(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-11
(45)【発行日】2022-01-24
(54)【発明の名称】自動床清掃装置
(51)【国際特許分類】
B08B 7/04 20060101AFI20220117BHJP
B08B 1/04 20060101ALI20220117BHJP
B08B 3/04 20060101ALI20220117BHJP
【FI】
B08B7/04 A
B08B1/04
B08B3/04 A
(21)【出願番号】P 2019230995
(22)【出願日】2019-12-21
【審査請求日】2019-12-21
(31)【優先権主張番号】201811569478.0
(32)【優先日】2018-12-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】519456929
【氏名又は名称】寧波富佳実業股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】NINGBO FUJIA INDUSTRIAL CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 303, Chang’an Road, Yangming Street, Yuyao City, Ningbo City, Zhejiang Province 315400, China
(74)【代理人】
【識別番号】100146374
【氏名又は名称】有馬 百子
(72)【発明者】
【氏名】方 剣強
【審査官】石黒 雄一
(56)【参考文献】
【文献】特表2007-513659(JP,A)
【文献】特開2018-027305(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第103006153(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B08B 7/04
B08B 1/04
B08B 3/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動床清掃装置であって、自動清掃ロボット(100)と洗浄ベース(200)を具備し、
前記自動清掃ロボット(100)のロボット本体(1)の後端には、モップ機構(110)が設置され、前記モップ機構(110)は、ロボット本体(1)に回転可能に接続された回転モジュールと、前記回転モジュールの外周に取り付けられ、前記回転モジュールに伴って回転するクローラー型ワイパー(9)を具備し、
前記洗浄ベース(200)は、外箱体(15)と、給水機構と、洗浄ブラシとを具備し、
前記外箱体(15)には、前側に、クローラー型ワイパー(9)
の開口に入水するための開口が開設され、
前記自動洗浄ロボット(100)のロボット本体(1)は、洗浄ベース(200)まで走行し、前記クローラー型ワイパー(9)は、前記外箱体(15)の開口に進入し、
前記給水機構の出水口は、前記クローラー型ワイパー(9)
の開口に伸びて、前記クローラー型ワイパー(9)の、前記外箱体の開口側の後端の上面に対向し、
前記洗浄ブラシは、前記外箱体(15)内に配置され、前記クローラー型ワイパー(9)の
、前記外箱体の開口側の後端に当接し、摩擦によって前記クローラー型ワイパー(9)に付着した汚れを除去する
ことを特徴とする自動床清掃装置。
【請求項2】
前記洗浄ブラシは、外箱体(15)内に回転可能に配置され、前記外箱体(15)内に配置された第1駆動モータ(19)と連動する植毛ローラーブラシ(17)である、または、
前記洗浄ブラシは、前記外箱体(15)内に固着された板部(25)と、前記板部(25)の前側に設けられたブラシ群(26)とを含み、前記ブラシ群(26)が、前記外箱体(15)内に挿入された前記クローラー型ワイパー(9)の先端に当接することを特徴とする請求項1に記載の自動床清掃装置。
【請求項3】
前記外箱体(15)の内部には、内筐体(16)が固着され、前記洗浄ブラシと前記第1駆動モータ(19)が前記内筐体(16)に配置され、且つ、前記内筐体(16)側には、
前記クローラー型ワイパー(9)の前記開口の位置に対向する出口が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の自動床清掃装置。
【請求項4】
前記外箱体(15)の前側には除湿モジュールがさらに設けられ、前記除湿モジュールは、前記外箱体(15)の前側に接続されたベース(20)を具備し、前記ベース(20)は、前記クローラー型ワイパー(9)
の開口に伸びた状態で下方に位置し、前記ベース(20)には除湿吸引ノズル(22)が設けられ、前記除湿吸引ノズル(22)は、前記除湿吸引ノズル(22)の上端の開口に負圧を形成し、前記クローラー型ワイパー(9)に残った水を吸い取るように、前記外箱体(15)内部に設置された真空装置(28)の入口端とパイプ路を介して連通されることを特徴とする請求項3に記載の自動床清掃装置。
【請求項5】
前記ベース(20)には、前記除湿吸引ノズル(22)の前方に、さらに、送風乾燥ノズル(21)が設置されて、且つ、前記クローラー型ワイパーを乾燥させるように、前記送風乾燥ノズル(21)と前記外箱体(15)内部に設置された熱風機(29)の送風口とがパイプ路を介して連通されることを特徴とする請求項4に記載の自動床清掃装置。
【請求項6】
前記給水機構の出水口には、洗浄ノズル(18)が接続され、前記洗浄ノズル(18)全体が中空の長尺状の構造であり、且つ、前記洗浄ノズル(18)の下端には、帯状の出水
口が具備されるか、又は複数の出水
口が配列され、前記洗浄ノズル(18)は、前記内筐体(16)に固着されることを特徴とする請求項3に記載の自動床清掃装置。
【請求項7】
前記外箱体(15)の内部には、水タンクとコントローラ(31)がさらに設けられ、前記内筐体(16)の内部の底部に存在する汚水を吸い上げるように、前記内筐体(16)の内部の底部は、吸引ポンプ(30)を介して水槽に接続され、且つ、真空装置(28)の出口端は、パイプを介して前記水槽と連通され、前記給水機構は、増圧ポンプ(35)または電磁弁(34)を介して前記洗浄ノズル(18)と連通され、且つ、前記吸引ポンプ(30)、前記真空装置(28)、熱風機(29)、および前記増圧ポンプ(35)または電磁弁(34)は、それぞれコントローラ(31)に電気的に接続することを特徴とする請求項6に記載の自動床清掃装置。
【請求項8】
前記水タンクは清水タンク(33)と汚水タンク(32)を含み、前記給水機構は清水タンク(33)であり、前記清水タンク(33)は、加圧ポンプ(35)により前記洗浄ノズル(18)と接続し、前記吸引ポンプ(30)及び前記真空装置(28)は、いずれも前記汚水タンク(32)に接続するか、又は、前記給水機構は水道蛇口(36)であり、前記水道蛇口(36)は、電磁弁(34)を介して洗浄ノズル(18)と接続することを特徴とする請求項7に記載の自動床清掃装置。
【請求項9】
前記モップ機構(110)は、前記ロボット本体(1)内に設置された取付ブラケット(11)をさらに具備し、前記回転モジュールは、前記取付ブラケット(11)内に回転可能に設置され、前記取付ブラケット(11)には、前記回転モジュールの回転を駆動するための第2駆動モータ(10)が設置され、且つ、前記ロボット本体(1)内部には、前記取付ブラケット(11)の昇降を駆動するための昇降機構が設けられることを特徴とする請求項1に記載の自動床清掃装置。
【請求項10】
前記回転モジュールは、取り付けブラケット(11)内に回転可能に設置されたアクティブホイール(6)とスレーブホイール(7)を具備し、前記第2駆動モータ(10)の出力軸は、アクティブホイール(6)の一端に連動し、且つ、前記クローラー型ワイパー(9)は、前記アクティブホイール(6)と前記スレーブホイール(7)の外周に配置されることを特徴とする請求項9に記載の自動床清掃装置。
【請求項11】
前記昇降機構は、前記ロボット本体(1)内部に固着された第3駆動モータ(12)と、前記第3駆動モータ(12)の出力軸の周りに設置されたパター(13)と具備し、且つ、前記取付ブラケット(11)には、全体がコ字状の円弧状のプレート(14)が設けられ、前記パター(13)は、円弧板(14)内に伸び、前記第3駆動モータ(12)の作用により、前記取付ブラケット(11)を持ち上げることを特徴とする請求項9または10に記載の自動床清掃装置。
【請求項12】
前記アクティブホイール(6)の両端は、前記取付ブラケット(11)の両側からそれぞれ伸びて前記ロボット本体(1)の内部に回転可能に接続され、且つ、前記アクティブホイール(6)は、前記スレーブホイール(7)の前方に位置することを特徴とする請求項10に記載の自動床清掃装置。
【請求項13】
アクティブホイール(6)とスレーブホイール(7)とともに、ゴムベルト(8)が設置され、且つ、前記クローラー型ワイパー(9)は、前記ゴムベルト(8)の外周に設置されることを特徴とする請求項12に記載の自動床清掃装置。
【請求項14】
前記クローラー型ワイパー(9)は帯状布であり、前記帯状布の両端は一体に接続できる接続構造を有することを特徴とする請求項13に記載の自動床清掃装置。
【請求項15】
前記クローラー型ワイパー(9)を殺菌するように、前記取付ブラケット(11)が前記クローラー型ワイパー(9)に面する側に紫外光源が設置されていることを特徴とする請求項9に記載の自動床清掃装置。
【請求項16】
前記アクティブホイール(6)の中心軸の両端は、前記取付ブラケット(11)の外部から伸び、それぞれ一つのスライドホルダ(23)に回転可能に接続され、且つ、各スライドホルダ(23)には水平に一つの通路が設けられ、前記各
通路内にそれぞれガイドバーが設けられ、前記ガイドバー(24)の両端は、前記ロボット本体(1)の内部に固着され、且つ、前記ロボット本体(1)内には、前記取付ブラケット(11)が前記ガイドバー(24)に沿って前後に往復移動するように駆動するための第5駆動モータがさらに設けられ、前記第5駆動モータの出力軸は、前記取付ブラケット(11)の先端に駆動可能に接続されることを特徴とする請求項10に記載の自動床清掃装置。
【請求項17】
前記スレーブホイール(7)の内部は、中空構造であり、且つ第6駆動モータ(27)に固着され、前記第6駆動モータ(27)の出力軸の周りには偏心ブロック(37)が設置され、前記第6駆動モータ(27)は、前記偏心ブロック(37)の回転時に生じた偏心慣性を駆動して、前記スレーブホイール(7)全体の振動を駆動することを特徴とする請求項10に記載の自動床清掃装置。
【請求項18】
前記スレーブホイール(7)の内部には、ブラシ板がさらに収納され、
前記ブラシ板には、正と負の電極である2つの円形炭素リングが印刷され、且つ、前記第6駆動モータ(27)の後端の正負の配線端は、それぞれ2つの円形炭素リングに当接し、前記ブラシ板は、1本のブラケットロッドにより前記スレーブホイール(7)内部に吊り下げられ、前記ブラケットロッドがブラシプレートから離れた端部は、前記スレーブホイール(7)の中心貫通穴から突出し、前記取付ブラケット(11)に固着され、前記ブラシプレートの2つの円形炭素リングは、導線により前記ブラケットロッドに沿って前記スレーブホイール(7)から伸びて、前記ロボット本体(1)の制御システムと電気的に接続することを特徴とする請求項17に記載の自動床清掃装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は自動清掃装置の技術分野に関し、特に自動床清掃装置に関する。
【背景技術】
【0002】
掃除ロボットは自動掃除、掃除機などの機能を達成できるので、家庭で広く使われている。しかし、現在の掃除ロボットでは、一般に、布を最後までドラッグ(移動)した後、完全に洗浄することができず、布を手で分解して洗浄するため不便であるという問題がある。これにより、ユーザーのクリーニングの負担が実質的に増加し、クリーニングされていない場合、清掃ロボットは汚れた布で床を拭き続けて二次汚染の問題が発生する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来技術に存在する上記の問題点に対して、上記の技術的欠陥を克服するように、ワイパーに付着した汚れを自動的に除去する機能を実現することができる自動床清掃装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
具体的な技術案は以下の通りである。
【0005】
自動床清掃装置であって、自動清掃ロボットと洗浄ベースを具備し、自動清掃ロボットのロボット本体の後端にモップ機構が設置され、モップ機構は、ロボット本体に回転して接続された回転モジュールと、回転モジュールの外周に取り付けられ、回転モジュールと伴って回転するクローラー型ワイパーを具備し、
洗浄ベースは、
前側にクローラー型ワイパーの開口に入れるための開口が開設されている外箱体と、
出水口がクローラー型ワイパーの開口側に対向する給水機構と、
【0006】
外箱体内に配置され、クローラー型ワイパーの開口側に当接し、摩擦によってクローラー型ワイパーに付着した汚れを除去するための洗浄ブラシとを具備する。
好ましくは、洗浄ブラシは、外箱体内に回転可能に配置され、外箱体内に配置された第1駆動モータと連動している植毛ローラーブラシである。または、
【0007】
洗浄ブラシは、外箱体内に固着された板部と、板部の前側に設けられたブラシ群とを含み、ブラシ群が、外箱体内に挿入されたクローラー型ワイパーの先端に当接する。
【0008】
好ましくは、外箱体の内部には、内筐体が固着され、洗浄ブラシと第1駆動モータが内筐体に配置されて、且つ、内筐体側には、開口位置に対向する出口が設けられる。
【0009】
好ましくは、外箱体の前側には除湿モジュールがさらに設けられ、除湿ユニットは、外箱体の前側に接続したベースを具備し、ベースは、クローラー型ワイパーが開口に伸びた状態で下方に位置し、ベースには除湿吸引ノズルが設けられており、除湿吸引ノズルは、除湿吸気口の上端の開口に負圧を形成し、クローラー型ワイパーに残った水を吸い取るように、外箱体内部に設置された真空装置の入口端とパイプ路を介して連通される。
【0010】
好ましくは、ベースには、除湿吸引ノズルの前方に、さらに、送風乾燥ノズルが設置され、且つ、クローラー型ワイパーを乾燥させるように、送風乾燥ノズルと外箱体内部に設置された熱風機の送風口とがパイプ路を介して連通される。
【0011】
好ましくは、給水機構の出水口には、洗浄ノズルが接続され、洗浄ノズル全体が中空の長尺状の構造であり、且つ、洗浄ノズルの下端には、帯状の出水孔が具備されるか、又は複数の出水孔が配列され、洗浄ノズルは、内筐体に固着される。
【0012】
好ましくは、外箱体の内部には、水タンクとコントローラがさらに設けられ、内筐体の内部の底部に存在する汚水を吸い上げるように、内筐体の内部の底部は、吸引ポンプを介して水槽に接続され、且つ、真空装置の出口端は、パイプを介して水槽と連通される。給水機構は、増圧ポンプまたは電磁弁を介して洗浄ノズルと連通され、且つ、吸引ポンプ、真空装置、増圧ポンプまたは電磁弁、および熱風機は、それぞれコントローラと電気的に接続する。
【0013】
好ましくは、水タンクは清水タンクと汚水タンクを含み、給水機構は清水タンクであり、前記清水タンクは、加圧ポンプにより洗浄ノズルに接続され、吸引ポンプ、真空装置は、いずれも汚水タンクに接続されるか、又は、
給水機構は水道蛇口であり、水道の蛇口は、電磁弁によって洗浄ノズルに接続されている。
【0014】
好ましくは、モップ機構は、ロボット本体内に設置された取付ブラケットをさらに具備し、回転モジュールは、取付ブラケット内に回転可能に設置されており、取付ブラケットには、回転モジュールの回転を駆動するための第2駆動モータが設置されており、且つ、ロボット本体の内部には、取付ブラケットの昇降を駆動するための昇降機構が設けられる。
【0015】
好ましくは、回転モジュールは、取り付けブラケット内に回転可能に設置されたアクティブホイールとスレーブホイールを具備し、第2駆動モータの出力軸は、アクティブホイールの一端に連動し、且つ、クローラー型ワイパーは、アクティブホイールとスレーブホイールの外周に配置されている。
【0016】
好ましくは、昇降機構は、ロボット本体の内部に固着された第3駆動モータと、第3駆動モータの出力軸の周りに設置されたパターと具備し、且つ、取付ステーには、全体がコ字状の円弧状のプレートが設けられ、パターは、円弧板内に伸び、第3駆動モータの作用により、取付ブラケットを持ち上げる。
【0017】
好ましくは、アクティブホイールの両端は、取付ステーの両側からそれぞれ伸びてロボット本体の内部に回転可能に接続し、且つ、アクティブホイールは、スレーブホイールの前方に位置する。
【0018】
好ましくは、アクティブホイールとスレーブホイールと一緒にゴムベルトが設置され、且つ、クローラー型ワイパーは、ゴムベルトの外周に設置される。
好ましくは、クローラー型ワイパーは帯状布であり、帯状布の両端は一体に接続できる接続構造を有する。
【0019】
好ましくは、クローラー型ワイパーを殺菌するように、取付ブラケット(11)が前記クローラー型ワイパー(9)に面する側に紫外光源が設置される。
【0020】
好ましくは、アクティブホイールの中心軸の両端は、取付ブラケットの外部から伸び、それぞれ一つのスライドホルダに回転可能に接続され、且つ、各スライドホルダには水平な一つの通路が設けられ、各チャンネル内にそれぞれガイドバーが設けられ、ガイドバーの両端は、ロボット本体の内部に固着され、且つ、ロボット本体内には、取付ブラケットがガイドバーに沿って前後に往復移動させるための第5駆動モータがさらに設けられており、第5駆動モータの出力軸は、取付ブラケットの先端に駆動可能に接続されている。
【0021】
好ましくは、スレーブホイールの内部は、中空構造であり、且つ第6駆動モータに固着されており、第6駆動モータの出力軸の周りには偏心ブロックが設置されており、第6駆動モータは、偏心ブロックの回転時に生じた偏心慣性を駆動することにより、スレーブホイール全体の振動を駆動する。
【0022】
好ましくは、スレーブホイールの内部には、ブラシ板がさらに収納されており、ブラシ板には、正と負の電極である2つの円形炭素リングが印刷されており、且つ、第6駆動モーターの後端の正負の配線端は、それぞれ2つの円形炭素リングに当接し、ブラシ板は、1本のブラケットロッドによってスレーブホイール内部に吊り下げられ、ブラケットロッドがブラシプレートから離れた端部は、スレーブホイールの中心貫通穴から突出し、取付ブラケットに固着されており、ブラシプレートの2つの円形炭素リングは、導線により前記ブラケットロッドに沿ってスレーブホイールから伸ばし、且つロボット本体の制御システムと電気的に接続されている。
【発明の効果】
【0023】
上記の技術案の有益な効果、以下の通りである。
【0024】
自動床清掃装置は、自動清掃ロボットと洗浄ベースを含み、自動清掃ロボットは、自動走行と自動清掃のためのロボット本体、ローラー型ワイパー機構を含み、洗浄ベースは外箱体、給水機構、洗浄ブラシを具備することにより、自動清掃ロボットのロボット本体が自動的に洗浄ベースに走行し、ローラー型ワイパーを開口から伸びして洗浄ブラシと当接した後、給水機構の排水口からローラー型ワイパーに噴水し、ローラー型ワイパーを回転させ、洗浄ブラシと互いに摩擦して、ローラー型ワイパーに付着した汚れを自動的に除去することができる。ワイパーに汚れが多量に付着した後に分解して洗浄するステップを必要とせず、自動的に洗浄動作を行い、使用者の操作負担を大幅に軽減することができ、且つ床を清掃する効果がより良い。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】は、本発明に係る自動床清掃装置の実施例1の斜視図である。
【
図2】は、本発明に係る自動床清掃装置の実施例1の断面図である。
【
図3】は、本発明に係る自動床清掃装置の実施例1における洗浄ベースの内部機構の斜視図である。
【
図4】は、本発明に係る自動床清掃装置の実施例1における内部部品の具体的な作動状態の斜視図である。
【
図5】は、本発明に係る自動床清掃装置の実施例1における自動掃除ロボットの第1作動状態を示す斜視図である。
【
図6】は、本発明に係る自動床清掃装置の実施例1における自動掃除ロボットの第2作動状態を示す斜視図である。
【
図7】は、本発明に係る自動床清掃装置の実施例2における内部部品の具体的な作動状態の斜視図である。
【
図8】は、本発明に係る自動床清掃装置の実施例3における内部部品の具体的な作動状態の斜視図である。
【
図9】は、本発明に係る自動床清掃装置の実施例3における振動モータの斜視図である。
【
図10】は、本発明に係る自動床清掃装置の実施例4における内部部品の具体的な作動状態の斜視図である。
【
図11】は、本発明に係る自動床清掃装置により洗浄動作を実行するための回路
図1である。
【
図12】は、本発明の自動床清掃装置により洗浄動作を実行するための回路
図2である。
【
図13】は、本発明の自動床清掃装置による洗浄動作を実行するための回路
図3である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明によって実現される技術的手段、特徴、目的と効果を容易に理解するために、以下の実施形態は、
図1~
図13を参照して本発明によって提供される自動床清掃装置を具体的に説明する。
図2の紙面に示した左から右への方向を本発明における前から後ろへの方向と定義する。
[実施例1]
【0027】
図1~
図6を参照して、説明する。本実施例によって提供される自動床清掃装置は、自動清掃ロボット100と洗浄ベース200を具備し、自動清掃ロボット100のロボット本体1の後端にモップ機構110が設置され、モップ機構110は、ロボット本体1に回転可能に接続される回転モジュールと、回転モジュールの外周に取り付けられ、回転モジュールに伴って回転するクローラー型ワイパー9を具備し、
洗浄ベース200は、
前側にクローラー型ワイパー9
の開口に入水するための開口が開設されている外箱体15と、
出水口が
クローラー型ワイパー9の前記開口に
向かって伸びる後側に対向する給水機構と、
【0028】
外箱体15内に配置され、クローラー型ワイパー9の前記開口に向かう側に当接し、摩擦によってクローラー型ワイパー9に付着した汚れを除去するための洗浄ブラシと、を具備する。
【0029】
上記実施態様によれば、自動床清掃装置は、自動清掃ロボット100と洗浄ベース200を具備し、自動清掃ロボット100は、自動走行と自動清掃のためのロボット本体1、ローラー型ワイパー機構110を含み、洗浄ベース200は、外箱体15、給水機構、洗浄ブラシを具備する。この構成では、自動清掃ロボット100のロボット本体1が自動的に洗浄ベース200まで走行し、ローラー型ワイパー9を開口から伸ばして洗浄ブラシと当接させた後、給水機構の排水口からローラー型ワイパー9に噴水し、ローラー型ワイパー9を回転させる。これにより、洗浄ブラシとの間で摩擦して、ローラー型ワイパー9に付着した汚れを自動的に除去することができる。ワイパーに汚れを多量に付けた後に分解して洗浄するステップを必要とせず、自動的に洗浄動作を行い、使用者の操作負担を大幅に軽減することができ、且つ床を清掃する効果がより良くなる。
【0030】
好ましい実施形態を、
図2~
図4に基づいて説明する。洗浄ブラシは、外装箱15内に回転可能に配置され、外装箱15内に配置された第1駆動モータ19と連動している植毛ローラーブラシ17である。更に、外箱体15の内部には、内筐体16が固着されており、洗浄ブラシと第1駆動モータ19が内筐体16に配置されており、且つ、内筐体16側には、開口位置に対向する出口が設けられている。具体的には、育毛ローラーブラシ17は、回転軸により内筐体16の内部に回転可能に接続されており、回転軸の一端が内筐体16の外部から伸び、プーリが取付けられており、第1駆動モータ19は、内筐体16の外部に固着され、出力軸に取付けられており、ベルトでプーリを2つ連結することにより、駆動の目的を実現する。
【0031】
さらに好ましい実施形態を、
図11~
図13を参照して、説明する。外箱体15の前側には除湿モジュールがさらに設けられている。除湿モジュールは、外箱体15の前側に接続されたベース20を具備し、且つ、ベース20は、クローラー型ワイパー9が開口側に伸びた状態で下方に位置し、上記ベース20には除湿吸引ノズル22が設けられている。上記除湿吸引ノズル22は、上記除湿吸気口22の上端の開口に負圧を形成し、上記クローラー型ワイパー9に残った水を吸い取るように、上記外箱体15内部に設置された真空装置28の入口端とパイプ路を介して連通されている。具体的には、ベース20の上端面は、内側に凹んでおり、キャビティが形成されており、且つ、キャビティで除湿吸引ノズル22を構成する。キャビティは、キャビティ内に負圧を形成し、前記クローラー型ワイパー9に残った水を吸い取るように、外箱体15内部に設置された真空装置28の入口端とパイプ路を通して連通される。なお、直接ノズルを設置することもできる。具体的には、真空装置28は、真空ポンプまたは抽気式のファンまたは小型ポンプまたは乾湿両用掃除機ファンを採用してもよく、いずれも上述の目的を達成することができる。また、ベース20の底部または後側に、凹部に接続するチャンネルを開設することにより、配管に接続される。また、本実施形態では、キャビティは全体的に四辺形のベルマウスの形状とし、その面積を下から徐々に増加させているため、除湿効果がより良い。さらに、ベース20は、内筐体16の前側に接続されている。また、ベース20には、除湿吸引ノズル22の前側方向に、さらに、送風乾燥ノズル21が設置されており、且つ、クローラー型ワイパーを乾燥させるように、送風乾燥ノズル21と外箱体15内部に設置された熱風機29の送風口とがパイプ路を介して連通されている。なお、除湿吸引ノズル22と送風乾燥ノズル21は同じノズル部品とすることができ、後端出口端は三方構造を介して真空装置28と熱風ファン29にそれぞれ接続され、除湿と送風乾燥の動作を一定間隔で行う。
【0032】
好ましい実施形態を、
図2~
図4に基づいて説明する。給水機構の出水口には、洗浄ノズル18が接続されている。洗浄ノズル18の全体は中空の長尺状の構造であり、且つ、洗浄ノズル18の下端には、帯状の出水孔を具備するか、又は若干の出水孔を配列する。具体的には、クローラ式ワイパー9が開口部内に進入した後の上方位置に洗浄ノズル18が配置されている。当然、帯状の水出口または出口流路は洗浄ノズル18の内部と連通しており、また、洗浄ノズル18の上端は、給水機構の出口パイプを接続するための中空の円筒形コネクタも備えている。これは洗浄ノズル18の内部とも連通している。また、洗浄ノズル18は、内筐体16に固着されているが、外箱体15内に直接吊り下げられていてもよい。また、
図11から
図13に示すように、外箱体15には、水槽と制御装置31が設けられている。内筐体16の内側底部に存在する下水を汲み出すように、内筐体16の内側底部は、吸引ポンプ30を介して水タンクと連通している。そして、真空装置28の出口端は、パイプラインを介して水タンクに接続し、給水機構は、増圧ポンプ35または電磁弁34を介して洗浄ノズル18と連通している。吸引ポンプ30、真空装置28、増圧ポンプ35または電磁弁34、および熱風機29は、それぞれコントローラー31と電気的に接続している。具体的には、コントローラ31は、PCB回路基板またはPLCコントローラであり、上記各電気機器の動作状態を制御するプログラムを備えている。各コンポーネントの実行状態を自動的に制御するように、外箱体15の内部には、クローラ型ワイパー9が伸びて所定の位置にあることを検出するための検出デバイス(例えば赤外線センサーなど)を設けることができる。さらに、上記水タンクは清水タンク33と汚水タンク32を含み、給水機構は清水タンク33であり、清水タンク33は、加圧ポンプ35により洗浄ノズル18に接続される。吸引ポンプ30及び真空装置28は、いずれも汚水タンク32に接続される。又は、給水機構は水道蛇口36であり、水道の蛇口36は、電磁弁34によって洗浄ノズル18に接続される。
【0033】
好ましい実施形態を、
図2、
図5及び
図6に基づいて説明する。モップ機構110は、ロボット本体1内に設置された取付ブラケット11をさらに具備する。回転モジュールは、取付ブラケット11内に回転可能に設置されており、取付ブラケット11には、回転モジュールの回転を駆動するための第2駆動モータ10が設置されており、且つ、ロボット本体1内部には、取付ブラケット11の昇降を駆動するための昇降機構が設けられている。また、回転モジュールは、取り付けブラケット11内に回転可能に設置されたアクティブホイール6とスレーブホイール7を具備し、第2駆動モータ10の出力軸は、アクティブホイール6の一端に連動しており、且つ、クローラー型ワイパー9は、アクティブホイール6とスレーブホイール7の外周に配置されている。具体的には、アクティブホイール6と第2駆動モータ10との間の伝動接続もプーリーとベルトによって実現されるが、ギアセットによって実現することもでき、これに限定されない。また、昇降機構は、ロボット本体1内部に固着された第3駆動モータ12と、第3駆動モータ12の出力軸の周りに設置されたパター13とを具備し、且つ、取付ステー11には、全体をコ字状とした円弧状のプレート14が設けられている。パター13は、円弧板14内に伸び、第3駆動モータ12の作用により、取付ブラケット11を持ち上げる。特定の用途では、第3の駆動モータ12の出力軸がプッシュロッド13を回転駆動し、プッシュロッド13が円弧状プレート14内を
図1に示す状態に回転すると、取付ブラケット11を持ち上げ、継続して時針周りに90度以上回転させると、重力の作用により取付ステー11が自然に下降して、持上げ機能が実現される。
これらの構造は、上述した構造に限定されることなく、電動プッシュロッドによって直接実現することもできる。
【0034】
また、アクティブホイール6の両端は、取付ステー11の両側からそれぞれ伸ばしてロボット本体1の内部に回転可能に接続され、且つ、アクティブホイール6は、スレーブホイール7の前方に位置することにより、回転アセンブリの前端は、ロボット本体1に枢動可能に接続され、後端は、昇降可能な自由端として使用される。すなわち、モップ機構110の後端のみが昇降可能である。昇降状態では、
図5と
図6に示すように、なるのが好ましい形態であるが、実際には全体的に持ち上げる構造であってもよい。また、アクティブホイール6とスレーブホイール7のほかに、ゴム伝動ベルト8を一緒に設置し、且つ、クローラー型ワイパー9を、ゴム伝動ベルト8の外周に設置すると、滑り止めの役割を効果的に果たす。具体的には、ゴム伝動ベルト8の内側壁は内歯ベルトの構造をしており、アクティブホイール6とスレーブホイール7の外周には内歯ベルトの構造に合う歯車構造が設けられ、さらなる滑り止め効果を果たす。また、クローラ型ワイパー9は短冊状の布であり、短冊状の布の両端は一体に連結可能な連結構造となっている。このような連結構造は、面ファスナー、ジッパー、マジックボタンなどのさまざまな構造とすることができる。上記構造に基づく、クローラー型ワイパー9の迅速な取り付けと取り外しの主な構造及び手順は次のとおりである。
ゴム伝動ベルト8には、クローラー式ワイパー9の一端に挿入するためのスロットが設定されるか、または、フックとループが設定される。そして、クローラー型ワイパー9の一方の端をスロットに挿入するか、フックとループに接着し、アクティブホイール6を1回転駆動し、更に、クローラーワイパー9のもう一方の端をクローラー型ワイパー9の一方の端に接続することにより、全体として、ゴム伝動ベルト8の周りに配置される。分解方法はそれと逆の方法で行われ、クローラー型ワイパー9の両端が接続されている状態を解除し、直接引き出すか、アクティブホイール6によって反対の方向に回転して取り外すことにより、分解および組立方法が非常に便利になる。また、クローラー型ワイパー9を殺菌するように、取付ブラケット11がクローラー型ワイパー9に面する側に紫外光源(図面に示されず)が設置されている。特に、清掃および洗浄操作が完了した後、滅菌操作することにより、長期保管中の細菌増殖の問題を回避することができる。紫外線光源はロボット本体1の中央制御システムに電気的に接続される。さらに好まし実施例を、
図4を参照して説明する。アクティブホイール6の中心軸の両端は、取付ブラケット11の外部から伸び、それぞれ一つのスライドホルダ23に回転可能に接続され、且つ、各スライドホルダ23には水平に一つの通路を設けており、各チャンネル内にそれぞれガイドバーが設けられている。ガイドバー24の両端は、ロボット本体1の内部に固着され、且つ、ロボット本体1内には、取付ブラケット11がガイドバー24に沿って前後に往復移動するための第5駆動モータ(図面に示されず)がさらに設けられている。第5駆動モータの出力軸は、上記取付ブラケット11の先端に駆動可能に接続されている。この構成では、基板を洗う時より良い効果が得られる。具体的には、第5の駆動モータは、取り付けブラケット11を直接駆動して前後に移動させる電動プッシュロッドであってもよい。また、第5駆動モーターは、通常のモーターであってよく、減速歯車セットと伝達ギアを順に介して取り付けブラケット11の前面に設けられた直線ラックまたはウォームと噛み合うことにより、同様に、直線移動の目的を達成することもできる。
【0035】
さらに、ロボット本体1は、方向と位置を判定するレーダー装置3と、移動用のユニバーサルホイール4と、ホスト用の2つの主輪2と、主輪2を動作させるための駆動モーターと、各電気機器の動作状態を制御するための中央制御システムと、ロボット本体1の下部に設置された追加のフロアローラーブラシ5と、ロボット本体1と清掃ベース200が接続されている側に設けられた充電モジュールと、を具備している。制御目的を達成するために、上記の各電気機器は、ワイヤを介して中央制御システムに電気的に接続されている。これらは現在の掃除ロボットの一般的なコンポーネントであり、本実施形態にとっては、既存の技術に属し、創造的内容ではないため、詳細な説明はここでは省略するが、実施されない理由にはならない。
[実施例2]
【0036】
図7に示す実施例により提供される自動床清掃装置の構造および内容は、実施例1と基本的に同じであり、相違点は、以下の通りである。即ち、本実施例では、洗浄ブラシは、植毛プレートブラシであり、当該植毛プレートブラシは、内筐体16内に固着された板部25と、板部25の前側に設けられたブラシ群26とを含み、且つブラシ群26が、内筐体16内に挿入されたクローラー型ワイパー9の先端に当接している。さらに、除毛効果を高めるために、植毛プレートブラシを駆動機構によって前後に動かすこともできる。
[実施例3]
【0037】
図8と
図9に示す本実施例で提供される自動床清掃装置の構造および内容は、実施例1と基本的に同じであり、その相違点は、以下の通りである。即ち、本実施例では、スレーブホイール7の内部は、中空構造であり、且つ第6駆動モータ27に固着されており、第6駆動モータ27の出力軸の周りには偏心ブロック37が設置されている。第6駆動モータ27は、偏心ブロック37の回転時に生じた偏心慣性を駆動して、スレーブホイール7全体の振動を駆動することにより、床を洗うときの効果がより向上する。
【0038】
スレーブホイール7の内部には、ブラシ板(図面に示されず)がさらに収納されており、ブラシ板には、正と負の電極である2つの円形炭素リングが印刷されており、且つ、第6駆動モーター27の後端の正負の配線端は、それぞれ2つの円形炭素リングに当接する。ブラシ板は、1本のブラケットロッドによってスレーブホイール7内部に吊り下げられ、ブラケットロッドがブラシプレートから離れた端部は、スレーブホイール7の中心貫通穴から突出し、取付ブラケット11に固着されており、ブラシプレートの2つの円形炭素リングは、導線によりブラケットロッドに沿ってスレーブホイール(7)から伸び、且つロボット本体1の制御システムと電気的に接続する。それにより、第6の駆動モーター27に電気的に接続する。また、本実施例では、洗浄ブラシは植毛ローラブラシ17の構造を採用しており、具体的な構造は実施例1で説明したものと同じであるため、説明を省略する。
[実施例4]
【0039】
図10に示される実施例によって提供される自動床清掃装置の構造および内容は、実施例3と基本的に同じであり、その相違点は、以下の通りである。即ち、本実施例では、洗浄ブラシは、植毛プレートブラシであり、具体的な構造は実施例2で説明したものと同じであるため、説明を省略する。
[実施例5]
【0040】
実施例1-4で説明した自動床清掃装置に基づく、走行方法は、モップ処理手順および洗浄処理手順を含む。なお、モップ処理手順は、以下のステップを含む。
ロボット本体1の第3の駆動モーター12がクローラー型ワイパー9を駆動して下降させるステップaと、
ロボット本体1が床上を移動し、回転部品によってクローラー型ワイパー9を回転駆動し、床を拭く動作を実行するステップbと、
【0041】
クローラー型ワイパー9が1回転した後、第3の駆動モータ12でクローラー型ワイパー9を駆動して持ち上げ、ロボット本体1の中央制御システムおよびレーダー装置3でこのときの位置をブレークポイントとして記録し、且つ、クローラーワイパー9が洗浄ベース200内に延び、洗浄ブラシに当接するまで、洗浄ベース200に向かって移動することにより、洗浄処理手順を実行するステップcと、を含む。
洗浄処理手順は、
給水機構の出水口からクローラー型ワイパー9の方向に噴水するステップ1と、
【0042】
回転部品でクローラー型ワイパー9を回転駆動し、クローラー型ワイパー9と洗浄ブラシが互いに擦り、クローラー型ワイパー9に付着した汚れを分離するステップ2と、
【0043】
清掃ロボットが洗浄ベース200に洗浄動作を所定の時間実行した後、ロボット本体1の中央制御システムとレーダーデバイス3で方向を判定し、記録されたブレークポイント位置に移動して、モップ処理手順を再度実行するステップ3と、を含む。
【0044】
上記の技術的解決策に基づいて、掃除ロボットは自動的にモップとワイパーの洗浄の動作を実行でき、モップ処理手順中にクローラー型ワイパー9は1回のみ使用され、クローラー型ワイパー9は、移動中に持ち上げ状態にあり、床の二次汚染の問題を効果的に防止でき、高度な自動化機能を有し、且つ、モップ作業および洗浄作業に便利で信頼性が高い。
【0045】
好ましい実施形態では、ステップbにおいて、ロボット本体1の第5の駆動モーターは、クローラーワイパー9を前後に動かすように駆動するステップdをさらに含み、それにより洗浄効果がより良くなる。
【0046】
好ましい実施形態では、ステップbにおいて、回転モジュールの従動輪7に設けられた第6の駆動モーター27は、スレーブホイール77およびクローラー型ワイパー9の後端を振動するように駆動するステップeをさらに含み、それにより、床を清掃する効果がより良くなる。
【0047】
さらに、特定の用途では、ステップaおよびステップcで、クローラー型ワイパー9の後端のみが上昇および下降する。上記のクローラー型ワイパー9の1回回転および上記の所定の時間は、パラメーターの設定により達成される。
【0048】
好ましい実施形態では、ステップ2とステップ3との間に、除湿ステップおよび送風乾燥ステップをさらに含む。除湿ステップでは、真空装置28は、パイプラインを介して除湿吸引ノズル22の口に負圧状態を形成し、除湿吸引ノズル22はクローラー型ワイパー9の真下に配置され、クローラーワイプ9に残った水汚れを吸着する。送風乾燥ステップでは、熱風機29によりパイプラインを介して送風乾燥ノズル21の口から熱風を吹き付け、送風乾燥ノズル21は、クローラー型ワイパー9の真下に配置され、洗浄動作および除湿工程後のクローラー型ワイパー9を乾燥させる。
【0049】
上記の説明は、単に本発明の好ましい実施例であり、単に例示であり、本発明を限定するものではない。
当業者は、本発明の特許請求の範囲によって定義される精神および範囲内で多くの変更、修正、更に同等を行うことができるが、すべて本発明の保護範囲に含まれることを理解できる。