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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-07
(45)【発行日】2022-01-21
(54)【発明の名称】吊り下げアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   F16M 13/00 20060101AFI20220114BHJP
   F16B 1/00 20060101ALI20220114BHJP
   H02G 3/04 20060101ALI20220114BHJP
   F16L 3/14 20060101ALI20220114BHJP
   F16B 7/20 20060101ALI20220114BHJP
   F16M 13/02 20060101ALI20220114BHJP
【FI】
F16M13/00 N
F16B1/00 A
H02G3/04 056
F16L3/14 Z
F16B7/20 D
F16M13/02 B
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2019529486
(86)(22)【出願日】2017-11-24
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-05-21
(86)【国際出願番号】 GB2017000171
(87)【国際公開番号】W WO2018100329
(87)【国際公開日】2018-06-07
【審査請求日】2020-11-20
(31)【優先権主張番号】1620545.2
(32)【優先日】2016-12-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(31)【優先権主張番号】1712770.5
(32)【優先日】2017-08-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(31)【優先権主張番号】1714160.7
(32)【優先日】2017-09-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(31)【優先権主張番号】1718940.8
(32)【優先日】2017-11-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(73)【特許権者】
【識別番号】598107622
【氏名又は名称】グリップル・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】GRIPPLE LIMITED
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】デイビス、サイモン
【審査官】結城 健太郎
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2010/0133217(US,A1)
【文献】実開平4-96244(JP,U)
【文献】米国特許第3226076(US,A)
【文献】仏国実用新案証公開第2540946(FR,A3)
【文献】野村武史,川畑陽輔,高田友和,池田孝,浅妻栄作,舟橋純,“粘弾性ダンパーによるケーブルラックの制振化”,SEIテクニカルレビュー,日本,住友電気工業株式会社,2016年01月,第188号,p.128-133
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16M 13/00-13/02,
F16B 1/00, 2/24, 7/20,
F16L 3/14,
H02G 3/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品を支持するためのサポート部材と、細長い実質的に平坦なストリップと、固定構成体とを備える、吊り下げアセンブリであって、前記サポート部材は、開口部を画定しており、前記ストリップは、前記開口部を通して挿入され得、前記ストリップは、複数のアパーチャーを画定しており、前記固定構成体は、固定部材を含み、前記固定部材は、前記サポート部材を前記ストリップに固定するために、前記ストリップの中の前記アパーチャーのうちの選択された1つを通して受け入れ可能であり、
前記固定部材は、ラッチ部材を備え、
前記固定構成体は、前記ストリップの中の前記アパーチャーによって受け入れられるように、前記ラッチ部材またはそれぞれのラッチ部材を固定位置へ付勢するための付勢手段を備える、吊り下げアセンブリ。
【請求項2】
前記吊り下げアセンブリは、前記実質的に平坦なストリップのうちの第1および第2のストリップを備え、前記サポート部材は、第1および第2の開口部を画定しており、それぞれのストリップは、前記第1および第2の開口部のそれぞれを通して挿入され得、前記第1および第2のストリップのそれぞれは、複数のアパーチャーを画定しており、前記固定構成体は、それぞれの第1および第2の固定部材を含み、それぞれの第1および第2の固定部材は、前記サポート部材を前記ストリップに固定するために、それぞれのストリップの中の前記アパーチャーのうちのそれぞれの選択された1つを通して受け入れ可能である、請求項1に記載の吊り下げアセンブリ。
【請求項3】
前記サポート部材は、細長くなっており、前記第1および第2の開口部のそれぞれは、前記サポート部材の両側の端部領域に画定されている、請求項2に記載の吊り下げアセンブリ。
【請求項4】
前記第1および第2の開口部のそれぞれは、細長くなっている、請求項2または3に記載の吊り下げアセンブリ。
【請求項5】
前記ストリップまたはそれぞれのストリップの中に画定されている、前記アパーチャーまたはそれぞれのアパーチャーは、スロットである、請求項1から4のいずれか一項に記載の吊り下げアセンブリ。
【請求項6】
前記ラッチ部材またはそれぞれのラッチ部材は、固定位置と非固定位置との間で移動可能であり、それによって、前記固定位置では、前記ストリップまたはそれぞれのストリップは、前記サポート部材に固定されており、前記ラッチ部材またはそれぞれのラッチ部材は、前記それぞれのストリップの中の前記アパーチャーのうちの1つによって受け入れられている、請求項1から5のいずれか一項に記載の吊り下げアセンブリ。
【請求項7】
前記付勢手段は、前記ストリップまたはそれぞれのストリップの中の前記アパーチャーによって受け入れられるように、前記ラッチ部材またはそれぞれのラッチ部材を前記固定位置へ付勢するための少なくとも1つの弾性付勢部材を備える、請求項1から6のいずれか一項に記載の吊り下げアセンブリ。
【請求項8】
前記弾性付勢部材は、1対の向かい合ったレッグを備え、前記レッグは、付勢手段に弾性を提供するように形状決めされている、請求項に記載の吊り下げアセンブリ。
【請求項9】
前記弾性付勢部材またはそれぞれの弾性付勢部材は、前記サポート部材に取り付けられているリーフスプリングを備える、請求項に記載の吊り下げアセンブリ。
【請求項10】
前記サポート部材は、1対の対向する壁部部分を備え、それぞれの壁部部分は、前記付勢手段を前記サポート部材に取り付けるための取り付けエレメントを含み、それぞれの取り付けエレメントは、前記付勢手段を前記サポート部材に取り付けるために、前記レッグのうちのそれぞれのものと協働する、請求項8または9に記載の吊り下げアセンブリ。
【請求項11】
前記ラッチ部材またはそれぞれのラッチ部材は、主要部分と、前記主要部分の上の挿入部分とを備え、前記挿入部分は、それぞれの第1および第2のストリップの中の選択されたアパーチャーを通して挿入され、前記ストリップを前記サポート部材に固定しており、前記ラッチ部材またはそれぞれのラッチ部材は、前記主要部分に接続された端部部分をさらに備え、前記端部部分は、前記主要部分に対してラッチ部材の挿入方向に対して横断する方向に延在している、請求項1から10のいずれか一項に記載の吊り下げアセンブリ。
【請求項12】
前記端部部分は、前記サポート部材の端部領域を横切って延在しており、前記端部部分を押すことによって、前記ラッチ部材が前記サポート部材の中へ押し込まれることを可能にする、請求項11に記載の吊り下げアセンブリ。
【請求項13】
前記ラッチ部材またはそれぞれのラッチ部材は、細長いアパーチャーを画定しており、前記ラッチ部材が前記サポート部材の上にスライド可能に装着されることを可能にし、前記吊り下げアセンブリは、前記ラッチ部材またはそれぞれのラッチ部材を前記サポート部材に取り付けるために、前記サポート部材の上に少なくとも1つの装着部材を備える、請求項1から12のいずれか一項に記載の吊り下げアセンブリ。
【請求項14】
前記吊り下げアセンブリは、前記ラッチ部材またはそれぞれのラッチ部材を前記固定位置にロックするためのロッキング構成体を備え、前記ロッキング構成体は、少なくとも1つのロッキング部材を備え、前記ロッキング部材またはそれぞれのロッキング部材は、ロック位置とアンロック位置との間で移動可能である、請求項1から13のいずれか一項に記載の吊り下げアセンブリ。
【請求項15】
前記端部部分は、内側ラグと外側ラグとを有しており、前記ラッチ部材が非固定位置にあるときには、前記ロッキング部材が前記ラグ同士の間に受け入れられように、前記ロッキング部材が配置されており、前記ロッキング部材が前記ロック位置に向けて移動させられているときには、前記ロッキング部材が前記ラグのうちの1つに係合するようになっている、請求項11を引用する請求項14に記載の吊り下げアセンブリ。
【請求項16】
前記ストリップまたはそれぞれのストリップは、収納状態へと変形可能であり、収納状態では、前記ストリップまたはそれぞれのストリップの収納可能領域が、前記サポート部材に沿って延在している、請求項1から15のいずれか一項に記載の吊り下げアセンブリ。
【請求項17】
前記サポート部材は、前記ストリップの前記収納可能領域を前記収納状態に保持するための保持フォーメーションを含み、前記保持フォーメーションは、非保持位置から保持位置へ移動可能であり、それによって、前記保持フォーメーションが前記保持位置にあるときには、前記保持フォーメーションは、前記ストリップの前記収納可能領域を横切って延在し、前記収納可能領域を前記収納状態に保持する、請求項16に記載の吊り下げアセンブリ。
【請求項18】
前記サポート部材は、中央部分と、前記中央部分から延在する少なくとも1つの壁部部分とを備え、前記保持フォーメーションは、前記壁部部分のうちの1つの上に設けられている、請求項17に記載の吊り下げアセンブリ。
【請求項19】
前記壁部部分は、向かい合った第1および第2の縁部を有しており、前記壁部部分は、前記第1の縁部に沿って前記主要部分に取り付けられており、前記第2の縁部は、自由縁部であり、前記保持フォーメーションは、前記壁部部分の前記自由縁部に沿って設けられている、請求項11を引用する請求項18に記載の吊り下げアセンブリ。
【請求項20】
前記保持フォーメーションは、保持タブを備える、請求項17、18、または19に記載の吊り下げアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、吊り下げアセンブリに関する。より具体的には、それに限定されないが、本発明は、パイプおよびケーブルトレイなどのような物品を頭上から吊るすための吊り下げアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
ねじ山付きのロッドに取り付けられたブラケットによって、パイプおよびケーブルトレイを屋根または天井から吊るすことが知られている。ロッドは、適切な長さにカットされ、屋根または天井の中の取り付け具の中へねじ込まれなければならない。ねじ山付きのロッドは、ブラケットの中の開口部を通して挿入され、ロッドの上にねじ回されるナットを使用して、ブラケットに取り付けられている。これらのステップのすべて、とりわけ、ロッドをカットすることは、非常に時間のかかるものである可能性がある。
【発明の概要】
【0003】
本発明の1つの態様によれば、物品を支持するためのサポート部材と、細長い実質的に平坦なストリップと、固定構成体とを備える、吊り下げアセンブリであって、サポート部材は、開口部を画定しており、ストリップは、開口部を通して挿入され得、ストリップは、複数のアパーチャーを画定しており、固定構成体は、固定部材を含み、固定部材は、サポート部材をストリップに固定するために、ストリップの中のアパーチャーのうちの選択された1つを通して受け入れ可能である、吊り下げアセンブリが提供される。
【0004】
吊り下げアセンブリは、実質的に平坦なストリップのうちの第1および第2のストリップを備え、サポート部材は、第1および第2の開口部を画定しており、それぞれのストリップは、第1および第2の開口部のそれぞれを通して挿入され得る。第1および第2のストリップのそれぞれは、複数のアパーチャーを画定することが可能である。固定構成体は、それぞれの第1および第2の固定部材を含むことが可能であり、それぞれの第1および第2の固定部材は、サポート部材をストリップに固定するために、それぞれのストリップの中のアパーチャーのうちのそれぞれの選択された1つを通して受け入れ可能であり得る。
【0005】
本発明の別の態様によれば、物品を支持するためのサポート部材と、第1および第2の細長い実質的に平坦なストリップと、固定構成体とを備える、吊り下げアセンブリであって、サポート部材は、第1および第2の開口部を画定しており、ストリップは、第1および第2の開口部を通して挿入され得、それぞれのストリップは、複数のアパーチャーを画定しており、固定構成体は、第1および第2の固定部材を備え、第1および第2の固定部材は、サポート部材をストリップに固定するために、それぞれのストリップの中のアパーチャーのうちのそれぞれ選択された1つを通してそれぞれ受け入れ可能である、吊り下げアセンブリが提供される。
【0006】
サポート部材は、細長くなっていることが可能である。第1および第2の開口部のそれぞれは、サポート部材の両側の端部領域に画定され得る。第1および第2の開口部のそれぞれは、細長くなっていることが可能である。
【0007】
ストリップまたはそれぞれのストリップの中に画定されている、アパーチャーまたはそれぞれのアパーチャーは、スロットであることが可能である。ストリップまたはそれぞれのストリップは、ストラップを備えることが可能である。
【0008】
第1および第2のストリップの中に画定されているアパーチャーのそれぞれは、スロットであることが可能である。ストリップは、ストラップを備えることが可能である。第1および第2のストリップのそれぞれは、ストラップを備えることが可能である。
【0009】
ストリップは、収納状態へと変形可能であり得、収納状態では、それぞれのストリップの収納可能領域が、サポート部材に沿って延在している。第1および第2のストリップのそれぞれは、それぞれの収納状態へと変形可能であり得、それぞれの収納状態では、それぞれのストリップの収納可能領域が、サポート部材に沿って延在している。
【0010】
ストリップまたはそれぞれのストリップは、可鍛性材料から形成され得、ストリップが収納状態へと変形させられることを可能にする。
【0011】
ストリップは、金属材料から形成され得る。固定アセンブリが第1および第2のストリップを備える場合に、第1および第2のストリップのそれぞれは、可鍛性材料から形成され得、第1および第2のストリップのそれぞれが収納状態へと変形させられることを可能にする。第1および第2のストリップのそれぞれは、金属材料から形成され得る。
【0012】
固定部材またはそれぞれの固定部材は、それぞれのラッチ部材を備えることが可能である。固定構成体が第1および第2の固定部材を備える場合に、第1の固定部材は、第1のラッチ部材を備えることが可能であり、第2の固定部材は、第2のラッチ部材を備えることが可能である。
【0013】
ラッチ部材は、固定位置と非固定位置との間で移動可能であり得る。固定位置では、ストリップは、サポート部材に固定され得る。固定位置では、ラッチ部材は、ストリップの中のアパーチャーによって受け入れられ得る。
【0014】
非固定位置では、ストリップは、サポート部材に対して移動させられ得る。非固定位置では、ラッチ部材は、ストリップまたはそれぞれのストリップの中のアパーチャーによって受け入れられることができない。ラッチ部材は、固定位置と非固定位置との間でスライド可能に移動可能であり得る。
【0015】
固定構成体が第1および第2のラッチ部材を備える場合に、それぞれのラッチ部材は、それぞれの固定位置と非固定位置との間で移動可能であり得る。
【0016】
固定位置では、それぞれのストリップは、サポート部材に固定され得る。固定位置では、それぞれのラッチ部材は、それぞれのストリップの中のアパーチャーによって受け入れられ得る。
【0017】
非固定位置では、それぞれのストリップは、サポート部材に対して移動させられ得る。非固定位置では、それぞれのラッチ部材は、それぞれのストリップの中のアパーチャーによって受け入れられることができない。それぞれのラッチ部材は、固定位置と非固定位置との間でスライド可能に移動可能であり得る。
【0018】
固定構成体は、ラッチ部材またはそれぞれのラッチ部材を固定位置へ付勢するための付勢手段を備えることが可能である。付勢手段は、弾性的であることが可能である。
【0019】
第1および第2のラッチ部材を備える1つの実施形態では、付勢手段は、第1および第2の付勢部材を備えることが可能である。第1および第2の付勢部材のそれぞれは、第1および第2のラッチ部材のうちのそれぞれのものを付勢することが可能であり、ラッチ部材が第1および第2のストリップの中のアパーチャーによって受け入れられるようになっている。この実施形態では、付勢部材は、引張スプリングなどのようなスプリングを備えることが可能である。
【0020】
別の実施形態では、付勢手段は、第1ラッチ部材と第2のラッチ部材との間に延在する付勢部材を備えることが可能である。付勢部材は、第1のラッチ部材と第2のラッチ部材の両方をそれらの固定位置へ付勢することが可能である。この実施形態では、付勢部材は、圧縮スプリングなどのようなスプリングを備えることが可能である。
【0021】
サポート部材は、ラッチ部材と協働するためのガイドフォーメーションを有することが可能である。ガイドフォーメーションは、サポート部材の上にラッチ部材を保持することが可能であり、ラッチ部材が固定位置と非固定位置との間で移動することを可能にすることができる。
【0022】
固定構成体が第1および第2のラッチ部材を備える実施形態では、サポート部材は、第1および第2のラッチ部材とそれぞれ協働するための第1および第2のガイドフォーメーションを有することが可能である。それぞれのガイドフォーメーションは、サポート部材の上にそれぞれのラッチ部材を保持することが可能であり、それぞれのラッチ部材が固定位置と非固定位置との間で移動することを可能にすることができる。
【0023】
ラッチ部材またはそれぞれのラッチ部材は、主要部分を備えることが可能である。ラッチ部材またはそれぞれのラッチ部材は、サポート部材のガイドフォーメーションと協働するための協働部分を含むことが可能である。
【0024】
サポート部材は、反対側に配置されている第1のガイドフォーメーションと、反対側に配置されている第2のガイドフォーメーションとを備えることが可能である。ラッチ部材は、第1および第2のガイドフォーメーションと協働するように構成されている、反対側に配置されている1対の協働部分を備えることが可能である。
【0025】
固定構成体が第1および第2のラッチ部材を備える実施形態では、サポート部材は、反対側に配置されている1対の第1のガイドフォーメーションと、反対側に配置されている1対の第2のガイドフォーメーションとを備えることが可能である。
【0026】
第1および第2のラッチ部材のそれぞれは、第1および第2のガイドフォーメーションと協働するように構成されている、反対側に配置されている1対の協働部分を備えることが可能である。
【0027】
サポート部材は、中央部分と、中央部分から延在する1対の対向する壁部部分とを備えることが可能である。ガイドフォーメーションまたはそれぞれのガイドフォーメーションは、細長い孔部であることが可能である。ガイドフォーメーションまたはそれぞれのガイドフォーメーションは、壁部部分のうちの1つの中に画定され得るか、または、中央部分と壁部部分との間の領域に画定され得る。
【0028】
ラッチ部材またはそれぞれのラッチ部材の協働部分は、主要部分から延在する突出部であることが可能である。ガイドフォーメーションまたはそれぞれのガイドフォーメーションは、サポート部材によって画定される細長い孔部であることが可能である。ラッチ部材またはそれぞれのラッチ部材の協働部分は、細長い孔部の中に、または、細長い孔部のうちの1つの中に受け入れられ得る。
【0029】
壁部部分は、協働部分をガイドフォーメーションの中にロックするための第1および第2のディテント部材を備えることが可能である。第1および第2のディテント部材は、ラッチ部材の協働ガイドフォーメーションがサポート部材と協働することを可能にすることができる。
【0030】
ディテント部材のうちの1つは、壁部部分のうちの一方の中に形成され得る。第2のディテント部材は、他方の壁部の中に設けられ得る。
【0031】
ディテント部材は、中央部分から間隔を置いて配置された取り付け領域において、壁部部分に取り付けられ得る。ディテント部材は、取り付け領域から中央部分に向けて延在することが可能である。
【0032】
それぞれの単一のディテント部材は、ラッチ部材のそれぞれのものに関して、壁部部分のそれぞれの上に提供され得る。
【0033】
それぞれのラッチ部材は、主要部分の上に挿入部分を備えることが可能である。挿入部分は、それぞれの第1および第2のストリップの中の選択されたアパーチャーを通して挿入され、ストリップをサポート部材に固定することが可能である。
【0034】
ラッチ部材またはそれぞれのラッチ部材は、端部部分を備えることが可能である。端部部分は、主要部分に接続され得る。端部部分は、主要部分に対して横断方向に延在することが可能である。
【0035】
ラッチ部材またはそれぞれのラッチ部材は、主要部分から端部部分の挿入部分を越えて延在する接続エレメントを含むことが可能である。
【0036】
ラッチ部材またはそれぞれのラッチ部材は、1対の前記接続エレメントを含むことが可能である。接続エレメントは、挿入部分のそれぞれの反対側に延在することが可能である。
【0037】
端部部分は、サポート部材の端部領域を横切って延在することが可能であり、端部部分を押すことによって、ラッチ部材がサポート部材の中へ押し込まれることを可能にする。
【0038】
ラッチ部材またはそれぞれのラッチ部材は、主要部分に対して横断方向に延在する突起部分を備えることが可能である。突起部分は、支点を提供することができる縁部を有することが可能であり、ストリップが収納状態へと変形させられるときに、ストリップが支点の周りに変形させられ得る。
【0039】
この実施形態では、付勢部材は、1対の向かい合ったレッグを備えることが可能である。レッグは、付勢手段に弾性を提供するように形状決めされ得る。付勢手段は、リーフスプリングを備えることが可能である。リーフスプリングは、サポート部材に取り付けられ得る。
【0040】
それぞれの壁部部分は、付勢手段をサポート部材に取り付けるための取り付けエレメントを含むことが可能である。それぞれの取り付けエレメントは、付勢手段をサポート部材に取り付けるために、レッグのうちのそれぞれのものと協働することが可能である。
【0041】
ラッチ部材またはそれぞれのラッチ部材は、細長いアパーチャーを画定することが可能であり、ラッチ部材がサポート部材の上にスライド可能に装着されることを可能にする。吊り下げアセンブリは、ラッチ部材またはそれぞれのラッチ部材をサポート部材に取り付けるためにサポート部材を通って延在する、装着部材または2つの装着部材を備えることが可能である。
【0042】
装着部材は、リベットを備えることが可能である。装着部材は、サポート部材が逆さまに据え付けられる場合に、吊り下げアセンブリにかかる意図した荷重を装着部材が支えることができるように選択され得る。
【0043】
吊り下げアセンブリは、ラッチ部材またはそれぞれのラッチ部材を固定位置にロックするためのロッキング構成体を備えることが可能である。ロッキング構成体は、ロッキング部材、または、2つのロッキング部材を含むことが可能である。ロッキング部材またはそれぞれのロッキング部材は、ロック位置とアンロック位置との間で移動可能であり得る。
【0044】
ラッチ部材またはそれぞれのラッチ部材は、協働フォーメーションを備えることが可能であり、協働フォーメーションは、端部部分の上にあることが可能であり、ラッチ部材が固定位置にあるときに、および、ロッキング部材がロック位置にあるときに、ロッキング部材に係合するようになっている。協働フォーメーションは、ラグを備えることが可能である。
【0045】
ラッチ部材が非固定位置にあるときに、ロッキング部材がロック位置に向けて移動させられる場合には、ロッキング部材が端部部分に係合するように、ロッキング部材が配置されている。望ましくは、端部部分は、内側ラグと外側ラグとを有している。ロッキング部材は、ラッチ部材が非固定位置にあるときに、内側ラグと外側ラグとの間に配設され得る。
【0046】
これは、ロッキング部材がロック位置へ完全に移動させられることを防止する効果を有しており、ラッチ部材が非固定位置にロックされることを防止するという利点を、本明細書で説明されている実施形態の中に提供する。
【0047】
ロッキング部材は、複数の側部部材を有することが可能である。ロッキング部材は、側部部材のうちの4つを有することが可能である。
【0048】
ロッキング部材は、側部部材同士の間に延在する横断方向の部分を有することが可能である。横断方向の部分は、実質的に平坦になっていることが可能である。
【0049】
2つの反対側の側部部材は、凹んだ中間部分をそれぞれ有することが可能である。ロッキング部材は、1対の対向する挿入部材を有することが可能であり、1対の対向する挿入部材は、両側の凹んだ中間部分の間に延在することが可能である。
【0050】
それぞれのディテント部材は、凹んだ部分のそれぞれから延在することが可能である。ロッキング部材がサポート部材の上に装着されているときには、挿入部材は、サポートの端部領域におけるアパーチャーの中に受け入れられ得る。挿入部材は、ロッキング部材をアパーチャーの上に位置付けすることが可能である。ディテント部材は、アパーチャーの両側の縁部の上に引っ掛かることが可能である。
【0051】
サポート部材は、ストリップの前記収納可能領域を収納状態に保持するための保持フォーメーションを含むことが可能である。保持フォーメーションは、保持タブを備えることが可能である。保持フォーメーションは、非保持位置から保持位置へ移動可能であり得る。保持位置と非保持位置との間の保持フォーメーションの移動は、保持フォーメーションを変形させることによって、たとえば、保持フォーメーションを曲げることによって行われ得る。
【0052】
保持フォーメーションが保持位置にあるときには、保持フォーメーションは、ストリップの収納可能領域を横切って延在し、前記収納可能領域を前記収納状態に保持することが可能である。保持フォーメーションは、壁部部分のうちの1つの中に設けられ得る。
【0053】
壁部部分は、向かい合った第1および第2の縁部を有することが可能である。それぞれの壁部部分は、第1の縁部に沿って中央部分に取り付けられ得る。第2の縁部は、自由縁部であることが可能である。
【0054】
保持フォーメーションは、壁部部分の縁部に沿って設けられ得る。望ましくは、保持フォーメーションは、第2の縁部に沿って設けられている。
【0055】
サポート部材は、複数の保持フォーメーション、たとえば、保持フォーメーションのうちの2つを備えることが可能である。
【0056】
ここで、本発明の実施形態が、添付の図面を参照して、単なる例として説明されることとなる。
【図面の簡単な説明】
【0057】
図1】吊り下げアセンブリの上面斜視図。
図2】吊り下げアセンブリの底面斜視図。
図3図2に示されているような吊り下げアセンブリの1つの端部領域のクローズアップ図。
図4】吊り下げアセンブリの分解上面斜視図。
図5図4に示されているような吊り下げアセンブリの1つの端部領域のクローズアップ図。
図6】さらなる吊り下げアセンブリの上面斜視図。
図7図6に示されている吊り下げアセンブリの分解上面斜視図。
図8図6に示されている吊り下げアセンブリの底面斜視図。
図9図6に示されている吊り下げアセンブリの分解底面斜視図。
図10】平坦なストリップをサポート部材に固定している、固定位置にある固定部材を示すクローズアップ部分断面図。
図11図10と同様であるが、非固定位置にある固定部材を示すクローズアップ図。
図12】固定位置にある固定部材と、ロック位置にあるロッキング部材とを示すクローズアップ部分断面図であるが、平坦なストリップが明確化のために省略された状態になっている図。
図13】ロッキング部材がアンロック位置にある状態の、図12と同様の図。
図14】平坦なストリップの端部領域が収納状態へと変形させられていることを示す、図6に示されている固定アセンブリの底面斜視図。
図15】収納状態にある平坦なストリップのうちの1つを示すクローズアップ断面図。
図16】保持フォーメーションを有する、図6から図15に示されている吊り下げアセンブリの修正されたバージョンの斜視図。
図17図16に示されているサポートアセンブリの領域のクローズアップ図。
図18図17に示されているサポートアセンブリの領域の下方からの斜視図。
図19】保持位置にある保持フォーメーションを示す下方からの斜視図。
図20】保持位置にある保持フォーメーションを示す、図16と同様の斜視図。
図21】第2のロッキング部材の斜視図。
図22図21に示されている第2のロッキング部材の側面図。
図23】第2のロッキング部材がその上にある状態のサポート部材の斜視図。
図24】第3のロッキング部材の斜視図。
図25図24に示されている第3のロッキング部材の側面図。
図26】第3のロッキング部材がその上にある状態のサポート部材の斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0058】
図面の図1から図5は、吊り下げアセンブリ10を示しており、吊り下げアセンブリ10は、細長いサポート部材12と、第1および第2の実質的に平坦なストリップ14とを備える。ストリップ14は、細長いサポート部材12の両側の端部領域22に配設されている第1および第2の細長い金属製ストラップの形態になっている。
【0059】
ストリップ14は、固定構成体16によってサポート部材12に固定されている(図2および図3を参照)。固定構成体16は、サポート部材12の両側の端部領域22に配置されている第1および第2のラッチ部材18の形態の固定部材を備える。
【0060】
サポート部材12は、細長い中央部分20Aと、中央部分20Aから延在する1対の対向する壁部部分20Bとを備える。中央部分20Aは、サポート部材12のそれぞれの両側の端部領域22に、第1および第2の細長い開口部24を画定している。第1および第2のストリップ14のそれぞれは、第1および第2の開口部24のそれぞれのものを通して受け入れられている。
【0061】
第1および第2のストリップ14のそれぞれは、それぞれのストリップ14の長さに沿って複数のスロット26を画定している。第1および第2のラッチ部材18のそれぞれは、主要部分28と挿入部分30とを備える。
【0062】
挿入部分30は、第1および第2のストリップ14のそれぞれの中のスロット26のうちの選択された1つを通して挿入され得、それによって、ストリップ14をサポート部材12に固定する。
【0063】
サポート部材12のそれぞれは、ラッチ部材18をガイドするためのガイドフォーメーションを備える。ガイドフォーメーションは、それぞれの第1および第2の細長い孔部32の形態になっており、第1および第2の細長い孔部32は、サポート部材12の第1および第2の端部領域22において、壁部部分20Bによって画定されている。
【0064】
ラッチ部材18のそれぞれは、主要部分28の上の突出部の形態の1対の反対側の協働部分34を備える。協働部分34は、壁部部分20Bの中の細長い孔部32によって受け入れられている。
【0065】
細長い孔部32は、協働部分34よりも長くなっており、ラッチ部材18が固定位置と非固定位置との間でスライドすることを可能にする。
【0066】
第1および第2のラッチ部材18がそれぞれの固定位置にあるときには、挿入部分30は、第1および第2のストリップ14の中の選択されたスロット26の中に受け入れられている。これは、図3に図示されている。
【0067】
第1および第2のラッチ部材18がそれぞれの非固定位置にあるときには、挿入部分30は、第1および第2のストリップ14の中のスロット26のいずれの中にも受け入れられておらず、それによって、ストリップ14が開口部24を通してスライドさせられることを可能にする。
【0068】
固定構成体は、第1および第2のラッチ部材18を固定位置に付勢するための付勢手段をさらに含む。示されている実施形態では、固定構成体は、第1および第2の引張スプリング36の形態の第1および第2の付勢部材を備える。
【0069】
第1および第2の引張スプリング36は、第1および第2のラッチ部材18にそれぞれ取り付けられており、また、引張スプリング36の両側端部におけるフックによってサポート部材12に取り付けられている。フックは、当業者によって理解されることとなるように、サポート部材12およびラッチ部材18の中のそれぞれの孔部の中に受け入れられている。
【0070】
第1および第2のディテント部材38が、サポート部材12の両側の端部領域22において、それぞれの壁部部分20Bの上に設けられている。ディテント部材38は、ラッチ部材18がサポート部材12の上に装着されることを可能にする。
【0071】
1つだけのディテント部材38が端部領域22のそれぞれに設けられているが、それぞれのディテント部材38が、端部領域22のそれぞれにおいて、それぞれの壁部部分20Bの中に設けられ得るということが認識されることとなる。
【0072】
第1および第2のラッチ部材18は、協働部分34が細長い孔部32の中に受け入れられるまで、壁部部分20B同士の間の適切な場所に圧入される。
【0073】
第1および第2のラッチ部材18が適切な場所に圧入されるときに、協働部分34は、協働部分34が細長い孔部32の中に受け入れられるまで、ディテント部材38を外向きに押す。
【0074】
ラッチ部材18のそれぞれは、タブ39(図2および図3を参照)を含み、ユーザーがラッチ部材18をその非固定位置へ引っ張ることを可能にし、それによって、サポート部材12の位置がストリップ14に対して調節されることを可能にする。
【0075】
ストリップ14のそれぞれは、細長い部分40を備え、スロット26が細長い部分40の中に画定されている。それぞれのストリップ14は、たとえば、屋根または天井にストリップ14を取り付けるための取り付け部分42を有している。
【0076】
取り付け部分42は、円形アパーチャー44を画定しており、スクリューまたはボルトなどのような締結具(図示せず)が、屋根または天井にストリップ14を取り付けるために、円形アパーチャー44を通して挿入され得る。
【0077】
吊り下げアセンブリ10を使用する1つの方法では、ストリップ14は、締結具によって屋根または天井に取り付けられる。ラッチ部材18は、ユーザーによってそれらの非固定位置へ引っ張られ、サポート部材12がストリップ14の上に装着されることを可能にする。
【0078】
ストリップ14は、サポート部材12の第1および第2の端部領域22の中の開口部24を通して挿入される。サポート部材12は、ラッチ部材18がそれらの非固定位置に保持されている状態で、ストリップ14に対して所望の位置へストリップ14に沿ってスライドさせられ得る。
【0079】
次いで、ユーザーは、引張スプリング36がラッチ部材18をそれらの固定位置へ付勢するように、ラッチ部材18を解放し、固定位置では、挿入部分30は、それぞれのストリップ14の中のスロット26のうちの1つの中に受け入れられている。
【0080】
次いで、サポート部材12の下方に延在するストリップ14の部分は、図1の中の矢印Aによって示されているように、それらを上向きに曲げることによって、収納状態へ変形させられ得る。
【0081】
したがって、コンポーネントのいずれかをカットする必要なしに、迅速な据え付けを可能にする吊り下げアセンブリ10が説明されている。
【0082】
さまざまな修正が、本発明の範囲を逸脱することなく行われ得る。たとえば、サポート部材12は、任意の適切な長さのものであることが可能である。また、2つの引張スプリング36は、第1および第2のラッチ部材18の間に延在する単一の圧縮スプリングによって交換され得る。
【0083】
さらなる実施形態は、以下のもののうちの1つまたは複数を含むことが可能である:固定構成体16は、ラッチ部材18を固定位置にロックするためのロッキングフォーメーションを含むことが可能である;ストリップ14の中のスロット26は、その代わりに、細長くない孔部であることが可能である;スロット26または孔部は、対になって配置され得る;取り付け部分42は、補強とともに提供され得る;および、サポート部材12は、物品(たとえば、パイプ、ケーブルトレイ)の取り付けを促進させるために、スロットまたはフックなどのようなフォーメーションを含むことが可能である。
【0084】
図6から図15は、全体的に110で指定されている吊り下げアセンブリのさらなる実施形態を示している。吊り下げアセンブリ110は、吊り下げアセンブリ10の特徴の多くを備える。これらの特徴は、図1から図5の中の対応する特徴と同じ参照番号によって指定されている。
【0085】
吊り下げアセンブリ110は、サポート部材12にスライド可能に取り付けられているラッチ部材112を備える。ラッチ部材112は、固定位置と非固定位置との間をスライド可能に移動可能である。
【0086】
ラッチ部材112は、主要部分114と、主要部分114から延在する固定部分116とを有している。固定部分116は、ストリップ14の中のスロット26のうちの選択された1つの中に受け入れ可能である。
【0087】
主要部分114は、細長いアパーチャー118を画定している。リベットの形態の装着部材120が、細長いアパーチャー118を通して受け入れられている。したがって、ラッチ部材112が固定位置と非固定位置との間をスライドするときに、装着部材120と主要部分114との間に相対的なスライド移動が存在する。
【0088】
装着部材120は、リベットの形態になっており、それは、サポート部材12が逆さまに使用される場合に、吊り下げアセンブリ110の使用荷重を支えることが可能である。
【0089】
ラッチ部材112は、1対の接続エレメント124によって主要部分に接続された端部部分122をさらに含む。接続エレメント124は、主要部分114から端部部分122へ延在しており、固定部分116が主要部分114と端部部分122との間に配置されるようになっている。また、固定部分116は、接続エレメント124同士の間に配置されている。
【0090】
また、吊り下げアセンブリ110は、ラッチ部材112をそれらの固定位置にロックするためのロッキング構成体を含む。ロッキング構成体は、そのそれぞれの両側の端部22に隣接してサポート部材12の上に配置されている2つのロッキング部材126を備える。ロッキング部材126は、図21から図26を参照して下記に説明されているように、挿入部分およびディテントによって、アパーチャー127においてサポート12に取り付けられている。
【0091】
それぞれのロッキング部材126は、ボタンを備え、図12に示されているロック位置と図13に示されているアンロック位置との間でスライドさせられ得る。ラッチ部材112の端部部分122は、両側の側縁部130の中に2つの凹部128A、128Bを画定している。凹部のうちの1つは(128Aで指定されている)、ロッキング部材126に隣接する側縁部130の中に画定されている。
【0092】
端部部分122は、両側の縁部130の上の内側ラグ132Aおよび外側ラグ132Bの形態の協働フォーメーションを含む。凹部128A、128Bは、内側ラグ132Aと外側ラグ132Bの間に画定されている。
【0093】
ロッキング部材126をアンロック位置に配置することは、ロッキング部材126を凹部128Aと整合させる。これは、ラッチ部材112が非固定位置と固定位置との間で移動させられるときに、端部部分122がロッキング部材126を横切って移動することを可能にする。
【0094】
図12に示されているように、ラッチ部材112が固定位置にあり、ロッキング部材126がロック位置へ移動させられているときには、外側ラグ132Bが、ロッキング部材126に係合し、ラッチ部材112が非固定位置へ移動することを防止する。
【0095】
ラッチ部材112が非固定位置にあるときには、端部部分122は、そのアンロック位置にあるロッキング部材126を横切って延在しており、図11に示されているように、内側ラグ132Aがロッキング部材126の上方に配設され、外側ラグ132Bがロッキング部材126の下方に配設されるようになっている。これは、ロッキング部材126がそのロック位置へ移動させられることを防止し、それによって、ラッチ部材112がその非固定位置にロックされることを防止する。
【0096】
固定構成体は、弾性付勢手段134をさらに含む。付勢手段134は、1対の向かい合ったレッグ136を有するリーフスプリングを備える。レッグ136は、V字形状へと変形させられ、必要とされる弾性を提供している。付勢手段134は、ラッチ部材112を固定位置に向けて付勢する。
【0097】
付勢手段134は、サポート部材12の対向する壁部部分20Bの上の1対の取り付けエレメント138によって、サポート部材12に取り付けられている。取り付けエレメント138は、レッグ136に係合し、それらをそれぞれの壁部部分20Bに取り付ける。
【0098】
付勢手段134は、レッグ136同士の間に延在するクロス部材140をさらに含む。ラッチ部材112は、主要部分114に対して横断方向に延在する突起部分142を含む。使用時に、突起部分142は、主要部分114から下向きに延在している。付勢手段134は、突起部分142において部材112に取り付けられている。
【0099】
突起部分142は、下側縁部144を有しており、下側縁部144は、支点を提供しており、ストリップ14が収納状態へと変形させられるときに、ストリップ14が支点の周りに曲げられ得る。これに関して、図14および図15が参照され、図14および図15は、ストリップ14の収納領域146を示している。図15は、突起部分142の下側縁部144の上に変形させられた、収納領域146のうちの1つを示している。
【0100】
図16から図20を参照すると、図6から図15に示されている吊り下げアセンブリ110の修正されたバージョンが示されている。図16から図20に示されている吊り下げアセンブリ110は、図6から図15に示されている吊り下げアセンブリのすべての特徴を備え、これらの特徴は、図6から図15の中の対応する特徴と同じ、図16から図20の中の参照番号によって指定されている。
【0101】
図16から図20に示されている吊り下げアセンブリ110は、サポート部材12の壁部部分20Bのうちの1つの中に2つの保持タブ150の形態の保持フォーメーションをさらに含む。保持タブ150は、壁部部分20Bのうちの1つのみの上に設けられることが示されているが、壁部部分20Bのそれぞれが、保持タブ150を含むことが可能であるということが認識されることとなる。しかし、図16から図20に示されている吊り下げアセンブリ110では、保持フォーメーションは、壁部部分20Bのうちの1つのみの上に設けられている。
【0102】
壁部部分20Bは、向かい合った第1および第2の縁部を有しており、第1の縁部は、主要部分20Aに取り付けられている。第2の縁部は、自由縁部である。保持フォーメーションは、第2の縁部に沿って設けられている。
【0103】
保持タブ150のそれぞれは、壁部部分20Bの中のカットアウトとして形成されており、壁部部分20Bに取り付けられている端部を有している。
【0104】
使用の前に、保持タブ150のそれぞれは、図16および図17に示されているように、壁部部分20Bと整合させられた非保持位置になっている。保持タブ150のそれぞれは、図18図19、および図20に示されているように、壁部部分20Bに取り付けられているその端部に沿って反対側の壁部部分20Bに向けて曲げられることによって、保持位置へ変形可能に移動可能である。
【0105】
収納領域146がサポート部材12に沿って延在するように、ストリップ14が変形させられるときに、図16に示されているように、収納領域146がサポート部材12から下向きに吊り下がる傾向が存在し得る。これを防止するために、収納領域146は、サポート部材12の壁部部分20B同士の間に押される。
【0106】
次いで、保持タブ150は、それらの保持位置へ変形させられ、ストリップ14の収納領域146のそれぞれの下におよびそれを横切って延在し、それによって、壁部部分20B同士の間のそれらの収納位置に、収納領域146を保持する。
【0107】
保持タブ150の数は変化させられ得るということが認識されることとなる。保持タブ150の数は、サポート部材12の長さに依存することが可能である。たとえば、サポート部材12が短い状況では、サポート部材は、両方の収納領域146を保持するために、1つだけの保持タブ150を有することが可能である。
【0108】
さらなる修正例が、図21から図26に示されている。図21から図23に示されている修正例では、ロッキング部材126は、サポート部材12の上の第2のロッキング部材126Aによって交換されている。図24から図26に示されている修正例では、ロッキング部材126は、サポート部材12の上の第3のロッキング部材126Bによって交換されている。
【0109】
第2のロッキング部材126Aおよび第3のロッキング部材126Bのそれぞれは、ロッキング部材126よりも大きくなっており、それによって、より頑丈になっている。第2のロッキング部材126Aおよび第3のロッキング部材126Bのそれぞれは、側壁部152の形態の複数の側部部材を有している。第2のロッキング部材126Aおよび第3のロッキング部材126Bのそれぞれは、側壁部152のうちの4つを有することが可能である。
【0110】
また、第2のロッキング部材126Aおよび第3のロッキング部材126Bのそれぞれは、リブ155を有する横断方向の部分154を有している。横断方向の部分154は、壁部152同士の間に延在している。横断方向の部分154は、実質的に平坦になっており、パッキング/送達荷重、または、落とされることによって引き起こされる荷重などのような、外部荷重Xの下でロッキング部材126が変形することを防止することを助ける。
【0111】
第2および第3のロッキング部材126A、126Bの2つの両側の側壁部152は、凹んだ中間部分156をそれぞれ有している。
【0112】
すべてのロッキング部材126、126A、126Bは、両側の凹んだ中間部分156の間に延在する1対の対向する挿入部材158を有している。それぞれのディテント部材160が、凹んだ部分156のそれぞれから延在している。ロッキング部材126、126A、126Bがサポート部材12の上に装着されているときには、挿入部材158は、サポート12の端部領域22におけるアパーチャー127のうちの1つの中に受け入れられている。挿入部材158は、ロッキング部材126、126A、または126Bをアパーチャー127の上に位置付けし、ディテント部材160が、アパーチャー127の両側の縁部の上に引っ掛かる。したがって、ディテント部材160は、ロッキング部材126、126Aまたは126Bをサポート12に固定する。
【0113】
サポート12の細長い中央部分20Aのそれぞれの端部22は、ノッチ162を画定しており、ノッチ162は、それぞれの取り付け部分42の中のアパーチャー44と直接的に整合させられている。したがって、細長い中央部分は、テンプレートを提供し、ストリップ14を天井に取り付けるスクリューのための、天井の上の位置をマークするために、据え付け者がサポート12を使用することを可能にする。据え付け者は、サポート12の中央部分20Aを天井に接触して配置させ、ノッチのそれぞれにおいて、ペンによって天井をマークする。これは、ドリル孔部のためのセンターマークを提供し、中央部分20Aの中の開口部24を通して受け入れられるべき正しい位置にストリップ14が存在するようになっている。

ここに、出願当初の特許請求の範囲の記載事項を付記する。
[1] 物品を支持するためのサポート部材と、細長い実質的に平坦なストリップと、固定構成体とを備える、吊り下げアセンブリであって、前記サポート部材は、開口部を画定しており、前記ストリップは、前記開口部を通して挿入され得、前記ストリップは、複数のアパーチャーを画定しており、前記固定構成体は、固定部材を含み、前記固定部材は、前記サポート部材を前記ストリップに固定するために、前記ストリップの中の前記アパーチャーのうちの選択された1つを通して受け入れ可能である、吊り下げアセンブリ。
[2] 前記吊り下げアセンブリは、前記実質的に平坦なストリップのうちの第1および第2のストリップを備え、前記サポート部材は、第1および第2の開口部を画定しており、それぞれのストリップは、前記第1および第2の開口部のそれぞれを通して挿入され得、前記第1および第2のストリップのそれぞれは、複数のアパーチャーを画定しており、前記固定構成体は、それぞれの第1および第2の固定部材を含み、それぞれの第1および第2の固定部材は、前記サポート部材を前記ストリップに固定するために、それぞれのストリップの中の前記アパーチャーのうちのそれぞれの選択された1つを通して受け入れ可能である、[1]に記載の吊り下げアセンブリ。
[3] 前記サポート部材は、細長くなっており、前記第1および第2の開口部のそれぞれは、前記サポート部材の両側の端部領域に画定されている、[2]に記載の吊り下げアセンブリ。
[4] 前記第1および第2の開口部のそれぞれは、細長くなっている、[2]または[3]に記載の吊り下げアセンブリ。
[5] 前記ストリップまたはそれぞれのストリップの中に画定されている、前記アパーチャーまたはそれぞれのアパーチャーは、スロットである、[1]から[4]のいずれか一項に記載の吊り下げアセンブリ。
[6] 前記固定部材またはそれぞれの固定部材は、それぞれのラッチ部材を備える、[1]から[5]のいずれか一項に記載の吊り下げアセンブリ。
[7] 前記ラッチ部材またはそれぞれのラッチ部材は、固定位置と非固定位置との間で移動可能であり、それによって、前記固定位置では、前記ストリップまたはそれぞれのストリップは、前記サポート部材に固定されており、前記ラッチ部材またはそれぞれのラッチ部材は、前記それぞれのストリップの中の前記アパーチャーのうちの1つによって受け入れられている、[6]に記載の吊り下げアセンブリ。
[8] 前記固定構成体は、前記ストリップまたはそれぞれのストリップの中の前記アパーチャーによって受け入れられるように、前記ラッチ部材またはそれぞれのラッチ部材を前記固定位置へ付勢するための少なくとも1つの弾性付勢部材を備える、[6]または[7]に記載の吊り下げアセンブリ。
[9] 前記付勢部材は、1対の向かい合ったレッグを備え、前記レッグは、前記付勢手段に弾性を提供するように形状決めされている、[8]に記載の吊り下げアセンブリ。
[10] 前記付勢部材またはそれぞれの付勢部材は、前記サポート部材に取り付けられているリーフスプリングを備える、[9]に記載の吊り下げアセンブリ。
[11] 前記サポート部材は、1対の対向する壁部部分を備え、それぞれの壁部部分は、前記付勢手段を前記サポート部材に取り付けるための取り付けエレメントを含み、それぞれの取り付けエレメントは、前記付勢手段を前記サポート部材に取り付けるために、前記レッグのうちのそれぞれのものと協働する、[9]または[10]に記載の吊り下げアセンブリ。
[12] 前記ラッチ部材またはそれぞれのラッチ部材は、主要部分と、前記主要部分の上の挿入部分とを備え、前記挿入部分は、それぞれの第1および第2のストリップの中の選択されたアパーチャーを通して挿入され、前記ストリップを前記サポート部材に固定しており、前記ラッチ部材またはそれぞれのラッチ部材は、前記主要部分に接続された端部部分をさらに備え、前記端部部分は、前記主要部分に対して横断方向に延在している、[6]から[11]のいずれか一項に記載の吊り下げアセンブリ。
[13] 前記端部部分は、前記サポート部材の端部領域を横切って延在しており、前記端部部分を押すことによって、前記ラッチ部材が前記サポート部材の中へ押し込まれることを可能にする、[12]に記載の吊り下げアセンブリ。
[14] 前記ラッチ部材またはそれぞれのラッチ部材は、細長いアパーチャーを画定しており、前記ラッチ部材が前記サポート部材の上にスライド可能に装着されることを可能にし、前記吊り下げアセンブリは、前記ラッチ部材またはそれぞれのラッチ部材を前記サポート部材に取り付けるために、前記サポート部材の上に少なくとも1つの装着部材を備える、[6]から[13]のいずれか一項に記載の吊り下げアセンブリ。
[15] 前記吊り下げアセンブリは、前記ラッチ部材またはそれぞれのラッチ部材を前記固定位置にロックするためのロッキング構成体を備え、前記ロッキング構成体は、少なくとも1つのロッキング部材を備え、前記ロッキング部材またはそれぞれのロッキング部材は、ロック位置とアンロック位置との間で移動可能である、[6]から[14]のいずれか一項に記載の吊り下げアセンブリ。
[16] 前記端部部分は、内側ラグと外側ラグとを有しており、前記ラッチ部材が前記非固定位置にあるときには、前記ロッキング部材が前記ラグ同士の間に受け入れられように、前記ロッキング部材が配置されており、前記ロッキング部材が前記ロック位置に向けて移動させられているときには、前記ロッキング部材が前記ラグのうちの1つに係合するようになっている、[15]に記載の吊り下げアセンブリ。
[17] 前記ストリップまたはそれぞれのストリップは、収納状態へと変形可能であり、収納状態では、前記ストリップまたはそれぞれのストリップの収納可能領域が、前記サポート部材に沿って延在している、[1]から[16]のいずれか一項に記載の吊り下げアセンブリ。
[18] 前記サポート部材は、前記ストリップの前記収納可能領域を前記収納状態に保持するための保持フォーメーションを含み、前記保持フォーメーションは、非保持位置から保持位置へ移動可能であり、それによって、前記保持フォーメーションが前記保持位置にあるときには、前記保持フォーメーションは、前記ストリップの前記収納可能領域を横切って延在し、前記収納可能領域を前記収納状態に保持する、[17]に記載の吊り下げアセンブリ。
[19] 前記サポート部材は、中央部分と、前記中央部分から延在する少なくとも1つの壁部部分とを備え、前記保持フォーメーションは、前記壁部部分のうちの1つの上に設けられている、[18]に記載の吊り下げアセンブリ。
[20] 前記壁部部分は、向かい合った第1および第2の縁部を有しており、前記壁部部分は、前記第1の縁部に沿って前記主要部分に取り付けられており、前記第2の縁部は、自由縁部であり、前記保持フォーメーションは、前記壁部部分の前記自由縁部に沿って設けられている、[19]に記載の吊り下げアセンブリ。
[21] 前記保持フォーメーションは、保持タブを備える、[18]、[19]、または[20]に記載の吊り下げアセンブリ。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26