(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-06
(45)【発行日】2022-01-21
(54)【発明の名称】無料チャージ利用権を基盤としたコンテンツ提供方法、及びシステム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20220114BHJP
【FI】
G06Q50/10
(21)【出願番号】P 2020534959
(86)(22)【出願日】2019-09-04
(86)【国際出願番号】 KR2019011378
(87)【国際公開番号】W WO2020050611
(87)【国際公開日】2020-03-12
【審査請求日】2020-10-05
(31)【優先権主張番号】10-2018-0106414
(32)【優先日】2018-09-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520211720
【氏名又は名称】カカオ エンターテインメント コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】KAKAO ENTERTAINMENT CORP.
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】特許業務法人 ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】パク、ジョンウォン
(72)【発明者】
【氏名】パク、ユンホ
(72)【発明者】
【氏名】イ、ジェソン
(72)【発明者】
【氏名】キム、ヒョン
(72)【発明者】
【氏名】チェ、ソナ
(72)【発明者】
【氏名】パク、テジン
【審査官】塩澤 如正
(56)【参考文献】
【文献】hattori,『ピッコマ-人気漫画が待てば読める漫画アプリ』話題のコミックから限定作品まで、旬のマンガがぞくぞく登場!,2018年05月23日,http://minapp.net/piccoma-2327.html,[令和3年4月23日検索]
【文献】ピッコマTVとは!待てば0円メリット・デメリットまで完全解説【動画配信サービス】,2018年07月27日,https://motokase.com/piccomatv-matome/,[令和3年4月23日検索]
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバが行なう無料チャージ利用権を基盤としたコンテンツ提供方法であって、
コンテンツ情報及び無料チャージ利用権のユーザ情報は、前記サーバにおいてコンテンツストレージのコンテンツ情報テーブルとデータベース格納部のユーザ情報テーブルとして二元化テーブルにそれぞれ格納され、前記コンテンツ情報テーブルは、コンテンツが無料チャージ利用権の適用対象であるか否かを判断する判断値及び無料チャージ利用権のチャージ周期を含み、前記ユーザ情報テーブルは、前記ユーザに対する無料チャージ利用権関連情報が含まれた無料チャージ利用権チャージテーブル及び無料チャージ利用権消尽テーブルを含み、
コンテンツに関するメタ情報を含むデータベースのコンテンツ情報テーブルに基づいて、コンテンツが所定時間の経過後に無料でチャージされる無料チャージ利用権の適用対象コンテンツであるか否かに関する情報をユーザ端末に伝送する段階:前記無料チャージ利用権の適用対象であるか否かは、話またはサブ区間が含まれたコンテンツに対して判断され、一つ以上の話に関する情報または一つ以上のサブ区間に関する情報がサブコンテンツ情報として前記ユーザ端末に伝送される;
無料チャージ利用権の適用対象コンテンツに対して前記無料チャージ利用権のチャージを開始する活性化要請を前記ユーザ端末から受信する段階;
前記活性化要請を受信すると、前記ユーザ端末のユーザと活性化要請を受信したコンテンツとをマッピングしてデータベースのユーザ情報テーブルにマッピング結果を記録する段階;
前記マッピング結果が記録されたユーザ情報テーブルに基づいて、マッピングされたコンテンツに対して前記無料チャージ利用権のチャージを開始する段階;及び
話またはサブ区間が含まれたコンテンツにおいて、チャージ済みの無料チャージ利用権を当該コンテンツに対して消尽した後、新たな無料チャージ利用権のチャージを開始する段階を含み、
一つ以上の話または一つ以上のサブ区間に対応するサブコンテンツのそれぞれが無料チャージ利用権の消尽対象になり、
同じコンテンツに対してチャージ済みの無料チャージ利用権を有する第1のユーザ及び第2のユーザの消尽時刻が相違する場合、各ユーザの新たな無料チャージ利用権は、相違するチャージ完了時刻を有
し、前記第1のユーザ及び第2のユーザの互いに異なるチャージ完了時刻は、前記同じコンテンツのコンテンツ情報テーブルに含まれたチャージ周期値と各ユーザ毎のユーザ情報テーブルに含まれた各ユーザの消尽時刻とに基づくことを特徴とする、無料チャージ利用権を基盤としたコンテンツ提供方法。
【請求項2】
前記コンテンツ情報テーブルはコンテンツ識別子を含み、
前記ユーザ情報テーブルはコンテンツ識別子を含み、
前記ユーザと前記活性化要請を受信したコンテンツとのマッピングは、前記コンテンツ情報テーブルのコンテンツ識別子と前記ユーザ情報テーブルのコンテンツ識別子とに基づくことを特徴とする、請求項1に記載の無料チャージ利用権を基盤としたコンテンツ提供方法。
【請求項3】
前記ユーザ情報テーブルは、ユーザ識別子と、前記ユーザのマッピングされたコンテンツに対する無料チャージ利用権付与の活性化の有無を示す活性化値、及び前記無料チャージ利用権のチャージ完了時刻と、を更に含むことを特徴とする、請求項2に記載の無料チャージ利用権を基盤としたコンテンツ提供方法。
【請求項4】
前記コンテンツに対して前記無料チャージ利用権のチャージが活性化状態である場合、無料チャージ利用権のチャージ完了時刻及び現在時刻に基づいて前記無料チャージ利用権のチャージが完了したか否かを確認する段階;
チャージ済みの無料チャージ利用権を消尽させながら前記無料チャージ利用権がチャージされたコンテンツに対する閲覧権限を前記ユーザに付与する段階;及び
前記無料チャージ利用権の消尽結果を前記利用権消尽テーブルに記録する段階;
を含む、請求項3に記載の無料チャージ利用権を基盤としたコンテンツ提供方法。
【請求項5】
無料チャージ利用権のチャージ周期を前記チャージされた無料チャージ利用権のチャージ完了時刻に加えて、追加でチャージされる無料チャージ利用権のチャージ完了時刻をユーザ情報テーブルにアップデートする段階を更に含む、請求項4に記載の無料チャージ利用権を基盤としたコンテンツ提供方法。
【請求項6】
前記ユーザ情報テーブルに前記コンテンツに対する無料チャージ利用権のチャージが活性化状態と表されており、且つ無料チャージ利用権がチャージ中の状態において、
前記コンテンツ情報テーブルにおいて前記活性化状態と表されているコンテンツが無料チャージ利用権の適用対象から除外される場合に、前記無料チャージ利用権のチャージ完了後、前記チャージ済みの無料チャージ利用権によってコンテンツに対する閲覧を許容する段階を更に含む、請求項4に記載の無料チャージ利用権を基盤としたコンテンツ提供方法。
【請求項7】
前記コンテンツは、テキストまたはテキストとイメージとの組み合わせであって複数の話からなる作品であり、
複数の話のうちの一つ以上の話に対する提供要請をユーザ端末から受信する段階;
前記ユーザ端末のユーザアカウントに関連した利用権情報
を確認する段階‐前記確認する段階は、無料チャージ利用権のチャージの可否を含む無料チャージ利用権情報を確認することを含む;及び
確認結果に基づいて、前記一つ以上の話に対する情報を前記ユーザ端末に提供する段階;を更に含み、
前記無料チャージ利用権の適用対象であるか否かは、複数の話からなる作品に対して判断され、
一つ以上の話のそれぞれが無料チャージ利用権の消尽対象になる、請求項4に記載の無料チャージ利用権を基盤としたコンテンツ提供方法。
【請求項8】
前記コンテンツは基本動画であり、
当該方法は、基本動画の全再生区間を複数個のサブ区間に区画してサブ動画情報を生成する段階;
複数個のサブ動画のうちの一つ以上のサブ動画に対する提供要請をユーザ端末から受信する段階;
前記
ユーザ端末のユーザアカウントに関連した利用権情報
を確認する段階‐前記確認する段階は、無料チャージ利用権のチャージの可否を含む無料チャージ利用権情報を確認することを含む;及び
確認結果に基づいて、前記一つ以上のサブ動画情報を前記ユーザ端末に提供する段階;
を更に含むものであり、
前記無料チャージ利用権
の適用対象であるか否かは基本動画の全体に対して判断され、
前記サブ動画のそれぞれが無料チャージ利用権の消尽対象になる、請求項4に記載の無料チャージ利用権を基盤としたコンテンツ提供方法。
【請求項9】
要請された一つ以上のサブ動画情報のユーザ端末への提供が完了する前に、次の区間のサブ動画に対する追加の提供要請を前記ユーザ端末から受信する段階;
前記ユーザアカウントに関連した利用権情報に、追加の提供要請をされたサブ動画に対して前記追加の提供要請を受信する前にチャージ済みの無料チャージ利用権を含むか否かを確認する段階;及び
前記チャージ済みの無料チャージ利用権の確認結果に基づいて、追加の提供要請をされたサブ動画情報をユーザ端末に提供する段階;
を更に含む、請求項8に記載の無料チャージ利用権を基盤としたコンテンツ提供方法。
【請求項10】
コンピューターによって読み取り可能であり、前記コンピューターによって動作可能なプログラム命令語を格納するコンピューター読み取り可能な記録媒体であって、
前記プログラム命令語が前記コンピューターのプロセッサによって実行される場合、前記プロセッサに請求項1~9のいずれか一項に記載の無料チャージ利用権を基盤としたコンテンツ提供方法を行なわせる、コンピューター読み取り可能な記録媒体。
【請求項11】
無料チャージ利用権を基盤としたコンテンツ提供方法を行なうサーバを含む無料チャージ利用権を基盤としたコンテンツ提供システムであって、
コンテンツ情報及び無料チャージ利用権のユーザ情報は、前記サーバにおいてコンテンツストレージのコンテンツ情報テーブルとデータベース格納部のユーザ情報テーブルとして二元化テーブルにそれぞれ格納され、前記コンテンツ情報テーブルは、コンテンツが無料チャージ利用権の適用対象であるか否かを判断する判断値及び無料チャージ利用権のチャージ周期を含み、前記ユーザ情報テーブルは、前記ユーザに対する無料チャージ利用権関連情報が含まれた無料チャージ利用権チャージテーブル及び無料チャージ利用権消尽テーブルを含み、
コンテンツに関するメタ情報を含むデータベースのコンテンツ情報テーブルに基づいて、コンテンツが所定時間の経過後に無料でチャージされる無料チャージ利用権の適用対象コンテンツであるか否かに関する情報をユーザ端末に伝送し、
‐前記無料チャージ利用権の適用対象であるか否かは、話またはサブ区間が含まれたコンテンツに対して判断され、一つ以上の話に関する情報または一つ以上のサブ区間に関する情報がサブコンテンツ情報として前記ユーザ端末に伝送される;無料チャージ利用権の適用対象コンテンツに対して前記無料チャージ利用権のチャージを開始する活性化要請を前記ユーザ端末から受信し、前記活性化要請を受信すると、前記ユーザ端末のユーザと活性化要請を受信したコンテンツとをマッピングしてデータベースのユーザテーブルにマッピング結果を記録し、マッピング結果が記録されたユーザテーブルに基づいて、マッピングされたコンテンツに対して前記無料チャージ利用権のチャージを開始し、そして話またはサブ区間が含まれたコンテンツにおいて、チャージ済みの無料チャージ利用権を当該コンテンツに対して消尽した後、新たな無料チャージ利用権のチャージを開始する無料チャージ利用権管理部
‐前記無料チャージ利用権管理部は、前記コンテンツ情報テーブル及びユーザ情報テーブルを含む;及び
ユーザ端末からコンテンツに対する提供要請を受信すると、ユーザ端末に関連した前記無料チャージ利用権を含む利用権情報を確認し、確認結果に基づいて、要請されたコンテンツのコンテンツ情報をユーザ端末に提供するコンテンツ提供部を含み、
一つ以上の話または一つ以上のサブ区間に対応するサブコンテンツのそれぞれが無料チャージ利用権の消尽対象になり、
同じコンテンツに対してチャージ済みの無料チャージ利用権を有する第1のユーザ及び第2のユーザの消尽時刻が相違する場合、各ユーザの新たな無料チャージ利用権は、相違するチャージ完了時刻を有
し、前記第1のユーザ及び第2のユーザの互いに異なるチャージ完了時刻は、前記同じコンテンツのコンテンツ情報テーブルに含まれたチャージ周期値と各ユーザ毎のユーザ情報テーブルに含まれた各ユーザの消尽時刻とに基づくことを特徴とする、無料チャージ利用権を基盤としたコンテンツ提供システム。
【請求項12】
前記コンテンツ情報テーブル及びユーザ情報テーブルは、それぞれコンテンツ識別子を含み、
前記ユーザと前記活性化要請を受信したコンテンツとのマッピングは、前記コンテンツ情報テーブルのコンテンツ識別子と前記ユーザ情報テーブルのコンテンツ識別子とに基づく、請求項11に記載の無料チャージ利用権を基盤としたコンテンツ提供システム。
【請求項13】
前記ユーザ情報テーブルは、ユーザ識別子と、前記ユーザのマッピングされたコンテンツに対する無料チャージ利用権付与の活性化の有無を示す活性化値、及び前記無料チャージ利用権のチャージ完了時刻を更に含む、請求項12に記載の無料チャージ利用権を基盤としたコンテンツ提供システム。
【請求項14】
前記無料チャージ利用権管理部は、
前記コンテンツに対して前記無料チャージ利用権のチャージが活性化状態である場合、無料チャージ利用権のチャージ完了時刻及び現在時刻に基づいて前記無料チャージ利用権のチャージが完了したか否かを確認し、前記チャージ済みの無料チャージ利用権を消尽させながら前記無料チャージ利用権がチャージされたコンテンツに対する閲覧権限を前記ユーザに付与し、前記無料チャージ利用権の消尽結果を前記利用権消尽テーブルに記録するように更に構成される、請求項13に記載の無料チャージ利用権を基盤としたコンテンツ提供システム。
【請求項15】
前記無料チャージ利用権管理部は、
無料チャージ利用権のチャージ周期を前記チャージされた無料チャージ利用権のチャージ完了時刻に加えて、追加でチャージされる無料チャージ利用権のチャージ完了時刻をユーザ情報テーブルにアップデートするように更に構成される、請求項14に記載の無料チャージ利用権を基盤としたコンテンツ提供システム。
【請求項16】
前記ユーザ情報テーブルに前記コンテンツに対する無料チャージ利用権のチャージが活性化状態と表されており、且つ無料チャージ利用権がチャージ中の状態において、前記無料チャージ利用権管理部は、
前記コンテンツ情報テーブルにおいて前記活性化状態と表されているコンテンツが無料チャージ利用権の適用対象から除外される場合に、前記無料チャージ利用権のチャージ完了後、前記チャージ済みの無料チャージ利用権によってコンテンツに対する閲覧を許容するように更に構成される、請求項14に記載の無料チャージ利用権を基盤としたコンテンツ提供システム。
【請求項17】
前記コンテンツは、テキストまたはテキストとイメージとの組み合わせであって複数の話からなる作品であり、
複数の話のうちの一つ以上の話に対する提供要請をユーザ端末から受信する場合、前記コンテンツ提供部は、前記ユーザ端末のユーザアカウントに関連した利用権情報
を確認し、‐前記確認することは、無料チャージ利用権のチャージの可否を含む無料チャージ利用権情報を確認することを含む‐、確認結果に基づいて、前記一つ以上の話に対する情報を前記ユーザ端末に提供するように更に構成され、
前記無料チャージ利用権の適用対象であるか否かは、複数の話からなる作品に対して判断され、一つ以上の話のそれぞれが無料チャージ利用権の消尽対象になる、請求項14に記載の無料チャージ利用権を基盤としたコンテンツ提供システム。
【請求項18】
前記コンテンツは基本動画であり、
当該システムは、基本動画の全再生区間を複数個のサブ区間に区画してサブ動画情報を生成する動画生成部を更に含み、
複数個のサブ動画のうちの一つ以上のサブ動画に対する提供要請をユーザ端末から受信する場合、前記コンテンツ提供部は、前記ユーザ端末のユーザアカウントに関連した利用権情報
を確認し、‐前記確認することは、無料チャージ利用権のチャージの可否を含む無料チャージ利用権情報を確認することを含む‐、確認結果に基づいて、前記一つ以上のサブ動画情報を前記ユーザ端末に提供するように更に構成され、
前記無料チャージ利用権の適用対象であるか否かは基本動画の全体に対して判断され、前記サブ動画のそれぞれが無料チャージ利用権消尽対象になる、請求項14に記載の無料チャージ利用権を基盤としたコンテンツ提供システム。
【請求項19】
前記コンテンツ提供部は、
要請された一つ以上のサブ動画情報のユーザ端末への提供が完了する前に、次の区間のサブ動画に対する追加の提供要請を前記ユーザ端末から受信する場合、前記ユーザアカウントに関連した利用権情報に、追加の提供要請をされたサブ動画に対して前記追加の提供要請を受信する前にチャージ済みの無料チャージ利用権を含むか否かを確認し;また、
前記チャージ済みの無料チャージ利用権の確認結果に基づいて、追加の提供要請をされたサブ動画情報をユーザ端末に提供するように更に構成される、請求項18に記載の無料チャージ利用権を基盤としたコンテンツ提供システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、利用権を基盤としてコンテンツをユーザに提供する技術に関する。より詳しくは、本発明は、所定時間が経過するとチャージされて前記ユーザに付与される無料チャージ利用権に基づいてユーザにコンテンツを提供する方式において、ユーザや作品(コンテンツ)の飛躍的な増加に伴うサーバの負荷を低減することができ、且つ無料チャージ利用権を効率的に提供することができる、無料チャージ利用権を基盤としたコンテンツ提供方法、及び該方法が行われる無料チャージ利用権を基盤としたコンテンツ提供システムに関する。
【背景技術】
【0002】
忙しい暮らしをしている現代人は、インターネットによる情報通信技術の発展のお陰で、スマートフォンを用いてマンガやドラマ、映画などのような多様なコンテンツの提供を受けるのが一般的である。
【0003】
スマートフォンによるコンテンツの提供は、一般的に前記コンテンツをサービスするプラットホームを介して実施される。コンテンツの消費者らは、スマートフォンを介して所望のコンテンツをサービスするプラットホームに接続し、スマートフォンは当該コンテンツを実行するために用いられるデータをダウンロードしてから消費者に当該コンテンツを提供する。
【0004】
このようなプラットホームは、大別して二つの方式で収益を創出する。先ず、無料でコンテンツを提供してプラットホームのユーザを増加させ、増加したユーザを基盤に広告などを通じて収益を創出する無料基盤のコンテンツ提供プラットホーム、そして、コンテンツを有料で提供して収益を創出する有料基盤のコンテンツ提供プラットホームがある。
【0005】
これまではコンテンツの消費にあたって有料に対する拒否感が非常に大きいのが一般的なオンライン消費環境であった。そのため、無料基盤のコンテンツ提供プラットホームのほうが優勢であった。
【0006】
しかし、無料基盤のコンテンツ提供プラットホームでは、収益が広告などのような間接的手段によって創出されるため、安定して多様なコンテンツを提供し難く、且つ高性能のコンテンツ提供環境を具備するのが制限的であった。特に、収益の極大化のために広告が濫発することがあり、ユーザ便宜性が大きく低下するという不具合があった。
【0007】
一方、有料基盤のコンテンツ提供プラットホームの場合、多くの消費者らが、コンテンツを有料で購買した後に該コンテンツが消費者のニーズを引き続き満たし得るものとなるか否かについての疑いのため、コンテンツの有料購買をためらう傾向にあった。
【0008】
このような状況下、本出願人は、いわゆる、待てば無料というビジネスモデルをWebToon、ウェブ小説などのコンテンツサービスの提供に導入した。所定時間待てば無料でコンテンツを見られるようにする方式はプラットホーム中へのユーザらの流入を大きく増加させ、ユーザらの自然な有料コンテンツの消費を可能にしてWebToon、ウェブ小説などの有料コンテンツ市場及び関連生態系の成長を牽引している(非特許文献1)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0009】
【文献】2015. 12. 20. ブリッジ経済のインターネット記事[カカオページ「待てば無料」、コンテンツ決済文化を牽引する]
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、一側面において、所定時間が経過するとチャージされてユーザに付与される無料チャージ利用権に基づいてユーザにコンテンツを提供するサービスをより効率的に行なうための、無料チャージ利用権を基盤としたコンテンツ提供方法、及びシステムを提案する。
【0011】
本発明の目的は、他の一側面において、個別のユーザ及び個別コンテンツ毎に無料チャージ利用権の適用の可否などが異なり且つチャージ時間が異なるため、ユーザやコンテンツの数が増えるほどデータベースやサーバの負荷が飛躍的に大きくなるようになる不具合を解決することができる、無料チャージ利用権を基盤としたコンテンツ提供方法、及びシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の実施例に係る、サーバが行なう無料チャージ利用権を基盤としたコンテンツ提供方法は、コンテンツに関するメタ情報を含むデータベースのコンテンツ情報テーブルに基づいて、コンテンツが所定時間の経過後に無料でチャージされる無料チャージ利用権の適用対象コンテンツであるか否かに関する情報をユーザ端末に伝送する段階;無料チャージ利用権の適用対象コンテンツに対して前記無料チャージ利用権のチャージを開始する活性化要請を前記ユーザ端末から受信する段階;前記活性化要請を受信すると、前記ユーザと活性化要請を受信したコンテンツとをマッピングしてデータベースのユーザ情報テーブルにマッピング結果を記録する段階;及び前記マッピング結果が記録されたユーザ情報テーブルに基づいて、マッピングされたコンテンツに対して前記無料チャージ利用権のチャージを開始する段階;を含んでいてよい。
【0013】
本発明の実施例に係るコンピューター読み取り可能な記録媒体は、コンピューターによって読み取り可能であり、且つ前記コンピューターによって動作可能なプログラム命令語を格納することができる。ここで、前記プログラム命令語が前記コンピューターのプロセッサによって実行される場合、前記プロセッサに前述した実施例に係る無料チャージ利用権を基盤としたコンテンツ提供方法を行わせることができる。
【0014】
本発明の実施例に係る、無料チャージ利用権を基盤とした動画提供方法を行なうサーバを含む、無料チャージ利用権を基盤とした動画提供システムは、コンテンツに関するメタ情報を含むデータベースのコンテンツ情報テーブルに基づいて、コンテンツが所定時間の経過後に無料でチャージされる無料チャージ利用権の適用対象コンテンツであるか否かに関する情報をユーザ端末に伝送し、無料チャージ利用権の適用対象コンテンツに対して前記無料チャージ利用権のチャージを開始する活性化要請を前記ユーザ端末から受信し、前記活性化要請を受信すると、前記ユーザと活性化要請を受信したコンテンツとをマッピングしてデータベースのユーザテーブルにマッピング結果を記録し、マッピング結果が記録されたユーザテーブルに基づいて、マッピングされたコンテンツに対して前記無料チャージ利用権のチャージを開始する無料チャージ利用権管理部;及びユーザ端末からコンテンツに対する提供要請を受信すると、ユーザ端末に関連した前記無料チャージ利用権を含む利用権情報を確認し、確認結果に基づいて、要請されたコンテンツのコンテンツ情報をユーザ端末に提供するコンテンツ提供部を含んでいてよい。
【発明の効果】
【0015】
本発明の一側面に係る、無料チャージ利用権を基盤としたコンテンツ提供方法、及びシステムによれば、所定時間が経過するとチャージされてユーザに付与される無料チャージ利用権に基づいてユーザにコンテンツを提供する方式において、無料チャージ利用権の活性化信号を個別のユーザ端末側から受信した場合にユーザに対する無料チャージ利用権の付与を可能にすることでサーバの負荷を最小化することができる。
【0016】
また、無料チャージ利用権に関連したコンテンツ関連情報を記録したテーブル、無料チャージ利用権に関連したユーザ関連情報を記録したテーブルとにそれぞれデータベース化し、特定のユーザが特定のコンテンツに対して無料チャージ利用権の活性化を要請した場合に前記テーブルをマッピングすることで、効率的なデータベース管理と共に迅速なデータ処理を行なうことができる。
【0017】
これにより、ユーザとコンテンツの数が大きく増加する状況の下でもユーザに無料チャージ利用権を基盤としたコンテンツを効率的に提供することができ、また、このように、無料チャージ利用権を基盤としたサービスを効率化することでユーザのプラットホーム満足度や忠誠度をさらに高めることができ且つ収益を増大させることができる。
【0018】
さらに、前記システムのユーザの側面では、無料チャージ利用権の活性化の有無、チャージ完了の可否はユーザ毎に個別に設定できるため、接続頻度や時刻に応じて他のユーザよりも多くの無料チャージ利用権が利用できるように個別化することができる。その結果、ユーザの無料チャージ利用権提供サービスに対する依存度や忠誠度を高めることができる。
【0019】
本発明の効果は以上で言及した効果に限られるものではなく、言及していない他の効果は特許請求の範囲の記載から当該技術分野の通常の技術者に明確に理解できるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の一実施例に係る、無料チャージ利用権を基盤としたコンテンツ提供システムの概略的な構成図である。
【
図2】本発明の一実施例に係る、コンテンツ提供過程を概略的に説明するための図である。
【
図3】本発明の一実施例に係る、無料チャージ利用権のチャージが活性化される過程を説明するための図である。
【
図4】本発明の一実施例に係る、無料チャージ利用権情報をユーザ端末にディスプレイさせる過程を説明するための図である。
【
図5a】本発明の一実施例に係る、ユーザが無料チャージ利用権を使ってコンテンツの提供を受ける過程を説明するための図である。
【
図5b】本発明の一実施例に係る、ユーザの無料チャージ利用権の使用可否を確認する過程を説明するための図である。
【
図6】本発明の実施例に係る、無料チャージ利用権を基盤としたコンテンツ提供過程を状況毎に概略的に示した図である。
【
図7】本発明の実施例に係る、無料チャージ利用権を基盤としたコンテンツ提供過程を状況毎に概略的に示した図である。
【0021】
これらの図面は、単に説明(illustration)の目的のために本発明の種々の実施例を図示している。図中の類似した参照符号は種々の側面に亘って同一又は類似した機能を指し示す。通常の技術者であれば本明細書で説明された構造及び方法の代案的な実施例が本明細書で説明された発明の原理を逸脱することなく用いられてもよいことを次の説明から容易に認識できるはずである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
実施例を添付の図面を参照して説明することにするが、ここに開示された原理は多くの相違した形態で具現され得るものであり且つ以下に記載された実施例に制限されると考えられてはいけない。発明の詳細な説明において、周知の特徴や技術についての詳細な説明が実施例の特徴を不必要に不明確にすることを避けるために省略されることもある。
用語の定義
【0023】
本明細書において、「コンテンツ提供者(Content Provider)」は、WebToon、ウェブ小説、デジタル書籍、映画、放送などに関連した情報を提供する主体を指し示す。ここで、「提供者」は、ユーザ(又は、加入者ら)に有料で情報を提供する「オンラインサービス提供者」を意味する。コンテンツ提供者は、TV放送局、ラジオ放送局、VOD(Video On Demand)事業者、AOD(Audio On Demand)事業者などを含み得る。本明細書において、「コンテンツ」は、テキスト、イメージ、動画、オーディオ、又はこれらの組み合わせから具現されてユーザに提供可能な情報又は個別の情報要素を指し示す概念である。本発明は、多数のユーザが接続するプラットホームを介して提供されるコンテンツであって、テキスト(例えば、ウェブ小説、その他デジタル書籍)、テキストとイメージとの組み合わせ(例えば、WebToon)、動画などのように特に負荷が大きいコンテンツに有用である。
【0024】
本明細書において、「コンテンツ情報」は、コンテンツを具現するうえで用いられる種々のデータ及び/又は情報を含む。利用権を基盤としたコンテンツ提供システムによってサービスされ且つ利用権を基盤としてコンテンツ提供を要請及び/又は受信するアプリケーションがインストールされた装置(例えば、ユーザ端末)は、コンテンツ情報を受信すると、当該コンテンツを装置で展開してユーザにコンテンツを提供することができる。例えば、コンテンツが動画である場合、動画情報は単一種類のメディア(monomedia)、複数種類のメディア(multimedia)及び/又はその部分集合(subset)である動画コンポネントの集合情報を意味し、前記動画情報は、映像及び/又はオーディオトラック情報、コーデック階層情報(例えば、基本階層(base layer)、拡張階層(enhancement layer))、又は字幕情報を含み得る。
【0025】
本明細書において、「メタ情報」は、コンテンツに関連した情報であって、サーバアドレス、コンテンツのID、題目、順序、区間長、容量などのような基礎メタ情報を含む。また、コンテンツ情報にアクセス可能なURL、無料チャージ利用権の適用対象であるか否かを判断するのに用いられる判断値などのような詳細メタ情報を含み得るが、これらに制限されることなくコンテンツの属性を示す種々の情報を含み得る。
【0026】
本明細書において、「基本コンテンツ」は、下位のサブコンテンツからなる上位コンテンツであって、コンテンツ提供者(Content Provider)が製作し又はサービスで提供するサービス対象を指し示す。
【0027】
一例において、コンテンツが動画である場合、基本動画は、一般的に番組と呼ばれている動画であってよい(例えば、放送局から放送するシリーズ物のうちの、第一話の放送分(番組)が基本動画とされてよい)。又は、一編の映画も基本動画とされてよい。
【0028】
他の例において、コンテンツが小説(ウェブ小説)、マンガ(WebToon)、その他デジタル書籍(WebToon、ウェブ小説を除く概念である。以下、同様)などの巻単位でサービス提供を受けることが一般的のテキストコンテンツ又はテキストとイメージとの組み合わせコンテンツである場合、基本小説、基本マンガ、基本書籍は、一巻の小説、マンガ、書籍であってよい。勿論、基本小説、基本マンガ、基本書籍は、未だ完結されたものではなく連載が進行中の場合のものも含む。
【0029】
本明細書において、「サブコンテンツ」は、基本コンテンツの全区間を複数個のサブ区間に区画したコンテンツを示す。一例において、コンテンツが動画である場合、「サブ動画」は、基本動画の全区間を時間毎に複数個のサブ区間に区画した動画を意味する。各区間のサブ動画は、その次の区間のサブ動画に繋がって動画の全再生区間を形成する。通常、「クリップ」と知られた動画の一部の断片はサブ動画とは異なる。
【0030】
一方、コンテンツが、例えば複数のエピソードからなるWebToon、ウェブ小説や、複数の章(chapter)からなるデジタル書籍のように複数話からなる場合、複数話からなる作品全体が基本コンテンツに対応され、個別の話がサブコンテンツに対応され得る。
【0031】
本明細書において、「ディスプレイ」は、任意の情報をユーザに認識できるようにすることを示し、(例えば、「再生」のような)「実行」は、コンテンツの構成要素(例えば、動画である場合、フレームのようなイメージ)が連続してユーザにコンテンツとして認識できるようにすることを示す。
【0032】
本明細書において、「無料チャージ利用権」とは、ユーザが所定時間を待てば決済なしに無料でユーザに付与される利用権のことを意味する。
【0033】
本明細書において、「部」、「モジュール」、「装置」、「端末」、「サーバ」又は「システム」などの用語は、ハードウェア及び当該ハードウェアによって駆動されるソフトウェアの組み合わせを指し示すものと意図される。例えば、ハードウェアは、CPU又は他のプロセッサ(processor)を含むデータ処理機器、例えば、モバイル、PCであってよい。また、ハードウェアによって駆動されるソフトウェアは、実行中のプロセス、客体(object)、実行ファイル(executable)、実行スレッド(thread of execution)、プログラム(program)などを指し示すものであってよい。
実施例の説明
【0034】
以下、図面を参照して本発明の実施例について詳述することにする。
【0035】
図1は、本発明の一実施例に係る、無料チャージ利用権を基盤としたコンテンツ提供システムの概略的な構成図である。
図1を参照すると、実施例に係る利用権を基盤とした動画提供システム1は、ネットワーク2を介してサーバ3とユーザ端末4とが通信可能になるように構成される。一部の実施例において、前記システム1は、前記サーバ3と通信可能になるように構成された、利用権決済のための金融機関サーバ5及び/又はコンテンツ提供サーバ(図示せず)を更に含んでいてもよい。
【0036】
サーバ3は、ネットワーク2を介してユーザ端末のような複数のクライアント装置4と通信する。ネットワーク2を介した通信方法は、客体と客体とがネットワークできる種々の通信方法を含んでいてよく、有線通信、無線通信、3G、4G、5G有線インターネット又は無線インターネットであってよく、その他、有線空中網、無線移動通信網又は携帯インターネットなどと統合されたコア網であってもよく、TCP/IPプロトコル及びその上位階層に存在する多くのサービス、即ち、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)、Telnet、FTP(File Transfer Protocol)、DNS(Domain Name System)、SMTP(Simple MAIL Transfer Protocol)などを提供する開放型コンピューターネットワークであってもよいが、これらに制限されない。例えば、ネットワーク2は、LAN(Local Area Network)、MAN(Metropolitan Area Network)、GSM(Global System for Mobile Network)、EDGE(Enhanced Data GSM Environment)、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)、W-CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)、CDMA(Code Division Multiple Access)、TDMA(Time Division Multiple Access)、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth)、ジグビー(Zigbee)、ワイファイ(Wi-Fi)、VoIP(Voice over Internet Protocol)、LTE Advanced、IEEE802.16m、WirelessMAN-Advanced、HSPA+、3GPP Long Term Evolution(LTE)、Mobile WiMAX(IEEE 802.16e)、UMB(formerly EV-DO Rev.C)、Flash-OFDM、iBurst and MBWA(IEEE 802.20)systems、HIPERMAN、Beam-Division Multiple Access(BDMA)、Wi-MAX(World Interoperability for Microwave Access)、及び超音波活用通信からなる群より選択される一つ以上の通信方法による通信ネットワークを指し示すものであってよいが、これらに限定されるものではない。
【0037】
一部の実施例において、客体間の機能、特性などに応じて使われるネットワーク2の種類が異なっていてもよい。例えば、コンテンツ提供サーバとサーバ3との間ではFTPネットワークを介して接続されていてよいが、サーバ3とユーザ端末4との間ではWiFiネットワークを介して接続されていてもよい。
【0038】
再び
図1を参照すると、サーバ3は、コンテンツ提供部31、及び無料チャージ利用権管理部33を含む。また、コンテンツ関連情報(例えば、コンテンツ情報などを含む)を含むコンテンツテーブル及びユーザ関連情報を含むユーザテーブルを格納するデータベース格納部37を更に含む。サーバ3の他の実施例は、前記した要素に加えて更なる、又は、前記した要素の一部を省略する、又は前記した要素と異なる要素を含み得る。例えば、前記サーバ3は、コンテンツ生成部35を更に含んでいてよい。
【0039】
前述したように、本明細書において、実施例に係るシステム及びユーザ端末は、その全部がハードウェアである、又は部分的にハードウェアで部分的にソフトウェアである側面を有するものであってよい。したがって、ユーザ端末4及び前記サーバ3と、これらに含まれた各部(unit)[又は、モジュール(module)]のような構成要素[例えば、コンテンツ提供部31、無料チャージ利用権管理部33、データベース格納部37、コンテンツ生成部35の一つ以上]は、特定の形式及び内容のデータを処理し、又は/また電子通信方式でやり取りするためのハードウェア及びこれに関連したソフトウェアを通称するものであってよい。
【0040】
図1を参照すると、サーバ3の各構成要素31~37は、相互間で通信可能に接続されるが、必ずしも物理的に集積された一つの装置を構成するものではない。例えば、データベース格納部37は、分散コンピューティング環境下で互いに通信可能に位置する個別サーバ又はコンピューティング装置であってもよい。また、各部31~37は、これらが具現されたコンピューティング装置で行なう動作に応じて装置を機能的に区分したものであるに過ぎず、必ずしも互いに分離された別個の素子を意味するものではない。例えば、コンテンツ提供部31及び無料チャージ利用権管理部33は、必ずしも分離された別個の素子を意味するものではない。
【0041】
図2は、本発明の一実施例に係る、コンテンツ提供過程を概略的に説明するための図である。
【0042】
サーバ3は、ユーザ端末4上で実行されるアプリケーション(又は、アプリ(app))と通信することでアプリケーションの機能を行ない得るように構成される。具体的に、サーバ3は、ユーザ端末4に格納され得る任意のアプリケーション及び/又は前記利用権を基盤としたコンテンツ提供方法を行なうための端末アプリケーションを支援するサーバ基盤のサービスを運営する。
【0043】
特に、サーバ3は、利用権の有無によってWebToon、ウェブ小説、デジタル書籍、動画などのようなコンテンツの配布がユーザにできるようにし、これにより、ユーザ端末4にインストールされた端末アプリケーションは、自動的に又はユーザの要請に応答してコンテンツに対する提供要請をサーバ3に伝送し、サーバ3からコンテンツの提供を受けることができる[即ち、サーバ3からコンテンツを実行するためのデータ及び/又は情報を受信することができる]。
【0044】
図2を参照すると、サーバ3は、例えば、ユーザ端末4からコンテンツ提供要請信号又はコンテンツ購買信号(該信号は、自動購買信号を含んでいてよい)を受信し、利用権のような閲覧権限情報を確認し、購買したコンテンツに関する情報[コンテンツ情報、及び/又はメタ情報、さらには(利用権の消尽のお知らせのような)閲覧権限関連情報]をユーザ端末4に提供するように構成される。
【0045】
コンテンツ提供部31は、コンテンツ関連情報の提供要請をユーザ端末4から受信する場合、これに応答して当該情報をユーザ端末4に提供する機能を行なう。
【0046】
一実施例において、コンテンツ提供部31は、後述したように、使用可能な利用権があるか否かを確認し、確認結果に基づいてコンテンツを提供するコンテンツ提供API(application programming interface)を行なうように構成されていてよい。例えば、コンテンツ提供部31は、コンテンツ提供APIモジュールを含んでいてよい。
【0047】
コンテンツ提供部31は、ユーザの選択のためにサービス中のコンテンツに関連した情報として、ユーザがコンテンツに関する基本的な紹介を受け、基本コンテンツ及び/又はサブコンテンツを選択可能なコンテンツホーム画面をディスプレイするのに用いられる情報をユーザ端末4に伝送することができる。例えば、サーバ3がサービス提供中のコンテンツのメタ情報をユーザ端末4に伝送することができる。
【0048】
また、コンテンツ提供部31は、ユーザが選択したコンテンツについての提供要請を受信した後、提供要請をされたコンテンツのコンテンツ情報(例えば、ユーザ端末4で具現するのに用いられる情報を含む)をユーザ端末4に伝送することができる。
【0049】
前記情報提供は、種々の条件に基づいて(例えば、任意の情報提供を要請したユーザの利用権の有無などを含む)行なわれる。
【0050】
本明細書において、「利用権」とは、コンテンツを利用することができる利用権限を意味し、無料チャージ利用権を基盤としたコンテンツ提供システム内の仮想通貨と表現することができる。
【0051】
ここで、ユーザが支払う現金/カードは、サーバ内の電子通貨に変換され、該電子通貨が各動画を閲覧することができる利用権(ticket)に替わるものであってよい。しかし、利用権は、必ずしも実際の通貨による決済にて購買されるものに限らず、電子通貨などによる決済にて購買されるものであってもよい。例えば、利用権の購買するための手段は、即決済、定期決済又は電子ギフト券(voucher)などといった種々の方式で行われてよく、特定の方式に限定されない。このような利用権は、基本コンテンツ全体利用権の形でも購買することができるが、個別のサブコンテンツのそれぞれに対応する個々の利用権の形でも購買することができる。
【0052】
利用権の使用範囲は多様に設定することができる。一例において、コンテンツが複数話からなるシリーズ物の動画である場合、利用権の購買の際にシリーズ物の各話の動画、及び/又は各話毎のサブ動画に対して前記利用権を使用できるように設定することができる。ユーザは、例えば、特定話の一つ以上のサブ動画などを閲覧時に利用権(ticket)を一つずつ使うことができる。
【0053】
一実施例において、利用権は、電子通貨又は実物通貨に基づく決済利用権、非決済基盤利用権を含む。ここで、決済利用権は、ユーザが所定時間コンテンツを利用可能な(例えば、閲覧及び/又は接続可能な)一時的利用権(例えば、貸与権など)、ユーザが前記所定時間以上コンテンツを利用可能な非一時的利用権(例えば、所蔵権など)を含む。
【0054】
非決済基盤利用権は、予め設定された個数のコンテンツを無料で利用できるようにする初期利用権(例えば、特定のWebToonの1話から5話までの無料利用権)、サービス業者によってランダムな時点で提供されたり、第3者によって提供されたりするギフト利用権、及び特定の条件を満たした場合に付与されるイベント利用権を含む。
【0055】
イベント利用権は、所定のミッションを満たした場合に前記ユーザに付与されるミッション利用権を含む。一例において、所定のミッションは、一以上の他のユーザに特定のメッセージを送る作業を含む。
【0056】
また、イベント利用権は、所定の周期(即ち、チャージ時間)が経過するとチャージされて前記ユーザに付与される無料チャージ利用権を含む。
【0057】
一実施例において、利用権情報の確認結果、使用可能の利用権がないことを示す場合、コンテンツ提供部31は、ユーザ端末4に利用権の購買要の画面をディスプレイさせる信号をユーザ端末4に伝送することができる。
【0058】
また、コンテンツ提供部31は、利用権の購買要の画面を介した利用権購買要請を受信した場合、利用権購買要請に対応する金額の決済要請をカード社又は金融機関サーバ5に転送し、一連の代金決済過程を行なうことができる。課金処理のために、ユーザ端末4からクレジットカード情報又は金融機関口座情報などのような決済に必要な個人金融情報を受信すると、コンテンツ提供部31は、受信した個人金融情報に基づいてカード社又は金融機関サーバ5に決済を要請することができる。ここで、金融機関サーバは、金融業務を取り扱うあらゆる機関を通称し、例えば、銀行、証券会社などをいずれも含むものであってよい。
【0059】
カード社又は金融機関サーバ5から決済完了のお知らせを受信すると、コンテンツ提供部31は、ユーザ端末に関連したユーザアカウントに利用権情報を生成することができる。
【0060】
一部の実施例において、コンテンツ提供部31は、利用権購買要請がない場合でも代金決済及びこれに応答して電子マネー情報を生成するように更に構成されていてもよい。電子マネー情報は利用権に変われる。
【0061】
無料チャージ利用権管理部33は、ユーザ端末4がアクセスしたコンテンツが所定時間の経過後に無料でチャージされる無料チャージ利用権の適用対象であるか否かを示す対象情報をユーザ端末4に伝送する動作、及び/又は無料チャージ利用権のチャージを開始する動作のような無料チャージ利用権に関連した種々の動作を行なう。
【0062】
一実施例において、無料チャージ利用権管理部33は、前述したような動作を行なうことができるAPI(application programming interface)を遂行するように構成されていてよい。例えば、サーバ3は、無料チャージ利用権管理APIモジュールを含んでいてよい。
【0063】
または、無料チャージ利用権管理部33は、それぞれ部分的に無料チャージ利用権管理部33の機能を具現する、複数のAPIを遂行するように構成されていてよい。一実施例において、無料チャージ利用権管理部33は、無料チャージ利用権のチャージ機能を活性化する無料チャージ利用権活性化API、及び無料チャージ利用権の使用機能を具現する無料チャージ利用権使用APIを遂行するように構成されていてよい。この場合、サーバ3は、例えば、無料チャージ利用権活性化APIモジュール及び無料チャージ利用権使用APIモジュールを含んでいてもよい。
【0064】
無料チャージ利用権管理部33は、コンテンツが所定時間の経過後に無料でチャージされる無料チャージ利用権の適用対象であるか否かに関する情報をユーザに伝送し、無料チャージ利用権の適用対象コンテンツに対して前記無料チャージ利用権のチャージを開始する活性化要請を前記ユーザ端末から受信すると、前記無料チャージ利用権のチャージを開始する。
【0065】
図3は、本発明の一実施例に係る、無料チャージ利用権のチャージが活性化される過程を説明するための図である。
【0066】
図3を参照すると、ユーザ端末4は、コンテンツ関連情報をサーバ3に要請する(S310)。一部の実施例において、前記要請は、特定の状態で行なわれていてよい。例えば、
図2に示されたように、コンテンツに関する紹介及び/又はコンテンツに対するユーザの選択が可能なアプリページ(例えば、コンテンツホーム)にユーザ端末4がアクセスした場合、ユーザ端末4は、アクセスされたコンテンツホームをディスプレイするために用いられるコンテンツ関連情報をサーバ3に要請することができる。
【0067】
サーバ3は、ユーザ端末4からコンテンツ関連情報に対する要請を受信した場合、前記要請に応答してコンテンツ関連情報をユーザ端末4に伝送する(S330)。前記コンテンツホームへのアクセスの際に伝送した要請に対する応答は、コンテンツ関連情報に加えて他の情報を更に含んでいてよい。
【0068】
一実施例において、サーバ3は、コンテンツに関するメタ情報を含むデータベース格納部37のコンテンツ情報テーブルに基づき、コンテンツが所定時間の経過後に無料でチャージされる無料チャージ利用権の適用対象コンテンツであるか否かに関する情報をユーザ端末4に伝送する(S330)。
【0069】
ここで、コンテンツ情報テーブルは、(例えば、作品IDのような)コンテンツ識別子、コンテンツが無料チャージ利用権の適用対象であるか否かを示す無料チャージ利用権対象情報などを含む。一部の実施例において、コンテンツ情報テーブルは、(例えば、無料チャージ利用権を使うことができない話、及び/又は個数のような)無料チャージ利用権の適用対象コンテンツのうち使用が制限される情報などを更に含んでいてよい。
【0070】
ユーザ端末4は、段階(S330)の応答を受信し、ユーザにコンテンツ関連情報を提供してユーザの選択を誘導することができる。ユーザ端末4は、受信したサービスコンテンツ情報に基づき、ユーザにサービスコンテンツ項目をディスプレイし、ユーザが使いたいコンテンツに対する選択を誘導することができる。例えば、
図2に示されたように、任意の芸能コンテンツシリーズに対して、第8話の第4サブ動画が選択され得る。また、ユーザに、コンテンツホームを介してアクセスしたコンテンツが無料チャージ利用権の適用対象であるか否かを提供することができる。
【0071】
コンテンツホームを介してアクセスしたコンテンツが無料チャージ利用権の適用対象であり、且つ未だユーザに対してチャージが開始されていない場合、ユーザ端末4は、コンテンツホームの当該コンテンツに対してユーザの無料チャージ利用権付与の活性化要請をサーバ3に伝送することができる。
【0072】
一実施例において、ユーザ端末4の活性化要請は、条件が付与された場合、予め設定された条件を満たして始めて行なわれるようにすることができる。一例において、活性化要請は、当該コンテンツに対して、(例えば、初期無料利用権のような)付与済みの非決済基盤利用権をすべて消尽した場合に行われていてよい。ユーザが当該コンテンツに対して活性化に関連した条件を満たすか否かの判断はユーザ端末4で行なわれる。
【0073】
このように、個別コンテンツ(個別作品)が無料チャージ利用権の適用対象であるか否かのそれ自体はサーバ側で調整するようにしているが、その結果、無料チャージ利用権の対象と決まったコンテンツに対する活性化受信要請は、ユーザ端末から受信する。また、このとき、条件(例えば、初話から第5話までは無料といったように初期無料利用権をすべて消尽する条件)が付与される場合は、予め設定された条件を満たすユーザ端末から無料チャージ利用権付与の活性化要請を受信するようにする。これにより、ユーザと無料チャージ利用権の適用対象コンテンツの数が増えても、サーバ3側での条件を満たすか否かを判断する負担を低減することができる。
【0074】
一部の実施例において、前記チャージの開始に対する要請は、無料チャージ利用権のチャージ活性化API(application programming interface)を呼び出す命令を含んでいてよい(S350)。
【0075】
段階(S350)の活性化要請を受信すると、サーバ3(又は、無料チャージ利用権管理部33)は、当該コンテンツに対するユーザの無料チャージ利用権の付与機能を活性化する。即ち、段階(S350)で当該コンテンツに対するユーザの無料チャージ利用権のチャージが開始される。前記無料チャージ利用権は、無料チャージ周期(時間)が経過すると付与可能である。
【0076】
一実施例において、無料チャージ利用権管理部33は、前記活性化要請を受信すると、前記ユーザと活性化要請を受信したコンテンツとをマッピングしてマッピング結果をユーザ情報テーブルに記録する(S370)。
【0077】
ここで、ユーザ情報テーブルは、ユーザ識別子と、活性化要請を受信したコンテンツ識別子と、マッピングされたコンテンツに対するユーザの無料チャージ利用権のチャージの活性化の有無を示す活性化値、及び無料チャージ利用権のチャージ完了時刻と、を含む。
【0078】
前記ユーザと活性化要請を受信したコンテンツとのマッピングは、コンテンツ情報テーブルのコンテンツ識別子に基づく。
【0079】
一実施例において、チャージ完了時刻は、チャージ開始に応答して、無料チャージ利用権管理部33によってユーザ情報テーブルに記録されていてよい。前記マッピングされたユーザ情報テーブルに基づいて、ユーザに前記コンテンツに対する前記無料チャージ利用権付与の活性化の有無に関する情報を提供する(S390)。
【0080】
また、無料チャージ利用権管理部33は、前記活性化要請を受信すると、当該コンテンツに対するユーザの最初無料チャージ利用権を即時付与することができる。これについては、下の段階(S535)を参照してより詳述する。
【0081】
ユーザ端末4は、段階(S390)で受信した情報に基づいて、無料チャージ利用権のチャージの可否及びチャージまで残った時間をディスプレイすることができる。
【0082】
このように、段階(S310~S390)によるコンテンツに対するユーザの無料チャージ利用権は、ユーザ個々の活性化要請時刻によって個別に活性化され、この事実がデータベースに格納される。
【0083】
したがって、サーバ3が、(例えば、以前に有料決済が設定されたコンテンツAの特定の話Bに対し、x月xx日の13:00に無料決済に修正するといったような)所定時間毎にすべてのユーザに対し特定のコンテンツに対する閲覧権限を付与するようにすることではない。
【0084】
このように、当該無料チャージコンテンツに連関した情報はコンテンツ情報テーブルに記録し、当該ユーザに関連した情報はユーザ情報テーブルに記録して、テーブルを二元化してからマッチングさせることで、個々のユーザ毎に異なり、且つ同一ユーザのコンテンツ毎に異なる無料チャージ利用権のチャージ開始及びチャージ状況を効果的に管理することができる。
【0085】
参考までに、所定時間毎にすべてのユーザに対して特定のコンテンツに対する閲覧権限を一括して付与する方式は、本発明が解決しようとする状況、即ち、前述したように個々のユーザ毎に異なり、且つ同一ユーザのコンテンツ毎に異なる無料チャージ利用権のチャージ開始及びチャージ状況それ自体がない。その代わりに、当該方式は、個々のユーザ毎に所望のコンテンツに対する無料利用をオーダーメード型で行なうことができないという基本的な問題を有するため不向きである。
【0086】
本発明の一実施例では、個々のユーザ毎にオーダーメード型で所望のコンテンツに対して所定時間待てば無料で利用することができる無料チャージ利用権方式を使うことに際して、ユーザやコンテンツの数が大きく増加する状況下でも迅速且つ効果的にデータ処理を行なうように構成することで、個別のユーザに無料チャージ利用権を基盤として個別のコンテンツを効率的に提供することができる。
【0087】
図4は、本発明の一実施例に係る、無料チャージ利用権情報がユーザ端末にディスプレイされるようにする過程を説明するための図である。
【0088】
図4を参照すると、ユーザ端末4は、コンテンツ関連情報をサーバ3に要請する(S410)。前記コンテンツ関連情報は、段階(S310)でのコンテンツ関連情報と類似するため、詳しい説明は省略する。
【0089】
サーバ3は、前記要請に対する応答として、要請されたコンテンツ関連情報をユーザ端末4に伝送することができる(S450)。また、前記要請に対する応答は、(例えば、無料チャージ利用権の活性化の有無、チャージ完了時刻、更には利用権情報などを含む)ユーザ関連情報などを更に含んでいてよい。この場合、無料チャージ利用権管理部33は、ユーザ情報テーブルに基づいて当該コンテンツに対するユーザの無料チャージ利用権が活性化されたか否かを判断し、前記要請に対する応答に、無料チャージ利用権の活性化の有無、チャージ完了時刻などを含める。
【0090】
ユーザ端末4は、段階(S450)で受信した応答に基づいて、無料チャージ利用権のチャージの可否、チャージ完了時刻まで残った時間をディスプレイすることができる。
図3を参照して前述したように、ユーザ毎に自分の使用パターンに応じた無料チャージ利用権の活性化が開始される。そのため、チャージ完了時刻もユーザ毎に異なり得る。
【0091】
チャージ周期が経過すると、ユーザは、チャージ済みの無料チャージ利用権を使って
図3又は
図4の段階(S310又はS410)での要請に関連したコンテンツの提供を受けることができる。ここで、段階(S310又はS410)での要請に関連したコンテンツは、同一範疇内のコンテンツを含む。
【0092】
図5aは、本発明の一実施例に係る、ユーザが無料チャージ利用権を使ってコンテンツの提供を受ける過程を説明するための図である。
【0093】
図5aを参照すると、サーバ3は、(基本コンテンツ又はサブコンテンツのような)コンテンツに対する提供要請をユーザ端末4から受信する(S510)。前記提供要請は、ユーザ端末4で検知される入力信号によってなされていてもよいが、前記ユーザ端末4にインストールされたアプリケーションの命令語によってなされていてもよい。一例において、前記コンテンツ提供要請は、コンテンツ提供API呼び出し命令又は利用権使用API呼び出し命令を含んでいてよい。
【0094】
また、サーバ3は、コンテンツ提供を要請したユーザの当該コンテンツに対して無料チャージ利用権が活性化状態であるか否かを確認する(S530)。確認結果に基づいて、サーバ3は、当該コンテンツのコンテンツ情報及び閲覧権限を提供するか否かを決める。
【0095】
図5bは、本発明の一実施例に係る、ユーザの無料チャージ権の使用の可否を確認する過程を説明するための図である。
【0096】
提供要請をされたコンテンツに関して無料チャージ利用権のチャージが活性化状態である場合、無料チャージ利用権の使用が可能かどうかを確認することができる。
【0097】
一実施例において、サーバ3の無料チャージ利用権管理部33は、コンテンツに対して前記無料チャージ利用権のチャージが活性化状態であるか否かを確認する(S531)。前記確認は、ユーザ情報テーブルに含まれた無料チャージ利用権の活性化を示す判断値に基づいて行なわれていてよい。一部の実施例において、チャージの途中で無料チャージ利用権が活性化状態のコンテンツが無料チャージ利用権の適用対象から除外された場合、前記判断値が活性化状態を示すと、チャージ途中の無料チャージ利用権に限っては下記の無料チャージ利用権の使用に関連した動作が行なわれていてよい。
【0098】
段階(S531)で活性化状態であると確認された場合、無料チャージ利用権管理部33は、無料チャージ利用権のチャージが完了したか否かを確認する(S533)。チャージが完了したか否かの確認は、無料チャージ利用権のチャージ完了時刻及び現在時刻に基づいて行なわれていてよい。例えば、無料チャージ利用権管理部33は、次式の条件を満たした場合にチャージが完了したと判断する(S535)。
[数1]
Tpresent≧TCC
【0099】
式中、Tpresentは現在時刻を表し、TCCはチャージ完了時刻(Charge Completion Time)を表す。無料チャージ利用権管理部33は、チャージ完了時刻が現在時刻と同一であるか、それより過去であるとチャージが完了したと判断する(S535)。即ち、チャージ開始と同時に完了時刻を記録することで、時間を見てチャージが完了したか否かを判断する。
【0100】
前述したように、一実施例において、活性化要請によってユーザ情報テーブルに最初でチャージ完了時刻が記録される場合、現在時刻をチャージ完了時刻と記録すると、無料チャージ利用権は、チャージが完了した状態と設定される。これにより、無料チャージ利用権の付与機能を活性化しながら、ユーザに最初無料チャージ利用権を即時提供することができ、ユーザの便宜をさらに極大化することができる。
【0101】
その後、無料チャージ利用権管理部33は、チャージした無料チャージ利用権を消尽させながら当該コンテンツに対する閲覧権限をユーザに付与する。また、消尽の結果を利用権消尽テーブルに記録する(S537)。
【0102】
また、無料チャージ利用権管理部33は、次回の無料チャージ利用権を使用可能なチャージ完了時刻をアップデートする。一実施例において、無料チャージ利用権管理部33は、無料チャージ利用権のチャージ周期を前記チャージされた無料チャージ利用権のチャージ完了時刻に加えることで、追加でチャージされる無料チャージ利用権のチャージ完了時刻をアップデートする(S590)。前記アップデート結果は、ユーザ情報テーブルに更に記録されていてよい。
【0103】
また、当該コンテンツに関連した他のコンテンツに対してもユーザの無料チャージ利用権が継続してチャージされて利用できるように、無料チャージ利用権管理部33は、ユーザの無料チャージ利用権の活性化状態をオン状態に維持し続ける。
【0104】
他の実施例において、
図5bに示されていない動作が追加、変形、除外されて更に行なわれていてよい。
【0105】
一実施例において、例えば、無料チャージ利用権管理部33は、段階(S531)の前に、ユーザに付与されたその他非決済基盤利用権(例えば、無料ギフト利用権などを含む)がすべて消尽したか否かを確認する段階、及び/又は提供要請をされたコンテンツが無料チャージ利用権のチャージ活性化にも拘わらず、使用が制限されたコンテンツであるか否かを確認する段階(例えば、最新話から所定話以内の話であるか否か)などを更に行なうことができる。
【0106】
一実施例において、無料チャージ利用権管理部33が消尽の有無を判断する非決済基盤利用権から初期無料利用権は除外される。初期無料利用権の使用可否の条件をユーザ端末が満たすようにした後、ユーザ端末から無料チャージ利用権の活性化要請を送るようになる。
【0107】
このように、無料チャージ利用権を使って始めてチャージされた無料チャージ利用権が消尽され、再びチャージが開始される。よって、ユーザは同じ時間内に最大限無料チャージ利用権を多く使うために利用権を基盤としたコンテンツ提供サービスを利用する頻度が高くなるようになる。その結果、ユーザの利用権を基盤としたコンテンツ提供サービスに対する忠誠度や依存性などが高められる。
【0108】
また、無料チャージ利用権を多くのコンテンツに対して使った場合、ユーザは経験したコンテンツに対して購買の可否をより確実に決めることができる。結局、ユーザの合理的な消費に役立てられる。
【0109】
再び
図5aを参照すると、サーバ3が、提供要請対象のコンテンツのコンテンツ情報をユーザ端末4に提供することができるという利用権がユーザにあると判断した場合、提供要請をされたコンテンツのコンテンツ情報をユーザ端末4に提供する(S550)。一実施例において、サーバ3は、(消尽された利用権の類型、残っている利用権の数などを含む)利用権の消尽結果、及び/又は無料チャージ利用権の次回のチャージ完了時刻をユーザ端末4に伝送する。また、ユーザ端末4を介してコンテンツがユーザに提供できるように、当該コンテンツの詳細メタ情報及び/又はコンテンツ情報をユーザ端末4に伝送する。
【0110】
一方、
図1を参照すると、一実施例において、サーバ3は、コンテンツ生成部35及び/又はデータベース格納部37を更に含んでいてよい。各構成を詳述する。
【0111】
コンテンツ生成部35は、基本コンテンツの全実行区間を複数個のサブ区間に区画したサブコンテンツを生成する。例えば、基本動画の全再生区間を複数個のサブ区間に区画してサブ動画情報を生成する。
【0112】
また、コンテンツ生成部35は、基本コンテンツに対するメタ情報を生成するものであって、個別のサブコンテンツに対するメタ情報を生成することができる。また、基本コンテンツに対するメタ情報も生成することができる。
【0113】
コンテンツ生成部35は、各サブ区間を均等及び/又は非均等に区画するといったように多様にサブ区間を区画して、一つの基本コンテンツから多様な実行時間を有する複数のサブコンテンツ情報を生成することができる。その結果、ユーザをして部分的に心理状態、環境、資産状態などの種々の要因を考慮して合理的な消費ができるようにする。また、ユーザが購買当時の意図と異なって予期しない原因によってコンテンツ全体の観賞ができない、又は興味が落ちる可能性があるにも拘わらず、基本コンテンツ全体に対する購買をしなければならないという問題を解決することができる。
【0114】
コンテンツ生成部35は、サブコンテンツを暗号化するように更に構成されていてよい。コンテンツ生成部35は、前記システム1への接続が承認されていないユーザ端末(例えば、アプリケーションがインストールされていないユーザ端末)又は利用権のないユーザ端末でサブコンテンツが再生されることを防止することができる。
【0115】
一実施例において、コンテンツ生成部35は、DRM(Digital Rights Management)処理されて閲覧権限(ライセンス)情報を有するようにサブコンテンツを生成することができる。この場合、利用権情報は、暗号化されたサブコンテンツを復号化する復号化権限を含む。例えば、復号化権限は、DRM復号化権限を含む。なお、前記実施例はコンテンツ暗号化のための一つの例示であって、これに制限されることなく種々の暗号化処理を行なうように更に構成されていてもよい。
【0116】
次いで、データベース格納部37は、種々のデータベースを格納することができる。ここで、データベースは、大量の定型、非定型、又は半定型データの集合を意味し、過去に既に実施済みの競売に係るデータなどを格納することができる。ここで、定型データは、固定されたフィールドに格納されたデータであって、例えば、関係型データベース、スプレッドシートなどがある。また、非定型データは、固定されたフィールドに格納されていないデータであって、例えば、テキスト文書、イメージ、動画、音声データなどがある。また、半定型データは、固定されたフィールドに格納されていないが、メタデータやスキーマを含むデータであって、例えば、XML、HTML、テキストなどがある。前記データベース格納部37は、ユーザアカウントに関する情報を含むユーザストレージ、コンテンツ提供者から提供されたコンテンツ又は一つ以上に区画されたサブコンテンツを格納するコンテンツストレージなどを含んでいてよい。
【0117】
無料チャージ利用権を基盤としたコンテンツ提供システム1の各ユーザは、ユーザ情報ストレージに格納されたユーザアカウント情報と関連付けられている。ユーザアカウント情報は、前記システムに登録されたユーザに関する記述的情報を含む。一実施例において、ユーザアカウント情報は、多数のデータフィールド(data fields)を含み、各々は当該システムユーザの一つ以上の属性(attributes)を説明する。ユーザプロファイルに格納された情報の例は、ユーザの身元(ID)、ユーザ端末情報、及び利用権情報といったような記述的情報を含む。
【0118】
ユーザアカウント情報は、ユーザが利用権を基盤としたサブ動画提供システム1にアクセスする権限を付与するソース(例えば、パスワード、アクセスコード、ユーザ端末のネットワークアドレスなど)を更に含んでいてもよい。
【0119】
一実施例において、データベース格納部37は、無料チャージ利用権のユーザに関して、無料チャージ利用権のユーザ情報テーブルを格納することができる。前記ユーザ情報テーブルには、ユーザ識別子、無料チャージ利用権の使用が要請されたコンテンツ識別子、無料チャージ利用権のチャージ完了時刻、コンテンツに対する無料チャージ利用権の活性化の有無を示す判断値などを含むが、これらに制限されない。
【0120】
後述するが、無料チャージ利用権に連関した各ユーザ関連情報を記録したテーブルを、無料チャージ利用権に連関したコンテンツ関連情報を記録したテーブルとは別個で構成し、それぞれのテーブルは、特定のユーザが特定のコンテンツに対して無料チャージ利用権の活性化を要請した場合にマッピングされる。これにより、個々のユーザ毎に異なり、同一ユーザのコンテンツ毎に異なる無料チャージ利用権のチャージ開始及びチャージ状況下で(前述したが、このような状況は、一定時間が経過すると全てのユーザに一括してコンテンツが無料で提供される方式では発生しない)、ユーザやコンテンツの数が大きく増加しても効果的に対処することができる。
【0121】
サーバ3は、無料チャージ利用権の使用に関連した要請をユーザ端末4から受信した場合、前記無料チャージ利用権のユーザ情報テーブルに基づいて無料チャージ利用権を使うようにする動作を迅速に処理することができる。
【0122】
利用権情報は、ユーザが使い得る利用権の保有の有無又は保有した利用権の数を示す情報を含む。例えば、利用権がある場合に1、利用権がない場合に0とラベリングし、又は保有している利用権の数を二進数などのようなデータ形式で示し、又はこれらの組み合わせで示すこともできる。
【0123】
一実施例において、前記無料チャージ利用権は、サーバ3でコンテンツのユーザに当該コンテンツに対する無料チャージ利用権を付与するか否かが活性化されてから付与されていてよい。
図3を参照して前述したように、前記活性化動作は、無料チャージ利用権管理部33によって行なわれる。
【0124】
一実施例において、利用権情報は、範疇情報(category information)を更に含んでいてよい。範疇情報を更に含む場合、利用権情報を備えたユーザは、当該利用権に関連した範疇内のコンテンツだけを視聴することができる。一例において、前記範疇は、一つのシリーズ物と設定されていてもよい。他の例において、前記範疇は、一つの基本コンテンツ全体と設定されていてよい。
【0125】
一実施例において、データベース格納部37は、決済、イベント、ギフト、及び/又は無料チャージによる付与結果が記録される利用権チャージテーブル、そして、利用権の使用、及び/又は消滅による消尽結果が記録される利用権消尽テーブルを格納することができる。
【0126】
一実施例において、コンテンツストレージは、コンテンツ提供者が提供したコンテンツを示すオブジェクト(objects)を格納し、又は、利用権を基盤としたサブ動画システム1の運営者が製作したサブコンテンツを示すオブジェクトを格納する。
【0127】
一実施例において、コンテンツストレージは、無料チャージ利用権が適用されるコンテンツに関する情報が記録されるコンテンツ情報テーブルを格納する。コンテンツ情報テーブルは、例えば、コンテンツ識別子、当該コンテンツが無料チャージ利用権の適用対象であるか否かを示す判断値、無料チャージ利用権のチャージ完了時刻、ユーザがチャージ完了時刻まで待たなければならない時間を含んでいてよい。また、無料チャージ利用権の適用対象コンテンツの内で無料チャージ利用権の使用が制限される条件情報(例えば、最近サービスアップロードされた最新作から所定の話内では無料チャージ利用権の使用が制限される条件など)を更に含んでいてよい。
【0128】
このように、データベース格納部37には、無料チャージ利用権に関連したコンテンツ関連情報を記録したテーブルと、無料チャージ利用権に関連したユーザ関連情報を記録したテーブルと、にそれぞれ二元化されている。それぞれのテーブルは、特定のユーザが特定のコンテンツに対して無料チャージ利用権の活性化を要請した場合にマッピングされる。これにより、無料チャージ利用権を利用したいユーザ及び/又は無料チャージ利用権の適用対象であるコンテンツの数が増加しても、個別のユーザ毎及び/又はコンテンツ毎の無料チャージ利用権の付与の可否を効率的に管理することができる。特に、一ユーザに関連した複数のコンテンツに対しては、個別のコンテンツのそれぞれに対してそれぞれ異なる(例えば、チャージ完了時刻が互いに異なる)無料チャージ利用権の活性化(即ち、付与及び/又はチャージ)が適用され得る一方で、複数のユーザの個別のコンテンツに対しては無料チャージ利用権の活性化(即ち、付与及び/又はチャージ)が同一に適用されることで、ユーザ毎に固有の、そして同一ユーザの個別コンテンツ毎に固有の無料チャージ利用権を利用するようにすることができる。
【0129】
以上で説明した
図1のコンテンツ生成部35及び/又はデータベース格納部37は、単に例示的なものであるに過ぎず、利用権を基盤としたコンテンツ提供システム1は、他の実施例において
図1と異なる構造にて前述した動作を行なうことができる。
【0130】
一実施例において、コンテンツ生成部35及び/又は格納部37は、サーバ3と遠隔地に位置するコンピューティング装置であってもよい。この場合、コンテンツ生成部35及び/又は格納部37は、ユーザの要求に応じてサーバ3に接続してデータ通信を行い得る種類の装置であってもよい。
【0131】
一方、ユーザ端末4は、例えば、スマートフォン(smartphone)の形態で具現され、ユーザ端末4にインストールされたアプリケーションを用いてサーバ3と通信することができる。このような通信を通じてユーザによって選択されたサブ動画に対する提供要請、又は利用権決済要請などといった種々の作業を行なう。なお、ユーザ端末4の形態は、スマートフォンに限定されるものではなく、ユーザ端末4は、他の移動通信端末機、パソコン(personal computer)、ノート・パソコン(notebook)、タブレット(tablet)、IPTV(Internet Protocol Television)などの種々のコンピューティング装置の形態で具現されていてもよい。
【0132】
サーバ3がユーザ端末4を介して利用権を使ったユーザにコンテンツを提供する過程を、
図6及び
図7を参照して説明する。
【0133】
図6~
図7は、本発明の実施例に係る、利用権を基盤としたコンテンツ提供過程を状況毎に概略的に示した図である。
図6~
図7中において要請及び提供されるコンテンツの類型が動画とされているが、これに制限されないことは通常の技術者にとって明白であろう。また、互いに重複する段階についての詳細な説明は説明の明瞭性のために省略することがある。
【0134】
図6は、本発明の一実施例に係る、ユーザが一つのコンテンツに対して利用権を使ってコンテンツの提供を受ける過程を説明するための図である。
【0135】
図6を参照すると、サーバ3は、複数のサブ動画のうち第1サブ動画に対する提供要請をユーザ端末4から受信する(S610)。前記提供要請は、ユーザ端末4で検知される入力信号によってなされていてもよいが、前記ユーザ端末4にインストールされたアプリケーションの命令語によってなされていてもよい。一部の実施例において、前記コンテンツ提供要請は、コンテンツ提供API呼び出し命令を含んでいてよい。
【0136】
一実施例において、サーバ3は、要請を受信される前に基本動画を複数の区間に区画した複数のサブ動画を生成することもできる(S600)。
【0137】
段階(S610)の後、サーバ3は、一つ以上のサブ動画に対して提供を要請したユーザの利用権情報を確認する(S620)。確認結果に基づいて、サーバ3は、当該サブ動画情報を提供するか否かを決める。
【0138】
サーバ3が提供要請対象である第1サブ動画の動画情報をユーザ端末4に提供することができるという利用権があると判断した場合、提供要請をされたサブ動画の動画情報をユーザ端末に提供する(S640)。サーバ3は、当該サブ動画の詳細メタ情報及び/又はコンテンツ情報をユーザ端末4に伝送する。また、サーバ3は、当該サブ動画の復号化権限のようなライセンス情報を提供することができる。この場合、サーバ3は、詳細メタ情報のみの提供に限定されることではなく、詳細メタ情報とともに基礎メタ情報(例えば、区間情報)も更に提供することができる。
【0139】
一実施例において、各サブ動画情報は、単一のフラグメント(fragment)ファイルからなるものであってよい。ダウンロード方式である場合、各サブ動画情報は、単一のフラグメントファイルからなると言える。この場合、相対的に通信性能や端末性能の面で利点がある。
【0140】
他の実施例において、例えば、ストリーミング方式またはプログレッシブダウンロード方式である場合、各サブ動画情報は、複数個のフラグメント(fragment)ファイルからなるものであってよい。例えば、一つのサブ動画情報は、例えば、10秒単位の数十または数千個のフラグメント(fragment)ファイルからなるものであってよい。勿論、フラグメント(fragment)ファイルの間隔は10秒だけではなく、1秒、4秒などのように設定値に応じて適宜多様に変動可能である。
【0141】
各サブ動画情報が複数個のフラグメントファイルからなる場合、コンテンツ生成部35は、区画された各サブ区間に対応するフラグメントリスト(fragment list)を一緒に生成する。フラグメントリスト(fragment list)は、各フラグメント(fragment)ファイルに対するファイル名及びフォーマットなどを含むリストである。一例において、コンテンツ生成部35は、第1サブ動画に対する第1フラグメントリスト(fragment list)、第2サブ動画に対する第2フラグメントリスト(fragment list)、…、第nサブ動画に対する第nフラグメントリスト(fragment list)をそれぞれ生成することができる。または、後述するように、基本動画に対する全フラグメントリスト(fragment list)が必要である場合、全フラグメントリスト(fragment list)も生成することができる。
【0142】
一実施例において、サーバ3は、第1サブ動画に対するフラグメントリスト(fragment list)を提供する。
【0143】
その結果、ユーザ端末4は、第1サブ動画情報を用いて第1サブ動画を再生する(S645)。例えば、ユーザ端末4がフラグメントリスト(fragment list)を受信した場合、ユーザ端末4は、第1サブ動画に対するフラグメントリスト(fragment list)を再生リストに格納する。その後、フラグメントリスト(fragment list)に含まれたフラグメントファイルのメタ情報を用いてフラグメントファイルのコンテンツ情報の提供を受けて、第1サブ動画を再生することができる。
【0144】
このように、ユーザ端末4からの提供要請があって始めてフラグメントリスト(fragment list)がユーザ端末4に提供されるため、ユーザ端末4のメモリに格納しなければならない情報が相対的に少なく、アプリケーション性能を向上することができる。
【0145】
図7は、本発明の一実施例に係る、ユーザが一つ以上のコンテンツに対して一つ以上の利用権をそれぞれ使ってコンテンツの提供を受ける過程を説明するための図である。
【0146】
図7を参照すると、サーバ3は、複数のサブ動画のうち第1サブ動画に対する提供要請をユーザ端末4から受信する(S710)。
【0147】
一実施例において、サーバ3は、要請を受信される前に基本動画を複数の区間に区画した複数のサブ動画を生成することもできる(S700)。
【0148】
段階(S610)の後、サーバ3は、第1サブ動画に対して提供を要請したユーザアカウントに関連した利用権情報を確認する(S720)。確認の結果、第1サブ動画情報をユーザ端末4に提供することができるという利用権情報があると決めた場合、提供要請をされた第1サブ動画情報をユーザ端末4に提供し(S740)、ユーザ端末4は、第1サブ動画情報を用いて第1サブ動画を再生する(S745)。
【0149】
サーバ3は、次の区間を含む第2サブ動画に対する提供要請を受信し、これをユーザ端末4に提供することができる。前記実施例において、サーバ3は、第1サブ動画の提供が完了する前、即ち、第1サブ動画の再生が完了する前に次の区間を含む第2サブ動画に対する提供要請をユーザ端末4から受信することができる(S750)。段階(S750)において、第2サブ動画に対する提供要請は自動で(例えば、ユーザの別途の同意なしで)行なわれていてよい。この場合、サーバ3は、ユーザアカウントに関連した利用権情報に前記次の区間を含む第2サブ動画を提供することができる利用権情報が含まれているか否かを確認する(S760)。
【0150】
確認の結果、サーバ3が第2サブ動画をユーザ端末4に提供することができるという利用権情報があると決めた場合、第2サブ動画情報をユーザ端末4に提供する(S780)。例えば、第2サブ動画に対するフラグメントリスト(fragment list)を提供することができる。
【0151】
この場合、ユーザ端末4は、第1サブ動画の再生が完了した後に途切れることなく第2サブ動画を再生させるために、第2サブ動画に対するフラグメントリスト(fragment list)を第1サブ動画に対するフラグメントリスト(fragment list)に追加することができる。これにより、第1サブ動画の再生が完了した後に第2サブ動画をフレームが途切れることなく連続して再生することができる。したがって、ユーザが複数のサブ動画を継続して視聴する場合でも途切れのない(seamless)再生が可能となるため、高いユーザ便宜性を提供することができる。
【0152】
また、第1サブ動画の再生途中で第2サブ動画に関する利用権情報が確認された場合、第2サブ動画情報をユーザ端末4に提供すると同時に、利用権情報が更新されたという画面をユーザ端末4にディスプレイさせる信号を伝送することもできる。
【0153】
例えば、第2サブ動画の再生が開始すると同時に「一つの利用権が消耗されました。」といったポップアップウィンドウをディスプレイさせる信号を伝送することもできる。
【0154】
一方、前記利用権情報の確認の結果、次の区間を購買することができる利用権がない場合にも自動で次の区間のサブ動画を提供することができる。一実施例において、前記利用権情報の確認の結果、次の区間を再生することができる利用権がないが、追加の同意を要求することなく、次の区間の利用権を購買することができる。その結果、次の区間のサブ動画をサーバ4から受けることができる。ここで、前記自動購買に関する通知を自動購買の前または後にユーザに提供することができる。即ち、自動購買の前にユーザが別途の措置を取らないと利用権が自動で購買され、次の区間のサブ動画が提供される、という通知を提供し、自動で購買が発生した場合、ユーザに購買の完了を知らせる情報性画面を提供することができる。
【0155】
一部の場合において、サーバ3は、再生中の第1サブ動画の続きではない区間を含む第3サブ動画に対する提供要請を受信することもでき、このような場合でも、上述したように第1サブ動画に対するフラグメントリスト(fragment list)に第3サブ動画に対するフラグメントリスト(fragment list)が追加されて提供されていてもよい。即ち、追加されるフラグメントリスト(fragment list)は、再生されるサブ動画の続きとなるものに制限されない。
【0156】
また、サーバ3は、利用権の確認段階(S720)において、提供要請コンテンツに対してユーザの無料チャージ利用権があるか否かを確認することもできる。
【0157】
一実施例において、決済によって付与された利用権に基づいて第1サブ動画を提供することが完了する前、サーバ3は、次の区間のサブ動画(例えば、第2サブ動画)に対する追加の提供要請を前記ユーザ端末から受信することができる。
【0158】
その後、第1サブ動画の提供の開始後で且つ第2サブ動画に対する追加の提供要請の受信の以前に無料チャージ利用権が完了した場合、サーバ3は、ユーザに無料チャージ利用権を付与する。その後、新たに付与された無料チャージ利用権に基づいて追加の提供要請をされた第2サブ動画をユーザ端末に提供することができる。
【0159】
一実施例において、無料チャージ利用権の適用対象である範疇に対して既にチャージ済みの無料チャージ利用権に基づいてサブ動画を提供することが完了する前に、サーバ3は、次の区間のサブ動画に対する追加の提供要請をユーザ端末4から受信することができる。その後、サーバ3は、ユーザの利用権情報に基づいて追加の提供要請をされたサブ動画を提供するための利用権の有無を確認する。もしユーザが決済利用権、及び/又は他の無料利用権を有している場合、ユーザが有している利用権に基づいて追加の提供要請をされたサブ動画をユーザ端末4に提供する。
【0160】
他の一実施例において、サーバ3は、フラグメントリスト(fragment list)を生成し、ユーザ端末4から提供要請を受信すると、要請されていないサブ動画に対するフラグメントファイルを含むフラグメントリスト(fragment list)を提供することができる。即ち、ユーザ端末4から別途の要請がない区間に対するフラグメントファイルを予め提供することができる。
【0161】
一例において、前記フラグメントリスト(fragment list)は、全区間に対するフラグメントリスト(fragment list)であってよい。
【0162】
その結果、提供要請の前にユーザ端末4に全区間に対するフラグメントリスト(fragment list)が登載されており、順次自動的に再生し、または途切れることなく(seamless)再生させることがより容易となる。
【0163】
前記
図6~
図7で示された段階は、単に例示的なものであるに過ぎず、サーバ3及び/又は端末4の設定状態に応じて順序が入れ替わっても、または省略されてもよい。
【0164】
以上で説明した実施例に係る利用権を基盤としたコンテンツ提供システム及び方法によれば、一つの基本動画を複数個の区間に区画したサブ動画に対して部分的に購買可能であるため、全再生区間のうち一部だけがユーザの興味を誘発し得る動画に対してユーザの選択的且つ能動的な消費形態を可能にすることができる。また、ディスプレイされているサブ動画の完了の前に次のサブ動画を要請しフレームを途切れることなくディスプレイすることで、ユーザの視聴の流れを邪魔しないシームレス(seamless)再生が可能となる。
【0165】
以上で説明した実施例に係る利用権を基盤としたサブ動画提供システム及び方法による動作は、少なくとも部分的にコンピュータープログラムで具現され、コンピューターで読み取り可能な記録媒体に記録されていてよい。
【0166】
前記コンピューターは、パーソナルコンピューター、デスクトップコンピューター、ラップトップコンピューター、ノート・パソコン、スマートフォン、またはこれらと類似したコンピューティング装置であってよく、また統合され得る任意の装置であってよい。コンピューターは、一つ以上の代替的で且つ特別な目的のプロセッサ、メモリ、格納空間、及びネットワーキング構成要素(無線または有線のいずれか)を有する装置である。前記コンピューターは、例えば、マイクロソフトのウィンドウと互換するオペレーティングシステム、アップルOS XまたはiOS、リヌックスディストリビューション(Linux(登録商標) distribution)、またはGoogleのアンドロイド(登録商標)OSのようなオペレーティングシステム(operating system)を実行することができる。
【0167】
前記コンピュータープログラムは、上述したコンピューターで実行され得る命令語セットで構成され、前記コンピューターの形態に応じてその名称が異なり得る。例えば、前記コンピューターの形態がスマートフォンである場合、前記コンピュータープログラムは、アプリと呼称され得る。
【0168】
実施例に係る利用権を基盤としたサブ動画提供システム及び方法による動作を具現するためのプログラムが記録され、コンピューターが読み取り可能な記録媒体は、コンピューターによって読み取り可能なデータが格納されるあらゆる種類の記録装置を含む。コンピューターが読み取り可能な記録媒体の例としては、ROM、RAM、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、光データ格納装置などを含む。また、コンピューターが読み取り可能な記録媒体は、ネットワークを介して接続されたコンピューターシステムに分散され、分散方式でコンピューターが読み取り可能なコードが格納され実行されるものであってもよい。また、本実施例を具現するための機能的なプログラム、コード及びコードフラグメント(fragment)は、本実施例が属する技術分野の通常の技術者であれば容易に理解できるはずである。
【0169】
以上、本発明を図面に図示された実施例を参考にして説明したが、該実施例は例示的なものであるに過ぎず、当該分野における通常の知識を有する者であれば該実施例から種々の変形が可能であることが理解できるはずである。なお、このような変形は本発明の技術的保護範囲の内にあるとみるべきである。したがって、本発明の真正な技術的保護範囲は特許請求の範囲の技術的思想によって決められるべきである。
【産業上の利用可能性】
【0170】
本発明は、無料チャージ利用権を基盤としたコンテンツ提供方法及びシステムに関する。所定の時間が経過するとチャージされてユーザに付与される無料チャージ利用権に基づいてユーザにコンテンツを提供するシステムであって、ユーザ及び作品(コンテンツ)の飛躍的増加に伴うサーバの負荷を低減することができ、且つ、効率的なデータベースの管理とともに迅速なデータ処理を行なうことができ、これにより、無料チャージ利用権を効率的に提供することができる。