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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-07
(45)【発行日】2022-01-21
(54)【発明の名称】アクセサリ
(51)【国際特許分類】
   A47G 29/10 20060101AFI20220114BHJP
【FI】
A47G29/10 Z
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2021168486
(22)【出願日】2021-10-14
(62)【分割の表示】P 2021045522の分割
【原出願日】2018-08-14
【審査請求日】2021-11-12
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 Yousei株式会社のウェブサイト(https://yousei.ne.jp/products/list?category_id=17)、平成30年5月12日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】518123154
【氏名又は名称】Yousei株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【弁理士】
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】松本 暢亘
【審査官】石井 茂
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3048033(JP,U)
【文献】実開昭58-173386(JP,U)
【文献】登録実用新案第3214718(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47G 29/10
A44C 25/00
A44C 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
透明な板材と、
第1の絵を含み、内部に部分的に非描画領域を有する第1の描画部と、
第2の絵を含み、前記非描画領域に対して前記透明な板材の厚み方向に離間する第2の描画部と
を備え、
前記第2の描画部は、前記非描画領域よりも小さく、前記非描画領域の側から目視可能である、アクセサリ。
【請求項2】
前記第1の描画部は、前記透明な板材の表面に描画されている、請求項1に記載のアクセサリ。
【請求項3】
前記第2の描画部は、前記透明な板材の表面に描画されている、請求項1に記載のアクセサリ。
【請求項4】
前記第1の描画部は、前記透明な板材の一方の面に描画されており、
前記第2の描画部は、前記透明な板材の他方の面に描画されており、
前記非描画領域は、前記第2の描画部と対向する、請求項1に記載のアクセサリ。
【請求項5】
前記非描画領域の幅は、前記透明な板材の厚みよりも大きい、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のアクセサリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キーホルダーや携帯電話等に取り付ける携帯ストラップ等のアクセサリに関する。
【背景技術】
【0002】
キーホルダーや携帯ストラップ等のアクセサリとして、絵や文字等を描いた、プラスチックや木材等から成る板材にリングや紐等を取り付けたものがある。例えば特許文献1には、透明な板状の表部材の表面と、透明又は非透明な板状の裏部材の表面にそれぞれ、印刷や貼り付け等の手段によって、絵、図形、文字、記号等(以下、これらをまとめて「絵等」とする)を描き、両者の板面を重ねるように組み立てた、キーホルダ等として用いられるアクセサリが記載されている。この構成によれば、表部材の表面側から、表部材に描かれた絵等と裏部材に描かれた絵等の双方を見ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2008-142250号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のアクセサリは、2つの絵等をそれぞれ見ることができるに過ぎず、変化に乏しい。本発明が解決しようとする課題は、変化に富んだ絵等を見ることができるアクセサリを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために成された本発明に係るアクセサリの第1の態様は、
透明な板材の一方の面に描かれた、内部に部分的に非描画領域を有する第1の描画部と、
前記板材の他方の面の全面に貼付され、縁が該板材の縁に溶着しているフィルムと、
前記フィルムの前記非描画領域に対向する位置に前記板材側から目視可能であるように描かれた、前記非描画領域よりも小さい第2の描画部とを備えることを特徴とする。
【0006】
ここで、第2の描画部が「前記板材側から目視可能であるように描かれた」には、透明なフィルムの、板材側ではない方の面に第2の描画部が描かれている場合と、透明又は不透明なフィルムの板材側の面に第2の描画部が描かれている場合が含まれる。
【0007】
本発明に係るアクセサリの第2の態様は、
透明な板材の一方の面の全面に貼付され、縁が該板材の縁に溶着しているフィルムと、
前記フィルムに描かれた、内部に部分的に非描画領域を有する第1の描画部と、
前記板材の他方の面の前記非描画領域に対向する位置に描かれた、前記非描画領域よりも小さい第2の描画部とを備えることを特徴とする。
【0008】
本発明において、第1及び第2の描画部に描画されているものは特に問わず、例えば絵、図形、文字、記号等を挙げることができる。
【0009】
本発明に係るアクセサリでは、透明な板材の一方の面に非描画領域を有する第1の描画部を有し、他方の面の、前記非描画領域に対向する位置に第2の描画部を有することにより、そのアクセサリを見る者が前記一方の面の側の真正面から非描画領域を見ると、非描画領域中に第2の描画部が存在するように見える。第1の描画部の非描画領域と第2の描画部は透明な板材の厚み方向に離間しているため、見る者が前記一方の面からアクセサリを見る角度を変化させてゆくと、その者の眼から第2の描画部に至る視線が非描画領域を通過する位置が移動してゆく。このため、非描画領域に対する第2の描画部の相対的な位置が移動するように見える。このように、本発明によれば、アクセサリを見る角度を変化させてゆくことにより第2の描画部が第1の描画部の非描画領域内で動くように見えるという、変化に富んだアクセサリを得ることができる。
【0010】
また、本発明に係るアクセサリでは、第2の描画部(第1の態様の場合)又は第1の描画部(第2の態様の場合)が描画されたフィルムの縁が該板材の縁に溶着しているため、フィルムが板材から剥離し難い。フィルムを接着剤で板材に貼り付けた場合、経年使用によりフィルムが板材の縁から剥離し始め、見栄えが悪くなったり全面剥離に結びつくが、本発明に係るアクセサリではそのような事態を避けることができ、長期間使用することができる。
【0011】
フィルムの縁を板材の縁に溶着させる方法には、フィルムの縁にレーザを照射するという手法を用いることができる。
【0012】
本発明に係るアクセサリにおいて、板材の両面にそれぞれフィルムが貼付されており、それらフィルムの一方に第1の描画部が描かれ、他方に第2の描画部が描かれているようにしてもよい。この場合も、両フィルムの縁は該板材の縁に溶着されているようにする。
【0013】
本発明に係るアクセサリにおいて、前記第1の描画部は動物の絵であって、前記非描画領域が該動物の眼に対応する位置に設けられており、前記第2の描画部は該動物の虹彩(瞳)の絵である、という構成を取ることができる。ここで前記動物にはヒトを含む。もちろん、前記動物はネコやイヌ等、ヒト以外の動物であってもよい。
【0014】
このような構成において、見る者が前記一方の面からアクセサリを見る角度を変化させてゆくと、動物の眼の中で虹彩(瞳)が動くように見える。
【0015】
その他にも、本発明は鉢の中の金魚、天球の中の星、籠の中の鳥など、様々な組み合わせに応用することができる。
【0016】
本発明に係るアクセサリにおいて、前記板材が薄すぎると、アクセサリを見る角度の変化に対する非描画領域内での第2の描画部の相対的な位置の変化が小さく、第2の描画部が移動することを認識し難くなる。そのため、前記板材の厚みは前記非描画領域の幅(径)の20%以上とすることが望ましい。
【0017】
一方、前記非描画領域の幅(径)に対して板材が厚すぎると、第1の描画部と第2の描画部が前後方向に大きく離れてしまい、両者の関係が不自然に見えてしまうおそれがある。また、アクセサリを見る角度の僅かの変化に対しても非描画領域内での第2の描画部の動きが大きくなってしまい、すぐに非描画領域の外にはみ出して見えなくなってしまうという不自然さが生じる。そのため、前記板材の厚みは前記非描画領域の幅の80%以下とすることが望ましい。
【発明の効果】
【0018】
本発明により、第2の描画部が動くように見えることで変化に富んだ絵等を見ることができ、作製が容易且つ長期間使用することのできるアクセサリを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明に係るアクセサリの一実施形態における第1面を正面から見た図(a)、第2面を正面から見た図(b)、第2面を背面から見た図(c)、並びに、本実施形態のアクセサリの縦断面図(d)及び斜視図(e)。なお、(d)では縦断面の構造を理解しやすくするために、寸法を無視して描いている。
図2】本実施形態のアクセサリの全体を正面から見た図。
図3】本実施形態のアクセサリにおいて、非描画領域及び第2描画部を真正面から見た状態(a)及び斜め左方から見た状態(b)を示す図。
図4】本実施形態のアクセサリを製造する工程において、切断前板材に第1描画部を印刷した状態を示す図。
図5】本実施形態のアクセサリを製造する工程において、切断前フィルムに第2描画部を印刷した状態(a)、白地部を重ね描きした状態(b)、及び後背部を重ね描きした状態(c)を示す図。
図6】本実施形態のアクセサリを製造する工程において、切断前板材に切断前フィルムを貼付する操作を示す図。
図7】本実施形態のアクセサリを製造する工程において、レーザビームによりアク セサリを打ち抜くと共にフィルムの縁を板材の縁に溶着させる操作を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1図7を用いて、本発明に係るアクセサリの一実施形態を説明する。本実施形態のアクセサリ10は、透明な板材11の第1面(一方の面)111及び第2面(他方の面)112(図1(d)参照)にそれぞれ、以下のように絵を描いたものである。板材11の材料には、本実施形態ではアクリル樹脂を用いる。
【0021】
第1面111には、第1の絵が描かれている。以下、第1面111中の第1の絵が描かれている部分を「第1描画部131」(図1(a))と呼ぶ。第1描画部131には、ヒトであるキャラクターの正面の全身が描かれている。但し、第1描画部131の内部に部分的に、非描画領域1311が2個設けられている。非描画領域1311は、第1描画部131に描かれたヒトの眼にそれぞれ対応する領域であって、当該領域には絵が描かれていない。そのため、アクセサリ10を第1面111側(正面側)から見ると、非描画領域1311を通して第2面112が見える。非描画領域1311の幅(径)w(図1(a)参照)は、本実施形態では板材11の厚みt(同(d)参照)の2倍(tはwの50%)とした。第1描画部131は、第1面111に直接描画されている。板材11は、第1描画部131に描かれたヒトの外形線1312よりもやや外側で、該外形線に沿って切り抜かれている。
【0022】
第2面112には、その全面に透明なフィルム14が貼付されている。フィルム14は、その縁141が板材11の縁111に溶着しており(図1(d)参照)、縁141よりも内側では接着剤で板材11に接着されている。本実施形態では、フィルム14にはパナック株式会社製のゲルポリ(登録商標)を用いた。
【0023】
フィルム14の板材11側ではない方の面(第1面111側から見た正面側)には、板材11側から順に、第2描画部132、白地部133、後背部134が、重ね描きで描かれている(図1(d))。第2描画部132はヒトの虹彩(瞳)の絵から成り、第1面111中の非描画領域1311に対向する位置に描かれている(図1(b),(d))。第2描画部132では、虹彩の位置以外には絵が描かれていない。なお、図1(b)中には非描画領域1311に対向する領域を破線で示した。白地部133は、第1面111を真正面から見たときに第1描画部131と重なる領域の全体を白色で塗りつぶしたものである(図1(d))。第2描画部132(虹彩)の周囲も白地部133として塗りつぶされている。白地部133は、第1面111側から後背部134が見えないようにすることを目的としていると共に、非描画領域1311に対応する領域では白眼を表している。後背部134は、ヒトの後ろ姿が白地部133の全体に重なるように描かれたものである(図1(c),(d))。なお、白地部133は、第2描画部132に対向するように描かれ、且つそれに重なるように後背部134が描かれているため、非描画領域1311を通して見える領域を除いて、外部からは見えない。
【0024】
本実施形態のアクセサリ10では、上記のように透明な板材11の第1面111に、非描画領域1311を有する第1描画部131が描かれており、板材11の第2面112の、非描画領域1311に対向する位置に第2描画部132が描かれていることにより、第1面111側の真正面から非描画領域1311を見ると、非描画領域1311中に第2描画部132が存在するように見える(図2)。非描画領域1311と第2描画部132は板材11の厚み方向に離間しているため、看者がアクセサリ10を見る角度を変化させてゆくと、看者の眼から第2描画部132に至る視線が非描画領域1311を通過する位置が移動してゆく。例えば、図3(b)に示すように斜め左方から非描画領域1311及び第2描画部132を見ると、看者の眼から第2描画部132に至る視線が非描画領域1311を通過する位置15Bは、第1面111側の真正面から見た場合の位置15A(図3(a))よりも左側になる。このようにアクセサリ10を見る角度を変化させることにより、非描画領域1311に対する第2描画部132の相対的な位置が移動するように見える。本実施形態では非描画領域1311がヒトの眼の全体であって、第2描画部132がヒトの虹彩(瞳)であることから、アクセサリ10を見る角度を変化させてゆくと、ヒトの眼の中で虹彩が移動してゆくように見える。このように、本実施形態のアクセサリ10によれば、変化に富んだ絵等を見ることができる。
【0025】
また、本実施形態のアクセサリ10では、フィルム14の縁141が板材11の縁111に溶着しているため、フィルム14が板材11から剥離し難い。そのため、本実施形態のアクセサリ10によれば、見栄えが悪くなったりフィルム14が全面剥離することを避けることができ、長期間使用することができる。
【0026】
次に、図4図7を用いて、本実施形態のアクセサリ10を製造する方法の一例を説明する。この方法では、1枚のアクリル樹脂製の板材から複数個のアクセサリ10を作製する。以下ではこの板材を、得られるアクセサリ10の板材11と区別するために、「切断前板材21」と呼ぶ。
【0027】
まず、図4に示すように、非描画領域1311を有する第1描画部131の画像を複数個(同図では8個示したが、この個数には限定されない)、切断前板材21の一方の面211に印刷する。切断前板材21への印刷には、フラットベット型UVインクジェットプリンタを好適に用いることができる。ここで「UVインクジェットプリンタ」は、紫外線が照射されることで硬化するインクを用い、印刷面(ここでは切断前板材21の一方の面)にインクジェット方式で該インクを噴射すると共に紫外線を照射することにより、印刷面にインクを定着させるものである。「フラットベット型」は、印刷対象物(ここでは切断前板材21)を平坦な台(フラットベット)に載置した状態で印刷を行うものである。なお、この印刷の際に、併せて、切断前板材21の一方の面211のうち第1描画部131の画像が無い位置に、位置合わせ用のマーク231を少なくとも2個印刷する。
【0028】
次に、透明であって切断前板材21の面と同じ形状を有するフィルムである切断前フィルム24の一方の面に、第2描画部132(図5(a))、白地部133(同(b))及び後背部134(同(c))をこの順に重ね書きで印刷してゆく。第2描画部132を印刷する際には併せて、前述のマーク231に対応する位置にマーク232を印刷する。第2描画部132は、マーク231とマーク232を重ねたときに非描画領域1311内となる位置に印刷する。白地部133及び後背部134は、マーク231とマーク232を重ねたときに第1描画部131と重なる位置に印刷する。これら切断前フィルム24への印刷には、ロール型UVインクジェットプリンタを好適に用いることができる。ここで「ロール型」とは、可撓性を有する印刷対象物(ここではシート22)を巻き取ったロールから送出して印刷を行うものである。
【0029】
切断前フィルム24の他方の面(印刷がなされない面)には接着剤が付着している。切断前フィルム24に印刷を行う時点では、該他方の面に保護フィルム(図示せず)が貼付されており、接着剤がロール型UVインクジェットプリンタ等に付着することはない。
【0030】
次に、切断前フィルム24の保護フィルムを剥がしたうえで、図6に示すように、切断前板材21の他方の面(前記一方の面211の反対側の面)212に、マーク231とマーク232の位置を合わせるようにして、切断前フィルム24を貼付する。
【0031】
その後、図7に示すように、切断前板材21の一方の面211側から、アクセサリ10における板材11の縁111となるところにレーザビームLBを移動させながら照射することで切断前板材21及び切断前フィルム24を切断し、個々のアクセサリ10を打ち抜く。その際、切断前フィルム24のうちレーザビームLBが照射された部分が溶融し、切断後の板材11の縁111に溶着する。以上の操作により、本実施形態のアクセサリ10が得られる。
【0032】
本発明に係るアクセサリは、上記実施形態には限定されない。例えば、上記実施形態では第1描画部131を板材11に直接描画し、第2描画部132等を透明なフィルム14に描画したうえで板材11に貼付してその縁141を板材11の縁に溶着させた(上記第1の態様)が、第1描画部を透明なフィルムに描画したうえで板材に貼付してその縁を板材の縁に溶着させてもよい(上記第2の態様)。この場合、第2描画部132等は、板材11に直接描画してもよいし、上記実施形態と同様に透明なフィルムに描画したうえで板材に貼付してその縁を板材の縁に溶着させてもよい。
【0033】
上記実施形態ではフィルム14の板材11側ではない方の面に第2描画部132等を描画したが、フィルムの板材側の面に第2描画部等を描画してもよい。この場合、フィルムは透明であってもよいし、不透明であってもよい。フィルムが透明である場合には、第2描画部をフィルムの板材側の面に描画し、後背部を反対側の面に描画してもよい。この場合、白地部はどちらの面に描画してもよい。なお、接着剤の上に描画することは困難であるため、フィルムの板材側の面に第2描画部等を描画する場合には、描画後に接着剤を塗布するとよい。
【0034】
白地部及び後背部を描画することは、本発明では必須ではなく、それらのいずれか一方又は両方を省略することもできる。
【0035】
上記実施形態では第1描画部等としてヒトのキャラクターの絵を描いたが、ネコやイヌ等のヒト以外の動物の絵を描いてもよい。また、上記実施形態では非描画領域をヒト(動物)の眼とし、第2描画部として虹彩(瞳)の絵を描いたが、例えば非描画領域をヒト(動物)の口とし、第2描画部として舌の絵を描く等、他の非描画領域と第2描画部の組み合わせを用いてもよい。さらには、本発明に係るアクセサリは、動物以外の種々の物の絵を用いて作製することができる。
【符号の説明】
【0036】
10…アクセサリ
11…板材
111…板材の第1面
112…板材の第2面
131…第1描画部
1311…非描画領域
1312…第1描画部の外形線
132…第2描画部
133…白地部
134…後背部
14…フィルム
141…フィルムの縁
15A、15B…看者の眼から第2描画部に至る視線が非描画領域を通過する位置
21…切断前板材
211…切断前板材の一方の面
212…切断前板材の他方の面
22…シート
221…シートの一方の面
222…シートの他方の面
24…切断前フィルム
LB…レーザビーム
【要約】
【課題】変化に富んだ絵等を見ることができるアクセサリを提供する。 【解決手段】アクセサリ10は、透明な板材11の一方の面111に描かれた、内部に部 分的に非描画領域1311を有する第1描画部131と、板材11の他方の面112の全 面に貼付され、縁141が板材11の縁111に溶着しているフィルム14と、フィルム11の、非描画領域1311に対向する位置に板材11側から目視可能であるように描か れた、非描画領域1311よりも小さい第2描画部132を有する。アクセサリ10を見 る角度を変化させてゆくことにより、第2描画部132が第1描画部131の非描画領域1311内で動くように見える。また、フィルム14の縁141が板材11の縁111に溶着しているため、フィルム14が板材11から剥離し難く、見栄えが悪くなったり全面剥離することを避けることができる。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7