IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 三立機器株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-不快生物駆除用掃除機 図1
  • 特許-不快生物駆除用掃除機 図2
  • 特許-不快生物駆除用掃除機 図3
  • 特許-不快生物駆除用掃除機 図4
  • 特許-不快生物駆除用掃除機 図5
  • 特許-不快生物駆除用掃除機 図6
  • 特許-不快生物駆除用掃除機 図7
  • 特許-不快生物駆除用掃除機 図8
  • 特許-不快生物駆除用掃除機 図9
  • 特許-不快生物駆除用掃除機 図10
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-11
(45)【発行日】2022-01-24
(54)【発明の名称】不快生物駆除用掃除機
(51)【国際特許分類】
   A47L 9/10 20060101AFI20220117BHJP
   A47L 9/00 20060101ALI20220117BHJP
   A01M 1/06 20060101ALI20220117BHJP
【FI】
A47L9/10 D
A47L9/10 C
A47L9/00 Z
A01M1/06
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2018151658
(22)【出願日】2018-08-10
(65)【公開番号】P2020025713
(43)【公開日】2020-02-20
【審査請求日】2020-05-11
(73)【特許権者】
【識別番号】397035221
【氏名又は名称】三立機器株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002011
【氏名又は名称】特許業務法人井澤国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100072039
【弁理士】
【氏名又は名称】井澤 洵
(74)【代理人】
【識別番号】100123722
【弁理士】
【氏名又は名称】井澤 幹
(74)【代理人】
【識別番号】100157738
【弁理士】
【氏名又は名称】茂木 康彦
(72)【発明者】
【氏名】桑田 哲夫
(72)【発明者】
【氏名】宮川 聖
【審査官】新井 浩士
(56)【参考文献】
【文献】実開昭56-037958(JP,U)
【文献】実公平07-027002(JP,Y2)
【文献】特開2004-057076(JP,A)
【文献】実公昭37-022430(JP,Y1)
【文献】特公昭64-6779(JP,B2)
【文献】国際公開第2015/111246(WO,A1)
【文献】実公昭50-041703(JP,Y1)
【文献】実開昭56-040744(JP,U)
【文献】実開平04-044852(JP,U)
【文献】実開昭55-074547(JP,U)
【文献】特開2005-177287(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2011/0283597(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2010/0037512(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47L 9/10
A47L 9/00
A47L 7/00
A47L 9/16
A47L 11/30
A01M 1/00
A01M 1/06
A01M 1/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
不快生物を吸引し、その吸引した不快生物に殺虫剤を噴霧するための噴霧口を具備するとともに、外郭を構成するケーシングを有する吸引部と、
前記吸引部は、粉塵用フィルターを配置し、
前記粉塵用フィルターに、吸引した不快生物が接することを防止するとともに円筒形状を呈するカバーと、
前記粉塵用フィルターと、前記カバーと、を、共締するノブボルトと、
前記吸引部を載置するタンク部と、
前記タンク部内に配置し、吸引した不快生物を収集するための収集部本体とその口となる開口部とを具備する袋状の収集部を収納するために網目状のリテーナーと、
前記開口部を、前記タンクの外に配置すると共にその収集部本体を前記リテーナー内に配置したときに、その収納部本体の外部と内部の気圧を同圧に調節する同圧チューブと、
前記吸引部に、前記不快生物を吸引するための吸引口と、を有し、
前記吸引口に、開閉可能に配置した逆流防止部と、をさらに有し、
前記逆流防止部から間隔をあけて、整流器を配置し、
前記整流器は、吸引した気流を受け止めて前記ケーシングの内部においてその周方向に吸引した気流を形成するとともに、底面視L字状を呈し、
前記同圧チューブは、前記収集部の開口部を前記タンク部に載置し、前記吸引部を、前記タンク部に載置したときに、前記吸引部とタンク部に通じるように配置し、前記外部と前記内部の気圧を同圧に調節し、収集された不快生物が、その収集部における収集部本体の前記内部に滞留する不快生物駆除用の乾湿両用掃除機
【請求項2】
前記請求項1記載の不快生物駆除用の乾湿両用掃除機を配置するための台車をさらに有する不快生物駆除用の乾湿両用掃除機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スズメバチやゴキブリ、シロアリ、アブラムシ、カミキリムシ、カメムシ、ケムシ、アオムシ、バッタ、ミノムシ類の不快生物を駆除する掃除機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
バキュームクリーナーなどと通称される工業用の真空吸引式掃除機として、産業用掃除機よりも小型のものがある。この程度の容量の掃除機は、取り回しにおいて有利であり、固体、液体を問わずに吸引できるため、様々な分野において使用されている。一方で近年特にスズメバチなどの不快生物が、人間の生活圏に進出し、人家の周囲に巣を作り始めることによって、人間に脅威を与える場合がある。
【0003】
これを駆除するために、離れた位置からスズメバチの巣に殺虫剤を噴霧することによって、そのスズメバチを死滅させつつ、その巣を撤去するということが行われている。その際に、スズメバチを吸引するために掃除機を併用することがある。
【0004】
例えば、特開2009-268644号公報に記載されている掃除機は、上部に吸引機部、下部に回収部を有し、吸引機部と回収部との間に位置する吸引口から内部に吸引された吸引気流に渦流を生じさせ、気流とともに流入した固体及び液体を回収部に回収し、気体を外部に放出する乾湿両用掃除機であって、吸引口から内部に流入する吸引気流の出口に、吸引気流を受け止めて渦流を形成するために、回収部の周方向にほぼ沿う向きに整流器を設置し、上記整流器は、吸引口から流入する吸引気流と交差し、かつ周方向の両端部に開口を有する開放構造の交差流路を有しており、上記交差流路を有する整流器は、渦流の下流側開口の方が上流側開口よりも大きい面積で開口しているというものである。
【0005】
上記構成の掃除機は、充分な吸引力を有し、乾湿両用掃除機であることから、様々なものを吸引することができる。従って、不快生物等の大きさであれば吸引すること自体に問題はない。従って、使用者によってはその不快生物等を駆除するために乾湿両用掃除機を使用することもありえないことではない。しかしながら、そもそも、この乾湿両用掃除機はスズメバチなどの、不快生物の中でも特に危険な生物の駆除に使用されることは全く想定されていないため、その生物を吸引した場合にその後の処理が問題となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2009-268644号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は前記の点に着目してなされたもので、その課題は、不快生物を駆除するのに適する掃除機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記の課題を解決する第1観点の掃除機は、不快生物を吸引する吸引部と、吸引部を載置するタンク部と、タンク部内に配置し、吸引した不快生物を収集するための収集部本体とその口となる開口部とを具備する袋状の収集部を収納するためのリテーナーと、開口部を、タンクの外に配置すると共にその収集部本体をリテーナー内に配置したときに、その収納部本体の外部と内部の気圧を同圧に調節する同圧チューブと、を有し、同圧チューブは、収集部の開口部を前記タンク部に載置し、吸引部を、タンク部に載置したときに、吸引部とタンク部に通じるように配置したというものである。
【0009】
また、第2観点の掃除機は、第1観点において、吸引部に、不快生物を吸引するための吸引口と、を有し、吸引口に、開閉可能に配置した逆流防止部を有するというものである。
【0010】
また、第3観点の掃除機は、第1観点から第2観点において、吸引部は、フィルターを配置し、フィルターに吸引した不快生物が接することを防止するカバーを有するというものである。
【0011】
第4観点の掃除機は、第1観点から第3観点の掃除機を配置するための台車をさらに有するというものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明は以上のように構成され、かつ、作用するものであるから、不快生物を駆除するのに適する掃除機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本実施例の掃除機の正面図である。
図2】本実施例の掃除機の平面図である。
図3】Aは、本実施例の掃除機の側面図である。Bは、Aの内部の状態図である。
図4】本実施例の掃除機の内部を示した状態側面図である。
図5】Aは、リテーナーの斜視図である。Bは、収集部の斜視図である。
図6】吸引部と、タンク部を分離した状態の掃除機の内部の状態を図示した図である。
図7】吸引部を下から見た状態の底面図である。
図8】逆流防止部の拡大側面図である。
図9】同圧チューブの拡大側面図である。
図10】吸引部と、タンク部を分離し、収集部の状態を示した図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、図示の実施形態を参照して本実施例について説明する。本実施例の掃除機10は、スズメバチやゴキブリ、シロアリ、アブラムシ、カミキリムシ、カメムシ、ケムシ、アオムシ、バッタ、ミノムシ類の不快生物Cを吸引する掃除機に関するものである。本実施例の掃除機10は、吸引部20と、タンク部40とを有するものである。吸引部20は、その外郭を構成するケーシング21と、そのケーシング21において、外部に排気するためのメッシュ状を呈する排出部22とを有する。
【0015】
また、ケーシング21の内部に、吸引力を発揮するために配置された図示しないブロアモーターを有し、そのブロアモーターによって回転するブロア24を有する。ブロアモーターが回転することでブロア24が回転し吸引力を発揮するものであることは言うまでもない。ブロア24は、ブロアモーターから吊り下げられた状態を呈しており、そのブロア24はケーシング21内に配置されている。また、後述するように、吸引ホース29の長さを、10メートルのものにした場合に、ブロア24は最大29.4kpaの真空度のものを使用することが好ましい。
【0016】
ブロア24の下部には、円筒形を呈する粉塵用フィルター25を有し、図示しない不快生物Cを吸引した際に吸い込んだ土埃を飛散させないように配置している。また、粉塵用フィルター25を囲い込むように、その円筒形を呈する粉塵用フィルター25より一回り大きな円筒形状を呈するカバー26を配置する。粉塵用フィルター25は、水で洗浄できるものが好ましい。
【0017】
カバー26は、上記のとおり円筒形を呈し、その側面と底面は金属製のメッシュ状であり、不快生物Cが粉塵用フィルター25に、接触することを防止するものである。粉塵用フィルター25は、合成樹脂製のものが好ましいが、その場合に、吸引した不快生物Cが、その粉塵用フィルター25に刺さる場合があり、それによって粉塵用フィルター25が破損することがあり、それを防止するために配置することができる。なお、粉塵用フィルター25と、カバー26は、ノブボルト26aによって共締めすることで、それらを固定することができる。
【0018】
また、ケーシング21は、吸引口27を配置している。吸引口27は文字通り、不快生物Cを吸引したときに、ケーシング21内に、送り込むためのものであり、その吸引口27から内部に流入する吸引気流の出口に、開閉可能に配置された逆流を防止するための逆流防止部28を有する。吸引口27は、吸引ホース29の取り付け口を構成している。
【0019】
図示しない吸引ホース29は、透明な合成樹脂であることが好ましく、その長さは,10メートルが好ましい。また、吸引ホース29は、帯電防止効果のある物が好ましい。なお、吸引ホース29は図4においてその一部を記載している。
【0020】
逆流防止部28は、その吸引気流の出口に開閉可能に配置され、軸部28a周りに板状の開閉部28bが配置され。開閉部28bの自重によって、吸引気流の出口が閉鎖される構成である。すなわち、板状の開閉部28bがいわば蓋となって、吸引口27を塞ぐという構成である。従って、吸引ホース29から不快生物Cを吸引した場合に、開閉部28bが開き(図6開閉部28b′参照)、吸引をやめると、開閉部28bがその自重によりその出口を閉じるという構成である。これにより1度吸引した不快生物Cが、吸引口27から飛び出すことを防止することができる。
【0021】
また、逆流防止部28から間隔をあけて、矢印F方向へ吸引気流を導くための整流器30が配置されている。の整流器30は、整流板とか、吸引気流の方向を変えるために邪魔板と呼ばれたものであり、吸引気流を受け止めて渦流を形成するためのものであり、ケーシング21の内部においてその周方向(図7、矢印F方向)にほぼ沿うような向きに配置されている。この整流器30は底面視L字状を呈するものである。
【0022】
また、吸引部20は、噴霧口31を有する。噴霧口31とは、ケーシング21内に殺虫剤を噴霧するための開口となるものであって、ここから殺虫剤を注入することができる。なお噴霧口31は、金属製であって網目状のメッシュ部32を有し、不快生物Cの飛び出しを防止している。なお不使用時において、その噴霧口31は、栓33で、塞がれている。
【0023】
タンク部40は、円筒形状を呈するタンク41と、その内部にリテーナー42とを有する。タンク41は吸引した不快生物Cを貯留するためのもので、透明な合成樹脂で作成することが好ましい。このように、タンク41を、透明な合成樹脂で作成することで、吸引した不快生物Cの状態が把握できるために、好ましいものである。
【0024】
また、タンク41の内部に配置したリテーナー42は、袋状の収集部50をタンク41に装着させるためのものである。また、吸引した不快生物Cの状態を把握するために、円筒形状であって、網目状であることが好ましく、その網目の目合は十分透視できることが好ましい。また、リテーナー42は、金網で作成することも好ましい。
【0025】
また、袋状の収集部50は、その開口部51と収集部本体52とを有する。開口部51が文字通り袋状の収集部50の口であり、その口である開口部51に、紐51aが通され、その開口部51を縛ることで、吸引した不快生物Cを確保することができるものであり、それは市販されている。この収集部50における収集部本体52をリテーナー42内に配置することができる。なお袋状の収集部50は透明なビニール製が好ましい(図5b参照)。
【0026】
収集部50をリテーナー42内に配置する場合にその開口部51を、タンク41の外部に位置するように配置する(図6参照)。これにより、不快生物Cを収集部50内に収集したときに、開口部51を紐51aによって縛ることで、その収集した不快生物Cに触れることなく処理することができる。
【0027】
また、タンク部40とケーシング21とを接続する同圧チューブ45を有する。同圧チューブ45は、同圧チューブ本体46と、同圧チューブ接続部47とを有する。同圧チューブ45は、文字通り、管状のものである。同圧チューブ45における同圧チューブ本体46は、タンク41において高さ方向のほぼ中央部分に接続されている。同圧チューブ45における同圧チューブ接続部47は、ケーシング21に接続されている。また、同圧チューブ本体46と、同圧チューブ接続部47とは取り外し可能に接続されている。従って、同圧チューブ本体46と、同圧チューブ接続部47と、を接続した場合に、このケーシング21内の気圧と、タンク部40内の気圧とを、同じ気圧すなわち同圧にするというものである。これについては、さらに後述する。
【0028】
上記構成のタンク部40の上に、吸引部20を載置する。タンク部40の上に、吸引部20を載置し、ロック部60を掛ける。ロック部60は、いわゆる2段解除式のクランプが好ましい。掃除機10が転倒した際に、収集した不快生物Cの飛散を防止するためである。
【0029】
本実施例の掃除機10は、台車100に配置することができる。台車100は、荷台部101と、取っ手部102と、前キャスター103,103と、後キャスター104,104とを有する。荷台部101は、掃除機10を載置するためのものであり、前キャスター103,103はいわゆる自在キャスターであり、これにより方向転換することができる。なお、前キャスター103,103の車輪の径は100ミリメートルものが好ましい。また、後キャスター104,104は、前進方向に固定されたキャスターでありその車輪の径は150ミリメートルものが好ましい。整地されていない場所を走行する際に好適であり、転倒を防止することができるからである。
【0030】
荷台部101は、掃除機10を係止するための係止部110、110を有する。また、荷台部101は、その係止部110、110と、後述するロック部60により、掃除機10を荷台部101上に固定することができる。
【0031】
また、取っ手部102に、ロック部60を配置することができる。このロック部60は上記のものと同様であり、いわゆる2段解除式のクランプが好ましい。
【0032】
また手元遠隔スイッチを設けることも好ましい。このように、吸引部20またはタンク部40から、離れた箇所に有線のスイッチを設けることで、図示しない作業者が、吸引ホース29のみを持ち、建物の床下や天井に入り込んだり、脚立上の高所で不快生物Cの吸引作業を行う際に便利である。
【0033】
上記構成のタンク部40の上に、吸引部20を載置する。そのときにあらかじめ、タンク41内に、リテーナー42を配置し、そのリテーナー42の内側に、袋状の収集部50を配置する。その際に、その開口部51を、タンク41からはみ出すように配置する。これによりその開口部51に配置された紐51aについても、タンク41からはみ出すように配置することになる。
【0034】
この状態で、スイッチを入れ、不快生物Cを吸引する。吸引ホース29から吸引された不快生物Cは、吸引気流によって吸引される。これによりタンク41内の収集部50に収集される。このときに、仮に同圧チューブ45を配置していなければ、ブロア24によって吸引することによって、収集部50がめくり上げられる場合がある。しかしながら、本実施例の掃除機10は同圧チューブ45を配置しているので、タンク41内であって、収集部本体52の外部52aと、収集部本体52の内部52bとが同様の気圧であるために、収集部50がブロア24の吸引力によって、めくり上げられることがない。これにより収集部50がめくり上げられることなく、収集された不快生物Cが、その収集部50における収集部本体52の内部52bに滞留することになる(図9参照)。
【0035】
すなわち、吸引部20内と、収集部50における収集部本体52の内部52bとが、連通しているために同じ気圧の雰囲気である。また、吸引部20とタンク部40に通じるように同圧チューブ45が配置されているので、さらに、タンク部40内であって、収集部50における収集部本体52の外部52aと吸引部20内とが同じ気圧の雰囲気である。したがって、上記のとおり、タンク41内であって、収集部本体52の外部52aと、収集部本体52の内部52bとが同様の気圧であるために、ブロア24によってタンク部40内を吸引しても、収集部50がめくり上げられることなく不快生物Cを収集することができる。このように、同圧チューブ45は、収集部50における収集部本体52の外部52aと、内部52bとの間の空気の流通を図ることにより、その外部52aと、内部52bとの間の気圧を同圧のものに調節することができる(図9参照)。
【0036】
また、スイッチを切り吸引ホース29から吸引が終わると、開いていた開閉部28b′がその自重によりその出口を閉じるという構成であるので(図8参照)、その出口から不快生物Cが、外部に飛び出すこともない。その後、噴霧口31から、殺虫剤を注入することで、中の不快生物Cを死滅させる。またその際に、メッシュ部32を有しているので、不快生物Cの飛び出しを防止する(図7参照)。
【0037】
上記のとおり、タンク41は透明な合成樹脂で作成することができ、さらに収集部50が透明なビニール製であれば、収集された不快生物Cの状態を外部から確認することができるので、上記のとおり殺虫剤を注入することで、収集部内50bの不快生物Cが死滅したか否かを外部から確認することができる。
【0038】
収集部内50bの不快生物Cが死滅したことを確認すると、タンク部40上に載置した、吸引部20を、ロック部60を解除した後に取り外す(図10a参照)。その後。収集部50の開口部51に配置した紐51aを縛り、その開口部51を縛る(図10b参照)。これにより、不快生物Cを安全に駆除することができる。
【符号の説明】
【0039】
10 掃除機
20 吸引部
21 ケーシング
22 排出部
23 ブロアモーター
24 ブロア
25 粉塵用フィルター
26 カバー
27 吸引口
28 逆流防止部
28a 軸部
28b 開閉部
30 整流器
31 噴霧口
40 タンク部
41 タンク
42 リテーナー
45 同圧チューブ
50 収集部
51 開口部
52 収集部本体
52a 外部
52b 内部
60 ロック部
100 台車
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10