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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-07
(45)【発行日】2022-01-21
(54)【発明の名称】ロボット掃除機
(51)【国際特許分類】
   A47L 11/24 20060101AFI20220114BHJP
   A47L 9/28 20060101ALI20220114BHJP
【FI】
A47L11/24
A47L9/28 E
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2020072818
(22)【出願日】2020-04-15
(65)【公開番号】P2021084018
(43)【公開日】2021-06-03
【審査請求日】2020-04-15
(31)【優先権主張番号】201911219787. X
(32)【優先日】2019-11-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520132562
【氏名又は名称】深▲セン▼津梁生活科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】李 建全
(72)【発明者】
【氏名】趙 宇▲ユン▼
(72)【発明者】
【氏名】王 錚
【審査官】石井 茂
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第106419760(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47L 11/24
A47L 9/28
A47L 1/00
A47L 25/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロボット本体(400)と、前記ロボット本体(400)に着脱可能に接続されているモップケース(30)とを含むロボット掃除機(40)であって、
前記モップケース(30)は、
ケース本体(300)と、
前記ケース本体(300)に着脱可能に接続され、少なくとも第一のモップリールと第二のモップリールとを含む、少なくとも二つのモップリール(20)と、
一端が前記第一のモップリールに固定的に接続され、他端が前記第二のモップリールに固定的に接続されたモップ構造(10)であって、いずれか一つの前記モップリール(20)に巻き付けられることが可能であり、前記第一のモップリールから次第に繰り出された後、前記第二のモップリールに巻き付けられることができる、モップ構造(10)とを含み、
前記ケース本体(300)内に、前記モップリール(20)に接続されている駆動装置と、前記駆動装置と電気的に接続されている制御ユニットとが設けられ、
前記制御ユニットは、前記モップリール(20)を回転駆動するように前記駆動装置を制御し、前記モップ構造(10)を一方の前記モップリール(20)から次第に繰り出して他方の前記モップリール(20)に巻き付けるように構成されており、
前記モップケース(30)内に、前記駆動装置に接続される駆動ギア(311)が回転可能に設けられ、前記モップリール(20)に従動ギア(312)が固定的に接続され、
前記モップケース(30)内に第一の回動フレーム(310A)と第二の回動フレーム(310B)とが設けられ、前記モップ構造(10)の一端は一方の前記モップリール(20)に固定され、前記モップ構造(10)は、前記第一の回動フレーム(310A)及び前記第二の回動フレーム(310B)を順に巡った後に、他方の前記モップリール(20)に固定されるように構成され、
前記第一の回動フレーム(310A)及び前記第二の回動フレーム(310B)は、前記ケース本体(300)に対して回動可能であり、かつ、前記駆動ギア(311)と前記従動ギア(312)とを噛み合わせ又は噛み合い状態から離脱させることが可能であるように構成されている
ことを特徴とするロボット掃除機(40)。
【請求項2】
前記モップリール(20)は、
周方向に沿って第一の係止溝(200A)と第二の係止溝(200B)とが設けられているリール本体(200)と、
圧着部(211)と、前記圧着部(211)の両端にそれぞれ設けられている第一の位置決めポスト(212)及び第二の位置決めポスト(213)とを含む押圧シート(210)とを含み、
前記第一の位置決めポスト(212)は前記第一の係止溝(200A)と着脱可能に係合し、前記第二の位置決めポスト(213)は前記第二の係止溝(200B)と着脱可能に係合し、前記押圧シート(210)は前記第一の位置決めポスト(212)及び前記第二の位置決めポスト(213)により前記リール本体(200)と係合し、前記押圧シート(210)と前記リール本体(200)との間に、前記モップ構造(10)を収容し且つ押圧して固定する固定溝(214)が形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載のロボット掃除機(40)。
【請求項3】
前記圧着部(211)の延在方向に沿って、複数の前記第一の位置決めポスト(212)が間隔をあけて設けられていることを特徴とする請求項に記載のロボット掃除機(40)。
【請求項4】
前記モップケース(30)は、前記ケース本体(300)に回動可能に接続されている第一の回動フレーム(310A)と、前記ケース本体(300)に回動可能に接続されている第二の回動フレーム(310B)とをさらに含み、
前記ケース本体(300)の両側に、それぞれ第一のモップ吐出口(300A)及び第二のモップ吐出口(300B)が設けられ、前記モップリール(20)は少なくとも第一のモップリールと第二のモップリールとを含み、前記第一のモップリールは、前記第一の回動フレーム(310A)に着脱可能かつ回転可能に接続され、前記第二のモップリールは、前記第二の回動フレーム(310B)に着脱可能かつ回転可能に接続され、
前記モップ構造(10)の一端は前記第一のモップリールに固定的に接続され、前記モップ構造(10)は、前記ケース本体(300)の底部を巡った後に前記第二のモップリールに固定的に接続され、前記モップ構造(10)は、いずれか一つの前記モップリール(20)に巻き付けられることが可能であり、前記第一のモップリールから次第に繰り出された後、前記第二のモップリールに巻き付けられることが可能であるように構成され、前記第一の回動フレーム(310A)及び前記第二の回動フレーム(310B)が前記ケース本体(300)に対して回動することにより、それぞれに対応する前記モップリール(20)はそれぞれ前記第一のモップ吐出口(300A)及び前記第二のモップ吐出口(300B)から前記ケース本体(300)の外部に回動することが可能であるように構成されている
ことを特徴とする請求項1に記載のロボット掃除機(40)。
【請求項5】
前記モップケース(30)内には、外部駆動装置と接続される駆動ギア(311)が回転可能に設けられ、前記モップリール(20)には、従動ギア(312)が固定的に接続され、
前記第一の回動フレーム(310A)及び前記第二の回動フレーム(310B)が前記ケース本体(300)に対して回動することにより、前記駆動ギア(311)と前記従動ギア(312)とを噛み合わせ又は噛み合い状態から離脱させることができるように構成されている
ことを特徴とする請求項に記載のロボット掃除機(40)。
【請求項6】
前記第一の回動フレーム(310A)及び前記第二の回動フレーム(310B)のいずれにも第一のロックフック(320)が設けられ、前記ケース本体(300)に第二のロックフック(321)が接続され、前記第二のロックフック(321)に、前記第二のロックフック(321)を移動するように駆動することにより、前記第一のロックフック(320)と前記第二のロックフック(321)とをロックし又はロック解除するように構成されているロックキー(322)が接続されている
ことを特徴とする請求項に記載のロボット掃除機(40)。
【請求項7】
前記第一の回動フレーム(310A)と前記ケース本体(300)との間に、及び、前記第二の回動フレーム(310B)と前記ケース本体(300)との間に、それぞれ第一の弾性部材(323)が設けられ、
前記ロックキー(322)の駆動により前記第二のロックフック(321)と前記第一のロックフック(320)とがロック解除されると、二つの前記第一の弾性部材(323)は、前記第一の回動フレーム(310A)及び前記第二の回動フレーム(310B)をそれぞれ前記ケース本体(300)の外部へ回動するように駆動することができるように構成されている
ことを特徴とする請求項に記載のロボット掃除機(40)。
【請求項8】
前記ケース本体(300)と前記ロックキー(322)との間に第二の弾性部材(324)が設けられ、ロック解除時に、前記ロックキー(322)に外力を加えて前記第二の弾性部材(324)を弾性変形させ、前記ロックキー(322)への外力を撤去した後、前記第二の弾性部材(324)は前記ロックキー(322)を初期状態に回復するように駆動するように構成されている
ことを特徴とする請求項に記載のロボット掃除機(40)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、清掃機械の技術分野に関し、特にロボット掃除機に関する。
【背景技術】
【0002】
ロボット掃除機の技術発展に伴い、人手に代わってロボット掃除機を利用して床を掃除することが多くなってきている。
【0003】
従来のロボット掃除機では、床拭きの作業中に人手でモップの取り外し、洗浄、乾燥、取り付けを頻繁にする必要があり、作業全体が煩雑で、時間がかかる。ロボット掃除機の利用体験が悪くなってしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これに鑑みて、本発明は上記課題に対して、ロボット掃除機を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一実施例に係るロボット掃除機は、
ロボット本体と、前記ロボット本体に着脱可能に接続されているモップケースとを含み、
前記モップケースは、
ケース本体と、
前記ケース本体に着脱可能に接続され、少なくとも第一のモップリールと第二のモップリールとを含む、少なくとも二つのモップリールと、
一端が前記第一のモップリールに固定的に接続され、他端が前記第二のモップリールに固定的に接続されたモップ構造であって、いずれか一つの前記モップリールに巻き付けられることが可能であり、前記第一のモップリールから次第に繰り出された後、前記第二のモップリールに巻き付けられることができる、モップ構造と、を含む。
【0006】
一実施例において、前記ケース本体内に、前記モップリールに接続されている駆動装置と、前記駆動装置と電気的に接続されている制御ユニットとが設けられ、前記制御ユニットは、前記モップリールを回転駆動するように前記駆動装置を制御し、前記モップ構造を一方の前記モップリールから次第に繰り出して他方の前記モップリールに巻き付けるように構成されている。
【0007】
一実施例において、前記モップケース内に前記駆動装置に接続する駆動ギアが回転可能に設けられ、前記モップリールに従動ギアが固定的に接続され、
前記モップケース内に第一の回動フレームと第二の回動フレームとが設けられ、前記モップ構造の一端は一方の前記モップリールに固定され、前記モップ構造は、前記第一の回動フレーム及び前記第二の回動フレームを順に巡った後に、他方の前記モップリールに固定されるように構成され、
前記第一の回動フレーム及び前記第二の回動フレームは、前記ケース本体に対して回動可能であり、かつ、前記駆動ギアと前記従動ギアとを噛み合わせる又は噛み合い状態から離脱させることが可能であるように構成されている。
【0008】
一実施例において、前記モップリールは、
周方向に沿って第一の係止溝と第二の係止溝とが設けられているリール本体と、
圧着部と、前記圧着部の両端にそれぞれ設けられている第一の位置決めポスト及び第二の位置決めポストとを含む押圧シートと、を含み、
前記第一の位置決めポストは前記第一の係止溝と着脱可能に係合し、前記第二の位置決めポストは前記第二の係止溝と着脱可能に係合し、
前記押圧シートは前記第一の位置決めポスト及び前記第二の位置決めポストにより前記リール本体と係合し、前記押圧シートと前記リール本体との間に、前記モップ構造を収容し且つ押圧して固定するための固定溝が形成されている。
【0009】
一実施例において、前記圧着部の延在方向に沿って、複数の前記第一の位置決めポストが間隔をあけて設けられている。
【0010】
一実施例において、前記モップケースは、前記ケース本体に回動可能に接続されている第一の回動フレームと、前記ケース本体に回動可能に接続されている第二の回動フレームとをさらに含み、
前記ケース本体の両側に、それぞれ第一のモップ吐出口及び第二のモップ吐出口が設けられ、前記モップリールは少なくとも第一のモップリールと第二のモップリールとを含み、前記第一のモップリールは、前記第一の回動フレームに着脱可能かつ回転可能に接続され、前記第二のモップリールは、前記第二の回動フレームに着脱可能かつ回転可能に接続され、
前記モップ構造の一端は前記第一のモップリールに固定的に接続され、前記モップ構造は、前記ケース本体の底部を巡った後に前記第二のモップリールに固定的に接続され、前記モップ構造は、いずれか一つの前記モップリールに巻き付けられることが可能であり、前記第一のモップリールから次第に繰り出された後、前記第二のモップリールに巻き付けられることが可能であるように構成され、
前記第一の回動フレーム及び前記第二の回動フレームが前記ケース本体に対して回動することにより、それぞれに対応する前記モップリールをそれぞれ前記第一のモップ吐出口及び前記第二のモップ吐出口から前記ケース本体の外部に回動させることが可能であるように構成されている。
【0011】
一実施例において、前記モップケース内には、外部駆動装置に接続する駆動ギアが回転可能に設けられ、前記モップリールには、従動ギアが固定的に接続され、
前記第一の回動フレーム及び前記第二の回動フレームが前記ケース本体に対して回動することにより、前記駆動ギアと前記従動ギアとは噛み合って又は噛み合い状態から離脱することができるように構成されている。
【0012】
一実施例において、前記第一の回動フレーム及び前記第二の回動フレームのいずれにも第一のロックフックが設けられ、前記ケース本体に第二のロックフックが接続され、
前記第二のロックフックに、前記第二のロックフックを移動するように駆動することにより、前記第一のロックフックと前記第二のロックフックとをロックし又はロック解除するように構成されているロックキーが接続されている。
【0013】
一実施例において、前記第一の回動フレームと前記ケース本体との間に、及び、前記第二の回動フレームと前記ケース本体との間に、それぞれ第一の弾性部材が設けられ、
前記ロックキーの駆動により前記第二のロックフックと前記第一のロックフックとがロック解除されると、二つの前記第一の弾性部材は、前記第一の回動フレーム及び前記第二の回動フレームをそれぞれ前記ケース本体の外部へ回動するように駆動することができるように構成されている。
【0014】
一実施例において、前記ケース本体と前記ロックキーとの間に第二の弾性部材が設けられ、ロック解除時に、前記ロックキーに外力を加えて前記第二の弾性部材を弾性変形させ、前記ロックキーへの外力を撤去した後、前記第二の弾性部材は前記ロックキーを初期状態に回復するように駆動するように構成されている。
【0015】
本発明によるロボット掃除機は、着脱・交換可能なモップケースを備え、モップケースを全体で交換できる。さらに、ロボット掃除機の動作中に、所定の面積を掃除してモップが汚れた時、汚れたモップが一方のモップリールに巻き取られるとともに、他方のモップリールから清潔なモップが引き出されることができ、使用が便利で、時間の節約ができる有益な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】(a)本発明の一実施例におけるモップ構造の正面図である。(b)図1(a)に示す構造のA-A方向に沿った断面図である。
図2】本発明の一実施例におけるモップ構造がロール状に巻き取られた状態の概略図である。
図3】本発明の一実施例におけるモップリールの構造概略図である。うち、図3(a)は、モップリールの斜視図であり、図3(b)は、モップリールの左側面図である。
図4】本発明の一実施例におけるモップリール接続構造の概略図である。うち、図4(a)はモップリール接続構造の斜視図であり、図4(b)はモップリール接続構造の左側面図である。
図5】本発明の一実施例におけるモップケースの斜視図である。
図6】本発明の一実施例におけるモップケースの構造概略図である。うち、図6(a)は、回動フレームがケース本体内に位置する状態の概略図であり、図6(b)は、回動フレームがケース本体の外部に弾み出された状態の概略図であり、図6(c)は、モップ構造がロール状に巻き取られた状態の概略図である。
図7】本発明の一実施例に係るロボット掃除機の底面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の理解を容易にするために、次に、図面を参照しながら、本発明についてより詳しく説明する。
【0018】
図面には、本発明の最適な実施例が示されている。しかし、本発明は様々な形で実現でき、ここで記述される実施例に限らない。逆に、これらの実施例を挙げる目的は、本発明の開示の理解をより徹底的かつ完全にすることにある。
【0019】
本明細書において、一要素が他要素に「固定」されると記載する場合、該一要素が前記他要素に直接に固定され、或いは、中間要素を介して固定されることを意味する。また、一要素が他要素に「接続」されると記載する場合、該一要素が前記他要素に直接に接続され、或いは、中間要素を介して接続されることを意味する。一方、一要素が他要素に「直接に固定」されると記載する場合、中間要素が存在しないことを意味する。また、本明細書で使用する「垂直」、「水平」、「左」、「右」などの用語及び類似する表現は説明のためのものに過ぎない。
【0020】
図1(a)は、本発明の一実施例におけるモップ構造10の正面図であり、図1(b)は、図1(a)に示す構造のA-A方向に沿った断面図である。このモップ構造10は、ロボット掃除機40に取り付けられ、ロボット掃除機40の動きに合わせて床拭きを行うためのものである。図7は、本発明の一実施例に係るロボット掃除機40の底面図である。図7に示すように、モップ構造10は、ロボット掃除機40の底部に取り付けられ、ロボット掃除機40が床面を掃除する同時に、このモップ構造10によって床拭きの機能を実現する。このモップ構造10は、ロボット掃除機40に着脱可能に接続され、床拭きを所定の時間行った後、ロボット掃除機40から取り外されて新たなものに交換されればよい。
【0021】
一実施例において、このモップ構造10は、モップケース30内に集積されている。図5は、本発明の一実施例におけるモップケース30の斜視図である。図5に示すように、モップケース30は、ロボット掃除機40に着脱可能に接続されている。モップ構造10がモップケース30内に集積されているため、モップ構造10を交換する必要がある場合、モップケース30全体をロボット掃除機40から取り外して、新たなモップケース30に交換する。
【0022】
図6は、本発明の一実施例におけるモップケース30の構造模式図である。図6(a)に示すように、モップ構造10は、モップケース30内にロール状で収容されている。モップケース30内に、モップロールが二つ設けられてよい。二つのモップロールのうち、図6(c)に示すように、一つのモップロールは新たなモップ構造10を保持するものであり、他方のモップロールは汚れたモップ構造10を保持するものである。モップ構造10の上記二つのモップロールの間における部分は床拭きをする部分である。モップ構造10の床拭きをする部分が汚れた後、モップロールの回転により汚れた部分が巻き取られるとともに、新たな部分が引き出されて床拭きを続けてする。モップケース30内のモップ構造10の全てが汚れた後に、モップケース30をロボット掃除機40から取り外し、新たなモップケース30に交換すればよい。
【0023】
図1の(a)、(b)に示すように、モップ構造10は、モップ本体100及びモップヘッド110を含む。ここで、モップ本体100は床拭きに用いられる部分であり、モップヘッド110は固定するための部分であり、モップヘッド110によってモップ構造10はモップケース30内に固定的に取り付けられる。モップ構造10は、ロール状に巻き取られる必要があるため、シート状となっている。具体的に、モップ構造10は薄いシート状で素地が柔らかく、これにより、モップケース30内に巻き取られることが可能である。一実施例において、モップ本体100は、外側被覆層及び内部充填層を含んでよい。外側被覆層は吸水性材料によって構成され、内部充填層を被覆する。内部充填層も吸水性材料によって構成される。外側被覆層と内部充填層の相違点は、外側被覆層がより良好な靭性及び一体性を有し、内部充填層より高い靭性を有するが、内部充填層より低い吸水性を有してよく、内部充填層が、外側被覆層より高い吸水性を有するが、外側被覆層より低い靭性を有してよいことにある。すなわち、外側被覆層は内部充填層を保護する機能を果たして、床拭きを行う際にモップ構造10を破損しにくくする一方、内部充填層はより優れた吸水能力を備える。例えば、外側被覆層は不織布であり、内部充填層はスポンジであってよい。本発明におけるモップ本体100はシート状に構成され、長手方向に沿ってロール状に巻き取られている。図2は、本発明の一実施例におけるモップ構造10がロール状に巻き取られた状態の概略図である。図2に示すように、モップ構造10は、ロール状に巻き取られてモップケース30内に収容されており、使用時に新たなモップ本体100がモップロールから次第に引き出されることが可能である。図2に示すように、モップ構造10を巻き取る時には、モップ本体100をその長手方向に沿って巻き取る。モップ本体100には、長手方向に沿ってモップヘッド110が二つ設けられており、モップ構造10が巻き取られた後、一方のモップヘッド110はロール状構造の内部に位置し、他方のモップヘッド110はロール状構造の外部に位置する。
【0024】
ここで、モップヘッド110には、モップ構造10をモップリール20の位置決めポストに接続するための位置決め穴111が設けられている。図3は、本発明の一実施例におけるモップリール20の構造概略図であり、図3(a)はモップリール20の斜視図であり、図3(b)はモップリール20の左側面図である。モップリール20はモップ構造10を固定するためのものであり、モップ構造10はモップリール20にロール状に巻き付けられることができる。モップリール20は、リール本体200及び押圧シート210を含む。リール本体200と押圧シート210は着脱可能に接続され、この両者が接続されることで、モップ構造10のモップヘッド110をしっかり挟むことができる。
【0025】
具体的には、図3(a)及び図3(b)に示すように、リール本体200は長尺状となっており、その外周に周方向に沿って第一の係止溝200A及び第二の係止溝200Bが設けられている。押圧シート210は、圧着部211と、圧着部211の両端に設けられた第一の位置決めポスト212及び第二の位置決めポスト213とを含む。第一の位置決めポスト212は第一の係止溝200Aに着脱可能に係合され、第二の位置決めポスト213は第二の係止溝200Bに着脱可能に係合されている。つまり、押圧シート210が第一の位置決めポスト212及び第二の位置決めポスト213を介してリール本体200と係合されることで、押圧シート210とリール本体200との間にモップ構造10を収容して押圧する固定溝214が形成される。図3に示す実施例では、固定溝214は、モップ構造10のモップヘッド110を収容して押圧する。
【0026】
一実施例において、図3に示すように、リール本体200には、その周方向に複数の溝215が設けられ、これらの溝215により、リール本体200自体の軽量化を図ることができる。
【0027】
一実施例において、図3(b)に示すように、第一の位置決めポスト212及び第二の位置決めポスト213の末端に突起部tが形成され、第一の位置決めポスト212及び第二の位置決めポスト213のそれぞれの突起部tは互いから離れるように構成されている。第一の係止溝200A及び第二の係止溝200Bのそれぞれに、対応する突起部tはしっかり係止されることができ、これにより、押圧シート210はリール本体200に固定的に接続される。第一の位置決めポスト212及び第二の位置決めポスト213はある程度の弾性を有する。そのため、取り外す際には、第一の位置決めポスト212及び第二の位置決めポスト213のそれぞれに対応する突起部tを互いに近づくように移動させることにより、第一の位置決めポスト212及び第二の位置決めポスト213をそれぞれに対応する係止溝から離脱させることができる。
【0028】
モップリール20とモップ構造10とが組み立てられると、モップリール接続構造が形成される。図4は、本発明の一実施例におけるモップリール接続構造の概略図であり、図4(a)はモップリール接続構造の斜視図であり、図4(b)はモップリール接続構造の左側面図である。図2に示すように、モップ構造10には、位置決め穴111が設けられている。位置決め穴111に、第一の位置決めポスト212が嵌着されてもよく、第二の位置決めポスト213が嵌着されてもよい。つまり、モップリール接続構造では、モップ構造10の位置決め穴111と、第一の位置決めポスト212及び第二の位置決めポスト213のいずれか一方とが接続され、モップヘッド110はリール本体200と押圧シート210との間に挿し込まれる。ここで、リール本体200と押圧シート210によりモップヘッド110がしっかり押圧されることにより、モップヘッド110はモップリール20に強固に接続される。さらに、位置決め穴111といずれか一方の位置決めポスト(第一の位置決めポスト212又は第二の位置決めポスト213)との嵌合により、モップリール20とモップ構造10との接続の強固さが高まる。
【0029】
モップヘッド110の位置決め穴111と位置決めポストとの嵌合に起因して、モップヘッド110が引っ張られて力を受けると、位置決め穴111の周縁に裂け目ができやすい。一実施例において、モップリール接続構造の強度を向上させ、モップ構造10の位置決め穴111に裂け目が出るのを防止するために、モップヘッド110に裂け目防止構造を設けてよい。例えば、この裂け目防止構造は、位置決め穴111に位置する金属リングであってよい。この場合、位置決めポストは、位置決め穴に接続される時、実際に金属リング内にも挿入されることになり、位置決め穴111の縁部は裂け目が出ないように保護される。モップヘッド110が不織布により構成される場合、位置決め穴111の周縁に沿ってミシンで密な線を縫うことにより、裂け目防止構造を形成してよい。一部の実施例において、モップヘッド110自体は金属やゴム等の材料により構成されてもよい。この場合、モップ構造10をモップリール20に巻き付け可能にするために、モップヘッド110とモップ本体100とは可撓に接続されてよい。
【0030】
一実施例において、図1に示すように、モップ本体100は、外側被覆層及び内部充填層を含む。外側被覆層は不織布により構成されてよく、モップヘッド110も不織布により構成されてよい。つまり、外側被覆層はそのまま先端から伸び出すことによりモップヘッド110を形成してもよい。図1(b)に示すように、モップ本体100は外側被覆層及び内部充填層を含む一方、モップヘッド110は外側被覆層がそのまま先端から伸び出すことにより形成されてよいため、モップヘッド110の厚さはモップ本体100の厚さより小さくなれる。モップヘッド110は外側被覆層が先端から伸び出すことにより形成されることができるため、モップヘッド110とモップ本体100とは一体的に成形されることが可能である。一部の実施例において、モップヘッド110は不織布により構成されてよく、外側被覆層は不織布により構成されてよく、内部充填層はスポンジにより構成されてよいが、具体的な材質は上記実施例に限定されるものではなく、具体的な状況に応じて適宜選択することができるのは無論である。
【0031】
図1及び図2に示すように、各モップヘッド110には、複数の位置決め穴111が設けられ、複数の位置決め穴111は、モップ本体100の幅方向に沿って配列されてよい。図3に示すように、モップリール20の圧着部211は長尺状となっており、圧着部211の延在方向(即ち、長手方向)に沿って複数の第一の位置決めポスト212が間隔をあけて設けられている。このように、それぞれの第一の位置決めポスト212は、一つの位置決め穴111に一対一で接続されることができる。また、例えば、圧着部211の延在方向に沿って複数の第二の位置決めポスト213が間隔をあけて設けられている。このように、それぞれの第二の位置決めポスト213は、一つの位置決め穴111に一対一で接続されることができる。なお、モップリール接続構造では、一モップヘッド110のいずれか一つの位置決め穴111が第一の位置決めポスト212に接続されると、このモップヘッド110の全ての位置決め穴111はいずれも第一の位置決めポスト212に接続されるはずである。同様に、一モップヘッド110のいずれか一つの位置決め穴111が第二の位置決めポスト213に接続されると、このモップヘッド110の全ての位置決め穴111はいずれも第二の位置決めポスト213に接続されるはずである。
【0032】
図3に示すように、押圧シート210とリール本体200との間に、モップヘッド110を収容して且つ押圧するための固定溝214が形成されている。これに対し、図1に示すように、位置決め穴111はモップヘッド110に設けられ、かつ、モップ本体100に近接して設けられている。位置決め穴111が第一の位置決めポスト212又は第二の位置決めポスト213と嵌合した後、モップヘッド110の相当な部分が、固定溝214内に収容されて押圧シート210及びリール本体200により挟まれて固定されることができる。このように、モップ構造10とモップリール20との接続強度が向上する。
【0033】
図1に示すように、位置決め穴111は細長い形状になっており、具体的には、細長い形状の位置決め穴111はモップ本体100の幅方向に沿って延びる。対応する第一の位置決めポスト212及び第二の位置決めポスト213も細長い形状で、例えば、第一の位置決めポスト212及び第二の位置決めポスト213は、いずれも細長いシート状構造である。第一の位置決めポスト212及び第二の位置決めポスト213の形状と、位置決め穴111の形状とが一致している。このように、第一の位置決めポスト212及び第二の位置決めポスト213と位置決め穴111とが嵌合した後、モップ構造10及びモップリール20はお互いに対してがたつくことがなく、接続の安定性が向上する。
【0034】
一実施例において、図3に示すように、第一の位置決めポスト212及び第二の位置決めポスト213は、圧着部211から折り曲がって形成されている。つまり、第一の位置決めポスト212と圧着部211との間はある程度の折り曲げ角が形成され、第二の位置決めポスト213と圧着部211との間もある程度の折り曲げ角が形成されている。例えば、第一の位置決めポスト212及び第二の位置決めポスト213それぞれの、圧着部211に対して折り曲がった部分は略平行であってよい。このように、第一の位置決めポスト212は第一の係止溝200Aに挿入しやすく、第二の位置決めポスト213は第二の係止溝200Bに挿入しやすい。
【0035】
図5及び図6に示すように、モップケース30は、ケース本体300を含む。ケース本体300の側方向横断面の外輪郭は略台形となっており、上辺が短く、下辺が長い。台形の左右の辺に、それぞれ第一のモップ吐出口300A及び第二のモップ吐出口300Bが設けられている。モップ構造10の一端は、第一のモップ吐出口300Aを通ってケース本体300から引き出され、そして下方に延びてケース本体300の底部を巡り、第二のモップ吐出口300Bを通ってケース本体300内に戻ることができる。モップケース30は、ケース本体300に回動可能に接続されている第一の回動フレーム310A及び第二の回動フレーム310Bをさらに含む。例えば、図6(a)及び図6(b)に示すように、第一の回動フレーム310Aはケース本体300の左部に設けられ、第二の回動フレーム310Bはケース本体300の右部に設けられている。モップケース30は、二つのモップリール20をさらに含み、一方のモップリール20は、第一の回動フレーム310Aに着脱可能に接続され、他方のモップリール20は、第二の回動フレーム310Bに着脱可能に接続されている。ここで、上記した着脱可能な接続は、モップリール20を対応する回動フレームから取り外すことを可能にして、交換の便利さを向上させるための接続である。
【0036】
さらに、モップケース30は、モップ構造10をさらに含む。モップ構造10の一端は一方のモップリール20に固定的に接続され、モップ構造10はケース本体300の底部を巡って他方のモップリール20に固定的に接続される。例えば、モップ構造10は、一端が第一の回動フレーム310Aにおけるモップリール20に接続され、他端が第二の回動フレーム310Bにおけるモップリール20に接続される。モップ構造10は一方のモップリール20から繰り出された後、他方のモップリール20に巻き付けられることができる。例えば、図6(a)に示すように、第一の回動フレーム310Aにおけるモップリール20に巻き付けられているモップ構造10は使用されていない(まだ床拭きに使われていないため、清潔である)。モップ構造10は、下方に延びてケース本体300の底部を巡り、第二の回動フレーム310Bにおけるモップリール20に巻き付けられる。ケース本体300の底部のモップ構造10は床拭きをして汚れた後、第二の回動フレーム310Bにおけるモップリール20に巻き付けられる。これとともに、第一の回動フレーム310Aにおける清潔なモップ構造10はケース本体300の底部に移動させられ、床拭きを継続して行うことができる。図6(b)に示すように、第一の回動フレーム310A及び第二の回動フレーム310Bをケース本体300に対して回動させることにより、それぞれに対応するモップリール20をそれぞれ第一のモップ吐出口300A及び第二のモップ吐出口300Bからケース本体300の外部に移動させることができる。モップリール20が回動フレームに着脱可能に接続されているため、回動フレームをモップ吐出口から外部に回動させた後、モップ構造10を新たなものに交換できる。
【0037】
一実施例において、図6に示すように、モップケース30内には、外部駆動装置に接続されている駆動ギア311が回転可能に設けられている。モップリール20には、従動ギア312が固定的に接続されている。第一の回動フレーム310A及び第二の回動フレーム310Bをケース本体300に対して回動させることにより、駆動ギア311と従動ギア312とを噛み合わせて、又は噛み合い状態から離脱させることができる。図6(a)から図6(b)の状態に遷移する際、第一の回動フレーム310A及び第二の回動フレーム310Bはそれぞれケース本体300に対して両側に開き、開いた後、第一の回動フレーム310Aにおけるモップリール20に固定されている従動ギア312とケース本体300内の駆動ギア311とは噛み合い状態から離脱し、かつ、第二の回動フレーム310Bにおけるモップリール20に固定されている従動ギア312とケース本体300内の駆動ギア311とも噛み合い状態から離脱する。図6(b)から図6(a)の状態に回復すると、第一の回動フレーム310Aにおけるモップリール20に固定されている従動ギア312とケース本体300内の駆動ギア311とが再び噛み合い、かつ、第二の回動フレーム310Bにおけるモップリール20に固定されている従動ギア312とケース本体300内の駆動ギア311とも再び噛み合う。ここで、外部駆動装置はモータであってよい。モータにより駆動ギア311が回転駆動されることで、汚れたモップ構造10は自動的にモップケース30内に巻き取られるとともに、清潔なモップ構造10はモップケース30の底部に移動させられる。図6(b)及び図6(c)に示すように、第一の回動フレーム310A及び第二の回動フレーム310Bをケース本体300の外部に回動させた後、図(c)のモップ構造10及びモップリール20を取り出して、新たなモップリール20又はモップ構造10に交換することができる。
【0038】
一実施例において、図6(a)及び図6(b)に示すように、第一の回動フレーム310A及び第二の回動フレーム310Bのそれぞれに第一のロックフック320が設けられ、ケース本体300内に第二のロックフック321が設けられている。第二のロックフック321には、第二のロックフック321を駆動して移動させることにより、第一のロックフック320と第二のロックフック321とを互いにロックする又はロック解除するように構成されたロックキー322が接続されている。例えば、図6(a)に示す状態では、第一のロックフック320と第二のロックフック321とは互いにロックされ、第一の回動フレーム310A及び第二の回動フレーム310Bはいずれもケース本体300に対して回動できない。このとき、ロックキー322を操作することにより、第二のロックフック321を動かして、第二のロックフック321と第一のロックフック320とをロック状態から離脱させることができる。この時、第一の回動フレーム310A及び第二の回動フレーム310Bをケース本体300に対して回動させることが可能になる。同様に、図6(b)から図6(a)の状態に回復すると、第一のロックフック320と第二のロックフック321とは再び互いにロックされる。
【0039】
一実施例において、図6(a)及び図6(b)に示すように、第一の回動フレーム310Aとケース本体300との間に、及び、第二の回動フレーム310Bとケース本体300との間には、それぞれ、第一の弾性部材323が設けられている。ロックキー322の駆動により第二のロックフック321と第一のロックフック320とがロック状態から離脱すると、二つの第一の弾性部材323は、第一の回動フレーム310A及び第二の回動フレーム310Bをそれぞれケース本体300の外部へ回動するように駆動させることができる。例えば、第一の弾性部材323はねじりバネであり、その一端がケース本体300に接続され、他端が第一の回動フレーム310A又は第二の回動フレーム310Bに接続されている。ねじりバネによる弾性力は、第一の回動フレーム310Aをケース本体300の外部へ回動するように駆動し、又は、第二の回動フレーム310Bをケース本体300の外部へ回動するように駆動することができる。
【0040】
さらに、図6(a)及び図6(b)に示すように、ケース本体300とロックキー322との間には、第二の弾性部材324が設けられている。ロック解除時に、ロックキー322に外力を加えて第二の弾性部材324を弾性変形させ、ロックキー322への外力を撤去した後、第二の弾性部材324はロックキー322を初期状態に回復するように駆動する。例えば、ロックキー322の初期状態は図6(a)及び図6(b)の状態であり、ロックキー322の左側及び右側にはそれぞれ第二の弾性部材324が設けられ、ロックキー322は、ケース本体300に対して左方向又は右方向にスライド可能である。例えば、ロックキー322をケース本体300に対して左方向にスライドさせると、左側の第二の弾性部材324が圧縮され、第一の回動フレーム310Aにおける第一のロックフック320と左側の第二のロックフック321とはロック解除され、そして、左側の第一の弾性部材323により第一の回動フレーム310Aはケース本体300の外部に弾み出されることができる。また、ロックキー322をケース本体300に対して右方向にスライドさせると、右側の第二の弾性部材324が圧縮され、第二の回動フレーム310Bにおける第一のロックフック320と右側の第二のロックフック321とはロック解除され、そして、右側の第一の弾性部材323により第二の回動フレーム310Bはケース本体300の外部に弾み出されることができる。ロックキー322への外力を撤去した後、左右二つの第二の弾性部材324により、ロックキー322は中間に位置する初期状態に回復することができる。
【0041】
図7に示すように、ロボット掃除機40は、ロボット本体400と、ロボット本体400に着脱可能に接続されたモップケース30とを含む。例えば、モップケース30は、係合によりロボット本体400に着脱可能に接続される。例えば、図5及び図6に示すように、モップケース30のケース本体300の上部には、端部がケース本体300に突出する支持軸325が設けられ、ロボット本体400には、ケース本体300の支持軸325と係合可能な係合構造が設けられている。モップケース30は、例えば上記実施例のいずれか一つにおけるモップケース30であってよい。一実施例において、ロボット掃除機40は、駆動装置及び制御ユニットを含み、制御ユニットはCPU及び電気回路構成を含んでよく、駆動装置はモータであってよい。駆動装置は、制御ユニットに電気的に接続され、制御ユニットに制御されて回転することができる。例えば、制御ユニットは、モップケース30内のモップリール20を回転駆動するように駆動装置を制御し、従って、モップ構造10を一方のモップリール20から次第に繰り出して他方のモップリール20に巻き付ける。例えば、時間閾値を設定して、当該時間閾値だけロボット掃除機40が動作した後に、上記したモップ構造10の交換プロセスを自動的に起動するようにしてもよい。
【0042】
上述した実施例の各技術的特徴は任意に組み合わせることができる。記述の簡潔化のために、上述した実施例における各技術的特徴のあらゆる組合せについて説明していないが、これらの技術的特徴の組合せは矛盾しない限り、本明細書に記述されている範囲内であると考えられるべきである。
【0043】
上述した実施例は、本出願のいくつかの実施形態を示したものにすぎず、その記述が具体的かつ詳細であるが、本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。なお、当業者にとって、本出願の趣旨から逸脱しないかぎり、若干の変形および改良を行うことができ、これら変形や改良もすべて本出願の保護範囲内に含まれる。本出願の保護範囲は、特許請求の範囲に準ずるものとする。
【符号の説明】
【0044】
10 モップ構造
100 モップ本体
110 モップヘッド
111 位置決め穴
20 モップリール
200 リール本体
200A 第一の係止溝
200B 第二の係止溝
210 押圧シート
211 圧着部
212 第一の位置決めポスト
213 第二の位置決めポスト
214 固定溝
215 溝
30 モップケース
300 ケース本体
300A 第一のモップ吐出口
300B 第二のモップ吐出口
310A 第一の回動フレーム
310B 第二の回動フレーム
311 駆動ギア、312 従動ギア
320 第一のロックフック
321 第二のロックフック
322 ロックキー
323 第一の弾性部材
324 第二の弾性部材
325 支持軸
40 ロボット掃除機
400 ロボット本体
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7