(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-07
(45)【発行日】2022-01-21
(54)【発明の名称】デジタル・ビデオレコーディングおよび調節可能なリマインダーを備える双方向性テレビ・システム
(51)【国際特許分類】
H04N 21/482 20110101AFI20220114BHJP
H04N 21/433 20110101ALI20220114BHJP
H04N 21/231 20110101ALI20220114BHJP
H04N 5/761 20060101ALI20220114BHJP
H04N 5/775 20060101ALI20220114BHJP
H04N 5/765 20060101ALI20220114BHJP
【FI】
H04N21/482
H04N21/433
H04N21/231
H04N5/761
H04N5/775
H04N5/765
(21)【出願番号】P 2019117124
(22)【出願日】2019-06-25
(62)【分割の表示】P 2017095291の分割
【原出願日】2004-01-30
【審査請求日】2019-06-25
(32)【優先日】2003-01-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】514320050
【氏名又は名称】ロヴィ ガイズ, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】マイケル ディー. エリス
【審査官】松元 伸次
(56)【参考文献】
【文献】特開平06-180894(JP,A)
【文献】特開2002-185941(JP,A)
【文献】特開2002-199318(JP,A)
【文献】特開2002-185931(JP,A)
【文献】特開2001-128076(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N5/76-5/775
5/80-5/956
7/10
7/14-7/173
7/20-7/56
21/00-21/858
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象のテレビ番組を双方向性番組ガイドのユーザに提供する方法であって、前記方法は、
対象のテレビ番組のユーザ選択をユーザに対してローカルの第1のユーザ装置で受信することであって、前記テレビ番組は、スケジュールされた放送時間を有する、ことと、
前記スケジュールされた放送時間の開始時に前記選択された対象のテレビ番組を前記ユーザが前記第1のユーザ装置で視聴しているかどうかを決定することと、
前記スケジュールされた放送時間の開始時に前記選択された対象のテレビ番組を前記ユーザが視聴していないと決定することに基づいて、前記スケジュールされた放送時間の開始後に、前記第1のユーザ装置に対してリモートのサーバに設置されたネットワーク・ベース・ビデオレコーダのユーザのパーソナルファイル空間に格納された前記選択された対象のテレビ番組の録画が表示されるようにすることであって、前記ユーザのパーソナルファイル空間は、前記ユーザがアクセス可能であるが他のユーザがアクセス可能でない録画を格納する、ことと、
前記ユーザに対してローカルの第2のユーザ装置で前記ユーザのパーソナルファイル空間に格納された前記録画へのアクセスを提供することと、
前記テレビ番組に対して、所定の閾値よりも高い回数の再生要求を受信することに応答して、前記録画
を保管することと
を含む、方法。
【請求項2】
前記選択されたテレビ番組の録画が表示されるようにすることは、
前記ネットワーク・ベース・ビデオレコーダを用いて、前記対象のテレビ番組を録画することと、
前記録画された番組を後の時間に前記ユーザが視聴することを可能にすることと
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ネットワーク・ベース・ビデオレコーダの前記ユーザのパーソナルファイル空間に格納された前記選択されたテレビ番組の録画が表示されるようにすることは、
前記対象の番組を後の時間に前記ユーザが視聴することに対するリマインダーを設定することを可能にすることをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
対象のテレビ番組を双方向性番組ガイドのユーザに提供するシステムであって、
対象のテレビ番組のユーザ選択をユーザに対してローカルの第1のユーザ装置で受信する手段であって、前記テレビ番組は、スケジュールされた放送時間を有する、手段と、
前記スケジュールされた放送時間の開始時に前記選択された対象のテレビ番組を前記ユーザが前記第1のユーザ装置で視聴しているかどうかを決定する手段と、
前記スケジュールされた放送時間の開始後に、前記第1のユーザ装置に対してリモートのサーバに設置されたネットワーク・ベース・ビデオレコーダのユーザのパーソナルファイル空間に格納された前記選択された対象のテレビ番組の録画が表示されるようにする手段であって、前記選択された対象のテレビ番組の録画は、前記スケジュールされた放送時間の前記開始時に前記選択された対象のテレビ番組を前記ユーザが視聴していないと決定することに基づいて表示され、前記ユーザのパーソナルファイル空間は、前記ユーザがアクセス可能であるが他のユーザがアクセス可能でない録画を格納する、手段と、
前記ユーザに対してローカルの第2のユーザ装置で前記ユーザのパーソナルファイル空間に格納された前記録画へのアクセスを提供する手段と、
前記テレビ番組に対して、所定の閾値よりも高い回数の再生要求を受信することに応答して、前記録画
を保管する手段と
を含む、システム。
【請求項5】
前記選択されたテレビ番組の録画が表示されるようにする手段は、
前記ネットワーク・ベース・ビデオレコーダを用いて、前記対象のテレビ番組を録画する手段と、
前記録画された番組を後の時間に前記ユーザが視聴することを可能にする手段と
を含む、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記ネットワーク・ベース・ビデオレコーダの前記ユーザのパーソナルファイル空間に格納された前記選択されたテレビ番組の録画が表示されるようにする手段は、
前記対象の番組を後の時間に前記ユーザが視聴することに対するリマインダーを設定することを可能にする手段をさらに含む、請求項4に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(発明の背景)
本発明は、テレビ・システム、さらに具体的には、ネットワーク・ベース又はローカル・パーソナル・ビデオレコーダ機能と、その機能を使ってプログラム・リマインダーを再スケジュールする能力とを備えた双方向性テレビ番組案内システムのような双方向性テレビ・システムに関する。
【背景技術】
【0002】
双方向性テレビ・システムを使って、双方向性テレビ番組リスト内容の画面をユーザに提示する双方向性テレビ番組案内を提供することができる。双方向性テレビ・システムを使って、ペイ・パー・ビュー及びビデオ・オン・デマンド・サービス、ウエブ・ブラウズ・サービス、ゲーム、ホームショッピング、及び他の双方向性の機能をユーザに提供することができる。
【0003】
典型的な双方向性テレビ・システムにおいて、ユーザは、セットトップボックス又は他の装置を自宅に設置し、これにより、リモート制御装置又は他のユーザ・インタフェースを使って交信する。コンピュータ使用環境において、ユーザは、双方向性テレビ番組案内ウエブサイトにアクセスすることができる。
【0004】
パーソナル・ビデオレコーダ・プラットホームで、双方向性テレビ番組案内を提供することができる。典型的なパーソナル・ビデオレコーダは、ユーザのテレビで再生可能なデジタルビデオ・レコーディングを格納するためのハードディスクを備える。また、ケーブル・システムのヘッドエンドにある装置を使って、ビデオレコーダ機能を備えることもできる。このタイプのネットワーク・ベースのビデオレコーダでは、ユーザは、ヘッドエンドの装置に対し、ビデオ・レコーディング及び再生機能の実施を命令することができる。
【0005】
ユーザが、双方向性テレビ・システムのビデオ・レコーディング機能を使って、番組視聴及び番組リマインダーの再スケジュールをできることが望ましい。
【0006】
また、双方向性テレビ・システムにおいて、ネットワーク・ベース又はローカル・パーソナル・ビデオレコーダのコンテントの保管を管理する際に、特定のテレビ番組へのアクセスを保持することが望まれているのかに関する情報を収集し、活用できるようにすることが望ましい。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
(本発明の要旨)
本発明に従って、ネットワーク・ベース又はローカル・パーソナル・ビデオレコーダ機能をサポートする双方向性テレビ・システムを提供する。ユーザは、双方向性テレビ番組案内又は他の双方向性テレビ・アプリケーションを使って、来るテレビ放送番組のレコーディングをスケジュールすることができる。テレビ放送番組を、ネットワーク装置(例、ケーブルシステムのヘッドエンド又はネットワークの他の場所のサーバ)又はローカル装置(ローカル・パーソナル・ビデオレコーダ)に録画することができる。ユーザは、システムのネットワーク・ベース又はローカル・パーソナル・ビデオレコーダ機能を使って、ユーザに向けて、録画された特定の番組をユーザの装置上に再生することを要求することができる。
【0008】
必要に応じ、ネットワーク又はローカル・パーソナル・ビデオレコーダに、番組を自動的に録画させることができる。各々のユーザに対し、個別の番組コピーを「本当の」すなわち「実際の」コピーとして保管することができ、あるいは、一つ以上の共用コピーを中央に保管して、「バーチャル」コピーの形でユーザに提供することもできる。また、「実際の」コピーをローカル・パーソナル・ビデオレコーダ又は他の適当なローカル装置に格納することもできる。
【0009】
各ユーザには、録画された又は保管されたユーザの番組内容収集を反映する個人用領域が提供される。コピーが中央に保持される環境においては、各ユーザの個人用領域に、そのユーザのバーチャル・レコーディング又は番組コピーのリストを含めることができる。各ユーザに対し、ネットワーク・ベース又はローカルで、録画番組コピーが個別に作成される環境においては、各ユーザの個人用領域に、実際のレコーディング又は番組のコピーを含めることができる。
【0010】
ユーザは、双方向性テレビ・アプリケーションを使って、興味のある番組のリマインダーを設定することができる。例えば、ユーザは、その週の後日に放送される予定の番組に対してリマインダーを設定することができる。その番組の放送予定時間の直前に、ユーザに、所望番組がまもなく放送されることを注意するリマインダーを提示することができる。
【0011】
システムのネットワーク・ベース又はローカル・パーソナル・ビデオレコーダの機能を使って、ユーザは、番組の放送予定時間でない時間にその番組を視聴することができる。このような機能を用いて、ユーザが、興味のある番組をリマインダーに設定し、放送予定時間以外の時間にネットワークから入手できれば、ユーザは、視聴時間及び付随するリマインダー・メッセージの受信時間を元の放送時間より後に選択する機会を得ることができる。例えば、ユーザは、オンスクリーン・オプションを提供され、これにより、たとえその時点で番組の放送予定がなくても、所望の番組に対するリマインダー時間を選定することができる。また、ユーザが選択する場合、ユーザが番組を見損ねた場合に、ユーザの個人用領域に番組のコピーを保存することをシステムに命令するオプションを提供することができる。
【0012】
ネットワーク又はローカル記憶装置を効率的に使用するために、興味の程度がより低い、又は特に時間依存性のある(例、毎晩のニュース番組)をネットワーク・ベース又はローカル・パーソナル・ビデオレコーダに保持する時間を、より興味のある又は時間依存性の低い(例、人気コメディ番組)ものよりも短くすることができる。これにより、視聴希望がより低い番組を削除することができ、他の用途のための格納スペースを空けることができる。
【0013】
添付図面及び以下の好適実施形態の詳細説明によって、本発明のさらなる特色、その性質及び様々な利点がさらに明らかとなろう。
例えば、本発明は、以下を提供する。
(項目1)
双方向性テレビ・システムにおいて、ユーザに向けて、ネットワーク・ベースの装置から通信経路を介してユーザ装置にテレビ番組を配信する、双方向性テレビ・アプリケーションを用いる方法であって、前記ネットワーク・ベース装置、前記ユーザ装置及び前記双方向性テレビ・アプリケーションを使ってテレビ番組内容を録画するビデオレコーダを実行するために用いられ、前記方法は、
所定ユーザの前記ユーザ装置に、前記ユーザが興味のあるテレビ番組に対してリマインダーを設定することのできるオンスクリーン・オプションを表示すること、なお、前記興味あるテレビ番組は放送予定時間を有し、前記オンスクリーン・オプションによって、前記ユーザは、リマインダーを前記放送予定時間又はそれより後時間のうち前記興味あるテレビ番組の放送予定のない時間に設定することができるものとすることと、
前記興味あるテレビ番組に対する前記リマインダーを、前記ユーザ装置に表示することと、
前記ユーザが、前記表示されたリマインダーに応じ、前記ビデオレコーダを使用して、前記興味のあるテレビ番組のコピーを前記ビデオレコーダから前記ディスプレー上に再生することができるようにすることと
を含む方法。
(項目2)
項目1に記載の前記方法であって、前記双方向性テレビ・システムは、テレビ配信施設にあるサーバを含み、前記方法は、前記ユーザが、前記サーバから前記興味あるテレビ番組の前記コピーを再生するよう前記ビデオレコーダに対し命令することを選択できるオンスクリーン・オプションを前記リマインダーと共に表示することをさらに含む方法。
(項目3)
項目1に記載の前記方法であって、
前記ビデオレコーダを使って、所定のテレビ配信施設を通して前記ユーザ装置に配信された少なくとも前記テレビ番組の少なくとも一部のコピーを保持すること、及び
前記双方向性テレビ・アプリケーションを使って、番組の保持希望に関する情報を収集し、これにより、前記コピーの保持期限を決定すること
をさらに含む方法。
(項目4)
項目1に記載の前記方法であって、前記ビデオレコーダは少なくとも前記テレビ番組の一部のコピーを保持し、前記方法は、保持された所定テレビ番組のコピーを、前記ネットワーク装置の個人用領域、又は前記ユーザ装置のローカル・パーソナル・ビデオレコーダの中に保管するための機会をユーザに提供するオンスクリーン・オプションを前記ユーザ装置に表示することをさらに含む方法。
(項目5)
項目1に記載の前記方法であって、ユーザに対し前記興味のあるテレビ番組を直ちに視聴する機会を提供するオンスクリーン・オプションを前記リマインダーと共に表示することをさらに含む方法。
(項目6)
項目5に記載の前記方法であって、前記興味あるテレビ番組を直ちに視聴する機会を前記ユーザに提供する前記オンスクリーン・オプションを前記ユーザが選択したときに、前記双方向性テレビ・アプリケーションを使って、前記ユーザ装置を所定のテレビチャンネルに同調させることをさらに含む方法。
(項目7)
項目5に記載の前記方法であって、前記興味のあるテレビ番組を直ちに視聴する機会を前記ユーザに提供する前記オンスクリーン・オプションを前記ユーザが選択したときに、前記ビデオレコーダを使って、前記興味あるテレビ番組を再生することをさらに含む方法。
(項目8)
項目1に記載の前記方法であって、前記ユーザに、前記リマインダーを後の時間に再スケジュールする機会を提供するオンスクリーン・オプションを前記リマインダーと共に表示することをさらに含む方法。
(項目9)
項目1に記載の前記方法であって、前記ユーザに、前記興味のあるテレビ番組を前記ネットワーク装置の個人用領域又は前記ユーザ装置のローカル・パーソナル・ビデオレコーダに保管する機会を提供するオンスクリーン・オプションを前記リマインダーと共に表示することをさらに含む方法。
(項目10)
項目1に記載の前記方法であって、前記興味のあるテレビ番組のコピーを、前記ユーザがそのテレビ番組を見損ねた場合に、前記ネットワーク装置の個人用領域又は前記ユーザ装置のローカル・パーソナル・ビデオレコーダ中に自動的に保存することを、前記双方向性テレビ・アプリケーションに対して命令する機会を前記ユーザに提供することをさらに含む方法。
(項目11)
項目10に記載の前記方法であって、前記ユーザが前記テレビ番組を見損ねた場合に前記コピーを保存することは、前記ネットワーク・ベース装置又は前記ユーザ装置にすでに格納されている前記番組のコピーを保管することを含む、方法。
(項目12)
項目10に記載の前記方法であって、前記ユーザが前記テレビ番組を見損ねた場合に前記コピーを保存することは、前記ビデオレコーダを使って前記テレビ番組のコピーを録画することを含む、方法。
(項目13)
双方向性テレビ・システムで用いられ、ネットワーク・ベース装置からユーザに向け通信経路を介してユーザ装置にテレビ番組を配信するために、双方向性テレビ・アプリケーションが使われる前記ユーザ装置であって、前記ネットワーク・ベース装置、前記ユーザ装置及び前記双方向性テレビ・アプリケーションは、テレビ番組内容を録画するビデオレコーダを実行するために用いられ、各ユーザの前記ユーザ装置は、
制御回路と、
前記制御回路にユーザ入力を供給する環境を前記ユーザに提供するユーザ入力インタフェースと、
前記テレビ番組を表示するためのディスプレーと
を含み、前記制御回路、ユーザ入力インタフェース、及びディスプレーは、
前記ユーザが興味のあるテレビ番組に対してリマインダーを設定することのできるオンスクリーン・オプションを前記ユーザに対して前記ディスプレー上に表示し、前記興味のあるテレビ番組は放送予定時間を有し、前記オンスクリーン・オプションによって、前記ユーザは、リマインダーを、その放送予定時間、又はそれより後の時間のうち前記興味のあるテレビ番組の放送が予定されていない時間に設定することができる、
前記興味のあるテレビ番組に対する前記リマインダーを前記ディスプレー上に表示し、
前記ユーザが、前記表示されたリマインダーに応答して、前記ビデオレコーダを使って、前記興味のある番組のコピーを前記ビデオレコーダから前記ディスプレー上に再生できる
ように構成されている、装置。
(項目14)
項目13に記載の前記ユーザ装置であって、前記双方向性テレビ・システムはテレビ配信施設とつながるサーバを含み、前記制御回路、ユーザ入力インタフェース、及びディスプレーは、前記ユーザが前記ビデオレコーダに対し前記興味のあるテレビ番組を前記サーバ向けに再生する命令を選択することのできるオンスクリーン・オプションを前記リマインダーと共に表示するようにさらに構成されている、装置。
(項目15)
項目13に記載の前記ユーザ装置であって、前記制御回路、ユーザ入力インタフェース、及びディスプレーは、前記ビデオレコーダを使って、所定のテレビ配信施設を通して前記ユーザ装置に配信されるテレビ番組の少なくとも一部のコピーを自動的に保存するようにさらに構成され、前記コピーの保持期間は、前記双方向性テレビ・アプリケーションを使って収集された、番組の保持希望に関する情報に基づいて決められる、装置。
(項目16)
項目13に記載の前記ユーザ装置であって、前記制御回路、ユーザ入力インタフェース、及びディスプレーは、保持されている所定のテレビ番組のコピーを、前記ネットワーク装置の個人用領域又は前記ユーザ装置のローカル・パーソナル・ビデオレコーダの中に保管する機会を前記ユーザに提供するためのオンスクリーン・オプションを前記ユーザ装置上に表示するよう、さらに構成されている、装置。
(項目17)
項目13に記載の前記ユーザ装置であって、前記制御回路、ユーザ入力インタフェース、及びディスプレーは、前記興味のあるテレビ番組を直ちに視聴する機会を前記ユーザに提供するオンスクリーン・オプションを前記リマインダーと共に表示するようさらに構成されている、装置。
(項目18)
項目17に記載の前記ユーザ装置であって、前記制御回路、ユーザ入力インタフェース、及びディスプレーは、前記興味のあるテレビ番組を直ちに視聴する機会を前記ユーザに提供する前記オンスクリーン・オプションを前記ユーザが選択したときに、前記双方向性テレビ・アプリケーションを使って、前記ユーザ装置を所定のテレビチャンネルに同調させるようさらに構成されている、装置。
(項目19)
項目17に記載の前記ユーザ装置であって、前記制御回路、ユーザ入力インタフェース、及びディスプレーは、前記興味のあるテレビ番組を直ちに視聴する機会を前記ユーザに提供する前記オンスクリーン・オプションを前記ユーザが選択したときに、前記ビデオレコーダを使って前記興味のあるテレビ番組を再生するようさらに構成されている、装置。
(項目20)
項目13に記載の前記ユーザ装置であって、前記制御回路、ユーザ入力インタフェース、及びディスプレーは、前記リマインダーを、後の時間に再スケジュールする機会を前記ユーザに対し提供するオンスクリーン・オプションを前記リマインダーと共に表示するようさらに構成されている、装置。
(項目21)
項目13に記載の前記ユーザ装置であって、前記制御回路、ユーザ入力インタフェース、及びディスプレーは、前記興味のあるテレビ番組を、前記ネットワーク装置の個人用領域、又は前記ユーザ装置のローカル・パーソナル・ビデオレコーダに保管する機会をユーザに提供するオンスクリーン・オプションを前記リマインダーと共に表示するようさらに構成されている、装置。
(項目22)
項目13に記載の前記ユーザ装置であって、前記制御回路、ユーザ入力インタフェース、及びディスプレーは、前記ユーザが前記興味のあるテレビ番組を見損ねた場合には、そのテレビ番組のコピーを、前記ネットワーク装置の個人用領域又は前記ユーザ装置のローカル・パーソナル・ビデオレコーダ中に自動的に保存することを、前記双方向性テレビ・アプリケーションに対して命令する機会を前記ユーザに提供するようさらに構成されている、装置。
(項目23)
項目22に記載の前記ユーザ装置であって、前記制御回路、ユーザ入力インタフェース、及びディスプレーは、前記ユーザが前記テレビ番組を見損ねた場合に、すでにネットワーク・ベースの装置又はユーザ装置に格納されている前記番組のコピーを保管することによって前記コピーを確保するようさらに構成されている、装置。
(項目24)
項目22に記載の前記ユーザ装置であって、前記制御回路、ユーザ入力インタフェース、及びディスプレーは、前記ユーザが前記テレビ番組を見損ねた場合に、前記ビデオレコーダを使って前記テレビ番組のコピーを録画することによって前記コピーを確保するようさらに構成されている、装置。
(項目25)
双方向性番組案内のユーザに対し、興味のあるテレビ番組を提供する方法であって、
前記ユーザが、前記双方向性番組案内を使って、前記興味のあるテレビ番組を選択できるようにすることと、
前記ユーザが、前記興味のあるテレビ番組を、その放送予定時間に視聴することができるようにすることと、
前記視聴者が、前記興味のあるテレビ番組をその放送予定時間に見ない場合には、前記ユーザが後で視聴するために、前記興味のあるテレビ番組のレコーディングを提供することと
を含む方法。
(項目26)
項目25の前記方法であって、
前記視聴者が、前記興味のあるテレビ番組をその放送予定時間に見る場合には、前記ユーザが後で視聴するための前記興味のあるテレビ番組のレコーディングを提供しないことをさらに含む方法。
(項目27)
項目25の前記方法であって、前記テレビ番組のレコーディングを提供するステップは、
ビデオレコーダを使って前記興味のあるテレビ番組をレコーディングすること、及び
前記ユーザが、録画された番組を後の時間に視聴することができるようにすること
を含む方法。
(項目28)
項目25の前記方法であって、前記テレビ番組のレコーディングを提供するステップは、
前記ユーザが、前記興味のある番組を後の時間に視聴するため、リマインダーを設定できるようにすること
をさらに含む方法。
(項目29)
複数のユーザに対し、複数のテレビ番組のレコーディングへのアクセスを、いろいろな長さの期間、提供する方法であって、
システムの操作者は、前記複数のテレビ番組中の種々の番組又は番組のグループに対し異なる保持基準を定めて、前記レコーディングを提供できるようにすることと、
前記システムを使って、前記複数のテレビ番組を自動的にレコーディングすることと、
前記システムの前記複数のユーザは、前記番組又はそのグループに対して定められた前記保持基準に基づく期間中、前記複数の録画番組のどれでも再生することができるようにすることと
を含む方法。
(項目30)
項目29の前記方法であって、前記保持基準は、前記種々の番組又は番組のグループについて収集された情報に基づいている、方法。
(項目31)
項目30の前記方法であって、前記収集された情報は、前記種々の番組又は番組のグループが録画される頻度、前記種々の番組又は番組のグループが再生される頻度、及びユーザ・サーベイからなる群から選定された情報を包含する、方法。
(項目32)
複数のユーザに対し、複数のテレビ番組のレコーディングへのアクセスを、いろいろな長さの期間、提供する方法であって、
前記番組又は前記番組のグループに対する人気情報を収集することと、
前記システムを使って、前記複数のテレビ番組を自動的にレコーディングすることと、
前記システムの前記複数のユーザが、前記番組又はそのグループについて収集された前記人気情報に基づいた期間中、前記複数の録画番組のどれでも再生することができるようにすることと
を含む方法。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】
図1は、本発明による双方向性テレビ・システムの具体例の図である。
【
図2】
図2は、本発明によるユーザ・テレビ装置の具体例の図である。
【
図3】
図3は、本発明による別のユーザ・テレビ装置の具体例の図である。
【
図4】
図4は、本発明によるリモート制御装置の具体例の図である。
【
図5】
図5は、本発明によるユーザ・コンピュータ装置の具体例の図である。
【
図6】
図6は、本発明によるユーザ装置の一般的な具体例の図である。
【
図7】
図7は、本発明によるメニュー画面の具体例を示す。
【
図8】
図8は、本発明による番組案内画面の具体例を示す。
【
図9】
図9は、本発明に従って、現チャンネルについての番組リスト内容情報を含むフリップ・バナーを、どのように現チャンネルの映像上にオーバーレイとして表示できるかを示す、ディスプレー画面の具体例である。
【
図10】
図10は、本発明に従って、現チャンネルと異なるチャンネルについての番組リスト内容情報を含むブラウズ・バナーを、どのように現チャンネルの映像にオーバーレイとして表示することができるかを示す、ディスプレー画面の具体例である。
【
図11】
図11は、本発明による番組案内画面の具体例を示す。
【
図12】
図12は、本発明に従って、双方向性テレビ・アプリケーションは、どのように番組リマインダーを設定する機会をユーザに提供することができるかを示すディスプレー画面の具体例である。
【
図13】
図13は、本発明に従って、リマインダーをユーザにどのように提供するかを示すディスプレー画面の具体例である。
【
図14】
図14は、本発明に従って、ビデオ・オン・デマンド・コンテントのカテゴリーを選択するために使うことのできるビデオ・オン・デマンド・メニューの具体例を示すディスプレー画面である。
【
図15】
図15は、本発明に従って、所望の種類の映画を探すために使うことのできるビデオ・オン・デマンド・メニュー画面の具体例を示すディスプレー画面である。
【
図16】
図16は、本発明に従って、興味のあるビデオ・オン・デマンドのタイトルを選定するために使うことのできるタイトル・メニューの具体例を示す。
【
図17a】
図17aは、本発明に従って、ビデオ・オン・デマンド・コンテントにアクセスするために使うことのできるビデオ・オン・デマンド情報画面の具体例である。
【
図17b】
図17bは、本発明に従って、ビデオ・オン・デマンド・コンテントにアクセスするために使うことのできるビデオ・オン・デマンド情報画面の具体例である。
【
図18】
図18は、本発明に従って、ユーザに対しビデオ・オン・デマンド・コンテントを表示する中で、ビデオ・オン・デマンドの再生制御機能をどのように表示できるかを示すディスプレー画面の具体例である。
【
図19a】
図19aは、本発明に従って、双方向リストの中にユーザのスケジュールしたレコーディングをどのように表示し選択するかを示すディスプレー画面の具体例である。
【
図19b】
図19bは、本発明に従って、双方向リストの中にユーザのスケジュールしたレコーディングをどのように表示し選択するかを示すディスプレー画面の具体例である。
【
図20a】
図20aは、本発明に従って、双方向リストからユーザのレコーディングをどのように表示し、選択するかを示すディスプレー画面の具体例である。
【
図20b】
図20bは、本発明に従って、双方向リストからユーザのレコーディングをどのように表示し、選択するかを示すディスプレー画面の具体例である。
【
図21】
図21は、本発明に従って、ユーザに対し、
図18のリストから選定したレコーディングの映像をどのよう表示することができるかを示すディスプレー画面の具体例である。
【
図22】
図22は、ユーザが所望の番組のレコーディングをスケジュールできるオプションを、どのようにユーザに提供できるかを示すディスプレー画面の具体例である。
【
図23a】
図23aは、本発明に従って、所定の番組に対し、ユーザがどのようにパレンタル・コントロールを設定できるかを示すディスプレー画面の具体例である。
【
図23b】
図23bは、本発明に従って、所定の番組に対し、ユーザが時間ベースのパレンタル・コントロール設定を生成することにより、どのようにコンテントを阻止できるかを示すディスプレー画面の具体例である。
【
図24】
図24は、ユーザに対し、本発明のネットワーク・ベース又はローカル・パーソナル・ビデオレコーダの機能を使って、所望テレビ番組の視聴を再スケジュールする機会をどのように提供することができる示すディスプレー画面の具体例である。
【
図25】
図25は、ユーザに対し、本発明のネットワーク・ベース又はローカル・パーソナル・ビデオレコーダの機能を使って、所望テレビ番組の視聴を再スケジュールする機会を提供することができる別のやり方を示すディスプレー画面の具体例である。
【
図26】
図26は、ユーザに対し、本発明のネットワーク・ベース又はローカル・パーソナル・ビデオレコーダの機能を使って、所望テレビ番組の視聴を再スケジュールする機会を提供することができるさらに別のやり方を示すディスプレー画面の具体例である。
【
図27】
図27は、本発明に従って、「後で見る」オプション及び「個人用領域に保管」オプションのようなオプションを含む番組リマインダーをどのように提供することができるかを示すディスプレー画面の具体例である。
【
図28】
図28は、本発明に従って、ユーザに対し、
図27の「後で見る」オプションのようなオプションを選択した後、新たな視聴時間をスケジュールするためのオプションをどのように提供することができるかを示すディスプレー画面の具体例である。
【
図29】
図29は、本発明に従って、実質上すべての放送番組が録画されているネットワーク・ベース又はローカル・パーソナル・ビデオレコーダ環境における、リマインダー及び視聴の再スケジュール取扱いに関わる具体的なステップ例のフローチャートである。
【
図30】
図30は、本発明に従って、一部の放送番組が録画されているネットワーク・ベース又はローカル・パーソナル・ビデオレコーダ環境における、リマインダー及び視聴再スケジュール取扱いに関わる具体的なステップ例のフローチャートである。
【
図31】
図31は、本発明に従って、ユーザ要求に基づき放送番組が録画されているネットワーク・ベース又はローカル・パーソナル・ビデオレコーダ環境における、リマインダー及び視聴再スケジュール取扱いに関わる具体的なステップ例のフローチャートである。
【
図32】
図32は、本発明に従って、ネットワーク又はローカルPVR上のユーザの個人用領域中の保管コンテントを番組カテゴリーに沿ってどのように編成することができるかを示すディスプレー画面の具体例である。
【
図33】
図33は、本発明に従って、特定番組の保持希望に関する情報を使い、どの番組を削除し、どの番組を記憶装置に保持するかを決めることに関わる具体的なステップ例のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
(好適な実施形態の詳細な説明)
本発明による双方向性テレビ・システム10の具体例を
図1に示す。テレビ番組内容及びデジタル音楽のようなコンテントを、番組内容発信元12から、通信経路16を使ってテレビ配信施設14のようなテレビ配信施設に供給することができる。番組内容発信元12は、テレビ及び音楽プロダクション・スタジオ等のような、テレビ及び音楽番組の任意の妥当な発信元とすることができる。
【0016】
テレビ配信施設14は、ケーブル・システムのヘッドエンド、人工衛星テレビ配信施設、テレビ放送施設、又はテレビ及び音楽番組をユーザに配信するための他の任意の妥当な施設とすることができる。一般に、システム10の中には数多くのテレビ配信施設14があるが、図面が複雑になりすぎることを避けるために、
図1には一つだけを示している。
【0017】
通信経路16は、人工衛星経路、光ファイバー経路、ケーブル経路、又は他のどのような有線又は無線経路、もしくはこのような経路の組合せとすることができる。
【0018】
テレビ配信施設14を、様々なユーザ設備装置に18に接続することができる。このようなユーザ装置18を、例えば、ユーザの家庭に設置することができる。ユーザ装置18には、ユーザのテレビ装置20又はユーザのコンピュータ装置22を含めることができる。
【0019】
ユーザ装置には、通信経路26、27及び28のような通信経路を介してテレビ配信施設14からテレビ及び音楽番組内容ならびに他の情報を受信することができる。また、ユーザ装置は、経路26、27及び28を介してテレビ配信施設14に信号を送信することができる。経路26、27及び28は、ケーブル又は他の有線接続、無線接続(例、放送又は他の無線信号)、人工衛星リンク等とすることができる。
【0020】
データソース30に、放送予定時間、タイトル、チャンネル、評価情報(例、保護者による評価及び評論家による評価)、タイトル番組の詳細説明、分野又はカテゴリー情報(例、スポーツ、ニュース、映画等)のようなテレビ番組スケジュール情報をユーザに提供するために用いられる番組リスト内容データベースを含めることができる。また、データソース30を使って、広告(例、番組案内広告及び他の双方向性テレビ・アプリケーションの広告、)スポーツ得点、株式情報、ニュース、天気予報等のようなリアルタイム・データを提供することができる。
図1中でデータソース30は単一のボックスとして描かれているが、一つ以上の場所にある装置を使って、
図1のデータソース30及び他のシステム構成要素を構成することができる。図面が複雑になりすぎるのを避けるために、
図1では諸システム構成要素をそれぞれ単一のボックスとして描いている。
【0021】
データソース30は、通信経路32を介して、番組スケジュール情報及び他のデータをテレビ配信施設14に提供し、そこから経路26、27及び28を介して関連するユーザ装置に配信することができる。通信経路32は、人工衛星通信経路又は他の無線経路、光ファイバー又は他の有線通信経路、インターネット通信対応経路、これら経路の組合せ等のような、任意の妥当な通信経路とすることができる。データソース30は、番組スケジュール情報及び他のデータを、経路38、通信ネットワーク34、及び経路42を介してユーザ装置18のユーザに提供することができる。経路42は、電話回線、ケーブル経路、光ファイバー経路のような有線経路、人工衛星経路、無線経路、これらの経路の組合せ、又は他の任意の妥当な経路とすることができる。
【0022】
番組スケジュール情報を使い、ユーザ・テレビ装置及びパーソナルコンピュータのようなユーザ設備装置によって、ユーザに対しデジタル音楽に関する番組リスト内容と情報とを表示することができる。双方向性テレビ番組案内アプリケーション又は他の適切なアプリケーションを使って、このような情報をユーザのディスプレーに表示することができる。
【0023】
サーバ36のような通信ネットワーク34に接続されたサーバを使って、オンライン番組案内及び他の双方向性テレビ・サービスを提供することができる。サーバ36は、通信経路38、通信ネットワーク34、及び通信経路40を介して、データソース30から番組スケジュール情報及び他のデータを受信することができる。経路38及び40は、人工衛星経路、光ファイバー経路、有線経路等とすることができる。通信ネットワーク34は、インターネット、公衆交換電話網、パッケト・ベースのネットワーク等のような、任意の妥当な通信ネットワークとすることができる。
【0024】
ユーザ装置18は、通信経路42を介して、サーバ36からのオンライン番組案内情報及び他の情報にアクセスすることができる。また、ユーザ装置18は、通信経路26、テレビ配信施設14、及び通信経路44を経由して、サーバ36のオンライン番組案内情報及び他のサービスにアクセスすることができる。例えば、ユーザ装置18は、ケーブル・モデム又は他の適切な装置を使って、テレビ配信施設14と交信することができる。テレビ配信施設14は、有線経路、ケーブル経路、光ファイバー経路、人工衛星経路等のような、任意の妥当な経路44を介して通信ネットワーク34と交信することができる。
【0025】
ユーザ・テレビ装置20及びユーザ・コンピュータ装置22のようなユーザ装置は、同様な構成を用いてオンライン番組案内及びサーバ36にアクセスすることができる。ユーザ・テレビ装置20は、通信経路46を使って、又は経路27とテレビ配信施設14と経路44とを使ってオンライン番組案内及びサーバ36にアクセスすることができる。ユーザ・コンピュータ装置22は、通信経路48を使って、又は経路28とテレビ配信施設14と経路44とを使ってオンライン番組案内及びサーバ36にアクセスすることができる。経路46及び48は、有線経路、ケーブル経路、光ファイバー経路、人工衛星経路、無線経路、これらの経路の組み合わせ等のような、任意の妥当な経路とすることができる。
【0026】
番組案内アプリケーション機能及び他の双方向性テレビ・アプリケーションの機能を、サーバ36、及び、サーバ56のような通信ネットワーク34に接続された他のサーバを使ってサポートすることができる。また、サービス・プロバイダ50のような一つ以上のサービス・プロバイダのサーバ又は他の適切な装置によって、双方向性テレビ・アプリケーションをサポートすることもできる。例えば、サービス・プロバイダ50のような、販売代理機能、注文履行機能、口座維持管理機能、及び双方向性ホームショッピング機能に対応するための他の装備を有するサービス・プロバイダは、ホームショッピング・サービスをサポートすることができる。ユーザ装置を用いて実行されるホームショッピング・アプリケーションを使って、これらの機能をユーザに提供するサービス・プロバイダにアクセスすることができる。ユーザ装置は、テレビ配信施設14及び通信経路52を経由して、又は通信ネットワーク34及び通信経路54を経由して、サービス・プロバイダ50にアクセスすることができる。経路52及び54のような通信経路は、有線経路、ケーブル経路、光ファイバー経路、人工衛星経路、無線経路、これらの経路の組み合わせ等のような、任意の妥当な経路とすることができる。
【0027】
双方向性テレビ・アプリケーションの別の例として、ホームバンキングがある。サービス・プロバイダ50のような施設の要員を使ってホームバンキング・サービスをサポートすることができる。ユーザ装置を用いて実行される双方向性ホームバンキング・アプリケーションは、テレビ配信施設14及び通信経路52を経由して、又は通信ネットワーク34及び通信経路54を経由して、ホームバンキング・サービスにアクセスすることができる。
【0028】
必要に応じ、ネットワーク・ベース・ビデオレコーダ又はビデオ・オン・デマンド・アプリケーションのような双方向性テレビ・アプリケーションを、サーバ56、サーバ36、又はサービス・プロバイダ50の装置を使ってサポートすることができる。ビデオ・オン・デマンドのコンテント及びネットワーク・ベース・ビデオレコーダ構成を使って録画されたビデオを、サーバ56又はサーバ36に又はサービス・プロバイダ50に格納し、ユーザが要求したときに、ユーザ装置に提供することができる。双方向性テレビ・アプリケーションを使って、パーソナル・ビデオレコーダ(デジタル・ビデオレコーダとも呼ばれる)の機能をサポートすることができ、これはユーザ装置18を用いて実行される。パーソナル・ビデオレコーダ機能をサポートするため使うことのできる具体的装置例には、パーソナル・ビデオレコーダ専用装置、衛星デジタル放送受信機(IRD)、内蔵又は外部ドライブを持つセットトップボックス、又はビデオ・レコーディング能力を備えたパーソナルコンピュータが含まれる。
【0029】
必要に応じ、双方向性テレビ番組案内アプリケーション、ホームショッピング・アプリケーション、ホームバンキング・アプリケーション、ビデオ・オン・デマンド・アプリケーション、ゲーム・アプリケーション、及び他のアプリケーション(例、eメール及びチャット又は他の通信機能に関するアプリケーション等)を、ナビゲーション・シェル・アプリケーション(諸アプリケーションに対応するメニュー・オプションを持つメニュー・アプリケーションのこと)を通してアクセスする別個のアプリケーションとして提供することができる。このようなアプリケーションの機能を組み合わせることができる。例えば、ゲーム、ビデオ・オン・デマンド・サービス、ホームショッピング、ネットワーク・ベースのビデオレコーダ機能、パーソナル・ビデオレコーダ機能、ナビゲーション機能、番組案内機能、通信機能、及び他の適切な機能を、一つのアプリケーション、又は任意の妥当な数のアプリケーションを使って提供することができる。
【0030】
また、双方向性テレビ番組案内アプリケーション、ホームバンキング・アプリケーション、ホームショッピング・アプリケーション、ネットワーク・ベースのビデオレコーダ及びパーソナル・ビデオレコーダ・アプリケーション、ビデオ・オン・デマンド・アプリケーション、ゲーム・アプリケーション、通信アプリケーション、及びナビゲーション・アプリケーションは、システム10がサポートできる双方向性テレビ・アプリケーションの種類のほんのわずかな具体例である。対応可能な他の適当なアプリケーションには、ニュース・サービス、ウェブ・ブラウズ及び他のインターネット・サービス、及び双方向性賭博サービス(例、競馬及び類似の賭け)が含まれよう。
【0031】
双方向性テレビ・アプリケーション又は双方向性テレビ・システム10の中で使われるアプリケーションを、ユーザ装置上でローカルに実行することができる。また、これらのアプリケーションを(少なくとも部分的に、少なくともある程度の時間、ユーザ装置がクライアントの役割を果たし、テレビ配信施設14のサーバ56、サーバ36のようなサーバ又は他の適切な装置がサーバとしての役割を果たすクライアント-サーバ・アーキテクチャを使うなどして)分散型方式で実行することができる。また、必要に応じて、他の分散型アーキテクチャを使うこともできる。加えて、システム10の双方向性テレビ・システムの機能の一部又は全部を、オペレーティング・システムソフトウエア又はミドルウエア・ソフトウエアを使って提供することができる。このようなオペレーティング・システムソフトウエア又はミドルウエアを、アプリケーション・レベルのソフトウエアの代わりに、又はこれと組み合わせて使用することができる。番組案内、ホームショッピング、ホームバンキング、ビデオ・オン・デマンド、インターネット、通信等に関する双方向性テレビ機能を実行するために使われる特定構成のいかんに関わらず、これらの機能をサポートするソフトウエアを、(単数又は複数の)アプリケーションということがある。
【0032】
セットトップボックス構成に基づくユーザ・テレビ装置20の具体例を
図2に示す。入力/出力58を、経路27及び46のような通信経路に接続することができる。一本以上の配線すなわち経路によって、入力/出力機能を備えることができるが、図面が複雑になりすぎるのを避けるため、
図2には単一の経路しか示していない。入力/出力58を使って、テレビ番組内容及び他の情報を受信することができる。また、ユーザからの命令及び要求及び他の情報も入力/出力58を介して送信することができる。
【0033】
セットトップボックス60を、任意の妥当なアナログ又はデジタルセットトップボックス(例、ケーブル・セットトップボックス)とすることができる。セットトップボックス60に、所望のアナログテレビ・チャンネルに同調するためのアナログ・チューナを含めることができる。また、セットトップボックス60に、デジタル・テレビ及び音楽チャンネルを受信するためのデジタル・デコーディング回路を含めることもできる。必要に応じて、アナログ及びデジタル両方のチャンネルを共に取り扱えるようにできる。複数のチューナを(例えば、視聴及び録画機能を同時に取り扱うために)備えることができる。ボックス60を、衛星テレビを取り扱う衛星放送デジタル受信機(IRD)とすることができる。必要に応じ、ボックス60に、ケーブル、無線放送、及び衛星のコンテントを取り扱うための回路を装備することができる。ボックス60に、レコーディング機能を備えるための記憶装置(例、ハードディスクドライブのようなデジタル記憶装置)を含めることができる。また、ボックス60を、ビデオカセット・レコーダ、パーソナル・ビデオレコーダ、又は他の記憶機能を持つ、一つ又は複数の装置のようなレコーディング装置62に接続することもできる。
【0034】
セットトップボックス60は、ソフトウエア・アプリケーションを実行するプロセッサ(例、マイクロコントローラ又はマイクロプロセッサ又は類似のもの)を包含する。セットトップボックス60に、ランダムアクセス・メモリのような、アプリケーションを実行する際に使用するメモリを含めることができる。また、(例えば、起動ルーチン立ち上げ及び他の命令用に)非揮発性メモリを使うこともできる。ボックス60又はレコーディング装置62の中のハードディスク記憶装置を使って、データをバックアップしたり、また、ランダムアクセス・メモリ手段を使って対応できる程度より大きなデータベース及び記憶必要量を別途サポートすることができる。
【0035】
セットトップボックス60に、リモート制御装置又は無線キーボードと通信するための、赤外線(IR)又は他の交信回路を備えることができる。また、セットトップボックス60に専用のボタンと前面パネルを備えることもできる。前面パネルを、例えば、セットトップボックスが同調されている現チャンネルを表示するために使うことができる。
【0036】
また、セットトップボックス60に、ケーブル・モデム、統合デジタル通信網(ISDN)モデム、デジタル加入者線(DSL)モデム、電話モデム、無線モデム等のような他の装置との通信のための交信回路を備えることができる。このような交信に、インターネット又は他の一切の妥当な通信ネットワーク又は経路を含めることができる。必要に応じ、セットトップボックス60の構成要素を他のユーザ装置(例、テレビ又はビデオカセット・レコーダ)の中に統合することができる。
【0037】
レコーディング装置62を、セットトップボックス60から供給される映像を録画するために使うことができる。例えば、セットトップボックス60が所定のテレビ・チャンネルに同調されると、そのテレビチャンネルのビデオ信号は、レコーディング装置62に送られ、ビデオカセット、コンパクトディスク、デジタルビデオディスク、又は内蔵ハードドライブ、又は他の記憶装置にレコーディングされる。レコーディング装置62に、ケーブル・モデム、ISDNモデム、DSLモデム、電話モデム等のような他の装置との通信のための交信回路を備えることができる。このような交信に、インターネット又は他の一切の妥当な通信ネットワーク又は経路を含めることができる。レコーディング装置62の構成要素を他のユーザ装置(例、テレビ又はステレオ機器等)の中に統合することができる。
【0038】
リモート制御装置又は他の妥当なユーザ・インタフェースを使って、レコーディング装置62を制御することができる。必要に応じ、装置62の起動、停止、録画等のようなビデオレコーダ機能、及びその他の機能をセットトップボックス60に制御させることができる。例えば、セットトップボックス60は、レコーディング装置62の遠隔制御入力に向けた赤外線命令を使ってレコーディング装置62を制御することができ、又は、セットトップボックス60は、ボックス60と装置62との間の他の有線又は無線交信経路を使ってレコーディング装置62を制御することができる。
【0039】
レコーディング装置62の出力を、テレビジョン64に供給してユーザに見せることができる。必要に応じて、複数のレコーディング装置62を使用したり又はレコーディング装置62を全く使わないこともできる。レコーディング装置62がない場合、又はこれを積極的に使わない場合には、セットトップボックス60からのビデオ信号を直接テレビジョン64に供給することができる。映像を表示するために任意の妥当なテレビジョン又はモニタを使用することができる。
図2の装置及びシステム10の他の装置において、種々のビデオ題目に関する音声は、一般的にそれらビデオ題目と共に配信され、一般にユーザに対して映像と共に再生される。
【0040】
ユーザ・テレビ装置20についての別の構成具体例を
図3に示す。
図3の例において、ユーザ・テレビ装置20は、ビデオをレコーディングするためのハードディスク又は他の記憶装置を使用するデジタル・ビデオレコーダ(例、パーソナル・ビデオレコーダ(PVR))、あるいは、デジタル・ビデオディスクレコーダ、コンパクト・ディスクレコーダ、ビデオカセット・レコーダ又は他の適切なレコーディング装置のようなレコーディング装置66を含む。
図3の装置20にテレビジョン68をも含めることができる。入力/出力70を、経路27及び46のような通信経路に接続することができる。入力/出力70を使って、テレビ番組内容及び他の情報を受信することができる。入力/出力70を介して、ユーザからの命令、要求及び他の情報を送信することができる。
【0041】
レコーディング装置66に、所望のアナログ・テレビチャンネルに同調するための少なくとも一つのアナログ・チューナを含めることができる。また、レコーディング装置66に、デジタルテレビ及び音楽チャンネルを受信するためのデジタル・デコーディング回路を含めることもできる。必要に応じ、レコーディング装置66にアナログ及びデジタルチャンネルの両方を取り扱う回路を含めることができる。また、レコーディング装置66に、ソフトウエア・アプリケーション実行のため使用するプロセッサ(例、複数チューナを備えることができ、マイクロコントローラ又はマイクロプロセッサ又は類似素子)を含めることもできる。レコーディング装置66に、ランダムアクセス・メモリのようなアプリケーションを実行する際に使用するメモリを含めることができる。また、非揮発性メモリを使って、起動ルーチン又は他の命令を格納することができる。レコーディング装置66中のハードディスク又は他の記憶装置を使って、データベース(例、番組案内データベース又は双方向性テレビ・アプリケーション・データベース)をサポートすることができる。また、レコーディング装置66中のハードディスク又は他の記憶装置を使って、テレビ番組又はビデオ・オン・デマンドのコンテント、又は入力/出力70を経由してレコーディング装置66に供給されるその他のコンテントのようなビデオを録画することもできる。
【0042】
レコーディング装置66に、リモート制御装置と通信するための、IR交信回路又は他の妥当な交信回路を備えることができる。また、レコーディング装置66に、専用ボタンと前面パネル・ディスプレーを備えることもできる。前面パネル・ディスプレーを、例えば、レコーディング装置が同調されている現チャンネルを表示するために使うことができる。
【0043】
また、レコーディング装置66に、ケーブル・モデム、ISDNモデム、DSLモデム、電話モデム、無線モデム等のような他の装置との通信のための交信回路を備えることができる。このような交信に、インターネット又は他の妥当な一切の通信ネットワーク又は経路を含めることができる。
【0044】
必要に応じ、レコーディング装置66に、衛星受信機、又は衛星信号を受信するための無線交信回路を備えた他の装置を含めることができる。
【0045】
図3のレコーディング装置66又は
図2のレコーディング装置62は、以前に録画したビデオをテレビジョン68又は64上に再生しながら、新しいビデオを録画することができる。このことにより、ユーザは、通常のテレビを視聴している際にポーズ・ボタンを押すことができる。ポーズ・ボタンが押されると、現在のテレビ番組はデジタルビデオレコーダ66のハードディスクに格納される。ユーザは再生ボタンを押して、録画されたビデオを再生することができる。この構成によって、ユーザは、一時停止したり再開したりして継ぎ目なくテレビを視聴することができる。また、レコーディング装置66及び62により、ユーザは、新しい番組を録画しながら同時に以前に録画された番組を視聴することができる。
【0046】
図2のセットトップボックス構成、及び
図3のデジタル・ビデオレコーダ・セットトップボックス構成は単なる例示である。必要に応じ、他の構成を用いることができる。例えば、ユーザ・テレビ装置を、WebTVボックス、パーソナルコンピュータ・テレビジョン(PC/TV)、又は他の任意のテレビ装置構成に基づくものとすることができる。必要に応じ、セットトップボックス60、デジタル・ビデオレコーダ66、WebTVボックス、又はPC/TV又は類似装置を、テレビジョン又はパーソナルコンピュータ又は他の妥当な装置に統合することができる。
【0047】
ユーザ・テレビ装置(又は相応するユーザ・コンピュータ装置)を動作させるためのリモート制御装置72の具体例を
図4に示す。リモート制御装置72に、機能キー74、及び、キーパッドキー、電源スイッチ・オンオフキー、ポーズ、停止、早送り、及び巻戻しキー等のような他のキー76を備えることができる。ボリューム大・小キー78を使って、ビデオのオーディオ部の音量の調整をすることができる。チャンネル上・下キー80を使って、テレビチャンネルを切り換えたり、バーチャル・チャンネルにアクセスすることができる。カーソルキー82を使って、画面上のメニューをナビゲートすることができる。例えば、カーソルキー82を使って、画面上のカーソル、インジケータ、又は指定箇所(本明細書では、これらすべてを総称して指定箇所又は指定範囲ともいう)の位置を合わせて、双方向性テレビ・アプリケーションにより表示された画面上の特定のオプション中又は他の項目を選択指定することができる。
【0048】
OKキー84(選定キー又はエンター・キーと呼ばれることもある)を使って、ユーザが指定したオンスクリーン・オプションを選定することができる。
【0049】
キー74に、レコーディングを開始するための録画キー86を含めることができる。メニューボタン88を使って、双方向性テレビ・アプリケーションに対し、ユーザのディスプレー(例、テレビジョン64又は68又は、適切なモニタ又はコンピュータ・ディスプレー)画面上に、メニューを表示するよう命令することができる。情報ボタン90を使って、双方向性テレビ・アプリケーションに対し、情報ディスプレー画面を表示するよう命令することができる。ユーザが特定の番組リスト内容を指定した場合、例えば、情報ボタン90を押して、双方向性テレビ・アプリケーションに対し、その番組リスト内容に関する追加の番組スケジュール情報(例、番組のあらすじ、俳優情報等)を提供するよう命令することができる。
【0050】
ロック・ボタン92を使って、アクセス権を変更することができる。例えば、保護者は、ロック・ボタン92又はオンスクリーン・オプションを使って、双方向性テレビ・アプリケーションに対してパレンタル・コントロールを設定することができる。パレンタル・コントロール設定を、(例えば、午後3:00から午後5:00までといった特定の時間帯に子供がテレビを見るのを防げるため)時間ベースで設定することができる。また、パレンタル・コントロールを使って、評価、チャンネル、番組タイトル等に基づいて番組を封鎖することもできる。ロック又は封鎖された番組は、一般に、適正な個人識別番号(PIN)を、双方向性テレビ・アプリケーションに入力しなければ視聴できない。このPINが入力されると、双方向性テレビ・アプリケーションはユーザの装置をロック解除し、ロックされたコンテントへのアクセスが可能となる。
【0051】
終了ボタン94を使って、双方向性テレビ・アプリケーションを終了又は双方向性テレビ・アプリケーションの一部を終了させることができる。ガイド・ボタン96を使って、双方向性テレビ番組案内を呼び出すことができる。
【0052】
図4に示されたキーは、単なる例示である。必要に応じ、他のキー又はボタンを備えることができる。例えば、双方向性テレビ・アプリケーションを通して音楽にアクセスするために、音楽ボタンを使うことができる。格納されたコンテントを編集(例、コマーシャルの除去、ビデオの一部の削除等)するために、編集ボタンを使うことができる。英数文字を入力するために、英数字ボタンを使うことができる。双方向性テレビ・アプリケーション中を(前のチャンネル又はディスプレー画面へ戻るなど)前に戻ってブラウズするために、ラスト又は戻りボタンを使うことができる。システム10中の(ローカル、又はネットワーク・ベースの)ビデオレコーダ機能を制御するために、再生ボタン、ポーズ・ボタン、停止ボタン、巻戻しボタン、早送りボタン、及び録画ボタンのようなビデオレコーダ機能ボタンを使うことができる。コンテクストに応じたオンスクリーン・ヘルプ等のようなヘルプ機能を呼び出すために、ヘルプキーを使うことができる。
【0053】
ユーザ・コンピュータ装置22の具体例を
図5に示す。
図5の構成において、ユーザは、キーボード100、又はトラックボール、マウス、タッチパッド、タッチスクリーン、音声認識システム、
図4のリモート制御装置のようなリモート制御装置等といった他の適切な入力装置を使って、パーソナルコンピュータ98を制御することができる。テレビ番組内容及び双方向性テレビ・アプリケーションのディスプレー画面のようなビデオ・コンテントをモニタ102に表示することができる。テレビ番組内容、ビデオ・オン・デマンド・コンテント、ネットワーク・ベースのビデオレコーダから再生されたビデオ・レコーディング、及びその他の情報を、入力/出力104を使って経路28及び48(
図1)から受信することができる。また、ユーザは、双方向性テレビ・アプリケーション及びシステム10との交流に用いた命令及び他の情報を、入力/出力ライン104を介して送信することができる。
【0054】
パーソナルコンピュータ装置98に、アナログ及びデジタルテレビ・チャンネルをデコードし、ビデオ・コンテントのストリーミングを取り扱うためのテレビ・チューナ・カードのようなテレビ又はビデオ・カードを含めることができる。必要に応じ、複数のビデオ・カード(例、チューナ・カード)を備えることができる。使用できるテレビ・チューナ・カード具体的例に、所定のアナログ・チャンネルに同調させるためのアナログ・テレビチューナ、及びパケット化されたデジタルデータ・ストリームから所望のデジタルテレビ又は音楽を選択濾過するためのデジタル・デコーディング回路を含めることができる。必要に応じ、コンピュータ装置98中に任意の妥当なカード又は構成品を使用して、入力/出力ライン104を経由して配信されたビデオ又は他のコンテントを取り扱うことができる。
【0055】
パーソナルコンピュータ装置98に、一つ以上のプロセッサ(例、マイクロプロセッサ)を含め、双方向性テレビ・アプリケーション又は双方向性テレビ・アプリケーションの一部を実行するために使うことができる。
【0056】
ハードドライブ、DVDドライブ、CDドライブ、又は他の適切な一つ又は複数の記憶装置のような記憶装置を、ビデオ又及び他のコンテントを格納するために使用することができる。例えば、双方向性テレビ・アプリケーションとパーソナルコンピュータ98とは、この記憶装置を用いて、パーソナル・ビデオレコーダとしての機能を備えることができる。
【0057】
ユーザ・テレビ装置20及びユーザ・コンピュータ装置22のようなユーザ装置18を、サーバ56、サーバ36、及び
図1のサービス・プロバイダ50のようなサービス・プロバイダの装置、といったネットワーク内の装置と共に使用し、ネットワーク・ベースのビデオ・レコーディング機能を備えることができる。遠隔サーバ(例、
図1のサーバ56又はサーバ36)、又は、サービス・プロバイダ50のようなサービス・プロバイダの装置といったネットワーク・ベースの他の装置に、テレビ番組内容及び他のビデオ・コンテントのコピーを格納することにより、ビデオ・レコーディング機能を備えることができる。
【0058】
ユーザ装置18に入力されたユーザ命令に応じてビデオ・レコーディングを行うことができる。パーソナル・ビデオレコーダ構成においては、双方向性テレビ・アプリケーションを使って、ユーザの命令に応じ、ユーザ装置にローカルにビデオを録画することができる。ネットワーク・ベースのビデオレコーダ構成においては、双方向性テレビ・アプリケーションを使って、ユーザの命令に応じ、サーバ36、56、又はサービス・プロバイダ50の装置のようなネットワーク装置上に、ビデオを録画するか又はバーチャル・レコーディングを作成することができる。
図1に示す通信経路を介して、ユーザ命令をネットワーク装置に与えることができる。パーソナル・ビデオレコーダ構成、及びネットワーク・ベースのビデオレコーダ構成は、早送り、巻戻し、ポーズ、再生、及び録画のような機能をサポートすることができる。
【0059】
ネットワーク・ベースのビデオレコーダ環境において、システム10は、不必要な重複作業を避けるために、バーチャル・コピー又はレコーディングを使ったネットワーク・ベースのビデオ・レコーディング機能を備えることができる。この取組み方法と併せ、各ユーザに対し、ネットワーク上にそのユーザのレコーディングのリストを包含する個人用領域を提供することができる。たとえ、多数のユーザが、特定のビデオ・コンテントを、自分のネットワーク・ベースのビデオレコーダ個人用領域の中に、自分のレコーディングの一つとしてリストしていたとしても、そのビデオ・コンテントを一回(又は相対的に少ない回数)だけ録画すればよい。
【0060】
上記のユーザ・テレビ装置及びユーザ・コンピュータ装置構成は、単なる例示である。ユーザ設備具体例をさらに一般化した実施形態を
図6に示す。
【0061】
図6に示すように、制御回路106は、入力/出力108に接続されている。入力/出力108を、
図1の経路26、27、28、42、46、及び48のような一つ以上の通信経路に接続することができる。入力/出力108を介して(例えば、番組内容発信元12、サーバ36のようなサーバ又は他の装置、サービス・プロバイダ50のようなサービス・プロバイダ、及びテレビ配信施設14から)テレビ及び音楽番組内容を受信することができる。データソース30から入力/出力108を介して、双方向性テレビ番組案内のための番組スケジュール情報を受信することができる。また、入力/出力108を使って、データソース30から他の双方向性テレビ・アプリケーションのための情報を受信することができる。ユーザは、制御回路106を使って、命令、要求、及び他の適当な情報を、入力/出力108を用い、送信することができる。
【0062】
制御回路106を、一つ以上のマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、プログラム可能論理回路等によるプロセシング回路のような、任意の妥当なプロセシング回路110に基づくものとすることができる。メモリ(例、ランダムアクセス・メモリ及び読み出し専用メモリ)、ハードドライブ、DVDドライブ、CDドライブ、又は他の任意の妥当なメモリ又は記憶装置を、制御回路106の一部である記憶装置112として備えることができる。一つ以上のアナログ・チューナ、一つ以上のMPRG-2デコーダ又は他のデジタルビデオ回路、もしくは他の任意の妥当な同調又はビデオ回路又はこれら回路の組合せ、といった同調回路を回路106の一部として含めることができる。また、(例えば、無線又はケーブルのアナログ信号を保管のためMPEG信号に変換する)コード化回路を備えることもできる。ユーザ装置は、同調及びコード化回路を用いて、特定のテレビ又は音楽チャンネル又は他の所望のオーディオ及びビデオ・コンテント(例、ビデオ・オン・デマンド・コンテント又は要求されたネットワーク・ベース又はローカル・ビデオレコーダ再生)を受信し、表示し、再生し、又は録画することができる。テレビ番組内容及び他のビデオ、ならびに、オンスクリーン・オプション及び情報をディスプレー114に表示することができる。ディスプレー114は、モニタ、テレビジョン、又は視覚映像を表示するための他の任意の妥当な装置とすることができる。スピーカー116を、テレビジョンの一部として又は独立した装置として備えることができる。デジタル音楽及びディスプレー114に表示されるビデオの音声要素をスピーカー116から出すことができる。
【0063】
ユーザは、ユーザ入力インタフェース118を使って制御回路106をコントロールすることができる。ユーザ入力インタフェース118は、マウス、トラックボール、キーパッド、キーボード、タッチスクリーン、タッチパッド、音声認識インタフェース、リモート制御装置等のような任意の妥当なユーザ・インタフェースとすることができる。
【0064】
ユーザのディスプレー画面に表示できるメニュー120の具体例を
図7に示す。
図7に示されているように、メニュー120によって、ユーザに、選択可能ないくつかのオプションを提供することができる。
図7に示すオプションは、単なる例示である。必要に応じ、任意の妥当なオプションを提供できる。
【0065】
ユーザ装置18のユーザ(例、ユーザ・テレビ装置のユーザ、又はユーザ・コンピュータ装置のユーザ、又は他の任意の妥当なユーザ装置のユーザ)は、メニュー・ボタン88(
図4)を押すことによって、メニュー画面120のような双方向性テレビ・メニューを呼び出すことができる。リモート制御装置72(
図4)又は他のユーザ・インタフェース118(
図6)を使って、オプション122-135のような各種オプションの上に指定範囲121を合わせることができる。ユーザはオプション122又は123を選択して、番組のリスト内容の画面を表示することができる。オプション124を使って、ユーザが「お気に入り」として指定したチャンネルの番組リスト内容を表示させることができる。オプション125を使って、サービス・プロバイダ(例、番組案内サービス・プロバイダ、ケーブル運営者等)が宣伝のため選定した番組リスト内容を提示させることができる。オプション126を使って、ホームショッピング・サービスを呼び出すことができる。オプション127を使って、タイトル、時間、カテゴリー、又は他の任意の基準によって番組リスト内容を探索することができる。オプション128を選択して、ビデオ・オン・デマンド・サービスに関するオプションを表示させることができる。オプション129を選択して、以前に録画したレコーディングの双方向リストを表示させることができ、また、オプション131を選択して、レコーディングを予定している番組の双方向リストを表示させることができる。オプション130を選択して、ペイ・パー・ビュー番組リスト内容及びペイ・パー・ビューのサービス・オプションを表示させることができる。ユーザがオプション132を選択すると、ユーザにホームバンキング機能へアクセスする機会が提供される。オプション133を選択して、システム・セットアップ・オプションを変更することができ、また、オプション134を選択して、ウェブの閲覧又はインターネットへアクセスするための他のアプリケーションを開始することができる。オプション135を選択して、他の双方向性テレビ・サービスにアクセスすることができる。ユーザが指定範囲121によってメニュー画面120からオプションを選択したときに、ユーザの選択を、情報表示領域136に表すことができる。
【0066】
必要に応じ、メニュー画面120のような番組案内画面、及び他の双方向性テレビ・アプリケーション画面に、各種の広告137を含めることができる。パネル広告、バナー広告、番組リスト内容の間に提示される広告、特定の番組リスト内容又は画面の他の部分に提示される広告、又は他の適切な一切の広告を含め、任意の妥当な広告を提示することができる。ユーザは、リモート制御装置72(
図4)のカーソルキー82を使い、興味のある広告に指定範囲を合わせて、OKキー84を使って指定された広告を選定することができる。他の種のユーザ・インタフェースのユーザは、それらのユーザ・インタフェースで利用できるボタン又は制御方法(例えば、ユーザ・インタフェースに音声認識機能が含まれている場合、音声命令の使用等)を通して適切な選択を行うことができる。
【0067】
ユーザに表示することのできる番組案内画面138の具体例を
図8に示す。例えば、ユーザが
図7の番組リスト内容・オプション122を選択したとき、ユーザが双方向性テレビ番組案内アプリケーション又は他の双方向性テレビ・アプリケーションの中から妥当なオプションを選択したとき、又はユーザが、ガイド・ボタン96のような妥当なリモート制御ボタンを押すか、又はユーザ・インタフェース118を使って他の方法で番組リスト内容の閲覧要求を命令したとき、ユーザに対し番組案内画面138を表示することができる。
【0068】
番組案内画面138に、番組リスト内容143のグリッド又はリストを含めることができる。番組リスト内容143に、番組タイトル、チャンネル、放送予定時間、及び他の任意の妥当な番組スケジュール情報を含めることができる。指定範囲142を使って、所望の番組リスト内容144を選択することができる。選択した番組についての番組情報を番組案内画面138上の(例えば、番組情報表示区域139中の)他の場所に表示することができる。現在放送中の番組に対する番組リスト内容が指定されているときに、ユーザがOKキー84を押すと、双方向性テレビ・アプリケーションは、その番組のチャンネルに同調することができる。将来の番組に対する番組リスト内容が指定されているときに、ユーザがOKキー84を押すと、双方向性テレビ・アプリケーションは、ユーザに、その番組に対するリマインダー設定するか、又はその番組を録画するための機会を提供する。
【0069】
双方向性テレビ・アプリケーションが提供する他の機能として、お気に入りの設定、又は好みや他の設定を行う機能を含めることができる。例えば、ユーザは、番組案内の特定チャンネルを選択して、ユーザ装置をオンにしたとき自動的にそのチャンネルに同調ささせることができる。また、ユーザは、お気に入り番組、お気に入りチャンネル等を選定することもできる。番組案内アプリケーション又は他の双方向性テレビ・アプリケーションは、ユーザに、パレンタル・コントロールを設定する機能、興味のある番組を探索する機能、番組説明、広告、テキスト文、グラフ、及び映像を見る機能等を提供することができる。これらは、単に、双方向性テレビ・システム10が提供できる双方向性テレビ機能の説明例である。必要に応じ、他の適切な双方向性テレビ機能を備えることができる。
【0070】
ユーザは、双方向性テレビ・アプリケーションを使い、
図7のオプション122及び123のようなオンスクリーン・オプションを選択して、リモート制御装置72上のガイド・ボタン96のような専用のガイド・ボタンを押すことにより、又は他の適切なボタン又はオンスクリーン・オプションを選択すること等によって、番組リスト内容(例、
図8に示したタイプの番組リスト内容)にアクセスすることができる。
図8の例において、現在、番組リスト内容には正午12:00からPM1:00までの間に放送されるテレビ番組が表示されている。矢印140及び141で示すように、ユーザは、右左のカーソルを使って、(例えば、双方向性テレビ・アプリケーションに対し、異なる時間帯における番組リスト内容143を表示するよう命令して)他の時間帯をナビゲートすることができる。必要に応じ、ユーザは、オプション又は押しキーを選択して(又は、ユーザ入力インタフェース118を使い、別な方法で適切な命令を入力して)、双方向性テレビ・アプリケーションに対し、チャンネル、分野、サービスのタイプ(例、ペイ・パー・ビュー又は通常のテレビ放送)別に編成された番組リスト内容を表示するよう命令することができる。
【0071】
番組案内画面138又は他の任意の番組案内画面の一部として、オプション145、146、147、148、149、150、151、及び152のような各種オプションを備え、双方向性テレビ・アプリケーションの様々な機能へのアクセスを提供することができる。例えば、オプション145を使って、
図7のメニュー画面120のようなホーム画面又はメインメニューを表示することができる。オプション146を選択して、ユーザが「お気に入り」として指定したチャンネルについての番組リスト内容を表示することができる。オプション147を選定し、指定範囲142を用いて推奨番組のリスト内容を表示することができる。スクロール表示148及び149を使って番組リスト内容を上下に通してナビゲートすることができる。オプション150を選択して、ビデオ・オン・デマンド・サービスに関する情報を表示することができる。オプション151を選択して、タイトル、時間、カテゴリー又は他の任意の妥当な基準別に、テレビ番組リスト内容を探索することができる。オプション152を選択して、デジタル音楽に関する情報を表示することができる。
【0072】
双方向性テレビ・アプリケーションに「フリップ」同調機能を備えることができる。
図9に示すように、ユーザがフリップ・モードを呼び出すと、フリップ表示153は、ユーザが、現在同調し、ディスプレー画面154で視聴しているチャンネル(チャンネル2)の一部に重ねて提示される。フリップ表示153は、セットトップボックス60又は他のユーザ装置が同調している現チャンネル(チャンネル2)で放送されている番組155の案内を(区域156内に)包含する。ユーザは、リモート制御装置のチャンネル上下キー又はユーザ・インタフェース118を使ってチャンネルを変更し、他の適切なチャンネルへの変更を命令することができる。これにより、セットトップボックス60又は他のユーザ装置が同調していたチャンネルも同時に変更され、そのチャンネルの案内が区域156内(及び関連する番組情報は155)に表示される。
【0073】
フリップ表示153を手動で又は自動的に(数秒後又はユーザの対応に適切な時間の後)消去することができる。ユーザは、再度チャンネル変更を開始する際に、フリップ表示153を再度表示することができる。
【0074】
したがって、双方向性テレビ・アプリケーションのフリップ機能により、ユーザは、チャンネルを変更しながら、現在見ているチャンネルについての番組情報を見ることができる。
図9の例において、フリップ表示153は現チャンネルにオーバーレイする形で表示されている。必要に応じ、現チャンネルの映像のサイズを縮小することができ、フリップ情報(例、現在の番組の番組タイトル及びチャンネル情報)を縮小したサイズの映像の周辺位置(例、縮小サイズ映像の下部、側部又は上部)に表示することができる。
【0075】
必要な場合、広告158又は他のコンテントをフリップ表示域に提示することができる。フリップ表示153の中に表示可能な他の情報のオプションとして、番組155の放送予定時間に関する情報、評価情報、番組説明、及び番組関連情報を含めることができる。
【0076】
また、双方向性テレビ・アプリケーションを使ってブラウズ機能を提供することができる。
図10に示すように、ユーザがブラウズ機能を起動したときに(例えば、上下カーソルキーを押すことによって)、ブラウズ表示160を、ユーザのディスプレー画面162に表示され、ユーザが現在同調しているチャンネル(すなわちチャンネル2)の一部上へのオーバーレイとして表示することができる。ブラウズ表示160に、初期情報として現チャンネルの情報を含めることができる。例えば、ユーザが最初に起動したときに、ブラウズ表示160に、現在番組のタイトル、及び現チャンネルの番号、コールサイン、及びネットワーク・ロゴのような現チャンネルに関する情報を含めておくことができる。
【0077】
ユーザが上下カーソルキーを押したときに(又はユーザ・インタフェース118を使って他の妥当な命令を入力したときに)、ブラウズ表示を変更して、他のチャンネルで視聴可能な番組についての情報を表示させることができる。
図10の例において、ユーザは、チャンネル99に移動するまで、繰り返しカーソルキーを押している。この例では、ディスプレー画面162に表示されている映像はまだ変更されていない(チャンネル2が引き続き表示されている)。
【0078】
矢印166に示されるように、ユーザは、右左カーソルキー82(又は他の適切な制御装置)を使って、他の時間帯を(例えば、後の時間に放送が予定されている番組に関する情報を見るために)ブラウズすることができる。ブラウズ表示160に、広告168、番組予定時間についての情報170、番組説明及び他の番組関連情報、及び(所定の番組に対するリマインダーが設定されていることを示すための)チェック・アイコン163及び評価アイコン161のようなアイコンを含めることができる。
【0079】
ユーザが、別のチャンネルで現在視聴できる興味のある番組を見出したしたならば、ユーザは、OKキー84を押してユーザ装置をそのチャンネルに同調させるよう双方向性テレビ・アプリケーションに命令することができる。
【0080】
ブラウズ表示160を、手動で、又はユーザ対応するため適切な時間幅経過の後(例、数秒又は一、二分後)に自動的に、ディスプレー画面162から消去することができる
必要に応じ、ブラウズ表示を、オーバーレイするのでなく、現在番組の映像の周辺部に表示することができる。それに沿って、現チャンネルの映像のサイズを縮小することができる。
【0081】
ユーザがある番組に興味を示した場合(例えば、
図8の指定範囲142をある番組リスト内容に合わせすることによって、又はある番組に同調させることによって、又は
図9のフリップ・バナー又は
図10のブラウズ・バナーの番組リスト内容を閲覧すること等によって)、ユーザは、情報キー90(
図4)を押して、その番組についてのさらなる情報を得ることができる。ユーザが情報ボタン90を押したときに表示することのできる情報画面171及び180の具体例を
図11及び12に示す。画面171及び180のような画面を、ユーザが、双方向性テレビ・アプリケーションの画面(例、
図8の番組案内画面138)から番組リスト内容を選択する際に提示することができる。
図11の情報画面171に、ユーザが選択した番組の内容説明172を含めることができる。説明172に、例えば、番組のタイトル、時間、チャンネル、及び評価、又は他の任意の妥当な情報を含めることができる。
図8のように、情報画面171の一部として各種のオプションを備え、双方向性テレビ・アプリケーションの様々な機能へのアクセスを提供することができる。例えば、オプション174を使って、前の番組案内画面に戻ることができる。オプション175を使って、選択した番組に同調し、又は選択した番組に対しリマインダーを設定することができる(例、説明172に情報が表示されている番組)。オプション176を選択して、選定した番組に対するレコーディング・オプション及びサービスを表示することができる。オプション177を選択して、選定した番組に対するリマインダーを追加するためのオプションを表示することができる。オプション178を使って、選定した番組又はチャンネルをユーザのお気に入りへ追加するためのオプションを表示することができ、オプション179を使って選定した番組にパレレンタル・ロックをかけるためのオプションを表示することができる。また、双方向性テレビ・アプリケーションの他の機能に対する各種のオプションを備えることもできる。指定範囲を使って、番組案内画面が提供する各種オプションのどれをも選択することができる。指定されたオプションを説明する情報を、例えば、情報表示区域173に提示することができる。
【0082】
情報画面に広告を含めることができる。例えば、
図12の情報画面180に選定可能な広告181を含めることができる。タイトル区域182、及び番組説明区域186のような画面180上の情報区域を使って、タイトル情報、評価情報、あらすじ情報、俳優についての情報、分野、評論家の評価等のような選定双方向性テレビ・アプリケーション番組に関する情報を表示することができる。
【0083】
区域190を使って、ユーザに対し、選択した番組に対するリマインダーを設定するかどうか、選択した番組を放映するチャンネルに合わせるかどうか、選択した番組をレコーディングするかどうか、ペイ・パー・ビュー番組の場合選択した番組を購入するかどうか、選択した番組をパレンタル・コントロールするかどうか、関連するプロフィール又は好みの設定を構成するかどうか、又は選択した番組に関する他の何らかの任意の処置を実施するかどうかを伝えることができる。また、区域190を使って、選択した番組に関する追加情報を提供することができる。ユーザは、指定範囲184を、「する」オプション183又は「しない」オプション185のいずれか、又は他の任意の妥当なオプション(例えば、チャンネルに同調する、番組を録画する、番組を購入する、番組にパレンタル・コントロールをかける、好みの設定を構成するためのオプション等)の上に合わせることができる。ユーザがOKキーを押すと、そこで双方向性テレビ・アプリケーションがしかるべき処置を取ることになる。ユーザが、情報画面180中にリストされた番組のリマインダーを設定することを選択した場合には、双方向性テレビ・アプリケーションは、そのリマインダーに関連する番組が開始予定されている間際に、ユーザが現在視聴中のチャンネルの映像の上、又は、リマインダーがポップアップする時間に開かれている妥当な一切のディスプレー画面上(例、番組リスト内容画面)に、ポップアップ・リマインダーをオーバーレイして表示することができる。
【0084】
リマインダーの具体例を
図13に示す。
図13の例では、ユーザはチャンネル3を視聴している。現在時間は、6:58PMである。先に、ユーザは番組「リベリアにて」にリマインダーを設定しており、これはチャンネル39で7:00PMに放映が予定されている。ユーザがリマインダーを設定した番組が間もなく始まるので、双方向性テレビ・アプリケーションは、ディスプレー画面194に映されているチャンネル3の映像に重ねたオーバーレイとしてリマインダー・リスト192を表示する。リマインダー・リストに、ユーザがリマインダーを設定した一つ以上の番組のリストを含めることができる。
図13の例では一つの番組リスト内容196(「リベリアにて」)が表示されている。
【0085】
ユーザは、リマインダー・リスト192から番組を選定することによって、番組に同調させることができる。例えばユーザは指定範囲198をリスト内容196上に合わせて、OKキー84を押すことによりそのリスト内容を選択できる。そこで、双方向性テレビ・アプリケーションは、ユーザを所望番組のチャンネルに合わせることになる(この例では39チャンネル)。
【0086】
ユーザは、「リマインダーを隠す」オプション200を指定してOKキー84を押すことにより、リマインダー・リストを閉じることができる。
【0087】
任意の妥当な時間にリマインダー・リストを表示することができる(例、対象番組が開始される0-15分前、その番組の前のユーザが選定した時間等)。さらに、リマインダー・リストを現チャンネル映像の周辺部に表示することができ、現チャンネルの映像を縮小サイズのウィンドウで表示することができる。これらは、単なる説明例である。任意の妥当な構成を使って、ユーザに、ユーザがリマインダーを設定した、間もなく始まる番組又は進行中の番組、及び他の関心番組を通知することができる。
【0088】
双方向性テレビ・アプリケーションを使って、ユーザにビデオ・オン・デマンド・コンテントへのアクセスを提供することができる。ユーザに、例えば、
図7のメニュー画面120のビデオ・オン・デマンド・オプション128のようなオプションを提供することができる。ユーザがオプション128を選択したときに、双方向性テレビ・アプリケーションは、
図14のビデオ・オン・デマンドのカテゴリー画面202のような画面を表示することができる。画面202に、ロゴ204のようなロゴ、広告206のような選定可能な(又は非選定の)広告、及び画面タイトル208を含めることができる。ユーザは、指定範囲210を、興味のあるビデオ・オン・デマンドのカテゴリーに対応するオプション212の上に合せることができる。
【0089】
ユーザが画面202から興味のあるビデオ・オン・デマンドのカテゴリーを選定したときに、双方向性テレビ・アプリケーションは、
図15のサブカテゴリー選択画面214のようなディスプレー画面を表示することができる。
図15の例において、(この例では)ユーザは
図14中の画面202から映画A-Zオプション212を選択したので、サブカテゴリー画面214は映画に対応するサブカテゴリー・オプション220を包含している。どのビデオ・オン・デマンド情報画面にも、ビデオ・ウィンドウ221を備えることができ、これにより、ユーザが選択したビデオ・オン・デマンド番組に関する情報、又は他の任意の妥当なビデオ情報を提供することができる。
【0090】
ユーザは、所望のサブカテゴリー220上に指定範囲218を合わせることができ、OKキー84を押して、そのサブカテゴリーに関して視聴可能なビデオ・オン・デマンド・コンテントのリストを見ることができる。アクションのサブカテゴリー・オプション220(
図15)が選択されたときに、双方向性テレビ・アプリケーションがユーザに対し表示することのできるディスプレー画面222の具体例を
図16に示す。
図16に示すように、ディスプレー画面222に、選択されたカテゴリー224を識別する情報を含めることができる。また、画面222に、タイトル230(又は他のコンテント標識)のリスト226を含めることができる。ユーザは、指定範囲228を所望のビデオ・オン・デマンド・タイトル230に合わせ、OKキーを押してそのタイトルの選定を進めることができる。
【0091】
タイトル選択画面222から所望のビデオ・オン・デマンド・タイトル230を選定することにより、双方向性テレビ・アプリケーションに対し、
図17aの情報画面232のようなビデオ・オン・デマンド情報画面を表示するよう命令することができる。画面232に、選択したビデオ・オン・デマンド・コンテントのタイトル、映写時間、価格、評価、及び説明のような、選択したビデオ・オン・デマンド・コンテントに関する情報236を含めることができる。
【0092】
オプション234、235、237、及び238のような各種オプションを、画面232の一部として備え、双方向性テレビ・アプリケーションの様々な機能へのアクセスを提供することができる。例えば、オプション238を選択して、選択したビデオ・オン・デマンド・コンテントを注文するためのオプションにアクセスすることができる。オプション237を使って、選択したコンテントをレコーディングするためのオプションにアクセスすることができ、オプション235を使って、選択したコンテントに対するパレンタル・コントロール・ロック設定のためのオプションにアクセスすることができる。ユーザが、オプション234を選択すると、双方向性テレビ・アプリケーションは、興味のあるビデオ・オン・デマンド・コンテントに関する情報(例、試写、予告編、講評のような宣伝ビデオ等)を包含するビデオ・クリップを表示することができる。ビデオ・クリップを、
図1のサーバ36又はサーバ56のようなサーバから、又はサービス・プロバイダ50のようなサービス・プロバイダの装置からユーザ装置18に配信することができる。また、双方向性テレビ・アプリケーションは、ユーザがオプション234を選択するのに応じてビデオ・オン・デマンド・コンテントに関する追加情報をユーザに提供することもできる。また、画面232上に他の適切な各種オプションを備えることもできる(例、番組パッケージ情報及び購入オプション、関連コンテントの番組リスト内容を検索するためのオプション等)。
【0093】
ユーザが、すでに発注済のビデオ・オン・デマンド・コンテントについての情報を要求した場合、双方向性テレビ・アプリケーションは、
図17bの画面239のようなビデオ・オン・デマンド・コンテント情報画面を提供することができ、これに、
図17aの画面232で提供されるのと異なる各種オプションを含めることができる。例えば、オプション240を使って、選択したビデオ・オン・デマンド・コンテントを、前に視聴した番組位置からその映写を再開することができる。オプション241を使って、選択したコンテントを初めから見ることができ、オプション242を使ってコンテントをレコーディングするためのオプションにアクセスすることができる。オプション243を使って、選択したコンテントを注文済み及び利用可能コンテントのリスト内容から除去することができる。オプション244を使って、選択したコンテントに対するパレンタル・コントロール・リック設定のためのオプションにアクセスすることができる。ネットワークを介して選択したコンテントにアクセスしており、それがネットワーク記憶装置から提供されているとき、オプション245を使って、コンテントをローカル記憶装置に格納することができる。
【0094】
ユーザが、(
図17aのオプション238のようなオンスクリーン注文オプションを選択する、又はリモート制御装置72又は他の適切な入力装置118を使ってコンテントを発注するなどして)選択したコンテントを注文するのに応じて、双方向性テレビ・アプリケーションは、注文されたビデオ・オン・デマンド・コンテントを、サーバ36又はサーバ56のようなサーバから、又はサービス・プロバイダ50のようなサービス・プロバイダから、ユーザ装置に配信することができる。
図1の通信経路及び通信ネットワーク34を使って、要求されたコンテントを配信することができる。
【0095】
ユーザに対し、
図18のビデオ・オン・デマンド再生画面246のようなディスプレー画面上で、注文されたビデオ・オン・デマンド・コンテントを表示することができる。画面246の下部に示すように、双方向オプションを、ツールバー248又は他の適切なフォーマットの中に表示することができる。双方向オプション248(又は同様なリモート制御ボタン)によって、ユーザは、ビデオ・オン・デマンド・コンテントの、開始部分までの巻戻し、巻戻し、早送り、ポーズ、ビデオ・オン・デマンド・コンテント再生の停止をすることができ、また、他のビデオ再生オプションを実施することができる。
図18の構成は、単なる例示である。例えば、ビデオ・オン・デマンド・コンテントを縮小したサイズ(固定又はユーザ選択可能サイズの)で再生することができる。
【0096】
ユーザは、双方向性テレビ・アプリケーションを使って、パレンタル・コントロールを設定することができる。例えば、ユーザは、特定の番組、番組評価、チャンネル、コンテントの種類(例、暴力的又は性的コンテント)をロックすることができ、又は特定の時間帯の間はすべてのテレビ視聴を封鎖するようパレンタル・コントロールを設定することができる。使用者には、封鎖されたコンテントのロック解除のために、個人識別番号(PIN)の入力が要求される。
【0097】
一つの具体的構成例において、保護者(又は他の適切なユーザ)は、適切な番組リスト内容画面(例、
図8の画面138のような画面)の中で、ある番組を、その番組に対する番組リスト内容を指定、選択することにより封鎖することができる。封鎖する番組を指定した後、保護者はリモート制御装置72(
図4)のロックキー92を押すことになる。また、保護者は、双方向性テレビ・アプリケーションが提供するオンスクリーン・パレンタル・コントロールのロック・オプション(例、
図17aのオプション234、
図17bのオプション244等)を選択することによって保護者ロックを設定するためのオプションにアクセスすることもできる。
【0098】
ユーザが、オンスクリーン・オプション又はリモート制御キーを選択して、パレンタル・コントロール・ロック・オプションにアクセスするのに応じ、双方向性テレビ・アプリケーションは、
図23aのパレンタル・コントロールディスプレー画面278のようなディスプレー画面を表示することができる。メインメニュー、選択した番組、又は他の任意の妥当な番組案内画面からパレンタル・コントロール・オプションにアクセスすることができる。ユーザは、各種の基準を選定することにより、選択した番組又は番組内容の範囲に対し保護者ロックを設定することができる。例えば、タイトル279、TV評価280、映画評価281、チャンネル282、又は他の任意の妥当な基準に従って番組を封鎖することを選択できる。封鎖評価・オプション280及び281によって、ユーザは、所定の評価(例、選定した番組の格付けと同一な評価、又はユーザが入力した評価又は評価範囲)のすべての番組を封鎖することができる。ユーザには、例えば、時間封鎖オプション283(する/しない)を選択することによって、保護者ロック設定を適用するための他のオプションが提供される。また、ユーザは、オプション284を選択することにより、成人向けタイトルを隠すか、見せるかを選択することができる。また、画面278に他の各種オプションを備えることもできる。
【0099】
ユーザが、時間封鎖オプション283に対し「する」を選択した場合、例えば、
図23bの画面286のような封鎖サブメニューを提示することができる。ユーザは、画面286のオンスクリーン・オプションを使って、パレンタル・コントロール時限の開始時間(オプション288)及び終了時間(オプション290)を設定することができる。ユーザはオプション292を使って、パレンタル・コントロールの有効時期を、週のすべての日、特定の日のグループ(例、平日又は週末日)、又は特定の一日又は複数日に設定することができる。設定完了したら、ユーザはOKキー84を押せばよい。また、画面286の一部として他の各種のオプションを備えることができる。
【0100】
図23a及び23bのパレンタル・コントロール画面278及び286は、単なる例示である。保護者(又は他のユーザ)は、任意の妥当なオンスクリーン・オプション又は他のユーザ・インタフェース構成を使って、特定時間中に放送される番組内容、一つ又は複数の特定チャンネルの番組内容、所定評価の番組内容、個別事例の特定番組等を封鎖(パレンタル・コントロール)することができる。
【0101】
双方向性テレビ・システム10を使って、ビデオレコーダ機能をサポートすることができる。ローカル構成(例、ユーザの家庭にあるパーソナル・ビデオレコーダ又は他の妥当な装置を使って、ローカルのハードドライブ又は他の記憶装置に映像を録画する構成)及びネットワーク・ベース構成(例、サーバ36及び56又はサービス・プロバイダ50のようなサービス・プロバイダの装置といったネットワーク装置を使ってユーザのためにビデオとデータとを格納する構成)を使って、ビデオレコーダ機能をサポートすることができる。また、システム10を用いて、これら構成の組合せをサポートすることもできる。
【0102】
ローカル・ビデオレコーダ構成(パーソナル・ビデオレコーダ構成又はローカル・デジタル・ビデオレコーダ構成とも呼ばれる)において、ビデオ・レコーディングは、ユーザ装置にローカル格納される。また、ビデオが録画されている情報もローカルに保持することができる。録画されたビデオについての番組案内情報(例、タイトル、レート、説明、カテゴリー等)も保持することができる。ユーザが、自分がユーザ装置に格納したレコーディングのリストを見たい場合、双方向性テレビ・アプリケーションは、ローカルの記憶装置から、その情報を読み出して、ユーザに対し、それをユーザ装置18にローカルに表示することができる。そこで、ユーザは所望のレコーディングを選定し、再生することができる。
【0103】
ネットワーク・ベースのビデオレコーダ構成(クライアント-サーバ・ビデオレコーダ構成とも呼ばれる)において、ビデオをネットワーク上(例、サーバ36及び56のようなサーバ、又はサービス・プロバイダ50のようなサービス・プロバイダ)に格納することができる。ユーザのための番組が録画されている情報を、ローカルに、及びネットワーク上(例、サーバ36及び56のようなサーバ、又はサービス・プロバイダ50のようなサービス・プロバイダ)に格納することができる。
【0104】
いくつかの方法で、ネットワーク・ベースのレコーディングを行うことができる。例えば、番組内容発信元12から提供される通常のテレビ放送番組内容の一部又は全部を自動的に録画するか、又は別の方法で、その番組内容のコピーを、サーバ36、サーバ56、又はサービス・プロバイダ50のようなサービス・プロバイダの装置といった適切なネットワーク記憶装置に保持することができる。ユーザがある番組を「録画」することを選択する場合においても実際のレコーディングは必要ない、というのは、要求される番組はすでにシステムに存在するからである。このタイプの構成では、バーチャル・レコーディングを実際のレコーディングに置き換えるのである。
【0105】
ユーザに、ネットワーク上の「個人用領域」を与えることができる。ユーザが適正な個人識別番号を入力することによって、あるいは、既知の又は信頼できる通信経路を通したユーザの接続手段によって(例えば、ユーザが、専用ケーブル経路によって、
図1のテレビ配信施設14のサーバ56のような、ケーブル・システムのヘッドエンドにあるサーバに接続されている場合)、個人用領域にアクセスすることができる。
【0106】
個人用領域を使って、ユーザが録画したビデオ・コンテントのリストを保持することができる。ユーザが双方向性テレビ・システムのネットワーク・ベース・ビデオレコーダ機能部にレコーディングを行うよう命令すると、システムはユーザの個人用領域を更新して、要求したレコーディングの「実際の」追加コピーが作成されたように見えるようにする。これにより、この取組み方法によって実施されるネットワーク・ベースのビデオレコーダは、ユーザに、自分個人専用のネットワーク・ベース・ビデオレコーダにアクセスするような錯覚を与えながら、記憶スペースを節約する。
【0107】
別な方法として、個人用領域をなくし、各ユーザが、最初に放送されたときに権利を有した、以前に録画されたすべてのコンテントにアクセスできるようにすることができる
別の例として、ユーザがレコーディングを要求するコンテントの一部又は全部を、要求コンテントの実際のコピー(例、デジタルレコーディング)を作成することによって録画することができる。これらの実際のコピーをネットワーク装置(例、サーバ36又は56のようなサーバ、又はサービス・プロバイダ50のようなサービス・プロバイダの装置)に格納することができる。
【0108】
ネットワーク・サーバに録画された番組を、ユーザのローカル記憶装置にコピーすることができる。
【0109】
必要に応じ、これら取り組み方法を組み合わせて用いることができる。例えば、一部のコンテントだけを自動的にシステムに保持することができる(例、人気のある番組内容のコピー)。ユーザは、この内容のバーチャル・レコーディングを作成することができる。このバーチャル・レコーディングの存在を、ユーザの個人用領域に反映することができる。それ以外のコンテントは、ユーザの命令により、実際のレコーディングの形でこれを格納することができる(例、それほど人気のないもの)。これらのレコーディングの存在についてもユーザの個人用領域に反映することができる。
【0110】
ネットワーク・ベースのレコーディング(バーチャル又は実際)及びローカル・レコーディングを作成する方法のいかんを問わず、双方向性テレビ・アプリケーションを使って、ユーザが、レコーディングを作成し、レコーディングを管理し(例えば、レコーディングの編集、削除、名前変更、
図1の通信経路を介した他のユーザへの送信等)、レコーディングを再生し、録画された番組についての情報を見ること等を援助するための双方向ディスプレー画面をユーザに提供することができる。
【0111】
ユーザが、レコーディングする番組を選択したならば、選択された番組を、双方向の録画予定番組リストに掲示することができる。ユーザ装置18によりユーザに表示可能な予定レコーディング画面250の具体例を
図19aに示す。ユーザが、
図7の番組案内画面120のような別の番組案内画面で提供されたオプション、又は他の任意の妥当なオプションを選択したときに、双方向性テレビ・アプリケーションは、画面250を表示することができる。画面250に、例えば、録画予定の番組のリスト251を含めることができる。指定範囲252を使って、リストから予定レコーディングを選択することができる。ユーザは、指定範囲252を所望の予定レコーディング上に合わせ、リモート制御装置72上の適切なキーを使って予定レコーディングを選定することができる。
【0112】
ユーザが選択した予定レコーディングについての情報を、
図19bの画面253のような画面に表示することができる。画面235に、予定レコーディング情報254を含めることができ、これに、録画予定番組の日付、時間、及びチャンネルを表示することができる。また、情報254に、番組を録画することを指定された装置、及び録画予定の番組に対し保護者ロックを設定するかどうかを示すこともできる。ユーザは、指定範囲を使って編集オプション255を選択して、情報254を編集することができる。他の各種のボタン、例えば、ユーザが予定レコーディングを取り消すため選択するキャンセル・オプション256を画面253の中に備えることができる。
【0113】
番組が録画されたならば、番組案内画面を提示して、録画された番組を表示することができる。ユーザ装置18によってユーザに表示することのできるビデオ・レコーディング画面260の具体例を
図20に示す。ユーザが、
図7の番組案内画面120のような別の番組案内画面で提供されたオプション、又は他の任意の妥当なオプションを選択したときに、双方向性テレビ・アプリケーションは画面260を表示することができる。レコーディング261は、ユーザ装置18に格納されたローカル・レコーディングであっても、実際の又はバーチャルなネットワーク・ベース・レコーディング(例、サーバ36又はサーバ56又はサービス・プロバイダ50にあるような装置に格納されたネットワーク・ベースのコンテント)とすることができる。個人用領域のあるネットワーク・ベース・ビデオレコーダ環境では、画面260のような画面によって、ユーザの個人用領域の全体又は一部へのアクセスが提供される。ユーザは、リモート制御装置72又は他の妥当なユーザ・インタフェース18を使って、パーソナル・領域をナビゲートすることができる。
【0114】
画面260に、ユーザのレコーディングのリスト261を含めることができる。レコーディング・リスト内容に、番組が録画された日時及びチャンネル、又は他の任意の妥当な情報を含めることができる。ユーザは、指定範囲262を合わせ、(レコーディングを見たり、番組についての情報を見たり、番組を削除したりなどして)興味のあるレコーディングを選択することができる。ユーザは、指定範囲262を所望のレコーディング上に合わせ、リモート制御装置72の適切なキーを使ってそのレコーディングを選定することができる。
【0115】
ユーザが選択したレコーディングについての情報を、
図20bに示した画面264のような画面の中で提示することができる。画面264に、レコーディング情報265を含めることができ、これに録画された番組の日付、時間及びチャンネルを表示することができる。また、情報265に、レコーディングに対して保護者ロックが設定されているかどうか、レコーディングを格納するためにどの装置が指定されているか表示することができる。ユーザは、オプション266を選択して、レコーディングを再生することができる。ユーザは、267を選択することによって、選択したレコーディングを最初から再生することができる。オプション268を選択して、レコーディング・リストからレコーディングを削除することができる。オプション269を使って、選択したレコーディングに対し保護者ロックを設定することができる。選定したレコーディングがネットワークのビデオ記憶装置に格納されている場合、ユーザは、オプション259を選択して、そのレコーディングをローカル記憶装置へ転送することができる。指定範囲とリモート制御装置とを使って、あるいは他の任意の妥当な方法によって、オンスクリーン・オプションを選択することができる。
【0116】
所定のレコーディングの再生を、例えば、再生オプション266を選定することにより選択した場合、
図21のディスプレー画面269のようなディスプレー画面が表示される。ディスプレー画面269に、ユーザに対して再生中の選択された番組の映像270とその映像を制御するためのオプション271とを含めることができる。オプション271に、例えば、ユーザが、ビデオを最初まで巻戻すこと、ビデオを巻戻す又は逆回転させること、ビデオを再生すること、ビデオを早送りすること、ビデオを一時停止すること、又はビデオを停止することのできるオプションを含めることができる。これらの機能及び他の双方向性テレビ・アプリケーション機能の制御を、オンスクリーンのオプション、リモート制御装置72上の専用又は多目的キー、又は他のユーザ装置、又はユーザ・インタフェース118を含む他の妥当な構成を使ってサポートすることができる。オンスクリーン・オプションが用いられる場合、それらオプションを、映像270に重ねた一つ以上のオーバーレイ形式で表示するか、あるいは映像270を縮小サイズで提示し、そのウィンドウの外側にオプションを表示することができる。
【0117】
図20及び21の構成において、ユーザはユーザのレコーディングをブラウズでき、それらのレコーディングの再生(及び再生の制御)をすることができる。ユーザ装置18にローカルに格納されたレコーディングを、レコーディングが保持されているローカル・ハードドライブ又は他の記憶装置からそれらレコーディングを取り出すことによって、再生することができる。ネットワークに格納されているレコーディングは、レコーディング・コンテントが格納されているネットワーク装置からこれを再生することができる。ユーザ装置18は、このようなコンテントを、リアルタイム・ビデオ・ストリーム又はファイル・ダウンロードの形で受信することができ、双方向性テレビ・アプリケーションは、
図21に示すタイプのディスプレー画面構成を用いて受信したコンテントを再生することができる。
【0118】
ユーザは、双方向性テレビ・アプリケーションが提供する妥当なディスプレー画面上で、興味のある番組を選択し録画キーを押すことによって、あるいはフリップ又はブラウズ表示からレコーディングする番組を選択することによって、あるいは所望の番組に同調して妥当な録画ボタンを選定することによって、あるいは情報画面から録画オプションを選択すること等によって、レコーディングする興味対象番組を指定し、番組内容を録画することができる。例えば、ユーザは、
図8の画面138のような番組リスト内容画面の中の番組を指定することができ、また、
図9のフリップ表示153のようなフリップ表示、又は
図10のブラウズ表示160のようなブラウズ表示上の興味ある番組リスト内容を表示することができる。ユーザが、
図4の録画キー86のような妥当なリモート制御キーを押すと、双方向性テレビ・アプリケーションは所望の番組を録画することができる。
【0119】
双方向性テレビ・アプリケーションは、ユーザが選択した番組を自動的に録画することもでき、あるいは、ユーザが録画キー86を押した後、一つ以上の補足的な確認及び情報画面を提示することもできる。一つの例として、双方向性テレビ・アプリケーションは、
図22の録画セットアップ画面272のような画面を表示することができる。
図22に示すように、画面272中に、タイトルと評価情報とを区域273に、及び番組説明274を含めることができる。ユーザに、選択された番組の放送予定時間に関する情報を提供することができる。ユーザがその番組の録画を望む場合、ユーザは、指定範囲275を「はい」オプション276の上に合わせ、OKキー84を押せばよい。ユーザがその番組の録画を望まない場合、ユーザは、指定部275を「いいえ」オプション277の上に合わせ、OKキー84を押せばよい。必要に応じ、連続ものレコーディング・オプション、レコーディング品質オプション、及び緩衝時間オプションのような他のオプションを備えることができる。
【0120】
ユーザが、双方向性テレビ・アプリケーションに、所定番組の録画を命令すると、双方向性テレビ・アプリケーションは、ユーザの装置、システム10の機能、システム及びユーザ設定のいかんによって、ユーザ装置18のローカル機能又はシステム10のネットワーク・ベース・ビデオレコーダ機能を使って番組を録画することになる。
【0121】
番組が録画された後、ユーザは、双方向性テレビ・アプリケーションを使い、(
図20に示したディスプレー画面構成を使うなどして)ユーザのレコーディングに関する情報を見ることができる。双方向性テレビ・アプリケーションのレコーディング機能をサポートするこれらの方法は、単なる例示である。必要に応じ、任意の妥当なレコーディング構成(実際のレコーディングとして又はバーチャルなレコーディングとして、また、ローカル又はネットワーク装置によって)を用いることができる。
【0122】
システム10のネットワーク・ベース又はローカル・パーソナル・レコーディング機能を使って、放送番組内容を録画できるので、必要に応じ、所定の番組の視聴を保留したり、予定変更したりする機会をユーザに提供することができる。例えば、双方向性テレビ・アプリケーション(例、番組案内アプリケーション)は、ユーザが、番組のリマインダー受信時間を妥当な時間に延期する選択のできるオンスクリーン・オプションを提供することができる。
【0123】
ユーザがリマインダーを延期しないことを選択すれば、双方向性テレビ・アプリケーションは、番組の放送予定時間の直ぐ前にユーザにリマインダーを提示することになる。ユーザは、この場合、それが放送されるままに視聴することができる。ユーザがリマインダーの延期を選択した場合、双方向性テレビ・アプリケーションは、リマインダーを後の時間(例えば、他の放送がスケジュールされていなければ、元の放送時間の2時間後)に提示することができる。ユーザは、この場合、ネットワーク・ベース又はローカル・パーソナル・ビデオレコーダからレコーディングを再生して番組のレコーディングを視聴することができる。
【0124】
ネットワーク・ベース又はローカル・パーソナル・ビデオ・レコーディング・システムを使って番組を録画することができる。ローカル・ビデオ・レコーディング構成に、ユーザの家庭にあるパーソナル・ビデオレコーダ又は他の妥当な装置を含めることができ、このような装置により、ビデオを、レコーディング装置62又は66(それぞれ
図2及び
図3)のようなローカル・ハードドライブ又は他の妥当な記憶装置に格納することができる。
【0125】
また、ネットワーク・ベースのシステムに番組を録画することができる。ユーザのビデオ及びデータを格納するためのネットワーク・ベース構成に、サーバ36及び56又はサービス・プロバイダ50のようなサービス・プロバイダの装置といった装置を含めることができる。これら保管された番組についての情報を、ローカルに及びネットワークに格納することができる。
【0126】
ネットワーク・ベースの番組レコーディングは、自動的に実施されるか又は別のやり方でシステムによって保持される。これに沿って、ユーザが特定の番組を「録画」することを選択した場合、すでにシステムに存在する所望番組のレコーディングを利用した「バーチャル」レコーディング(「実際の」すなわち「本当の」レコーディングでなく)を作成し、これにより、ネットワーク上の記憶スペースを節約することができる。また、ネットワークに各ユーザのための個人用領域を含めることができ、この中にそのユーザのレコーディングのリストを保持することができる。このレコーディングのリストに、バーチャル・レコーディングと実際の(すなわち本当の)レコーディングとの双方を含めることができる。また、所望番組の実際のレコーディングを個人用領域に直接レコーディングするか、あるいは、ネットワーク・ベースのレコーディングのコピーをユーザの個人用領域の中に作成することによって、個人用領域に実際のレコーディングを格納することができる。前に記載したように、ユーザの個人識別番号、又は、ユーザにつながる信頼できる又は既知の通信経路によって、ユーザの個人領域へのアクセスを管理することができる。
【0127】
また、これらの構成の組合せを用いることもできる。例えば、ユーザのレコーディングのリストに、バーチャル・レコーディング(ネットワーク・ベースのレコーディングを利用したもの)、ネットワークの個人用領域に格納された実際のレコーディング、及びローカル・パーソナル・ビデオレコーダ装置に格納された実際のレコーディングを含めることができる。ユーザのネットワーク・ベースで又はローカルに格納された実際のレコーディングは、番組を直接レコーディングして得られるものである。これに換えて、あるいはこれに加えて、ネットワーク・ベースのレコーディングのコピーを生成し、それをユーザのネットワーク・ベスの個人用領域、又はローカル・パーソナル・ビデオレコーダに格納することによって、ユーザの個人用領域、又はローカルのパーソナル・レコーディング装置に格納された実際レコーディングを得ることができる。
【0128】
以上により、本明細書に記載した特色を、ネットワーク・ベース又はローカル・パーソナル・ビデオレコーダを用いて、実際の、及びバーチャルな番組レコーディングをはじめとしたネットワーク・ベース及びローカル双方に格納された番組のレコーディングに使用できることが理解される。ビデオレコーダには、ネットワーク・ベースのビデオレコーダ及びローカル・パーソナル・ビデオレコーダのいずれか又は双方を含めることができる。以下に記載する番組リマインダーを、他の任意の妥当な記憶装置構成を用いて格納された番組に対しても使用することができる。
【0129】
任意の妥当な構成を使って、ユーザは、ある番組の番組リマインダーを受信するための希望時間を選択することができる。使用可能なディスプレー画面の一つの具体例を
図24に示す。ユーザが(
図8のリスト138の指定範囲144を使うなどして)予定番組のグリッド又は他のリストから所望の番組を選択する際に、双方向性テレビ・アプリケーションは、
図24のディスプレー画面276を表示することができる。(例えば、番組のビデオ録画が禁止されていたり、又は他の理由で、選択された番組を元の放送予定時間以外のどの時間においても利用できない場合…、双方向性テレビ・アプリケーションは、
図12のリマインダー設定画面のようなリマインダー設定画面のリマインダーを表示することができ、
図13に示すタイプのリマインダーを表示することができる。)
図24に示すように、画面276に、選択された番組(この例では「サインフェルド」)を識別する情報域278を含めることができる。また、情報域278に、元の放送予定すなわち番組の開始時間に関する情報(例、今晩8:00PM)、及びネットワーク・ベースのビデオレコーダを通しての番組の利用可能期間に関する情報(例、金曜日8:00PMまで)を含めることができる。
【0130】
場合によっては、特定の番組を長い期間の間、又は無期限にでも利用可能とすることができる。それ以外の場合には、記憶スペースを節約するため、又はシステム操作者の手順に従って、番組はシステム(又は少なくともシステムの公開利用可能箇所)から除去されることになる。一定の期間だけ利用可能な番組を、「有効期限付き」ということがある。
図24の例では、「サインフェルド」のネットワーク・ベースのレコーディング(コピー)は金曜日の8:00までだけ利用可能であり、その後は期限切れとなる。
【0131】
ユーザは、オプション280の提供を受けて、「サインフェルド」に対する所望の視聴/リマインダー時間を選定することができる。ユーザは、リモート制御カーソル・キー82を使い、指定範囲を所望のオプションに合わせ、OKキー84を押してそのオプションをマークすることにより、所望の視聴時間を選定することができる。
【0132】
ユーザは、オプション282を選択して、「サインフェルド」に対するリマインダーを元の放送予定時間(木曜日8:00PM)に設定することができる。ユーザは、リマインダーを元の放送予定時間以外に時間に設定することを望む場合には、オプション284のようなオプションを選択することができる。必要に応じ、割り増し(手数料金ベースの)サービスとして、繰り延べ視聴を提供することができる。
図24に示すように、このタイプの構成によって、ユーザの繰り延べリマインダー選択に関連して、料金(例、0.5ドル)を課すことができる。
【0133】
ユーザがオプション282を選択した場合、双方向性テレビ・アプリケーションは、ユーザに対し、木曜日の8:00PM(又は8:00PMの少し前)に、ユーザの装置上にリマインダーを表示することができる。ユーザがオプション284を選択した場合、双方向性テレビ・アプリケーションは、ユーザに対し、木曜日の9:00PM(又は9:00PMの少し前)に、ユーザの装置上にリマインダーを表示することができる。(ユーザは、他の任意のオプション280を選択して、リマインダーを別の希望時間に設定することができる。)
リマインダーを、現在のテレビチャンネルに重ねたオーバーレイの形で提示、又は全画面形式を使って表示、又はアイコンの形で表示、又は他の任意の妥当な構成を使って提示することができる。リマインダーの具体例を
図27に示す。
図27の例において、リマインダーは、ディスプレー画面303の中で、現チャンネルの映像に重ねたオーバーレイ302の形で提示されている。
【0134】
リマインダーに、ユーザが指定範囲306を適切に位置合わせして選択できるいくつかのオプション304を含めることができる。オプション304に、ユーザが直ちに所望の番組を見ることのできる「直ぐ見る」オプション308を含めることができる。オプション310を使って視聴を延期することもできる。ユーザが、リマインダーをキャンセルしてリマインダー表示302を隠したい場合には、オプション312を選択することができる。ユーザが、番組のコピーを、ネットワーク・ベース上のユーザ個人用領域、又はローカル・パーソナル・ビデオレコーダに保管したい場合には、オプション314を選択することができる。
【0135】
リマインダーが、選択された番組の放送予定時間に(この例では木曜日の8:00PMに)提示されている場合、「直ぐ見る」オプション308を選択すると、双方向性テレビ・アプリケーションに対しユーザの装置を該当するチャンネルに同調するよう命令して、所望番組の放送スケジュール通りに視聴することになる。リマインダーが、放送予定時間よりも後の時間に提示される場合には、ネットワーク・ベース又はローカル・パーソナル・ビデオレコーダを使って番組が録画されていることになる。したがって、「直ぐ見る」オプション306を選択することは、ネットワーク・ベースのビデオレコーダに対し、(例えば、
図21に示すタイプの再生方式構成又は他の任意の妥当なビデオレコーダ構成を使って)番組をユーザ装置で再生するよう命令することになる。
【0136】
各種のコンテント管理構成を使って、放送コンテントのコピーをシステム10に格納し保持することができる。一つの具体的構成例において、ネットワーク装置(例、サーバ56、サーバ36、又はサービス・プロバイダ50の装置)を使って、ユーザに提供される、すべてのあるいはおおむねすべての番組のコピーを「録画」又は保持することができる。例えば、すべてのあるいはおおむねすべての着信放送番組内容を、ケーブル・システムのヘッドエンドにあるサーバ56に自動的に録画し保持することができる。別の具体的構成例においては、放送コンテントの一部だけを自動的に格納することができる。例えば、人気のあるホームコメディを録画し、人気のないニュース番組は録画しないようにすることができる。さらに別の具体的構成例においては、ユーザに要求されたときに番組を録画する。例えば、ユーザが特定の映画の録画を要求すると、ネットワーク・ベースのビデオレコーダは、ユーザのためにその映画のコピーを格納することになる。必要に応じ、これらの取組み方法を組み合わせることができる。別の構成においては、前記の格納及び保持の構成に、ネットワーク・ベースの記憶装置構成に加えて、ローカル記憶装置を使用することができる。さらに、両方の構成において、番組又は他のコンテントのコピーを、実際のコピー(例、サーバ、パーソナル・ビデオレコーダ、又は他のローカル又はネットワーク装置内の個別ファイル)の形で格納することができ、あるいは、バーチャル・コピー(例、一つ以上の実際コピーと関連付けられた妥当なデータベース記録又は他の情報)の形で格納することができる。
【0137】
放送されている番組の全部又は一部を、ネットワーク・ベース又はローカル・パーソナル・ビデオレコーダで自動的に録画する場合、ユーザに、
図24のリマインダー設定画面276中の保管オプション286のようなオプションを提示することが望ましい。ユーザは、リモート制御キーを使って、オプション286を、「見損ねた場合、『サインフェルド』を自分の個人用領域に保管する」及び「コピーを録画しない」のようなオプションの間で切り換えることができる。保管オプションが選択されると、双方向性テレビ・アプリケーションは、ユーザの行動を監視し、リマインダーが設定された時間に、ユーザが「サインフェルド」を見ているかどうかを判定することができる。ユーザが「サインフェルド」を見ることになっていた刻限に、ユーザがユーザ装置又は双方向性テレビ・アプリケーションと交流していない場合には、双方向性テレビ・アプリケーションは、システム10のビデオレコーダ機能を使って、「サインフェルド」のコピーを、ネットワーク上のユーザの個人用領域又はローカル装置に保管する。例えば、追加された番組リスト内容(「サインフェルド」)を
図20aのユーザの録画番組リスト又はユーザのアーカイブ(
図32の画面のような画面を使ってアクセスする)に加えることができる。
【0138】
「見損ねたら保管」オプションを、双方向性テレビ・アプリケーション・ディスプレーの任意の妥当な画面に提示することができる。さらに、この機能を、デフォルト機能として(ユーザが外すことができる、又はできないようにして)双方向性テレビ・アプリケーションに組み込むことができる。
【0139】
システムが、所望の番組のコピーを自動的に保持するようスケジュールされていない場合には、ユーザに、「見損ねたら保管」オプション286に換えて、「見損ねたら録画」オプションを提供することができる。このオプションが選択された場合(又はデフォルトとして同等な機能が実行される場合)、双方向性テレビ・アプリケーションが、ユーザは選択された番組を見損ねたと判定したならば、その番組を、システム10のネットワーク・ベース又はローカル・パーソナル・ビデオレコーダ機能を使って、(実際のコピーあるいはバーチャル・コピーとして)ユーザの個人用領域に録画することができる。
【0140】
ユーザは、指定範囲288を「する」オプション290の上に合わせ、OKを押して、画面276上の所望のオプション280の選択(及び、オプション286による、番組コピーをユーザの個人用領域に自動的に保管するかどうかのユーザ選択)を確定することができる。ユーザがリマインダーを設定しないことを選択する場合(元の放送時間、遅らせた時間いずれにおいても)、ユーザは、「しない」オプション292を選定することができる。
【0141】
図24に示すタイプの画面を用いて、ユーザに対し、放送予定時間、その放送予定時間に対する一つ以上の延期時間、及び、ユーザが(リモート制御装置の置数キーを使うなどして)さらなる延期時間オプションを選択するための、又は特定の時間を入力するための追加画面にアクセスすることができる、別のオプション(「その他」)を提示することができる。これは、ユーザに対し所望のリマインダー時間を設定する機能を提供するための構成の、単なる一つの例示である。
【0142】
考えられる別の構成を
図25に示す。
図25のリマインダー時間選定画面294の具体例において、ユーザは、スライダ296を、(リモート制御装置上の矢印キーを使うなどして)所望のリマインダー時間を表す適切な水平位置に合わせることができる。ユーザがスライダ296を左端位置に置いた場合(すなわち、所望リマインダー時間である火曜日8:00PMを表す位置)、双方向性テレビ・アプリケーションは、
図27の8:00PMのリマインダー302のようなリマインダーを表示することができる。ユーザが、
図25に示される位置にスライダ296を置いて、オプション290を選択すると、リマインダーを木曜日の11:00PMに提示することができる。
【0143】
リマインダーを設定するため適切な別の構成を
図26に示す。
図26のリマインダー・セットアップ画面298に、ユーザが(例えば、カーソルキー82又は76に具備可能な数値キーを使って)所望の時間を選択するために使うことのできるリマインダー時間選定区域300を含めることができる。必要に応じ、各々の時間に番組を視聴するための料金を区域300に表示することができる。例えば、リマインダーを元の予定放送時間に設定する場合には、「無料」と表示することができる。予定放送時より遅れたリマインダー時間が選択された場合には、その料金(例、0.50ドル)を区域300に表示することができる。必要に応じ、番組に対する通常の有効期限より遅い時間に設定されたリマインダーに対しては、有効期限を延長するか、又はコピーをユーザの個人用領域に保管することになるので、より高い料金を課すことができる。オプション290を選定して、所望の時間へのリマインダー設定プロセスを確定することできる。
【0144】
すべての、あるいはおおむねすべての番組のコピーが自動的にネットワーク装置に保存されるシステム環境において、
図24に示されたタイプの「見損ねたら保管」オプションを、
図25及び
図26に示すタイプの画面に含めることができる。料金情報(例、録画操作又は保管に対する割り増し料金)を
図25に示したタイプの画面に提示することができる。
【0145】
一部の(全部でなく)番組のコピーが保存されるシステム環境においては、所望の番組が、自動レコーディング予定対象の一つである場合に、「見損ねたら保管」オプションを提供することができる。番組を、ネットワーク・ベースのビデオレコーダ(又はローカルのビデオレコーダ)がレコーディングできる場合には、「見損ねたら録画」オプションを提供することができる。望ましい場合には、ユーザに提示するオンスクリーン・オプションについて、保管操作(これにより、ユーザに実際の又はバーチャルの「保管」コピーが提供される)と、録画操作(これにより、本来は保存されない題材が、実際のあるいはバーチャルのレコーディングとして、特別にコピーされ保存される)とを区分する必要はない。ユーザは、「録画」、「保管」、「コピー」、「保存」、「格納」オプションとして表されるオンスクリーン・オプションを通して、このような操作を利用することができる。
【0146】
また、画面276(
図24)、294(
図25)、及び298(
図26)は単なる例示である。任意の妥当なユーザ・インタフェース構成を使って、ユーザが、時間シフトしたリマインダーと、関連するレコーディング及び保管オプションとを設定する際に、双方向性テレビ・アプリケーションとやり取りできるようにすることができる。
【0147】
ユーザに、番組みを見る時間及び対応するリマインダー設定に関する選択を提供するために使われるリマインダー設定画面のタイプのいかんを問わず、双方向性テレビ・アプリケーションは、リマインダーが設定された時間に、適合するリマインダーをユーザに表示するか又は別な方法で提示することができる。
図27の例において、リマインダーは、現在のテレビチャンネルの映像に重なるオーバーレイの形で提示されている。リマインダーに対応する番組の視聴を望まない場合、ユーザは、その番組の視聴をさらに延期することができ、それに応じた「後で見る」オプション310を選択して、さらに遅らせたリマインダーを設定することができる。
【0148】
「後で見る」オプション310が選択された場合、双方向性テレビ・アプリケーションは、
図28に示すタイプのオンスクリーン・オプションを表示することができる。
図28の具体的構成例において、繰り延べリマインダー時間のオプション320のメニュー316をユーザに対し表示することができる。メニュー316は、任意の妥当な構成を用いてこれを表示することができる。
図28の例では、メニュー316は、現チャンネル318の映像に重なるオーバーレイとして表示されている。
【0149】
ユーザは、所望のオプション320上に指定範囲322を合わせることによってリマインダーの延期を選択することができる。例えば、ユーザは、オプション324を選択して、リマインダーを5分間遅らせることができ、又はオプション326を選択して、リマインダーを30分間遅らせることができる。他のオプション320を使って、他の時間長さだけリマインダーを延期することができる。新規のリマインダー時間に到達すると、ユーザに対し、
図27に示すタイプのリマインダーを提示することができる。
【0150】
すべての放送番組が自動的にネットワーク・ビデオレコーダに格納されるシステム環境においては、
図28のメニュー316のようなメニューを、オプション328のような「見損ねたら保管」オプションと共に提示することができる。双方向性テレビ・アプリケーションが、ユーザは番組を見損ねたと判定すると、双方向性テレビ・アプリケーションは、見損ねた番組の保管コピーを、ネットワーク上のユーザの個人用領域又はローカル・パーソナル・ビデオレコーダ装置に作成することができる。
【0151】
番組の一部だけが、システムネットワーク・ベースのビデオレコーダ装置に自動的に保存されるシステム環境においては、ユーザが、番組の保管コピーをユーザの個人用領域に作成できるように(その番組がシステムによって自動的に保存されるものである場合)、あるいは、ユーザが、ネットワーク・ベースのビデオレコーダに、番組のコピーをユーザのローカル装置に録画することを命令できるように(その番組はシステムによって自動的に保存されるものでないが、レコーディングは可能な場合)するためのオプションを、メニュー316のようなメニューの中でユーザに提示することができる。
【0152】
ユーザが要求した場合にだけ、番組が、システムのネットワーク・ベース又はローカル・パーソナル・ビデオレコーダ装置に録画されるシステム環境では、双方向性テレビ・アプリケーションは、ユーザが、番組を見損ねた場合にそのレコーディングの作成を要求できるようにするためのオプションを、メニュー316のようなメニューの中でユーザに提示することができる。双方向性テレビ・アプリケーションが番組は見られなかったと判定した場合、その番組をネットワーク上のユーザの個人用領域又はローカル・パーソナル・ビデオレコーダに、実際のコピー又はバーチャル・コピーとして録画することができる。
【0153】
各種システム環境において、ネットワーク・ベース・ビデオレコーダの繰り延べリマインダー機能を実行することに関わるステップの具体例を、
図29、30、及び31に示す。
図29のフローチャートは、ネットワーク・ベースのビデオレコーダが、すべての、あるいはおおむねすべての予定番組内容のコピーを自動的に保存するシステム環境において用いられるステップを示す。
図30のフローチャートは、一部の予定番組内容のコピーは自動的に保存されるが他の番組内容は保存されない(ユーザ要求により番組を録画することはできる)システム環境において用いられるステップを示す。
図31のフローチャートは、ユーザの要求に基づいて番組が録画される(自動的に番組を保存することは可能)システム環境において用いられるステップを示す。また、
図29、30、31に示すフローチャートは、ローカル・パーソナル・ビデオレコーダのようなローカル装置で行われる放送番組内容のレコーディング、保存、及び格納に対するシステム環境をも表現できるものである。
【0154】
一つの適切な構成において、すべての放送番組のコピーは自動的にシステムに保存される。このタイプの構成においては、ユーザは、システム10のネットワーク・ベースのビデオレコーダ又はローカル・パーソナル・ビデオレコーダ機能を使って、興味のある番組のコピーを遡り再生できる。ユーザにはネットワーク上の個人用領域を提供することができる。ユーザが興味を持つ番組のコピーを(バーチャル・コピーとして、又は別個の実際のコピーとして)ユーザの個人用領域又はローカル装置に格納することができる。ユーザの個人用リスト内容セットに記載された番組のシステム・コピーを作成するプロセスを、アーカイブするともいう。
【0155】
記憶容量の制限により、すべての放送番組のコピーを、無期限にネットワーク・ベース又はローカル・パーソナル・ビデオレコーダに保持することは望ましくないことがある。したがって、当初の放送から適当な時間が経過した後、これらの番組を消去するか、又はさらにリモートの保管場所に移動することができる。所望の番組に対する容易なアクセスが失われることを避けるために、ユーザが、ユーザの個人用領域又はローカルPVR中に番組を保管することを要請することがある。この種のサービスに対し、システムはユーザに一回払い又は定期的な料金を課すことができる。ユーザが容易にアクセスできるように、保管されたバーチャル又は実際のコピーをネットワーク又はローカルPVRに保持することができる。アーカイブされないコピーは、アクセスができないか又は少なくともアクセスがより困難になる。
【0156】
ネットワーク・ベース又はローカル・パーソナル・ビデオレコーダ機能を使って、リマインダーを再スケジュールしたり見損ねた番組を保管するための機能を、ユーザに提供することに関与するステップを
図29のフローチャートに示す。
図29に示すステップに関して、システム10は、(例えば、テレビ配信施設14を介してユーザに配信されるすべての番組のデジタル・コピーをサーバ56に保持することによって)ユーザに提供されるすべてのテレビ番組のコピーを継続して保持している。
【0157】
ステップ330において、リマインダーを設定する番組を選択するための機会がユーザに提供される。例えば、双方向性テレビ・アプリケーション(例、番組案内)は、
図8の画面のような、番組リスト内容を含む画面を表示することができる。ユーザは、この画面で、リマインダーを設定する所望の番組を選択することができる。
【0158】
ユーザが所望の番組を選択したならば、双方向性テレビ・アプリケーションは、ステップ332において、ユーザに、所望するリマインダー時間及び視聴時間を選定するための機会を提供することができる。必要に応じ、
図24、25、及び26に示すタイプのオンスクリーン表示構成を用いることができる。また、ユーザに対し、ステップ332において、
図24のオプション286のような「見損ねたら保管」オプションを設定する機会を提供することができる。また、アーカイブ操作をデフォルトで実施することもできる。ユーザが、見損ねた番組を保管するようシステムに命じた場合、その番組は、すべての放送番組内容のシステム自動保存の一部として自動的にシステムに保存されるだけでなく、ユーザの個人用領域又はローカルPVRにも保管されることになる(例えば、ユーザの応分の料金の支払いによって決められた時間の長さの分等)。
【0159】
ステップ332に応答して、ユーザは、所望の番組の元の放送予定時間と一致するリマインダー時間を選択することができ、また、遅らせたリマインダー時間を選択することもできる。システム10のネットワーク又はローカル・パーソナル・ビデオレコーダ機能によって、遅らせたリマインダー時間の選定が実施可能となる。ユーザが選定した時間に到達すると、ステップ334において、ユーザに対しリマインダーを表示することができる。
【0160】
ステップ334において双方向性テレビ・アプリケーションが表示するリマインダーを、例えば、
図27に示すタイプのリマインダー、又は他の任意の妥当なリマインダーとすることができる。
図27のオプション304のような、ユーザが所望の番組を直ぐに視聴したり、視聴を延期したり(リマインダーを再スケジュールしたり)、リマインダーをキャンセルしたり、(例えば、ユーザが当面番組を視聴することを予定していない場合には)番組をそのままユーザの個人用領域又はPVRに保存したりすることのできるオプションを、リマインダーに含めることができる。
【0161】
ユーザが番組を直ぐに視聴することを選択した場合、ステップ336において、双方向性テレビ・アプリケーションは、ユーザに対し、ユーザ装置18上にその番組を表示することができる。(リマインダーが元の放送予定時間に設定されていたりなどして)現在放送中の番組の場合には、双方向性テレビ・アプリケーションは、ユーザの装置を適合するテレビチャンネルに合わせて、その番組を受信することができる。受信した番組をユーザのモニタ(例、ユーザのテレビ画面)上に表示することができる。(ユーザが、番組の保存版を取り出すため、システムのネットワーク・ベース・ビデオレコーダ機能を設定しているなどして)現在放送中でない番組の場合、ネットワーク・ベースのビデオレコーダを使って、ユーザのために番組を再生することができる。
図21に示すタイプの再生方式構成又は他の任意の妥当な構成を使って、ネットワーク・ベース又はローカル・パーソナル・ビデオレコーダからユーザのために所望の番組の再生をすることができる。
【0162】
ユーザが、ステップ334に応じて、リマインダーの再スケジュールを選択した場合(例えば、ユーザは、まだ番組を視聴する準備ができていないので、リマインダーを後の時間に変更するため、「後で見る」オプションを選択した場合)、ユーザに対し、ステップ338において、
図28に示すタイプの、オンスクリーン・リマインダー時間再スケジュール・オプションを選択する機会が与えられる。また、
図28に示すように、再スケジュールした放送番組をユーザが見損ねた場合にも、ユーザに対し、ネットワーク・ベース又はローカルの自動保管操作をスケジュールするための、オンスクリーン・オプション328を提供することができる。
【0163】
ステップ338においてリマインダーを再スケジュールした後、コントロールはステップ334にループ・バックする。これにより、新規のリマインダー時間に到達すると、ステップ334において、システムはユーザに対し新しいリマインダーを表示することができる。
【0164】
元の、又は再スケジュールされたリマインダー時間に到到達し、ユーザがテレビを見ているか、あるいは装置18を別途使用している場合、ユーザは、ステップ336において、リマインダー対象番組の視聴を選択するか、あるいはリマインダーをキャンセルする(ステップ340)ことができる。また、ユーザは、ステップ342において、
図27の個人領域又はローカルPVRへの保管オプション314のようなオプションを選択して、双方向性テレビ・アプリケーションに対し、番組のコピーをユーザの個人領域又はローカルPVRに保管することを命令することもできる。また、ステップ342において、保存を選択されている番組をユーザが見損ねた場合に、その番組のコピーを(
図24のオプション286のようなオプションを使うなどして)ユーザの個人用領域又はローカルPVRに保存することもできる。ユーザのディスプレーがリマインダー時間に作動していない場合(例、ユーザが番組を見損ねた状況)には、ステップ334においてリマインダーを実際に表示する必要はない。
【0165】
前記に換えて、あるいはこれに加えて、元の又は再スケジュールしたリマインダー時間に到達し、ユーザが、ある定められた時間、表示されたリマインダーに応答せず、他の方法による認識も示さない場合には、双方向性テレビ・アプリケーションが、ユーザは番組を見損なうことになるか見損ねたと想定するように構成することができる。また、同様にして、元の又は再スケジュールしたリマインダー時間に到達したときに、ユーザが、(購買取引に従事している又はその入力をしているなど)「中断できない」作業に従事している場合にも、アプリケーションが、ユーザは番組を見損なうことになるか見損ねたと想定するようにすることができる。いずれの状況においても、アプリケーションは、引き続いて、ユーザが番組を見損ねた場合に対し(ユーザが前もって「見損ねたら保管」オプション設定していた場合は保管するなど)適切な処置を実施することができる。
【0166】
ユーザは、
図27の保存オプション314のような保存オプションを選択するかあるいは前もって「見損ねたら保管」オプションを設定しており、ユーザが時間通りに番組を視聴しない場合には、システムは、ステップ342においてその番組の保管コピーを作成することができる。保管コピーは、ユーザのため特別に番組の実際コピーを作成するか、あるいは、ユーザがその番組のコピーを保管したことを示す情報を格納する適切なデータベースその他を更新することによって、これを作成することができる。
【0167】
ユーザに対して、実際の番組保存コピー又はバーチャル保存コピーのどちらが作成されたにせよ、これに沿ってネットワーク上のユーザの個人用領域又はローカルPVRを更新することができる。例えば、
図20aのリストのような、双方向性テレビ・アプリケーションが提供するユーザのレコーディング・リストを更新して、番組の保管コピーが利用可能となったことを反映することができる。このタイプのオンスクリーンリスト作成のための構成を使って、ユーザが、所定の番組レコーディング(保管コピー)の再生を要求できるようにすることができる(ステップ344)。
【0168】
保存した番組へのアクセスをユーザに提供するための別の適切な構成を
図32に示す。
図32の構成によって、双方向性テレビ・アプリケーションは、保管カテゴリー・オプション392の画面390を表示することができる。ユーザは、「最近のもの」オプション394を使って、最近保管した番組のリスト内容にアクセスすることができる。オプション396、398、及び400のようなオプションを使って、これらの分野に沿った保存番組のリストにアクセスすることができる。録画された番組についての分野情報をデータソース30から取得し、双方向性テレビ・アプリケーションが使用するためこれを番組リスト内容データベースの中に格納することができる。「チャンネル別」オプション402を使って、関連するテレビチャンネル別に整理された保存番組のリストを表示することができる。
【0169】
ユーザが自分の好みに合う番組を見たい場合には、「好みに合う」オプション404を選択することができる。ユーザの好みを「好みプロフィール」に保管しておくことができる。双方向性テレビ・アプリケーションは、双方向性テレビ・アプリケーションとのユーザのやり取りから、又は(例えば、ユーザによる)手動入力から、又はサーベイ(オンライン、電話、ユーザ装置を通して等)、又は他の任意の妥当な方法によってユーザの好みに関する情報を収集することができる。
【0170】
「編集/カテゴリ作成」オプション406を使って、編集機能へのアクセスを提供することができる。ユーザは、オプション406を使って、新規オプション392の作成、不要なオプション392の削除、又は保存されたコンテントに対するユーザ・インタフェースを別途カスタマイズすることができる。
【0171】
適切な任意の時間に、システムの整理作業(
図29のステップ346)を実施することができる。このような作業では、例えば、ある番組を消去する一方、ユーザが自分の個人用領域に維持するため料金を支払っている番組を保持することが必要となる。双方向性テレビ・アプリケーションを使って、ユーザに対し、(追加料金を支払うなどして)保管を延長したり、また、整理作業における他の面での援助を提供することができる。
【0172】
図30のフローチャートは、一部の放送予定番組は自動的に保存され、一部の番組は保存されないシステム環境における、双方向性テレビ・アプリケーションの運用に関わるステップを示す。このような構成によって、ユーザは、システム10のネットワーク・ベース又はローカル・パーソナル・ビデオレコーダ機能を使って、少なくとも一部の興味ある番組のコピーを再生することができる。他の興味ある番組は、実際の放送時間に俺を視聴することができよう。ユーザには、ネットワーク上の個人用領域を提供することができる。アーカイブに利用できる番組のコピー(すなわち、コピーが自動的に保持される番組)を(バーチャル・コピー又は別個の実際コピーとして)ユーザの個人用領域又はローカルPVRに格納することができる。
【0173】
システムが自動的に保管しない番組を、ユーザの要求により格納することができる。定期的整理作業を用いて、ネットワーク・ベース又はローカル・パーソナル・ビデオレコーダの一次記憶領域から特定の番組を削除又は別途移動することができる。所望の番組への容易なアクセスを失うことを避けるために、ユーザは、番組をユーザの個人用領域又はローカルPVRに保存することを要請することができる。システムによるこのサービスに対し、一回ごと又は定期的にユーザに料金を課すことができる。ユーザが容易にアクセスできるように、バーチャル又は実際の保管コピーをネットワーク又はローカルPVRに保持することができる。アーカイブされないコピーは、アクセスができないか又は少なくともアクセスがより困難になる。
図30に示すステップに関連して、システム10は、ユーザに提供されるテレビ番組の一部を(テレビ配信施設14を介してユーザに配信される際に、これらの番組のデジタル・コピーをサーバ56に保持するなどして)継続して保持することができる。
【0174】
ステップ348において、リマインダーを設定する番組を選択するための機会がユーザに提供される。例えば、双方向性テレビ・アプリケーション(例、番組案内)は、
図8の画面のような番組リスト内容を含む画面を表示することができる。ユーザは、この画面で、リマインダーを設定する所望の番組を選択することができる。
【0175】
ステップ350において、双方向性テレビ・アプリケーションは、選択された番組が、ネットワーク・ベース又はローカル・パーソナル・ビデオレコーダを使って自動的に保存される予定になっているものかどうかを判定することができる。選択された番組が、自動的にコピーを保存する対象になっていない場合は、ユーザに対し、ステップ352においてリマインダーを設定する機会が与えられる。例えば、ユーザに、
図12のリマインダー設定画面のような画面を提示することができる。ユーザはこの画面を使って、番組が定期的に放送される予定時間にその番組に対するリマインダーを設定することができる。たとえ選択された番組が自動レコーディング予定のないものだとしても、ユーザは、繰り延べリマインダー・オプションを選択できるようにすることができる。このような選択をすると、双方向性テレビ・アプリケーションは、システムのネットワーク・ベース又はパーソナル・ビデオレコーダ機能を使って、繰り延べリマインダーが設定された選択番組を録画することができる。
【0176】
番組の放送時間に到達すると、双方向性テレビ・アプリケーションは、ステップ354において、リマインダーを表示することができる。例えば、双方向性テレビ・アプリケーションは、
図23のリマインダーのようなリマインダーを表示することができる。必要に応じ、ステップ352で提供されるリマインダー設定画面に、ユーザが番組を見なかった場合には、その番組をユーザの個人用領域又はローカルPVR中に(実際の又はバーチャルなコピーとして)録画するよう、ユーザがネットワーク・ベース又はローカル・パーソナル・ビデオレコーダに対し命令することを選択できるオプションを含めることができる。
【0177】
図13のリマインダーリスト表示のような双方向性テレビ・アプリケーションが表示するリマインダー画面に、必要に応じ、双方向性テレビ・アプリケーションに対してリマインダーの対象番組を録画するよう命令するオプションを含めることができる。ネットワーク・ベースのレコーディングが利用できない場合には、この番組をローカルに録画することができる。ステップ354において、ユーザに対し、繰り延べ視聴を(システムのネットワーク・ベース又はローカル・パーソナル・ビデオレコーダ機能を使って)できるようにするリマインダーを提供することができる。自動的に保存されない番組に対しユーザが設定した、見損ねた又は視聴を遅らせた番組のレコーディングについて、
図13に関連してさらに詳細を説明する。
【0178】
ステップ350においてユーザが選択した番組が、その番組のコピーが自動的に保存されるものの一つであると判定された場合、ユーザには、ステップ356において番組に対する所望のリマインダー時間を選定する機会が提供される。番組のコピーは元の放送予定時間を過ぎても保存されているので、リマインダー時間を元の予定された番組の放送時間に限る必要はく、
図24、25、及び26のオンスクリーン・メニュー構成のような構成を使って、放送予定時間、又は放送予定時間よりも遅い(すなわち、番組の放送が予定されていない時間の)リマインダー時間を選択することができる。
【0179】
また、ユーザには、ステップ356において、
図24のオプション286のような「見損ねたら保管」オプションを設定する機会が提供される。また、保管操作をデフォルトで実施することもできる。ユーザが、見損ねた番組を補完するようシステムに命じた場合、その番組は、所定の放送番組内容のシステム自動保存の一部として自動的にシステムに保存されるだけでなく、ユーザの個人用領域又はローカルPVRにも(例えば、ユーザの応分料金の支払いによって決められた時間の長さの分)保管されることになる。
【0180】
ユーザは、ステップ356の中で提供されたオンスクリーン・オプションを使用して、所望の番組の元の放送予定時間と一致するリマインダー時間を選択することができ、遅らせたリマインダー時間を選択することもできる。ユーザが選定した時間に到達すると、ステップ358において、ユーザに対しリマインダーを表示することができる。
【0181】
ステップ358において双方向性テレビ・アプリケーションが表示するリマインダーは、例えば、
図27に示すタイプのリマインダー、又は他の任意の妥当なリマインダーとすることができる。
図27のオプション304のような、ユーザが、所望の番組を直ぐに視聴したり、視聴を延期したり(リマインダーを再スケジュールする)、リマインダーをキャンセルしたり、そのまま番組を(例えば、ユーザが当面番組を視聴することを予定していない場合には)ユーザの個人用領域又はPVRに保存したりすることのできるオプションを、リマインダーに含めることができる。
【0182】
ユーザが番組を直ぐに視聴することを選択した場合、ステップ360において、双方向性テレビ・アプリケーションは、ユーザに対しその番組をユーザ装置18上に表示することができる。(リマインダーが元の放送予定時間に設定されている場合など)番組が現在放送中の場合は、双方向性テレビ・アプリケーションは、ステップ360において、ユーザの装置を適切なテレビチャンネルに合わせて、その番組を受信することができる。受信した番組をユーザのモニタ(例、ユーザのテレビ画面)上に表示することができる。(ユーザが、システムのネットワーク・ベースのビデオレコーダ機能を使って、番組の保存版を取り出す場合など)現在放送されていない番組の場合、ネットワーク・ベース又はローカル・パーソナル・ビデオレコーダを使って、ユーザに対し番組を再生することができる。
図21に示すタイプの再生方式構成又は他の任意の妥当な構成を使って、ユーザに対しネットワーク・ベース又はローカル・パーソナル・ビデオレコーダからユーザに対して所望の番組の再生をすることができる。
【0183】
ユーザが、ステップ358に応じて、リマインダーの再スケジュールを選択した場合(例えば、ユーザは、まだ番組を視聴する準備ができていないので、リマインダーを後の時間に変更するため、「後で見る」オプションを選択した場合)、ユーザには、ステップ362において、
図28に示すタイプの、オンスクリーン・リマインダー時間再スケジューリング・オプションを選択する機会が与えられる。また、
図28に示すように、ユーザに対し、再スケジュールした放送番組をユーザが見損ねた場合に、ネットワーク・ベース又はローカルの自動保存操作をスケジュールするための、オンスクリーン・オプションを提供することができる。
【0184】
ステップ362においてリマインダーを再スケジュールした後、コントロールはステップ358にループ・バックする。これにより、新しいリマインダー時間に到達すると、システムは、ステップ358においてユーザに対し新しいリマインダーを表示することができる。
【0185】
元の又は再スケジュールされたリマインダー時間に到達し、ユーザがテレビを見ているか、あるいは装置18を別途使用している場合、ユーザは、リマインダーの対象番組の視聴を選択し、これによりステップ360において、双方向性テレビ・アプリケーションに対し、適切なチャンネルへの同調又は番組の再生を命ずることができる。ユーザは、リマインダーをキャンセルするオプションを選択し、これによりステップ364において、双方向性テレビ・アプリケーションに対しリマインダーをキャンセルすることを命ずることができる。また、ユーザは、
図27の「個人用領域に保管する」オプション314を選択し、ステップ366において、双方向性テレビ・アプリケーションに対し、番組のコピーをユーザの個人用領域に保管することを、命令することもできる。これに換えて、又は加えて、リマインダーがある時間の間表示された後にユーザの応答又は選択がない場合、番組のコピーをユーザの個人用領域に保管することを、ステップ366において双方向性テレビ・アプリケーションに命ずることもできる。また、ユーザが、(
図24のオプション286のようなオプションを使うなどして)保管することを選択した番組を見損ねた場合、ステップ366において番組のコピーを、ユーザの個人用領域又はローカルPVRに保管することもできる。ユーザのディスプレーがリマインダー時間に動作していない場合(例えば、ユーザが番組を見損ねている状況)、ステップ358において実際にリマインダーを表示する必要はない。
【0186】
ユーザが、
図27の保存オプション314のような保存オプションを選択するか、あるいはユーザが前もって「見損ねたら保管」オプションを設定していて、ユーザが時間通りに番組を視聴しない場合には、ステップ366において、システムはその番組の保存コピーを作成することができる。保管コピーは、ユーザのため特別に番組の実際コピーを作成するか、あるいは、ユーザがその番組のコピーを保管したことを示す情報を格納する適切なデータベースその他を更新することによって、これを作成することができる。この保管コピーを、ネットワーク上のユーザの個人用領域又はローカルPVRに格納することができる。
【0187】
ユーザに対して実際の番組保管コピー又はバーチャル保管コピーのどちらが作成されたかに関係なく、これに沿ってネットワーク上のユーザの個人用領域又はローカルPVRを更新することができる。例えば、
図20aのリストのような、双方向性テレビ・アプリケーションが提供するユーザのレコーディング・リストを更新して、その番組の保管コピーが利用できることを反映することができる。このタイプのオンスクリーンリスト作成の構成、又は
図32に関連して説明した構成のような他の任意の妥当な構成を使って、ユーザが、所定の番組レコーディング(保管コピー)の再生を要求できるようにすることができる(ステップ368)。
【0188】
任意の妥当な時間に、システムの整理作業(ステップ370)を実施することができる。このような作業では、例えば、ある番組を消去する一方、ユーザが自分の個人用領域又はローカルPVRに保持するため料金を支払っている番組を保持することが必要となる。双方向性テレビ・アプリケーションを使って、ユーザに対し、(追加料金を支払うなどして)保管を延長したり、また、整理作業における他の面での援助を提供することができる。
【0189】
図31のフローチャートは、放送予定番組は自動的には保存はされないが、システムのネットワーク・ベース又はローカル・パーソナル・ビデオレコーダ機能を使ってこれらをレコーディングすることは可能というシステム環境における、双方向性テレビ・アプリケーションの操作に関わるステップを示す。このタイプの構成において、ユーザは、システム10のネットワーク・ベース又はローカル・パーソナル・ビデオレコーダ機能を使って、興味のある番組を録画・再生できるが、一般に、少なくとも一人(又は他の適切な員数)のユーザ(例えば、所定のテレビ配信施設14につながるユーザの少なくとも一人又はその一部)が要求しない限り番組のコピーは保管されない。その他の興味ある番組は、番組の実際の放送時間にこれを見ることができる。ユーザには、ネットワーク上、又はローカルPVRに個人用領域が提供される。ユーザの要求によって作成された番組のレコーディングを、(バーチャル・コピー又は別個の実際コピーとして)ユーザの個人用領域又はローカルPVRに格納することができる。
【0190】
定期的整理作業を用いて、特定の番組を、ネットワーク、ユーザの個人用領域、又はローカルPVRから削除、又は別途移動することができる。
【0191】
図31のステップ372において、ユーザに、リマインダーを設定する番組を選択する機会が提供される。例えば、双方向性テレビ・アプリケーション(例、番組案内)は、
図8の画面のような番組リスト内容を包含する画面を表示することができる。ユーザは、この画面で(例えば、所望番組の上に指定範囲を合わせ、リモート制御装置のOKキーを押すことによって)リマインダーを設定するための所望番組を選択することができる。
【0192】
ユーザには、ステップ374において番組に対する所望のリマインダー時間を選定する機会が提供される。システム10のネットワーク・ベース又はローカル・パーソナル・ビデオレコーダ機能番組を使って番組を録画することができるので、リマインダー時間を元々予定された番組の放送時間に限る必要はなく、
図24、25、及び26のオンスクリーン・メニュー構成のような構成を使って、放送予定時間、又は放送予定時間よりも遅い時間(すなわち、番組の放送が予定されていない時間)のリマインダー時間を選択することができる。
【0193】
また、ステップ374において、ユーザに対し「見損ねたら録画」オプションを選択する機会が与えられる。このタイプのオプションを、
図24のオプション286に使われたのと同一タイプの構成を用いて表示することができる。
【0194】
ユーザが、選択された番組の放送予定時関より遅いリマインダー時間を設定する場合、システム10のネットワーク・ベース又はローカル・パーソナル・ビデオレコーダ機能を用い、ステップ376において、後での再生のために番組を録画することができる。ステップ378において、双方向性テレビ・アプリケーションは、ユーザが設定したリマインダー時間に、ユーザにリマインダーを表示することができる。リマインダーは、例えば、
図27に示すタイプのリマインダーとすることができる。リマインダーに、オプション304のようなオプションを含めて、ユーザが番組を直ぐ見るか、後で見るか(したがって、リマインダーを再スケジュールするか)、リマインダーをキャンセルあるいは無視するか、また、(例えば、番組のコピーを、ネットワークのユーザ個人用領域又はローカルPVRにレコーディングすることによって)番組のコピーを録画するかできるようにすることができる。
【0195】
ユーザが番組を直ぐに見ることを選択した場合、ステップ380において、双方向性テレビ・アプリケーションは、ユーザに対し、ユーザ装置18上にその番組を表示することができる。(リマインダーが元の放送予定時間に設定されていた場合など)番組が現在放送中の場合は、ステップ380において、双方向性テレビ・アプリケーションは、ユーザの装置を適切なテレビチャンネルに合わせて、その番組を受信することができる。受信した番組をユーザのモニタ(例、ユーザのテレビ画面)に表示することができる。(ユーザが、システムのネットワーク・ベースのビデオレコーダ機能を使って、ステップ376で録画された番組のバージョンを取り出す場合など)番組が現在放送中のものでない場合、ステップ380において、ネットワーク・ベース又はローカル・パーソナル・ビデオレコーダを使って、ユーザに対し番組を再生することができる。
図21に示すタイプの再生方式構成又は他の任意の妥当な構成を使って、ユーザに対しネットワーク・ベース又はローカル・パーソナル・ビデオレコーダからユーザに対して所望の番組の再生をすることができる。
【0196】
ユーザが、ステップ378に応答して、リマインダーの再スケジュールを選択した場合(例えば、ユーザは、まだ番組を視聴する準備ができていないので、リマインダーを後の時間に変更するため、「後で見る」オプションを選択した場合)、ステップ384において、ユーザに対し
図28に示すタイプの、オンスクリーン・リマインダー時間再スケジューリング・オプションを選択する機会が与えられる。また、
図28に示すように、ユーザは、再スケジュールした放送番組を見損ねた場合に、自動レコーディング操作をスケジュールするための、オンスクリーン・オプションの提供を受けることができる。
【0197】
ステップ384においてリマインダーを再スケジュールした後、コントロールはステップ378にループ・バックする。これにより、新規のリマインダー時間に到達すると、システムは、ステップ378においてユーザに対し新規リマインダーを表示することができる。
【0198】
元の又は再スケジュールされたリマインダー時間に到達し、ユーザがテレビを見ているか、あるいは装置18を別途使用している場合、ユーザは、リマインダーの対象番組の視聴を選択するか、又はリマインダーをキャンセルすることができる(ステップ382)。ユーザが、双方向性テレビ・アプリケーションに対し(ステップ374で表示されたリマインダー・セット・アップ・オプションでのユーザの選択などにおいて)見損ねた番組の録画を命じている場合、又は、ユーザが、リマインダー表示の中で、録画オプション(例えば、
図27の保管オプション314に代えて表示された録画オプション)を選択している場合、その番組を(番組がステップ376においてすでに録画されていなければ)ステップ385において録画することができる。番組のレコーディングは、ユーザの個人用領域又はローカルPVRの中に、ユーザ用に実際の番組コピーを生成するか、あるいは、一人以上のユーザがアクセス可能な、システム中の共用コピー(又は共用コピーへのポインタ)を生成することによってこれを作成することができる。番組のバーチャル・コピーを使ってレコーディングを作成する場合には、ステップ358において、ユーザに番組のレコーディングが提供されたことを示す適切なデータベース又は別途の記憶情報を更新処理することができる。
【0199】
ユーザに対して実際の番組保存コピー又はバーチャル保存コピーのどちらが作成されたかに関係なく、これに沿ってネットワーク上のユーザの個人用領域又はローカルPVRを更新することができる。例えば、
図20aのリストのような、双方向性テレビ・アプリケーションにより提供されるユーザのレコーディング・リストを更新して、その番組の保管コピーを利用できることを反映することができる。このタイプのオンスクリーンリスト作成の構成、又は他の任意の妥当な構成を使って、ユーザが、所定の番組レコーディングの再生を要求できるようにすることができる(ステップ386)。例えば、(前にレコーディングのアーカイブに関連して説明した)
図32に示すタイプの構成を使って、ユーザ要求のネットワーク・ベース又はローカルのビデオ・レコーディングにアクセスすることができる。
【0200】
任意の妥当な時間に、システムの整理作業(ステップ388)を実施することができる。このような作業では、例えば、ある番組を消去する一方、ユーザが自分の個人用領域又はローカルPVRに保持するため料金を支払っている番組を保持することが必要となる。双方向性テレビ・アプリケーションを使って、ユーザに対し、(追加料金を支払うなどして)保管を延長したり、また、整理作業における他の面での援助を提供することができる。
【0201】
ステップ346(
図29)、ステップ370(
図30)、及びステップ388(
図31)に関連して記載した整理作業をサポートするために、任意の適切な取り組み方を用いることができる。番組を同一の期間、又は異なる期間の間保管することができる。番組内容発信元12につながるコンテント所有者、施設14の運営者、又は他の任意の妥当な事業体は、各種番組の保管期間を提供することができる。ネットワーク(例、サーバ36、サーバ56、又はサービス・プロバイダ50のようなサービス・プロバイダの装置)に格納する番組に対する妥当な保管期間を決めるために、システム10を用いる取組み方法の具体例を
図33に示す。ステップ408において、双方向性テレビ・アプリケーションを使って、ある番組を内容の保管希望に関する情報を収集することができる。アプリケーションは、例えば、システム中で、ユーザがある番組をどのくらいの頻度で録画し、再生しているかをモニタすることができる。また、双方向性テレビ・アプリケーションは、電子サーベイの形、又は外部ソースから情報を得ることができる。これら情報を使って、コピーを保管している番組の人気を判定することができる。ステップ410において、ステップ408で集められた情報を使って、どの番組内容を保持し、どの番組内容を削除するかを決定することができる。例えば、レコーディング及び再生の要求数が、所定の閾値を下回る番組を消去し、レコーディング及び再生要求回数が高い番組を保管するようにできる。
【0202】
ステップ410において、どの番組内容を保持しどの番組内容を削除するかを決定した後、双方向性テレビ・アプリケーションは、それに応じて、ステップ412においてそれらの番組内容を保持及び削除することができる。
【0203】
図33に示す番組の削除及び保持に対する取り組み方は、単なる例示である。必要に応じ、任意の妥当な取組み方法を使うことができる。
【0204】
一般に、ネットワーク上に各種の番組が保管される期間を、番組のいろいろなタイプに応じて違わせることができる。例えば、ホームコメディを(ユーザは見損ねた放映回の視聴に興味があろう)、ニュース(時間が経過すると興味が失せてくる)よりも長期に保管することができる。
【0205】
特定のテレビ・シリーズ(例、ER)を人気番組として識別することができ、そのシリーズの各回放映(又は特定チャンネルのシリーズもの)を他の番組よりも長期にわたって保管することができる。
【0206】
人気が出る可能性が高いと識別される特定の番組(例、スーパーボウル)を、(ユーザ要求に関する情報が得られなくても)通常のスポーツ番組よりも長期にわたって保管することができる。
【0207】
広告主又は番組提供者は、特定の番組又は特定のチャンネルの番組を、ユーザが延長された期間利用できることを確実にする(そしてその権利に料金を支払う)ことを要請することができる。
【0208】
番組提供者は、特定の番組又はチャンネルを、ネットワーク・ベース又はローカル・パーソナル・ビデオレコーダがまったくレコーディングできないように指定することができる。このサービスにも料金が課せられる。
【0209】
視聴者に人気のない番組を指定し、保持期間を短縮することができる。
【0210】
番組のタイプに基づいて保持期間を定めることができる。例えば、ニュースの保持期間をより短くし、ドラマ又はコメディ番組をより長い期間保持することができる。同様に、特定のチャンネルをより短い、又はより長い期間保持することができる。
【0211】
前記の機能を具備するために、操作者は(テレビ配信施設14に配置された又は通信ネットワーク34を介してシステム10に連結されたコンピュータ端末を通すなどして)システム10を設定することができる。操作者又は他の妥当な事業体は、システムがどの番組を保持しどれを削除するか決定するため使うことのできるよう、特定の番組、シリーズ、チャンネル、番組カテゴリー、及び、その他の属性を指定することができる。
【0212】
一つの適切な取組み方法において、システム10は、操作者に対して番組スケジュール・グリッドを表示することができる。操作者は、特定の番組又はチャンネルを選択することができる。操作者は、属性リストから、各種属性を選択することができる。また、操作者は、番組、シリーズ、チャンネル、及び他の属性の組合せを選択することもできる。操作者は、選定基準に合致する特定の番組及び番組内容の保持期間を指定することができる。このことは、絶対数(又は値)を指定することにより、又はある時間数又は他の番組内容との相対パーセントを指定することにより、又は他の任意の妥当な手法を用いて実施することができる。また、操作者は、操作者の選定に優先順位を指定することができる。これに応じ、システムは、その相対的優先順位に基づいて、番組内容に対する記憶スペース(例、サーバ36、サーバ56、又はサービス・プロバイダ50の記憶装置)を自動的に割り当てることができる。
【0213】
システムは、どの番組がネットワーク・ベース又はローカル・パーソナル・ビデオレコーダによって再生されたか、どの番組が録画されたかをモニタすることができる。ネットワーク全体(又は複数のネットワーク全体)を通した再生要求(又は他の視聴)の回数に基づいて保持時間を定めることができる。例えば、ある番組を要求するユーザがない場合、それを相対的に短い期間で記憶装置から除去することができる。多くのユーザが要求する場合には、その番組をより長い期間保持することができる。
【0214】
必要に応じ、所定長さの期間の要求がゼロになるまで、又は要求率が所定の時間当たり回数を下回るまで番組を保持することができる。あるいは、番組に対する視聴要求率に基づいて、番組保持の優先度を決めることができる。この優先度を、単独で、あるいは、番組・シリーズ・チャンネル・カテゴリー及び他の属性の一部又は全体に対して、操作者が指定した優先度と組み合わせて使うことができる。
【0215】
必要に応じ、ニールセン視聴率のような番組視聴率サービスを使って、連続番組、又は特定のチャンネル及び時間組合せの相対視聴率を査定することができる。これらの相対視聴率を使って、番組の保持時間の優先度を決定をすることができる。必要に応じ、この手法を、操作者設定の優先度及び視聴要求者ベースの優先度と組み合わせて使うことができる。
【0216】
これらの手法を、視聴者要求ベースのシステムと組み合わせて用いることができる。例えば、番組を、特定の視聴者要求に基づき録画し、また、事前設定されたチャンネルのセット全体にわたって録画することができる。視聴者要求、操作者指定の時間及び優先度、及び視聴率を加味した優先度の組合せに基づいて、録画番組の保持時間を決めることができる。
【0217】
必要に応じ、削除した番組の一部又は全部を、ユーザ装置18の一部に移動することができる。また、ユーザ装置18を使って、見損ねた番組を録画したり、サーバに自動的に保存されている番組の保管処理をしたり、又は、前記の他の一切のビデオレコーダのレコーディング又は再生機能を実施することができる。
【0218】
リマインダー、番組の格納、番組の保管、及び前記の他の関連する機能のような、前述の特色を、ネットワーク・ベース又はローカル・パーソナル・ビデオレコーダに格納又は保管された番組に関して使用できることが理解された。また、ビデオレコーダに、ネットワーク・ベースのビデオレコーダ及びローカル・パーソナル・ビデオレコーダのいずれか又は双方を含めることができることも理解された。また、これらの特色を、ネットワーク・ベース及びローカル構成の適切な組合せが実行されているシステム中の番組に対して使用することができる。
【0219】
前記は、単に本発明の原理の例示であって、当業者は、本発明の範囲と精神とから逸脱することなく、様々な変形例を作成することができる。