017をおそらくは必要な切替ADLおよびコア入力供給源として裏面シート供給源と切り替えることによって実現することができる。最後に、結果として生じるウェブ基材が逆方向(折畳み方向付き矢印を参照)に折り畳まれて、弾性分布EがコアCの内側になる。弾性体をよりユーザに近づけることによって、表面シートTSが着用者の身体周りに近づけられて、伸縮複合材1021bが着用者の身体の輪郭を支持し収容し易くなる。着用者の周りの表面シートTSの改善された係合がフィット性を高めるだけでなく、表面シートTSは漏れを防止するようにより適切に配置される。別の実施形態では、本発明の工程を採用して、コアの周囲に正弦波状またはその他の曲線状の弾性分布を加えることによって、表面シート/中間不織副複合材またはコア周りに伸縮ポケットを生成することができる。このような上方に付勢されるポケットの導入は、コアと表面シート/中間不織間の空間利用のための1つまたは2つ以上の中央穴の使用の助けにもなる。
【0068】
再使用可能な外側シェルおよび使い捨て吸収性コアインサートを備える使い捨て吸収性物品
使い捨て吸収性コアインサート
図16-
図23は、本開示による、外側シェルと係合するのに適した使い捨て吸収性コアインサートの好ましい変形例を示している(同じ要素は、同じ参照番号を使用して示されている)。
図25は、本開示により、コアインサート1910の任意の1つが外側シェルとともに組み込まれることを示している。これらの好ましいコアインサート1910は、所望の形状を提供し、外側シェルによる係合および保持を向上させるように弾性化される。最初に、
図16-
図18を参照すると、基本的な使い捨て吸収性コアインサート1910は、裏面シート2014、透過性表面シート2018(
図16には示されているが、コア層2016および裏面シート2014が見えるように
図17および
図18では切り取られている)、および、裏面シート2014と透過性表面シート2018との間に配置された吸収性コア層またはコアセクション2016を含むのがよい。材料層2014、2018は、ほとんどの適用例では、不織シート起源である。随意には、コアインサート1910は、ADL層を、組織層、または、不織副層を含んでもよい。
【0069】
コアインサートに適した典型的な表面シートまたは頂部層材料は、ポリプロピレン若しくはポリエチレン繊維、または、スパンボンド材料から作られた水透過性不織シートを含む。表面シート材料はまた、孔付き不織または孔付きフィルムによって提供されてもよい。コアインサートのための適当な裏面シートまたは底部層材料は、ポリエチレンフィルムまたはポリエチレンフィルムおよび不織材料の複合材のような水不透過性シートを含む。裏面シート材料に適しているのはまた、材料を通過する水流に対する高い抵抗性(水頭テスト)を備える非常に高い疎水性不織材料である。
【0070】
吸収性コア層2016の支持性は、セルロース軟毛パルプおよび超吸収性ポリマー(SAP)、エアレイドまたはセルロースフリーコアによって提供されることができる。適当な吸収性コア構造または組成のより詳細な例は、以下の特許刊行物、すなわち、米国特許第6,794,557号、米国特許第8,148,598号、米国特許出願公開第2012/0175056号、米国特許出願公開第2014/0180230号、米国特許出願公開第2014/0276508号、米国特許出願公開第2014/0303582号、および、米国特許出願公開第2015/0045756号に見出すことができる。これらの刊行物の各々は、出典を明示することによってその開示内容全体が本願の一部とされ、本開示の一部をなす。さらに、吸収性コア層の組成は、上記でさらに詳細に説明されたような所望の形状を達成し、促進するために、好ましくは中央領域のような目標領域において所望の補剛性を達成するようにさらに配合され、構成されるのがよい。さらに、吸収性コア層は、好ましくは目標領域(以下で詳細に説明する)に隣接して配置された補剛構造または補剛部料によって補足されているのがよい。例えば、補剛部料は、エアレイドセルロースまたは高目付不織布によって提供されるのがよく、また、形状iは円形または矩形であるのがよく、またはストリップとして付加されるのがよい。補剛部料は、多くの適用例では、中央に配置されており、増大された長手方向剛性を提供する。
【0071】
コアの組成はまた、補剛部として機能する領域を提供するように配合されるのがよい。例えば、いくつかの領域は、より吸収性の粒子(SAP)、または、より高い密度の吸収性材料を備えるのがよい。代替的には、吸収性組成のかかる領域は、他の粒子、繊維、または他の材料層で補足され、それによって、目標領域の密度、厚さ、または、剛性を増加させるのがよい。いくつかの実施形態では、ホットメルト接着材が、目標領域において提供され、或いは、増加されるのがよい。
【0072】
コアインサートにおける補剛部を配備するための適当な材料には、高目付不織布、エアレイドセルロース材料、および、湿式セルロース材料がある。補剛部または補剛材料は、吸収性材料の領域を圧縮することによっても形成することができる。別の実施形態では、コアインサートは、異なる補剛程度を生み出す(例えば、軟毛超吸収性ポリマー型コアで採用されるような)異なる圧縮帯域を備えるのがよい。コアの高目付領域によって提供される補剛部は、関心のある領域においてより超吸収性のポリマー、より不織性の布、またはよりホットメルトの接着材を加えることによって形成されるのがよい。
【0073】
補剛部は、或る領域において平らな外観を促進するか、或いは、2つの補剛部の間の(折り曲げ線)に沿った領域において折り曲げを促進するために、コアインサートのいずれの部分においても使用することができる。いくつかの実施形態では、補剛部は、好ましくは、コア中央線または中心点に沿って曲げに抵抗するために中央目標領域に位置する。代替的には、2つの補剛部が、2つの補剛部の間の間隙(例えば、
図23、
図37A、および、以下の更なる説明参照)に一致する所望の領域または折り曲げ線に沿って折り曲げを促進するようにコアの中央線(典型的には、横方向中央線)の両側に位置するのがよい。
【0074】
コア層はまた、当業界で知られているように、ポケットまたは超吸収性粒子の凝集物で構成されてもよい。これらのポケット、またはそれらの構成要素の形状および寸法は、或る補剛性および曲げを達成するために、異なる領域において変化してもよい。曲げパターンによって決定されるポケットのパターンは、特定の補剛性を達成するように設計されるのがよい。さらに、結合方法(例えば、ポイントボンディング、ソリッドボンディング等)は、異なってもよい(例えば、米国特許出願公開第2014/0180230号および米国特許第8,148,598号参照)。
【0075】
使い捨てコアインサート1910は、好ましくは、表面シート2014と裏面シート2018の間の複数の弾性撚糸の存在、および、補剛構造若しくは材料の組み込みに影響されて、矩形(
図16および
図17)または砂時計(
図18)形状を有する。好ましくは、1つから3つの弾性撚糸が、コア層若しくはコアセクションのまわりに、コア層またはコアセクションに隣接して、或いは、コアセクションの側部に隣接して配置されている。弾性撚糸2020は、吸収性コア層2016の長い側部に概して沿って、或いは、吸収性コア層2016の長い側部と概して平行に配置されている。弾性撚糸2020は、コアの側部にだけ立ち上がりギャザーまたはカフを形成するように
図16-
図18にあるようにコアの側部と平行に)直線方向にまたは直線状に配置されるのがよい。弾性撚糸2020は、コアインサートの側部および端部へり部のまわりの材料(すなわち、不織表面シートおよび裏面シート)を集め、持ち上げる。その結果は、側部に、および、いくつかの設計では、コアインサート1910の端部に立ち上がりカフがある。例えば、
図23を参照されたい。より好ましくは、弾性撚糸2020は、
図19-
図21に示されているように、コアインサートの前部および後部のカフが内方に湾曲するように、ストランドを曲線形状に付加することによって形状決めされている。他の設計では、弾性撚糸2020は、吸収性コア層2016を実質的にまたは完全に取り囲むようにさらに湾曲されるのがよく、その結果、立ち上がりカフは、
図22A-
図22Cおよび
図23に示されているように、吸収性コア層2016を取り囲む。吸収性コア層を完全に取り囲むことにより、脚部ギャザーは、吸収性コア層の側部、前部、および、後部に沿って連続的な漏れバリアを提供し、外側シェルの多数回の使用を保存するのを助ける。
【0076】
図16-
図18は、弾性撚糸2020および特定的に形状決めされた吸収性コア層の組み合わせを特徴付ける吸収性コアインサート1910を示している。
図16は、下の裏面シート2014、コア層2016、および、弾性撚糸2020が見えるように部分的に切り取られた表面シート2018を示している。
図17および
図18は、下にあるコアインサートの構成要素が全て見えるように完全に切り取られたトップシート2018を示している。(コアインサート1910の基本的な構成要素の相対配置を示す断面図については
図13-
図15も参照されたい。) 示されている適用例の弾性撚糸2020は、直線方向に配置され、コア層の長い側部から、かつ、コア層の長い側部に沿って間隔を隔てて配置されている。
図19-
図21は、湾曲された弾性撚糸2020を使用した吸収性コアインサートを示している。これらの適用例のいくつかでは、弾性撚糸2020は、実際には、(裏面シートの側または表面シートの側のいずれかで)吸収性コア層2016に接触または係合しているのがよい。
図22A-
図22Cは、コア層2016の両側の湾曲された弾性撚糸が互いに一緒になる吸収性コアインサートの別の変形例を提供する。
図22Aおよび
図22Bに締めされている形態では、弾性撚糸2020は、コア層2016を実質的に取り囲み、および、コア層2016のまわりを取り囲むように吸収性コア層2016の頂端部および底端部(コアインサートの端領域)またはそれらの近くで交差し、または、出会う。かかる弾性撚糸は、典型的には、移動ウェブ上で(吸収性コア複合材の)略長手方向に配向され、付着され、所望のパターンおよび湾曲を達成するように付着されている間に周期的に(横方向に)変化される。弾性撚糸は、裏面シートを含む移動ウェブ上に、ウェブ上にコア層を付着させる前または付着させた後に付加されるのがよい。
図22Cでは、弾性撚糸2020は、(頂または底端領域から離れた)コア層2016の両側の中央位置で交差し、または、出会う。これらの弾性撚糸は、典型的には、移動ウェブ上でコアインサートの長手方向長さに対して横方向に付加される。
【0077】
図22A-
図22Cによる適用例では、弾性撚糸2-20の部分は、コア層2016と接触しており、或いは、コア層の上または下に直接付加されるのがよい。以下でさらに詳細に説明するように、弾性体とコア層の係合の範囲および位置は、コアインサートの形状および付勢、並びに、外側シェル内におけるその保持に最終的に影響を及ぼす。
【0078】
代替適用例では、弾性撚糸は、コア層の周囲からさらに外方に間隔を隔てて配置されるのがよい。
図23Aの吸収性コアインサート1910は、かかる適用例であり、
図22Cの弾性形態の変形例でもある。弾性撚糸2020は、コア層2016の周囲から離れる方に間隔を隔てて配置されており、コア層2016を取り囲んでいる。
図23Bの斜視図に示されているように、弾性撚糸2020の張力は、コア層2016の両側で脚部ギャザーを形成し、さらに、コアインサート1910の裏面シートおよび/または表面シート材料をコア層2016の上方に持ち上げて、コア層2016のまわり全体に立ち上がりバリア2024を形成する。コア層の上方および下方の端領域は、ギャザー付き材料(例えば、ギャザー付き表面シートおよび裏面シート材料)によって形成されるダム状構造2026を特徴付ける。弾性体2020はまた、端領域を内方に付勢し、カップまたはバケツ形コアセクションおよびコアインサートの形成にさらに貢献する。
【0079】
好ましくは、コアインサート内の弾性体(例えば、弾性撚糸またはフィラメント)は、2つのシート層(表面シートおよび裏面シート)の間に挟まれており、側部および/または端部へり部に沿って、両方の層に連結されている。したがって、弾性体は、可能な最も小さい長さに収縮するように作用する。
図23Aを参照すると、弾性体のより短い長さは、端部または側部へり部が、吸収性コア層またはセクションの平面から外れるように移動し、コアを乗り越えて弾性体のより小さいループを形成する(
図23B、
図28A-
図28B参照)ときに、収縮中に達成される。
【0080】
図24は、
図22Cに示されている弾性形態を利用した伸縮性吸収性コアインサート1910の斜視図である。
図24に示されているように、弾性体2020の部分は、コア層2016の下に、および、裏面シート2014(または基部層)に隣接して配置されており、側部に沿った部分は、コア層2016から離れる方に間隔を隔てて配置されている。側方部分は、コア層2016の上方に上昇し、また、表面シート2018および裏面シート2014の材料を持ち上げる。コア層2016の端部分は、持ち上げられており、コアインサート1910の端領域を互いに近づけるように内方に付勢する。これによって、側方脚部ギャザー2022および持ち上げられた端領域によって形成された円形の持ち上げられた周囲を備えてカップ形吸収性コアインサートができる。円形の立ち上がりカフ2024は、コア層2016のまわりで連続的な漏れバリアを提供する。
【0081】
上記で示唆したように、補剛構造が、コア層の所望の形状およびコアインサートの全体形状を達成するために組み込まれるのがよい。補剛部は、例えば、弾性体の付勢作用に対する抵抗を提供するために、また、コア層のまわりでの曲げおよび形状決めを促進するために、
図23および
図24のコアセクション2016の中央またはその近くに付加され、或いは位置決めされるのがよい。さらに、補剛部は、以下にさらに詳細に説明するように(また、
図23Eに示され、
図23Eに関連して説明されているように)、コアインサート1910を外側シェル1912に取り付けるのに使用される突出部の形成をも促進することができる。
【0082】
図23C-
図23Eは、(脚部カフの側部へり部は意図的に除かれている)コアインサート1910の湾曲および端付勢された輪郭を強調する、例示的な弾性化された使い捨てコアインサート1910の断面立面図を提供する。コアインサート1910は、典型的には、不織頂部層2018、不織底部層2014、および、不織頂部層2018と不織底部層2014の間に挟まれた吸収性材料層またはセクション2016を含む。
図23Dでは、コアインサート1910は、(不織層および吸収性材料層よりも剛性で硬い材料の単一の補剛部S)を備える。補剛部Sの領域は、
図23Cに比べて、比較的平らであるが、弾性化コアインサートは、湾曲輪郭および持ち上げ端領域(ダムバリア、DB)を維持する。
図23Eでは、コアインサート1910は、1対の間隔を隔てて配置された補剛部Sを備える。補剛部Sの配置および並置により、折り曲げ線または折り曲げ領域Fとなる比較的弱い領域が生じる。この実施形態では、2つの補剛部はまた、中央突出部分P(または、残りの部分から外方に突出する部分として構成される突出部)を形状決めするのを助ける。
【0083】
図28Aおよび
図28Bは、本開示による、
図23Aのコアインサートのようなコアインサートの例示的な横方向断面図である(同じ要素は、同じ参照番号によって示されている)。両図は、端領域にダムバリア(DB)を含む周囲全体持ち上げ脚部カフ(LC)を形成するようにコアインサートの吸収性材料層のまわりに配置された弾性体(E)のループを示している。
図28Bは、1対の折り曲げ部(F)を形成するのを助けるように横方向または交差機械方向に間隔を隔てて配置された補剛部(S)の別の使用を示している。折り曲げ部(F)は、外側シェルのリテーナクリップに挿入可能である束またはプラグ(突出部)Pを形成するのを助ける。束またはプラグは、次いで、リテーナクリップに取り外し可能に取り付けられ、または、保持され、それによって、コアインサートを外側コアに取り外し可能に取り付ける。
【0084】
図23に示されている湾曲弾性体は、
図1-
図11に関して前に説明された方法および技術を借りて付加されるのがよい。かかる方法では、弾性体送りシステムが(ウェブの長手方向または機械方向に対して)横方向に移動されて、ウェブ上に周期的に接近し、或いは交差する弾性分布を確立して一連の環状領域を形成する。例えば、弾性体は、正弦波状パターンを確立するように付加されるのがよい。これらの適用例では、横方向変位の範囲は、コアセクションを開けるのに十分でなければならない。弾性体が交差する領域は、コアセクション付加位置の間に周期的に位置決めされる。
【0085】
図21、
図22、および、
図23に示されている湾曲弾性体もまた、
図1-
図11に関して前に説明した方法および技術を借りて付加されるのがよい。しかしながら、弾性体は、前に説明した機械方向と対立して、交差機械方向に付加されるのがよい。代替的には、いくつかの構成要素、または、加工されるウェブを形成する全体の複合体は、前に示した配向から180°に配向して、必要な弾性撚糸の分布が機械方向に付加されてもよい。
【0086】
外側シェル
図25は、コアインサート1910がどのように外側シェルに容易に取り付けられ、または、外側シェルから取り外されることができるかを示している。図示されている組み合わせは、半閉鎖トレーニングパンツ1906である。コアインサート1910は、衣類1906のシェル1912内に受け入れられているが、コアインサート1910をシェルから分離し、コアインサート1910を衣類の腰部開口部1990を通して除去することによって、容易に衣類1906のシェル1912から取り外されることができる。
【0087】
図26-
図30は、本開示による使い捨て吸収性コアインサート1910を受け入れ、保持するのに適した外側シェル1912の変形例を示している。外側シェルは、多数の(少なくとも10-30個の)吸収性コアインサートとともに再使用されるように設計されている。それ故、外側シェルは、インサートよりも耐久性の材料から作られている。適当な材料には、高目付ポリプロピレンまたはポリエチレン材料(>20gsm)、或いは、綿のような天然材料、或いは、ジャージーファブリックがある。1つの実施形態では、外側シェルは、少なくとも2層の合成不織布、および、2つの層の間に配置された多数の弾性撚糸から作られている。好ましくは、弾性撚糸は、腰部開口部および脚部開口部のまわりに弾性化を提供するように分布されている。かかる弾性撚糸は、
図1ー
図18に関して上記したように2つの層の間に確立されているのがよい。代替的には、コアシェルは、ダーツを折り曲げ、付加することによって形作ることができる。
【0088】
外側シェルは、綿ジャージーファブリックのような洗濯可能な材料から作られているのがよい。かかる実施形態では、外側シェルは、衣類に似ており、弾性撚糸、折り目、縫い目、および、適当な形状および良いフィット感を生成するためのダーツを特徴として含むのがよい。
【0089】
図26の使い捨て吸収性組立体の外側シェル1912は、各腰部領域をまたぐ1組の弾性体2636および(本願で上記したような)各脚部のまわりの1組の弾性体2638を含む多弾性分布を特徴として含む。コアインサート1910は、腰部領域と、脚部領域のまわりの1組の弾性体2638との間の股部領域に位置する。この形態では、腰部弾性体のうちの2~3の広く間隔を隔てて配置された弾性体だけが、コアインサート1910の下に横たわっている。コアインサート1910の大部分は、弾性体のない外側シェル1912の領域上に着座している。しかしながら、コアインサート1910は、コア層2616の大部分を取り囲む横方向に(すなわち、外側シェル1912とコアインサート1910の長手方向長さに対してと横方向に)横断する弾性体2620を備える。これらの取り囲み弾性体2620は、
図24に関して上記したコアインサート1910のカップまたはバケツ形状を促進するのを助ける。
【0090】
図27Aおよび
図27Bの使い捨て吸収性組立体1908では、外側シェルは、腰部弾性体2736、および、外側シェル1912の中央部を横断する1対の弾性分布2740を含む多数の交互組の弾性分布を特徴として含む。弾性体2740は、交差して、最終的に股部領域の中央を占める小さい弾性化環状領域2742を形成する。コアインサート1910は、この環状領域2742上に中心決めされている。この中心決め弾性化環状領域2742もまた、特別に形状決めされたコアインサートを受け入れ、保持するように外側シェル1912の形状決めを促進する。
【0091】
外側シェル(シャシー)の環状に配置された弾性体は、外側シェル材料の中央領域のまわりにループを形成する。弾性体ループが接触すると、ループ内に外方に膨らみまたは突出してカップ形状またはバッグ(リセプタクル)を形成する材料の過剰部ができ、リセプタクル内に、コアインサート上の取り外し可能な雄対応部、すなわち、取り外し可能なインサートプラグが受け入れられることができる。好ましい設計は、より大きな「環状ループ領域」(
図7の弾性形態を参照)を有するであろう。ループの寸法は、インサートが、環状ループ弾性体の収縮によって生成されるカップ内にぴったりと嵌合するように、インサートプラグの寸法に一致する。弾性体ループ、および、弾性体ループ内に形成されるリセプタクルは、(以下で詳細に説明するような)コアインサートと取り外し可能に係合するための外側シェルの保持構造、または、リテーナ、または、レシーバの一部を形成する。
【0092】
容易に取り外し可能なコアインサート
吸収性コアインサート-外側シェル組み合わせの重要な特徴として、外側シェルに、または、外側シェル内に使い捨てコアインサートを取り付ける手段がある。かかる取り付け手段は、従来技術から、フックおよぶループシステムまたは接着材を利用した解決手段を借りることができる。例えば、外側シェル上のループファスナと係合可能である3~5個のフックファスナが、インサートの裏面シートの外側面上に配置されているのがよい。代替的には、フックファスナは、外側シェルの内側面上に配置され、使い捨てコアインサート上の整合されたループファスナと係合するように構成されているのがよい。1組の実施形態では、ループファスナは、コアインサートの裏面シートの外側面、或いは、外側シェルの内側面のいずれかを完全に覆う不織材料によって提供される。これらの領域上に、不織材料を集め、(ループ材料の表面積を増大させることによって)向上されたループファスナを生成する弾性撚糸が配備されるのがよい。特に、弾性撚糸はまた、有利には、同じ領域に伸縮性および弾性特性を付与する。代替的には、スナップボタン(ポッパー)を使用してコアインサートを外側シェルに取り付けるのがよい。これらのファスナは、吸収性コアインサートの4つの隅部に位置決めされ、外側シェル上の受け入れファスナと整合するのがよい。
【0093】
別の実施形態では、吸収性コアインサートを、外側シェル内に、または、外側シェルに容易に係合させ、取り付けるための他の手段が利用されてもよい。いくつかの適用例では、フックおよびループ締結システムがさらに、外側シェル内で吸収性コアインサートを安定化させるための補足手段として使用されるのがよい。例えば、フックおよびループシステムは、中央に、或いは、吸収性コアインサートと外側シェルの間の端領域に位置するのがよく、他の手段が、他の領域で使用される。
【0094】
1組の実施形態では、小さい軟質クリップが、外側シェルの内側または外側に取り付けられている。
図13を参照すると、外側シェル1912の外側上のクリップ2850が外側シェルの中央近くに窪みまたはリセプタクル2852を形成する。クリップは、軟質シリコーン材料、または、歯科ゲル型材料から形成されているのがよい。上記で示唆したように、外側シェル内に組み込まれた弾性体は、リセプタクル2852の形状または集中を向上または促進するように位置決めされているのがよい。
図14は、リセプタクル2852の形状に一致する細長い形状を備える突出部2854を備えるコアインサート1912を示している。典型的には、吸収性コアインサート1910の所望の形状は、弾性撚糸の戦略的配置によって達成される。例えば、正弦波状パターンで、或いは、機械方向に沿って吸収性コアインサートに配置された弾性体が、インサート本体の中央でU字形を形成するのがよい。
【0095】
図15に示されているように、吸収性コアインサートに形成された突出部2854が、外側シェルの中央領域のリセプタクル2852内に容易に嵌合し、かつ、リセプタクル2852と形状が一致する。外側シェルの対応する形状は、同様に、外側シェルに特定の弾性形態を確立することによって生成される。
【0096】
別の実施形態では、吸収性コアインサートは、対応するように形状決めされた外側シェル、または、外側シェルの構成要素若しくは領域と容易に整合し、かつ、係合し若しくは形状が一致するように、(例えば、局部的に)異なって形状決めされているのがよい。さらに、かかる取り付け手段は、外側シェル内にコアインサートを受け入れ、保持するためのフックおよびループシステム、取り付けフラップ、および/または、ファスナによって補足されてもよい。いずれのかかる設計または設計の組み合わせにおいても、着用者に接触するための滑らかなかつ心地よい表面を提供することが考慮されなければならない。また、コアインサートは、好ましくは、(取り扱いおよび一貫した配置を容易にし、コアインサートの交換中のこぼれの発生を最小にするように、)外側シェルの表面に容易に取り付けられ、かつ、外側シェルの表面から取り外しされなければならない。
【0097】
代替的には、外側シェルは、
図29-
図32に示されているように、両側端領域でフラップを形成するように折り曲げられ、弾性化されるのがよい。フラップは、吸収性コアインサートの前縁および後縁を受け入れ、保持し、それによって、外側シェル内にコアインサートを取り付ける。
図29Aおよび
図29Bは、外側シェル1912の材料層の一方または両方の端縁を内方に折り曲げることによって形成されたフラップ2960の1つの変形例を示している。フラップは、コアインサートの端を受け入れ、所定位置に保持する。この例では、コアインサートを受け入れるための間隙を維持しながら、スナップファスナ2962を使用して、フラップ2960の端を維持する。コアインサートを取り外して捨てるために、コアインサートの端は、フラップの下から容易に外れ、および/または、スナップファスナの留めを外すことができる。接着材、または、フックおよびループシステムのような他の取り付け手段もまた、使用のために考えられる。フラップはまた、コアインサートを保持するためにフラップを補剛し、および/または、内方に付勢する弾性体を備えるのがよい。特に、フラップはまた、コアインサートからの漏れを収容するのを助けるダムまたはバリアを提供することができる。
【0098】
図30Aおよび
図30Bによって示されている実施形態では、フラップ3060は、外側シェルの表面シートまたは頂部材料層の過剰材料によって生成されている。フラップは、折り曲げ部に位置する複数の弾性体によって弾性化されており、内方に(コアインサート1910に向かって)付勢されている。図示されている実施形態では、コアインサート1910の端領域を保持するのに、フラップ3060には十分な付勢または張力がある。追加の取り付け手段は、フラップ3060および外側シェル1912には組み込まれていない。
【0099】
図31-
図32は、スナップファスナを組み込んだフラップを示している(同じ参照番号を使用して同じ要素を示している)。
図31A-
図31Dでは、スナップファスナ3612が使用されているが、ファスナの1つまたはそれ以上は、コアインサート上でより信頼できる把持を生じさせるためにフラップの中央に向かってより内方に位置している。
図32A-
図32Bによって示されている実施形態では、フラップの端または周辺部3270は、折り曲げられた形態を固定するように溶接され、または、結合されている。
【0100】
上記に加えて、クリップ、または、製品形状および弾性体のいくつかの他の整合が、インサートを製品の中央に維持するのに役立つことができるであろう。したがって、費用および製造をも考慮しながら、取り付け手段の組み合わせを利用して、外側シェル内でのコアインサートの所望の安定性、および/または、容易な受け入れを達成することができることは明らかである。
【0101】
種々の実施形態では、吸収性コアインサートを外側シェルに取り外し可能に取り付けるための手段は、フックおよびループシステムによって達成することができる。いかなる個々のフックおよびループ対のフックまたはループ部分も、外側シェル上、或いは、吸収性コアインサートの裏面シートのいずれかに設けることができる。
図33A-
図33Cの各々は、コアインサート1910上のフックパッチの好ましい位置を示している。しかしながら、図示されたフックパッチは、外側シェル上の対応する位置上に取り付けることができることは明らかである。さらに、いかなるかかる対のループ部分も、外側シェル上の、または、吸収性コアインサートの不織層の表面によって提供されることができることは明らかである。後者の場合には、外側シェル上のフック領域は、(各コアインサートに対して)1度だけしか設ける必要がなく、それによって、材料費を低減することができる。
図34Aおよび
図34Bは、ループ要素の源としての不織層3414の性能を向上させるための吸収性コアインサートまたは外側シェルにおける弾性体3420の効果的使用を示している。フック取り付け部3480(例えば、コアインサートの裏面シート上のパッチ)が、2つの不織層3414、3418、および、2つの不織層3414、3418の間に配置された弾性撚糸3420の弾性複合材の領域の上方に示されている。弾性複合材が、コア層の領域にある場合には、1つの不織層だけが示されることになるであろう。
図34Aは、完全に伸ばされた近くの領域を示している。フック取り付け部3480のフック要素3482は、不織層3414から係合が外れて示されている。弾性化領域が緩められているときには、不織材料のギャザーは、突出し、ループ要素として機能する繊維またはフィラメントを提供し、或いは、際立たせる。この状態で、不織布は、より容易に、かつ、より十分にフック要素3482に係合する。
【0102】
フック要素またはフックファスナはまた、超音波結合方法によって所望の不織布表面上に形成されることができる(超音波結合形成フック。例えば、適当な方法の説明について米国特許第8,784,722号「フックファスナを製造するための方法および装置」参照)。この方法によって、フックは、基板上に、好ましくはPE裏面シート上に直接形成されることができる。フックは、コアインサート-外側シェルを位置決めするために適当ないずれの場所にもいかなる形態でも配置することができる。
【0103】
フックファスナはまた、(コアインサートの)特定の領域に、その固有の剛性により剛性を追加するのに利用することができる。フックファスナはまた、接合部材により、および、影響される構成要素を不動化することによって剛性を付与する。例えば、必要ならば、目標帯域の締結領域が、剛性を追加することができるであろう。反対に、ファスナを適当に配置することによって、折り曲げを促進することができる。例えば、股部領域では、V型折り曲げ部が有利ならば、2つのフックファスナストリップを長手方向中央線の両側に配置することによって、その形状を促進することができる。次いで、複合材は、機械方向(MD)中央線に沿ってより容易に折り曲がることができる。加えて、外側シェルが、(例えば、
図1-
図11の先のシャシー形態で提供されるように)弾性化される場合には、折り曲げを向上させることができる。
【0104】
別の実施形態では、副使い捨て不織層が、シェル上、かつ、コアインサートの下に設けられるのがよい。かかる追加の不織層は、低目付メルトブロー不織布でできているのがよい。この追加の副層は、コアインサートから分離されることが意図されているのみならず、捨てるために、外側シェルの内側面から取り外し可能である。取り外し可能(かつ使い捨て可能)にするために、追加の副層には、外側シェルの内側面または外側シェル上の着床領域の一部または全部上に付けられる剥離可能な感圧接着材が付けられる。代替的には、追加の副層には、外側シェルの内側面に取り外し可能に取り付けるための接着材または他の接着手段が付けられるのがよい。したがって、多数の副層が、1つの外側シェルとともに使用されることができ、多数のコアインサートが、1つの副層とともに使用されることができる。コアインサートの下に配置されて、この追加の使い捨て副層は、さもなくば外側シェルに到達するかもしれない廃棄物こぼれまたはよごれを捕獲し、および/または、吸収するのに役立つ。これにより、外側シェルの洗浄およびよごれが最小にされ、それによって、その更なる使用を延長し、または、促進する。別の実施形態では、使い捨て吸収性物品は、多数の取り外し可能な層を備える。
【0105】
図35を参照すると、別の実施形態では、複数の間隔を隔てて配置された締結ストリップ3505(機械方向に配向されている)が、コアインサート3513(
図35で破線でのみ示されている)と取り外し可能に係合可能である(着床領域3507の)外側シェル3505の内側面上に設けられている。
図35Aは、外側シェル3505、および、外側シェル3505の内側面上に支持された取り外し可能なコアインサート3513(コアインサート3513は、簡単化された形態で示されている)を有する使い捨て吸収性物品の横方向(CD-方向)断面図を提供する。締結ストリップ3515は、間隔を隔てて配置されており、かくして、
図35Aに示されているように一定間隔でコアインサート包囲体3513を固定する。締結ストリップのかかる配置は、コアインサート包囲体3513内または下での多数の波形3517の形成を促進し、これによっても、コア包囲体3515と外側シェル3505の間、および、締結ストリップ3511の間の対応する空隙スペースができる。別の実施形態では、波形の形成は、外側シェル3505のシャシー上の弾性化(および、時として、コアインサート上の弾性化)によって向上され、助けられる。
図35の実施形態では、横断方向弾性体3519が設けられている。長手方向に伸ばされて、空隙スペースは、吸収性物品と外側環境との間の改善された空気交換に貢献するチャンネル3517を提供し、チャンネル3517として作用する。これは、快適さのみならず、潜在的により低い相対湿度を提供し、それによって、皮膚の健康を促進する。かかる状態はまた、外側シェルの寿命を促進し、外側シェルとともに使用されるコアインサートの数の増加を促進する。
【0106】
別の実施形態では、締結ストリップは、コアインサートの長手方向端へり部に向かってコアインサートの長手方向端へり部近くに延び、同じ端へり部までのチャンネルの延長を確保する。このようにして、チャンネルと外側空気との連通が向上される。他の実施形態では、他の実施形態では、空隙スペースまたはチャンネルは、横方向または横断方向に延びる。
【0107】
図36および
図36Aは、チャンネルの代替形態を形成するためにファスナの異なる配置を利用した代替実施形態を示しており、同じ要素は、同じ参照番号によって示されている。別の点で、
図36は、チャンネルを形成するために、コアインサートと外側シェルとの間の取り外し可能な締結箇所の異なる配置を採用している。換言すると、ファスナの配置が、(チャンネル3611を形成する)所望の空隙スペース3617を生成するための間隔を隔てて配置された固定箇所の配置を提供する限りで、異なるタイプのファスナを使用することができる。
図36では、細長いストリップは、離散的なファスナパッドで代替されている。各ファスナパッド3611は、固定箇所の大部分を提供し、それにより、(上から見て)集中された窪みができる。その結果、枕状構造が、インサートの快適さおよび感覚を向上させる。
【0108】
図35および
図36の形態の(外側シェルシャシー内の)横断方向弾性体の使用は、より際立った、比較的より大きな容積を有するチャンネルを提供する。弾性体を中央に集中させ、チャンネルを長手方向に延長させることによって、チャンネル容積の有利な勾配が形成される(弾性化された帯域でより大きく、他の場所でより小さい)。外側シェルが空気透過性であり、空気交換が向上されるので、空気間隙の機能および利益がなお存在する。第2に、使い捨て吸収性物品は、典型的には、股部領域でより濡れるため、中央領域における弾性体およびより際立ったチャンネルの配置は、最良である。
【0109】
上記した空隙スペースまたはチャンネルは、上記のポケットで構成された吸収性コアインサート、または、超吸収性粒子の凝集物によっても設けることができる。ポケットパターンがポケット間の空隙スペースおよびチャンネルを形成し、それによって、また、上記の枕状構造が提供される。適当な結合パターンが、各々が本願の譲受人に現在譲受されているWO2015/002934A2およびWO2014/145312A2(両者は、出典を明示することによりその開示内容がすべての目的のために本開示の一部とされる)に見出される。好ましい結合パターンには、WO2014/145312A2の
図15A-
図15Dに提供されたものがある。結合パターンまたは形態は、コアインサートの両側に形成されることに留意すべきである。かくして、外側シェルの着床部に面する側は、そのように構成されるであろう。
【0110】
上記のように、外側シェルと吸収性コアインサートの間の空気間隙は、おむつの湿った内部と外側環境との間の空気交換を促進し、それによって、おむつの内側の全体的な相対湿度を低下させる。かかる状態は、より乾いた皮膚およびより良好な皮膚健康に通じる。
【0111】
図37および
図37Aは、V字形折り曲げ部を促進するための補剛部を使用する代替実施形態を示しており、同じ要素は、同じ参照番号によって示されている。この実施形態では、フックファスナ3711が、ファスナと補剛部の両方として使用されている。より剛性の材料でできていることにより、フックファスナは、補剛部とファスナの二重の役割を果たし、着用されるときにV字形折り曲げ部を構成する。
図37Aを参照されたい。
【0112】
図38は、使用者によって着用される本開示による使い捨て吸収性物品の実施形態(A、B、C)を示している。実施形態A-Cは、異なる配置箇所におけるクリップおよびプラグ組み合わせの形態のコアインサート-外側シェルリテーナ3810の配置を示している。クリップは、軟質プラスチックで作られているのがよい。実施形態A-Cはまた、インサートとともに使用されるのに適した外側シェルシャシーのための例示的な弾性形態を示している。1つまたはそれ以上のリテーナを使用することができる。好ましくは、リテーナは、外側シェル-コアインサートの中央線に沿って配置されている。さらに、(外側シェル上の)リテーナクリップは、外側シェルの外側または外側シェルの内側上に取り付けられるのがよい。リテーナクリップはまた、永久的に固定されてもよいし、或いは、取り外し可能にされてもよい。
【0113】
図39A-
図39Bは、本開示による、使い捨て吸収性物品とともに使用されるための代替的なコアインサート-外側シェルリテーナ3902の詳細を示している。
図39Aに示されているように、例えば、コアインサートの突出する束3902(突出部またはプラグ)が、コアインサート3910を保持するためにクリップ3912の狭いジョー内に集められる。
図39Bでは、リテーナまたはクリップ3912は、外側シェル3913の内側上に取り付けられる。リテーナクリップ3912内へのインサート束またはプラグ3914の嵌合を助けるために、補剛部が使用されるのがよい。
図39Cでは、2つの補剛部3930が 束またはプラグの先端または頂点上に設けられている。この配置では、補剛部3930は、リテーナクリップ内へのコアインサート(プラグ)の実際の挿入および保持を助ける。
図39Dでは、補剛部3930は、コアインサートが外側シェルに取り外し可能に係合されるときに、リテーナクリップの外側に残るコアインサートの部分上に設けられている。補剛部は、コアインサート束またはプラグの一部を形成しない。しかしながら、補剛部は、形状を付加し、
図39Dに示されているように、束またはプラグを構成する折り曲げ部を方向付けるように機能する。
【0114】
上述したように、本開示の使い捨て吸収性物品は、更なる使用のために同じ外側シェルに新しいインサートが続けて締結できるように、コアインサートを外側シェルに締結することにより、取り外し可能に係合される手段を提供する。係合されている間、コアインサートは、同じ取り外し可能な係合手段を使用して、使用のために外側シェル内に保持される。好ましくは、締結手段は、コアインサートを係合させ、受け入れ、および、保持するための外側シェル上の保持構造またはリテーナを含む。さらに、その締結手段は、好ましくは、持構造内に、または、保持構造により受け入れられ、取り外し可能に保持されるためのコアインサート上の受け入れ可能な、または、挿入可能な装置または構造を含む。しかしながら、外側シェルおよびコアインサート上の締結構造は、それぞれ、スイッチされてもよい。好ましい配置を記載しているが、リセプタクル(または窪み)および突出部(またはプラグ)、フックおよびループのようなファスナおよび締結システムの組み合わせを含む、本願に記載された締結構造の組み合わせのいずれも、スイッチすることができる。
【0115】
本発明およびその利点を詳細に説明してきたけれども、添付の特許請求の範囲に記載されている本発明の精神および範囲から逸脱することなく、種々の変更、交換、および、代替を行うことができることを理解すべきである。さらに、本願の範囲は、本明細書に記載されたプロセス、機械、製造、事項の組み合わせ、手段、方法、および、工程の特定の実施形態に限定されることを意図していない。当業者は、本願の開示から容易に理解するように、本願に記載されている対応する実施形態と実質的同じ機能を実行し、または、実質的に同じ結果を達成する、現在存在する、或いは、後に開発されるプロセス、機械、製造、事項の組み合わせ、手段、方法、または、工程を、本発明にしたがって利用することができる。したがって、添付の特許請求の範囲は、それらの精神内に、かかるプロセス、機械、製造、事項の組み合わせ、手段、方法、または、工程を含むことを意図している。
以下に本発明の実施態様を記載する。
(実施態様1)外側シェルと、
該外側シェルの内側面上に支持された取り外し可能な使い捨て吸収性コアインサートと、を含み、前記コアインサートは、前記外側シェルの前記内側面に取り付けられ、前記外側シェルの前記内側面から取り外し可能であり、
前記内側面は、前記吸収性コアインサートを受け入れるための保持構造をさらに含み、前記コアインサートは、前記保持構造に取り付け可能であり、かつ、前記保持構造から取り外し可能である、使い捨て吸収性物品。
(実施態様2)前記保持構造に取り付け可能であり、かつ、前記保持構造から取り外し可能である第2の吸収性コアインサートをさらに含む、実施態様1に記載の使い捨て吸収性物品。
(実施態様3)前記外側シェルは、前記内側面上に着床部を含み、前記第1のコアシェルおよび前記第2のコアシェルの各々は、前記保持構造に取り付けられるときに前記着床部上に配置される、実施態様2に記載の使い捨て吸収性物品。
(実施態様4)前記保持構造は、前記コアインサートおよび前記外側シェル上に設けられたフックおよびループシステムの一部を形成する、実施態様1に記載の使い捨て吸収性物品。
(実施態様5)前記保持構造は、前記コアインサートまたは前記外側シャル上に設けられた接着材を含む、実施態様1に記載の使い捨て吸収性物品。
(実施態様6)前記コアインサートを前記外側シェルに取り付ける接着ストリップをさらに含む、実施態様1に記載の使い捨て吸収性物品。
(実施態様7)前記コアインサートは、該コアインサートを前記外側シェルに取り付けるために前記外側シェル上に設けられた窪みに係合される突出部を含む、実施態様5に記載の使い捨て吸収性物品。
(実施態様8)前記窪みは、前記突出部を受け入れるためのリセプタクルである、実施態様7に記載の使い捨て吸収性物品。
(実施態様9)前記突出部は、1つまたはそれ以上の弾性体によって形状決めされている、実施態様8に記載の使い捨て吸収性物品。
(実施態様10)前記窪みは、1つまたはそれ以上の弾性体によって形状決めされている、実施態様8に記載の使い捨て吸収性物品。
(実施態様11)前記コアインサートは、頂部層と基部層との間に配置された吸収性材料層をさらに含む、実施態様1に記載の使い捨て吸収性物品。
(実施態様12)前記コアインサートは、前記吸収性材料層の各側に沿って配置され、前記吸収性材料層の各側から間隔を隔てて配置された1つまたはそれ以上の弾性体をさらに含む、実施態様11に記載の使い捨て吸収性物品。
(実施態様13)前記コアインサートは、前記吸収性材料層の各側に沿って配置された1つまたはそれ以上の弾性体をさらに含み、前記弾性体の部分は、前記吸収性材料層に接触している、実施態様11に記載の使い捨て吸収性物品。
(実施態様14)前記コアインサートは、前記吸収性材料層の2つの対向側縁部の各々に沿って配置された立ち上がり脚部カフをさらに含み、前記脚部カフは、1つまたはそれ以上の弾性撚糸を含む、実施態様11に記載の使い捨て吸収性物品。
(実施態様15)前記コアインサートは、前記コアセクションのまわりに形成された円形バリアを形成する立ち上がり脚部カフをさらに含み、前記脚部カフは、1つまたはそれ以上の弾性撚糸を含む、実施態様11に記載の使い捨て吸収性物品。
(実施態様16)前記外側シェルは、前記コアインサートの前記脚部カフから外方に配置された弾性化脚部カフをさらに含む、実施態様15に記載の使い捨て吸収性物品。
(実施態様17)前記吸収性材料層に沿って配置された湾曲弾性体をさらに含む、実施態様11に記載の使い捨て吸収性物品。
(実施態様18)前記外側シェルは、折り曲げフラップを形成するように折り曲げられた1つまたはそれ以上の端領域をさらに含み、前記コアの端領域が、前記コアを前記外側シェルに取り付けるように前記フラップの下に取り付けられ、前記保持構造は、前記折り曲げフラップを含む、実施態様1に記載の使い捨て吸収性物品。
(実施態様19)前記折り曲げフラップは、前記端領域にダムバリアを形成する、実施態様18に記載の使い捨て吸収性物品。
(実施態様20)前記フラップと前記外側シェルとの間に、前記インサートを受け入れるための間隙が設けられている、実施態様18に記載の使い捨て吸収性物品。
(実施態様22)前記保持構造は、前記コアインサートを前記外側シェル内に保持するリセプタクルを含み、前記コアインサートは、前記リセプタクルおよび前記外側シェルから取り外し可能である、実施態様1に記載の使い捨て吸収性物品。
(実施態様23)前記リセプタクルは、少なくとも部分的に、前記リセプタクルの形状を形成するクリップを含む、実施態様22に記載の使い捨て吸収性物品。
(実施態様24)前記保持構造は、前記外側シェル上に設けられたリセプタクルに取り外し可能に保持されるように前記コアインサート上に形成された突出部分を含む、実施態様1に記載の使い捨て吸収性物品。
(実施態様25)前記突出部分を部分的に形成する補剛部をさらに含む、実施態様24に記載の使い捨て吸収性物品。
(実施態様26)前記保持構造は、前記コアインサートの基層上に配置され、前記内側面に係合するように外方に突出する複数のファスナを含み、前記ファスナは、該ファスナ、前記コアインサート、および、前記外側シェルの間に空隙スペースを構成するように間隔を隔てて配置されており、前記空隙スペースは、前記コアインサートの下の中央領域から外方に延びる空気チャンネルを提供する、実施態様1に記載の使い捨て吸収性物品。
(実施態様27)前記コアインサートの前記基部層上に設けられた複数の間隔を隔てて配置された突出部をさらに含み、前記突出部は、前記コアインサートと前記内側面との間に空気チャンネルを形成するように前記内側面に係合する、実施態様1に記載の使い捨て吸収性物品。
(実施態様28)前記突出部は、前記外側シェルの前記内側面に係合するフックファスナを含む、実施態様27に記載の使い捨て吸収性物品。
(実施態様29)前記突出部は、細長い締結ストリップである、実施態様28に記載の使い捨て吸収性物品。
(実施態様30)使い捨て吸収性物品の外側シェルに取り付けるための使い捨て吸収性コアインサートであって、該使い捨て吸収性コアインサートは、
頂部材料層と、
基部材料層と、
前記頂部材料層と前記基部材料層との間に配置された吸収性コア材料層と、
前記コアインサートが、使い捨て吸収性物品の外側シェルから取り外し可能であるように、前記コアインサートを使い捨て吸収性物品の再使用可能な外側シェルに取り付けるためのファスナと、を含む、使い捨て吸収性コアインサート
(実施態様31)前記ファスナは、前記外側シェル上に設けられたリセプタクルに取り外し可能に係合するように前記基部材料層上に形成された突出部分を含む、実施態様30に記載の使い捨て吸収性コアインサート。
(実施態様32)前記突出部分を部分的に形成するように前記突出部分のまわりに配置された弾性撚糸をさらに含む、実施態様31に記載の使い捨て吸収性コアインサート。
(実施態様33)前記突出部分を部分的に形成する補剛部をさらに含む、実施態様31に記載の使い捨て吸収性コアインサート。
(実施態様34)前記補剛部は、前記基部材料層上に折り曲げ線を形成するように前記基部材料層上に配置された材料ストリップであり、前記材料ストリップは、前記基部材料層よりも大きい剛性を有する、実施態様33に記載の使い捨て吸収性コアインサート。
(実施態様35)前記頂部材料層および前記基部材料層は、不織材料で作られている、実施態様30に記載の使い捨て吸収性コアインサート。
(実施態様36)使い捨て吸収性組立体であって、該使い捨て吸収性組立体は、
外側シェルと、
前記外側シェルと取り外し可能に係合可能な使い捨て吸収性コアインサートと、を含み、前記コアインサートは、吸収性組成を有する吸収性コア材料セクションを含む、使い捨て吸収性組立体。
(実施態様37)前記外側シェルは、リセプタクルを含み、前記コアインサートは、前記リセプタクルに取り外し可能に保持されるように形成された突出部分を含む、実施態様36に記載の使い捨て吸収性組立体。
(実施態様38)前記リセプタクルは、クリップにより部分的に形成されている、実施態様37に記載の使い捨て吸収性組立体。
(実施態様39)前記外側シェルおよび前記コアインサートの一方は、フックおよびループ締結組み合わせのフック部分を含み、前記フック部分は、複数のフック要素を含む、実施態様36に記載の使い捨て吸収性組立体。
(実施態様40)前記外側シェルおよび前記コアインサートの他方は、フックおよびループ締結組み合わせのループ部分を含む、実施態様39に記載の使い捨て吸収性組立体。
(実施態様41)前記ループ部分は、不織材料の表面によって提供される、実施態様40に記載の使い捨て吸収性組立体。
(実施態様42)不織材料の前記表面は、前記コアインサートの裏面シートの一部である、実施態様41に記載の使い捨て吸収性組立体。
(実施態様43)不織材料の前記表面は、前記外側シェルの身体側表面の一部である、実施態様41に記載の使い捨て吸収性組立体。
(実施態様44)不織材料の前記表面は、前記フック要素と係合可能なループ要素を保護するように弾性要素によってギャザー化されている、実施態様41に記載の使い捨て吸収性組立体。
(実施態様45)使い捨て吸収性組立体を製造する方法であって、該方法は、
再使用可能な外側シェルおよび使い捨てコアインサートを準備し、
前記コアインサートを前記外側シェル内に取り外し可能に係合させ、それにより、使用のための使い捨て吸収性物品を組み立てることを含み、前記コアインサートは、前記吸収性物品の取り外し可能な吸収性コアを提供する、方法。
(実施態様46)前記コアインサートを前記外側シェルから取り外し、
第2のコアインサートを前記外側シェル内に取り外し可能に係合させ、それにより、使用のための使い捨て吸収性物品を組み立てることをさらに含む、実施態様45に記載の方法。
(実施態様47)前記第2のコアインサートは、前記第1のコアインサートと同じ位置で前記外側シェル内に位置決めされる、実施態様46に記載の方法。
(実施態様48)前記取り外し可能に係合させることは、前記コアインサート上に設けられた突出部を前記外側シェル上に設けられたリセプタクルに取り付けることを含み、前記取り外しは、前記リセプタクルから前記突出部を取り外すことを含む、実施態様45に記載の方法。