(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-06
(45)【発行日】2022-01-21
(54)【発明の名称】電磁フィルムの配線引き出し構造、直下型バックライト表示モジュール及びディスプレイ
(51)【国際特許分類】
G06F 3/041 20060101AFI20220114BHJP
F21S 2/00 20160101ALI20220114BHJP
G09F 9/00 20060101ALI20220114BHJP
G02F 1/1333 20060101ALI20220114BHJP
G02F 1/13357 20060101ALI20220114BHJP
【FI】
G06F3/041 430
F21S2/00 481
F21S2/00 484
G09F9/00 366A
G02F1/1333
G02F1/13357
(21)【出願番号】P 2020561721
(86)(22)【出願日】2018-11-30
(86)【国際出願番号】 CN2018118463
(87)【国際公開番号】W WO2019210682
(87)【国際公開日】2019-11-07
【審査請求日】2020-11-02
(31)【優先権主張番号】201820658093.0
(32)【優先日】2018-05-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】515034703
【氏名又は名称】広州視源電子科技股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGZHOU SHIYUAN ELECTRONICS CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.6,4th Yunpu Road,Huangpu District,Guangzhou,Guangdong P.R.CHINA
(73)【特許権者】
【識別番号】518298061
【氏名又は名称】▲広▼州▲視▼▲叡▼▲電▼子科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGZHOU SHIRUI ELECTRONICS CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.192 Kezhu Road,Guangzhou Science Park,Guangzhou Economic and Technological Development Zone,Guangzhou,Guangdong 510663 China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】▲鄭▼ 少洪
【審査官】木村 慎太郎
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0039123(US,A1)
【文献】特開2004-302431(JP,A)
【文献】特開平7-13144(JP,A)
【文献】特開2004-118207(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/041
F21S 2/00
G09F 9/00
G02F 1/1333
G02F 1/13357
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
背面板構造と、電磁タッチ構造と、外枠構造と、を含み、
前記電磁タッチ構造は、
前記背面板構造の上方に設けられる拡散板と、
前記拡散板に対応して設けられる電磁フィルムと、
前記背面板構造の外側に設けられる電磁タッチ制御基板と、
前記電磁フィルムと前記電磁タッチ制御基板とを接続するフレキシブル電磁回路と、を含み、
前記外枠構造は、前記背面板構造の外側に外装され、前記背面板構造と共に密封枠構造を形成し、
前記拡散板、前記電磁フィルム及び前記フレキシブル電磁回路は、何れも前記密封枠構造の内部に位置し、
前記電磁タッチ制御基板は、前記密封枠構造の外部に位置することを特徴とする電磁フィルムの配線引き出し構造。
【請求項2】
前記フレキシブル電磁回路は、
前記電磁フィルムの端部に接続され、前記背面板構造に向かって曲がって延在するフレキシブル配線引き出し回路基板と、
前記フレキシブル配線引き出し回路基板と前記電磁タッチ制御基板とを接続する連結回路基板と、を含み、
前記フレキシブル配線引き出し回路基板は、前記外枠構造の内側に位置し、
前記連結回路基板は、前記背面板構造の内側に設けられることを特徴とする請求項1に記載の電磁フィルムの配線引き出し構造。
【請求項3】
前記フレキシブル電磁回路は、
前記電磁フィルムの一端又は両端に接続される複数の前記フレキシブル配線引き出し回路基板と、
複数の前記フレキシブル配線引き出し回路基板に接続される少なくとも1つの前記連結回路基板と、を含むことを特徴とする請求項2に記載の電磁フィルムの配線引き出し構造。
【請求項4】
前記フレキシブル電磁回路は、前記連結回路基板に接続される接続線をさらに含み、
前記接続線は、前記背面板構造を通って前記電磁タッチ制御基板に接続されることを特徴とする請求項2又は3に記載の電磁フィルムの配線引き出し構造。
【請求項5】
前記背面板構造は、背面板メインボードと、前記背面板メインボードの両側にそれぞれ斜めに設けられる傾斜板と、を含み、
前記外枠構造は、両側の前記傾斜板の外側に外装され、
前記フレキシブル配線引き出し回路基板は、前記電磁フィルムの端部から前記外枠構造の内側を通って前記傾斜板の内側に曲がって延在し、
前記連結回路基板は、前記傾斜板の内側に位置し、
前記接続線は、前記背面板メインボードを通って前記電磁タッチ制御基板に接続されることを特徴とする請求項4に記載の電磁フィルムの配線引き出し構造。
【請求項6】
前記背面板構造の内側に設けられ、前記拡散板に対応する反射シートをさらに含み、
前記フレキシブル配線引き出し回路基板、前記連結回路基板及び前記接続線は、何れも前記反射シートと前記背面板構造との間に設けられることを特徴とする請求項5に記載の電磁フィルムの配線引き出し構造。
【請求項7】
前記反射シートの形状と前記背面板構造の形状とは互いに対応し、
前記反射シートは、前記背面板メインボードに対応する反射メインシートと、前記反射メインシートの両側にそれぞれ斜めに設けられる反射サイドシートと、を含み、
前記反射サイドシートは、前記傾斜板に一対一で対応し、
前記フレキシブル配線引き出し回路基板は、前記反射サイドシートと前記傾斜板との間に曲がって延在し、
前記連結回路基板は、前記傾斜板と前記反射サイドシートとの間に位置し、
前記接続線は、前記反射メインシートと前記背面板メインボードとの間に位置することを特徴とする請求項6に記載の電磁フィルムの配線引き出し構造。
【請求項8】
前記電磁フィルムが前記拡散板の上部に設けられ、前記電磁タッチ構造が前記電磁フィルムに設けられる光学フィルムシートをさらに含み、或いは、
前記電磁フィルムが前記拡散板の底部に設けられ、前記電磁タッチ構造が前記拡散板に設けられる光学フィルムシートをさらに含むことを特徴とする請求項2又は3に記載の電磁フィルムの配線引き出し構造。
【請求項9】
請求項1乃至8の何れかに記載の電磁フィルムの配線引き出し構造を含むことを特徴とする直下型バックライト表示モジュール。
【請求項10】
請求項9に記載の直下型バックライト表示モジュールを含むことを特徴とするディスプレイ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、LED表示装置の技術分野に関し、特に電磁フィルムの配線引き出し構造、直下型バックライト表示モジュール及びディスプレイに関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術では、直下型バックライトディスプレイは、ディスプレイとしてのみ使用でき、単一の機能を有する。入力技術及び表示技術の発展に伴い、通常の液晶ディスプレイとタッチ装置とを組み合わせることが業界の発展トレンドとなっている。また、例えばオリジナルの手書きの入力効果などのタッチ入力の体験への業界の要求が益々高くなっているため、電磁タッチパネル技術が広く使用され、電磁タッチパネル技術も直下型バックライトディスプレイに直接適用されている。また、バックライト表示モジュールでは、電磁フィルムを接続線を介して電磁タッチ制御基板に接続する必要がある。しかし、電磁フィルムをバックライト表示モジュールの内部に設ける必要があり、電磁タッチ制御基板をバックライト表示モジュールの外部に設ける必要がある。一方、従来技術のバックライト表示モジュールが一般的に一体化して設けられているため、バックライト表示モジュールの内部に位置する電磁フィルムの配線を引き出すことが困難である。よって、バックライト表示モジュールの完全性を損なうことなく、且つバックライト表示モジュールの表示効果に影響を与えることなく、電磁フィルムと電磁タッチ制御基板とを接続することができなくなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、上記問題点を鑑み、電磁フィルムの配線を容易に引き出すことができ、電磁タッチ制御基板との接続を容易に実現することができる、電磁フィルムの配線引き出し構造、直下型バックライト表示モジュール及びディスプレイを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の1つの態様では、背面板構造と、電磁タッチ構造と、外枠構造と、を含み、前記電磁タッチ構造は、前記背面板構造の上方に設けられる拡散板と、前記拡散板に対応して設けられる電磁フィルムと、前記背面板構造の外側に設けられる電磁タッチ制御基板と、前記電磁フィルムと前記電磁タッチ制御基板とを接続するフレキシブル電磁回路と、を含み、前記外枠構造は、前記背面板構造の外側に外装され、前記背面板構造と共に密封枠構造を形成し、前記拡散板、前記電磁フィルム及び前記フレキシブル電磁回路は、何れも前記密封枠構造の内部に位置し、前記電磁タッチ制御基板は、前記密封枠構造の外部に位置することを特徴とする電磁フィルムの配線引き出し構造を提供する。
【0005】
背面板構造と外枠構造とで形成された密封枠構造により、拡散板及び電磁フィルムなどの構成要素を該密封枠構造の内部に取り囲み、密封枠構造の内部にフレキシブル電磁回路を設けることで、該密封枠構造の内部に位置する電磁フィルムと該密封枠構造の外部に位置する電磁タッチ制御基板とを接続することができる。フレキシブル電磁回路がフレキシブル回路の曲げ、折り畳み可能な特性を有するため、該密封枠構造、拡散板及び電磁フィルムの構造上の特徴に応じてフレキシブル電磁回路を曲げって配置し、該密封枠構造、拡散板及び電磁フィルムに嵌合するように配置することができるため、密封枠構造の内部に位置する電磁フィルムの配線を容易に引き出すことができる。よって、その電磁タッチ機能を容易に実現することができ、密封枠構造の完全性を損なうことがなく、さらに、構造全体の光学性能及び表示効果に影響を与えることがない。
【0006】
本発明の更なる態様は以下の通りである。
【0007】
さらに、前記フレキシブル電磁回路は、前記電磁フィルムの端部に接続され、前記背面板構造に向かって曲がって延在するフレキシブル配線引き出し回路基板と、前記フレキシブル配線引き出し回路基板と前記電磁タッチ制御基板とを接続する連結回路基板と、を含み、前記フレキシブル配線引き出し回路基板は、前記外枠構造の内側に位置し、前記連結回路基板は、前記背面板構造の内側に設けられる。
【0008】
さらに、前記フレキシブル電磁回路は、前記電磁フィルムの一端又は両端に接続される複数の前記フレキシブル配線引き出し回路基板と、複数の前記フレキシブル配線引き出し回路基板に接続される少なくとも1つの前記連結回路基板と、を含む。
【0009】
さらに、前記フレキシブル電磁回路は、前記連結回路基板に接続される接続線をさらに含み、前記接続線は、前記背面板構造を通って前記電磁タッチ制御基板に接続される。
【0010】
さらに、前記背面板構造は、背面板メインボードと、前記背面板メインボードの両側にそれぞれ斜めに設けられる傾斜板と、を含み、前記外枠構造は、両側の前記傾斜板の外側に外装され、前記フレキシブル配線引き出し回路基板は、前記電磁フィルムの端部から前記外枠構造の内側を通って前記傾斜板の内側に曲がって延在し、前記連結回路基板は、前記傾斜板の内側に位置し、前記接続線は、前記背面板メインボードを通って前記電磁タッチ制御基板に接続される。
【0011】
さらに、前記背面板構造の内側に設けられ、前記拡散板に対応する反射シートをさらに含み、前記フレキシブル配線引き出し回路基板、前記連結回路基板及び前記接続線は、何れも前記反射シートと前記背面板構造との間に設けられる。
【0012】
さらに、前記反射シートの形状と前記背面板構造の形状とは互いに対応し、前記反射シートは、前記背面板メインボードに対応する反射メインシートと、前記反射メインシートの両側にそれぞれ斜めに設けられる反射サイドシートと、を含み、前記反射サイドシートは、前記傾斜板に一対一で対応し、前記フレキシブル配線引き出し回路基板は、前記反射サイドシートと前記傾斜板との間に曲がって延在し、前記連結回路基板は、前記傾斜板と前記反射サイドシートとの間に位置し、前記接続線は、前記反射メインシートと前記背面板メインボードとの間に位置する。
【0013】
さらに、前記電磁フィルムが前記拡散板の上部に設けられ、前記電磁タッチ構造が前記電磁フィルムに設けられる光学フィルムシートをさらに含み、或いは、前記電磁フィルムが前記拡散板の底部に設けられ、前記電磁タッチ構造が前記拡散板に設けられる光学フィルムシートをさらに含む。
【0014】
また、本発明は、上記の電磁フィルムの配線引き出し構造を含む直下型バックライト表示モジュールをさらに提供する。
【0015】
また、本発明は、上記の直下型バックライト表示モジュールを含むディスプレイをさらに提供する。
【0016】
本発明の有利な効果は以下の通りである。フレキシブル回路の曲げ、変形可能な特性を有するフレキシブル電磁回路を設けることで、密封枠構造の内部で電磁フィルムの配線引き出しを容易に実現することができる。よって、密封枠構造、拡散板及び反射シートの内側に沿ってフレキシブル電磁回路の配線を配置することができるため、構造全体の完全性を損なうことがなく、直下型バックライト表示モジュール及びディスプレイの光学性能及び表示効果に影響を与えることがない。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明に係る電磁フィルムの配線引き出し構造の構成を示す概略的なブロック図である。
【符号の説明】
【0018】
100 背面板構造
110 背面板メインボード
120 傾斜板
200 拡散板
300 電磁フィルム
400 光学フィルムシート
500 反射シート
600 外枠構造
700 フレキシブル電磁回路
710 フレキシブル配線引き出し回路基板
720 連結回路基板
730 接続線
800 電磁タッチ制御基板
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下は本発明の実施例を詳細に説明する。全ての実施例の例は図面に示されており、各図における同一の符号は同一の部分を表す。以下の図面を参照しながら説明される実施例は、単なる本発明を説明するための例示的なものであり、本発明を制限するものではない。
【0020】
図1に示すように、本発明の実施例に係る電磁フィルムの配線引き出し構造は、背面板構造100、電磁タッチ構造、及び外枠構造600を含む。背面板構造100は電磁タッチ構造及び外枠構造600を支持することができ、電磁タッチ構造は電磁タッチ機能を提供し、外枠構造600は周囲側から電磁タッチ構造及び背面板構造100を密封、支持することができる。
【0021】
具体的には、電磁タッチ構造は、背面板構造100の上方に設けられる拡散板200、拡散板200に対応して設けられる電磁フィルム300、背面板構造100の外側に設けられる電磁タッチ制御基板800、及び電磁フィルム300と電磁タッチ制御基板800とを接続するフレキシブル電磁回路700を含む。また、外枠構造600は、背面板構造100の外側に外装され、背面板構造100と共に密封枠構造を形成し、拡散板200、電磁フィルム300及びフレキシブル電磁回路700は何れも該密封枠構造の内部に位置し、電磁タッチ制御基板800は該密封枠構造の外部に位置する。このように、背面板構造100と外枠構造600とで形成された密封枠構造により、拡散板200及び電磁フィルム300などの構成要素を該密封枠構造の内部に取り囲み、密封枠構造の内部にフレキシブル電磁回路700を設けることで、該密封枠構造の内部に位置する電磁フィルム300と該密封枠構造の外部に位置する電磁タッチ制御基板800とを接続することができる。フレキシブル電磁回路700がフレキシブル回路の曲げ、折り畳み可能な特性を有するため、該密封枠構造、拡散板200及び電磁フィルム300の構造上の特徴に応じてフレキシブル電磁回路700を曲げって配置し、該密封枠構造、拡散板200及び電磁フィルム300に嵌合するように配置することができるため、密封枠構造の内部に位置する電磁フィルム300の配線を容易に引き出すことができる。よって、その電磁タッチ機能を容易に実現することができ、密封枠構造の完全性を損なうことがなく、さらに、構造全体の光学性能及び表示効果に影響を与えることがない。
【0022】
また、フレキシブル電磁回路700は、電磁フィルム300の端部に接続され、背面板構造100に向かって曲がって延在するフレキシブル配線引き出し回路基板710、及びフレキシブル配線引き出し回路基板710と電磁タッチ制御基板800とを接続する連結回路基板720を含む。フレキシブル配線引き出し回路基板710は外枠構造600の内側に位置し、連結回路基板720は背面板構造100の内側に設けられる。電磁フィルム300の端部にフレキシブル配線引き出し回路基板710を設け、背面板構造100の内側に連結回路基板720を設け、フレキシブル配線引き出し回路基板710の湾曲可能な柔軟性の特性を利用することで、電磁フィルム300の配線引き出し回路、即ちフレキシブル配線引き出し回路基板710を電磁フィルム300の端部から曲げて背面板構造100の内側に容易に連結することができるため、外枠構造600及び背面板構造100の内側で電磁フィルム300の配線を容易に引き出すことができ、電磁フィルムタッチ構造及び密封枠構造の完全性を損なうことがなく、配線引き出しを容易に実現することができる。さらに、上記のフレキシブル電磁回路700をフレキシブル配線引き出し回路基板710及び連結回路基板720として設けることで、フレキシブル配線引き出し回路基板710の柔軟性の特性を利用して電磁フィルム300の配線を引き出すことができると共に、連結回路基板720を通常の回路基板として設けることができるため、フレキシブル電磁回路700のコストを削減することができる。
【0023】
さらに、上記のフレキシブル電磁回路は、電磁フィルム300の一端又は両端に接続される複数のフレキシブル配線引き出し回路基板710、及び複数のフレキシブル配線引き出し回路基板710に接続される少なくとも1つの連結回路基板720を含んでもよい。また、拡散板200に1つ又は複数の電磁フィルム300を設けてもよく、これらの電磁フィルム300は拡散板200の異なる位置にあってもよい。即ち、複数のフレキシブル配線引き出し回路基板710を用いて1つ又は複数の電磁フィルム300について接続及び配線引き出しを行ってもよく、これらのフレキシブル配線引き出し回路基板710をこれらの電磁フィルムの一端、両端又は複数の端部に設けてもよく、これによって、1つの電磁フィルム300について複数箇所の配線引き出しを実現することができ、或いは複数の電磁フィルム300について配線引き出しをそれぞれ実現することができる。また、1つ又は複数の連結回路基板720を用いてこれらのフレキシブル配線引き出し回路基板710について連結を行ってもよく、これによって、異なる位置にあるフレキシブル配線引き出し回路基板710について連結を行うことができ、連結を自由かつ便利に行うことができる。さらに、連結回路基板720を背面板構造100の内側に予め固定してもよく、これによって、組み立てプロセスでは単にフレキシブル配線引き出し回路基板710を連結回路基板720に接続すれば済むため、簡単で便利である。さらに、フレキシブル配線引き出し回路基板710を両端にプラグを有する回路構造としてもよく、これによって、プラグによりフレキシブル配線引き出し回路基板710を電磁フィルム300及び連結回路基板720に容易に挿入することができる。
【0024】
フレキシブル電磁回路700は、連結回路基板720に接続される接続線730をさらに含む。接続線730は、背面板構造100を通って電磁タッチ制御基板800に接続されてもよい。これによって、フレキシブル配線引き出し回路基板710、連結回路基板720及び接続線730により電磁フィルム300と電磁タッチ制御基板800との接続を実現し、電磁タッチ機能を実現する。また、接続線730は、直接背面板構造100を通り、即ち、配線が通過するように背面板構造100に穴を開けてもよい。或いは、接続線730は、背面板構造100をバイパスし、背面板構造の隙間を通ってもよい。これによって、連結回路基板720を背面板構造100に予め固設し、接続線を設けることでフレキシブル配線引き出し回路基板710に接続された連結回路基板720と電磁タッチ制御基板800とを容易に接続することができるため、電磁フィルム300の配線引き出しを容易に行うことができる。
【0025】
さらに、背面板構造100は、背面板メインボード110、及び背面板メインボード110の両側にそれぞれ斜めに設けられる傾斜板120を含む。外枠構造600は、上記の密封枠構造を形成するように、両側の傾斜板120の外側に外装される。また、フレキシブル配線引き出し回路基板710は、電磁フィルム300の端部から外枠構造600の内側(主に電磁フィルム300の端部に面する側を指す)を通って傾斜板120の内側(主に拡散板200に面する側を指す)に曲がって延在し、連結回路基板720は、傾斜板120の内側に位置し、接続線730は、背面板メインボード110を通って電磁タッチ制御基板800に接続されてもよい。即ち、背面板構造100、電磁フィルム300、拡散板200及び外枠構造600の構造上の特徴によれば、これらの構造の内側に沿ってフレキシブル配線引き出し回路基板710及び連結回路基板720を設けることで、構造全体の構造配置に影響を与えることがなく、その元の構造の密封、接続及び支持の機能に影響を与えることがなく、その元の構造の光学性能及び表示効果に影響を与えることがない。本実施例では、連結回路基板720は、背面板構造100の傾斜板120の内側に予め固定されてもよい。
【0026】
さらに、該電磁フィルムの配線引き出し構造は、背面板構造100の内側(主に拡散板200に面する側を指す)に設けられ、拡散板200に対応する反射シート500をさらに含む。フレキシブル配線引き出し回路基板710、連結回路基板720及び接続線730は、何れも反射シート500と背面板構造100との間に設けられる。即ち、上記のフレキシブル電磁回路700を反射シート500と背面板構造100との間に介設することで、配線が便利になり、光学構造及び構造全体の配置に影響を与えることがなく、構造の光学性能及び表示効果に影響を与えることがない。さらに、反射シート500の形状と背面板構造100の形状とは互いに対応する。具体的には、反射シート500は、背面板メインボード110に対応する反射メインシート、及び反射メインシートの両側にそれぞれ斜めに設けられる反射サイドシートを含む。該反射サイドシートは、傾斜板120に一対一で対応し、フレキシブル配線引き出し回路基板710は、反射サイドシートと傾斜板120との間に曲がって延在し、連結回路基板720は、傾斜板120と反射サイドシートとの間に位置し、接続線730は、反射メインシートと背面板メインボードとの間に位置する。これによって、反射シート500の構造を背面板構造100の構造に対応するように維持することができるため、フレキシブル電磁回路700の位置決め及び配線を容易に行うことができる。
【0027】
また、電磁フィルム300が拡散板200の上部(拡散板200の背面板構造100とは反対の側を指す)に設けられ、該電磁タッチ構造が電磁フィルム300に設けられる光学フィルムシート400をさらに含んでもよい。或いは、電磁フィルム300が拡散板200の底部(拡散板200の背面板構造100に面する側を指す)に設けられ、該電磁タッチ構造が拡散板200に設けられる光学フィルムシート400をさらに含んでもよい。即ち、電磁フィルム300が拡散板200の上方又は下方に設けられてもよく、該電磁タッチ構造が電磁フィルム300又は拡散板200に設けられた光学フィルムシート400をさらに含んでもよく、該光学フィルムシートも外枠構造600の内部に位置する。また、電磁フィルム300は、完全に嵌合し、或いは枠部で嵌合する形で、拡散板200の上部又は底部に貼設されてもよい。光学フィルムシート400を設けることで、光学性能及び表示効果を実現、強化することができ、電磁フィルム300を保護することができる。
【0028】
また、本発明は、上記の電磁フィルムの配線引き出し構造を含む直下型バックライト表示モジュールをさらに提供する。さらに、本発明は、上記の直下型バックライト表示モジュールを含むディスプレイをさらに提供する。直下型バックライト表示モジュール及びディスプレイでは、フレキシブル回路の曲げ、変形可能な特性を有するフレキシブル電磁回路を設けることで、密封枠構造の内部で電磁フィルムの配線引き出しを容易に実現することができる。よって、密封枠構造、拡散板及び反射シートの内側に沿ってフレキシブル電磁回路の配線を配置することができるため、構造全体の完全性を損なうことがなく、直下型バックライト表示モジュール及びディスプレイの光学性能及び表示効果に影響を与えることがない。
【0029】
なお、本実施例では、用語「下」、「上」、「前」、「後」、「左」、「右」、「内部」、「外部」、「上部、「下部」、「一方側」、「他方側」、「一方の端」、「他方の端」などで示される位置関係は、図面に基づいて示される位置関係である。「第1」、「第2」などの用語は、異なる構成部材を区別するためのものである。これらの用語は、単に本発明を説明、或いは簡単に説明するためのものであり、本発明を制限するものではない。
【0030】
上述した各実施例の各技術的特徴を任意に組み合わせてもよく、簡潔に説明するために、上述した各実施例の各技術的特徴の全ての可能な組み合わせを説明していないが、これらの技術的特徴の組み合せに矛盾がない限り、これらの組み合わせは全て本明細書に記載された範囲に属する。
【0031】
以上は具体的な実施例を参照しながら本発明の幾つかの態様を説明しているが、上記の説明は、例示的なものに過ぎず、本発明の特許の範囲を限定するものではない。なお、当業者にとって、本発明の趣旨を離脱しない限り、本発明に対して各種の変形及び改良を行ってもよく、これらの変形及び修正も本発明の範囲に属する。よって、本発明の特許の保護範囲は、添付する特許請求の範囲に依るものである。