(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-07
(45)【発行日】2022-01-24
(54)【発明の名称】ドライブテストの最小化測定を実行する方法、装置およびシステム
(51)【国際特許分類】
H04W 24/10 20090101AFI20220117BHJP
【FI】
H04W24/10
(21)【出願番号】P 2020537751
(86)(22)【出願日】2018-01-22
(86)【国際出願番号】 CN2018073624
(87)【国際公開番号】W WO2019140685
(87)【国際公開日】2019-07-25
【審査請求日】2020-07-20
(73)【特許権者】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】110000796
【氏名又は名称】特許業務法人三枝国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】洪 偉
【審査官】中野 修平
(56)【参考文献】
【文献】特表2016-508328(JP,A)
【文献】CMCC, Nokia, Xiaomi, OPPO,New WID: Bluetooth/WLAN measurement collection in MDT[online],3GPP TSG RAN #78 RP-172820,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/TSG_RAN/TSGR_78/Docs/RP-172820.zip>,2017年12月21日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
IEEE Xplore
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドライブテストの最小化測定を実行する方法であって、
ターゲット端末に対応する、測定されるターゲットネットワーク環境の識別子を決定することと、
ドライブテストの最小化(MDT)構成情報を
前記ターゲット端末に送信
して、前記ターゲット端末が、MDT構成情報を受信した後、モバイルネットワークの信号強度が閾値よりも低いことに応答して、検出された各ネットワーク環境の識別子からターゲットネットワーク環境の識別子を決定し、決定されたターゲットネットワーク環境の識別子に従って、ターゲットネットワーク環境の情報を測定するようにすることであって、前記MDT構成情報は、前記ターゲットネットワーク環境の識別子を含むことと、
前記ターゲット端末によって送信された、前記ターゲットネットワーク環境の測定情報を受信することであって、前記ターゲットネットワーク環境の測定情報は、
前記ターゲット端末がセルラーネットワークからのモバイルネットワーク信号の信号強度が閾値よりも低いことに応答して、前記ターゲットネットワーク環境の情報を測定することによって取得したものであることとを含
み、
前記ターゲットネットワーク環境の情報を測定することは、
前記ターゲットネットワーク環境の識別子が複数の識別子であることに応答して、前記ターゲットネットワーク環境の識別子に従って、前記ターゲットネットワーク環境に対応する信号強度を測定し、測定された最大信号強度に対応するターゲットネットワーク環境の識別子を、ターゲットネットワーク環境の測定情報として決定すること、
前記ターゲットネットワーク環境の識別子が1つまたは複数の識別子であることに応答して、前記ターゲットネットワーク環境の識別子に従って、前記ターゲットネットワーク環境に対応する信号強度を測定し、最大信号強度を生成したネットワーク機器の識別子を、ターゲットネットワーク環境の測定情報として決定すること、のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする、前記ドライブテストの最小化測定を実行する方法。
【請求項2】
前記ターゲットネットワーク環境は、ターゲットブルートゥースネットワーク環境および/またはターゲットワイヤレスフィデリティ(wifi)ネットワーク環境を含むことを特徴とする、
請求項1に記載のドライブテストの最小化測定を実行する方法。
【請求項3】
前記ターゲットネットワーク環境がターゲットwifiネットワーク環境を含む場合、前記ターゲットネットワーク環境の識別子は、前記ターゲットwifiネットワーク環境のサービスセット識別子(SSID)を含み、前記ターゲットネットワーク環境がターゲットブルートゥースネットワーク環境を含む場合、前記ターゲットネットワーク環境の識別子は、前記ターゲットブルートゥースネットワーク環境の名前を含むことを特徴とする、
請求項2に記載のドライブテストの最小化測定を実行する方法。
【請求項4】
前記MDT構成情報は、ログ測定構成(Logged Measurement Configuration)シグナリングで搬送され、または、
前記MDT構成情報は、無線リソース制御接続再構成(RRCConnection Reconfiguration)シグナリングで搬送されることを特徴とする、
請求項1ないし3のいずれか一項記載のドライブテストの最小化測定を実行する方法。
【請求項5】
ドライブテストの最小化測定を実行する方法であって、
基地局によって送信されたドライブテストの最小化(MDT)構成情報を受信することであって、前記MDT構成情報は、ターゲットネットワーク環境の識別子を含むことと、
セルラーネットワークからのモバイルネットワーク信号の信号強度が閾値よりも低いことに応答して、前記ターゲットネットワーク環境の識別子に従って、前記ターゲットネットワーク環境の情報を測定
することにより、前記ターゲットネットワーク環境の測定情報を取得することと、
前記ターゲットネットワーク環境の測定情報を前記基地局に送信することとを含み、
前記ターゲットネットワーク環境の情報を測定することは、
前記ターゲットネットワーク環境の識別子が複数の識別子であることに応答して、前記ターゲットネットワーク環境の識別子に従って、前記ターゲットネットワーク環境に対応する信号強度を測定し、測定された最大信号強度に対応するターゲットネットワーク環境の識別子を、ターゲットネットワーク環境の測定情報として決定すること、
前記ターゲットネットワーク環境の識別子が1つまたは複数の識別子であることに応答して、前記ターゲットネットワーク環境の識別子に従って、前記ターゲットネットワーク環境に対応する信号強度を測定し、最大信号強度を生成したネットワーク機器の識別子を、ターゲットネットワーク環境の測定情報として決定すること、のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする、前記ドライブテストの最小化測定を実行する方法。
【請求項6】
前記ターゲットネットワーク環境は、ターゲットブルートゥースネットワーク環境および/またはターゲットワイヤレスフィデリティ(wifi)ネットワーク環境を含む、
請求項5に記載のドライブテストの最小化測定を実行する方法。
【請求項7】
前記ターゲットネットワーク環境がターゲットwifiネットワーク環境を含む場合、前記ターゲットネットワーク環境の識別子は、前記ターゲットwifiネットワーク環境のサービスセット識別子(SSID)を含み、前記ターゲットネットワーク環境がターゲットブルートゥースネットワーク環境を含む場合、前記ターゲットネットワーク環境の識別子は、前記ターゲットブルートゥースネットワーク環境の名前を含むことを特徴とする、
請求項6に記載のドライブテストの最小化測定を実行する方法。
【請求項8】
前記MDT構成情報は、ログ測定構成(Logged Measurement Configuration)シグナリングで搬送され、または、
前記MDT構成情報は、無線リソース制御接続再構成(RRCConnection Reconfiguration)シグナリングで搬送されることを特徴とする、
請求項5ないし
7のいずれか一項に記載のドライブテストの最小化測定を実行する方法。
【請求項9】
ドライブテストの最小化測定を実行する装置であって、
前記装置は基地局であり、
ターゲット端末に対応する、測定されるターゲットネットワーク環境の識別子を決定するように構成される決定モジュールと、
ドライブテストの最小化(MDT)構成情報を
前記ターゲット端末に送信
して、前記ターゲット端末が、MDT構成情報を受信した後、モバイルネットワークの信号強度が閾値よりも低いことに応答して、検出された各ネットワーク環境の識別子からターゲットネットワーク環境の識別子を決定し、決定されたターゲットネットワーク環境の識別子に従って、ターゲットネットワーク環境の情報を測定するようにするように構成される送信モジュールであって、前記MDT構成情報は、前記ターゲットネットワーク環境の識別子を含む送信モジュールと、
前記ターゲット端末によって送信された、前記ターゲットネットワーク環境の測定情報を受信するように構成される受信モジュールであって、前記ターゲットネットワーク環境の測定情報は、
前記ターゲット端末がセルラーネットワークからのモバイルネットワーク信号の信号強度が閾値よりも低いことに応答して、前記ターゲットネットワーク環境の情報を測定することによって取得したものである受信モジュールとを備え
、
前記ターゲットネットワーク環境の情報を測定することは、
前記ターゲットネットワーク環境の識別子が複数の識別子であることに応答して、前記ターゲットネットワーク環境の識別子に従って、前記ターゲットネットワーク環境に対応する信号強度を測定し、測定された最大信号強度に対応するターゲットネットワーク環境の識別子を、ターゲットネットワーク環境の測定情報として決定すること、
前記ターゲットネットワーク環境の識別子が1つまたは複数の識別子であることに応答して、前記ターゲットネットワーク環境の識別子に従って、前記ターゲットネットワーク環境に対応する信号強度を測定し、最大信号強度を生成したネットワーク機器の識別子を、ターゲットネットワーク環境の測定情報として決定すること、のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする、前記ドライブテストの最小化測定を実行する装置。
【請求項10】
ドライブテストの最小化測定を実行する装置であって、
前記装置はターゲット端末であり、
基地局によって送信されたドライブテストの最小化(MDT)構成情報を受信するように構成される受信モジュールであって、前記MDT構成情報は、ターゲットネットワーク環境の識別子を含む受信モジュールと、
セルラーネットワークからのモバイルネットワーク信号の信号強度が閾値よりも低いことに応答して、前記ターゲットネットワーク環境の識別子に従って、前記ターゲットネットワーク環境の情報を測定
することにより、前記ターゲットネットワーク環境の測定情報を取得するように構成される測定モジュールと、
前記ターゲットネットワーク環境の測定情報を前記基地局に送信するように構成される送信モジュールとを備え
、
前記測定モジュールは更に、MDT構成情報を受信した後、モバイルネットワークの信号強度が閾値よりも低いことに応答して、検出された各ネットワーク環境の識別子からターゲットネットワーク環境の識別子を決定し、決定されたターゲットネットワーク環境の識別子に従って、ターゲットネットワーク環境の情報を測定するように構成され、
前記ターゲットネットワーク環境の情報を測定することは、
前記ターゲットネットワーク環境の識別子が複数の識別子であることに応答して、前記ターゲットネットワーク環境の識別子に従って、前記ターゲットネットワーク環境に対応する信号強度を測定し、測定された最大信号強度に対応するターゲットネットワーク環境の識別子を、ターゲットネットワーク環境の測定情報として決定すること、
前記ターゲットネットワーク環境の識別子が1つまたは複数の識別子であることに応答して、前記ターゲットネットワーク環境の識別子に従って、前記ターゲットネットワーク環境に対応する信号強度を測定し、最大信号強度を生成したネットワーク機器の識別子を、ターゲットネットワーク環境の測定情報として決定すること、のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする、前記ドライブテストの最小化測定を実行する装置。
【請求項11】
基地局であって、
前記基地局は、プロセッサと、メモリとを備え、前記メモリに、少なくとも1つの命令、少なくとも1セグメントのプログラム、コードセットまたは命令セットが記憶され、前記少なくとも1つの命令、前記少なくとも1セグメントのプログラム、前記コードセットまたは命令セットが、前記プロセッサによってロードおよび実行されると、請求項1ないし4のいずれか一項に記載のドライブテストの最小化測定を実行する方法を実現することを特徴とする、前記基地局。
【請求項12】
ターゲット端末であって、
前記ターゲット端末は、プロセッサと、メモリとを備え、前記メモリに、少なくとも1つの命令、少なくとも1セグメントのプログラム、コードセットまたは命令セットが記憶され、前記少なくとも1つの命令、前記少なくとも1セグメントのプログラム、前記コードセットまたは命令セットが、前記プロセッサによってロードおよび実行されると、請求項5ないし
8のいずれか一項に記載のドライブテストの最小化測定を実行する方法を実現することを特徴とする、前記ターゲット端末。
【請求項13】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記記憶媒体に、少なくとも1つの命令、少なくとも1セグメントのプログラム、コードセットまたは命令セットが記憶され、前記少なくとも1つの命令、前記少なくとも1セグメントのプログラム、前記コードセットまたは命令セットが、プロセッサによってロードおよび実行されると、請求項1ないし4のいずれか一項に記載の方法、または請求項5ないし
8のいずれか一項に記載のドライブテストの最小化測定を実行する方法を実現することを特徴とする、前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項14】
ドライブテストの最小化測定を実行するシステムであって、
前記システムは、基地局およびターゲット端末を含み、
前記基地局は、請求項
9又は11に記載の基地局であり、
前記ターゲット端末は、請求項
10又は12に記載のターゲット端末であることを特徴とする、前記ドライブテストの最小化測定を実行するシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、無線通信技術分野に関し、特に、ドライブテストの最小化測定を実行する方法、装置およびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信技術分野において、モバイルネットワークを最適化するために、ドライブテストの最小化(MDT:Minimization of Drive Tests)技術を使用して、モバイルネットワークを最適化するために必要な関連情報を取得する。
【0003】
具体的には、屋内シナリオでは、端末は、現在位置のモバイルネットワーク信号情報を測定し、現在位置決定情報を決定することができる。つまり、端末は、現在検出された各ブルートゥース信号を生成したブルートゥース(登録商標)機器に対して測定を実行でき、または、現在検出された各wifi(登録商標)(Wireless Fidelity、ワイヤレスフィデリティ)信号を生成したwifi機器に対して測定を実行でき、さらに、測定したモバイルネットワーク信号情報、および位置決定情報を基地局に送信できる。対応的に、基地局は、端末によって送信されたモバイルネットワーク信号情報および位置決定情報を受信でき、これにより、モバイルネットワークを最適化するために必要な情報を取得できる。
【0004】
本出願を実現するプロセスで、発明者は、関連技術には少なくとも以下の問題があることを見出した。
【0005】
上記の処理方式に基づいて、端末は、周囲のすべてのブルートゥース信号またはwifi信号を生成するブルートゥース機器またはwifi機器の情報を測定する必要があり、これにより、端末はより多くの電力を消費する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
関連技術における端末の高電力消費の問題を克服するために、本開示は、ドライブテストの最小化測定を実行する方法、装置およびシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の実施例の第1態様によれば、ドライブテストの最小化測定を実行する方法を提供し、前記方法は、
ターゲット端末に対応する、測定されるターゲットネットワーク環境の識別子を決定することと、
MDT構成情報をターゲット端末に送信することであって、ここで、前記MDT構成情報は、前記ターゲットネットワーク環境の識別子を含むことと、
前記ターゲット端末によって送信された、前記ターゲットネットワーク環境の測定情報を受信することであって、前記ターゲットネットワーク環境の測定情報は、前記ターゲット端末のモバイルネットワーク信号情報に関連することとを含む。
【0008】
代替的に、前記ターゲットネットワーク環境は、ターゲットブルートゥースネットワーク環境および/またはターゲットwifiネットワーク環境を含む。
【0009】
代替的に、前記ターゲットネットワーク環境がターゲットwifiネットワーク環境を含む場合、前記ターゲットネットワーク環境の識別子は、前記ターゲットwifiネットワーク環境のサービスセット識別子(SSID:Service Set Identifier)を含み、前記ターゲットネットワーク環境がターゲットブルートゥースネットワーク環境を含む場合、前記ターゲットネットワーク環境の識別子は、前記ターゲットブルートゥースネットワーク環境の名前を含む。
【0010】
これにより、MDT構成情報のデータ量を削減することができるため、MDT構成情報の伝送効率を向上させることができると共に、伝送失敗の確率を低減することができる。
【0011】
代替的に、前記MDT構成情報は、ログ測定構成(Logged Measurement Configuration)シグナリングで搬送され、または、
前記MDT構成情報は、無線リソース制御接続再構成(RRCConnectionReconfiguration)シグナリングで搬送される。
【0012】
これにより、基地局が、Logged Measurement ConfigurationシグナリングまたはRRCConnection Reconfigurationシグナリングを介して、他のMDT構成情報をターゲット端末に送信する場合、ターゲットネットワーク環境の識別子をターゲット端末に送信できるため、ターゲット端末へのシグナリングの送信数を減らし、リソースの浪費を防ぐことができる。
【0013】
本開示の実施例の第2態様によれば、ドライブテストの最小化測定を実行する方法を提供し、前記方法は、
基地局によって送信されたMDT構成情報を受信することであって、ここで、前記MDT構成情報は、ターゲットネットワーク環境の識別子を含むことと、
前記ターゲットネットワーク環境の識別子に従って、前記ターゲットネットワーク環境の情報を測定して、前記ターゲットネットワーク環境の測定情報を取得することと、
前記ターゲットネットワーク環境の測定情報を前記基地局に送信することとを含む。
【0014】
代替的に、前記ターゲットネットワーク環境は、ターゲットブルートゥースネットワーク環境および/またはターゲットwifiネットワーク環境を含む。
【0015】
代替的に、前記ターゲットネットワーク環境がターゲットwifiネットワーク環境を含む場合、前記ターゲットネットワーク環境の識別子は、前記ターゲットwifiネットワーク環境のSSIDを含み、前記ターゲットネットワーク環境がターゲットブルートゥースネットワーク環境を含む場合、前記ターゲットネットワーク環境の識別子は、前記ターゲットブルートゥースネットワーク環境の名前を含む。
【0016】
これにより、MDT構成情報のデータ量を削減することができるため、MDT構成情報の伝送効率を向上させることができると共に、伝送失敗の確率を低減することができる。
【0017】
代替的に、前記ターゲットネットワーク環境の識別子は、複数の識別子であり、
前記ターゲットネットワーク環境の識別子に従って、前記ターゲットネットワーク環境の情報を測定して、前記ターゲットネットワーク環境の測定情報を取得することは、
前記ターゲットネットワーク環境の識別子に従って、前記ターゲットネットワーク環境に対応する信号強度を測定することと、
測定された最大信号強度に対応するターゲットネットワーク環境の識別子を、ターゲットネットワーク環境の測定情報として決定することとを含む。
【0018】
これにより、基地局に送信するデータのデータ量を削減することができるため、測定情報の伝送効率を向上させることができると共に、伝送失敗の確率を低減することができる。
【0019】
代替的に、前記ターゲットネットワーク環境の識別子は、1つまたは複数の識別子であり、ターゲットネットワーク環境に対応するネットワーク機器は、複数のネットワーク機器であり、
前記ターゲットネットワーク環境の識別子に従って、前記ターゲットネットワーク環境の情報を測定して、前記ターゲットネットワーク環境の測定情報を取得することは、
前記ターゲットネットワーク環境の識別子に従って、前記ターゲットネットワーク環境に対応する信号強度を測定することと、
最大信号強度を生成したネットワーク機器の識別子を、ターゲットネットワーク環境の測定情報として決定することとを含む。
【0020】
これにより、基地局に送信するデータのデータ量を削減することができるため、測定情報の伝送効率を向上させることができると共に、伝送失敗の確率を低減することができる。
【0021】
代替的に、前記MDT構成情報は、Logged Measurement Configurationシグナリングで搬送され、または、
前記MDT構成情報は、RRCConnectionReconfigurationシグナリングで搬送される。
【0022】
これにより、基地局が、Logged Measurement ConfigurationシグナリングまたはRRCConnection Reconfigurationシグナリングを介して、他のMDT構成情報をターゲット端末に送信する場合、ターゲットネットワーク環境の識別子をターゲット端末に送信できるため、ターゲット端末へのシグナリングの送信数を減らし、リソースの浪費を防ぐことができる。
【0023】
本開示の実施例の第3態様によれば、ドライブテストの最小化測定を実行する装置を提供し、前記装置は基地局であり、
ターゲット端末に対応する、測定されるターゲットネットワーク環境の識別子を決定するように構成される決定モジュールと、
MDT構成情報をターゲット端末に送信するように構成される送信モジュールであって、前記MDT構成情報は、前記ターゲットネットワーク環境の識別子を含む送信モジュールと、
前記ターゲット端末によって送信された、前記ターゲットネットワーク環境の測定情報を受信するように構成される受信モジュールであって、前記ターゲットネットワーク環境の測定情報は、前記ターゲット端末のモバイルネットワーク信号情報に関連する受信モジュールとを備える。
【0024】
代替的に、前記ターゲットネットワーク環境は、ターゲットブルートゥースネットワーク環境および/またはターゲットwifiネットワーク環境を含む。
【0025】
代替的に、前記ターゲットネットワーク環境がターゲットwifiネットワーク環境を含む場合、前記ターゲットネットワーク環境の識別子は、前記ターゲットwifiネットワーク環境のSSIDを含み、前記ターゲットネットワーク環境がターゲットブルートゥースネットワーク環境を含む場合、前記ターゲットネットワーク環境の識別子は、前記ターゲットブルートゥースネットワーク環境の名前を含む。
【0026】
代替的に、前記MDT構成情報は、Logged Measurement Configurationシグナリングで搬送され、または、
前記MDT構成情報は、RRCConnectionReconfigurationシグナリングで搬送される。
【0027】
本開示の実施例の第4態様によれば、ドライブテストの最小化測定を実行する装置を提供し、前記装置はターゲット端末であり、
基地局によって送信されたドライブテストの最小化(MDT)構成情報を受信するように構成される受信モジュールであって、前記MDT構成情報は、ターゲットネットワーク環境の識別子を含む受信モジュールと、
前記ターゲットネットワーク環境の識別子に従って、前記ターゲットネットワーク環境の情報を測定して、前記ターゲットネットワーク環境の測定情報を取得するように構成される測定モジュールと、
前記ターゲットネットワーク環境の測定情報を前記基地局に送信するように構成される送信モジュールとを備える。
【0028】
代替的に、前記ターゲットネットワーク環境は、ターゲットブルートゥースネットワーク環境および/またはターゲットwifiネットワーク環境を含む。
【0029】
代替的に、前記ターゲットネットワーク環境がターゲットwifiネットワーク環境を含む場合、前記ターゲットネットワーク環境の識別子は、前記ターゲットwifiネットワーク環境のSSIDを含み、前記ターゲットネットワーク環境がターゲットブルートゥースネットワーク環境を含む場合、前記ターゲットネットワーク環境の識別子は、前記ターゲットブルートゥースネットワーク環境の名前を含む。
【0030】
代替的に、前記ターゲットネットワーク環境の識別子は、複数の識別子であり、
前記測定モジュールは、
前記ターゲットネットワーク環境の識別子に従って、前記ターゲットネットワーク環境に対応する信号強度を測定し、
測定された最大信号強度に対応するターゲットネットワーク環境の識別子を、ターゲットネットワーク環境の測定情報として決定するように構成される。
【0031】
代替的に、前記ターゲットネットワーク環境の識別子は、1つまたは複数の識別子であり、ターゲットネットワーク環境に対応するネットワーク機器は、複数のネットワーク機器であり、
前記測定モジュールは、
前記ターゲットネットワーク環境の識別子に従って、前記ターゲットネットワーク環境に対応する信号強度を測定し、
最大信号強度を生成したネットワーク機器の識別子を、ターゲットネットワーク環境の測定情報として決定するように構成される。
【0032】
代替的に、前記MDT構成情報は、Logged Measurement Configurationシグナリングで搬送され、または、
前記MDT構成情報は、RRCConnectionReconfigurationシグナリングで搬送される。
【0033】
本開示の実施例の第5態様によれば、プロセッサと、メモリとを備える基地局を提供し、前記メモリに、少なくとも1つの命令、少なくとも1セグメントのプログラム、コードセットまたは命令セットが記憶され、前記少なくとも1つの命令、前記少なくとも1セグメントのプログラム、前記コードセットまたは命令セットが、前記プロセッサによってロードおよび実行されると、第1態様に記載のドライブテストの最小化測定を実行する方法を実現する。
【0034】
本開示の実施例の第6態様によれば、プロセッサと、メモリとを備えるターゲット端末を提供し、前記メモリに、少なくとも1つの命令、少なくとも1セグメントのプログラム、コードセットまたは命令セットが記憶され、前記少なくとも1つの命令、前記少なくとも1セグメントのプログラム、前記コードセットまたは命令セットが、前記プロセッサによってロードおよび実行されると、第2態様に記載のドライブテストの最小化測定を実行する方法を実現する。
【0035】
本開示の実施例の第7態様によれば、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記記憶媒体に、少なくとも1つの命令、少なくとも1セグメントのプログラム、コードセットまたは命令セットが記憶され、前記少なくとも1つの命令、前記少なくとも1セグメントのプログラム、前記コードセットまたは命令セットが、プロセッサによってロードおよび実行されると、第1態様に記載のドライブテストの最小化測定を実行する方法、または第2態様に記載のドライブテストの最小化測定を実行する方法を実現する。
【0036】
本開示の実施例の第8態様によれば、ドライブテストの最小化測定を実行するシステムを提供し、前記システムは、基地局およびターゲット端末を含み、
前記基地局は、第3態様または第5態様に記載の基地局であり、
前記ターゲット端末は、第4態様または第6態様に記載のターゲット端末である。
【発明の効果】
【0037】
本開示の実施例によって提供される技術的解決策によってもたらされる有益な効果は、以下の通りである。
【0038】
本発明の実施例において、基地局は、MDT構成情報をターゲット端末に送信する前に、先にターゲット端末に対応する、測定されるターゲットネットワーク環境の識別子を決定し、さらに、ターゲットネットワーク環境の識別子を含むMDT構成情報をターゲット端末に送信することができる。対応的に、ターゲット端末は、基地局によって送信されたMDT構成情報を受信した後、ターゲットネットワーク環境の識別子に従って、ターゲットネットワーク環境の情報を測定し、ターゲットネットワーク環境の測定情報を基地局に送信することができ、ここで、ターゲットネットワーク環境の測定情報は、ターゲット端末のモバイルネットワーク信号情報に関連する。これにより、ターゲット端末は、ターゲットネットワーク環境の情報のみを測定することができ、つまり、すべてのネットワーク環境内のネットワーク機器の情報を測定せずに、ターゲットネットワーク環境内のネットワーク機器(wifi機器やブルートゥース機器など)の情報のみを測定することができるため、端末の消費電力を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
本開示の実施例の技術的解決策をより明確に説明するために、以下は、実施例の説明で使用される図面について簡単に紹介する。以下に説明される図面は、本開示のいくつかの実施例に過ぎず、当業者にとっては、創造的な作業なしに、これらの図面にしたがって他の図面を得ることもできることは自明である。
【
図1】本開示の実施例によって提供されるシステムフレームワークの概略図である。
【
図2】本開示の実施例によって提供されるドライブテストの最小化測定を実行する方法の例示的なフローチャートである
【
図3】本開示の実施例によって提供されるシステムフレームワークの概略図である。
【
図4】本開示の実施例によって提供されるドライブテストの最小化測定を実行する装置の例示的な構造図である。
【
図5】本開示の実施例によって提供されるドライブテストの最小化測定を実行する装置の例示的な構造図である。
【
図6】本開示の実施例によって提供される基地局の例示的な装置構造図である。
【
図7】本開示の実施例によって提供されるターゲット端末の例示的な装置構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
ここで、例示的な実施例について詳細に説明し、その例は図面に示す。特に明記しない限り、以下の説明が添付の図面に関する場合、異なる図面の同じ数字は同じまたは類似の要素を表す。以下の例示的な実施例で説明される実施形態は、本開示と一致するすべての実施形態を表すものではない。むしろ、それらは、添付された特許請求の範囲に詳述されたように、本開示の特定の態様と一致する装置および方法の例である。
【0041】
本開示の例示的な実施例は、ドライブテストの最小化測定を実行する方法を提供し、当該方法は、基地局とターゲット端末の両方によって実現することができ、システムフレームワークは、
図1に示される通りである。ここで、基地局は、無線通信システムにおける基地局、例えば、GSMまたはCDMAにおける基地局(BTS:Base Transceiver Station)、WCDMA(登録商標)における基地局(NB:NodeB)、またはLTEにおける進化型基地局(eNBまたはe-NodeB:Evolutional Node B)であり得る。ターゲット端末は、ユーザ機器(UE:User Equipment)、移動ステーション(MS:Mobile Station)、移動端末(Mobile Terminal)などとも呼ばれる。例えば、ターゲット端末は、携帯電話(または「セルラ」電話と呼ばれる)などであり得、ターゲット端末はまた、言語および/またはデータを無線アクセスネットワークと交換する、ポータブル、ミニスタイル、ハンドヘルド、コンピュータ内蔵または車載の移動装置であり得る。基地局が、ターゲットネットワーク環境の識別子を含むMDT構成情報をターゲット端末に送信した後、ターゲット端末は、ターゲットネットワーク環境の情報のみを測定して、ターゲットネットワーク環境の測定情報を取得し、ターゲットネットワーク環境の測定情報を基地局に送信することができる。
【0042】
基地局は、プロセッサ、メモリおよびトランシーバなどのコンポーネントを備えることができる。プロセッサは、中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)などであり得、ターゲット端末に対応する、測定されるターゲットネットワーク環境の識別子を決定する関連処理に使用されることができる。メモリは、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash)などであり得、ターゲットネットワーク環境の識別子やターゲットネットワーク環境の測定情報など、受信したデータ、処理プロセスで必要なデータ、処理プロセス中に生成されたデータなどを記憶するために使用されることができる。トランシーバは、ターゲット端末または他の機器(オペレータのサーバなど)とのデータ伝送に使用されることができ、例えば、ターゲットネットワーク環境の識別子を含むMDT構成情報をターゲット端末に送信し、ターゲット端末によって送信されたターゲットネットワーク環境の測定情報を受信することができる。トランシーバは、アンテナ、マッチング回路、モデムなどを備えることができる。
【0043】
ターゲット端末は、プロセッサ、メモリおよびトランシーバなどのコンポーネントを備えることができる。プロセッサはCPUなどであり得、ターゲットネットワーク環境の識別子に従って、ターゲットネットワーク環境の情報を測定する関連処理に使用されることができる。メモリはRAM、Flashなどであり得、ターゲットネットワーク環境の識別子を含むMDT構成情報など、受信したデータ、処理プロセスで必要なデータ、処理プロセス中に生成されたデータなどを記憶するために使用されることができる。トランシーバは、他の機器とのデータ伝送に使用されることができ、例えば、基地局によって送信された、ターゲットネットワーク環境の識別子を含むMDT構成情報を受信し、ターゲットネットワーク環境の測定情報を基地局に送信することができる。トランシーバは、アンテナ、マッチング回路、モデムなどを備えることができる。
【0044】
以下、
図2に示す処理フローについて、実施形態を参照して詳細に説明し、この内容は以下の通りであり得る。
【0045】
ステップ201において、基地局は、ターゲット端末に対応する、測定されるターゲットネットワーク環境の識別子を決定する。
【0046】
ここで、ターゲット端末は、MDT構成情報で構成する任意の端末であり得る。
【0047】
実施において、モバイルネットワーク(またはセルラーネットワークと呼ばれる)を最適化するために、通常、MDT技術を使用して、モバイルネットワークを最適化するために必要な関連情報を取得する。具体的には、基地局は、MDT構成情報で構成されるターゲット端末について、ターゲット端末に対応するアクティブエリアを決定でき、さらに、当該アクティブエリア内の位置をカバーする信号のネットワーク環境識別子を、ターゲット端末に対応する、測定されるターゲットネットワーク環境の識別子として決定でき、ここで、異なるターゲット端末に対応するターゲットネットワーク環境の識別子は、同じでも異なっていてもよい。または、基地局が、ターゲット端末に対応するアクティブエリアを決定した後、対応するネットワーク機器(ネットワーク機器は、ブルートゥース機器やwifi機器などの、対応するネットワーク環境の信号を生成する機器であり得る)によって、当該アクティブエリアに配置されたネットワーク環境の識別子を、ターゲット端末に対応する、測定されるターゲットネットワーク環境の識別子として決定できる。
【0048】
代替的に、ターゲットネットワーク環境は、ターゲット無線ネットワーク環境、例えば、ターゲットブルートゥースネットワーク環境、ターゲットwifiネットワーク環境、ターゲットブルートゥースネットワーク環境、およびターゲットwifiネットワーク環境であってもよい。
【0049】
代替的に、ターゲットネットワーク環境が異なる場合、ターゲットネットワーク環境に対応する識別子も異なる。対応的に、ターゲットネットワーク環境が、ターゲットwifiネットワーク環境を含む場合、ターゲットネットワーク環境の識別子は、ターゲットwifiネットワーク環境のSSIDを含み、ターゲットネットワーク環境が、ターゲットブルートゥースネットワーク環境を含む場合、ターゲットネットワーク環境の識別子は、ターゲットブルートゥースネットワーク環境の名前を含む。
【0050】
実施において、ターゲットネットワーク環境がターゲットwifiネットワーク環境である場合、ターゲットネットワーク環境の識別子は、ターゲットwifiネットワーク環境のSSIDであり得、例えば、ターゲットwifiネットワーク環境のSSIDが「チャイナモバイル(China Mobile)」である。ターゲットネットワーク環境がターゲットブルートゥースネットワーク環境である場合、ターゲットネットワーク環境の識別子は、ターゲットブルートゥースネットワーク環境の名前であり得、ここで、ターゲットブルートゥースネットワーク環境の名前は、対応するブルートゥース信号の名称であり得、例えば、ターゲットブルートゥースネットワーク環境の名前が「モバイルブルートゥース」である。ターゲットネットワーク環境がターゲットwifiネットワーク環境およびターゲットブルートゥースネットワーク環境である場合、ターゲットネットワーク環境の識別子は、ターゲットwifiネットワーク環境のSSIDおよびターゲットブルートゥースネットワーク環境の名前であり得る。
【0051】
ステップ202において、基地局が、MDT構成情報をターゲット端末に送信し、MDT構成情報は、ターゲットネットワーク環境の識別子を含む。
【0052】
実施において、基地局が、ターゲット端末に対応する、測定されるターゲットネットワーク環境の識別子を決定した後、
図3に示されるように、ターゲットネットワーク環境の識別子を含むMDT構成情報をターゲット端末に送信することができる。つまり、基地局がMDT構成情報をターゲット端末に送信するときに、ターゲット端末のための、測定されるターゲットネットワーク環境の識別子を配置することができ、ここで、MDT構成情報はまた、ターゲット端末がMDT測定を実行するための他のパラメータを含み得る。
【0053】
代替的に、基地局は、ターゲット端末に対して異なるタイプのMDT配置を実行することができ、異なるタイプのMDT配置を実行するとき、MDT構成情報を搬送するシグナリングは異なり、即ち、MDT構成情報は、Logged Measurement Configurationシグナリングで搬送されることができ、または、MDT構成情報は、RRCConnection Reconfigurationシグナリングで搬送されることができる。
【0054】
実施において、MDT技術では、基地局はターゲット端末に対して、ログMTD(Logged MDT)配置、または即時MDT(Immediate MDT)配置など、異なるタイプのMDT配置を実行することができる。基地局がターゲット端末に対してログMDT配置を実行する場合、基地局は、Logged Measurement Configurationシグナリングを介して、ターゲットネットワーク環境の識別子を含むMDT構成情報をターゲット端末に送信することができ、即ち、MDT構成情報が、Logged Measurement Configurationシグナリングで搬送される。基地局がターゲット端末に対して即時MDT配置を実行する場合、基地局は、RRCConnection Reconfigurationシグナリングを介して、ターゲットネットワーク環境の識別子を含むMDT構成情報をターゲット端末に送信することができる。
【0055】
ステップ203において、ターゲット端末が、基地局によって送信されたMDT構成情報を受信し、MDT構成情報は、ターゲットネットワーク環境の識別子を含む。
【0056】
実施において、基地局が、ターゲットネットワーク環境の識別子を含むMDT構成情報をターゲット端末に送信した後、ターゲット端末は、基地局によって送信されたMDT構成情報受信することができる。
【0057】
代替的に、ターゲットネットワーク環境は、ターゲット無線ネットワーク環境、例えば、ターゲットブルートゥースネットワーク環境であってもよく、ターゲットwifiネットワーク環境であってもよく、ターゲットブルートゥースネットワーク環境、およびターゲットwifiネットワーク環境であってもよい。
【0058】
代替的に、ターゲットネットワーク環境が異なる場合、ターゲットネットワーク環境に対応する識別子も異なる。対応的に、ターゲットネットワーク環境が、ターゲットwifiネットワーク環境を含む場合、ターゲットネットワーク環境の識別子は、ターゲットwifiネットワーク環境のSSIDを含み、ターゲットネットワーク環境が、ターゲットブルートゥースネットワーク環境を含む場合、ターゲットネットワーク環境の識別子は、ターゲットブルートゥースネットワーク環境の名前を含む。
【0059】
実施において、ターゲットネットワーク環境がターゲットwifiネットワーク環境である場合、ターゲットネットワーク環境の識別子は、ターゲットwifiネットワーク環境のSSIDであり得、例えば、ターゲットwifiネットワーク環境のSSIDが「チャイナモバイル」である。ターゲットネットワーク環境がターゲットブルートゥースネットワーク環境である場合、ターゲットネットワーク環境の識別子は、ターゲットブルートゥースネットワーク環境の名前であり得、ここで、ターゲットブルートゥースネットワーク環境の名前は、対応するブルートゥース信号の名称であり得、例えば、ターゲットブルートゥースネットワーク環境の名前が「モバイルブルートゥース」である。ターゲットネットワーク環境がターゲットwifiネットワーク環境およびターゲットブルートゥースネットワーク環境である場合、ターゲットネットワーク環境の識別子は、ターゲットwifiネットワーク環境のSSIDおよびターゲットブルートゥースネットワーク環境の名前であり得る。
【0060】
代替的に、基地局は、ターゲット端末に対して異なるタイプのMDT配置を実行することができ、異なるタイプのMDT配置を実行するとき、MDT構成情報を搬送するシグナリングは異なり、即ち、MDT構成情報は、Logged Measurement Configurationシグナリングで搬送されることができ、または、MDT構成情報は、RRCConnection Reconfigurationシグナリングで搬送されることができる。
【0061】
実施において、MDT技術では、基地局は、ターゲット端末に対して、ログMTD(Logged MDT)配置、または即時MDT(Immediate MDT)配置など、異なるタイプのMDT配置を実行することができる。基地局がターゲット端末に対してログMDT配置を実行する場合、基地局は、Logged Measurement Configurationシグナリングを介して、ターゲットネットワーク環境の識別子を含むMDT構成情報をターゲット端末に送信することができ、対応的に、ターゲット端末は、基地局によって送信されたLogged Measurement Configurationシグナリングを受信することができ、さらに、受信したLogged Measurement Configurationシグナリングを解析して、これに含まれるMDT構成情報を取得することができる。基地局がターゲット端末に対して即時MDT配置を実行する場合、基地局は、RRCConnection Reconfigurationシグナリングを介して、ターゲットネットワーク環境の識別子を含むMDT構成情報をターゲット端末に送信することができ、対応的に、ターゲット端末は、基地局によって送信されたRRCConnection Reconfigurationシグナリングを受信することができ、さらに、これを解析して、これに含まれるMDT構成情報を取得することができる。
【0062】
ステップ204において、ターゲット端末が、ターゲットネットワーク環境の識別子に従って、ターゲットネットワーク環境の情報を測定して、ターゲットネットワーク環境の測定情報を取得する。
【0063】
ここで、ターゲットネットワーク環境の測定情報は、ターゲット端末の現在の位置を決定するために基地局によって使用される情報であり得る。
【0064】
実施において、ターゲット端末が、ターゲットネットワーク環境の識別子を含むMDT構成情報を受信した後、ターゲットネットワーク環境の識別子に従って、信号がターゲット端末の現在位置をカバーするターゲットネットワーク環境の情報のみを測定して、ターゲットネットワーク環境の測定情報を取得することができ、他のネットワーク環境の情報を測定しなくなる。ターゲット端末が、ターゲットネットワーク環境の識別子を含むMDT構成情報を受信した後、ターゲットネットワーク環境の情報を測定するだけでなく、モバイルネットワーク信号情報も測定できる。ここで、ターゲット端末は、ターゲットネットワーク環境の情報およびモバイルネットワーク信号情報を同時に測定してもよいし、先にモバイルネットワーク信号を測定し、モバイルネットワーク信号が弱いことを検出すると、ターゲットネットワーク環境の情報を測定してもよいが、本開示の実施例はこれに対して限定しない。
【0065】
代替的に、取得されたターゲットネットワーク環境の異なる測定情報に基づいて、ステップ204の処理方式は様々であり得、以下はいくつかの実行可能な処理方式を記述する。
【0066】
方式1において、ターゲットネットワーク環境の識別子は、複数の識別子であり、ターゲットネットワーク環境の識別子に従って、ターゲットネットワーク環境に対応する信号強度を測定し、測定された最大信号強度に対応するターゲットネットワーク環境の識別子を、ターゲットネットワーク環境の測定情報として決定する。
【0067】
実施において、ターゲット端末に対応する、測定されるターゲットネットワーク環境の識別子は、複数の識別子であり得、例えば、ターゲット端末に対応するアクティブエリア内の位置をカバーする信号に対応する、各ネットワーク環境の識別子であってもよいし、対応するネットワーク機器によって、ターゲット端末に対応するアクティブエリア内に配置された各ネットワーク環境の識別子であってもよい。この場合、ターゲット端末がMDT構成情報を受信した後、検出された各ネットワーク環境の識別子から、ターゲットネットワーク環境の識別を決定でき、さらに、決定されたターゲットネットワーク環境の識別子に従って、ターゲットネットワーク環境に対応する信号強度を測定できる。次に、測定された各信号強度から、最大信号強度を決定することができ、さらに、最大信号強度に対応するターゲットネットワーク環境の識別子を、ターゲットネットワーク環境の測定情報として決定することができる。また、検出された各ネットワーク環境の識別子から、1つだけのターゲットネットワーク環境の識別子を決定した場合、ターゲット端末は、決定されたターゲットネットワーク環境の識別子を、ターゲットネットワーク環境の測定情報として直接決定することができる。つまり、検出された各ネットワーク環境の識別子が、1つのターゲットネットワーク環境の識別子を含む場合、ターゲット端末は、決定された1つのターゲットネットワーク環境の識別子を、ターゲットネットワーク環境の測定情報として決定することができる。この場合、方式1の処理プロセスは、以下の通りであり得る。検出された各ネットワーク環境の識別子が、複数のターゲットネットワーク環境の識別子を含む場合、ターゲットネットワーク環境の識別子に従って、ターゲットネットワーク環境に対応する信号強度を測定し、測定された最大信号強度に対応するターゲットネットワーク環境の識別子を、ターゲットネットワーク環境の測定情報として決定する。
【0068】
方式2において、ターゲットネットワーク環境の識別子は、1つまたは複数の識別子であり、ターゲットネットワーク環境に対応するネットワーク機器は、複数のネットワーク機器であり、ターゲットネットワーク環境の識別子に従って、ターゲットネットワーク環境に対応する信号強度を測定し、最大信号強度を生成したネットワーク機器の識別子を、ターゲットネットワーク環境の測定情報として決定する。
【0069】
実施において、ターゲットネットワーク環境に対応するネットワーク機器は、複数のネットワーク機器であり得る。ここで、ターゲットネットワーク環境の識別子が1つの識別子であり、当該ターゲットネットワーク環境に対応するネットワーク機器が複数のネットワーク機器であってもよいし、ターゲットネットワーク環境の識別子が複数の識別子であり、各ターゲットネットワーク環境に対応するネットワーク機器が1つまたは複数のネットワーク機器であってもよい。この場合、ターゲット端末がMDT構成情報を受信した後、検出された各ネットワーク環境の識別子から、ターゲットネットワーク環境の識別を決定でき、さらに、決定されたターゲットネットワーク環境の識別子に従って、ターゲットネットワーク環境に対応する信号強度を測定できる。次に、測定された各信号強度から、最大信号強度を決定することができ、さらに、ターゲット端末は、最大信号強度を生成したネットワーク機器の識別子(ネットワーク機器のMACアドレスなど)を決定でき、即ち、ターゲット端末に最も近いネットワーク機器の識別子を決定でき、ネットワーク機器の識別子をターゲットネットワーク環境の測定情報として決定することができる。
【0070】
また、方式1および方式2の場合、ターゲット端末は、最大信号強度をターゲットネットワーク環境の測定情報として決定することもできる。
【0071】
ステップ205において、ターゲット端末が、ターゲットネットワーク環境の測定情報を基地局に送信する。
【0072】
実施において、ターゲット端末は、ターゲットネットワーク環境の測定情報を取得した後、ターゲットネットワーク環境の測定情報を基地局に送信することができる。さらに、ターゲット端末がMDT構成情報を受信してモバイルネットワーク信号情報を測定する場合、ターゲット端末が、モバイルネットワーク信号情報を測定した後、モバイルネットワーク信号情報を基地局に送信することができる。ここで、ターゲット端末は、モバイルネットワーク信号情報およびターゲットネットワーク環境の測定情報を基地局に同時に送信してもよく、モバイルネットワーク信号情報およびターゲットネットワーク環境の測定情報を基地局に別々に送信してもよい。
【0073】
ステップ206において、基地局が、ターゲット端末によって送信されたターゲットネットワーク環境の測定情報を受信し、ターゲットネットワーク環境の測定情報は、ターゲット端末のモバイルネットワーク信号情報に関連する。
【0074】
実施において、ターゲット端末が、ターゲットネットワーク環境の測定情報を基地局に送信した後、基地局は、ターゲット端末によって送信されたターゲットネットワーク環境の測定情報を受信することができる。また、ターゲット端末が、モバイルネットワーク信号情報を基地局に送信する場合、対応的に、基地局は、ターゲット端末によって送信されたモバイルネットワーク信号情報を受信することができ、ターゲットネットワーク環境の測定情報は、ターゲット端末のモバイルネットワーク信号情報に関連する。
【0075】
また、基地局が、ターゲット端末によって送信されたターゲットネットワーク環境の測定情報を受信した後、ターゲットネットワーク環境の測定情報に従って、ターゲット端末の現在位置を決定することができる。具体的には、上記の方式1の場合、基地局は、各ネットワーク環境の識別子と地理的位置との対応関係を事前に記憶することができる。基地局が、ターゲット端末によって送信された最大信号強度に対応するターゲットネットワーク環境の識別子を受信した後、上記の対応関係から、ターゲット端末によって送信されたターゲットネットワーク環境の識別子に対応する地理的位置を決定することができ、さらに、当該地理的位置をターゲット端末の現在位置として決定することができる。上記の方式2の場合、基地局は、各ネットワーク機器の識別子と地理的位置との対応関係を事前に記憶することができる。基地局が、ターゲット端末によって送信された、最大信号強度を生成したネットワーク機器の識別子を受信した後、上記の対応関係から、ターゲット端末によって送信されたネットワーク機器の識別子に対応する地理的位置を決定することができ、さらに、当該地理的位置をターゲット端末の現在位置として決定することができる。
【0076】
本開示の実施例において、基地局は、MDT構成情報をターゲット端末に送信する前に、先にターゲット端末に対応する、測定されるターゲットネットワーク環境の識別子を決定し、さらに、ターゲットネットワーク環境の識別子を含むMDT構成情報をターゲット端末に送信することができる。対応的に、ターゲット端末は、基地局によって送信されたMDT構成情報を受信した後、ターゲットネットワーク環境の識別子に従って、ターゲットネットワーク環境の情報を測定し、ターゲットネットワーク環境の測定情報を基地局に送信することができ、ここで、ターゲットネットワーク環境の測定情報は、ターゲット端末のモバイルネットワーク信号情報に関連する。これにより、ターゲット端末は、ターゲットネットワーク環境の情報のみを測定することができ、つまり、すべてのネットワーク環境内のネットワーク機器の情報を測定せずに、ターゲットネットワーク環境内のネットワーク機器(wifi機器やブルートゥース機器など)の情報のみを測定することができるため、端末の消費電力を削減することができる。
【0077】
同じ技術構想に基づいて、本開示の別の例示的な実施例は、ドライブテストの最小化測定を実行する装置を提供し、当該装置は上記の基地局であり得、
図4に示されるように、当該装置は、
ターゲット端末に対応する、測定するターゲットネットワーク環境の識別子を決定するように構成される決定モジュール410と、
ドライブテストの最小化(MDT)構成情報をターゲット端末に送信するように構成される送信モジュールであって、前記MDT構成情報は、前記ターゲットネットワーク環境の識別子を含む送信モジュール420と、
前記ターゲット端末によって送信された、前記ターゲットネットワーク環境の測定情報を受信するように構成される受信モジュールであって、前記ターゲットネットワーク環境の測定情報は、前記ターゲット端末のモバイルネットワーク信号情報に関連する受信モジュール430とを備える。
【0078】
代替的に、前記ターゲットネットワーク環境は、ターゲットブルートゥースネットワーク環境および/またはターゲットワイヤレスフィデリティ(wifi)ネットワーク環境を含む。
【0079】
代替的に、前記ターゲットネットワーク環境がターゲットwifiネットワーク環境を含む場合、前記ターゲットネットワーク環境の識別子は、前記ターゲットwifiネットワーク環境のサービスセット識別子(SSID)を含み、前記ターゲットネットワーク環境がターゲットブルートゥースネットワーク環境を含む場合、前記ターゲットネットワーク環境の識別子は、前記ターゲットブルートゥースネットワーク環境の名前を含む。
【0080】
代替的に、前記MDT構成情報は、ログ測定構成(LoggedMeasurement Configuration)シグナリングで搬送され、または、
前記MDT構成情報は、無線リソース制御接続再構成(RRCConnection Reconfiguration)シグナリングで搬送される。
【0081】
同じ技術構想に基づいて、本開示の別の例示的な実施例は、ドライブテストの最小化測定を実行する装置を提供し、当該装置は上記のターゲット端末であり得、
図5に示されるように、当該装置は、
基地局によって送信されたドライブテストの最小化(MDT)構成情報を受信するように構成される受信モジュールであって、前記MDT構成情報は、ターゲットネットワーク環境の識別子を含む受信モジュール510と、
前記ターゲットネットワーク環境の識別子に従って、前記ターゲットネットワーク環境の情報を測定して、前記ターゲットネットワーク環境の測定情報を取得するように構成される測定モジュール520と、
前記ターゲットネットワーク環境の測定情報を前記基地局に送信するように構成される送信モジュール530とを備える。
【0082】
代替的に、前記ターゲットネットワーク環境は、ターゲットブルートゥースネットワーク環境および/またはターゲットワイヤレスフィデリティ(wifi)ネットワーク環境を含む。
【0083】
代替的に、前記ターゲットネットワーク環境がターゲットwifiネットワーク環境を含む場合、前記ターゲットネットワーク環境の識別子は、前記ターゲットwifiネットワーク環境のサービスセット識別子(SSID)を含み、前記ターゲットネットワーク環境がターゲットブルートゥースネットワーク環境を含む場合、前記ターゲットネットワーク環境の識別子は、前記ターゲットブルートゥースネットワーク環境の名前を含む。
【0084】
代替的に、前記ターゲットネットワーク環境の識別子は、複数の識別子であり、
前記測定モジュール520は、
前記ターゲットネットワーク環境の識別子に従って、前記ターゲットネットワーク環境に対応する信号強度を測定し、
測定された最大信号強度に対応するターゲットネットワーク環境の識別子を、ターゲットネットワーク環境の測定情報として決定するように構成される。
【0085】
代替的に、前記ターゲットネットワーク環境の識別子は、1つまたは複数の識別子であり、ターゲットネットワーク環境に対応するネットワーク機器は、複数のネットワーク機器であり、
前記測定モジュール520は、
前記ターゲットネットワーク環境の識別子に従って、前記ターゲットネットワーク環境に対応する信号強度を測定し、
最大信号強度を生成したネットワーク機器の識別子を、ターゲットネットワーク環境の測定情報として決定するように構成される。
【0086】
代替的に、前記MDT構成情報は、ログ測定構成(Logged Measurement Configuration)シグナリングで搬送され、または、
前記MDT構成情報は、無線リソース制御接続再構成(RRCConnection Reconfiguration)シグナリングで搬送される。
【0087】
本開示の実施例において、基地局は、MDT構成情報をターゲット端末に送信する前に、先にターゲット端末に対応する、測定されるターゲットネットワーク環境の識別子を決定し、さらに、ターゲットネットワーク環境の識別子を含むMDT構成情報をターゲット端末に送信することができる。対応的に、ターゲット端末は、基地局によって送信されたMDT構成情報を受信した後、ターゲットネットワーク環境の識別子に従って、ターゲットネットワーク環境の情報を測定し、ターゲットネットワーク環境の測定情報を基地局に送信することができ、ここで、ターゲットネットワーク環境の測定情報は、ターゲット端末のモバイルネットワーク信号情報に関連する。これにより、ターゲット端末は、ターゲットネットワーク環境の情報のみを測定することができ、つまり、すべてのネットワーク環境内のネットワーク機器の情報を測定せずに、ターゲットネットワーク環境内のネットワーク機器(wifi機器やブルートゥース機器など)の情報のみを測定することができるため、端末の消費電力を削減することができる。
【0088】
上記の実施例によって提供されるドライブテストの最小化測定を実行する装置が、ドライブテストの最小化測定を実行する場合、上記の各機能モジュールの分割のみを例に挙げて説明したが、実際の応用では、必要に応じて、上記の機能を異なる機能モジュールに割り当てて実行されてもよく、即ち、基地局およびターゲット端末の内部構造を異なる機能モジュールに分割して、上記の機能のすべてまたは一部を完了することができることを留意されたい。なお、上記の実施例によって提供されるドライブテストの最小化測定を実行する装置は、ドライブテストの最小化測定を実行する方法の実施例と同じ構想に属し、この具体的な実現プロセスについては方法の実施例を参照し、ここでは再度説明しない。
【0089】
同じ技術構想に基づいて、本開示の別の例示的な実施例は、ドライブテストの最小化測定を実行するシステムを提供し、前記システムは、基地局およびターゲット端末を含み、ここで、
前記基地局は、ターゲット端末に対応する、測定されるターゲットネットワーク環境の識別子を決定し、ドライブテストの最小化(MDT)構成情報をターゲット端末に送信し、前記MDT構成情報は、前記ターゲットネットワーク環境の識別子を含み、前記ターゲット端末によって送信された、前記ターゲットネットワーク環境の測定情報を受信するように構成され、前記ターゲットネットワーク環境の測定情報は、前記ターゲット端末のモバイルネットワーク信号情報に関連する。
【0090】
前記ターゲット端末は、基地局によって送信されたドライブテストの最小化(MDT)構成情報を受信し、前記ターゲットネットワーク環境の識別子に従って、前記ターゲットネットワーク環境の情報を測定して、前記ターゲットネットワーク環境の測定情報を取得し、前記ターゲットネットワーク環境の測定情報を前記基地局に送信するように構成される。
【0091】
本開示の実施例において、基地局は、MDT構成情報をターゲット端末に送信する前に、先にターゲット端末に対応する、測定されるターゲットネットワーク環境の識別子を決定し、さらに、ターゲットネットワーク環境の識別子を含むMDT構成情報をターゲット端末に送信することができる。対応的に、ターゲット端末は、基地局によって送信されたMDT構成情報を受信した後、ターゲットネットワーク環境の識別子に従って、ターゲットネットワーク環境の情報を測定し、ターゲットネットワーク環境の測定情報を基地局に送信することができ、ここで、ターゲットネットワーク環境の測定情報は、ターゲット端末のモバイルネットワーク信号情報に関連する。これにより、ターゲット端末は、ターゲットネットワーク環境の情報のみを測定することができ、つまり、すべてのネットワーク環境内のネットワーク機器の情報を測定せずに、ターゲットネットワーク環境内のネットワーク機器(wifi機器やブルートゥース機器など)の情報のみを測定することができるため、端末の消費電力を削減することができる。
【0092】
図6は、一例示的な実施例によって示されるドライブテストの最小化測定を実行する装置1900のブロック図である。例えば、装置1900は、基地局として提供されてもよい。
図6を参照すると、装置1900は、処理コンポーネント1922を含み、さらに1つまたは複数のプロセッサ、およびメモリ1932で代表されるメモリリソースを含み、例えば、アプリケーションプログラムなど、処理コンポーネント1922によって実行される命令を記憶するように構成される。メモリ1932に記憶されたアプリケーションプログラムは、それぞれが1セットの命令に対応する1つまたは複数のモジュールを含み得る。さらに、処理コンポーネント1922は、上記のドライブテストの最小化測定を実行する方法を実行するための命令を実行するように構成される。
【0093】
装置1900は、装置1900の電力管理を実行するように構成される電力コンポーネット1926、装置1900をネットワークにアクセスするように構成される有線または無線ネットワークインターフェース1950、および入力/出力(I/O)インターフェース1958を含み得る。装置1900は、メモリ1932に記憶されたWindows ServerTM、Mac OS XTM、UnixTM、 Linux(登録商標)TM、FreeBSDTMまたは類似のものなどの操作システムに基づいて操作されることができる。
【0094】
装置1900は、メモリと、1つまたは複数のプログラムとを備えることができ、1つまたは複数のプログラムは、メモリに記憶され、且つ1つまたは複数のプロセッサによって実行されるように構成され、前記1つまたは複数のプログラムは、
ターゲット端末に対応する、測定されるターゲットネットワーク環境の識別子を決定すること、
ドライブテストの最小化(MDT)構成情報をターゲット端末に送信することであって、前記MDT構成情報は、前記ターゲットネットワーク環境の識別子を含むこと
前記ターゲット端末によって送信された、前記ターゲットネットワーク環境の測定情報を受信することであって、前記ターゲットネットワーク環境の測定情報は、前記ターゲット端末のモバイルネットワーク信号情報に関連することの操作を実行するための命令を含む。
【0095】
代替的に、前記ターゲットネットワーク環境は、ターゲットブルートゥースネットワーク環境および/またはターゲットワイヤレスフィデリティ(wifi)ネットワーク環境を含む。
【0096】
代替的に、前記ターゲットネットワーク環境がターゲットwifiネットワーク環境を含む場合、前記ターゲットネットワーク環境の識別子は、前記ターゲットwifiネットワーク環境のサービスセット識別子(SSID)を含み、前記ターゲットネットワーク環境がターゲットブルートゥースネットワーク環境を含む場合、前記ターゲットネットワーク環境の識別子は、前記ターゲットブルートゥースネットワーク環境の名前を含む。
【0097】
代替的に、前記MDT構成情報は、ログ測定構成(LoggedMeasurement Configuration)シグナリングで搬送され、または、
前記MDT構成情報は、無線リソース制御接続再構成(RRCConnection Reconfiguration)シグナリングで搬送される。
【0098】
一例示的な実施例において、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供し、前記記憶媒体に、少なくとも1つの命令、少なくとも1つのプログラム、コードセットまたは命令セットが記憶され、前記少なくとも1つの命令、前記少なくとも1つのプログラム、前記コードセットまたは命令セットが、プロセッサによってロードおよび実行されると、上記のドライブテストの最小化測定を実行する方法を実現する。
【0099】
本開示の実施例において、基地局は、MDT構成情報をターゲット端末に送信する前に、先にターゲット端末に対応する、測定されるターゲットネットワーク環境の識別子を決定し、さらに、ターゲットネットワーク環境の識別子を含むMDT構成情報をターゲット端末に送信することができる。対応的に、ターゲット端末は、基地局によって送信されたMDT構成情報を受信した後、ターゲットネットワーク環境の識別子に従って、ターゲットネットワーク環境の情報を測定し、ターゲットネットワーク環境の測定情報を基地局に送信することができ、ここで、ターゲットネットワーク環境の測定情報は、ターゲット端末のモバイルネットワーク信号情報に関連する。これにより、ターゲット端末は、ターゲットネットワーク環境の情報のみを測定することができ、つまり、すべてのネットワーク環境内のネットワーク機器の情報を測定せずに、ターゲットネットワーク環境内のネットワーク機器(wifi機器やブルートゥース機器など)の情報のみを測定することができるため、端末の消費電力を削減することができる。
【0100】
本開示の実施例はまた、端末の例示的な構造図を示す。当該端末は、携帯電話、タブレットコンピュータなどの上述のターゲット端末であり得る。
【0101】
図7を参照すれば、端末700は、処理コンポーネント702、メモリ704、電力コンポーネント706、マルチメディアコンポーネント708、オーディオコンポーネント710、入力/出力(I/O)インターフェース712、センサコンポーネント714、及び通信コンポーネント716のうちの1つまたは複数のコンポーネットを含むことができる。
【0102】
処理コンポーネント702は、一般的に、ディスプレイ、電話の呼び出し、データ通信、カメラ動作および記録動作に関連する動作のような端末700の全般的な動作を制御する。処理コンポーネント702は、前記の方法のステップのすべてまたは一部を完了するために、1つまたは複数のプロセッサ720によって命令を実行する。加えて、処理コンポーネント702は、処理コンポーネント702および他のコンポーネントの間の相互作用を容易にするために、1つまたは複数のモジュールを含むことができる。例えば、処理コンポーネント702は、マルチメディアコンポーネント708および処理コンポーネント702の間の相互作用を容易にするために、マルチメディアモジュールを含むことができる。
【0103】
メモリ704は、端末700での動作をサポートするために、様々なタイプのデータを格納するように構成される。これらのデータの例には、端末700で動作する任意のアプリケーションまたは方法の指示、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、写真、ビデオ等が含まれる。メモリ704は、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、電気的に消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(EEPROM)、消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(EPROM)、プログラム可能な読み取り専用メモリ(PROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスクまたは光ディスクなど、あらゆるタイプの揮発性または不揮発性ストレージデバイスまたはそれらの組み合わせによって具現されることができる。
【0104】
電力コンポーネント706は、端末700の様々なコンポーネントに電力を提供する。電力コンポーネント706は、電力管理システム、1つまたは複数の電源、及び電子機器700のための電力の生成、管理および割り当てに関する他のコンポーネントを含むことができる。
【0105】
マルチメディアコンポーネント708は、前記端末700とユーザとの間の、出力インターフェースを提供するスクリーンを含む。いくつかの実施例において、スクリーンは、液晶ディスプレイ(LCD)およびタッチパネル(TP)を含み得る。スクリーンがタッチパネルを含む場合、スクリーンは、ユーザからの入力信号を受信するためのタッチスクリーンとして実装されることができる。タッチパネルは、タッチ、スワイプ及びタッチパネルでのジェスチャーを感知するための1つまたは複数のタッチセンサを含む。前記タッチセンサは、タッチまたはスワイプ操作の境界を感知するだけでなく、前記タッチまたはスワイプ操作に関連する持続時間及び圧力も検出することができる。いくつかの実施例において、マルチメディアコンポーネント708は、1つのフロントカメラおよび/リアカメラを含む。端末700が、撮影モードまたはビデオモードなどの動作モードにあるとき、フロントカメラおよび/またはリアカメラは、外部マルチメディアデータを受信することができる。各フロントカメラおよびリアカメラは、固定光学レンズシステムであり、または焦点距離と光学ズーム機能を持つことができる。
【0106】
オーディオコンポーネント710は、オーディオ信号を出力および/または入力するように構成される。例えば、オーディオコンポーネント710は、1つのマイクロフォン(MIC)を含み、オーディオ出力機器700が通話モード、録音モード及び音声認識モードなどの動作モードである場合、マイクロフォンは、外部オーディオ信号を受信するように構成される。受信されたオーディオ信号は、さらに、メモリ704に記憶されてもよく、または通信コンポーネント716によって送信されてもよい。
【0107】
I/Oインターフェース712は、処理コンポーネント702と周辺インターフェースモジュールとの間にインターフェースを提供し、前記周辺インターフェースモジュールは、キーボード、クリックホイール、ボタンなどであってもよい。これらのボタンは、ホームボタン、ボリュームボタン、スタートボタン、ロックボタンを含み得るが、これらに限定されない。
【0108】
センサコンポーネント714は、端末700に各方面の状態の評価を提供するための1つまたは複数のセンサを含む。例えば、センサコンポーネント714は、端末700のオン/オフ状態と、端末700のディスプレイやキーパッドなどのコンポーネントの相対的な位置づけとを検出することができ、センサコンポーネント714は、端末700または端末700のコンポーネントの位置の変化、ユーザとの端末700の接触の有無、端末700の向きまたは加速/減速、および端末700の温度の変化も検出することができる。センサコンポ―ネット714は、物理的接触なしに近くの物体の存在を検出するように構成された近接センサを含むことができる。センサコンポーネント714は、撮像用途で使用するためのCMOSまたはCCD画像センサなどの光センサも含むことができる。いくつかの実施例において、前記センサコンポーネント714は、加速度センサ、ジャイロスコープセンサ、磁気センサ、圧力センサまたは温度センサをさらに含むことができる。
【0109】
通信コンポーネント716は、端末700と他の機器との間の有線または無線通信を容易にするように構成される。端末700は、WiFi、2Gまたは3G、またはそれらの組み合わせなどの通信規格に基づく無線ネットワークにアクセスすることができる。一例示的な実施例において、通信コンポーネント716は、放送チャンネルによって外部放送管理システムからの放送信号または放送関連情報を受信する。一例示的な実施例において、前記通信コンポーネント716は、短距離通信を促進するための近距離通信(NFC)モジュールをさらに含む。例えば、NFCモジュールは、無線周波数識別(RFID)技術、赤外線データ協会(IrDA)技術、超広帯域(UWB)技術、ブルートゥース(BT)技術及び他の技術に基づいて具現されることができる。
【0110】
一例示的な実施例において、端末700は、前記方法を実行するために、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理装置(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサまたは他の電子部品によって具現されることができる。
【0111】
一例示的な実施例において、命令を含むメモリ704などの、命令を含む非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記命令は、端末700のプロセッサ720によって実行されて前記方法を完了することができる。例えば、前記非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、ROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスクおよび光学データ記憶装置などであってもよい。
【0112】
一例示的な実施例において、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供し、前記記憶媒体に記憶された命令が、端末のプロセッサによって実行されるときに、端末がドライブテストの最小化測定を実行する方法を実行するようにし、前記方法は、
基地局によって送信されたドライブテストの最小化(MDT)構成情報を受信することであって、前記MDT構成情報は、ターゲットネットワーク環境の識別子を含むことと、
前記ターゲットネットワーク環境の識別子に従って、前記ターゲットネットワーク環境の情報を測定して、前記ターゲットネットワーク環境の測定情報を取得することと、
前記ターゲットネットワーク環境の測定情報を前記基地局に送信することとを含む。
【0113】
代替的に、前記ターゲットネットワーク環境は、ターゲットブルートゥースネットワーク環境および/またはターゲットワイヤレスフィデリティ(wifi)ネットワーク環境を含む。
【0114】
代替的に、前記ターゲットネットワーク環境がターゲットwifiネットワーク環境を含む場合、前記ターゲットネットワーク環境の識別子は、前記ターゲットwifiネットワーク環境のサービスセット識別子(SSID)を含み、前記ターゲットネットワーク環境がターゲットブルートゥースネットワーク環境を含む場合、前記ターゲットネットワーク環境の識別子は、前記ターゲットブルートゥースネットワーク環境の名前を含む。
【0115】
代替的に、前記ターゲットネットワーク環境の識別子は、複数の識別子であり、
前記ターゲットネットワーク環境の識別子に従って、前記ターゲットネットワーク環境の情報を測定して、前記ターゲットネットワーク環境の測定情報を取得することは、
前記ターゲットネットワーク環境の識別子に従って、前記ターゲットネットワーク環境に対応する信号強度を測定することと、
測定された最大信号強度に対応するターゲットネットワーク環境の識別子を、ターゲットネットワーク環境の測定情報として決定することとを含む。
【0116】
代替的に、前記ターゲットネットワーク環境の識別子は、1つまたは複数の識別子であり、ターゲットネットワーク環境に対応するネットワーク機器は、複数のネットワーク機器であり、
前記ターゲットネットワーク環境の識別子に従って、前記ターゲットネットワーク環境の情報を測定して、前記ターゲットネットワーク環境の測定情報を取得することは、
前記ターゲットネットワーク環境の識別子に従って、前記ターゲットネットワーク環境に対応する信号強度を測定することと、
最大信号強度を生成したネットワーク機器の識別子を、ターゲットネットワーク環境の測定情報として決定することとを含む。
【0117】
代替的に、前記MDT構成情報は、ログ測定構成(Logged Measurement Configuration)シグナリングで搬送され、または、
前記MDT構成情報は、無線リソース制御接続再構成(RRCConnection Reconfiguration)シグナリングで搬送される。
【0118】
本開示の実施例において、基地局は、MDT構成情報をターゲット端末に送信する前に、先にターゲット端末に対応する、測定されるターゲットネットワーク環境の識別子を決定し、さらに、ターゲットネットワーク環境の識別子を含むMDT構成情報をターゲット端末に送信することができる。対応的に、ターゲット端末は、基地局によって送信されたMDT構成情報を受信した後、ターゲットネットワーク環境の識別子に従って、ターゲットネットワーク環境の情報を測定し、ターゲットネットワーク環境の測定情報を基地局に送信することができ、ここで、ターゲットネットワーク環境の測定情報は、ターゲット端末のモバイルネットワーク信号情報に関連する。これにより、ターゲット端末は、ターゲットネットワーク環境の情報のみを測定することができ、つまり、すべてのネットワーク環境内のネットワーク機器の情報を測定せずに、ターゲットネットワーク環境内のネットワーク機器(wifi機器やブルートゥース機器など)の情報のみを測定することができるため、端末の消費電力を削減することができる。
【0119】
当業者は、前記実施例の全てまたは一部のステップは、ハードウェアによって具現されてもよく、関連するハードウェアを完成するようにプログラムによって命令されてもよいことを理解することができ、前記プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されることができ、上記に言及された記憶媒体は、読み取り専用メモリ、磁気ディスク、または光ディスクであり得る。
【0120】
上記は本開示の好ましい実施例に過ぎず、本開示を限定することを意図するものではなく、本開示の趣旨および原則内で行われるあらゆる修正、同等の置換、改善などは、本開示の保護範囲に含まれるべきである。