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特許7005221塗装板材、自動車、検出システム、及び検出方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-07
(45)【発行日】2022-02-04
(54)【発明の名称】塗装板材、自動車、検出システム、及び検出方法
(51)【国際特許分類】
   G06K 19/06 20060101AFI20220128BHJP
   G06K 7/12 20060101ALI20220128BHJP
   B32B 7/025 20190101ALI20220128BHJP
   B60J 5/00 20060101ALI20220128BHJP
   B62D 25/10 20060101ALI20220128BHJP
   G01B 15/04 20060101ALI20220128BHJP
   B62D 65/18 20060101ALN20220128BHJP
【FI】
G06K19/06
G06K7/12
B32B7/025
B60J5/00 Z
B62D25/10 A
G01B15/04 C
B62D65/18 D
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2017156525
(22)【出願日】2017-08-14
(65)【公開番号】P2019036094
(43)【公開日】2019-03-07
【審査請求日】2020-07-20
(73)【特許権者】
【識別番号】309036221
【氏名又は名称】三菱重工機械システム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】上野 大司
(72)【発明者】
【氏名】大野 幸彦
【審査官】甲斐 哲雄
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-095195(JP,A)
【文献】国際公開第2015/001918(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06K 19/06
G06K 7/12
B32B 7/025
B60J 5/00
B62D 25/10
G01B 15/04
B62D 65/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
テラヘルツ波を反射する等間隔凹凸状の凹凸領域を表面に有する基材と、
前記基材の前記表面に形成され、少なくとも前記凹凸領域を覆い、かつ、前記テラヘルツ波を透過する塗装層と、
を備える塗装板材。
【請求項2】
前記凹凸領域は、前記基材の前記表面と、前記基材の前記表面に形成された凹部とで凹凸状に形成される
請求項1に記載の塗装板材。
【請求項3】
前記凹凸領域は、1次元コード又は2次元コードに対応するパターンを構成する
請求項1又は請求項2に記載の塗装板材。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の塗装板材を車体に備え、
前記塗装板材の前記凹凸領域は、前記車体を識別する識別情報に基づいて形状が設定される
自動車。
【請求項5】
前記識別情報は、前記車体の車台番号を含む
請求項4に記載の自動車。
【請求項6】
前記塗装板材は、前記塗装層が前記車体の表面に配置される
請求項4又は請求項5に記載の自動車。
【請求項7】
前記車体は、ボンネットと、ドアとを有し、
前記塗装板材は、前記車体のうち、前記ボンネット及び前記ドアの少なくとも1つに用いられる
請求項4から請求項6のいずれか一項に記載の自動車。
【請求項8】
前記塗装板材の前記塗装層は、前記基材の前記表面に積層される電着層を有し、
前記凹凸領域は、前記基材の前記表面と、前記基材の前記表面に形成された凹部とで凹凸状に形成され、
前記電着層は、前記凹部を埋めるように形成される
請求項4から請求項7のいずれか一項に記載の自動車。
【請求項9】
前記電着層は、厚さ方向の寸法が前記基材の前記表面から前記凹部の底部までの深さ方向の寸法よりも大きい
請求項8に記載の自動車。
【請求項10】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の塗装板材、又は請求項4から請求項9のいずれか一項に記載の自動車に設けられる塗装板材に対して前記テラヘルツ波を照射する照射装置と、
前記塗装板材の前記塗装層を透過し前記基材の前記表面の前記凹凸領域で反射した前記テラヘルツ波を検出して検出信号を出力する検出装置と、
前記検出信号に基づいて、前記凹凸領域に対応する情報を抽出する制御装置と
を備える検出システム。
【請求項11】
前記制御装置は、前記検出信号を整形し、整形後の前記検出信号に基づいて前記凹凸領域に対応する前記情報を抽出する
請求項10に記載の検出システム。
【請求項12】
前記塗装板材は、請求項4から請求項9のいずれか一項に記載の自動車に設けられる塗装板材であり、
前記制御装置は、前記検出信号に基づいて、前記凹凸領域に対応する前記情報として、前記自動車の車体を識別する識別情報を抽出する
請求項10又は請求項11に記載の検出システム。
【請求項13】
前記識別情報に対応する前記車体に関する車体情報を記憶するサーバを更に備え、
前記制御装置は、抽出した前記識別情報に基づいて、前記サーバから前記車体情報を取得する
請求項12に記載の検出システム。
【請求項14】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の塗装板材、又は請求項4から請求項9のいずれか一項に記載の自動車に設けられる塗装板材に対して前記テラヘルツ波を照射することと、
前記塗装板材の前記塗装層を透過し前記基材の前記表面の前記凹凸領域で反射した前記テラヘルツ波を検出して検出信号を出力することと、
前記検出信号に基づいて、前記凹凸領域に対応する情報を抽出することと
を含む検出方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、塗装板材、自動車、検出システム、及び検出方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、外観において視認することが困難な状態で、対象物に識別情報を付与し、かつ付与した識別情報を検出する技術が提案されている。例えば、特許文献1には、可視光に対して透明な不可視インクにより対象物の表面に識別情報を付与する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2012-79020号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
基材の表面に塗装層を有する塗装板材において、外観において視認することが困難な状態で凹凸領域を付与し、当該凹凸領域を検出する技術が求められている。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、基材の表面に塗装層を有する塗装板材において、外観において視認することが困難な状態で凹凸領域が付与された塗装板材、自動車、外観において視認することが困難な状態で当該凹凸領域を検出可能な検出システム、及び検出方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る塗装板材は、テラヘルツ波を反射する等間隔凹凸状の凹凸領域を表面に有する基材と、前記基材の前記表面に形成され、少なくとも前記凹凸領域を覆い、かつ、前記テラヘルツ波を透過する塗装層と、を備える。
【0007】
本発明によれば、基材の表面に形成される等間隔凹凸状の凹凸領域が塗装層で覆われる構成であっても、塗装層に対してテラヘルツ波を照射することにより、テラヘルツ波が塗装層を透過して基材の表面で反射し、当該反射したテラヘルツ波が塗装層の外部に出射する。基材の表面のうち、等間隔の凹凸状の凹凸領域で反射したテラヘルツ波は、凹凸の間隔が照射されるテラヘルツ波の波長の整数倍である時、各凹凸の反射面から反射されるテラヘルツ波の干渉により、テラヘルツ波の入射した方向から一定の角度の方向に強い反射が得られる。このため、塗装層から出射したテラヘルツ波について等間隔の凹凸の有無によって形成される強度分布を検出することにより、基材の表面のうち塗装層で覆われた領域に設けられた凹凸領域を検出できる。このように、外観において視認することが困難な状態で凹凸領域が付与された塗装板材が得られる。
【0008】
また、上記の塗装板材において、前記凹凸領域は、前記基材の前記表面と、前記基材の前記表面に形成された凹部とで凹凸状に形成されてもよい。
【0009】
従って、基材の表面に凹部を形成することで容易に凹凸状の凹凸領域を形成することができる。
【0010】
また、上記の塗装板材において、前記凹凸領域は、1次元コード又は2次元コードに対応するパターンを構成してもよい。
【0011】
従って、パターンに含まれる凹凸領域を検出することにより、1次元コード又は2次元コードに相当する情報を得ることができる。
【0012】
本実施形態に係る自動車は、上記の塗装板材を車体に備え、前記塗装板材の前記凹凸領域は、前記車体を識別する識別情報に基づいて形状が設定される。
【0013】
従って、基材の表面に設けられ塗装層で覆われた凹凸状の凹凸領域を検出することにより、外観において視認することが困難な状態で、塗装層を傷つけることなく車体の識別情報を得ることができる。
【0014】
また、上記の自動車において、前記識別情報は、前記車体の車台番号を含んでもよい。
【0015】
従って、基材の表面に設けられ塗装層で覆われた凹凸状の凹凸領域を検出することにより、車台番号を容易かつ安定して得ることができる。
【0016】
また、上記の自動車において、前記塗装板材は、前記塗装層が前記車体の表面に配置されてもよい。
【0017】
この構成においては、凹凸領域を改変しようとする場合、車体の表面の塗装層を除去する必要が生じる。車体の表面の塗装層を除去した場合、外部から容易に視認可能となる。これにより、凹凸領域を改変した場合には、外部から容易に視認可能となる。
【0018】
また、上記の自動車において、前記車体は、ボンネットと、ドアとを有し、前記塗装板材は、前記車体のうち、前記ボンネット及び前記ドアの少なくとも1つに用いられてもよい。
【0019】
従って、基材に凹凸領域を容易に形成することができる。
【0020】
また、上記の自動車において、前記塗装板材の前記塗装層は、前記基材の前記表面に積層される電着層を有し、前記電着層は、前記凹部を埋めるように形成されてもよい。
【0021】
従って、塗装層の表面を平坦に形成することができるため、外部から凹凸領域を視認し難くすることができる。
【0022】
また、上記の自動車において、前記電着層は、厚さ方向の寸法が前記基材の前記表面から前記凹部の底部までの深さ方向の寸法よりも大きくてもよい。
【0023】
従って、電着層において、凹部を埋める部分に凹凸が形成されるのを抑えることができる。
【0024】
本発明に係る検出システムは、上記の塗装板材、上記の自動車に設けられる塗装板材に対して前記テラヘルツ波を照射する照射装置と、前記塗装板材の前記塗装層を透過し前記基材の前記表面の前記凹凸領域で反射した前記テラヘルツ波を検出して検出信号を出力する検出装置と、前記検出信号に基づいて、前記凹凸領域に対応する情報を抽出する制御装置とを備える。
【0025】
従って、基材の表面に形成される凹凸状の凹凸領域が塗装層で覆われる構成であっても、塗装層に対してテラヘルツ波を照射し、表面で反射して塗装層から出射したテラヘルツ波を検出することにより、当該凹凸領域を、外観において視認することが困難な状態で検出することができる。
【0026】
また、上記の検出システムにおいて、前記制御装置は、前記検出信号を整形し、整形後の前記検出信号に基づいて前記凹凸領域に対応する前記情報を抽出してもよい。
【0027】
従って、塗装層にテラヘルツ波を反射する異物が含まれる場合であっても、検出精度の低下を抑制できる。
【0028】
また、上記の検出システムにおいて、前記塗装板材は、上記の自動車に設けられる塗装板材であり、前記制御装置は、前記検出信号に基づいて、前記凹凸領域に対応する前記情報として前記識別情報を抽出してもよい。
【0029】
従って、制御装置により自動車の識別情報を自動的に抽出することができるため、効率的に検出を行うことができる。
【0030】
また、前記識別情報に対応する前記車体に関する車体情報を記憶するサーバを更に備え、前記制御装置は、抽出した前記識別情報に基づいて、前記サーバから前記車体情報を取得してもよい。
【0031】
従って、取得した車体情報を用いて、自動車に関するより高度な管理を行うことができる。
【0032】
本発明に係る検出方法は、上記の塗装板材、又は上記の自動車に設けられる塗装板材に対して前記テラヘルツ波を照射することと、前記塗装板材の前記塗装層を透過し前記基材の前記表面の前記凹凸領域で反射した前記テラヘルツ波を検出して検出信号を出力することと、前記検出信号に基づいて、前記凹凸領域に対応する情報を抽出することとを含む。
【0033】
従って、基材の表面に形成される等間隔の凹凸状の凹凸領域が塗装層で覆われる構成であっても、塗装層に対してテラヘルツ波を照射し、表面で反射して塗装層から出射したテラヘルツ波の強度分布を検出することにより、基材の表面に設けられ塗装層で覆われた等間隔凹凸状の凹凸領域を容易かつ安定して検出することができる。
【発明の効果】
【0034】
本発明によれば、基材の表面に設けられ塗装層で覆われた凹凸状の凹凸領域を容易かつ安定して検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
図1図1は、第1実施形態に係る塗装板材及び検出システムの一例を示す図である。
図2図2は、第2実施形態に係る自動車及び検出システムの一例を示す図である。
図3図3は、本実施形態に係る自動車に用いられる塗装板材の一例を示す図である。
図4図4は、本実施形態に係る自動車の製造方法の一例を示すフローチャートである。
図5図5は、本実施形態に係る検出システムの一例を示す機能ブロック図である。
図6図6は、検出システムを用いた検出方法の一例を示すフローチャートである。
図7図7は、制御装置に入力される検出信号の一例を示す図である。
図8図8は、整形部において成形された検出信号の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下、本発明に係る塗装板材、自動車、検出システム、及び検出方法の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
【0037】
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係る塗装板材10及び検出システム16の一例を示す断面図である。図1に示すように、本実施形態に係る塗装板材10は、基材11と、塗装層12とを備える。基材11は、例えば板状に形成されるが、これに限定されず、球状、柱状、錘状等、他の形状であってもよい。基材11は、テラヘルツ波を反射する材料を用いて形成される。このような材料としては、例えば金属材料等の密度の高い材料が挙げられる。ここで、テラヘルツ波は、例えば0.1THz以上10THz以下の周波数(約30μm以上約3mm以下の波長)を有する電磁波である。
【0038】
基材11は、凹凸領域11Pを有する。凹凸領域11Pは、基材11のうち塗装層12が形成される表面11aに形成される。凹凸領域11Pは、表面11aに等間隔凹凸状に形成される。具体的には、基材11の表面11aには、当該表面11aに対して凹部11bが例えば溝状に形成される。なお、凹部11bに代えて、基材11の表面11aに対して凸部が形成されてもよい。凹部11bは、例えば断面視において矩形状に形成されるが、これに限定されず、三角形状、円形状、楕円形状等、他の形状であってもよい。凹凸領域11Pは、基材11の表面11aと凹部11bとで凹凸状に形成される。このような凹凸領域11Pを直線方向又は平面方向に組み合わせることにより、例えば平面視において、1次元コード又は2次元コードに対応するパターン11Qを構成する。なお、当該パターン11Qは、1つの凹凸領域11Pで構成されてもよい。
【0039】
凹凸領域11Pは、基材11の1つの領域又は複数の領域に配置される。基材11に複数の凹凸領域11Pが配置される場合、凹凸領域11Pの形状、つまり凹部11bの形状は、凹凸領域11P毎に異なってもよいし、同一形状の凹凸領域11Pが2箇所以上に設けられてもよい。また、凹凸領域11Pは、塗装板材10毎に異なる形状であってもよいし、異なる塗装板材10において同一の形状であってもよい。凹部11bは、例えばレーザーマーカー等を用いて形成することができるが、これに限定されず、他の手法によって形成してもよい。
【0040】
塗装層12は、基材11の表面11aに形成される。塗装層12は、少なくとも凹凸領域11Pを覆う範囲に配置される。塗装層12は、基材11の表面11aの全面に設けられてもよい。塗装層12は、例えば樹脂材料を主成分として形成される。塗装層12は、上記のテラヘルツ波を透過する。なお、塗装層12は、照射するテラヘルツ波Lの回り込みが発生する波長よりも十分小さい粒径の金属微粒子を含んでいてもよい。塗装層12の表面12aは、例えば平坦に形成される。また、塗装層12は、可視光に対して非透明の状態で形成される。したがって、塗装層12の表面12aにおいて、基材11の表面11aの凹凸領域11Pは、外観において視認することが困難な状態となっている。
【0041】
上記のように構成される塗装板材10に対して、例えば照射装置13等からテラヘルツ波Lを塗装層12の表面12aに照射する場合、テラヘルツ波Lは塗装層12の表面12aから入射して当該塗装層12を透過し、基材11の表面11aの凹凸領域11Pにおいて反射される。この凹凸領域11Pで反射されたテラヘルツ波Lは、塗装層12内を透過して表面12aから出射される。
【0042】
表面12aから出射されたテラヘルツ波Lについて、基材11の凹凸領域11Pが無い部分で反射されたテラヘルツ波Lは並行に出射される。一方、等間隔の凹凸がある凹凸領域11Pで反射されたテラヘルツ波Lは、凹凸部の反射角の違いから特定の反射角で干渉が発生し、強い反射が得られる。したがって、表面12aから出射されたテラヘルツ波Lは、強弱の分布が形成されている。このため、当該テラヘルツ波Lを検出装置14等を用いて検出することにより、凹凸領域11Pの形状に対応する波形の検出信号を得ることができる。
【0043】
以上のように、本実施形態に係る塗装板材10は、テラヘルツ波Lを反射する材料を用いて形成され、表面11aに等間隔凹凸状の凹凸領域11Pを有する基材11と、テラヘルツ波Lを透過する材料を用いて基材11の表面11aに形成され、少なくとも凹凸領域11Pを覆う塗装層12と、を備える。
【0044】
本発明によれば、基材11の表面11aに形成される等間隔凹凸状の凹凸領域11Pが塗装層12で覆われる構成であっても、塗装層12に対してテラヘルツ波Lを照射することにより、テラヘルツ波Lが塗装層12を透過して基材11の表面11aで反射し、当該反射したテラヘルツ波Lが塗装層12の外部に出射する。基材11の表面11aのうち、等間隔の凹凸状の凹凸領域11Pで反射したテラヘルツ波Lは、凹凸領域11Pにおける凹凸の間隔が照射されるテラヘルツ波Lの波長の整数倍である時、各凹凸の反射面から反射されるテラヘルツ波Lの干渉により、テラヘルツ波Lの入射した方向から一定の角度の方向に強い反射が得られる。このため、塗装層12から出射したテラヘルツ波Lについて等間隔の凹凸の有無によって形成される強度分布を検出することにより、塗装層12で覆われた凹凸領域11Pを検出できる。このように、外観において視認することが困難な状態で凹凸領域11Pが付与された塗装板材10が得られる。
【0045】
また、本実施形態に係る塗装板材10において、凹凸領域11Pは、基材11の表面11aと、基材11の表面11aに形成された凹部11bとで凹凸状に形成される。従って、基材11の表面11aに凹部11bを形成することで容易に凹凸状の凹凸領域を形成することができる。
【0046】
また、本実施形態に係る塗装板材10において、凹凸領域11Pは、1次元コード又は2次元コードに対応するパターン11Qを構成する。従って、パターン11Qにおける凹凸領域11Pを検出することにより、1次元コード又は2次元コードに相当する情報を得ることができる。
【0047】
また、本実施形態に係る検出システム16は、照射装置13と、検出装置14と、制御装置15とを備える。照射装置13は、塗装板材10に対してテラヘルツ波Lを照射する。検出装置14は、塗装板材10の基材11の表面11aで反射されたテラヘルツ波Lを検出し、検出信号を出力する。検出装置14としては、公知のテラヘルツ波検出器等を用いることができる。制御装置15は、検出装置14から出力される検出信号に基づいて、凹凸領域11Pに対応する情報を抽出する。
【0048】
この検出システム16を用いる場合、基材11の表面11aに形成される凹凸状の凹凸領域11Pが塗装層12で覆われる構成であっても、凹凸領域11Pを検出可能となる。つまり、塗装層12に対してテラヘルツ波Lを照射することにより、テラヘルツ波Lが塗装層12を透過して基材11の表面11aで反射し、当該反射したテラヘルツ波Lが塗装層12の外部に出射する。基材11の表面11aのうち、凹凸状の凹凸領域11Pで反射したテラヘルツ波Lは、凸状部分で反射された成分よりも凹状部分で反射された成分の方が強度が低くなる。このため、塗装層12から出射したテラヘルツ波Lの強度分布を検出することにより、外観において視認することが困難な状態で凹凸領域11Pを容易に検出することができる。
【0049】
<第2実施形態>
図2は、第2実施形態に係る自動車60及び検出システム100の一例を示す図である。図2に示すように、自動車60は、車体61と、走行装置62とを有する。車体61は、フレーム63と、ボンネット64と、前部ドア65と、後部ドア66と、トランクドア67とを有する。走行装置62は、フロントタイヤ、リアタイヤ等を含む。
【0050】
本実施形態に係る自動車60は、例えばボンネット64、前部ドア65、後部ドア66、トランクドア67、及びフレーム63のうち少なくとも1つに、第1実施形態に記載の塗装板材10と同様の構成を有する塗装板材70が用いられている。本実施形態では、自動車60のボンネット64に塗装板材70が用いられる場合を例に挙げて説明するが、これに限定されない。
【0051】
図3は、本実施形態に係る自動車60に用いられる塗装板材70の一例を示す図である。図3に示すように、塗装板材70は、基材71と、塗装層72とを備える。基材71は、例えば板状に形成される。基材71は、例えば鋼材等、テラヘルツ波を反射する材料を用いて形成される。なお、基材71を構成する材料としては、テラヘルツ波を反射する材料であれば、例えば金属材料やカーボン材料等、他の材料であってもよい。ここで、テラヘルツ波は、上記同様、例えば0.1THz以上10THz以下の周波数(約30μm以上約3mm以下の波長)を有する電磁波である。
【0052】
基材71は、凹凸領域71Pを有する。凹凸領域71Pは、基材71のうち塗装層72が形成される表面71aに形成される。凹凸領域71Pは、表面71aに等間隔凹凸状に形成される。具体的には、基材71の表面71aには、当該表面71aに対して1つ以上の凹部71bが例えば溝状に形成される。凹部71bは、例えば断面視において矩形状に形成される。凹凸領域71Pは、基材71の表面71aと凹部71bとで凹凸状に形成される。このような凹凸領域71Pを直線方向又は平面方向に組み合わせることにより、例えば平面視において、1次元コード又は2次元コードに対応するパターンを構成する。なお、当該パターンは、1つの凹凸領域71Pで構成されてもよい。凹凸領域71Pは、車体61を識別する識別情報に基づいて形状が設定される。このような識別情報としては、例えば車体61の車台番号等が挙げられる。車台番号は、国土交通省によって設定され、自動車60に固有の番号であり、アルファベット及び数字の組み合わせで構成される番号である。
【0053】
基材71において、表面71aと裏面71cとの間の厚さ方向の寸法t1は、例えば400μm以上500μm以下に形成される。凹凸領域71Pにおいて、凹部71bの深さ方向の寸法t2は、例えば10μm程度に形成される。また、凹凸領域71Pにおいて、凹部71bの幅方向の寸法dは、例えばテラヘルツ波Lの波長と同程度の寸法を有する。具体的には、寸法dは、約30μm以上約3mm以下、好ましくは100μm程度に形成される。
【0054】
凹凸領域71Pは、基材71の1つの領域又は複数の領域に配置される。基材71に複数の凹凸領域71Pが配置される場合、凹凸領域71Pの形状、つまり凹部71bの形状は、凹凸領域71P毎に異なってもよいし、同一形状の凹凸領域71Pが2箇所以上に設けられてもよい。また、凹凸領域71Pは、塗装板材70毎に異なる形状であってもよいし、異なる塗装板材70において同一の形状であってもよい。
【0055】
塗装層72は、基材71の表面71aに形成される。塗装層72は、基材71の表面71aの全面に設けられる。したがって、塗装層72は、凹凸領域71Pの全体を覆った状態である。塗装層72の表面72aは、例えば平坦に形成される。したがって、塗装層72の表面72aにおいて、基材71の表面71aの凹凸領域71Pが外観において視認することが困難な状態となっている。
【0056】
本実施形態において、塗装層72は、車体61の表面に配置されている。塗装層72は、上記のテラヘルツ波を透過する樹脂材料等を主成分として形成される。具体的には、塗装層72は、電着層73と、中塗り層74と、ベース層75と、クリア層76とを有する。電着層73は、基材71の表面71aの全面に形成される。電着層73は、例えばカチオン電着塗料等によって形成される。電着層73は、凹凸領域71Pの凹部71bを埋めるように形成される。例えば、電着層73の厚さ方向の寸法t3が15μm以上20μm以下となっている。寸法t3は、凹部71bの深さ方向の寸法t2よりも大きい値である。
【0057】
電着層73上には、中塗り層74、ベース層75、クリア層76が順に積層される。塗装層72において、各層の厚さ方向の寸法は、中塗り層74が30μm以上35μm以下、ベース層75が15μm程度、クリア層76が30μm以上40μm以下、となっている。このため、基材71の表面71a上に形成される部分の厚さ方向の寸法t4は、例えば90μm以上110μm以下に形成される。なお、各層の寸法については一例であり、上記寸法に限定されない。
【0058】
図4は、本実施形態に係る自動車60の製造方法の一例を示すフローチャートである。図4に示すように、上記の自動車60を製造する場合、まず、原材料となる金属を加工及び成形することにより、車体61のフレーム63、ボンネット64、前部ドア65、後部ドア66、及びトランクドア67の各部の基材を形成する(ステップS110)。各部の基材を形成した後、ボンネット64を構成する基材71の車体表面側、つまり表面71aに、本実施形態に係る凹凸領域71Pを形成する(ステップS120)。この場合、例えばレーザーマーカー等を用いて表面71aに凹部71bを形成することができるが、これに限定されず、他の手法によって形成してもよい。
【0059】
凹凸領域71Pを形成した後、ボンネット64、前部ドア65、後部ドア66、及びトランクドア67の各部の基材をフレーム63の基材に組み付ける(ステップS130)。なお、ステップS130は、ステップS140の前であれば、例えばステップS120の前に行ってもよい。ステップS110からステップS130までの工程を行った後、組み付けた状態の基材に対して塗装を行う(ステップS140)。これにより、ボンネット64を構成する基材71の表面71aに形成される凹凸領域71Pが、塗装層72によって覆われる。その後、内燃機関、走行装置62等を組み付けることにより、自動車60が製造される。
【0060】
また、図2に示すように、検出システム100は、自動車60に設けられる塗装板材70の凹凸領域71Pを検出する。検出システム100は、照射装置20と、検出装置30と、制御装置40と、サーバ50とを備える。
【0061】
照射装置20は、自動車60に設けられる塗装板材70に対してテラヘルツ波Lを照射する。照射装置20は、検出ゲートGに取り付けられる。照射装置20は、自動車60が検出ゲートGを通過する際に、自動車60に設けられる塗装板材70に対してテラヘルツ波Lを照射する角度に設定される。
【0062】
検出装置30は、塗装板材70の基材71の表面71aで反射されたテラヘルツ波Lを検出し、検出信号を出力する。検出装置30としては、公知のテラヘルツ波検出器等を用いることができる。検出装置30は、ボンネット64で反射されるテラヘルツ波Lを効率的に検出可能となるように、例えばボンネット64に入射するテラヘルツ波Lと、ボンネット64に用いられる塗装板材70から出射するテラヘルツ波Lとの成す角度θに応じて検出方向が調整されている。
【0063】
図5は、本実施形態に係る検出システム100の一例を示す機能ブロック図である。図5に示すように、制御装置40は、検出装置30から出力される検出信号に基づいて、凹凸領域71Pに対応する情報を抽出する。制御装置40は、検出制御部41と、整形部42と、抽出部43と、取得部44とを有する。検出制御部41は、照射装置20及び検出装置30の動作を制御する。整形部42は、検出装置30から出力された検出信号を整形して、成形後の検出信号を出力する。
【0064】
抽出部43は、整形部42から出力された検出信号に基づいて、凹凸領域71Pに対応する識別情報である車台番号を抽出する。例えば、上記の検出信号は、凹凸領域71Pで反射されたテラヘルツ波Lの強弱の分布に基づいた形状であるため、「強」を示す電圧値と、「弱」を示す電圧値との2種類の電圧値を含む矩形波となる。この場合、検出信号は、「強」を示す電圧値に対応する信号を1とし、「弱」を示す電圧値に対応する信号を0とする、2進法の数値情報を含む信号として取り扱うことができる。したがって、例えば凹凸領域71Pの形状を、車台番号の各桁を示すアルファベット又は数値を2進法で示した値に対応する形状とすることで、抽出部43は、検出信号に対応する車台番号を容易に抽出可能となる。なお、凹凸領域71Pの形状は、上記に限定されない。
【0065】
取得部44は、抽出部43で抽出された車台番号に基づいて、後述するサーバ50に記憶される車体情報を取得する。
【0066】
サーバ50は、例えば自動車60を管理する管理センターC等に配置される。サーバ50は、ネットワークNを介して制御装置40に接続される。なお、管理センターCは、検出場所Dに設置けられてもよいし、検出場所Dから離れた遠隔地に設置されてもよい。サーバ50は、車体情報記憶部51を有する。車体情報記憶部51は、自動車60の車体61に関する車体情報を記憶する。車体情報としては、例えば自動車60の製造履歴、購入履歴、走行履歴、修理履歴等の履歴情報や、自動車60に付与されたオプション情報、リコール等の有無の情報等、各種情報を含む。
【0067】
次に、上記のように構成された検出システム100の動作を説明する。図6は、検出システム100を用いた検出方法の一例を示すフローチャートである。図6に示すように、検出制御部41は、照射装置20からテラヘルツ波Lを出射させ、検出装置30においてテラヘルツ波Lを検出させる。この状態で、例えば自動車60が検出ゲートGに向けて近づいた場合、照射装置20からのテラヘルツ波Lが自動車60のボンネット64に照射された場合、ボンネット64で反射されるテラヘルツ波Lが検出装置30に入射する。検出装置30は、テラヘルツ波Lを検出し、検出信号を出力する。これにより、当該検出信号は、制御装置40に入力される(ステップS10)。
【0068】
図7は、制御装置40に入力される検出信号の一例を示す図である。図7の縦軸は検出信号の電圧値を示し、横軸は検出装置30の所定の基準位置に対する場合のテラヘルツ波Lの検出位置を示している。図7に示すように、検出信号Q1は、例えば電圧値V1、V2を2つの値の間で変化する波形であるが、波形が乱れた部分Q1aを含んでいる。例えば電着層73に金属の微粒子等が含まれる場合、当該微粒子によってテラヘルツ波Lの一部が反射することがあるため、検出信号Q1に波形が乱れた部分Q1aが形成される。
【0069】
制御装置40に検出信号が入力された場合、整形部42は、入力された検出信号を整形する(ステップS20)。
【0070】
図8は、整形部42において成形された検出信号の一例を示す図である。図8の縦軸は検出信号の電圧値を示し、横軸は検出装置30の所定の基準位置に対する場合のテラヘルツ波Lの検出位置を示している。図8に示すように、検出信号を整形することにより、検出信号Q2は、波形が乱れた部分Q1aが除去され、電圧値V1、V2の2つの値の間で変化する矩形波に成形される。
【0071】
次に、抽出部43は、整形部42から出力された検出信号に基づいて、凹凸領域71Pに対応する識別情報である車台番号を抽出する(ステップS30)。そして、取得部44は、抽出部43で抽出された車台番号に基づいて、サーバ50に記憶される車体情報を取得する(ステップS40)。制御装置40は、取得した車体情報を、例えば不図示の表示装置に表示させてもよい。
【0072】
以上のように、本実施形態に係る自動車60は、塗装板材70を車体61に備え、塗装板材70の凹凸領域71Pは、車体61を識別する識別情報に基づいて形状が設定される。これにより、基材71の表面71aに設けられ塗装層72で覆われた凹凸状の凹凸領域71Pを検出することにより、外観において視認することが困難な状態で、塗装層72を傷つけることなく車体61の識別情報を得ることができる。
【0073】
また、本実施形態に係る自動車60において、識別情報は、車体61の車台番号を含んでもよい。従って、凹凸領域71Pを検出することにより、外観において視認することが困難な状態で、塗装層72を傷つけることなく車台番号を得ることができる。
【0074】
また、本実施形態に係る自動車60において、塗装板材70は、塗装層72が車体61の表面に配置されてもよい。この構成においては、凹凸領域71Pを改変しようとする場合、車体61の表面の塗装層72を除去する必要が生じる。車体61の表面の塗装層72を除去した場合、外部から容易に視認可能となる。これにより、凹凸領域71Pを改変した場合には、外部から容易に視認可能となる。
【0075】
また、本実施形態に係る自動車60において、車体61は、ボンネット64と、前部ドア65と、後部ドア66と、トランクドア67とを有し、塗装板材70は、車体61のうち、ボンネット64と、前部ドア65、後部ドア66、及びトランクドア67の少なくとも1つに用いられる。この場合、基材71に凹凸領域71Pを容易に形成することができる。
【0076】
また、本実施形態に係る自動車60において、塗装板材70の塗装層72は、基材71の表面71aに積層される電着層73を有し、電着層73は、凹部71bを埋めるように形成される。従って、塗装層72の表面72aを平坦に形成することができるため、外部から凹凸領域71Pを視認し難くすることができる。
【0077】
また、本実施形態に係る自動車60において、電着層73は、厚さ方向の寸法t1が基材71の表面71aから凹部71bの底部までの深さ方向の寸法t2よりも大きい。従って、電着層73において、凹部71bを埋める部分に凹凸が形成されるのを抑えることができる。
【0078】
本発明に係る検出システム100は、上記の自動車60に設けられる塗装板材70に対してテラヘルツ波Lを照射する照射装置20と、塗装板材70の塗装層72を透過し基材71の表面71aの凹凸領域71Pで反射したテラヘルツ波Lを検出して検出信号Q1を出力する検出装置30と、検出信号Q1に基づいて、凹凸領域71Pに対応する情報を抽出する制御装置40とを備える。
【0079】
従って、基材71の表面71aに形成される等間隔凹凸状の凹凸領域71Pが塗装層72で覆われる構成であっても、塗装層72に対してテラヘルツ波Lを照射し、表面71aで反射して塗装層72から出射したテラヘルツ波Lを検出することにより、当該凹凸領域71Pを、外観において視認することが困難な状態で検出することができる。
【0080】
また、本発明に係る検出システム100において、制御装置40は、検出信号Q1を整形し、整形後の検出信号Q2に基づいて凹凸領域71Pに対応する情報を抽出する。従って、塗装層72にテラヘルツ波Lを反射する異物が含まれる場合であっても、検出精度の低下を抑制できる。
【0081】
また、本発明に係る検出システム100において、塗装板材は、上記の自動車60に設けられる塗装板材70であり、制御装置40は、検出信号Q1に基づいて、凹凸領域71Pに対応する情報として識別情報を抽出する。従って、制御装置40により自動車60の識別情報を自動的に抽出することができるため、効率的に検出を行うことができる。
【0082】
また、本発明に係る検出システム100は、識別情報に対応する車体情報を記憶するサーバ50を更に備え、制御装置40は、抽出した識別情報に基づいて、サーバ50から車体情報を取得する。従って、取得した車体情報を用いて、自動車60に関するより高度な管理を行うことができる。
【0083】
本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。例えば、上記第2実施形態では、自動車60に用いられる塗装板材70を例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えば塗装板材10は、テラヘルツ波を反射する材料を用いて形成され、表面11aに等間隔凹凸状の凹凸領域11Pを有する基材11と、テラヘルツ波を透過する材料を用いて基材11の表面11aに形成され、少なくとも凹凸領域11Pを覆う塗装層12とを備える構成であれば、例えば時計のムーブメント、カメラのボディ等、他の製品に対しても適用可能である。
【0084】
また、上記実施形態では、凹凸領域11Pは、基材11の表面11aにレーザーマーカー等により加工して形成する場合を例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、凹凸領域として、予め等間隔凹凸状に形成した金属膜等を基材11の表面11aに添付する構成であってもよい。
【符号の説明】
【0085】
10,70 塗装板材
11b,71b 凹部
11,71 基材
11P,71P 凹凸領域
11Q パターン
11a,12a,71a,72a 表面
12,72 塗装層
13,20 照射装置
14,30 検出装置
15,40 制御装置
16,100 検出システム
41 検出制御部
42 整形部
43 抽出部
44 取得部
50 サーバ
51 車体情報記憶部
60 自動車
61 車体
62 走行装置
63 フレーム
64 ボンネット
65 前部ドア
66 後部ドア
67 トランクドア
71c 裏面
73 電着層
74 中塗り層
75 ベース層
76 クリア層
θ 角度
C 管理センター
D 検出場所
G 検出ゲート
L テラヘルツ波
N ネットワーク
Q1,Q2 検出信号
Q1a 部分
V1,V2 電圧値
d,t1,t2,t3,t4 寸法
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8