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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-07
(45)【発行日】2022-01-21
(54)【発明の名称】チューブポンプおよび保持機構
(51)【国際特許分類】
   F04C 5/00 20060101AFI20220114BHJP
   F04B 43/12 20060101ALI20220114BHJP
【FI】
F04C5/00 341D
F04B43/12 G
F04B43/12 K
F04B43/12 T
F04C5/00 341B
F04C5/00 341N
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2017025167
(22)【出願日】2017-02-14
(65)【公開番号】P2018131946
(43)【公開日】2018-08-23
【審査請求日】2019-10-08
(73)【特許権者】
【識別番号】591257111
【氏名又は名称】サーパス工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100112737
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 考晴
(74)【代理人】
【識別番号】100140914
【弁理士】
【氏名又は名称】三苫 貴織
(74)【代理人】
【識別番号】100136168
【弁理士】
【氏名又は名称】川上 美紀
(74)【代理人】
【識別番号】100172524
【弁理士】
【氏名又は名称】長田 大輔
(72)【発明者】
【氏名】今井 弘
(72)【発明者】
【氏名】平井 和樹
(72)【発明者】
【氏名】今井 幸宣
【審査官】大瀬 円
(56)【参考文献】
【文献】欧州特許出願公開第03061473(EP,A1)
【文献】特開平05-263765(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2007/0140880(US,A1)
【文献】国際公開第2010/092729(WO,A1)
【文献】特開2005-240575(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F04C 5/00
F04B 43/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
弾性を有するチューブに接触しながら軸線回りに回転する一対の接触部材と、前記一対の接触部材を前記軸線回りに独立に回転させる一対の駆動部とを有する駆動機構と、
前記チューブを前記軸線回りに円弧状に保持する保持機構と、
前記駆動機構に対して前記保持機構を着脱可能に取り付ける取付機構と、
を備え、
前記保持機構は、
前記チューブを前記軸線回りに円弧状に保持する内周面が形成された保持部と、
前記チューブの外周面の所定の2箇所に取り付けられた一対の位置決め部材と、を備え、
前記保持部には、一対の前記位置決め部材を収容して固定する一対の固定穴が形成されており、
前記内周面が、前記軸線回りに180度よりも広い範囲に形成されており、
一対の前記固定穴に前記一対の位置決め部材が固定された状態で前記チューブが前記保持部の前記内周面に接触しているチューブポンプ。
【請求項2】
弾性を有するチューブに接触しながら軸線回りに回転する一対の接触部材と、前記一対の接触部材を前記軸線回りに独立に回転させる一対の駆動部とを有する駆動機構と、
前記チューブを前記軸線回りに円弧状に保持する保持機構と、
前記駆動機構に対して前記保持機構を着脱可能に取り付ける取付機構と、
前記一対の駆動部を制御する制御部と、を備え、
前記保持機構は、前記チューブを前記軸線回りに円弧状に保持する内周面が形成された保持部を備え、
前記制御部は、前記一対の接触部材を同一方向に回転させて前記内周面との間に配置される前記チューブを押し潰すことにより前記チューブ内の液体を搬送する第1制御モードと、前記一対の接触部材が前記チューブと接触しないように前記一対の接触部材が配置される前記軸線回りの回転角度前記内周面と対向しない回転角度にそれぞれ固定する第2制御モードとを実行可能なチューブポンプ。
【請求項3】
弾性を有するチューブに接触しながら軸線回りに回転する一対の接触部材と、前記一対の接触部材を前記軸線回りに独立に回転させる一対の駆動部とを有する駆動機構と、
前記チューブを前記軸線回りに円弧状に保持する保持機構と、
前記駆動機構に対して前記保持機構を着脱可能に取り付ける取付機構と、
前記一対の駆動部を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記一対の接触部材を同一方向に回転させて前記チューブ内の液体を搬送する第1制御モードと、前記一対の接触部材が前記チューブと接触しないように前記一対の接触部材が配置される前記軸線回りの位置をそれぞれ固定する第2制御モードとを実行可能であり、
前記取付機構は、
前記保持機構を収容して固定する収容機構と、
前記収容機構を前記軸線に沿って進退させる進退機構と、を有し、
前記進退機構は、前記チューブと前記一対の接触部材とが前記軸線上の同位置に配置される装着状態と、前記保持機構が前記駆動機構から離間した位置に配置される離間状態とを切り替え可能な機構であるチューブポンプ。
【請求項4】
前記制御部は、前記装着状態と前記離間状態とを切り替えるよう前記進退機構を制御するとともに前記離間状態から前記装着状態に切り替える際に前記第2制御モードを実行する請求項3に記載のチューブポンプ。
【請求項5】
弾性を有するチューブに接触しながら軸線回りに回転する一対の接触部材を有する駆動機構に着脱可能に取り付けられる保持機構であって、
前記チューブを前記軸線回りに円弧状に保持する内周面が形成された保持部と、
前記チューブの外周面の所定の2箇所に取り付けられた一対の位置決め部材と、を備え、
前記保持部には、一対の前記位置決め部材を収容して固定する一対の固定穴が形成されており、
前記内周面が、前記軸線回りに180度よりも広い範囲に形成されており、
一対の前記固定穴に前記一対の位置決め部材が固定された状態で前記チューブが前記保持部の前記内周面に接触している保持機構。
【請求項6】
前記保持部は、円筒状に形成されるとともに前記軸線方向の一端が閉塞され他端が開口している請求項5に記載の保持機構。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、チューブポンプおよび保持機構に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、一対の押圧子を回転させてチューブを押圧することにより、チューブの一端側から他端側へ液体を吐出させるポンプが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示されるポンプは、一方の押圧子が連結される回転軸を上方に突出させ、他方の押圧子が連結される回転軸を下方に突出させている。特許文献1に開示されるポンプは、一対の電動モータの駆動力を一対の減速機を介して上方および下方に突出する回転軸にそれぞれ伝達し、一対の押圧子を非等速回転させて小さな脈動で液体を吐出させるものである。
特許文献1に開示されるポンプは、円弧形の内周面を有するドラムと、その内周面に配置されたチューブとを備え、一対の押圧子に連結される回転軸と回転軸を駆動する駆動機構をドラムの上方および下方に突出させる形状となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開平5-263765号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ポンプで搬送する液体を交換する際に、チューブを純水等で洗浄して再利用する方法と、チューブ自体を交換する方法とが用いられる。特に、再生医療等のバイオサイエンスの分野においては、チューブ自体を交換する方法が多く用いられる。
しかしながら、特許文献1のポンプでは、チューブが内周面に配置されたドラムの上方および下方に駆動機構等が配置されるため、ドラムの内周面に配置されたチューブを容易に交換することができない。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、チューブに接触しながら回転する一対の接触部材のそれぞれを独立に回転させることを可能としつつチューブの交換を容易に行うことができるチューブポンプを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記の課題を解決するため、下記の手段を採用した。
本発明の一態様にかかるチューブポンプは、弾性を有するチューブに接触しながら軸線回りに回転する一対の接触部材と、前記一対の接触部材を前記軸線回りに独立に回転させる一対の駆動部とを有する駆動機構と、前記チューブを前記軸線回りに円弧状に保持する保持機構と、前記駆動機構に対して前記保持機構を着脱可能に取り付ける取付機構と、を備え、前記保持機構は、前記チューブを前記軸線回りに円弧状に保持する内周面が形成された保持部と、前記チューブの外周面の所定の2箇所に取り付けられた一対の位置決め部材と、を備え、前記保持部には、前記一対の位置決め部材を収容して固定する一対の固定穴が形成されており、前記内周面が、前記軸線回りに180度よりも広い範囲に形成されており、前記一対の固定穴に前記一対の位置決め部材が固定された状態で前記チューブが前記保持部の前記内周面に接触している。
【0007】
本発明の一態様にかかるチューブポンプによれば、駆動機構が一対の接触部材と一対の駆動部とを有するため、保持機構により軸線回りに円弧状に保持されたチューブに接触しながら回転する一対の接触部材を、軸線回りに独立に回転させることができる。
また、本発明の一態様にかかるチューブポンプによれば、取付機構により保持機構が駆動機構に対して着脱可能に取り付けられているため、チューブの交換を容易に行うことができる。
【0008】
本発明の一態様にかかるチューブポンプは、弾性を有するチューブに接触しながら軸線回りに回転する一対の接触部材と、前記一対の接触部材を前記軸線回りに独立に回転させる一対の駆動部とを有する駆動機構と、前記チューブを前記軸線回りに円弧状に保持する保持機構と、前記駆動機構に対して前記保持機構を着脱可能に取り付ける取付機構と、前記一対の駆動部を制御する制御部と、を備え、前記保持機構は、前記チューブを前記軸線回りに円弧状に保持する内周面が形成された保持部を備え、前記制御部は、前記一対の接触部材を同一方向に回転させて前記内周面との間に配置される前記チューブを押し潰すことにより前記チューブ内の液体を搬送する第1制御モードと、前記一対の接触部材が前記チューブと接触しないように前記一対の接触部材が配置される前記軸線回りの回転角度前記内周面と対向しない回転角度にそれぞれ固定する第2制御モードとを実行可能である。
本発明の一態様にかかるチューブポンプによれば、第2制御モードを実行することで一対の接触部材がチューブと接触しないように固定することができる。そのため、取付機構により駆動機構に対して保持機構を取り付ける際に、チューブを一対の接触部材に接触させることなく駆動機構に容易かつ確実に取り付けることができる。また、取付機構により駆動機構に対して保持機構を取り付けた後に第1制御モードを実行することでチューブ内の液体の搬送を行うことができる。
【0009】
上記構成のチューブポンプにおいて、前記取付機構は、前記保持機構を収容する収容機構と、前記収容機構を前記軸線に沿って進退させる進退機構と、を有し、前記進退機構は、前記チューブと前記一対の接触部材とが前記軸線上の同位置に配置される装着状態と、前記保持機構が前記駆動機構から離間した位置に配置される離間状態とを切り替え可能な機構である形態としてもよい。
本形態にかかるチューブポンプによれば、進退機構によって収容機構に収容された保持機構が軸線に沿って進退するため、チューブを接触部材等に接触させることなく確実に離間状態と装着状態とを切り替えることができる。
【0010】
上記形態のチューブポンプにおいて、前記制御部は、前記装着状態と前記離間状態とを切り替えるよう前記進退機構を制御するとともに前記離間状態から前記装着状態に切り替える際に前記第2制御モードを実行するようにしてもよい。
このようにすることで、保持機構を駆動機構に取り付ける際に、制御部によって第2制御モードが実行されて一対の接触部材がチューブと接触しない位置に固定され、その後に離間状態が装着状態に切り替えられる。そのため、保持機構を駆動機構に取り付ける際に、操作者は、収容機構に保持機構を収容するという比較的簡易な作業を行うだけでよい。
【0011】
本発明の一態様にかかる保持機構は、弾性を有するチューブに接触しながら軸線回りに回転する一対の接触部材を有する駆動機構に着脱可能に取り付けられ、前記チューブを前記軸線回りに円弧状に保持する内周面が形成された保持部と、前記チューブの外周面の所定の2箇所に取り付けられた一対の位置決め部材と、を備え、前記保持部には、前記一対の位置決め部材を収容して固定する一対の固定穴が形成されており、前記内周面が、前記軸線回りに180度よりも広い範囲に形成されており、前記一対の固定穴に前記一対の位置決め部材が固定された状態で前記チューブが前記保持部の前記内周面に接触している。
【0012】
本発明の一態様にかかる保持機構によれば、保持機構の内周面が軸線回りに180度よりも広い範囲に形成されている。そのため、保持部の内周面に沿ってチューブを配置した場合、円弧の半周分よりも更に長い距離でチューブが保持部の円弧状の内周面に接触する。これにより、接触部材が軸線回りに回転する際にチューブと接触する範囲が広くなり、それに伴って一対の接触部により挟まれた状態となる液体の量が増大する。この液体の量が多いほどチューブポンプが増加させることが可能な液体の圧力の増加量が大きくなり、液体の脈流制御等を適切に行うことができる。
【0013】
本発明の一態様にかかる保持機構において、前記保持部は、円筒状に形成されるとともに前記軸線方向の一端が閉塞され他端が開口していてもよい。
保持部の一端を閉塞することによりチューブが操作者により不用意に傷つけられる等の不具合を抑制しつつ他端を開口して駆動機構に取り付け可能とすることができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、チューブに接触しながら回転する一対の接触部材のそれぞれを独立に回転させることを可能としつつチューブの交換を容易に行うことができるチューブポンプを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】チューブポンプの一実施形態を示す縦断面である。
図2図1に示すチューブポンプの部分拡大図である。
図3図1に示すチューブポンプの右側面図である。
図4】チューブポンプの一実施形態を示す制御構成図である。
図5】保持機構の正面図である。
図6】保持機構の背面図である。
図7】チューブ押さえリングの分解図である。
図8】チューブ押さえリングをチューブに取り付けた状態を示す図である。
図9】駆動機構に取り付けられた保持機構を背面側からみた図である。
図10】駆動機構に取り付けられた保持機構を背面側からみた図である。
図11図1に示すチューブポンプの正面図であって、保持機構が取付機構に装着されていない状態を示す図である。
図12図1に示すチューブポンプの正面図であって、保持機構が取付機構に装着された状態を示す図である。
図13図11に示す収容機構を上方からみた平面図である。
図14図12に示す駆動機構の部分拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の一実施形態のチューブポンプ500について図面を参照して説明する。
図1から図3に示すように、本実施形態のチューブポンプ500は、軸線X1回りに第1ローラ部10(第1接触部材)と第2ローラ部20(第2接触部材)とを同方向に回転させることにより、流入側220aから流入するチューブ220内の流体を流出側220bへ吐出させる装置である。
【0017】
図1に示すように、本実施形態のチューブポンプ500は、第1ローラ部10,第2ローラ部20を駆動する駆動機構100と、チューブ220を保持する保持機構200と、駆動機構100に対して保持機構200を着脱可能に取り付ける取付機構300と、図示しない制御部400とを備える。以下、チューブポンプ500が備える各部について説明する。
【0018】
まず始めに、本実施形態の駆動機構100について説明する。
図1から図3に示すように、本実施形態の駆動機構100は、チューブ220に接触しながら軸線X1回りに回転する第1ローラ部10および第2ローラ部20と、軸線X1上に配置されるとともに第1ローラ部10に連結される駆動軸30と、第2ローラ部20に連結される駆動筒40と、駆動軸30に駆動力を伝達する第1駆動部50と、駆動筒40に駆動力を伝達する第2駆動部60と、を備える。
【0019】
図2に示すように、第1ローラ部10は、チューブ220と接触しながら軸線X1と平行な軸線回りに回転する第1ローラ11と、軸線X1回りに一体に回転するように駆動軸30に連結された第1ローラ支持部材12と、両端部が第1ローラ支持部材12に支持されるとともに第1ローラ11を回転可能に取り付ける第1ローラシャフト13とを有する。
【0020】
第2ローラ部20は、チューブ220と接触しながら軸線X1と平行な軸線回りに回転する第2ローラ21と、軸線X1回りに一体に回転するように駆動筒40に連結された第2ローラ支持部材22と、両端部が第2ローラ支持部材22に支持されるとともに第2ローラ21を回転可能に取り付ける第2ローラシャフト23とを有する。
【0021】
第1駆動部50は、第1電動モータ51と、動力伝達機構52と、を有する。第1駆動部50は、第1電動モータ51の回転力を動力伝達機構52を介して駆動軸30に伝達する。第1ローラ部10は、駆動軸30の回転と連動して軸線X1回りに回転する。
【0022】
第2駆動部60は、第2電動モータ61と、駆動プーリ62と、従動プーリ63と、ベルト64とを有する。第2駆動部60は、第2電動モータ61の回転力を駆動プーリ62に伝達してベルト64を軸線X1回りに回転させる。ベルト64の回転力は従動プーリ63の外周面に伝達される。ここで、従動プーリ63の内周面は駆動筒40の外周面に固定されている。そのため、ベルト64の回転力が従動プーリ63から駆動筒40へ伝達される。
【0023】
図2に示すように、駆動筒40は、駆動軸30の外周側に軸受部材31を挟んだ状態で配置されている。そのため、駆動筒40は、駆動軸30と独立して軸線X1回りに回転可能となっている。駆動軸30は第1駆動部50による駆動力により軸線X1回りに回転し、駆動筒40は駆動軸30とは独立した状態で、第2駆動部60による駆動力により軸線X1回りに回転する。
【0024】
駆動筒40の先端側には、第2ローラ部20の第2ローラ支持部材22が軸線X1回りに一体に回転するように連結されている。そのため、第2ローラ部20は、駆動筒40の回転と連動して軸線X1回りに回転する。
【0025】
次に、本実施形態のチューブポンプ500により実行される液体の吐出について説明する。
図4は、本実施形態のチューブポンプ500を示す制御構成図である。本実施形態のチューブポンプ500は、保持機構200が保持するチューブ220から吐出される流体の流量を流量計600で計測し、その計測結果を制御部400が受信する。制御部400は、受信した計測結果に基づいて流量計600が計測する液体の流量が所望の流量となるように駆動機構100を制御する。ここで、流量計600は、チューブポンプ500の一部として組み込んでもよいし、チューブポンプ500とは別途の装置としてもよい。
【0026】
なお、図4に示すチューブポンプ500は、駆動機構100の第1駆動部50および第2駆動部60を制御するための制御信号を制御部400から駆動機構100へ送信するものである。
なお、駆動機構100を、制御部400が内部に組み込まれた機構として構成するようにしてもよい。この場合、駆動機構100の内部に組み込まれた制御部400が第1駆動部50および第2駆動部60を制御するための制御信号を生成し、第1駆動部50および第2駆動部60へ伝達する。
【0027】
次に、本実施形態の保持機構200について説明する。
図5の正面図および図6の背面図に示すように、保持機構200は、チューブケース(保持部)210と、チューブ220と、一対のチューブ押さえリング230(位置決め部材)と、を有する。
【0028】
チューブケース210は、チューブ220を軸線X1回りに円弧状に保持する内周面211と、後述する取付機構300の収容機構310に収容される一対の突起212と、一対のチューブ押さえリング230を収容して固定するための一対の固定穴213と、を有する。チューブケース210は、軸線X1回りに略円筒状に形成されるとともに軸線X1方向の正面側の一端が閉塞され、背面側の他端が開口した形状となっている。チューブケース210は、透明あるいは半透明の樹脂材料(例えば、ポリカーボネート)により形成されている。
【0029】
チューブ220は、弾性を有する樹脂材料(例えば、シリコーンゴム)により形成されており、供給元である一端から供給される液体を供給先である他端まで搬送するための管状部材である。チューブ220には、所定の2箇所に一対のチューブ押さえリング230が取り付けられている。
【0030】
図7に示すように、チューブ押さえリング230は、第1押さえ部材231と第2押さえ部材232とを有する。第1押さえ部材231には、突起部231aと、挿入穴231bと、固定溝231cとが形成されている。第2押さえ部材232には、突起部232aと、挿入穴232bと、固定溝232cとが形成されている。第1押さえ部材231と第2押さえ部材232とは、突起部231aを挿入穴232bへ挿入し、かつ突起部232aを挿入穴231bへ挿入することにより、チューブ220を挟んだ状態で接続される。
【0031】
図8に示すように、第1押さえ部材231と第2押さえ部材232とが接続された状態で、固定溝231cと固定溝232cとがチューブ押さえリング230の内周面を形成する。また、この内周面の内径はチューブ220の外径よりも小さく、固定溝231cと固定溝232cとがチューブ220の外周面を弾性変形させている。そのため、チューブ220に駆動機構100による外力が働いた場合でも、チューブ220がチューブ押さえリング230に固定された状態が維持される。
【0032】
図6に示すように、チューブ220に取り付けられた一対のチューブ押さえリング230は、チューブケース210に形成される一対の固定穴213に収容されて固定される。一対のチューブ押さえリング230のチューブ220への取り付け位置は、一対の固定穴213に一対のチューブ押さえリング230が固定された状態で、チューブ220がチューブケース210の内周面211の全領域に接触するように調整されている。
【0033】
ここで、チューブケース210の内周面211が形成される範囲について、図9および図10を用いて説明する。図9および図10は、駆動機構100に取り付けられた保持機構200を背面側(駆動機構100側)からみた図である。
【0034】
駆動機構100の第1ローラ部10と第2ローラ部20とは、それぞれ第1駆動部50と第2駆動部60とにより、軸線X1回りに独立して回転する。第1ローラ部10と第2ローラ部20とは、それぞれ図9および図10においては、軸線X1回りに時計回りに回転する。第1ローラ部10と第2ローラ部20とがチューブケース210の内周面211に対向して配置される場合、各ローラ部が配置される位置でチューブ220が弾性変形してチューブが押し潰された状態となる。
【0035】
図9は、第1ローラ部10がチューブ220を押し潰しながら移動し、第2ローラ部20がチューブ220への接触を開始した状態を示している。図9に示す状態となると、軸線X1回りに角度θ1の範囲でチューブ220内の液体が閉塞された状態となる。そして、図9に示す状態から第1ローラ部10と第2ローラ部20とがそれぞれ時計回りに更に回転すると、図10に示す状態となる。
【0036】
図10は、第2ローラ部20がチューブ220を押し潰しながら移動し、第1ローラ部10がチューブ220からの離間を開始した状態を示している。図10に示す状態となると、軸線X1回りに角度θ2の範囲でチューブ220内の液体が閉塞された状態となる。ここで、図9図10を比較すると、角度θ1よりも角度θ2が狭い。そのため、図9に示す状態から図10に示す状態に変化する際に、第1ローラ部10と第2ローラ部20とにより閉塞されるチューブ220内の液体の圧力が増加する。
【0037】
このように、本実施形態のチューブポンプ500は、第1ローラ部10と第2ローラ部20とを独立して回転させることができる。そのため、図9および図10のように角度θ1よりも角度θ2を小さくすることで、チューブ220の流出側220bから吐出する液体の圧力を増加させることができる。また、角度θ1と角度θ2とを同一とすることにより、流入側220aから流入する液体の圧力と、流出側220bから流出する流体の圧力を同一とすることもできる。更に、角度θ1よりも角度θ2を大きくすることで、チューブ220の流出側220bから吐出する液体の圧力を減少させることができる。
【0038】
このように、本実施形態のチューブポンプ500は、第1ローラ部10と第2ローラ部20とにより形成する角度θ1,角度θ2とを適切に調整することにより、流出側220bから吐出する液体の圧力を適切に調整することができる。そして、角度θ1を大きくして角度θ2を小さくするほど、チューブポンプ500から吐出する液体の圧力の増加量を大きくすることができる。
【0039】
角度θ1は、第2ローラ部20がチューブ220への接触を開始してから第1ローラ部10がチューブ220からの離間を開始するまでに第2ローラ部20が移動する範囲である。また、角度θ2は、第2ローラ部20がチューブ220への接触を開始してから第1ローラ部10がチューブ220からの離間を開始するまでに第1ローラ部10が移動する範囲である。そして、本実施形態のチューブポンプ500のチューブケース210の円弧状の内周面は、軸線X1回りに角度(θ1+θ2)の範囲に形成されている。
【0040】
本実施形態においては、角度(θ1+θ2)を180度よりも大きくし、チューブケース210の円弧状の内周面を角度(θ1+θ2)の範囲に形成している。そのため、角度(θ1+θ2)を180度以下とする場合に比べて角度θ1を大きくかつ角度θ2を小さくし、チューブポンプ500から吐出する液体の圧力の増加量を大きくすることができる。
なお、以上の説明では角度(θ1+θ2)を180度よりも大きくするものとしたが、角度(θ1+θ2)を、第1ローラ部10と第2ローラ部20とが接触する角度(例えば、角度(θ1+θ2)が300度)よりも小さい範囲で、できる限り大きくするのがより好ましい。
【0041】
次に、本実施形態の取付機構300について図11から図13を参照して説明する。
図11は、図1に示すチューブポンプ500の正面図であって、保持機構200が取付機構300に装着されていない状態を示す図である。図12は、図1に示すチューブポンプ500の正面図であって、保持機構200が取付機構300に装着された状態を示す図である。図13は、図11に示す取付機構300の収容機構310をチューブポンプ500の上方からみた平面図である。
【0042】
図11および図12に示すように、取付機構300は、保持機構200を収容して固定する収容機構310と、収容機構310を軸線X1に沿って進退させる進退機構320と、を有する。
収容機構310は、保持機構200を収容する収容ケース311と、収容ケース311を支持する一対の第1支持軸312と、一対の第1支持軸312を支持する一対の第2支持軸313と、一対の第2支持軸313を保持する保持部材314と、保持部材314に取り付けられる雌ねじ部315と、を有する。
【0043】
進退機構320は、駆動モータ321と、駆動モータ321により駆動される駆動プーリ322と、従動プーリ323と、駆動プーリ322の駆動力を従動プーリ323に伝達する駆動ベルト324と、従動プーリ323とともに軸線X2回りに回転する回転軸325と、を有する。
【0044】
本実施形態の進退機構320は、チューブ220と第1ローラ部10および第2ローラ部20とが軸線X1上の同位置に配置される図1に示す装着状態と、保持機構200が駆動機構100から離間した位置に配置される図12に示す離間状態とを切り替え可能な機構である。
【0045】
進退機構320の駆動モータ321は制御部400からの制御信号により回転し、駆動プーリ322を回転させる。駆動プーリ322の駆動力は駆動ベルト324を介して従動プーリ323に伝達され、従動プーリ323を軸線X2回りに回転させる。回転軸325は、従動プーリ323とともに軸線X2回りに回転する。
【0046】
回転軸325の外周面には雄ねじが形成されており、収容機構310の雌ねじ部315に締結されている。そのため、回転軸325が軸線X2回りに回転すると、収容機構310の雌ねじ部315が軸線X2に沿って移動する。雌ねじ部315は、保持部材314,一対の第2支持軸313,一対の第1支持軸312,収容ケース311と連結されている。そのため、雌ねじ部315が軸線X2に沿って移動すると、収容ケース311を含む収容機構310の全体が軸線X2に沿って移動する。
【0047】
チューブポンプ500に新たに保持機構200を装着する場合、制御部400は進退機構320の駆動モータ321を駆動して図11に示す離間状態とする。その後、操作者は、保持機構200を把持しながら収容機構310の収容ケース311に移動させ、保持機構200を装着する。
【0048】
図12および図13に示すように、収容ケース311は、板状に形成されるセットプレート311aとケース本体311bとを有する。また、ケース本体311bには、保持機構200の一対の突起212を収容するための一対の収容溝311cが形成されている。操作者は、手に把持した保持機構200の背面側をセットプレート311aに押し付けた後、保持機構200の一対の突起212を一対の収容溝311cへ向けて収容させる。これにより、操作者は、保持機構200を収容機構310に容易に取り付けることができる。
【0049】
図12に示すように保持機構200を収容機構310に取り付けた後、制御部400は、駆動モータ321を駆動して収容機構310を軸線X1に沿って駆動機構100に近づける方向に移動させ、チューブ220と第1ローラ部10および第2ローラ部20とが軸線X1上の同位置に配置される図1に示す装着状態とする。
【0050】
ここで、取付機構300により保持機構200を駆動機構100に取り付ける際の駆動機構100の動作について説明する。
本実施形態の駆動機構100は、制御部400からの制御信号により、第1ローラ部10および第2ローラ部20によりチューブ220内の液体の吐出を行うよう第1ローラ部10および第2ローラ部20を同一方向に回転させる吐出制御モード(第1制御モード)を実行可能である。
【0051】
この吐出制御モードにおいては、図9および図10に示すように、第1ローラ部10および第2ローラ部20の少なくともいずれか一方がチューブ220に接触しているため、保持機構200を交換することができない。また、保持機構200が装着されていない状態で図9および図10に示すような位置に第1ローラ部10および第2ローラ部20が配置されていると、各ローラ部とチューブケース210の内周面211との隙間にチューブ220を挿入することができない。
そこで、本実施形態の駆動機構100は、制御部400からの制御信号により、吐出制御モードに替えて、チューブ交換モード(第2制御モード)を実行可能としている。
【0052】
制御部400は、前述した装着状態と離間状態を切り替えるチューブ交換モードを実行する場合、第1ローラ部10および第2ローラ部20がチューブ220と接触しないように第1ローラ部10および第2ローラ部20それぞれの回転角度を固定する。第1ローラ部10および第2ローラ部20がチューブ220と接触しない回転角度とは、図14に示す回転角度である。
【0053】
図14は、図12に示す駆動機構100の部分拡大図である。図14には、駆動機構100に保持機構200が装着された際にチューブ220が配置される位置を仮想線で示している。図14に示すように、制御部400がチューブ交換モードを実行する際には、第1ローラ部10および第2ローラ部20がチューブ220と接触しないように退避した状態となる。
【0054】
本実施形態の制御部400は、前述した装着状態と離間状態とを切り替える旨の操作者からの指示を受け付けた場合、進退機構320を制御するとともに離間状態から装着状態に切り替える際にチューブ交換モードを実行する。そのため、取付機構300により保持機構200を駆動機構100に取り付ける際に、チューブ220が第1ローラ部10および第2ローラ部20に接触する不具合が防止される。
【0055】
以上の説明において、駆動機構100は、制御部400からの制御信号により吐出制御モードとチューブ交換モードとを実行可能であるものとしたが、他の態様であってもよい。例えば、制御部400を駆動機構100に組み込み、駆動機構100が第1駆動部50による第1ローラ部10の回転と第2駆動部60による第2ローラ部20の回転とを制御するようにしてもよい。
【0056】
以上説明した本実施形態のチューブポンプ500が奏する作用および効果について説明する。
本実施形態のチューブポンプ500によれば、駆動機構100が第1ローラ部10および第2ローラ部20と第1駆動部50および第2駆動部60とを有するため、保持機構200により軸線X1回りに円弧状に保持されたチューブ220に接触しながら回転する第1ローラ部10および第2ローラ部20を、軸線X1回りに独立に回転させることができる。
また、本実施形態のチューブポンプ500によれば、取付機構300により保持機構200が駆動機構100に対して着脱可能に取り付けられているため、チューブ220の交換を容易に行うことができる。
【0057】
本実施形態のチューブポンプ500は、第1駆動部50および第2駆動部60を制御する制御部400を備える。制御部400は、第1ローラ部10および第2ローラ部20を同一方向に回転させてチューブ220内の液体を搬送する吐出制御モード(第1制御モード)と、第1ローラ部10および第2ローラ部20がチューブ220と接触しないように第1ローラ部10および第2ローラ部20が配置される軸線X1回りの位置をそれぞれ固定するチューブ交換モード(第2制御モード)とを実行可能である。
【0058】
本実施形態のチューブポンプ500によれば、チューブ交換モードを実行することで第1ローラ部10および第2ローラ部20がチューブ220と接触しないように固定することができる。そのため、取付機構300により駆動機構100に対して保持機構200を取り付ける際に、チューブ220を第1ローラ部10および第2ローラ部^20に接触させることなく駆動機構100に容易かつ確実に取り付けることができる。また、取付機構300により駆動機構100に対して保持機構200を取り付けた後に吐出制御モードを実行することでチューブ220内の液体の搬送を行うことができる。
【0059】
また、本実施形態のチューブポンプ500において、取付機構300は、保持機構200を収容する収容機構310と、収容機構310を軸線X1に沿って進退させる進退機構320と、を有する。そして、進退機構320は、チューブ220と第1ローラ部10および第2ローラ部20とが軸線X1上の同位置に配置される装着状態と、保持機構200が駆動機構100から離間した位置に配置される離間状態とを切り替え可能な機構である。
【0060】
本実施形態のチューブポンプ500によれば、進退機構320によって収容機構310に収容された保持機構200が軸線X1に沿って進退するため、チューブ220をローラ部に接触させることなく確実に離間状態と装着状態とを切り替えることができる。
【0061】
本実施形態のチューブポンプ500において、制御部400は、装着状態と離間状態とを切り替えるよう進退機構320を制御するとともに離間状態から装着状態に切り替える際にチューブ交換モードを実行する。
このようにすることで、保持機構200を駆動機構100に取り付ける際に、制御部400によってチューブ交換モードが実行されてローラ部がチューブ220と接触しない位置に固定され、その後に離間状態が装着状態に切り替えられる。そのため、保持機構200を駆動機構100に取り付ける際に、操作者は、収容機構310に保持機構200を収容するという比較的簡易な作業を行うだけでよい。
【0062】
本実施形態の保持機構200は、弾性を有するチューブ220に接触しながら軸線X1回りに回転する第1ローラ部10および第2ローラ部20を有する駆動機構100に着脱可能に取り付けられる。また、保持機構200は、チューブ220を軸線X1回りに円弧状に保持する内周面211が形成されたチューブケース210と、チューブ220の外周面に取り付けられた一対のチューブ押さえリング230を収容して固定する一対の固定穴213と、を備え、内周面211が、軸線X1回りに180度よりも広い範囲に形成されている。
【0063】
本実施形態の保持機構200によれば、保持機構200の内周面211が軸線X1回りに180度よりも広い範囲に形成されている。そのため、チューブケース210の内周面211に沿ってチューブ220を配置した場合、円弧の半周分よりも更に長い距離でチューブ220がチューブケース210の円弧状の内周面211に接触する。これにより、ローラ部が軸線X1回りに回転する際にチューブ220と接触する範囲が広くなり、それに伴って一対のローラ部により挟まれた状態となる液体の量が増大する。この液体の量が多いほどチューブポンプ500が増加させることが可能な液体の圧力の増加量が大きくなり、液体の脈流制御等を適切に行うことができる。
【0064】
本実施形態の保持機構200において、チューブケース210は、円筒状に形成されるとともに軸線X1方向の一端が閉塞され他端が開口している。チューブケース210の一端を閉塞することによりチューブ220が操作者により不用意に傷つけられる等の不具合を抑制しつつ他端を開口して駆動機構100に取り付け可能とすることができる。
【0065】
〔他の実施形態〕
以上の説明において、取付機構300は、駆動モータ321の駆動力により収容機構310を軸線X1に沿って移動させるものとしたが、他の態様であってもよい。例えば、駆動モータ321の駆動力に替えて、操作者が操作することにより進退機構320に動力を与えるようにしても良い。
【0066】
また、例えば、進退機構320を設けずに、保持機構200を締結具により駆動機構100に対して直接的に取り付けるようにしてもよい。以上の場合においても、制御部400がチューブ交換モードを実行することにより、保持機構200を駆動機構100に取り付ける際にチューブ220が第1ローラ部10および第2ローラ部20に接触する不具合を防止することができる。
【符号の説明】
【0067】
10 第1ローラ部(第1接触部材)
20 第2ローラ部(第2接触部材)
30 駆動軸
31 軸受部材
40 駆動筒
50 第1駆動部
51 第1電動モータ
52 動力伝達機構
60 第2駆動部
61 第2電動モータ
62 駆動プーリ
63 従動プーリ
64 ベルト
100 駆動機構
200 保持機構
210 チューブケース(保持部)
211 内周面
212 突起
213 固定穴(固定部)
220 チューブ
220a 流入側
220b 流出側
230 チューブ押さえリング(位置決め部材)
300 取付機構
310 収容機構
311 収容ケース
320 進退機構
400 制御部
500 チューブポンプ
X1,X2 軸線
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14