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特許7004698バッテリーセルキャリヤ及び多数のバッテリーセルキャリヤを含むスタック組立体用のエンクロージャ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-06
(45)【発行日】2022-01-21
(54)【発明の名称】バッテリーセルキャリヤ及び多数のバッテリーセルキャリヤを含むスタック組立体用のエンクロージャ
(51)【国際特許分類】
   H01M 50/204 20210101AFI20220114BHJP
   H01M 50/211 20210101ALI20220114BHJP
   H01M 50/244 20210101ALI20220114BHJP
   H01M 10/613 20140101ALI20220114BHJP
   H01M 10/647 20140101ALI20220114BHJP
   H01M 10/6551 20140101ALI20220114BHJP
   H01M 10/6554 20140101ALI20220114BHJP
   H01M 10/653 20140101ALI20220114BHJP
【FI】
H01M50/204 401H
H01M50/211
H01M50/244 Z
H01M10/613
H01M10/647
H01M10/6551
H01M10/6554
H01M10/653
【請求項の数】 31
(21)【出願番号】P 2019506757
(86)(22)【出願日】2017-04-20
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2019-05-30
(86)【国際出願番号】 CA2017050491
(87)【国際公開番号】W WO2017181284
(87)【国際公開日】2017-10-26
【審査請求日】2020-04-20
(31)【優先権主張番号】62/325,390
(32)【優先日】2016-04-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】518373841
【氏名又は名称】コルヴァス エナジー インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100088694
【弁理士】
【氏名又は名称】弟子丸 健
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100095898
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 満
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 泰史
(72)【発明者】
【氏名】リンドストローム ジェレミー
【審査官】浅野 裕之
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-257391(JP,A)
【文献】特開2014-229559(JP,A)
【文献】特開平11-176403(JP,A)
【文献】特開2015-141887(JP,A)
【文献】特開2008-306010(JP,A)
【文献】特開2014-220087(JP,A)
【文献】特開2004-185933(JP,A)
【文献】特開2017-004676(JP,A)
【文献】欧州特許出願公開第02200109(EP,A2)
【文献】特開2012-248374(JP,A)
【文献】特表2013-503423(JP,A)
【文献】特開2013-125617(JP,A)
【文献】国際公開第2013/171885(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0356684(US,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2007-0025735(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 50/20~50/298
H01M 10/613
H01M 10/647
H01M 10/6551
H01M 10/6554
H01M 10/653
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
セルキャリヤであって、
(a)バッテリーセルを受け入れるセルコンパートメントであって、前記バッテリーセルが前記セルコンパートメントの剛性裏当て材に配置され且つパウチセルである前記セルコンパートメントと、
(b)前記バッテリーセルに熱的に結合される第1の熱伝導性シートの一部を、前記バッテリーセルから遠ざかる方向に付勢し且つ外部ヒートシンクと接触させるために、前記セルコンパートメントに結合された第1のばねとを有する、セルキャリヤ。
【請求項2】
前記第1のばねは、前記セルコンパートメントの周囲を越えて延びている、請求項1記載のセルキャリヤ。
【請求項3】
前記セルコンパートメントは、前記剛性裏当て材から延びていて前記セルコンパートメントを少なくとも部分的に画定する隆起縁部を有する、請求項1又は2記載のセルキャリヤ。
【請求項4】
前記セルコンパートメントに結合されるとともに該セルコンパートメントの周囲を越えて延びる第2のばねを更に有し、前記セルコンパートメントは、多数の側部を有し、前記第1及び前記第2のばねは、セルコンパートメントの互いに異なる側部を越えて延びている、請求項1~3のうちいずれか一に記載のセルキャリヤ。
【請求項5】
前記第1のばねは、片持ちばねから成る、請求項1~4のうちいずれか一に記載のセルキャリヤ。
【請求項6】
前記第1のばねは、前記セルコンパートメントの一側部に沿って連続的に延びている、請求項5記載のセルキャリヤ。
【請求項7】
前記第1のばねは、
(a)一端部が前記セルコンパートメントに固定された片持ち部分と、
(b)支点のところに位置する前記片持ち部分の別の端部に固定されたアクチュエータ部分とを有する、請求項5又は6記載のセルキャリヤ。
【請求項8】
前記第2のばねは、片持ちばねから成る、請求項記載のセルキャリヤ。
【請求項9】
前記第2のばねは、前記セルコンパートメントの一側部に沿って連続的に延びている、請求項8記載のセルキャリヤ。
【請求項10】
前記第2のばねは、
(a)一端部が前記セルコンパートメントに固定された片持ち部分と、
(b)支点のところに位置する前記片持ち部分の別の端部に固定されたアクチュエータ部分とを有する、請求項8又は9記載のセルキャリヤ。
【請求項11】
セルキャリヤ組立体であって、
(a)セルキャリヤを含み、前記セルキャリヤは、
(i)バッテリーセルを受け入れるセルコンパートメントであって、前記バッテリーセルが前記セルコンパートメントの剛性裏当て材に配置され且つパウチセルである前記セルコンパートメントと、
(ii)前記セルコンパートメントに結合された第1のばねとを有し、
(b)前記セルコンパートメント内に配置されたバッテリーセルを含み、
(c)前記バッテリーセルに熱的に結合されるとともに前記第1のばねを越えて延びている第1の熱伝導性シートを含み、前記第1のばねが、前記第1の熱伝導性シートの一部を、前記バッテリーセルから遠ざかる方向に付勢し且つ外部ヒートシンクと接触させるように構成されている、セルキャリヤ組立体。
【請求項12】
前記第1のばねは、前記セルコンパートメントの周囲を越えて延びている、請求項11記載のセルキャリヤ組立体。
【請求項13】
前記第1の熱伝導性シートは、前記バッテリーセルに直に接触している、請求項11又は12記載のセルキャリヤ組立体。
【請求項14】
前記第1の熱伝導性シートは、前記セルキャリヤと前記バッテリーセルとの間に位置している、請求項13記載のセルキャリヤ組立体。
【請求項15】
前記第1の熱伝導性シートは、前記セルキャリヤから遠ざかる方向に向いた前記バッテリーセルの表面上に位置している、請求項13記載のセルキャリヤ組立体。
【請求項16】
前記セルコンパートメントは、前記剛性裏当て材から延びていて前記セルコンパートメントを少なくとも部分的に画定する隆起縁部を有する、請求項11~15のうちいずれか一に記載のセルキャリヤ組立体。
【請求項17】
(a)前記セルコンパートメントに結合されるとともに該セルコンパートメントの周囲を越えて延びる第2のばねを更に有し、前記セルコンパートメントは、多数の側部を有し、前記第1及び前記第2のばねは、セルコンパートメントの互いに異なる側部を越えて延び、
(b)前記バッテリーセルに熱的に結合されるとともに前記第2のばねを越えて延びている第2の熱伝導性シートを含む、請求項11~16のうちいずれか一に記載のセルキャリヤ組立体。
【請求項18】
前記第2の熱伝導性シートは、前記バッテリーセルに直に接触している、請求項17記載のセルキャリヤ組立体。
【請求項19】
前記第2の熱伝導性シートは、前記セルキャリヤと前記バッテリーセルとの間に位置している、請求項18記載のセルキャリヤ組立体。
【請求項20】
前記第2の熱伝導性シートは、前記セルキャリヤから遠ざかる方向に向いた前記バッテリーセルの表面上に位置している、請求項18記載のセルキャリヤ組立体。
【請求項21】
前記第1のばねは、片持ちばねから成る、請求項11~16のうちいずれか一に記載のセルキャリヤ組立体。
【請求項22】
前記第1のばねは、前記セルコンパートメントの一側部に沿って連続的に延びている、請求項21記載のセルキャリヤ組立体。
【請求項23】
前記第1のばねは、
(a)一端部が前記セルコンパートメントに固定された片持ち部分と、
(b)支点のところに位置する前記片持ち部分の別の端部に固定されたアクチュエータ部分とを有する、請求項21又は22記載のセルキャリヤ組立体。
【請求項24】
前記第2のばねは、片持ちばねから成る、請求項17記載のセルキャリヤ組立体。
【請求項25】
前記第2のばねは、前記セルコンパートメントの一側部に沿って連続的に延びている、請求項24記載のセルキャリヤ組立体。
【請求項26】
前記第2のばねは、
(a)一端部が前記セルコンパートメントに固定された片持ち部分と、
(b)支点のところに位置する前記片持ち部分の別の端部に固定されたアクチュエータ部分とを有する、請求項24又は25記載のセルキャリヤ組立体。
【請求項27】
バッテリーモジュールであって、
(a)請求項11~26のうちいずれか一に記載の前記セルキャリヤ組立体を多数個、互いに連続して結合して成るスタック組立体と、
(b)前記スタック組立体を収容したスタックエンクロージャとを含み、前記スタックエンクロージャは、
(i)ハウジングを有し、
(ii)前記ハウジングに結合されたヒートシンクを有し、このヒートシンクは、熱インターフェース材料の層と、この熱インターフェース材料の層に熱的に結合された冷却プレートと、を備え、前記スタック組立体は、前記第1の熱伝導性シートが前記ヒートシンクに接触するよう前記ヒートシンク内に位置決めされ、
(iii)前記セルキャリヤ組立体の各々の前記第1のばねが前記ヒートシンクに押し付けられるよう前記スタック組立体を前記ヒートシンクに押し付ける圧縮機構体を有する、バッテリーモジュール。
【請求項28】
前記スタック組立体は、請求項17記載のセルキャリヤ組立体の前記第2の熱伝導性シート及び前記第2のばねを含み、前記圧縮機構体は、前記セルキャリヤ組立体の各々の前記第2のばねが前記ヒートシンクに押し付けられるよう前記スタック組立体を前記ヒートシンクに押し付けている、請求項27記載のバッテリーモジュール。
【請求項29】
前記ヒートシンクは、前記スタックエンクロージャの互いに反対側の側部に設けられた第1のヒートシンクと第2のヒートシンクを有する、請求項28記載のバッテリーモジュール。
【請求項30】
バッテリーモジュールであって、
(a)請求項11~26のうちいずれか一に記載の前記セルキャリヤ組立体を多数個、互いに連続して結合して成るスタック組立体と、
(b)前記スタック組立体を収容したスタックエンクロージャとを含み、前記スタックエンクロージャは、
(i)側壁を備えたハウジングを有し、
(ii)前記ハウジングに結合されたヒートシンクを有し、このヒートシンクは、熱インターフェース材料の層と、この熱インターフェース材料の層に熱的に結合された冷却プレートと、を備え、前記スタック組立体は、前記第1の熱伝導性シートが前記ヒートシンクに接触するよう前記ヒートシンク内に位置決めされており、前記ハウジングの前記側壁は、前記ハウジングと前記ヒートシンクが互いに結合されると、前記スタック組立体を前記ヒートシンク中に押し込むよう寸法決めされている、バッテリーモジュール。
【請求項31】
前記側壁の各々は、第1のリップを有し、前記ヒートシンクは、各々が前記ハウジングと前記ヒートシンクを互いに固定するよう前記第1のリップと嵌合可能な1対の第2のリップを有する、請求項30記載のバッテリーモジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バッテリーセルキャリヤ及び多数のバッテリーセルキャリヤを含むスタック組立体用のエンクロージャに関する。
【背景技術】
【0002】
化石燃料は、工業用と民生用の両方においてエネルギー源として置き換えが続いている。化石燃料を置き換えている一手法は、内燃エンジンを電気モータに置き換えることによってである。内燃エンジンを電気モータに置き換えるには、典型的には、バッテリーモジュール用の燃料タンクを、電気モータを作動させるのに必要な電気をもたらすバッテリーモジュールと取り替える必要がある。
【0003】
バッテリーモジュールは、典型的には、直列及び並列のうちの一方又は両方の状態で電気的に接続された多数のバッテリーセルを含む。バッテリーセルの例示の一形式は、「パウチセル」であり、このパウチセルでは、従来型バッテリーセルの剛性外部が可撓性パウチに置き換えられる。可撓性かつ熱伝導性のタブがパウチの縁から延びてセルの電極に溶接されており、これらセルの電極は、パウチ内に収容され、これらタブにより、セルを負荷に電気的に接続することができる。パウチセルは、リチウムポリマーバッテリの化学的性質を有する場合が多い。
【0004】
従来型バッテリーセルの剛性外部を可撓性パウチと取り替えることにより、バッテリーモジュールの重量が減少するが、セルの固有の構造的健全性が低下する。健全性のこの低下を補償するため、バッテリーモジュール内のパウチセルの各々は、典型的には、バッテリーセルキャリヤ内に位置し、バッテリーセルキャリヤは、実用に十分な構造的健全性を有するスタック組立体を形成するよう互いに物理的に結合されている。スタック組立体は、エンクロージャ内に収容され、エンクロージャは、スタック組立体を周囲環境から保護する。
【発明の概要】
【0005】
第1の観点によれば、セルキャリヤが提供され、このセルキャリヤは、バッテリーセルを受け入れるセルコンパートメントと、セルコンパートメントに結合された第1のばねをを有する。
【0006】
第1のばねは、セルコンパートメントの周囲を越えて延びるのが良い。
【0007】
セルコンパートメントは、剛性裏当て材と、剛性裏当て材から延びていてセルコンパートメントを少なくとも部分的に画定する隆起縁部とを有するのが良い。
【0008】
セルキャリヤは、セルコンパートメントに結合された第2のばねを更に有するのが良い。第2のばねは、セルコンパートメントの周囲を越えて延びるのが良い。
【0009】
セルコンパートメントは、多数の側部を有するのが良く、第1及び第2のばねは、セルコンパートメントの互いに異なる側部を越えて延びるのが良い。
【0010】
第1のばねは、片持ちばねから成るのが良い。
【0011】
第1のばねは、セルコンパートメントの一側部に沿って連続的に延びるのが良い。
【0012】
第1のばねは、一端部がセルコンパートメントに固定された片持ち部分と、支点のところに位置する片持ち部分の別の端部に固定されたアクチュエータ部分とを有するのが良い。
【0013】
第2のばねは、片持ちばねから成るのが良い。
【0014】
第2のばねは、セルコンパートメントの一側部に沿って連続的に延びるのが良い。
【0015】
第2のばねは、一端部がセルコンパートメントに固定された片持ち部分と、支点のところに位置する片持ち部分の別の端部に固定されたアクチュエータ部分とを有するのが良い。
【0016】
別の観点によれば、セルキャリヤ組立体が提供される。セルキャリヤ組立体は、セルキャリヤを含み、セルキャリヤは、バッテリーセルを受け入れるセルコンパートメントと、セルコンパートメントに結合された第1のばねとを有する。セルキャリヤ組立体は、セルコンパートメント内に配置されたバッテリーセルと、バッテリーセルに熱的に結合されるとともに第1のばねを越えて延びている第1の熱伝導性シートとを更に含む。
【0017】
第1のばねは、セルコンパートメントの周囲を越えて延びるのが良い。
【0018】
第1の熱伝導性シートは、バッテリーセルに直に接触するのが良い。
【0019】
第1の熱伝導性シートは、セルキャリヤとバッテリーセルとの間に位置するのが良い。
【0020】
第1の熱伝導性シートは、セルキャリヤから遠ざかる方向に向いたバッテリーセルの表面上に位置するのが良い。
【0021】
セルコンパートメントは、剛性裏当て材と、剛性裏当て材から延びていてセルコンパートメントを少なくとも部分的に画定する隆起縁部とを有するのが良い。
【0022】
セルキャリヤ組立体は、セルコンパートメントに結合された第2のばねを更に含むのが良い。
【0023】
第2のばねは、セルコンパートメントの周囲を越えて延びるのが良い。
【0024】
セルコンパートメントは、多数の側部を有するのが良く、第1及び第2のばねは、セルコンパートメントの互いに異なる側部を越えて延びるのが良い。第2の熱伝導性シートがバッテリーセルに熱的に結合されるとともに第2のばねを越えて延びるのが良い。
【0025】
第2の熱伝導性シートは、バッテリーセルに直に接触するのが良い。
【0026】
第2の熱伝導性シートは、セルキャリヤとバッテリーセルとの間に位置するのが良い。
【0027】
第2の熱伝導性シートは、セルキャリヤから遠ざかる方向に向いたバッテリーセルの表面上に位置するのが良い。
【0028】
第1のばねは、片持ちばねから成るのが良い。
【0029】
第1のばねは、セルコンパートメントの一側部に沿って連続的に延びるのが良い。
【0030】
第1のばねは、一端部がセルコンパートメントに固定された片持ち部分と、支点のところに位置する片持ち部分の別の端部に固定されたアクチュエータ部分とを有するのが良い。
【0031】
第2のばねは、片持ちばねから成るのが良い。
【0032】
第2のばねは、セルコンパートメントの一側部に沿って連続的に延びるのが良い。
【0033】
第2のばねは、一端部がセルコンパートメントに固定された片持ち部分と、支点のところに位置する片持ち部分の別の端部に固定されたアクチュエータ部分とを有するのが良い。
【0034】
別の観点によれば、ヒートシンクが提供され、このヒートシンクは、熱インターフェース材料の層と、熱インターフェース材料層に熱的に結合された冷却プレートとを有する。
【0035】
熱インターフェース材料層と冷却プレートは、互いに直に接触状態にあるのが良い。
【0036】
ヒートシンクは、熱インターフェース材料層と冷却プレートとの間に配置された拡散プレートと、拡散プレートと冷却プレートとの間に配置された追加の熱インターフェース材料層とを更に有するのが良い。
【0037】
冷却プレートは、フィンを有するのが良い。
【0038】
冷却プレートは、相変化材料を収容した栓付きチャネルを有するのが良い。
【0039】
冷却プレートは、ヒートシンクの外側から接近可能な1対の冷却剤ポートと、ヒートシンク内に収容された冷却剤導管とを有するのが良い。冷却剤導管は、冷却剤ポートに流体結合されるのが良い。
【0040】
ヒートシンクは、冷却プレートの内面から引っ込められたリップを更に有するのが良く、冷却剤導管は、開いておりかつリップから引っ込められており、ヒートシンクは、リップに嵌まるとともにリップに押し付けられたときに冷却剤導管を封止するよう寸法決めされた冷却剤封止プレートを更に有するのが良い。
【0041】
別の観点によれば、バッテリーモジュールであって、上述の観点のうちのいずれか一に記載のセルキャリヤ組立体を多数個、互いに連続して結合して成り又はかかるセルキャリヤ組立体の組み合わせを含むスタック組立体と、スタック組立体を収容したスタックエンクロージャとを含むバッテリーモジュールが提供される。スタックエンクロージャは、ハウジングと、ハウジングに結合された上述の観点のうちのいずれか一に記載のヒートシンク又はかかるヒートシンクの組み合わせとを有するのが良い。スタック組立体は、第1の熱伝導性シートがヒートシンクに接触するようヒートシンク内に位置決めされる。バッテリーモジュールは、セルキャリヤ組立体の各々の第1のばねがヒートシンクに押し付けられるようスタック組立体をヒートシンクに押し付ける圧縮機構体を更に有する。
【0042】
圧縮機構体は、張力下にあるハウジングの側壁を含むのが良い。追加的に又は代替的に、圧縮機構体は、ねじ山付きタイロッド及びこれに付随したナット、クランプ(カム動作式又は非カム動作式)、及び端部がヒートシンクに締結されたバンドを含むのが良く、このバンドは、スタック組立体に巻き付けられている。
【0043】
バッテリーモジュールは、第1のヒートシンクと反対側に位置する追加のヒートシンクを含むのが良い。側壁は、ヒートシンクのうちの一方又は両方に取り外し可能に結合可能であるのが良い。例えば、側壁の各々は、第1のリップを有するのが良く、ヒートシンクの各々は、第1のリップと嵌合可能でありかつ側壁とヒートシンクを互いに固定することができるよう位置決めされた第2のリップを有するのが良い。側壁は、張力下にあるよう寸法決めされるのが良く、それによりスタック組立体がハウジング内に配置されるとともに1つ又は2つ以上のヒートシンク及び側壁が互いに固定されると、スタック組立体が圧縮される。
【0044】
スタック組立体は、第2の熱伝導性シート及び第2のばねを含むのが良く、圧縮機構体は、セルキャリヤ組立体の各々の第2のばねがヒートシンクに押し付けられるようスタック組立体をヒートシンクに押し付けるのが良い。
【0045】
別の観点によれば、バッテリーモジュールであって、上述の観点のうちのいずれか一に記載のセルキャリヤ組立体を多数個、互いに連続して結合して成り又はかかるセルキャリヤ組立体の組み合わせを含むスタック組立体と、スタック組立体を収容したスタックエンクロージャとを含むバッテリーモジュールが提供される。スタックエンクロージャは、側壁を備えたハウジングと、ハウジングに結合された上述の観点のうちのいずれか一に記載のヒートシンク又はかかるヒートシンクの組み合わせとを有するのが良い。スタック組立体は、第1の熱伝導性シートがヒートシンクに接触するようヒートシンク内に位置決めされるのが良く、ハウジングの側壁は、ハウジングとヒートシンクが互いに結合されると、スタック組立体をヒートシンク中に押し込むよう寸法決めされるのが良い。
【0046】
側壁の各々は、第1のリップを有するのが良く、ヒートシンクは、各々がハウジングとヒートシンクを互いに固定するよう第1のリップと嵌合可能な1対の第2のリップを有するのが良い。
【0047】
この発明の概要は、必ずしも全ての観点の全体的範囲を記載しているわけではない。他の観点、他の特徴及び他の利点は、特定の実施形態についての以下の説明を読むと当業者には明らかであろう。
【0048】
添付の図面は、1つ又は2つ以上の例示の実施形態を示している。
【図面の簡単な説明】
【0049】
図1A】セルキャリヤの1つの例示の実施形態の前から見た斜視図である。
図1B図1Aのセルキャリヤの後ろから見た斜視図である。
図1C図1Aのセルキャリヤを含むセルキャリヤ組立体の1つの例示の実施形態の断面図である。
図2A】セル組立体の1つの例示の実施形態の前から見た斜視図である。
図2B図2Aのキャリヤの後ろから見た斜視図である。
図2C図2Aのセルキャリヤを含むセルキャリヤ組立体の1つの例示の実施形態の断面図である。
図3】互いに連結されたセルキャリヤ組立体のスタックを含むスタック組立体の斜視図であり、セルキャリヤ組立体の各々が図1Cに示された実施形態のものであることを示す図である。
図4】互いに連結されたセルキャリヤ組立体のスタックを含むスタック組立体の斜視図であり、セルキャリヤ組立体の各々が図2Cに示された実施形態のものであることを示す図である。
図5A図3のスタック組立体に用いられるスタック組立体エンクロージャの1つの例示の実施形態の上から見た斜視図である。
図5B図5Aのスタック組立体エンクロージャの下から見た斜視図である。
図5C図5Aの5C‐5C線に沿って取った図5Aのスタック組立体エンクロージャの断面図である。
図5D図5Aのエンクロージャの一部を構成するヒートシンクの分解組立図である。
図6A図4のスタック組立体に用いられるスタック組立体エンクロージャの1つの例示の実施形態の上から見た斜視図である。
図6B図6Aのスタック組立体エンクロージャの下から見た斜視図である。
図6C図6Aの6C‐6C線に沿って取った図6Aのスタック組立体エンクロージャの断面図である。
図6D図6Aのエンクロージャの一部を構成するヒートシンクの分解組立図である。
図6E図6Dのヒートシンクの一部を構成する冷却プレートの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0050】
バッテリーモジュールを動作させるときの1つの懸念は、モジュールの動作温度に関することである。バッテリーモジュールの温度が例えばモジュールの製造業者によって指定された最大安全動作温度を超えた場合、モジュールの動作効率及び安全性のうちの一方又はこれら両方が損なわれる場合がある。バッテリーモジュールを過度に高い温度で長時間にわたって動作させると、モジュールの寿命が短くなる場合があり、その結果、モジュールの短くなった寿命の間でさえもモジュールの性能が低下する場合がある。加うるに、モジュールを過度に高い温度で動作させると、その結果として、モジュールの爆発又は「熱暴走」が生じる場合があり、これは、破局的な場合がある。
【0051】
本明細書において説明する実施形態は、バッテリーセルキャリヤの実施形態及びバッテリーモジュールを構成するバッテリーセルから熱を運び去り、それによりモジュールの動作温度を安全かつ指定された範囲内に維持するのを助けるよう設計された多数のバッテリーセルキャリヤを含むスタック組立体用のエンクロージャの実施形態である。
【0052】
今、図1A及び図1Bを参照すると、それぞれ、セルキャリヤ100の一実施形態の前から見た斜視図及び後ろから見た斜視図が示されている。セルキャリヤ100は、パウチセル118(図1Cに示されている)が固定されている裏当て材102を有する。裏当て材102は、構造的健全性を目的として比較的剛性であるのが良く、あるいは変形例として、比較的可撓性であっても良い。パウチセル118の固定は、例えば、セル118を裏当て材102に固定する接着剤の使用、クランプ機構体(図示せず)による裏当て材102へのセル118のクランプ、及びセルキャリヤ100がスタック組立体300(図3に示されている)の一部を構成する場合に隣のセルキャリヤ100による裏当て材102へのセル118の押し付けのうちの任意の1つ又は2つ以上によって実施できる。裏当て材102の頂縁沿いに延びる頂壁104a、裏当て材102の底縁に沿って延びる底壁104b、裏当て材102の左側部分を横切って延びる左側壁104c、及び裏当て材102の右側部分に沿って延びる右側壁104dが裏当て材102の前側の側部から垂直に延びており、これら4つの壁104a~104dは、ひとまとまりとなって、パウチセル118を受け入れるセルコンパートメント124を画定している。
【0053】
最も左側の壁122aが裏当て材102の左側の縁に沿って延び、最も左側の壁122a、左側壁104c、頂壁104a、及び底壁104bはひとまとまりとなって、パウチセル118の一部を構成するとともにパウチセル118の電極のうちの一方に電気的に接続されたフォイル(箔)タブを受け入れるよう位置決めされている第1のタブコンパートメント120aを画定している。もしそのように構成されていなければ第1のタブコンパートメント120a内に収容されることになっていたフォイルタブの一部を支持する第1のタブプラットホーム126aが最も左側の壁122aから左側の方向に延びている。同様に、最も右側の壁122bが裏当て材102の右側の縁に沿って延び、最も右側の壁122b、右側壁104d、頂壁104a、及び底壁104bはひとまとまりとなって、パウチセル118の電極のうちの他方に電気的に接続されたパウチセル118のフォイル(箔)タブの別の一部を受け入れるよう位置決めされている第2のタブコンパートメント120bを画定している。もしそのように構成されていなければ第2のタブコンパートメント120b内に収容されることになっていたフォイルタブの一部を支持する第2のタブプラットホーム126bが最も右側の壁122bから右側の方向に延びている。
【0054】
セルキャリヤ100の各コーナー部は、セルキャリヤ100をセルキャリヤ100の前又は後ろに配置された隣のセルキャリヤ100に結合するキャリヤ結合機構体を有する。キャリヤ100の左側コーナー部に連結された2つのキャリヤ結合機構体(「左側コーナー部キャリヤ結合機構体」)は互いに同一である。これらキャリヤ結合機構体の各々は、前方に延びるタブ108及びこれに隣接して位置するスロット110を含み、このスロットの側壁には、隣のセルキャリヤ100のタブ108に取り外し可能に結合する切欠きが設けられている。タブ108及びスロット110の左側には、前方に延びる突出部112が設けられ、この突出部の後ろには、隣のセルキャリヤ100の突出部112を受け入れてこれと締まり嵌め関係をなす凹部114が設けられている。キャリヤ100の右側コーナー部に連結された2つのキャリヤ結合機構体(「右側コーナー部キャリヤ結合機構体」)もまた、互いに同一であり、これら右側コーナー部キャリヤ機構体は、右側コーナー部キャリヤ結合機構体の突出部112及び凹部114が左側コーナー部キャリヤ結合機構体の突出部及び凹部よりも小さいことを除き、左側コーナー部キャリヤ結合機構体と鏡像関係をなしている。
【0055】
第1のばね116aが底壁104bの外面上で延びている。図示の実施形態では、ばね116aは、一端部が底壁104bの外面に固定された湾曲片持ち部分128を有する。実質的に平べったいアクチュエータ部分130が可撓性支点のところで片持ち部分128の他端部に固定されており、このアクチュエータ部分は、以下に詳細に説明するように、スタック組立体エンクロージャとの接触により圧縮されるよう設計されている。
【0056】
ばね116aの特定の一実施形態が図示されているが、異なる実施形態(図示せず)では、ばね116aは、異なる設計のものであっても良い。例えば、ばね116aは、底壁104bに沿って連続的ではなく間欠的に延びても良く、すなわち、ばね116aは、一連の別々のばね部分から成っていても良く、これら別々のばね部分の各々は、独立して圧縮可能である。別の異なる実施形態(図示せず)では、ばね116aは、別形式のばね、例えばコイルばねから成っていても良い。別の異なる実施形態(図示せず)では、ばね116aは、多数の形式のばねの組み合わせから成っていても良く、例えば、ばね116aは、互いに異なる別々のばね部分から成っていても良く、これらばね部分のうちの幾つかは、コイルばねであり、これらばね部分のうちの幾つかは、片持ちばねである。別の異なる実施形態(図示せず)では、ばね116aは、セルコンパートメント124を画定する底壁104bの部分に沿って配置されていなくても良く、例えば、ばね116aは、左下及び右下コーナー部キャリヤ結合機構体のうちの一方又は両方に直接固定されても良く、あるいは図示の実施形態には示されていないセルキャリヤ100の別の部分に固定されても良い。加うるに、図示の実施形態では、ばね116aは、底壁104bの下に延びることによりセルコンパートメント124の周囲を越えて延びているが、別の異なる実施形態(図示せず)では、ばね116aは、セルコンパートメント124の周囲を越えて延びていなくても良い。例えば、ばね116aは、セルコンパートメント124内で延びても良く(例えば、壁104a~104dのうちの任意のものに連結されるとともにセルコンパートメント124の内部に向かって延びていても良く)、スタック組立体エンクロージャは、これがそれにもかかわらず、バッテリーモジュール全体が組み立てられたときにばね116aを圧縮するよう形作られていても良い。
【0057】
図1Cは、図1A及び図1Bに示されたセルキャリヤ100を含むセルキャリヤ組立体150の断面図である。セルキャリヤ組立体150は、パウチセル118及び第1の熱伝導性シート156aを更に含み、この第1の熱伝導性シートは、図示の実施形態では、黒鉛から成る。パウチセル118は、セルコンパートメント124内に直接置かれており、セル118の左側及び右側のタブは、それぞれ、第1及び第2のタブコンパートメント120a,120b内に延びている。熱伝導性シート156aは、セル118の前側の側部上に直接置かれ、セルコンパートメント124から延び出て、底壁104bの上を延び、そしてばね116aのアクチュエータ部分130の下を延びている。
【0058】
以下に詳細に説明するように、熱伝導性シート156aは、それに従って、熱をセル118から導き去り、そしてばね116aは、応従性であることにより、熱伝導性シート156aと外部ヒートシンクの接触を容易にし、それによりセル118からの熱伝導による除去を容易にしている。
【0059】
次に図3を参照すると、上述したようにセルキャリヤ100のキャリヤ結合機構体を用いて連続して互いに機械的に結合された24個のセルキャリヤ組立体150を含むスタック組立体300が示されている。バスバー302が任意適当な電気的形態においてセル118を互いに電気的に結合しており、例えば、図示の実施形態では、セル118は、12s2p配列関係をなして電気的に互いに結合されている。セルキャリヤ組立体150に関連して上述したように、熱伝導性シート156aは部分的に、セルキャリヤ組立体150の下を延びている。
【0060】
次に図5A図5Dを参照すると、図5A及び図5Bは、それぞれ、図3のスタック組立体300を収容するスタック組立体エンクロージャ500の一実施形態の上から見た斜視図及び下から見た斜視図であり、図5Cは、図5Aの5C‐5C線に沿って取った図5Aのエンクロージャ500の断面図であり、図5Dは、図5Aのエンクロージャの一部を構成する第1のヒートシンク504aの分解組立図である。図5A図5Cのエンクロージャは、ハウジング502及び第1のヒートシンク504aを有し、ヒートシンク504aは、フィン付き冷却プレート508に設けられた熱インターフェース層(“TIM”)506を有する。TIM506は、例えば、Saint Gobain Ceramic Materials(商標)、T-Global Technology(商標)、又は3M Company(商標)から選択された材料であるのが良い。TIM506の伝導率は、例えば1~3W/mKであるのが良い。種々の製造技術を用いてハウジング502及び冷却プレート508を製作することができ、例えば、ハウジング502は、図5A図5Cに示されている板金又はシート状金属で作られるのが良く、あるいは変形例として、押し出し加工されても良く、冷却プレート508は、図5A図5Cに示されているように押し出し加工されるのが良い。ハウジング502は、1対の下側リップ510を有し、冷却プレート508は、ハウジング502とヒートシンク504aを連結するよう互いに嵌合可能な1対の上側リップ512を有する。具体的に説明すると、ハウジング502が弾性材料、例えば金属で作られている実施形態では、ハウジング502を非付勢位置から曲げて下側リップ510相互間の距離を増大させることができ、次に冷却プレート508の上側リップ512上に載せ、次に弛緩させてハウジング502を構成している弾性材料がハウジング502をその非付勢位置に戻すことができ、それにより下側リップ510を冷却プレート508の上側リップ512上にロックする。
【0061】
図示の実施形態では、スタック組立体300は、ハウジング502がヒートシンク504aに固定される前にヒートシンク504a上に配置されるのが良く、リップ510,512の位置は、ハウジング502がステップ組立体300をヒートシンク504a中に押し込む圧縮機構体として作用するよう選択されるのが良い。具体的に説明すると、リップ510,512の位置は、リップ510,512が互いにロックされるとハウジング502の頂面が力をスタック組立体300の頂面に加え、それによりスタック組立体300のばね116aをヒートシンク504aに押し付けてスタック組立体300から組立体300の熱伝導性シート156a経由のヒートシンク504aまでの熱伝導を容易にする。この実施形態では、ハウジング502の側壁は、引っ張り状態にあり、他方、ハウジング502は、スタック組立体300を圧縮する。圧縮量は、実施形態によって様々であって良いが、図示の実施形態116aでは、ハウジング502は、スタック組立体300のばね116aを約1mmだけ圧縮する。
【0062】
エンクロージャ500の種々の実施形態が可能である。例えば、1つの異なる実施形態(図示せず)では、ハウジング502と冷却プレート508は、互いに一体であるのが良く、そして1回の押し出し加工により製造されるのが良い。追加的に又は代替的に、スライダを用いてスタック組立体300をエンクロージャ500中に挿入することができ、エンクロージャ500内のスタック組立体300の垂直位置を調節するよう用いられる圧縮機構体は、エンクロージャ500の一部を構成することができ、そしてスタック組立体300の上方に配置可能である。例えば、圧縮機構体は、1つ又は2つ以上のクランプカムを含むが良く、かかるクランプカムは、回されると(例えば、適当な工具、例えばソケットレンチを用いて1/4回転だけ)これらカムをスタック組立体300の頂部に接触させてスタック組立体300をヒートシンク504a中に下方に押し込む。次に、カムは、スタック組立体300のそれ以上の垂直運動を阻止する定位置にロックされるのが良い。スタック組立体300の圧縮により、セルキャリヤ組立体150を構成するセルキャリヤ100のばね116aが付勢され(例えば、上述したように1mmだけ)それにより熱伝導性シート156aがヒートシンク504a中に押し込まれるとともにセル118からヒートシンク504aまでの熱伝導経路を作るとともに改良することによって熱の消散が容易になる。
【0063】
追加の別の実施形態(図示せず)では、追加のカムがヒートシンク504aへの追加の熱伝達が望まれるスタック組立体300上の位置に対応した位置でハウジング502の内側頂面上に配置されるのが良い。追加的に又は代替的に、圧縮機構体は、非カム動作クランプ、端部がヒートシンク504aに締結されるとともにスタック組立体300に巻き付けられるバンド、及びヒートシンク504a及びハウジング502の頂部をまたぐねじ山付きタイロッド及びこれに付随するナットのうちの任意の1つ又は2つ以上を含むのが良い。
【0064】
図5A図5Dのヒートシンク504aの実施形態は、TIM506及び冷却プレート508を有する。TIM506は、スタック組立体300と冷却プレート508との間に応従性インターフェースを提供し、それにより伝導による熱伝達を容易にする。一実施形態では、TIM506は、0.5mm~2mmの間の任意の数値の厚さを有する。一実施形態では、TIM506及びスタック組立体300に向いた冷却プレート508のうちの一方又は両方の側部は、TIM506に向いたスタック組立体300の側部の面積と少なくともほぼ同じ面積を有する。図示の例示の実施形態では、ヒートシンク504aは、約15,000J/Kの熱質量を有する。
【0065】
別の実施形態(図示せず)では、ヒートシンク504aは、ヒートシンク504aの表面を横切る端から端までの一様な温度分布を生じさせ、それによりスタック組立体300の安全動作温度を保証するようヒートシンク504aから引き出されることが必要な最大熱流束を減少させるために追加のTIM及びヒートスプレッダ/キャパシタ(以下、単に「ヒートスプレッダ」又は「熱拡散体」という)を更に有するのが良い。スタック組立体300が冷却プレート508に直に接触しているTIM506に直接押し付けられるのではなく、この他の実施形態では、スタック組立体300は、ヒートスプレッダに直に接触しているTIM506に直接押し付けられる。ヒートスプレッダは、追加のTIMに直接押し付けられ、追加のTIMは、冷却プレート508に直に接触する。ヒートスプレッダの面内熱伝導率とその面貫通熱伝導率の比は、TIMの比よりも高く、したがって、スタック組立体300の底面及びヒートシンク504aの頂面を横切る熱勾配が減少する。この例示の実施形態では、TIMの各々は、1~3W/mKの熱伝導率及び0.5~2mmの厚さを有する。ヒートスプレッダは、100~300W/mK以上の熱伝導率及びTIMの各々の厚さの約2~5倍の厚さを有する。ヒートスプレッダの熱質量は、例えばスタック組立体300が熱暴走を生じていることに起因し又は高いCの充電又は放電に起因して生じる熱発生中のスパイクを吸収することができるよう比較的大きいように選択される。1つの例示の実施形態では、TIMの各々は、1mmの厚さ及び3W/mKの熱伝導率を有し、ヒートスプレッダ又は熱拡散体は、アルミニウムから成り、厚さが5mmである。
【0066】
別の実施形態(図示せず)では、冷却プレート508は、冷却プレート508内に設けられていて相変化材料を収容した導管を有する。導管は、面内方向、面貫通方向、又はこれら両方の方向(例えば、冷却プレート508を貫通して斜め)に延びることができる。別の実施形態(図示せず)では、冷却プレート508は、追加的に又は代替的に、面貫通方向又は面貫通方向と面内方向の両方(例えば、冷却プレート508を通って斜め)に延びる相変化ヒートパイプを有することができ、これらヒートパイプは、冷却プレート508の頂面中に押し込まれても良く、冷却プレート508を貫通し又はこれに沿って延びる導管中に挿入されても良く、あるいはこれら両方が行われても良い。例えば、ヒートシンク504a(例えば、ヒートシンク504aは、空冷式であるのが良い)を横切って熱勾配が存在する実施形態では、ヒートパイプは、ヒートシンク504a全体を通じて熱を再分布させるのに役立ち得る。
【0067】
次に図2A及び図2Bを参照すると、それぞれ、セルキャリヤ100の別の実施形態の前から見た斜視図及び後ろから斜視図が示されている。図1A図1Cに示されたセルキャリヤ100の実施形態の場合と同様、セルキャリヤ100は、例えば接着剤を用いてパウチセル118(図2Cに示されている)が固定された裏当て材102を有する。セルキャリヤ100は、ひとまとまりとなってパウチセル118を受け入れるセルコンパートメント124を画定するよう裏当て材102の頂縁沿いに延びる頂壁104a、裏当て材102の底縁に沿って延びる底壁104b、裏当て材102の左側部分を横切って延びる左側壁104c、及び裏当て材102の右側部分に沿って延びる右側壁104dを更に有する。
【0068】
最も右側の壁122bが裏当て材102の右側の縁に沿って延び、最も右側壁122b、右側壁104d、頂壁104a、及び底壁104bがひとまとまりとなって、セル118のフォイルタブを受け入れるよう位置決めされたタブコンパートメント120を画定する。図1A図1Gの実施形態とは対照的に、図2A図2Gのセルキャリヤ100は、セル118のタブの両方を受け入れるために同一のセルコンパートメント120を用いている。
【0069】
図1A及び図1Bのセルキャリヤ100と同様、図2A及び図2Bのキャリヤ100もまた、セルキャリヤ100をセルキャリヤ100の前又は後ろに配置された隣のセルキャリヤ100に結合するキャリヤ結合機構体を有する。キャリヤ100の上側コーナー部に連結された2つのキャリヤ結合機構体(「上側コーナー部キャリヤ結合機構体」)は互いに同一である。これらキャリヤ結合機構体の各々は、後方に延びるタブ108及びこれに隣接して位置するスロット110を含み、このスロットの側壁には、隣のセルキャリヤ100のタブ108に取り外し可能に結合する切欠きが設けられている。タブ108及びスロット110の右側には、前方に開口した凹部114及び後方に延びる突出部112が設けられ、かかる凹部114及び突出部112は、隣のセルキャリヤ100の突出部112及び凹部114を受け入れてこれらとそれぞれ締まり嵌め関係をなすようになっている。左上側及び右上側コーナー部キャリヤ結合機構体は、互いに同一であり、しかも右上側コーナー部キャリヤ結合機構体の突出部112及び凹部114が左上側コーナー部キャリヤ結合機構体の突出部及び凹部よりも大きいことを除き、互いに鏡像関係をなしている。左上側及び左下側コーナー部キャリヤ結合機構体は、突出部112及び凹部114の位置が取り替えられていることを除き、互いに同一であり、右上側及び右下側のコーナー部キャリヤ結合機構体は、突出部112及び凹部114の位置が取り替えられていることを除き、互いに同一である。別の対をなす前方及び後方に向いた凹部114ならびに前方及び後方に向いた突出部112が、隣のセルキャリヤ100の対応の凹部114及び対応の突出部112と締まり嵌め関係をなすようセルキャリヤ100の左側及び右側の縁のほぼ中間に配置されている。
【0070】
図2A及び図2Bのセルキャリヤ100は、図1A及び図1Bのセルキャリヤ100と同様に第1のばね116aを有する。図2A及び図2Bのセルキャリヤ100は、構成が第1のばね116aの構成と鏡像関係にある第2のばね116bを更に有する。具体的に説明すると、図示の実施形態では、第2のばね116bは、一端部が頂壁104aの外面に固定された湾曲片持ち部分128を有する。実質的に平べったいアクチュエータ部分130が可撓性支点のところで片持ち部分128の他端部に固定され、このアクチュエータ部分は、以下に詳細に説明するようにスタック組立体エンクロージャとの接触により圧縮されるよう設計されている。種々の実施形態では、第2のバネ116bの構成は、図1A及び図1Bを参照して上述したように第1のばね116aの種々の実施形態と類似し又は同一の仕方で様々であって良い。例えば、上述の第1ばね116aに関して説明したように、第2のばね116bは、幾つかの実施形態では、図示のようにセルコンパートメント124の周囲を越えて延びても良く、幾つかの実施形態では、そうでなくても良い。さらに、第1及び第2のばね116a,116bが図示の実施形態においては同一設計のものであるとして図示されているが、異なる実施形態(図示せず)では、ばね116a,116bは、異なる構成のものであっても良い。例えば、第1のばね116aが片持ちばねであるのが良く、他方、第2のばね116bは、コイルばねであるのが良い。
【0071】
次に図2Cを参照すると、図2A及び図2Bのセルキャリヤ100を含むセルキャリヤ組立体150の断面図が示されている。セル118のタブは、セルコンパートメント124から延び出て右側壁104dの上を延び、そしてタブコンパートメント120中に延びている。図2Cでは、第1の熱伝導性シート156aは、セルコンパートメント124内に直接置かれ、セル118は、第1の熱伝導性シート156a上に置かれている。第1の熱伝導性シート156aは、セルコンパートメント124から延び出て、底壁104bの上を延び、そして第1のばね116aのアクチュエータ部分130の上を延びている。第2の熱伝導性シート156bは、キャリヤ100から遠ざかる方向に見たセル118の側部上に直接置かれ、セルコンパートメント124から延び出て頂壁104aの上を延び、そして第2のばね116bのアクチュエータ部分130の上を延びている。
【0072】
図示の実施形態では、第1及び第2の熱伝導性シート156a,156bは互いに同一であるが、異なる実施形態では、シート156a,156bは、互いに異なっていても良い。例えば、シート156a,156bは、互いに異なる形式、互いに異なる寸法、又はこれら両方のものであって良い。さらに、図示の実施形態では、第1のシート156aは、セルキャリヤ100とセル118との間に置かれてキャリヤ100の頂部上に配置されている第2のばね116bの上を延び、そして第2のシート156bが外方に向いたセル118の反対側の側部上に置かれてキャリヤ100の底部上に配置された第1のばね116aの上を延びているが、異なる実施形態(図示せず)では、シート156a,156bの位置決めを変更することができる。例えば、1つの別の実施形態では、第1のシート156aがキャリヤ100の底部の上を延びても良く、そして第2のシート156bがキャリヤ100の頂部の上を延びても良い。もう1つの別の実施形態では、シート156a,156bの両方は、キャリヤ100の同一の側部の上を延びても良い。追加的に又は代替的に、一方又は両方のシート156a,156bは、これらがキャリヤ100の互いに異なる側部の上を延びるよう拡大されても良い。また、追加的に又は代替的に、1枚又は2枚以上の追加のシートがキャリヤ組立体150に追加されても良い。
【0073】
次に図4を参照すると、上述したようにセルキャリヤ100のキャリヤ結合機構体を用いて互いに連続して機械的に結合された図2Cのセルキャリヤ組立体150を24個含むスタック組立体300が示されている。キャリヤ100の頂部の上を延びる第1のシート156aの部分は、図4で見え、他方、図4には示されていないが、第2のシート156bの上述の部分はまた、キャリヤ100の底部の下を延びている。
【0074】
次に図6A図6Eを参照すると、図6A及び図6Bは、それぞれ、図4のスタック組立体300を収容するスタック組立体エンクロージャ500の一実施形態の上から見た斜視図及び下から見た斜視図であり、図6Cは、図6Aの6C‐6C線に沿って取った図6Aのエンクロージャ600の断面図である。図6A図6Cのエンクロージャ500は、その底部に設けられた別の実施形態としての第1のヒートシンク504a、その頂部に設けられたこれとマッチする第2のヒートシンク504b、及び側壁として用いられる圧縮プレート602を有する。図6A図6Cでは、第1のヒートシンク504aと第2のヒートシンク504bは、互いに同一であるが、別の実施形態(図示せず)では、第1のヒートシンク504aと第2のヒートシンク504bは、互いに異なっていても良く、例えば、第1のヒートシンク504bは、図5A図5Cに示されている形式のものであるのが良く、他方、第2のヒートシンク504aは、図6A図6Cに示されている形式のものであるのが良い。図6Dは、第1のヒートシンク504aの分解組立図である。
【0075】
図6A図6Cのヒートシンク504a,504bの各々は、図5A図5Cに示されている実施形態とは異なる冷却プレート508の一実施形態(この冷却プレート508は、図6Eに単独に示されている)、冷却剤封止プレート604、及びTIM506を有する。冷却プレート508は、冷却プレート508の表面中に引っ込められた状態で設けられているリップ610を有し、スタック組立体300はこのリップに当てて置いてある。冷却プレート508は、リップ610から引っ込められた冷却剤導管606を更に有し、導管606の端部は、エンクロージャ500の外部から接近可能な冷却剤ポート608に流体結合されている。封止プレート604がリップ610上に載るとともにこれに封着されると、冷却剤ポート608相互間に流体密シールが作られ、それにより流体(液体又は気体)の冷却剤をポート608のうちの一方からポート608の他方に圧送することができる。封止プレート604は、例えば、リップ610に溶接され又は違ったやり方でこれに結合されるのが良い。
【0076】
図6A図6Dでは、TIM506は、第1のヒートシンク504a上に直接載り、スタック組立体300は、圧縮プレート602によって第1のヒートシンク504aのTIM506に直接押し付けられ、圧縮プレート602は、第2のヒートシンク504bをスタック組立体300の頂部に押し付けている。バッテリーモジュールを組み立てるため、最初に、スタック組立体300を第1のヒートシンク504a上に置き、第2のヒートシンク504bを組立体300上に置く。次に、第2のヒートシンク504bを第1のヒートシンク504aに向かって押し、それにより圧縮プレート612を有するエンクロージャ500の側壁を第1及び第2のヒートシンク504a,504bに取り付けることができるのに十分ばね116a,116b及びその結果として組立体300を圧縮する。具体的に説明すると、ヒートシンク504a,504bの長手方向に延びる縁の各々は、ヒートシンクリップ614を有し、圧縮プレート612の長手方向に延びる縁の各々は、ヒートシンクリップ614の各々と対応関係をなして嵌合可能な圧縮プレートリップ616を有する。組立体300が圧縮されている間、圧縮プレート612は、ヒートシンク504a,504b相互間で長手方向に滑らされてヒートシンクと圧縮プレートリップ614,616が互いにインターロックするようにするかあるいは圧縮プレート612は、曲げられてヒートシンク504a,504b相互間に側方に配置されるかのいずれかが行われるのが良い。追加的に又は代替的に、圧縮プレート612とヒートシンク504a,504bは、異なる仕方で固定されても良い。例えば、圧縮プレート612とヒートシンク504a,504bは、互いにねじで固定されても良く、あるいは別形式の締結具を用いて違ったやり方で固定されても良い。
【0077】
圧縮プレート612は、リップ614,616がいったんインターロックされるとともに第2のヒートシンク504bに加えられた初期圧縮力がいったん除かれてスタック組立体300を部分的に圧縮解除することができると、圧縮プレート612が張力下に置かれ、したがってスタック組立体300を圧縮し続けるような高さを有するよう選択される。1つの例示の実施形態では、圧縮プレート612をヒートシンク504a,504bに取り付ける前に第2のヒートシンク504bに加えられる初期圧縮力は、スタック組立体300を約2mm~3mmだけ圧縮するのに十分である。圧縮プレート612は、圧縮状態のスタック組立体300の僅かに長い高さ(例えば、圧縮状態のスタック組立体300の高さよりも約0.5mm~1mm長い高さ)を有するよう選択され、その結果、圧縮プレート612とヒートシンク504a,504bが互いにいったん連結されるとともに初期圧縮力がいったん除かれると、組立体300が圧縮プレート612に圧接し、それにより圧縮プレート612をヒートシンク504a,504bに対して固定する。例えば、圧縮プレート612が圧縮状態のスタック組立体300の高さよりも約0.5mm~1mm大きい高さを有する実施形態では、初期圧縮力がいったん除かれるとともに圧縮プレート612だけが組立体300の圧縮の働きをすると、組立体300は、約1.5mm~2.5mmだけ圧縮される。スタック組立体300の頂部と底部を圧縮することによって、スタック組立体300を横切る第1及び第2のばね116a,116bが圧縮され、したがって、スタック組立体300の頂面及び底面全体の端から端までとヒートシンク504a,504bの接触関係が作られ、スタック組立体300から熱伝導性シート156a,156b経由のヒートシンク504a,504bまでの熱伝達が促進される。
【0078】
図5A図5Dに示されているヒートシンク504に関して上述した種々の別々の実施形態は、図6A図6Dのヒートシンク504にも利用でき、またこの逆の関係が成り立つ。例えば、フィン付き冷却プレート508、例えば、図5A図5Dに示されているフィン付き冷却プレートは、図6A図6Eに示されている冷却プレート508に代えて用いられても良い(またその逆の関係が成り立つ)。別の実施例として、面内方向、面貫通方向又は面内方向と面貫通方向の両方向(例えば、冷却プレート508を通って斜め)に延びるチャネルが熱吸収を容易にするよう相変化材料で満たされるのが良い。別の例として、別の実施形態では、ヒートシンク504は、図示のTIM506及び追加のTIMならびにスプレッダ(拡散)プレートを有するのが良い。別の例として、冷却剤導管606は、図6A図6Eに示されている仕方とは異なる仕方で製造されても良く、例えば、冷却剤導管606は、押し込み管、冷却プレート508の長さ全体にわたって設けられた穴あけかつキャップ付き穴、ろう付け組立体、及びガスケット付き組立体のうちの任意の1つ又は2つ以上を有しても良い。
【0079】
図示の実施形態における隆起縁部104がセルコンパートメントを全体として画定するとともに連続しかつ直線状にあるが、別の実施形態(図示せず)では、隆起縁部104は、セルコンパートメントの一部分だけを画定しても良く、不連続であっても良く、非直線状であっても良く、あるいはこれらの任意の組み合わせの状態であって良い。
【0080】
方向を示す用語、例えば「頂又は上」、「底又は下」、「上方」、「下方」、「垂直に」、「側方に」は、相対的な基準を提供するためだけの目的で本明細書において用いられており、任意の物品が使用の際にどのように位置決めされるようになっているか、あるいは組立体内に又は周囲環境に対してどのように設けられるようになっているかについての限定を何ら示唆するものではない。
【0081】
加うるに、本明細書に対応した英文明細書において用いられている用語“couple”(訳文では、「結合する」)及びその変形語、例えば“coupled”(「結合され」)、“couples”、及び“coupling”は、別段の指定がなければ、間接的及び直接的な連結を含むことが意図されている。例えば、第1の物品が第2の物品に結合される場合、この結合は、直接的な連結によるものであって良くあるいは別の物品を介する間接的な連結によるものであって良い。また、互いに直に接触し又は互いに直に接触状態にある第1の材料及び第2の材料といった場合、これは、第1の材料と第2の材料が接着剤層の使用によって互いに直接くっつけられていることを含む。
【0082】
さらに、本明細書に対応した英文明細書において用いられている単数形“a”、“an”、及び“the”は、文脈上別段の明示の指定がなければ、複数形をも含むものである。
【0083】
本明細書において説明した任意の観点又は実施形態の任意の部分を本明細書において説明した任意他の観点又は実施形態の任意の部分と共に具体化できあるいは組み合わせることができるということが想定されている。
【0084】
特定の実施形態を上記において説明したが、理解されるべきこととして、他の実施形態が可能であり、これら他の実施形態は、本発明に含まれるものである。当業者には明らかなように、上述の実施形態に対する図示していない改造及び調整が可能である。
図1A
図1B
図1C
図2A
図2B
図2C
図3
図4
図5A
図5B
図5C
図5D
図6A
図6B
図6C
図6D
図6E