(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-07
(45)【発行日】2022-01-21
(54)【発明の名称】化学トイレキャビン
(51)【国際特許分類】
E04H 1/12 20060101AFI20220114BHJP
A47K 11/00 20060101ALI20220114BHJP
【FI】
E04H1/12 301
A47K11/00 102
E04H1/12 A
(21)【出願番号】P 2018545147
(86)(22)【出願日】2017-02-28
(86)【国際出願番号】 IB2017051169
(87)【国際公開番号】W WO2017149454
(87)【国際公開日】2017-09-08
【審査請求日】2020-02-26
(31)【優先権主張番号】102016000021095
(32)【優先日】2016-02-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】518299596
【氏名又は名称】ダイネッリ,アレッシオ
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】特許業務法人広江アソシエイツ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ダイネッリ,アレッシオ
【審査官】河内 悠
(56)【参考文献】
【文献】特開平11-101008(JP,A)
【文献】特開2006-070550(JP,A)
【文献】登録実用新案第3022995(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2008/0313798(US,A1)
【文献】欧州特許出願公開第02757297(EP,A2)
【文献】独国特許出願公開第19707625(DE,A1)
【文献】独国実用新案第000009016416(DE,U1)
【文献】特開2014-194143(JP,A)
【文献】登録実用新案第3138279(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04H 1/00-1/14
A47K 11/00-11/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基台(3)、垂直な側壁(4,5,6,7)、及び屋根(8)と、
前記側壁のエッジに沿って、並びに、前記基台及び前記屋根の対向する面上に形成され、各側壁をその隣接する側壁、前記基台及び前記屋根に取外し可能に接合する可逆ジョイント接続手段(9,10,11,12,21,22)と、
一側壁とその隣接する側壁との間、並びに、前記側壁の各々と前記基台及び屋根との間に設けられた前記可逆ジョイント接続の可逆ロック手段(13,14,15)と、
を備えた化学トイレキャビンにおいて、
前記側壁(4,5,6,7)は、垂直エッジ(4a,b;5a,b;6a,b;7a,b)と、前記垂直エッジに隣接する側壁部分(4c,5c,6c,7c)を有し、前記側壁部分は、2つの側壁を互いに対にしたときに、当該キャビンの円形のエッジ(1a)を形成するように丸く形成されており、
前記側壁の前記丸く形成された部分(4c,5c,6c,7c)を画定する垂直エッジ(4a,b;5a,b;6a,b;7a,b)は、側壁と隣接する側壁の間に雄雌型の適合形状(21,22)を伴って形作られて、隣接する側壁の間に前記可逆ジョイント接続手段を構成し、
2つの隣接する側壁の間に設けられた前記可逆ジョイント接続手段の前記可逆ロック手段(13)の各々は、レバーロック(13)を備え、前記レバーロックは、
フック状端部(18)を備えた第1アーム(16)、並びに、前記2つの隣接する側壁に直交する面内にある第2アーム(17)であり、前記面に対して直交する軸の周りで、前記第1アームに対して、および前記隣接する側壁の一方の丸く形成された部分に対して旋回可能に接続された第2アーム(17)によって形成される多関節システムを備え、
前記第1アーム(16)のフック状端部(18)は、前記多関節システムのデッドセンタを超えて前記第2アームを回転させるとき、前記2つの隣接する側壁のうちの他方の丸く形成された部分に形成された歯部(24)と締付け状態で係合する、
ことを特徴とする化学トイレキャビン。
【請求項2】
前記第1アーム(16)は、前記側壁の丸く形成された部分と同じ丸い外形状を有し、各側壁の丸く形成された部分には、台座(25)、即ち、
前記フック状端部(18)を前記歯部(24)に対して締め付けたとき、前記第1アーム(16)がそれぞれの丸く形成された部分の外面とほぼ面一となり、且つ前記多関節システムのデッドセンタを超えて回転させた前記第2アームを収容するように、前記第1アーム(16)及び前記第2アーム(17)を収容するための台座(25)が、形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の化学トイレキャビン。
【請求項3】
前記可逆ジョイント接続手段は、前記基台(3)及び前記屋根(8)の内面に沿って周囲に形成された溝(9,10)と、前記側壁の対応する下側及び上側エッジに沿って形成された、前記溝内に取外し可能に係合するリブ(11、12)とを備え、
側壁と隣接する側壁との間の雄雌型の前記適合形状は、
前記側壁の垂直エッジ(4a,b;5a,b;6a,b;7a,b)に沿って形成された別の溝(21)及びリブ(22)であって、一側壁をその隣接する側壁に取外し可能に接合するために互いに係合するように構成された別の溝(21)及びリブ(22)を更に備える、ことを特徴とする請求項1に記載の化学トイレキャビン。
【請求項4】
前記側壁(4,5,6,7)と、前記基台(3)及び前記屋根(8)との間に配設された前記可逆ジョイント接続の前記可逆ロック手段は、
互いに旋回可能かつ下側及び上側エッジの近傍の前記側壁に旋回可能に接続された第1アーム(16)及び第2アーム(17)によって形成されたレバーロック(14,15)であって、ヒンジ軸は前記第2アーム(17)がある面に直交し、前記第2アーム(17)がそれぞれの側壁に直交する面内にある、レバーロック(14,15)を備え、
前記レバーロック(14,15)を構成する前記第1アーム(16)のフック状端部(18)は、前記基台および前記屋根にそれぞれ対応して形成され且つ、歯部(24)によって外向きに画定された凹部(23)と係合するように構成されている、
ことを特徴とする請求項3に記載の化学トイレキャビン。
【請求項5】
前記レバーロック(13,14,15)の前記第1アームは、前記第2アーム(17)に旋回可能に接続されたプレート(16)によって形成され、前記第2アームはさらに、前記側壁に旋回可能に接続され、それと実質的に直交する面内にある、
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の化学トイレキャビン。
【請求項6】
前記フック状端部(18)は、前記第2アーム(17)の方に向けて湾曲させた前記プレート(16)の縁によって形成されている、ことを特徴とする請求項5に記載の化学トイレキャビン。
【請求項7】
前記基台(3)は、汚物タンク(30)の底部を収容する台座(3a)を備え、2本の排気管(31)が前記タンクから、それに対し当接する前記屋根(8)まで延在して外部と連通しており、これにより、前記可逆ジョイント接続の前記可逆ロック手段(13,14,15)を締め付ける際に、前記排気管が前記屋根と前記タンクの間に強制配置されて、前記タンクを前記台座(3a)にロックする、ことを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の化学トイレキャビン。
【請求項8】
3つの追加のキャビンを分解状態で内部に配置する請求項1~7のいずれか一項に記載の化学トイレキャビンであって、
当該キャビンの内部体積には、他の3つの等価なキャビンの12個の側壁を梱包すると共に、4つのタンク(30)を互いの上に配置し、コンテナとして機能する前記4つの側壁(4,5,6,7)、前記基台(3)及び前記外側屋根の前記屋根(8)の間に全体を取り囲み、更に、残りのキャビンの3つの基台(3)と3つの屋根(8)を、外側に配置された当該キャビンの前記基台(3)の下および前記屋根(8)の上に取り付けて、全体として4つのキャビンにより形成される梱包を構成する、ことを特徴とする化学トイレキャビン。
【請求項9】
請求項8に記載の化学トイレキャビンであって、
その側壁(4,5,6,7)は前記レバーロックによって互いに締め付けられ、
複数の基台(3)と複数の屋根(8)は、前記側壁の各々と前記基台及び屋根との間に設けられた前記可逆ジョイント接続の可逆ロック手段(14,15)を構成するプレート(16)上に形成された実質的にT字型の開口部(16b)と係合する拡張部材を用い、レバーロックを介して前記側壁に締め付けられる、ことを特徴とする化学トイレキャビン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、可搬型(ポータブル)トイレキャビンに関する。特に本発明は、簡単で素早く組立て及び分解可能な可搬型化学トイレの組立式キャビン(組立式個室)に関する。
【背景技術】
【0002】
既知のように、可搬型トイレは、各使用後に便器を消毒するために化学薬品を用いる衛生器具である。可搬型トイレ(以降では化学トイレと呼ぶ)は、排泄物を放出するための下水道が利用できない全ての状況で用途を見出し、排泄物は代わりに、トイレが備えている液だめに集められる。化学トイレの別の非常に一般的な用途は、建設現場、並びに行事、舞台及び屋外娯楽等であり、この場合、化学トイレは、可搬型で一時的に設置するために配置されるキャビンからなり、キャビン内には、便器及び汚物収集液だめ、消毒用の化学薬品の液だめ、及び可能であれば手洗い器、小便器、浄水用液だめが他の補助装置と共に設けられ、それらは使用するために必要であるか、又は地方条例及び/若しくは使用規格によって定められている可能性がある。
【0003】
キャビンは、プラスチック材料、例えば、ポリエチレンから作製され、成形によって製造され、リベット打ちによって互いに組立て及び接合される。より正確には、キャビンは、ベース部、基台、及びベース部に固定された「便器」を備え、前記便器は、排泄物を保持し、便座及び洗浄/消毒装置を備えた開口部を有するタンクである。4つの側壁は、一般に四辺形の形状であり、リベットによって基台に垂直に固定され、これらの壁の1つはアクセスドアを備え、前記壁はリベット打ちによって互いに接合される。屋根は上部に取り付けられ、リベットによって前記側壁の上側エッジに同様に接合される。
【0004】
現在、上記の組立て作業は全て最終的に工場で実行され、つまり、キャビンは最終的な形状で工場から現れ、使用場所に運搬されるように準備されている。それらのサイズのために、既存のトラックで運搬可能なキャビンの数はむしろ限定され、これは、サービスの営業コストに影響を及ぼす重要な問題を生み出し、その問題は一般に、ある使用空間から別の空間にキャビンをさらに頻繁に取り扱うこと、又は保管のためのそれらの運搬を含む。
【0005】
その上、従来技術の可搬型トイレキャビンの組立て作業は、時間がかかり労力を要する。基台は、そのエッジに沿って実質的にL字型の隣接する側壁を備える。各キャビン壁は、その下側エッジを備えたL字型の壁の短辺に寄りかからせなければならず、L字型の壁の長辺はキャビン壁の面に寄りかかり、一列のリベットによってキャビン壁に基台を接続可能にする。その後、キャビンの垂直壁はキャビン垂直エッジにおいて垂直列のリベットによって互いに接合される。
【0006】
組立ての困難さに加えて、キャビン基台と側壁の間の接続の強度は、時間の経過による制限(制約)を受ける。実際、しばらくたつと、多くのキャビンは、基台に対して単に寄りかかっているだけであるという事実のために、基台の周囲から壁が分離するという問題を示し始める。積み降ろし作業中、実際、キャビンはドミノ効果が始まるほどの高い応力を受ける。壁の振動はベース部においてリベットを移動させ、それはさらに、リベット台座を楕円形にさせ始める。継続的な効果(影響)にリベットは耐えられず、壁は基台から分離する。
【0007】
組立式化学トイレキャビン用のいくつかの解決策がこれまで提案されている。しかし、それらが示す複数の欠点のために商業的に成功しているものはない。
【0008】
1997年2月26日に出願された特許文献1では、ベース部と、屋根と、ベース部、屋根及び側壁を互いに接合するエッジ支柱を備える化学トイレキャビンを開示している。エッジ支柱は、ベース部及び屋根の隅に形成した対応する溝と係合する接続要素を備える。側壁はエッジ支柱に隣接し、ベース部及び屋根の側部に沿って形成した対応する溝と係合する。エッジ支柱は、ボルトによってベース部及び屋根に固定される。ベース部、屋根及び側壁の間のインターロック接続の存在は、キャビンを組み立てる際、これらの部品の位置決めを容易にするが、いったん取り付けられると、キャビンは上記の欠点、つまり、キャビンを運搬するための高い取扱いコスト及び機械的強度の時間的な限定(制約)を示す。その上、エッジ支柱を用いる必要性は、既存の構造を備えた化学トイレキャビンに対してより高い設備及び製造コストをもたらし、従って、最終結果として、サービス作業者が受け持つ購入コストをより高くする。
【0009】
1986年6月26日に出願された特許文献2では、ベース部、屋根、側壁、前壁、及び後壁を備える化学トイレの組立式構造を開示している。各側壁にはその下側部分にスロット(細長い穴、溝)を設け、ベース部から延在する対応する舌部に係合し、垂直壁をベース部に着脱可能に固定する。エッジ支柱はベース部から立ち上り、複数のピンは各支柱から延在し、前記ピンは1対の隣接する垂直壁の隣接する垂直エッジに形成したスロットと係合し、壁を互いに取外し可能に係合する。最後に、各垂直壁には、壁の上側エッジ部に沿って旋回可能な複数のカムラッチを設け、屋根に形成したスロットと係合し、垂直壁を屋根に取外し可能に接合する。この文献で説明されている化学トイレキャビン構造は、その部品の可逆的接続を保証するために複雑なシステムを伴う。この場合もエッジ支柱を必要とすることに加えて、キャビンは、ベース部、屋根及びエッジ支柱をそれぞれ垂直壁に接合するために、さらに3つの異なるシステムを必要とする。その上、3つの異なる接合システムの存在は垂直壁の製造を非常に複雑で高価にし、その構造の組立てを実行するために少なくとも2人の作業者を必要とする。最後に、ベース部、屋根及び支柱への壁の接続は所定の遊びを有し、要求される安定性を備えた構造を提供するために必要な剛性を保証しない。
【0010】
2001年7月4日に出願された特許文献3では、コンテナ又はキャビンの壁を構成するために使用可能な一組のプレートを開示している。壁は、その垂直エッジに沿って形成した互いに係合可能な形状、及びそれらの間に配置されるエッジ支柱を介して互いに接合できる。カムラッチ手段は、壁の間の接続を締め付けるために設けられる。側壁はネジ又はリベットによってベース部及び屋根壁に接合され、従って、この特許によるプレートを用いて作製されたキャビンは組立式ではない。その上、多くの部品がプレートを互いに接続するために必要とされるため、この特許による解決策は複雑で高価である。
【0011】
従って、化学トイレキャビンの分野には、組立式であり、いったん取り付けられると高い機械的安定性によって特徴付けられ、取付け分解が容易であり、非常に低い製造及び取扱いコストによって特徴付けられる化学トイレキャビンを利用可能にする必要性が残っている。より正確には、組立式化学トイレキャビンを市場が受入可能にするには、いくつかの要件(要求)を同時に満たさなければならない。
【0012】
第1に、既存の化学トイレキャビンのリベットを用いた取付けに対して、このキャビンは有意に短時間で安全で自立的な形態で1人の作業者によって取付け可能でなければならない。その上、いったん取り付けられたら、キャビンは実質的に一体型の構造をもたらし、権限のない人によってロックシステムが起動されることを避け、実際には、互いの部品の分離を不可能にすることによって、使用者に正当なプライバシを保証しなければならない。
【0013】
第2に、キャビンの分解は1人の作業者によって、取付け作業と同じく容易に素早い方法で実行されることが望ましい。その上、作業者は、キャビンの分解した部品を全て順に配置するための手段を手元に有し、化学トイレの保守に使用される既存の車両によってそれらを運搬可能であることが望ましい。
【0014】
第3に、単一のキャビンによって占有される同じ空間に共に梱包できる分解したキャビンの数を最大化し、事前に組み立てたキャビンの運搬に含まれるコストを劇的に低減できなければならず、これは環境保護の観点からも有益である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0015】
【文献】ドイツ特許第19707625号明細書
【文献】米国特許第4744111号明細書
【文献】国際公開WO0202883号(2001年7月4日出願)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
本発明の包括的な目的は、従来の化学トイレキャビンの上記の問題及び欠点を除去した化学トイレキャビンを提供することである。
【0017】
本発明の重要な特定の目的は、全ての上記の必要性を満たすことができる組立式構造を有する上述のタイプの化学トイレキャビンを提供することである。
【0018】
本発明の特定の目的は、使用場所において直接組み立て、使用期間の最後で分解可能な構造を備えた上述のタイプの化学トイレキャビンを提供することであり、それによって、別の使用場所又は倉庫に素早く簡単な方法でキャビンを運搬可能にし、その部品の接続にリベットを使用する必要性をなくすことができる。
【0019】
本発明の別の目的は、側壁の互いに対する相互接続、及び基台とキャビン屋根に対する相互接続を、同様の既知のキャビンに対してより安定で機械的応力に対して時間の経過に耐性がある上述のタイプの化学トイレキャビンを提供することである。
【0020】
本発明の別の目的は、既知の種類の同様のキャビンに対して組立てが容易で素早く行われる上述のタイプの化学トイレキャビンを提供することである。
【0021】
本発明の別の目的は、最小数の部品から構成され、そのコストを低減し、組立て、分解及び取扱いの作業を簡単にする上述のタイプの化学トイレキャビンを提供することである。
【0022】
本発明の別の目的は、取り扱う部品の重量を低減したおかげで、積み降ろし作業の労力をなくし、労務コストを低減できる上述のタイプの化学トイレキャビンを提供することである。
【0023】
本発明の他の目的は、分解した状態でいくつかのキャビンをコンパクトに梱包するおかげで、運搬コストを低減することもできる上述のタイプの化学トイレキャビンを提供することである。従って、本発明の別の重要な目的は、化学トイレキャビンの取扱い及び運搬の管理を容易に安価に行うシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0024】
これらの目的及び他の目的は、本発明による化学トイレキャビンを用いて実現され、その必須の特徴は請求項1に記載されている。本発明の別の重要な特徴は、従属請求項に記載されている。
【0025】
本発明の重要な特徴によると、化学トイレキャビンは、
- 基台、垂直側壁、及び屋根と、
- 前記側壁のエッジに沿って、並びに、前記基台と前記屋根の対向する面上に形成され、各側壁をその隣接する側壁、前記基台及び前記屋根に取外し可能に接合(ジョイント接続)する可逆ジョイント接続手段と、
- 一側壁と隣接する壁の間、並びに、前記側壁のそれぞれと前記基台及び前記屋根との間に設けられた前記ジョイント接続の可逆ロック手段を備え、
- 前記側壁は、垂直エッジと、前記垂直エッジに隣接する側壁部分を有し、この側壁部分は、2つの側壁を互いに対にするとき当該キャビンの円形のエッジを形成するように円形にされており(つまり、丸く形成されており)、
- 前記側壁の前記円形部分(丸く形成された部分)を画定する垂直エッジは、壁と隣接する壁との間に雄雌型の適合形状に成形されて、隣接する壁の間に前記ジョイント接続手段を構成し、
- 2つの隣接する側壁の間に設けられる前記ジョイント接続手段の前記可逆ロック手段はそれぞれレバーロックを備え、このレバーロックは、
フック状端部を備えた第1アーム、並びに、前記2つの隣接する側壁に直交する面内にあり且つ、前記面に対して直交する軸の周りで、前記第1アームに対して、および前記隣接する側壁の一方の円形部分(丸く形成された部分)に対して旋回するように接続された第2アームによって形成される多関節システムを備え、
- 前記第1アームのフック状端部は、多関節システムのデッドセンタを超えて第2アームを回転させるとき、前記2つの隣接する側壁のうちの他方の円形部分(丸く形成された部分)に形成した歯部と締付け状態で係合される。
【0026】
本発明の別の特定の実施形態によると、第1アームは前記側壁の円形部分(丸く形成された部分)と同じ円形の形状(丸い外形状)を有し、各側壁の円形の部分(丸く形成された部分)には、第1アームと第2アームを収容する台座を形成し、(その結果、)フック状端部を前記歯部に対して締め付けたとき、第1アームが各円形部分の外面と実質的に同一平面(ほぼ面一)になり、多関節システムのデッドセンタを超えて回転させた第2アームを収容する。この方法では、キャビンの外面からの任意の突出部分なしでレバーロックを単に締め付けるだけで、全ての化学トイレキャビンの部品を素早く安定化できる。
【0027】
本発明の別の重要な特徴によると、化学トイレキャビンの形状及び寸法は、コンパクトな形態でより多くのキャビンを梱包可能に設計され、全梱包体積は1つのキャビンよりやや大きくなるだけである。
【0028】
本発明に従う化学トイレキャビンの上記の、及び他の特徴、並びに利点は、添付の図面を参照しながら、その例示的、非限定的な実施形態の以降の説明から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】本発明による化学トイレキャビンの上面斜視図である。
【
図3】底部基台と壁との間の接続を示す
図1のキャビンの一部の概略断面図である。
【
図4】屋根と壁との間の接続を示す
図1のキャビンの一部の概略断面図である。
【
図5】
図1のキャビンの2つの隣接する壁の間の接続の水平ロック部材を、a)開状態、b)フック状態、及びc)閉状態で示す詳細断面図である。
【
図7】
図1の壁とキャビンの間の接続の垂直ロック要素を、a)開状態、b)フック状態、及びc)閉状態で示す詳細図であり、壁とキャビンの屋根との間の垂直ロック要素は等しい。
【
図9】化学トイレキャビンのタンク排気管とキャビンの屋根との間の接続を概略的に示す図である。
【
図10】タンクとタンク排気管の間の接続を概略的に示す図である。
【
図11】分解され、コンパクトな形態で梱包される4つのキャビンの垂直分解図である。
【
図13】本発明に従う一対のキャビンのコンテナを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
図1と
図2を参照すると、本発明による化学トイレキャビンが一般に「1」で示されている。キャビン1は、台座3aを形成する底部基台3を備え、全体として「30」で示した関連の開口部及び便座を備えた汚物収集タンクの底部を収容する。連続的であり、互いに90°に配置される3つの垂直壁4、5及び6と、フレーム71によって実質的に形成され、内部にキャビンアクセスドア72を取り付ける第4の壁7とが、基台3から延在する。フレーム71は、2つの対向する壁(図に示した例では壁4と6)の2つの各辺に固定される。キャビンの上側には屋根8を配置し、垂直壁4、5及び6並びにフレーム71の上側エッジに固定する。既知の技術と同様に、上記の部品はプラスチック材料、例えば、ポリエチレンで成形することによって完全に作製される。
【0031】
側壁4、5、6、7の大部分は平坦な形状であり、各垂直エッジ4a、4b、5a、5b、6a、6b、7a、7bにおいて、それらは前記垂直エッジに隣接する各側壁の同じ部分まで延在する各円形部分(丸く形成された部分)4c、5c、6c、7cを有し、2つの側壁を互いに接合したときキャビンの円形のエッジ1aを形成する。
【0032】
図3と
図4に示したように、基台3と屋根8は可逆ジョイント接続によって側壁4、5、6、7に接続される。特に、本実施形態において、ジョイント接続は雄雌型であり、基台3と屋根8の内面、つまり互いに対向する面の周囲に形成される溝9と10によって、及び側壁4、5、6、7、特にフレーム71の下側及び上側エッジに沿って延在し、対応するリブ11と12によってそれぞれ形成され、リブ11と12は対応する溝9と10に係合する。リブ11と12が各周囲の溝9と10内に係合されるとき、側壁4、5、6とフレーム71の上側及び下側エッジは、溝9と10に沿って基台3と屋根9の内面に当接する。
【0033】
壁4、5、6、7と、基台3及び屋根8との間の接続は可逆的であり、これはリブ11と12が各溝9と10と係合及びそれらから離脱可能であることを意味し、この方法では、壁は基台及び屋根から分離でき、いったん要求されれば、キャビンをその部品として分解することができる。
【0034】
溝9と10及び、対応するリブ11と12は、基台3と屋根8の内面、及び壁4、5、6、7のエッジに沿って連続的に延在してもよく、不連続であってもよい。
【0035】
その上、これらの部品の間でジョイント接続を安定にするために、壁4、5、6、7は、2つの各隣接する垂直辺において、及び基台3と屋根8に対して、ジョイント接続ロック手段を介してそれぞれ2つずつロックされ、そのロック手段は、プラスチック材料から作製され、本発明の実施形態では、2つの隣接する壁の間に配置されるレバーロック13、各壁と基台の間に配置されるレバーロック14、及び各壁とキャビンの屋根との間に配置されるレバーロック15によって構成される。
【0036】
図5と
図6に示したように、レバーロック13は、第2アーム17に旋回可能に接続される第1アーム16によって形成された多関節システムを備え、第2アーム17は、側壁に対して実質的に垂直な面内でその一端の近傍まで延在している。第1アームの逆側の端部は、実質的にフック18の形態に成形されている。図面に示した実施形態において、第1アーム16は快適な取扱いを可能にするためにプレート状であり、第2アーム17は、所定の面からその辺(サイド)の近傍まで延在し、逆側において、プレートの縁は第2アーム17の同じ部分に向けて実質的に180°湾曲されて、フック18を形成する。
【0037】
第2アーム17は、第1アーム16に旋回可能に接続されると共に、キャビンの側壁、図面に示した例では側壁6の円形部分6cに例えばリベット20を介して固定されたベース板19に旋回可能に接続される。第2アーム17を一方の端部において第1アーム16に、他方の端部においてベース板19に接続するヒンジ軸は、第2アーム17が横たわる面に対して直交している。側壁6は、2つの側壁5と6の対の垂直エッジ5a、5b及び6a、6bに沿って形成した雄雌接続21、22を介して、それに隣接する側壁、図面に示した例では壁5の円形部分5cにスナップ式で接合される。
【0038】
特に、雄雌接続は、壁6の垂直エッジ6aに沿って形成される連続又は不連続であってもよい溝21と、それに応じて側壁5の垂直エッジ5bに沿って形成される連続又は不連続であってもよいリブ22を備え、リブ22は側壁5と6を基台3に取り付けるとき溝21内に係合する。
【0039】
リブ22が延在する壁5の垂直エッジ5bの近傍では、歯部24によって外向きに画定された円形部分5c内に凹部23が形成される。第2アーム17はプレート16(つまり、第1アーム)とベース部19の両方に対して旋回可能であるので、プレート16は、凹部23(
図5b)内でフック18と係合しそれを歯部24に固定するように回転可能であり、フック18と歯部24の間の接続を締め付けるように回転並進できる。プレート16は、適用される側壁の対応する円形部分(丸く形成された部分)と等しい円形の形状(丸みのある形状)を有し、それによって、フック18が歯部24に対して締め付けられたとき、プレート16は側壁6と実質的に同一平面になる。このため、側壁6はその円形部分6c上に台座25を備え、ベース板19は台座25に配置され、多関節システムのデッドセンタを超えて回転した後、第2アーム17を収容し(
図5c参照)、2つの側壁の間で接続を安定化する。
【0040】
第2アーム17とプレート16の収容を可能し、いったん対になると、プレート16が側壁5と6の円形部分5cと6cの表面と同一平面になることに加えて、台座25の寸法は、歯部を(
図5cの空間26に)誘導してユーザがプレート16をレバーで動かすことを可能にし、かくして第2アーム17の抵抗を克服し、プレート16を逆に回転並進させ、歯部24から離脱させる。この方法では、側壁5と6を分解可能であり、ジョイント接続のロックは可逆的である。
【0041】
L字型の部材27はプレート16の内面に設けられ、図示されていないロックと協調し、プレート16に形成した開口部16aを通過するキーと共に動作可能であり、レバーロック13を閉状態に保持し、権限のない人が開けないようにする。
【0042】
側壁4、5、6、7を2つずつ互いに締め付ける第1アーム又はレバーロック13のプレート16は円形の形状(丸みのある形状)を有するが、それは、側壁4~7の垂直エッジ4a、4b、5a、5b、6a、6b、7a、7bから延在する円形部分(丸く形成された部分)4c、5c、6c、7cの対応する円形の形状(丸みのある形状)と整列させなければならないためである。キャビン1の基台3と屋根8に側壁4~7をそれぞれ接続するためのレバーロック14と15は、側壁4~7の平坦面に整列させなければならないので、代わりに平坦な直線形状を有する。レバーロック13とのこの違い以外には、レバーロック14と15はレバーロック13と構造的に及び機能的に同一である。従って、それらの詳細な説明は簡略化のために省略され、
図7a、
図7b、
図7c及び
図8を参照すると、キャビンの側壁、例えば、壁6の下側エッジを基台3に接続するレバーロック14が示され、キャビンの側壁の上側エッジを屋根8に接続するレバーロック15は、簡略化のために示されていないが、それは、
図7a、
図7b、
図7c及び
図8に示したレバーロック14と完全に等しいためであり、ただし、明らかに前記図面に示したものに対して反転させた配置となっている。
【0043】
その上、
図7a、
図7b、
図7c及び
図8に示したレバーロック14と、
図5a、
図5b、
図5c及び
図6に示したレバーロック13の対応する部品は同じ参照番号で示されていることに注意しなければならない。
【0044】
化学トイレキャビンが備えているレバーロック13、14及び15は、例えば、成形によってプラスチック材料から完全に作製されることにも注意すべきである。この方法では、異なる種類の材料を用いる場合(例えば、レバーロック用の金属材料)、異なる熱膨張係数のために発生する可能性がある構造的応力のリスクが避けられる。既知のように、化学トイレキャビンは使用中、広範囲の温度バラツキに曝され、異なる材料からなる場合、異なる測定では部品の体積は様々になる可能性がある。
【0045】
以上のことから、本発明による化学トイレキャビンは所定の目的を完全に実現することが明確に分かる。特に、キャビンの組立て作業は非常に簡単になり、溝9、10と関連のリブ11、12によって形成されるジョイント接続手段が存在することによって、正確な位置において基台3上の側壁4、5、6、7の即座の相互の中心合わせを保証し、ロックレバー13、14、15から構成されたジョイント接続ロック手段を使用することによって、キャビン側壁を2つずつ互いに、及び各壁を基台及び屋根に堅固に接合できる。
【0046】
その上、リベットや、ドリル等の関連の器具なしでキャビンの組立てが実行され、作業時のより高い安全性がユーザにもたらされることにも注意すべきである。
【0047】
更に、
図9及び
図10に概略的に示したように、化学トイレキャビンのタンク30は、タンク30から屋根8まで、しかも便座の両側から延在すると共に、そこから等しく間隙を隔てられた2本の排気管31を備え、タンク内に蓄積した汚物の発散物を外部に運ぶ。排気管31は、タンク及び屋根に形成された各貫通台座32及び33に気密に係合されると共に、台座の底部に当接し、いったんレバーロック14と15によって基台3と屋根8に壁4、5、6がロックされると、タンク30も基台3の台座3a内で安定化される。従って、排気管31は、タンクから外部に汚物の発散物を運ぶ既存の機能に加えて、その台座内にタンクを固定することにも役立ち、締付け手段(ネジ、ボルト、又はピン等)を不要にする。
【0048】
同様に、キャビンの分解には簡単で素早い作業が必要とされ、それは既に述べたように、従来技術のキャビンでは不可能である。
【0049】
本発明の化学トイレキャビンは組立式であるという事実は、運搬及び組立て作業中に有意に低い重量を取り扱うだけでよいという別の利点を作業者にもたらす。実際、従来技術では、最大90kgまでの重量の既に組み立てたキャビンを取り扱わなければならないが、本発明の場合、単一の部品を取り扱うだけでよく部品の最大重量は14kg以下である。この問題のために、作業時の安全及び衛生に関連した国際規格は、作業者が持ち上げることができる最大許容荷重を25kgに制限していることにも注意すべきである。
【0050】
キャビンが組立式であり、使用場所で直接、組立て及び分解可能であるという事実は、上記のもの以上に重要でさえある複数の間接的な利点をもたらす。特に、適切な車両の積載量が等しい場合、利用可能な積載体積を最善に利用することによって、有意に多数のキャビンを運搬できる。このことは、運搬コストを低減し、燃料を節約し、公害を低減する。運搬コストが低下すると、化学トイレキャビンのレンタルサービス提供者は、より競争力のある価格において広い地理的エリアで作業を行うことができる。
【0051】
キャビンが組立式であるという事実、従って、キャビンの取付け分解が可能であるという事実の別の利点は、その衛生的な性質にある。タンク30は壁4、5、6から分解可能であるので、使用時に手の届かないタンク表面の部品を定期的に消毒することができ、他方で従来技術では、キャビンは共にリベット接続されているので永久にアクセスできない。本発明の特に好ましい実施形態において、
図11と
図12を参照すると、本発明によるキャビンの組立式構造は、単一のキャビンが占有するものよりやや大きな体積に4つのキャビンをコンパクトな形態で梱包できる。図面に示したように、寸法を注意深く選択するおかげで、1つのキャビンの内側体積内に他の3つの等価なキャビンの12個の壁、つまり、4、5、6で示した種類の9つの壁と、フレーム71及びドア72によって形成された7で示した3つの壁と、互いに積層した4つのタンク30を梱包でき、全体が外側のコンテナキャビンの4つの壁4、5、6、7、並びに基台3及び屋根8の間に取り囲まれる。残りの3つのキャビンの3つの基台3、及び3つの屋根8は、取り付けた外側キャビン(外側に配置された当該キャビン)の基台3の下と屋根8の上に取り付けられる。外側キャビンの側壁はレバーロック13を介して互いにロックされ、基台3と屋根8は、図示しない拡張部材(この拡張部材は、レバーロック14と15のプレート16上に形成した実質的にT字型の開口部16bと係合する(
図7及び
図8参照))を用いることによって、レバーロック14及び15を介して壁4、5、6、7に固定される。
【0052】
上記の梱包組立体は、製造場所からサービス提供者の倉庫に新しい製品を発送する場合に特に好ましい(明らかに、この用途に限定されなくてもよい)。他方で、この梱包構造の利点は上記のことには限定されない。実際、ユーザは、使用後に上記の構成に4つの分解したキャビンを再配置することを考える可能性がある。この方法では、新しい届け先を待つ間、キャビン用の必要な保管空間は1/4まで低減される。また、使用後に4つのキャビンを1つのキャビンに再梱包して次の使用を待つことは、4つのキャビンの内の3つを太陽光の放射に曝さないようにし、このことはキャビンの寿命の観点から明らかな利点をもたらす。
【0053】
それらの通常使用中に分解したキャビンを発送するために、一般に「40」で示した
図13のコンテナは有意に便利に使用される可能性がある。
【0054】
コンテナ40は、4つの側壁42、43、44、45と、2つの等しいベース部、つまり、下側ベース部46と上側ベース部47によって形成される実質的に箱型の本体41を備え、それらは上記のレバーロック14と15によって互いに接合される。3つの側壁は互いに等しく、4番目のもの(
図13に示した例では壁45)には成形した開口部を形成し、2つのキャビンの部品を内部に配置できる。特に、
図13を参照し、図面の左側から右側に始めると、2つの基台用の2つの開口部48、2つの屋根用の2つの開口部49、2つのキャビンの8つの壁用の開口部50、2つのタンク用の2つの開口部51、2つの手洗い器用の2つの開口部52、及び2つの小便器用の2つの開口部53が設けられている。
【0055】
本体41の内側には側壁に取り付けた棚を設け、様々な部品を支持し、特に、ベース部46と47上の開口部50によって画定された空間内に溝付きの保持プレート54を設け、2つのキャビンの壁のエッジを係合させ、前記壁が横方向に移動しないようにする。
【0056】
一実施形態においては、複数のコンテナ40を提供してもよく、このため、それらは、整列貫通孔55内に係合させた適切な接続部材によって、それらの側壁を介して共に接合でき、整列貫通孔55は並列配置した2つのコンテナ40の適合壁上に形成されている。
【0057】
図13の分解したキャビン用のコンテナ40は、好ましくは作業者がその分解時にキャビンの様々な部品を順に配置し、キャビンを再び組み立てなければならないとき、それらを即座に手元に見つけることを可能にする。これは、キャビンを取付け分解しなければならないとき、相当な時間的節約をもたらす。
【0058】
最後に、本発明による化学トイレキャビンは、その組立式構造のおかげで、円形のエッジを備えた魅力的な形状を有し、表面の不均一性が無く、時間的な酸化を受けることが避けられない金属部品の露出がないという事実も見過ごすべきではない。
【0059】
本明細書では、水平及び垂直、内側及び外側、上側及び下側、隣接及び連続等の用語は、
図1に示したものの如く、取り付け時及びその使用姿勢のキャビンを参照して意味を解されなければならないことも最後に指摘しておく。特に、側壁の「垂直」の辺(サイド)又はエッジとは、(それを介して)ある壁が隣接する壁に接続されるところの辺(サイド)又はエッジであり、側壁の「上側」及び「下側」の辺(サイド)又はエッジとは、(それを介して)ある壁が屋根や基台にそれぞれ接続されるところの辺(サイド)又はエッジである。
【0060】
以降の特許請求の範囲に定義されるとおりの発明の範囲から逸脱することなく、本発明に従う化学トイレキャビンに変形及び/又は修正をもたらしてもよい。
【符号の説明】
【0061】
1 化学トイレキャビン
3 基台
4,5,6,7 側壁(単に「壁」ともいう)
8 屋根
9,10 溝
11,12 リブ(9と11、及び、10と12で可逆ジョイント接続手段)
13 レバーロック(可逆ロック手段)
14 レバーロック(可逆ロック手段)
15 レバーロック(可逆ロック手段)
21 溝
22 リブ(21と22で可逆ジョイント接続手段)
30 汚物タンク