(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-11
(45)【発行日】2022-01-24
(54)【発明の名称】植栽体整列支持体及び植栽体支持体並びに植栽体支持構造
(51)【国際特許分類】
A01G 9/02 20180101AFI20220117BHJP
A47G 7/02 20060101ALI20220117BHJP
E04F 13/08 20060101ALI20220117BHJP
【FI】
A01G9/02 103T
A47G7/02 A
E04F13/08 Z
(21)【出願番号】P 2017147261
(22)【出願日】2017-07-28
【審査請求日】2020-03-09
(73)【特許権者】
【識別番号】000178583
【氏名又は名称】山崎産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100095522
【氏名又は名称】高良 尚志
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 哲英
(72)【発明者】
【氏名】松原 則夫
(72)【発明者】
【氏名】藪内 裕久
【審査官】小島 洋志
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-211692(JP,A)
【文献】特開2002-335765(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0227320(US,A1)
【文献】実開平02-149041(JP,U)
【文献】特開2007-274948(JP,A)
【文献】国際公開第2010/009505(WO,A3)
【文献】実開昭57-190066(JP,U)
【文献】特開2016-067170(JP,A)
【文献】特開2012-021282(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01G 9/02
A47G 7/02
E04F 13/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象壁状面に沿って所定方向に延びるように対象壁状面に固定される植栽体整列支持体であって、
対象壁状面に固定された状態においてその対象壁状面に相対する基部と、
前記基部の両側に起立する起立部と、前記所定方向の間隔おきに設けられた植栽体固定領域を有し、
前記起立部のうち、各植栽体固定領域にお
ける基部の両側
の部分は、基部が対象壁状面に相対するよう対象壁状面に固定された状態において
、それぞれ
、対象壁状面から離隔した位置に
植栽体固定部を支持
する立上部を構成し、
前記各植栽体固定領域における前記基部の
両側の立上部に
それぞれ支持された植栽体固定部は、
当該立上部、及び、前記起立部のうち前記所定方向における前記植栽体固定領域同士の間の部分の、何れに対しても、前記所定方向に交差する方向に
おいて外側に拡開していることを特徴とする植栽体整列支持体。
【請求項2】
上記基部が対象壁状面に相対するよう対象壁状面に固定された状態において、上記起立部のうち上記所定方向における植栽体固定領域同士の間の部分は、当該植栽体固定領域の立上部により支持された植栽体固定部よりも対象壁状面から離隔する請求項1記載の植栽体整列支持体。
【請求項3】
上記植栽体固定領域の1以上において、上記基部の一方の側の立上部及び上記基部の他方の側の立上部により、それぞれ、上記所定方向に相対する一対の上記植栽体固定部が支持され、
前記基部の一方の側の立上部により支持される前記一対の植栽体固定部と、前記基部の他方の側の立上部により支持される前記一対の植栽体固定部は、前記所定方向に交差する方向に相対して位置する請求項1
又は2記載の植栽体整列支持体。
【請求項4】
上記植栽体整列支持体が、上記所定方向に直交する方向の横断面において底部の両側にそれぞれ起立部を有する溝形状をなす溝形断面材からなり、
前記底部が対象壁状面に固定される基部であり、
前記所定方向の間隔おきに有する植栽体固定領域における両起立部がそれぞれ立上部を構成し、
それらの立上部の立上側にそれぞれ植栽体固定部が支持されている請求項1
乃至3の何れか1項に記載の植栽体整列支持体。
【請求項5】
請求項1乃至
4の何れか1項に記載の植栽体整列支持体
と、側縁部用植栽体整列支持体を有する、支持体の組み合わせであって、
前記側縁部用植栽体整列支持体は、前記植栽体整列支持体の植栽体固定領域における植栽体固定部と共に植栽体を支持するための、対象壁状面に沿って所定方向に延びるように対象壁状面に固定される
ものであって、
対象壁状面に固定された状態においてその対象壁状面に相対する基部と、
前記所定方向の間隔おきに設けられた植栽体固定領域を有し、
基部が対象壁状面に相対するよう対象壁状面に固定された状態において、各植栽体固定領域において、基部の一方の側部に立上部を有し、前記立上部により、植栽体固定部が対象壁状面から離隔した位置に支持され、
前記植栽体固定領域の1以上において、所定方向に相対する一対の前記植栽体固定部が前記
立上部により支持される
側縁部用植栽体整列支持体である、支持体の組み合わせ。
【請求項6】
上記
側縁部用植栽体整列支持体が、上記所定方向に直交する方向の横断面において底部の両側にそれぞれ起立部を有する溝形状をなす溝形断面材からなり、
前記一方の起立部が対象壁状面に固定される基部であり、
前記所定方向の間隔おきに有する植栽体固定領域における前記底部が立上部を構成し、
その立上部の上側に支持される前記他方の起立部に植栽体固定部が設けられている
ものである請求項
5記載の
支持体の組み合わせ。
【請求項7】
請求項1乃至4の何れか1項に記載の植栽体整列支持体が2以上対象壁状面に固定されており、
対象壁状面に固定されている前記2以上の植栽体整列支持体の各植栽体固定領域における植栽体固定部により植栽体が支持されてなる植栽体支持構造。
【請求項8】
上記所定方向が直線状である上記2以上の植栽体整列支持体が、互いに平行状に対象壁状面に固定され、各植栽体が、隣り合う植栽体整列支持体同士の植栽体固定領域の植栽体固定部により支持されている請求項7記載の植栽体支持構造。
【請求項9】
隣り合う植栽体整列支持体同士の植栽体固定領域が上記所定方向に直交する方向において隣り合っている請求項8記載の植栽体支持構造。
【請求項10】
請求項1乃至4の何れか1項に記載の植栽体整列支持体と、植栽体支持体を有する、支持体の組み合わせであって、
前記植栽体支持体は、対象壁状面に固定される
ものであって、
対象壁状面に固定された状態においてその対象壁状面に相対する基部の両側部に、互いに相対する立上部をそれぞれ有し、
前記基部が対象壁状面に相対するよう対象壁状面に固定された状態において、前記基部の一方の側の立上部及び前記基部の他方の側の立上部により、それぞれ植栽体固定部が対象壁状面から離隔した位置に支持され、
前記基部の一方の側の立上部により支持される植栽体固定部と、前記基部の他方の側の立上部により支持される植栽体固定部は、前記両立上部が相対する方向に相対して位置する
植栽体支持体である、支持体の組み合わせ。
【請求項11】
上記
植栽体支持体における上記基部の一方の側の立上部及び
前記基部の他方の側の立上部により、それぞれ、両立上部が相対する方向に直交すると共に基部に平行な方向に相対する一対の上記植栽体固定部が支持され、
前記基部の一方の側の立上部により支持される前記一対の植栽体固定部と、前記基部の他方の側の立上部により支持される前記一対の植栽体固定部は、前記両立上部が相対する方向に相対して位置する請求項10記載の
支持体の組み合わせ。
【請求項12】
上記植栽体支持体が、上記両立上部が相対する方向の横断面において底部の両側にそれぞれ起立部を有する溝形状をなす溝形断面材からなり、
前記底部が対象壁状面に固定される基部であり、
前記両起立部がそれぞれ立上部を構成し、
それらの立上部の立上側にそれぞれ植栽体固定部が支持されている請求項10又は11記載の
支持体の組み合わせ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建築物やその他の構造物の外壁面等の垂直状又は傾斜状の対象壁状面に沿って植物を栽培するための植栽体を固定支持するために対象壁状面に固定される植栽体整列支持体及び植栽体支持体、並びに植栽体整列支持体により植栽体が固定支持された植栽体支持構造に関する。
【背景技術】
【0002】
特許第5798423号公報における明細書の段落0073乃至0078には、植物栽培装置U1を支持固定器Xを用いて、
図13に示すように壁面等に対し所要数を上下左右に配列して固定する発明が次のように記載されている。
「支持固定器Xは、前方に突出する水平板状の前支持部X1と、後方に延びる水平板状の被支持部X2と、前支持部X1の後端縁からそれぞれ上下に突出する垂直板状の上被固定部X3及び下被固定部X4からなる。
【0003】
被支持部X2の後端部の両側には、それぞれ固定用孔Xaが設けられている。
【0004】
上被固定部X3及び下被固定部X4のそれぞれ上下中間位置の両側にナット用孔Xbが形成され、その背面側に、ナット用孔Xbと同軸状に固定ナットXcが固着されている。
【0005】
壁面Wに対する支持固定器Xの固定は、
図7に示すように、例えば、山形鋼Y(L形鋼)を介して行うことができる。すなわち、山形鋼Yの一辺部Y1を、他辺部Y2が上方に位置するように壁面Wに対し水平状に固定し、支持固定器Xの被支持部X2が他辺部Y2上に支持されるように例えばボルトとナット等により固定することにより、壁面Wに対する支持固定器Xの固定を行うことができる。
【0006】
例えば、植物栽培装置U1の高さに対応する上下方向位置毎に、山形鋼Y(L形鋼)を前記のように壁面Wに対し水平状に固定し、各山形鋼Yにおける植物栽培装置U1の横幅に対応する所定の水平方向位置毎に、前記のように支持固定器Xを固定することができる。
【0007】
その上で、水平方向に隣接する一対の支持固定器Xと、それらの垂直下方に隣接する一対の支持固定器Xに対し、植物栽培装置U1の四隅部を固定する。すなわち、植物栽培装置U1の四隅部の連結用孔部Na、連結用孔部Ba、及び連結用孔部Aaを連結している結合体Lにおける貫通部L4に対しそれぞれ固定ボルトTを挿通し、下側の一対の支持固定器Xの前支持部X1上に植物栽培装置U1の下側の両隅部を支持させ、左側の固定ボルトTを左側の上下の支持固定器Xにおけるそれぞれ右側の固定ナットXcに締結し、右側の固定ボルトTを右側の上下の支持固定器Xにおけるそれぞれ左側の固定ナットXcに締結することにより、支持固定器Xによる植物栽培装置U1の支持及び支持固定器Xに対する植物栽培装置U1の固定を行うことができる。同様に、全ての植物栽培装置U1を上下左右に隣接配列して支持固定器Xにより支持させると共に支持固定器Xに固定することができる。」
【0008】
しかしながら、この場合、山形鋼Yを壁面Wに固定し、その山形鋼Yの各所定位置に複数の支持固定器Xを固定し、それらの支持固定器Xに対し植物栽培装置U1を固定する作業を要し施工がかなり煩雑となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、建築物やその他の構造物の外壁面等の垂直状又は傾斜状の対象壁状面に沿って植物(特に蔓植物のように他物に攀じ登る植物以外の植物)を栽培するための植栽体を可及的に容易に固定支持し得る植栽体整列支持体及び植栽体支持体並びに植栽体支持構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の植栽体整列支持体、植栽体支持構造及び植栽体支持体は、次のように表すことができる。
【0012】
(1) 対象壁状面に沿って所定方向に延びるように対象壁状面に固定される植栽体整列支持体であって、
対象壁状面に固定された状態においてその対象壁状面に相対する基部と、
前記所定方向の間隔おきに設けられた植栽体固定領域を有し、
各植栽体固定領域において、基部の両側部にそれぞれ立上部を有し、基部が対象壁状面に相対するよう対象壁状面に固定された状態において、前記基部の一方の側の立上部及び前記基部の他方の側の立上部により、それぞれ植栽体固定部が対象壁状面から離隔した位置に支持され、
前記基部の一方の側の立上部により支持される植栽体固定部と、前記基部の他方の側の立上部により支持される植栽体固定部は、前記所定方向に交差する方向に相対して位置することを特徴とする植栽体整列支持体。
【0013】
この植栽体整列支持体Pを、基部が対象壁状面に相対する状態でその対象壁状面に沿って所定方向に延びるように対象壁状面に固定支持することにより、各植栽体固定領域において、基部の一方の側の立上部及び他方の側の立上部によりそれぞれ対象壁状面から離隔した位置に支持された植栽体固定部により、それぞれ、植栽体の被固定部を固定支持することができる。
【0014】
各植栽体固定領域において、植栽体固定部は、基部の一方の側の立上部及び他方の側の立上部によりそれぞれ支持されて所定方向に交差する方向に相対して位置するので、例えば、一方の側の植栽体固定部により一方側に位置する植栽体A1の(何れかの)被固定部を固定支持し得、他方の側の植栽体固定部により他方側に位置する植栽体B1の(何れかの)被固定部を固定支持し得る。
【0015】
また、対象壁状面に対し、前記植栽体整列支持体Pの一方の側に離隔して別の一方の植栽体整列支持体Qを固定支持することにより、前記一方側の植栽体A1の他の被固定部を前記別の一方の植栽体整列支持体Qの植栽体固定領域における植栽体固定部により固定支持することができる。前記植栽体整列支持体Pの他方の側に離隔して別の他方の植栽体整列支持体Rを固定した場合は、同様に前記他方側に位置する植栽体B1の他の被固定部を同様に固定支持することができる。
【0016】
各植栽体整列支持体(前記植栽体整列支持体P、前記別の一方の植栽体整列支持体Q、前記別の他方の植栽体整列支持体R等)における植栽体固定領域は所定方向の間隔おきに設けられる。そのため、例えば植栽体が正面視において方形状でありその四隅部に有する各被固定部を植栽体固定部により固定支持する必要がある場合のように植栽体の形態に応じて有する各被固定部を植栽体固定部により固定支持する必要がある場合に、被固定部同士の位置関係に応じた間隔おきに植栽体固定領域を設けて各植栽体固定領域の植栽体固定部により植栽体を適切に固定支持することができる。また、複数の植栽体における各被固定部を、所定方向の間隔おきに設けられた各植栽体固定領域における植栽体固定部によりそれぞれ固定支持することにより、それらの植栽体を所定方向に整列支持することが可能である。
【0017】
(2) 上記植栽体固定領域の1以上において、上記基部の一方の側の立上部及び上記基部の他方の側の立上部により、それぞれ、上記所定方向に相対する一対の上記植栽体固定部が支持され、
前記基部の一方の側の立上部により支持される前記一対の植栽体固定部と、前記基部の他方の側の立上部により支持される前記一対の植栽体固定部は、前記所定方向に交差する方向に相対して位置する上記(1)記載の植栽体整列支持体。
【0018】
この場合、1以上の各植栽体固定領域において、所定方向に相対する一対の植栽体固定部が、基部の一方の側の立上部及び他方の側の立上部によりそれぞれ支持されて所定方向に交差する方向に相対して位置する。
【0019】
そのため、例えば、1つの植栽体固定領域において、一方の側における所定方向に相対する一対の植栽体固定部により、一方の側において所定方向に相対して位置する一つの植栽体A1の被固定部及び他の植栽体A2の被固定部をそれぞれ固定支持することができ、他方の側における所定方向に相対する一対の植栽体固定部により、他方の側において所定方向に相対して位置する一つの植栽体B1の被固定部及び他の植栽体B2の被固定部をそれぞれ固定支持することができる。
【0020】
また、前記1つの植栽体固定領域と所定方向に間隔をおいて設けられた植栽体固定領域において、一方の側における所定方向に相対する一対の植栽体固定部により、一方の側において所定方向に相対して位置する一つの前記植栽体A2の被固定部及び他の植栽体A3の被固定部をそれぞれ固定支持することができ、他方の側における所定方向に相対する一対の植栽体固定部により、他方の側において所定方向に相対して位置する一つの前記植栽体B2の被固定部及び他の植栽体B3の被固定部をそれぞれ固定支持することができる。
【0021】
(3) 上記植栽体整列支持体が、上記所定方向に直交する方向の横断面において底部の両側にそれぞれ起立部を有する溝形状をなす溝形断面材からなり、
前記底部が対象壁状面に固定される基部であり、
前記所定方向の間隔おきに有する植栽体固定領域における両起立部がそれぞれ立上部を構成し、
それらの立上部の立上側にそれぞれ植栽体固定部が支持されている上記(2)又は(3)記載の植栽体整列支持体。
【0022】
(4) 上記(1)乃至(3)の何れか1項に記載の植栽体整列支持体の植栽体固定領域における植栽体固定部と共に植栽体を支持するための、対象壁状面に沿って所定方向に延びるように対象壁状面に固定される植栽体整列支持体であって、
対象壁状面に固定された状態においてその対象壁状面に相対する基部と、
前記所定方向の間隔おきに設けられた植栽体固定領域を有し、
基部が対象壁状面に相対するよう対象壁状面に固定された状態において、各植栽体固定領域において、基部の一方の側部に立上部を有し、前記立上部により、植栽体固定部が対象壁状面から離隔した位置に支持され、
前記植栽体固定領域の1以上において、所定方向に相対する一対の前記植栽体固定部が前記立上部により支持される植栽体整列支持体。
【0023】
この植栽体整列支持体Xを、基部が対象壁状面に相対する状態でその対象壁状面に沿って所定方向に延びるように対象壁状面に固定支持することにより、各植栽体固定領域において、立上部により対象壁状面から離隔した位置に支持された植栽体固定部により、それぞれ、植栽体の被固定部を固定支持することができる。
【0024】
この植栽体整列支持体Xが、基部が対象壁状面に相対する状態でその対象壁状面に沿って所定方向に延びるように対象壁状面に固定支持された上記(1)乃至(3)の何れか1項に記載の植栽体整列支持体Pの一方の側に離隔した位置において、前記のように対象壁状面に固定支持されることにより、植栽体整列支持体Pの植栽体固定部に被固定部が固定支持された植栽体A1の他の被固定部を、植栽体整列支持体Xの植栽体固定部によって固定支持することができる。
【0025】
この植栽体整列支持体Xにおける植栽体固定領域は所定方向の間隔おきに設けられる。そのため、例えば植栽体が正面視において方形状でありその四隅部に有する各被固定部を植栽体固定部により固定支持する必要がある場合のように植栽体の形態に応じて有する各被固定部を植栽体固定部により固定支持する必要がある場合に、被固定部同士の位置関係に応じた間隔おきに植栽体固定領域を設けて各植栽体固定領域の植栽体固定部により植栽体を適切に固定支持することができる。また、複数の植栽体における各被固定部を、所定方向の間隔おきに設けられた各植栽体固定領域における植栽体固定部によりそれぞれ固定支持することにより、それらの植栽体を所定方向に整列支持することが可能である。
【0026】
また、この植栽体整列支持体Xにおける1以上の各植栽体固定領域において、所定方向に相対する一対の植栽体固定部が立上部により支持されている。
【0027】
そのため、前記植栽体整列支持体Pの植栽体固定領域の一方の側における所定方向に相対する一対の植栽体固定部によりそれぞれ被固定部が固定支持されている、所定方向に相対して位置する植栽体A1及び植栽体A2の他の被固定部を、植栽体整列支持体Xの植栽体固定領域における所定方向に相対する一対の植栽体固定部によってそれぞれ固定支持することができる。
【0028】
更に、植栽体整列支持体Pの前記植栽体固定領域と所定方向に間隔をおいて設けられた植栽体固定領域の一方の側における所定方向に相対する一対の植栽体固定部によりそれぞれ被固定部が固定支持されている、所定方向に相対して位置する植栽体A2及び植栽体A3の他の被固定部を、植栽体整列支持体Xの前記植栽体固定領域と所定方向に間隔をおいて設けられた植栽体固定領域における所定方向に相対する一対の植栽体固定部によってそれぞれ固定支持することができる。
【0029】
(5) 上記植栽体整列支持体が、上記所定方向に直交する方向の横断面において底部の両側にそれぞれ起立部を有する溝形状をなす溝形断面材からなり、
前記一方の起立部が対象壁状面に固定される基部であり、
前記所定方向の間隔おきに有する植栽体固定領域における前記底部が立上部を構成し、
その立上部の上側に支持される前記他方の起立部に植栽体固定部が設けられている上記(4)記載の植栽体整列支持体。
【0030】
(6) 上記基部と立上部と植栽体固定部が一体的に成形されたものである上記(1)乃至(5)の何れか1項に記載の植栽体整列支持体。
【0031】
(7) 上記(1)乃至(3)の何れか1項に記載の植栽体整列支持体が1又は2以上、上記(4)又は(5)に記載の植栽体整列支持体が0又は1以上、両者の合計が2以上の植栽体整列支持体が対象壁状面に固定されており、
対象壁状面に固定されている前記2以上の植栽体整列支持体の各植栽体固定領域における植栽体固定部により植栽体が支持されてなる植栽体支持構造。
【0032】
対象壁状面に、上記(1)乃至(3)の何れか1項に記載の植栽体整列支持体Pを、基部が対象壁状面に相対する状態でその対象壁状面に沿って所定方向に延びるように固定支持すると共に、植栽体整列支持体Pの一方の側に離隔して別の一方の上記(1)乃至(5)の何れか1項に記載の植栽体整列支持体Qを固定支持する。
【0033】
植栽体整列支持体Pの各植栽体固定領域において、植栽体固定部は、基部の一方の側の立上部及び他方の側の立上部によりそれぞれ支持されて所定方向に交差する方向に相対して位置するので、例えば、一方側に位置する植栽体A1の被固定部が一方の側の植栽体固定部により、また他方側に位置する植栽体B1の被固定部が他方の側の植栽体固定部により、それぞれ固定支持される。
【0034】
また、前記一方側の植栽体A1の他の被固定部が前記別の植栽体整列支持体Qの植栽体固定領域における植栽体固定部により固定支持される。前記植栽体整列支持体Pの他方の側に離隔して別の他方の上記(1)乃至(5)の何れか1項に記載の植栽体整列支持体Rを固定した場合は、同様に、その植栽体整列支持体Rの植栽体固定領域における植栽体固定部により前記他方側に位置する植栽体B1の他の被固定部が固定支持される。
【0035】
各植栽体整列支持体における植栽体固定領域は所定方向の間隔おきに設けられているので、複数の植栽体における各被固定部を、所定方向の間隔おきに設けられた各植栽体固定領域における植栽体固定部によりそれぞれ固定支持することにより、それらの植栽体が所定方向に整列支持された構造とすることができる。
【0036】
(8) 上記所定方向が直線状である上記2以上の植栽体整列支持体が、互いに平行状に対象壁状面に固定され、各植栽体が、隣り合う植栽体整列支持体同士の植栽体固定領域の植栽体固定部により支持されている上記(7)記載の植栽体支持構造。
【0037】
(9) 隣り合う植栽体整列支持体同士の植栽体固定領域が上記所定方向に直交する方向において隣り合っている上記(8)記載の植栽体支持構造。
【0038】
(10) 対象壁状面に固定される植栽体支持体であって、
対象壁状面に固定された状態においてその対象壁状面に相対する基部の両側部に、互いに相対する立上部をそれぞれ有し、
前記基部が対象壁状面に相対するよう対象壁状面に固定された状態において、前記基部の一方の側の立上部及び前記基部の他方の側の立上部により、それぞれ植栽体固定部が対象壁状面から離隔した位置に支持され、
前記基部の一方の側の立上部により支持される植栽体固定部と、前記基部の他方の側の立上部により支持される植栽体固定部は、前記両立上部が相対する方向に相対して位置することを特徴とする植栽体支持体。
【0039】
植栽体支持体を対象壁状面の必要箇所に固定し、対象壁状面に固定した植栽体整列支持体と植栽体支持体を組み合わせて植栽体を支持することができる。
【0040】
(11) 上記基部の一方の側の立上部及び上記基部の他方の側の立上部により、それぞれ、両立上部が相対する方向に直交すると共に基部に平行な方向に相対する一対の上記植栽体固定部が支持され、
前記基部の一方の側の立上部により支持される前記一対の植栽体固定部と、前記基部の他方の側の立上部により支持される前記一対の植栽体固定部は、前記両立上部が相対する方向に相対して位置する上記(10)記載の植栽体支持体。
【0041】
(12) 上記植栽体支持体が、上記両立上部が相対する方向の横断面において底部の両側にそれぞれ起立部を有する溝形状をなす溝形断面材からなり、
前記底部が対象壁状面に固定される基部であり、
前記両起立部がそれぞれ立上部を構成し、
それらの立上部の立上側にそれぞれ植栽体固定部が支持されている上記(10)又は(11)記載の植栽体支持体。
【発明の効果】
【0042】
本発明の植栽体整列支持体を、基部が対象壁状面に相対する状態でその対象壁状面に沿って所定方向に延びるように対象壁状面に固定支持することにより、各植栽体固定領域において、基部の一方の側の立上部及び他方の側の立上部によりそれぞれ対象壁状面から離隔した位置に支持された植栽体固定部により、それぞれ、植栽体の被固定部を固定支持することができる。また、複数の植栽体における各被固定部を、所定方向の間隔おきに設けられた各植栽体固定領域における植栽体固定部によりそれぞれ固定支持することにより、それらの植栽体を所定方向に整列支持することが可能である。
【0043】
本発明の植栽体支持構造においては、対象壁状面に固定された2以上の植栽体整列支持体の両側又は片側に、それぞれ植栽体が支持された構造、例えば複数の植栽体が所定方向に整列支持された構造とすることができる。
【0044】
本発明の植栽体支持体を対象壁状面に固定して植栽体整列支持体と共に用いることにより、対象壁状面の形態等に柔軟に対応して適切に植栽体の固定支持を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【
図1】組み立て中の植栽体支持構造の斜視図である。
【
図5】一般用の植栽体整列支持体の植栽体固定部にボルトが固定された状態の要部拡大図である。
【
図7】側縁部用の植栽体整列支持体の拡大斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0046】
[1] 本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
【0047】
図面は何れも本発明の実施の形態の例に関するものである。
【0048】
(1) 対象壁状面
【0049】
対象壁状面Wは、建築物の垂直外壁面である。
【0050】
植栽体整列支持体P-Uは、垂直状の対象壁状面Wに沿って上下垂直方向の直線に沿って延びるように対象壁状面Wに固定される。
【0051】
(2) 植栽体
【0052】
植栽体A1-E1(A2-A4、B2-B4等を含む)は、対象壁状面Wを緑化するための植物を栽培するための盤状体であり、栽培植物が表れる部分である植物栽培面10を垂直状に配置して使用し得るもの(すなわち垂直面に沿って植物が栽培され得るもの)である。植栽体A1-E1の形状は、正面である植物栽培面10がほぼ正方形状でほぼ所定厚さの正方形盤状である。
【0053】
この植栽体A1-E1は、植物栽培面10を垂直状とした状態において前方開口の生育体収容保持部12が上下又は上下左右に配列され、各生育体収容保持部12にフェルト又はその他の繊維集合体からなる植物根生育体(例えばフェルト状物を巻いて略円柱状としたもの)を収容して植物を栽培し得るものである。
【0054】
植物栽培面10の四隅部には、ボルト60の軸部を挿通して固定支持するための植栽体A1-E1を貫通する挿通孔である被固定部14が設けられている。
【0055】
ここに示す実施の形態の例において植栽体整列支持体P-Uにより支持される複数の植栽体A-Eは同一物とする。
【0056】
(3) 植栽体整列支持体及び植栽体支持体
【0057】
植栽体A1-E1の支持は、一般用の植栽体整列支持体P-Uを用いて行うことができるが、一般用の植栽体整列支持体P-Uと共に側縁部用の植栽体整列支持体Xや植栽体支持体Zを用いることもできる。
【0058】
一般用の植栽体整列支持体P-U及び側縁部用の植栽体整列支持体Xは、何れも基部Fと植栽体固定領域を有し、垂直状の対象壁状面Wに沿って上下垂直方向に延びるように対象壁状面Wに固定される。
【0059】
植栽体固定領域は、植栽体A1-E1の一辺の長さに適合するように植栽体整列支持体の所定方向(対象壁状面Wに固定された場合の上下垂直方向)の等間隔おきに多数設けられている。
【0060】
(3-1) 一般用の植栽体整列支持体
【0061】
一般用の植栽体整列支持体P-Uは、垂直状の対象壁状面Wに沿って上下垂直方向に延びるように対象壁状面Wに固定された状態において、所定方向である垂直方向に直交する方向(ここに示す実施の形態の例においては水平方向)の横断面において底部20の両側にそれぞれほぼ垂直状(やや左右拡開状)に起立する起立部22を有する左右対称状の溝形状をなす溝形断面材からなる。
【0062】
溝形状断面の底部20が対象壁状面Wに固定される基部Fであり、基部Fは、上下垂直方向に細長く延びる平板状であり、その外側面である裏面全体が接する状態で対象壁状面Wに固定される。
【0063】
所定方向の等間隔おきに有する植栽体固定領域において、両起立部22がそれぞれ立上部Gを構成し、両立上部Gの立上側(基部Fから離隔する側)にそれぞれ植栽体固定部(P1c・P1d・Q1c・Q1d・R1c・R1d等)が支持されている。この場合の植栽体固定部は、両立上部Gの立上側(基部Fから離隔する側)がそれぞれ外側に90度折曲して対象壁状面Wに対し平行状をなす左右対称状の両拡開部Hに設けられている。
【0064】
拡開部Hに設けられた植栽体固定部は、対象壁状面Wに植栽体整列支持体P-Uが固定された状態におけるボルト頭部挿通孔部の下方部とボルト軸部挿通孔の上方部が通じたボルト挿通孔部(上部側が大きい瓢箪形状をなす)である。その植栽体固定部としてのボルト軸部挿通孔にボルト軸部が嵌合して表側にボルト軸部の端部側を突出し、裏側にボルト頭部が位置する状態で表側において軸部に外嵌したプッシュナットにより拡開部Hに固定されたボルト60を介して、その植栽体固定部により植栽体A1-E1の被固定部14を固定支持することができる。
【0065】
これらの基部Fと植栽体固定領域と植栽体固定部は、鋼材により一体的に成形されている。
【0066】
一般用の植栽体整列支持体P-Uの植栽体固定領域のうち、上端部及び下端部に位置するものにおいては、両拡開部Hにおける所定方向に直交する方向に対称状をなす位置に1つずつ植栽体固定部を有する。
【0067】
中間位置に位置する植栽体固定領域においては、両拡開部Hのそれぞれにおける所定方向に対称状に相対する一対の位置に1つずつ(合計4つ)の植栽体固定部を有し、両拡開部Hにおける一対の位置の植栽体固定部同士が所定方向に直交する方向において対称状に相対する。
【0068】
従って、一般用の植栽体整列支持体P-Uは、上下方向の2列に植栽体固定部を有する。
【0069】
所定方向に隣り合う植栽体固定領域同士において相対する植栽体固定部同士の距離は、植栽体A1-E1の一辺における被固定部14同士の距離に対応する。
【0070】
上端の植栽体固定領域における両立上部G並びに中間位置の各植栽体固定領域における両立上部Gには、所定方向に直交(又は交差)する方向に潅水用パイプ52(例えば、内部に通水し、外周壁に設けた多数の細孔を通じて植栽体A1-E1に潅水し得るもの)を挿通し得る挿通孔50を有する。
【0071】
(3-2) 側縁部用の植栽体整列支持体
【0072】
側縁部用の植栽体整列支持体Xは、垂直状の対象壁状面Wに沿って上下垂直方向に延びるように対象壁状面Wに固定された状態において、所定方向である垂直方向に直交する方向(ここに示す実施の形態の例においては水平方向)の横断面において底部30の両側にそれぞれ垂直状に非対称状に(一方の側が他方の側より高く)起立する起立部32・34を有する溝形状をなす溝形断面材からなる。
【0073】
溝形状断面における高い方の起立部32が対象壁状面Wに固定される基部Fである。基部Fは、上下垂直方向に細長く延びる平板状であり、その外側面である裏面全体が接する状態で対象壁状面Wに固定される。
【0074】
所定方向の等間隔おきに有する植栽体固定領域X1・X2において、前記溝形状断面における底部30が立上部Gを構成し、その立上部Gの立上側(基部Fから離隔する側)に支持される前記他方の起立部34に、一般用の植栽体整列支持体における植栽体固定部と同様の、植栽体固定部X1c・X2a・X2cとしてのボルト軸部挿通孔が形成されている。その植栽体固定部に一般用の植栽体整列支持体におけると同様に固定されたボルトを介して、その植栽体固定部により植栽体A1-E1の被固定部14を固定支持することができる。
【0075】
これらの基部Fと植栽体固定領域と植栽体固定部は、鋼材により一体的に成形されている。
【0076】
側縁部用の植栽体整列支持体Xの植栽体固定領域のうち、上端部に位置する植栽体固定領域X1においては、植栽体固定部X1cを1つ有する。下端部も同様である。
【0077】
中間位置に位置する植栽体固定領域X2においては、所定方向に対称状に相対する一対の位置に1つずつの植栽体固定部X2a・X2cを有する。
【0078】
従って、側縁部用の植栽体整列支持体Xは、上下方向の1列に植栽体固定部を有する。
【0079】
所定方向に隣り合う植栽体固定領域同士において相対する植栽体固定部同士の距離は、植栽体A1-E1の一辺における被固定部14同士の距離に対応する。
【0080】
植栽体固定領域における立上部Gには、一般用の植栽体整列支持体と同様に潅水用パイプを挿通し得る挿通孔を有するものとすることが好ましい。
【0081】
(3-3) 植栽体支持体
【0082】
植栽体支持体Zは、横断面において底部70の両側にそれぞれ垂直状に起立する起立部72を有する左右対称状の溝形状をなす溝形断面材からなる。
【0083】
溝形状断面の底部70が対象壁状面Wに固定される基部Fであり、基部Fは、方形平板状であり、その外側面である裏面全体が接する状態で対象壁状面Wに固定される。
【0084】
両起立部72がそれぞれ立上部Gを構成し、両立上部Gの立上側(基部Fから離隔する側)にそれぞれ植栽体固定部Za・Zbが支持されている。この場合の植栽体固定部は、両立上部Gの立上側(基部Fから離隔する側)がそれぞれ外側に90度折曲して対象壁状面Wに対し平行状をなす左右対称状の両拡開部Hに設けられている。
【0085】
両拡開部Hには、一般用の植栽体整列支持体P-Uにおける植栽体固定部と同様の、植栽体固定部としてのボルト軸部挿通孔が形成されている。その植栽体固定部に一般用の植栽体整列支持体P-Uにおけると同様に固定されたボルトを介して、その植栽体固定部により植栽体の被固定部14を固定支持することができる。
【0086】
これらの基部Fと立上部Gと植栽体固定部は、鋼材により一体的に成形されている。
【0087】
植栽体支持体Zは、両拡開部Hにおける両立上部Gが相対する方向に対称状をなす位置に1つずつ植栽体固定部を有する。
【0088】
(4) 植栽体支持構造
【0089】
(4-1)
図1乃至
図3に組み立て中として示す植栽体支持構造は、一般用の植栽体整列支持体P-Uのみにより植栽体A1-E1を支持する構造の一例である。
【0090】
複数の同一の一般用の植栽体整列支持体P・Q・R等を、垂直状の対象壁状面Wに沿って上下垂直方向に延びるように並列状にその対象壁状面Wに固定する。固定は、基部Fに設けた固定用孔(切欠)40を用いてボルトにより行うことができるが、これに限るものではない。
【0091】
一般用の植栽体整列支持体P-U同士の間隔は、所定方向に直交する方向に隣り合う植栽体固定領域同士において相対する植栽体固定部同士の距離が、植栽体A1-E1の一辺における被固定部14同士の距離に対応するように設定されている。
【0092】
左端に位置する植栽体整列支持体Pの上端の植栽体固定領域P1は左右の拡開部Hにそれぞれ植栽体固定部P1c・P1dを有し、下端の植栽体固定領域P5は左右の拡開部Hにそれぞれ植栽体固定部P5a・P5bを有し、中間の植栽体固定領域P2は、左の拡開部Hの上下に植栽体固定部P2a・P2c、右の拡開部Hの上下に植栽体固定部P2b・P2dを有し、他の中間の植栽体固定領域P3・P4も同様に植栽体固定部P3a・P3b・P3c・P3d、植栽体固定部P4a・P4b・P4c・P4dを有する。左から2番目及び3番目に位置する植栽体整列支持体Q及びRの各植栽体固定領域も同様に植栽体固定部を有する。
【0093】
植栽体整列支持体Pと植栽体整列支持体Qの間には、上から順に植栽体A1乃至A4が、植物栽培面10が垂直状に正面を向く状態で上下整列状に固定支持されている。
【0094】
植栽体A1の四隅(左上、右上、左下、右下)の被固定部14は、それぞれ植栽体固定部P1d、Q1c、P2b及びQ2aによって、それらの植栽体固定部に固定されたボルト60を介して固定支持されている。植栽体A1の左側面は、植栽体整列支持体Pにおける植栽体固定領域P1と植栽体固定領域P2の間の右側の起立部22に相対し、植栽体A1の右側面は、植栽体整列支持体Qにおける植栽体固定領域Q1と植栽体固定領域Q2の間の左側の起立部22に相対している。
【0095】
植栽体A2の四隅の被固定部14は、それぞれ植栽体固定部P2d、Q2c、P3b及びQ3aによって、それらの植栽体固定部に固定されたボルト60を介して固定支持されている。
【0096】
植栽体A4の四隅の被固定部14は、それぞれ植栽体固定部P4d、Q4c、P5b及びQ5aによって、それらの植栽体固定部に固定されたボルト60を介して固定支持されている。
【0097】
植栽体A2及びA4の各左右側面は、植栽体A1と同様に、それぞれ植栽体整列支持体Pにおける右側の起立部22及び植栽体整列支持体Qにおける左側の起立部22に相対している。
【0098】
植栽体整列支持体Qと植栽体整列支持体Rの間には、上から順に植栽体B1乃至B4が同様に固定支持されている。
【0099】
植栽体B1の四隅(左上、右上、左下、右下)の被固定部14は、それぞれ植栽体固定部Q1d、R1c、Q2b及びR2aによって、それらの植栽体固定部に固定されたボルト60を介して固定支持されている。
【0100】
植栽体B3の四隅の被固定部14は、それぞれ植栽体固定部Q3d、R3c、Q4b及びR4aによって、それらの植栽体固定部に固定されたボルト60を介して固定支持されている。
【0101】
植栽体A1と植栽体B1は水平方向に整列している。植栽体A2と植栽体B2等も同様である。
【0102】
このようにして、多数の植栽体A1-E1が、植物栽培面10が垂直状に正面を向く状態で上下左右に整列して対象壁状面Wに沿って固定支持されている。
【0103】
(4-2) 一般用植栽体整列支持体P-Uは上下方向の2列に植栽体固定部を有するので、上記例においては左端に位置する一般用植栽体整列支持体Pの外側の1列の植栽体固定部P1c・P2a・P2c・P3a・P3c・P4a・P4c・P5aは使用されない。右端に位置する一般用植栽体整列支持体Uの外側の植栽体固定部も同様である。
【0104】
これらの一般用植栽体整列支持体P・Uに替えて、上下方向の1列に植栽体固定部を有する側縁部用の植栽体整列支持体Xを左端及び右端に用いることもできる。
【0105】
(4-3) 対象壁状面Wの形態等の状況に応じて、一般用植栽体整列支持体P-Uと共に、或いは、一般用植栽体整列支持体P-U及び側縁部用の植栽体整列支持体Xと共に植栽体支持体Zを用いて多数の植栽体を対象壁状面Wに沿って固定支持することもできる。
【0106】
また、一般用植栽体整列支持体P-U及び側縁部用の植栽体整列支持体Xの向きを全て又は一部変えることにより様々な配置で植栽体を対象壁状面Wに沿って固定支持することもできる。
【0107】
[2] 本発明の実施の形態を、上記以外の形態を含めて更に説明する。
【0108】
本発明の(一般用の、又は、側縁部用の)植栽体整列支持体は、対象壁状面に沿って所定方向に延びるように対象壁状面に固定されるものであり、基部と植栽体固定領域を有する。
【0109】
また本発明の植栽体支持構造は、対象壁状面に固定された複数の本発明の植栽体整列支持体により植栽体が支持されてなるものである。
【0110】
また本発明の植栽体支持体は、対象壁状面に固定されるものであり、基部と立上部を有する。
【0111】
(1) 対象壁状面
【0112】
対象壁状面の例としては、建築物やその他の構造物の外壁面又はその他の垂直面又は傾斜面(例えば25度以上の傾斜面、或いは、30度以上、45度以上、60度以上、又は70度以上の傾斜面)を挙げることができる。
【0113】
植栽体整列支持体は、対象壁状面に沿って所定方向に延びるように対象壁状面に固定される。
【0114】
対象壁状面に沿って所定方向にというのは、通常は所定の直線方向であるが、必ずしも直線に限るものではない。直線方向としては、水平方向に対し直交する方向(対象壁状面が垂直面である場合は上下垂直方向)とすることが一般的には好ましいが、水平方向又はその他の方向とすることも可能である。
【0115】
植栽体支持体は対象壁状面に固定される。植栽体支持体は、対象壁状面に固定される植栽体整列支持体の所定方向の延長線上に固定することもできる。
【0116】
(2) 基部
【0117】
植栽体整列支持体及び植栽体支持体の基部は、対象壁状面に固定された状態においてその対象壁状面に相対するものであり、平板状で全体が対象壁状面に接するものとすることができるほか、例えば、植栽体整列支持体の場合は前記所定方向に直交する方向において、植栽体支持体においては両立上部が互いに相対する方向において、中央部又は中央部を挟む対称位置に対象壁状面に接しない突起部を有する板状又はその他の形状をなすもの、前記所定方向又は両立上部が互いに相対する方向に直交する方向における間隔おきに対象壁状面に接しない突起部又は対象壁状面に接する突起部を有する板状又はその他の形状をなすもの等、部分的に対象壁状面に接しないものとすることもできる。
【0118】
(3) 植栽体
【0119】
(3-1) 植栽体固定領域において固定される植栽体は、壁面等を緑化するための植物を栽培するためのものであり、栽培植物が表れる部分である植物栽培面を垂直状又は傾斜状に配置して使用し得るもの(すなわち垂直状又は傾斜状の対象壁状面に沿って植物が栽培され得るもの)であることが望ましい。
【0120】
(3-2) このような植栽体の例としては、フェルト又はその他の繊維集合体からなる植物生育材を箱状体又は枠状体に収容し、垂直状又は傾斜状をなす開口部からその植物生育材が離脱することを複数のワイヤー、ワイヤーメッシュ又は網状体等の離脱防止体により防止するもの、植物栽培面を垂直状とした状態において前方開口の生育体収容保持部が上下又は上下左右に配列され、各生育体収容保持部にフェルト又はその他の繊維集合体からなる植物根生育体(例えばフェルト状物を巻いて略円柱状としたもの)を収容して植物を栽培し得るもの、つる植物の登攀茎が絡み付いて生育するのに特に適した網状体(例えばワイヤーメッシュ、メタルラス等)を備える又はその網状体からなるもの等が挙げられるが、これらに限るものではない。
【0121】
(3-3) 植栽体の形状としては、例えば、植物栽培面がほぼ方形状でほぼ所定厚さの方形板状又は直方体形状をなすものを挙げることができるが、これに限るものではない。
【0122】
(3-4) 植栽体整列支持体又は植栽体支持体に対する植栽体の固定は、植栽体の植物栽培面に向かって外周部における要所(例えば植物栽培面に向かっての四隅部)に設けられた被固定部(例えば植栽体を貫通する挿通孔)を用いて行うものとすることができるが、これに限るものではない。
【0123】
植栽体において植栽体整列支持体又は植栽体支持体により支持される被固定部の態様や複数の被固定部の位置関係は、一定であることが好ましい。支持される植栽体が全て同一であるものとすることもできる。
【0124】
(4) 植栽体整列支持体の植栽体固定領域及び植栽体支持体
【0125】
植栽体整列支持体の植栽体固定領域は、固定支持する植栽体に適合するように植栽体整列支持体の前記所定方向の間隔おき(一般には等間隔おき)に設けられている。
【0126】
(4-1) 各植栽体固定領域及び植栽体支持体には、基部が対象壁状面に相対するよう対象壁状面に固定された状態において、立上部により対象壁状面から離隔した位置に支持される植栽体固定部を有する。基部と立上部と植栽体固定部は一体的に成形されたものとすることができる。
【0127】
植栽体固定部としては、例えば、ボルト固定用のボルト軸挿通孔、ボルト軸部が嵌合し得るボルト軸部挿通孔の一部とボルト頭部挿通可能孔の一部が通じた孔部でボルト軸部はボルト頭部挿通孔部とボルト軸部挿通孔の何れにも挿通し得て両者間を移動し得るがボルト頭部はボルト軸部挿通孔に挿通し得ない表側から挿通してボルト頭を裏側に位置させ得るボルト挿通孔部(例えば、植栽体整列支持体が対象壁状面に固定された状態においてボルト頭部挿通孔部の下方部とボルト軸部挿通孔の上方部が通じたボルト挿通孔部)、植栽体整列支持体に設けられたボルト用雌螺子部等を挙げることができるが、これらに限るものではない。
【0128】
植栽体の被固定部の、植栽体固定部による固定支持は、例えば、植栽体固定部としてのボルト軸挿通孔に挿通固定されたボルト、溶接等により植栽体固定部に固定されたボルト、前記植栽体固定部としてのボルト挿通孔部におけるボルト軸部挿通孔にボルト軸部が嵌合して表側にボルト軸部の端部側を突出し裏側にボルト頭部が位置する状態でプッシュナット等によりその植栽体固定部に固定されたボルト等を介して行うことができる。
【0129】
(4-2) (主に)一般用の植栽体整列支持体
【0130】
植栽体固定領域における基部の一方の側の立上部により支持される植栽体固定部と、基部の他方の側の立上部により支持される植栽体固定部が、所定方向に交差(好ましくは直交)する方向に相対して(例えば、支持される植栽体同士の間隔に対応する程度に近接して)位置する。例えば、基部の一方の側の立上部により支持される植栽体固定部により、植栽体整列支持体の一方の側に一方の植栽体の被固定部を支持し、他方の側の立上部により支持される植栽体固定部により、植栽体整列支持体の他方の側に他方の植栽体の被固定部を支持し得る。
【0131】
また、植栽体固定領域の1以上において、基部の一方の側の立上部及び基部の他方の側の立上部により、それぞれ、所定方向に(例えば、支持される植栽体同士の間隔に対応する程度に近接して)相対する一対の植栽体固定部が支持され、前記基部の一方の側の立上部により支持される一対の植栽体固定部と、前記基部の他方の側の立上部により支持される一対の植栽体固定部は、所定方向に交差(好ましくは直交)する方向に相対して位置する。この植栽体固定領域においては、例えば、基部の一方の側の立上部により支持される所定方向に相対する一対の植栽体固定部により、植栽体整列支持体の一方の側における所定方向の一方及び他方に、それぞれ第1の植栽体の被固定部及び第2の植栽体の被固定部を支持し、他方の側の立上部により支持される所定方向に相対する一対の植栽体固定部により、植栽体整列支持体の他方の側における所定方向の一方及び他方に、それぞれ第3の植栽体の被固定部及び第4の植栽体の被固定部を支持し得る。
【0132】
例えば、一般用の植栽体整列支持体の所定方向の間隔おきに設けられる植栽体固定領域のうち、両端部又は一方の端部に位置するものにおいては、所定方向に交差(好ましくは直交)する方向に相対する一対の位置にそれぞれ(例えば所定方向に直交する方向に対称状に1つずつ)植栽体固定部を有し、中間位置に位置する植栽体固定領域においては、所定方向に交差(好ましくは直交)する方向において相対する一対の位置においてそれぞれ前記所定方向に相対する一対の位置にそれぞれ(例えば所定方向に直交する方向に対称状であり且つ所定方向に対称状に1つずつ、合計4つ)植栽体固定部を有するものとすることができる。
【0133】
また一般用の植栽体整列支持体は、例えば、所定方向に直交する方向の横断面において底部の両側にそれぞれほぼ垂直状(例えばやや左右拡開状)に起立する起立部を有する溝形状をなす溝形断面材からなり、前記底部が対象壁状面に固定される基部であり、所定方向の間隔おきに有する植栽体固定領域における両起立部がそれぞれ立上部を構成し、両立上部の立上側(基部から離隔する側)にそれぞれ植栽体固定部が支持されているものとすることができる。この場合の植栽体固定部は、例えば、両立上部の立上側(基部から離隔する側)がそれぞれ外側に90度折曲して対象壁状面に対し平行状をなす拡開部に設けることができる。
【0134】
(4-3) (主に)側縁部用の植栽体整列支持体(一般用の植栽体整列支持体と共に用いることができる)
【0135】
基部の一方の側部に有する立上部により、植栽体固定部が支持される。例えば、基部の一方の側部の立上部により支持される植栽体固定部により、植栽体整列支持体の一方の側に植栽体の被固定部を支持し得る。
【0136】
また、植栽体固定領域の1以上において、所定方向に(例えば、支持される植栽体同士の間隔に対応する程度に近接して)相対する一対の植栽体固定部が支持される。例えば、基部の一方の側部の立上部により支持される所定方向に相対する一対の植栽体固定部により、植栽体整列支持体の一方の側における所定方向の一方及び他方に、それぞれ第1の植栽体の被固定部及び第2の植栽体の被固定部を支持し得る。
【0137】
例えば、側縁部用の植栽体整列支持体の所定方向の間隔おきに設けられる植栽体固定領域のうち、両端部又は一方の端部に位置するものにおいては、植栽体固定部を1つ有し、中間位置に位置する植栽体固定領域におい前記所定方向に相対する一対の位置にそれぞれ(例えば所定方向に直交する方向に対称状に1つずつ)植栽体固定部を有するものとすることができる。
【0138】
また、側縁部用の植栽体整列支持体は、例えば、所定方向に直交する方向の横断面において底部の両側にそれぞれ起立部(例えば一方が他方より低い左右非対称状)を有する溝形状をなす溝形断面材からなり、前記一方の起立部が対象壁状面に固定される基部であり、所定方向の間隔おきに有する植栽体固定領域における前記底部が立上部を構成し、その立上部の立上側(基部から離隔する側)に支持される前記他方の起立部に植栽体固定部を設けることができる。
【0139】
(4-4) 植栽体支持体においては、基部の一方の側の立上部により支持される植栽体固定部と、基部の他方の側の立上部により支持される植栽体固定部が、両立上部が相対する方向に相対して(例えば、支持される植栽体同士の間隔に対応する程度に近接して)位置する。例えば、基部の一方の側の立上部により支持される植栽体固定部により、植栽体支持体の一方の側に一方の植栽体の被固定部を支持し、他方の側の立上部により支持される植栽体固定部により、植栽体支持体の他方の側に他方の植栽体の被固定部を支持し得る。
【0140】
また、基部の一方の側の立上部及び基部の他方の側の立上部により、それぞれ、両立上部が相対する方向に直交すると共に基部に平行な特定方向に(例えば、支持される植栽体同士の間隔に対応する程度に近接して)相対する一対の植栽体固定部が支持され、前記基部の一方の側の立上部により支持される一対の植栽体固定部と、前記基部の他方の側の立上部により支持される一対の植栽体固定部は、両立上部が相対する方向に相対して位置するものとすることができる。この場合、例えば、基部の一方の側の立上部により支持される特定方向に相対する一対の植栽体固定部により、植栽体支持体の一方の側における特定方向の一方及び他方に、それぞれ第1の植栽体の被固定部及び第2の植栽体の被固定部を支持し、他方の側の立上部により支持される特定方向に相対する一対の植栽体固定部により、植栽体支持体の他方の側における特定方向の一方及び他方に、それぞれ第3の植栽体の被固定部及び第4の植栽体の被固定部を支持し得る。
【0141】
例えば、両立上部が相対する方向に相対する一対の位置にそれぞれ(例えば両立上部が相対する方向に対称状に1つずつ)植栽体固定部を有するものとすることができる。又は例えば、両立上部が相対する方向に相対する一対の位置においてそれぞれ特定方向に相対する一対の位置にそれぞれ(例えば両立上部が相対する方向に対称状であり且つ特定方向に対称状に1つずつ、合計4つ)植栽体固定部を有するものとすることができる。
【0142】
また植栽体支持体は、例えば、上記両立上部が相対する方向の横断面において底部の両側にそれぞれ起立部を有する溝形状をなす溝形断面材からなり、前記底部が対象壁状面に固定される基部であり、前記両起立部がそれぞれ立上部を構成し、それらの立上部の立上側(基部から離隔する側)にそれぞれ植栽体固定部が支持されているものとすることができる。
【0143】
(5) 植栽体支持構造
【0144】
(5-1) 本発明の植栽体支持構造は、対象壁状面に、一般用の植栽体整列支持体が1又は2以上、側縁部用の植栽体整列支持体が0又は1以上、両者の合計が2以上固定されており、対象壁状面に固定されている前記2以上の植栽体整列支持体の各植栽体固定領域における植栽体固定部により植栽体が支持されてなるものである。
【0145】
より具体的には、植栽体整列支持体の所定方向が直線状である場合の例として、
・一般用の植栽体整列支持体が2又は3以上、対象壁状面に対し(例えば所定方向が垂直方向となるように又は水平方向となるように)並列状に間隔おきに固定し、各植栽体が、隣り合う植栽体整列支持体同士の植栽体固定領域の植栽体固定部により支持されているもの、
・一般用の植栽体整列支持体が1又は2以上、対象壁状面に対し(例えば所定方向が垂直方向となるように又は水平方向となるように)並列状に間隔おきに固定し、その両側に間隔をおいて並列状に側縁部用の植栽体整列支持体をそれぞれ固定し、各植栽体が、隣り合う植栽体整列支持体同士の植栽体固定領域の植栽体固定部により支持されているもの、
・一般用の植栽体整列支持体が3以上、対象壁状面に対し(例えば所定方向が垂直方向となるように又は水平方向となるように)並列状に間隔おきに固定し、それらの一方の端部又は両方の端部にそれぞれ間隔をおいて直交状に一般用の植栽体整列支持体又は側縁部用の植栽体整列支持体を固定し、各植栽体が、並列状に隣り合う植栽体整列支持体同士の植栽体固定領域の植栽体固定部により支持されるか、又は、並列状に隣り合う植栽体整列支持体における隣り合う端部の各植栽体固定領域の植栽体固定部と、それらの端部と間隔をおいて直交状に対峙している植栽体整列支持体における植栽体固定領域の植栽体固定部により支持されているもの
等を挙げることができる。
【0146】
また、更に植栽体支持体を対象壁状面の必要箇所に固定し、植栽体整列支持体と植栽体支持体を組み合わせて植栽体が支持されたものとすることもできる。
【0147】
(5-2) 所定方向が直線状である2以上の植栽体整列支持体が、互いに平行状に対象壁状面に固定され、各植栽体が、隣り合う植栽体整列支持体同士の植栽体固定領域の植栽体固定部により支持される植栽体支持構造の場合、隣り合う植栽体整列支持体同士の植栽体固定領域が所定方向に直交する方向において隣り合っており、それらの隣り合う植栽体固定領域の植栽体固定部により各植栽体が支持されるものとすることができる。
【0148】
(5-3) 植栽体整列支持体における植栽体固定領域同士の間隔及び隣り合う植栽体整列支持体同士の間隔は、支持される植栽体における被固定部同士の間隔に対応するものとすることができる。すなわち、例えば、植栽体の被固定部が所定の方形の各頂点に位置する場合、植栽体固定部同士の間の距離がその方形の辺の長さに対応するようにすることができる。
【符号の説明】
【0149】
10 植物栽培面
12 生育体収容保持部
14 被固定部
20 底部
22 起立部
30 底部
32 起立部
34 起立部
40 固定用孔(切欠)
50 挿通孔
52 潅水用パイプ
60 ボルト
70 底部
72 起立部
A1 植栽体
A2 植栽体
A3 植栽体
A4 植栽体
B1 植栽体
B2 植栽体
B3 植栽体
B4 植栽体
C1 植栽体
D1 植栽体
E1 植栽体
F 基部
G 立上部
H 拡開部
P 植栽体整列支持体
P1 植栽体固定領域
P1c 植栽体固定部
P1d 植栽体固定部
P2 植栽体固定領域
P2a 植栽体固定部
P2b 植栽体固定部
P2c 植栽体固定部
P2d 植栽体固定部
P3 植栽体固定領域
P3a 植栽体固定部
P3b 植栽体固定部
P3c 植栽体固定部
P3d 植栽体固定部
P4 植栽体固定領域
P4a 植栽体固定部
P4d 植栽体固定部
P4c 植栽体固定部
P4d 植栽体固定部
P5 植栽体固定領域
P5a 植栽体固定部
P5b 植栽体固定部
Q 植栽体整列支持体
Q1 植栽体固定領域
Q1c 植栽体固定部
Q1d 植栽体固定部
Q2 植栽体固定領域
Q2a 植栽体固定部
Q2b 植栽体固定部
Q2c 植栽体固定部
Q2d 植栽体固定部
R 植栽体整列支持体
R1 植栽体固定領域
R1c 植栽体固定部
R1d 植栽体固定部
R2 植栽体固定領域
R2a 植栽体固定部
R2b 植栽体固定部
R2c 植栽体固定部
R2d 植栽体固定部
R3 植栽体固定領域
R3a 植栽体固定部
R3b 植栽体固定部
R3c 植栽体固定部
R3d 植栽体固定部
R4 植栽体固定領域
R4a 植栽体固定部
R4d 植栽体固定部
R4c 植栽体固定部
R4d 植栽体固定部
R5 植栽体固定領域
R5a 植栽体固定部
R5b 植栽体固定部
S 植栽体整列支持体
T 植栽体整列支持体
U 植栽体整列支持体
W 対象壁状面
X 植栽体整列支持体
X1 植栽体固定領域
X1c 植栽体固定部
X2 植栽体固定領域
X2a 植栽体固定部
X2c 植栽体固定部
Z 植栽体支持体
Za 植栽体固定部
Zb 植栽体固定部