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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-11
(45)【発行日】2022-01-24
(54)【発明の名称】ステアリング装置
(51)【国際特許分類】
   B62D 1/181 20060101AFI20220117BHJP
   B62D 1/19 20060101ALI20220117BHJP
   B62D 1/185 20060101ALI20220117BHJP
【FI】
B62D1/181
B62D1/19
B62D1/185
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2018010587
(22)【出願日】2018-01-25
(65)【公開番号】P2019127182
(43)【公開日】2019-08-01
【審査請求日】2020-12-17
(73)【特許権者】
【識別番号】000001247
【氏名又は名称】株式会社ジェイテクト
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【弁理士】
【氏名又は名称】新居 広守
(72)【発明者】
【氏名】石村 匠史
(72)【発明者】
【氏名】田中 英信
(72)【発明者】
【氏名】高橋 祐司
【審査官】鈴木 貴晴
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-030527(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0232117(US,A1)
【文献】特開2006-347219(JP,A)
【文献】特開2009-120133(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62D 1/16-1/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
モータの駆動力により伸縮するステアリング装置であって、
モータと、
伸縮可能なステアリングシャフトと、
前記ステアリングシャフトを回転可能に支持し、且つ伸縮する前記ステアリングシャフトと共に移動する支持部材と、
前記モータの回転駆動力を前記支持部材に伝達する駆動力伝達部とを備え、
前記駆動力伝達部は、
前記モータの回転駆動力を直線駆動力に変換する駆動力変換部材と、
前記駆動力変換部材を、前記モータ又は前記支持部材に接続する接続部材とを有し、
前記接続部材は、二次衝突時、前記ステアリングシャフト及び前記支持部材を介して受ける衝撃力により接続を解除するように破断するよう構成され
前記駆動力変換部材は、
前記モータの回転駆動力により回転する第一部材と、
前記支持部材と接続される第二部材とを有し、
前記接続部材は、
前記第二部材の少なくとも一部であり、
前記第二部材の表面は、前記支持部材の外周面に接触し、前記支持部材の外周面に倣うように湾曲し、
前記接続部材の先端部分は、前記支持部材の外周面上に形成された係合穴に挿入され嵌合する
ステアリング装置。
【請求項2】
前記第一部材及び前記第二部材の一方は、ネジ付きシャフトであり、
前記第一部材及び前記第二部材の他方は、前記ネジ付きシャフトに螺合するネジ穴付き部材である
請求項に記載のステアリング装置。
【請求項3】
前記接続部材は、前記駆動力変換部材と一体成形された樹脂部材である
請求項1または2に記載のステアリング装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ステアリング装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ステアリング装置には、車両の衝突によって運転者がステアリングホイールに衝突する二次衝突の際、運転者の衝撃を吸収する機構が要求される。例えば、特許文献1には、二次衝突時の衝撃エネルギーを吸収する衝撃吸収装置が開示されている。衝撃吸収装置は、運転者からステアリングホイールまでの距離を調節することができるテレスコピックステアリング装置に用いられている。衝撃吸収装置は、ステアリングシャフトが挿通され且つステアリングコラムのテレスコ移動部分を構成するチューブと、車体との間に配置され、具体的には、チューブを支持及び固定する被支持部材と、車体のリンフォースメントの取付部との間に介在するように配置される。二次衝突によりステアリングコラムに衝撃が加わった場合、被支持部材をリンフォースメントの取付部に固定するリンフォースメントの取付ピンが破断し、それにより、チューブは、被支持部材と共に車両の前方へ移動する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2005-59668号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、モータの駆動力により動作するテレスコピックステアリング装置が検討されている。このようなステアリング装置では、チューブは、モータと機械的に接続されて自在に移動するため、特許文献1のように被支持部材に固定されない。特許文献1の衝撃吸収装置をモータ駆動のテレスコピックステアリング装置に適用する場合、ステアリングコラムの衝撃を被支持部材に伝達する構造、及び、被支持部材と共にチューブを移動する構造が必要となるため、その構造が複雑になる。しかしながら、コスト低減及び小型化等のため、ステアリング装置には、構造の簡易化が要求される。
【0005】
そこで、本発明は、車両衝突時の衝撃吸収構造の簡易化を可能にするモータ駆動のステアリング装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によるステアリング装置は、モータの駆動力により伸縮するステアリング装置であって、モータと、伸縮可能なステアリングシャフトと、前記ステアリングシャフトを回転可能に支持し、且つ伸縮する前記ステアリングシャフトと共に移動する支持部材と、前記モータの回転駆動力を前記支持部材に伝達する駆動力伝達部とを備え、前記駆動力伝達部は、前記モータの回転駆動力を直線駆動力に変換する駆動力変換部材と、前記駆動力変換部材を、前記モータ又は前記支持部材に接続する接続部材とを有し、前記接続部材は、二次衝突時、前記ステアリングシャフト及び前記支持部材を介して受ける衝撃力により接続を解除するように破断するよう構成される。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係るステアリング装置によると、車両衝突時の衝撃吸収構造が簡易になる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施の形態1に係るステアリング装置の外観を示す模式的な側面図である。
図2図2は、図1のステアリング装置におけるステアリングシャフトの軸心を通る模式的な断面側面図である。
図3図3は、図1のステアリング装置におけるステアリングシャフトの軸心を通る図2と別の断面での模式的な断面側面図である。
図4図4は、図3のステアリング装置において、駆動力伝達部の周辺を拡大した模式的な断面側面図である。
図5図5は、図4のステアリング装置における二次衝突発生時の状態を示す模式的な断面側面図である。
図6図6は、実施の形態2に係るステアリング装置を図4と同様に示す模式的な断面側面図である。
図7図7は、実施の形態3に係るステアリング装置を図4と同様に示す模式的な断面側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施の形態に係るステアリング装置を、図面を参照しながら説明する。なお、以下で説明される実施の形態は、包括的又は具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ(工程)、並びにステップの順序等は、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、以下の実施の形態の説明において、略平行、略直交のような「略」を伴った表現が、用いられる場合がある。例えば、略平行とは、完全に平行であることを意味するだけでなく、実質的に平行である、すなわち、例えば数%~10数%程度の差異を含むことも意味する。他の「略」を伴った表現についても同様である。また、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。さらに、各図において、実質的に同一の構成要素に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化される場合がある。
【0010】
[実施の形態1]
実施の形態1に係るステアリング装置100を説明する。本実施の形態では、ステアリング装置100は、自動車等の車両に搭載される。ステアリング装置100は、モータの駆動力により伸縮可能であり、運転者からステアリングホイール2までの距離を調節することができる電動式のテレスコピックステアリング装置である。
【0011】
図1には、実施の形態1に係るステアリング装置100の外観を示す模式的な側面図が示されている。ステアリング装置100は、ステアリングシャフト11と、ステアリングシャフト11を回転可能に支持するチューブ12と、チューブ12を軸心方向に摺動可能に支持するハウジング13と、ハウジング13を車体の被取付部1に固定する固定台14とを備える。さらに、ステアリング装置100は、チューブ12を軸心方向に移動させるモータ15と、モータ15の回転駆動力を直線方向の直線駆動力に変換しチューブ12に伝達する駆動力伝達部16と、モータ15の回転駆動力を減速して駆動力伝達部16に伝達する減速装置17とを備える。
【0012】
ステアリングシャフト11の一方の端部11aaには、ステアリングホイール2が接続され、ステアリングシャフト11の他方の端部11bbには、操舵機構が接続される。ステアリングホイール2の操舵を操舵機構に伝達するステアリングシャフト11は、鉄などの金属等のねじれ方向の剛性及び強度を有する材料で構成されている。ステアリングシャフト11は、円筒状のチューブ12に挿入されている。
【0013】
チューブ12は、ステアリングシャフト11の軸心A方向に延びる円筒状部材であり、ステアリングシャフト11の周囲を外側から覆う。チューブ12は、ステアリングシャフト11を軸心Aを中心に回転可能に支持する。ステアリングシャフト11は軸心A方向でチューブ12に対して固定される。チューブ12は、軸心A方向に、ステアリングシャフト11と共に移動する。ステアリングシャフト11を支持するチューブ12は、鉄などの金属等の剛性及び強度を有する材料で構成されている。本実施の形態では、ステアリングシャフト11及びチューブ12は、軸心Aにおいて同軸上に配置されるが、これに限定されず、互いの軸心がずれていてもよい。なお、チューブ12は、円筒状部材に限定されず、ステアリングシャフト11を軸心Aを中心に回転可能に支持する支持部材であればよい。そして、ステアリングシャフト11は、軸心A方向でチューブ12に対して固定されればよい。ここで、チューブ12は、支持部材の一例である。
【0014】
ここで、軸心A方向をz軸方向と定義し、z軸方向のうち、端部11bbから端部11aaに向かう方向をz軸正方向とし、その反対方向をz軸負方向と定義する。z軸方向は、後述するステアリングシャフト11の伸縮方向でもある。また、z軸に垂直であり且つステアリングシャフト11から被取付部1に向かう方向をx軸方向と定義し、x軸方向のうち、被取付部1からステアリングシャフト11に向かう方向をx軸正方向とし、その反対方向をx軸負方向と定義する。また、x軸方向及びz軸方向に垂直な方向をy軸方向と定義し、y軸方向のうち、図1の紙面の奥行き方向をy軸正方向とし、その反対方向をy軸負方向と定義する。
【0015】
図2は、図1のステアリング装置100におけるステアリングシャフト11の軸心Aを通る模式的な断面側面図を示す。なお、図2は、図1において、軸心Aを通り且つxz平面に平行な断面をy軸負方向に向かって見た断面図であり、固定台14の図示が省略されている。図3は、図1のステアリング装置100におけるステアリングシャフト11の軸心Aを通る図2と別の断面での模式的な断面側面図を示す。なお、図3は、図1において、軸心Aを通り且つyz平面に平行な断面をx軸負方向に向かって見た断面図であり、固定台14の図示が省略されている。
【0016】
図1図3に示すように、ステアリングシャフト11は、円筒状のアッパーシャフト11a及びロアーシャフト11bを含む。アッパーシャフト11aの一方の端部は、端部11aaを構成し、アッパーシャフト11aの他方の端部11abは、ロアーシャフト11bの一方の端部11ba内に挿入される。ロアーシャフト11bの他方の端部は、端部11bbを構成する。端部11abの外周面及び端部11baの内周面には、スプラインが形成されており、アッパーシャフト11a及びロアーシャフト11bは、スプライン嵌合する。つまり、アッパーシャフト11aは、ロアーシャフト11bに対して、軸心Aを中心として回転できないが、軸心A方向にスライド移動可能である。なお、端部11ab内に端部11baが挿入される構成であってもよい。
【0017】
アッパーシャフト11aは、端部11aaの近傍において、チューブ12の内周面に固定された軸受31を介して、チューブ12によって軸心Aを中心として回転可能に支持されている。アッパーシャフト11aは、軸受31を介して、軸心A方向にチューブ12に対して固定されている。ロアーシャフト11bは、端部11bbの近傍において、ハウジング13の内周面13bに固定された軸受32を介して、ハウジング13によって軸心Aを中心として回転可能に支持されている。ロアーシャフト11bは、軸受32を介して、軸心A方向にハウジング13に対して固定されている。軸受31及び32の例は、転がり軸受である。
【0018】
上述のようなアッパーシャフト11a及びロアーシャフト11bは、チューブ12及びハウジング13に対して、軸心Aを中心として一体的に回転することができる。アッパーシャフト11aは、チューブ12と一体的に、ロアーシャフト11b及びハウジング13に対して、軸心A方向にスライドすることできる。このようなステアリングシャフト11は、伸縮する、つまりテレスコ動作することができ、チューブ12は、伸縮するステアリングシャフト11、つまり、伸縮動作するアッパーシャフト11aと共に移動する。
【0019】
固定台14は、軸心Aに対して交差する方向であるx軸負方向に位置する被取付部1に固定され、それにより、ハウジング13を被取付部1に固定する。固定台14は、鉄、アルミニウム合金などの金属及び硬質樹脂等の剛性及び強度を有する材料で構成され、本実施の形態では、小型化及び軽量化のためにフレーム状に構成されている。ハウジング13は、筒状の形状を有し、円筒状の内周面13bを有している。ハウジング13は、内周面13bの内側の内部空間13a内に、ステアリングシャフト11及びチューブ12を収容する。内部空間13aは、z軸正方向及びz軸負方向で開口する。ハウジング13は、内周面13b上において、チューブ12を軸心A方向に摺動可能に支持し、軸受32を介してステアリングシャフト11を回転可能に支持する。このようなハウジング13は、ステアリングシャフト11を、軸心Aの側方から、チューブ12を介して支持する。このとき、ステアリングシャフト11は、内部空間13aを通り、ハウジング13の2つの開口からハウジング13の外部に突出する。チューブ12は、ステアリングシャフト11の端部11aaに近位のハウジング13の開口を通って、内部空間13aからハウジング13の外部に延びる。ハウジング13は、アルミニウム合金などの金属及び硬質樹脂等の剛性及び強度を有する材料で構成されている。
【0020】
ハウジング13の外側では、モータ15及び減速装置17がハウジングに固定されている。また、減速装置17からは、駆動力伝達部16のネジ付きシャフト16aが延びている。ネジ付きシャフト16aは、外周面に雄ネジが形成された直線的な棒状部材であり、ハウジング13に対してxyz軸方向に移動しないように位置が固定されている。モータ15の図示しない回転軸及びネジ付きシャフト16aは、並列に配置され、減速装置17から同様の方向に、具体的には、z軸正方向に延びる。このような減速装置17、モータ15及びネジ付きシャフト16aの構成は、省スペース化に貢献する。減速装置17は、モータ15の回転軸と一体に回転するギヤと、ネジ付きシャフト16aの端部に配置され且つネジ付きシャフト16aと一体に回転するギヤと、これらのギヤにギヤ係合するギヤとを含む。減速装置17は、回転速度を低下し且つ回転駆動力を増加しつつ、モータ15の回転駆動力をネジ付きシャフト16aに伝達する。ネジ付きシャフト16aは、減速装置17を介したモータ15の回転駆動力によって、その軸心を中心としたネジ回転の方向に回転する。モータ15の回転方向が変更されることによって、ネジ付きシャフト16aは回転方向を変える。モータ15は、本実施の形態では、電動モータであるが、圧力モータ等の他のモータであってもよい。ここで、ネジ付きシャフト16aは、第一部材の一例である。
【0021】
図4に示すように、駆動力伝達部16は、ネジ付きシャフト16aに加えて、ネジ穴付き部材16bと、接続部材16cとを有している。なお、図4は、図3のステアリング装置100において、駆動力伝達部16の周辺を拡大した模式的な断面側面図である。ネジ穴付き部材16bは、ネジ付きシャフト16aの雄ネジに螺合し且つネジ穴付き部材16bを貫通する雌ネジ穴16baを有している。ネジ付きシャフト16aに螺合するネジ穴付き部材16bは、ネジ付きシャフト16aが回転することによって、ネジ付きシャフト16a上を軸心方向、例えば、z軸方向に直線移動する。ネジ付きシャフト16aの回転方向に応じて、ネジ穴付き部材16bは、ネジ付きシャフト16a上を進退する。このようなネジ付きシャフト16a及びネジ穴付き部材16bは、駆動力変換部材161を構成し、モータ15の回転駆動力を、ネジ穴付き部材16bを直線移動する直線駆動力に変換する。本実施の形態では、ネジ付きシャフト16a及びネジ穴付き部材16bの構成材料は、特に限定しないが、例えば、ネジ付きシャフト16aは、鉄などの金属等の剛性及び強度を有する材料で構成されている。また、ネジ穴付き部材16bは、鉄、アルミニウム合金などの金属及び樹脂等の材料で構成されている。ここで、ネジ穴付き部材16bは、第二部材の一例である。
【0022】
接続部材16cは、ハウジング13の周壁に形成された貫通穴13cを介して、ネジ穴付き部材16bとチューブ12とを接続する。貫通穴13cは、ハウジング13の内周面13bからハウジング13の外部に延び、長手方向が軸心A方向である長穴状に形成されている。貫通穴13cは、ネジ穴付き部材16bが移動し得る範囲にわたって形成されている。
【0023】
ネジ穴付き部材16bは、貫通穴13cを介してチューブ12の外周面12bに対向する表面16bb上に、筒状の凹部16bcを有している。凹部16bcは、表面16bbから、外周面12bから離れる方向に向かって、具体的には、チューブ12の径方向外側に向かって窪む。凹部16bcの窪む方向は、雌ネジ穴16baの軸心方向と交差し、本実施の形態では、直交する。凹部16bcの窪む方向は、雌ネジ穴16baの径方向でもある。凹部16bcは、雌ネジ穴16baと表面16bbとの間、つまり、雌ネジ穴16baと外周面12bとの間に位置する。
【0024】
柱状の接続部材16cは、凹部16bcに挿入され嵌合する。凹部16bc内の接続部材16cの先端部分は、表面16bbから突出している。突出する接続部材16cの先端部分16caは、チューブ12の外周面12b上に形成された係合穴12aに挿入され嵌合する。本実施の形態では、係合穴12aは、チューブ12の周壁を貫通するが、貫通しなくてもよい。ネジ穴付き部材16bと接続部材16cとの間のがたつきを抑えるために、凹部16bc及び接続部材16cは、ぴったりと嵌合することが好ましい。チューブ12と接続部材16cとの間のがたつきを抑えるために、係合穴12a及び接続部材16cは、ぴったりと嵌合することが好ましい。さらに、凹部16bc及び接続部材16cの軸心に垂直な断面形状、並びに、係合穴12aの形状は、円形であってもよいが、円形以外の形状であってもよい。後者の場合、チューブ12、接続部材16c及びネジ穴付き部材16bの間において、相対的な回転が効果的に抑えられる。
【0025】
接続部材16cは、チューブ12及びネジ穴付き部材16bよりも低い強度を有する材料で構成されている。接続部材16cの構成材料の例は、樹脂等である。樹脂は、硬質樹脂であってもなくてもよい。本実施の形態では、接続部材16cは、樹脂で構成され、アウトサート成形又はインサート成形等の樹脂成形法により、ネジ穴付き部材16bと一体的に形成される。このような接続部材16cは、ネジ穴付き部材16bと一体化され、ネジ穴付き部材16bの一部として機能する。また、接続部材16cは、本実施の形態では、中実に構成されているが、中空に構成されてもよい。
【0026】
このような接続部材16cは、駆動力変換部材161、具体的には、ネジ穴付き部材16bをチューブ12に接続し、ネジ穴付き部材16bの直線駆動力をチューブ12に伝達する。つまり、接続部材16cは、ネジ穴付き部材16bとチューブ12とを一体的に移動可能にする。ネジ穴付き部材16bの表面16bbは、チューブ12の外周面12bに接触してもしなくてもよい。接触する場合、表面16bbは、チューブ12の外周面12bに倣うように湾曲した形状であってもよい。この場合、ネジ穴付き部材16bは、接続部材16cの曲がりに対する強度を補強する。
【0027】
接続部材16cは、凹部16bcに挿入され且つ係合穴12aを貫通するため、ネジ穴付き部材16b及びチューブ12との嵌合強度を向上する。このような嵌合強度を接続部材16cが有するため、ネジ穴付き部材16bの小型化が可能になり、具体的には、ネジ穴付き部材16bの雌ネジ穴16baとチューブ12の外周面12bとの距離の減少が可能になる。つまり、ネジ付きシャフト16aがハウジング13に接近して配置され得る。このことは、ハウジング13の径方向での駆動力伝達部16の小型化に貢献する。
【0028】
上述の構成において、モータ15が回転駆動し、ネジ付きシャフト16aを一方の方向に回転する時、ネジ穴付き部材16bは、z軸正方向、つまり、ステアリングシャフト11を伸長する方向D1に直線的に移動する。このとき、ネジ穴付き部材16bは、接続部材16c及びチューブ12を、ネジ穴付き部材16bと一緒に方向D1に移動させる。これにより、チューブ12は、ステアリングシャフト11のアッパーシャフト11aを一緒に方向D1に移動させ、ステアリングシャフト11を伸長する。
【0029】
また、モータ15が回転駆動し、ネジ付きシャフト16aを一方の方向と反対の他方の方向に回転する時、ネジ穴付き部材16bは、z軸負方向、つまり、ステアリングシャフト11を収縮する方向D2に移動する。このとき、ネジ穴付き部材16bは、接続部材16c及びチューブ12を、ネジ穴付き部材16bと一緒に方向D2に移動させる。これにより、チューブ12は、ステアリングシャフト11のアッパーシャフト11aを一緒に方向D2に移動させ、ステアリングシャフト11を収縮する。
【0030】
ネジ穴付き部材16bの移動とチューブ12の移動とを連動するために、接続部材16cは、モータ15の駆動力をネジ穴付き部材16bからチューブ12に伝達し且つチューブ12を移動させる剛性を有する。方向D1へチューブ12を移動させる場合、チューブ12とハウジング13との間では、ハウジング13の内周面13bにおいて、静止摩擦力又は動摩擦力が発生し、これらの力は、摺動抵抗力としてチューブ12に作用する。この摺動抵抗力は、方向D2の剪断力として、チューブ12を介して接続部材16cの先端部分16caに作用する。同様に、方向D2へチューブ12を移動させる場合、チューブ12とハウジング13との間で発生する静止摩擦力又は動摩擦力が、摺動抵抗力としてチューブ12に作用する。この摺動抵抗力は、方向D1の剪断力として、チューブ12を介して接続部材16cの先端部分16caに作用する。接続部材16cの剪断抵抗力が、チューブ12の摺動抵抗力以上であると、接続部材16cに亀裂、破断等が生じない。よって、接続部材16cは、チューブ12の摺動抵抗力以上の剪断抵抗力を有するように構成される。
【0031】
さらに、二次衝突発生時のステアリング装置100の動作を説明する。図1及び図4を参照すると、ステアリング装置100を搭載する車両が衝突すると、車両の運転者がステアリングホイール2に衝突する二次衝突が発生することがある。この場合、ステアリングシャフト11には、ステアリングホイール2を介して、方向D2の衝撃力が作用する。この衝撃力は、チューブ12に対して、方向D2に移動させるように作用する。これにより、駆動力伝達部16の接続部材16cは、チューブ12から方向D2の剪断力を受ける。
【0032】
接続部材16cの剪断抵抗力は、上述のような衝撃力よりも小さくなるように、予め設定されている。例えば、接続部材16cは、当該衝撃力に起因する方向D1の剪断力により破断する強度を有するように構成されている。このため、図5に示すように、接続部材16cの先端部分16caは、衝撃力によってチューブ12の外周面12bにおいて破断し、チューブ12とネジ穴付き部材16bとの接続を解除する。その後、チューブ12は、衝撃力によって、方向D2にさらに移動する。なお、図5は、図4のステアリング装置100における二次衝突発生時の状態を示す模式的な断面側面図である。接続部材16cは、破断する際に、衝撃力、つまり衝撃エネルギーを吸収する。このように、接続部材16cは、二次衝突時、破断することによって衝撃エネルギーを吸収し、且つステアリングシャフト11を縮める方向へのチューブ12の移動を許容する。これにより、運転者がステアリングホイール2から受ける衝撃が低減する。
【0033】
上述したように、実施の形態1に係るステアリング装置100は、モータ15の駆動力により伸縮する。ステアリング装置100は、モータ15と、伸縮可能なステアリングシャフト11と、ステアリングシャフト11を回転可能に支持し、且つ伸縮するステアリングシャフト11と共に移動する支持部材としてのチューブ12と、モータ15の回転駆動力をチューブ12に伝達する駆動力伝達部16とを備える。駆動力伝達部16は、モータ15の回転駆動力を直線駆動力に変換する駆動力変換部材161と、駆動力変換部材161をチューブ12に接続する接続部材16cとを有し、接続部材16cは、二次衝突時、ステアリングシャフト11及びチューブ12を介して受ける衝撃力により接続を解除するように破断するよう構成される。
【0034】
上記構成によると、接続部材16cは、駆動力伝達部16とチューブ12とを接続し、モータ15の駆動力をチューブ12に伝達する構造の一部を構成する。また、二次衝突時、接続部材16cは、破断することによって上記接続を解除し、駆動力伝達部16に対するチューブ12の移動を可能にする。さらに、接続部材16cは、破断の際に、二次衝突時の衝撃エネルギーを吸収する。このような接続部材16cは、運転者からステアリングシャフト11及びチューブ12へ加えられる衝撃を吸収する。このように、ステアリングシャフト11の伸縮のためにチューブ12を移動する構成要素が、チューブ12へ加えられる衝撃を低減する構成要素を兼ねる。よって、チューブ12の移動及びチューブ12への衝撃の低減のための構造は、部品点数を低減し、簡易になる。従って、ステアリング装置100は、二次衝突時の衝撃吸収構造の簡易化を可能にする。
【0035】
また、実施の形態1に係るステアリング装置100では、駆動力変換部材161は、モータ15の回転駆動力により回転する第一部材としてのネジ付きシャフト16aと、チューブ12と接続される第二部材としてのネジ穴付き部材16bとを有し、ネジ穴付き部材16bは、ネジ付きシャフト16aの回転動作をネジ穴付き部材16bの直線動作に変換するように、ネジ付きシャフト16aと係合する。例えば、ネジ穴付き部材16bは、ネジ付きシャフト16aに螺合する。上記構成によると、駆動力変換部材161は、2つの部材によって、モータ15の回転駆動力を直線駆動力に変換する。よって、駆動力変換部材161の構造の簡易化が可能になる。
【0036】
また、実施の形態1に係るステアリング装置100では、接続部材16cは、ネジ穴付き部材16bの一部である。上記構成によると、ネジ穴付き部材16bは、接続部材16cと一緒に、つまり一体的に動作し、チューブ12を移動させることができる。さらに、ネジ穴付き部材16bと接続部材16cとの接続部分のがたつきが抑えられるため、チューブ12のスムーズな移動が可能になる。
【0037】
また、実施の形態1に係るステアリング装置100では、接続部材16cは、駆動力変換部材161と一体成形された樹脂部材である。例えば、接続部材16cは、ネジ穴付き部材16bと一体成形される。上記構成によると、接続部材16cと駆動力変換部材161とが一体化される。また、接続部材16c及び駆動力変換部材161からなる組立体の小型化が可能になり、例えば、接続部材16c及びネジ穴付き部材16bからなる組立体が小型化され得る。これにより、ネジ付きシャフト16aをチューブ12により近く配置することができるため、ステアリング装置100の小型化が可能になる。
【0038】
[実施の形態2]
実施の形態2に係るステアリング装置を説明する。実施の形態2に係るステアリング装置では、接続部材の構成が実施の形態1と異なる。以下において、実施の形態1と異なる点を中心に説明し、実施の形態1と同様の点の説明を省略する。例えば、図6は、実施の形態2に係るステアリング装置を図4と同様に示す。
【0039】
図6に示すように、実施の形態2に係るステアリング装置の駆動力伝達部216は、ネジ付きシャフト16aと、チューブ12及びネジ付きシャフト16aを接続する接続部材216cとを有する。接続部材216cは、実施の形態1のネジ穴付き部材16b及び接続部材16cが同一材料で一体的に形成された構成を有している。接続部材216cは、実施の形態1のネジ穴付き部材16b及び接続部材16cの機能を含む。具体的には、接続部材216cは、ネジ付きシャフト16aの雄ネジに螺合し且つ接続部材216cを貫通する雌ネジ穴216caを有している。さらに、接続部材216cは、チューブ12の外周面12bに向かって延びる先端部分216cbが、チューブ12の係合穴12aに挿入され嵌合するように構成されている。本実施の形態では、接続部材216cの先端部分216cb及びその他の部分において、xz平面に沿う方向の断面積は、同様であるが、先端部分216cbの断面積がより小さくてもよい。このような接続部材216cは、チューブ12よりも低い強度を有する材料で構成されている。接続部材216cの構成材料は、実施の形態1の接続部材16cと同様であってもよい。
【0040】
上述のようなステアリング装置では、モータ15の回転駆動力によって、ネジ付きシャフト16aが一方の方向又は他方の方向に回転する時、接続部材216cは、実施の形態1のネジ穴付き部材16bと同様に動作し、チューブ12を接続部材216cと一緒に方向D1又はD2に移動させる。これにより、ステアリングシャフト11は、伸長及び収縮する。また、二次衝突時、接続部材216cは、実施の形態1の接続部材16cと同様に動作し、接続部材216cの先端部分216cbは、チューブ12から受ける剪断力によって、破断する。このように、実施の形態2に係るステアリング装置においても、実施の形態1と同様の効果が得られる。さらに、実施の形態2に係るステアリング装置では、構成部材の簡略化が可能になる。
【0041】
[実施の形態3]
実施の形態3に係るステアリング装置を説明する。実施の形態3に係るステアリング装置では、駆動力伝達部の構成が、実施の形態1と異なる。具体的には、ネジ穴付き部材316bが、モータ15によって回転され、ネジ付きシャフト316aがチューブ12に固定して接続される。以下において、実施の形態1及び2と異なる点を中心に説明し、実施の形態1又は2と同様の点の説明を省略する。例えば、図7は、実施の形態3に係るステアリング装置を図4と同様に示す。
【0042】
図7に示すように、実施の形態3に係るステアリング装置の駆動力伝達部316は、ネジ付きシャフト316aと、ネジ穴付き部材316bと、接続部材16cと、回転部材316dとを有する。ネジ付きシャフト316aは、外周面に雄ネジが形成されたシャフト部316aaと、シャフト部316aaを支持する支持部316abとを有する。本実施の形態では、支持部316abは、シャフト部316aaの端部を支持するが、シャフト部316aaが支持される位置は、いかなる位置であってもよい。シャフト部316aaと支持部316abとは、相対的に移動及び変位しないように互いに固定されている。シャフト部316aa及び支持部316abは、1つの部材で構成されてもよく、別々の部材で構成され一体化されてもよい。支持部316abは、実施の形態1のネジ穴付き部材16bと同様に、接続部材16cが挿入され嵌合する凹部316adを、チューブ12の外周面12bに対向する表面316ac上に有する。
【0043】
接続部材16cは、支持部316abの凹部316adに嵌合し且つチューブ12の係合穴12aに嵌合することによって、チューブ12とネジ付きシャフト316aとを連結し、互いに対して固定する。本実施の形態では、チューブ12に固定されたネジ付きシャフト316aにおいて、シャフト部316aaは、実施の形態1のネジ付きシャフト16aと同様に、z軸方向、つまり、方向D1及びD2に沿って延びる。ネジ付きシャフト316aは、実施の形態1のネジ付きシャフト16a又はネジ穴付き部材16bと同様の材料で構成されてもよい。
【0044】
ネジ穴付き部材316bは、シャフト部316aaの雄ネジに螺合し且つネジ穴付き部材316bを貫通する雌ネジ穴316baを有している。シャフト部316aaに螺合するネジ穴付き部材316bは、ネジ回転の方向に回転自在であるが、ハウジング13に対して、z軸方向、つまり、方向D1及びD2に移動しないように、位置が固定されている。このため、ネジ穴付き部材316bは、回転することによって、シャフト部316aaをその軸心方向に進退させる。ネジ穴付き部材316bにおける雌ネジ穴316baを中心とする外周面316bdは、回転駆動力を伝達可能に回転部材316dと係合するように構成されている。本実施の形態では、外周面316bdには、ギヤ歯が形成されているが、ネジ穴付き部材316bの構成は、回転駆動力を伝達可能に回転部材316dと係合する構成であればよい。ネジ穴付き部材316bは、実施の形態1のネジ穴付き部材16bと同様の材料で構成されてもよい。
【0045】
回転部材316dは、減速装置17に延びる回転軸316daと、ネジ穴付き部材316bと係合しつつ回転軸316daと一体に回転する係合部316dbとを有する。回転軸316daを中心とする係合部316dbの外周面は、回転駆動力を伝達可能にネジ穴付き部材316bの外周面316bdと係合するように構成されている。本実施の形態では、係合部316dbは、外周面にギヤ歯が形成された歯車であるが、係合部316dbの構成は、回転駆動力を伝達可能にネジ穴付き部材316bに係合する構成であればよい。このような回転部材316dに関して、モータ15の回転駆動力は、減速装置17を介して回転軸316daに伝達し、回転軸316daを、係合部316dbと一緒に回転する。これにより、係合部316dbとギヤ係合等で係合するネジ穴付き部材316bは、シャフト部316aa上で回転させられる。上述のような回転部材316dの回転軸316da及び係合部316dbは、モータ15の回転駆動力をネジ穴付き部材316bに伝達できる強度及び剛性を有する材料であれば、いかなる材料で構成されてもよい。
【0046】
上述のようなステアリング装置では、モータ15の回転駆動力によって、ネジ穴付き部材316bが一方の方向に回転する時、ネジ付きシャフト316aのシャフト部316aaは、方向D1に移動する。このとき、シャフト部316aaは、支持部316ab、接続部材16c及びチューブ12を一緒に、方向D1に移動させ、これにより、ステアリングシャフト11は、伸長する。モータ15の回転駆動力によって、ネジ穴付き部材316bが他方の方向に回転する時、シャフト部316aaは、方向D2に移動する。このとき、シャフト部316aaは、支持部316ab、接続部材16c及びチューブ12を一緒に、方向D2に移動させ、これにより、ステアリングシャフト11は、収縮する。また、二次衝突時、係合穴12aに嵌合する接続部材216cの先端部分16caは、チューブ12から方向D2の剪断力を受けることによって、破断する。
【0047】
このように、実施の形態3に係るステアリング装置においても、実施の形態1と同様の効果が得られる。なお、実施の形態3に接続部材16cは、実施の形態2の接続部材216cのように、ネジ付きシャフト316aと同一材料で一体的に形成され、ネジ付きシャフト316aの機能を兼ねてもよい。
【0048】
[その他の変形例]
以上、本発明の1つ以上の態様に係るステアリング装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の1つ以上の態様の範囲内に含まれてもよい。
【0049】
実施の形態に係るステアリング装置において、チューブ12は円筒状であったが、これに限定されない。例えば、チューブ12の断面形状は、いかなる形状であってもよい。例えば、チューブ12の断面形状は、多角形状、楕円状、長円状、及び、二面幅を有する円又は楕円状等であってもよい。また、チューブ12は、ステアリングシャフト11の外周を全周にわたって外側から覆う筒状形状でなくてもよく、ステアリングシャフト11の外周を部分的に覆う形状であってもよい。
【0050】
実施の形態に係るステアリング装置の駆動力伝達部の駆動力変換部材は、ネジ付きシャフト及びネジ穴付き部材で構成されていたが、これに限定されない。駆動力変換部材は、回転運動を直線運動に変換する構成を有すればよい。例えば、駆動力変換部材は、互いにギヤ係合するラック及びピニオンからなるラック・アンド・ピニオン構造であってもよい。また、ネジ付きシャフト及びネジ穴付き部材とのネジ係合部に、回転抵抗を低減するボールネジが適用されてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0051】
本発明に係るステアリング装置は、モータ駆動により伸縮するステアリング装置に有用である。
【符号の説明】
【0052】
11 ステアリングシャフト、12 チューブ(支持部材)、15 モータ、16,216,316 駆動力伝達部、16a,316a ネジ付きシャフト(第一部材)、16b,316b ネジ穴付き部材(第二部材)、16c,216c 接続部材、161 駆動力変換部材、100 ステアリング装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7