(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-07
(45)【発行日】2022-01-21
(54)【発明の名称】インタラクティブアプリケーションネットワークを生成して管理するシステム及びその方法
(51)【国際特許分類】
G06F 3/04817 20220101AFI20220114BHJP
G06F 3/04842 20220101ALI20220114BHJP
【FI】
G06F3/0481 170
G06F3/0484 120
(21)【出願番号】P 2020545032
(86)(22)【出願日】2018-11-16
(86)【国際出願番号】 KR2018014072
(87)【国際公開番号】W WO2019098735
(87)【国際公開日】2019-05-23
【審査請求日】2020-05-18
(32)【優先日】2017-11-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】520173369
【氏名又は名称】シンプレックス カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Cimplrx Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】5F,114,Taebong-ro,Seocho-gu,Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ソン・チン・チョ
【審査官】菅原 浩二
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-178012(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0212583(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0155010(US,A1)
【文献】特開平02-109124(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第105094552(CN,A)
【文献】特開2011-040054(JP,A)
【文献】国際公開第2016/166800(WO,A1)
【文献】特表2008-516351(JP,A)
【文献】国際公開第2016/013099(WO,A1)
【文献】特開2007-036881(JP,A)
【文献】2.3 メールを受信する,Active!mail6.54ユーザーズマニュアル[online],日本,株式会社トランスウエア,2013年12月02日,pp.42-43,https://support.kagoya.jp/kir/manual/activemail/am_users-6_54ja-1.00.pdf,検索日2021年7月19日
【文献】中塚 寛幸,Thunderbirdで複数の子ウィンドウを表示させる,atmarkIT[online],日本,2005年10月15日,https://www.atmarkit.co.jp/fwin2k/win2ktips/623thunderwins/thunderwins.html,検索日2021年7月19日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/0481
G06F 3/0484
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
インタラクティブアプリケーションネットワークを生成する方法であって、
プロセッサにおいて、ディスプレイスクリーン上に、ワークスペース及びツールボックスを表示する段階と、
前記プロセッサにおいて、第1ユーザ入力に応答し、第1出力をディスプレイするために、第1インタラクションコンテナを
インスタンス化する段階と、
前記プロセッサにおいて、前記第1インタラクションコンテナ
に対するユーザインタラクションである第2ユーザ入力に応答し、前記第1出力に基づ
いて第2出力をディスプレイするために、第2インタラクションコンテナを
インスタンス化する段階と、
前記第2ユーザ入力に応答して、前記プロセッサにおいて、前記インタラクティブアプリケーションネットワークを形成するために、インタラクティブリンクを介し、前記第1インタラクションコンテナと前記第2インタラクションコンテナとをリンクさせる段階と、
を含
み、
前記第1インタラクションコンテナの第1出力は、多数のエレメントを含み、
前記第2ユーザ入力は、前記多数のエレメントのうちある1エレメントと結合された選択メニューからのタスクまたはアプリケーションに対する選択であることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記第1インタラクションコンテナを
インスタンス化する段階は、
前記プロセッサにおいて、前記第1ユーザ入力に応答し、前記第1インタラクションコンテナを生成する段階と、
前記プロセッサにおいて、前記第1出力を生成するために、前記第1インタラクションコンテナと結合された第1アプリケーションを実行させる段階と、
前記プロセッサにおいて、前記第1インタラクションコンテナのビューポートに、前記第1出力をディスプレイする段階と、
を含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1ユーザ入力は、前記ツールボックスからのタスク、または外部アプリケーションからのデータインポートに対するユーザ選択であることを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第2インタラクションコンテナを
インスタンス化する段階は、
前記プロセッサにおいて、前記第2ユーザ入力に応答し、前記第2インタラクションコンテナを生成する段階と、
前記プロセッサにおいて、前記第2出力を生成するために、前記第2インタラクションコンテナと結合された第2アプリケーションを実行させる段階と、
前記プロセッサにおいて、前記第2インタラクションコンテナのビューポートに、前記第2出力をディスプレイする段階と、
を含む請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第2インタラクションコンテナを
インスタンス化する段階は、
前記プロセッサにおいて、前記第2ユーザ入力を基に、前記第
1インタラクションコンテナからデータを抽出する段階と、
前記プロセッサにおいて、前記抽出されたデータを、前記第2インタラクションコンテナと結合された前記第2アプリケーションに入力させる段階と、
をさらに含む請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第2ユーザ入力は、
前記第1インタラクションコンテナの前記第1出力を有するユーザインタラクション、あるいは前記第1インタラクションコンテナと結合された選択メニューからのタスクまたはアプリケーションに対する選択であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第1インタラクションコンテナ及び前記第2インタラクションコンテナを結合させる段階は、
前記プロセッサにおいて、前記第2インタラクションコンテナの親として、前記第1インタラクションコンテナを確認し、前記第1インタラクションコンテナの子として、前記第2インタラクションコンテナを確認する前後関係データを生成する段階と、
前記プロセッサにおいて、前記第1インタラクションコンテナから、前記第2インタラクションコンテナまで、矢印ポインティングでもって、前記ワークスペース上に、前記インタラクティブリンクをディスプレイする段階と、を含む請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記インタラクティブリンクをディスプレイする段階は、
前記プロセッサにおいて、前記ワークスペース上に、前記第1インタラクションコンテナの第1出力の第1エレメントから、前記第2インタラクションコンテナまで、あるいは前記第2インタラクションコンテナの第2出力の第2エレメントまでポインティングする矢印をディスプレイする段階を含む請求項
7に記載の方法。
【請求項9】
前記第1インタラクションコンテナと結合された第1アプリケーション、及び前記第2インタラクションコンテナと結合された第2アプリケーションは、ワープロ、ウェブブラウザ、スプレッドシート、コミュニケーションソフトウェア、イメージ/ビデオビューア、イメージ/ビデオエディタ及び3D視覚化器のうち1以上を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記プロセッサにおいて、前記第1インタラクションコンテナ及び前記第2インタラクションコンテナにおいて、任意の非活性コンテナと結合されたアプリケーションを中止させる段階と、
前記プロセッサにおいて、前記第1インタラクションコンテナ及び前記第2インタラクションコンテナにおいて、任意の活性コンテナと結合された活性アプリケーションを維持させる段階と、
前記プロセッサにおいて、前記非活性コンテナの最後のライブ出力に相応するイメージを、前記非活性コンテナのビューポートにディスプレイする段階と、
前記プロセッサにおいて、前記活性コンテナのビューポートにライブ出力をディスプレイする段階と、
を含む請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記インタラクティブアプリケーションネットワークは、ユーザのワークフローを記録して視覚化させてディスプレイするように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項12】
インタラクティブアプリケーションネットワークを生成して管理するインタラクションシステムであって、
プロセッサと、
前記プロセッサが実行されるとき、前記プロセッサが遂行する命令を保存したメモリと、を含み、
前記プロセッサは、
グラフィックディスプレイ上に、ワークスペース及びツールボックスを表示し、
第1ユーザ入力に応答し、第1出力をディスプレイするために、第1インタラクションコンテナを
インスタンス化し、
前記第1インタラクションコンテナ
に対するユーザインタラクションである第2ユーザ入力に応答し、前記第1出力に基づ
いて第2出力をディスプレイするために、第2インタラクションコンテナを
インスタンス化し、
前記インタラクティブアプリケーションネットワークを形成するために、インタラクティブリンクを介し、前記第1インタラクションコンテナと前記第2インタラクションコンテナとをリンクさせ
、
前記第1インタラクションコンテナの第1出力は、多数のエレメントを含み、
前記第2ユーザ入力は、前記多数のエレメントのうちある1エレメントと結合された選択メニューからのタスクまたはアプリケーションに対する選択であることを特徴とする、
インタラクションシステム。
【請求項13】
前記第1インタラクションコンテナの
インスタンス化は、
前記第1ユーザ入力に応答し、前記第1インタラクションコンテナを生成し、
前記プロセッサにおいて、前記第1出力を生成するために、前記第1インタラクションコンテナと結合された第1アプリケーションを実行させ、
前記第1インタラクションコンテナのビューポートに、前記第1出力をディスプレイする
ことを特徴とする請求項
12に記載のインタラクションシステム。
【請求項14】
前記第2インタラクションコンテナの
インスタンス化は、
前記第2ユーザ入力に応答し、前記第2インタラクションコンテナを生成し、
前記第2出力を生成するために、前記第2インタラクションコンテナと結合された第2アプリケーションを実行させ、
前記第2インタラクションコンテナのビューポートに、前記第2出力をディスプレイする、
請求項
12に記載のインタラクションシステム。
【請求項15】
前記第2インタラクションコンテナの
インスタンス化は、
前記第2ユーザ入力を基に、前記第
1インタラクションコンテナからデータを抽出し、
前記抽出されたデータを、前記第2インタラクションコンテナと結合された前記第2アプリケーションに入力させる、
請求項
14に記載のインタラクションシステム。
【請求項16】
前記第2ユーザ入力は、
前記第1インタラクションコンテナの前記第1出力を有するユーザインタラクション、あるいは前記第1インタラクションコンテナと結合された選択メニューからのタスクまたはアプリケーションに対する選択であることを特徴とする請求項
12に記載のインタラクションシステム。
【請求項17】
前記第1インタラクションコンテナ及び前記第2インタラクションコンテナを結合させることは、
前記第2インタラクションコンテナの親として、前記第1インタラクションコンテナを確認し、前記第1インタラクションコンテナの子として、前記第2インタラクションコンテナを確認する前後関係データを生成し、
前記第1インタラクションコンテナから前記第2インタラクションコンテナまで、矢印ポインティングでもって、前記ワークスペース上に、前記インタラクティブリンクをディスプレイする、
請求項
12に記載のインタラクションシステム。
【請求項18】
前記第1インタラクションコンテナ及び前記第2インタラクションコンテナにおいて、任意の非活性コンテナと結合されたアプリケーションを中止させ、
前記第1インタラクションコンテナ及び前記第2インタラクションコンテナにおいて、任意の活性コンテナと結合された活性アプリケーションを維持させ、
前記非活性コンテナの最後のライブ出力に相応するイメージを、前記非活性コンテナのビューポートにディスプレイし、
前記活性コンテナのビューポートにライブ出力をディスプレイする、
請求項
12に記載のインタラクションシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報分析、及びユーザ間の情報共有技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
現在の生産的であって分析的なソフトウェアは、本来、データ中心的であり、非連結的であり、分散的であるために、研究者によって獲得されたインサイトと経験とを折々失いがちとなる。
【0003】
一般的に、新薬開発のような大規模研究努力は、複雑であって資本集約的であり、長過程であり、時折さまざまな科学分野の専門知識が必要である。そのような努力は、事実上、さまざまな分野にわたってなされるために、研究者が生成して使用するデータセットは、時折当該分野ほど多様である。また、計測及び情報技術の発展により、科学データ及びメタデータが前例にもなく複雑であり、高度に相互連結されている。
【0004】
研究ツール(research tools)で発見される一般的な特徴は、本質的に、データ中心的(data-centric)であり、非連結的であり(disconnected)、散在している(scattered)のである。例えば、類似性及び下位構造の検索を行い、薬理学及びタンパク質構造のデータを探す日常的な医薬化学作業を行おうとするならば、たびたびさまざまなツールとリソースとをジャグリング(juggling)しなければならない。検索結果の保存は、忍耐を要し、設計仮説を探索するために、異なる開始または下位構造を使用し、全体プロセスを何回も反復しなければならない場合が折々ある。しかし、驚くべきことに、研究者が少なくなく経験する前述の不都合にもかかわらず、仮説を探索して行われた作業を追跡するそのようなバランスの取れた行動を扱うツールはない。研究員が得た洞察力と経験は、折りに活動記録として確認することができる。それは、現在、生産的であって分析的なソフトウェアが完全に活用していないが、価値のある情報である。
【0005】
背景技術に開示された情報は、ただ本発明の背景理解の一助とするのみであるので、当業者にすでに知られた従来技術を形成しない情報を含みもする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の実施形態の様態は、単一の視覚環境またはツールにおいて、1以上のユーザの洞察力及び経験を捕捉するインタラクションシステムを生成して管理するためのシステム及びその方法に関するものである。一部実施形態によれば、該インタラクションシステムは、1以上のアプリケーションのポータルとして作用する連結されたインタラクティブコンテナ、及びインタラクティブコンテナ間の関係を設定するインタラクティブリンクを含むインタラクティブアプリケーションネットワークを利用することにより、ユーザの洞察力及び経験を追跡する。それは、ユーザが所望する目標を達成するために、インタラクションシステム内において、一連の作業を行うによって生成される。一部実施形態において、該インタラクションシステムは、ユーザが自身の作業履歴を視覚化させて共有することができるようにし、ユーザ間の協業を促進し、生産性を高め、研究時間及び研究コストを低減させる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一実施形態によるインタラクティブアプリケーションネットワークを生成する方法として、プロセッサにおいて、ディスプレイスクリーン上に、ワークスペース及びツールボックスを表示する段階と、前記プロセッサにおいて、第1ユーザ入力に応答し、第1出力をディスプレイするために、第1インタラクションコンテナを例示する段階と、前記プロセッサにおいて、前記第1インタラクションコンテナを持つユーザインタラクションである第2ユーザ入力に応答し、前記第1出力に基づく第2出力をディスプレイするために、第2インタラクションコンテナを例示する段階と、前記プロセッサにおいて、前記インタラクティブアプリケーションネットワークを形成するために、インタラクティブリンクを介して、前記第1インタラクションコンテナと前記第2インタラクションコンテナとをリンクさせる段階と、を含む。
【0008】
前記第1インタラクションコンテナを例示する段階は、前記プロセッサにおいて、前記第1ユーザ入力に応答し、前記第1インタラクションコンテナを生成する段階と、前記プロセッサにおいて、前記第1出力を生成するために、前記第1インタラクションコンテナと結合された第1アプリケーションを実行させる段階と、前記プロセッサにおいて、前記第1インタラクションコンテナのビューポート(view port)に、前記第1出力をディスプレイする段階と、を含む。
【0009】
前記第1ユーザ入力は、前記ツールボックスからのタスク、または外部アプリケーションからのデータインポートに対するユーザ選択であることを特徴とする。
【0010】
前記第2インタラクションコンテナを例示する段階は、前記プロセッサにおいて、前記第2ユーザ入力に応答し、前記第2インタラクションコンテナを生成する段階と、前記プロセッサにおいて、前記第2出力を生成するために、前記第2インタラクションコンテナと結合された第2アプリケーションを実行させる段階と、前記プロセッサにおいて、前記第2インタラクションコンテナのビューポートに、前記第2出力をディスプレイする段階と、を含む。
【0011】
前記第2インタラクションコンテナを例示する段階は、前記プロセッサにおいて、前記第2ユーザ入力を基に、前記第1ユーザインタラクションコンテナからデータを抽出する段階と、前記プロセッサにおいて、前記抽出されたデータを、前記第2インタラクションコンテナと結合された前記第2アプリケーションに入力させる段階と、をさらに含む。
【0012】
前記第2ユーザ入力は、前記第1インタラクションコンテナの前記第1出力を有するユーザインタラクション、あるいは前記第1インタラクションコンテナと結合された選択メニューからのタスクまたはアプリケーションに対する選択であることを特徴とする。
【0013】
前記第1インタラクションコンテナの第1出力は、多数のエレメントを含み、前記第2ユーザ入力は、前記多数のエレメントのうちある1エレメントと結合された選択メニューからのテストまたはアプリケーションに対する選択であることを特徴とする。
【0014】
前記第1インタラクションコンテナ及び前記第2インタラクションコンテナを結合させる段階は、前記プロセッサにおいて、前記第2インタラクションコンテナの親(parent)として、前記第1インタラクションコンテナを確認し、前記第1インタラクションコンテナの子(child)として、前記第2インタラクションコンテナを確認する前後関係データ(contextual data)を生成する段階と、前記プロセッサにおいて、前記第1インタラクションコンテナから前記第2インタラクションコンテナまで、矢印ポインティングでもって、前記ワークスペース上に、前記インタラクティブリンクをディスプレイする段階と、を含む。
【0015】
前記インタラクティブリンクをディスプレイする段階は、前記プロセッサにおいて、前記ワークスペース上に、前記第1インタラクションコンテナの第1出力の第1エレメントから前記第2インタラクションコンテナまで、または前記第2インタラクションコンテナの第2出力の第2エレメントまでポインティングする矢印をディスプレイする段階を含む。
【0016】
前記第1インタラクションコンテナと結合された第1アプリケーション、及び前記第2インタラクションコンテナと結合された第2アプリケーションは、ワープロ、ウェブブラウザ、スプレッドシート、コミュニケーションソフトウェア、イメージ/ビデオビューア、イメージ/ビデオエディタ及び3D視覚化器(visualizer)のうち1以上を含むことを特徴とする。
【0017】
前記プロセッサにおいて、前記第1インタラクションコンテナ及び前記第2インタラクションコンテナにおいて、任意の非活性コンテナと結合されたアプリケーションを中止させる段階と、前記プロセッサにおいて、前記第1インタラクションコンテナ及び前記第2インタラクションコンテナにおいて、任意の活性コンテナと結合された活性アプリケーションを維持させる段階と、前記プロセッサにおいて、前記非活性コンテナの最後のライブ出力に相応するイメージを、前記非活性コンテナのビューポートにディスプレイする段階と、前記プロセッサにおいて、前記活性コンテナのビューポートにライブ出力をディスプレイする段階と、を含む。
【0018】
前記インタラクティブアプリケーションネットワークは、ユーザのワークフローを記録して視覚化させてディスプレイするように構成されたことを特徴とする。
【0019】
他の実施形態によるインタラクティブアプリケーションネットワークを生成して管理するインタラクションシステムであって、プロセッサと、前記プロセッサが実行されるとき、前記プロセッサが遂行する命令を保存したメモリと、を含み、
【0020】
前記プロセッサは、グラフィックディスプレイ上に、ワークスペース及びツールボックスを表示し、第1ユーザ入力に応答し、第1出力をディスプレイするために、第1インタラクションコンテナを例示し、前記第1インタラクションコンテナを有するユーザインタラクションである第2ユーザ入力に応答し、前記第1出力に基づく第2出力をディスプレイするために、第2インタラクションコンテナを例示し、前記インタラクティブアプリケーションネットワークを形成するために、インタラクティブリンクを介して、前記第1インタラクションコンテナと前記第2インタラクションコンテナとをリンクさせる。
【0021】
前記第1インタラクションコンテナの例示は、前記第1ユーザ入力に応答し、前記第1インタラクションコンテナを生成し、前記プロセッサにおいて、前記第1出力を生成するために、前記第1インタラクションコンテナと結合された第1アプリケーションを実行させ、前記第1インタラクションコンテナのビューポートに、前記第1出力をディスプレイすることを特徴とする。
【0022】
前記第2インタラクションコンテナの例示は、前記第2ユーザ入力に応答し、前記第2インタラクションコンテナを生成し、前記第2出力を生成するために、前記第2インタラクションコンテナと結合された第2アプリケーションを実行させ、前記第2インタラクションコンテナのビューポートに、前記第2出力をディスプレイする。
【0023】
前記第2インタラクションコンテナの例示は、前記第2ユーザ入力を基に、前記第1ユーザインタラクションコンテナからデータを抽出し、前記抽出されたデータを、前記第2インタラクションコンテナと結合された前記第2アプリケーションに入力させる。
【0024】
前記第2ユーザ入力は、前記第1インタラクションコンテナの前記第1出力を有するユーザインタラクション、あるいは前記第1インタラクションコンテナと結合された選択メニューからのタスクまたはアプリケーションに対する選択であることを特徴とする。
【0025】
前記第1インタラクションコンテナの第1出力は、多数のエレメントを含み、前記第2ユーザ入力は、前記多数のエレメントのうちある1エレメントと結合された選択メニューからのテストまたはアプリケーションに対する選択であることを特徴とする。
【0026】
前記第1インタラクションコンテナ及び前記第2インタラクションコンテナを結合させることは、前記第2インタラクションコンテナの親として、前記第1インタラクションコンテナを確認し、前記第1インタラクションコンテナの子として、前記第2インタラクションコンテナを確認する前後関係データを生成し、前記第1インタラクションコンテナから前記第2インタラクションコンテナまで、矢印ポインティングでもって、前記ワークスペース上に、前記インタラクティブリンクをディスプレイする。
【0027】
前記第1インタラクションコンテナ及び前記第2インタラクションコンテナにおいて、任意の非活性コンテナと結合されたアプリケーションを中止させ、前記第1インタラクションコンテナ及び前記第2インタラクションコンテナにおいて、任意の活性コンテナと結合された活性アプリケーションを維持させ、前記非活性コンテナの最後のライブ出力に相応するイメージを、前記非活性コンテナのビューポートにディスプレイし、前記活性コンテナのビューポートにライブ出力をディスプレイする。
【発明の効果】
【0028】
本発明の実施形態の様態は、単一の視覚環境またはツールにおいて、1以上のユーザの洞察力及び経験を捕捉するインタラクションシステムを生成して管理するためのシステム及びその方法に係わるものである。一部実施形態によれば、インタラクションシステムは、1以上のアプリケーションのポータルとして作用する連結されたインタラクティブコンテナ、及びインタラクティブコンテナ間の関係を設定するインタラクティブリンクを含むインタラクティブアプリケーションネットワークを利用することにより、ユーザの洞察力及び経験を追跡する。それは、ユーザが所望する目標を達成するために、インタラクションシステム内において、一連の作業を遂行するによって生成される。一部実施形態において、該インタラクションシステムは、ユーザが、自身の作業履歴を視覚化させて共有することができるようにし、ユーザ間の協業を促進し、生産性を高め、研究時間及びコストを低減させる。
【0029】
添付図面は、本明細書と共に、本発明の例示的な実施形態を図示し、詳細な説明と共に、本発明の原理を説明する役割を行う。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1】本発明の一部実施形態によるインタラクションシステムを図示する図面である。
【
図2A】本発明の一部例示的な実施形態によるインタラクションシステムによって支援されるインタラクティブネットワークのコンテナを図示する図面である。
【
図2B】本発明の一部例示的な実施形態による、コンテナとその要素との関係を設定する相異なっているインタラクティブリンクを図示する図面である。
【
図3A】本発明の一部例示的な実施形態によるインタラクティブネットワークにおいて、化学的及び薬理学的なデータのリンクを示すインタラクションシステムのワークスペースの写真である。
【
図3B】本発明の一部例示的な実施形態によるインタラクティブネットワークにおいて、科学論文のテキスト、分析及び視覚的注釈を示すワークスペースの写真である。
【
図3C】本発明の一部例示的な実施形態によるインタラクティブネットワークにおいて、生体内(in vivo)薬理学的データの分析を例示するワークスペースの写真である。
【
図4A】本発明の一部例示的な実施形態による、化合物が、その構成断片に分解されることを示すワークスペースの写真である。
【
図4B】本発明の一部例示的な実施形態による、化合物が、その構成断片に分解されることを示すワークスペースの写真である。
【
図4C】本発明の一部例示的な実施形態による、化合物から薬理学的データへのワークフローを示すワークスペースの写真である。
【
図4D】本発明の一部例示的な実施形態による、化合物から薬理学的データへのワークフローを示すワークスペースの写真である。
【
図5】本発明の一部例示的な実施形態によるインタラクションシステムの多様な構成要素を図示するブロック図である。
【
図6】本発明の一部例示的な実施形態により、インタラクティブアプリケーションネットワークを生成するプロセスを示すフローチャートである。
【
図7A】本発明の一部例示的な実施形態により、コンピュータデバイスを図示するブロック図である。
【
図7B】本発明の一部例示的な実施形態により、コンピュータデバイスを図示するブロック図である。
【
図7C】本発明の一部例示的な実施形態により、コンピュータデバイスを図示するブロック図である。
【
図7D】本発明の一部例示的な実施形態により、コンピュータデバイスを図示するブロック図である。
【
図7E】本発明の一部例示的な実施形態による、いくつかのコンピュータ装置を含むネットワーク環境のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
次の詳細な説明において、本発明の特定例示的な実施形態だけが図示されている。当業者が認識することができるように、本発明は、多くの異なる形態にも具現され、ここで説明された実施形態に制限されるものであると解釈されるものではない。それぞれの例示的な実施形態の特徴または様態の説明は、典型的に、他の例示的な実施形態での他の類似した特徴または様態に利用可能なものであると見なされなければならない。明細書全体にわたり、同一参照符号は、同一構成要素を指す。
【0032】
一般的に、本発明の実施形態は、単一視覚環境において、1以上のユーザの洞察力及び経験を捕捉するインタラクションシステム(または、インタラクティブワークフローシステム)を生成して管理するためのシステム及びその方法に係わるものである。ユーザの洞察力及び経験は、1以上のアプリケーションポータルとして作用するリンクされた(例えば、連結された)インタラクティブコンテナ、及びユーザが所望する目標を達成するために、インタラクションシステム内において、一連の作業を遂行することによって生成されるインタラクティブコンテナ間の関係を設定するインタラクティブリンクを含むインタラクティブアプリケーションネットワーク(または、「インタラクティブネットワーク」)を使用して追跡される。
【0033】
図1は、本発明の一部例示的な実施形態によるインタラクションシステム10を図示する。
【0034】
図1を参照すれば、インタラクションシステム10は、ツールボックス15及びインタラクティブネットワーク100が生成されて管理されるワークスペース(例えば、カンバス)20を提供する。ツールボックス15と共に、ワークスペース20は、インタラクティブネットワーク100を生成、視覚化及び管理するためのグラフィックユーザインターフェースツールを共に提供することができる。インタラクションシステム10は、オペレーションシステム、ウェブブラウザ、アプリケーション及び/またはバーチャルアプリケーションまたは拡張現実アプリケーション(ここで、ワークスペース20及びインタラクティブネットワークは、バーチャル世界または拡張世界と提示される)を含んでもよい。インタラクションシステム10は、またユーザがインタラクティブネットワーク100を保存したり、既存ネットワークをワークスペース20にローディングしたりすることができるようにする。ユーザは、ワークスペース20内のコンテナ110及びリンク120を自由に生成、削除及び操作(例えば、移動または修正)することができる。一部実施形態によれば、インタラクティブネットワーク100内のそれぞれのコンテナ110は、関連するアプリケーションのインタラクティブ視覚化を提供することができる。インタラクティブリンク120は、ネットワーク100のインタラクティブコンテナ110間の関係を設定して表示する。
【0035】
一部実施形態によれば、インタラクティブコンテナ110及びリンク120は、データと活動との関係に対する視覚的理解をユーザに提供し、インタラクティブネットワーク100において、いずれの方向が所望する目標をさらに迅速に達成可能にするかということをユーザに迅速に知らせることができる。言い換えれば、インタラクティブネットワーク100は、いずれのプロセスが作動し、いずれのプロセスが作動せず、あるいは非効率的であったかということを示す。インタラクティブリンク120は、またデータを共有したり、連結されたコンテナ110を制御したりし、タスク、または一連のタスクを遂行するために、コンテナ110間の通信メカニズムとしても使用される。
【0036】
一部実施形態によれば、多重ユーザモードにあるとき、インタラクションシステム10は、インタラクティブネットワーク100に保存された情報を希望する場合、他のユーザと共有されることを可能にする。多重ユーザモードにおいて、インタラクティブネットワーク100は、同一ネットワーク100内において、異なるコンテナ110と相互作用し、内蔵型(built-in)のコミュニケーションコンテナまたはチャットコンテナを介して互いに情報を通信して共有する複数のユーザにより、動的に(例えば、リアルタイムで)も生成される。
【0037】
図2Aは、本発明の一部例示的な実施形態によるコンテナ110のさらに詳細な概路図である。
図2Bは、本発明の一部例示的な実施形態による、コンテナ110とその要素との関係を設定する異なるインタラクティブリンクを図示する。
【0038】
図2Aを参照すれば、一部例において、コンテナ110は、フレーム112、及びユーザインターフェースや、ユーザが相互作用することができるコンテナ110と関連するアプリケーションからの出力を含むフレーム112内のビューポート(view port)114を含んでもよい。コンテナ110と係わるアプリケーションは、ワープロ、ウェブブラウザ、スプレッドシート、通信ソフトウェア(例えば、ビデオまたはチャットのソフトウェア)、イメージ/ビデオビューア、イメージ/ビデオエディタ、3D視覚化器(visualizer)などでもある。それぞれのコンテナ110によって提供されるアプリケーション及び関連機能は、同一であっても異なっていてもよい。例えば、データを表示して相互作用させるために、第1コンテナによって実行されるアプリケーションは、第2コンテナのデータを表示して相互作用させるために、第2コンテナによって実行されるアプリケーションとも異なる。異種アプリケーションは、単一インタラクションシステム/ツール10によって提供され、1つのツールから他のツールに転換しなければならない非効率性及びコストを回避する。一部実施形態において、それぞれのコンテナ110は、関連するデータテーブル及びハッシュテーブルを有し、そのようなデータは、コンテナ110のビューポート114内において、インタラクティブ視覚化生成に利用される。一部例において、該データテーブルは、コンテナと関連するデータを行及び列に構成することができ、それは、行及び列の識別子を使用してもアドレッシングされ、該ハッシュテーブルは、コンテナ110のデータに対応するキー値対を含む関連アレイでもある(例えば、キーは、「表示類型」でもあり、値は、「イメージ」でもある)。コンテナ110は、またユーザがビューポート114を介してスクロールすることができるようにする1以上のスクロールバー116、及びインタラクションシステム10のワークスペース20内において、フレーム112の大きさを調整するためのサイズ調整ボタン118を含んでもよい。ユーザは、コンテナを自由に再配置することができる。フレーム112を活性化(例えば、クリックによる)させてドラッグすることにより、ワークスペース20内で動作する。
【0039】
図2Bを参照すれば、一部例において、インタラクティブリンク120は、2つのコンテナ110(例えば、リンク120a参照)間の関係、またはインタラクティブコンテナ110内の要素(例えば、データポイント)と、異なるインタラクティブコンテナ110(例えば、リンク120b)との関係、またはコンテナ110の要素と、異なるコンテナ110の要素(例えば、インタラクティブリンク120c参照)との関係を示すことができる。リンク120は、方向(例えば、片方向または双方向)矢印、線、曲線などで視覚的にも表現される。コンテナ110のリンクされた要素が、コンテナのビューポート114外部にあるとき(すなわち、ユーザに見えない)、インタラクションシステムは、自動的に、見えない要素の代わりに、対応するコンテナ110を示すように、関連するリンク120の視覚化を調整することができる。
【0040】
一部例によれば、それぞれのリンク120は、マウスポインタによって指定されたコンテナ要素を単にダブルクリックしたり、コンテナの特定メニューのうち一つを選択したりすることにより、インタラクティブにも追加される。ダブルクリック動作またはメニューオプション選択は、また適切なコンテナ110をインスタンス化させるのにも使用され、そのような相互作用トリガインスタンス化は、インタラクションシステムがユーザの活動を追跡し、ユーザがコンテクスト損失なしに、現在活動に集中することができるようにする1つの方法でもある。
図1及び
図2に図示されているように、インタラクティブコンテナ110、及びそれらを連結するリンク120は、それらについてさらに説明するために、注釈が付される。
【0041】
リンク120は、2つのコンテナ110間の親子(parent-child)関係を定義することができ、それにより、他のコンテナ110から生成されたコンテナ110は、子とも称され、根源コンテナ110は、親とも称される。例えば、
図2Bにおいて、コンテナ110aは、親でもあり、コンテナ110bは、子でもある。2つの既存コンテナを連結するとき、親子関係を定義することもできる。例えば、ユーザが、第1コンテナ110aから第2コンテナ110bに方向リンク矢印を描くとき、インタラクションシステム10は、第1コンテナ110aを親と、第2コンテナ110bを子と識別する。
【0042】
一部実施形態によれば、インタラクションシステム10は、コンテナ110及びリンク120に係わるコンテクスト情報(contextual information)を維持し、それは、コンテナ110間の連結または関係を識別する情報を含んでもよい。そのようなコンテクスト情報は、任意の親(例えば、以前)コンテナ、及び任意の子(例えば、後続)コンテナに係わる情報を含んでもよい。それぞれのコンテナ110について、それぞれのコンテナのパラメータ(例えば、それぞれのコンテナの位置、大きさ、ズームレベル及びラベル/注釈)を表示し、視覚的要素に係わる情報は、コンテナ110のビューポート114にもディスプレイされる。新たなコンテナ110/リンク120がワークスペース20に追加されるとき、インタラクションシステム10は、任意のリンクされた(例えば、連結された)コンテナ110/リンク120だけではなく、新たなコンテナ110/リンク120に係わるコンテクスト情報をアップデートすることができる。該コンテクスト情報は、それぞれのコンテナ110及びリンク120に対する個別命令またはデータファイルとしても生成されたり、全体相互作用ネットワークに対応するマスターまたは全体命令セットの一部としても維持されたりする。
【0043】
図1、並びに
図2A及び
図2Bに図示されているように、一部例において、コンテナ110は、関連するデータをテーブル形態でもって保存して操作することができ、テーブルの各セルで発見されたデータは、多様なデータ類型セットでもある。コンテナ110のリンクされた特性は、それぞれのコンテナ110が、その関連するデータを、独立して保存して維持しなければならない必要性を低減させる。例えば、自身のデータを維持するよりは、コンテナ110が、自身の親コンテナ、またはそれが始まった親コンテナの要素を追跡し、動的に抽出または導出(例えば、リアルタイム)することによって十分でもある。例えば、外部データソースは、インタラクションシステム10にアクセスすることができるデータベースでもある(例えば、ウェブサービスを介する)。
【0044】
従って、インタラクティブネットワーク100のそれぞれのコンテナ110と関連するデータは、保存されたインタラクティブネットワーク100がローディングされるとき、永久にも別途にも保存されたり、動的に(例えば、リアルタイム)検索されたりする。データが動的に検索される例として、インタラクティブネットワーク100は、異なるデータがいかように検索されるかということを識別するURLリストを含んでもよい。特定コンテナは、例えば、選択されたタンパク質がローディングされるときに選択されたタンパク質のイメージを検索することができる。
【0045】
図1、並びに
図2A及び
図2Bにおいて、インタラクティブネットワーク100は、ユーザが、それぞれのコンテナ110と相互作用するによっても生成され、リンク120は、コンテナ110によって表現された異なる活動が、いかように連結されるかということを識別する。コンテナ110の空間分布、及びリンク120を介するそれらの連結は、ユーザをして、例えば、ワークフローまたはデータが変換及び/または分析された方法の履歴を視覚化させる。しかし、単にデータを視覚化させる以外にも、多様な実施形態のコンテナは、コンテナに含まれたデータとの相互作用を許容する。該相互作用は、第1コンテナにおいて、データの一部にのみ関数を呼び出した後、関数の結果として、自動生成される第2コンテナに、関数の結果を表示することができる。その後、第2コンテナにディスプレイされた結果について、別途の機能が呼び出され、第3コンテナを自動的に生成することができる。呼び出される一連の機能は、薬理学的データ分析のような特定作業を達成するために使用されるワークフローとも係わる。そのような分析遂行において、第1機能は、特定化合物を分離して抽出することでもある。そのような機能の結果は、抽出された化合物に係わるデータを含む第2コンテナを生成することでもある。ユーザは、例えば、抽出された化合物を言及する科学論文の外部データベースの検索を遂行するように、第2機能を呼び出すために、第2コンテナのデータと相互作用することができる。第2機能の結果は、検索結果を含む第3コンテナにも提供される。該検索結果は、例えば、スプレッドシートアプリケーションによって提供された機能を介してデータを操作することができるスプレッドシートアプリケーションのようなアプリケーションを介してもディスプレイされる。
【0046】
本発明の一部実施形態によれば、システム資源(例えば、処理時間及びメモリ容量)を保存するために、インタラクションシステム10は、非活性コンテナ110と係わるアプリケーションを中止させることができ、該コンテナは、ワークスペース20のユーザの観点から外れた(すなわち、見えない)コンテナを含んでもよい。また、見えるにしても、詳細度が低いコンテナ(例えば、ユーザが表示するものを見ることができないほどに小さい)、及び/またはユーザが指定したり、ユーザが選択しりしないコンテナを含んでもよい。インタラクションシステム10は、活性コンテナと係わるアプリケーションを続けて実行させたり、活性化させたりすることができ、それは、ユーザに理解することができる高レベルの詳細事項を有する可視的コンテナを含んでもよい。活性コンテナ110のビューポートは、関連する活性アプリケーションのライブ出力を表示することができるが、非活性(または、活性化されていない)コンテナ110のビューポートは、現在非活性コンテナの最後のライブ出力に対応するイメージを表示することができる。
【0047】
図3Aないし
図4Dに図示されたいくつかの使用例示は、本発明の実施形態のうち一部を例示するものである。
【0048】
図3Aないし
図3Cは、本発明の一部例示的な実施形態による、多様なインタラクティブネットワーク100でのデータ構成及びデータ共有を図示したインタラクションシステム10のワークスペース20の写真である。
図3Aは、本発明の一部例示的な実施形態によるインタラクティブネットワーク100aでの化学的及び薬理学的なデータのリンクを示すワークスペース20の写真である。
図3Bは、本発明の一部例示的な実施形態によるインタラクティブネットワーク100bにおいて、科学論文のテキスト、分析及び視覚的注釈を示すワークスペース20の写真である。
図3Cは、本発明の一部例示的な実施形態によるインタラクティブネットワーク100cでの生体内薬理学的データ分析を例示するワークスペース20の写真である。
【0049】
図3Aないし
図3Cを参照すれば、医薬化学者のワークフローは、それらが作業する化合物と類似した化合物を探すことを含んでもよい。類似している化合物が発見されれば、研究員は、関連薬理学データを検索する。タンパク質標的に連結されるならば、他の標的、標的が存在する経路、及び標的が係わる疾病は、医薬化学者が分るべき全ての情報である。
【0050】
文献ヒット(literature hits)に基づき、医薬化学者は、構造活性関係分析を行い、新たな化合物をデザインし、特許データベースを検索することができる(例えば、
図3A及び
図3Bに図示されている通り)。生物学者は、設計された化合物の他の標的外活動を探し、新たな治療用途を公式化させることができる。例えば、
図3Aに図示されているように、コンテナ110cは、インタラクティブ薬理学データ(例えば、体外分析データ、及び可能な場合オン・オフターゲット活動)を表示し、コンテナ110dは、インタラクティブ経路関連データを表示し、コンテナ110eは、インタラクティブ疾病関連データを表示する。また、
図3Bにおいて、コンテナ110fは、医薬化学論文を表示し、コンテナ110gは、コンテナ110fの科学論文にある要素と係わるインタラクティブ生物学的データを表示し、コンテナ110hは、コンテナ110fの科学論文にある要素に対応するインタラクティブ構造・活動関係のテーブル及び分析を表示する。コンテナ110iは、コンテナ110hに含まれた一部データのインタラクティブデータ視覚化を提供する。生体内薬理学者は、イメージングデータを連結し、試験管内分析データを相関させるか、あるいは動物の行動を示すために、短いビデオを追加することができる(例えば、
図3Cのコンテナ110jによって図示されている通り)。
【0051】
ほとんどの研究員が行う一般的な活動のうち一つは、科学論文を読み、自身の研究において、学んだ内容を適用することである。肯定的な結果について説明するために、研究論文作成が典型的な結果である。しかし、否定的な結果、及びその他探索活動は、一般的に正しく捕捉されない。インタラクションシステム10は、ユーザがデータセットをリンクして分析を行い、結果を視覚化させることにより、そのような活動を捕捉することができるようにする。例えば、
図3Bは、医薬化学論文に由来する異なるユーザ活動を図示する。
図3Bにおいて、カプサイシン受容体の生物学について説明するために、標的情報が追加され、構造・活動関係表は、論文に記載された化合物を使用して生成される。ユーザがリアルタイムで相互作用することができるデータセットにおいて、研究論文に注釈を付すならば、結果を理解して適用することができる非常に強力な方法である。
【0052】
一部既存独立型またはブラウザ可能応用のプログラムを使用すれば、検索結果を保存したり、関連ウェブページをブックマークに追加することができる。しかし、ユーザが当該位置に逹するプロセスは、別途にも折々にも説明しなければならない。対照的に、インタラクションシステム10は、インタラクティブネットワーク100を介し、履歴を自動的に捕捉するので、ユーザは、最終結果にいかように逹したということを正確に知ることができる。また、インタラクションシステム10は、ユーザが、協業環境において、履歴を容易に共有することができるようにする。履歴を共有すれば、協業が促進され、生産性が向上する。過去に遂行した作業を見て理解すれば、同一作業を反復する可能性を低減させたり最小化させたりし、追っての活動をさらに効率的に計画することができる。
【0053】
図4Aないし
図4Dを参照し、前述の提供されたインタラクションシステム10の一部動作についてさらに詳細に説明する。
【0054】
図4Aないし
図4Bは、本発明の一部例示的な実施形態により、化合物が、その構成断片に分解されるところを示すワークスペース20の写真である。
【0055】
図4Aに図示されているように、一部例において、インタラクションシステム10は、ユーザが異なるアプリケーションからワークスペース20に(例えば、化合物をコピーしてペースティングすることによる)化合物を持ってくる。搬入時、インタラクションシステム10は、搬入された化合物の構造400を含むコンテナ110-1を自動的にインスタンス化(例えば、生成及びディスプレイ)することができる。ユーザがコンテナ110-1と相互作用するとき(例えば、コンテナ110-1をダブルクリックすることによる)、システム10は、コンテナ110-1において、化合物の個別断片402を含むコンテナ110-2をインスタンス化させることができる。それにより、システム10は、コンテナタイプのコンテナ110-1と関連するダブルクリック動作に事前に割り当てられたアプリケーションを呼び出すことができる。呼び出されたアプリケーションは、コンテナ110-1から必要な情報を抽出して処理し、フラグメント402を生成し、それをコンテナ110-2を介してディスプレイすることができる。一実施形態によれば、コンテナ110-1に提供された情報をディスプレイして相互作用させるために、呼び出されるアプリケーション/プログラムは、コンテナ110-2に提供された情報をディスプレイして相互作用させるために、呼び出されるアプリケーション/プログラムと異なる。例えば、第1アプリケーションは、ワードアプリケーションでもあり、第2アプリケーションは、スプレッドシートアプリケーションでもある。コンテナ110-2と係わる第2アプリケーションは、コンテナ110-2の生成をもたらしたコンテナ110-1に呼び出された機能にも依存する。コンテナ110-2に提供されうる相互作用の類型は、またコンテナ110-1で呼び出された機能にも依存する。
【0056】
インタラクションシステム10は、またインタラクティブリンク120-1を介し、コンテナ110-1及び110-2を自動的にリンクし、それらをそれぞれ親コンテナ及び子コンテナと指定することができる。
【0057】
図4Bに図示されているように、ユーザが構造物400内において、結合(bond)をダブルクリックするとき、前述のところと類似したプロセスにおいて、システム10は、ダブルクリックされた結合を切り、フラグメント402及び404をそれぞれ含む2個の異なるコンテナ110-3,110-4をインスタンス化させることにより、構造物400を2個のフラグメント402及び404に分割することができる。ここで、インタラクションシステム10によって遂行される動作は、コンテナタイプのコンテナ110-1内の結合要素に係わるユーザダブルクリックイベントを受信することに応答して取られるアクションとしても事前に定義される。ここで、インタラクションシステム10は、また子コンテナ110-3,110-4を親コンテナ110-1のダブルクリックされた結合に自動的にリンクさせる。
【0058】
図4C及び
図4Dは、本発明の一部例示的な実施形態による、化合物から薬理学的データへのワークフローを図示したワークスペース20の写真である。
【0059】
図4Cに図示されているように、一部例において、ユーザが化合物をディスプレイするコンテナ110-5上においてマウス右側ボタンを押すとき、インタラクションシステム10は、コンテナ類型のコンテナ110-5に事前に割り当てられた複数の選択的な動作を示す選択メニュー130を表示する。例えば、メニュー130において、「ChEMBL」を選択した後、下位メニュー132において、「化合物薬理学」を選択すれば、インタラクションシステム10がコンテナ110-6をインスタンス化させるように誘導することができ、それは、ヒトタンパク質と係わる薬理学的データを示す青色丸406を表示する。
図4Dに図示されているように、コンテナ110-6をさらにマウス右側ボタンでクリックすれば、インタラクションシステム10が、コンテナ類型のコンテナ110-6に事前に割り当てられた多数の選択的な動作を示すメニュー136を表示するようにプロンプトすることができる。メニュー136において、「コンテンツ表示」を選択すれば、インタラクションシステム10が、コンテナ110-7をインスタンス化させるように誘導することができ、それは、コンテナ110-7のデータテーブルコンテンツを出力してディスプレイする機能を呼び出し、それは、ヒトタンパク質データ、及び体外データのような他のデータを含む。コンテナ110-7(図示せず)のテーブルセルで発見された「pubmed_id」パラメータをダブルクリックすれば、システム10は、関連ジャーナル要約を検索してディスプレイするために、事前に割り当てられた機能を呼び出すことができる。
【0060】
前述の例示において、インタラクティブネットワーク100とユーザとの相互作用が、クリック、ダブルクリックまたはマウス右側クリックを参照して説明されたが、本発明の実施形態は、それらに制限されるものではない。例えば、ユーザ相互作用は、タッチスクリーンによってキャプチャされたタッチイベントでもあり、近接センサなどを具備したタッチレススクリーンによってキャプチャされたタッチレスジェスチャ(例えば、手または顔のジェスチャ)でもある。
【0061】
図5は、本発明の一部例示的な実施形態によるインタラクションシステム10の多様な構成要素を図示するブロック図である。
【0062】
図5に図示されているように、一部実施形態によれば、インタラクションシステム10は、
図1ないし
図4Dと係わって説明したプロセスを遂行するインタラクションサーバ200を含む。インタラクティブコンテナ110及びリンク120の存在、位置及び属性を追跡し(例えば、コンテクスト情報をアップデートすることによる)、動的に(例えば、リアルタイム)アップデートする。インタラクションサーバ200は、任意の保存されたインタラクティブネットワーク100及び関連前後関係データ(contextual data)をフラッシュメモリ、磁気メモリ、光学メモリのような不揮発性メモリでもあるメモリ201に保存することができる。
【0063】
ユーザがインタラクティブネットワーク100と相互作用するとき、インタラクティブサーバ200は、複数のアプリケーション202-1ないし202-N(ここで、Nは、1より大きい自然数)と通信し(例えば、ローンチ/実行、入力データを提供し、出力データを検索)、アプリケーション202-1ないし202-Nそれぞれは(例えば、インタラクティブサーバ200と同一装置において)、インタラクティブサーバ200にローカルでもあるか、あるいは遠隔保存(例えば、インタラクティブサーバ200外部の装置に保存される)にも保存される。例えば、1以上のアプリケーション202-1ないし202-Nは、インタラクションサーバ200と通信するクラウドサーバにも保存される。
【0064】
一部実施形態によれば、インタラクションシステム10は、複数のユーザ204-1ないし204-M(ここで、Mは、1より大きい自然数)がインタラクションサーバ200にアクセスすることができる多重ユーザ動作を支援する。同一インタラクティブネットワーク100において、同時に作動することができる。一部実施形態において、インタラクションサーバ200は、ユーザ204が特定動作を遂行する能力を許容/制限したり、他のユーザによって生成されたインタラクティブネットワーク100を報告/編集したりする役割基盤アクセス制御を処理する。
【0065】
それぞれのユーザ204は、通信ネットワーク208(例えば、近距離通信網または広域通信網)を介し、インタラクションシステム10と電子通信することができるインタラクションサーバ200にアクセスするための電子装置(例えば、端末機)206を動作させることができる。ここで、通信は電話連結、衛星連結、ケーブル連結、無線周波数通信及び/または任意の適切な有線または無線データ通信メカニズムを含んでもよい。電子装置206は、パソコン(PC)、携帯用パソコン(HPC)、テレビとセットップボックスとの組み合わせ、個人携帯情報端末(PDA)、タブレットまたはタッチスクリーンのコンピュータシステム、電話機、セルラ電話機、スマートフォン、または他の適切な電子装置でもある。
【0066】
図5は、ユーザによって操作された電子装置206が、インタラクションシステム10と分離された実施形態を図示するが、本発明の実施形態は、それに制限されるものではない。例えば、インタラクションサーバ200及び電子装置206は、同一電子装置(例えば、パソコン)にも統合される。
【0067】
図6は、本発明の一部例示的な実施形態により、インタラクティブアプリケーションネットワーク100を生成するプロセス300を示すフローチャートである。
【0068】
段階302において、インタラクションサーバ200は、電子装置206のディスプレイ画面に、ワークスペース20及びツールボックスを表示することができる。
【0069】
段階304において、インタラクションサーバ200は、第1ユーザ入力に応答し、第1出力をディスプレイするために、第1インタラクティブコンテナ110をインスタンス化させる。それにより、インタラクションサーバ200は、第1ユーザ入力に応答し、第1インタラクティブコンテナ110を生成し、第1インタラクティブコンテナ110と関連する第1アプリケーションを実行し、ディスプレイのための第1出力を生成することができる。インタラクションサーバ200は、次に、第1インタラクティブコンテナ110のビューポート114に、第1出力をディスプレイすることができる。ここで、第1ユーザ入力は、ツールボックスから、作業のユーザ選択、またはインタラクションシステム10と互換される外部アプリケーションからデータ持ち込み(例えば、コピー及びペーストを介する)でもある。
【0070】
段階306において、インタラクションサーバ200は、第2ユーザ入力に応答し、第1出力に基づいて、第2出力をディスプレイするために、第2インタラクティブコンテナ110をインスタンス化させる。第2ユーザ入力は、第1インタラクティブコンテナ110とのユーザ相互作用でもある。該相互作用は、第1コンテナ110の一部を選択し、第1コンテナにディスプレイされたデータを選択し、第1コンテナと係わるメニューオプションの呼び出しを含むが、それに制限されるものではない。第2コンテナ110のインスタンス化において、インタラクションサーバ200は、第2ユーザ入力に応答し、第2インタラクティブコンテナ110を生成し、第2ユーザ入力に基づいて、第1インタラクティブコンテナ110からデータを抽出することができる。例えば、ユーザが、第1コンテナ110によって表示された化合物をダブルクリックすれば、抽出されたデータは、化合物と関連するものとなる。抽出されたデータは、ディスプレイのための第2出力を生成するために実行されるとき、第2インタラクティブコンテナ110と関連する第2アプリケーションにも供給される。言い換えれば、第2コンテナ110の出力は、第1コンテナ110から抽出されたデータからも導き出される。その後、インタラクションサーバ200は、第2インタラクティブコンテナ110のビューポート114に、第2出力をディスプレイすることができる。
【0071】
一部例において、第2ユーザ入力は、第1インタラクティブコンテナ110の第1出力とのユーザ相互作用でもある(例えば、第1コンテナ110の第1ビューポート114にディスプレイされた化合物において、化合物または結合をダブルクリックすることができる)。または、コンテナ110または第1インタラクティブコンテナと関連する選択メニュー、あるいはその中に表示された要素からの、作業またはアプリケーションの選択でもある。該選択メニューは、ユーザが、第1コンテナ110をマウス右側ボタンでクリックしたり、その中に表示された要素をクリックしたりするときにも表示される。
【0072】
段階308において、インタラクティブサーバ200は、インタラクティブリンク120を介し、第1インタラクティブコンテナ110を第2インタラクティブコンテナ110とリンクさせ、インタラクティブアプリケーションネットワーク100を形成する。それにより、インタラクティブサーバ200は、第1インタラクティブコンテナを識別する前後関係データを生成することができる。インタラクティブサーバ200は、またインタラクティブリンク120をワークスペースに、ポインタまたは矢印で表示することができる。一部例において、インタラクティブリンク120は、第1コンテナ110によって表示された要素から、第2インタラクティブコンテナ110、または第2インタラクティブコンテナに表示された他の要素を示すことができる。
【0073】
インタラクションサーバ200によって維持される(例えば、メモリ201において)前後関係データは、また任意の関連リンクと共に、インタラクティブネットワーク100内の全てのコンテナ110、並びにリンク120の識別子、位置及び大きさ(例えば、ズームレベル)を含んでもよい。
【0074】
一部例によれば、第1アプリケーション及び第2アプリケーションは、ワープロ、ウェブブラウザ、スプレッドシート、通信ソフトウェア、イメージ/ビデオビューア、イメージ/ビデオエディタ、3D視覚化器、及び/またはそれらのうち1以上を含んでもよい。
【0075】
一部実施形態によれば、インタラクションサーバ200は、第1インタラクションコンテナ110及び第2インタラクティブコンテナ110において、非活性コンテナと関連するアプリケーションを中止させ、第1インタラクションコンテナ110及び第2インタラクティブコンテナ110において、活性コンテナと関連するアプリケーションを活性に維持するように構成される。それにより、インタラクションサーバ200は、非活性コンテナ110のビューポート114において、現在非活性コンテナの最終ライブ出力に対応するイメージをディスプレイすることができ、活性コンテナのビューポート114にライブ出力をディスプレイすることができる。
【0076】
従って、インタラクティブネットワーク100は、ユーザのワークフロー(例えば、一連の動作及び作業)を追跡(例えば、記録)して視覚的に表示することができる。インタラクションシステム10は、従来の接近法と比較し、データ構成、データ共有、データ分析及びデータ視覚化を改善させることができ、ユーザをして、それらの作業履歴を視覚化させて共有させる。それは、ユーザ間の協業を促進させ、研究員及び研究機関の生産性向上、並びにコスト及び研究時間短縮にもつながる。
【0077】
本明細書に説明されているように、本発明の多様な応用及び様態は、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、及びそれらの組み合わせによっても具現される。ソフトウェアによって具現されるとき、該ソフトウェアは、サーバ、デスクトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、スマートフォン、個人携帯情報端末機のような汎用コンピュータ装置、または装置に内蔵されたコンピュータシステムのような内蔵システムにおいて作動し、モノのインターネット(IoT)装置でもある。そのような汎用コンピュータは、汎用プロセッサ及びメモリを含む。
【0078】
前述の図面において、多様なサーバまたはモジュール(サーバと総称する)のそれぞれは、例えば、1以上のコンピュータ装置1500(
図7A及び
図7B)において、1以上のプロセッサ上で実行されるプロセスまたはスレッドでもある。コンピュータプログラム命令を実行し、本明細書に説明された多様な機能を遂行するために、他のシステム構成要素と相互作用することができる。該コンピュータプログラム命令は、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)のような標準メモリ装置を使用し、コンピュータ装置で具現されうるメモリに保存される。該コンピュータプログラム命令は、また、例えば、CD-ROM(compact disc read only memory)、フラッシュドライブのような他の非一時的コンピュータ可読媒体にも保存される。また、当業者であるならば、コンピュータ装置が、ファームウェア(例えば、アプリケーション特定集積回路)、ハードウェア、あるいはソフトウェア、ファームウェア及びハードウェアの組み合わせを介しても具現されるということを認識することができるものである。当業者は、多様なコンピュータ装置の機能が、単一コンピュータ装置に結合されたり統合されたりするか、あるいは特定コンピュータ装置の機能が、本発明の例示的な実施形態の範囲から外れずに、1以上の他のコンピュータ装置に分散されうるということを認識することができるものである。サーバは、ソフトウェアモジュールでもあり、それは、単純にモジュールでもある。コンタクトセンターのモジュールセットには、サーバ、及びその他モジュールが含まれてもよい。
【0079】
インタラクションサーバの機能は、同一物理的位置において、オンサイトで、同一コンピュータ装置に位置するかあるいは地理的に他の位置において、オフサイト(またはクラウド)にも分散される多数の他サーバによっても遂行され、例えば、遠隔データセンターにおいて、インターネットのようなネットワークを介して互いに連結される。また、サーバのうち一部は、現場のコンピュータ装置にもあり、他のサーバは、現場のコンピュータ装置にもあり、重複機能を提供するサーバは、現場及び外部のコンピュータ装置を介しても提供される。本発明の一部実施形態において、オフサイトコンピュータデバイス上に位置したサーバによって提供される機能は、そのようなサーバがオンサイトであるように、仮想私設網(VPN)を介してもアクセスされて提供されるか、あるいは機能は、ソフトウェアサービス(Saas)を使用しても提供される。XML(extensible markup language)またはJSON(JavaScript Object Notation)にエンコードされたデータを交換するというように、多様なプロトコルを使用し、インターネットを介して機能を提供することができる。
【0080】
図7A及び
図7Bは、本発明の例示的な実施形態で利用されうるコンピュータ装置1500のブロック図を図示する。それぞれのコンピュータデバイス1500は、中央処理ユニット1521及びメインメモリユニット1522を含む。
図7Aに図示されているように、コンピュータ装置1500は、保存装置1528、脱着式メディアインターフェース1516、ネットワークインターフェース1518、入出力(I/O)制御器1523、1以上のディスプレイ装置1530c、キーボード1530a、及びマウスのようなポインティングデバイス1530bを含んでもよい。保存装置1528は、オペレーションシステム及びソフトウェアのための保存装置を制限なしに含んでもよい。
図7Bに図示されているように、それぞれのコンピュータ装置1500は、また中央処理ユニット1521と通信するメモリポート1503、ブリッジ1570、1以上のさらなる入出力デバイス1530d,1530e及びキャッシュメモリ1540のような追加の選択的要素を含んでもよい。入出力装置1530a,1530b,1530d,1530eは、参照番号1530を使用し、本明細書で集合的にも参照される。
【0081】
中央処理ユニット1521は、メインメモリユニット1522から引き出しされた命令に応答して処理する任意の論理回路である。例えば、集積回路、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、グラフィック処理ユニット(GPU)、あるいはFPGA(field-programmable gate array)またはASIC(application-specific integrated circuit)を含んでもよい。メインメモリユニット1522は、データを保存することができ、任意の保存位置が中央処理ユニット1521によって直接アクセスされるようにする1以上のメモリチップでもある。
図7Aに図示されているように、中央処理ユニット1521は、システムバス1550を介し、メインメモリ1522と通信する。
図7Bに図示されているように、中央処理ユニット1521は、またメモリポート1503を介し、メインメモリ1522と直接通信することができる。
【0082】
図7Bは、中央処理ユニット1521が、補助バス(ときには、バックサイドバスともいう)を介し、キャッシュメモリ1540と直接通信する実施形態を図示する。他の実施形態において、中央処理ユニット1521は、システムバス1550を使用し、キャッシュメモリ1540と通信する。キャッシュメモリ1540は、一般的に、メインメモリ1522より迅速な応答時間を有する。
図7Aに図示されているように、中央処理ユニット1521は、ローカルシステムバス1550を介し、多様なI/Oデバイス1530と通信する。ISA(Industry Standard Architecture)バス、EISA(Extended Industry Standard Architecture)バス、MCA(MicroChannel Architecture)バス、PCI(Peripheral Component Interconnect)バス、PCI-X(PCI Extended)バス、PCI-ExpressバスまたはNuBusを含んでもよい。I/Oデバイスがディスプレイ装置1530cである実施形態において、中央処理ユニット1521は、AGP(Advanced Graphics Port)を介し、ディスプレイ装置1530cと通信することができる。
図7Bは、中央処理ユニット1521がI/Oデバイス1530eと直接通信するコンピュータ1500の実施形態を図示する。
図7Bは、またローカルバスと直接通信が混合される実施形態を図示する。中央処理ユニット1521は、ローカルシステムバス1550を使用し、I/Oデバイス1530eと直接通信しながら、I/Oデバイス1530dと通信する。
【0083】
多様なI/Oデバイス1530が、コンピュータ装置1500に存在することができる。入力装置は、1以上のキーボード1530a、マウス、トラックパッド、トラックボール、マイクロフォン及びドローイングタブレットを含む。出力装置は、ビデオディスプレイ装置1530c、スピーカ及びプリンタを含む。
図7Aに図示されているように、I/O制御器1523は、I/Oデバイスを制御することができる。I/O制御器は、キーボード1530a及びポインティング装置1530bのような1以上のI/Oデバイス、例えば、マウスまたは光学ペンを制御することができる。
【0084】
また、
図7Aに図示されているように、コンピュータ装置1500は、フロッピィ(登録商標)ディスクドライブ、CD-ROMドライブ、DVD-ROMドライブ、多様なフォーマットのテープドライブ、USBポート、Secure DigitalまたはCOMPACT FLASH(登録商標)メモリカードポート、または1以上の移動式媒体インターフェース1516を支援することができる。FLASH(登録商標)メモリカードポートまたは読み取り専用メディアにおいて、データを読み取ったり、読み取り/書き込みメディアにデータの読み取り/書き込みを行うのに適するその他装置でもある。I/Oデバイス1530は、システムバス1550と脱着式媒体インターフェース1516とのブリッジでもある。
【0085】
脱着式媒体インターフェース1516は、例えば、ソフトウェア及びプログラムをインストールするためにも使用される。コンピュータ装置1500は、オペレーションシステム、及び他の関連ソフトウェアを保存し、アプリケーションソフトウェアプログラムを保存するための1以上のハードディスクドライブまたはハードディスクドライブアレイのような保存装置1528をさらに含んでもよい。選択的には、脱着式媒体インターフェース1516が、また保存装置としても使用される。例えば、オペレーションシステム及びソフトウェアは、起動可能な媒体(例:起動可能なCD)でも実行される。
【0086】
一部実施形態において、コンピュータ装置1500は、複数のディスプレイ装置1530cを含むか、あるいはそれにも連結され、それらは、それぞれ同一であるか、あるいは異なる類型及び/または形態でもある。そのように、任意のI/Oデバイス1530及び/またはI/O制御器1523は、任意の類型及び/または形態の適切なハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアとの組み合わせを含み、連結を支援したり可能にしたり提供したりすることができる。例えば、コンピュータ装置1500は、任意の類型及び/または形態のビデオアダプダ、ビデオカード、ドライバ及び/またはライブラリを含み、インターフェース、通信、連結を行い、そうでなければ、ディスプレイ装置1530cを使用する。一実施形態において、ビデオアダプダは、多数のディスプレイ装置1530cにインターフェースするための多数のコネクタを含んでもよい。他の実施形態において、コンピュータ装置1500は、多数のビデオアダプダを含んでもよく、それぞれのビデオアダプダは、1以上のディスプレイ装置1530cに連結される。一部実施形態において、コンピュータデバイス1500のオペレーションシステムの任意部分は、多数のディスプレイデバイス1530cを使用するようにも構成される。他の実施形態において、1以上のディスプレイ装置1530cは、例えば、ネットワークを介し、コンピュータ装置1500に連結された1以上の他のコンピュータ装置によっても提供される。それら実施形態は、他のコンピュータ装置のディスプレイ装置をコンピュータ装置1500のための第2ディスプレイ装置1530cとして使用するように設計されて構成された任意の類型のソフトウェアを含んでもよい。当業者は、多様な方法及び実施形態を認識するであろう。コンピュータ装置1500は、多数のディスプレイ装置1530cを有するようにも構成される。
【0087】
図7A及び
図7Bに図示された種類のコンピュータ装置1500は、作業スケジューリング及びシステム資源に対するアクセスを制御するオペレーションシステムの制御下で動作することができる。コンピュータデバイス1500は、任意のオペレーションシステム、任意の内蔵型オペレーションシステム、任意のリアルタイムオペレーションシステム、任意のオープンソースオペレーションシステム、任意の独占的オペレーションシステム、モバイルコンピュータ装置のための任意のオペレーションシステム、または実行することができる任意の他オペレーションシステムを実行することができる。コンピュータ装置上において、本明細書に記述された動作を遂行する。
【0088】
コンピュータ装置1500は、任意のワークスチーション、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータまたはノート型パーソナルコンピュータ、サーバマシン、ハンドヘルドコンピュータ、携帯電話、または他の携帯用通信装置、メディア再生装置、ゲームシステム、モバイルコンピュータ装置、または任意の他の類型及び/または形態でもある。通信が可能であり、本明細書に記述された動作の遂行に十分なプロセッサ電力及びメモリ容量を有するコンピュータ、通信装置またはメディア装置でもある。一部実施形態において、コンピュータ装置1500は、装置と一致する異なるプロセッサ、オペレーションシステム及び入力装置を有することができる。
【0089】
他の実施形態において、コンピュータ装置1500は、ジャバ可能なセルラ電話機または個人携帯情報端末機(PDA)、スマートフォン、デジタルオーディオプレイヤ、あるいは携帯用メディアプレイヤのようなモバイル装置である。一部実施形態において、コンピュータ装置1500は、デジタルオーディオプレイヤまたは携帯用メディアプレイヤと結合された携帯電話のような装置の組み合わせを含む。
【0090】
図7Cに図示されているように、中央処理ユニット1521は、多数のプロセッサP1,P2,P3,P4を含んでもよく、命令の同時実行、または1以上のデータに対する1つの命令の同時実行のための機能を提供することができる。一部実施形態において、コンピュータ装置1500は、1以上のコアを有する並列プロセッサを含んでもよい。それら実施形態のうち一つにおいて、コンピュータ装置1500は、多数のプロセッサ、及び/または多数のプロセッサコアを有する共有メモリ並列装置であり、全ての可用メモリを、単一のグローバルアドレス空間としてアクセスする。それら実施形態のうち他の実施形態において、コンピュータ装置1500は、それぞれローカルメモリにのみアクセスする多数のプロセッサを有する分散メモリ並列装置である。それら実施形態のうちさらに他の実施形態において、コンピュータ装置1500は、共有される一部メモリ、及び特定プロセッサ、またはプロセッサのサブセットによってのみアクセスされる一部メモリをいずれも有する。それら実施形態において、さらに他の実施形態において、中央処理ユニット1521は、2個以上の独立したプロセッサを、単一パッケージ、例えば、単一集積回路(IC)に結合するマルチコアマイクロプロセッサを含む。例示的な一実施形態において、
図7Dに図示されているように、コンピュータ装置1500は、少なくとも1つの中央処理装置1521、及び少なくとも1つのグラフィック処理装置1521’を含む。
【0091】
一部実施形態において、中央処理ユニット1521は、単一命令、多重データ(SIMD)機能、例えば、複数のデータに対して、単一命令の同時実行を提供する。他の実施形態において、中央処理ユニット1521のさまざまなプロセッサは、多数のデータ上において、多数の命令(MIMD)を同時に実行するための機能を提供することができる。さらに他の実施形態において、中央処理ユニット1521は、単一装置において、SIMDコア及びMIMDコアの任意の組み合わせを使用することができる。
【0092】
コンピュータ装置は、ネットワークによって連結された複数のマシンのうち一つでもあるか、あるいはそのように連結された複数のマシンを含んでもよい。
図7Eは、例示的なネットワーク環境を図示する。ネットワーク環境は、1以上のローカルマシン1502a,1502b(一般的に、ローカルマシン1502、クライアント1502、クライアントノード1502、クライアントマシン1502、クライアントコンピュータ1502、クライアントデバイス1502、エンドポイント1502またはエンドポイントノード1502ともいう)を含み、それたは、1以上の遠隔マシン1506a,1506b,1506c(一般的に、サーバマシン1506または遠隔マシン1506とも称される)と、1以上のネットワーク1504を介して通信する。一部実施形態において、ローカルマシン1502は、サーバマシンによって提供されるリソースに対するアクセスを追い求めるクライアントノード、及びホストされたリソースに対するアクセスを提供するサーバマシンとして機能する能力を有する。
図7Eにおいて、2個の他のクライアント1502及び3個のサーバマシン1506だけが図示されているが、一般的に、それぞれ任意数が存在することができる。ネットワーク1504は、ローカル領域ネットワーク(LAN)、例えば、会社イントラネットのようなプライベートネットワーク、メトロポリタン領域ネットワーク(MAN)、インターネットのような広域ネットワーク(WAN)、または他の公共ネットワーク、あるいはそれらの組み合わせでもある。
【0093】
コンピュータ装置1500は、ネットワークインターフェース1518を含み、それにより、ネットワークにインターフェースするか、ここで、以下に制限されるものではないが、標準電話線、近距離通信網(LAN)、あるいは広域通信網(WAN)リンク、広帯域連結、無線連結、あるいはそれらの組み合わせによる。多様な通信プロトコルを使用して連結を設定することができる。一実施形態において、コンピュータ装置1500は、SSL(Secure Socket Layer)またはTLS(Transport Layer Security)のような任意の類型及び/または形態のゲートウェイまたはトンネリングプロトコルを介し、他のコンピュータ装置1500と通信する。ネットワークインターフェース1518は、コンピュータ装置1500を、ここで説明された動作を遂行することができる任意の類型のネットワークにインターフェースするのに適するネットワークインターフェースカードのような内蔵ネットワークアダプダを含んでもよい。I/Oデバイス1530は、システムバス1550と外部通信バスとのブリッジでもある。
【0094】
本発明は、特定例示的な実施形態と係わって説明されたが、本発明は、開示された実施形態に制限されず、それと反対に本発明の添付された請求範囲の範疇及びその等価物に含まれた多様な修正及び均等な構成を包括するように意図されたと理解されなければならない。
【0095】
本出願で使用された用語は、単に特定実施形態についての説明に使用されたものであり、本発明を限定する意図ではない。単数の表現は、文脈上明白に異なるように意味しない限り、複数の表現を含む。本明細書において使用されるとき、「含む」、「含むところ」という用語は、言及された特徴、整数、段階、演算、要素の存在を特定するものであると理解されるのである。または、構成要素を含むが、1以上の他の特徴、整数、段階、演算、要素、構成要素、及び/またはそれらのグループの存在または追加を排除するものではない。本願で使用された用語「及び/または」は、1以上の関連する列挙された項目の任意及び全ての組み合わせを含む。要素リストの前にあとき、「少なくとも一つ」というような表現は、全体要素リストを修正し、リストの個別要素を修正するものではない。また、本発明の実施形態について説明するとき、「~してもよい(may)」の使用は、「本発明の1以上の実施形態」を意味する。また、「例示的」という用語は、例または例示を指すところと意図される。
【0096】
本発明は、その例示的な実施形態を特に参照して詳細に説明されたが、本明細書で説明された実施形態は、開示された正確な形態で本発明の範囲を限定したり制限したりするのではない。例えば、前述の例示的な実施形態のうち一部は、薬理学的研究に係わるものであるが、本発明の実施形態は、それらに制限されるものではなく、本発明は、任意の他の適する分野にも適用される。本発明が属する技術分野の当業者であるならば、記述された組み立て及び作動方法、並びに構造の変更及び変更が、本発明の原理、思想及び範囲を外れずに実施されるということを理解するであろう。
【符号の説明】
【0097】
10 インタラクションシステム
15 ツールボックス
20 ワークスペース
100 インタラクティブネットワーク
110 コンテナ
112 フレーム
114 ビューポート
116 スクロールバー
118 大きさを調整するためのサイズ調整ボタン
120 リンク
130 メニュー
136 メニュー
200 インタラクションサーバ
201 メモリ
204 ユーザ
206 電子装置
208 通信ネットワーク
300 生成するプロセス
302 段階
304 段階
306 段階
308 段階
400 構造物
402 フラグメント
404 フラグメント
1500 コンピュータデバイス
1502 クライアント
1504 ネットワーク
1506 遠隔マシン
1516 移動式媒体インターフェース
1518 ネットワークインターフェース
1521 中央処理装置
1522 メインメモリ
1523 制御器
1528 保存装置
1530 入出力装置
1540 キャッシュメモリ
1550 システムバス
1570 ブリッジ