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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-11
(45)【発行日】2022-01-24
(54)【発明の名称】挟まれ防止装置及び高所作業台
(51)【国際特許分類】
   B66F 9/06 20060101AFI20220117BHJP
   B66F 11/04 20060101ALI20220117BHJP
【FI】
B66F9/06 M
B66F11/04
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2020008822
(22)【出願日】2020-01-23
(65)【公開番号】P2021046323
(43)【公開日】2021-03-25
【審査請求日】2020-01-23
(31)【優先権主張番号】201910870770.4
(32)【優先日】2019-09-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520028405
【氏名又は名称】ジェージァン ディングリ マシナリー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】ZHEJIANG DINGLI MACHINERY CO.,LTD
【住所又は居所原語表記】No.1255 Baiyun South Rd.,Leidian Town,Deqing County,Huzhou,Zhejiang Province,313219,China
(74)【代理人】
【識別番号】100180781
【弁理士】
【氏名又は名称】安達 友和
(72)【発明者】
【氏名】シュゲン,シュー
【審査官】須山 直紀
(56)【参考文献】
【文献】特表2018-508435(JP,A)
【文献】実開昭63-142400(JP,U)
【文献】実開平06-025297(JP,U)
【文献】特開2009-084033(JP,A)
【文献】実開昭58-144600(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66F 9/06
B66F 11/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
高所作業台に取り付けられるガードレール用作動台ガード1を含む挟まれ防止装置であって、作動台ガード1は人体が寄りかかるための少なくとも一本の感知棒2に移動自在に連結され、感知棒2はアラームシステムを作動するための位置変化センシング手段3を備え、感知棒2は作動台ガード1に回転自在に連結される、挟まれ防止装置。
【請求項2】
作動台ガード1は感知棒2をヒンジ固定するためのヒンジ型シート4に固定される、請求項に記載の挟まれ防止装置。
【請求項3】
ヒンジ型シート4は感知棒2を制限するための制限装置5を備える、請求項に記載の挟まれ防止装置。
【請求項4】
制限装置5は前記作動台に向かって感知棒2を制限するための前方側制限ブロック51と、感知棒2が前記作動者に向かって揺れることを制限するための後方側制限プレート52と、を含み、前方側制限ブロック51と後方側制限プレート52との間に感知棒2が揺れるための自由移動式間隔512が提供される、請求項に記載の挟まれ防止装置。
【請求項5】
後方側制限プレート52はヒンジ型シート4の一部である、請求項に記載の挟まれ防止装置。
【請求項6】
ヒンジ型シート4は感知棒2をリセットするための弾性リセット装置6を備える、請求項に記載の挟まれ防止装置。
【請求項7】
前記挟まれ防止装置は互いに向かい合う2本の感知棒2を有し、感知棒2は対向する末端に位置変化センシング手段3を備える、請求項1に記載の挟まれ防止装置。
【請求項8】
一本の感知棒2の上の位置変化センシング手段3は磁気誘導スイッチであり、他の一本の感知棒2の上の位置変化センシング手段3は磁気ブロックである、請求項に記載の挟まれ防止装置。
【請求項9】
作動者が起立するためのベース7と、ベース7の上に取り付けられるガードレール8と、を有する高所作業台であって、ガードレール8は請求項1乃至請求項のうちいずれか一項に記載の挟まれ防止装置を搭載する、高所作業台。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、挟まれ防止システムの技術分野、特に挟まれ防止装置及び高所作業台に関する。
【背景技術】
【0002】
今日の社会では高所作業台が次第に頻繁に使用されており、その安全により多くの関心を示している。特に、作業台の上方または後方に障害物が現れる場合、そして作業者がそれを知らないまま機械が上昇し続ける可能性がある場合、作業者は障害物のため挟まれる恐れがある。従来技術では作業者が適期に作動ハンドルを解除することができないため機械が上昇し続け、結局より深刻な事故をもたらす恐れがあった。従来技術では挟まれ事故に対し以下のような安全設備が存在する。
【0003】
例えば、作業台挟まれ防止システム及び高所作業台は特許文献1に開示されており、作業台挟まれ防止システムは作業台に提供されるが、作業台は作動台、及び作動台の後方側に位置し両末端で作業台に連結される挟まれ防止締紐を含む。挟まれ防止締紐の少なくとも一つの末端は作業台に配置されるロープスイッチと連結され、ロープスイッチは上部制御機に連結され、上部制御器は作業台移動停止モジュールを有する。前記実用実案モデルは以下のような長所を有する:ロープスイッチに連結される挟まれ防止締紐は接触式感知モードで挟まれ状態を感知し、ミスによって容易に作動しない。しかし、前記構造は人体を負傷させやすく、ロープスイッチ及び締紐構造は回復力がよくないため損傷しやすい。
【0004】
特許文献2に開示された連続的で非自発的な作動を防止するための作業台は、幅寸法及び深さ寸法を有する底構造と、底構造と連結される安全障壁と、を含み、制御パネル領域は安全障壁と協力可能で、幅寸法に沿って延長される上部クロスバーと、上部クロスバーから実質的に垂直延長されるサイドバーと、を有するセンサ支持棒を含むが、それぞれのサイドバーは上部クロスバーから深さ寸法に沿って曲線部位に内向きに延長される上部部位と、曲線部位から深さ寸法に沿って安全障壁に外向きに延長される下部部位と、を含み、所定の力が印加されると作動するプラットフォームスイッチは、せん断要素によって維持されるスイッチ棒を介してセンサ支持棒に結合するように構成される。全体構造は固定構造で剛性が大きく、特に加圧力が大きければ警告することができるが、人に対する衝撃は依然として大きく、人体の位置が制限されて危険の回避効果が十分ではなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】中国特許公告番号CN208249834U
【文献】中国特許公告番号CN107257773A
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示の目的は、より安全な挟まれ防止装置を提供することである。
【0007】
本開示の前記技術的目的は、以下の技術的解決策によって達成される:高所作業台に取り付けられるガードレール用作動台ガードを含む挟まれ防止装置が提供されるが、前記作動台ガードは人体が寄りかかるための少なくとも一本の感知棒に移動自在に連結され、前記感知棒はアラームシステムを作動するための位置変化センシング手段を備える。
【0008】
前記解決策に関し、作動者が挟まれたか挟まれかけようとする場合、感知棒の位置が変わって作動者が危険な状態にあることをアラームシステムに通報するために、作動者は身体を寄りかけて感知棒を押すことができる。この状況において、次に作業台の連続動作が停止し、感知棒の位置情報の変化が位置変化センシング手段によって感知され、アラームシステムにフィードバックされることで、人体は特定の安全移動空間を有するだけでなく、アラームが効果的で安全性は向上される。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の好ましい一様態として、前記感知棒は前記作動台ガードに回転自在に結合される。
【0010】
本開示の好ましい一様態として、前記作動台ガードは前記感知棒をヒンジ固定するためのヒンジ型シートに固定される。
【0011】
本開示の好ましい一様態として、前記ヒンジ型シートは前記感知棒を制限するための制限装置を搭載する。
【0012】
本開示の好ましい一様態として、前記制限装置は前記感知棒が前記作動台に向かって揺れることを制限するための前方側制限ブロックと、前記感知棒が作動者に向かって揺れることを制限するための後方側制限プレートと、を含み、前記前方側制限ブロックと前記後方側制限プレートとの間に前記感知棒が揺れるための自由移動式間隔が提供される。
【0013】
本開示の好ましい一様態として、前記後方側制限プレートは前記ヒンジ型シートの一部である。
【0014】
本開示の好ましい一様態として、前記ヒンジ型シートは前記感知棒をリセットするための弾性リセット装置を搭載する。
【0015】
本開示の好ましい一様態として、前記感知棒は前記後方側制限プレートに突き当たる。
【0016】
本開示の好ましい一様態として、前記挟まれ防止装置は互いに向かい合う2本の感知棒を有し、前記感知棒は対向する末端に位置変化センシング手段を備える。
【0017】
本開示の好ましい一様態として、前記感知棒のうち一本の感知棒の上の位置変化センシング手段は磁気誘導スイッチであり、他の一本の感知棒の上の位置変化センシング手段は磁気ブロックである。
【0018】
本開示の好ましい一様態として、前記感知棒の表面の少なくとも一部は作動者と接触するアーチ形部位である。
【0019】
本開示の好ましい一様態として、前記感知棒の外部部位はバッファ層で包まれる。
【0020】
本開示の他の目的は、安全性がより高い高所作業台を提供することである。
【0021】
本開示の前記技術的目的は、以下のような技術的解決策によって達成される:高所作業台が提供されるが、これは作動者が起立するためのベースと、ベースに取り付けられるガードレールと、を有し、前記ガードレールは上述した挟まれ防止装置を搭載する。
【発明の効果】
【0022】
本開示の長所及び効果は、以下のように列挙される:
本出願の構造は安全性がより高く、アラームの作動の正確性がより高く、人体及び装備自体の保護性は挟まれ防止及び危険回避プロセスにおいてより優秀で、構造の安全性及び復元特性はより優秀で、長時間の使用にも損傷しにくい。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本開示による第1具現例の高所作業台に取り付けられる挟まれ防止装置の部分的斜視図である。
図2図1のI部位の拡大図である。
図3】感知棒2が位置する部位を示す構造の部分斜視図であるが、これは本開示による第1具現例の前方側の視野から観察される。
図4】本開示による第4具現例の概略的な斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下の特定具現例は本開示を単純に例示するものであって、本開示を制限しようとするものではない。当業者は本明細書を読んだ後、必要であれば創意的に寄与しない本具現例を修正してもよいが、添付した特許請求の範疇に属する場合、これらは特許法によって保護される。
【0025】
第1具現例
高所作業台に取り付けられるガードレール用作動台ガード1を含む挟まれ防止装置が提供されるが、作動台ガード1は従来のガードを採択してもよく、作動台a1はガードの保護領域に配置される。作動台ガード1は、人体が寄りかけるための少なくとも一本の感知棒2と移動可能に連結されるが、一本または2本、更にはそれ以上の感知棒を選択してもよい。これらの感知棒2は初期に停止状態に維持されるが、異常状況が発生すれば、例えば、障害物に挟まれれば、作動者は感知棒2をタッチし、一定距離を押して変化を起こす。感知棒2はアラームシステムを作動するための位置変化センシング手段3を搭載するが、位置変化センシング手段3は作業台を停止するために位置変化情報をアラームシステムに与え、装置を介して音警報や光警報のようなアラームを行うため、挟まれ状態を適期に処理し得るようにする。位置変化センシング手段3は有線または無線手段を介してアラームシステムに連結され、フィードバック位置情報の変化によってアラームシステムを作動させる。
【0026】
感知棒2は作動者と作動台との間で移動する。一様態において、本設計は作動者が前に寄りかかり、より便利で類似にうつむくことができる。他の様態において、前方側領域は作動台ガード1の領域であり、これは人が前に移動し得る空間を有するだけでなく、作動台ガード1を作動するためのカバーを有するが、これで安全性がより向上される。
【0027】
感知棒2と作動台ガード1を移動自在に連結する方式は、圧縮連結構造、例えば、ばねまたはシリンダによって直接実現されてもよく、初期状態は停止される。作動者は圧縮される感知棒2またはシリンダを直接押すことで、感知棒2の位置をアラームでオフセットして作業台を停止させ、非常状態が解除されてから作動者は正常状態に復帰する。感知棒2は効果的にリセットされるが、単純な構造では安全性が不十分である。これは損傷しやすく、感知棒2または位置変化センシング手段3の異常をもたらすか、特定の安全性の危険がある。
【0028】
本具現例では、より信頼できる連結方法が好ましい。図1に示したように、感知棒2は回転式連結によって、そして好ましくは、感知棒2の末端部位を介して作動台ガード1に取り付けられて回転式連結構造を実現する。一般に、従来の作動台ガード1は2本の左右ガードフレーム10と、2本の左右ガードフレーム10の間にかけ渡され、2本のガードフレームの上に位置するガードバー11からなる。感知棒2の一端はガードフレーム10のうち一本と回転自在に連結され、感知棒2はガードフレーム10を中心に回転する。より詳しくは、作動台ガード1は感知棒2をヒンジ固定するためのヒンジ型シート4に固定され、ヒンジ型シート4はガードフレーム10の上に取り付けされるが、ヒンジ型シート4の上のヒンジ型シャフト40は、水平領域や下向き傾斜領域や垂直下向領域でヒンジシャフト40を中心に回転する感知棒2を介して位置オフセットが形成されるようにすることが好ましい。また、ヒンジ型シート4は感知棒2を制限するための制限装置5を搭載するが、感知棒2の回転が特定範囲内、つまり、作動者が挟まれ状態にある場合に、感知棒2の位置が変更された後のオフセット末端の位置まで感知棒2の初期状態を制限する位置内で維持される単純な揺れであるよう、感知棒2の移動範囲は制限装置5の制限条件によって制限される。確実に、感知棒2はアラームが終了された後、初期様態の位置にリセットされる必要があるため、感知棒2は2つの位置の間で前後に揺られる。
【0029】
詳しくは、具現例は、好ましくは水平表面の領域または水平表面に近い領域で感知棒2が揺られる方式を有する。ヒンジ型シート4は、詳しくはガードフレーム10固定的に取り付けられる側部プレート41と、側部プレートの上部部位と下部部位にそれぞれ一体に連結される上部プレート42と、下部プレート43と、を含む。側部プレート41、上部プレート42、及び下部プレート43は、好ましくは左右2本のガードフレーム10の間の保護領域に位置し、3つのプレートは、動く際に上下に揺れない感知棒2の安定的なガイドに使用される半密閉型ガイド部400を形成するために囲まれる。上部プレート42と下部プレート43は上下に延長される上述したヒンジシャフト40を備えるが、ヒンジシャフト40は感知棒2を上下に直接通過し、結局延長されるが、図2及び図3に示したように、このような連結は後述するリセット装置の連結によくない。
【0030】
よって、好ましくは、感知棒2の新たなヒンジ構造が追加に提供される。つまり、回転部材が更に追加されるが、回転部材は上部回転プレート4a、下部回転プレート4b、及び上部回転プレート4aと下部回転プレート4bとの間に一体に連結される側部回転プレート4cを含む。ヒンジシャフト40は上部回転プレート4a及び下部回転プレート4bを上から下に通過し、回転部材は上部プレート42と下部プレート43との間に配置されて、ヒンジシャフト40を中心に回転される。感知棒2は側部回転プレート4cに好ましく固定されて、感知棒2が回転部材と共に移動するようにする。感知棒2は溶接またはソケットで側部回転プレート4cに固定される。
【0031】
好ましくは、制限装置5は、感知棒2が作動台に向かって揺れることを制限するための前方側制限ブロック51、及び感知棒2が作動者に向かって揺れることを制限するための後方側制限プレート52を含む。感知棒2が前方側制限ブロック51と後方側制限プレート52との間で揺れる自由移動式間隔512がある。ここで、前方側制限ブロック51のうち一つは同じヒンジシャフト40の上の上部プレート42の下部側に一体に連結されるか、前方側制限ブロック51のうち一つは下部プレート43の上部側に一体に連結されるか、それぞれの前方側制限ブロック51は上部プレート42の下部側と下部プレート43の上部側にそれぞれ一体に連結され、互いに対して垂直に対向する。自由移動式間隔512は、感知棒2の末端または回転部材がヒンジシャフト40で回転可能な、スイング可能な空間を有する程度であり、同時に初期状態位置と終了位置の限界は後方側制限プレート52及び前方側制限ブロック51から得られるが、例えば、回転部材を使用する場合、回転部材の上部回転プレート4a及び下部回転プレート4bは、後方側制限プレート52に突き当たる後方側縁と前方側制限ブロック51に突き当たる前方側縁を有するか、これら2つの制限的な移動は、側部回転プレート4cの前方側縁と後方側縁によって行われる。
【0032】
好ましくは、後方側制限プレート52はヒンジ型シート4の一部であり、後方側制限プレート52は上部プレート42と下部プレート43との間の後方側部位に一体に連結される。ヒンジ型シート4と回転部材は硬質材料構造部材、例えば、金属部材または高分子複合部材からなる。
【0033】
感知棒2を初期状態から動かないように維持するために、作動者は感知棒2を終了位置に押し、位置変化が起こることでアラームが発生し、感知棒2はリセットされて再使用される。次に、ヒンジ型シート4は感知棒2をリセットするための弾性リセット装置6を搭載する。また、好ましくは初期状態において、感知棒2は後方側制限プレート52に突き当たる。もちろん、感知棒2は他のリセット置装置によって手動または自動的に実現されてもよい。この具現例では、簡単で効果的な手段を後に紹介する。
【0034】
詳しくは、弾性リセット装置6はヒンジシャフト40の周辺にかぶせるねじりばね60を含む。例えば、ヒンジ型シート4がガードフレーム10の左側に取り付けられれば、次に側部プレート41はガードフレーム10によって固定される。半密閉型ガイド部400は右側に対面し、側部回転プレート4cは側部プレート41の右側に位置し、ねじりばね60は側部プレート41と側部回転プレート4cとの間の位置に配置され、ねじりばね60の両末端は側部回転プレート41及び側部回転プレート4cをそれぞれ貫通して配置される。連結された後、初期状態の位置において、感知棒2はねじりばね60の一端の弾性力によって後方側制限プレート52の前方側位置に突き当たるようになる。しかし、作動者がアラームを必要とする場合には所定の押す力を印加し、感知棒2が前方側領域に向かって位置変化を起こすようにして、アラームを実行する。アラームの後、感知棒2はねじりばね自体の復元力に依存しながらリセットされる。本構造は、感知棒2が所定のねじりばねの力に抵抗する必要があり、正常作動中に急に動くような現象の作用によってもたらされる誤ったアラームを防止することができ、効果的にリセット可能な長所を有する。人体が挟まれれば、人体の位置は前にまたは下に移動する途中で更に移動可能な危険回避距離を有する。本構造は緩衝効果がよく、過度に大きい衝撃力のため装備または人体に加わる損傷が起きない。ヒンジシャフト40の外部周縁は、図3に示したように、確実によりよい耐力のために2つ以上のねじりばね60でかぶされる。
【0035】
また、ヒンジ型シート4及び回転部材などの取り付け位置は、前方及び下方に傾斜するか下に配列され、感知棒2は前方及び下方に揺れるか単に下方に揺れるようになるが、これもまた良好な使用効果を有する。
【0036】
明確に、使用の際に従来のプットウイッチと共に作動することが一般的に必要である。作動者が挟まれれば、寄りかけると感知棒2が押され、アラームシステムの制御器は位置変化情報を受信した後、作業台を制御して全ての機能的動きを停止させる。一般に、制御器は音及び光警報を制御し、音警報と光警報を同時に出して関連する担当者に危険回避手順を実行するように知らせる。作業手順は以下のように行われる。
【0037】
作動誘発:位置を変化させてアラームシステムの制御器に知らせるために感知棒2を押し、制御器は作業台の動きを停止させる。同時に、作業台の信号は遮断される必要がある。
【0038】
リセット:感知棒2のリセット状態とプットスイッチの状態も制御器によって感知される。感知棒2が挟まれた状態から正常の初期状態に復元された後、プットスイッチがペダル状態から非ペダル状態に復元されてからペダル状態になれば、制御器は作動台からの信号に応答し始める。
【0039】
作動の際、制御器は更に音及び光警報を制御し、メインアームの作動状態をアラームし感知する。メインアームが上昇状態にあれば、制御器はメインアームを制御して上昇を停止させて、所定の下降時間内に下降し、メインアームが延長状態にあれば、制御器はメインアームを制御し延長を停止して、所定の収縮時間内に収縮する。
【0040】
復旧の際、制御器は更に音及び光警報を制御してアラーム装置を停止しながら、作動台からの信号を応答し始める。
【0041】
また、圧着状況が発生すれば、作業台は特定高さに下がるようになることで、作業者が負傷を負うことを効果的に防止することができ、復旧段階は、挟まれ防止システムが作動した後、誤った復旧を防止するために感知棒2とプットスイッチを連続的にリセットすることを必要とする。
【0042】
第2具現例
第1具現例を基に、装置に対する本構造の美的、無欠性及び信頼性を考慮すると、挟まれ防止装置は、好ましくは左右に対向する2本の感知棒2を有する。位置変化センシング手段3は対向する末端に配置され、感知棒2は更に左右方向に延長される。ちなみに、第1具現例の全ての図面が参照される。
【0043】
2本の左側及び右側の感知棒2は、第1具現例の取り付け構造を介して左側及び右側の2本のガードフレーム10の上にそれぞれ取り付けられる、本設計は構造においてより強化される。安全性が向上されるが、その理由は感知棒2のうちいずれか一本が押されてアラームが行われるためである。
【0044】
位置変化センシング手段3は感知棒2の末端に内蔵され、特定手段方式は多様な類型を有するが、例えば:
一本の感知棒2の上の位置変化センシング手段3は磁気誘導スイッチであり、他の一本の感知棒2の上の位置変化センシング手段3は磁気ブロックである。感知棒2のうちいずれか一本が押されるか2本の感知棒がいずれも押されれば、磁気誘導スイッチは位置変化のためスイッチのオン・オフを切り替えるようになる。2本は最初は互いに近くて磁気誘導性があるため、感知棒2のうち一本を押すだけで磁気誘導性が弱くなるか消えてオン・オフスイッチが生成される。このスイッチング情報は制御器にフィードバックされてアラームの作動を実現する。このうち、磁気誘導スイッチはフィードバックのためにアラームシステムに電気的に連結され、感知棒2のうちいずれか一本の位置変化情報が発生するため、前記変化情報は磁気誘導スイッチのオン・オフ情報を介してアラームシステムにフィードバックされる。
【0045】
代案として、位置変化センシング手段3としてより高い精密度を有する変位センサが直接採択されてもよいが、感知棒2の位置が変化すればアラームするためにフィードバックされる。
【0046】
他の代案として、一本の感知棒2の上の位置変化センシング手段3は赤外線受信機として設定され、他の一本の感知棒2の上の位置変化センシング手段3は赤外線送信機として設定されてもよい。赤外線信号の受信状態が変化すれば、この位置変化情報はアラームシステムにフィードバックされるが、ここで赤外線受信機はフィードバックのためにアラームシステムに電気的に連結される。
【0047】
これらの体系は異なるシナリオで使用される。例えば、第1類型は磁場の影響が大きい場所では勧められず、設計構造、選択性、及び適用性を大きく向上させることができる。
【0048】
第3具現例
この具現例と前記2つの具現例の差は、感知棒2の本体設計において、延いては感知棒2の表面の少なくとも一部は作動者と接触し得るアーチ型部位という点である。よって、感知棒2は好ましくは長い円筒状であり、水平型棒構造を有し、使用効果が良好である。図面については第1具現例の全ての図面が参照される。
【0049】
また、感知棒2の外部部位は更にバッファ層20で包まれることが好ましい。バッファ層20は、スポンジ、ラテックス、ゴム、またはプラスチックのような柔軟な材料からなり、人体をよりよく保護する。感知棒2の本体は、金属棒または硬いプラスチック棒である。
【0050】
感知棒2はなるべき約30cmに制御されるが、過度に長くてはならない。感知棒2が揺れる距離はなるべき15cm以内に制御されるが、揺れる角度範囲は45度内に制御される。
【0051】
第4具現例
図4に示したように、高所作業台が提供される。これは作動者が起立するためのベース7と、ベース7に取り付けられるガードレール8と、を有し、上述した具現例に取り付けられるガードレール8は挟まれ防止装置を伴う。
【0052】
本具現例の主要構造は従来の作業台を採択してもよいが、差異点は本出願で新しく設計した挟まれ防止装置の設置にある。
【0053】
前記説明は、本開示の単なる具体的な具現例であって本開示の範疇はこれに限らず、当業者であれば本開示に開示された技術範囲内で多様な種類を容易に想到し得る。均等な変形及び代替は、本開示の範疇内に含まれると意図される。よって、本開示の保護範疇は特許請求の範囲によって決められるべきである。
【符号の説明】
【0054】
1:作動台ガード、2:感知棒、3:位置変化センシング手段、4:ヒンジ型シート、5:制限装置、51:前方側制限ブロック、52:後方側制限プレート、512:自由移動式間隔、6:弾性リセット装置、20:バッファ層、a1:作動台、10:ガードフレーム、11:ガード棒、40:ヒンジ型シャフト、400:半密閉型ガイド部、41:側部プレート、42:上部プレート、43:下部プレート、4a:上部回転プレート、4b:下部回転プレート、4c:側部回転プレート、60:ねじりばね、7:ベース、8:ガードレール
図1
図2
図3
図4